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特許7509912予測装置、実装装置、実装システム及び予測方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】予測装置、実装装置、実装システム及び予測方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/08 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
H05K13/08 Q
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022560624
(86)(22)【出願日】2020-11-09
(86)【国際出願番号】 JP2020041745
(87)【国際公開番号】W WO2022097301
(87)【国際公開日】2022-05-12
【審査請求日】2023-09-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内田 剛
(72)【発明者】
【氏名】近藤 大悟
(72)【発明者】
【氏名】江嵜 弘健
(72)【発明者】
【氏名】大池 博史
(72)【発明者】
【氏名】杉山 健二
(72)【発明者】
【氏名】天野 雅史
【審査官】大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/046932(WO,A1)
【文献】特開2010-287776(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動部と駆動部に接続されたギアとを有し部品を保持した保持部材を送り出して該部品を供給するフィーダを装着する装着部と、前記フィーダから前記部品を採取部材により採取して処理対象物に配置する採取部と、前記採取部が採取した状態の前記部品を撮像する撮像部と、を備えた実装装置に用いられる予測装置であって、
前記採取部により採取された状態の前記部品を、該部品を採取するごとに撮像した撮像画像に基づいて得られた前記部品の位置ずれを含む部品の位置に関する情報を経時的に含む時系列位置情報を取得し、前記時系列位置情報から前記ギアの周期に関連する周期成分を抽出し、抽出した周期成分に基づいて前記ギアの不具合を判定する制御部、
を備えた予測装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記ギアの不具合を判定するに際して、抽出した前記周期成分に基づいて、前記採取部での前記部品の位置ずれが前記ギアの不具合に基づくものであるか、前記保持部材上での部品ずれ及び前記採取部材の不具合を含む前記ギア以外の不具合に基づくものであるかを判定する、請求項1に記載の予測装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記周期成分に含まれる変動値が所定の許容範囲から外れたときに前記ギアの不具合発生を判定する、請求項1又は2に記載の予測装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記時系列位置情報からフーリエ変換及びバンドパスフィルタの少なくとも一方を用いて前記周期成分を抽出する、請求項1~3のいずれか1項に記載の予測装置。
【請求項5】
駆動部と駆動部に接続されたギアとを有し部品を保持した保持部材を送り出して該部品を供給するフィーダを装着する装着部と、
前記フィーダから前記部品を採取部材により採取して処理対象物に配置する採取部と、
前記採取部が採取した状態の前記部品を撮像する撮像部と、
請求項1~4のいずれか1項に記載の予測装置と、
を備えた実装装置。
【請求項6】
駆動部と駆動部に接続されたギアとを有し部品を保持した保持部材を送り出して該部品を供給するフィーダを装着する装着部と、前記フィーダから前記部品を採取部材により採取して処理対象物に配置する採取部と、前記採取部が採取した状態の前記部品を撮像する撮像部と、を備えた実装装置と、
請求項1~4のいずれか1項に記載の予測装置と、
を備えた実装システム。
【請求項7】
駆動部と駆動部に接続されたギアとを有し部品を保持した保持部材を送り出して該部品を供給するフィーダを装着する装着部と、前記フィーダから前記部品を採取部材により採取して処理対象物に配置する採取部と、前記採取部が採取した状態の前記部品を撮像する撮像部と、を備えた実装装置に用いられる予測方法であって、
(a)前記採取部により採取された状態の前記部品を、該部品を採取するごとに撮像した撮像画像に基づいて得られた前記部品の位置ずれを含む部品の位置に関する情報を経時的に含む時系列位置情報を取得するステップと、
(b)前記ステップ(a)で取得した前記時系列位置情報から前記ギアの周期に関連する周期成分を抽出するステップと、
