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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
H01L21/304 648K
H01L21/304 643A
H01L21/304 651B
H01L21/304 648L
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020181303
(22)【出願日】2020-10-29
(65)【公開番号】P2022072072
(43)【公開日】2022-05-17
【審査請求日】2023-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100093056
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100142930
【弁理士】
【氏名又は名称】戸高 弘幸
(74)【代理人】
【識別番号】100175020
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 知彦
(74)【代理人】
【識別番号】100180596
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 要
(74)【代理人】
【識別番号】100195349
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 信喜
(72)【発明者】
【氏名】澤島 隼
(72)【発明者】
【氏名】山口 貴大
【審査官】小池 英敏
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-102653(JP,A)
【文献】特開2015-088734(JP,A)
【文献】特開2014-027245(JP,A)
【文献】特開2018-182271(JP,A)
【文献】特開2018-142694(JP,A)
【文献】特開2018-032723(JP,A)
【文献】特開2017-163103(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に流体を供給して処理を行う基板処理装置において、
第1の処理筐体と、
前記第1の処理筐体の内部に設けられ、載置部に載置された基板を流体により処理するための処理部と、
前記第1の処理筐体のメンテナンスを行う表側面からみて前記処理部における側方の一方側に配置され、前記処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、
前記表側面からみて前記処理部における側方の他方側に配置され、前記処理部に第2の流体を供給する第2の供給部と、
を備え
前記第1の供給部は、
前記載置部に載置された基板に対して前記第1の流体を供給する第1のノズルと、
前記第1のノズルに対して前記第1の流体を供給する第1の流体供給部と、
前記第2の供給部は、
前記載置部に載置された基板に対して前記第2の流体を供給する第2のノズルと、
前記第2のノズルに対して前記第2の流体を供給するする第2の流体供給部と、
を備え、
前記第1のノズルは、前記第1の流体供給部から前記第1の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、
前記第2のノズルは、前記第2の流体供給部から前記第2の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第2の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、
前記第1のノズル及び前記第2のノズルは、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の処理筐体の前記表側面に近い位置に配置されており、
前記第1の流体供給部は、前記第1のノズルの前記基端部の側方に隣接して配置されると共に、前記第2の流体供給部は、前記第2のノズルの前記基端部の側方に隣接して配置されることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
基板に流体を供給して処理を行う基板処理装置において、
第1の処理筐体と、
前記第1の処理筐体の内部に設けられ、載置部に載置された基板を流体により処理するための処理部と、
前記第1の処理筐体のメンテナンスを行う表側面からみて前記処理部における側方の一方側に配置され、前記処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、
前記表側面からみて前記処理部における側方の他方側に配置され、前記処理部に第2の流体を供給する第2の供給部と、
を備え、
前記第1の供給部は、
前記載置部に載置された基板に対して前記第1の流体を供給する第1のノズルと、
前記第1のノズルに対して前記第1の流体を供給する第1の流体供給部と、
前記第2の供給部は、
前記載置部に載置された基板に対して前記第2の流体を供給する第2のノズルと、
前記第2のノズルに対して前記第2の流体を供給するする第2の流体供給部と、
を備え
前記第1のノズルは、前記第1の流体供給部から前記第1の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、
前記第2のノズルは、前記第2の流体供給部から前記第2の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第2の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、
前記第1の流体供給部は、
前記第1の流体を貯留し、前記第1の流体を送出する送り部と前記第1の流体が戻る戻り部とを備えた第1の流体貯留部と、
前記第1の流体貯留部の前記送り部に連通接続された供給管と、
前記第1の流体貯留部の前記戻り部に連通接続された回収管と、
前記待機位置に設けられ、前記第1のノズルから供給された前記第1の流体を回収する回収部と、
前記回収部に連通接続され、前記回収部にて回収された前記第1の流体を排出する排出管と、
前記供給管に一端部が連通接続され、他端部が前記基端部に連通接続された供給分岐管と、
前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を計測する流量計と、
前記流量計よりも前記供給分岐管の前記基端部側に設けられ、前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を操作する流量調整弁と、
前記流量調整弁で調整された前記第1の流体を前記ノズルから供給・停止する供給制御弁と、
を備え、
前記第1の流体供給部は、
前記供給分岐管のうち、前記供給制御弁と前記流量調整弁との間に一端側が連通接続され、前記回収管に他端側が連通接続された戻り配管と、
前記戻り配管に設けられ、前記戻り配管における前記第1の流体の流通を許容・遮断する戻り開閉弁と、
をさらに備え、
前記第1のノズルが待機位置に位置している際には、前記供給制御弁を閉止し、前記戻り開閉弁を開放して前記第1の流体を前記戻り配管を介して前記第1の流体貯留部に戻し、前記第1の流体を循環させており、
前記供給分岐管に設けられ、前記供給分岐管における前記第1の流体の流通を、手動により許容・遮断する第1の手動開閉弁と、
前記戻り配管に設けられ、前記戻り配管における前記第1の流体の流通を、手動により許容・遮断する第2の手動開閉弁と、
を備えていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の基板処理装置において、
前記第1の流体と前記第2の流体は、異なる流体であることを特徴とする基板処理装置。
【請求項4】
請求項1からのいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第1の流体と前記第2の流体は、液体であることを特徴とする基板処理装置。
【請求項5】
基板に流体を供給して処理を行う基板処理装置において、
第1の処理筐体と、
前記第1の処理筐体の内部に設けられ、載置部に載置された基板を流体により処理するための処理部と、
前記第1の処理筐体のメンテナンスを行う表側面からみて前記処理部における側方の一方側に配置され、前記処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、
前記表側面からみて前記処理部における側方の他方側に配置され、前記処理部に第2の流体を供給する第2の供給部と、
を備え、
前記第1の供給部は、
前記載置部に載置された基板に対して前記第1の流体を供給する第1のノズルと、
前記第1のノズルに対して前記第1の流体を供給する第1の流体供給部と、
前記第2の供給部は、
前記載置部に載置された基板に対して前記第2の流体を供給する第2のノズルと、
前記第2のノズルに対して前記第2の流体を供給するする第2の流体供給部と、
を備え、
前記第1のノズルは、前記第1の流体供給部から前記第1の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、
前記第2のノズルは、前記第2の流体供給部から前記第2の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第2の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、
前記第1の流体供給部は、
前記第1の流体を貯留し、前記第1の流体を送出する送り部と前記第1の流体が戻る戻り部とを備えた第1の流体貯留部と、
前記第1の流体貯留部の前記送り部に連通接続された供給管と、
