(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】同期信号ブロック検索情報の決定方法、装置及び通信機器
(51)【国際特許分類】
H04W 48/08 20090101AFI20240625BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240625BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20240625BHJP
H04W 48/20 20090101ALI20240625BHJP
【FI】
H04W48/08
H04W72/232
H04W56/00 130
H04W48/20
(21)【出願番号】P 2023500351
(86)(22)【出願日】2021-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2021107046
(87)【国際公開番号】W WO2022017310
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202010700401.3
(32)【優先日】2020-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】リ,ゲン
(72)【発明者】
【氏名】ウー,カイ
(72)【発明者】
【氏名】ホン,チー
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/085857(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03644567(EP,A1)
【文献】国際公開第2020/095455(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0306734(US,A1)
【文献】国際公開第2020/084362(WO,A1)
【文献】vivo,Discussion on enhancements to initial access procedure,3GPP TSG RAN WG1 #97 R1- 1906131,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906131.zip>,2019年05月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が実行する同期信号ブロックSSB検索情報の決定方法であって、
SSBの周波数領域情
報を含む対象情報を取得するステップ
であって、前記SSBの周波数領域情報はSSBのサブキャリア間隔SCSを含むステップと、
前記対象情報に基づいて、SSB検索の関連情報を決定するステップと、を含
み、
前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含み、
前記SSBのパラメータ情報は、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期を含み、前記端末によるセル再選択のパラメータは、セル再選択の要求パラメータのスケーリングscaling値と、前記端末によるセル再選択時にセル再選択の要求のscalingを行うか否かと、の少なくとも1つを含み、
前記した、前記対象情報に基づいて、SSB検索の関連情報を決定するステップは、
前記SSBのSCSに基づいて、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
セル再選択の要求パラメータの前記スケーリングscaling値と、
前記端末によるセル再選択時にセル再選択の要求のscalingを行うか否かと、の少なくとも1つとを決定するステップを含む、同期信号ブロックSSB検索情報の決定方法。
【請求項2】
前記SSBの周波数領域情報は、
SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範
囲をさらに含み、及び/又は
前記SSB検索の関連情報は、
同期信号ブロックの測定時間設定SMTCのパラメータ情
報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SSBのパラメータ情報は、
設定されたSSBパラメータ情
報をさらに含み、及び/又は
前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記SMTCの設定パラメータ情報は、SMTC周期及びSMTC長さのうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記対象情報が第1状態である場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第1SSBパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第1パラメータであることと、の少なくとも1つを含み、
前記対象情報が第1状態であることとは、前記対象情報が、
前記SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置することと、
前記SSBのSCSが第1所定周波数値であることと
、の少なくとも1つを満たすことである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1SSBパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第1周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第1SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含み、及び/又は
前記SSB検索の関連情報は、SMTCのパラメータ情報が第1SMTCパラメータ情報であることをさらに含み、前記第1SMTCパラメータ情報は、
設定されたSMTCパラメータ情報が第1SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第1数値であることと、の少なくとも1つを含み、及び/又は
前記対象情報が第2状態である場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第2SSBパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第2パラメータであることと、の少なくとも1つを含み、
前記第2状態と前記第1状態とは異なる状態である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2SSBパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第2周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第2SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含み、及び/又は
前記対象情報が第2状態である場合に、前記SSB検索の関連情報は、前記SSBのパラメータ情報が第2SSBパラメータ情報であることとをさらに含み、前記第2SMTCパラメータ情報は、
設定されたSMTCパラメータ情報が第2SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第2数値であることと、の少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記対象情報は、指示シグナリングをさらに含み、前記指示シグナリングは、
SSBのパラメータ情報と、
SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記SSBのパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
設定されたSSBパラメータ情報と、の少なくとも1つを含み、及び/又は
前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
システム情報スケジューリング用物理ダウンリンク制御チャネルType 0 PDCCHに対応するフレーム番号及び/又はタイムスロット番号を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
端末に応用される同期信号ブロックSSB検索情報の決定装置であって、
SSBの周波数領域情
報を含む対象情報を取得するための取得モジュール
であって、前記SSBの周波数領域情報はSSBのサブキャリア間隔SCSを含む取得モジュールと、
前記対象情報に基づいて、SSB検索の関連情報を決定するための決定モジュールと、を備
え、
前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含み、
前記SSBのパラメータ情報は、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期を含み、前前記端末によるセル再選択のパラメータは、セル再選択の要求パラメータのスケーリングscaling値と、前記端末によるセル再選択時にセル再選択の要求のscalingを行うか否かと、の少なくとも1つを含み、
前記決定装置は、具体的に、
前記SSBのSCSに基づいて、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
セル再選択の要求パラメータの前記スケーリングscaling値と、
前記端末によるセル再選択時にセル再選択の要求のscalingを行うか否かと、の少なくとも1つを決定するための用いられる、ことを特徴とする、同期信号ブロックSSB検索情報の決定装置。
【請求項12】
