(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】カメラ起動方法及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0484 20220101AFI20240625BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
G06F3/0484
G09G5/00 550C
G09G5/00 550H
(21)【出願番号】P 2022537018
(86)(22)【出願日】2020-12-16
(86)【国際出願番号】 CN2020136788
(87)【国際公開番号】W WO2021121265
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-07-29
(31)【優先権主張番号】201911328567.0
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】曲 煥鵬
【審査官】佐藤 光起
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109151296(CN,A)
【文献】特開2019-128961(JP,A)
【文献】国際公開第2019/003571(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第110557564(CN,A)
【文献】特開2018-045729(JP,A)
【文献】iPhone Mania編集部,Vivoがデバイス両面にディスプレイ、トリプルカメラのスマホを発表間近か,[online],[2023.07.26検索],2018年11月30日,インターネット<URL: https://iphone-mania.jp/news-234198/>
【文献】裏表両面ディスプレイの「YotaPhone 3」は5.5インチ有機EL&5.2インチEインクを搭載,[online],[2023.07.26検索],2017年08月28日,インターネット<URL: https://gigazine.net/news/20170828-yotaphone-3/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0484
G09G 5/00
G09G 5/36
H04N 23/63
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのカメラに対応する第一のディスプレイスクリーンを含む電子機器によって実行されるカメラ起動方法であって、
ユーザの第一の入力を受信することであって、前記第一の入力は、ユーザによる前記第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域への入力であり、前記第一の領域は、第一のカメラに対応し、前記第一のカメラは、前記少なくとも一つのカメラのカメラであることと、
前記第一の入力に応答して、起動状態になるように前記第一のカメラを制御することとを含み、
起動状態になるように前記第一のカメラを制御することは、
前記第一のディスプレイスクリーンがターゲットアプリケーションプログラムのターゲットインターフェースを表示していることが検出された場合、前記ターゲットアプリケーションプログラムにおける、カメラを起動できる機能であるターゲット機能を起動するように前記ターゲットアプリケーションプログラムを制御して、前記第一のカメラが起動状態であるようになることを含む、カメラ起動方法。
【請求項2】
ユーザの第一の入力を受信する前、前記カメラ起動方法は、
前記第一のディスプレイスクリーン
が、前記ターゲットアプリケーションとは異なる第一のアプリケーションプログラムのインターフェイスを表示している場合、ユーザの第二の入力を受信することであって、前記第二の入力は、ユーザによる第二の領域への入力であり、前記第二の領域は、前記第一のディスプレイスクリーンにおける、いずれかのカメラに対応する領域であり、前記いずれかのカメラは、前記少なくとも一つのカメラのカメラであることと、
前記第二の入力に応答して、第一のインターフェースを表示することであって、前記第一のインターフェースには少なくとも一つの設定オプションが含まれ、一つの設定オプションは、一つのアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定するために用いられることと、
ユーザの第三の入力を受信することであって、前記第三の入力は、ユーザによる前記少なくとも一つの設定オプションのうちのターゲット設定オプションに対する入力であり、前記ターゲット設定オプションは、前記ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定するために用いられることと、
前記第三の入力に応答して、前記ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動を許可するように前記ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定することとをさらに含む、請求項1に記載のカメラ起動方法。
【請求項3】
起動状態になるように前記第一のカメラを制御する前、前記カメラ起動方法は、
前記電子機器のスクリーン状態を検出することと、
前記スクリーン状態がスクリーンロック状態である場合、前記第一の入力が第一の予め設定される入力であるか否かを決定することとをさらに含み、
起動状態になるように前記第一のカメラを制御することは、
前記第一の入力が前記第一の予め設定される入力である場合、起動状態になるように前記第一のカメラを制御することを含む、請求項1又は2に記載のカメラ起動方法。
【請求項4】
前記カメラ起動方法は、
前記スクリーン状態がスクリーンロック状態である場合、前記第一のカメラが位置する位置をユーザに提示するための提示コンテンツを前記第一の領域に予め設定される表示方式で表示することをさらに含み、
又は、
前記カメラ起動方法は、
前記スクリーン状態がロック解除状態である場合、前記第一の入力が第二の予め設定される入力であるか否かを決定することをさらに含み、
起動状態になるように前記第一のカメラを制御することは、
前記第一の入力が前記第二の予め設定される入力である場合、起動状態になるように前記第一のカメラを制御することを含む、請求項3に記載のカメラ起動方法。
【請求項5】
前記電子機器は、それぞれ少なくとも一つの第二のカメラに対応する少なくとも一つの第二のディスプレイスクリーンをさらに含み、
起動状態になるように前記第一のカメラを制御した後、前記カメラ起動方法は、
ユーザの第四の入力を受信することであって、前記第四の入力は、ユーザによる第三の領域への入力であり、前記第三の領域は、前記第一のディスプレイスクリーンにおける、前記第一の領域と異なる領域であり、又は、前記第三の領域は、一つの第二のディスプレイスクリーンにおける領域であり、前記第三の領域は、一つの第二のカメラに対応することと、
前記第四の入力に応答して、オフ状態にあるように前記第一のカメラを制御し、起動状態になるように前記一つの第二のカメラを制御することとをさらに含む、請求項1に記載のカメラ起動方法。
【請求項6】
電子機器であって、
前記電子機器は、少なくとも一つのカメラに対応する第一のディスプレイスクリーンを含み、前記電子機器は、受信モジュールと制御モジュールとを含み、
前記受信モジュールは、ユーザの第一の入力を受信するために用いられ、前記第一の入力は、ユーザによる前記第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域への入力であり、前記第一の領域は、第一のカメラに対応し、前記第一のカメラは、前記少なくとも一つのカメラのカメラであり、
前記制御モジュールは、前記受信モジュールによって受信された前記第一の入力に応答して、起動状態になるように前記第一のカメラを制御するために用いられ、
前記制御モジュールは、具体的には、前記第一のディスプレイスクリーンがターゲットアプリケーションプログラムのターゲットインターフェースを表示していることが検出された場合、前記ターゲットアプリケーションプログラムにおける、カメラを起動できる機能であるターゲット機能を起動するように前記ターゲットアプリケーションプログラムを制御して、前記第一のカメラが起動状態であるようになるために用いられる、電子機器。
【請求項7】
前記受信モジュールは、さらに、ユーザの前記第一の入力を受信する前、
前記ターゲットアプリケーションとは異なる第一のアプリケーションプログラムのインターフェイスを表示しているときにユーザの第二の入力を受信するために用いられ、前記第二の入力は、ユーザによる第二の領域への入力であり、前記第二の領域は、前記第一のディスプレイスクリーンにおける、いずれかのカメラに対応する領域であり、前記いずれかのカメラは、前記少なくとも一つのカメラのカメラであり、
前記電子機器は、表示モジュールと設定モジュールとをさらに含み、
前記表示モジュールは、前記受信モジュールによって受信された前記第二の入力に応答して、第一のインターフェースを表示するために用いられ、前記第一のインターフェースには少なくとも一つの設定オプションが含まれ、一つの設定オプションは、一つのアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定するために用いられ、
前記受信モジュールは、さらに、ユーザの第三の入力を受信するために用いられ、前記第三の入力は、ユーザによる前記少なくとも一つの設定オプションのうちのターゲット設定オプションに対する入力であり、前記ターゲット設定オプションは、前記ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定するために用いられ、