前記第1の流体貯留部の前記戻り部に連通接続された回収管と、
前記待機位置に設けられ、前記第1のノズルから供給された前記第1の流体を回収する回収部と、
前記回収部に連通接続され、前記回収部にて回収された前記第1の流体を排出する排出管と、
前記供給管に一端部が連通接続され、他端部が前記基端部に連通接続された供給分岐管と、
前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を計測する流量計と、
前記流量計よりも前記供給分岐管の前記基端部側に設けられ、前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を操作する流量調整弁と、
前記流量調整弁で調整された前記第1の流体を前記ノズルから供給・停止する供給制御弁と、
を備えていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項6】
請求項2または5に記載の基板処理装置において、
前記流量調整弁は、前記第1の処理筐体の前記表側面から作業者が手を伸ばして操作できる距離にある位置に配置されていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項7】
請求項に記載の基板処理装置において、
前記第1の手動開閉弁及び前記第2の手動開閉弁は、前記第1の処理筐体の前記表側面から作業者が手を伸ばして操作できる距離にある位置に配置されていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項8】
基板に流体を供給して処理を行う基板処理装置において、
第1の処理筐体と、
前記第1の処理筐体の内部に設けられ、載置部に載置された基板を流体により処理するための処理部と、
前記第1の処理筐体のメンテナンスを行う表側面からみて前記処理部における側方の一方側に配置され、前記処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、
前記表側面からみて前記処理部における側方の他方側に配置され、前記処理部に第2の流体を供給する第2の供給部と、
を備え、
前記第1の供給部は、
前記載置部に載置された基板に対して前記第1の流体を供給する第1のノズルと、
前記第1のノズルに対して前記第1の流体を供給する第1の流体供給部と、
前記第2の供給部は、
前記載置部に載置された基板に対して前記第2の流体を供給する第2のノズルと、
前記第2のノズルに対して前記第2の流体を供給するする第2の流体供給部と、
を備え、
前記第1のノズルは、前記第1の流体供給部から前記第1の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、
前記第2のノズルは、前記第2の流体供給部から前記第2の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第2の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、
前記第1の流体供給部は、
前記第1の流体を貯留し、前記第1の流体を送出する送り部と前記第1の流体が戻る戻り部とを備えた第1の流体貯留部と、
前記第1の流体貯留部の前記送り部に連通接続された供給管と、
前記第1の流体貯留部の前記戻り部に連通接続された回収管と、
前記待機位置に設けられ、前記第1のノズルから供給された前記第1の流体を回収する回収部と、
前記回収部に連通接続され、前記回収部にて回収された前記第1の流体を排出する排出管と、
前記供給管に一端部が連通接続され、他端部が前記基端部に連通接続された供給分岐管と、
前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を計測する流量計と、
前記流量計よりも前記供給分岐管の前記基端部側に設けられ、前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を操作する流量調整弁と、
前記流量調整弁で調整された前記第1の流体を前記ノズルから供給・停止する供給制御弁と、
を備え、
前記第1の流体は、有機溶剤であり、
前記流量計と前記流量調整弁とは、周囲から雰囲気を遮蔽された遮蔽容器に収容され、
前記遮蔽容器は、内部が排気されていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項9】
請求項2,5,8のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第1のノズル及び前記第2のノズルは、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の処理筐体の前記表側面に近い位置に配置されていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項10】
請求項1からのいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第1の供給部に隣接して、前記処理部からの気体を排気する排気ボックスが配置されていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項11】
請求項1から10のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第1の処理筐体の下方に配置された第2の処理筐体をさらに備え、
前記第2の処理筐体は、
前記第2の処理筐体の内部に設けられ、載置部に載置された基板を流体により処理するための処理部と、
前記第2の処理筐体のメンテナンスを行う表側面からみて前記処理部における側方の一方側に配置され、前記処理部に第1の流体を供給する第1の流体供給部と、
前記表側面からみて前記処理部における側方の他方側に配置され、前記処理部に第2の流体を供給する第2の流体供給部と、
を備えていることを特徴とする基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエハ、液晶表示器や有機EL(Electroluminescence)表示装置用基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などの基板(以下、単に基板と称する)に対して、処理液や処理気体などの流体を供給することで処理を行う基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の装置として、筐体と、処理部と、供給部とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。筐体は、処理部と、供給部とを備えている。処理部は、基板に対して各種の処理液により処理を行う。供給部は、各種の処理液を処理部へ供給する。供給部は、装置をメンテナンスする際に作業者がアクセスする表側面から見て、処理部の左右方向の一方側にのみ隣接して配置されている。その一方側とは、例えば、右である。供給部は、例えば、二種類の処理液(例えば、酸、アルカリ)を処理部に供給する。
【0003】
筐体は、装置の表側面とは反対側である裏側面に、処理部との間で基板を受け渡すための搬入出口が設けられている。処理部は、平面視で、基板を載置する載置部を中央に備えている。供給部は、処理液を供給するノズルを備えている。ノズルは、載置部の上方にあたる供給位置と、載置部から外れた待機位置とにわたって先端部が旋回される。旋回は、ノズルの基端部を軸として行われる。このような構成において、二本のノズルを配備する場合には、各ノズルが干渉しないように分散して処理部に配置される。
【0004】
各ノズルの基端部は、処理部内における載置部の周囲に分散して配置されている。具体的には、一方のノズルは、その基端部が処理部の表側面から見て右に配置されている。一方のノズルは、平面視で処理部の表側面から裏側面への一辺に沿って配置されている。一方のノズルは、供給部から表側面に沿って配管を配置され、この配管を通して処理液が供給される。他方のノズルは、その基端部が処理部の表側面から見て左に配置されている。他方のノズルは、平面視で処理部の表側面から裏側面への一辺に沿って配置されている。つまり、他方のノズルは、一方のノズルに比較して供給部から離れた位置に配置されている。換言すると、他方のノズルは、処理部の載置部を挟んで供給部の反対側に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-163103号公報(図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、他方のノズルが、表側面に沿って配置されている一方のノズルの配管を避けて、供給部から裏側面に沿って配管を接続することになる。したがって、他方のノズルは、メンテナンスを行う表側面からは最も遠い位置に配置されているので、その配管にアクセスするのが困難となる。その結果、メンテナンス性が悪いという問題がある。また、裏側面に沿って配管を接続すると、配管長が長くなる。