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特許7509482学習を支援するためのシステム、方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】学習を支援するためのシステム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 7/02 20060101AFI20240625BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20240625BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20240625BHJP
【FI】
G09B7/02
G09B19/00 H
G06Q50/20
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2024005616
(22)【出願日】2024-01-17
【審査請求日】2024-01-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517310197
【氏名又は名称】モノグサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125195
【弁理士】
【氏名又は名称】尾畑 雄一
(72)【発明者】
【氏名】二嶋 俊秀
(72)【発明者】
【氏名】田畑 寛修
(72)【発明者】
【氏名】井岡 正和
(72)【発明者】
【氏名】廣川 那佳
(72)【発明者】
【氏名】大野 益久
(72)【発明者】
【氏名】王 振瑛
【審査官】岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-042857(JP,A)
【文献】特開2022-133497(JP,A)
【文献】特開2007-233324(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 1/00-9/56
G09B 17/00-19/26
G06Q 50/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、学習を支援するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、
複数の学習コンテンツが割り当てられたカリキュラムを複数の学習ユーザの各々に対して設定するステップと、
学習の目標量を示す目標量情報を前記複数の学習ユーザの各々に対して設定するステップと、
前記複数の学習ユーザに含まれる学習ユーザに設定されている前記目標量情報に基づいて、前記学習ユーザに設定されている前記カリキュラムに割り当てられている前記複数の学習コンテンツの中から複数の対象学習コンテンツを特定するステップと、
前記複数の対象学習コンテンツを前記学習ユーザに対して提供するステップと、を実行
前記カリキュラムは、複数の対象期間の各々に対して前記複数の学習コンテンツが割り当てられており、
前記複数の対象学習コンテンツを提供するステップは、前記複数の対象期間のうち、その時点に対応する対象期間に割り当てられている前記複数の学習コンテンツの中から特定された前記複数の対象学習コンテンツを前記学習ユーザに対して提供する、
システム。
【請求項2】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記学習ユーザによる前記カリキュラムの学習状況を管理するステップと、
前記学習ユーザに設定されている前記目標量情報に応じた前記学習状況に基づいて、前記学習ユーザに設定されている前記目標量情報の変更を提案するステップと、を実行する、
請求項1のシステム。
【請求項3】
前記目標量情報は、前記学習の目標量を、基準量に対する割合で示す情報であり、
前記複数の対象学習コンテンツを特定するステップは、前記複数の学習コンテンツのうち、前記基準量に対して前記目標量情報が示す割合を乗じた数に対応する前記複数の対象学習コンテンツを特定する、
請求項1のシステム。
【請求項4】
前記目標量情報は、前記目標量を、前記基準量に対する100%未満の割合で示す情報であり、
前記複数の対象学習コンテンツを特定するステップは、前記複数の学習コンテンツのうち、前記基準量としての前記複数の学習コンテンツの数に対して前記目標量情報が示す割合を乗じた数に対応する前記複数の対象学習コンテンツを特定する、
請求項3のシステム。
【請求項5】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記カリキュラムを設定するためのカリキュラム設定情報であって、前記カリキュラムに割り当てられる前記複数の学習コンテンツの情報を含む前記カリキュラム設定情報の指導ユーザによる入力を受け付けるステップと、
前記カリキュラム設定情報を登録するステップと、を実行し、
前記カリキュラムを設定するステップは、前記カリキュラム設定情報に基づく前記カリキュラムを前記複数の学習ユーザの各々に対して設定する、
請求項1のシステム。
【請求項6】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記複数の対象学習コンテンツの前記学習ユーザによる学習が完了した場合に、1又は複数の追加学習コンテンツを前記学習ユーザに対して提供するステップを実行する、
請求項1のシステム。
【請求項7】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記その時点に対応する対象期間に割り当てられている前記複数の学習コンテンツの前記学習ユーザによる学習が完了した場合に、1又は複数の追加学習コンテンツを前記学習ユーザに対して提供するステップを実行する、
請求項のシステム。
【請求項8】
前記1又は複数の追加学習コンテンツを提供するステップは、前記複数の学習コンテンツのうち、前記複数の対象学習コンテンツに含まれない1又は複数の未提供学習コンテンツの中から前記1又は複数の追加学習コンテンツを特定する、
請求項又はのシステム。
【請求項9】
前記カリキュラムを設定するステップは、前記複数の学習ユーザが所属するグループに対して前記カリキュラムを設定する、
請求項1のシステム。
【請求項10】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記グループの学習状況を管理するステップを実行し、
前記グループの学習状況を管理するステップは、前記グループに所属する前記複数の学習ユーザに対する前記目標量情報の設定状況を管理することを含む、
請求項のシステム。
【請求項11】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記学習ユーザによる前記複数の対象学習コンテンツの学習結果を取得するステップと、
前記学習ユーザによる前記学習結果と、前記学習ユーザに設定されている前記目標量情報と、前記学習ユーザに設定されている前記カリキュラムと、に基づいて、前記学習ユーザの学習進捗状況を出力するステップと、を実行する、
請求項1のシステム。
【請求項12】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記グループに所属する前記複数の学習ユーザの各々による前記複数の対象学習コンテンツの学習結果を取得するステップと、
前記複数の学習ユーザの各々による前記学習結果と、前記複数の学習ユーザの各々に設定されている前記目標量情報と、前記グループに設定されている前記カリキュラムと、に基づいて、前記グループの学習進捗状況を出力するステップと、を実行する、
請求項のシステム。
【請求項13】
1又は複数のコンピュータによって実行され、学習を支援するための方法であって、
複数の学習コンテンツが割り当てられたカリキュラムを複数の学習ユーザの各々に対して設定するステップと、
学習の目標量を示す目標量情報を前記複数の学習ユーザの各々に対して設定するステップと、
前記複数の学習ユーザに含まれる学習ユーザに設定されている前記目標量情報に基づいて、前記学習ユーザに設定されている前記カリキュラムに割り当てられている前記複数の学習コンテンツの中から複数の対象学習コンテンツを特定するステップと、
前記複数の対象学習コンテンツを前記学習ユーザに対して提供するステップと、を備え、
前記カリキュラムは、複数の対象期間の各々に対して前記複数の学習コンテンツが割り当てられており、
