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特許7509973情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/09 20060101AFI20240625BHJP
   G08G 1/0969 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
G08G1/09 D
G08G1/0969
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023134808
(22)【出願日】2023-08-22
【審査請求日】2023-10-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】黒澤 研吾
【審査官】田中 将一
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-043271(JP,A)
【文献】特開2023-106066(JP,A)
【文献】特開2002-312886(JP,A)
【文献】特開2010-097455(JP,A)
【文献】特開2014-006609(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両において使用されている通信端末の位置を示す位置情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した位置情報に基づいて、複数の一時停止場所の中から、前記車両が停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記対象停止場所における複数の車両の一時停止の判定結果に基づく、当該対象停止場所における前記複数の車両の一時停止率である第1の一時停止率が所定の閾値以下である場合に、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知し、前記第1の一時停止率が前記所定の閾値を超える場合において、前記通信端末を使用するユーザが乗る車両に対応する複数の一時停止場所における一時停止率である第2の一時停止率が前記所定の閾値以下であるとき、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知し、前記第2の一時停止率が前記所定の閾値を超えるとき、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知しないように制御する通知制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記通知制御部は、
前記第1の一時停止率が前記所定の閾値以下であり、かつ、前記所定の閾値よりも低い第1の閾値以下である場合、前記第2の一時停止率にかかわらず、前記対象停止場所の存在を前記通信端末に通知し、
前記第1の一時停止率が前記所定の閾値以下であり、かつ、前記第1の閾値を超える場合、前記第2の一時停止率が前記所定の閾値を超えるときには、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知しないように制御し、前記第2の一時停止率が前記所定の閾値以下であるときには、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、複数の車両それぞれにおいて使用されている複数の通信端末それぞれの前記位置情報と、前記位置情報が示す位置に前記通信端末が存在したときの時刻を示す時刻情報とを取得し、
前記取得部が取得した複数の通信端末それぞれに対応する前記位置情報及び前記時刻情報に基づいて、複数の車両のそれぞれが複数の一次停止場所それぞれにおいて一時停止したか否かを判定し、一時停止場所を識別するための停止場所識別情報と関連付けて判定結果を記憶部に記憶させる記憶制御部を有し、
前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている前記対象停止場所における複数の車両の前記判定結果に基づく、前記第1の一時停止率を特定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知制御部は、前記通信端末が使用されている前記車両が前記対象停止場所を通過する時間帯における、前記第1の一時停止率に基づいて、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、複数の車両それぞれにおいて使用されている複数の通信端末それぞれの前記位置情報と、前記位置情報が示す位置に前記通信端末が存在したときの時刻を示す時刻情報とを取得し、
前記取得部が取得した複数の通信端末それぞれに対応する前記位置情報及び前記時刻情報に基づいて、複数の車両のそれぞれが複数の一次停止場所それぞれにおいて一時停止したか否かを判定し、一時停止場所を識別するための停止場所識別情報及び当該一時停止場所に通信端末が存在していたときの時刻を示す時刻情報と関連付けて、判定結果を記憶部に記憶させる記憶制御部を有し、
前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている前記時刻情報と関連付けられている前記対象停止場所における複数の車両の前記判定結果に基づく、前記通信端末が使用されている前記車両が前記対象停止場所を通過する時間帯における、前記第1の一時停止率を特定する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記通知制御部は、前記第1の一時停止率に基づいて、時間帯ごとに当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定部は、前記通信端末が使用されている前記車両の種別を特定し、
前記通知制御部は、前記特定部が特定した前記種別に対応する前記第1の一時停止率に基づいて、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、複数の車両それぞれにおいて使用されている複数の通信端末それぞれの前記位置情報と、前記位置情報が示す位置に前記通信端末が存在したときの時刻を示す時刻情報と、前記通信端末が使用されている車両の種別とを取得し、
前記取得部が取得した複数の通信端末それぞれに対応する前記位置情報及び前記時刻情報に基づいて、複数の車両のそれぞれが複数の一次停止場所それぞれにおいて一時停止したか否かを判定し、一時停止場所を識別するための停止場所識別情報及び前記種別と関連付けて、判定結果を記憶部に記憶させる記憶制御部を有し、
前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている前記対象停止場所における、前記特定部が特定した前記種別に対応する複数の車両の前記判定結果に基づく、当該種別に対応する前記第1の一時停止率を特定する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記通知制御部は、所定期間における前記第1の一時停止率に基づいて、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記通知制御部は、前記通信端末が使用されている前記車両が前記対象停止場所を通過する時間帯における前記第2の一時停止率と、前記第1の一時停止率と、に基づいて、前記対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記取得部は、複数の車両それぞれにおいて使用されている複数の通信端末それぞれの前記位置情報と、前記位置情報が示す位置に前記通信端末が存在したときの時刻を示す時刻情報と、複数の通信端末それぞれを使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報とを取得し、