このように配管長が長くなると、処理液が滞留する量が増加したり、温調されない処理液が増えたりするという問題も生じる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、配置を工夫することにより、メンテナンス性を向上でき、配管長を短くできる基板処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板に流体を供給して処理を行う基板処理装置において、第1の処理筐体と、前記第1の処理筐体の内部に設けられ、載置部に載置された基板を流体により処理するための処理部と、前記第1の処理筐体のメンテナンスを行う表側面からみて前記処理部における側方の一方側に配置され、前記処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、前記表側面からみて前記処理部における側方の他方側に配置され、前記処理部に第2の流体を供給する第2の供給部と、を備え、前記第1の供給部は、前記載置部に載置された基板に対して前記第1の流体を供給する第1のノズルと、前記第1のノズルに対して前記第1の流体を供給する第1の流体供給部と、前記第2の供給部は、前記載置部に載置された基板に対して前記第2の流体を供給する第2のノズルと、前記第2のノズルに対して前記第2の流体を供給するする第2の流体供給部と、を備え、前記第1のノズルは、前記第1の流体供給部から前記第1の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、前記第2のノズルは、前記第2の流体供給部から前記第2の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第2の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、前記第1のノズル及び前記第2のノズルは、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の処理筐体の前記表側面に近い位置に配置されており、前記第1の流体供給部は、前記第1のノズルの前記基端部の側方に隣接して配置されると共に、前記第2の流体供給部は、前記第2のノズルの前記基端部の側方に隣接して配置されることを特徴とするものである。
【0009】
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、基板処理装置は、第1の処理筐体に処理部を備え、処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、処理部に第2の流体を供給する第2の供給部とを備えている。第1の供給部は、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の一方側に配置され、第2の供給部は、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の他方側に配置されている。したがって、表側面の反対側にあたり、アクセスしづらい裏側面に第1の供給部か第2の供給部が配置されることがない。その結果、第1の供給部及び第2の供給部はともに表側面からアクセスしやすくできるので、メンテナンス性を向上できる。また、第1の供給部及び第2の供給部は、配管長を短くできる。
また、第1のノズルと第1の流体供給部とは、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の一方側に配置されている。第2のノズルと第2の流体供給部とは、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の他方側に配置されている。したがって、第1のノズルと第1の流体供給部、第2のノズルと第2の流体供給部は、ともに表側面からアクセスしやすくできるので、メンテナンス性を向上できる。
また、第1のノズルは、その基端部が載置部よりも第1の流体供給部側に配置されている。第2のノズルは、その基端部が載置部よりも第2の流体供給部側に配置されている。したがって、第1の流体供給部と第1のノズルの基端部とを表側面側にて連通接続できる。また、第2の流体供給部と第2のノズルの基端部とを表側面側にて連通接続できる。その結果、連通接続する距離を短くできるので、メンテナンス性を向上できる。
また、基端部には、第1の流体または第2の流体が供給される。したがって、基端部が第1の処理筐体の表側面に近い位置に配置されているので、第1の流体または第2の流体の供給に係るメンテナンスを容易にできる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、基板に流体を供給して処理を行う基板処理装置において、第1の処理筐体と、前記第1の処理筐体の内部に設けられ、載置部に載置された基板を流体により処理するための処理部と、前記第1の処理筐体のメンテナンスを行う表側面からみて前記処理部における側方の一方側に配置され、前記処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、前記表側面からみて前記処理部における側方の他方側に配置され、前記処理部に第2の流体を供給する第2の供給部と、を備え、前記第1の供給部は、前記載置部に載置された基板に対して前記第1の流体を供給する第1のノズルと、前記第1のノズルに対して前記第1の流体を供給する第1の流体供給部と、前記第2の供給部は、前記載置部に載置された基板に対して前記第2の流体を供給する第2のノズルと、前記第2のノズルに対して前記第2の流体を供給するする第2の流体供給部と、を備え、前記第1のノズルは、前記第1の流体供給部から前記第1の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、前記第2のノズルは、前記第2の流体供給部から前記第2の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第2の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、前記第1の流体供給部は、前記第1の流体を貯留し、前記第1の流体を送出する送り部と前記第1の流体が戻る戻り部とを備えた第1の流体貯留部と、前記第1の流体貯留部の前記送り部に連通接続された供給管と、前記第1の流体貯留部の前記戻り部に連通接続された回収管と、前記待機位置に設けられ、前記第1のノズルから供給された前記第1の流体を回収する回収部と、前記回収部に連通接続され、前記回収部にて回収された前記第1の流体を排出する排出管と、前記供給管に一端部が連通接続され、他端部が前記基端部に連通接続された供給分岐管と、前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を計測する流量計と、前記流量計よりも前記供給分岐管の前記基端部側に設けられ、前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を操作する流量調整弁と、前記流量調整弁で調整された前記第1の流体を前記ノズルから供給・停止する供給制御弁と、を備え、前記第1の流体供給部は、前記供給分岐管のうち、前記供給制御弁と前記流量調整弁との間に一端側が連通接続され、前記回収管に他端側が連通接続された戻り配管と、前記戻り配管に設けられ、前記戻り配管における前記第1の流体の流通を許容・遮断する戻り開閉弁と、をさらに備え、前記第1のノズルが待機位置に位置している際には、前記供給制御弁を閉止し、前記戻り開閉弁を開放して前記第1の流体を前記戻り配管を介して前記第1の流体貯留部に戻し、前記第1の流体を循環させており、前記供給分岐管に設けられ、前記供給分岐管における前記第1の流体の流通を、手動により許容・遮断する第1の手動開閉弁と、前記戻り配管に設けられ、前記戻り配管における前記第1の流体の流通を、手動により許容・遮断する第2の手動開閉弁と、を備えていることを特徴とするものである。
【0011】
[作用・効果]請求項2に記載の発明によれば、基板処理装置は、第1の処理筐体に処理部を備え、処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、処理部に第2の流体を供給する第2の供給部とを備えている。第1の供給部は、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の一方側に配置され、第2の供給部は、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の他方側に配置されている。したがって、表側面の反対側にあたり、アクセスしづらい裏側面に第1の供給部か第2の供給部が配置されることがない。その結果、第1の供給部及び第2の供給部はともに表側面からアクセスしやすくできるので、メンテナンス性を向上できる。また、第1の供給部及び第2の供給部は、配管長を短くできる。
また、 第1のノズルと第1の流体供給部とは、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の一方側に配置されている。第2のノズルと第2の流体供給部とは、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の他方側に配置されている。したがって、第1のノズルと第1の流体供給部、第2のノズルと第2の流体供給部は、ともに表側面からアクセスしやすくできるので、メンテナンス性を向上できる。
また、第1のノズルは、その基端部が載置部よりも第1の流体供給部側に配置されている。第2のノズルは、その基端部が載置部よりも第2の流体供給部側に配置されている。したがって、第1の流体供給部と第1のノズルの基端部とを表側面側にて連通接続できる。また、第2の流体供給部と第2のノズルの基端部とを表側面側にて連通接続できる。その結果、連通接続する距離を短くできるので、メンテナンス性を向上できる。
また、第1の流体供給部は、第1の流体貯留部と、この送り部に連通接続された供給管と、供給管から分岐し、基端部に連通接続された供給分岐管と、流量計、流量調整弁、供給制御弁とを備えている。したがって、流量調整弁で流量を操作し、流量計で流量をモニタしつつ、供給制御弁によりノズルから第1の流体の供給・停止を操作できる。
また、第1の流体が配管経路中に長時間にわたり滞留すると、第1の流体にゴミが溜まったり、配管の成分が溶出したりして、品質が低下することがある。第1のノズルが待機位置に位置している際には、供給制御弁を閉止し、戻り開閉弁を開放して第1の流体を戻り配管を介して第1の流体貯留部に戻し、第1の流体を循環させている。したがって、第1の流体が配管経路中に長時間にわたり滞留することがない。その結果、第1の流体の品質が低下することを抑制できるので、基板への処理を清浄度高く行うことができる。