(c)前記ステップ(b)で抽出した周期成分に基づいて前記ギアの不具合を判定するステップと、
を含む予測方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書では、予測装置、実装装置、実装システム及び予測方法を開示する。
【背景技術】
【0002】
従来、実装装置としては、部品を保持するキャリヤテープの送り穴に係合する歯を有し、回転によりキャリヤテープを送るスプロケットの歯の先端面の中央部に基準マークを設け、その光反射率を先端面より高くし、部品の基板への装着に先立って基準マークを撮像し、その中心位置誤差を取得し、送り穴と部品収容凹部と基準マークとの位置関係に基づいて誤差を打ち消すように吸着ノズルの部品取出し位置を補正するものが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。この装置では、キャリヤテープに保持された部品の供給精度の向上を容易化することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-111797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1では、部品の採取時に部品の位置ずれが生じた場合に、その位置ずれがなにを原因として生じたかを判断することができなかった。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、部品採取時の位置ずれの原因をより適切に特定することができる予測装置、実装装置、実装システム及び予測方法を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示では、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の予測装置は、
駆動部と駆動部に接続されたギアとを有し部品を保持した保持部材を送り出して該部品を供給するフィーダを装着する装着部と、前記フィーダから前記部品を採取部材により採取して処理対象物に配置する採取部と、前記採取部が採取した状態の前記部品を撮像する撮像部と、を備えた実装装置に用いられる予測装置であって、
前記採取部により採取された状態の前記部品を、該部品を採取するごとに撮像した撮像画像に基づいて得られた前記部品の位置ずれを含む部品の位置に関する情報を経時的に含む時系列位置情報を取得し、前記時系列位置情報から前記ギアの周期に関連する周期成分を抽出し、抽出した周期成分に基づいて前記ギアの不具合を判定する制御部、
を備えたものである。
【0008】
この予測装置では、採取部により採取された状態の部品を、この部品を採取するごとに撮像した撮像画像に基づいて得られた部品の位置ずれを含む部品の位置に関する情報を経時的に含む時系列位置情報を取得する。そして、この予測装置は、時系列位置情報からギアの周期に関連する周期成分を抽出し、抽出した周期成分に基づいてギアの不具合を判定する。時系列位置情報から抽出して得られた周期成分は、例えば、ギアの劣化や摩耗などギアの不具合に強く影響される。したがって、この予測装置では、周期成分を用いることによって、フィーダのギアの不具合に起因するか否かを判定可能であり、部品採取時の位置ずれの原因をより適切に特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実装システム10の一例を示す概略説明図。
図2】フィーダ30の一例を示す概略説明図。
図3】部品撮像部16が実装部20を撮像する説明図。
図4】記憶部27に記憶された情報の一例を示す説明図。
図5】実装処理ルーチンの一例を示すフローチャート。
図6】不具合判定処理ルーチンの一例を示すフローチャート。
図7】時系列位置情報28を各ギアの周期成分に分離する一例を示す説明図。
図8】フーリエ変換によって周期成分を分離する一例を示す説明図。
図9】バンドパスフィルタによって周期成分を分離する一例を示す説明図。
図10】時間に対する変動値の経時変化を示す説明図。
図11】ギア不具合特定画面51の一例を示す説明図。
図12】ギア以外不具合特定画面55の一例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本開示である実装システム10及び実装装置11の一例を示す概略説明図である。図2は、フィーダ30の一例を示す概略説明図である。図3は、部品撮像部16が実装部20を撮像する説明図である。図4は、記憶部27に記憶された情報の一例を示す説明図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1~3に示した通りとする。
【0011】