前記SSBの周波数領域情報は、
SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲をさらに含み、及び/又は
前記SSB検索の関連情報は、
同期信号ブロックの測定時間設定SMTCのパラメータ情報をさらに含む、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記SSBのパラメータ情報は、
設定されたSSBパラメータ情報をさらに含み、及び/又は
前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記対象情報は、指示シグナリングをさらに含み、前記指示シグナリングは、
SSBのパラメータ情報と、
SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含む、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記決定モジュールは、さらに、
システム情報スケジューリング用物理ダウンリンク制御チャネルType 0 PDCCHに対応するフレーム番号及び/又はタイムスロット番号を決定するために用いられる、請求項11に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年7月20日に中国で出願された中国特許出願第No.202010700401.3号の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに組み込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術の分野に属し、具体的に、SSB検索情報の決定方法、装置及び通信機器に関する。
【背景技術】
【0003】
端末とネットワーク側機器との通信中に、端末によって受信されるネットワーク側機器からのダウンリンク同期チャネルは、一次同期信号(Primary Synchronization Signal、PSS)及び二次同期信号(Secondary Synchronization Signal、SSS)を含み、PSS、SSS及び物理ブロードキャストチャネル(Physical broadcast channel、PBCH)によって、同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)が構成される。
【0004】
現在、通信システムは、高周波帯域での作動時、初期の周波数偏差が信号周波数の上昇により大きくなるため、SSBの周波数偏差推定アルゴリズムが複雑になり、端末によるSSB検索に必要な時間が長くなる。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施例の目的は、関連技術における、端末によるSSB検索に必要な時間が長くなる問題を解決することができる、SSB検索情報の決定方法、装置及び通信機器を提供することにある。
【0006】
上記技術問題を解決するために、本出願は、次のように実現される。
【0007】
第1側面において、端末に応用されるSSB検索情報の決定方法であって、
SSBの周波数領域情報及び指示シグナリングのうちの少なくとも1つを含む対象情報を取得するステップと、
前記対象情報に基づいて、SSB検索の関連情報を決定するステップと、を含む、SSB検索情報の決定方法を提供する。
【0008】
第2側面において、ネットワーク側機器に応用されるSSB検索情報の決定方法であって、
SSB検索の関連情報の決定を端末に指示するための指示シグナリングを前記端末に送信するステップを含む、SSB検索情報の決定方法を提供する。
【0009】
第3側面において、端末に応用されるSSB検索情報の決定装置であって、
SSBの周波数領域情報及び指示シグナリングのうちの少なくとも1つを含む対象情報を取得するための取得モジュールと、
前記対象情報に基づいて、SSB検索の関連情報を決定するための決定モジュールと、を備える、SSB検索情報の決定装置を提供する。
【0010】
第4側面において、ネットワーク側機器に応用されるSSB検索情報の決定装置であって、
SSB検索の関連情報の決定を端末に指示するための指示シグナリングを前記端末に送信するための送信モジュールを備える、SSB検索情報の決定装置を提供する。
【0011】
第5側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載のSSB検索情報の決定方法のステップが実現され、又は、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第2側面に記載のSSB検索情報の決定方法のステップが実現される通信機器を提供する。
【0012】
第6側面において、プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサによって実行されると、第1側面に記載のSSB検索情報の決定方法のステップが実現され、又は、第2側面に記載のSSB検索情報の決定方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0013】
第7側面において、前記プログラム製品被記憶在不揮発性の記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることにより、上記第1側面に記載の方法又は上記第2側面に記載の方法を実現するように設定されている、プログラム製品を提供する。
【0014】
第8側面において、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースと前記プロセッサとが接続されており、前記プロセッサが、通信機器のプログラム又はコマンドを実行することによって、第1側面に記載の方法、又は第2側面に記載の方法を実現するためのものである、チップを提供する。
【0015】
本出願の実施例において、端末は、SSBの周波数領域情報及び指示シグナリングのうちの少なくとも1つを取得することによって、SSB検索の関連情報を決定する。このように、端末によるSSB検索の複雑度を低下させ、端末によるSSB検索の速度を向上させ、端末に必要な検索時間を節約する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図である。
【
図2】本出願の実施例によって提供されるSSB検索情報の決定方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例によって提供される他のSSB検索情報の決定方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の実施例によって提供されるSSB検索情報の決定装置の構造図である。
【
図5】本出願の実施例によって提供される他のSSB検索情報の決定装置の構造図である。
【
図6】本出願の実施例によって提供される通信機器の構造図である。
【
図7】本出願の実施例によって提供される端末の構造図である。
【
図8】本出願の実施例によって提供されるネットワーク側機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0018】
本出願の実施例の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は、対象の特定の順序又は前後の順番を記述するものではなく、類似する対象を区別するためのものである。なお、このように使用される用語は、本出願の実施例をここで図示又は説明する以外の順番で実施できるように、場合によっては互換してもよい。また、「第1」、「第2」は、同様な対象を区別するためのものであるが、対象の数を限定しない。例えば、第1対象は1つであっても複数であってもよい。また、明細書及び請求項において、「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、符号の「/」は、一般的に前後の関連する対象が「又は」の関係にあることを表す。
【0019】
説明しておくべきこととして、本出願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの発展型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、更に、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような他の無線通信システム及び他のシステムに利用可能である。本出願の実施例における「システム」と「ネットワーク」という用語は一般的に互換してもよい。記述される技術は上述したシステムと無線電信技術に用いてもよいし、他のシステムと無線電信技術に用いてもよい。但し、以下の記述では例示するためにニューラジオ(New Radio,NR)システムを記述し、且つ以下の大部分の記述においてNR用語を使用するが、これらの技術はNRシステム以外にも適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムにも適用可能である。
【0020】
図1は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムを示すブロック図である。無線通信システムは端末11とネットワーク側機器12とを含む。端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)とも呼ばれる。端末11は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載装置(VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってもよい。ウェアラブル機器は、ブレスレット、イヤホン、メガネ等を含む。説明すべきこととして、本出願の実施例において、端末11の具体的な種類は限定されない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよい。基地局は、同じ技術効果を達成できる限り、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)、又は上記分野における他の適切な用語で呼ばれてもよく、特定な技術用語に限定されない。説明すべきこととして、本出願の実施例において、NRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的な種類は限定されない。