前記設定モジュールは、前記受信モジュールによって受信された前記第三の入力に応答して、前記ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動を許可するように前記ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定するために用いられる、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記電子機器は、検出モジュールと決定モジュールとをさらに含み、
前記検出モジュールは、起動状態になるように前記第一のカメラが制御モジュールにより制御される前、前記電子機器のスクリーン状態を検出するために用いられ、
前記決定モジュールは、前記検出モジュールによって検出されたスクリーン状態がスクリーンロック状態である場合、前記第一の入力が第一の予め設定される入力であるか否かを決定するために用いられ、
前記制御モジュールは、具体的には、前記第一の入力が前記第一の予め設定される入力である場合、起動状態になるように前記第一のカメラを制御するために用いられる、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記表示モジュールは、さらに、前記スクリーン状態がスクリーンロック状態である場合、前記第一のカメラが位置する位置をユーザに提示するための提示コンテンツを前記第一の領域に予め設定される表示方式で表示するために用いられ、
又は、
前記決定モジュールは、さらに、前記スクリーン状態がロック解除状態である場合、前記第一の入力が第二の予め設定される入力であるか否かを決定するために用いられ、
前記制御モジュールは、具体的には、前記第一の入力が第二の予め設定される入力である場合、起動状態になるように前記第一のカメラを制御するために用いられる、請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記電子機器は、それぞれ少なくとも一つの第二のカメラに対応する少なくとも一つの第二のディスプレイスクリーンをさらに含み、
前記受信モジュールは、さらに、起動状態になるように前記第一のカメラが前記制御モジュールにより制御された後、ユーザの第四の入力を受信するために用いられ、前記第四の入力は、ユーザによる第三の領域への入力であり、前記第三の領域は、前記第一のディスプレイスクリーンにおける、前記第一の領域と異なる領域であり、又は、前記第三の領域は、一つの第二のディスプレイスクリーンにおける領域であり、前記第三の領域は、一つの第二のカメラに対応し、
前記制御モジュールは、さらに、前記受信モジュールによって受信された前記第四の入力に応答して、オフ状態になるように前記第一のカメラを制御し、起動状態になるように前記一つの第二のカメラを制御するために用いられる、請求項6に記載の電子機器。
【請求項11】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1~5のいずれか1項に記載のカメラ起動方法のステップを実現させる、電子機器。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~5のいずれか1項に記載のカメラ起動方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
非揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも一つのプロセッサによって実行されて、請求項1~5のいずれか1項に記載のカメラ起動方法のステップを実現させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年12月20日に中国特許局で提出され、出願番号が201911328567.0であり、「カメラ起動方法及び電子機器」と称される中国特許出願の優先権を主張しており、その内容のすべては、援用で本出願に取り込まれる。
【0002】
本発明の実施例は、通信技術分野に関し、特にカメラ起動方法及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、ユーザは、電子機器のカメラを使用する時、まず、電子機器に入力を行って、電子機器にデスクトップインターフェースを表示させ、そしてこのデスクトップインターフェースに表示されている複数のアプリケーションプログラムアイコンからカメラアプリケーションプログラムアイコンを検索し、このカメラアプリケーションプログラムアイコンに選択入力を行って、電子機器に電子機器のカメラを起動させる。
【0004】
しかし、上記方法では、電子機器にカメラを起動させるために、ユーザが電子機器に入力を複数回行う必要があるため、カメラの起動中において、ユーザの操作が比較的煩雑で時間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、カメラの起動中において、ユーザの操作が比較的煩雑で時間がかかるという問題を解決できるカメラ起動方法及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術課題を解決するために、本発明の実施例は、以下の技術案を採用する。
【0007】
本発明の実施例の第一の方面によれば、少なくとも一つのカメラに対応する第一のディスプレイスクリーンを含む電子機器に用いられるカメラ起動方法を提供する。このカメラ起動方法は、ユーザの第一の入力を受信することであって、この第一の入力は、ユーザによる第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域への入力であり、この第一の領域は、第一のカメラに対応し、この第一のカメラは、少なくとも一つのカメラのカメラであることと、第一の入力に応答して、起動状態になるように第一のカメラを制御することとを含む。
【0008】
本発明の実施例の第二の方面によれば、電子機器を提供する。この電子機器は、少なくとも一つのカメラに対応する第一のディスプレイスクリーンを含み、この電子機器は、受信モジュールと制御モジュールとを含む。受信モジュールは、ユーザの第一の入力を受信するために用いられ、この第一の入力は、ユーザによる第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域への入力であり、この第一の領域は、第一のカメラに対応し、この第一のカメラは、少なくとも一つのカメラのカメラである。制御モジュールは、受信モジュールによって受信された第一の入力に応答して、起動状態になるように第一のカメラを制御するために用いられる。
【0009】
本発明の実施例の第三の方面によれば、電子機器を提供する。この電子機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶されており、プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第一の方面に記載のカメラ起動方法のステップを実現させる。
【0010】
本発明の実施例の第四の方面によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。このコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第一の方面に記載のカメラ起動方法のステップを実現させる。
【0011】
本発明の実施例の第五の方面によれば、コンピュータプログラム製品を提供する。このコンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサによって実行されて、第一の方面に記載のカメラ起動方法のステップを実現させる。
【0012】
本発明の実施例の第六の方面によれば、電子機器を提供する。この電子機器は、第一の方面に記載のカメラ起動方法のステップを実行するように構成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施例において、電子機器は、ユーザによる第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域への第一の入力に基づき、起動状態になるようにこの第一の領域に対応する第一のカメラを制御することができる。電子機器にカメラを起動させるために、ユーザが電子機器に入力を複数回行うことなく、ユーザは、ディスプレイスクリーン上での一つの領域への入力によって、電子機器における、この一つの領域に対応するカメラが起動状態になるようにすることができ、このように、ユーザの操作を簡素化し、時間を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施例によるアンドロイドオペレーティングシステムのアーキテクチャ概略図である。
【
図2】本発明の実施例によるカメラ起動方法の概略図のその一である。
【
図3】本発明の実施例によるカメラ起動方法の概略図のその二である。
【
図4】本発明の実施例による携帯電話のインターフェースの例の概略図のその一である。
【
図5】本発明の実施例によるカメラ起動方法の概略図のその三である。
【
図6】本発明の実施例による携帯電話のインターフェースの例の概略図のその二である。
【
図7】本発明の実施例による携帯電話のインターフェースの例の概略図のその三である。
【
図8】本発明の実施例による携帯電話のインターフェースの例の概略図のその四である。
【
図9】本発明の実施例によるカメラ起動方法の概略図のその四である。
【
図10】本発明の実施例による携帯電話のインターフェースの例の概略図のその五である。
【
図11】本発明の実施例による電子機器の構造概略図のその一である。
【
図12】本発明の実施例による電子機器の構造概略図のその二である。
【
図13】本発明の実施例による電子機器の構造概略図のその三である。
【
図14】本発明の実施例による電子機器のハードウェア概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は、本発明の実施例における添付図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本発明の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0016】