前記取得部が取得した複数の通信端末それぞれに対応する前記位置情報及び前記時刻情報に基づいて、複数の車両のそれぞれが複数の一次停止場所それぞれにおいて一時停止したか否かを判定し、前記通信端末に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けて判定結果を記憶部に記憶させる記憶制御部を有し、
前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている、前記特定部が特定した前記対象停止場所を走行する車両において使用されている前記通信端末のユーザのユーザ識別情報に関連付けられている前記判定結果に基づく、前記第2の一時停止率を特定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記取得部は、所定時間おきに前記通信端末の加速度を示す加速度情報を取得し、
前記特定部は、前記対象停止場所を特定した時点から所定期間前までに前記取得部が取得した複数の加速度情報に基づいて、前記通信端末が使用されている車両が加速を開始してから所定時間が経過するまでの加速度の平均値を特定し、
前記通知制御部は、前記特定部が特定した前記加速度の平均値が予め定められた加速度を超える場合に車両の運転者が急いでいると判定し、前記車両の運転者が急いでいると判定した場合には、前記車両の運転者が急いでいないと判定した場合に比べて前記所定の閾値を大きくする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記通知制御部は、前記対象停止場所において発生した過去の事故を示す事故情報を取得し、取得した事故情報が示す事故状況に基づいて、当該一時停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
コンピュータが実行する、
車両において使用されている通信端末の位置を示す位置情報を取得するステップと、
取得した位置情報に基づいて、複数の一時停止場所の中から、前記車両が停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定するステップと、
特定した前記対象停止場所における複数の車両の一時停止の判定結果に基づく、当該対象停止場所における一時停止率である第1の一時停止率が所定の閾値以下である場合に、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知し、前記第1の一時停止率が前記所定の閾値を超える場合において、前記通信端末を使用するユーザが乗る車両に対応する複数の一時停止場所における一時停止率である第2の一時停止率が前記所定の閾値以下であるとき、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知し、前記第2の一時停止率が前記所定の閾値を超えるとき、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知しないように制御するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項15】
コンピュータを、
車両において使用されている通信端末の位置を示す位置情報を取得する取得部、
前記取得部が取得した位置情報に基づいて、複数の一時停止場所の中から、前記車両が停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定する特定部、及び、
前記特定部が特定した前記対象停止場所における複数の車両の一時停止の判定結果に基づく、当該対象停止場所における一時停止率である第1の一時停止率が所定の閾値以下である場合に、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知し、前記第1の一時停止率が前記所定の閾値を超える場合において、前記通信端末を使用するユーザが乗る車両に対応する複数の一時停止場所における一時停止率である第2の一時停止率が前記所定の閾値以下であるとき、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知し、前記第2の一時停止率が前記所定の閾値を超えるとき、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知しないように制御する通知制御部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両が一時停止場所に接近したことに応じて、車両が一時停止場所に接近したことを示す通知情報を車両のユーザに通知する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-133606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、複数の一時停車場所のそれぞれにおける車両の一時停止率は異なり、一時停止場所の中には、車両が一時停止する傾向が高く、通知情報を通知しないほうが望ましい場所が存在する。これに対し、従来の技術では、車両が一時停止場所に接近したことに応じて、無条件に通知情報を通知していた。このため、従来の技術では、通知情報が通知されることに対し、車両のユーザが煩わしいと感じるという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、車両が一時停止場所に接近したことを示す情報を適切に通知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、車両において使用されている通信端末の位置を示す位置情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した位置情報に基づいて、複数の一時停止場所の中から、前記車両が停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定する特定部と、前記特定部が特定した前記対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御する通知制御部と、を有する。
【0007】
前記取得部は、複数の車両それぞれにおいて使用されている複数の通信端末それぞれの前記位置情報と、前記位置情報が示す位置に前記通信端末が存在したときの時刻を示す時刻情報とを取得し、前記情報処理装置は、前記取得部が取得した複数の通信端末それぞれに対応する前記位置情報及び前記時刻情報に基づいて、複数の車両のそれぞれが複数の一次停止場所それぞれにおいて一時停止したか否かを判定し、一時停止場所を識別するための停止場所識別情報と関連付けて判定結果を記憶部に記憶させる記憶制御部を有し、前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている前記対象停止場所における複数の車両の前記判定結果に基づく、前記対象停止場所における前記複数の車両の停止状況を特定してもよい。
【0008】
前記通知制御部は、前記通信端末が使用されている前記車両が前記対象停止場所を通過する時間帯における、当該対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御してもよい。
【0009】
前記取得部は、複数の車両それぞれにおいて使用されている複数の通信端末それぞれの前記位置情報と、前記位置情報が示す位置に前記通信端末が存在したときの時刻を示す時刻情報とを取得し、前記情報処理装置は、前記取得部が取得した複数の通信端末それぞれに対応する前記位置情報及び前記時刻情報に基づいて、複数の車両のそれぞれが複数の一次停止場所それぞれにおいて一時停止したか否かを判定し、一時停止場所を識別するための停止場所識別情報及び当該一時停止場所に通信端末が存在していたときの時刻を示す時刻情報と関連付けて、判定結果を記憶部に記憶させる記憶制御部を有し、前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている前記時刻情報と関連付けられている前記対象停止場所における複数の車両の前記判定結果に基づく、前記通信端末が使用されている前記車両が前記対象停止場所を通過する時間帯における、当該対象停止場所における複数の車両の停止状況を特定してもよい。
