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特許7509792インタラクティブ電子従業員フィードバックシステム及び方法に関する改善
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】インタラクティブ電子従業員フィードバックシステム及び方法に関する改善
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/172 20190101AFI20240625BHJP
   G06F 16/23 20190101ALI20240625BHJP
【FI】
G06F16/172
G06F16/23
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021548242
(86)(22)【出願日】2020-02-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-04
(86)【国際出願番号】 US2020018907
(87)【国際公開番号】W WO2020172334
(87)【国際公開日】2020-08-27
【審査請求日】2022-12-06
(31)【優先権主張番号】62/807,693
(32)【優先日】2019-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521363332
【氏名又は名称】ネクスト ジャンプ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨン-チュル,チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】メッセンジャー,ミーガン
(72)【発明者】
【氏名】クンケル,グレッグ
(72)【発明者】
【氏名】フラー,トーマス
【審査官】甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-185080(JP,A)
【文献】特開2010-055327(JP,A)
【文献】特開2019-139538(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0169390(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0076089(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタラクティブ匿名フィードバックを実施するためのシステムであって、電子デバイスと、サーバと、を備え、
前記電子デバイスは、マイクロプロセッサと、フィードバックソフトウェアアプリケーションを格納するメモリと、を含み、前記フィードバックソフトウェアアプリケーションの実行により、前記マイクロプロセッサは、
個人を選択し、前記個人に対するフィードバックメッセージを入力するためのユーザインターフェースを前記電子デバイス上に提供し、前記ユーザインターフェースは、前記電子デバイスのユーザが前記ユーザ自身の言葉でフィードバックメッセージを作成することを可能にするフリースタイルテキスト領域と、前記作成したフィードバックメッセージを前記ユーザがネットワーク経由でコンピュータシステムに送信することを可能にする送信コマンドと、前記ユーザがフィードバックメッセージ及び前記フィードバックメッセージの受信者を表示することを可能にする公開フィードと、を含み、
前記電子デバイスは、さらに、前記電子デバイスがネットワーク経由でコンピュータシステムと通信することを可能にするネットワーク接続インターフェースを含み、前記ユーザが前記送信コマンドを選択したことに応じて、前記作成したフィードバックメッセージ及び前記フィードバックメッセージを作成した前記ユーザを特定する送信者識別子を、前記ネットワーク接続インターフェースを介して前記ネットワーク経由で前記コンピュータシステムに送信するように、前記フィードバックソフトウェアアプリケーションにより構成され、
前記サーバは、マイクロプロセッサと、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションを格納するメモリと、前記サーバがネットワーク経由でコンピュータシステムと通信することを可能にするネットワーク接続インターフェースとを含み、前記フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションの実行により、前記マイクロプロセッサは、
前記作成されたフィードバックメッセージ及び前記送信者識別子を含むデータを、前記ネットワーク経由で前記サーバの前記ネットワーク接続インターフェースを介して受信することと、
サービスアプリケーションと、第1のデータベースと、データキャッシュ及び検索システムとを含むアプリケーション環境を確立することと、
が可能となり、
前記サービスアプリケーションは、
前記受信したデータを前記第1のデータベースに保存し、
記データを複製して複製データを形成し、前記複製データから前記送信者識別子を除去し、前記送信者識別子のない前記複製データを前記データキャッシュ及び検索システムに保存し、
前記データキャッシュ及び検索システム内のデータを、前記電子デバイスへ送信する、
ように構成され、
前記第1のデータベースは、前記送信者識別子への不正アクセスを防止するセキュリティ構成が実装され、
前記データキャッシュ及び検索システムは、データベースと、インデックス機構と、キャッシュ機構と、を含み、
前記データベースは、前記送信者識別子のない前記複製データを格納するように構成され、前記インデックス機構は、前記送信者識別子のない前記格納された複製データを検索インデックス化し、前記サービスアプリケーションが前記インデックス機構を使用して、前記データベース内の前記送信者識別子のない前記格納された複製データにアクセスすることを可能にするように構成され、前記キャッシュ機構は、前記サービスアプリケーションにより以前アクセスされた送信者識別子のない複製データを一時的に格納するように構成され、
前記サービスアプリケーションはさらに、
前記データキャッシュ及び検索システム内の前記送信者識別子のない前記複製データを、フィードバックソフトウェアアプリケーションが実装された前記電子デバイス及び他の電子デバイスに送信することであって、前記送信者識別子のない前記複製データは、前記作成されたフィードバックメッセージを含む、前記送信することと、
前記ユーザすなわちフィードバックメッセージ送信者の身元が、前記他の電子デバイスの他のユーザ及び前記受信者に知られることがないように、前記電子デバイス及び前記他の電子デバイスが、前記送信者識別子を示すことなく、前記フィードバックメッセージ及び前記フィードバックメッセージの前記受信者の身元を前記公開フィードに表示することを可能にすることと、
を実行するように構成される、
前記システム。
【請求項2】
前記ユーザインターフェースは、フィードバックメッセージ受信者として選択可能な個人のリストを含み、前記電子デバイスの前記ユーザすなわちフィードバックメッセージ送信者の名前は、リスト内に表示される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記サーバは、従業員識別情報を含む機関の従業員データベースと通信して、前記従業員データベースから前記リストを取得するように構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記フィードバックソフトウェアアプリケーションの実行により、前記マイクロプロセッサは、前記ユーザインターフェースへのアクセスを提供する前に、前記電子デバイスの前記ユーザすなわちフィードバックメッセージ送信者を認証し、前記認証では、前記ユーザすなわち送信者にユーザID及びパスワードの入力を求め、前記入力されたユーザID及びパスワードを、認証システムに格納されている情報と照合する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1のデータベースに実装された前記セキュリティ構成は、アプリケーションレベルの制限及びデータベースレベルの制限を含み、前記アプリケーションレベルの制限は、前記第1のデータベースからの読み出し及び前記第1のデータベースへの書き込みができるソフトウェアアプリケーションを限定し、前記データベースレベルの制限は、前記第1のデータベースにアクセスできるユーザを限定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションの実行により、さらに、前記サーバの前記マイクロプロセッサは、前記公開フィードにより送信された要求に応じて、前記送信者識別子のない前記複製データを前記電子デバイスへ送信して、前記公開フィードに表示することが可能となる、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記電子デバイスは、前記サーバと通信して、送信者識別子のない他のフィードバックメッセージを受信し、送信者識別子のない前記他のフィードバックメッセージを前記電子デバイスの前記公開フィード上に表示するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記ユーザインターフェースはさらに、前記電子デバイスの前記ユーザが前記受信者に対するフィードバック評定を選択することを可能にするフィードバック評定スケールを含み、前記選択されたフィードバック評定は、前記フィードバックメッセージと共に前記サーバへ送信され、前記フィードバックメッセージと共に前記サーバから前記電子デバイスへ送信され、前記フィードバックメッセージと共に前記公開フィード上に表示される、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記公開フィードは、前記ユーザが、前記公開フィードに表示されるフィードバックメッセージに対し賛成票または反対票を選択することを可能にする投票コマンドを表示する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションの実行により、さらに、前記サーバの前記マイクロプロセッサは、前記データキャッシュ及び検索システム内のデータにアクセスして、前記作成されたフィードバックメッセージに対し感情分析を実行するように構成されたレポート環境を確立することが可能となる、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
第2の電子デバイスをさらに備えたシステムであって、前記第2の電子デバイスは、マイクロプロセッサと、分析ソフトウェアアプリケーションを格納するメモリと、を含み、前記分析ソフトウェアアプリケーションの実行により、前記マイクロプロセッサは、
前記サーバ、及び前記サーバに実装された前記フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションと通信し、
個人のフィードバック提供行動を評価し、これらの個人を、その個人が作成した前記フィードバックメッセージに基づいて評価する、
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
個人のフィードバック提供行動を評価し、これらの個人を、その個人が作成した前記フィードバックメッセージに基づいて評価することは、
前記作成されたフィードバックメッセージを、用語、単語、及び同義語の大規模な集合を使用して分析することと、
ユーザのフィードバック提供に対する共感度及び信憑性と、ユーザの学習行動とを表すメトリックを生成することと、
成された各メトリックに該当するユーザを特定することと、
前記生成されたメトリックと、生成された各メトリックに該当する前記特定されたユーザとを表示する視覚的インジケータを伝達することと、
を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記メモリはさらに、イベント調停ソフトウェアアプリケーションを含み、前記イベント調停ソフトウェアアプリケーションの実行により、前記サーバの前記マイクロプロセッサは、
タイマーを実施することと、
前記フィードバックソフトウェアアプリケーションの前記ユーザインターフェース上のリストに列挙され、アクティビティの実行が求められている個人に対し、第1の期間を、前記タイマーを使用して設定し、
前記個人が実行した前記アクティビティに関して、第1のユーザグループが前記フィードバックソフトウェアアプリケーション上でフィードバックメッセージを作成する第2の期間を、前記タイマーを使用して設定し、
前記個人が実行した前記アクティビティに関して、前記第1のユーザグループとは異なる第2のユーザグループが前記フィードバックソフトウェアアプリケーション上でフィードバックメッセージを作成する第3の期間を、前記タイマーを使用して設定する、
ように構成されることと、が可能になる、
請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記イベント調停ソフトウェアアプリケーションの実行により、前記サーバの前記マイクロプロセッサはさらに、
前記フィードバックソフトウェアアプリケーションが実装された複数の電子デバイスと通信し、
前記複数の電子デバイスにおける前記フリースタイルテキスト領域及び前記送信コマンドの機能を有効化及び無効化することが可能となり、
前記イベント調停ソフトウェアアプリケーションは、前記第2の期間及び前記第3の期間においてのみユーザがフリースタイルでメッセージを作成して前記送信コマンドを選択できるように、前記フリースタイルテキスト領域及び前記送信コマンドの前記機能を有効化する、
請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記サーバにより受信される前記データには、前記第2の期間及び前記第3の期間に受信されるフィードバックメッセージ及び識別子が含まれる、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記イベント調停ソフトウェアアプリケーションの実行により、さらに、前記サーバの前記マイクロプロセッサは、前記フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションによる前記感情分析にアクセスし、視覚的表現を通して前記感情分析を前記ユーザに伝達することが可能となる、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記送信者識別子は、公開鍵を使用して前記データキャッシュ及び検索システムにより暗号化され、前記レポート環境によりアクセス可能である、請求項10に記載のシステム。
【請求項18】
前記レポート環境は、前記暗号化された送信者識別子を使用して、前記送信者識別子に対応する前記ユーザからのフィードバックメッセージを特定し、前記ユーザの身元を知ることなく、前記特定されたフィードバックメッセージに対し前記感情分析を実行する、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
インタラクティブ匿名フィードバックを実施するための方法であって、
個人を選択し、前記個人に対するフィードバックメッセージを入力するためのユーザインターフェースを電子デバイス上に提供することであって、前記ユーザインターフェースは、前記電子デバイスのユーザが前記ユーザ自身の言葉でフィードバックメッセージを作成することを可能にするフリースタイルテキスト領域と、前記作成したフィードバックメッセージを前記ユーザがネットワーク経由でコンピュータシステムに送信することを可能にする送信コマンドと、前記ユーザがフィードバックメッセージ及び前記フィードバックメッセージの受信者を表示することを可能にする公開フィードと、を含む、前記提供することと、
前記ユーザが前記送信コマンドを選択したことに応じて、前記作成されたフィードバックメッセージと、前記フィードバックメッセージを作成した前記ユーザを特定する送信者識別子とを、前記電子デバイスのネットワーク接続インターフェースを介してネットワーク経由で、コンピュータシステムに送信することと、
前記作成されたフィードバックメッセージ及び前記送信者識別子を含むデータを、ネットワーク経由でサーバのネットワーク接続インターフェースを介して、前記サーバで受信することと、
サービスアプリケーションと、第1のデータベースと、データキャッシュ及び検索システムとを含むアプリケーション環境を確立することと、
を含み、
前記サービスアプリケーションは、
前記受信したデータを前記第1のデータベースに保存し、
記データを複製して複製データを形成し、前記複製データから前記送信者識別子を除去し、前記送信者識別子のない前記複製データを前記データキャッシュ及び検索システムに保存し、
前記データキャッシュ及び検索システム内のデータを、前記電子デバイスへ送信する、
ように構成され、
前記第1のデータベースは、前記送信者識別子への不正アクセスを防止するセキュリティ構成が実装され、
前記データキャッシュ及び検索システムは、データベースと、インデックス機構と、キャッシュ機構と、を含み、
前記データベースは、前記送信者識別子のない前記複製データを格納するように構成され、前記インデックス機構は、前記送信者識別子のない前記格納された複製データを検索インデックス化し、前記サービスアプリケーションが前記インデックス機構を使用して、前記データベース内の前記送信者識別子のない前記格納された複製データにアクセスすることを可能にするように構成され、前記キャッシュ機構は、前記サービスアプリケーションにより以前アクセスされた送信者識別子のない複製データを一時的に格納するように構成され、
前記サービスアプリケーションはさらに、
前記データキャッシュ及び検索システム内の前記送信者識別子のない前記複製データを、フィードバックソフトウェアアプリケーションが実装された前記電子デバイス及び他の電子デバイスに送信することであって、前記送信者識別子のない前記複製データは、前記作成されたフィードバックメッセージを含む、前記送信することと、
前記ユーザすなわちフィードバックメッセージ送信者の身元が、前記他の電子デバイスの他のユーザ及び前記受信者に知られることがないように、前記電子デバイス及び前記他の電子デバイスが、前記送信者識別子を示すことなく、前記フィードバックメッセージ及び前記フィードバックメッセージの前記受信者の身元を前記公開フィードに表示することを可能にすることと、
を実行するように構成される、
前記方法。
【請求項20】
コンピュータシステムに方法を実行させる1つ以上のソフトウェアアプリケーションを格納する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
個人を選択し、前記個人に対するフィードバックメッセージを入力するためのユーザインターフェースを電子デバイス上に提供することであって、前記ユーザインターフェースは、前記電子デバイスのユーザが前記ユーザ自身の言葉でフィードバックメッセージを作成することを可能にするフリースタイルテキスト領域と、前記作成したフィードバックメッセージを前記ユーザがネットワーク経由でコンピュータシステムに送信することを可能にする送信コマンドと、前記ユーザがフィードバックメッセージ及び前記フィードバックメッセージの受信者を表示することを可能にする公開フィードと、を含む、前記提供することと、
前記ユーザが前記送信コマンドを選択したことに応じて、前記作成されたフィードバックメッセージと、前記フィードバックメッセージを作成した前記ユーザを特定する送信者識別子とを、前記電子デバイスのネットワーク接続インターフェースを介してネットワーク経由で、コンピュータシステムに送信することと、
前記作成されたフィードバックメッセージ及び前記送信者識別子を含むデータを、ネットワーク経由でサーバのネットワーク接続インターフェースを介して、前記サーバで受信することと、
サービスアプリケーションと、第1のデータベースと、データキャッシュ及び検索システムとを含むアプリケーション環境を確立することと、
を含み、
前記サービスアプリケーションは、
前記受信したデータを前記第1のデータベースに保存し、
記データを複製して複製データを形成し、前記複製データから前記送信者識別子を除去し、前記送信者識別子のない前記複製データを前記データキャッシュ及び検索システムに保存し、
前記データキャッシュ及び検索システム内のデータを、前記電子デバイスへ送信する、
ように構成され、
前記第1のデータベースは、前記送信者識別子への不正アクセスを防止するセキュリティ構成が実装され、
前記データキャッシュ及び検索システムは、データベースと、インデックス機構と、キャッシュ機構と、を含み、
前記データベースは、前記送信者識別子のない前記複製データを格納するように構成され、前記インデックス機構は、前記送信者識別子のない前記格納された複製データを検索インデックス化し、前記サービスアプリケーションが前記インデックス機構を使用して、前記データベース内の前記送信者識別子のない前記格納された複製データにアクセスすることを可能にするように構成され、前記キャッシュ機構は、前記サービスアプリケーションにより以前アクセスされた送信者識別子のない複製データを一時的に格納するように構成され、
前記サービスアプリケーションはさらに、
前記データキャッシュ及び検索システム内の前記送信者識別子のない前記複製データを、フィードバックソフトウェアアプリケーションが実装された前記電子デバイス及び他の電子デバイスに送信することであって、前記送信者識別子のない前記複製データは、前記作成されたフィードバックメッセージを含む、前記送信することと、
前記ユーザすなわちフィードバックメッセージ送信者の身元が、前記他の電子デバイスの他のユーザ及び前記受信者に知られることがないように、前記電子デバイス及び前記他の電子デバイスが、前記送信者識別子を示すことなく、前記フィードバックメッセージ及び前記フィードバックメッセージの前記受信者の身元を前記公開フィードに表示することを可能にすることと、
を実行するように構成される、
前記非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願(複数可)の相互参照