前記複数の対象学習コンテンツを提供するステップは、前記複数の対象期間のうち、その時点に対応する対象期間に割り当てられている前記複数の学習コンテンツの中から特定された前記複数の対象学習コンテンツを前記学習ユーザに対して提供する、
方法。
【請求項14】
学習を支援するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、
複数の学習コンテンツが割り当てられたカリキュラムを複数の学習ユーザの各々に対して設定するステップと、
学習の目標量を示す目標量情報を前記複数の学習ユーザの各々に対して設定するステップと、
前記複数の学習ユーザに含まれる学習ユーザに設定されている前記目標量情報に基づいて、前記学習ユーザに設定されている前記カリキュラムに割り当てられている前記複数の学習コンテンツの中から複数の対象学習コンテンツを特定するステップと、
前記複数の対象学習コンテンツを前記学習ユーザに対して提供するステップと、を実行させ、
前記カリキュラムは、複数の対象期間の各々に対して前記複数の学習コンテンツが割り当てられており、
前記複数の対象学習コンテンツを提供するステップは、前記複数の対象期間のうち、その時点に対応する対象期間に割り当てられている前記複数の学習コンテンツの中から特定された前記複数の対象学習コンテンツを前記学習ユーザに対して提供する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習を支援するためのシステム、方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、学習を支援するための様々なシステムが提供されている。例えば、下記特許文献1は、受講者の1週間あたりの行動に基づいて当該受講者の1週間あたりの学習可能時間を算出し、当該学習可能時間及び試験までの期間に基づいて学習プランを案内し、受講の申し込みを受けた学習プランについて、学習可能時間に基づいてスケジュールを作成するように構成された学習支援システムを開示している。こうしたシステムは、学習ユーザ毎に異なる学習可能時間を考慮した学習の支援を可能とし得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-047804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のシステムでは、学習ユーザの各曜日における行動内容を入力する必要があり、このことがユーザの負担となる場合もあった。また、学習可能時間が同じ程度であっても、例えば、学力が異なる学習ユーザ間では、適切な学習量は異なるとも考えられる。したがって、各学習ユーザにとって適切な学習量を簡易な仕組みで実現することが望まれる。
【0005】
本発明の実施形態は、各学習ユーザにとって適切な学習量の実現を支援することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るシステムは、1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、学習を支援するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、複数の学習コンテンツが割り当てられたカリキュラムを学習ユーザに対して設定するステップと、学習の目標量を示す目標量情報を前記学習ユーザに対して設定するステップと、前記学習ユーザに設定されている前記目標量情報に基づいて、前記学習ユーザに設定されている前記カリキュラムに割り当てられている前記複数の学習コンテンツの中から複数の対象学習コンテンツを特定するステップと、前記複数の対象学習コンテンツを前記学習ユーザに対して提供するステップと、を実行する。
【0007】
本発明の一実施形態に係る方法は、1又は複数のコンピュータによって実行され、学習を支援するための方法であって、複数の学習コンテンツが割り当てられたカリキュラムを学習ユーザに対して設定するステップと、学習の目標量を示す目標量情報を前記学習ユーザに対して設定するステップと、前記学習ユーザに設定されている前記目標量情報に基づいて、前記学習ユーザに設定されている前記カリキュラムに割り当てられている前記複数の学習コンテンツの中から複数の対象学習コンテンツを特定するステップと、前記複数の対象学習コンテンツを前記学習ユーザに対して提供するステップと、を備える。
【0008】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、学習を支援するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、複数の学習コンテンツが割り当てられたカリキュラムを学習ユーザに対して設定するステップと、学習の目標量を示す目標量情報を前記学習ユーザに対して設定するステップと、前記学習ユーザに設定されている前記目標量情報に基づいて、前記学習ユーザに設定されている前記カリキュラムに割り当てられている前記複数の学習コンテンツの中から複数の対象学習コンテンツを特定するステップと、前記複数の対象学習コンテンツを前記学習ユーザに対して提供するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の様々な実施形態は、各学習ユーザにとって適切な学習量の実現を支援する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る学習支援サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図。
図2】指導ユーザ端末20の構成を概略的に示す構成図。
図3】学習ユーザ端末30の構成を概略的に示す構成図。
図4】指導ユーザ情報テーブル1511が管理する情報を例示する図。
図5】学習ユーザ情報テーブル1512が管理する情報を例示する図。
図6】クラス情報テーブル1513が管理する情報を例示する図。
図7】問題集情報テーブル1514が管理する情報を例示する図。
図8】問題情報テーブル1515が管理する情報を例示する図。
図9】テンプレート情報テーブル1516が管理する情報を例示する図。
図10】テンプレート詳細情報テーブル1517が管理する情報を例示する図。
図11】カリキュラム設定管理テーブル1518が管理する情報を例示する図。
図12】カリキュラム詳細設定管理テーブル1519が管理する情報を例示する図。
図13】学習目標量管理テーブル1520が管理する情報を例示する図。
図14】学習管理テーブル1521が管理する情報を例示する図。
図15】カリキュラムテンプレート作成画面50を例示する図。
図16】1つの学習コンテンツが追加された状態の詳細入力領域54を例示する図。
図17】3つの学習コンテンツが追加された状態の詳細入力領域54を例示する図。
図18】2つの学習目標量が追加された状態の目標量入力領域56を例示する図。
図19】カリキュラム設定画面60を例示する図。
図20】学習トップ画面70を例示する図。
図21】学習ボタン724の選択に応じて学習支援サーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
図22】個別表示領域721を例示する図。
図23】カリキュラム表示画面80を例示する図。
図24】学習進捗状況表示領域89を例示する図。
図25】学習目標量変更画面200を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。各図面において、同一の又は類似する構成要素に対しては同一の参照符号が付され得る。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る学習支援サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。学習支援サーバ10は、図示するように、インターネット等の通信ネットワークNWを介して、指導ユーザ端末20及び学習ユーザ端末30と通信可能に接続されている。図1においては、それぞれ1つの指導ユーザ端末20及び学習ユーザ端末30のみが図示されているが、学習支援サーバ10は、それぞれ複数の指導ユーザ端末20及び学習ユーザ端末30と通信可能に接続されている。学習支援サーバ10は、指導ユーザ端末20を操作する指導ユーザ、及び、学習ユーザ端末30を操作する学習ユーザに対して、学習支援サービスを提供する。学習支援サーバ10は、本発明のシステムの全部又は一部を実装する装置の一例である。