本発明の実施例の明細書及び特許請求の範囲における用語の「第一」及び「第二」などは、異なる対象を区別するために用いられ、対象の特定の順序を記述するためのものではない。例えば、第一の入力及び第二の入力などは、入力の特定の順序を説明するためのものではなく、異なる入力を区別するために用いられる。
【0017】
本発明の実施例の記述において、特に説明しない限り、「複数」の意味は二つ又は二つ以上を指す。例えば、複数の素子は二つの素子又は二つ以上の素子を指す。
【0018】
本明細書において「および/または」という用語は、関連対象の関連関係を記述するものであり、三種類の関係が存在し得ることを示し、例えば、表示パネル及び/又はバックライトは、表示パネルが単独で存在し、表示パネル及びバックライトが同時に存在し、バックライトが単独で存在するという三種類の状況を表すことができる。本明細書における符号「/」は、関連対象が「又は」の関係であることを示し、例えば入力/出力は入力又は出力を示す。
【0019】
本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明として表すために用いられる。本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計案は、他の実施例又は設計案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連する概念を具体的な方式で示すことを意図する。
【0020】
本発明の実施例は、カメラ起動方法及び電子機器を提供する。電子機器にカメラを起動させるために、ユーザが電子機器に入力を複数回行うことなく、ユーザは、ディスプレイスクリーン上での一つの領域への入力によって、電子機器における、この一つの領域に対応するカメラが起動状態になるようにすることができ、このように、ユーザの操作を簡素化し、時間を節約することができる。
【0021】
本発明の実施例によるカメラ起動方法及び電子機器は、起動状態になるようにカメラが電子機器により制御される過程に用いることができる。具体的には、電子機器がユーザの入力に基づき、起動状態になるようにカメラを制御する過程に用いることができる。
【0022】
本発明の実施例における電子機器は、オペレーティングシステムを有する電子機器であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよいし、iosオペレーティングシステムであってもよいし、他の可能なオペレーティングシステムであってもよい。本発明の実施例では具体的に限定されない。
【0023】
以下、アンドロイドオペレーティングシステムを例にして、本発明の実施例によるカメラ起動方法が用いられるソフトウェア環境について紹介する。
【0024】
図1に示すように、本発明の実施例による可能なアンドロイドオペレーティングシステムのアーキテクチャ概略図である。
図1において、アンドロイドオペレーティングシステムのアーキテクチャは、アプリケーションプログラムレイヤ、アプリケーションプログラムフレームワークレイヤ、システム運行ライブラリレイヤ、及びカーネルレイヤ(具体的には、Linuxカーネルレイヤであってもよい)の4レイヤを含む。
【0025】
アプリケーションプログラムレイヤは、アンドロイドオペレーティングシステムにおける各アプリケーションプログラム(システムアプリケーションプログラムとサードパーティアプリケーションプログラムを含む)を含む。
【0026】
アプリケーションプログラムフレームワークレイヤは、アプリケーションプログラムのフレームワークであり、開発者はアプリケーションプログラムのフレームワークの開発原則に従う上で、アプリケーションプログラムフレームワークレイヤに基づきいくつかのアプリケーションプログラムを開発することができる。
【0027】
システム運行ライブラリレイヤは、ライブラリ(システムライブラリとも呼ばれる)、及びアンドロイドオペレーティングシステム運行環境を含む。ライブラリは、主に、アンドロイドオペレーティングシステムに必要な各種のリソースを提供する。アンドロイドオペレーティングシステム運行環境は、アンドロイドオペレーティングシステムにソフトウェア環境を提供するために用いられる。
【0028】
カーネルレイヤは、アンドロイドオペレーティングシステムのオペレーティングシステムレイヤであり、アンドロイドオペレーティングシステムのソフトウェア階層の最下層に属する。カーネルレイヤは、Linuxカーネルに基づきアンドロイドオペレーティングシステムにコアシステムサービスとハードウェアに関連するドライバープログラムとを提供する。
【0029】
アンドロイドオペレーティングシステムを例にして、本発明の実施例において、開発者は、上記
図1に示すアンドロイドオペレーティングシステムのシステムアーキテクチャに基づき、本発明の実施例によるカメラ起動方法を実現するソフトウェアプログラムを開発することができ、それにより、このカメラ起動方法は、
図1に示すアンドロイドオペレーティングシステムに基づき運行することができる。即ち、プロセッサ又は電子機器は、アンドロイドオペレーティングシステムにおいてこのソフトウェアプログラムを運行することによって本発明の実施例によるカメラ起動方法を実現することができる。
【0030】
本発明の実施例における電子機器は、モビリティ電子機器であってもよいし、非モビリティ電子機器であってもよい。例示的に、モビリティ電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非モビリティ電子機器は、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、テラー機又はセルフサービス機などであってもよい。本発明の実施例では具体的に限定されない。
【0031】
以下では、添付図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シーンにより、本発明の実施例によるカメラ起動方法及び電子機器について詳細に説明する。
【0032】
本発明の実施例において、ユーザは、電子機器を用いて撮影を行う時、電子機器によって起動状態になるようにカメラを制御することができ、それにより、ユーザは、このカメラにより画像を収集し、撮影することができる。起動状態になるようにカメラを制御する過程において、ユーザが電子機器に入力を複数回行う必要があるのを回避するために、電子機器は、ユーザによるディスプレイスクリーンにおける一つの領域(例えばカメラ(スクリーン下のカメラ)の、このディスプレイスクリーンにおける対応する領域)への一つの入力に基づき、起動状態になるようにカメラを迅速に制御して、ユーザの操作を簡素化し、時間を節約することができる。
【0033】
本発明の実施例によるカメラ起動方法については、
図2は、本発明の実施例によるカメラ起動方法のフローチャートを示し、この方法は、
図1に示すアンドロイドオペレーティングシステムを有する電子機器に用いることができる。
図2に示すように、本発明の実施例によるカメラ起動方法は、以下のステップ201及びステップ202を含んでもよい。
【0034】
ステップ201において、電子機器は、ユーザの第一の入力を受信する。
【0035】
本発明の実施例において、電子機器は、少なくとも一つのカメラに対応する第一のディスプレイスクリーンを含む。
【0036】
本発明の実施例において、上記第一の入力は、ユーザによる第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域への入力であり、この第一の領域は、第一のカメラに対応し、この第一のカメラは、少なくとも一つのカメラのカメラである。
【0037】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器がスクリーンロックかつ点灯状態である場合、ユーザは、電子機器に第一の入力を行って、起動状態になるように第一のカメラが電子機器により制御されることをトリガーしてもよく、又は、電子機器がデスクトップを表示している場合、ユーザは、電子機器に第一の入力を行って、起動状態になるように第一のカメラが電子機器により制御されることをトリガーしてもよく、又は、電子機器がアプリケーションプログラムのインターフェースを表示している場合、ユーザは、電子機器に第一の入力を行って、電子機器が起動状態になるように第一のカメラを制御することをトリガーしてもよい。
【0038】
選択的には、本発明の実施例において、上記第一のディスプレイスクリーンの第一の面に少なくとも一つのカメラが接続されている。
【0039】
なお、上記「第一のディスプレイスクリーンの第一の面」は、第一のディスプレイスクリーンの、ユーザの入力に応答できない面として理解され得る。
【0040】
選択的には、本発明の実施例において、上記少なくとも一つのカメラのうちの各カメラのそれぞれは、スクリーン下のカメラであってもよい。
【0041】
なお、上記「スクリーン下のカメラ」は、ディスプレイスクリーンの、ユーザの入力に応答できない面に接続されかつ貼り合わせられるカメラとして理解され得る。ディスプレイスクリーンのスクリーン下のカメラに接続されかつ貼り合わせられる領域が光透過領域であるため、このスクリーン下のカメラがこの光透過領域を介して撮影することができると理解され得る。
【0042】
選択的には、本発明の実施例において、上記第一のカメラは、スクリーン下のカメラであってもよく、この第一のカメラは、第一のディスプレイスクリーンの第一の面に接続されかつ貼り合わせられる。
【0043】
選択的には、本発明の実施例において、上記第一の領域は、第一のディスプレイスクリーンの、ユーザの入力に応答できる面における、第一のカメラに接続されかつ貼り合わせられる領域に対応する領域であってもよい。
【0044】
選択的には、本発明の実施例において、上記第一の領域の中心点と第一のカメラの中心点とを結ぶ線は、第一のディスプレイスクリーンが位置する平面に垂直となる。
【0045】