本出願は、2019年2月19日に出願された米国仮特許出願第62/807,693号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【0002】
本発明は、概して、従業員フィードバックシステム及び従業員の認知開発を含む人材育成技術の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
会社の全体的な成長及び競争力をサポートするより優れたツールを会社が要するという認識の高まりに支えられて、人材育成技術は急速に成長している。業界では、人材育成関連の機能及び運用を向上させるインタラクティブなツール、システム、ソフトウェア、または他のコンピュータ実施リソースの開発に、著しい時間及びリソースが費やされている。例えば、有効性、提供価値、使いやすさ、採用、客観性、及び技術的実施に関して、様々な課題が存在し得る。関連する人材育成技術開発の2つの分野は、従業員評価及びフィードバックシステムである。評価は、現在の会計年度などの期間にわたる従業員の業績を雇用主が評価することと、その期間にわたる従業員の責務対応に対する雇用者査定を伝える評価を発行することとを対象とし、一方、フィードバックは、個々の従業員の業績内容、または従業員の特定のアクティビティ、イベント、タスク、もしくはミーティングの改善内容に関する入力を受け取ることを対象とするという点で、従業員評価とフィードバック技術は異なる。人材育成技術の別の構成要素は、意思決定または適切な判断を下す能力など、従業員の認知スキルの開発である。人材育成(「HR」)技術において、既知のシステムでは後者に焦点がほとんど向けられていない。
【0004】
また、企業、非営利団体、及び政府などの組織は、通常、明確な企業文化または組織文化を示す。企業文化の態様には、企業の規範、価値、及び従業員の行動が含まれる。負の企業文化、すなわち企業文化の負の態様は、従業員の離職率の増加、従業員の生産性の低下、または従業員エンゲージメントの低下を引き起こし得る。既知のシステムの別の態様では、人材育成技術は、「良い」発達的行動を評価する機能を提供しているように見えず、異なる文化(例えば企業が良い行動として求める文化)に適合されていない場合がある。
【0005】
数多くの組織の人事部門または他の管理部門も、企業文化の態様改善の試みを行い得る。しかし、組織による文化改善の試みは、直観または事例データに基づき得る。従業員が記入し得る調査を人事部門が生成することを可能にし得るコンピューティングシステムが存在する。しかし、このようなシステムにより収集される回答は、調査で概説される質問により、構造化され、バイアスがかかる。さらに、データ収集の目的は通常、組織的業績測定を対象としているため、システムは実際のところ、従業員のフィードバックコメントを取り込んでいない。よって、これらのコンピューティングシステムにより、組織は、限られたデータを取得し、調査結果に対し限られた分析を行うことのみ可能となる。
【0006】
組織は、内部フィードバック機構も使用し得る。しかし、既知のフィードバック機構は、いくつかの欠点を抱える。1つの欠点として、いくつかのシステムには、フィードバック提供者の本物のメッセージをキャプチャして、即座にメッセージをフィードバック受信者に送信する柔軟な手段がないことが挙げられる。いくつかの既知のシステムは、ユーザが限られた所定の単語、フレーズ、及び文章を選択することのみ可能にし、メッセージを一定時間遅延させるため、ユーザのフィードバックは制限される。いくつかの既知のシステムでは、最初に人がメッセージを読みフィルタリングする必要がある。例えば、フィードバックを対象個人に送信する前に、フィードバックを承認または却下するフィードバック監督者が任命され得る。フィードバック監督者は、不適切であると判断したメッセージは、決して個人に送信されないように、却下または削除し得る。フィードバック監督者はまた、不適切であると判断したメッセージを却下して、フィードバック提供者に修正するように依頼し得るため、フィードバック提供者がメッセージを送信してから、フィードバック受信者がメッセージを受信するまで、大幅な遅延が生じる。いくつかのシステムの別の既知の欠点として、いくつかのシステムでは、フィードバック提供者の匿名性が十分に保護されていないことが挙げられる。いくつかの既知のシステムは、フィードバック提供者に仮名を割り当てることにより、フィードバック提供者の匿名性を保護する。しかし、これらの仮名の実の識別子は、どの仮名がどの通信フローの一部を成すかを分析することにより(場合によりトラフィックを監視することにより)、推定できる可能性がある。さらに、既知のシステムでは、送信者情報を格納するデータベースは、不正アクセスを防ぐように十分に保護されていない(例えばいくつかの事例では、従業員が使用している企業ネットワークと同じ企業ネットワーク上にデータベースが存在する)。
【0007】
さらに別の欠点として、いくつかの匿名フィードバックシステムは、同僚による悪用につながり得ることが挙げられる。フィードバック提供者の身元は知られないことから、フィードバック提供者は、システムを使用して、同僚を誹謗しまたは降格させ、他人の感情を妨害し、受信したフィードバックが受信者の昇進、昇給、及び/またはボーナスを決定する受信者の年次業績評価に結び付けられ得る場合は、対立を助長し得る。
【0008】
さらに、従来のフィードバックシステムには、フィードバック提供者及び受信者が認知スキルを開発するのに役立ち得るツールが欠けている。このトレーニングツールを、他の人にフィードバックを提供する訓練に組み込んだフィードバックシステムが存在しない。この種類のトレーニングを、フィードバックシステムまたはフィードバックシステムのユーザインターフェースに良好に統合することができる技術も存在しない。
【0009】
従って、従来技術よりも向上したフィードバックシステムに関連するHR技術が尚も求められている。
【発明の概要】
【0010】
本発明の原理によれば、インタラクティブ匿名フィードバックを実施するためのシステムが企図される。システムは、電子デバイスを備え、電子デバイスは、マイクロプロセッサと、フィードバックソフトウェアアプリケーションを格納するメモリとを含む。フィードバックソフトウェアアプリケーションの実行により、マイクロプロセッサは、個人を選択して個人へのフィードバックメッセージを入力するためのユーザインターフェースを、電子デバイス上に提供する。
【0011】
ユーザインターフェースは、電子デバイスのユーザがユーザ自身の言葉でフィードバックメッセージを作成することを可能にするフリースタイルテキスト領域と、作成したフィードバックメッセージをユーザがネットワーク経由でコンピュータシステムに送信することを可能にする送信コマンドと、ユーザがフィードバックメッセージ及びフィードバックメッセージの受信者を表示することを可能にする公開フィードと、を含む。
【0012】
電子デバイスは、さらに、電子デバイスがネットワーク経由でコンピュータシステムと通信することを可能にするネットワーク接続インターフェースを含み、ユーザが送信コマンドを選択したことに応じて、作成したフィードバックメッセージ及びメッセージを作成したユーザを特定する送信者識別子を、ネットワーク接続インターフェースを介してネットワーク経由でコンピュータシステムに送信するように、フィードバックソフトウェアアプリケーションにより構成される。
【0013】
システムは、サーバを備え、サーバは、マイクロプロセッサと、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションを格納するメモリと、サーバがネットワーク経由でコンピュータシステムと通信することを可能にするネットワーク接続インターフェースとを含む。フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションの実行により、マイクロプロセッサは、作成されたフィードバックメッセージ及び識別子を含むデータを、サーバのネットワーク接続インターフェースを介してネットワーク経由で受信し、サービスアプリケーションと、第1のデータベースと、データキャッシュ及び検索システムとを含むアプリケーション環境を確立することが可能となる。
【0014】
サービスアプリケーションは、受信データを第1のデータベースに保存し、受信データを複製し、複製データから送信者識別子を除去し、送信者識別子のない複製データをデータキャッシュ及び検索システムに保存し、データキャッシュ及び検索システム内のデータを電子デバイスに送信するように構成される。
【0015】
第1のデータベースは、送信者識別子への不正アクセスを防止するセキュリティ対策またはセキュリティ構成が実装される。
【0016】
データキャッシュ及び検索システムは、データベースと、インデックス機構と、キャッシュ機構と、を含む。データベースは、送信者識別子のない複製データを格納するように構成され、インデックス機構は、送信者識別子のない格納された複製データを検索インデックス化し、サービスアプリケーションがインデックスを使用して、データベース内の送信者識別子のない格納された複製データにアクセスすることを可能にするように構成され、キャッシュ機構は、サービスアプリケーションにより以前アクセスされた送信者識別子のない複製データを一時的に格納するように構成される。
【0017】
サービスアプリケーションはさらに、データキャッシュ及び検索システム内の送信者識別子のない複製データを、フィードバックソフトウェアアプリケーションが実装された電子デバイス及び他の電子デバイスに送信するように構成される。送信者識別子のない複製データは、作成されたフィードバックメッセージを含む。サービスアプリケーションはさらに、電子デバイス及び他の電子デバイスが、送信者識別子を示すことなく、フィードバックメッセージ及びフィードバックメッセージの受信者の身元をフィードに表示できるように構成され、これにより、ユーザすなわちフィードバックメッセージ送信者の身元は、他の電子デバイスの他のユーザ及び受信者に知られることはない。
【0018】
一実施形態では、ユーザインターフェースは、フィードバックメッセージ受信者として選択可能な個人のリストを含み、電子デバイスのユーザすなわちフィードバックメッセージ送信者の名前は、リスト内に表示される。サーバは、従業員識別情報を含む機関の従業員データベースと通信して、従業員データベースからリストを取得するように構成される。
【0019】
一実施形態では、フィードバックソフトウェアアプリケーションの実行により、マイクロプロセッサは、ユーザインターフェースへのアクセスを提供する前に、電子デバイスのユーザすなわちフィードバックメッセージ送信者を認証する。認証ステップでは、ユーザすなわち送信者にユーザID及びパスワードの入力を求め、入力されたユーザID及びパスワードを、認証システムに格納されている情報と照合する。
【0020】
一実施形態では、第1のデータベースのセキュリティ対策またはセキュリティ構成は、アプリケーションレベルの制限及びデータベースレベルの制限を含む。アプリケーションレベルの制限は、第1のデータベースからの読み出し及び第1のデータベースへの書き込みができるソフトウェアアプリケーションを限定し、データベースレベルの制限は、第1のデータベースにアクセスできるユーザを限定する。
【0021】
一実施形態では、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションの実行により、さらに、サーバのマイクロプロセッサは、公開フィードにより送信された要求に応じて、送信者識別子のない複製データを電子デバイスへ送信して、公開フィードに表示することが可能となる。
【0022】
一実施形態では、電子デバイスは、サーバと通信して、送信者識別子のない他のフィードバックメッセージを受信し、送信者識別子のない他のフィードバックメッセージを電子デバイスの公開フィード上に表示するように構成される。
【0023】
一実施形態では、ユーザインターフェースはさらに、電子デバイスのユーザが受信者に対するフィードバック評定を選択することを可能にするフィードバック評定スケールを含み、選択されたフィードバック評定は、フィードバックメッセージと共にサーバへ送信され、フィードバックメッセージと共にサーバから電子デバイスへ送信され、フィードバックメッセージと共に公開フィード上に表示される。
【0024】
一実施形態では、公開フィードは、ユーザが、公開フィードに表示されるフィードバックメッセージに対し賛成票または反対票を選択することを可能にする投票コマンドを表示する。
【0025】
一実施形態では、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションの実行により、さらに、サーバのマイクロプロセッサは、データキャッシュ及び検索システム内のデータにアクセスして、作成されたフィードバックメッセージに対し感情分析を実行するように構成されたレポート環境を確立することが可能となる。
【0026】
一実施形態では、システムはさらに、第2の電子デバイスを備え、第2の電子デバイスは、マイクロプロセッサと、分析ソフトウェアアプリケーションを格納するメモリとを含む。分析ソフトウェアアプリケーションの実行により、マイクロプロセッサは、サーバ及びサーバに実装されたフィードバック処理ソフトウェアアプリケーションと通信して、個人のフィードバック提供行動を評価し、個人が作成したフィードバックメッセージに基づいてこれらの個人を評価することが可能となる。評価ステップは、作成されたフィードバックメッセージを、用語、単語、及び同義語の大規模な集合を使用して分析することと、ユーザのフィードバック提供に対する共感度及び信憑性と、ユーザの学習行動とを表すメトリックを生成することと、分析を使用して、生成された各メトリックに該当するユーザを特定することと、生成されたメトリックと、生成された各メトリックに該当する特定されたユーザとを表示する視覚的インジケータを伝達することと、を含む。
【0027】
一実施形態では、メモリはさらに、イベント調停ソフトウェアアプリケーションを含み、イベント調停ソフトウェアアプリケーションの実行により、サーバのマイクロプロセッサはタイマーを実施することが可能となり、イベント調停ソフトウェアアプリケーションは、フィードバックソフトウェアアプリケーションのユーザインターフェース上のリストに列挙され、アクティビティの実行が求められている個人に対し、第1の期間を、タイマーを使用して設定し、個人が実行したアクティビティに関して、第1のユーザグループがフィードバックソフトウェアアプリケーション上でフィードバックメッセージを作成する第2の期間を、タイマーを使用して設定し、個人が実行したアクティビティに関して、第1のグループとは異なる第2のユーザグループがフィードバックソフトウェアアプリケーション上でフィードバックメッセージを作成する第3の期間を、タイマーを使用して設定するように、構成される。
【0028】
一実施形態では、イベント調停ソフトウェアアプリケーションの実行により、さらに、サーバのマイクロプロセッサは、フィードバックソフトウェアアプリケーションが実装された複数の電子デバイスと通信し、複数の電子デバイスにおけるフリースタイルテキスト領域及び送信コマンドの機能を有効化及び無効化することが可能となる。イベント調停ソフトウェアは、第2の期間及び第3の期間においてのみユーザがフリースタイルでメッセージを作成して送信コマンドを選択できるように、フリースタイルテキスト領域及び送信コマンドの機能を有効化する。
【0029】
一実施形態では、サーバにより受信されるデータには、第2の期間及び第3の期間に受信されるフィードバックメッセージ及び識別子が含まれる。
【0030】
一実施形態では、イベント調停ソフトウェアアプリケーションの実行により、さらに、サーバのマイクロプロセッサは、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションによる感情分析にアクセスし、視覚的表現を通して分析をユーザに伝達することが可能となる。
【0031】
一実施形態では、送信者識別子は、公開鍵を使用してデータキャッシュ及び検索システムにより暗号化され、レポート環境によりアクセス可能である。レポート環境は、暗号化された送信者識別子を使用して、送信者識別子に対応するユーザからのフィードバックメッセージを特定し、ユーザの身元を知ることなく、特定されたフィードバックメッセージに対し感情分析を実行する。
【0032】
本発明の原理によれば、インタラクティブ匿名フィードバックを実施するための方法が企図される。方法は、個人を選択して個人へのフィードバックメッセージを入力するためのユーザインターフェースを、電子デバイス上に提供することを含む。ユーザインターフェースは、電子デバイスのユーザがユーザ自身の言葉でフィードバックメッセージを作成することを可能にするフリースタイルテキスト領域と、作成したフィードバックメッセージをユーザがネットワーク経由でコンピュータシステムに送信することを可能にする送信コマンドと、ユーザがフィードバックメッセージ及びフィードバックメッセージの受信者を表示することを可能にする公開フィードと、を含む。方法はまた、ユーザが送信コマンドを選択したことに応じて、作成されたフィードバックメッセージと、メッセージを作成したユーザを特定する送信者識別子とを、電子デバイスのネットワーク接続インターフェースを介してネットワーク経由で、コンピュータシステムに送信することを含む。
【0033】
方法はさらに、作成されたフィードバックメッセージ及び識別子を含むデータを、ネットワーク経由でサーバのネットワーク接続インターフェースを介して、サーバで受信することを含む。さらに、方法は、サービスアプリケーションと、第1のデータベースと、データキャッシュ及び検索システムとを含むアプリケーション環境を確立することを含む。
【0034】
サービスアプリケーションは、受信データを第1のデータベースに保存し、受信データを複製し、複製データから送信者識別子を除去し、送信者識別子のない複製データをデータキャッシュ及び検索システムに保存するように構成される。サービスアプリケーションはまた、データキャッシュ及び検索システム内のデータを、電子デバイスへ送信するように構成される。
【0035】
第1のデータベースは、送信者識別子への不正アクセスを防止するセキュリティ対策またはセキュリティ構成が実装される。
【0036】
データキャッシュ及び検索システムは、データベースと、インデックス機構と、キャッシュ機構と、を含む。データベースは、送信者識別子のない複製データを格納するように構成される。インデックス機構は、送信者識別子のない格納された複製データを検索インデックス化し、サービスアプリケーションがインデックスを使用して、データベース内の送信者識別子のない格納された複製データにアクセスすることを可能にするように構成される。キャッシュ機構は、サービスアプリケーションにより以前アクセスされた送信者識別子のない複製データを一時的に格納するように構成される。
【0037】
サービスアプリケーションはさらに、データキャッシュ及び検索システム内の送信者識別子のない複製データを、フィードバックソフトウェアアプリケーションが実装された電子デバイス及び他の電子デバイスに送信するように構成され、送信者識別子のない複製データは、作成されたフィードバックメッセージを含む。サービスアプリケーションはまた、電子デバイス及び他の電子デバイスが、送信者識別子を示すことなく、フィードバックメッセージ及びフィードバックメッセージの受信者の身元をフィードに表示できるように構成され、これにより、ユーザすなわちフィードバックメッセージ送信者の身元は、他の電子デバイスの他のユーザ及び受信者に知られることはない。
【0038】
本発明の原理によれば、コンピュータシステムに方法を実行させる1つ以上のソフトウェアアプリケーションを格納する非一時的コンピュータ可読媒体が企図される。方法は、個人を選択して個人へのフィードバックメッセージを入力するためのユーザインターフェースを、電子デバイス上に提供することを含む。ユーザインターフェースは、電子デバイスのユーザがユーザ自身の言葉でフィードバックメッセージを作成することを可能にするフリースタイルテキスト領域と、作成したフィードバックメッセージをユーザがネットワーク経由でコンピュータシステムに送信することを可能にする送信コマンドと、ユーザがフィードバックメッセージ及びフィードバックメッセージの受信者を表示することを可能にする公開フィードと、を含む。方法はまた、ユーザが送信コマンドを選択したことに応じて、作成されたフィードバックメッセージと、メッセージを作成したユーザを特定する送信者識別子とを、電子デバイスのネットワーク接続インターフェースを介してネットワーク経由で、コンピュータシステムに送信することを含む。
【0039】
方法はさらに、作成されたフィードバックメッセージ及び識別子を含むデータを、ネットワーク経由でサーバのネットワーク接続インターフェースを介してサーバで受信することと、サービスアプリケーションと、第1のデータベースと、データキャッシュ及び検索システムとを含むアプリケーション環境を確立することとを含む。
【0040】
サービスアプリケーションは、受信データを第1のデータベースに保存し、受信データを複製し、複製データから送信者識別子を除去し、送信者識別子のない複製データをデータキャッシュ及び検索システムに保存するように構成される。サービスアプリケーションはまた、データキャッシュ及び検索システム内のデータを、電子デバイスへ送信するように構成される。
【0041】
第1のデータベースは、送信者識別子への不正アクセスを防止するセキュリティ対策またはセキュリティ構成が実装される。
【0042】
データキャッシュ及び検索システムは、データベースと、インデックス機構と、キャッシュ機構と、を含む。データベースは、送信者識別子のない複製データを格納するように構成され、インデックス機構は、送信者識別子のない格納された複製データを検索インデックス化し、サービスアプリケーションがインデックスを使用して、データベース内の送信者識別子のない格納された複製データにアクセスすることを可能にするように構成され、キャッシュ機構は、サービスアプリケーションにより以前アクセスされた送信者識別子のない複製データを一時的に格納するように構成される。