【0013】
まず、学習支援サーバ10のハードウェア構成について説明する。学習支援サーバ10は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ11と、メインメモリ12と、入出力I/F13と、通信I/F14と、ストレージ(記憶装置)15とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0014】
コンピュータプロセッサ11は、CPU、GPU又はFPGA等、またはそれらを含む回路により構成され、ストレージ15等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ12に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ12は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0015】
入出力I/F13は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F13は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F13は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0016】
通信I/F14は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワークNW等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0017】
ストレージ15は、例えば、磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ15は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。例えば、ストレージ15は、図1に示すように、様々な情報を記憶する各種テーブル151を有する。また、例えば、ストレージ15は、本発明の一実施形態に係るサーバ側プログラム40を記憶する。当該プログラム40は、学習支援サーバ10を、学習支援サービスを提供するためのシステムの全部又は一部として機能させるためのプログラムである。サーバ側プログラム40の少なくとも一部は、後述する指導ユーザ端末側プログラム42又は学習ユーザ端末側プログラム44を介して、指導ユーザ端末20側又は学習ユーザ端末30側において実行されるように構成され得る。
【0018】
本実施形態において、学習支援サーバ10は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、学習支援サーバ10は、1又は複数のサーバ装置によって構成され得る。
【0019】
このように構成された学習支援サーバ10は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有し、指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30にそれぞれインストールされている指導ユーザ端末側プログラム42又は学習ユーザ端末側プログラム44からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ(例えば、HTMLデータ)及び制御データ等を指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30に対して送信する。指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が出力される。
【0020】
次に、指導ユーザ端末20のハードウェア構成について説明する。指導ユーザ端末20は、一般的なコンピュータとして構成されており、図2に示すように、コンピュータプロセッサ21と、メインメモリ22と、入出力I/F23と、通信I/F24と、ストレージ(記憶装置)25とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0021】
コンピュータプロセッサ21は、CPU、GPU又はFPGA等、またはそれらを含む回路により構成され、ストレージ25等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ22に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ22は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0022】
入出力I/F23は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F23は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F23は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0023】
通信I/F24は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワークNW等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0024】
ストレージ25は、例えば、磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ25は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。ストレージ25が記憶するプログラムは、アプリケーションマーケット等からダウンロードされてインストールされ得る。また、ストレージ25は、上述した指導ユーザ端末側プログラム42を記憶する。当該プログラム42は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、学習支援サービスの指導ユーザ用のアプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム40の少なくとも一部を実行するように構成され得る。
【0025】
本実施形態において、指導ユーザ端末20は、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等として構成され得る。
【0026】
このように構成された指導ユーザ端末20を操作する指導ユーザは、ストレージ25にインストールされている指導ユーザ端末側プログラム42を介した学習支援サーバ10との通信を実行することによって、学習支援サーバ10が提供する学習支援サービスを利用することができる。
【0027】
本実施形態において、指導ユーザは、塾及び学校等の組織に所属するユーザであり、学習ユーザに対して直接に指導を行う教師等の他、組織全体の指導状況等を管理する管理者等も含まれる。
【0028】
次に、学習ユーザ端末30のハードウェア構成について説明する。学習ユーザ端末30は、上述した指導ユーザ端末20と同様に、一般的なコンピュータとして構成されており、図3に示すように、コンピュータプロセッサ31と、メインメモリ32と、入出力I/F33と、通信I/F34と、ストレージ(記憶装置)35とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0029】
ストレージ35は、上述した学習ユーザ端末側プログラム44を記憶する。当該プログラム44は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、学習支援サービスの学習ユーザ用のアプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム40の少なくとも一部を実行するように構成され得る。本実施形態において、学習ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等として構成され得る。
【0030】
このように構成された学習ユーザ端末30を操作する学習ユーザは、ストレージ35にインストールされている学習ユーザ端末側プログラム44を介した学習支援サーバ10との通信を実行することによって、学習支援サーバ10が提供する学習支援サービスを利用することができる。
【0031】