【0010】
前記通知制御部は、前記対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、時間帯ごとに当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御してもよい。
【0011】
前記特定部は、前記通信端末が使用されている前記車両の種別を特定し、前記通知制御部は、前記対象停止場所における、前記特定部が特定した前記種別に対応する複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御してもよい。
【0012】
前記取得部は、複数の車両それぞれにおいて使用されている複数の通信端末それぞれの前記位置情報と、前記位置情報が示す位置に前記通信端末が存在したときの時刻を示す時刻情報と、前記通信端末が使用されている車両の種別とを取得し、前記情報処理装置は、前記取得部が取得した複数の通信端末それぞれに対応する前記位置情報及び前記時刻情報に基づいて、複数の車両のそれぞれが複数の一次停止場所それぞれにおいて一時停止したか否かを判定し、一時停止場所を識別するための停止場所識別情報及び前記種別と関連付けて、判定結果を記憶部に記憶させる記憶制御部を有し、前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている前記対象停止場所における、前記特定部が特定した前記種別に対応する複数の車両の前記判定結果に基づく、当該対象停止場所における当該種別に対応する複数の車両の停止状況を特定してもよい。
【0013】
前記通知制御部は、前記特定部が特定した前記対象停止場所における所定期間における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御してもよい。
【0014】
前記通知制御部は、前記通信端末を使用するユーザが乗る車両に対応する複数の一時停止場所における停止状況に基づいて、前記対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御してもよい。
【0015】
前記通知制御部は、前記通信端末が使用されている前記車両が前記対象停止場所を通過する時間帯における、前記通信端末を使用するユーザが乗る車両に対応する複数の一時停止場所における停止状況に基づいて、前記対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御してもよい。
【0016】
前記取得部は、複数の車両それぞれにおいて使用されている複数の通信端末それぞれの前記位置情報と、前記位置情報が示す位置に前記通信端末が存在したときの時刻を示す時刻情報と、複数の通信端末それぞれを使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報とを取得し、前記情報処理装置は、前記取得部が取得した複数の通信端末それぞれに対応する前記位置情報及び前記時刻情報に基づいて、複数の車両のそれぞれが複数の一次停止場所それぞれにおいて一時停止したか否かを判定し、前記通信端末に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けて判定結果を記憶部に記憶させる記憶制御部を有し、前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている、前記特定部が特定した前記対象停止場所を走行する車両において使用されている前記通信端末のユーザのユーザ識別情報に関連付けられている前記判定結果に基づく、当該ユーザが乗る車両に対応する複数の一時停止場所における停止状況を特定してもよい。
【0017】
前記取得部は、所定時間おきに前記通信端末の加速度を示す加速度情報を取得し、前記特定部は、前記対象停止場所を特定する前の所定期間に前記取得部が取得した複数の加速度情報に基づいて、前記通信端末が使用されている車両の前記所定期間における加速度を特定し、前記通知制御部は、前記特定部が特定した前記通信端末の加速度に基づいて、前記対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御してもよい。
【0018】
前記通知制御部は、前記対象停止場所において発生した過去の事故を示す事故情報を取得し、取得した事故情報が示す事故状況に基づいて、当該一時停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御してもよい。
【0019】
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する、車両において使用されている通信端末の位置を示す位置情報を取得するステップと、取得した位置情報に基づいて、複数の一時停止場所の中から、前記車両が停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定するステップと、特定した前記対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御するステップと、を有する。
【0020】
本発明の第3の態様に係るプログラムは、コンピュータを、車両において使用されている通信端末の位置を示す位置情報を取得する取得部、前記取得部が取得した位置情報に基づいて、複数の一時停止場所の中から、前記車両が停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定する特定部、及び、前記特定部が特定した前記対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を前記通信端末に通知するか否かを制御する通知制御部、として機能させる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、車両が一時停止場所に接近したことを示す情報を適切に通知することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】情報処理装置の概要を説明する図である。
図2】情報処理装置の機能構成を示す図である。
図3】一時停止場所情報の一例を示す図である。
図4】端末移動履歴情報の一例を示す図である。
図5】判定結果情報の一例を示す図である。
図6】場所別停止状況情報の一例を示す図である。
図7】ユーザ別停止状況情報の一例を示す図である。
図8】通知判定用情報の一例を示す図である。
図9】情報処理装置に係る処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
[情報処理装置1の概要]
図1は、情報処理装置1の概要を説明する図である。情報処理装置1は、車両Vにおいて使用されている通信端末2に対して、車両Vが停止対象となる一時停止場所である対象停止場所の存在を通知するコンピュータである。ここで、通信端末2が車両において使用されているとは、通信端末2が車両Vに存在するか、車両Vの内部又は外部に設けられており、一時停止場所を通知する機能が有効であることをいう。
【0024】
情報処理装置1は、通信端末2と、携帯電話回線等の通信ネットワークを介して通信可能に接続されており、通信端末2から、通信端末2の位置を示す端末位置情報を取得する(図1における(1))。通信端末2は、車両Vを運転している運転者又は車両Vに登場する搭乗者等が使用する、車両Vの内部に持ち込まれたスマートフォンやタブレット等の携帯端末、又は車両Vに予め設けられているカーナビゲーション装置等の車載端末である。
【0025】