選択的には、本発明の実施例において、上記第一の入力は、ユーザによる第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域へのクリック入力であってもよく、又は、ユーザによる第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域でのスライド入力であってもよい。
【0046】
なお、上記「第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域でのスライド入力」は、このスライド入力の開始位置が第一の領域内にあり、スライド入力の終了位置が第一の領域内又は第一の領域外にあることとして理解され得る。
【0047】
ステップ202において、電子機器は、第一の入力に応答して、起動状態になるように第一のカメラを制御する。
【0048】
本発明の実施例において、起動状態になるように第一のカメラを制御した後、電子機器は、第一のカメラによって画像を収集することができる。
【0049】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器は、電子機器における撮影系アプリケーションプログラム(即ち撮影機能を有するアプリケーションプログラム、例えばカメラアプリケーションプログラム)によって起動状態になるように第一のカメラを制御して、この撮影系アプリケーションプログラムの撮影インターフェースを表示することができる。
【0050】
電子機器が任意のインターフェースを表示している場合、ユーザは、電子機器によるデスクトップの表示をトリガーした後、デスクトップにおいて撮影系アプリケーションプログラムのアイコンに入力を行って、撮影インターフェースを表示することなく、ユーザは、第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域に第一の入力を行うことによって、電子機器は、第一のカメラを迅速にオンにし、撮影系アプリケーションプログラムの撮影インターフェースを表示することができ、このように、ユーザの操作を簡素化し、時間を節約することができる。
【0051】
選択的には、本発明の実施例において、
図2を結び付けながら、
図3に示すように、上記ステップ202は、具体的には、下記のステップ202aによって実現されてもよい。
【0052】
ステップ202aにおいて、電子機器は、第一の入力に応答して、第一のディスプレイスクリーンがターゲットアプリケーションプログラムのターゲットインターフェースを表示していることが検出された場合、ターゲット機能を起動するようにターゲットアプリケーションプログラムを制御して、第一のカメラが起動状態であるようになる。
【0053】
本発明の実施例において、上記ターゲット機能は、ターゲットアプリケーションプログラムにおける、カメラを起動できる機能である。
【0054】
電子機器は、ターゲットアプリケーションプログラムにおけるターゲット機能によって、第一のカメラを起動することができ、即ちターゲット機能は、ターゲットアプリケーションプログラムにおける、カメラを使用できる機能であることが理解され得る。
【0055】
選択的には、本発明の実施例において、上記ターゲット機能は、カメラアプリケーションプログラムにおける撮影機能、アプリケーションプログラム(例えば支払い機能を有するアプリケーションプログラム)におけるスキャン機能又は顔識別機能であってもよい。
【0056】
選択的には、本発明の実施例において、ユーザは、電子機器のデスクトップにおいてターゲットアプリケーションプログラムの識別子(例えばターゲットアプリケーションプログラムのアイコン)に選択入力を行うことによって、第一のディスプレイスクリーンにターゲットインターフェースを表示させることができる。
【0057】
本発明の実施例において、電子機器は、第一の入力に応答して、第一のディスプレイスクリーンにおけるインターフェースがターゲットアプリケーションプログラムのターゲットインターフェースであるか否かを検出することができ、第一のディスプレイスクリーンがターゲットインターフェースを表示している場合、ユーザは、この第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域に第一の入力を行うことによって、電子機器は、ターゲット機能を起動するようにターゲットアプリケーションプログラムを制御することができる。
【0058】
選択的には、本発明の実施例において、ユーザは、ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を、カメラの起動への許可として予め設定することができ、それにより、ユーザは、第一の領域に第一の入力を行うことによって、電子機器は、ターゲット機能を起動するようにターゲットアプリケーションプログラムを制御することができる。
【0059】
選択的には、本発明の実施例において、ターゲットアプリケーションプログラムのインストールファイル(例えばマニフェスト(manifest)ファイル)において、カメラ(camera)のターゲット機能の権限を設定し、このターゲット機能が起動可能なカメラのインターフェース(例えば起動(activity)の情報、カスタマイズインターフェース(view)など)情報をメタデータ(meta-data)にカプセル化し、インターフェース名称(例えばアンドロイド:名称(android:name))にターゲット機能の名称を入力し、インターフェース情報(例えばアンドロイド:データ(android:value))にターゲット機能のインターフェース情報を入力することができ、それにより、ターゲットアプリケーションプログラムをインストールする時、パッケージマネージャ(packagemanager)は、このターゲットアプリケーションプログラムのmanifestファイルをスキャンすることによって、cameraのターゲット機能権限が設定されており、android:nameに合致する情報を保存する。
【0060】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器は、ターゲットアプリケーションプログラムにターゲット機能が含まれるか否かを検出し、ターゲットアプリケーションプログラムにターゲット機能が含まれる場合、ターゲット機能を起動するようにターゲットアプリケーションプログラムを制御することができる。
【0061】
選択的には、本発明の実施例において、ターゲットアプリケーションプログラムがターゲット機能を含む場合、電子機器は、このターゲットアプリケーションプログラムの提供するルート(例えばandroid:valueにおけるルート)を介して、ターゲット機能を起動して、第一のカメラが起動状態であるようにすることができる。
【0062】
選択的には、本発明の実施例において、上記ターゲットアプリケーションプログラムは、撮影機能のアプリケーションプログラムであり、例えば、チャット系アプリケーションプログラム、ウェブページ系アプリケーションプログラム、ショートビデオインタラクション系アプリケーションプログラム及び生放送系アプリケーションプログラムなどのいずれかであってもよい。
【0063】
例示的に、電子機器が携帯電話であることを例にして説明する。
図4の(A)に示すように、携帯電話は、ターゲットアプリケーションプログラム(例えばアプリケーションプログラムa)のターゲットインターフェース(例えばインターフェース10)を表示しており、ユーザがインターフェース10における第一の領域(例えば領域11)に第一の入力(例えばクリック入力)を行うことによって、携帯電話は、ターゲット機能を起動するようにアプリケーションプログラムaを制御することができる。ユーザが領域11に第一の入力を行った後、
図4の(B)に示すように、携帯電話は、ターゲット機能を起動するようにアプリケーションプログラムaを制御し、このターゲット機能のインターフェース12を表示する。
【0064】
本発明の実施例において、ユーザがターゲットアプリケーションプログラムにおいてターゲット機能を検索して入力を複数回行うことなく、ユーザが第一の領域に第一の入力を行うことによって、電子機器にターゲットアプリケーションプログラムのターゲット機能を直接起動させることができるため、ユーザの操作を簡素化し、時間を節約することができる。
【0065】
本発明の実施例は、カメラ起動方法を提供する。電子機器は、ユーザによる第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域への第一の入力に基づき、起動状態にあるようにこの第一の領域に対応する第一のカメラを制御することができる。電子機器にカメラを起動させるために、ユーザが電子機器に入力を複数回行うことなく、ユーザによるディスプレイスクリーン上での一つの領域への入力によって、電子機器における、この一つの領域に対応するカメラが起動状態になるようにすることができ、このように、ユーザの操作を簡素化し、時間を節約することができる。
【0066】
選択的には、本発明の実施例において、上記ステップ201の前に、本発明の実施例によるカメラ起動方法は、下記のステップ301~ステップ304をさらに含んでもよい。
【0067】
ステップ301において、電子機器は、ユーザの第二の入力を受信する。
【0068】
本発明の実施例において、上記第二の入力は、ユーザによる第二の領域への入力であり、この第二の領域は、第一のディスプレイスクリーンにおける、いずれかのカメラに対応する領域であり、このいずれかのカメラは、少なくとも一つのカメラのカメラである。
【0069】
本発明の実施例において、上記第二の入力は、電子機器がカメラの起動権限の設定インターフェースを表示することをトリガーするために用いられる。
【0070】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器が第一のアプリケーションプログラム(例えば設定アプリケーションプログラム)のインターフェースを表示している場合、ユーザは、電子機器に第二の入力を行ってもよい。
【0071】