次に、このように構成された学習支援サーバ10が有する機能について説明する。学習支援サーバ10のコンピュータプロセッサ11は、図1に示すように、メインメモリ12に読み込まれたプログラム(例えば、サーバ側プログラム40の少なくとも一部)に含まれる命令を実行することによって、管理機能制御部112、及び、学習管理部114として機能するように構成されている。
【0032】
管理機能制御部112は、学習支援サービスの管理機能の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、管理機能制御部112は、管理機能に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等を指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30に対して送信し、指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等を指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30に対して送信する。管理機能制御部112によって制御される管理機能は、例えば、ログイン処理(ユーザ認証)、課金制御、及び、ユーザ情報の管理等を含む。
【0033】
学習管理部114は、学習ユーザによって行われる学習の管理に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、学習管理部114は、学習の管理に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等を指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30に対して送信し、指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等を指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30に対して送信する。
【0034】
本実施形態において、学習管理部114は、複数の学習コンテンツが割り当てられたカリキュラムを学習ユーザに対して設定するように構成されている。例えば、学習管理部114は、指導ユーザ又は学習ユーザ等によって指定されたカリキュラム、又は、自動的に指定されたカリキュラムを当該学習ユーザに対して設定する。学習ユーザに対するカリキュラムの設定状況は、例えば、各種テーブル151に含まれるテーブルにおいて管理される。例えば、学年及び科目の組合せごとに1つのカリキュラム(例えば、中1英語等)が設けられ、又は、同じ組み合わせであっても、学習ユーザのレベルに応じて複数のカリキュラム(例えば、中3数学<上級>、及び、中3数学<中級>等)が設けられる。
【0035】
本実施形態において、学習コンテンツは、様々な形式のコンテンツを含む。例えば、学習コンテンツは、選択式、又は、記述式の問題を含むコンテンツとして構成される。また、例えば、学習コンテンツは、暗記及び記憶用のコンテンツ(例えば、学習項目を理解するための教材形式のコンテンツ等を含む。)として構成される。
【0036】
また、学習管理部114は、学習の目標量を示す目標量情報を学習ユーザに対して設定するように構成されている。例えば、学習管理部114は、指導ユーザ又は学習ユーザ等によって指定された目標量情報、又は、自動的に指定された目標量情報を当該学習ユーザに対して設定する。自動的に指定される目標量情報は、例えば、予め定められた既定の固定値であり、又は、学習ユーザの属性(所属する学校、塾、塾におけるクラス、及び、これらにおける過去の学習状況等)に応じて変動する値が指定される。学習ユーザに対する目標量情報の設定状況は、例えば、各種テーブル151に含まれるテーブルにおいて管理される。
【0037】
本実施形態において、学習管理部114は、学習ユーザに設定されている目標量情報に基づいて、当該学習ユーザに設定されているカリキュラムに割り当てられている複数の学習コンテンツの中から複数の対象学習コンテンツを特定するように構成されている。例えば、学習管理部114は、割り当てられている複数の学習コンテンツのうち、目標量情報が示す学習の目標量に適合する数の学習コンテンツを対象学習コンテンツとして特定する。
【0038】
また、学習管理部114は、特定した複数の対象学習コンテンツを学習ユーザに対して提供するように構成されている。例えば、学習管理部114は、複数の対象学習コンテンツのデータを、一括して、又は、順に、学習ユーザ端末30に対して送信し、この結果、学習ユーザ端末30において、これらの対象学習コンテンツの学習ユーザによる学習が可能となる。
【0039】
このように、本実施形態における学習支援サーバ10は、学習ユーザに対して設定されているカリキュラムに割り当てられている複数の学習コンテンツのうち、当該学習ユーザに対して設定されている目標量情報に基づいて特定される対象学習コンテンツを当該学習ユーザに対して提供するから、学習ユーザに対して適切な数の学習コンテンツの提供が可能となる。つまり、学習支援サーバ10は、各学習ユーザにとって適切な学習量の実現を支援する。
【0040】
本実施形態において、学習管理部114は、学習ユーザによるカリキュラムの学習状況を管理するように構成され得る。例えば、学習管理部114は、学習ユーザに対して提供した対象学習コンテンツの学習状況データ(例えば、学習の有無、及び、学習の結果(正誤等)等)を、対応する学習ユーザ端末30から受信し、受信した学習状況データに基づいて、学習状況(例えば、各種テーブル151に含まれるテーブルにおいて管理される。)を更新する。この場合、学習管理部114は、当該学習ユーザに設定されている目標量情報に応じた学習状況に基づいて、当該目標量情報の変更を提案するように構成され得る。例えば、学習管理部114は、学習ユーザによる学習が遅れている(例えば、学習の実績量が期間内に目標量に到達しない)場合に、学習の目標量を減らすことを提案し、これとは反対に、学習ユーザによる学習が進んでいる(例えば、学習の実績量が期限内に目標量に到達する)場合に、学習の目標量を増やすことを提案する。こうした提案は、例えば、指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30において出力される画面を介して行われる(例えば、提案情報が表示される。)。また、こうした提案に従って、目標量情報が自動的に変更されるようにしてもよい。こうした構成は、実際の学習状況に基づいて学習の目標量を設定することを支援する。
【0041】
本実施形態において、目標量情報は、学習の目標量を、基準量に対する割合で示す情報として構成することができ、この場合、学習管理部114は、カリキュラムに割り当てられている複数の学習コンテンツのうち、基準量に対して目標量情報が示す割合を乗じた数に対応する複数の対象学習コンテンツを特定するように構成され得る。例えば、基準量が「10」であって、目標量情報が示す割合が50%である場合に、5つの対象学習コンテンツが特定され、目標量情報が示す割合が110%である場合に、11個の対象学習コンテンツが特定される。また、基準量が「5」であって、目標量情報が示す割合が50%である場合に、2つ又は3つの対象学習コンテンツが特定される。こうした構成は、学習の目標量を基準量に対する割合で示すことを可能とする。
【0042】
また、目標量情報は、学習の目標量を、基準量に対する100%未満の割合で示す情報として構成することができ、この場合、学習管理部114は、カリキュラムに割り当てられている複数の学習コンテンツのうち、基準量としてのこれらの学習コンテンツの数に対して、目標量情報が示す割合を乗じた数に対応する複数の対象学習コンテンツを特定するように構成され得る。例えば、カリキュラムに割り当てられている学習コンテンツの数が「10」であって、目標量情報が示す割合が50%である場合、5つの対象学習コンテンツが特定される。こうした構成は、学習の目標量を、カリキュラムに割り当てられている学習コンテンツの数に対する割合で示すことを可能とする。
【0043】
また、目標量情報は、学習の目標量を、基準量に対する割合以外の形式で示すこともできる。例えば、目標量情報は、学習の目標量を、学習時間で示す情報として構成することができる。この場合、学習管理部114は、カリキュラムに割り当てられている複数の学習コンテンツのうち、目標量情報が示す学習時間に対応する複数の対象学習コンテンツを特定するように構成され得る。例えば、各学習コンテンツには、所要学習時間が設定されており、所要学習時間の合計が、目標量情報が示す学習時間に近づくように、複数の対象学習コンテンツが特定される。