【0043】
サービスアプリケーションはさらに、データキャッシュ及び検索システム内の送信者識別子のない複製データを、フィードバックソフトウェアアプリケーションが実装された電子デバイス及び他の電子デバイスに送信するように構成される。送信者識別子のない複製データは、作成されたフィードバックメッセージを含む。サービスアプリケーションはまた、電子デバイス及び他の電子デバイスが、送信者識別子を示すことなく、フィードバックメッセージ及びフィードバックメッセージの受信者の身元をフィードに表示できるように構成され、これにより、ユーザすなわちフィードバックメッセージ送信者の身元は、他の電子デバイスの他のユーザ及び受信者に知られることはない。
【0044】
本発明の原理によれば、インタラクティブ匿名フィードバックを実施するためのシステムが企図される。システムは、システムが受信したデータを格納するように構成された第1のデータベースを備える。システムにより受信されるデータ及び格納されるデータには、フィードバックメッセージ、フィードバック評定、フィードバック送信者識別子、及びフィードバック受信者識別子が含まれる。システムはまた、受信データの複製を格納するように構成されたデータキャッシュ及び検索システムを備える。受信データの複製には、送信者識別子が存在しない。システムはさらに、ユーザインターフェースを提供する電子デバイスを備え、ユーザインターフェースは、送信者識別子なしでデータキャッシュ及び検索システムに格納されたフィードバックメッセージ及びフィードバック評定を表示する公開フィードを含む。
【図面の簡単な説明】
【0045】
本明細書で説明される原理による実施例の様々な特徴は、添付の図面と併用して下記の詳細の説明を参照することにより、より容易に理解され得、図面では、同様の参照番号は同様の構造要素を指す。
【0046】
図1】本発明のいくつかの実施形態による、個人の認知スキルを開発するためのシステムの一実施形態を示す。
図2】本発明のいくつかの実施形態による、個人の認知スキルを開発するためのシステムの別の実施形態を示す。
図3】本発明のいくつかの実施形態による、フィードバックソフトウェアアプリケーションとフィードバック処理ソフトウェアアプリケーションとの通信を示すフロープロセスを示す。
図4】本発明のいくつかの実施形態による、ユーザが組織からフィードバック受信者を選択することを可能にするフィードバックソフトウェアアプリケーションのユーザインターフェースの一部を示す。
図5】本発明のいくつかの実施形態による、組織がホストするイベントにおいてユーザがフィードバック受信者を選択することを可能にするフィードバックソフトウェアアプリケーションのユーザインターフェースの一部を示す。
図6】本発明のいくつかの実施形態による、ユーザがフィードバックを作成し送信することを可能にするフィードバックソフトウェアアプリケーションのユーザインターフェースの一部を示す。
図7】本発明のいくつかの実施形態による、フィードバックソフトウェアアプリケーションの公開フィードの一実施形態を示す。
図8】本発明のいくつかの実施形態による、フィードバックソフトウェアアプリケーションの受信フィードの一実施形態を示す。
図9】本発明のいくつかの実施形態による、フィードバックソフトウェアアプリケーションの送信フィードの一実施形態を示す。
図10】本発明のいくつかの実施形態による、フィードバックソフトウェアアプリケーションの公開受信フィードまたはユーザプロフィールの一実施形態を示す。
図11】本発明のいくつかの実施形態による、分析ソフトウェアアプリケーションが提示する視覚的インジケータの一実施形態を示す。
図12】本発明のいくつかの実施形態による、分析ソフトウェアアプリケーションが生成する参加レポートの一実施形態を示す。
図13】本発明のいくつかの実施形態による、分析ソフトウェアアプリケーションが生成する組織内の特定チームの参加レポートの別の実施形態を示す。
図14】本発明のいくつかの実施形態による、分析ソフトウェアアプリケーションが生成する期待レポートの一実施形態を示す。
図15】本発明のいくつかの実施形態による、分析ソフトウェアアプリケーションが生成するコミュニティ発言レポートの一実施形態を示す。
図16】本発明のいくつかの実施形態による、分析ソフトウェアアプリケーションが生成するコミュニティ発言レポートの別の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本発明の原理によれば、既存の従業員フィードバック技術を向上させるインタラクティブなコンピュータ実施ツール、ソフトウェアプロセス、及びシステムにより、HR技術の進歩がもたらされる。本技術には数多くの利点及び価値ある態様が存在し、そのような態様は最初に少ししか論述されていない。
【0048】
本発明の実施形態は、企業の従業員用のインタラクティブな電子匿名ピアツーピア従業員フィードバックツールを実施するためのシステムを対象とする。少なくともいくつかの実施形態では、システムは、インタラクティブ構造を実施し、これは、従業員間のフィードバック構成を確立するが、システムにより提供される特定の電子インターフェースを使用して、従業員に同僚へのフィードバックを作成及び発行させることにより、認知スキルを開発するという根本的または関連する目的も有する。システムの一部として、モバイルフィードバックアプリケーション(例えばフィードバックソフトウェアアプリケーション)が実装され(パーソナルモバイルデバイス上に)、これは、モバイルデバイスのディスプレイ上で、ユーザにインタラクティブなフィードバックツールを提供するように構成される。
【0049】
モバイルフィードバックアプリケーション(または時にモバイルアプリ)は、個人識別サービスにログイン及びパスワード情報を送信するように構成され、個人識別サービスは、ログイン及びパスワード情報を受信してユーザを認証し、モバイルアプリケーションに電子セキュリティトークンを提供すなわち送信し、モバイルアプリケーションは、電子セキュリティトークンをフィードバックサービス(例えばフィードバック処理ソフトウェアアプリケーション)に送信して、サービスで作動する承認を取得する。認証及びシステムは、認証トークンを使用して、その会社の企業ネットワーク上で提供される他のサービスへのアクセスを有効化するように構成される、またはそのユーザを雇用しているその企業により、他のサービスへのアクセスを取得する(例えば全ての他のサービスへのアクセスを取得する、もしくは企業ネットワークに参加して、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションなどの企業アプリケーションへのアクセスを有する)ように構成される。このプロセスにより、ユーザ及びシステムは、対応するサービスにアクセスするために使用するユーザの携帯電話上の企業のモバイルアプリケーションごとに、個別のログインを必要としないため、効率的である。さらに、このプロセスは、フィードバックサービスのインタラクティブプロセスから、ユーザのログインまたは氏名の関連を絶つことができるため、匿名性を保護することができる。フィードバックサービスのインタラクティブプロセスでは、サービスへの通信(パケットまたはメッセージによる通信)に、数値もしくは英数字の識別子(または他の非記述的識別子)を使用し得、これは、視覚的には理解できず、あるいはモバイルデバイスのユーザの特定には簡単に使用できない。さらに、セキュリティプロセス及びトークンの使用により、メッセージングで使用される識別認証及びセキュリティトークンに基づいて、安全性の高いシステム間関係及び接続(例えば通信及びセキュリティプロトコルを使用した信頼できる接続)が確立される。これにより、システムレベルでの効率性が向上し、そのため、例えば、匿名フィードバックメッセージが、別の従業員の数値識別子を使用して別の従業員になりすました個人により送信されたもの(例えばシステムにハッキングして、サービスで使用されるメッセージの構造に準拠したメッセージを送信することにより行われる)ではないことを確認するために、さらなるレベルのセキュリティチェックが行われずに済む。フィードバックサービスは、例えば、下記で説明されるフィードバック処理ソフトウェアアプリケーションであり得る。
【0050】
フィードバックモバイルアプリケーション(例えばフィードバックソフトウェアアプリケーション)は、モバイルアプリケーションにより表示される1つ以上の表示画面から利用可能なインタラクティブツールをユーザに提供するように構成される。フィードバックモバイルアプリケーションは、別の従業員を対象としたフィードバックを作成及び送信するオプションと、企業で従業員へ送信されたフィードバック(フィードバックメッセージ)を受信及び表示するオプション(例えば「一般」または「公開」フィード)と、現在のユーザに送信されたフィードバックを表示するオプション(例えば「受信」フィード)と、現在のユーザが他のユーザに提供したフィードバックを表示するオプション(例えば「送信」フィード)とを表示するように構成される。
【0051】
システムは、従業員に対し従業員のモバイルデバイス上にインターフェースを提供するように構成され、インターフェースは、フィードバック評定を選択するオプションと、テキスト入力を使用してフリースタイルで従業員のフィードバックを入力できるテキスト領域(及び必要に応じてミーティング識別子などのイベントを指定するオプション)を提供する、または基本的にこれらから成る。インターフェースは、フリースタイルテキストと、フィードバック評定を選択しイベントを選択する2つのオプションとのみを有し得る、または実質的にこれらのみを有し得る。システムは、ユーザの個人用携帯電話上でアプリケーションを実行することにより、ユーザの個人用携帯電話上にインターフェースを提供するように構成される。これにより、セキュリティ、使用速度、及び他の利点、例えば従業員のハードウェアリソースの削減などが、もたらされ得る。
【0052】
システム(例えばユーザがほぼいつも携帯している従業員の携帯電話で利用可能)は、フィードバックの迅速な入力を提供する。システムは、従業員から従業員へのフィードバック(1対1)を、好ましくは年功序列または役職などの制限なしに、提供するように構成される。システムはまた、フィードバックを受け取る個人の身元は表示するが、フィードバックを提供した従業員の身元は匿名を維持するように構成される。システムは、フィードバックを匿名で保持しないように構成され、社内の各ユーザがシステム内で提供されたフィードバックを表示することを可能にするインタラクティブツールをモバイルアプリケーション上に含み、例えば、システムはフィードバックを格納し、各フィードバックに対するオプションの選択に応じて、モバイルアプリケーションは、最新のフィードバックメッセージの全てをモバイルアプリケーションに送信するように要求し、他のフィードバック受信者のフィードバックアクティビティを表示する。システムはまた、この「公開」フィードにて、閲覧者が賛成票または反対票を選択するインタラクティブオプションと、閲覧者が赤フラグコマンドを選択する別のインタラクティブオプションとを表示するように構成され、これらのオプションは、モバイルアプリケーションにより受信され、フィードバックアプリケーションサーバへ送信され、サーバに格納され、これにより、他の従業員が自身のモバイルアプリケーションで賛成票または反対票、及び赤フラグを見ることができる。
【0053】
システムは、フィードバックを送信した個人ユーザの身元を保護する様々な技術を実施し得る。システムは、応答性にも重点を置いており、よって、ユーザは、アクティビティまたはイベントの直後にモバイルアプリケーションとインタラクトして、フィードバックを書き込んで送信することができ、システムは、フィードバックを受信した直後に、フィードバックを特定された受信者に提供する。そのため、いくつかの実施形態では、システムは、匿名化フィルタを適用せずに、または受信者がメッセージに関連付けられた情報を使用してフィードバック提供者の身元を把握することを防ぐプロセスを加える技術を適用せずに、作動するように構成される(例えば、トラフィックシェーピング、送信者の身元を隠す中間サーバの使用、タイムシフトまたはランダム化メッセージは、メッセージングの即時性を遅延させまたは回避し得、サーバ及び携帯電話の処理及び/または格納負荷を増やし得るため、適用しない)。よって、システムは、匿名性を保護するために、メッセージのタイミング、メッセージのフリースタイル性、またはメッセージのシーケンスを実質的に制御しなくてよい。例えば、いくつかの既知のフィードバックシステムは、ユーザが選択してフィードバックで送信できる事前に書かれた様々なテキストをユーザインターフェースに提供するが、これは必須ではないことが好ましい。
【0054】
システムは、モバイルアプリケーションウィンドウ上にフリースタイルのテキスト入力領域を提供するように構成され、ユーザは、この領域にテキストを入力して、フィードバックに関する自身の考えを伝えることができる。これはまた、電子認知開発ツールを提供し、これは、自己管理型であり、他のシステム参加とは無関係に展開される。従業員は、同僚または他の従業員に提供したいフィードバックに対する自身の考えを展開する必要があり、潜在的に自身の入力内容の影響、公平性、及び正確性を自己調整する。職場で何度もアクティビティが起こることを考えると、インタラクティブツールにより、個人はこの思考を何度も訓練する状況に置かれ、従って、間接的に従業員の能力を開発する電子プラットフォームがフィードバックシステムの一部として提供される。従来のシステムは、フィードバックを提供する従業員の育成ではなく、フィードバックを受け取る個人へのフィードバックに重点を置いていた。
【0055】
前述のように、システムは、「公開」フィードを含むように構成され、フィードバック提供者の身元は匿名であるが、提供されるフィードバックは機密ではなく、会社の従業員に公開されるため、「公開」フィードは、フィードバック提供者の行動にも影響を与え得る。システムは、このフィードを、好ましくは社内の全従業員が利用可能であるように構成する。システムは、企業検索エンジン(様々なデータベースからデータを取得できる)にフィードバックを格納し、最新のフィードバックを、要求された時に従業員に送信するようにキューに保持することにより、このストリームを作成する。
【0056】
関連する技術態様として、他の機能と組み合わせた「公開」フィードにより、HR技術のゲーム化を達成できることが挙げられ、例えば、インタラクティブな実施態様で従業員を引き付けるモバイルアプリケーションが提供される。例えば、アクティビティの近接時点で同僚にフィードバックメッセージを送信する機能、及び同じ近接時点で同僚(その同僚を含む)への他のフィードバックメッセージを表示し閲覧する並行オプションにより、提供したフィードバックを探して、他の人が提供したフィードバックと比較する機能が提供される。これにより、会社のシステムを学習し、採用し、成長させるツールが提供され得る。
【0057】
モバイルアプリケーション(例えばフィードバックソフトウェアアプリケーション)は、個人の携帯電話に最小限の処理要件または格納要件を課す軽量アプリケーションであるように構成されることが好ましい。モバイルアプリケーションは、インタラクティブ表示画面を生成し、これによりインタラクティブツールが提供される。モバイルアプリケーションに表示される情報は、ユーザがアプリケーションを(閉じた状態から)開いて、携帯電話上で実行された後に、取得される。ユーザがインタラクティブオプションを選択したことに応じて、モバイルアプリケーションは情報を要求する(例えばフィードバックを提供することを選択すると、従業員名のリストが取得される)。このプロセスには、HTTP GETコマンドが使用され得る。例えば、ユーザが企業で提供された従業員間フィードバックのキューまたはレポートを表示するオプションを選択すると、これに応じて、モバイルアプリケーションは、メッセージを要求するコマンドを送信する。サービス(例えばフィードバック処理ソフトウェアアプリケーション)は、サービスが受信し、サービスで実施する企業検索プラットフォーム(例えば図1のシステム150)に保存した最新のメッセージの集合を送信することにより、応答する。サービスは、第1の集合を送信することにより応答し得、ユーザがメッセージをスクロールまたは検索したことに応じて、サービスは、補足メッセージを送信して、ユーザがフィード内の追加メッセージを表示できるようにし得る。サービス及びモバイルデバイスは、メッセージの全部または大部分をモバイルアプリケーションに送信するのではなく、この増分プロセスで作動することが好ましい。メッセージの全部または大部分をモバイルアプリケーションに送信することは、携帯電話及びサービスを減速させ得、セキュリティ問題を生じ得る。
【0058】
モバイルアプリケーション(例えばフィードバックソフトウェアアプリケーション)は、モバイルデバイスのローカル揮発メモリ(例えばキャッシュまたはメモリバッファ)を使用して、会社のフィードバックメッセージのキューなどの情報を、モバイルデバイスに格納し、モバイルデバイスは、受信した情報を含む表示画面を提示する機能を含むアプリケーションの動作に対応する。ユーザがデバイス上でモバイルアプリケーションを閉じると、受信した情報は、不揮発性メモリの一部であり、かつ他のアプリケーション用に携帯電話のストレージを解放するため、アクセスできなくなることが好ましい。
【0059】
モバイルアプリケーション(例えばフィードバックソフトウェアアプリケーション)は、HTTP GET及びHTTP POSTメッセージを使用するなど、インタラクティブデータメッセージングを使用して、サーバ上で実施されるフィードバックサービス(例えばフィードバック処理ソフトウェアアプリケーション)と通信するように構成される。電子メールプロトコルメッセージまたはチャットメッセージングは、回避され、モバイルアプリケーションの外部であること及び/またはモバイルアプリケーションから独立していることが、好ましい。モバイルアプリケーションは、メッセージのデータ部分を作成し、関連タグを対応付けることにより、サービスとインタラクトするためのメッセージを作成し、さらに携帯電話でJSONを使用して、モバイルデバイスで通信メッセージ(またはパケット)を作成し、これらは、WiFiまたは携帯電話ネットワークなどの無線ネットワーク経由で、モバイルデバイスにより送信される。
【0060】
システムはさらに、ミーティングでのイベントのタイミングを制御し、審査役などで参加した上級社員により提供されたフィードバックに関する情報を提供するミーティングソフトウェアで構成され得る。これにより、先と同様に、ユーザが自身のモバイルデバイスを使用して、ミーティングアプリケーション及びフィードバックアプリケーションを介してフィードバックを入力し、次いでミーティングから情報を取得する機会がもたらされる。
【0061】
このシステムに対して、またはこのシステムと連携して、作動するように構成され得る別のアプリケーションは、分析アプリケーションである。システムによりフィードバックから収集されたデータは、保存され、分析の実施に使用され得る。会社の文化に合わせて選択されたフィードバック評定など、会社の目標に合うフィードバック評定の履歴を特定するように、会社によりプログラム可能なソフトウェアモジュールまたはプロセスが構成され得る。1つの構成では、プロセスは、個人、グループ、または部門などのデータ(例えば1、2、3、4などのフィードバック評定レベル)の履歴を読み出し、流れの中で、特定の期間(例えば先月または先週)にわたる下降評定傾向及び上昇評定傾向を含むデータパターンを検出するように構成される。会社は、企業文化、より一般的には、これらの上昇傾向及び下降傾向を有するデータパターンを特定することにより特徴付けられる学習文化に合う行動の客観的な理解を求め得る。他のパターンは、その文化に関連する他のアクティビティを表し得る。構成可能なプロセスを適用することにより、様々な会社が、文化的観点から企業目標が達成されているか否かを判定することができ、これにより、電子調査などの他のシステムの使用を回避することができる。従来のシステムでは、アプリケーションは評定を表示し、既知のシステムでは、傾向を使用して望ましい企業行動を特定するのではなく、平調の評定レベルまたは上昇する評定レベルを調べることが慣例であるという点でも、本技法は従来型とは異なる。
【0062】
システムは、ユーザインターフェースレベルと内部レベルの両方で、フィードバック提供者の身元を保護するように構成される。システムは、ユーザのモバイルアプリケーションから入力され送信されたユーザからのフィードバックメッセージを受信するように構成される。メッセージは、識別子を含む(個人名は含まない)。システムは、メッセージを受信し、受信したメッセージに認証チェックを実行して、メッセージが信頼できる送信者からであるか否かを確認する。システムは、メッセージにいくつかの追加の予備処理を実行し、処理後、企業ネットワークまたはクラウドサービスプロバイダのネットワーク内のサーバ上で実施されるフィードバックアプリケーションサービス(例えば図1のサービスアプリケーション140)に、メッセージを送信する。フィードバックアプリケーションサービスは、フィードバックメッセージに含まれる情報を解凍して、データベースに保存する。保存される情報は、メッセージを送信したユーザの識別子と、フリースタイルフィードバック入力領域に入力されたテキストと、送信時間及びミーティングタグなどのメッセージ内の他の情報またはメッセージに関わる他の情報と、を含む。フィードバックアプリケーションサービスは、データベースの存在を隠すシステム全体の一部として構成される。例えば、サービス呼び出しにより他のサービスへのアクセスを提供するように共に構成されサービス指向アプリケーション(フィードバックサービスを含む)を有することにより、データベースは隠される。データベースは、アプリケーションサービスの一部として統合されており、サービス指向実施態様のため、フィードバックアプリケーションサービスを介して通信することなくデータベースにアクセスすることはできない。さらに、データベースは、例えば、データベースの実施に使用されるMySQLまたはOracleソフトウェアなど、システムの実施に使用されるデータベースシステムの一部として提供されるアクセスを介して、データベースレベルでアクセスすることができる。データベースソフトウェアは、データベース管理者と、データベース管理者レベルのアクセスでデータベース及びそのコンテンツにアクセスするツールとを有するように構成される。システムは、このようなデータベース管理者アクセスを提供する(フィードバックアプリケーションサービスにより行われるソフトウェア要求以外の全ての他のアクセスを防止する)ように構成され得る。必要に応じて、データベースソフトウェアは、会社の1人(2人または3人)の幹部に鍵またはパスワードを要求し、幹部の鍵またはパスワードを入力してデータベースのロックを解除するロック解除プロセスを含み、フィードバックメッセージと、そのフィードバックを提供したユーザの識別子との対応付けを取得することが可能となるように、構成されてもよい。必要に応じて、データベースは、前述の1つ以上の鍵がデータベースに提供されない限り、データベース管理者がデータベース内のデータ(または識別子)にアクセスすることを阻止するように構成することもできる。これにより、フィードバックメッセージを提出するユーザの匿名性が保護され保証され得る。