選択的には、本発明の実施例において、上記第二の入力は、具体的には、ユーザによる第二の領域へのクリック入力であってもよく、又は、ユーザによる第二の領域でのスライド入力であってもよい。
【0072】
ステップ302において、電子機器は、第二の入力に応答して、第一のインターフェースを表示する。
【0073】
本発明の実施例において、上記第一のインターフェースには少なくとも一つの設定オプションが含まれ、この少なくとも一つの設定オプションのうちの各設定オプションは、それぞれ、一つのアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定するために用いられる。
【0074】
選択的には、本発明の実施例において、少なくとも一つの設定オプションのうちの各設定オプションに対して、ユーザが一つの設定オプションに入力を行うことによって、電子機器は、この一つのアプリケーションプログラムによるカメラの起動を許可する、又は、この一つのアプリケーションプログラムによるカメラの起動を禁止するように、この一つのアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定することができる。
【0075】
上記少なくとも一つのアプリケーションプログラムは、いずれも撮影機能を有するアプリケーションプログラムであり、即ち電子機器は、少なくとも一つのアプリケーションプログラムのうちの各アプリケーションプログラムにおける一つの機能によって、第一のカメラを起動することができることが理解され得る。
【0076】
ステップ303において、電子機器は、ユーザの第三の入力を受信する。
【0077】
本発明の実施例において、上記第三の入力は、ユーザによる少なくとも一つの設定オプションのうちのターゲット設定オプションへの入力であり、このターゲット設定オプションは、ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定するために用いられる。
【0078】
本発明の実施例において、上記ターゲット設定オプションは、少なくとも一つの設定オプションのうちの、ターゲットアプリケーションプログラムに対応する設定オプションである。
【0079】
選択的には、本発明の実施例において、上記第三の入力は、具体的には、ユーザによるターゲット設定オプションに対する選択入力であってもよい。
【0080】
ステップ304において、電子機器は、第三の入力に応答して、ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動を許可するようにターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定する。
【0081】
なお、上記「ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動を許可する」は、カメラが起動状態になるように、電子機器がターゲットアプリケーションプログラムによって一つの機能(例えばターゲット機能)を起動することを許可することとして理解され得る。
【0082】
本発明の実施例において、ユーザは、第二の領域に直接入力を行うことによって、電子機器に第一のインターフェースを表示させることができ、それにより、ユーザは、この第一のインターフェースにおいて、アプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を迅速に設定することができる。
【0083】
選択的には、本発明の実施例において、
図2を結び付けながら、
図5に示すように、上記ステップ202の「起動状態になるように第一のカメラを制御する」の前、本発明の実施例によるカメラ起動方法は、下記のステップ401及びステップ402をさらに含んでもよく、且つ上記ステップ202は、具体的には、下記のステップ202bによって実現されてもよい。
【0084】
ステップ401において、電子機器は、第一の入力に応答して、電子機器のスクリーン状態を検出する。
【0085】
選択的には、本発明の実施例において、上記スクリーン状態は、ロック解除状態及びスクリーンロック状態のいずれか一つであってもよい。
【0086】
なお、上記ロック解除状態は、電子機器のディスプレイスクリーンが点灯状態にあることとして理解され得る。上記スクリーンロック状態は、電子機器のディスプレイスクリーンが点灯してロックが解除されていない状態であるか、又は、電子機器のディスプレイスクリーンが消灯している状態である。
【0087】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器は、電子機器のディスプレイスクリーンの明暗状態を検出することで、電子機器のスクリーン状態を検出することができる。
【0088】
選択的には、本発明の実施例において、上記ロック解除状態は、具体的には、電子機器のディスプレイスクリーンにデスクトップが表示されている状態、又は、電子機器のディスプレイスクリーンにアプリケーションプログラム(例えばターゲットアプリケーションプログラム)のインターフェースが表示されている状態であってもよい。
【0089】
ステップ402において、スクリーン状態がスクリーンロック状態である場合、電子機器は、第一の入力が第一の予め設定される入力であるか否かを決定する。
【0090】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器は、第一の入力の入力パラメータが第一の予め設定される条件を満たすか否かによって、この第一の入力が第一の予め設定される入力であるか否かを決定することができる。
【0091】
選択的には、本発明の実施例において、上記入力パラメータは、入力方向、入力距離、入力軌跡及び入力タイプのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0092】
なお、上記「入力方向」は、入力の開始位置から終了位置までの方向として理解され得る。上記「入力距離」は、入力の開始位置から終了位置までの距離として理解され得る。
【0093】
選択的には、本発明の実施例において、上記入力軌跡は、円形軌跡、弧形軌跡、長方形軌跡及び不規則図形軌跡などのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0094】
選択的には、本発明の実施例において、上記入力タイプは、クリック入力、ダブルクリック入力、長押し入力及びスライド入力などのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0095】
選択的には、本発明の実施例において、スクリーン状態がスクリーンロック状態である場合、第一の入力は、具体的には、ユーザによる第一の領域へのスライド入力であってもよい。
【0096】
選択的には、本発明の実施例において、上記第一の予め設定される条件は、第一の入力の入力方向が予め設定される方向と同じである条件、第一の入力の入力距離が予め設定される閾値以上である条件、第一の入力の入力軌跡が予め設定される軌跡である条件、及び第一の入力の入力タイプが予め設定される入力タイプである条件のうちの少なくとも一つを含む。
【0097】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器は、第一の入力の入力パラメータを取得し、この第一の入力の入力パラメータが第一の予め設定される条件を満たすか否かを決定することができる。
【0098】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器は、ディスプレイスクリーン(例えば第一のディスプレイスクリーン)における第一の入力の入力開始位置(即ち押圧開始位置)、及びこの第一の入力の終了位置(即ちユーザの指がディスプレイスクリーンから離れた位置)を取得することで、この第一の入力の入力方向が予め設定される方向と同じであるか否かを決定することにより、この第一の入力が第一の予め設定される入力であるか否かを決定することができる。
【0099】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器は、ディスプレイスクリーン(例えば第一のディスプレイスクリーン)における第一の入力の入力開始位置(即ち押圧開始位置)、及びこの第一の入力の終了位置(即ちユーザの指がディスプレイスクリーンから離れた位置)を取得することで、この第一の入力の入力距離が予め設定される閾値以上であるか否かを決定することにより、この第一の入力が第一の予め設定される入力であるか否かを決定することができる。
【0100】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器は、第一の入力の位置情報をリアルタイムに取得することで、この位置情報に基づいてこの第一の入力の入力軌跡を決定して、この第一の入力の入力軌跡が予め設定される軌跡であるか否かを決定することにより、この第一の入力が第一の予め設定される入力であるか否かを決定することができる。
【0101】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器は、第一の入力の入力タイプを取得し、この第一の入力の入力タイプが予め設定される入力タイプであるか否かを決定することにより、この第一の入力が第一の予め設定される入力であるか否かを決定することができる。
【0102】
ステップ202bにおいて、第一の入力が第一の予め設定される入力である場合、起動状態になるように第一のカメラを制御する。
【0103】
選択的には、本発明の実施例において、第一の入力が第一の予め設定される入力である場合、電子機器は、電子機器における撮影系アプリケーションプログラムによって起動状態になるように第一のカメラを制御して、この撮影系アプリケーションプログラムの撮影インターフェースを表示することができる。
【0104】
例示的に、