第1の手動開閉弁と第2の手動開閉弁を手動で操作して遮断することにより、第1のノズルを供給管から分離できる。したがって、第1の流体貯留部からの供給を停止することなく、第1のノズルのメンテナンスを行うことができる。
【0014】
また、本発明において、前記第1の流体と前記第2の流体は、異なる流体であることが好ましい。
【0015】
第1の流体は、例えば、有機溶剤や、酸性の溶液や、アルカリ性の溶液、不活性ガスのいずれかである。第2の流体は、第1の流体とは異なる流体である。処理部に異なる流体を供給できるので、多様な処理を行うことができる。
【0016】
また、本発明において、前記第1の流体と前記第2の流体は、液体であることが好ましい。
【0017】
第1の流体及び第2の流体は、例えば、有機溶剤や、酸性の溶液や、アルカリ性の溶液である。
【0018】
また、請求項5に記載の発明は、基板に流体を供給して処理を行う基板処理装置において、第1の処理筐体と、前記第1の処理筐体の内部に設けられ、載置部に載置された基板を流体により処理するための処理部と、前記第1の処理筐体のメンテナンスを行う表側面からみて前記処理部における側方の一方側に配置され、前記処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、前記表側面からみて前記処理部における側方の他方側に配置され、前記処理部に第2の流体を供給する第2の供給部と、を備え、前記第1の供給部は、前記載置部に載置された基板に対して前記第1の流体を供給する第1のノズルと、前記第1のノズルに対して前記第1の流体を供給する第1の流体供給部と、前記第2の供給部は、前記載置部に載置された基板に対して前記第2の流体を供給する第2のノズルと、前記第2のノズルに対して前記第2の流体を供給するする第2の流体供給部と、を備え、前記第1のノズルは、前記第1の流体供給部から前記第1の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、前記第2のノズルは、前記第2の流体供給部から前記第2の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第2の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、前記第1の流体供給部は、前記第1の流体を貯留し、前記第1の流体を送出する送り部と前記第1の流体が戻る戻り部とを備えた第1の流体貯留部と、前記第1の流体貯留部の前記送り部に連通接続された供給管と、前記第1の流体貯留部の前記戻り部に連通接続された回収管と、前記待機位置に設けられ、前記第1のノズルから供給された前記第1の流体を回収する回収部と、前記回収部に連通接続され、前記回収部にて回収された前記第1の流体を排出する排出管と、前記供給管に一端部が連通接続され、他端部が前記基端部に連通接続された供給分岐管と、前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を計測する流量計と、前記流量計よりも前記供給分岐管の前記基端部側に設けられ、前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を操作する流量調整弁と、前記流量調整弁で調整された前記第1の流体を前記ノズルから供給・停止する供給制御弁と、を備えていることを特徴とするものである。
【0019】
[作用・効果]請求項5に記載の発明によれば、基板処理装置は、第1の処理筐体に処理部を備え、処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、処理部に第2の流体を供給する第2の供給部とを備えている。第1の供給部は、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の一方側に配置され、第2の供給部は、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の他方側に配置されている。したがって、表側面の反対側にあたり、アクセスしづらい裏側面に第1の供給部か第2の供給部が配置されることがない。その結果、第1の供給部及び第2の供給部はともに表側面からアクセスしやすくできるので、メンテナンス性を向上できる。また、第1の供給部及び第2の供給部は、配管長を短くできる。
また、第1のノズルと第1の流体供給部とは、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の一方側に配置されている。第2のノズルと第2の流体供給部とは、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の他方側に配置されている。したがって、第1のノズルと第1の流体供給部、第2のノズルと第2の流体供給部は、ともに表側面からアクセスしやすくできるので、メンテナンス性を向上できる。
また、第1のノズルは、その基端部が載置部よりも第1の流体供給部側に配置されている。第2のノズルは、その基端部が載置部よりも第2の流体供給部側に配置されている。したがって、第1の流体供給部と第1のノズルの基端部とを表側面側にて連通接続できる。また、第2の流体供給部と第2のノズルの基端部とを表側面側にて連通接続できる。その結果、連通接続する距離を短くできるので、メンテナンス性を向上できる。
また、第1の流体供給部は、第1の流体貯留部と、この送り部に連通接続された供給管と、供給管から分岐し、基端部に連通接続された供給分岐管と、流量計、流量調整弁、供給制御弁とを備えている。したがって、流量調整弁で流量を操作し、流量計で流量をモニタしつつ、供給制御弁によりノズルから第1の流体の供給・停止を操作できる。
【0020】
また、本発明において、前記流量調整弁は、前記第1の処理筐体の前記表側面から作業者が手を伸ばして操作できる距離にある位置に配置されていることが好ましい。
【0021】
流量調整弁が第1の処理筐体の表側面に近い位置に配置されている。したがって、流量調整弁のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0024】
また、本発明において、前記第1の手動開閉弁及び前記第2の手動開閉弁は、前記第1の処理筐体の前記表側面から作業者が手を伸ばして操作できる距離にある位置に配置されていることが好ましい。
【0025】
第1の手動開閉弁及び第2の手動開閉弁は、メンテナンスのために供給分岐管と戻り配管の流通を操作する。したがって、第1の手動開閉弁及び第2の手動開閉弁が第1の処理筐体の表側面に近い位置に配置されているので、メンテナンス時に操作をしやすくできる。
【0026】
また、請求項8に記載の発明は、基板に流体を供給して処理を行う基板処理装置において、第1の処理筐体と、前記第1の処理筐体の内部に設けられ、載置部に載置された基板を流体により処理するための処理部と、前記第1の処理筐体のメンテナンスを行う表側面からみて前記処理部における側方の一方側に配置され、前記処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、前記表側面からみて前記処理部における側方の他方側に配置され、前記処理部に第2の流体を供給する第2の供給部と、を備え、前記第1の供給部は、前記載置部に載置された基板に対して前記第1の流体を供給する第1のノズルと、前記第1のノズルに対して前記第1の流体を供給する第1の流体供給部と、前記第2の供給部は、前記載置部に載置された基板に対して前記第2の流体を供給する第2のノズルと、前記第2のノズルに対して前記第2の流体を供給するする第2の流体供給部と、を備え、前記第1のノズルは、前記第1の流体供給部から前記第1の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、前記第2のノズルは、前記第2の流体供給部から前記第2の流体が供給される基端部と、前記基端部に連通接続された吐出部と、前記基端部と前記吐出部とを連結したアームと、を備え、前記基端部が前記載置部よりも前記第2の流体供給部側に配置され、前記吐出部が前記載置部の上方にあたる供給位置と、前記載置部から外れた待機位置とにわたって前記基端部を中心にして揺動し、前記第1の流体供給部は、前記第1の流体を貯留し、前記第1の流体を送出する送り部と前記第1の流体が戻る戻り部とを備えた第1の流体貯留部と、前記第1の流体貯留部の前記送り部に連通接続された供給管と、前記第1の流体貯留部の前記戻り部に連通接続された回収管と、前記待機位置に設けられ、前記第1のノズルから供給された前記第1の流体を回収する回収部と、前記回収部に連通接続され、前記回収部にて回収された前記第1の流体を排出する排出管と、前記供給管に一端部が連通接続され、他端部が前記基端部に連通接続された供給分岐管と、前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を計測する流量計と、前記流量計よりも前記供給分岐管の前記基端部側に設けられ、前記供給分岐管における前記第1の流体の流量を操作する流量調整弁と、前記流量調整弁で調整された前記第1の流体を前記ノズルから供給・停止する供給制御弁と、を備え、前記第1の流体は、有機溶剤であり、前記流量計と前記流量調整弁とは、周囲から雰囲気を遮蔽された遮蔽容器に収容され、前記遮蔽容器は、内部が排気されていることを特徴とするものである。
【0027】
