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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】調理装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/08 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
A47J27/08 G
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023574185
(86)(22)【出願日】2022-06-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-21
(86)【国際出願番号】 KR2022008405
(87)【国際公開番号】W WO2022265356
(87)【国際公開日】2022-12-22
【審査請求日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0077034
(32)【優先日】2021-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522407695
【氏名又は名称】クチェン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Cuchen Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】530,Samseong-ro,Gangnam-gu,Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヨム、キュヒョン
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-037296(JP,A)
【文献】特開2007-044538(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0199633(US,A1)
【文献】韓国公開実用新案第20-2012-0007839(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00、27/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内釜の調理空間を覆うトッププレートと、
前記トッププレート上に配置された蒸気排出構造体として、前記内釜の前記調理空間と連結された蒸気排出流路を有するポストと、前記ポストの側部に配置された第1弾性部材と、前記ポストの上部を覆うように前記第1弾性部材上に配置された移動部材と、前記移動部材の一部分を通過して前記蒸気排出流路を開閉するように構成された蒸気遮断部材と、前記移動部材及び前記蒸気遮断部材の間に配置された第2弾性部材と、を含む前記蒸気排出構造体と、
前記トッププレート上に配置され、前記トッププレートの上面が延びた方向と平行な方向である第1方向に移動するように構成され、前記第1方向の移動に基づいて前記移動部材を加圧する第1動作面と、前記第1動作面より高いレベルに配置された第2動作面と、有する動作プレートと、を含む
調理装置。
【請求項2】
前記トッププレートの縁を取り囲むように前記トッププレートの下部に結合された内釜カバーと、前記動作プレートの前記第1方向の移動に基づいて前記第1方向と垂直である第2方向に移動するように構成され、前記第2方向の移動に基づいて前記内釜の一部分と結合されるように構成されたロック構造体と、をさらに含む、
請求項1に記載の調理装置。
【請求項3】
前記動作プレートは、前記第1方向に延びた形状の遮断ホールと、前記遮断ホールの外側に配置されるように前記遮断ホールと連結された開放ホールと、を有し、
前記ロック構造体は、前記トッププレート上で前記第2方向に移動するように構成されたロックプレートと、前記ロックプレートの表面から突出し、前記動作プレートの前記遮断ホール及び前記開放ホールの内部に配置されたロック突起と、前記ロックプレートの一側に結合され、前記ロックプレートの前記第2方向の移動に基づいて前記内釜の一部分と結合又は分離されるように構成されたロックフックと、を含む、
請求項2に記載の調理装置。
【請求項4】
前記移動部材は、前記動作プレートの前記第1動作面及び前記第2動作面の下部に配置され、前記動作プレートの前記第1方向の移動に基づいて前記第1動作面及び前記第2動作面のうちいずれか1つの面と接触するように構成されたコンタクト突起を含む、
請求項3に記載の調理装置。
【請求項5】
前記ロック構造体の前記ロック突起が前記動作プレートの前記遮断ホールに配置された場合、前記動作プレートの前記第1動作面は、前記移動部材の前記コンタクト突起と当接し、
前記ロック構造体の前記ロック突起が前記動作プレートの前記開放ホールに配置された場合、前記動作プレートの前記第2動作面は、前記移動部材の前記コンタクト突起と当接する、