【0021】
次に、図面を参照しながら、具体的な実施例及びその応用場面によって、本出願の実施例によって提供されるSSB検索情報の決定方法を詳しく説明する。
【0022】
図2を参照し、
図2は、本出願の実施例によって提供されるSSB検索情報の決定方法のフローチャートである。本実施例において、前記方法は端末に応用される。
図2に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
【0023】
ステップ201において、SSBの周波数領域情報及び指示シグナリングのうちの少なくとも1つを含む対象情報を取得する。
【0024】
本出願の実施例において、前記SSBの周波数領域情報は、
SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲と、
SSBのサブキャリア間隔(Subcarrier Spacing、SCS)と、の少なくとも1つを含む。
【0025】
説明すべきこととして、端末は、初期セル検索又はセル再選択を行う場合、SSBの検索周波数ポイントを先ず決定し、前記検索周波数ポイントに基づいて、可能な周波数偏差範囲内においてSSB検索を行ってもよい。前記検索周波数ポイントの位置する可能な周波数偏差範囲は、即ちSSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲である。例えば、前記SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲が52.6GHz~71GHzであれば、端末はこの周波数範囲内においてSSB検索を行う。
【0026】
理解すべきこととして、通信システム、例えば第5世代通信システム(5G)において、異なるSCS、例えば15K、30K、120K、240K等を採用してもよい。比較的に大きいSCSを採用することによって、シンボル長を短縮させ、遅延を低下させることができる。端末によるSSB検索時に、SCSによっては、緩衝が必要な分岐branch数が影響される。本出願の実施例において、端末は、SSB検索を行うときに、SSBのSCSに基づいてSSB検索の関連情報を決定してもよい。
【0027】
選択的に、端末は、取得された指示シグナリングに基づいてSSB検索の関連情報を決定してもよい。前記指示シグナリングは、ネットワーク側機器から端末へ送信されるシグナリングであってもよい。前記指示シグナリングは明示的な指示シグナリングである。前記指示シグナリングは、採用されるSSB検索の関連情報を端末に指示するためのものである。例えば、前記指示シグナリングは、端末の設定可能なSSB周期が{1.25ms、2.5ms、5ms、10ms、20ms、40ms}であるか、或いは{5ms、10ms、20ms、40ms、80ms、160ms}であるかを指示してもよい。
【0028】
ステップ202において、前記対象情報に基づいて、SSB検索の関連情報を決定する。
【0029】
本出願の実施例において、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報と、
同期信号ブロックの測定時間設定SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含んでもよい。
【0030】
前記SSBのパラメータ情報は、SSBの周期、SSBの候補数、一次同期信号(Primary Synchronization Signal、PSS)シーケンス、二次同期信号(Secondary Synchronization Signal、SSS)シーケンス等のパラメータを含んでもよい。本出願の実施例において、前記SSBのパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
設定されたSSBパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0031】
説明すべきこととして、端末は、初期セル検索を行う時の仮定SSB周期を決定してもよい。例えば、前記仮定SSB周期は、5ms、10ms等としてもよい。説明すべきこととして、前記仮定SSB周期とは、採用されるSSB周期であってもよく、用いられるSSB周期とも呼ばれる。即ち、前記SSBのパラメータ情報は、前記端末による初期セル選択時に採用されるSSB周期を含んでもよい。また、前記設定されたSSBパラメータ情報は、ネットワーク側機器から端末に対して設定されたものであってもよい。例えば、前記設定されたSSBパラメータ情報は、SSB周期を含んでもよい。つまり、端末は、設定されたSSB周期に基づいてSSB検索を行う。選択的に、前記設定されたSSBパラメータ情報は、例えばSSSシーケンス、PSSシーケンス等の他のパラメータをさらに含んでもよい。
【0032】
本出願の実施例において、前記同期信号ブロックの測定時間設定(SS/PBCH block Measurement Timing Configuration、SMTC)のパラメータ情報は、SMTC周期、SMTC長さ、オフセット量等のパラメータを含んでもよい。選択的に、前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0033】
例えば、端末は、SSB測定を行う時にSMTC値を仮定してもよい。例えば、SMTC値を1ms、5ms等と仮定してもよい。端末は、仮定SMTC値に基づいてSSB検索を行ってもよい。或いは、端末は、例えばネットワーク側機器によって設定されたSMTCパラメータに基づいてSSB検索を行ってもよい。選択的に、前記SMTCの設定パラメータ情報は、SMTC周期及びSMTC長さのうちの少なくとも1つを含んでもよい。例えば、SMTCの周期を2.5ms、5ms等に設定し、SMTCの長さを0.5ms、1ms等に設定してもよい。
【0034】
前記端末によるセル再選択のパラメータとは、セル再選択の要求パラメータのスケーリングscaling値であってもよく、又は、端末によるセル再選択時にscalingを行うか否かであってもよい。
【0035】
本出願の実施例によって提供される技術手段によれば、端末は、SSBの周波数領域情報及び指示シグナリングのうちの少なくとも1つを取得することによって、例えば、SSBのパラメータ情報、SMTCのパラメータ情報等のSSB検索の関連情報を決定する。このように、端末によるSSB検索の複雑度を低下させ、端末によるSSB検索の速度を向上させ、端末に必要な検索時間を節約する。
【0036】
選択的に、本出願の実施例において、前記対象情報が第1状態である場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第1SSBパラメータ情報であることと、
SMTCのパラメータ情報が第1SMTCパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第1パラメータであることと、の少なくとも1つを含み、
前記対象情報が第1状態であることとは、前記対象情報が、
前記SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置することと、
前記SSBのSCSが第1所定周波数値であることと、
SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置し、且つ前記SSBのSCSが第2所定周波数値であることが前記指示シグナリングによって指示されたことと、の少なくとも1つを満たすことである。
【0037】
つまり、前記対象情報が、前記SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置することと、前記SSBのSCSが第1所定周波数値であることと、採用されるSSB検索の関連情報が前記指示シグナリングによって端末に指示されたことと、の少なくとも1つを満たす場合に、前記対象情報に基づいて端末が決定できるSSB検索の関連情報は、SSBのパラメータ情報が第1SSBパラメータ情報であることと、SMTCのパラメータ情報が第1SMTCパラメータ情報であることと、前記端末によるセル再選択のパラメータが第1パラメータであることと、を少なくとも含む。
【0038】
理解すべきこととして、前記第1SSBパラメータ情報は、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第1周期であることと、設定されたSSBパラメータ情報が第1SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含む。例えば、前記端末による初期セル選択時に採用される第1周期は5msであり、前記第1SSB設定パラメータ情報は、設定されたSSB周期が{1.25ms、2.5ms、5ms、10ms、20ms、40ms}であることである。
【0039】
前記第1SMTCパラメータ情報は、設定されたSMTCパラメータ情報が第1SMTC設定パラメータ情報であることと、前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第1数値であることと、の少なくとも1つを含む。例えば、前記第1SMTC設定パラメータ情報は、SMTC周期が{1.25ms、2.5ms、5ms、10ms、20ms}であり、又はSMTC長さが{0.25ms、0.5ms、1ms、2ms、4ms}であることであり、前記第1数値は1msである。