[作用・効果]請求項8に記載の発明によれば、基板処理装置は、第1の処理筐体に処理部を備え、処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、処理部に第2の流体を供給する第2の供給部とを備えている。第1の供給部は、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の一方側に配置され、第2の供給部は、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の他方側に配置されている。したがって、表側面の反対側にあたり、アクセスしづらい裏側面に第1の供給部か第2の供給部が配置されることがない。その結果、第1の供給部及び第2の供給部はともに表側面からアクセスしやすくできるので、メンテナンス性を向上できる。また、第1の供給部及び第2の供給部は、配管長を短くできる。
また、第1のノズルと第1の流体供給部とは、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の一方側に配置されている。第2のノズルと第2の流体供給部とは、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の他方側に配置されている。したがって、第1のノズルと第1の流体供給部、第2のノズルと第2の流体供給部は、ともに表側面からアクセスしやすくできるので、メンテナンス性を向上できる。
また、第1のノズルは、その基端部が載置部よりも第1の流体供給部側に配置されている。第2のノズルは、その基端部が載置部よりも第2の流体供給部側に配置されている。したがって、第1の流体供給部と第1のノズルの基端部とを表側面側にて連通接続できる。また、第2の流体供給部と第2のノズルの基端部とを表側面側にて連通接続できる。その結果、連通接続する距離を短くできるので、メンテナンス性を向上できる。
また、第1の流体供給部は、第1の流体貯留部と、この送り部に連通接続された供給管と、供給管から分岐し、基端部に連通接続された供給分岐管と、流量計、流量調整弁、供給制御弁とを備えている。したがって、流量調整弁で流量を操作し、流量計で流量をモニタしつつ、供給制御弁によりノズルから第1の流体の供給・停止を操作できる。
また、供給分岐管に設けられた流量計と流量調整弁とは、有機溶剤が揮発したガスの点火源となりうる。そこで、流量計と流量調整弁とを遮蔽容器に収容し、内部を排気するので、有機溶剤の揮発したガスが遮蔽容器に滞留することを防止できる。したがって、防爆構造を構成することができ、安全に処理を行うことができる。
【0030】
また、本発明において、前記第1のノズル及び前記第2のノズルは、前記基端部が前記載置部よりも前記第1の処理筐体の前記表側面に近い位置に配置されていることが好ましい。
【0031】
基端部には、第1の流体または第2の流体が供給される。したがって、基端部が第1の処理筐体の表側面に近い位置に配置されているので、第1の流体または第2の流体の供給に係るメンテナンスを容易にできる。
【0032】
また、本発明において、前記第1の供給部に隣接して、前記処理部からの気体を排気する排気ボックスが配置されていることが好ましい。
【0033】
第1の供給部に隣接して排気ボックスを備える。したがって、第1の処理筐体のうち、第1の供給部側におけるスペースの使用効率を高くできる。
【0034】
また、本発明において、前記第1の処理筐体の下方に配置された第2の処理筐体をさらに備え、前記第2の処理筐体は、前記第2の処理筐体の内部に設けられ、載置部に載置された基板を流体により処理するための処理部と、前記第2の処理筐体のメンテナンスを行う表側面からみて前記処理部における側方の一方側に配置され、前記処理部に第1の流体を供給する第1の流体供給部と、前記表側面からみて前記処理部における側方の他方側に配置され、前記処理部に第2の流体を供給する第2の流体供給部と、を備えていることが好ましい。

【0035】
第1の処理筐体の下方に第2の処理筐体を配置された多段構成の基板処理装置であっても、表側面の反対側にあたり、アクセスしづらい裏側面に第1の供給部か第2の供給部が配置されることがない。その結果、第1の供給部及び第2の供給部はともに表側面からアクセスしやすくできるので、メンテナンス性を向上できる。
【発明の効果】
【0036】
本発明に係る基板処理装置によれば、基板処理装置は、第1の処理筐体に処理部を備え、処理部に第1の流体を供給する第1の供給部と、処理部に第2の流体を供給する第2の供給部とを備えている。第1の供給部は、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の一方側に配置され、第2の供給部は、第1の処理筐体における表側面からみて処理部の側方の他方側に配置されている。したがって、表側面の反対側にあたり、アクセスしづらい裏側面に第1の供給部か第2の供給部が配置されることがない。その結果、第1の供給部及び第2の供給部はともに表側面からアクセスしやすくできるので、メンテナンス性を向上できる。また、第1の供給部及び第2の供給部は、配管長を短くできる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】実施例に係る基板処理装置を示す横断面図である。
図2】基板処理装置の前後方向の縦断面図である。
図3図1の矢印E-Eの縦断面図である。
図4】基板処理装置の右部の構成を示す右側面図である。
図5】基板処理装置の左部の構成を示す左側面図である。
図6】処理ユニットを示す横断面図である。
図7】第1の供給部の供給系を示す模式図である。
図8】第1の供給部が待機状態にある場合を示す模式図である。
図9】第1の供給部から第1の流体を供給している場合を示す模式図である。
図10】第1の供給部の供給系をメンテナンスしている場合を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1は、実施例に係る基板処理装置を示す横断面図である。図2は、基板処理装置の前後方向Xの縦断面図である。
【0039】
<基板処理装置の構成>
基板処理装置1は、基板Wに処理を行う。基板Wは、例えば、半導体ウエハである。基板Wは、略円形状の薄い平板である。
【0040】
基板処理装置1は、インデクサ部3と処理ブロック5を備える。処理ブロック5はインデクサ部3に接続される。インデクサ部3と処理ブロック5は水平方向に並ぶ。インデクサ部3は、処理ブロック5との間で基板Wを受け渡す。処理ブロック5は、基板Wに対して流体による処理を行う。流体は、例えば、処理液や処理気体などである。
【0041】
本明細書では、便宜上、インデクサ部3と処理ブロック5が並ぶ水平方向を、「前後方向X」と呼ぶ。前後方向Xのうち、処理ブロック5からインデクサ部3に向かう方向を「前方」と呼ぶ。前方と反対の方向を「後方」と呼ぶ。前後方向Xと直交する水平方向を「幅方向Y」と呼ぶ。「幅方向Y」の一方向を適宜に「右方」と呼ぶ。右方とは反対の方向を「左方」と呼ぶ。水平方向に対して垂直な方向を「鉛直方向Z」と呼ぶ。各図では、参考として、前、後、右、左、上、下を適宜に示す。「前方」、「後方」、「右方」および「左方」を特に区別しない場合には、「側方」と呼ぶ。
【0042】
<インデクサ部3の構成>
インデクサ部3は、複数個のキャリア載置部7を備える。本実施例では、インデクサ部3が4個のキャリア載置部7を備えている。キャリア載置部7は幅方向Yに並ぶ。各キャリア載置部7はそれぞれ、1個のキャリアCを載置する。キャリアCは、複数枚の基板Wを収容する。キャリアCは、例えば、FOUP(front opening unified pod)である。
【0043】
インデクサ部3は、搬送スペース9を備える。搬送スペース9は、キャリア載置部7の後方に配置される。搬送スペース9は、4個のキャリア載置部7に沿って幅方向Yに延びた空間である。
【0044】
インデクサ部3は、1個の搬送機構11を備える。搬送機構11は、搬送スペース9に設置される。搬送機構11は、キャリア載置部7の後方に配置される。搬送機構11は、基板Wを搬送する。搬送機構11は、キャリア載置部4に載置されるキャリアCにアクセス可能である。
【0045】
搬送機構11は、2個のハンド13a,13bと、ハンド駆動部15とを備えている。ハンド13a,13bは、それぞれが1枚の基板Wを水平姿勢で支持する。ハンド駆動部15は、多関節アームを備え、2個のハンド13a,13bを移動する。ハンド駆動部15は、2個のハンド13a,13bを前後方向X、幅方向Yおよび鉛直方向Zに移動する。ハンド駆動部15は、2個のハンド13a,13bを鉛直方向Zの軸周りに回転する。搬送機構15は、4個のキャリア載置部4上の各キャリアCにアクセス可能である。搬送機構11は、それ自体が幅方向Yに移動することはなく、固定されている。幅方向Yに移動できるのは、2個のハンド13a,13bだけである。
【0046】
<処理ブロック5の構成>
図1及び図2を参照する。処理ブロック5は、例えば2つの搬送機構17A、17Bと、例えば24個(複数個)の処理ユニット19を備える。24個の処理ユニット19は各々、2つの搬送機構17A、17Bの一方によって搬送された基板Wに対して所定の処理液や処理気体によって所定の処理を行う。24個の処理ユニット19は、2つの搬送機構17A、17Bの搬送経路に沿って並べて配置される。24個の処理ユニット19は、搬送経路を挟んで、幅方向Yにおいて対向して配置され、更に上下方向に積層するように配置されている。処理ブロック5の詳細な構成を説明する。
【0047】
処理ブロック5は、搬送スペース21Aを備える。搬送スペース21Aは、幅方向Yにおける処理ブロック11の中央部に配置される。搬送スペース21Aは、前後方向Xに延びる。搬送スペース21Aの前部は、インデクサ部3の搬送スペース9とつながっている。
【0048】
