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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】空調システム
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/72 20180101AFI20240625BHJP
   F24F 11/74 20180101ALI20240625BHJP
   F24F 11/84 20180101ALI20240625BHJP
   F24F 3/14 20060101ALI20240625BHJP
   F24F 11/63 20180101ALI20240625BHJP
   F24F 110/20 20180101ALN20240625BHJP
   F24F 140/20 20180101ALN20240625BHJP
【FI】
F24F11/72
F24F11/74
F24F11/84
F24F3/14
F24F11/63
F24F110:20
F24F140:20
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023127753
(22)【出願日】2023-08-04
【審査請求日】2023-08-04
(73)【特許権者】
【識別番号】505461072
【氏名又は名称】日本キヤリア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 徳臣
(72)【発明者】
【氏名】松本 勇司
【審査官】関口 勇
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-175952(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102999070(CN,A)
【文献】特開2011-021881(JP,A)
【文献】特開平07-175528(JP,A)
【文献】特開平06-337135(JP,A)
【文献】特開2007-139241(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/72
F24F 11/74
F24F 11/84
F24F 3/14
F24F 11/63
F24F 110/20
F24F 140/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を導入する空気導入部と、
前記空気導入部に導入された空気を除湿する除湿部と、
前記除湿部に冷水を供給する冷水供給部と、
前記除湿部により除湿された空気を居室内に供給する給気部と、
前記居室内の湿度を検知する湿度検知部と、
前記冷水供給部から前記除湿部への冷水の供給を制御する制御部と、
を備え、
前記空気導入部は、空気の導入量を変更可能であり、
前記制御部は、前記湿度検知部が検知する湿度に基づいて、前記冷水供給部から前記除湿部へ供給される冷水の温度と供給量を一定に制御した状態で前記空気導入部に導入する空気の導入量を変更することにより前記居室内の湿度を調整し、これにより前記居室内の湿度が所定の湿度にならない場合には、前記冷水供給部から前記除湿部へ供給される冷水の温度と供給量を変更することにより前記居室内の湿度を調整する空調システム。
【請求項2】
前記冷水供給部は、前記除湿部に供給する冷水の温度の設定を変更可能であり、
前記制御部は、前記冷水供給部において設定されている冷水の温度を変更することにより、前記居室内の湿度を調整する請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記冷水供給部と前記除湿部との間で冷水を循環する循環水路と、
前記循環水路における冷水の循環量を制御する制御バルブと、
をさらに備え、
前記制御部は、前記制御バルブの開度を変更することにより、前記居室内の湿度を調整する請求項1に記載の空調システム。
【請求項4】
前記冷水供給部と前記除湿部との間で冷水を循環する循環水路と、
前記循環水路において前記冷水供給部を経由せずに冷水を循環するバイパス水路と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記バイパス水路を流れる冷水の流量を変更することにより、前記居室内の湿度を調整する請求項1に記載の空調システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、空調システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、外調機と内調機を備える空調システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-86246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の空調システムによれば、外調機と内調機は、それそれ独立して制御されている。そのため、従来の空調システムでは、居室内の湿度環境を向上できない状況や、外調機と内調機を含むシステム全体としてのエネルギー効率を向上できない状況が発生する。
【0005】
本実施形態は、居室内の湿度環境の向上やシステム全体としてのエネルギー効率の向上を図ることができる空調システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態に係る空調システムは、空気を導入する空気導入部と、前記空気導入部に導入された空気を除湿する除湿部と、前記除湿部に冷水を供給する冷水供給部と、前記除湿部により除湿された空気を居室内に供給する給気部と、前記居室内の湿度を検知する湿度検知部と、前記冷水供給部から前記除湿部への冷水の供給を制御する制御部と、を備え、前記空気導入部は、空気の導入量を変更可能であり、前記制御部は、前記湿度検知部が検知する湿度に基づいて、前記冷水供給部から前記除湿部へ供給される冷水の温度と供給量を一定に制御した状態で前記空気導入部に導入する空気の導入量を変更することにより前記居室内の湿度を調整し、これにより前記居室内の湿度が所定の湿度にならない場合には、前記冷水供給部から前記除湿部へ供給される冷水の温度と供給量を変更することにより前記居室内の湿度を調整する