実装システム10は、例えば、処理対象物としての基板Sに部品Pを実装処理する実装装置11が基板Sの搬送方向に配列された生産ラインとして構成されている。ここでは、処理対象物を基板Sとして説明するが、部品Pを実装するものであれば特に限定されず、3次元形状の基材としてもよい。この実装システム10は、図1に示すように、実装装置11や、管理装置40などを含んで構成されている。なお、図1には、実装装置11を1台のみ示した。
【0012】
実装装置11は、部品Pを採取して基板Sへ実装させる装置である。実装装置11は、基板処理部12と、部品供給部14と、部品撮像部16と、操作パネル17と、実装部20と、制御装置25とを備える。基板処理部12は、基板Sの搬入、搬送、実装位置での固定、搬出を行うユニットである。基板処理部12は、図1の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に架け渡された1対のコンベアベルトにより基板Sを搬送する。
【0013】
部品供給部14は、実装部20へ部品Pを供給するユニットである。この部品供給部14は、装着部15を複数備え、1以上のフィーダ30を装着する。また、部品供給部14は部品Pを複数配列して載置するトレイを有するトレイユニットを備えている。フィーダ30は、図2に示すように、コントローラ31と、駆動部32と、ギア機構33と、スプロケット34と、リール35と、を備えている。フィーダ30は、実装装置11の前面の装着部15に取り外し可能に装着されており、部品Pを収容しているテープ36を巻いたリール35が軸回転可能に装着されている。コントローラ31は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、フィーダ30の全体を制御する。このコントローラ31は、実装装置11の制御装置25と双方向通信可能なように電気的に接続されている。駆動部32は、スプロケット34を回転駆動させ、テープ36を間欠的に送り出すモータである。この駆動部32は、例えば、ステッピングモータにより構成されるものとしてもよいし、連続動作するモータを間欠的に駆動制御するものとしてもよい。ギア機構33は、駆動部32の駆動力をスプロケット34に伝達するものである。このギア機構33は、例えば、第1ギア33aと、第2ギア33bと、第3ギア33cとを有している。第1ギア33aは、駆動部32の回転軸に固定されている。第3ギア33cは、スプロケット34の回転軸に固定されている。第2ギア33bは、第1ギア33aと第3ギア33cと噛合している。なお、ここでは、第1ギア33a、第2ギア33b及び第3ギア33cを単にギアと総称する。スプロケット34は、外歯車の一種であり、リール35から巻きほどかれたテープ36を後方へ繰り出す役割を果たす。テープ36には、図2に示すように、テープ36の長手方向に沿って並ぶ、部品Pを収容する収容部37と送り穴38とが形成されている。送り穴38には、スプロケット34の歯がはまり込んでいる。フィーダ30には、実装ヘッド22が部品Pを採取する採取位置が定められている。フィーダ30では、駆動部32がスプロケット34を回転させると、テープ36が後方へ送られ、テープ36の収容部37に収容された部品Pが順次、採取位置へ繰り出される。
【0014】
部品撮像部16は、実装ヘッド22に採取され保持された状態の1以上の部品Pの画像を撮像する装置である。この部品撮像部16は、基板処理部12と部品供給部14との間に配置されている。この部品撮像部16の撮像範囲は、図3に示すように、部品撮像部16の上方である。部品撮像部16は、部品Pを保持した実装ヘッド22が部品撮像部16の上方を通過する際、部品Pの画像を撮像し、撮像画像を制御装置25へ出力する。制御装置25は、この撮像画像によって、部品Pの形状及び部位が正常であるか否かの検査や、部品Pの採取時の位置や回転などのずれ量(x、y)の検出などを実行することができる。
【0015】
操作パネル17は、画面を表示する表示部18と、作業者からの入力操作を受け付ける操作部19とを備えている。表示部18は、液晶ディスプレイとして構成されており、実装装置11の作動状態や設定状態を画面表示する。操作部19は、各種キーを備え、作業者の指示をキー入力可能に構成されてる。
【0016】
実装部20は、部品Pを部品供給部14から採取し、基板処理部12に固定された基板Sへ配置するユニットである。実装部20は、ヘッド移動部21と、実装ヘッド22と、ノズル23とを備えている。ヘッド移動部21は、ガイドレールに導かれてXY方向へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータとを備えている。実装ヘッド22は、1以上の部品Pを採取してヘッド移動部21によりXY方向へ移動するものである。この実装ヘッド22は、スライダに取り外し可能に装着されている。実装ヘッド22の下面には、採取部材として、1以上のノズル23が取り外し可能に装着されている。ノズル23は、負圧を利用して部品Pを採取するものである。なお、部品Pを採取する採取部材は、ノズル23のほか部品Pを機械的に保持するメカニカルチャックなどとしてもよい。