情報処理装置1は、取得した端末位置情報に基づいて、複数の一時停止場所の中から、車両Vが停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定する(図1における(2))。対象停止場所は、例えば、車両Vが停止対象となる複数の一時停止場所のうち、車両Vが最も早く到達する一時停止場所である。ここで、一時停止場所は、例えば、一時停止の道路標識が設けられている場所である。
【0026】
情報処理装置1は、特定した対象停止場所における、複数の車両の過去の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御する(図1における(3))。
【0027】
複数の一時停車場所のそれぞれにおける車両の一時停止率は異なり、一時停止場所の中には、車両が一時停止する傾向が高く、通知情報を通知しないほうが望ましい場所が存在する。これに対し、本実施の形態に係る情報処理装置1は、対象停止場所における、複数の車両の過去の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御するので、対象停止場所が、当該対象停止場所の存在を通知したほうが好ましい場所である場合に限定して、当該対象停止場所の存在を通知することができる。これにより、情報処理装置1は、車両Vが一時停止場所に接近したことを示す情報を適切に通知することができる。
【0028】
[情報処理装置1の機能構成]
続いて、情報処理装置1の機能構成について説明する。図2は、情報処理装置1の機能構成を示す図である。情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。
【0029】
通信部11は、通信端末2等の外部装置とデータを送受信するための通信インターフェースである。
記憶部12は、各種のデータを記憶する記憶媒体であり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びハードディスク等を有する。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶する。記憶部12は、制御部13を、取得部131、記憶制御部132、特定部133、及び通知制御部134として機能させるプログラムを記憶する。
【0030】
また、記憶部12は、一時停止場所を識別するための一時停止場所IDと、当該一時停止場所の位置を示す一時停止位置情報とを関連付けた一時停止場所情報を記憶する。図3は、一時停止場所情報の一例を示す図である。図3に示すように、一時停止場所の一時停止場所IDと、一時停止位置情報と、当該一時停止場所において停止対象とする車両の方位角の範囲とが関連付けて記憶されていることが確認できる。
【0031】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部131、記憶制御部132、特定部133、及び通知制御部134として機能する。
【0032】
[停止状況の特定]
まず、複数の一時停止場所それぞれにおける車両の停止状況を特定する処理について説明する。なお、複数の車両それぞれにおいて、車両Vと同様に通信端末が使用されているものとする。
【0033】
取得部131は、複数の車両それぞれにおいて使用されている複数の通信端末それぞれの位置を示す端末位置情報と、当該端末位置情報が示す位置に通信端末2が存在したときの時刻を示す時刻情報とを取得する。
【0034】
例えば、取得部131は、複数の通信端末それぞれから、所定時間(例えば数秒)おきに、通信端末のユーザを識別するためのユーザ識別情報としてのユーザIDと、通信端末の位置を示す端末位置情報と、当該通信端末の進行方向に対応する方位角を示す方位角情報と、当該端末位置情報が示す位置に通信端末2が存在したときの時刻を示す時刻情報とを取得する。
【0035】
なお、取得部131は、通信端末から方位角情報を取得したが、これに限らない。取得部131は、所定時間おきに取得した端末位置情報に基づいて、通信端末の進行方向を示す方位角を特定してもよい。また、取得部131は、複数の通信端末それぞれから、ユーザIDと、端末位置情報と、方位角情報と、時刻情報とを直接取得することとしたが、これに限らない。例えば、記憶装置(不図示)に、複数の通信端末それぞれから取得した、ユーザIDと、端末位置情報と、方位角情報と、時刻情報とを記憶させておいてもよい。そして、取得部131は、当該記憶装置を参照して、ユーザIDと、端末位置情報と、方位角情報と、時刻情報とを取得してもよい。
【0036】
記憶制御部132は、取得部131が取得した複数の通信端末それぞれに対応する端末位置情報、時刻情報に基づいて、複数の車両のそれぞれが複数の一次停止場所それぞれにおいて一時停止したか否かを判定し、一時停止場所を識別するための一時停止場所IDと関連付けて判定結果を記憶部12に記憶させる。
【0037】
具体的には、まず、記憶制御部132は、取得部131が複数の通信端末それぞれから取得したユーザIDと、時刻情報と、端末位置情報と、方位角情報とを関連付けて端末移動履歴情報として記憶部12に記憶させる。図4は、端末移動履歴情報の一例を示す図である。図4に示すように、ユーザIDと、時刻情報と、端末位置情報と、方位角情報とが関連付けて記憶されていることが確認できる。
【0038】
続いて、記憶制御部132は、記憶部12に記憶されている端末移動履歴情報を所定時間(例えば、1週間)おきに参照し、通信端末が使用されている複数の車両それぞれが複数の一時停止場所それぞれにおいて一時停止したか否かを判定する。記憶制御部132は、記憶部12に記憶されている最新の所定期間(例えば、1週間)分の端末移動履歴情報を参照し、通信端末が使用されている複数の車両それぞれが複数の一時停止場所それぞれにおいて一時停止したか否かを判定する。
【0039】
例えば、記憶制御部132は、記憶部12に記憶されている一時停止位置情報と端末移動履歴情報とを参照して、複数の一時停止場所のうち、通信端末が使用されていた車両が通過した、当該車両が停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を一以上特定する。記憶制御部132は、端末移動履歴情報が示す端末位置情報が示す位置から、所定範囲以内の位置に存在する一時停止場所であって、当該端末位置情報に関連付けられている方位角情報が示す方位角を、方位角の範囲に含む一時停止場所を、対象停止場所と特定する。
【0040】
そして、記憶制御部132は、通信端末が使用されていた車両の、対象停止場所付近に対応する端末移動履歴に基づいて、当該車両の対象停止場所付近における最低速度を算出する。そして、記憶制御部132は、当該車両の対象停止場所付近における最低速度が所定速度以下である場合に、当該車両が当該対象停止場所において停止したと判定し、最低速度が所定速度を超える場合に、当該車両が当該対象停止場所において停止していないと判定する。
【0041】
また、記憶制御部132は、端末移動履歴情報に含まれる複数の時刻それぞれにおける端末位置情報が示す通信端末の位置の変化量に基づいて、通信端末が使用されていた車両の種別を特定する。例えば、複数の時刻それぞれにおける端末位置情報が示す通信端末の位置の変化量の入力に対し、車両の種別を出力する分類モデルを予め記憶部12に記憶させておく。記憶制御部132は、端末移動履歴情報に基づく通信端末の位置の変化量を分類モデルに入力し、分類モデルから出力される、車両の種別を示す種別情報を取得することにより車両の種別を特定する。車両の種別は、例えば、自動車、自動二輪車、自転車である。
【0042】
記憶制御部132は、判定結果を含む判定結果情報を記憶部12に記憶させる。図5は、判定結果情報の一例を示す図である。図5に示すように、判定結果情報は、対象停止場所の一時停止場所IDと、通信端末に対応するユーザIDと、車両の種別と、当該対象停止場所に当該通信端末が存在していた時刻を示す時刻情報と、判定結果とを関連付けた情報である。ここで、対象停止場所に当該通信端末が存在していた時刻は、対象停止場所から所定範囲内に当該通信端末が存在していた時刻、すなわち、対象停止場所の周辺を車両Vが走行していた時刻であってもよい。
