IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北京京東振世信息技術有限公司の特許一覧

特許7509872ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体
<>
  • 特許-ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体 図1
  • 特許-ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体 図2
  • 特許-ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体 図3
  • 特許-ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体 図4
  • 特許-ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体 図5
  • 特許-ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体 図6
  • 特許-ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体 図7
  • 特許-ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20240625BHJP
【FI】
G06Q10/20
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022525864
(86)(22)【出願日】2020-12-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-04
(86)【国際出願番号】 CN2020136947
(87)【国際公開番号】W WO2021135951
(87)【国際公開日】2021-07-08
【審査請求日】2022-05-02
(31)【優先権主張番号】202010003243.6
(32)【優先日】2020-01-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521456922
【氏名又は名称】北京京東振世信息技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Jingdong Zhenshi Information Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】6th Floor, No.76 Zhichun Road, Haidian District, Beijing 100086, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】邵 艷 菊
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107222569(CN,A)
【文献】特開2001-017715(JP,A)
【文献】特開2007-149070(JP,A)
【文献】特開2016-173691(JP,A)
【文献】特開2018-121332(JP,A)
【文献】特開2017-144532(JP,A)
【文献】特開2002-149866(JP,A)
【文献】特開2012-150686(JP,A)
【文献】特開2013-149252(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保守端末がサーバとクライアント端末に通信接続されるビデオ点検方法であって、
前記保守端末が前記サーバから送信される点検オーダーを受信するステップ-前記点検オーダーは、前記クライアント端末により送信される点検要請に基づいて生成され、前記点検オーダーは、クライアント情報、点検商品情報及び一個以上の故障点検ポイントが含まれる故障情報を含む-と、
前記保守端末が前記クライアント端末により送信されるビデオストリームを受信するステップと、
前記保守端末が前記故障点検ポイントのチェック情報を記録し、前記チェック情報を前記サーバに送信するステップと、を含み、
前記保守端末が前記故障点検ポイントのチェック情報を記録し、前記チェック情報を前記サーバに送信するステップは、
前記保守端末がビデオストリームから故障点検ポイントに対応する部品ビデオ又は部品イメージを獲得し、前記部品ビデオ又は前記部品イメージを前記故障点検ポイントのチェック情報に特定して前記サーバに送信するステップを含む
ビデオ点検方法。
【請求項2】
前記保守端末が前記故障点検ポイントのチェック情報を記録し、前記チェック情報を前記サーバに送信するステップは、
前記保守端末が一部の前記故障点検ポイントのチェック情報を記録し、前記チェック情報を前記サーバに送信するステップと、
前記保守端末が更新された故障情報を受信するステップ-前記更新された故障情報は、一個以上の更新された故障点検ポイントを含み、前記更新された故障情報は、前記サーバにより前記チェック情報に基づいて更新して生成される-と、
前記保守端末が前記更新された故障点検ポイントのチェック情報を記録し、前記チェック情報を前記サーバに送信するステップと、を含む
請求項1に記載のビデオ点検方法。
【請求項3】
前記保守端末が前記故障点検ポイントのチェック情報を記録し、前記チェック情報を前記サーバに送信するステップは、
前記保守端末は、前記サーバが前記部品ビデオ又は前記部品イメージに基づいて生成した故障判定情報を受信して表示するステップを含む
請求項1に記載のビデオ点検方法。
【請求項4】
ビデオ点検方法であって、
サーバがクライアント端末により送信される点検要請を受信し、故障記述情報を含む前記点検要請に基づいて点検オーダーを生成するステップ-前記点検オーダーは、クライアント情報、点検商品情報及び一個以上の故障点検ポイントが含まれる故障情報を含む-と、
前記サーバが前記点検オーダーを保守端末に送信するステップと、
前記サーバが前記保守端末により送信されるチェック情報を受信するステップ-前記チェック情報は、前記保守端末が前記クライアント端末により送信されたビデオストリームから故障点検ポイントに対応する部品ビデオ又は部品イメージを獲得して作成したものである-と、
前記サーバが前記チェック情報に基づいて点検レポートを生成し、前記点検レポートを前記クライアント端末に送信するステップと、を含む
ビデオ点検方法。
【請求項5】
サーバがクライアント端末により送信される点検要請を受信し、故障記述情報を含む前記点検要請に基づいて点検オーダーを生成するステップは、
前記サーバが前記クライアント端末により送信される点検要請を受信するステップと、
前記サーバが前記点検要請に基づいてクライアントの取引記録を取得し、前記取引記録から点検商品情報を獲得するステップと、