【0017】
制御装置25は、CPU26を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、装置全体の制御を司る。制御装置25は、記憶部27を有している。記憶部27は、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶する、HDDやフラッシュメモリなどの大容量の記憶媒体である。図4に示すように、記憶部27には、例えば、時系列位置情報28や変動情報29が記憶される。時系列位置情報28は、検出IDと、部品IDと、フィーダIDと、検出時刻と、部品Pの検出位置と、部品Pのずれ量とを対応付けた情報である。検出IDは、情報を特定するものであり、検出順に付与される。部品IDは、採取された部品Pを特定する情報であり、予め部品Pの種別ごとに付与されている。フィーダIDは、採取された部品Pを供給したフィーダ30を特定する情報であり、各フィーダ30に予め付与されている。検出時刻は、部品Pの位置を検出した時刻である。検出位置は、部品撮像部16で撮像されて検出された部品Pの中心位置(座標)である。ずれ量は、部品Pを採取する基準位置と採取された部品Pの実測位置との間の位置の差である(図3の吹き出し図(x、y)を参照)。この時系列位置情報28は、駆動部32により送り出されたテープ36の位置の経時的な変化や、保持部材としてのテープ36上での部品Pのずれ、採取部材としてのノズル23の不具合など、複数の因子を含んだ、部品Pの位置に関する情報を含んでいる。変動情報29は、時系列位置情報28に基づいて、フィーダ30ごとの、ギア機構33のギアに基づく位置ずれの経時的な変化を抽出した情報である。変動情報29では、各フィーダ30が有するギア機構33が有する各ギアの周期成分に応じた変動値が各ギアに対応付けられている。また、記憶部27には、実装ジョブとしての実装条件情報などが記憶されている。実装条件情報は、部品Pの情報や部品Pを基板Sへ実装する配置順、配置位置、部品Pを採取するフィーダ30の装着位置などの情報が含まれている。この制御装置25は基板処理部12や部品供給部14、部品撮像部16、操作パネル17、実装部20へ制御信号を出力する一方、基板処理部12や部品供給部14、部品撮像部16、操作パネル17、実装部20からの信号を入力する。
【0018】
管理装置40(図1参照)は、実装システム10の各装置の情報を管理するサーバとして構成されている。管理装置40は、例えば、実装条件情報を複数含む生産計画データベースや、各実装装置11の時系列位置情報28などを記憶、管理する。この管理装置40は、表示部41と、入力装置42とを備える。表示部41は、画面を表示するディスプレイである。入力装置42は、作業者が入力するキーボードやマウスなどを含む。
【0019】
次に、こうして構成された本実施形態の実装システム10の動作、まず実装装置11が部品Pを基板Sへ実装する処理について説明する。図5は、実装装置11の制御装置25のCPU26により実行される実装処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、実装装置11の記憶部27に記憶され、作業者による開始指示により実行される。このルーチンを開始すると、まず、CPU26は、今回生産する基板Sの実装条件情報を読み出して取得する(S100)。CPU26は、管理装置40から取得して記憶部27に記憶された実装条件情報を読み出すものとしてもよい。次に、CPU26は、基板処理部12に基板Sを実装位置まで搬送させ、固定処理させる(S110)。次に、CPU26はフィーダ30の駆動部32を駆動させテープ36を送り出す処理を実行させる(S120)。制御装置25から指令を受信したコントローラ31は、駆動部32を駆動し、収容部37を採取位置まで移動させる。次に、CPU26は、予め設定された位置のフィーダ30から部品Pを実装ヘッド22に採取させ、部品撮像部16上へ移動させる(S130)。
【0020】
次に、CPU26は、部品Pを採取した状態の実装ヘッド22を部品撮像部16に撮像させ、撮像画像から部品のずれ量を求める(S140)。CPU26は、基準位置と部品Pの中心位置との差分をずれ量とする。次に、CPU26は、求めたずれ量を時系列位置情報28に記憶させる(S150)。このとき、CPU26は、フィーダIDや部品IDと共に、検出した時刻、部品Pの位置(座標)などの情報も時系列位置情報28に記憶させる。続いて、CPU26は、このずれ量を打ち消すように位置ずれを補正して部品Pを基板Sへ配置させる(S160)。そして、CPU26は、現在の基板Sに対し、次に配置する部品がまだあるか否かを実装条件情報の情報に基づいて判定し(S170)、次の部品があるときには、S120以降の処理を実行する。