(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】カート
(51)【国際特許分類】
B62B 3/02 20060101AFI20240625BHJP
B62B 5/00 20060101ALI20240625BHJP
B62B 7/08 20060101ALN20240625BHJP
【FI】
B62B3/02 B
B62B5/00 F
B62B7/08
(21)【出願番号】P 2023223914
(22)【出願日】2023-12-25
【審査請求日】2023-12-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524022748
【氏名又は名称】岩淵 浩志
(72)【発明者】
【氏名】岩淵 浩志
【審査官】大宮 功次
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2003/0038457(US,A1)
【文献】特開2019-217945(JP,A)
【文献】中国実用新案第215361512(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2015/0321689(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 3/02
B62B 5/00
B62B 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状部材を略矩形に構成してなり、一方の短辺の両端に、一対の第一のキャスターを有し、それぞれの長辺に、前記長辺の棒状部材を摺動可能に挿通する第一の貫通孔と、他の部材を回動可能に取り付けるための第一の回動軸を有する第一の接合部材を有する駆動枠体と、
棒状部材を略矩形に構成してなり、一方の短辺が前記第一の回動軸
の、前記駆動枠体を押すことにより、前記駆動枠体が進行する側に回動可能に取り付けられ、他方の短辺の両端に一対の第二のキャスターを有する従動枠体と、
棒状の部材を略矩形に構成してなり、一方の短辺が、前記従動枠体の前記第一の接合部材の近傍に設けられてなる第二の回動軸に回動可能
に取り付けられてなる、荷台枠体と、
一方の端部が、前記駆動枠体の前記一方の短辺に設けられた第三の回動軸に、回動可能に取り付けられ、他方の端部が、前記従動枠体の長辺に設けられた、前記長辺の棒状部材を挿通する第二の貫通孔と、二つの他部材をそれぞれ個別に回動可能に取り付けるため
の第四の回動軸を有する第二の接合部材の、前記第四の回動軸に回動可能に取り付けられてなる第一の支持部材と、
一方の端部が前記第二の接合部材の前記第四の回動軸に取り付けられ、他方の端部が、前記荷台枠体の長辺に設けられた、前記長辺の棒状部材を摺動可能に挿通する第三の貫通孔と、他部材を回動可能に取り付けるための第五の回動軸を有する第三の接合部材の、前記第五の回動軸に回動可能に取り付けられてなる第二の支持部材と、
を有することを特徴とするカート。
【請求項4】
前記第一のキャスターは、車輪の回転方向と直交する方向に回動してキャスター外周を押さえることが可能な摩擦パッドを有するストッパーを有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のカート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物や荷物を運搬するためのカートに関するもので、特に非使用時にはコンパクトに折り畳み、使用時には、簡単に展開することが可能なカートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年のペットブームで、ペットを対象とした医療体制の整備により、ペットの寿命が伸長し、高齢化している。犬は、散歩が必要であるが、高齢犬は、ある程度以上の距離を連続して歩けないなどの問題があり、高齢犬でなくても散歩コースによっては歩行し難い場所や、歩行させたくない場所がある。また、携行が容易なカートには、ペット用に限らず、ショッピングなど用いるための需要がある。
【0003】
しかしながら、従来のカートは、折り畳みのための構成が複雑で、ショッピングにおいても、犬の散歩においても、コンパクト化しての携行が困難であり、ショッピングや犬の散歩の際には、カートを所定の場所への係留、または監視が必要であり、散歩やショッピングの終了後には、置いた場所に戻る必要があった。
【0004】