【0043】
記憶制御部132は、記憶部12に記憶された最新の所定期間分の端末移動履歴情報に基づく判定結果情報に基づいて、複数の一時停止場所それぞれの当該所定期間における一時停止率を算出する。また、記憶制御部132は、判定結果情報に基づいて、所定期間における複数の一時停止場所それぞれの、時間帯ごと、車両の種別ごとの一時停止率を算出する。
【0044】
ここで、時間帯は、通行が混雑する時間帯であるオンピーク帯(例えば、6時~11時、16時~19時)、通行が混雑しない時間帯であるオフピーク帯(例えば、12時~15時、20~21時)、深夜帯(例えば、22時~5時)の3つの時間帯に分けるものとするが、これに限らず、他の時間帯であってもよい。
【0045】
そして、記憶制御部132は、算出した複数の一時停止場所それぞれの所定期間における一時停止率と、時間帯ごと、車両の種別ごとの一時停止率とを一時停止場所IDと関連付けて、場所別停止状況情報として記憶させる。図6は、場所別停止状況情報の一例を示す図である。図6に示すように、一時停止場所IDに対し、一時停止場所IDが示す停止場所における一時停止率と、時間帯及び車両の種別ごとの一時停止率とが関連付けられていることが確認できる。
【0046】
このように、記憶部12に記憶された最新の所定期間分の端末移動履歴情報に基づく判定結果情報に基づいて、場所別停止状況情報を記憶させることにより、情報処理装置1は、最新の一時停止状況が反映された場所別停止状況情報を記憶部12に記憶させることができる。
【0047】
また、記憶制御部132は、記憶部12に記憶された最新の所定期間分の端末移動履歴情報に基づく判定結果情報に基づいて、通信端末を使用する複数のユーザそれぞれの所定期間における一時停止率と、時間帯ごと、車両の種別ごとの一時停止率とを算出する。そして、記憶制御部132は、算出した複数のユーザそれぞれの所定期間における一時停止率と、時間帯ごと、車両の種別ごとの一時停止率とを、ユーザIDと関連付けて、ユーザ別停止状況情報として記憶させる。図7は、ユーザ別停止状況情報の一例を示す図である。図7に示すように、ユーザIDに対し、所定期間における一時停止率と、時間帯及び車両の種別ごとの一時停止率とが関連付けられていることが確認できる。なお、ユーザが利用していない車種やユーザが通行していない時間帯に対して一時停止率が算出できない。このような場合には、一時停止率として、一時停止率が算出されなかったことを示す情報である「-」が記憶される。
【0048】
[対象停止場所の存在の通知制御]
続いて、対象停止場所の存在の通知制御に係る処理について説明する。
まず、取得部131は、車両Vにおいて使用されている通信端末2の位置を示す端末位置情報を取得する。例えば、取得部131は、通信端末2から、所定時間(例えば数秒)おきに、車両Vにおいて使用されている通信端末2の位置を示す端末位置情報と、通信端末2のユーザのユーザIDと、当該通信端末の進行方向に対応する方位角を示す方位角情報とを取得する。
【0049】
特定部133は、取得部131が取得した端末位置情報に基づいて、複数の一時停止場所の中から、車両Vが停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定する。例えば、特定部133は、記憶部12に記憶されている一時停止位置情報を参照し、取得部131が取得した端末位置情報が示す位置に対し、取得部131が取得した方位角情報が示す方位角の方向の所定範囲以内の位置に存在する一時停止場所を一以上特定する。そして、特定部133は、特定した一以上の一時停止場所のうち、当該端末位置情報とともに取得した方位角情報が示す方位角を、方位角の範囲に含むとともに、一時停止位置が、端末位置情報が示す端末位置と最も近い一時停止場所を、対象停止場所と特定する。
【0050】
通知制御部134は、特定部133が特定した対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御する。通知制御部134は、記憶部12に記憶されている対象停止場所の所定期間における複数の車両の一時停止の判定結果に基づく、対象停止場所における複数の車両の停止状況を特定する。
【0051】
例えば、通知制御部134は、記憶部12に記憶されている判定結果情報に基づいて生成された場所別停止状況情報を参照し、複数の車両の一時停止の判定結果に基づいて算出された、対象停止場所における所定期間における一時停止率を、対象停止場所における複数の車両の停止状況として特定する。そして、通知制御部134は、特定した一次停止率が予め定められた閾値以下である場合に、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知する。また、通知制御部134は、対象停止場所における所定期間における一時停止率が予め定められた閾値を超える場合に、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知しないように制御する。
【0052】
なお、通知制御部134は、対象停止場所における所定期間における一時停止率に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御したが、これに限らない。通知制御部134は、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯における、通信端末2が使用されている車両Vの種別に対応する当該対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御してもよい。
【0053】
この場合、通知制御部134は、記憶部12に記憶されている時刻情報と関連付けられている対象停止場所における複数の車両の判定結果に基づく、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯における、通信端末2が使用されている車両Vの種別に対応する当該対象停止場所における複数の車両の停止状況を特定する。
【0054】
具体的には、通知制御部134は、記憶部12に記憶されている判定結果情報に基づいて生成された場所別停止状況情報を参照し、対象停止場所における、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯及び、通信端末2が使用されている車両Vの種別に関連付けられている一時停止率を、対象停止場所における当該時間帯及び当該車両Vの種別に対応する複数の車両の停止状況として特定する。ここで、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯は、特定部133が、車両Vから取得した端末位置情報に基づいて対象停止場所を特定した時刻に対応する時間帯である。
【0055】
このようにすることで、情報処理装置1は、時間帯ごとに大きく一時停止率が異なる一時停止場所に対し、一時停止率が閾値よりも低い時間帯に限定して、対象停止場所の存在を通信端末2に通知することができる。また、車両の種別により、一時停止率が異なるところ、情報処理装置1は、車両Vの車両の種別に対応する複数の車両の停止状況に基づいて、対象停止場所の存在を通信端末2に適切に通知することができる。
【0056】
また、通知制御部134は、対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、時間帯ごとに当該対象停止場所の存在を通信端末に通知するか否かを制御してもよい。例えば、時間帯ごとに、対象停止場所の存在を通信端末に通知するか否かを決定するための閾値を異ならせておく。そして、通知制御部134は、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯における複数の車両の一時停止率が、当該時間帯に対応する閾値以下であるか否かに基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末に通知するか否かを制御してもよい。