図6に示すように、携帯電話のスクリーン状態がスクリーンロック状態であり(例えば点灯してロックが解除されていない状態、即ち携帯電話にインターフェース13が表示されている状態であり)、ユーザは、携帯電話の第一の領域(例えば領域14)に第一の入力(例えばスライド入力)を行って、携帯電話に携帯電話のスクリーン状態を検出させることができ、このスライド入力の入力距離が予め設定される閾値以上の場合、携帯電話は、撮影系アプリケーションプログラムによって、起動状態になるように第一のカメラを制御して、この撮影系アプリケーションプログラムの撮影インターフェースを表示することができる。
【0105】
本発明の実施例において、ユーザは、電子機器のスクリーン状態がスクリーンロック状態である場合、電子機器に第一の入力を行って、第一の入力が第一の予め設定される入力である場合、カメラを迅速に起動することができる。
【0106】
選択的には、本発明の実施例において、上記ステップ402は、下記のステップ403に置き換えられてもよく、且つ上記ステップ202は、具体的には、下記のステップ202cによって実現されてもよい。
【0107】
ステップ403において、スクリーン状態がロック解除状態である場合、電子機器は、第一の入力が第二の予め設定される入力であるか否かを決定する。
【0108】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器は、第一の入力の入力パラメータが第二の予め設定される条件を満たすか否かによって、この第一の入力が第二の予め設定される入力であるか否かを決定してもよい。
【0109】
選択的には、本発明の実施例において、上記第二の予め設定される条件は、第一の入力の入力タイプが予め設定されるタイプであることである。
【0110】
選択的には、本発明の実施例において、スクリーン状態がロック解除状態である場合、第一の入力は、具体的には、ユーザによる第一の領域へのクリック入力、予め設定される回数のクリック入力又は長押し入力であってもよい。
【0111】
ステップ202cにおいて、第一の入力が第二の予め設定される入力である場合、電子機器は、起動状態になるように第一のカメラを制御する。
【0112】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器のスクリーン状態がロック解除状態であり、かつ電子機器にデスクトップが表示されている場合、第一の入力が第二の予め設定される入力であると、電子機器は、電子機器における撮影系アプリケーションプログラムによって、起動状態になるように第一のカメラを制御して、この撮影系アプリケーションプログラムの撮影インターフェースを表示することができる。
【0113】
例示的に、
図7に示すように、携帯電話のスクリーン状態がロック解除状態であり(例えばデスクトップインターフェース15が表示されており)、ユーザは、携帯電話の第一の領域(例えば領域16)に第一の入力を行うことによって、携帯電話に携帯電話のスクリーン状態を検出させることができ、この第一の入力の入力タイプが予め設定されるタイプ(例えばクリック入力タイプ)である場合、携帯電話は、撮影系アプリケーションプログラムによって起動状態になるように第一のカメラを制御して、この撮影系アプリケーションプログラムの撮影インターフェースを表示することができる。
【0114】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器のスクリーン状態がロック解除状態であり、かつ電子機器にアプリケーションプログラムのインターフェースが表示されている場合、第一の入力が第二の予め設定される入力であると、電子機器は、このターゲットアプリケーションプログラムをバックグラウンドで運行し、撮影系アプリケーションプログラムによって起動状態になるように第一のカメラを制御して、この撮影系アプリケーションプログラムの撮影インターフェースを切り替えて表示することができる。
【0115】
例示的に、
図8に示すように、携帯電話のスクリーン状態がロック解除状態であり(例えばアプリケーションプログラムbのインターフェース17が表示されており)、ユーザは、携帯電話の第一の領域(例えば領域18)に第一の入力を行うことによって、携帯電話に携帯電話のスクリーン状態を検出させることができ、この第一の入力の入力タイプが予め設定されるタイプ(例えばクリック入力タイプ)である場合、携帯電話は、このアプリケーションプログラムcをバックグラウンドで運行し、撮影系アプリケーションプログラムによって起動状態になるように第一のカメラを制御して、この撮影系アプリケーションプログラムの撮影インターフェースを切り替えて表示することができる。
【0116】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器のスクリーン状態がロック解除状態であり、かつ電子機器にアプリケーションプログラム(例えばターゲットアプリケーションプログラム)のインターフェースが表示されている場合、第一の入力が第二の予め設定される入力であると、電子機器は、ターゲット機能を起動するようにこのターゲットアプリケーションプログラムを制御して、第一のカメラが起動状態であるようにすることができる。
【0117】
本発明の実施例において、ユーザは、電子機器のスクリーン状態がロック解除状態である場合、電子機器に第一の入力を行って、第一の入力が第二の予め設定される入力である場合、カメラを迅速に起動することができる。
【0118】
選択的には、本発明の実施例において、
図5を結び付けながら、
図9に示すように、上記ステップ201の前、本発明の実施例によるカメラ起動方法は、下記のステップ501をさらに含んでもよい。
【0119】
ステップ501において、スクリーン状態がスクリーンロック状態である場合、電子機器は、提示コンテンツを第一の領域に予め設定される表示方式で表示する。
【0120】
本発明の実施例において、上記提示コンテンツは、第一のカメラが位置する位置をユーザに提示するために用いられる。
【0121】
本発明の実施例において、上記提示コンテンツは、画像コンテンツ、動画コンテンツ及びテキストコンテンツなどのいずれか1つであってもよい。
【0122】
選択的には、本発明の実施例において、電子機器は、電子機器のスクリーン状態をリアルタイムに検出することができ、スクリーン状態がスクリーンロック状態かつ消灯状態である場合、第一の領域に提示コンテンツを表示することができる。
【0123】
選択的には、本発明の実施例において、上記予め設定される表示方式は、フリッカ表示方式、周期的表示方式及び明暗交互表示方式などのいずれか1つであってもよい。
【0124】
例示的に、
図10に示すように、携帯電話のスクリーン状態がスクリーンロック状態かつ消灯状態である場合、携帯電話は、第一の領域に提示コンテンツ(例えば画像コンテンツ19)を表示することができ、この画像コンテンツ19は、第一のカメラが位置する位置をユーザに提示するために用いられる。
【0125】
本発明の実施例において、電子機器は、第一の領域に提示コンテンツを表示し、第一のカメラが位置する位置(即ち第一の領域)をユーザに提示することができ、それにより、ユーザは、この第一の領域に正確に入力を行って、起動状態になるように第一のカメラを迅速に制御することができる。
【0126】
選択的には、本発明の実施例において、上記ステップ202の後、本発明の実施例によるカメラ起動方法は、下記のステップ601及びステップ602さらに含んでもよい。
【0127】
ステップ601において、電子機器は、ユーザの第四の入力を受信する。
【0128】
本発明の実施例において、電子機器は、それぞれ少なくとも一つの第二のカメラに対応する少なくとも一つの第二のディスプレイスクリーンをさらに含む。
【0129】
本発明の実施例において、上記第四の入力は、ユーザによる第三の領域への入力であり、この第三の領域は、第一のディスプレイスクリーンにおける、第一の領域と異なる領域であり、又は、この第三の領域は、一つの第二のディスプレイスクリーンにおける領域であり、この第三の領域は、一つの第二のカメラに対応する。
【0130】
選択的には、本発明の実施例において、上記少なくとも一つの第二のディスプレイスクリーンのうちの各第二のディスプレイスクリーンの第一の面に少なくとも一つのカメラが接続されている。
【0131】
なお、上記「第二のディスプレイスクリーンの第一の面」は、第二のディスプレイスクリーンの、ユーザの入力に応答できない面として理解され得る。
【0132】
選択的には、本発明の実施例において、各第二のディスプレイスクリーンのそれぞれは、少なくとも一つの第二のカメラに対応し、各第二のカメラは、それぞれスクリーン下のカメラである。
【0133】
選択的には、本発明の実施例において、上記第一のカメラと一つの第二のカメラとは、同一のディスプレイスクリーン(即ち第一のディスプレイスクリーン)に対応するカメラであってもよく、即ち第三の領域は、第一のディスプレイスクリーンにおける、第一の領域と異なる領域である。
【0134】
選択的には、本発明の実施例において、上記第一のカメラと一つの第二のカメラとは、異なるディスプレイスクリーンに対応するカメラであってもよく、即ち第一のカメラは第一のディスプレイスクリーンに対応するカメラ、一つの第二のカメラは一つの第二のディスプレイスクリーンに対応するカメラである。
【0135】
選択的には、本発明の実施例において、上記第一のカメラは、電子機器のフロントカメラであってもよく、一つの第二のカメラは電子機器のバックカメラであってもよく、又は、上記第一のカメラは電子機器のバックカメラであってもよく、一つの第二のカメラは電子機器のフロントカメラであってもよい。
【0136】
選択的には、本発明の実施例において、上記第四の入力は、具体的には、ユーザによる第三の領域へのクリック入力であってもよい。
【0137】
ステップ602において、電子機器は、第四の入力に応答して、オフ状態になるように第一のカメラを制御し、起動状態になるように一つの第二のカメラを制御する。
【0138】
本発明の実施例において、電子機器は、第一のカメラの撮影機能をオフにし、一つの第二のカメラの撮影機能を起動した後、この第二のカメラによって画像を収集し、撮影系アプリケーションプログラムのインターフェースにこの画像を表示することができる。
【0139】