【0040】
つまり、上記対象情報のうちの少なくとも1つに基づいて、端末が決定できるSSB検索の関連情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第1周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第1SSB設定パラメータ情報であることと、
設定されたSMTCパラメータ情報が第1SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第1数値であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第1パラメータであることと、を少なくとも含む。
【0041】
本出願の実施例によって提供される技術手段をよりよく説明するために、以下、具体的な実施形態によって説明する。
【0042】
例えば、第1選択的実施形態において、端末は、対象情報として、SSBの検索周波数ポイントが52.6GHz~71GHzの範囲内に位置することを取得した。この場合、端末は、この対象情報に基づいて、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が5msであることを決定してもよい。
【0043】
第2選択的実施形態において、端末は、対象情報として、SSBの検索周波数ポイントが52.6GHz~71GHzの範囲内に位置することを取得した。この場合、端末は、この対象情報に基づいて、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が5msであり、前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が1msであり、前記端末によるセル再選択のパラメータがscaling必要であることを決定してもよい。
【0044】
第3選択的実施形態において、端末は、対象情報として、SSBのSCSが960KHzであることを取得した。この場合、端末は、この対象情報に基づいて、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が5msであることを決定してもよい。
【0045】
第4選択的実施形態において、端末は、対象情報として指示シグナリングを取得した。前記指示シグナリングは、採用される具体的なSSB検索の関連情報を端末に指示するためのものであってもよい。例えば、端末は、指示シグナリングに基づいて、前記端末の設定可能なSSB周期が{1.25ms、2.5ms、5ms、10ms、20ms、40ms}であり、設定可能なSMTC周期が{1.25ms、2.5ms、5ms、10ms、20ms}であることを決定してもよい。
【0046】
理解すべきこととして、前記対象情報が第1状態である場合、前記端末によるSSB検索の関連情報の決定は、他の実施形態であってもよいが、本実施例では、一々列挙しない。
【0047】
選択的に、前記対象情報が第2状態である場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第2SSBパラメータ情報であることと、
SMTCのパラメータ情報が第2SMTCパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第2パラメータであることと、の少なくとも1つを含み、
前記第2状態と前記第1状態とは異なる状態である。
【0048】
説明すべきこととして、前記対象情報が前記第1状態である場合に、前記対象情報は、前記SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置することと、前記SSBのSCSが第1所定周波数値であることと、SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置し、且つ前記SSBのSCSが第2所定周波数値であることが前記指示シグナリングによって指示されたことと、の少なくとも1つを満たす。前記対象情報が前記第2状態であることとは、前記対象情報が第1状態における対象情報と対応的に異なることであってもよい。
【0049】
例えば、対象情報が第1状態である場合に、SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置するとすれば、対象情報が第2状態である場合に、SSBの検索周波数ポイントが所定の範囲内に位置しないとする。
【0050】
対象情報が第1状態である場合に、SSBのSCSが第1所定周波数値であるとすれば、対象情報が第2状態である場合に、SBSのSCSが第1所定周波数値ではないとする。
【0051】
対象情報が第1状態である場合に、SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置するとともに、SSBのSCSが第1所定周波数値であるとすれば、対象情報が第2状態である場合に、SSBの検索周波数ポイントが所定の範囲内に位置しないとともに、SBSのSCSが第1所定周波数値ではないとする。
【0052】
理解すべきこととして、前記対象情報の第1状態は他の形態であってもよく、その場合、前記対象情報の第2状態も第1状態と対応的に異なる他の形態であるが、本実施例では、一々列挙しない。
【0053】
本実施例において、前記第2SSBパラメータ情報は、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第2周期であることと、設定されたSSBパラメータ情報が第2SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含む。例えば、前記第2周期が20msであり、即ち、対象情報が第2状態である場合に、端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が20msであり、前記第2SSB設定パラメータ情報は、設定されたSSB周期が{5ms、10ms、20ms、40ms、80ms、160ms}であることである。
【0054】
前記第2SMTCパラメータ情報は、設定されたSMTCパラメータ情報が第2SMTC設定パラメータ情報であることと、前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第2数値であることと、の少なくとも1つを含む。例えば、前記第2SMTC設定パラメータ情報は、SMTC周期が{5ms、10ms、20ms、40ms、80ms、160ms}であり、又はSMTC長さが{1ms、2ms、3ms、4ms、5ms}であることであり、前記第1数値は5msである。
【0055】
つまり、対象情報が第2状態である場合に、上記対象情報のうちの少なくとも1つに基づいて端末が決定できるSSB検索の関連情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第2周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第2SSB設定パラメータ情報であることと、
設定されたSMTCパラメータ情報が第2SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第2数値であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第2パラメータであることと、を少なくとも含む。
【0056】
本実施例によって提供される技術手段をよりよく説明するために、以下、具体的な実施形態によって対象情報が第2状態である場合の状況を説明する。
【0057】
例えば、第1選択的実施形態において、端末は、対象情報として、SSBの検索周波数ポイントが52.6GHz~71GHzの範囲内に位置しないことを取得した。この場合、端末は、この対象情報に基づいて、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が20msであることを決定してもよい。
【0058】
第2選択的実施形態において、端末は、対象情報として、SSBの検索周波数ポイントが52.6GHz~71GHzの範囲内に位置しないことを取得した。この場合、端末は、この対象情報に基づいて、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が20msであり、前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が5msであり、前記端末によるセル再選択のパラメータがscaling不必要であることを決定してもよい。
【0059】
第3選択的実施形態において、端末は、対象情報として、SSBのSCSが120KHzであることを取得した。この場合、端末は、この対象情報に基づいて、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が20msであることを決定してもよい。
【0060】
第4選択的実施形態において、端末は、対象情報として指示シグナリングを取得した。前記指示シグナリングはSSB検索の関連情報を端末に指示するためのものであってもよい。例えば、端末は、前記指示情報に基づいて、前記端末の設定可能なSSB周期が{5ms、10ms、20ms、40ms、80ms、160ms}であり、設定可能なSMTC周期が{5ms、10ms、20ms、40ms、80ms、160ms}であり、又は設定可能なSMTC長さが{1ms、2ms、3ms、4ms、5ms}であることを決定してもよい。
【0061】
理解すべきこととして、前記対象情報が第2状態である場合に、前記端末が決定するSSB検索の関連情報は他の実施形態であってもよいが、本実施例では、一々列挙しない。
【0062】
本出願の実施例において、前記指示シグナリングは、
SSBのパラメータ情報と、
同期信号ブロックの測定時間設定SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含む。