一方、次に配置する部品PがないときにはCPU26は、部品Pを配置する次の基板Sがあるか否かを、実装条件情報の情報に基づいて判定する(S180)。次の基板Sがあるときには、CPU26は、S110以降の処理を実行する。即ち、CPU26は、基板処理部12に、部品Pの配置が完了した基板Sを排出すると共に新たな基板Sを実装位置まで搬送させ、部品Pを部品供給部14に供給させ、実装ヘッド22に部品Pを採取配置させつつ、部品Pの位置を検出して時系列位置情報28を更新させる。一方、S180で次の基板がないときには、CPU26は、このルーチンを終了する。このように、制御装置25は、部品Pの位置ずれを検出し、補正して部品Pを基板Sに配置すると共に、時系列位置情報28を更新しながら、実装処理を実行する。
【0021】
次に、実装装置11の動作、例えば、時系列位置情報28を用いてフィーダ30のギア機構33の不具合の有無を判定する処理について説明する。図6は、制御装置25のCPU26により実行される、不具合判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、記憶部27に記憶され、作業者による実装処理の実行開始の指令を受けたあと実行される。このルーチンを開始すると、CPU26は、時系列位置情報28を記憶部27から読み出して取得し(S200)、判定処理を実行する特定のフィーダ30を設定し、そのフィーダ30の情報を時系列位置情報28から抽出する(S210)。時系列位置情報28には、複数のフィーダ30の情報が含まれているため、CPU26は、まず、各フィーダ30の情報を収集する。特定のフィーダ30の設定は、例えば、フィーダIDの順としてもよい。
【0022】
次に、CPU26は、前回の不具合判定から所定期間が経過したか否か判定する(S220)。CPU26は、所定期間として、例えば、毎日起動時、予め設定した時刻、予め設定された時間、予め設定されたステップ数だけテープ36を送り出したとき、データが予め設定された個数に至ったとき、などのいずれかに基づいてこの判定を行うことができる。この期間経過の判定条件は、作業者が予め設定することができるものとする。CPU26は、所定期間が経過していないときには、この特定のフィーダ30がデータの収集をまだ要するものとして不具合の判定を割愛し、不具合を判定すべき次のフィーダ30があるか否かを判定する(S310)。次のフィーダ30があるときには、CPU26は、S210以降の処理を実行する。
【0023】
一方、S220で所定期間が経過したときには、CPU26は、フィーダ30に対応するずれ量から各ギアの周期成分を抽出する(S230)。CPU26は、ずれ量から周期成分を抽出するに際してテープ36の送出方向に対応するずれ量(x、y)のいずれかを変動成分として用いる。例えば、図2では、X方向が収容部37の内部での部品Pのずれ量xであり、Y方向がテープ36の送出方向であるから、ずれ量yを変動成分に用いる。
【0024】
図7は、時系列位置情報28に含まれるずれ量の変動成分を各ギアの周期成分に分離する一例を示す説明図である。図8は、フーリエ変換によって歯数Z1,Z2のギアの周期成分を分離する一例を示す説明図である。図9は、変動成分からバンドパスフィルタによって歯数Z2のギアの周期成分を分離する一例を示す説明図である。ここでは、一例としてフィーダ30のギア機構33に歯数Z1と歯数Z2のギアが2つある場合について説明する。図7に示すように、フィーダ30の送り順の時系列位置データは、それぞれのギアの歯数ごとに繰り返される周期成分と、その他の成分とを含んだ複雑な波形をなす(図7の左図参照)。この時系列位置データから特定のギアに注目して変動成分から周期成分を抽出する。この抽出方法は、例えば、図8に示すように、CPU26は、フーリエ変換によって振幅スペクトルを算出し、周期成分を抽出したいギアに対応するスペクトルの振幅幅を取得し、周期成分とすることができる。あるいは、図9に示すように、CPU26は、ギア周期に対応する周波数を通過帯域とするバンドパスフィルタ処理を時系列位置データの変動成分に施し、フィルタ処理後のデータの振幅成分を得て、これを周期成分とすることができる。そして、変動成分から周期成分を除去して得られたものをその他の成分とする(図7右側3段目参照)。その他の成分には、例えば、収容部37の内部での部品Pの移動、ノズル23の傾斜した取り付け、ノズル23への異物の付着、などにより生じた変動が含まれる。
【0025】
次に、CPU26は、周期成分の変動値を算出する(S240)。この変動値は、所定期間内における周期成分の評価値であり、例えば、所定期間内ごとに得られる周期成分の振幅の最大値と最小値との差分値としてもよい。あるいは、周期成分を表すものとすれば、特にこれに限定されず、例えば、CPU26は、所定期間内の1ステップごとの周期成分の振幅値を求め、これを平均したものを変動値としてもよい。変動値を算出すると、CPU26は、得られた変動値が所定の許容範囲内であるか否かを判定し(S250)、変動値が所定の許容範囲内でないときには、CPU26は、特定のギアの不具合が発生したものと判定して、その旨の情報を出力する(S260)。