【0063】
フィードバックアプリケーションサービス(例えば図1のサービスアプリケーション140)は、フィードバックメッセージからの受信情報を、フィードバックメッセージの関連識別子ぬきで、オペレーティングデータベースまたはプラットフォームに保存するように構成され得る。システムは、オペレーティングデータベースを使用して、フィードバックアプリケーションサービスからの要求に対応し、ユーザの携帯電話上で(フィードバックアプリケーションサービスを介して)モバイルアプリケーションとのインタラクション(例えばユーザが自身のフィードバックを表示するオプションを選択する、ユーザが他の従業員へのフィードバックメッセージのフィードの表示を選択する、ユーザが提供したフィードバックの表示を選択する)に対応するように構成される。オペレーティングデータベースは、従業員の役職または雇用日などの追加情報を含む従業員データベースにアクセスするなど、他のデータベースと通信して情報を取得可能(迅速に実行可能)な、例えば企業検索プラットフォームまたはウェブ検索プラットフォーム(例えばSOLR)(検索エンジンを含む)などの検索プラットフォームであることが好ましい。モバイルアプリケーションへの迅速な対応を提供するために、検索プラットフォームが実装される。検索プラットフォームは、複数のサイトをインデックス化して検索を行い、検索クエリに基づいて応答を返すように構成され得る(例えば検索クエリは、他の従業員への最近の企業フィードバックのキューなどの情報を求めるモバイルフィードバックアプリケーションにより送信される要求である)。これに応じて、検索プラットフォームは、要求された情報を自身のデータベースまたはインデックスに既に格納済みであり得、及び/または別のデータベースに要求を発行してデータまたは関連データを受信し、受信したデータを検索プラットフォームに格納し、これを使用してクエリを完了する。検索プラットフォームは、サービスの動作に対応する際、識別子とフィードバックメッセージとの対応付けを有さない(または暗号化バージョンを含む可能性がある)ため、複数のレベルで匿名性が保護され得る。フィードバックを提供するユーザの匿名性を保護するために実施される追加の技法も、これらの方法の可能な代替案またはこれらの方法との可能な組み合わせとして、論述される。例えば、公開フィードは、複数のフィードバック及びそれらの受信者を表示し得るが、それらの提供者は表示しない。別の例として、受信フィードは、現在のユーザが受信したフィードバックを表示し得るが、これらのフィードバックの提供者は表示しない。
【0064】
他の従業員への匿名の従業員フィードバックを構成する電子システムの実施により、会社の従業員が使用する義務的プラットフォームが確立される。この電子システムの運用に、他のシステムまたは目的が統合される、または組み合される可能性がある(例えば運用効率またはシステム効率のために)。どのようにフィードバックシステムの運用及び有効性に悪影響を与えることなくこのような統合を実施するか、開発者に技術的な課題が与えられる。第2のアプリケーションをフィードバックシステムに統合することにより、会社は、他の目的(複数可)の別個のシステムまたはソフトウェアを開発及び/または導入する必要を回避することができる。少なくとも1つの点において、本発明の実施形態は、電子従業員トレーニングシステムまたは認知スキル開発システムを、シームレスかつ効率的な方法で、フィードバックシステムに統合する。フィードバックシステムは、特定のインターフェースを使用して他の従業員へのフィードバックを入力するユーザインターフェースと統合され、これにより、ユーザは、フィードバックのテキストを自由に書き込み(例えば複数のカテゴリの評定基準の指定なしで、または再利用可能なあらかじめ準備された言葉の提供なしで)、単一の評定スコアを指定し、フィードバックが関連するミーティングなどのイベントを特定することが可能となる。さらに、システムは、ユーザが他の従業員により提供された匿名のフィードバックの表示(及び読み出し)を選択できる別個のインターフェース(同時に利用可能)をユーザに提供し、匿名のフィードバックには、同じ従業員に対し、同じミーティングまたはイベントに参加した他の従業員により提供されたフィードバックが含まれ得る。例えば、この電子的実習により、フィードバックシステムの運用に影響を与えることなく、フィードバック提供者のトレーニングがシステムに統合される。これは、例えば、インターフェースにより、ユーザは、フィードバックを書く中で、実行が難しくあり得る判断及び意思決定を行うことを学ぶからである(例えば従業員は多くの場合、自分で判断を下すのではなく、上司の意思決定に依存する)。「公開」フィードを表示する機能により、ユーザには、自身のフィードバック(従って状況の判定)を他の人のフィードバックと比較する(及び自身のスキルを磨く)機会が与えられる。その結果、システムは、ユーザを電子的にトレーニングしながら、従業員のアクティビティに関する従業員へのフィードバックを提供することもできる。既存のスタンドアロントレーニングアプリケーション及び認知開発アプリケーションが存在する。いくつかの点で、本発明のフィードバックシステムは、電子フィードバックシステムを活用して、基礎となる精妙なトレーニングアプリケーションを従業員のフィードバックアクティビティに統合する。さらに、フィードバックシステムは、ミーティングもしくはイベント管理アプリケーションを組み込むまたは使用して、電子トレーニングツールをフィードバックシステムとさらに統合するように構成され得る。
【0065】
後述されるように、システムはさらに、従業員フィードバックのフィード用に生成された表示ウィンドウ内にインタラクティブオプションを含むことで、トレーニング及び入力を提供するように向上され、インタラクティブオプションにより、ユーザは(別のユーザによるさらに別の従業員への)特定のフィードバックメッセージに対し賛成票または反対票及び赤フラグを選択する機能を与えられ、モバイルアプリケーションは、票及びフラグ(選択された場合)を送信し、これに応じて、フィードバックシステムは、ユーザによる票及びフラグを格納し、フィードを閲覧しているユーザに表示する(例えばユーザが必要に応じてユーザのフィードを更新した時)。
【0066】
フィードバックシステムはさらに、例えばメッセージングの実質的匿名化またはメッセージングの匿名化なしに実施されることにより、迅速かつ効率的に作動し、フィードバックの提供及び受信の即時性を提供するように構成される。メッセージングの匿名化は、フィードバックを提供するユーザの身元を隠すプロセスを、メッセージの作成、コンテンツ、送信、または表示に適用することを指す。いくつかの既知のシステムでは、ユーザがフィードバックメッセージに事前作成されたテキストを選択することによりユーザの身元の隠蔽を促進し、フィードバックの受信者がメッセージを受信する時間をシフトし、ユーザが別のユーザにフィードバックを送りすぎないように防ぎ、またはメッセージが従業員に送信され得る前にメッセージをマネージャに送信するように、動作が構成される。これらの追加プロセスは、アプリケーションに費やされるリソースの量を増やし、システムの実施形態が提供するリアルタイムまたは即時性を遅らせ得る(多くの場合、設計により、または処理が原因で)。
【0067】
作動時、例えば、入力されたフィードバックメッセージ、選択された評定レベル、及びタグ(存在する場合)が、モバイルアプリケーションによりフィードバックアプリケーションサービスへ送信され、同じコンテンツが、アプリケーションサービスによりフィードバックの対象受信者及び「公開」フィードへ、変更されずまたは大幅に変更されずに送信される。
【0068】
会社での従業員に送信されたフィードバックメッセージの「公開」フィード及び表示オプションは、いくつかの点で従来型とは異なり、その理由は、これらが実施されると、フィードバックメッセージが他の従業員に公開され、フィードバックの対象受信者または同僚がフィードバック提供者の身元をつなぎ合わせることができるミーティングタグ及びフィードバックなどの証拠がメッセージに含まれるためである。これは、匿名性を保証するために行われた既知の動作に反する。
【0069】
分析システムは、会社が従業員の行動を判定及び/または評価するために使用できるインタラクティブツールを実施する。既知の技法またはアルゴリズムでは、このような技術は使用または実施されておらず、このような行動の判定は不正確であった。システムは、学習行動などの特定の行動で従業員が行動していることを正確に判定する従業員行動評価などのアルゴリズムを実施する。システムは、フィードバックメッセージ(及びそれに含まれるデータ)のフィードに対しアルゴリズムを適用して、行動を判定するように構成される。他の種類のカテゴリの行動も、特定のユーザの評定のデータフィード(ある期間にわたる)に対しアルゴリズムを適用することで、正確に判定され得る。既知のシステムは、情報の主観的理解、または情報もしくはアクティビティの個人認識に依存する。データフィードにより、従業員の行動の査定は、信頼性があり正確なものとなり得る。
【0070】
本発明の原理によるこのようなシステム、インタラクティブツール、アプリケーション、またはインターフェース(など)の実施態様及び実施形態が、さらに下記で説明される。論述は、実施形態に応じて追加の関連する詳細を含み、長所及び技術的利点も、記載され、または説明から理解されよう。認知開発システムという用語では、時に、フィードバックを伴う本説明のシステムが、フィードバック及び認知スキル開発を伴う電子インタラクティブシステムを対象にしていることが認識されよう。
【0071】
本発明の実施形態は、個人の認知スキルを開発するためのシステム及び方法を対象とする。企図されるシステムは、本質的に、フィードバックアプリケーション及びフィードバック処理アプリケーションを含む。フィードバックアプリケーションは、モバイルデバイスにインストールされ、個人が同僚へのフィードバックを提出するために使用され得る。フィードバックアプリケーションにより、個人は自分の言葉で自由にフィードバックを作成することが可能となる。フィードバックアプリケーションには、フィードバックが表示されるいくつかのフィードも含まれる。フィードバックは、送信者の身元を示さない匿名でフィードに表示される。フィードバックは、フィードにリアルタイムに時系列で送信または表示される。例えば、ユーザが受信者にフィードバックを送信すると、送信者がフィードバックアプリケーションの送信ボタンをクリックした直後に、フィードのうちの1つは、受信者と、受信者が受信したフィードバックとを表示し得る。フィードバック処理アプリケーションは、フィードに表示されるデータを提供する。フィードバック処理アプリケーションは、サーバにインストールされ、フィードバックアプリケーションまたはフィードに、匿名フィードバックを提供するために使用される。フィードバックアプリケーションは、フィードバック処理アプリケーションにフィードバックを送信する。フィードバック処理アプリケーションは、送信者を特定する情報を非公表にするようにフィードバックを処理し、送信者の情報のないフィードバックを受信者及びデータフィードのうちの1つに提供する。フィードバックアプリケーションは、フィードバック処理アプリケーションに要求を送信して、他のフィード用のデータを取得することもできる。フィードバック処理アプリケーションは、送信者の情報を含む第1のデータベースと、送信者の情報を有さない、または暗号化された送信者の情報を有するデータキャッシュ及び検索システム(通常、組み合わせが企図されることを理解されたい)とを含む。第1のデータベースは、(認可ユーザを除いて)誰も第1のデータベースにアクセスしてフィードバック提供者の身元を特定することができないように、セキュリティ対策またはセキュリティ構成で保護されている。データキャッシュ及び検索システムは、Solr技術に基づいて実施され、迅速にデータキャッシュ及び検索システムにデータを格納し、格納されたデータを取得し得る。個人の認知スキルを開発するためのシステムはまた、分析アプリケーションを含み得、これは、ユーザのフィードバック提供行動及び受信行動を分析して、ユーザのフィードバックの共感度及び信憑性、並びにユーザの学習行動を評価するために使用される。個人の認知スキルを開発するためのシステムはさらに、イベント調停アプリケーションを含み得る。イベント調停アプリケーションは、3つのアプリケーションと併せて使用され、これらの機能を補足し得る。
個人の認知スキルを開発するためのシステムにより、組織の従業員は、同僚へのフィードバックを提出し、受信したフィードバックを表示し、職場文化を向上させることが可能となる。
【0072】
従来技術に対する技術的改善には、例えば下記が含まれ得る。
・ユーザが、特定の用語または選択に制限されることなく、またはフィルタリングあるいは変更されることなく、自分自身の本当のフィードバックを作成することを可能にする柔軟なツール。
・リアルタイムで受信者に匿名のオリジナルのフィードバックを処理し提供することができるソフトウェアアプリケーション及びシステム。
・送信者識別子を含むデータベースをアプリケーションレベル及びデータベースレベルのセキュリティで実施すること、及び/または送信者識別子を有さない、もしくは暗号化された送信者識別子を有するデータベースを格納してアクセスするシステムを実施することにより、送信者識別子を保護すること。
・Solrまたは同様のシステムを実施することにより、サーバに送信または格納された匿名のオリジナルのフィードバックを、フィードバックアプリケーションに提供する速度を高めること。
・従業員の昇進、昇給、及び/またはボーナスを決定するための組織の従業員評価システムとは別個のシステムであって、従業員の昇進、昇給、及び/またはボーナスの決定には使用されない従業員の学習行動を向上させる情報を取得するために使用される当該システムを提供することにより、フィードバックの乱用を削減または排除すること。
・全てのユーザのフィードバック提供行動及び受信行動を特定し、他の個人がフィードバックに賛成または反対を投票することを可能にし、他のユーザのフィードバックと比較するためにフィードバック審査員のフィードバックを受信し得るソフトウェアアプリケーション及びシステムを提供することにより、フィードバックの乱用を削減または排除すること。
・従業員の送信者識別子を使用して、しかしフィードバックを提供した従業員の身元を他の従業員に漏らすことなく、従業員が提供したフィードバック及び従業員が受信したフィードバックを評価することにより、従業員のパフォーマンスを分析すること。
【0073】
本発明の他の改善は、図面及び付随する説明を検討することにより明らかになるであろう。企図されるシステム及び方法は、真の匿名フィードバック機構を提供し、これを使用することで、チームワーク及び品質の改善を安全かつ効果的に動機付けることができる。
【0074】
図1は、個人の認知スキルを開発するためのシステム100の一実施形態を示す。システムは、電子デバイス100にインストールされたフィードバックソフトウェアアプリケーション105(フィードバック通信システム)と、1つ以上のサーバに実装されたフィードバック処理ソフトウェアアプリケーション110(フィードバック処理システム)と、1つ以上のサーバに実装された分析ソフトウェアアプリケーション115(フィードバック分析システム)と、1つ以上のサーバに実装されたイベント調停ソフトウェアアプリケーション120(イベント調停システム)とを含む。電子デバイスは、携帯電話を介してモバイルネットワークまたは他の無線ネットワーク経由でサーバと通信できるモバイルアプリケーションをダウンロード及びインストール可能なハンドヘルドのモバイルスマートフォンであることが好ましい。電子デバイス及びサーバのそれぞれは、コンピュータシステムであり、コンピュータシステムを構成するためのマイクロプロセッサと揮発性メモリ及び不揮発性メモリとを含む。コンピュータシステムはまた、コンピュータシステムがネットワーク経由で別のコンピュータシステムと通信することを可能にするネットワーク接続インターフェースを含む。フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション110、分析ソフトウェアアプリケーション115、及びイベント調停ソフトウェアアプリケーション120は、同じサーバまたは異なるサーバに実装され得る。システムは、前述のソフトウェアアプリケーションのうちの1つ以上を、全て3つの代わりに含み得る。各ソフトウェアアプリケーションはまた、独立して使用され得る、または別のソフトウェアアプリケーション(上記の3つのソフトウェアアプリケーション以外のソフトウェアアプリケーション)の機能を強化または補足するために、その別のソフトウェアアプリケーションと併せて使用され得る。
【0075】
フィードバックソフトウェアアプリケーション105は、ログインインターフェースを含み、ユーザ認証プロセスを実行して、ユーザがフィードバックソフトウェアアプリケーションにアクセスすることを可能にする。ユーザは、電子デバイスを介してログインインターフェースから自分のサインインクレデンシャルを入力することができ、入力された情報は、電子デバイスによりネットワーク経由で別のコンピュータシステムへ送信される。ユーザのクレデンシャルを受信するコンピュータシステムは、認証システム125であり得、これはシステム100の一部であり得る。初回ユーザの場合、ユーザのクレデンシャルは、認証システム125により生成され得る。いくつかの実施形態では、初回ユーザは、ログインインターフェースから自身のクレデンシャルを作成することもできる。認証システム125は、クレデンシャルを受信すると、それらが認証システムに格納されたクレデンシャル(認証システムがクレデンシャルを生成した結果、または初回ユーザがクレデンシャルを作成した結果、格納されたクレデンシャル)と一致するかを確認する。それらが一致する場合、認証システム125は、認証トークンまたはセキュリティトークンを生成し、それをネットワーク経由で電子デバイス100に送信する。フィードバックソフトウェアアプリケーション105は、フィードバック処理ソフトウェア110に対するフィードバックソフトウェアアプリケーション105のデータの全てにトークンを組み込む、またはフィードバック処理ソフトウェア110との通信にトークンを組み込む。トークンは、これらのソフトウェアアプリケーションとの通信に必要であり、フィードバックソフトウェアアプリケーション105がフィードバック処理ソフトウェア110内の機能及びデータにアクセス可能になる前に、これらのソフトウェアアプリケーションによりトークンが確認及び検証される。認証システム125は、一致に応じて、ユーザ識別子を生成し得、それをネットワーク経由でフィードバックソフトウェアアプリケーション105に送信し得る。ユーザ識別子も、フィードバックソフトウェアアプリケーション105のデータの全てに、または他のソフトウェアアプリケーションとの通信に、含まれ得る。ユーザ識別子は、システムまたはソフトウェアアプリケーションのみがユーザの身元として認知しているコードまたは番号であり得る。例えば、ユーザ、別のユーザ、または技術者は、コードまたは番号がその個人に提示されても、ユーザの身元は分からない。クレデンシャルが一致しない場合、ユーザ(または電子デバイス)は、フィードバックソフトウェアアプリケーション105及び他のソフトウェアアプリケーションへアクセスすることを阻止され、無効メッセージがユーザに送信される。
【0076】
フィードバックソフトウェアアプリケーション105へのアクセスが許可されると、フィードバックソフトウェアアプリケーション105は、ユーザインターフェースを提供し、ユーザインターフェースは、ユーザが自分の言葉でフィードバックメッセージを作成することを可能にするフリースタイルテキスト領域と、ユーザが数値フィードバック評定を選択することを可能にする数値フィードバック評定スケールと、ユーザが作成したフィードバックメッセージ及び選択したフィードバック評定をネットワーク経由で別のコンピュータシステムに送信することを可能にする送信コマンドとを備える。フィードバック(フィードバックメッセージ及び評定を含む)を提出した人は、フィードバック提供者と称される。ユーザインターフェースにより、ユーザは、個人を選択し、選択した個人に対しフリースタイルテキスト領域を介してフィードバックメッセージを入力し、選択した個人に対し数値フィードバック評定スケールから数値フィードバック評定を選択することが可能となる。ユーザインターフェースはまた、イベント(過去、現在、及び将来のイベント)のリストを示し、各イベントの参加者を表示することができる。ユーザは、イベント及びイベントの参加者を選択し、フリースタイルのフィードバックテキスト領域を介して参加者へのフィードバックメッセージ入力し、数値フィードバック評定スケールから参加者への数値フィードバック評定を選択し得る。フィードバックソフトウェアアプリケーション105及びシステム100全体は、組織の従業員が同僚へのフィードバックを提供するために使用され得る。フィードバックソフトウェアアプリケーション105及びシステム100全体はまた、顧客からベンダーへの通信、学生から教師への通信、及び様々な役割と背景の他のフィードバック送信者とフィードバック受信者など、他のエンティティ、機関、または状況で他の人が使用することもできる。フィードバックソフトウェアアプリケーション105は、フィードバック受信者がプレゼンテーションを行った後など、イベントの後に、フィードバック(フィードバックメッセージ及び評定を含む)を提供するために使用され得、フィードバックは、プレゼンテーションでのフィードバック受信者のパフォーマンスに対して作成され得る。イベントは、組織のミーティングまたは他のアクティビティに対応付けられ得る。