処理ブロック5は、基板載置部23Aを備える。基板載置部23Aは、搬送スペース12Aに設置される。基板載置部23Aは、搬送スペース12Aの前部に配置される。インデクサ部3の搬送機構11は、基板載置部23Aにもアクセス可能である。基板載置部23Aは、1枚または複数枚の基板Wを載置する。
【0049】
処理ブロック5は、搬送機構17Aを備える。搬送機構17Aは、搬送スペース12Aに設置される。搬送機構17Aは、基板Wを搬送する。搬送機構17Aは、基板載置部23Aにアクセス可能である。
【0050】
処理ブロック5は、図1に示すように、4個の処理ユニット19A、19B、19C、19Dを備える。処理ユニット19A、19Bは、搬送スペース21Aの右方に配置される。処理ユニット19A、19Bは、搬送スペースに沿って前後方向Xに並ぶ。処理ユニット19Bは、処理ユニット19Aの後方に配置される。処理ユニット19C、19Dは、搬送スペース21Aの左方に配置される。処理ユニット19C、19Dは、搬送スペース21Aに沿って前後方向Xに並ぶ。処理ユニット19Dは、処理ユニット19Cの後方に配置される。2つの処理ユニット19A、19Bと2つの処理ユニット19C、19Dは、搬送スペース21Aを挟んで対向するように配置される。
【0051】
なお、処理ユニット19A、19B、19C、19Dを区別しない場合には、単に処理ユニット19と呼ぶ。処理ユニット19は、基板Wに処理を行う。
【0052】
図2を参照する。処理ブロック5は、搬送スペース21Aに加えて、搬送スペース21Bを備える。搬送スペース21Bは、搬送スペース21Aの下方に配置される。搬送スペース21Bは、平面視において、搬送スペース21Aと重なる。搬送スペース21Bは、搬送スペース21Aと略同じ形状を有する。搬送スペース21Bも、インデクサ部3の搬送スペース9とつながっている。搬送スペース21A、21Bを区別しない場合には、単に搬送スペース21と呼ぶ。
【0053】
処理ブロック5は、1つの隔壁25を備える。隔壁25は、搬送スペース21Aの下方、かつ、搬送スペース21Bの上方に配置される。隔壁25は、水平な板形状を有する。隔壁25は、搬送スペース21Aと搬送スペース21Bを隔てる。
【0054】
処理ブロック5は、基板載置部23Aに加えて、基板載置部23Bを備える。基板載置部23Bは、搬送スペース21Bに設置される。基板載置部23Bは、基板載置部23Aの下方に配置される。基板載置部23Bは、平面視において、基板載置部23Aと重なる。基板載置部23Bは、平面視において、基板載置部23Aと同じ位置に配置される。基板載置部23Bは、搬送スペース21Bの前部に配置される。インデクサ部3の搬送機構11は、基板載置部23Bにもアクセス可能である。基板載置部23Bは、1枚または複数枚の基板Wを載置する。
【0055】
処理ブロック5は、搬送機構17Aに加えて、搬送機構17Bを備える。搬送機構17Bは、搬送スペース21Bに設置される。搬送機構17Bは、基板Wを搬送する。搬送機構17Bは、基板載置部23Bにアクセス可能である。
【0056】
搬送機構17Bは、搬送機構17Aと同じ構造を有する。搬送機構17A、17Bを区別しない場合には、単に搬送機構17と呼ぶ。
【0057】
図1及び図2を参照する。各搬送機構17は、ハンド27とハンド駆動部29とを備える。ハンド27は、1枚の基板Wを水平姿勢で支持する。ハンド駆動部29は、ハンド27に連結される。ハンド駆動部29は、ハンド27を前後方向X、幅方向Yおよび鉛直方向Zに移動する。ハンド駆動部29は、ハンド27を鉛直方向Zの軸周りに回転する。
【0058】
図1図5を参照する。図3は、図1の矢印E-Eの縦断面図である。図4は、基板処理装置の右部の構成を示す右側面図である。図5は、基板処理装置の左部の構成を示す左側面図である。
【0059】
処理ブロック5は、6つの処理ユニット19Aを備える。6つの処理ユニット19Aは、上下方向に積層するように配置される。すなわち、6つの処理ユニット19Aは、鉛直方向Zに1列に並ぶ。同様に、処理ブロック5は、6つの処理ユニット19B、6つの処理ユニット19C、および6つの処理ユニット19Dを備える。6つの処理ユニット19B、6つの処理ユニット19Cおよび6つの処理ユニット19Dは各々、上下方向に積層するように配置される。
【0060】
図2に示す上層の搬送機構17Aは、上側の12個(4個×上3段)の処理ユニット19との間で基板Wを受け渡す。また、下層の搬送機構17Bは、下側の12個(4個×下3段)の処理ユニット19との間で基板Wを受け渡す。なお、搬送機構17は、処理ユニット19の載置部31にアクセス可能である。
【0061】
<処理ユニット19の構成>
図6は、処理ユニットを示す横断面図である。24個の各処理ユニット19は、処理部33と、第1の空間35と、第2の空間37とを備えている。なお、以下の説明においては、各処理ユニット19のうちの、図1における前方及び左方に配置されている処理ユニット19(19C)を例にとって説明する。
【0062】
処理部33は、基板Wを載置される載置部31を備えている。載置部31は、基板Wを保持した状態で回転する。処理部33は、載置部31で保持回転されている基板Wに処理を行う。第1の空間35は、処理部33に対して、第1の流体を供給する第1の供給部41を備えている。第1の流体は、例えば、有機溶剤である。また、第1の空間35は、複数種類の排気を切り換える排気ボックス43を備えている。排気ボックス43は、処理部33内を排気するために排気口45を介して処理部33と連通する。また、排気ボックス43は、上下方向に延びる3本の排気管44と連通する。排気ボックス43は、切り換え動作により、3本の排気管44のいずれかだけに排気を行う。排気ボックス43は、第1の空間35において第1の供給部41に対して幅方向Yで隣接して配置されている。排気ボックス43は、幅方向Yにおける第1の供給部41の右方に配置されている。
【0063】
第2の空間37は、処理部33に対して、第2の流体を供給する第2の供給部45を備えている。第2の流体は、例えば、アルカリ性の処理液である。アルカリ性の処理液は、例えば、アンモニア過酸化水素水(SC1)、アンモニア水、フッ化アンモニウム溶液、および、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の少なくとも1つを含む。第2の空間37は、処理部に対して、第3の流体を供給する第3供給部46を備えている。第3の流体は、例えば、酸性の処理液である。酸性の処理液は、例えば、フッ酸(フッ化水素酸)、塩酸過酸化水素水、硫酸、硫酸過酸化水素水、フッ硝酸(フッ酸と硝酸との混合液)、および、塩酸の少なくとも1つを含む。
【0064】
処理ユニット19は、処理部33の前後方向Xにおける前と後に第1の空間35と第2の空間37とを分けて配置している。そのため、用途ごとや種類ごとに第1の空間35と第2の空間37を使い分けることができる。その結果、第1の空間35と第2の空間37における処理液や排気の配管の配置効率を高めることができる。
【0065】
なお、上述した各処理ユニット19が本発明における「第1の処理筐体」に相当し、処理ユニット19の下方に位置する処理ユニット19が本発明における「第2の処理筐体」に相当する。上述した第1の供給部41が本発明における「第1の流体供給部」に相当し、第2の供給部45が本発明における「第2の流体供給部」に相当する。上述した第1の供給部41及びノズル51が本発明における「第1の供給部」に相当し、第2の供給部45及びノズル53が本発明における「第2の供給部」に相当する。
【0066】
<処理部33の構成>
まず、処理部33の構成を説明する。処理部33は、略箱形状を有する。処理部33は、平面視、正面視および側面視において、略矩形形状を有する。
【0067】
図3図5を参照する。6つの処理ユニット19Aの6つの処理部33は、互いに積層される。同様に、6つの処理ユニット19Bの6つの処理部33は、互いに積層される。6つの処理ユニット19Cの6つの処理部33は、互いに積層される。6つの処理ユニット19Dの6つの処理部33は、互いに積層される。各処理室23は、搬送スペース21に隣接する。
【0068】
図6を参照する。図6は、処理ユニットを示す横断面図である。
【0069】
各処理部33は、4つの側壁47a、47b、47c、47dと、底板47fとを備える。側壁47a~47dはそれぞれ、略垂直な板形状である。底板47fは、略水平な板形状を有する。処理部33は、側壁47a~47dと、底板47fとによって、区画されている。側壁47a、47cは、前後方向Xに延びる。側壁47cは、側壁47aの反対に設けられる。側壁47b、47dは、幅方向Yに延びる。側壁47b、47dはそれぞれ、側壁47aから側壁47cまで延びる。側壁47dは、側壁47bの反対に設けられる。
【0070】
上述した構成の処理ユニット19は、側壁47c側から装置のメンテナンスが行われる。つまり、側壁47cの面が、本発明における「表側面」に相当する。以下の説明では、表側面を符号MSで記す。
【0071】
処理部33は、基板搬送口39を有する。基板搬送口39は、側壁47aに形成される。基板Wは、基板搬送口39を通過可能である。基板Wは、基板搬送口37を通じて、処部33の外部と、処理部33の内部との間で移動される。各処理ユニット19は、不図示のシャッターを備える。シャッターは、側壁47aに取り付けられる。シャッターは、基板搬送口39を開閉する。
【0072】
処理部33は、載置部31を備える。載置部31は、処理部33の内部に設置される。載置部31は、1枚の基板Wを水平姿勢で保持する。載置部31は、基板Wが上面に載置される。載置部31は、例えば、基板Wの下面を真空吸着で保持してもよい。また、載置部31は、スピンベースと、スピンベース上に立てられた3つ以上の保持ピンを備えてもよい。この場合、3つ以上の保持ピンは、スピンベースと基板Wとの間に隙間を有しつつ、基板Wを保持するために基板Wの側面を挟み込む。なお、図1では、載置部31に載置される基板Wを破線で示す。載置部31は、図示しない電動モータなどの回転駆動手段により、鉛直方向Zの回転軸周りに回転駆動される。載置部31の周囲は、ガード49によって囲われている。ガード49は、載置部31に載置された基板Wから処理液が周囲に飛散することを防止する。