【0026】
図10は、時間に対する変動値の経時変化を示す説明図である。図10では、歯数Z1,Z2のギアの変動値の経時変化を示した。図10に示すように、ギアの不具合が生じていない場合、Z1のように比較的平坦な挙動を示す。一方、ギアの摩耗などが蓄積されると、Z2のように許容範囲を超える。CPU26は、周期成分の変動値が所定の許容閾値を超えたときに、ギアの不具合が発生したものと判定してもよい。あるいは、CPU26は、周期成分の変動値が、前回得られた変動値に比して所定の許容閾値を超えて増加している場合に、ギアの不具合が発生したものと判定してもよい。この許容範囲は、例えば、ギア機構33の異常動作によってテープ36の送出処理に大きな影響を与えるような範囲に経験的に定められているものとしてもよい。ギアの不具合としては、例えば、ギアの劣化や摩耗のほか、変形、破損や回転軸のずれ、異物の混入などが含まれる。
【0027】
図11は、ギア不具合特定画面51の一例を示す説明図である。CPU26は、図11に示すように、管理装置40の表示部41に、ギア機構33の不具合発生を表示出力してもよいし、操作パネル17の表示部18に、ギア機構33の不具合発生を表示出力してもよい。あるいは、CPU26は、不具合を放置するに際して、警告灯を点灯したり、警告音を出力するものとしてもよい。ギア不具合特定画面51には、不具合表示欄52が含まれている。不具合表示欄52には、上記判定処理で不具合の発生が判定されたフィーダ30のギアを特定する情報が表示される。この出力情報であるギア不具合特定画面51を確認した作業者は、該当するギア機構33の使用を中断し、ギアの交換や洗浄など、メンテナンスを行う。
【0028】
S260のあと、またはS250で変動値が許容範囲内であるときには、CPU26は、周期成分以外のその他の成分を抽出し(S270)、不具合の挙動があるか否かを判定する(S280)。この判定は、例えば、所定期間内における、その他の成分の振幅値の最大値と最小値との差分値が所定の許容範囲を超えているか否かに基づいて判定してもよいし、所定期間内におけるその他の成分の振幅値の平均値が許容範囲を超えているか否かに基づいて判定してもよい。許容範囲は、例えば、部品Pの採取処理に影響がある範囲に経験的に定められているものとしてもよい。不具合の挙動があるときには、ギア以外の不具合が発生したものと判定して、その旨の情報を出力する(S290)。
【0029】
図12は、ギア以外不具合特定画面55の一例を示す説明図である。CPU26は、図12に示すように、管理装置40の表示部41にギア以外の不具合発生を表示出力してもよいし、操作パネル17の表示部18にギア以外の不具合発生を表示出力してもよい。あるいは、CPU26は、不具合を放置するに際して、警告灯を点灯したり、警告音を出力するものとしてもよい。ギア以外不具合特定画面55には、不具合表示欄56が含まれている。不具合表示欄56には、例えば、不具合として、テープ36の不具合やノズル23の不具合などが表示出力される。この出力情報であるギア以外不具合特定画面55を確認した作業者は、該当するフィーダ30やノズル23の使用を中断し、交換や洗浄など、メンテナンスを行う。
【0030】
S290のあと、またはS280で不具合の挙動がないときには、CPU26は、上記得られた周期成分に関する情報を変動情報29に含ませて更新し(S300)、S310で不具合判定すべき次のフィーダ30があるか否かを判定する。S310で次のフィーダ30があるときには、CPU26は、S210以降の処理を実行し、次のフィーダ30がないときには、実装装置11の実装処理が完了したか否かを判定する(S320)。実装処理が完了していないときには、CPU26は、S200以降の処理を実行する。一方、S320で実装処理が完了したときには、CPU26は、このルーチンを終了する。
【0031】
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の駆動部32が本開示の駆動部に相当し、ギア機構33の第1ギア33a、第2ギア33b、第3ギア33cなどがギアに相当する。また、テープ36が保持部材に相当し、フィーダ30がフィーダに相当し、装着部15が装着部に相当し、ノズル23が採取部材に相当し、実装部20が採取部に相当し、部品撮像部16が撮像部に相当し、実装装置11が実装装置に相当する。また、制御装置25が予測装置に相当し、CPU26が制御部に相当する。なお、本実施形態では、制御装置25の動作を説明することにより本開示の予測方法の一例も明らかにしている。
【0032】