前記サーバが前記故障記述情報及び前記点検商品情報に基づいて前記故障点検ポイントを生成するステップと、を含む
請求項4に記載のビデオ点検方法。
【請求項6】
前記サーバが予め保守履歴を利用し演算により前記点検商品情報及び前記故障記述情報に対応する一個以上の故障点検ポイントを全部生成するステップをさらに含む
請求項4に記載のビデオ点検方法。
【請求項7】
サーバとクライアント端末に通信接続されるビデオ点検用保守端末であって、
前記保守端末は、
前記サーバから送信される点検オーダーを受信し、前記点検オーダーに基づいてクライアント情報、点検商品情報及び一個以上の故障点検ポイントが含まれる故障情報を表示するための点検オーダー処理ユニットと、
クライアント端末により送信されるビデオストリームを受信するためのビデオ通信ユニットと、
前記故障点検ポイントのチェック情報を受信して保存し、前記チェック情報を前記サーバに送信するための故障点検ポイントチェックユニットと、を含み、
前記故障点検ポイントチェックユニットは、さらに、前記保守端末がビデオストリームから故障点検ポイントに対応する部品ビデオ又は部品イメージを獲得し、前記部品ビデオ又は前記部品イメージを前記故障点検ポイントのチェック情報に特定して前記サーバに送信する
ビデオ点検用保守端末。
【請求項8】
サーバと、複数の保守端末とを含むビデオインタラクション点検システムであって、
前記サーバは、クライアント端末により送信される点検要請を受信し、故障記述情報を含む前記点検要請に基づいて点検オーダーを生成し、前記点検オーダーは、クライアント情報、点検商品情報及び一個以上の故障点検ポイントが含まれる故障情報を含み、
前記サーバは、前記点検オーダーを前記複数の保守端末なかの1つの保守端末に送信し、
前記保守端末は、前記クライアント端末により送信されるビデオストリームを受信し、
前記保守端末は、前記故障点検ポイントのチェック情報を記録し、前記チェック情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記チェック情報に基づいて点検レポートを生成し、前記点検レポートを前記クライアント端末に送信し、
前記保守端末が前記故障点検ポイントのチェック情報を記録し、前記チェック情報を前記サーバに送信することは、前記保守端末がビデオストリームから故障点検ポイントに対応する部品ビデオ又は部品イメージを獲得し、前記部品ビデオ又は前記部品イメージを前記故障点検ポイントのチェック情報に特定して前記サーバに送信することを含む
ビデオインタラクション点検システム。
【請求項9】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサーによって実行される場合、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のビデオ点検方法を実現する
コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報ネットワークの技術分野に関し、特に、ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体に関する。
【0002】
本願は、出願番号が202010003243.6であり、出願日が2020年1月2日であり、発明の名称が「ビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体」である中国特許出願を基礎として優先権を主張し、当該中国特許出願の内容全体は、本願発明に援用される。
【背景技術】
【0003】
現在の消費市場において、生産メーカー、販売会社又は販売プラットホームでは、複数の商品に対して最終消費者に信頼性のあるアフターサービスを提供し、特に、アフター保守サービスを提供する必要がある。現在、商品が故障して保守する必要がある場合、通常では、クライアントが訪問点検を直接に予約する方式を利用している。しかし、このような直接に訪問して保守する方式は、予約する必要があり、保守員及びクライアントの時間をマッチングしなければならないので、時効が遅く、コストが高いという問題点が存在する。同時に、直接的な訪問点検実践において、保守員は、実際に訪問点検した後、特殊なパーツが必要となり、現場で保守ができなくなるので、二回目の訪問する必要となり、複数回訪問して保守時間が長くなる問題点が頻繁に発生する。或いは、保守員は、実際に訪問点検した後、故障の問題がとても簡単であり、クライアントが完全に自分でも解決することができるので、保守員の訪問点検を予約する必要がなく、無駄な時間及び費用の浪費を引き起こす。
【0004】
電子商取引の広く発展の背景において、生産メーカー、販売会社又は販売プラットホームにて販売される商品の数が大幅に増加しているので、これに対応する商品のアフターサービス量も急速に増加される。したがって、どのような技術手段を利用して、タイムリーに高効率に商品のアフター点検の処理を如何に補助可能になることが緊急に解決するものである。
【0005】
なお、上記の背景技術記載されている内容は、本発明の背景技術に対する理解を深めるためのものに過ぎないため、当業者に知られている従来技術を構成しない内容を含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、少なくともある程度に効果的な非現場での点検の補助を実現することにより、保守員が訪問サービスする前に、保守員が故障予備点検を完成するように補助するビデオ点検方法、保守端末、サーバ、システム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
本発明における他の特徴及び利点は、以下の詳細の説明により明確になり、又は部分的に本発明の実践により得ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る第1の様態によれば、保守端末がサーバと一クライアント端末に通信接続されるビデオ点検方法を提供する。前記ビデオ点検方法は、保守端末がサーバから送信される点検オーダーを受信するステップ-点検オーダーは、クライアント端末により送信される点検要請に基づいて生成され、点検オーダーは、クライアント情報、点検商品情報及び一個以上の故障点検ポイントが含まれる故障情報を含む-と、保守端末がクライアント端末により送信されるビデオストリームを受信するステップと、保守端末が故障点検ポイントのチェック情報を記録し、チェック情報をサーバに送信するステップと、を含む。
【0009】
いくつかの実施例において、保守端末が故障点検ポイントのチェック情報を記録し、チェック情報をサーバに送信するステップは、保守端末が一部の故障点検ポイントのチェック情報を記録し、チェック情報をサーバに送信するステップと、保守端末が更新された故障情報を受信するステップ-更新された故障情報は、一個以上の更新された故障点検ポイントを含み、更新された故障情報は、サーバによりチェック情報に基づいて更新して生成される-と、保守端末が更新された故障点検ポイントのチェック情報を記録し、チェック情報をサーバに送信するステップと、を含む。