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る空調システムの構成例を概略的に示す図
図2】第2実施形態に係る空調システムの構成例を概略的に示す図
図3】第3実施形態に係る空調システムの構成例を概略的に示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、空調システムに係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0009】
(第1実施形態)
図1に例示する空調システム100は、いわゆるエアハンドリングユニットなどと称される空調システムであり、外調機101と内調機102を備えている。外調機101は、その内部に図示しない送風機を備えており、外部から空気を導入可能であるとともに、その導入した空気を居室103内に供給可能である。外調機101は、空気導入部の一例である。外調機101は、送風機の駆動を制御するインバータ104を備えている。以下、インバータ104を単に「INV104」と称する場合がある。
【0010】
外調機101は、その内部に冷却器105を備えており、この冷却器105により、外調機101内に導入された空気を除湿可能である。よって、居室103内には、冷却器105により除湿された空気が供給される。冷却器105は、除湿部の一例である。なお、外調機101は、その内部に図示しない加熱器を備え、この加熱器により、外調機101内に導入された空気を加熱可能な構成としてもよい。外調機101は、その内部に図示しない加湿器を備え、この加湿器により、外調機101内に導入された空気を加湿可能な構成としてもよい。外調機101は、その内部に図示しないエアフィルタを備え、このエアフィルタにより、外調機101内に導入された空気に含まれている例えば塵埃などといった異物を捕獲可能な構成としてもよい。外調機101は、その内部に図示しないエリミネータを備え、図示しない加湿器により噴霧された水滴を分散したり除去したりすることが可能な構成としてもよい。
【0011】
外調機101は、給気口106に接続されている。給気口106は、給気部の一例であり、外調機101から供給される空気、つまり、冷却器105により除湿された空気を居室103内に供給する。居室103内には、当該居室103内の湿度を検知する湿度センサ107が設けられている。湿度センサ107は、湿度検知部の一例である。
【0012】
内調機102は、いわゆる室内機であり、図示しない室外機とともに周知の空気調和機を構築している。内調機102は、居室103内の空気を冷却したり加熱したりすることにより、居室103内の空気の温度を調整可能である。
【0013】
空調システム100は、さらに熱源機108を備えている。熱源機108は、例えば周知の冷凍機などにより構成されており、循環水路109を介して冷却器105に冷水を供給可能である。熱源機108は、冷水供給部の一例である。熱源機108にはモジュールコントローラ110が設けられている。以下、モジュールコントローラ110を単に「MC110」と称する場合がある。MC110は、熱源機108の動作全般を制御可能である。MC110は、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度と供給量を制御可能である。即ち、熱源機108は、冷却器105に供給する冷水の温度と供給量の設定を適宜変更することが可能である。
【0014】
空調システム100は、さらにエアハンドリングユニットコントローラ111を備えている。以下、エアハンドリングユニットコントローラ111を単に「AUC111」と称する場合がある。AUC111は、制御部の一例であり、空調システム100の動作全般を制御可能である。AUC111は、湿度センサ107が検知する居室103内の湿度に基づいて、INV104を制御つまり図示しない送風機を制御することにより、外調機101における空気の導入量、ひいては、居室103内への空気の供給量を変更可能である。
【0015】
ここで、外調機101における空気の導入量を多くするほど、冷却器105と熱交換する空気の量が多くなり、除湿が十分に行われた空気が居室103内に供給されやすくなる。そのため、居室103内の湿度を低下させることができる。一方、外調機101における空気の導入量を少なくするほど、冷却器105と熱交換する空気の量が少なくなり、除湿が十分に行われた空気が居室103内に供給されにくくなる。そのため、居室103内の湿度を上昇させることができる。
【0016】
AUC111は、グループコントローラ112を介してMC110に接続されている。以下、グループコントローラ112を単に「GC112」と称する場合がある。AUC111は、湿度センサ107が検知する居室103内の湿度に基づいて、GC112を介してMC110を制御つまり熱源機108を制御することにより、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度と供給量を変更可能である。
【0017】
ここで、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度を高くするほど、冷却器105における除湿作用が弱くなるから、居室103内の湿度を上昇させることができる。一方、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度を低くするほど、冷却器105における除湿作用が強くなるから、居室103内の湿度を低下させることができる。
【0018】
また、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の供給量を少なくするほど、冷却器105における除湿作用が弱くなるから、居室103内の湿度を上昇させることができる。一方、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の供給量を多くするほど、冷却器105における除湿作用が強くなるから、居室103内の湿度を低下させることができる。