【0073】
図6に示すように、処理部33は、例えば、3本のノズル51,53,55を備えている。ノズル51は、基端部51aと、吐出部51bと、アーム51cとを備えている。基端部51aは、第1の供給部41から第1の流体が供給される。基端部51aは、第1の供給部41の側方に隣接して配置されている。吐出部51bは、基端部51aに連通接続されている。アーム51cは、基端部51aと吐出部51bとを連結している。基端部51aは、アーム51cを揺動可能に保持する。基端部51aは、図示しない駆動手段により鉛直方向Zの軸芯周りに揺動される。ノズル51は、待機状態では、側壁47bにアーム51cが沿うように位置する。ノズル51は、待機状態では、吐出部51bが載置部31から側方に外れた待機位置に位置する。ノズル51は、供給状態では、吐出部51bが載置部31の上方に位置する供給位置に位置する。
【0074】
ノズル53は、基端部53aと、吐出部53bと、アーム53cとを備えている。基端部53aは、第2の供給部45から第2の流体が供給される。基端部53aは、第2の供給部45の側方に隣接して配置されている。吐出部53bは、基端部53aに連通接続されている。アーム53cは、基端部53aと吐出部53bとを連結している。基端部53aは、アーム53cを揺動可能に保持する。基端部53aは、図示しない駆動手段により鉛直方向Zの軸芯周りに回転される。ノズル53は、待機状態では、図6に示すように側壁47cにアーム53cが沿うように位置する。ノズル53は、待機状態では、図6に示すように、吐出部53bが載置部31から側方に外れた待機位置に位置する。ノズル53は、供給状態では、吐出部53bが載置部31の上方に位置する供給位置に位置する。
【0075】
ノズル55は、基端部55aと、吐出部55bと、アーム55cとを備えている。基端部55aは、第3の供給部46から第3の流体が供給される。基端部55aは、第2の供給部45及び第3の供給部46の側方に隣接して配置されている。吐出部55bは、基端部55aに連通接続されている。アーム55cは、基端部55aと吐出部55bとを連結している。基端部55aは、アーム55cを揺動可能に保持する。基端部55aは、図示しない駆動手段により鉛直方向Zの軸芯周りに回転される。ノズル55は、待機状態では、側壁47dにアーム55cが沿うように位置する。ノズル55は、待機状態では、吐出部55bが載置部31から側方に外れた待機位置に位置する。ノズル55は、供給状態では、吐出部55bが載置部31の上方に位置する供給位置に位置する。
【0076】
基端部51a、53a、53bは、載置部31よりも幅方向Yにおいて側壁47cに近い位置に配置されている。つまり、基端部51a、53a、53bは、は、載置部31よりも表側面MSに近い位置に配置されている。また、表側面MSから見て、各基端部51a、53a、53bは、一部が重複しても完全には重複しない位置に配置されている。換言すると、各基端部51a、53a、53bは、配管等が挿通される中心部が表側面MSから見て重複しない。そのため、後述する各基端部51a、53a、53bの配管等が、表側面MSから見て前後方向Xにおいて重なる位置に配置されることがない。したがって、各基端部51a、53a、53bの配管等が、メンテナンス時に視認困難となることがない。
【0077】
処理部33は、各ノズル51,53,55が待機位置にある状態で、各吐出部51b、53b、55bの下方に待機ポッド57を備えている。待機ポッド57は、各ノズル51,53,55の吐出部51b、53b、55bから空吐出された流体などを回収する。
【0078】
本実施例では、基端部51a、53a、53bが上述した配置とされているので、対応する第1の供給部41、第2の供給部45、第3の供給部46からの配管を短くすることができる。これにより、後述するような循環配管(供給管67、戻り配管79)も配管長を短縮できる。その結果、これらの配管を温度調節の対象としている場合には、温調を安定して行うことができる。また、製品への供給の前に行う待機ポッド57へのプリディスペンスの量を少なくできるので、処理液の消費を抑制できる。
【0079】
なお、上述したノズル51が本発明における「第1のノズル」に相当し、ノズル53が本発明における「第2のノズル」に相当する。
【0080】
<第1の供給部41>
図6及び図7を参照する。図7は、第1の供給部の供給系を示す模式図である。なお、図7では、図示の都合上、3個の処理ユニット19の処理部33を含む構成で示す。図4等に示すように6個の処理ユニット19の処理部33を含む構成であっても同様の構成である。
【0081】
第1の供給部41は、遮蔽容器59を備えている。遮蔽容器59は、周囲から内部の雰囲気が遮蔽されている。遮蔽容器59は、不活性ガスにより内部の気体がパージされている。不活性ガスは、例えば、窒素ガスである。第1の供給部41は、貯留部61から第1の流体を供給される。貯留部61は、タンク63と、ポンプ65とを備えている。タンク63は、第1の流体を貯留する。ポンプ65は、タンク63内の第1の流体を送り出す。タンク63は、その送り部63aに供給管67の一端側が連通接続されている。ポンプ65は、供給管67に配置されている。ポンプ65は、タンク63の第1の流体を供給管67に送り出す。供給管67の他端側は、タンク63の戻り部63bに連通接続されている。
【0082】
供給管67には、3本の供給分岐管69の一端側が連通接続されている。供給分岐管69の他端側は、基端部51aに連通接続されている。供給分岐管69の他端側は、基端部51aを通って吐出部51bに連通接続されている。供給分岐管69は、供給管67に近い位置から吐出部51bに向かって、手動開閉弁71と、流量計73と、流量調整弁75と、供給制御弁77とを備えている。
【0083】
手動開閉弁71は、供給分岐管69における第1の流体の流通を手動により許容・遮断する。流量計75は、供給分岐管69における第1の流体の流量を検出する。流量調整弁75は、供給分岐管69における第1の流体の流量を調整する。流量計75と流量調整弁75とは、遮蔽容器59に収められている。遮蔽容器59は、内部の気体を排気するので、第1の流体の揮発したガスが遮蔽容器59に滞留することを防止できる。したがって、防爆構造を構成することができ、安全に処理を行うことができる。供給制御弁77は、流量調整弁75で設定された流量による第1の流体の供給を操作する。供給制御弁77は、第1の流体の吐出部51bからの供給及び停止を操作する。
【0084】
供給分岐管69は、供給制御弁77と流量調整弁75との間に戻り配管79の一端側が連通接続されている。戻り配管79の他端側は、供給管67の下流側を介してタンク63の戻り部63bに連通接続されている。戻り配管79は、戻り開閉弁81と、手動開閉弁83とを備えている。戻り開閉弁81は、戻り配管79のうち、供給制御弁77に近い側に配置されている。手動開閉弁71,83及び流量調整弁75は、処理ユニット19における表側面MS(側壁47c側)からメンテナンス時に作業者がアクセス可能な位置、つまり、表側面MSに近い位置に配置されている。供給管67から基端部51aへの供給分岐管69の配置は、表側面MSに近いに設定されていることが好ましい。ここでいう表側面MSに近い位置とは、側壁47c側から基板搬送口39側へ作業者が手を伸ばして操作できる距離をいう。
【0085】
待機ポッド57には、排出管85の一端側が連通接続されている。排出管85の他端側は、図示しない排液処理部に連通接続されている。待機ポッド57は、ノズル51が待機位置に位置している際に、吐出部51bから排出された第1の流体を回収する。待機ポッド57で回収された第1の流体は、排出管85を通して排液される。
【0086】
上述した流量調整弁75と、供給制御弁77と、戻り開閉弁81とは、制御部87によって開閉が電気信号により電気的に操作される。制御部87は、CPUやメモリなどで構成されている。制御部87は、上述した載置部31の回転や、第2の供給部45及び第3の供給部46からの第2の流体及び第3の流体の供給も行う。制御部87は、上述した搬送機構11,17などの制御も行う。
【0087】
なお、上述したタンク63が本発明における「第1の流体貯留部」に相当し、戻り配管79が本発明における「回収管」に相当する。また、手動開閉弁71が本発明における「第1の手動開閉弁」に相当し、手動開閉弁83が本発明における「第2の手動開閉弁」に相当する。上述した待機ポッド57が本発明における「回収部」に相当する。
【0088】
<第2の供給部45及び第3の供給部46>
第2の供給部45及び第3の供給部46は、上述した第1の供給部41のうち、戻り配管79にかかる構成を省略したものである。したがって、第2の供給部45及び第3の供給部46についての詳細な説明については省略する。なお、第2の供給部45及び第3の供給部46についても、第1の供給部41と同様の構成を採用してもよい。第2の供給部45と第3の供給部46とは、個別に隔壁で仕切られている。しかしながら、これらを省略して、第2の供給部45と第3の供給部46とを同じ空間に配置してもよい。
【0089】
<第1の供給部41の動作例>
図8図10を参照する。図8は、第1の供給部が待機状態にある場合を示す模式図である。図9は、第1の供給部から第1の流体を供給している場合を示す模式図である。図10は、第1の供給部の供給系をメンテナンスしている場合を示す模式図である。なお、これらの図中においては、閉止されている弁を黒色で描き、開放されている弁を白色で描いている。
【0090】
<待機状態>