折り畳みが可能な可能なカートの類系として、ベビーカーが多数市販されていて、特許文献1には、フレームと、座席部と、連動部品と、を含むフレーム折畳機構であって、前記フレームは、ハンドル、前足、及び後足を含み、前記ハンドルと前記前足と前記後足とは、同軸にピボット接続されて第1の回転中心が形成され、前記前足が前記座席部にピボット接続されて第2の回転中心が形成され、前記連動部品の一端が前記座席部にピボット接続されて第3の回転中心が形成され、前記連動部品の他端が前記ハンドルにピボット接続されて第4の回転中心が形成され、前記第1の回転中心と前記第2の回転中心と前記第3の回転中心と前記第4の回転中心D4とは、間隔をあけて分布され、前記フレームを回動させて折り畳むことで、前記連動部品により前記座席部を回動させて折り畳むことを特徴とするフレーム折畳機構が開示されている。
【0005】
しかしながら、ここに開示されているフレーム折畳機構は、乳児を載せること目的としたもので、運搬可能な荷物や動物の大きさが制限されるという観点から、改善の余地があると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、前記の課題に鑑み、ペットの散歩やショッピングの際に携行できて、展開や折畳みが簡単にできる、小型・軽量のカートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記の課題の解決のため、軽量な管状部材からなるフレーム、即ち枠体と、軽量なプラスチックなどで構成される接合部材との構成を鋭意検討した結果、本発明をなすに至ったものである。
【0009】
前記課題を解決するための、本発明の一態様に係るカートは、棒状部材を略矩形に構成してなり、一方の短辺の両端に、一対の第一のキャスターを有し、それぞれの長辺に、前記長辺の棒状部材を摺動可能に挿通する第一の貫通孔と、他の部材を回動可能に取り付けるための第一の回動軸を有する第一の接合部材を有する駆動枠体と、棒状部材を略矩形に構成してなり、一方の短辺が前記第一の回動軸の、前記駆動枠体を押すことにより、前記駆動枠体が進行する側に回動可能に取り付けられ、他方の短辺の両端に一対の第二のキャスターを有する従動枠体と、棒状の部材を略矩形に構成してなり、一方の短辺が、前記従動枠体の前記第一の接合部材の近傍に設けられてなる第二の回動軸に回動可能に取り付けられてなる、荷台枠体と、一方の端部が、前記駆動枠体の前記一方の短辺に設けられた第三の回動軸に、回動可能に取り付けられ、他方の端部が、前記従動枠体の長辺に設けられた、前記長辺の棒状部材を挿通する第二の貫通孔と、二つの他部材をそれぞれ個別に回動可能に取り付けるための第四の回動軸を有する第二の接合部材の、前記第四の回動軸に回動可能に取り付けられてなる第一の支持部材と、一方の端部が前記第二の接合部材の前記第四の回動軸に取り付けられ、他方の端部が、前記荷台枠体の長辺に設けられた、前記長辺の棒状部材を摺動可能に挿通する第三の貫通孔と、他部材を回動可能に取り付けるための第五の回動軸を有する第三の接合部材の、前記第五の回動軸に回動可能に取り付けられてなる第二の支持部材と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一態様に係るカートは、前記第一の接合部材に、前記駆動枠体の長辺を構成する棒状部材と直交し、内部に長さ方向に摺動可能なピンを有する管状部材が取り付けられ、前記ピンが、前記駆動枠体の長辺を構成する棒状部材に設けられた有底孔または貫通孔に係合することにより、前記駆動枠体と、前記従動枠体と、前記荷台枠体との相対的な位置を固定可能とするロック機構を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の一態様に係るカートは、前記第一のキャスターと、前記第二のキャスターの少なくとも何れかが、自在キャスターであることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一態様に係るカートは、前記第一のキャスターが、車輪の回転方向と直交する方向に回動してキャスター外周を押さえることが可能な摩擦パッドを有するストッパーを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るカートは、前記のような構成を有するので、荷台枠体が一定のスペースを確保できるので、犬などのペットや、様々な荷物を積載可能で、軽量でコンパクトに折り畳め、しかも折り畳んだ状態や展開した状態をロック機構により固定できることから、犬の散歩においては、片手で犬のリードを持ち、もう一方の手で、カートを曳くことができる。ショッピングにおいては、店舗内で本発明に係るカートを、折り畳んだ状態で曳いて歩いても、他の買物客の歩行の妨げとなることを抑制できる。
【0014】
また、折り畳んだ状態でも、駆動枠体と従動枠体のキャスターを同時に接地でき、手を離しても自立しているので、犬の排泄物の処理などで、両手を同時に使いたい場合にも対応できる。なお、駆動枠体に設けるピンを係合するための有底孔または貫通孔を、所定の位置に2箇所設けることにより、カートを折り畳んだ状態でも展開した状態でも固定可能であり、安全性の向上に寄与できる。
【0015】