【0044】
本実施形態において、カリキュラムは、複数の対象期間の各々に対して複数の学習コンテンツが割り当てられるように構成することができ、この場合、学習管理部114は、これらの複数の対象期間のうち、その時点に対応する対象期間に割り当てられている複数の学習コンテンツの中から特定された複数の対象学習コンテンツを学習ユーザに対して提供するように構成され得る。対象期間は、例えば、開始日及び終了日によって特定される。こうした構成は、対象期間に基づく学習コンテンツの提供を可能とする。
【0045】
また、学習管理部114は、カリキュラムを設定するためのカリキュラム設定情報の指導ユーザによる入力を受け付けて当該カリキュラム設定情報を登録し、当該カリキュラム設定情報に基づくカリキュラムを学習ユーザに対して設定するように構成され得る。カリキュラム設定情報は、対応するカリキュラムに割り当てられる複数の学習コンテンツの情報を含み、典型的には、これらの学習コンテンツの学習期間(例えば、日数等)をさらに含む。そして、当該カリキュラム設定情報に基づくカリキュラムでは、割り当てられている学習コンテンツの学習期間が具体的な日付によって特定される。こうした構成は、カリキュラム設定情報の登録、及び、これに基づくカリキュラムの設定を可能とする。
【0046】
また、学習管理部114は、複数の対象学習コンテンツの学習ユーザによる学習が完了した場合に、1又は複数の追加学習コンテンツを当該学習ユーザに対して提供する(例えば、追加学習コンテンツのデータを学習ユーザ端末30に対して送信する。)ように構成され得る。例えば、学習管理部114は、カリキュラムに割り当てられている複数の学習コンテンツ(例えば、その時点に対応する対象期間に割り当てられている複数の学習コンテンツ)のうち、学習ユーザに提供された対象学習コンテンツに含まれない未提供学習コンテンツの中から、追加学習コンテンツを特定するように構成される。こうした構成は、学習が進んでいる学習ユーザに対する学習コンテンツの追加提供を可能とする。
【0047】
また、学習管理部114は、複数の学習ユーザが所属するグループに対してカリキュラムを設定するように構成され得る。こうしたグループに関する情報は、例えば、各種テーブル151に含まれるテーブルにおいて管理される。この場合、特定のグループに所属する複数の学習ユーザに対して、同じカリキュラムが設定される一方、目標量情報は、各学習ユーザに対して個別に設定される。こうした構成は、グループ単位でカリキュラムを一括して設定しつつ、学習ユーザ単位で学習の目標量を個別に設定することを可能とする。
【0048】
この場合、学習管理部114は、グループの学習状況(例えば、各種テーブル151に含まれるテーブルにおいて管理される。)を管理するように構成され得る。例えば、学習管理部114は、グループに所属する複数の学習ユーザによるカリキュラムの学習状況を管理する。また、例えば、学習管理部114は、グループの学習状況として、各学習ユーザに対する目標量情報の設定状況を管理するように構成してもよい。こうした構成は、グループに所属する複数の学習ユーザに対する目標量情報の設定状況の管理を可能とする。
【0049】
また、学習管理部114は、学習ユーザによる複数の対象学習コンテンツの学習結果を取得し(例えば、学習結果データを学習ユーザ端末30から受信し)、当該学習結果と、当該学習ユーザに設定されている目標量情報と、当該学習ユーザに設定されているカリキュラムと、に基づいて、当該学習ユーザの学習進捗状況を出力するように構成され得る。当該学習進捗状況は、例えば、カリキュラム毎の学習の進捗を、学習ユーザ単位で個別に示す。より詳細には、例えば、学習ユーザに設定されたカリキュラム及び目標量情報で特定される、所定期間に実施すべき学習コンテンツの数に対して、学習ユーザが実施した学習量(学習済みの学習コンテンツの数)の割合を当該期間における学習進捗状況として出力する。例えば、学習ユーザに設定されたカリキュラムに割り当てられている(基準量としての)学習コンテンツの数が10問であり、目標量情報が示す割合が80%の場合において、学習ユーザが実施した学習コンテンツが6問であると学習進捗状況は75%として出力され、学習ユーザが実施した学習コンテンツが4問であると学習進捗状況は50%として出力される。こうした構成は、目標量情報及びカリキュラムに基づく学習進捗状況の可視化を可能とする。
【0050】
また、こうした学習進捗状況が、グループ単位で可視化されるようにしてもよい。例えば、学習管理部114は、特定のグループに所属する複数の学習ユーザの各々による複数の対象学習コンテンツの学習結果を取得し、当該学習結果と、各学習ユーザに設定されている目標量情報と、当該特定のグループに設定されているカリキュラムと、に基づいて、当該特定のグループの学習進捗状況を出力するように構成され得る。当該学習進捗状況は、例えば、カリキュラム毎の学習の進捗を、グループ単位で集計して示す。こうした構成は、目標量情報及びカリキュラムに基づく学習進捗状況のグループ単位での可視化を可能とする。
【0051】
次に、このような機能を有する本実施形態の学習支援サーバ10の一態様としての具体例について説明する。まず、この例において、各種テーブル151に含まれる各テーブルが管理する情報について説明する。
【0052】
図4は、この例において、指導ユーザ情報テーブル1511が管理する情報を例示する。この例における指導ユーザ情報テーブル1511は、学習ユーザを指導する指導ユーザに関する情報を管理し、図示するように、個別の指導ユーザを識別する「指導ユーザID」に対応付けて、氏名等を含む「基本情報」、所属する(勤務する)学習組織(塾、及び、学校等)を識別する「学習組織ID」等の情報を管理する。
【0053】
図5は、この例において、学習ユーザ情報テーブル1512が管理する情報を例示する。この例における学習ユーザ情報テーブル1512は、学習ユーザに関する情報を管理し、図示するように、個別の学習ユーザを識別する「学習ユーザID」に対応付けて、氏名等を含む「基本情報」、所属する学習組織を識別する「学習組織ID」等の情報を管理する。なお、学習組織IDによって、学習ユーザが所属する塾を管理すると共に、他のデータ項目によって、所属する学校及び学年等を管理するようにしてもよい。
【0054】
図6は、この例において、クラス情報テーブル1513が管理する情報を例示する。この例におけるクラス情報テーブル1513は、複数の学習ユーザをグループとして管理する単位である「クラス」に関する情報を管理し、図示するように、個別のクラスを識別する「クラスID」に対応付けて、対応する(担当する)指導ユーザを識別する「指導ユーザID」、このクラスにおいて利用可能な問題集に関する情報である「利用可能問題集情報」、このクラスに所属する学習ユーザに関する情報である「所属学習ユーザ情報」等の情報を管理する。利用可能問題集情報は、利用可能な複数の問題集の各々を識別する問題集IDを含む。所属学習ユーザ情報は、所属する複数の学習ユーザの各々を識別する学習ユーザIDを含む。
【0055】
この例において、クラスは、指導ユーザによって設定される。具体的には、指導ユーザ端末20において出力される図示しない画面を介して、クラスの生成、当該クラスに所属させる学習ユーザの選択、及び、当該クラスにおいて利用可能な問題集の設定が行われる。
【0056】
図7は、この例において、問題集情報テーブル1514が管理する情報を例示する。この例における問題集情報テーブル1514は、学習支援サービスにおいて利用可能な問題集に関する情報を管理し、図示するように、個別の問題集を識別する「問題集ID」に対応付けて、「名称」等の情報を管理する。
【0057】
図8は、この例において、問題情報テーブル1515が管理する情報を例示する。この例における問題情報テーブル1515は、学習コンテンツとしての問題に関する情報を管理し、図示するように、個別の問題を識別する「問題ID」に対応付けて、この問題が含まれる問題集を識別する「問題集ID」、当該問題集における順序を示す「順序」、問題の内容に関する情報である「問題内容情報」等の情報を管理する。
【0058】