以上説明した本実施形態の制御装置25では、採取部としての実装部20により採取された状態の部品Pを撮像した撮像画像を実装部20が部品Pを採取するごとに取得し、取得した撮像画像に基づいて部品Pの位置ずれを含む部品Pの位置に関する情報を経時的に時系列位置情報28として取得する。そして、この制御装置25は、時系列位置情報28からギアの周期に関連する周期成分を抽出し、抽出した周期成分に基づいてギアの不具合を判定する。時系列位置情報28は、実装ヘッド22での部品Pのひとつひとつの画像処理結果におけるずれ量x又はyをフィーダ30の送り順に並べた一種の時系列データとなる。この時系列データは、そのときどきのフィーダ30やノズル23の状態により、様々な変動成分が含まれるが、各ギアに起因する変動成分は、ギアの周期ごとに現れる。時系列位置情報28から抽出して得られた周期成分は、例えば、ギアの劣化や摩耗などギアの不具合に強く影響される。即ち、フィーダ30のギア機構33のギアの摩耗や傾き、変形に依存する、実装ヘッド22での部品Pのずれ量は、ギアの回転ごとに繰り返される再現性が高い。したがって、この制御装置25では、周期成分を用いることによって、フィーダ30のギアの不具合に起因するか否かを判定可能であり、部品採取時の位置ずれの原因をより適切に特定することができる。
【0033】
また、CPU26は、ギアの不具合を判定するに際して、抽出した周期成分に基づいて、実装部20での部品Pの位置ずれがギアの不具合に基づくものであるか、テープ36上での部品ずれ及びノズル23の不具合を含むギア以外の不具合に基づくものであるかを判定する。この制御装置25では、周期成分を用いることによって、ギアの不具合か、ギア以外の不具合に基づくかを判定することができる。更に、CPU26は、周期成分に含まれる変動値が所定の許容範囲から外れたときにギアの不具合発生を判定するため、許容範囲を用いて、より適切にギアの不具合を判定することができる。更にまた、CPU26は、時系列位置情報28からフーリエ変換及びバンドパスフィルタの少なくとも一方を用いて周期成分を抽出するため、フーリエ変換やバンドパスフィルタを用いて周期成分を比較的容易に抽出することができる。
【0034】
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0035】
例えば、上述した実施形態では、周期成分に含まれる変動値が所定の許容範囲から外れたときにギアの不具合発生を判定するものとしたが、不具合を判定するものとすれば、特にこれに限定されない。例えば、制御装置25は、前回の周期成分の変動値から所定の許容値を超えて変動値が増加した場合に不具合を判定するものとしてもよい。また、制御装置25は、ずれ量から周期成分の変動値を導き出すものとしたが、部品Pの座標から周期成分の変動値を導き出すものとしてもよい。また、制御装置25は、所定期間内の最大値と最小値との差分値を変動値として用いるものとしたが、所定期間内の振幅値の平均値を変動値としてもよい。
【0036】
上述した実施形態では、フーリエ変換及びバンドパスフィルタのいずれか1以上を用いて周期成分を抽出するものとしたが、周期成分を抽出可能な手法であれば、これに限られず用いることができる。
【0037】
上述した実施例では、制御装置25が部品撮像部16で撮像された撮像画像を取得し、時系列位置情報28を作成するものとしたが、特にこれに限定されず、制御装置25は、他の装置で作成された時系列位置情報28を取得するものとしてもよい。この制御装置25によっても、時系列位置情報28から得られた周期成分を用いることによって、フィーダ30のギアの不具合に起因するか否かを判定可能であり、部品採取時の位置ずれの原因をより適切に特定することができる。
【0038】
上述した実施例では、実装部20は、XYロボットの構成を有するものとして説明したが、部品Pを処理対象物に配置することができるものであれば特にこれに限定されず、例えば、実装部20をアームロボットとしてもよい。
【0039】
上述した実施形態では、制御装置25が本開示の予測装置の機能を備えるものとして説明したが、特にこれに限定されず、本開示の予測装置の機能を管理装置40などの実装装置11以外の装置が有するものとしてもよい。また、上述した実施形態では、本開示の予測装置を制御装置25として説明したが、特にこれに限定されず、予測方法としてもよいし、この予測方法をコンピュータが実行するプログラムとしてもよい。
【0040】
ここで、本開示の制御装置や情報処理装置は、以下のように構成してもよい。例えば、本開示の予測装置において、前記制御部は、前記ギアの不具合を判定するに際して、抽出した前記周期成分に基づいて、前記採取部での前記部品の位置ずれが前記ギアの不具合に基づくものであるか、前記保持部材上での部品ずれ及び前記採取部材の不具合を含む前記ギア以外の不具合に基づくものであるかを判定するものとしてもよい。この予測装置では、周期成分を用いることによって、ギアの不具合か、ギア以外の不具合に基づくかを判定することができる。