図8に示すように、第1の供給部41が待機状態である場合は、供給制御弁77が閉止されている。手動開閉弁71,83と、流量調整弁75と、戻り開閉弁81とは、開放されている。したがって、供給管67から供給されている第1の流体は、供給分岐管69から戻り配管79を通ってタンク63に戻る。したがって、第1の流体が供給管67及び供給分岐管69に滞留しない。また、第1の流体に温調が必要な場合には、この循環経路に温調機構を配置しておき、循環させつつ目標温度への温調を行えばよい。
【0091】
第1の流体が例えばイソプロピルアルコール(IPA)である場合、供給管67及び供給分岐管69に長時間にわたり滞留すると、イソプロピルアルコールにゴミが溜まったり、配管の成分が溶出したりして、イソプロピルアルコールの品質が低下することがある。そのため、ノズル51が待機位置に位置している際には、上記のようにイソプロピルアルコールを循環させることが好ましい。これにより、イソプロピルアルコールが供給管67及び供給分岐管69に長時間にわたり滞留することがない。その結果、イソプロピルアルコールの品質が低下することを抑制できるので、基板Wへの処理を清浄度高く行うことができる。
【0092】
<供給状態>
図9に示すように、第1の供給部41から第1の流体を供給する場合は、戻り制御弁81が閉止されている。手動開閉弁71,83と、流量調整弁75と、供給制御弁77とは、開放されている。したがって、供給管67から供給されている第1の流体は、供給分岐管69を通り、流量調整弁75で調整された流量で吐出部51bから基板Wに対して吐出される。
【0093】
<メンテナンス状態>
図10に示すように、第1の供給部41の供給系のメンテナンスを行う場合は、基板処理装置1の図示しない操作盤からメンテナンスを指示する。詳細には、24個の処理ユニット19のうちのいずれをメンテナンスするかを指示する。この場合、指示数は、単数でも複数個でもよい。すると、制御部87は、メンテナンス対象とされた処理ユニット19における供給制御弁77と戻り制御弁81とを閉止する。その後、作業者は、基板処理装置1の表側面MSから作業を行って、手動開閉弁71,83を手動により閉止する。この状態で第1の供給部41の供給系のメンテナンスを行う。この状態では、メンテナンス対象となっている第1の供給部41は、手動開閉弁71よりも吐出部51b方向への第1の流体の流通が遮断されている。したがって、手動開閉弁71よりも吐出部51b側における供給分岐管69や、手動開閉弁83までの戻り配管79などの配管や、流量計73、流量調整弁75、ノズル51に対するメンテナンス作業を行うことができる。
【0094】
また、このメンテナンス状態は、メンテナンス対象とされた処理ユニット19における第1の処理液の流通を遮断している。したがって、メンテナンス対象となっていない他の処理ユニット19については、基板Wに対する処理を継続することができる。その結果、処理ユニット19における第1の供給部41に関するメンテナンスを行いながらも、基板処理装置1のスループットの低下を抑制できる。
【0095】
上述した基板処理装置1では、図6に示すように、処理ユニット19に載置された基板Wに対して、例えば第3の供給部46から第3の流体として酸系の処理液が供給されて処理される。この場合には、例えば、排気ボックス43を切り換え動作させて、3個の排気管44のうちの基板搬送口39に最も近い排気管44に排気が送られる。また、第2の供給部45から第2の流体としてアルカリ系の処理液が供給されて処理される。その場合、例えば、排気ボックス43を切り換え作動させて、3個の排気管44のうち、左右方向の中央にある排気管44に排気が送られる。さらに、第1の供給部41から第1の流体として有機溶剤が供給されて処理される。この場合には、例えば、排気ボックス43を切り換え動作させて、3個の排気管44のうち、最も表側面MSに近い排気管44に排気が送られる。このように、処理液の種類に応じて3個の排気管44を切り換える。したがって、異なる処理液のミストを含む排気が混合することを抑制できる。
【0096】
本実施例によると、基板処理装置1は、処理ユニット19に処理部33を備え、処理部33に第1の流体を供給する第1の供給部41と、処理部33に第2の流体を供給する第2の供給部45と、第3の流体を供給する第3の供給部46とを備えている。第1の供給部41は、処理ユニット19における表側面からみて処理部33の側方の一方側に配置され、第2の供給部45は、処理ユニット19における表側面からみて処理部33の側方の他方側に配置されている。したがって、表側面MSの反対側にあたり、メンテナンス時に作業者がアクセスしづらい裏側面に第1の供給部41、第2の供給部45、第3の供給部46が配置されることがない。その結果、第1の供給部41、第2の供給部45,第3の供給部46はいずれも表側面MSからアクセスしやすくできるので、メンテナンス性を向上できる。また、第1の供給部41と、第2の供給部45と、第3の供給部46は、配管長を短くできる。
【0097】
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0098】
(1)上述した実施例では、第1の供給部41と、第2の供給部45と、第3の供給部46との3個の供給部を備えた基板処理装置1を例にとって説明した。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。つまり、本発明は、第1の供給部41と第2の供給部45、または、第1の供給部41と第3の供給部46のように、少なくとも2個の供給部のうちの一方を表側面MSからみて側方の一方側に配置し、他方を表側面MSからみて側方の他方側に配置すればよい。
【0099】
(2)上述した実施例では、第1の流体が有機系の処理液であり、第2の流体がアルカリ系の処理液であり、第3の流体が酸系の処理液であるとした。しかしながら、本発明は、このような処理液に限定されない。また、各流体が異なる必要もなく、同じ流体であってもよい。さらに、流体は、液体に限定されず、気体であってもよい。
【0100】
(3)上述した実施例では、流量調整弁75が表側面MSに近い位置に配置されているが、本発明はこのような配置を必須とするものではない。
【0101】
(4)上述した実施例では、戻り配管79を備え、第1の流体を循環できる構成としている。しかしながら、本発明は、その構成を必須とするものではない。これにより、循環経路を省略できるので、コストを抑制できる。
【0102】
(5)上述した実施例では、手動開閉弁71,83を備えているが、本発明はこれらの開閉弁71,83を必須としない。
【0103】
(6)上述した実施例では、遮蔽容器59により防爆構造を採用している。しかしながら、流体の種類によっては遮蔽容器59により防爆構造とする必要はない。
【0104】
(7)上述した実施例では、手動開閉弁71,83及び流量調整弁75が表側面MSに近い位置に配置されている。しかしながら、本発明はこのような配置を必須とはしない。
【0105】
(8)上述した実施例では、排気ボックス43を第1の供給部41に隣接した位置に配置している。しかしながら、本発明はこのような配置を必須としない。
【0106】
(9)上述した実施例では、処理ユニット19が鉛直方向Zに多段に積層配置されている。しかしながら、本発明は、このような積層配置を必須とはしない。
【0107】
(10)上述した実施例では、搬送機構11が幅方向Yにおいて位置固定としている。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。つまり、搬送機構11が幅方向Yに移動する構成としてもよい。
【0108】
(11)上述した実施例では、第1の供給部41において、第1の流体として有機溶剤を供給する構成を例示した。本発明は、これに代えて、例えば、吐出部51bが筒状の外周面と、第1の噴射口と、第2の噴射口と、供給ノズルを備える構成であってもよい。第1の噴射口は、外周面で開口する環状の噴射口である。第2の噴射口は、第1の噴射口よりも基板面に近い位置で外周面に開口する環状の噴射口である。供給ノズルは、筒状の吐出部51bの下面にて基板Wに臨むように開口している。供給ノズルは、有機溶剤を吐出する。第1の噴射口及び第2の噴射口は、基板の周縁部に広がるように、それぞれが気体を放射状に噴射する構成としてもよい。これにより、第1の噴射口及び第2の噴射口からの気体が、洗浄処理時などにおいて基板に到達するパーティクルなどの異物や、有機溶剤の飛沫やミストから基板を保護し、基板の汚染を抑制できる。したがって、清浄度高く基板Wを処理できる。
【産業上の利用可能性】
【0109】
以上のように、本発明は、第1の供給部と第2の供給部から流体を基板に供給して処理を行う基板処理装置に適している。
【符号の説明】
【0110】
1 … 基板処理装置
W … 基板
3 … インデクサ部
5 … 処理ブロック
7 … キャリア載置部
11 … 搬送機構
33 … 処理部
35 … 第1の空間
37 … 第2の空間
41 … 第1の供給部
43 … 排気ボックス
44 … 排気管
45 … 第2の供給部
46 … 第3の供給部
51,53,55 … ノズル
51a、53a、55a … 基端部
51b、53b、55b … 吐出部
51c、53c、55c … アーム
57 … 待機ポッド
59 … 遮蔽容器
61 … 貯留部
63 … タンク
63a … 送り部
63b … 戻り部
65 … ポンプ
67 … 供給管
69 … 供給分岐管
71,83 … 手動開閉弁
73 … 流量計
75 … 流量調整弁
77 … 供給制御弁
79 … 戻り配管
81 … 戻り開閉弁
85 … 排液管
87 … 制御部
図1
図2
図3
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図9
図10