電子機器は、撮影系アプリケーションプログラムのインターフェースに第一のカメラによって収集された画像を表示し、そしてユーザが第三の領域に第四の入力を行った後、電子機器は、撮影系アプリケーションプログラムのインターフェースに一つの第二のカメラによって収集された画像を切り替えて表示してもよいことが理解され得る。
【0140】
本発明の実施例において、ユーザが入力を複数回行うことなく、電子機器は、ユーザの第四の入力に基づき、カメラを迅速に切り替えて起動することができるため、ユーザの操作を簡素化し、ユーザの使用体験を向上させることができる。
【0141】
図11は、本発明の実施例に係る電子機器の可能な構造概略図を示し、この電子機器は、少なくとも一つのカメラに対応する第一のディスプレイスクリーンを含む。
図11に示すように、この電子機器90は、受信モジュール91と制御モジュール92とを含んでもよい。
【0142】
受信モジュール91は、ユーザの第一の入力を受信するために用いられ、この第一の入力は、ユーザによる第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域への入力であり、この第一の領域は、第一のカメラに対応し、この第一のカメラは、少なくとも一つのカメラのカメラである。制御モジュール92は、受信モジュール91によって受信された第一の入力に応答して、起動状態にあるように第一のカメラを制御するために用いられる。
【0143】
一つの可能な実現態様において、上記制御モジュール92は、具体的には、第一のディスプレイスクリーンがターゲットアプリケーションプログラムのターゲットインターフェースを表示していることが検出された場合、ターゲットアプリケーションプログラムにおける、カメラを起動できる機能ターゲット機能を起動するようにターゲットアプリケーションプログラムを制御して、第一のカメラが起動状態であるようになる。
【0144】
一つの可能な実現態様において、上記受信モジュール91は、さらに、ユーザの第一の入力を受信する前、ユーザの第二の入力を受信するために用いられ、この第二の入力は、ユーザによる第二の領域への入力であり、この第二の領域は、第一のディスプレイスクリーンにおける、いずれかのカメラに対応する領域であり、このいずれかのカメラは、少なくとも一つのカメラのカメラである。
図11を結び付けながら、
図12に示すように、本発明の実施例による電子機器90は、表示モジュール93と設定モジュール94とをさらに含んでもよい。表示モジュール93は、受信モジュール91によって受信された第二の入力に応答して、第一のインターフェースを表示するために用いられ、この第一のインターフェースには少なくとも一つの設定オプションが含まれ、一つの設定オプションは、一つのアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定するために用いられる。上記受信モジュール91は、さらに、ユーザの第三の入力を受信するために用いられ、この第三の入力は、ユーザによる少なくとも一つの設定オプションのうちのターゲット設定オプションの入力であり、このターゲット設定オプションは、ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定するために用いられる。設定モジュール94は、受信モジュール91によって受信された第三の入力に応答して、ターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動を許可するようにターゲットアプリケーションプログラムによるカメラの起動権限を設定するために用いられる。
【0145】
一つの可能な実現態様において、
図11を結び付けながら、
図13に示すように、本発明の実施例による電子機器90は、検出モジュール95と決定モジュール96とをさらに含んでもよい。検出モジュール95は、制御モジュール92が起動状態になるように第一のカメラを制御する前、電子機器のスクリーン状態を検出するために用いられ、このスクリーン状態は、ロック解除状態又はスクリーンロック状態である。決定モジュール96は、検出モジュール95によって検出されたスクリーン状態がスクリーンロック状態である場合、第一の入力が第一の予め設定される入力であるか否かを決定するために用いられる。上記制御モジュール92は、具体的には、第一の入力が第一の予め設定される入力である場合、起動状態になるように第一のカメラを制御するために用いられる。
【0146】
一つの可能な実現態様において、上記表示モジュール93は、さらに、スクリーン状態がスクリーンロック状態である場合、第一のカメラが位置する位置をユーザに提示するための提示コンテンツを第一の領域に予め設定される表示方式で表示するために用いられる。
【0147】
一つの可能な実現態様において、上記決定モジュール96は、さらに、スクリーン状態がロック解除状態である場合、第一の入力が第二の予め設定される入力であるか否かを決定するために用いられる。上記制御モジュール92は、具体的には、第一の入力が第二の予め設定される入力である場合、起動状態になるように第一のカメラを制御するために用いられる。
【0148】
一つの可能な実現態様において、本発明の実施例による電子機器90は、それぞれ少なくとも一つの第二のカメラに対応する少なくとも一つの第二のディスプレイスクリーンをさらに含む。上記受信モジュール91は、さらに、制御モジュール92が起動状態になるように第一のカメラを制御した後、ユーザの第四の入力を受信するために用いられ、この第四の入力は、ユーザによる第三の領域への入力であり、この第三の領域は、第一のディスプレイスクリーンにおける、第一の領域と異なる領域であり、又は、この第三の領域は、一つの第二のディスプレイスクリーンにおける領域であり、この第三の領域は、一つの第二のカメラに対応する。上記制御モジュール92は、さらに、受信モジュール91によって受信された第四の入力に応答して、オフ状態になるように第一のカメラを制御し、起動状態になるように一つの第二のカメラを制御するために用いられる。
【0149】
本発明の実施例による電子機器は、上記方法実施例の電子機器が実現する各プロセスを実現、説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0150】
本発明の実施例は、電子機器を提供する。電子機器にカメラを起動させるために、ユーザが電子機器に入力を複数回行うことなく、ユーザによるディスプレイスクリーン上での一つの領域への入力によって、電子機器における、この一つの領域に対応するカメラが起動状態であるようにすることができ、このように、ユーザの操作を簡素化し、時間を節約することができる。
【0151】
図14は、本発明の各実施例を実現する電子機器のハードウェア概略図である。
図14に示すように、電子機器100は、無線周波数ユニット101、ネットワークモジュール102、オーディオ出力ユニット103、入力ユニット104、センサ105、表示ユニット106、ユーザ入力ユニット107、インターフェースユニット108、メモリ109、プロセッサ110、及び電源111などの部材を含むが、それらに限らない。
【0152】
なお、当業者であれば理解できるように、
図14に示す電子機器構造は、電子機器に対する限定を構成せず、電子機器には、
図14に示す部材の数よりも多くまたは少ない部材、または何らかの部材の組み合わせ、または異なる部材の配置が含まれてもよい。本発明の実施例において、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0153】
ユーザ入力ユニット107は、ユーザの第一の入力を受信するために用いられ、この第一の入力は、ユーザによる第一のディスプレイスクリーンにおける第一の領域への入力であり、この第一の領域は、第一のカメラに対応し、この第一のカメラは、少なくとも一つのカメラのカメラである。
【0154】
プロセッサ110は、第一の入力に応答して、起動状態になるように第一のカメラを制御するために用いられる。
【0155】
本発明の実施例は、電子機器を提供し、電子機器にカメラを起動させるために、ユーザが電子機器に入力を複数回行うことなく、ユーザは、ディスプレイスクリーン上での一つの領域への入力によって、電子機器における、この一つの領域に対応するカメラが起動状態になるようにすることができ、このように、ユーザの操作を簡素化し、時間を節約することができる。
【0156】
本発明の実施例において、無線周波数ユニット101は、情報の送受信または通話中の信号の送受信に用いられてもよいと理解すべきである。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ110に処理させてもよい。また、上りリンクのデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット101は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限られない。なお、無線周波数ユニット101は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0157】
電子機器は、ネットワークモジュール102によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0158】
オーディオ出力ユニット103は、無線周波数ユニット101またはネットワークモジュール102によって受信されたまたはメモリ109に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット103はさらに、電子機器100によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット103は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0159】