【0077】
フリースタイルテキスト領域は、ユーザが電子デバイスのQWERTYキーボードにタイピングすることにより、自分の言葉でメッセージを入力できる領域である。ユーザはまた、発話またはジェスチャを使用して電子デバイスに自分の言葉を伝達することによるなど、他の方法でもこのようなメッセージを入力し得る。ユーザが入力するメッセージは、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションに送信されるものであり、フィードバック受信者及び公開フィード(及び他の該当するフィード)に送信されるものである。メッセージのコンテンツは、フィードバックソフトウェアアプリケーション、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション、または他の個人により、フィルタリングまたは変更されることはない。ユーザが所望の言葉を入力する機能は、フィードバックソフトウェアアプリケーションにより制限または限定されることはなく(例えば特定のオプションまたは所定のメッセージのみ選択するように強制されることはなく)、ユーザは、自分が望む任意の言葉を入力できる。数値フィードバック評定は、例えば、1~4のスケールで作成され得、1は期待未満、2は期待相応、3は期待を上回る、4は期待を大幅に上回る、である。他のマルチレベル及び種類の評定スケールも企図される。選択された個人または参加者(フィードバックの対象受信者)は、フィードバック受信者と称される。コマンドは、ユーザがソフトウェアアプリケーションまたはコンピュータシステムの機能を有効化することを可能にするボタン(物理ボタンまたはデジタルボタン)、アイコン、タブ、またはウィンドウなどであり得る。
【0078】
ユーザインターフェースはまた、公開フィードを含み、これによりユーザは、(フィードバック提供者による特定のフィードバックにおいて)フィードバック受信者が受信したフィードバックメッセージ及び数値フィードバック評定と、公開フィードに表示される各フィードバックメッセージに対し賛成票または反対票を投じるコマンド及びフラグを付ける赤フラグコマンドとを、表示することが可能となる。ユーザインターフェースはさらに、フィードバック受信者が受信したフィードバックメッセージ及び平均数値フィードバック評定を、フィードバック受信者のみが表示できる受信フィードと、フィードバック提供者が送信したフィードバックメッセージ及び数値フィードバック評定を、フィードバック提供者のみが表示できる送信フィードと、を含む。
【0079】
フィードバックソフトウェアアプリケーション105は、フィードバック受信者を特定する受信者識別子と、作成したフィードバックメッセージを特定するメッセージ識別子と、イベントが選択された場合に選択されたイベントを特定するイベント識別子と、フィードバックが送信された時(例えば日付及び時刻)を特定する時間識別子(時間情報)と、を生成するように構成される。これらの識別子は、(ユーザがフィードバック受信者を選択し、フィードバックメッセージを完了し、数値フィードバック評定を選んだ後に)ユーザが送信コマンドを選択したことに応じて生成され得る。いくつかの実施形態では、フィードバックソフトウェアアプリケーション105はまた、送信コマンドの選択に応じて、ユーザ識別子または送信者識別子を生成し得る。例えば、認証システム125は、ユーザのクレデンシャルが検証された時に認証トークンのみを生成するように構成され得(ユーザ識別子を生成しない)、ユーザ識別子は、その後、ユーザが送信コマンドをクリックした時に、ユーザのクレデンシャルを使用してフィードバックソフトウェアアプリケーション105により生成され得る。ユーザ識別子または送信者識別子は、フィードバック提供者を特定する。フィードバックソフトウェアアプリケーション105は、ユーザが送信コマンドを選択した後に、フィードバック(フィードバックメッセージ及び評定を含む)と、生成された識別子(認証システム125またはフィードバックソフトウェアアプリケーション105により生成されたユーザ識別子を含む)とを、電子デバイス100のネットワーク接続インターフェースを介してネットワーク経由で、別のコンピュータシステム(例えばフィードバック処理ソフトウェアアプリケーション110が実装されたサーバ)に送信する。
【0080】
フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション110に関して、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション110が実装されたサーバは、サーバのネットワーク接続インターフェースを介してネットワーク経由でフィードバック及び生成された識別子を受信するように構成される。フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション110はまた、認証トークンが存在するかを確認し、トークンが有効であるか否かを検証する。フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション110は、アプリケーション環境130とレポート環境135との2つの環境を含む。受信データ及びトークンは、アプリケーション環境130から入力される。
【0081】
一実施形態では、アプリケーション環境130は、受信データを処理するサービス(すなわちサービスアプリケーション)140と、受信データを格納する第1の(一次)データベース145と、受信データの一部を格納するデータキャッシュ及び検索システム150と、受信データの一部を格納する第2のデータベース155とを含む。データを受信すると、サービス140は、受信データを第1のデータベース145に格納する。サービス140は、第1のデータベース145に全ての受信データ、すなわちフィードバック及び生成された識別子を格納し得る。言い換えると、サービス140は、アプリケーション環境130により受信されたものを、第1のデータベース145に格納する。いくつかの実施形態では、サービス140は、第1のデータベースに、少なくともフィードバック(フィードバックメッセージ及び評定)、ユーザ/送信者識別子、及び受信者識別子を格納する。他の組み合わせも企図される。第1のデータベース内の格納データは生データあり、つまり、受信データと格納データは同じである、すなわち復号化、アナログ‐デジタル変換などのソフトウェアアプリケーション及びサーバの動作の基本動作または固有動作以外、受信データ内の任意のデータを除去、追加、または変更(例えば暗号化)する追加の手順は適用されない。
【0082】
サービス140はまた、受信データを複製し、複製データからユーザ/送信者識別子を除去または消去し、複製データ内の残りのデータ(すなわち識別子のない複製データ)をデータキャッシュ及び検索システム150に格納する。サービス140は、データを受信すると、または第1のデータベース145内のデータから、受信データを複製し得る。データキャッシュ及び検索システム150内のデータ150は、ユーザ/送信者識別子を有さない。
【0083】
さらに、第1のデータベース145内のユーザ/送信者識別子は、複製され、第2のデータベース155に格納され得る。第2のデータベース155は、データキャッシュ及び検索システム150にリンクされていない。データベース155とシステム150は、2つの別個の独立したシステムである。複製は、非同期ジョブを介して達成され得る。第2のデータベース155内のユーザ/送信者識別子は、さらに暗号化され得る。第1のデータベース145内の時間情報も、複製され、希薄化され、第2のデータベース155に格納され得る。例えば、時間情報は、2018年5月2日午後2:00など、フィードバックが送信された正確な日時を示し得る。この情報は、一般化またはダウングレードされ得(例えば時間分解能を下げられ得)、その結果、変更された時間情報は、フィードバックが、2018年5月2日に、2018年5月の第1週に、または2018年5月に送信されたことのみを示す。時間情報は、時刻部分(例えば午後2:00)のみ除去することにより、時刻部分を除去して日付部分を低分解能に(例えば5月2日から5月の第1週に)変更することにより、または時刻部分を低分解能に(例えば午後2:00から午後に)変更して日付部分を低分解能に変更することにより、修正され得る。時間分解能が高いことは、時間情報がより具体的であることを意味し、一方、時間分解能が低いことは、時間情報がより具体的ではないことを意味する。暗号化及び希釈化を使用して、フィードバック提供者の身元が匿名化される。複製、暗号化、及び希釈化は、サービス140により与えられる命令の下で実行され得る。システム150内の時間情報は、オリジナルの時間分解能で保存される。
【0084】
明確にするために、サービス140により実行されるプロセスは、前述の格納ステップ(第1のデータベース145に関する)、複製ステップ、除去ステップ、及び格納ステップ(データキャッシュ及び検索システム150に関する)のうちの1つ以上を指す。これらはさらに、ユーザ/送信者識別子を複製し、第2のデータベース155に格納するステップを含み得る。
【0085】
レポート環境135は、データキャッシュ及び検索システム150内のデータにアクセスして、感情分析を実行する。
【0086】
データキャッシュ及び検索システム150に保存する前にユーザ/送信者識別子を生データから除去する代わりに、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション110が非対称暗号化で実施され得る。この実施形態では、アプリケーション環境130は、ユーザ/送信者識別子を暗号化するように構成された公開鍵を備えている。アプリケーション環境130は、同じ人により送信された各フィードバックのユーザ/送信者識別子を異なる方法で(例えば異なるコードで)暗号化するが、異なるコードが同じユーザ/送信者識別子または人に対応付けられていることを認識し得る。例えば、フィードバックメッセージA及びフィードバックメッセージBの両方が同じ人により送信された場合、アプリケーション環境130は、フィードバックメッセージAのユーザ/送信者識別子をXXXXで暗号化し、フィードバックメッセージBのユーザ/送信者識別子をYYYYで暗号化し得る。暗号化後、暗号化されたユーザ/送信者識別子及び他のデータ(例えばフィードバックメッセージ、評定、及び他の識別子)は、データキャッシュ及び検索システム150に格納される。レポート環境135は、データキャッシュ及び検索システム150内のデータにアクセスして、それを利用して感情分析を実行する。レポート環境135は、暗号化されたユーザ/送信者識別子を復号化するための秘密鍵を備えているため、その識別子に対応するユーザに対し感情分析を実行できる、またはそのユーザに対し感情分析を提供できる。暗号化されたユーザ/送信者識別子は、秘密鍵を使用してのみ復号化できる。
【0087】
各環境及びサービスは、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション内のシステムまたはサブシステムと称され得る。
【0088】
いずれの実施形態(識別子除去実施形態または非対称暗号化)でも、第1のデータベース145及びデータキャッシュ及び検索システム150内のデータは、テーブルとして格納され得る。受信データは、保存される前にサービス140により、あるいはサービス140によるデータ提供後にデータベース145またはデータキャッシュ及び検索システム150により、テーブルなどの別のデータ構造に変換され得る。例えば、サービス140(または第1のデータベース145/データキャッシュ及び検索システム150)は、フィードバックメッセージ、識別子、及び評定を少なくとも2つのカテゴリに分離することによりテーブルを作成し、各カテゴリをテーブルとして格納し得る。フィードバックメッセージ、ユーザ/送信者識別子、受信者識別子、メッセージ識別子、及び評定は、1つのカテゴリに分類されて、1つのテーブルに保存され得、イベント識別子は、別個のカテゴリに分類されて、もう1つのテーブルに保存され得る。2テーブル形式は、第1のデータベース及びデータキャッシュ及び検索システムに保存される。前述のように、ユーザ/送信者識別子は、データキャッシュ及び検索システムに保存される前に、除去または暗号化され得る。従って、第1のデータベース内の2テーブルは、ユーザ/送信者識別子を含み、データキャッシュ及び検索システム内の2テーブルは、ユーザ/送信者識別子を有さない、または暗号化されたユーザ/送信者識別子を有する。レポート環境135は、2テーブル形式のデータにアクセスし得る。第2のデータベース155内のユーザ/送信者識別子は、第1のデータベース145内の2テーブル形式のデータから複製され得る。
【0089】
データキャッシュ及び検索システム150は、フィードバックソフトウェアアプリケーション105により送信された要求に応じて必要なデータを取得するために、サービス140により使用される。データキャッシュ及び検索システム150は、送信者の識別子が利用不可能であるまたは暗号化されているため、フィードバック提供者の身元を匿名で維持するために、サービス140により使用される。第2のデータベース155内の送信者の識別子が使用されること、または暗号化された送信者識別子が復号化されることは、分析(例えば感情分析)がこれを要求した場合、レポート環境135による限られた状況においてのみ行われる。
【0090】
データキャッシュ及び検索システム150(または簡潔にするため検索システム)は、キャッシュ機構、インデックス機構、及びデータベースを含むシステムである。キャッシュ機構は、Redis技術またはmemcached技術に基づき得、検索システム150内のデータ、特に前に発見または取得されたデータを、キャッシュするために使用される。例えば、フィードバックソフトウェアアプリケーション105により送信された要求に応じて、サービス140がデータベースに問い合わせ、検索システム150が結果を返す場合、結果は、呼び出された時に迅速にアクセス可能であるように(例えば数秒ではなく数ミリ秒で取得可能であるように)、一定期間キャッシュに格納される。インデックス機構は、検索システム150内のデータを検索インデックス化し、インデックス機構にインデックスを保存する。インデックス機構は、検索システム150内のデータの迅速な検索を可能にする。インデックス機構により検索されるデータは、これまで検索されたことのないデータ、またはキャッシュ格納期間がキャッシュにより許可された期間を超え、キャッシュから消去されたデータであり得る。インデックス機構は、データを検索するために検索システム150により使用されるデフォルトの機構であり得、検索対象データが既にキャッシュ機構にある場合は、キャッシュ機構が検索システム150により使用され得る。データベースに関して、キャッシュ機構及びインデックス機構は、そのデータベース内のデータに作動して、必要なデータを取得する。例えば、インデックス機構は、そのデータベース内の各フィードバックメッセージ及び評定を逆インデックス化し得る。検索システム150に格納されたフィードバックメッセージ内の単語ABCについて、レポート環境135またはフィードバックソフトウェアアプリケーション105などにより検索が実行される場合、インデックス形式により、環境135またはソフトウェアアプリケーション105は、これらのメッセージを迅速に特定し取得することが可能となる。検索に関連する他の技法及びプラットフォームも企図される。
【0091】
検索システム150はまた、フィードバック提供者の身元を保護するための2つのセキュリティ対策またはセキュリティ構成を含む。1つのセキュリティ対策は、認証システムまたはフィードバックソフトウェアアプリケーションにより生成されたユーザ/送信者識別子に応じて作動するように構成されたものである。ユーザ/送信者識別子は、フィードバック提供者により提供された、検索システム150に格納されたフィードバックメッセージ及び評定を見つけるために、検索システム150により使用される。その識別子により、その特定のユーザは(自分のフィードバックソフトウェアアプリケーション及び検索システムを介して)自分が提供したフィードバックを検索することのみ可能となる。ユーザ(並びにフィードバックソフトウェアアプリケーション及び検索システム)は、他の人が提供したフィードバック、または他のフィードバック提供者の身元及びそのフィードバックを検索するなど、他の目的で識別子を使用することはできない。別のセキュリティ対策は、検索システム150が公開鍵‐秘密会暗号化を提供する、またはこのような暗号化が実装されたシステムと協働するように検索システム150が構成されることである。システムが非対称暗号化を有さない場合、検索システム150がこのような機能を提供することができ、システムは前述(代替実施形態)のように作動することができる。システムがこの機能を既に有する場合、暗号化されたユーザ/送信者識別子は、検索システムによりインデックス化され、その識別子の個人が提供したフィードバック(同様にインデックス化済み)を匿名で迅速に見つけるために使用される。
【0092】
データキャッシュ及び検索システム150は、システム150内のデータベース及び他のデータベースを含む多数の異なるデータベースから情報を検索可能な企業検索及びインデックスエンジンと称され得る。システム150は、認知スキル開発システムまたはフィードバックシステムのコンテキストにおいて、より迅速でより応答性の高い機能を提供する。例えば、システムのユーザインターフェースは、保存するフィードバック情報を単純化し、システム150は、単純化された構造のおかげで、迅速にデータをインデックス化、保存、検索、及び取得することができる。フィードバックシステム以外のシステム、または単純なユーザインターフェースを提供しないフィードバックシステムでは、例えばWord文書またはPDF文書から受信される情報は、かなりの量であり、よって、システム150の使用は、インデックス化、データの保存、検索、及び/または取得において、さほど迅速かつ効率的ではあり得ない。例えば、データキャッシュ及び検索システム150は、Apache Solrまたは同様のプラットフォームに基づき得る。通常、代替案は、代替案に基づく組み合わせも想定していることに留意されたい。
【0093】
生データまたは全ての受信データ(ユーザ/送信者識別子を含む)を格納する第1のデータベース145は、不正アクセスを防ぐためのセキュリティ対策またはセキュリティ構成で構築される。第1のデータベース145は、別のプライベートネットワークに実装され、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション(第1のデータベース145を除く)が実装されるプライベートネットワーク及びファイアウォールとは異なるファイアウォールの背後に位置し得る。例えば、第1のデータベース145へアクセスするには、フィードバックソフトウェアアプリケーション(別個のポータル)とは異なるログインプロセスまたはクレデンシャルが必要になり得る。第1のデータベース145は、本番データベースサーバとして知られ得る。セキュリティ対策またはセキュリティ構成は、アプリケーションレベルとデータベースレベルの2つのレベルで実施され得る。
【0094】
一実施形態では、第1のデータベース145は、特定のソフトウェア及びサービスアプリケーションのみが第1のデータベース145(アプリケーションレベル)にアクセスできるように、高度に制限される。第1のデータベース145はまた、特定の個人が、第1のデータベース145への完全なアクセス権を有する、または少なくとも第1のデータベース145内のユーザ/送信者識別子(データベースレベル)へのアクセス権を有するように、高度に制限される。アプリケーションレベルでは、第1のデータベース145は、フィードバックソフトウェアアプリケーション105及びサービスアプリケーション140(並びにこれらのアプリケーションのみ)に、第1のデータベース145に対する書き込み及び読み出しを可能にする許可を付与し得る。フィードバックソフトウェアアプリケーション105及びサービスアプリケーション140は、第1のデータベース145にデータを書き込み、データキャッシュ及び検索システム150からデータを読み出すように、構成され得る。データベースレベルでは、第1のデータベースの作成者、及び第1のデータベースの作成者により承認された個人のみが、アクセス権を有する。作成者及び認可されたアプリケーション及び人々は、第1のデータベースの145から、ユーザ/送信者識別子及び実際のフィードバックを含む生データを表示または取得することができる。生データは暗号化されない。作成者及び認可された個人は、2段階のセキュリティプロセスを介して、第1のデータベース145にアクセスする。第1に、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション(第1のデータベースを除く)が配置されたプライベートネットワークとは異なる、第1のデータベースが配置されたプライベートネットワークに、作成者及び認可された個人はログインする必要がある。第2に、作成者及び認可された個人が、第1のデータベース145内のデータにアクセスしたい場合、そのデータにアクセスする許可を有するか否かを判定するために、クレデンシャルが第1のデータベース145により確認される。いくつかの実施形態では、第2のステップは、第1のステップとは異なる別のログインクレデンシャルを提出することを含み得る。どちらも特権アクセスであり、作成者からの許可が必要である。両方のステップを通過した個人のみが、第1のデータベース145内の生データにアクセスすること、または生データを表示することができる。何人かの個人は、第1の特権アクセスのみを認められ得、これにより、これらの個人は、第1のデータベース145のハードウェア及びソフトウェアを変更または更新できる、あるいはテスト及びネットワーク関連の課題といった他の目的で、第1のデータベース145に作用し得る。しかし、これらの個人は、第1のデータベース145内の生データへのアクセス権は有さない。