図9は、この例において、テンプレート情報テーブル1516が管理する情報を例示する。この例におけるテンプレート情報テーブル1516は、カリキュラムを設定するための設定情報としてのカリキュラムテンプレートに関する情報を管理し、図示するように、個別のカリキュラムテンプレートを識別する「テンプレートID」に対応付けて、対応する学習組織を識別する「学習組織ID」、カリキュラムテンプレートの名称である「名称」、対応する教科を示す「教科種別」、対応するカリキュラムにおいて学習ユーザに対して設定可能な1又は複数の学習目標量に関する情報である「設定可能目標量情報」等の情報を管理する。
【0059】
図10は、この例において、テンプレート詳細情報テーブル1517が管理する情報を例示する。この例におけるテンプレート詳細情報テーブル1517は、カリキュラムテンプレートに設定された問題集単位の情報を管理し、図示するように、個別のカリキュラムテンプレートを識別する「テンプレートID」、及び、個別の問題集を識別する「問題集ID」の組合せに対応付けて、対応する問題集の学習期間の順序を示す「順序」、対応する問題集の学習日数を示す「学習日数」、学習期間の終了時に学習目標量の自動調整を行うか否かを示す「目標量自動調整フラグ」等の情報を管理する。
【0060】
図11は、この例において、カリキュラム設定管理テーブル1518が管理する情報を例示する。この例におけるカリキュラム設定管理テーブル1518は、クラスに対するカリキュラムの設定に関する情報を管理し、図示するように、個別のクラスを識別する「クラスID」、及び、当該クラスにおいて個別のカリキュラムを識別する「カリキュラムID」の組合せに対応付けて、対応するカリキュラムテンプレートを識別する「テンプレートID」、カリキュラムの学習を開始する日付である「学習開始年月日」等の情報を管理する。
【0061】
図12は、この例において、カリキュラム詳細設定管理テーブル1519が管理する情報を例示する。この例におけるカリキュラム詳細設定管理テーブル1519は、設定されたカリキュラムに割り当てられている問題集単位の情報を管理し、図示するように、個別のクラスを識別する「クラスID」、当該クラスにおいて個別のカリキュラムを識別する「カリキュラムID」、及び、当該カリキュラムに割り当てられている問題集を識別する「問題集ID」の組合せに対応付けて、対応する問題集の学習期間の開始日である「学習期間開始日」、対応する問題集の学習期間の終了日である「学習期間終了日」等の情報を管理する。
【0062】
図13は、この例において、学習目標量管理テーブル1520が管理する情報を例示する。この例における学習目標量管理テーブル1520は、学習ユーザに対して設定される学習目標量に関する情報を管理し、図示するように、個別のクラスを識別する「クラスID」、当該クラスにおいて個別のカリキュラムを識別する「カリキュラムID」、及び、当該クラスに所属する個別の学習ユーザを識別する「学習ユーザID」の組合せに対応付けて、当該学習ユーザに設定されている「学習目標量」等の情報を管理する。このように、この例では、学習目標量は、カリキュラム及び学習ユーザの組合せ毎に設定される。
【0063】
図14は、この例において、学習管理テーブル1521が管理する情報を例示する。この例における学習管理テーブル1521は、学習ユーザによって行われる学習に関する情報を管理し、図示するように、個別のクラスを識別する「クラスID」、当該クラスにおいて個別のカリキュラムを識別する「カリキュラムID」、個別の学習ユーザを識別する「学習ユーザID」、及び、対応するカリキュラムに割り当てられている問題集に含まれる問題のうち、当該学習ユーザに対して出題される対象問題を識別する「対象問題ID」の組合せに対応付けて、当該問題の学習状況を示す「学習状況種別」等の情報を管理する。この例では、学習状況種別には、「未学習」、「誤答」及び「正答」の何れかに対応する値が設定される。つまり、学習状況種別は、学習の有無、及び、学習の結果を示す。
【0064】
以上、この例において、各テーブルが管理する情報について説明した。次に、この例において、学習支援サーバ10が実行する処理、及び、指導ユーザ端末20及び学習ユーザ端末30において出力される画面等について説明する。
【0065】
図15は、指導ユーザ端末20において出力されるカリキュラムテンプレート作成画面50を例示する。当該画面50は、指導ユーザがカリキュラムテンプレートを作成するための画面であり、図示するように、カリキュラムテンプレートの名称を入力するための名称入力領域51と、カリキュラムテンプレートの教科を入力するための教科入力領域52と、カリキュラムテンプレートの詳細を入力するための詳細入力領域54と、対応するカリキュラムに対して設定可能な学習目標量を入力するための目標量入力領域56と、キャンセルボタン57と、作成ボタン58とを有する。教科入力領域52は、予め定められた複数の教科の中から1つの教科を選択して入力できるように構成されている。
【0066】
詳細入力領域54には、カリキュラムテンプレートに対して割り当てる問題集を追加するためのコンテンツ追加ボタン541が配置されている。当該ボタン541が選択されると、対応するクラスによって利用可能な問題集の中から1つの問題集を選択可能な図示しない画面が出力され、指導ユーザは、当該画面を介して、追加する問題集を選択することができる。
【0067】
図16は、1つの問題集が追加された状態の詳細入力領域54を例示する。この状態の詳細入力領域54には、図示するように、追加された問題集に対応する個別表示領域542が配置される。当該領域542は、学習日数を入力するための学習日数入力領域5422と、学習期間の終了時に学習目標量の自動調整を行うか否かを入力するための目標量自動調整チェックボックス5424とを有し、学習日数入力領域5422の左側には、対応する学習期間が表示されると共に、当該領域5422の右側には、問題集の名称が表示される。カリキュラムテンプレートにおいて、問題集の学習期間は、具体的な日付によって特定されず、「1~7日目」という形式で特定される。
【0068】
学習日数入力領域5422は、予め定められた複数の学習日数(例えば、7日間、14日間、及び、21日間等)の中から1つの学習日数を選択して入力できるように構成されている。当該領域5422を介して学習日数が変更されると、当該領域5422の左側において表示されている、対応する学習期間も変更される。
【0069】
図17は、3つの問題集が追加された状態の詳細入力領域54を例示する。図17の例では、3つの問題集の各々の学習日数として「7日間」が設定されており、この結果、1番目の問題集(中1数学(正の数・負の数))の学習期間として「1~7日目」が自動的に設定され、2番目の問題集(中1数学(文字の式))の学習期間として「8~14日目」が自動的に設定され、3番目の問題集(中1数学(関数))の学習期間として「15~21日目」が自動的に設定されている。また、図17の例では、2番目の問題集に対して、学習期間の終了時に学習目標量の自動調整を行うことが設定されている。なお、詳細入力領域54を介して、問題集の学習期間の順序を変更できるようにしてもよい。
【0070】
図15のカリキュラムテンプレート作成画面50に戻り、目標量入力領域56は、対応するカリキュラムに対して設定可能な学習目標量の既定値としての「100%」に対応するテキスト(「> 問題集の100%が学習対象」)を表示すると共に、当該テキストの下側において、設定可能な学習目標量を追加するための学習目標量追加ボタン561が配置されている。当該ボタン561が選択されると、追加可能な学習目標量(例えば、「80%」、「60%」、「40%」及び「20%」等)の中から1つの学習目標量を選択可能な図示しない画面が出力され、指導ユーザは、当該画面を介して、対応するカリキュラムに対して設定可能な学習目標量として追加する学習目標量を選択する。
【0071】
図18は、2つの学習目標量が追加された状態の目標量入力領域56を例示する。図18の例では、学習目標量の既定値である「100%」に加えて、「80%」及び「60%」の2つの学習目標量が追加されている。なお、追加する学習目標量における割合(数値)を、指導ユーザが直接に入力できるようにしてもよい。
【0072】
図15のカリキュラムテンプレート作成画面50に戻り、作成ボタン58が選択されると、カリキュラムテンプレートが登録される。具体的には、学習支援サーバ10は、テンプレート情報テーブル1516及びテンプレート詳細情報テーブル1517において、カリキュラムテンプレート作成画面50を介して入力されたカリキュラムテンプレートに関する情報を登録する。
【0073】