【0063】
前記SSBのパラメータ情報は、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、設定されたSSBパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0064】
前記SMTCのパラメータ情報は、前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0065】
つまり、前記指示シグナリングは、前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、設定されたSSBパラメータ情報と、前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、設定されたSMTCパラメータ情報と、前記端末によるセル再選択のパラメータと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。前記指示シグナリングは、ネットワーク側機器によって端末に対して設定されるものであってもよい。端末は、前記指示情報に基づいてSSB検索の関連情報を直接に決定することができ、端末によるSSB検索の複雑度を低下させ、端末によるSSB検索の速度を向上させ、端末によるSSB検索に必要な時間を節約する。
【0066】
選択的に、前記SSBの周波数領域情報が、SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲、及びSSBのSCSのうちの少なくとも1つを含む場合に、前記SSB検索の関連情報は、前記SSB検索を行うための分岐に対応する第1数、及び前記SSB検索に対応する第2数のSSB周期を含み、前記方法は、
第1数の分岐に基づいて、第2数のSSB周期においてSSB検索を行うステップをさらに含む。
【0067】
つまり、特定の周波数ポイントで行われるSSB検索に対して、端末は、第1数の分岐branchを用いて第2数のSSB周期において1回のSSB検索を完成してもよい。 例えば、前記第1数をNとし、前記第2数をMとすると、端末は、M個の異なるSSB周期において、N個のbranchに対応する中心周波数ポイントで、可能な周波数偏差範囲内においてSSB検索を行ってもよい。このように、端末による初期セル検索の仮定SSB周期を短縮させることができ、端末によるセル再選択時に新たなスケーリングパラメータ、例えば、新たなスケーリング数値を導入することもできる。
【0068】
選択的に、前記SSBの周波数領域情報が、SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲、及びSSBのSCSのうちの少なくとも1つを含む場合、又は、前記SSB検索の関連情報が、SSB周期を含む場合に、前記方法は、
システム情報スケジューリング用物理ダウンリンク制御チャネルType 0 PDCCHに対応するフレーム番号及び/又はタイムスロット番号を決定するステップをさらに含む。
【0069】
説明すべきこととして、システム情報スケジューリング用物理ダウンリンク制御チャネル(Type 0 Physical Downlink Control Channel,Type 0 PDCCH)の周期は、SSBの周期と同じであってもよい。例えば、初期段階において、端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が20msであり、このとき、端末がシステム情報ブロック1(System Information Block 1,SIB1)の情報を受信するType 0 PDCCHの周期は20msである。端末は、SSB周期設定を取得した後に、Type 0 PDCCHを監視する周期が設定されたSSB周期である。本出願の実施例において、端末は、SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲、及びSSBのSCSのうちの少なくとも1つに基づいて、又は、SSB周期に基づいて、Type 0 PDCCHに対応するフレーム番号及び/又はタイムスロット番号を決定することができる。
【0070】
図3を参照し、
図3は本出願の実施例によって提供される他のSSB検索情報の決定方法のフローチャートである。本実施例によって提供される方法はネットワーク側機器に応用される。
図3に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
【0071】
ステップ301において、SSB検索の関連情報の決定を端末に指示するための指示シグナリングを前記端末に送信する。
【0072】
選択的に、前記指示シグナリングは、
SSBのパラメータ情報と、
同期信号ブロックの測定時間設定SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含む。
【0073】
選択的に、前記SSBのパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
設定されたSSBパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0074】
選択的に、前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0075】
選択的に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報と、
同期信号ブロックの測定時間設定SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含む。
【0076】
選択的に、前記SSBのパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
設定されたSSBパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0077】
選択的に、前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0078】
選択的に、SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置し、且つ前記SSBのSCSが第2所定周波数値であることが前記指示シグナリングによって指示された場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第1SSBパラメータ情報であることと、
SMTCのパラメータ情報が第1SMTCパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第1パラメータであることと、の少なくとも1つを含む。
【0079】
選択的に、前記第1SSBパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第1周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第1SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含む。
【0080】
選択的に、前記第1SMTCパラメータ情報は、
設定されたSMTCパラメータ情報が第1SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第1数値であることと、の少なくとも1つを含む。
【0081】
選択的に、SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置せず、及び/又は、前記SSBのSCSが第2所定周波数値ではないことが、前記指示シグナリングによって指示された場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第2SSBパラメータ情報であることと、
SMTCのパラメータ情報が第2SMTCパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第2パラメータであることと、の少なくとも1つを含み、
前記第2状態と前記第1状態とは異なる状態である。
【0082】
選択的に、前記第2SSBパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第2周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第2SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含む。
【0083】
選択的に、前記第2SMTCパラメータ情報は、
設定されたSMTCパラメータ情報が第2SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第2数値であることと、の少なくとも1つを含む。
【0084】
説明すべきこととして、本出願の実施例において提供される指示シグナリング、SSB検索の関連情報等の技術的特徴の具体的な実施形態は、
図2の実施例における説明を参照すればよく、本実施例において繰り返して述べない。
【0085】
本出願の実施例によれば、ネットワーク側機器は、SSB検索の関連情報の決定を端末に指示するための指示シグナリングを端末に送信する。このように、端末によるSSB検索の複雑度を低下させ、さらに、端末によるSSB検索の速度を向上させ、端末に必要な検索時間を節約することができる。
【0086】
説明すべきこととして、本出願の実施例によって提供されるSSB検索情報の決定方法は、実行主体がSSB検索情報の決定装置であっても、又は、このSSB検索情報の決定装置におけるSSB検索情報の決定方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、SSB検索情報の決定装置によってSSB検索情報の決定方法を実行することを例として、本出願の実施例によって提供されるSSB検索情報の決定装置を説明する。