【0095】
第1のデータベース145とインタラクトするために、データベース管理ソフトウェアアプリケーション160が実装される。データベース管理ソフトウェアアプリケーション160は、第1のデータベースの作成者によってのみ、アクセス可能であり得る。データベース管理ソフトウェアアプリケーション160は、第1のデータベースの作成者が、ソフトウェアアプリケーション(例えばフィードバックアプリケーション105及びサービスアプリケーション140)及び個人(例えば第1の特権アクセスを認められたユーザ及び第2の特権アクセスを認められたユーザ)に、第1のデータベースのアクセス許可を付与することを可能にするユーザインターフェースを提供する。第2の特権アクセスを認められたユーザとは、第1の特権アクセス及び第2の特権アクセスを認められたユーザを意味する。
【0096】
第1のデータベース145とインタラクトするために、ユーザアクセスログシステム165(またはソフトウェアアプリケーション)も実装される。ログシステム165は、第1のデータベース145またはフィードバック処理ソフトウェアアプリケーション110の一部であり得る。ログシステム165は、第1のデータベースの作成者のアクティビティを含む、第1のデータベース145への全ての認可されたユーザのアクセスを記録するように構成される。ログシステム165は、第1の特権アクセス及び第2の特権アクセスの下で発生したアクティビティを記録し得る。例えば、第1の特権アクセスの下で発生したアクティビティには、認可されたユーザの身元、そのユーザが変更したハードウェア、ソフトウェア、データ、及びネットワーク、そのユーザの行動の日時、並びに他の情報が含まれ得る。第2の特権アクセスの下で発生したアクティビティには、認可されたユーザの身元、ユーザ/送信者識別子及び実際のフィードバックなどのそのユーザがアクセスした生データ、そのユーザの行動の日時、並びに他の情報が含まれ得る。第1のデータベースの作成者または他の専門家(例えば技術者、エンジニア、ネットワーク管理者、ITスペシャリストなど)により、ログシステム165は、限られた数のユーザによりアクセス可能であるように構成され、これにより、作成者または他の専門家は、第1のデータベース145内のデータに誰か(作成者を含む)がアクセスしたかを確認することができる。認知スキル開発システムは、フィードバック提供者の身元を匿名で維持するように構成されるため、ログシステム165は、フィードバックのフィードバック提供者の身元を含み得る第1のデータベース145内のデータに関して、認可された個人もこの情報にアクセスしてはいけないことになっている場合は、人によるアクセスがあったかを確認するように設計される。
【0097】
第1のデータベース145のセキュリティ対策またはセキュリティ構成の別の実施形態も、実施され得る。第2の実施形態はまた、アプリケーションレベル及びデータベースレベルで実施される。アプリケーションレベルでは、ソフトウェアアプリケーション及びサービスアプリケーションと、アプリケーション管理者との2つのエンティティが関与する。ソフトウェアアプリケーション及びサービスアプリケーション(またはアプリケーションのうちの1つ)には、これらがフィードバックを暗号化し、第1のデータベース145にアクセスする(例えば第1のデータベースに暗号化されたフィードバックを格納し、第1のデータベースから暗号化されたフィードバックを取得する)ことを可能にするセキュリティ鍵またはハッシュが提供される。同じセキュリティ鍵によりまた、ソフトウェアアプリケーション及びサービスアプリケーションは、取得されたフィードバックを復号化することが可能となり得、またはソフトウェアアプリケーション及びサービスアプリケーションには、データを復号化するための第2の鍵が提供され得る(これにより、実際のメッセージ及び評定、及びユーザ/送信者識別子が表示可能となり得る、あるいは利用可能となり得る)。アプリケーション管理者、例えばフィードバックソフトウェアアプリケーション及びサービスアプリケーションを管理または制御する専門家も、復号化鍵を有し得、このような鍵を有する唯一の個人であり得る。第1のデータベース145及びデータベースの管理者(下記で説明)は、復号化鍵を有さず、暗号化を解読することは不可能である。
【0098】
データベースレベルでも、第1のデータベースと、データベース管理者との2つのエンティティが関与する。第1のデータベース145は、第1のデータベース145にアクセスしようと試みるユーザが、必要なセキュリティ鍵を有するか否かを確認できるセキュリティ機構を備える(第1のデータベース145自体もこのような鍵を有し得る)。データベース管理者、例えば第1のデータベース145を管理または制御する専門家は、このような鍵を提供された唯一の個人であり得る。第1のデータベースのセキュリティ鍵は、アプリケーションレベルの暗号化/復号化鍵とは異なる。ソフトウェアアプリケーション及びサービスアプリケーション及びアプリケーション管理者(前述)は、第1のデータベース145のセキュリティ鍵を有さず、第1のデータベース145へアクセス不可能である。
【0099】
上記に基づいて、実際のメッセージ、評定、及びユーザ/送信者識別子を表示あるいは利用できるように、第1のデータベース145内のフィードバックにアクセスして復号化するには、復号化鍵及び第1のデータベースのセキュリティ鍵の両方が必要である。両鍵は、セキュリティ対策またはセキュリティ構成の第2の実施形態がインストールされる開始時に生成され、それぞれの管理者に提供され得る。第2の実施形態では、管理者が自分の鍵を提出することを可能にするプラットフォームが実装され得る。管理者は、プラットフォームから、第1のデータベース145内のデータにアクセスし、第1のデータベース145内のデータを復号化し得る。第2の実施形態のセキュリティレベルをさらに強化するために、アプリケーション管理者及びデータベース管理者は、組織内で最上級地位(ランキングに関して)もしくは幹部レベルの地位を保持する個人、または組織を代表して経営判断を下すことができる個人(例えば最高経営責任者、最高財務責任者、及び最高技術責任者)に、限定され得る。例えば、アプリケーション管理者はCTOであり、復号化鍵が提供され得、一方、データベース管理者はCEOであり、第1のデータベースのセキュリティ鍵が提供され得る。従って、第1のデータベース内のデータにアクセスして復号化するためには(実際のフィードバック及びフィードバック提供者の身元を表示するためには)、CTO及びCEOの両方が、それぞれの鍵をプラットフォームに提出する必要がある。よって、第1のデータベースの作成者は、第1のデータベース及びその技術(例えばそのセキュリティ対策またはセキュリティ構成)を設計しインストールしたにもかかわらず、どちらの鍵も有することはできず、第1のデータベース145内のデータにアクセスするまたはこのようなデータを復号化することは不可能である。
【0100】
第2の実施形態は、(例えばアプリケーション管理者とデータベース管理者との間に)分散型セキュリティアクセスを有するフールプルーフセキュリティモデルと称され得る。上記の2つの実施形態の組み合わせに基づいたセキュリティ対策またはセキュリティ構成も企図される。第1の実施形態の1つ以上の特徴と、第2の実施形態の1つ以上の特徴との組み合わせに基づいたセキュリティ対策またはセキュリティ構成も企図される。
【0101】
フィードバックソフトウェアアプリケーション105及び分析ソフトウェアアプリケーション115は、第1のデータベース145内にアクセス不可能であり得る。両アプリケーションは、必要なデータを取得するために、データキャッシュ及び検索システム150に誘導され得る。
【0102】
前述のサービス、データベース、データキャッシュ及び検索システム、並びにセキュリティ対策を実施することにより、認知開発システムは、フィードバック提供者の身元を匿名で維持しながら、さらに、フィードバック提供者の身元を限定的に非公開で使用して(フィードバック提供者の身元を漏らすことなく)フィードバック提供者に対し分析を行うことが可能となる。本発明の実施形態は、特にフィードバック送信者を特定する情報に対し、最高レベルのアクセス制限及びデータ保護を保証する。上記の特徴を有するように構築された第1のデータベース及び関連アプリケーション及びシステムは、第1のデータベースの動作またはセキュリティ動作を改善する。これらはまた、いくつかの実施形態では、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションにおける受信情報の格納及び編成を改善し得る。
【0103】
図3は、フィードバックソフトウェアアプリケーションとフィードバック処理ソフトウェアアプリケーションとの通信を示すフロープロセス300を示す。具体的には、図3は、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションのアプリケーション環境において、提出されたフィードバックが保存される方法と、提出されたフィードバックがフィードバックソフトウェアアプリケーションに提供される方法を示す。ユーザ305は、フィードバックソフトウェアアプリケーション315のユーザインターフェースから、フィードバック310(フィードバックメッセージ及び評定を含む)を入力する。ユーザが送信コマンドを選択したことに応じて、フィードバックソフトウェアアプリケーションは、フィードバック及びユーザ/送信者識別子(まとめてフィードバックデータ320と称される)を含む要求すなわち要求ペイロード325を、アプリケーション環境のサービスアプリケーション330に送信する。次に、サービスアプリケーション330は、フィードバックデータ320すなわち生データを、前述の2テーブル形式または345で示される形式で、第1のデータベース340に保存し得る(ステップ335)。次に、第1のデータベース340は、生データの保存が成功したか失敗したかをそれぞれ示す成功メッセージまたは失敗メッセージにより、サービスアプリケーション330に応答する(ステップ350)。サービスアプリケーション330はまた、同じデータを2テーブル形式または345で示される形式で複製し、複製データからユーザ/送信者識別子を除去し、ユーザ/送信者識別子のない複製データをデータキャッシュ及び検索システム357に保存し得る(ステップ355)。ユーザ/送信者識別子のない複製データは、360に示される形式で保存され得る。次に、データキャッシュ及び検索システム357は、ユーザ/送信者識別子のない複製データの保存が成功したか失敗したかをそれぞれ示す成功メッセージまたはエラーメッセージにより、サービスアプリケーション330に応答する(ステップ365)。識別子のないデータの保存が成功すると、サービスアプリケーション330は、ユーザが送信に選択したデータであるがユーザ/送信者識別子のないデータを、フィードバックソフトウェアアプリケーションに提供する(ステップ370)。例えば、サービスアプリケーション330は、公開フィードにデータを提供し得、公開フィードは、誰がフィードバックを提出したかを示すことなく、ステップ310でユーザが提出したフィードバックを表示するように更新され得る(ステップ375)。公開フィードは、フィードバックの対象となるフィードバック受信者と、フィードバック受信者が受信したフィードバックとを表示する。公開フィードが更新され、最新のフィードバック(及び前のフィードバック)、例えばフィードバック受信者が受信したステップ310で提出されたフィードバックが表示される。いくつかの実施形態では、システムは、HTTP GET及びHTTP POSTメッセージを使用して、サーバからフィードバックメッセージを送信及び受信するように構成される。
【0104】
フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション(例えばサービスアプリケーション)は、受信者識別子を使用してフィードバック受信者を特定し、フィードバック受信者が受信した数値フィードバック評定を平均化し、フィードバック受信者に対するフィードバックメッセージ及び平均数値フィードバック評定を公開フィードに提供するように構成される。受信者識別子は、フィードバックソフトウェアアプリケーションから選択された個人またはイベントの参加者に該当し得る。サービスアプリケーションは、データキャッシュ及び検索システムに保存されたフィードバックメッセージ及び評定にアクセスして、フィードバックメッセージ及び平均評定を公開フィードに提供し得る。サービスアプリケーションはまた、フィードバックメッセージ及び評定がデータキャッシュ及び検索システムに保存されたことに応じて、公開フィードにフィードバックメッセージ及び平均評定を提供し得る。例えば、第1のデータベース及び検索システムにフィードバックが保存されると、サービスアプリケーションは、検索システムに保存されたそのフィードバックの受信者識別子を使用してフィードバック受信者を特定し、フィードバック受信者が受信した数値フィードバック評定(そのフィードバックの評定と、第1のデータベース及び検索システムに同様に保存されたフィードバックを有する他のフィードバック提供者が提出した評定)を平均化し、フィードバック受信者に対するそのフィードバックのメッセージ及び平均数値フィードバック評定を公開フィードに提供する。公開フィードにより、全てのユーザ(例えばフィードバック受信者、フィードバック提供者、及び組織の他のメンバー)は、フィードバック受信者が受信したフィードバックメッセージ及び平均数値フィードバック評定を表示することが可能となる。公開フィードの情報は、ユーザ/送信者識別子を有さないまたは暗号化されたユーザ/送信者識別子を有する検索システムのデータに基づくため、各フィードバックメッセージのフィードバック提供者の身元は、匿名で維持され、例えば公開フィードには表示されない。
【0105】
公開フィードの更新に応じて、受信フィード及び送信フィードも更新される。受信フィード、送信フィード、及び公開フィードも、個別に、または同時に、更新され得る。
【0106】
フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション(例えばサービスアプリケーション)は、フィードバックメッセージ及び平均数値フィードバック評定を受信フィードにも提供する。ユーザがフィードバックを送信し、そのフィードバックを公開フィードで表示することに関する前述と同様の方法で、サービスアプリケーションは、このようなメッセージ及び評定を提供し得る。ステップ310でユーザがフィードバックを提出する代わりに、ステップ310でユーザは、受信フィードに対応付けられたコマンドを選択して、自分が受信したメッセージ及び評定を表示し得る。コマンドを選択すると、サービスアプリケーション330に送信される要求が生成される(ステップ325)。次に、サービスアプリケーション330は、そのユーザに対応する受信者識別子を特定し、特定した受信者識別子を使用して検索システムからフィードバックメッセージ及び評定を取得し、取得したフィードバックメッセージ及び平均評定を受信フィードに提供する。具体的には、サービスアプリケーションは、取得したフィードバックメッセージ及び平均評定のみを、ユーザすなわち要求者の受信フィードに提供する。受信フィードの情報は、ユーザ/送信者識別子を有さないまたは暗号化されたユーザ/送信者識別子を有する検索システムのデータに基づくため、各フィードバックメッセージのフィードバック提供者の身元は、匿名で維持され、例えば受信フィードには表示されない。
【0107】
フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション(例えばサービスアプリケーション)は、フィードバックメッセージ及び数値フィードバック評定を送信フィードにも提供する。ユーザがフィードバックを送信し、そのフィードバックを公開フィードで表示することに関する(またはユーザが受信フィードに対応付けられたコマンドを選択し、フィードバックメッセージを対象受信フィードに表示することに関する)前述と同様の方法で、サービスアプリケーションは、このようなメッセージ及び評定を提供し得る。ステップ310でユーザがフィードバックを提出する代わりに、ステップ310でユーザは、送信したフィードに対応付けられたコマンドを選択して、自分が送信したメッセージ及び評定を表示し得る。コマンドを選択すると、サービスアプリケーション330に送信される要求が生成される(ステップ325)。次に、サービスアプリケーション330は、ユーザ/送信者識別子を使用して、検索システムからフィードバックメッセージ及び評定を取得し、取得したフィードバックメッセージ及び評定を送信フィードに提供する。具体的には、サービスアプリケーションは、取得したフィードバックメッセージ及び評定のみを、ユーザすなわち要求者の送信フィードに提供する。一実施形態では、サービスアプリケーションにより使用されるユーザ/送信者識別子は、HMAC技術により暗号化されたものである。HMACで暗号化されたユーザ/送信者識別子は、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション、技術者、エンジニア、ネットワーク管理者、またはITスペシャリストが復号化することはできず、アプリケーション環境でのみ使用される。アプリケーション環境のみが、HMACで暗号化されたユーザ/送信者識別子に対応付けられたフィードバック提供者の身元を把握する。HMACで暗号化されたユーザ/送信者識別子は、復号化できないため、レポート環境では使用されない。
【0108】
提供するフィードバックメッセージ及び平均化する数値フィードバック評定は(公開フィード、受信フィード、または送信フィードのいずれかに関わらず)、送信者識別子を有さない、または暗号化された送信者識別子を有する検索システムから取得されるため、フィードバックメッセージ及び平均数値フィードバック評定は、フィードバック提供者の身元に関して、匿名で処理され、匿名でフィードに提供される(例えば表示される)。
【0109】
公開フィード、受信フィード、及び送信フィードでは、フィードバックメッセージの表示は、時系列で(受信された順に)示される。表示されるフィードバックメッセージ及び平均評定または複数の評定は、第1のイベントでユーザが受信したメッセージ及び平均評定、第2のイベントでユーザが受信したメッセージと評定など、イベントに基づいて分類され得る。
【0110】
フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションは、リアルタイムで作動するように構成される。フィードバックメッセージ、平均評定、及び複数の評定は、送信または要求されると(例えば対応するコマンドをクリックすることにより)、公開フィード、受信フィード、及び送信フィードに提供される。コマンドが選択された後、または要求が送信された後に、即座に(例えばユーザが感知できるほどの遅延なしに)生成または更新されるそれぞれのフィードで、ユーザはメッセージ及び評定を見ることができる。平均評定は、評定が受信されると更新され、提供された平均評定は常に最新の平均を反映する。評定もリアルタイムで平均化され提供される。ユーザがフィードバックを送信しなくとも、公開フィードは、他のユーザが提供したフィードバックを表示するように、常に更新され得る。これらのメッセージは、公開フィードに対応付けられたコマンドをクリックすることにより、取得され表示され得る。受信フィード及び送信フィードも、同様に作動する。フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションは、これらのデータを提供するために、前述と同様に実行する。
【0111】
図4は、ユーザが組織からフィードバック受信者を選択することを可能にするフィードバックソフトウェアアプリケーションのユーザインターフェースの一部を示す。ユーザが提供コマンド405を選択したことに応じて、この画面は表示され得る。列挙される個人は、会社(同じ会社)の従業員であり得る。これら個人の場所、オフィス、または部門410が、画面に表示され得る。
【0112】
図5は、組織がホストするイベントにおいてユーザがフィードバック受信者を選択することを可能にするフィードバックソフトウェアアプリケーションのユーザインターフェースの一部を示す。ユーザがミーティングコマンド505を選択したことに応じて、この画面は表示され得る。ユーザインターフェースのこの部分は、近い将来の日ごとのミーティングを表示し得る。例えば、画面は、2018年9月5日水曜日にトムが実施する今後のミーティングAがあることを表示し得る。トムは、その日にミーティングAで、観衆にプレゼンテーションを行い得る。
【0113】
図6は、ユーザがフィードバックを作成し送信することを可能にするフィードバックソフトウェアアプリケーションのユーザインターフェースの一部を示す。フィードバック作成領域600は、フリースタイルメッセージ作成領域605と、マルチレベル評定スケール610と、送信コマンド615とを含む。フィードバック作成領域600はまた、フィードバック受信者Annie Tayler615と、彼女がいるオフィス620と、Annieのプロフィールコマンド625とを表示する。フィードバック作成600はさらに、フィードバック受信者が参加するミーティングをユーザが選択することを可能にするミーティングコマンド625を含む。フィードバック作成領域600は、ユーザが図4または図5で示された画面からその個人を選択したことに応じて、表示され得る。図5の画面から個人が選択されると、ミーティングコマンド625には、図5の対応するミーティングのデータが表示され得る。図表を参照されたい。
【0114】