【0057】
また、通知制御部134は、通信端末2を使用するユーザが乗る車両Vに対応する複数の一時停止場所における停止状況に基づいて、対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御してもよい。具体的には、通知制御部134は、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯における、通信端末2を使用するユーザが乗る車両Vの車種に対応する複数の一時停止場所における停止状況と、対象停止場所における、当該時間帯及び当該車種に対応する複数の車両の停止状況とに基づいて、対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御する。
【0058】
例えば、記憶部12に、ユーザが一時停止場所において一時停止をしないリスクを示すリスクレベルと、一時停止場所において任意の車両が一時停止をしないリスクを示すリスクレベルと、停止場所の存在を通知するか否かを示す通知有無情報とを関連付けた通知判定用情報を記憶させておく。
【0059】
図8は、通知判定用情報の一例を示す図である。図8に示すように、ユーザのリスクレベル及び一時停止場所のリスクレベルは、例えば低、中、高の三段階で示される。ここで、リスクレベルは、一時停止率に基づいて特定される。例えば、一時停止率が第1の閾値以下である場合、リスクレベルが「高」に特定される。また、一時停止率が第1の閾値を超え、かつ、第2の閾値以下である場合、リスクレベルが「中」に特定される。また、一時停止率が第2の閾値を超える場合、リスクレベルが「低」に特定される。また、通知判定用情報において、通知有無情報は、適宜設定されてもよい。
【0060】
通知制御部134は、記憶部12に記憶されている、特定部133が特定した対象停止場所を走行する車両Vにおいて使用されている通信端末2のユーザのユーザIDに関連付けられている一時停止の判定結果に基づく、当該ユーザが乗る車両Vに対応する複数の一時停止場所における停止状況を特定する。
【0061】
すなわち、通知制御部134は、記憶部12に記憶されているユーザ別停止状況情報を参照し、通信端末2を使用するユーザのユーザIDに関連付けられている所定期間における一時停止率を特定する。そして、通知制御部134は、特定した一時停止率に基づいて、ユーザのリスクレベルを特定する。なお、通知制御部134は、一時停止率を特定できない場合には、ユーザのリスクレベルを「中」と特定する。ここで、通知制御部134は、一時停止率を特定できない場合には、ユーザのリスクレベルを「中」と特定する。
【0062】
なお、通知制御部134は、ユーザの所定期間における一時停止率に基づいて、ユーザのリスクレベルを特定したがこれに限らない。通知制御部134は、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯と、当該車両Vの車両の種別とに関連付けられている一時停止率に基づいて、ユーザのリスクレベルを特定してもよい。この場合、通知制御部134は、記憶部12に記憶されているユーザ別停止状況情報を参照し、通信端末2を使用するユーザのユーザIDと、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯と、当該車両Vの車両の種別とに関連付けられている一時停止率を特定する。そして、通知制御部134は、特定した一時停止率に基づいて、ユーザのリスクレベルを特定する。
【0063】
また、通知制御部134は、記憶部12に記憶されている、特定部133が特定した対象停止場所における複数の車両の一時停止の判定結果に基づく、当該対象停止場所における停止状況を特定する。通知制御部134は、記憶部12に記憶されている場所別停止状況情報を参照し、特定部133により特定された対象停止場所の一時停止場所IDに関連付けられている所定期間における複数の車両の一時停止率を特定する。そして、通知制御部134は、特定した一時停止率に基づいて、対象停止場所のリスクレベルを特定する。なお、通知制御部134は、一時停止率を特定できない場合には、対象停止場所のリスクレベルを「中」と特定する。
【0064】
なお、通知制御部134は、対象停止場所の所定期間における複数の車両の一時停止率に基づいて、ユーザのリスクレベルを特定したがこれに限らない。通知制御部134は、対象停止場所の一時停止場所IDと、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯と、当該車両Vの車両の種別とに関連付けられている複数の車両の一時停止率に基づいて、対象停止場所のリスクレベルを特定してもよい。この場合、通知制御部134は、記憶部12に記憶されている場所別停止状況情報を参照し、特定部133により特定された対象停止場所の一時停止場所IDと、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯と、当該車両Vの車両の種別とに関連付けられている一時停止率を特定する。そして、通知制御部134は、特定した一時停止率に基づいて、対象停止場所のリスクレベルを特定する。
【0065】
そして、通知制御部134は、記憶部12に記憶されている通知判定用情報において、特定したユーザのリスクレベルと、対象停止場所のリスクレベルとに関連付けられている通知判定用情報が「有」を示している場合、対象停止場所の存在を通信端末2に通知し、当該通知判定用情報が「無」を示している場合、対象停止場所の存在を通信端末2に通知しないように制御する。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザが一時停止場所で停止を遵守するユーザであるか否かを考慮して、対象停止場所の存在を通信端末2に通知することができる。
【0066】
また、通信端末2が使用されている車両Vの運転者が急いでいる場合には、一時停止場所において一時停止しない確率が上がると考えられる。これに対し、通知制御部134は、通信端末2の加速度に基づいて、対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御してもよい。
【0067】
この場合、まず、取得部131は、所定時間おきに、通信端末2の加速度を示す加速度情報を取得する。特定部133は、対象停止場所を特定すると、当該対象停止場所を特定する前の所定期間において取得部131が取得した複数の加速度情報に基づいて、通信端末2の加速度を特定する。例えば、特定部133は、対象停止場所を特定した時点から所定期間(例えば1時間)前までに取得部131が取得した複数の加速度情報に基づいて、車両が加速を開始してから所定時間が経過するまでの加速度の平均値を特定する。
【0068】
通知制御部134は、特定部133が特定した加速度の平均値が、予め定められた加速度を超える場合に、車両Vの運転者が急いでいると判定する。通知制御部134は、車両Vの運転者が急いでいると判定した場合に、車両Vの運転者が急いでいないと判定した場合に比べて、対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かの判定に用いる所定の閾値を大きくするようにしてもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、車両Vの運転者が急いでいると判定した場合に、対象停止場所の存在が通信端末2に通知されやすくすることができる。
【0069】
また、対象停止場所において事故が多発している場合には、事故が発生しないように対象停止場所を通知されやすくすることが好ましい。これに対し、記憶部12に、一時停止場所の一時停止場所IDと、当該一時停止場所における事故情報とを関連付けて停止場所別事故情報として記憶させておく。
【0070】