【0087】
図4を参照し、
図4は本出願の実施例によって提供されるSSB検索情報の決定装置を示し、前記SSB検索情報の決定装置は端末に応用される。
図4に示すように、SSB検索情報の決定装置400は、
SSBの周波数領域情報及び指示シグナリングのうちの少なくとも1つを含む対象情報を取得するための取得モジュール401と、
前記対象情報に基づいて、SSB検索の関連情報を決定するための決定モジュール402と、を含む。
【0088】
選択的に、前記SSBの周波数領域情報は、
SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲と、
SSBのサブキャリア間隔SCSと、の少なくとも1つを含む。
【0089】
選択的に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報と、
同期信号ブロックの測定時間設定SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含む。
【0090】
選択的に、前記SSBのパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
設定されたSSBパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0091】
選択的に、前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0092】
選択的に、前記SMTCの設定パラメータ情報は、SMTC周期及びSMTC長さのうちの少なくとも1つを含む。
【0093】
選択的に、前記対象情報が第1状態である場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第1SSBパラメータ情報であることと、
SMTCのパラメータ情報が第1SMTCパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第1パラメータであることと、の少なくとも1つを含み、
前記対象情報が第1状態であることとは、前記対象情報が、
前記SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置することと、
前記SSBのSCSが第1所定周波数値であることと、
SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置し、且つ前記SSBのSCSが第2所定周波数値であることが前記指示シグナリングによって指示されたことと、の少なくとも1つを満たすことである。
【0094】
選択的に、前記第1SSBパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第1周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第1SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含む。
【0095】
選択的に、前記第1SMTCパラメータ情報は、
設定されたSMTCパラメータ情報が第1SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第1数値であることと、の少なくとも1つを含む。
【0096】
選択的に、前記対象情報が第2状態である場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第2SSBパラメータ情報であることと、
SMTCのパラメータ情報が第2SMTCパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第2パラメータであることと、の少なくとも1つを含み、
前記第2状態と前記第1状態とは異なる状態である。
【0097】
選択的に、前記第2SSBパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第2周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第2SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含む。
【0098】
選択的に、前記第2SMTCパラメータ情報は、
設定されたSMTCパラメータ情報が第2SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第2数値であることと、の少なくとも1つを含む。
【0099】
選択的に、前記指示シグナリングは、
SSBのパラメータ情報と、
SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含む。
【0100】
選択的に、前記SSBのパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
設定されたSSBパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0101】
選択的に、前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0102】
選択的に、前記SSBの周波数領域情報が、SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲、及びSSBのSCSのうちの少なくとも1つを含む場合に、前記SSB検索の関連情報は、前記SSB検索を行うための分岐に対応する第1数、及び前記SSB検索に対応する第2数のSSB周期を含み、前記装置は、
第1数の分岐に基づいて、第2数のSSB周期においてSSB検索を行うための検索モジュールをさらに含む。
【0103】
選択的に、前記SSBの周波数領域情報が、SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲、及びSSBのSCSのうちの少なくとも1つを含む場合、又は、前記SSB検索の関連情報が、SSB周期を含む場合に、前記決定モジュール402は、さらに、
システム情報スケジューリング用物理ダウンリンク制御チャネルType 0 PDCCHに対応するフレーム番号及び/又はタイムスロット番号を決定するためのものである。
【0104】
本出願の実施例において、SSB検索情報の決定装置400は、SSBの周波数領域情報及び指示シグナリングのうちの少なくとも1つを取得することによって、SSB検索の関連情報を決定する。このように、端末によるSSB検索の複雑度を低下させ、さらに、端末によるSSB検索の速度を向上させ、端末に必要な検索時間を節約することができる。
【0105】
本出願の実施例におけるSSB検索情報の決定装置は、装置であっても、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、携帯型端末であってもよいし、非携帯型端末であってもよい。例として、携帯型端末は、以上で挙げられた端末の種類を含んでもよいが、それらに限定さない。非携帯型端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよいが、本出願の実施例において、具体的に限定されない。
【0106】
本出願の実施例におけるSSB検索情報の決定装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムはアンドロイド(登録商標)(Android)オペレーティングシステムであってもよいし、iosオペレーティングシステムであってもよいし、他の可能なオペレーティングシステムであってもよいが、本出願の実施例において、具体的に限定されない。
【0107】
本出願の実施例によって提供されるSSB検索情報の決定装置は、
図2のSSB検索情報の決定方法の実施例によって実現される各工程を実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0108】
図5を参照し、
図5は本出願の実施例によって提供されるSSB検索情報の決定装置を示し、前記SSB検索情報の決定装置は、ネットワーク側機器に応用される。
図5に示すように、SSB検索情報の決定装置500は、
SSB検索の関連情報の決定を端末に指示するための指示シグナリングを前記端末に送信するための送信モジュール501を含む。
【0109】
選択的に、前記指示シグナリングは、
SSBのパラメータ情報と、
同期信号ブロックの測定時間設定SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含む。
【0110】
選択的に、前記SSBのパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
設定されたSSBパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0111】
選択的に、前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0112】
選択的に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報と、
同期信号ブロックの測定時間設定SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含む。
【0113】
選択的に、前記SSBのパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
設定されたSSBパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0114】
選択的に、前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0115】