図7は、フィードバックソフトウェアアプリケーションの公開フィードの一実施形態を示す。ユーザがアクティビティコマンド705を選択したことに応じて、この画面は表示され得る。Tomがプレゼンテーションを行い、観衆からフィードバックを受信した後、メッセージ710及び評定715などのTomが受信したフィードバックが画面に表示される。受信された各フィードバックのフィードバック提供者は、匿名で維持される(表示されない)。公開フィードはまた、フィードバックに対応付けられたミーティング720と、フィードバック受信者725とを表示する。フィードバックが提供または受信された日付730も、表示される。公開フィードはまた、投票コマンド735を提供し、これは、他のユーザ(フィードバック提供者以外)がフィードバックに賛成票または反対票を投じることを可能にし、かつフィードバックが受けた賛成票及び反対票の数を示す。図7は、1人のフィードバック受信者しか示していないが、図7は、他のフィードバック受信者及びその人のフィードバックも表示できることが理解されよう。例えば、726はHenryであってもよく、727及び728はそれぞれ、彼のフィードバックメッセージ及び評定であってもよい。HenryはTomが行う前にプレゼンテーションを行ったため、またはTomに提供されたフィードバックより前にHenryに提供されたフィードバックが受信されたため、Henry726は、Tom725の下に表示される。
【0115】
図8は、フィードバックソフトウェアアプリケーションの受信フィードの一実施形態を示す。ユーザがマイフィードバックコマンド805を選択し、次に受信コマンド807を選択したことに応じて、この画面は表示され得る。受信フィードは、ユーザNancy810、彼女が受信した評定及び彼女が受信した各評定の数815、並びに彼女が受信したフィードバックの詳細ビュー820を表示する。詳細ビュー820は、フィードバックメッセージ822と、各フィードバック826の評定824とを表示する。フィードバック826が受信された日付825、対応付けられたミーティング830、並びに受信された賛成票及び反対票の数835も、表示される。受信された各メッセージ826(及び評定)のフィードバック提供者は、匿名で維持される(表示されない)。
【0116】
図9は、フィードバックソフトウェアアプリケーションの送信フィードの一実施形態を示す。ユーザがマイフィードバックコマンド805を選択し、次に提供コマンド808を選択したことに応じて、この画面は表示され得る。送信フィードは、Nancyが他の個人に提供した評定及び評定の数850、並びにNancyがフィードバックを提供した個人855を表示することを除いて、送信フィードは、図8に示される受信フィードと同様の情報を提供する。
【0117】
図10は、フィードバックソフトウェアアプリケーションの公開受信フィードの一実施形態を示す。ユーザが図6に示されるプロフィールコマンド625を選択したことに応じて、この画面は表示され得る。いくつかの実施形態では、プロフィールは、図4図5図7に示される画面、または他の画面からも、その個人のアイコンまたは他のコマンドを選択することにより、アクセス可能であり得る。プロフィールは、ユーザAnnieが受信した評定及び彼女が受信した各評定の数1005と、彼女が受信したフィードバック1010と、他の情報と、を表示し得る。この受信フィードまたはプロフィールは公開され、つまり組織内の他の人もユーザ1002が受信したフィードバック及び評定を見ることができ、その上、アクセスはユーザ1002のみに限定されていない。
【0118】
分析ソフトウェアアプリケーション115に関しては、レポート環境135とインタラクトするために、分析ソフトウェアアプリケーション115が実装され得る。分析ソフトウェアアプリケーション115はまた、分析ソフトウェアアプリケーション115及びレポート環境135が同じサーバ上に存在するように、レポート環境135上に実装されてもよい。フィードバックソフトウェアアプリケーション105と同様に、分析ソフトウェアアプリケーション115も、ログインインターフェースを含み得、ユーザ認証プロセスを実行して、ユーザが分析ソフトウェアアプリケーションにアクセスすることを可能にする。ユーザは、ネットワーク管理者、ソフトウェアエンジニアもしくは技術者、ITスペシャリスト、または他の個人であり得る。フィードバックソフトウェアアプリケーションにアクセス権を有するユーザは、分析ソフトウェアアプリケーションにアクセス権を有し得ない。認証プロセスは、フィードバックソフトウェアアプリケーション105の説明で論述されたものと同様であり得る。
【0119】
分析ソフトウェアアプリケーション115は、個人のフィードバック提供行動(フィードバックメッセージ提供行動、数値フィードバック評定提供行動、またはその両方であり得る)を評価するように構成される。分析ソフトウェアアプリケーション115は、フィードバック提供者の身元、提供者が送信したフィードバックメッセージ、提供者が送信した数値フィードバック評定、並びにこれらのフィードバックメッセージ及び数値フィードバック評定のフィードバック受信者を特定し得る。これらの情報を使用して、分析ソフトウェアアプリケーション115は、ユーザのフィードバック提供行動を評価し得る。分析ソフトウェアアプリケーション115は、いくつかの実施形態におけるシステム150内のデータ及び第2のデータベース155内のデータを使用して、このような特定及び評価を行う。評価が行われる個人の身元は、システム150または第2のデータベース155内のユーザ/送信者識別子を復号化することにより、発見され得る。
【0120】
評価において、分析ソフトウェアアプリケーション115は、ユーザが提供したフィードバックメッセージ及び数値フィードバック評定を調べ、提供したフィードバックメッセージ及び数値フィードバック評定で観察される一定のパターンを特定し、特定したパターンに基づく視覚的インジケータをユーザに伝達する。パターンを特定する際、分析ソフトウェアアプリケーション115は、単語及び同義語の大規模な集合に基づいてフィードバックメッセージを構文解析し、ユーザが提供した数値フィードバック評定を特定し、ユーザがフィードバックメッセージ及び一定の数値フィードバック評定(例えば低い数値フィードバック評定、高い数値フィードバック評定、またはその両方)を提供する頻度を計算し、提供したフィードバックメッセージまたは評定が賛成票を得たか、反対票を得たか(及び/またはいくつかの実施形態では赤フラグを得たか)を特定し、解析したメッセージ、特定した数値フィードバック評定、算出した頻度、及び/または特定した賛成票または反対票を使用して、ユーザのフィードバック提供共感度及びユーザもしくはユーザのメッセージの信憑性を表すマルチファクタメトリックを生成し得る。ユーザの共感度に関して、メトリックは、ユーザが自信過剰である可能性が高いこと(例えばユーザが多くの低評定及び/または批評を与えるため)、またはユーザが八方美人である可能性が高いこと(例えばユーザが多くの高評定及び/または賛辞を与えるため)を示し得る。ユーザの信憑性に関して、メトリックは、ユーザのフィードバックは信憑性のある可能性が高いこと(例えばユーザのフィードバックは多くの賛成票を得ているため)、またはユーザのフィードバックは信憑性のない可能性が高いこと(例えばユーザのフィードバックは多くの反対票を得ているため)を示し得る。メトリックは、ユーザが全くフィードバックを提供していない、または十分なフィードバックを提供していない場合(例えば閾値未満である場合)、ユーザが活動していないことを示し得る。
【0121】
評価は、全体分析(全てのメッセージ及び数値評定を考慮する)、フィードバック受信者特有、またはイベント特有であり得る。この評価ステップは、上記の感情分析を指し得る。分析ソフトウェアアプリケーションは、上記の動作を実行するようにプログラムされたコンピュータアルゴリズム及び人工知能を含む。ユーザのフィードバック提供共感度及びユーザもしくはユーザのメッセージの信憑性を表す生成された情報は、レポート形式で提示され得る。
【0122】
分析ソフトウェアアプリケーションはまた、ユーザの学習行動を、そのユーザが受信したフィードバックメッセージ及び数値評定を使用して、特定するように構成される。学習行動特定プロセスは、ユーザが受信したフィードバックメッセージ及び数値評定に基づくことを除けば、個人のフィードバック提供行動の評価プロセスと同様である。分析ソフトウェアアプリケーションは、フィードバック受信者(分析ソフトウェアアプリケーションが学習行動を特定したいユーザ)の身元と、その受信者が受信したフィードバックメッセージと、その受信者が受信した数値フィードバック評定と、を特定し得る。これらの情報を使用して、分析ソフトウェアアプリケーション115は、ユーザの学習行動を評価し得る。分析ソフトウェアアプリケーション115は、システム150内のデータを使用して、このような特定及び評価を行う。いくつかの実施形態では、学習行動特定プロセスは、ユーザの提供したフィードバックも考慮し得る。分析ソフトウェアアプリケーション115は、フィードバック提供者の身元を匿名で維持するように、システム150内のデータを使用する。しかしながら、いくつかの実施形態では、分析ソフトウェアアプリケーション115はさらに、必要に応じて、第2のデータベース155内のデータを考慮し得る。
【0123】
学習行動特定ステップにおいて、分析ソフトウェアアプリケーション115は、ユーザが受信したフィードバックメッセージ及び数値フィードバック評定を調べ、受信したフィードバックメッセージ及び数値フィードバック評定で観察される一定のパターンを特定し、特定したパターンに基づく視覚的インジケータをユーザに伝達する。パターンを特定する際、分析ソフトウェアアプリケーションは、単語及び同義語の大規模な集合に基づいてフィードバックメッセージを構文解析し、ユーザが受信した数値フィードバック評定を特定し、ユーザがフィードバックメッセージ及び一定の数値フィードバック評定(例えば低い数値フィードバック評定、高い数値フィードバック評定、またはその両方)を受信する頻度を計算し、ユーザの学習行動を特定するメトリックを生成し得る。例えば、メトリックは、ユーザの学習行動が、「上昇傾向」、「下降傾向」、「リスクテイカー」、「横這い状態」、または「潜伏状態」であることを示し得る。分析ソフトウェアアプリケーション115は、ユーザが肯定的なフィードバックメッセージ及び/または高い数値フィードバック評定を受信している場合、ユーザの学習行動を「上昇傾向」と特定し得る。分析ソフトウェアアプリケーションは、ユーザが否定的なもしくは最適以下のフィードバックメッセージ及び/または数値フィードバック評定を受信している場合、ユーザの学習行動を「下降傾向」と特定し得る。分析ソフトウェアアプリケーションは、ユーザの学習行動が「上昇傾向」と「下降傾向」の両方を示す場合、ユーザを「リスクテイカー」と特定し得る。3つのメトリックのうちのいずれも、ユーザが学習している、または組織のイベントに関与していることを示す。
【0124】
分析ソフトウェアアプリケーションは、ユーザが同一または同様のフィードバックメッセージ及び/または数値フィードバック評定を受信している場合、ユーザの学習行動を「横這い状態」と特定し得る。分析ソフトウェアアプリケーションは、ユーザがフィードバックメッセージ及び/または数値フィードバック評定を受信していない場合、ユーザを「潜伏状態」と特定し得る。どちらのメトリックも、ユーザが学習していない、または組織のイベントに関与していないことを示す。分析ソフトウェアアプリケーションは、2つの異なる期間に受信されたフィードバックを比較して、好適なメトリックを特定し得る。
【0125】
分析ソフトウェアアプリケーション115は、生成したメトリックを、視覚的インジケータを介してユーザに伝達し得る。図11は、視覚的インジケータ1100の一実施形態を示す。視覚的インジケータ1100は、非活動状態上位1105、潜伏状態上位1110、自信過剰の可能性1115、八方美人の可能性1120、リスクテイカー上位1125、及びアリーナ内1130などのメトリックと、各カテゴリに分類されるユーザとを示す。アリーナカテゴリ1130に分類されるユーザは、最も多くのフィードバックを提供し、最も多くのフィードバックを受信した個人である。個人は、各カテゴリの上位1%、5%、10%、または他のパーセンテージに含まれることから、各カテゴリに特定される。1つのカテゴリに分類される個人が、別のカテゴリにも分類されてもよい。視覚的インジケータ1100は、他のメトリックを含み得る。視覚的インジケータ1100は、様々な期間におけるメトリック及び対応するユーザを表示する。例えば、視覚的インジケータ1100は、過去30日間、90日間、1年間、または他の期間で、対応する個人を表示し得る。従って、非活動状態上位1105は、過去90日間で提供したフィードバックメッセージの数が最も少ない、社内の全従業員の上位5%を指し得、潜伏状態上位1110は、過去90日間で参加したイベントまたはミーティングの数が最も少ない、社内の全従業員の上位5%を指し得、自信過剰の可能性1115は、分析ソフトウェアアプリケーション115により過去90日間で相当自信のある調子を最も有すると判定された、社内の全従業員の上位5%を指し得、八方美人の可能性1120は、過去90日間で最も肯定的なフィードバックメッセージ及び/または最高フィードバック評定を提供した、社内の全従業員の上位5%を指し得、リスクテイカー上位1125は、過去90日間で最も多くのイベントに参加した、最も多くのフィードバックメッセージ及び/または評定を提出した、またはその両方を行った、社内の全従業員の上位5%を指し得る。フィードバックソフトウェアアプリケーションは、分析ソフトウェアアプリケーションと通信して、視覚的インジケータ1100、または視覚的インジケータ1100を表す情報にアクセスするように構成され得、これにより、フィードバックソフトウェアアプリケーションはその情報を伝達または表示することが可能となる。視覚的インジケータ1100は、フィードバックソフトウェアアプリケーションのフィードバック受信者選択リストの全員、または社内の全従業員に、利用可能とされ得る(会社の従業員のみ利用可能であって、部外者には利用不可能とされ得る)。
【0126】
分析ソフトウェアアプリケーション115、視覚的インジケータ1100、及び/または視覚的インジケータ1100を表す情報は、アルゴリズムまたは公開ストリームとして実施され得、これにより、フィードバックソフトウェアアプリケーションのユーザは、そのアプリケーション115、インジケータ1100、または情報とインタラクトし、社内の他の従業員に表示される情報を変更または修正することが可能となる。最初に、ユーザは、フィードバックを作成してアルゴリズムに送信することにより、アルゴリズムとインタラクトする。次に、公開ストリームは、受信したフィードバックの数が増えると、結果を生成及び更新し始める。ユーザはさらに、公開フィードに表示されるメッセージに対する賛成票または反対票(または後でユーザがメッセージを評定することを可能にする他の適用可能なコマンド)を使用することで、公開フィードとインタラクトし得る。アプリケーション115、インジケータ1100、または情報に対応付けられた公開ストリームは、公開フィードに対応付けられた公開ストリームとは異なるストリームである。この後続のインタラクションにより、特定の個人またはフィードバック受信者を分類されているカテゴリから削除し(例えば視覚的インジケータ上に表示されなくなる)、特定の個人またはフィードバック受信者を別のカテゴリに再分類し、または前はどのカテゴリにも属していなかった人をカテゴリのうちの1つに分類することができる。フィードバックソフトウェアアプリケーションは、視覚的インジケータ及び事前に保存されたカテゴリ、並びに各カテゴリの閾値を表示するフォーマットを有するなど、公開ストリームに対応するように構成され得る。フィードバックソフトウェアアプリケーションがアルゴリズムまたは公開ストリームと通信すると、フィードバックソフトウェアアプリケーションは、対応するカテゴリを取得し、対応する個人を対応するカテゴリに配置し、それらを特定の順序で配置し得る。ユーザの後続のインタラクションにより(すなわちユーザの後続のインタラクションで十分である)結果が変更された場合(例えば公開ストリームが十分な賛成票または反対票を受信して、誰かを削除、再分類、または分類した場合)、フィードバックソフトウェアアプリケーションのユーザインターフェースもこれに応じて変更し得る。
【0127】
分析ソフトウェアアプリケーション115はまた、フィードバック提供行動評価プロセス及び学習行動特定プロセスを使用して、参加レポート及び期待レポートなどのレポートを生成し得る。レポートの結果は、チーム(例えばエンジニアチームA、エンジニアチームB)、または部門(例えばエンジニア部門、営業部門)でグループ化され得る、または組織レベル(例えば会社全体)で表示され得る。図12は、活動的なユーザがフィードバック及び他の情報を提供及び受信していることを示す参加レポートの一実施形態を示す。参加レポートは、週次、四半期、または年次ベースでフィードバックの量及び参加統計を示し得る。参加レポートはまた、一意的なフィードバック数、一意的な提供者数、及び一意的な受信者数、並びに平均提供評定スコアを表示し得る。参加レポートはさらに、上位のミーティングタグを示すことができ、例えば、ミーティングAは、1388カウント(40%)、一意的提供者数105、及び平均評定1.68であり、ミーティングBは、408カウント(12%)、一意的提供者数91、及び平均評定1.80であり、ミーティングCは、462カウント(13%)、一意的提供者数69、及び平均評定1.94であり、ミーティングDは、371カウント(11%)、一意的提供者数24、及び平均評定1.58である。
【0128】
図13は、組織内の特定のチームの参加レポートの別の実施形態を示す。図は、チームのほとんどの人が、フィードバックを提供するよりも、フィードバックを受信していることを示す。グラフでは、このような人は、y軸または非活動ゾーンにより近い。図はまた、チームの一部の人が、フィードバックを受信するよりも、フィードバックを提供していることも示す。グラフでは、このような人は、x軸または潜伏ゾーンにより近い。直線1305は、個人がほぼ等しい数のフィードバックを提供し受信する最良の状況を表し得る。図は、チームの一部の人が、直線1305上、または直線1305近くにいることを示す。このチームの個人は、会社の異なるオフィスに存在し得る。
【0129】
図14は、ユーザの学習行動及びユーザのパフォーマンスが経時的に向上したことを示す期待レポートの一実施形態を示す。レポートは、週次、月次、もしくは年次ベースで、または他の頻度で、生成され得る。期待レポートは、時間Aすなわちフィードバックシステムが会社により最初の30日間使用された後に生成された第1の曲線(経時的に29%、24%、及び48%で示される)と、時間Bすなわちフィードバックシステムが会社により1年間使用された時に生成された(または過去30日間のフィードバックシステムの使用に基づく)第2の曲線(経時的に33%、64%、及び15%で示される)とを示す。期待レポートは、フィードバックを絶えず提供及び受信する健全な習慣により、会社の期待がアップグレードされたことを示す。習慣により、会社は「3~4」、称賛、「GOAT(史上最高)」、「good job(上出来)」、及び熱量の低いフィードバックから、信憑性のある正直な査定及び「1~2」に移行することが可能となる。チームメンバーは、例証されたような互いの期待のアップグレードを体験する。
【0130】
図15図16は、また分析ソフトウェアアプリケーションにより生成され得るコミュニティ発言レポートのいくつかの実施形態を示す。フィードバックプログラムに参加している、もしくはフィードバックソフトウェアアプリケーションを使用している社内のチームの人数(参加スコア)、チームの人々が提供するフィードバックスコア(期待スコア)、またはその両方に基づいて、分析ソフトウェアアプリケーションは、チームの行動を特定する一定のメトリックまたは識別子を決定し得る。メトリックまたは識別子は、チームがフィードバックソフトウェアアプリケーションを使用しているか否か(「発言あり」または「発言なし」)、フィードバック行動が上昇傾向、下降傾向、または横這い状態であること、及び他の情報を含み得る。チームがフィードバックソフトウェアアプリケーションを使用しているか否かを判定するために、分析ソフトウェアアプリケーションは、閾値(例えば25%)を超える人数など、チームの十分な数の人がフィードバックソフトウェアアプリケーションを使用しているか否かを判定するように構成され得る。閾値を超えるパーセンテージは「発言あり」であり、閾値以下のパーセンテージは「発言なし」である。チームの行動が上昇傾向、下降傾向、または横這い状態のいずれであるかを判定するために、分析ソフトウェアアプリケーションは、参加率と、チームの人々が提供したフィードバックスコアとの両方を使用して、判定が行われ得る。対応するメトリックまたは識別子を特定するために、必要なフィードバックスコアを計算する際にも、閾値は使用され得る(例えば1.7~2.5)。図15は、チームのフィードバック行動が下降傾向にあることを示し、図16は、チームのフィードバック行動が横這い状態にあることを示す。コミュニティ発言レポートはまた、受信したフィードバックの数、参加人数、またはその両方に基づいた上位のミーティング、及びチームのフィードバック行動を改善するための推奨事項を表示し得る。コミュニティ発言レポートは、チームレベルの情報を伝達し、チームリーダーが自分のチームのフィードバック行動を確認するために生成されるレポートである。コミュニティ発言レポートはまた、参加レポート(図12)及び期待レポート(図14)からの情報に基づいて生成され得る。
【0131】