また、構成上の特徴から、駆動枠体における、上端の手を沿えて押す部分と駆動枠体に取り付けられるキャスターとの間の、展開状態における水平方向の距離が十分確保できるので、足がキャスターと当たることを抑制でき、快適に歩行できる。さらに、キャスターの一部または全部を自在キャスターとすることにより、進行方向の制御が容易になることや、第一のキャスターに設けるストッパーでカートの動きを停止できることも、安全性の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明に係るペット用カートの一例の展開時の斜視図、
図1(a)は上から見た斜視図、
図1(b)は下から見た斜視図
【
図2】
図2は、本発明に係るペット用カートの一例を示す側面図で、
図2(a)は、折り畳んだ状態、
図2(b)は展開の途中の状態、図(c)は展開した状態
【
図3】
図3は、前記カートの使用例の一例として、荷台枠体に折り畳み可能なカゴを取付けた図で、
図3(a)は、カートとカゴを展開した上から見た斜視図、
図3(b)は、カートとカゴを折り畳んだ状態の上から見た斜視図、
図3(c)は、カートとカゴを折り畳んだ状態の側面図
【
図4】
図4は、本発明に係る各枠体間の相対的な位置を固定可能とするロック機構を示す図で、
図4(a)は、ロック状態の平面図、
図4(b)は、ロック状態の側面断面図、
図4(c)は、ロック解除状態の平面図、
図4(d)は、ロック解除状態の側面断面図
【
図5】
図5は、本発明に係る自在キャスター類型の例を示す図で、
図5(a)は、双輪自在キャスター、
図5(b)は、単輪自在キャスター
【
図6】
図6は、本発明に係るキャスターロック機構を示す図で、
図6(a)は、キャスターロック解除状態の側面図、
図6(b)は、キャスターロック状態の側面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、具体的な図を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明に係るペット用カートの一例の展開時の斜視図で、
図1(a)は、上から見た斜視図、
図1(b)は下から見た斜視図である。
図1において、1は駆動枠体で、アルミニウムなどの軽量の金属パイプからなる棒状部材を、矩形に組み立てて構成されている。駆動枠体の一対の長辺には、内部に長辺の棒状部材を挿通可能な、図示していない第一の貫通孔を有し、棒状部材の長さ方向に摺動可能であり、かつ従動枠体4を構成する棒状部材の長辺の一方の端部を、回動可能に取り付けるための、図示していない第一の回動軸を有する第一の接合部材2が設けられている。
【0019】
従動枠体4は、駆動枠体1と同様の金属パイプを矩形に構成したもので、一方の短辺が第一の回転軸に回動可能に取り付けられ、長辺に第二の接合部材10が取り付けられている。また、荷台枠体7は、駆動枠体1や従動枠体4と同様に、金属パイプを矩形に組み立てたもので、短辺が第二の回動軸6に取り付けられ、長辺に沿って摺動可能な、第三の接合部材11が取り付けられている。
【0020】
第二の接合部材10の図示しない第四の回動軸と、駆動枠体1の下側の短辺に取り付けられた第三の回動軸8との間には、第三の回動軸8と第四の回動軸に回動可能な状態で、第一の支持部材9が取り付けられ、さらに第二の接合部材10の第四の回動軸と荷台枠体4の第三の接合部材11の、図示しない第五の回転軸との間には、第四の回動軸と第五の回動軸と回動可能な状態で、第二の支持部材12が取り付けられている。
【0021】
図2は、本発明に係るペット用カートの一例を示す側面図で、
図2(a)は、折り畳んだ状態、
図2(b)は展開の途中の状態
を示すとともに、折り畳んだ状態から展開する際の、各部材の動作を示す。(c)は展開した状態を示す。図2(a)のように、本発明のカートの第一のキャスター3と第二キャスター5の両方を地面または床面に接した状態で、駆動枠体1の上端を保持した状態で第一の接合部材2を図における下方向に摺動させることにより、それぞれの接合部材が、矢印の向きに摺動し、それに伴って、それぞれの棒状部部材が、矢印の向きに回動して、展開状態となる。
【0022】
図3は、前記カートの使用例の一例として、荷台枠体に折り畳み可能なカゴを取付けた図で、
図3(a)は、カートとカゴを展開した上から見た斜視図、
図3(b)は、カートとカゴを折り畳んだ状態の上から見た斜視図、
図3(c)は、カートとカゴを折り畳んだ状態の側面図であり、図示していないベルトやバックルなどで取付け、取り外しが可能で、且つ折り畳みが可能なカゴ31をカート荷台枠体に取付けて、使用時にはカートとカゴを展開して使用し、携行または保管時にはカートとカゴを折り畳んだ状態で使用する。
【0023】
図4は、本発明に係る前記駆動枠体と、前記従動枠体と、前記荷台枠体との相対的な位置を固定可能とするロック機構を示す図で、
図4(a)は、ロック状態の平面図、
図4(b)は、ロック状態の側面断面図、
図4(c)は、ロック解除状態の平面図、