選択的に、SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置し、且つ前記SSBのSCSが第2所定周波数値であることが前記指示シグナリングによって指示された場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第1SSBパラメータ情報であることと、
SMTCのパラメータ情報が第1SMTCパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第1パラメータであることと、の少なくとも1つを含む。
【0116】
選択的に、前記第1SSBパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第1周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第1SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含む。
【0117】
選択的に、前記第1SMTCパラメータ情報は、
設定されたSMTCパラメータ情報が第1SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第1数値であることと、の少なくとも1つを含む。
【0118】
選択的に、SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置せず、及び/又は、前記SSBのSCSが第2所定周波数値ではないことが、前記指示シグナリングによって指示された場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第2SSBパラメータ情報であることと、
SMTCのパラメータ情報が第2SMTCパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第2パラメータであることと、の少なくとも1つを含み、
前記第2状態と前記第1状態とは異なる状態である。
【0119】
選択的に、前記第2SSBパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第2周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第2SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含む。
【0120】
選択的に、前記第2SMTCパラメータ情報は、
設定されたSMTCパラメータ情報が第2SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第2数値であることと、の少なくとも1つを含む。
【0121】
本出願の実施例によれば、SSB検索情報の決定装置500は、SSB検索の関連情報の決定を端末に指示するための指示シグナリングを端末に送信する。これによって、端末によるSSB検索の複雑度を低下させ、端末によるSSB検索の速度を向上させ、端末に必要な検索時間を節約する。
【0122】
本出願の実施例によって提供されるSSB検索情報の決定装置は、
図3のSSB検索情報の決定方法の実施例によって実現される各工程を実現し、同様な技術効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0123】
選択的に、例えば、
図6に示すように、本出願の実施例は、通信機器600をさらに提供する。通信機器600は、プロセッサ601と、メモリ602と、メモリ602に記憶され、前記プロセッサ601において実行可能なプログラム又はコマンドとを含む。例えば、該通信機器600が端末である場合、該プログラム又はコマンドは、プロセッサ601によって実行されると、上記
図2に示されるSSB検索情報の決定方法の実施例の各工程を実現し、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器600がネットワーク側機器である場合、該プログラム又はコマンドは、プロセッサ601によって実行されると、上記
図3に示されるSSB検索情報の決定方法の実施例の各工程を実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0124】
図7は本出願の実施例の端末を実現するためのハードウェア構造の模式図である。
該端末700は、高周波ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インターフェースユニット708、メモリ709及びプロセッサ710等の部材を含むが、これらに限定されない。
【0125】
当業者であれば理解できるが、端末700は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよい。電源が電源管理システムによってプロセッサ710に論理的に接続されることで、電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できる。
図7に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいが、ここでは繰り返して述べない。
【0126】
理解すべきこととして、本出願の実施例において、入力ユニット704は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)7041と、マイクロホン7042とを含んでもよい。表示ユニット706は表示パネル7061を含んでもよく、表示パネル7061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット707はタッチパネル7071及び他の入力デバイス7072を含む。タッチパネル7071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス7072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されず、ここでは繰り返して述べない。
【0127】
本出願の実施例において、高周波ユニット701は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ710で処理する。また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット701は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、これらに限定されない。
【0128】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ709は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能な、プログラム又はコマンドの記憶領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、非揮発性メモリを含んでもよく、そのうち、非揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0129】
プロセッサ710は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710に、オペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサのようなモデムプロセッサとを統合してもよい。理解すべきこととして、上記モデムプロセッサはプロセッサ710に統合されなくてもよい。
【0130】
プロセッサ710は、SSBの周波数領域情報及び指示シグナリングのうちの少なくとも1つを含む対象情報を取得すること、及び
前記対象情報に基づいて、SSB検索の関連情報を決定することに用いられる。
【0131】
選択的に、前記SSBの周波数領域情報は、
SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲と、
SSBのサブキャリア間隔SCSと、の少なくとも1つを含む。
【0132】
選択的に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報と、
同期信号ブロックの測定時間設定SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含む。
【0133】
選択的に、前記SSBのパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
設定されたSSBパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0134】
選択的に、前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0135】
選択的に、前記SMTCの設定パラメータ情報は、SMTC周期及びSMTC長さのうちの少なくとも1つを含む。
【0136】
選択的に、前記対象情報が第1状態である場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第1SSBパラメータ情報であることと、
SMTCのパラメータ情報が第1SMTCパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第1パラメータであることと、の少なくとも1つを含み、
前記対象情報が第1状態であることとは、前記対象情報が、
前記SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置することと、
前記SSBのSCSが第1所定周波数値であることと、
SSBの検索周波数ポイントが所定の周波数範囲内に位置し、且つ前記SSBのSCSが第2所定周波数値であることが前記指示シグナリングによって指示されたことと、の少なくとも1つを満たすことである。