入力ユニット104は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット104は、グラフィックスプロセッサ(graphics processing unit、GPU)1041とマイクロホン1042を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ1041は、ビデオキャプチャモードまたは画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像またはビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット106に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ1041によって処理された画像フレームは、メモリ109(または他の記憶媒体)に記憶されてもよく、または無線周波数ユニット101またはネットワークモジュール102を介して送信されてもよい。マイクロホン1042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット101を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0160】
電子機器100はさらに、少なくとも一つのセンサ105、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサを含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル1061の輝度を調整することができ、接近センサは、電子機器100が耳元に移動した時、表示パネル1061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)における加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、電子機器姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いられてもよい。センサ105はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよく、ここではこれ以上説明しない。
【0161】
表示ユニット106は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット106は、表示パネル1061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)などの形式で表示パネル1061を配置してもよい。
【0162】
ユーザ入力ユニット107は、入力された数字または文字情報の受信、電子機器のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット107は、タッチパネル1071および他の入力機器1072を含む。タッチパネル1071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上または付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体または付属品を使用してタッチパネル1071上またはタッチパネル1071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル1071は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ110に送信し、プロセッサ110から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル1071を実現してもよい。タッチパネル1071以外、ユーザ入力ユニット107は、他の入力機器1072を含んでもよい。具体的には、他の入力機器1072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限られない。ここではこれ以上説明しない。
【0163】
さらに、タッチパネル1071は、表示パネル1061上に覆われてもよい。タッチパネル1071は、その上または付近でのタッチ操作を検出した場合、プロセッサ110に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ110は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル1061で相応な視覚出力を提供する。
図14では、タッチパネル1071と表示パネル1061は、二つの独立した部材として電子機器の入力と出力機能を実現するものであるが、何らかの実施例では、タッチパネル1071と表示パネル1061を集積して電子機器の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0164】
インターフェースユニット108は、外部装置と電子機器100との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線または無線ヘッドフォンポート、外部電源(または電池充電器)ポート、有線または無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット108は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を電子機器100内の一つまたは複数の素子に伝送するために用いられてもよく、または電子機器100と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0165】
メモリ109は、ソフトウェアプログラムおよび様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ109は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。
【0166】
プロセッサ110は、電子機器の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって電子機器全体の各部分に接続され、メモリ109内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ109内に記憶されたデータを呼び出し、電子機器の各種の機能を実行し、データを処理することにより、電子機器全体をモニタリングする。プロセッサ110は、一つまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。上記モデムプロセッサは、プロセッサ110に集積されなくてもよいと理解され得る。
【0167】
電子機器100はさらに、各部材に電力を供給する電源111(例えば、電池)を含んでもよい。選択的に、電源111は、電源管理システムによってプロセッサ110にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0168】
また、電子機器100は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0169】
選択的に、本発明の実施例はさらに、電子機器を提供する。
図14に示されるプロセッサ110、メモリ109、メモリ109に記憶され、前記プロセッサ110上で運行できるコンピュータプログラムを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ110によって実行される時、上記カメラ起動方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0170】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記カメラ起動方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。上述したコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
【0171】
本発明の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサによって実行されて、上記カメラ起動方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0172】
本発明の実施例は、電子機器をさらに提供する。電子機器は、上記カメラ起動方法の実施例の各プロセスを実行するように構成されており、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0173】
なお、本明細書において、「含む」、「包含」という用語またはその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであるため、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、またはこのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品または装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0174】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質にはまたは従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の電子機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0175】
以上は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例を記述していたが、本発明は、上述した具体的な実施の形態に限らず、上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本発明による示唆を基にして、本発明の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本発明の保護範囲に入っている。