【0019】
以上の通り、AUC111は、熱源機108においてMC110により設定されている冷水の温度や供給量を、GC112を介して適宜変更可能な構成となっている。これにより、AUC111は、熱源機108をコントロールすることで、居室103内の湿度を調整可能な構成となっている。なお、AUC111は、例えばGC112などといった中継装置を介することなく、熱源機108つまりMC110を直接制御可能な構成としてもよい。
【0020】
AUC111は、居室103内の湿度を調整する場合には、まず、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度と供給量を一定に制御つまり維持した状態で、外調機101に導入する空気の導入量を変更する。これにより、AUC111は、居室103内の湿度を所定の湿度に調整することを試みる。なお、所定の湿度は、適宜変更して設定することができる。
【0021】
しかしながら、外調機101に導入する空気の導入量の変更だけでは、居室103内の湿度を所定の湿度に調整できない場合も有り得る。そのため、AUC111は、外調機101に導入する空気の導入量を変更しても居室103内の湿度が所定の湿度にならない場合には、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度と供給量を変更する。これにより、AUC111は、居室103内の湿度を所定の湿度に調整することを試みる。
【0022】
なお、AUC111は、外調機101に導入する空気の導入量の変更を継続しながら、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度と供給量を変更してもよいし、外調機101に導入する空気の導入量の変更を停止した上で、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度と供給量を変更してもよい。
【0023】
また、AUC111は、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度と供給量の双方を同時に変更してもよいし、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度と供給量のうち何れか一方を変更し、その結果、居室103内の湿度を所定の湿度に調整できない場合に、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度と供給量のうち他方を変更するようにしてもよい。
【0024】
以上に例示した空調システム100によれば、外調機101に導入する空気の導入量を変更したり、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度と供給量を変更したりすることによって、居室103内の湿度を適宜調整することができ、居室103内の湿度環境の向上を図ることができる。
【0025】
また、空調システム100によれば、内調機102により空調が行われる居室103内の空気の湿度を湿度センサ107により検知し、その検知された湿度に基づいて、外調機101に導入する空気の導入量を変更したり、熱源機108から冷却器105へ供給される冷水の温度と供給量を変更したりすることができる。そのため、空調システム100によれば、外調機101と内調機102と熱源機108とを相互に連携させながら居室103内の湿度を調整することが可能であり、これにより、外調機と内調機と熱源機をそれぞれ独立して制御する空調システムに比べ、空調システム100全体としてのエネルギー効率の向上を図ることができる。
【0026】
(第2実施形態)
図2に例示する空調システム100は、熱源機108と冷却器105との間で冷水を循環する循環水路109の途中に複数、この場合、2つの水温センサ113を備えている。水温センサ113は、循環水路109を流れる冷水の温度を検知可能である。循環水路109は、熱源機108を起点として往路109a及び復路109bを備えている。水温センサ113は、往路109a及び復路109bにそれぞれ1つずつ備えられている。空調システム100は、さらに制御バルブ114を備えている。制御バルブ114は、この場合、循環水路109のうち復路109bに備えられている。また、制御バルブ114は、復路109bのうち水温センサ113よりも冷却器105側に備えられている。
【0027】
制御バルブ114は、循環水路109の流路の開閉弁として機能するものであり、その開度を変更可能である。AUC111は、制御バルブ114の開度を変更することにより、循環水路109における冷水の循環量を制御可能である。そして、AUC111は、循環水路109における冷水の循環量を変更することにより、居室103内の湿度を調整可能である。
【0028】
即ち、AUC111は、制御バルブ114の開度を小さくすることにより、循環水路109における冷水の循環量を少なくする。これにより、冷却器105には、熱源機108により冷却された冷水が供給されにくくなり、冷却器105における除湿作用が弱くなる。そのため、除湿が不十分な空気が居室103内に供給されやすくなるから、居室103内の湿度を上昇させることができる。
【0029】
一方、AUC111は、制御バルブ114の開度を大きくすることにより、循環水路109における冷水の循環量を多くする。これにより、冷却器105には、熱源機108により冷却された冷水が供給されやすくなり、冷却器105における除湿作用が強くなる。そのため、除湿が十分に行われた空気が居室103内に供給されやすくなるから、居室103内の湿度を低下させることができる。
【0030】