【0010】
いくつかの実施例において、保守端末が故障点検ポイントのチェック情報を記録し、チェック情報をサーバに送信するステップは、保守端末がビデオストリーム中から故障点検ポイントに対応する部品ビデオ又は部品イメージを獲得し、部品ビデオ又は部品イメージを故障点検ポイントのチェック情報に特定してサーバに送信するステップを含む。
【0011】
いくつかの実施例において、前記保守端末が前記故障点検ポイントのチェック情報を記録し、前記チェック情報を前記サーバに送信するステップは、保守端末は、サーバが部品ビデオ又は部品イメージに基づいて生成された故障判定情報を受信して表示するステップを含む。
【0012】
本発明に係るもう1つの様態によれば、ビデオ点検方法を提供する。前記ビデオ点検方法は、サーバがクライアント端末により送信される点検要請を受信し、故障記述情報を含む点検要請に基づいて点検オーダーを生成するステップ-点検オーダーは、クライアント情報、点検商品情報及び一個以上の故障点検ポイントが含まれる故障情報を含む-と、サーバが点検オーダーを保守端末に送信するステップと、サーバが保守端末により送信されるチェック情報を受信するステップ-、チェック情報は、クライアント端末により送信されるビデオストリームを受信する過程において記録される-と、サーバがチェック情報に基づいて点検レポートを生成し、点検レポートをクライアント端末に送信するステップと、を含む。
【0013】
いくつかの実施例において、サーバがクライアント端末により送信される点検要請を受信し、故障記述情報を含む点検要請に基づいて点検オーダーを生成するステップは、サーバがクライアント端末により送信される点検要請を受信するステップと、サーバが点検要請に基づいてクライアントの取引記録を取得し、取引記録から点検商品情報を獲得するステップと、サーバが故障記述情報及び点検商品情報に基づいて故障点検ポイントを生成するステップと、を含む。
【0014】
いくつかの実施例において、サーバは、予め保守履歴を利用し演算により点検商品情報及び故障記述情報に対応する一個以上の故障点検ポイントを全部生成するステップをさらに含む。
【0015】
本発明に係るもう1つの様態によれば、サーバとクライアント端末に通信接続されるビデオ点検用保守端末を提供する。前記保守端末は、サーバから送信される点検オーダーを受信し、点検オーダーに基づいて、クライアント情報、点検商品情報及び一個以上の故障点検ポイントが含まれる故障情報を表示するための点検オーダー処理ユニットと、クライアント端末により送信されるビデオストリームを受信するためのビデオ通信ユニットと、故障点検ポイントのチェック情報を受信して保存し、チェック情報をサーバに送信するための故障点検ポイントチェックユニットと、を含む。
【0016】
本発明に係るもう1つの様態によれば、ビデオ点検用サーバを提供する。前記サーバは、クライアント端末により送信される点検要請を受信し、故障記述情報を含む点検要請に基づいて点検オーダーを生成するための点検オーダー生成ユニット-点検オーダーは、クライアント情報、点検商品情報及び一個以上の故障点検ポイントが含まれる故障情報を含む-と、点検オーダーを保守端末に送信するための点検分配ユニットと、保守端末により送信される故障点検ポイントのチェック情報を受信するための点検記録ユニット-チェック情報は、保守端末がクライアント端末により送信されるビデオストリームを受信する過程において記録される-と、チェック情報に基づいて点検レポートを生成し、点検レポートをクライアント端末に送信するための点検レポート生成ユニットと、を含む。
【0017】
本発明に係るもう1つの様態によれば、ビデオインタラクション点検システムを提供する。前記ビデオインタラクション点検システムは、サーバと、複数の保守端末とを含み、サーバは、クライアント端末により送信される点検要請を受信し、故障記述情報を含む点検要請に基づいて点検オーダーを生成し、点検オーダーは、クライアント情報、点検商品情報及び一個以上の故障点検ポイントが含まれる故障情報を含み;サーバは、点検オーダーを複数の保守端末なかの1つの保守端末に送信し;保守端末は、クライアント端末により送信されるビデオストリームを受信し;保守端末は、故障点検ポイントのチェック情報を記録し、チェック情報をサーバに送信し;サーバは、チェック情報に基づいて点検レポートを生成し、点検レポートをクライアント端末に送信する。
【0018】
本発明に係るもう1つの様態によれば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。前記記録媒体には、コンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムがプロセッサーにより実行される場合、上記の第1の様態に係るビデオ点検方法を実現する。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施例に係るビデオ点検方法、システム及び記録媒体は、クライアント端末及びサーバが保守端末と通信インタラクションすることによって、訪問点検する前に、保守端末がクライアント端末により送信されるビデオストリームを受信する方式を利用して、故障点検ポイントに対してチェック情報を記録するので、点検員の前期の非現場での点検を効果的に補助し、クライアントが点検レポートに基づいて訪問保守サービスの必要か否かを選択可能にすることができる。
【0020】
サーバにより生成される一個以上の故障点検ポイントを利用して保守員の故障判定を効果的に補助することで、故障原因の漏れを避け、判定の正確度を向上することができる。
【0021】
本発明の実施例に係るビデオ点検用保守端末は、ビデオ通信ユニットを利用してクライアント端末により送信されるビデオストリームを受信し、点検オーダー処理ユニットに表示される一個以上の故障点検ポイントを組み合わせることで、保守員の前期の非現場での点検を効果的に補助し、故障原因の漏れを避け、判定の正確度を向上することができる。故障点検ポイントチェックユニットは、故障点検ポイントのチェック情報を受信して保存し、チェック情報をサーバに送信することで、サーバが後続のステップにおいて点検レポートを生成し、点検レポートをクライアント端末に送信するので、保守員の非現場での点検を実現し、クライアントが点検レポートに基づいて訪問保守サービスの必要か否かを選択することを補助することができる。
【0022】