図4(d)は、ロック解除状態の側面断面図である。
図4(a)(b)において、一対の第一の接合部材2は連結パイプ18にて連結されており、連結パイプ18の中には、先端にピン20、もう一方の端に円筒部材21が接合された一対の小径パイプ19が挿入されており、圧縮スプリング24により図示における左右方向に押され、駆動枠体の長辺棒状部材1aに設けられた有底孔、または貫通孔に係合し、枠体間のロック状態となる。また、小径パイプ19はスプリングピン22を介し、ツマミ23と連結されており、連結パイプ18には、図示にない長穴で前記スプリングピン22のニゲが設けてあり、ツマミ23を摺動させることにより、一対のパイプ19が連動して動く構造となっている。
図4(c)(d)において、ツマミ23を図示の状態まで引き寄せることにより、ピン20が駆動枠体の長辺棒状部材1aに設けられた孔より外れ、ロック解除状態となる。
【0024】
図5は、本発明に係る自在キャスター類型の例を示す図で、
図5(a)は、双輪自在キャスター、
図5(b)は、単輪自在キャスターであり、本カートの自在キャスターはどちらのキャスターでも構わない。
【0025】
図6は、本発明に係るキャスターロック機構を示す図で、
図6(a)は、キャスターロック解除状態の側面図、
図6(b)は、キャスターロック状態の側面図である。
図6(a)において、キャスター3の上部に回転中心27を中心に回転するロックレバー25と、ロックレバー25を保持するホルダ26が駆動枠体の長辺棒状部材1aに固定されている、尚、ロックレバー25は回転中心が偏心している摩擦パッドと一体化しており、ロック解除の状態では、図示されていないバネにより、レバー先端は上に向き、摩擦パッドとキャスターに隙間がある状態となっている。
図6(b)においてロックレバー25を、28の方向に回転させることにより、偏心している摩擦パッド部とキャスターが接触し、接点29を成す。この接点29は偏心している摩擦パッド部の頂点30を超えた位置にあるため、前記ロックレバー25に取付けられた図示されていないバネのバネ力を超える力が働かない限り、ロックレバー25は方向28の逆方向に回転することなく、ロック状態となる。
【0026】
以上に説明したように、本発明によれば、比較的簡単な構造で、ペットの散歩時に持ち歩けて、展開/折畳みが簡単にできる小型/軽量のペット用カートを提供でき、より安全で且つストレスフリーなペットとの散歩、外出を提案できる。なお、例えば、条件が整えば、ペット用カート以外の荷物を運ぶ用途に使用可能であるように、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の分野における通常の知識を有する者であれば想到し得る、各種変形、修正を含む、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれることは論を俟たない。
【符号の説明】
【0027】
1 ・・・・駆動枠体
1a ・・・駆動枠体の長辺棒状部材
2 ・・・・第一の接合部材
3 ・・・・第一のキャスター
4 ・・・・従動枠体
5 ・・・・第二のキャスター
6 ・・・・第二の回動軸
7 ・・・・荷台枠体
8 ・・・・第三の回動軸
9 ・・・・第一の支持部材
10 ・・・第二の接合部材
11 ・・・第三の接合部材
12 ・・・第二の支持部材
13 ・・・第一の接合部材の摺動方向
14 ・・・第一の回動軸まわりの従動枠体の回転方向
15 ・・・荷台枠体の回転方向
16 ・・・第二の接合部材まわりの従動枠体の回転方向
17 ・・・第三の接合部材の摺動方向
18 ・・・連結パイプ
19 ・・・小径パイプ
20 ・・・ピン
21 ・・・円筒部材
22 ・・・スプリングピン
23 ・・・ツマミ
24 ・・・圧縮スプリング
25 ・・・ロックレバー
26 ・・・ホルダ
27 ・・・ロックレバー回転中心
28 ・・・ロックレバー回転方向
29 ・・・摩擦パッドとキャスター外周との接点
30 ・・・偏心している摩擦パッド部の頂点
31 ・・・カゴ
【要約】
【課題】 ペットの散歩やショッピングの際に携行できて、展開や折り畳みが簡単にできる、小型・軽量のカートを提供する。
【解決手段】 軽量な管状部材と軽量なプラスチックからなる接合部材などで構成される駆動枠体・従動枠体・荷台枠体から構成され、駆動枠体の長辺棒状部材を摺動可能に挿通する接合部材に組み込んだロックピンをロックピンと連動させたツマミの操作にて各々の枠体の相対的な位置を固定可能とするロック機構を有し、展開状態・折り畳み状態を容易に切り替えることが可能である。また、駆動枠体・従動枠体の下部に少なくとも何れかが自在に可動するキャスターを設け方向変換が容易にできることと、折り畳んだ状態でも駆動枠体と従動枠体のキャスターが同時に接地し、自立しており、両手を自由に使うことができる。更にキャスターストッパー機構により坂道などでもカートを固定できるため安全に使用できる構造となっている。
【選択図】
図1