そして、通知制御部134は、記憶部12に記憶されている停止場所別事故情報を参照し、対象停止場所において発生した過去の事故を示す事故情報を取得してもよい。そして、通知制御部134は、取得した事故情報が示す事故状況に基づいて、当該一時停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御する。例えば、通知制御部134は、取得した事故情報の件数が所定件数を超える場合には、事故情報の件数が所定件数を超えない場合に比べて、対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かの判定に用いる所定の閾値を大きくするようにしてもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、事故が多発している対象停止場所において、対象停止場所の存在が通信端末2に通知されやすくすることができる。
【0071】
[動作フロー]
続いて、情報処理装置1に係る処理の流れについて説明する。図9は、情報処理装置1に係る処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートでは、ユーザのリスクレベルと、対象停止場所のリスクレベルとに基づいて、対象停止場所の存在の通知制御を行う例について説明する。
【0072】
まず、取得部131は、車両Vにおいて使用されている通信端末2から、通信端末2のユーザのユーザIDと、通信端末2の位置を示す端末位置情報と、通信端末2の進行方向に対応する方位角を示す方位角情報とを取得する(S1)。
【0073】
続いて、特定部133は、取得部131が取得した端末位置情報に基づいて、複数の一時停止場所の中から、車両Vが停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定できたか否かを判定する(S2)。特定部133は、対象停止場所を特定できたと判定すると(S2のYES)、S3に処理を移し、対象停止場所を特定できていないと判定すると(S2のNO)、S10に処理を移す。
【0074】
S3において、特定部133は、S1において最新の端末位置情報を取得した時刻に基づいて、車両Vが対象停止場所を通過する時間帯を特定するとともに、S1において複数取得した端末位置情報に基づいて、車両Vに対応する車両の種別を特定する。
【0075】
続いて、通知制御部134は、記憶部12に記憶されているユーザ別停止状況情報を参照し、S1において取得したユーザIDと、S3において特定した車両Vが対象停止場所を通過する時間帯と、当該車両Vの車両の種別とに関連付けられているユーザの一時停止率を特定する(S4)。そして、通知制御部134は、特定した一時停止率に基づいて、ユーザのリスクレベルを特定する(S5)。
【0076】
続いて、通知制御部134は、記憶部12に記憶されている場所別停止状況情報を参照し、特定部133が特定した対象停止場所の一時停止場所IDと、S3において特定した車両Vが対象停止場所を通過する時間帯と、当該車両Vの車両の種別とに関連付けられている、複数の車両の対象停止場所における一時停止率を特定する(S6)。そして、通知制御部134は、特定した一時停止率に基づいて、対象停止場所のリスクレベルを特定する(S7)。
【0077】
続いて、通知制御部134は、記憶部12に記憶されている通知判定用情報を参照し、特定したユーザのリスクレベルと、対象停止場所のリスクレベルとに関連付けられている通知有無情報に基づいて、通信端末2に対象停止場所の存在を通知するか否かを判定する(S8)。通知制御部134は、対象停止場所の存在を通知すると判定すると(S8のYES)、S9に処理を移し、対象停止場所の存在を通信端末2に通知する。また、通知制御部134は、対象停止場所の存在を通知しないと判定すると(S8のNO)、S10に処理を移す。
【0078】
S10において、通知制御部134は、対象停止場所の通知制御を終了するか否かを判定する。例えば、通知制御部134は、通信端末2において、対象停止場所の通知制御の終了指示を受け付けたか否かに基づいて、対象停止場所の通知制御を終了するか否かを判定する。通知制御部134は、対象停止場所の通知制御を終了すると判定すると(S10のYES)、本フローチャートに係る処理を終了し、対象停止場所の通知制御を終了しないと判定すると(S10のNO)、S1に処理を移す。
【0079】
[変形例1]
上述の実施の形態において、情報処理装置1は、対象停止場所は、車両が停止対象となる一時停止場所であり、車両において使用されている通信端末に対し、当該対象停止場所の存在を通信端末に通知するか否かを制御したが、これに限らない。対象停止場所は、人が停止対象となる一時停止場所であってもよく、情報処理装置1は、ユーザが使用している通信端末に対し、当該対象停止場所の存在を通知するか否かを制御してもよい。また、対象停止場所は、車両とは異なるドローン等の移動体が停止対象となる一時停止場所であってもよく、情報処理装置1は、移動体において使用されている通信端末に対し、当該対象停止場所の存在を通知するか否かを制御してもよい。
【0080】
[変形例2]
また、通知制御部134は、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯における、通信端末2が使用されている車両Vの種別に対応する当該対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御したが、これに限らない。通知制御部134は、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯、及び通信端末2が使用されている車両Vの種別のいずれか一方に対応する、当該対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御してもよい。
【0081】
例えば、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯に対応する、当該対象停止場所における複数の車両の停止状況のみに基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知する場合、記憶制御部132は、算出した複数の一時停止場所それぞれの所定期間における時間帯ごとの一時停止率を一時停止場所IDと関連付けて、車両の種別に限定されない場所別停止状況情報として記憶させる。そして、通知制御部134は、当該場所別停止状況情報を参照し、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯に対応する、当該対象停止場所における複数の車両の停止状況としての一時停止率に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御する。
【0082】
また、通信端末2が使用されている車両Vの車両の種別に対応する複数の車両の停止状況のみに基づいて、対象停止場所の存在を通信端末2に通知する場合、記憶制御部132は、算出した複数の一時停止場所それぞれの車両の種別ごとの一時停止率を一時停止場所IDと関連付けて、時間帯に限定されない場所別停止状況情報として記憶させる。そして、通知制御部134は、当該場所別停止状況情報を参照し、通信端末2が使用されている車両Vの車両の種別に対応する、対象停止場所における複数の車両の停止状況としての一時停止率に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御する。
【0083】
[変形例3]
また、通知制御部134は、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯、及び通信端末2が使用されている車両Vの種別のいずれか一方に対応するユーザのリスクレベル及び対象停止場所のリスクレベルとに基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御してもよい。
【0084】