本発明の実施例に係るビデオ点検用サーバは、点検オーダー生成ユニットが一個以上の故障点検ポイントを含む点検オーダーを生成し、点検分配ユニットにより点検オーダーを保守端末に送信するので、点検オーダーを保守端末に効果的に分配し、保守員が後続の操作において前期の非現場での点検を完成することを補助し、故障原因の漏れを避け、判定の正確度を向上することができる。サーバは、保守端末がクライアント端末のビデオストリームを受信する過程のおいて点検記録ユニットにより記録されたチェック情報を利用し、点検レポート生成ユニットにより点検レポートを生成するとともにクライアント端末に送信するので、保守員の非現場での点検に対する補助を実現することができる。
【0023】
なお、上記の一般的な記載及び後述の詳細な記載は、単なる例示的で解釈的な記載であり、本発明を限定しない。
【0024】
以下の図面は、明細書に組み入れて本明細書の一部分を構成し、本発明に該当する実施例を例示するとともに、明細書とともに本発明の原理を解釈する。なお、以下の記載における図面は、ただ本発明の一部の実施例に過ぎない。当業者は、創造的な労働を付与しない前提で、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施例に係るビデオ点検方法のフローチャートである。
図2】本発明の実施例に係るビデオ点検用システムの構造の模式図である。
図3】本発明の実施例に係るビデオ点検用保守端末のインタフェースの模式図である。
図4】本発明の実施例に係るビデオ点検用保守端末のモジュールの模式図である。
図5】本発明の実施例に係るビデオ点検用サーバのモジュールの模式図である。
図6】本発明の実施例に係る記録媒体の模式図である。
図7】本発明の実施例に係るもう一つのビデオ点検方法のフローチャートである。
図8】本発明の実施例に係るもう一つのビデオ点検方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら、例示的な実施形態をより全面的に的に説明する。ただし、例示的な実施形態は複数種類の形態で実施することができ、ここに記述する実施例に限定されないことを理解すべきである。逆に、これらの実施形態を提供することで、本発明がさらに全面的にで完全になるとともに、例示的な実施形態の思想を全面的にで当業者に伝達する。なお、説明される特徴、構成又は特性は、任意の適切な方式で一つ又は複数の実施形態に組み合わせることができる。
【0027】
なお、図面は、本発明の模式的な図示に過ぎず、必ずしも縮尺通りに描かれてはいない。図面における同じ符号は、同じ又は類似する要素を示すため、それらの重複する説明を省略する。図面に示されるいくつかのブロック図は、機能的な実体であり、必ずしも物理的又は論理的に独立する実体に対応する必要はない。これらの機能的実体は、ソフトウェア形式で実現され、又は、1つ又は複数のハードウェアモジュール或いは集積回路で実現され、又は、異なるネットワーク及び/又はプロセッサー装置及び/又はマイクロコントローラ装置で実現されることができる。
【0028】
図1は、本発明の1つの例示的な実施例に係るビデオ点検方法のフローチャートである。図2は、本発明の実施例に係るビデオ点検用システムの構造模式図。本発明は、図1及び図2に示すように、1つのサーバ10及び複数の保守端末20を含むビデオ点検システムを提供する。ここで、サーバ10は、1つの物理的な設備に装着され、又は分布方式で複数の物理的な設備に装着されるソフトウェアアプリケーションであり、本発明のサーバの機能を実現するための実体的な設備であってもよい。保守端末20は、移動端末又はパソコンに装着されるソフトウェアアプリケーションであり、本発明の保守端末20の機能を実現するための実体設備であってもよい。
【0029】
以下、前記ビデオ点検システムと併せ、本発明のビデオ点検方法の1つの実施例を具体的に説明する。
【0030】
ステップS100において、サーバ10は、事前に保守履歴を利用し演算により点検商品情報及び故障記述情報に対応する一個以上の故障点検ポイントを全部生成する。具体的に説明すると、本実施例において、予め点検商品情報及び故障記述情報を次元(dimension)とし保守履歴に対して正規化処理を行い、特定的な点検商品情報及び故障記述情報に対応する一個以上の故障点検ポイントを生成するとともに、故障点検ポイントに対応するチェック情報履歴を生成し、前記チェック情報履歴を参考データ履歴として保存する。ほかの実施例において、ほかの方式を利用することもできる。例えば、保守履歴を利用し、機械学習又はデフォルト設定した後に機械の最適化の方式によって、特定的な点検商品情報及び故障記述情報に対応する故障点検ポイントと、前記故障点検ポイントに対応するチェック情報履歴とを獲得することができる。
【0031】
いくつかの実施例において、部品ビデオ、部品イメージ及び商品の出荷データを点検商品情報として保存されることもできる。
【0032】
ステップS101において、クライアント端末30が点検要請を送信した後、サーバ10は、クライアント端末30により送信される点検要請を受信し、前記点検要請に基づいて点検オーダーを生成する。
【0033】
図7は、示出本発明の実施例に係るもう一つのビデオ点検方法を示すフローチャートである。
【0034】
図7に示すように、ビデオ点検方法は、上記のステップS101における一つの実施例をさらに提供する。
【0035】
本発明の実施例において、図7に示すように、具体的に、ステップS101において、サーバ10は、クライアント端末30により送信される点検要請を受信するステップS1011をさらに含む。サーバ10は、点検要請のなかからクライアント情報、点検時間及び故障記述情報を獲得する。ここで、クライアント情報は、例えば、クライアント端末ID、クライアント名称、連絡先などを含むことができる。点検時間は、クライアントが希望するビデオ点検を行う時間を指す。故障記述情報は、商品名称及び商品故障の状況に対する簡単な記述を含むことができる。いくつかの実施例において、異なる商品種類に基づいて、複数の故障記述情報をそれぞれ予め設定されるとともに、クライアント端末30のインタフェースに表示することで、クライアントが選択することができるので、後期にデータ処理を行う時の統一性を確保し、ユーザの使用体験を向上することもできる。
【0036】
いくつかの実施例において、サーバ10は、前記点検要請を受信した後、ステップS1012を実行する。ステップS1012において、サーバ10は、点検要請に基づいてクライアントの取引記録を獲得し、取引記録に基づいて点検商品情報を獲得する。本発明の実施例において、サーバ10は、クライアント取引データベース40と接続され、点検要請なかのクライアント情報及び商品名称に基づいて、クライアント取引データベース40におけるクライアントの取引記録を獲得し、取引記録から点検商品情報を獲得する。点検商品情報は、商品のモデル、生産バッチなどの点検商品の具体的な内容を含む。ほかの実施例において、ステップS1012を含まなくてもよく、例えば、クライアント端末30が点検要請のなかから前記点検商品情報を提供することもできる。
【0037】
続いて、サーバ10は、故障記述情報及び点検商品情報に基づいて、故障点検ポイントを生成するステップS1013を実行する。