図19は、指導ユーザ端末20において出力されるカリキュラム設定画面60を例示する。当該画面60は、指導ユーザがクラスに対してカリキュラムを設定するための画面であり、図示するように、カリキュラムを設定するクラスを入力するためのクラス入力領域62と、カリキュラムの設定に用いるカリキュラムテンプレートを入力するためのテンプレート入力領域64と、設定するカリキュラムの学習開始日を入力するための学習開始日入力領域66と、登録ボタン68とを有する。
【0074】
クラス入力領域62は、対応する指導ユーザが担当する1又は複数のクラスの中から1のクラスを選択して入力できるように構成されている。また、テンプレート入力領域64は、対応する指導ユーザが所属する学習組織に関連付けて登録されている1又は複数のカリキュラムテンプレートの中から1のテンプレートを選択して入力できるように構成されている。
【0075】
登録ボタン68が選択されると、クラス入力領域62に入力されているクラスに対して、テンプレート入力領域64に入力されているカリキュラムテンプレートに基づくカリキュラムが設定される。具体的には、学習支援サーバ10は、カリキュラム設定管理テーブル1518において、設定されたカリキュラムに関する情報を登録し、カリキュラム詳細設定管理テーブル1519において、設定されたカリキュラムに割り当てられる各問題集に関する情報を登録し、学習目標量管理テーブル1520において、設定されたカリキュラムにおける各学習ユーザの学習目標量に関する情報を登録する。各学習ユーザの学習目標量には、既定値として「100%」が設定される。
【0076】
図20は、学習ユーザ端末30において出力される学習トップ画面70を例示する。当該画面70は、学習ユーザが学習を開始するための画面であり、図示するように、問題集を一覧表示する問題集一覧表示領域72と、戻るボタン74とを有する。問題集一覧表示領域72において表示される問題集は、対応する学習ユーザが所属するクラスに対して設定されているカリキュラムに含まれる問題集のうち、その時点が学習期間に含まれる(現在日付が、学習期間開始日と学習期間終了日との間である)問題集である。問題集一覧表示領域72には、各々が個別の問題集に対応する複数の個別表示領域721が上下方向に並べて配置される。
【0077】
個別表示領域721は、図示するように、対応する問題集の画像及び名称を表示すると共に、学習ユーザによる当該問題集の学習の進捗を示す進捗インジケータ722と、学習ボタン724とを有する。この例において、学習の進捗は、問題集に含まれる複数の問題のうち、学習目標量に基づいて特定される対象問題を基準として算出され、具体的には、これらの対象問題の全数のうち、学習状況が「正答」である問題の割合が、学習の進捗として算出される。
【0078】
学習ボタン724は、対応する問題集の学習を開始するためのオブジェクトである。図21は、学習ボタン724の選択に応じて、学習支援サーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。学習支援サーバ10は、まず、図示するように、対応する問題集の学習が初回である場合には(ステップS100においてYES)、当該問題集に含まれる複数の問題のうち、対応する学習ユーザに設定されている学習目標量に基づく対象問題を特定する(ステップS105)。具体的には、問題集に含まれる問題の数に対して、学習目標量に対応する割合を乗じた数の問題が対象問題として特定される。
【0079】
この例において、対象問題は、問題集に含まれる1番目の問題から順に特定される。例えば、問題集に含まれる問題の数が20であり、学習目標量が60%である場合、当該問題集における1番目~12番目までの12個の問題が、対象問題として特定される。特定された対象問題に関する情報は、学習管理テーブル1521において登録される。
【0080】
続いて、学習支援サーバ10は、対象問題の中から出題する問題を決定する(ステップS110)。この例では、問題集における問題の順序に従って、出題する問題が順に決定される。
【0081】
次に、学習支援サーバ10は、出題する問題の問題情報を学習ユーザ端末30に対して送信する(ステップS120)。具体的には、問題情報テーブル1515における問題内容情報が、問題情報として送信される。問題内容情報は、問題文、複数の選択肢、及び、各選択肢の正誤を含む。学習ユーザ端末30では、受信した問題情報に基づく問題を表示する図示しない画面が出力され、当該画面を介して、学習ユーザによる解答の入力を受け付けると共に、入力された解答の正誤に応じた表示が行われる。
【0082】
続いて、学習支援サーバ10は、学習ユーザ端末30から解答情報を受信し(ステップS130)、受信した解答情報に基づいて、対応する問題の学習状況を更新する(ステップS140)。具体的には、この例では、解答情報は、学習ユーザの解答の正誤(学習の結果)を含み、学習管理テーブル1520において、対応するレコードの学習状況種別が、「正答」又は「誤答」に対応する値に更新される。なお、学習ユーザによる解答の正誤の判定が、学習支援サーバ10側において行われるようにしてもよい。また、本実施形態の他の例では、問題毎の「誤答」及び「正答」の管理に代えて、又は、これに加えて、問題毎の記憶の定着度(記憶度)が管理されるようにしてもよい。
【0083】
次に、学習支援サーバ10は、今回の問題が最終の対象問題(問題集における順序が最後の対象問題)でない場合(ステップS150においてNO)、出題する問題の決定(ステップS110)へと戻り、問題情報の送信、解答情報の受信、及び、学習状況の更新の一連の処理を行う(ステップS120~S140)。こうした一連の処理は、出題した問題が最終の対象問題となる(ステップS150においてYES)までの間、繰り返される。
【0084】
この例では、学習目標量が100%未満である学習ユーザによる学習が進むと、追加の問題が提供される。図22は、対応する学習ユーザに対して設定されている学習目標量が100%未満であって、対応する問題集の学習の進捗が100%である場合の学習トップ画面70の問題集一覧表示領域72における個別表示領域721を例示する。この状態の個別表示領域721では、図示するように、学習ボタン724の下側に、チャレンジボタン726が追加で配置される。チャレンジボタン726は、対応する問題集に含まれる問題のうち、対象問題として特定された問題以外の残りの問題を学習するためのオブジェクトである。当該ボタン726が選択されると、学習支援サーバ10は、残りの問題の中から1つの問題をランダムに選択し、対応する問題情報を学習ユーザ端末30に対して送信する。なお、対応する学習ユーザに対して設定されている学習目標量が100%未満である場合に、対応する問題集の学習の進捗にかかわらず、チャレンジボタン726が配置されるようにしてもよい。
【0085】
また、この例では、カリキュラムに割り当てられている問題集のうち、学習期間の終了時に学習目標量の自動調整を行うことが設定されている問題集の当該学習期間が終了したタイミングにおいて、各学習ユーザの学習目標量の自動調整が行われる。具体的には、学習支援サーバ10は、対応するクラスに所属する各学習ユーザについて、対応する問題集(学習期間が終了した問題集)の学習の進捗が100%である場合には、学習目標量を1段階増加させ(例えば、60%から80%に変更し)、学習の進捗が80~99%である場合には、学習目標量を維持し、学習の進捗が79%以下である場合には、学習目標量を1段階減少させる(例えば、100%から80%に変更する)。なお、こうした自動的な学習目標量の変更に代えて、当該変更を提案する通知が、対応する指導ユーザに対して行われるようにしてもよい。
【0086】
図23は、指導ユーザ端末20において出力されるカリキュラム表示画面80を例示する。当該画面80は、カリキュラムに関する情報を表示するための画面であり、図示するように、クラスを入力するためのクラス入力領域82と、当該領域82に入力されているクラスに対して設定されているカリキュラムのスケジュールに関する情報を表示するスケジュール情報表示領域84と、当該カリキュラムにおける学習ユーザの学習目標量の設定状況を表示する学習目標量設定状況表示領域86と、戻るボタン88とを有する。クラス入力領域82は、対応する指導ユーザが担当する複数のクラスの中から1のクラスを選択して入力できるように構成されている。
【0087】