また、AUC111は、循環水路109を循環する冷水の温度を水温センサ113により検知し、その検知温度に基づいて制御バルブ114の開度を調整することができる。これにより、制御バルブ114の開度の調整を、循環水路109を循環する冷水の温度に応じてきめ細かく行うことができ、ひいては、居室103内の湿度の調整をきめ細かく行うことができる。
【0031】
(第3実施形態)
図3に例示する空調システム100は、熱源機108と冷却器105との間で冷水を循環する循環水路109の途中にバイパス水路115を備えている。バイパス水路115は、循環水路109を構成する往路109aと復路109bとの間に掛け渡されるように設けられており、循環水路109において熱源機108を経由せずに冷水を循環する迂回水路を形成している。空調システム100は、さらに制御バルブ114を備えている。制御バルブ114は、この場合、循環水路109のうち往路109aに備えられている。また、制御バルブ114は、往路109aのうちバイパス水路115よりも熱源機108側に備えられている。
【0032】
空調システム100は、循環水路109の途中に循環ポンプ116を備えている。循環ポンプ116は、この場合、循環水路109のうち往路109aに備えられている。また、制御バルブ114は、往路109aのうちバイパス水路115よりも冷却器105側に備えられている。
【0033】
循環ポンプ116は、循環水路109のうち主としてバイパス水路115を経由する水の流れを形成する。即ち、循環水路109において熱源機108を経由する水は、当該熱源機108が発生する圧送力により循環水路109を循環することができる。しかし、循環水路109において熱源機108を経由しない水つまりバイパス水路115を経由する水は、熱源機108が発生する圧送力を受けることができない。そのため、循環ポンプ116は、循環水路109において特にバイパス水路115を経由する水を循環させるための圧送力あるいは吸引力を発生する。
【0034】
循環ポンプ116の駆動は、AUC111とは別のコントローラにより制御されている。但し、循環ポンプ116の駆動は、AUC111が制御する構成としてもよい。また、循環ポンプ116の駆動は、例えば、循環水路109を循環する冷水の温度に基づいて制御するとよい。
【0035】
AUC111は、制御バルブ114の開度を変更することにより、循環水路109においてバイパス水路115を流れる冷水の流量を制御可能である。そして、AUC111は、循環水路109においてバイパス水路115を流れる冷水の流量を変更することにより、居室103内の湿度を調整可能である。
【0036】
即ち、AUC111は、制御バルブ114の開度を小さくすることにより、循環水路109においてバイパス水路115を流れる冷水の流量を多くする。これにより、冷却器105には、バイパス水路115を流れる冷水つまり熱源機108により冷却されていない冷水が供給されやすくなり、熱源機108により冷却された冷水が供給されにくくなるから、冷却器105における除湿作用が弱くなる。そのため、除湿が不十分な空気が居室103内に供給されやすくなるから、居室103内の湿度を上昇させることができる。
【0037】
一方、AUC111は、制御バルブ114の開度を大きくすることにより、循環水路109においてバイパス水路115を流れる冷水の流量を少なくする。これにより、冷却器105には、バイパス水路115を流れる冷水つまり熱源機108により冷却されていない冷水が供給されにくくなり、熱源機108により冷却された冷水が供給されやすくなるから、冷却器105における除湿作用が強くなる。そのため、除湿が十分に行われた空気が居室103内に供給されやすくなるから、居室103内の湿度を低下させることができる。
【0038】
なお、第3実施形態においても、空調システム100は、循環水路109の途中に水温センサ113を備える構成としてもよい。この構成例によれば、AUC111は、循環水路109を循環する冷水の温度を水温センサ113により検知し、その検知温度に基づいて制御バルブ114の開度を調整することができる。これにより、制御バルブ114の開度の調整を、循環水路109を循環する冷水の温度に応じてきめ細かく行うことができ、ひいては、居室103内の湿度の調整をきめ細かく行うことができる。
【0039】
(その他の実施形態)
なお、本実施形態は、上述した複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や拡張を行うことができる。例えば、空調システムは、上述した複数の実施形態を適宜選択して組み合わせた構成とすることができる。
【0040】
以上、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、あくまでも例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。本実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0041】
図面において、100は空調システム、101は外調機(空気導入部)、105は冷却器(除湿部)、106は給気口(給気部)、107は湿度センサ(湿度検知部)、108は熱源機(冷水供給部)、109は循環水路、111はエアハンドリングユニットコントローラ:AUC(制御部)、114は制御バルブ、115はバイパス水路を示す。
【要約】
【課題】本実施形態は、居室内の湿度環境の向上やシステム全体としてのエネルギー効率の向上を図ることができる空調システムを提供する。
【解決手段】本実施形態に係る空調システムは、空気を導入する空気導入部と、前記空気導入部に導入された空気を除湿する除湿部と、前記除湿部に冷水を供給する冷水供給部と、前記除湿部により除湿された空気を居室内に供給する給気部と、前記居室内の湿度を検知する湿度検知部と、前記冷水供給部から前記除湿部への冷水の供給を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記湿度検知部が検知する湿度に基づいて、前記冷水供給部から前記除湿部へ供給される冷水の温度と供給量のうち少なくとも何れか一方を制御することにより、前記居室内の湿度を調整する。
【選択図】図1
図1
図2
図3