イベント調停ソフトウェアアプリケーション120に関して、イベント調停ソフトウェアアプリケーション120は、タイマーを実施し、フィードバックソフトウェアアプリケーション上で選択された個人またはミーティングの各参加者に対し、タイマーを使用して第1の期間を設定するように構成される。イベント調停ソフトウェア120はまた、フィードバックソフトウェアアプリケーションのユーザがフィードバックメッセージを作成し、数値フィードバック評定を選択し、作成したフィードバックメッセージ及び選択した数値フィードバック評定を選択した個人または参加者に送信することが可能な第2の期間を、タイマーを使用して設定するように構成される。イベント調停ソフトウェアアプリケーションはまた、他の個人(例えばフィードバック提供専門家)が、第1の期間中に選択された個人または参加者により提供されたアクティビティまたはプレゼンテーションに対しフィードバック(例えば数値フィードバック評定、口頭フィードバック)を提供する第3の期間を設定するように構成される。イベント調停ソフトウェアアプリケーション120は、フィードバックソフトウェアアプリケーションと通信する。いくつかの実施形態では、フィードバックソフトウェアアプリケーション105のフィードバックメッセージ作成機能及び数値フィードバック評定選択機能は、イベント調停ソフトウェアアプリケーション120により制御される。例えば、これらの2つの機能は、イベント調停ソフトウェアアプリケーションにより設定された第2の期間においてのみユーザにより利用可能とされ得、通常は利用不可能である。イベント調停ソフトウェア120が第2の期間を有効化するまで、ユーザは、フィードバック受信者に対し、フィードバックメッセージを作成し、評定を選択することはできない。イベントの参加者に対するフィードバックメッセージの作成及び数値フィードバック評定の選択に関して、この方法でこれらの2つの機能は制御され得る。選択された以外の個人、またはイベント外の個人に関しては、これらの2つの機能にこのような制限は存在し得ない。
【0132】
イベント調停ソフトウェア120は、前述の順序または他の順序で、期間を設定し得る。イベント調停ソフトウェアアプリケーション120は、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション110と通信し、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション110により提供される情報(例えばアプリケーション環境またはレポート環境の情報)を使用して、結果を提示する。イベント調停ソフトウェアアプリケーション120はまた、自身で作動して結果を提示し得る。例えば、イベント調停ソフトウェアアプリケーション120は、各参加者の平均数値フィードバック評定、各参加者に対する他の各個人(例えばフィードバック審査員)の数値フィードバック評定、ユーザと他の個人(例えばフィードバック審査員)との数値フィードバック評定の比較、数値フィードバック評定の分布、各参加者が受信したフィードバックの総数、及び平均数値フィードバック評定が最も高い参加者を、提示し得る。これらの情報は、イベントの最後に提示され得る。イベント調停ソフトウェアアプリケーション120は、システム150内のデータに基づいて作動し、フィードバック提供者の身元を匿名で維持する。
【0133】
システムは、従業員の業績、昇進、昇給、及びボーナスを決定するために使用される評価システムなどのエンティティの評価システムとは独立して別個に作動するように構成され得る。
【0134】
イベント及び関連する個人は、フィードバックソフトウェアアプリケーション、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション、イベント調停ソフトウェアアプリケーション、または別個のソフトウェアアプリケーション(例えばカレンダーまたはミーティングスケジュールアプリ)から作成され得、このような情報を必要とするフィードバックソフトウェアアプリケーションまたは他のソフトウェアアプリケーションにより利用可能にされ得る。一実施形態では、フィードバックソフトウェアアプリケーションは、会社(例えば企業コンピュータ)のカレンダーまたはミーティングスケジュール(例えばカレンダーまたはミーティングスケジュールアプリ)と通信して、このような情報を取得するように構成される。企業コンピュータは、イベントを作成するように構成され、イベント情報を格納するデータベースを含み得る。フィードバックソフトウェアアプリケーションは、そのデータベースにアクセスして、関連情報を取得し得る。フィードバックソフトウェアアプリケーションのイベントまたはミーティングコマンドは、その通信に基づいて更新され得る。イベントまたはミーティングコマンド(例えばボタン)を選択すると、イベントまたはミーティングが表示され得る。通信は、コンピュータレベルで行われる(例えばデータパケットの送信に関与し得るネットワーク接続インターフェース及び通信ネットワークを介して)。フィードバックソフトウェアアプリケーションは、フィードバックメッセージ、フィードバック評定、識別子、及び他の情報を、対応するイベントにリンク付け、次いで、そのイベントに関連した結果を収集、集約、及び提示し得る。
【0135】
システムは、リアルタイムで作動するように構成される。フィードバック提供者が送信コマンドを選択して、電子デバイスからフィードバックメッセージ及び数値フィードバック評定を送信すると、フィードバックメッセージ、数値フィードバック評定、及び識別子が、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションが実装されたサーバに送信され、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションは、受信した情報(例えばフィードバックメッセージ、数値フィードバック評定、及び識別子)を処理して、それらをフィードバックソフトウェアアプリケーションの公開フィード、受信フィード、及び送信フィードに提供する。それぞれのユーザ(フィードバック提供者及び/またはフィードバック受信者)は、フィードバック提供者が送信コマンドを選択した後すぐに、フィードバックメッセージ及び平均数値フィードバック評定を公開フィード、受信フィード、及び送信フィードで見られる。例えば、それぞれのユーザは、フィードバック提供者が送信ボタンをクリックした後、2、3、5、または10秒以下(ミリ秒を含む)などの数秒以内に、フィードバックメッセージ及び平均フィードバック評定をフィードで見ることができる。フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションにより実行されるプロセス(複数可)は、前述の格納ステップ(第1のデータベース145に関する)、複製ステップ、除去ステップ、格納ステップ(データキャッシュ及び検索システム150に関する)、及び更新ステップのうちの1つ以上を指す。これらはさらに、ユーザ/送信者識別子を複製し、第2のデータベース155に格納するステップを含み得る。システムは、フィードバック提供者が送信コマンドを選択したことに応じて、これらのステップ全てをリアルタイムで実行し得る。この段落は、ユーザが選択した他のコマンド及びフィードにも適用される。
【0136】
リアルタイムとは、電子デバイス、サーバ、または他のコンピュータシステムが、デバイスが動作用の入力(例えば作成されたフィードバックメッセージ、選択された数値フィードバック評定など)を受信した時に関して瞬時またはほぼ瞬時(人間が感知する時間感覚に基づく)と思われる速度で、動作を実行することを意味する。デバイスが入力を受信し、またはデータを生成する時、あるいは受信された入力または生成されたデータを送信するようにデバイスが選択された時、デバイス、サーバ、またはコンピュータシステムのユーザ(例えばフィードバックメッセージの作成者または受信者)には、出力(例えば公開及び表示されるフィードバックメッセージ及び平均数値フィードバック評定)が瞬時に(例えばユーザが感知できるほどの遅延なしに)生成されると感知されるように、デバイス、サーバ、またはコンピュータシステムは作動する。これは、電子デバイス、サーバ、または他のコンピュータシステムから要求を送信して、要求に応じて電子デバイス、サーバ、または他のコンピュータシステムで結果を受信する場合にも適用される。ユーザがデバイス、サーバ、またはコンピュータシステムから要求を送信すると、結果が瞬時に生成されるように、デバイス、サーバ、またはコンピュータシステムのユーザには感知される。
【0137】
フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション及びそのサーバは、企業の内部データネットワークまたはドメイン内のサービスとして構成される(例えばサーバは会社の企業サーバである)。フィードバックソフトウェアアプリケーションは、例えば携帯電話のプロバイダのアプリケーションストアを使用してインストールされるアプリケーションとして、モバイルアプリケーション上にインストールされ作動するように構成される。いくつかの実施態様では、会社は、従業員にアプリケーションをダウンロードさせ得、アプリケーションは、例えばクラウドサービスを使用してベンダーにより対応され(例えば会社の企業サーバにソフトウェアをインストールするのではなく)、クラウドサービスは、提出されたフィードバックを格納し、説明された機能をサービスとして会社に提供する。
【0138】
フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションは、フィードバックソフトウェアアプリケーションが、企業サーバに実装されたフィードバック処理ソフトウェアアプリケーションを表示して、これとインタラクトするためのインターフェースとして主に構成される構造で、構成される。処理または分析機能は、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションが実装され、かつフィードバックソフトウェアアプリケーションがインタラクティブビューア及びデータ入力ソフトウェアクライアント(サーバ及び内在する大量のデータとのインタラクションを可能にする)として作動するサーバ上でのみ、主にまたは実質的に構成されることが好ましい。
【0139】
特定の状況に基づいて、様々なメッセージ、評定、または応答を迅速に組み立てるために、スキーマが構成され、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションにより使用されるデータ要素にスキーマは関係的にリンク付けされる。例えば、受信された要求は、個々の従業員の受信フィードバックに関するサービスアプリケーションへの具体的なクエリに変換され得、検索システム及び第2のデータベースからデータが取得され、要求を発信したフィードバック処理ソフトウェアアプリケーションに送信するメッセージ(1つ以上のメッセージ)に変換され得る。
【0140】
フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション及びゲートウェイは、クラウドアプリケーションサービスプロバイダを使用して、実装され得る。例えばAmazonなどのクラウドプロバイダを使用することができ、関連するアプリケーション、データベース、及びシステムは、Amazonのクラウドに実装することができる(例えばクラウドは、簡単に言うと、クラウドプロバイダの顧客向けのアプリケーションを実行するクラウドプロバイダによる、サーバを収容したデータセンタが挙げられ、クラウドプロバイダの顧客は、例えば自社の認知スキル開発システムをクラウドで実行させたい会社が挙げられ、ソフトウェアのインストール及び実行は、これらの顧客にサービスとして提供される)。クラウドベースのソフトウェアアプリケーション、サーバ、または他のコンピュータシステムにより、電子デバイスは、企業ネットワークまたはイントラネットワークに依存することなく、アプリケーション、サーバ、またはシステムと通信することが可能となる。電子デバイスのユーザは、フィードバックメッセージを作成し、フィードバック評定を選択し、企業ネットワークもしくはイントラネットワークが実装された建物、及び/または個人がアクティビティを実行している場所とは、異なる場所または離れた場所から、フィードバックメッセージ及びフィードバック評定の両方をアプリケーション、サーバ、またはシステムへ送信することができる。ユーザは、ローカルネットワーク及び/または通信ネットワーク(例えばGSM、CDMA、4Gなど)を使用して、フィードバック処理ソフトウェアアプリケーション及び他のアプリケーションと通信するために、フィードバックソフトウェアアプリケーションを使用し得る。
【0141】
フィードバック受信者の電子デバイスは、受信者がフィードバックを受信した時、電子デバイスのステータスバーのプッシュ通知、電子メール、テキストメッセージ、または他の通知形式などにより、受信者に通知を行い得る。
【0142】
匿名性とは、フィードバック提供者の身元が、フィードバック受信者から隠されていることを意味する。フィードバック受信者は、フィードバックソフトウェアアプリケーションから、またはフィードバック処理ソフトウェアアプリケーションによりフィードバックソフトウェアアプリケーションに提供されるデータから、フィードバック提供者を特定することはできない。フィードバック受信者はまた、フィードバック送信プロセスを追跡して、フィードバック提供者を特定することもできない。フィードバック処理ソフトウェアアプリケーションによりフィードバックソフトウェアアプリケーションに提供されるデータは、送信者識別子を含まない、または暗号化された送信者識別子を有する。
【0143】
ユーザ/送信者識別子はまた、識別子、番号、またはコード自体ではなく、ユーザまたは送信者を特定する任意の他の情報を含んでもよい。
【0144】
フィードバックという用語は、作成されたフィードバックメッセージ(実際のテキスト)及び選択された数値フィードバック評定を含むフィードバックメッセージ全体を指す。いくつかの実施形態では、この用語は、作成されたフィードバックメッセージまたは選択された数値フィードバック評定のみを指し得る。いくつかの実施形態では、システムは、作成されたフィードバックメッセージまたは選択された数値フィードバック評定のみを使用して、前述の動作を実行し得る。
【0145】
システムという用語は、特段の記載がない限り、そのシステム内のシステム(例えばフィードバック通信システム、フィードバック処理システム、フィードバック分析システム、またはイベント調停システム)ではなく、個人の認知スキルを開発するためのシステムを指す。
【0146】
本明細書で説明される例示的なシステム及び方法は、信頼できる匿名システムを提供する実施形態を含む。これは、ユーザが特定の会社、組織、またはグループのフィードバック環境に「入る」ことと、同時にシステム内の匿名性を維持することとを可能にする安全な方法を提供することから、これを実現することは重要であり得る。この組み合わせにより、例えば、信頼できる環境を維持しながらも、匿名性を提供することができる。これにより、フィードバックを表示できる、またはシステム参加者にコメントできる(またはコメントで挑発できる)他のユーザは、ユーザの同僚であり、一般の人々ではないという安心感が、ユーザに与えられる。これは、フィードバックソフトウェアアプリケーションまたは本開示に説明される他のアプリケーションへのアクセスを提供する前に、現在の従業員のディレクトリを検査することを伴い得る。
【0147】
電子デバイスは、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、セルラーデバイス、モバイルデバイス、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、またはマイクロプロセッサ及びメモリを有する他の同様のコンピュータシステムであり得る。
【0148】
マイクロプロセッサは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理アレイ(PLA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または任意の他の集積回路を含み得る。マイクロプロセッサはまた、CPU、アプリケーションプロセッサ、または縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサのうちの1つ以上を組み合わせたシステムオンチップなど、任意の他の適用可能なプロセッサのうちの1つ以上を含み得る。
【0149】
メモリには、揮発性メモリ、不揮発性(非一時的)メモリ、またはその両方が含まれ得る。揮発性メモリには、キャッシュメモリ、RAMなどの半永久メモリ、及び/またはコンピュータデータ及び命令を一時的に格納するために使用される1つ以上の種類のメモリが含まれ得る。不揮発性メモリには、読み出し専用メモリ(ROM)、またはマイクロプロセッサの静的情報及び命令を格納するための他の静的ストレージデバイスが含まれ得る。本出願で説明されるソフトウェアアプリケーション(例えばフィードバックソフトウェアアプリケーション、フィードバック処理ソフトウェアなど)は、コンピュータ命令として実装され、コンピュータ命令は、メモリに格納され得、本明細書で説明される機能またはステップを実行するように、マイクロプロセッサにより実行可能である、またはそのようにマイクロプロセッサを構成し得る。
【0150】
電子デバイスはまた、ストレージデバイスを含む。ストレージデバイスは、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光学ディスクドライブなどを表す、ハードディスクドライブ及び/またはリムーバブルストレージドライブを含み得る。
【0151】
ネットワークは、Wi-Fi、802.11、Bluetoothなどの任意の好適な通信プロトコル、900MHz、1.4GHz、及び5.6GHz通信システムなどの無線周波数システム、赤外線、GSM、GSMとEDGE、CDMA、クアッドバンド、及び他のセルラープロトコル、VOIP、または任意の他の好適なプロトコルを使用する通信ネットワークであり得る。ネットワークはまた、光ファイバまたはイーサネットケーブルなどの有線を使用して、確立され得る。ネットワーク接続インターフェースは、総合デジタル通信網(ISDN)カード、ローカルエリアネットワーク(LAN)カード、イーサネットカード、ケーブルモデム、衛星モデム、または対応する種類の電話回線へのデータ通信接続を提供するモデムなど、上記の通信プロトコルに対応するように構成されたハードデバイスであり得る。
【0152】
サーバとは、前述のコンピュータ構成要素を含み、かつ、より高速なプロセッサ、より大きなメモリ、より大きなストレージ容量、及び複数のエンドユーザ、クライアントデバイス、もしくは電子デバイスとの同時データ通信を維持する一般的機能を通常含むコンピュータシステムまたは通信指向コンピュータを指す。
【0153】
本出願において、コンピュータシステムは、マイクロプロセッサ及びメモリを含む電子デバイス、サーバ、または他のコンピュータを指し得る。
【0154】
いくつかの開示は、ソフトウェアアプリケーションのみに言及するが、これらは、ソフトウェアアプリケーションが実装された基礎コンピュータシステムにも適用されることが理解されよう。
【0155】
対応する方法及びコンピュータ可読媒体の実施形態が、上記及び全体的な開示から理解されよう。また、説明される特徴のより広い、より狭い、または異なる組み合わせが企図され、よって、例えば拡大方法または縮小方法で、特徴は除去または追加され得る。
【0156】
上記の説明から、本発明の実施形態のシステム、デバイス、または方法の機能及び特徴は、行動を遂行するための信号を生成し送信することを含むことが、理解されよう。
【0157】
変形、明確化、または修正が企図されていることを理解されたい。本技術を他の分野に適用することも企図されている。
【0158】
例示的なシステム、デバイス、及び方法は、例示目的で説明される。さらに、多数の修正及び変更が当業者には容易に明らかであるため、本開示で明示されるような正確な構造に本発明を限定することは望ましくない。従って、全ての好適な修正物及び均等物は、本発明の範囲に含まれると請求され得る。
【0159】
従って、例えば、本明細書で説明される様々なプロセスまたは方法(または一連のデバイス接続または動作)のステップのいずれの配列(複数可)及び/または時間的順序も例示であり、限定的であると解釈されるべきではない。従って、様々なプロセスまたは方法または接続または一連の動作のステップは、配列または時間的順序に従っているように表示され説明され得るが、これらは、いずれかの特定の配列または順序で実行されるように必ずしも限定されるわけではないことを理解されたい。例えば、このようなプロセスまたは方法のステップは通常、様々な異なる配列及び順序で実行され得るが、尚も本発明の範囲に含まれる。さらに、いくつかの論述において、後続のアクション、プロセス、または機能は、前のアクション、プロセス、または機能に応答していることは、当業者には明らかであろう。
【0160】
また、説明がユーザ介入または手動動作を明示的に記載しない限り、本明細書で例示的に説明されるアプリケーション及びシステムは、プロセスまたはプロセスステップを自動的に実行するコンピュータ実施機能を提供することが、暗示されており、理解されよう。
【0161】
限定の少ない請求、添付の特許請求の範囲または明細書で特定の機能またはプロセスステップを要求しない請求といったより広範囲な請求、請求要素の明確化、異なる組み合わせ、及び本明細書に基づく代替実施態様、または異なる用途も、本発明の実施形態により企図されることが理解されよう。
【0162】
説明される特徴またはステップの組み合わせは、これらが直接一緒に説明されていない、または同じ文脈でない場合でも、企図されることを理解されたい。
【0163】
本明細書で使用される用語または単語は、この技術分野の当業者を対象とし、これらの用語または単語の意味は、この分野で使用される用語から理解され、またはこの技術分野の知識と関連した単語の平易な英語の意味に基づいて、合理的に解釈され得る。これには、例えば複数の可能性を伴い得る暗黙の特徴の理解が含まれるが、当業者には、合理的または主要な理解または意味が認識されよう。
【0164】
ソフトウェアは、別個のモジュールまたはソフトウェアアプリケーションとして実装され得る、あるいはソフトウェアは、例えばユーザインターフェースを含み、かつユーザに対しユーザのデバイス上に機能を提供する他の機能を扱うアプリケーションといった総合アプリケーションに統合され得る。
【0165】
明細書及び実施例は例示としてのみ見なされることが意図され、真の範囲は、特許請求の範囲及びそれらの均等物により示される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12-1】
図12-2】
図13
図14
図15-1】
図15-2】
図16-1】
図16-2】