スケジュール情報表示領域84は、左上隅において、スケジュール情報を表示する年月を指定するための年月指定領域841を有し、指導ユーザは、当該領域841を介して当該年月を変更することができる。スケジュール情報表示領域84は、表形式を有しており、各行は、対応するクラスに対して設定されている個別のカリキュラムに対応している。そして、スケジュール情報表示領域84の各行では、対応するカリキュラムに割り当てられている各問題集に対応する問題集オブジェクト842が、その学習期間に対応する位置に配置される。
【0088】
学習目標量設定状況表示領域86は、表形式を有しており、各行は、スケジュール情報表示領域84と同様に、個別のカリキュラムに対応している。そして、当該領域86の各行では、対応するカリキュラムにおける学習目標量毎の設定人数(対応する学習目標量が設定されている学習ユーザの数)が表示される。
【0089】
ここで、カリキュラム表示画面80において、クラス単位の学習の進捗が表示されるようにしてもよく、例えば、図24に例示する学習進捗状況表示領域89が配置されてもよい。当該学習進捗状況表示領域89は、表形式を有しており、各行は、スケジュール情報表示領域84及び学習目標量設定状況表示領域86と同様に、個別のカリキュラムに対応している。そして、当該領域89の各行では、対応するカリキュラムについて、学習の進捗の4つの範囲(100%、50~99%、1~49%、及び、0%)の各々の該当人数が表示される。カリキュラムの学習の進捗は、カリキュラムに割り当てられている各問題集に含まれる複数の問題のうち、学習目標量に基づいて特定される対象問題の全数に対する、学習状況が「正答」である問題の割合として算出される。
【0090】
図25は、指導ユーザ端末20において出力される学習目標量変更画面200を例示する。当該画面200は、学習ユーザに対して設定されている学習目標量を変更するための画面であり、図示するように、クラスを入力するためのクラス入力領域201と、カリキュラムを入力するためのカリキュラム入力領域202と、情報表示領域204と、戻るボタン206と、確定ボタン208とを有する。
【0091】
クラス入力領域201は、対応する指導ユーザが担当する複数のクラスの中から1のクラスを選択して入力できるように構成されている。また、カリキュラム入力領域202は、クラス入力領域201を介して入力されているクラスに対して設定されているカリキュラムの中から1のカリキュラムを選択して入力できるように構成されている。
【0092】
情報表示領域204は、表形式を有しており、各行は、対応するクラスに所属する個別の学習ユーザに対応している。そして、当該領域204の各行では、対応するカリキュラムにおいて、対応する学習ユーザに対して設定されている学習目標量の変更履歴、及び、その時点における学習目標量の設定値を表示する。指導ユーザは、情報表示領域204を介して、学習ユーザに設定されている学習目標量を変更することもでき、確定ボタン208が選択されると、変更後の学習目標量が適用される。ここで、情報表示領域204の各行において、対応する学習ユーザによるカリキュラムの学習の進捗が表示されるようにしてもよい。さらに、各学習ユーザによるカリキュラムの学習の進捗は、指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30において出力される様々な画面においても表示され得る。
【0093】
上述した例では、学習目標量は、カリキュラム及び学習ユーザの組合せ毎に設定されるようにしたが、学習目標量が設定される単位は、これに限定されない。例えば、カリキュラムにかかわらず、学習ユーザ毎に学習目標量が設定されるようにしてもよいし、問題集及び学習ユーザの組合せ毎に学習目標量が設定されるようにしてもよい。
【0094】
上述した例では、学習目標量に基づく対象問題は、問題集に含まれる1番目の問題から順に特定されるようにしたが、その他のルールを適用して特定されるようにしてもよい。例えば、問題集に含まれる各問題について重要度を予め設定し、重要度が高い問題が優先して対象問題として特定されるようにしてもよい。
【0095】
上述した例では、学習コンテンツとして問題を例示したが、その他の形式のコンテンツとしてもよく、上述した暗記及び記憶用のコンテンツとしてもよい。
【0096】
以上説明した本実施形態に係る学習支援サーバ10は、学習ユーザに対して設定されているカリキュラムに割り当てられている複数の学習コンテンツ(例えば、問題集に含まれる複数の問題)のうち、当該学習ユーザに対して設定されている目標量情報(例えば、学習目標量)に基づいて特定される対象学習コンテンツを当該学習ユーザに対して提供するから、学習ユーザに対して適切な数の学習コンテンツの提供が可能となる。つまり、学習支援サーバ10は、各学習ユーザにとって適切な学習量の実現を支援する。
【0097】
また、例えば、同じ学力の学習ユーザに対して同じカリキュラムを設定することによって、学習コンテンツの提供を共通化しつつ、目標量情報の設定によって、学習ユーザの個々の状況に応じた学習量を実現できるので、学習支援サーバ10は、学習ユーザに応じた学習を可能としつつ、指導ユーザ側での学習コンテンツの提供や学習状況の管理を簡素化することができる。
【0098】
本発明の他の実施形態において、上述した実施形態における学習支援サーバ10が有する機能の一部又は全部は、学習支援サーバ10及び指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30が協動することによって実現され、或いは、指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30によって実現され得る。つまり、本発明のシステムは、学習支援サーバ10によって構成される他、学習支援サーバ10及び指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30によって構成され、或いは、指導ユーザ端末20又は学習ユーザ端末30によって構成され得る。また、学習支援サービスを、学習ユーザ向けに特化したサービスとして構成してもよい。
【0099】
本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0100】
本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。
【0101】
本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数のいずれか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数のいずれとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数のいずれであってもよい。
【符号の説明】
【0102】
10 学習支援サーバ
11 コンピュータプロセッサ
112 管理機能制御部
114 学習管理部
15 ストレージ
151 各種テーブル
1511 指導ユーザ情報テーブル
1512 学習ユーザ情報テーブル
1513 クラス情報テーブル
1514 問題集情報テーブル
1515 問題情報テーブル
1516 テンプレート情報テーブル
1517 テンプレート詳細情報テーブル
1518 カリキュラム設定管理テーブル
1519 カリキュラム詳細設定管理テーブル
1520 学習目標量管理テーブル
1521 学習管理テーブル
20 指導ユーザ端末
30 学習ユーザ端末
40 サーバ側プログラム
42 指導ユーザ端末側プログラム
44 学習ユーザ端末側プログラム
50 カリキュラムテンプレート作成画面
60 カリキュラム設定画面
70 学習トップ画面
80 カリキュラム表示画面
200 学習目標量変更画面
【要約】
【課題】 各学習ユーザにとって適切な学習量の実現を支援する。
【解決手段】
本発明の一実施形態に係る学習支援サーバ10は、通信ネットワークNWを介して通信可能に接続されている、指導ユーザ端末20を操作する指導ユーザ、及び、学習ユーザ端末30を操作する学習ユーザに対して学習支援サービスを提供する。当該学習支援サーバ10は、学習ユーザに対して設定されているカリキュラムに割り当てられている複数の学習コンテンツのうち、当該学習ユーザに対して設定されている目標量情報に基づいて特定される対象学習コンテンツを当該学習ユーザに対して提供するから、学習ユーザに対して適切な数の学習コンテンツの提供が可能となる。
【選択図】 図1
図1
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