【0038】
サーバ10は、今回の故障記述情報及び点検商品情報を獲得した後、今回の故障記述情報及び点検商品情報をステップS100において得た参考データ履歴とマッチングすることにより、対応する一個以上の故障点検ポイントを得ることができる。サーバ10は、クライアント情報、点検商品情報、故障情報及び点検時間を含む点検オーダーを生成する。ここで、故障情報は、前記ステップにおいて獲得された一個以上の故障点検ポイントを含む。いくつかの実施例において、故障情報は、故障点検ポイントに対応するチェック情報履歴をさらに含むことで、後続のステップにおいて保守端末20に表示するので、保守員の故障判定をさらに効果的に補助し、判定の正確度を向上することができる。なお、点検時間は、クライアント端末30が予め保守端末20と通信して約束されたの点検時間であり、ほかの実施例において含まなくてよいので、前記点検時間は必ず必要となるものではない。
【0039】
続いて、図1及び図2を参考すると、ステップS102において、サーバ10は、点検オーダーを保守端末20に送信する。本発明の実施例において、サーバ10は、複数の保守端末20のなかからいずれか一つの保守端末20を分配し、分配された保守端末20に点検オーダーを送信する。例えば、分配アルゴリズムは、保守端末20のアイドル状態及び地理位置に従ってトータル加重値を演算した後、最高値を取って分配し、或いは、サーバ10は、先に、クライアント端末30が位置する地域に基づいて、地域により区画された分配サーバを分配し、その後、分配サーバにより保守端末20を分配することができる。
【0040】
保守端末20は、点検オーダーを受信するとともに、ユーザ情報、点検商品情報、故障情報及び点検時間を表示する。ステップS103において、保守端末20を使用する保守員は、点検時間に基づいて無線通信ネットワークによりクライアント端末30と接続し、対応するクライアント端末30により送信されるビデオストリームを受信する。
【0041】
図3は、本発明の実施例に係るビデオ点検用保守端末がビデオストリームを受信する時のインタフェースを示す模式図である。図3に示すように、ビデオストリームを受信する時の保守端末20のインタフェース201は、ビデオストリーム表示区域2011と、故障点検ポイント表示区域2012と、現在の故障点検ポイントのチェック情報区域2013とを含む。ビデオストリーム表示区域2011は、クライアント端末30により送信されるビデオストリームを表示するためのものである。故障点検ポイント表示区域2012は、すべての故障ポイントを表示するためのものである。ここで、現在チェックしている故障点検ポイントは、ほかの故障点検ポイントと区別される方式を利用して表示されることができる。チェック情報区域2013は、現在の故障点検ポイントのチェック情報を表示して記録するためのものである。
【0042】
保守員は、保守端末20とクライアント端末30が通信接続された後、故障ポイント表示区域2012に表示された現在の故障点検ポイントに基づいて、故障に対するチェックを開始し、クライアントは、保守員の指導に従って故障点検ポイントに関するビデオを撮影し、クライアント端末30を利用してビデオストリームの方式でリアルタイムに保守端末20に伝送する。いくつかの実施例において、保守端末20が両方向ビデオストリーム通信の方式でクライアント端末30と接続することで、保守員がクライアントを指導できるので、点検效率をさらに向上することができる。
【0043】
ステップS104において、保守端末は、故障点検ポイントのチェック情報を記録する。具体的に説明すると、保守員は、ビデオストリームに表示された内容に基づいて、現在の故障点検ポイントのチェック情報を判定し、前記チェック情報をチェック情報区域2013に記録する。いくつかの実施例において、チェック情報区域2013には、現在の故障ポイントに対応するチェック情報履歴が表示され、また、保守員が参考及び修改できるので、故障チェックに対する保守員の判定をさらに補助し、チェック效率を向上することができる。
【0044】
図8は、本発明の実施例に係るもう一つのビデオ点検方法を示すフローチャートである。
【0045】
ビデオ点検方法は、図8に示すように、上記のステップS101における一つの実施例をさらに提供する。
【0046】
いくつかの実施例において、図8に示すように、ステップS104は、ステップS1041をさらに含む。前記ステップS1041において、保守端末20は、一部の故障点検ポイントのチェック情報を記録し、前記チェック情報をサーバ10に送信する。
【0047】
いくつかの実施例において、前記チェック情報は、部品ビデオ又は部品イメージをさらに含む。保守端末20は、ビデオストリームの中から故障点検ポイントに対応する部品ビデオ又は部品イメージを獲得し、それを前記故障点検ポイントのチェック情報と特定するとともに、サーバ10に送信する。
【0048】
本発明の実施例において、インタフェース201には、録画キー2014がさらに含まれる。保守員は、保守端末20がビデオストリームを受信する時、録画キー2014に対する操作によって故障点検ポイントに対応するの部品ビデオ又は部品イメージを獲得するための指示を送信する。保守端末20は、前記指示に応答して部品ビデオ又は部品イメージを受信し、それを現在の故障点検ポイントのチェック情報と特定する。ほかの実施例において、保守端末20は、現在の故障点検ポイントの部品ビデオ又は部品イメージを自動に受信することもできる。
【0049】
いくつかの実施例において、サーバ10は、チェック情報に基づいて更新された故障情報を生成し、保守端末20に送信することができる。更新された故障情報は、一個以上の更新された故障点検ポイント及び更新されたチェック情報履歴を含む。
【0050】
具体的に説明すると、サーバ10は、受信されたチェック情報を点検商品情報又はチェック情報履歴と比較することにより、故障点検ポイントを含む故障情報をさらに細分化、縮小又は修正することができる。
【0051】
いくつかの実施例において、サーバ10は、保守端末20により送信されたチェック情報に部品ビデオ又は部品イメージが含まれる場合、部品ビデオ又は部品イメージに基づいて故障判定情報を生成し、前記故障判定情報を再び保守端末20に送信する。
【0052】
本発明の実施例において、サーバ10は、コンピュータビジョン技術を利用して部品ビデオ又は部品イメージを識別することにより特徴ポイントを獲得し、保存された点検商品情報の中の部品ビデオ又は部品イメージに対して特徴ポイントの類似度を演算することで、故障判定情報を生成する。ほかの実施例において、機械学習などの方式を利用して故障判定を行うこともできる。サーバ10により部品ビデオ又は部品イメージに対して故障判定を行うことで、保守員の故障判定をさらに補助し、人工的な判定のミスを減少し、判定效率を向上することができる。
【0053】