【0137】
選択的に、前記第1SSBパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第1周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第1SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含む。
【0138】
選択的に、前記第1SMTCパラメータ情報は、
設定されたSMTCパラメータ情報が第1SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第1数値であることと、の少なくとも1つを含む。
【0139】
選択的に、前記対象情報が第2状態である場合に、前記SSB検索の関連情報は、
SSBのパラメータ情報が第2SSBパラメータ情報であることと、
SMTCのパラメータ情報が第2SMTCパラメータ情報であることと、
前記端末によるセル再選択のパラメータが第2パラメータであることと、の少なくとも1つを含み、
前記第2状態と前記第1状態とは異なる状態である。
【0140】
選択的に、前記第2SSBパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期が第2周期であることと、
設定されたSSBパラメータ情報が第2SSB設定パラメータ情報であることと、の少なくとも1つを含む。
【0141】
選択的に、前記第2SMTCパラメータ情報は、
設定されたSMTCパラメータ情報が第2SMTC設定パラメータ情報であることと、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値が第2数値であることと、の少なくとも1つを含む。
【0142】
選択的に、前記指示シグナリングは、
SSBのパラメータ情報と、
SMTCのパラメータ情報と、
前記端末によるセル再選択のパラメータと、の少なくとも1つを含む。
【0143】
選択的に、前記SSBのパラメータ情報は、
前記端末による初期セル選択時の仮定SSB周期と、
設定されたSSBパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0144】
選択的に、前記SMTCのパラメータ情報は、
前記端末によるSSB測定時の仮定SMTC値と、
設定されたSMTCパラメータ情報と、の少なくとも1つを含む。
【0145】
選択的に、前記SSBの周波数領域情報が、SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲、及びSSBのSCSのうちの少なくとも1つを含む場合に、前記SSB検索の関連情報は、前記SSB検索を行うための分岐に対応する第1数、及び前記SSB検索に対応する第2数のSSB周期を含む。プロセッサ710は、さらに、
第1数の分岐に基づいて、第2数のSSB周期においてSSB検索を行うことに用いられる。
【0146】
選択的に、前記SSBの周波数領域情報が、SSBの検索周波数ポイントの位置する周波数範囲、及びSSBのSCSのうちの少なくとも1つを含む場合、又は、前記SSB検索の関連情報が、SSB周期を含む場合に、プロセッサ710は、さらに、
システム情報スケジューリング用物理ダウンリンク制御チャネルType 0 PDCCHに対応するフレーム番号及び/又はタイムスロット番号を決定することに用いられる。
【0147】
本出願の実施例において、端末は、SSBの周波数領域情報及び指示シグナリングのうちの少なくとも1つを取得することによって、SSB検索の関連情報を決定する。このように、端末によるSSB検索の複雑度を低下させ、端末によるSSB検索の速度を向上させ、端末に必要な検索時間を節約する。
【0148】
具体的に、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図8に示すように、このネットワーク側機器800は、アンテナ81と、高周波装置82と、ベースバンド装置83とを含む。アンテナ81と高周波装置82とは接続されている。アップリンク方向において、高周波装置82はアンテナ81によって情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置83に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置83は送信待ちの情報を処理して高周波装置82に送信する。高周波装置82は、受信した情報を処理してアンテナ81によって送信する。
【0149】
上記バンド処理装置はベースバンド装置83に位置してもよい。以上の実施例において、ネットワーク側機器によって実行される方法は、ベースバンド装置83において実現されてもよい。該ベースバンド装置83は、プロセッサ84及びメモリ85を含む。
【0150】
ベースバンド装置83は、例えば、少なくとも1つのベースバンドプレートを含み、このベースバンドプレートには、複数のチップが設けられている。例えば、
図8に示すように、そのうちのチップの1つは、例えば、プロセッサ84であり、メモリ85に接続されることによって、メモリ85におけるプログラムを呼び出し、以上の方法実施例に示されるネットワーク機器の操作を実行する。
【0151】
このベースバンド装置83は、高周波装置82と情報のやり取りをするためのネットワークインターフェース86をさらに含んでもよい。このインターフェースは、例えば、共通の公衆無線インターフェース(common public radio interface,CPRI)である。
【0152】
具体的に、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ85に記憶され、プロセッサ84において実行可能なコマンド又はプログラムをさらに含む。プロセッサ84は、メモリ85におけるコマンド又はプログラムを呼び出して
図5に示す各モジュールによって実行される方法を実行し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0153】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラム又はコマンドが記憶されている。このプログラム又はコマンドは、プロセッサによって実行されると、上記
図2に示されるSSB検索情報の決定方法の実施例の各工程、或いは、上記
図3に示されるSSB検索情報の決定方法の実施例の各工程を実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0154】
前記プロセッサは、上記実施例に記載される前記の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えば、コンピュータ読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0155】
本出願の実施例は、プログラム製品をさらに提供する。前記プログラム製品は、不揮発性の記憶媒体に記憶されている。前記プログラム製品は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、上記
図2に示されるSSB検索情報の決定方法の実施例の各工程、又は、上記
図3に示されるSSB検索情報の決定方法の実施例の各工程を実現するように設定され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0156】
前記プロセッサは、上記実施例に記載される前記の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えば、コンピュータ読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0157】
本出願の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースと前記プロセッサとが接続されており、前記プロセッサは、通信機器のプログラム又はコマンドを実行することによって、上記
図2に示されるSSB検索情報の決定方法の実施例の各工程、又は、上記
図3に示されるSSB検索情報の決定方法の実施例の各工程を実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0158】
なお、本願の実施例に記載されるチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステム又はSoC等とも呼ばれる。
【0159】
理解すべきこととして、本開示の実施例に記述したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できる。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、共通プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現することができる。
【0160】
説明すべきこととして、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、本願の実施形態における方法及び装置の範囲は、ここで示された又は議論された順番に機能を実行することに限定されず、関連する機能によっては、ほぼ同時に、或いは反対の順番に機能を実行することをさらに含んでもよい。例えば、説明順と異なる順番に上記の方法を実行してもよく、さらに、各ステップを添加し、省略し、又は組み合わせてもよい。また、一部の例示を参照して説明した特徴を、他の例示に組み合わせてもよい。
【0161】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0162】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。