例えば、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯に対応するユーザのリスクレベル及び対象停止場所のリスクレベルに基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知する場合、記憶制御部132は、算出した複数の一時停止場所それぞれの所定期間における時間帯ごとの一時停止率を一時停止場所IDと関連付けて、場所別停止状況情報として記憶させる。また、記憶制御部132は、算出したユーザの所定期間における時間帯ごとの一時停止率をユーザのユーザIDと関連付けて、ユーザ別停止状況情報として記憶させる。
【0085】
そして、通知制御部134は、当該ユーザ別停止状況情報を参照し、通信端末2が使用されている車両Vが対象停止場所を通過する時間帯に対応するユーザの一時停止率に基づいてユーザのリスクレベルを特定する。同様に、通知制御部134は、当該場所別停止状況情報を参照し、当該時間帯に対応する当該対象停止場所における複数の車両の一時停止率に基づいて対象停止場所のリスクレベルを特定する。そして、通知制御部134は、特定したユーザのリスクレベルと対象停止場所のリスクレベルとに基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御する。
【0086】
また、通信端末2が使用されている車両Vの車両の種別に対応するユーザのリスクレベル及び対象停止場所のリスクレベルに基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知する場合、記憶制御部132は、算出した複数の一時停止場所それぞれの所定期間における車両の種別ごとの一時停止率を一時停止場所IDと関連付けて、場所別停止状況情報として記憶させる。また、記憶制御部132は、算出したユーザの所定期間における車両の種別ごとの一時停止率をユーザのユーザIDと関連付けて、ユーザ別停止状況情報として記憶させる。
【0087】
そして、通知制御部134は、当該ユーザ別停止状況情報を参照し、通信端末2が使用されている車両Vの車両の種別に対応するユーザの一時停止率に基づいてユーザのリスクレベルを特定する。同様に、通知制御部134は、当該場所別停止状況情報を参照し、車両Vの車両の種別に対応する当該対象停止場所における複数の車両の一時停止率に基づいて対象停止場所のリスクレベルを特定する。そして、通知制御部134は、特定したユーザのリスクレベルと対象停止場所のリスクレベルとに基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御する。
【0088】
[変形例4]
また、上述の実施形態において、一時停止場所は、例えば、一時停止の道路標識が設けられている場所であることとしたが、これに限らず、赤信号の点滅等の特定の時間帯に車両が一時停止の対象となる場所であってもよい。この場合、一時停止場所情報において、一時停止場所IDに、車両に一時停止が義務付けられる時間帯が関連付けられていてもよい。そして、特定部133は、取得部131が取得した位置情報と、当該位置情報を取得した時間とに基づいて、複数の一時停止場所の中から、車両が停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定してもよい。
【0089】
[変形例4]
また、上述の実施形態において、場所別停止状況情報及びユーザ別停止状況情報は、所定期間における時間帯及び車両の種別ごとに一時停止率を記憶したものであるが、これに限らない。場所別停止状況情報及びユーザ別停止状況情報は、曜日別に設けられていてもよいし、平日及び休日(例えば土曜、日曜、祝日)で別々に設けられていてもよい。この場合、通知制御部134は、現在の日時に対応する場所別停止状況情報及びユーザ別停止状況情報を参照し、複数の車両の停止状況を特定したり、ユーザの停止状況を特定したりしてもよい。
【0090】
[変形例5]
また、上述の実施形態において、情報処理装置1が、対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御することとしたが、これに限らない。例えば、情報処理装置1は、場所別停止状況情報及びユーザ別停止状況情報を生成したことに応じて、通信端末2にこれらの情報を配信して通信端末2に記憶させてもよい。そして、通信端末2は、一時停止場所情報及び通知判定用情報も記憶しておき、特定部133及び通知制御部134として機能してもよい。このようにすることで、通信端末2は、情報処理装置1と通信できない場合であっても、一時停止場所の存在をユーザに通知することができる。
【0091】
[変形例6]
また、上述の実施形態において、対象停止場所の存在をユーザに通知する複数の例について説明したが、どのような情報を用いて対象停止場所の存在を通信端末2に通知するのかをユーザが設定できるようにしてもよい。例えば、制御部13は、設定部として機能し、通信端末2に、一時停止場所の存在の通知制御の設定画面を表示させる。
【0092】
設定画面には、一時停止場所の存在の通知制御を、一時停止場所における複数の車両の一時停止状況に基づいて行うか、ユーザの一時停止状況に基づいて行うか、一時停止場所における複数の車両の一時停止状況及びユーザの一時停止状況に基づいて行うかの設定を受け付けるためのチェックボックスが設けられている。また、設定画面には、一時停止場所の存在の通知制御を、時間帯ごとの一時停止状況に基づいて行うか、車両種別ごとの一時停止状況に基づいて行うか、時間帯及び車両種別ごとの一時停止状況に基づいて行うかの設定を受け付けるためのチェックボックスが設けられている。
【0093】
設定部は、設定画面に設けられているチェックボックスのチェック状況に基づいて、どのような情報を用いて対象停止場所の存在を通信端末2に通知するのかを示す設定情報を記憶部12に記憶させる。そして、通知制御部134は、記憶部12に記憶されている設定情報に基づいて、対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御する。このようにすることで、ユーザの好みに基づいて、対象停止場所の存在を通信端末2に通知するかを制御することができる。
【0094】
[情報処理装置1による効果]
以上説明したように、本実施の形態に係る情報処理装置1は、車両Vにおいて使用されている通信端末2の位置を示す端末位置情報を取得し、取得した端末位置情報に基づいて、複数の一時停止場所の中から、車両Vが停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定する。そして、情報処理装置1は、特定した対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御する。このようにすることで、情報処理装置1は、車両Vが対象停止場所に接近したことを示す情報を適切に通知することができる。
【0095】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0096】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0097】
1 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 取得部
132 記憶制御部
133 特定部
134 通知制御部
2 通信端末


【要約】
【課題】車両が一時停止場所に接近したことを示す情報を適切に通知する。
【解決手段】情報処理装置1は、車両Vにおいて使用されている通信端末2の位置を示す端末位置情報を取得する取得部131と、取得部131が取得した端末位置情報に基づいて、複数の一時停止場所の中から、車両Vが停止対象となる一時停止場所である対象停止場所を特定する特定部133と、特定部133が特定した対象停止場所における複数の車両の停止状況に基づいて、当該対象停止場所の存在を通信端末2に通知するか否かを制御する通知制御部134と、を有する。
【選択図】図2



図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9