ここで、コンピュータビジョン技術(Computer Vision、CV)は、人間の目の代わりにカメラ及びコンピュータを利用して、ターゲットオブジェクトを識別、追跡、測定などを実行する機械ビジョンを指し、グラフィックス処理をさらに行うことによって、コンピュータ処理が人間の目の観察にもっと適切したり、機器に伝送して検査可能なイメージになるようにする。科学の一つの学科として、コンピュータビジョンは、関連する理論及び技術を研究し、イメージ又は多次元データの中から情報を獲得することができる人工知能システムを構築することを図る。コンピュータビジョン技術は、通常に、イメージ処理、イメージ識別、イメージセマンティック理解、イメージ検索、OCR(Optical Character Recognition、光学文字識別)、ビデオ処理、ビデオセマンティック理解、ビデオ内容/行為の識別、3次元物体の再構築、3D(3-Dimension、3次元)技術、仮想現実、拡張現実、位置決めの同期、地図の構築などの技術を含み、通常の顔識別、指紋識別などの生物特徴の識別技術も含む。
【0054】
ステップS1042において、保守端末20は、更新された故障情報を受信し、前記故障情報は、一個以上の更新された故障点検ポイントを含む。
【0055】
ステップS1043において、保守端末20は、前記更新された故障点検ポイントのチェック情報を記録し、チェック情報をサーバ10に送信する。
【0056】
ステップS1041乃至ステップS1043は、循環的に実行されることができる。サーバ10は、チェック情報に基づいて、故障情報を更新して保守端末20に送信することで、故障のチェック範囲を縮小し正確可能にするので、保守員を効果的に補助してチェック效率が向上されるように、すべての故障点検ポイントがチェックされるまで故障情報を更新することを行う。他の実施例において、故障情報を更新するステップを含まなくてもよい。
【0057】
保守端末20は、部品ビデオ又は部品イメージを獲得し、それをチェック情報と特定し、また、サーバ10により故障判定を行うとともに保守端末20に送信するので、保守員の故障判定をさらに補助する。
【0058】
このような方式を利用して故障点検ポイントの漏れを避けるので、保守員が全面的に確実に点検することをさらに補助することができる。
【0059】
ステップS105において、サーバ10は、受信されたすべての故障点検ポイントのチェック情報に基づいて点検レポートを生成し、点検レポートをクライアント端末30に送信する。サーバ10は、前記点検レポートを保守履歴として保存する。本発明の実施例において、サーチレポートは、故障の原因に従ってすべての故障点検ポイントのチェック情報を配列するとともに、保守コメントを提供するので、クライアントが点検レポートに基づいて保守員の訪問保守の必要か否かを判断することが便利になる。
【0060】
上記のビデオ点検方法及びシステムによると、クライアント端末30及びサーバ10が保守端末20と通信インタラクションすることによって、訪問点検する前に、保守端末20がクライアント端末30により送信されるビデオストリームを受信する方式を利用して、故障点検ポイントに対して記録チェック情報を記録し、并由サーバ10により点検レポートを生成するとともにクライアント端末30に送信するので、点検員の前期の非現場での点検を効果に補助し、クライアントが点検レポートに基づいて訪問保守サービスの必要か否かを選択可能にすることができる。サーバ10により生成された一個以上の故障点検ポイントを利用して、保守員の故障判定を効果的に補助し、故障原因の漏れを避け、判定の正確度を向上することができる。
【0061】
なお、前記ビデオ点検方法におけるステップは、本発明に係る例示的な実施例における方法に含まれる処理の例示的な説明であり、限定する目的とするものではない。容易に理解するため、前記図面に示された処理は、これらの処理の時間手順を示したり限定したりするものではない。また、容易に理解するため、これらの処理は、例えば複数のモジュールで同期又は非同期に実行される。
【0062】
図4は、本発明の実施例に係るビデオ点検用保守端末のモジュールを示す模式図である。以下、図4を組み合わせて、本発明の1つの実施例に係る保守端末20を説明する。
【0063】
保守端末20は、点検オーダー処理ユニット21と、ビデオ通信ユニット22と、故障点検ポイントチェックユニット23とを含む。点検オーダー処理ユニット21は、サーバ10から送信される点検オーダーを受信し、点検オーダーに基づいて、クライアント情報、点検商品情報及び一個以上の故障点検ポイントが含まれる故障情報を表示する。ビデオ通信ユニット22は、無線通信ネットワークを利用して、クライアント端末30により送信されるビデオストリームを受信する。本実施例において、ビデオ通信ユニット22は、クライアント端末30にもビデオストリームを送信できるるので、インタラクション性を向上し、点検效率を向上することができる。故障点検ポイントチェックユニット23は、故障点検ポイントのチェック情報を受信して保存するとともに、チェック情報をサーバ10に送信する。本発明の実施例において、故障点検ポイントチェックユニット23は、故障点検ポイントのチェック情報に対する保守員の入力及び変更に応答してチェック情報を保存し、それをサーバ10に送信する。本発明の実施例において、故障点検ポイントのチェック情報に対する保守員の入力及び変更を受信する前に、事前にサーバ10から現在の故障点検ポイントに対応するチェック情報履歴を獲得するとともに、それを保守端末20に表示するので、保守員の故障チェックを更に補助し、点検の正確度及び效率を向上することができる。
【0064】
いくつかの実施例において、保守端末20は、ビデオストリームの中から故障点検ポイントに対応する部品ビデオ又は部品イメージを獲得し、それを故障点検ポイントのチェック情報と特定するための故障保守情報獲得ユニット24をさらに含む。本発明の実施例において、故障保守情報獲得ユニット24は、保守端末20に対する保守員の操作に応答し、例えば、保守員が録画キー2014をクリックする場合、部品ビデオ又は部品イメージをキャプチャーして保存し、また、故障点検ポイントチェックユニット23によって部品ビデオ又は部品イメージをチェック情報としてサーバ10に送信する。保守端末20は、サーバ10から戻る部品ビデオ又は部品イメージを基づいて、故障判定情報を生成することで、保守員の故障チェックを効果的に補助し、主観的な間違いを減少し、点検の正確度を向上することができる。
【0065】
なお、保守端末20は、上記の実施例において説明されたユニット以外、実際の機能及びニーズに基づいて、ほかの機能を有するユニットを含むこともできる。例えば、無線データ通信を行うための通信ユニット、表示ユニット、制御ユニットなどを含むことができる。
【0066】