【0041】
なお、「保持部材」としては、部品を供給するテープ部材などが挙げられる。また、「ギアの不具合」には、ギアの劣化や摩耗のほか、破損や回転軸のずれなどが含まれる。また、「時系列位置情報」には、例えば、経時的に求められた撮像画像から得られた部品の位置(座標値)や、部品の位置と基準位置とに基づいて求められる位置ずれ量などの情報が含まれる。
【0042】
本開示の予測装置において、前記制御部は、前記周期成分に含まれる変動値が所定の許容範囲から外れたときに前記ギアの不具合発生を判定するものとしてもよい。この予測装置では、許容範囲を用いて、より適切にギアの不具合を判定することができる。
【0043】
本開示の予測装置において、前記制御部は、前記時系列位置情報からフーリエ変換及びバンドパスフィルタの少なくとも一方を用いて前記周期成分を抽出するものとしてもよい。この予測装置は、フーリエ変換やバンドパスフィルタを用いて周期成分を比較的容易に抽出することができる。
【0044】
本開示の実装装置は、駆動部と駆動部に接続されたギアとを有し部品を保持した保持部材を送り出して該部品を供給するフィーダを装着する装着部と、前記フィーダから前記部品を採取部材により採取して処理対象物に配置する採取部と、前記採取部が採取した状態の前記部品を撮像する撮像部と、上述したいずれかに記載の予測装置と、を備えたものである。この実装装置では、上述したいずれかの予測装置を備えるため、採用した態様に応じた効果を得ることができる。
【0045】
本開示の実装システムは、駆動部と駆動部に接続されたギアとを有し部品を保持した保持部材を送り出して該部品を供給するフィーダを装着する装着部と、前記フィーダから前記部品を採取部材により採取して処理対象物に配置する採取部と、前記採取部が採取した状態の前記部品を撮像する撮像部と、を備えた実装装置と、上述したいずれかに記載の予測装置と、を備えたものである。この実装システムでは、上述したいずれかの予測装置を備えるため、採用した態様に応じた効果を得ることができる。
【0046】
本開示の予測方法は、
駆動部と駆動部に接続されたギアとを有し部品を保持した保持部材を送り出して該部品を供給するフィーダを装着する装着部と、前記フィーダから前記部品を採取部材により採取して処理対象物に配置する採取部と、前記採取部が採取した状態の前記部品を撮像する撮像部と、を備えた実装装置に用いられる予測方法であって、
(a)前記採取部により採取された状態の前記部品を、該部品を採取するごとに撮像した撮像画像に基づいて得られた前記部品の位置ずれを含む部品の位置に関する情報を経時的に含む時系列位置情報を取得するステップと、
(b)前記ステップ(a)で取得した前記時系列位置情報から前記ギアの周期に関連する周期成分を抽出するステップと、
(c)前記ステップ(b)で抽出した周期成分に基づいて前記ギアの不具合を判定するステップと、
を含むものである。
【0047】
この予測方法は、上述した予測装置と同様に、例えばギアの劣化や摩耗などにより強く影響した周期成分を用いることによって、部品採取時の位置ずれの原因をより適切に特定することができる。この予測方法において、前記採取部が採取した状態の前記部品を撮像した撮像画像を前記採取部が部品を採取するごとに取得するステップを更に有し、このステップで取得した前記撮像画像に基づいて該部品の位置ずれを含む部品の位置に関する情報を経時的に含む時系列位置情報を取得するものとしてもよい。なお、この予測方法において、上述した予測装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した予測装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本開示の予測装置、実装装置、実装システム及び予測方法は、例えば、電子部品の実装分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0049】
10 実装システム、11 実装装置、12 基板処理部、14 部品供給部、15 装着部、16 部品撮像部、17 操作パネル、18 表示部、19 操作部、20 実装部、21 ヘッド移動部、22 実装ヘッド、23 ノズル、25 制御装置、26 CPU、27 記憶部、28 時系列位置情報、29 変動情報、30 フィーダ、31 コントローラ、32 駆動部、33 ギア機構、33a 第1ギア、33b 第2ギア、33c 第3ギア、34 スプロケット、35 リール、36 テープ、37 収容部、38 送り穴、40 管理装置、41 表示部、42 入力装置、51 ギア不具合特定画面、52 不具合表示欄、55 ギア以外不具合特定画面、56 不具合表示欄、P 部品、S 基板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12