また、保守端末20は、上記の実施例において説明された1つの実施例におけるビデオ点検方法及びシステムを実現するように設置されることができる。この時、保守端末20の設置は、上記のビデオ点検方法の説明を参考することができるので、ここでは、その説明を省略する。
【0067】
保守端末20は、携帯電話、ゲームコンソール、タブレットコンピュータ、電子書籍リーダー、スマートグラス、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、動画エキスパート圧縮標準オーディオ4)プレーヤー、スマートホームデバイス、AR(Augmented Reality、拡張現実)設備、VR(Virtual Reality、仮想現実)設備などの移動端末であることができる。或いは、保守端末20は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)であり、例えば、ノートパソコン及びデスクトップコンピュータなどがであってもよい。保守端末20において、各ユニットは、アプリケーションプログラムに対応する機能モジュールであってもよい。
【0068】
上記の説明からわかるように、本発明に係るビデオ点検用保守端末20は、ビデオ通信ユニット22を利用してクライアント端末30により送信されるビデオストリームを受信し、点検オーダー処理ユニット21に表示される一個以上の故障点検ポイントを組み合わせることで、保守員の前期の非現場での点検を効果的に補助し、故障原因の漏れを避け、判定の正確度を向上することができる。故障点検ポイントチェックユニット23は、故障点検ポイントのチェック情報を受信して保存し、チェック情報をサーバ10に送信することで、サーバ10が後続のステップにおいて点検レポートを生成し、点検レポートをクライアント端末に送信するので、非現場での点検を実現し、クライアントが点検レポートに基づいて訪問保守サービスの必要か否かを選択することを補助することができる。
【0069】
図5は、本発明の実施例に係るビデオ点検用サーバのモジュールを示す模式図である。以下、図5を組み合わせて、本発明の実施例に係るサーバ10を説明する。
【0070】
サーバ10は、点検オーダー生成ユニット11と、点検分配ユニット12と、点検記録ユニット13と、点検レポート生成ユニット14とを含む。ここで、点検オーダー生成ユニット11は、クライアント端末30により送信される点検要請を受信し、点検要請に基づいて点検オーダーを生成し、前記点検オーダーは、クライアント情報、点検商品情報及び一個以上の故障点検ポイントが含まれる故障情報を含む。具体的に説明すると、本発明の実施例において、点検オーダー生成ユニット11は、点検要請の中からクライアント情報及び故障記述情報を獲得する。ここで、クライアント情報は、例えば、クライアント端末ID、クライアント名称、連絡先などを含むことができる。故障記述情報は、商品名称及び商品故障の状況に対する簡単な記述を含むことができる。点検オーダー生成ユニット11は、点検要請におけるクライアント情報及び商品名称に基づいて、クライアントの取引記録を獲得し、取引記録から点検商品情報を獲得する。点検商品情報は、商品のモデル、生産バッチなどの点検商品の具体的な内容を含む。なお、ほかの実施例において、前記点検商品情報は、点検要請を生成する時、クライアント端末30により提供されることもできる。点検オーダー生成ユニット11は、故障記述情報及び点検商品情報に基づいて、故障点検ポイントを生成する。故障点検ポイント生成する具体的な方法は、上記のビデオ点検方法に対する説明を参考することができる。
【0071】
点検分配ユニット12は、点検オーダーを複数の保守端末20なかのいずれか1つの保守端末20に送信する。
【0072】
保守端末20は、クライアント端末30に通信接続されるとともに、クライアント端末30により送信されるビデオストリームを受信する過程において、故障点検ポイントに基づいて現在の故障点検ポイントのチェック情報を記録し、それをサーバ10に送信する。この時、サーバ10の点検記録ユニット13は、保守端末20により送信されるすべての故障点検ポイントのチェック情報を受信する。
【0073】
点検レポート生成ユニット14は、チェック情報に基づいて点検レポートを生成し、点検レポートをクライアント端末30に送信する。
【0074】
いくつかの実施例において、本発明の実施例に係るサーバ10は、故障判定ユニット15をさらに含む。保守端末20は、ビデオストリームを受信する場合、現在の故障点検ポイントに対応する部品ビデオ又は部品イメージを記録し、前記部品ビデオ又は部品イメージを現在の故障点検ポイントのチェック情報に特定し、それをサーバ10に送信する。故障判定ユニット15は、部品ビデオ又は部品イメージに基づいて故障判定情報を生成し、前記故障判定情報を保守端末20に送信することで、保守端末20の故障判定を補助することができる。ここで、故障判定ユニット15の故障判定方法は、上記のビデオ点検方法に対する説明を参考することができる。
【0075】
なお、サーバ10は、上記の実施例において説明されたユニット以外、実際の機能及びニーズに基づいて、ほかの機能を有するユニットを含むこともできる。例えば、無線データ通信を行うための通信ユニット、表示ユニット、制御ユニットなどを含むことができる。
【0076】
サーバ10は、上記で説明された1つの実施例におけるビデオ点検方法及びシステムを実現するように設置されることができる。この時、サーバ10の設置は、上記のビデオ点検方法の説明を参考することができるので、ここでは、その説明を省略する。
【0077】
サーバ10は、一台のサーバであり、又は、複数台のサーバにより組み合わせてもよく、又は、1つの仮想化プラットホームであってもよく、クラウドコンピューティングサービスセンターであってもよい。サーバ10は、ビデオ点検方法を実行するためのアプリケーションプログラムにバックグラウンドサービスを提供する。
【0078】
上記の説明からわかるように、本発明に係るビデオ点検用サーバ10は、点検オーダー生成ユニット11を利用して、一個以上の故障点検ポイントを含む点検オーダーを生成し、点検分配ユニット12を利用して、点検オーダーを保守端末20に送信することで、保守端末20を効果的に分配するので、保守員が後続の操作において前期の非現場での点検を完成することを補助し、故障原因の漏れを避け、判定の正確度を向上することができる。サーバ10は、点検記録ユニット13を利用して、保守端末20がクライアント端末30のビデオストリームを受信する過程において記録されたチェック情報を受信し、点検レポート生成ユニット14を利用して点検レポートを生成し、それをクライアント端末30に送信するので、非現場での点検の補助を実現することができる。
【0079】
本発明の示例性実施例において、本明細書における前記ビデオ点検方法を実現できるプログラム商品が記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体をさらに提供する。いくつかの可能な実施形態において、本発明の各様態によれば、プログラムコードを含むプログラム製品の形態で実現されてもよく、前記プログラム製品が端末機器で実行される場合、前記プログラムコードは、本明細書の上記の「例示的な方法」の部分に説明した本発明の様々な例示的な実施形態のステップを前記端末機器に実行させる。
【0080】
図6を参考すると、本発明の実施形態に係る前記方法を実現するためのプログラム製品900は、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)を使用し、プログラムコードを含み、端末機器、例えばパーソナルコンピュータで実行されることができる。しかしながら、本発明のプログラム製品は、これに限定されない。本願において、読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含む又は記憶する任意の有形媒体であってもく、当該プログラムは、指令実行システム、装置又は部品により使用されてもよく、又は、それらに結合して使用されてもよい。
【0081】
前記プログラム製品は、1つ又は複数の読み取り可能な媒体の任意の組み合わせを使用してもよい。読み取り可能な媒体は、読み取り可能な信号媒体又は読み取り可能な記憶媒体であってもよい。読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電子、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置又は部品、又は、上記の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例(非網羅的リスト)は、1つ又は複数の導線を有する電気的接続、可搬型ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去/プログラムが可能な読み取り専用のメモリ(EPROM又はフラッシュ)、光ファイバー、コンパクトディスク読み取り専用のメモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は、これらの任意の組み合わせを含む。
【0082】
コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドに含まれ又は搬送波の一部として伝播されるデータ信号を含んでもよく、その中で読み取り可能なプログラムコードを担持する。このような伝播されるデータ信号は、多くの形式を採用してもよく、電磁信号、光信号又は上記の任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない。読み取り可能な信号媒体は、読み取り可能な記憶媒体以外の任意の読み取り可能な媒体であってもよく、当該読み取り可能な媒体は、指令実行システム、装置又は部品により使用され又はそれらと組み合わせて使用されるためのプログラムを送信、伝播又は転送することができる。
【0083】
読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適切な媒体により転送されてもよく、無線、有線、光ケーブル、RF等、又は、上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0084】
本発明の動作を実行するためのプログラムコードは、1種又は複数種のプログラム言語の任意の組み合わせで書かれてもよく、前記プログラム言語は、Java(登録商標)、C++などのオブジェクト指向プログラム言語を含んでもよく、「C」言語又は類似のプログラム言語などの通常の手続型プログラム言語を含んでもよい。プログラムコードは、完全にユーザ計算機器で実行されたもよく、一部がユーザ計算機器で実行されてもよく、1つの独立のソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、一部がユーザ計算機器で実行されてもよく、一部が遠隔計算機器で実行されてもよく、又は、完全に遠隔計算機器又はサーバで実行されてもよい。遠隔計算機器に係る場合、遠隔計算機器は、ローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介して、ユーザの計算機器に接続されてもよく、又は、外部計算機器(例えば、インターネットサービスプロバイダによりインターネットを介して接続され)に接続されてもよい。
【0085】
なお、上記の詳細な説明において、動作を実行するための機器のいくつかのモジュール又はユニットを言及したが、このような分割は必須ではないことに留意されたい。実際には、本発明の実施形態によれば、上記説明における2つ以上のモジュール又はユニットの特徴及び機能は、1つのモジュール又はユニットにより具体化されることができる。逆に、上記説明における1つのモジュール又はユニットの特徴及び機能は、複数のモジュール又はユニットによりさらに具体化に分割されることができる。
【0086】
なお、図面において、本発明の方法の各ステップを特定的な順序で説明したが、このようなステップが必ず特定的な順序で実行されることを要求したり暗示したりすることではない。或いは、必ずすべてのステップを実行すれば、希望する結果を実現できることではない。追加的に又は代替的に、一部のステップを省略したり、複数のステップを1つのステップに組み合わせて実行したり、及び/又は、1つのステップを複数のステップに分解して実行することもできる。
【0087】
以上の実施形態の説明によって、当業者は、本明細書に記載される例示的な実施形態がソフトウェアにより実現されてもよいこと、ソフトウェアと必要なハードウェアを結合することにより実現されてもよいことを容易に理解することができる。したがって、本発明の実施形態に係る技術案は、ソフトウェア製品の形態で体現されてもよく、当該ソフトウェア製品は、1つの不揮発性記録媒体(CD-ROM、USBデバイス、モバイルハードディスク等であってもよい。)またはネットワークに記憶されてもよく、本発明の実施形態に係る方法を計算機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、端末装置又はネットワーク機器等であってもよい。)に実行させるいくつかの指令を含む。
【0088】
当業者は、本明細書を考慮し、本明細書に開示された発明を実施した後、本発明の他の実施例を容易に想到できる。本願は、本発明の任意の変形、用途又は適応性の変更を含み、これらの変形、用途又は適応性の変更は、本発明の一般的な原理に従うと共に、本発明に開示されない当技術分野における公知な常識又は慣用の技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものに過ぎず、本発明の真の範囲及び精神は、特許請求の範囲において指摘されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8