請求項4に記載の調理装置。
【請求項6】
前記ロック構造体の前記ロック突起が前記動作プレートの前記遮断ホールに配置された場合、前記ロック構造体の前記ロックフックは、前記内釜の一部分と結合され、
前記ロック構造体の前記ロック突起が前記動作プレートの前記開放ホールに配置された場合、前記ロック構造体の前記ロックフックは、前記内釜の一部分と分離される、
請求項4に記載の調理装置。
【請求項7】
前記ロックプレートは、前記第2方向に延びたロックガイドホールを有し、
前記調理装置は、前記ロックガイドホールを通過して前記トッププレートと結合され、前記ロックプレートの前記第2方向の移動をガイドするように構成されたロックガイド部材をさらに含む、
請求項3に記載の調理装置。
【請求項8】
前記動作プレートは、前記第1方向に延びた動作ガイドホールを有し、
前記調理装置は、前記動作ガイドホールを通過して前記トッププレートと結合され、前記動作プレートの前記第1方向の移動をガイドするように構成された動作ガイド部材をさらに含む、
請求項1に記載の調理装置。
【請求項9】
前記動作プレートは、前記第2動作面より高いレベルに配置された第3動作面と、前記第3動作面より高いレベルに配置された第4動作面と、をさらに含む、
請求項1に記載の調理装置。
【請求項10】
前記動作プレートの前記第4動作面が前記移動部材を加圧する場合、前記蒸気遮断部材は前記蒸気排出流路を開放する、
請求項9に記載の調理装置。
【請求項11】
前記動作プレートの上部に結合され、前記第1方向にスライド移動するように構成されたハンドルをさらに含む、
請求項1に記載の調理装置。
【請求項12】
内釜の調理空間を覆うトッププレートと、
前記トッププレートの縁を取り囲むように前記トッププレートの下部に結合された内釜カバーと、
前記トッププレート上に配置された蒸気排出構造体として、前記内釜の調理空間と連結された蒸気排出流路を有するポスト;前記ポストの側部を取り囲む第1弾性部材;前記ポストの上部を覆うように前記第1弾性部材上に配置された移動部材;前記移動部材の一部分を通過して前記蒸気排出流路を開閉するように構成された蒸気遮断部材;及び前記移動部材及び前記蒸気遮断部材の間に配置された第2弾性部材と、を含む前記蒸気排出構造体と、
前記トッププレート上に配置され、前記トッププレートの上面が延びた方向と平行な方向である第1方向に移動するように構成され、前記第1方向の移動に基づいて前記移動部材を加圧する第1動作面と、前記第1動作面より高いレベルに配置された第2動作面と、前記第2動作面より高いレベルに配置された第3動作面と、前記第3動作面より高いレベルに配置された第4動作面と、を含む動作プレートと、
前記動作プレートの上部に結合され、前記動作プレートを前記第1方向にスライド移動させるように構成されたハンドルと、
前記ハンドルの前記第1方向の移動に基づいて前記第1方向と垂直な方向である第2方向に移動するように前記動作プレートと連結され、前記第2方向の移動に基づいて前記内釜の一部分と結合又は分離されるように構成されたロック構造体と、を含み、
前記動作プレートの前記第1動作面、前記第2動作面、前記第3動作面、及び前記第4動作面のうちいずれか1つの面は、前記ハンドルの前記第1方向の移動に基づいて前記蒸気排出構造体の前記移動部材を加圧する、
調理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術的思想は調理装置に関するものであって、調理時に内釜の調理空間内の圧力の強さを調節できる調理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
調理装置は、食物が収容された内釜を加熱することによって高温高圧の状態にして、穀物類などの食材を調理することができる。調理装置を用いた調理時に、内釜の調理空間の圧力は錘によって決定され得る。最近では、多様なご飯の味を具現することができる調理装置に関する研究が活発に行われているのが実情である。また、ご飯の味を多様に提供するためには、調理時に内釜の圧力が多様に調節される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の技術的思想が解決しようとする課題のうちの1つは、多様な種類の食物を調理し、多様なご飯の味を具現することができる調理装置を提供することである。
【0004】
また、本開示の技術的思想が解決しようとする課題のうちの1つは、調理装置の使用時に使用者の手首の負担を軽減させるようにすることができる調理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、本開示の例示的な実施例として、内釜の調理空間を覆うトッププレート;前記トッププレート上に配置された蒸気排出構造体として、前記内釜の前記調理空間と連結された蒸気排出流路を有するポスト;前記ポストの側部に配置された第1弾性部材;前記ポストの上部を覆うように前記第1弾性部材上に配置された移動部材;前記移動部材の一部分を通過して前記蒸気排出流路を開閉するように構成された蒸気遮断部材;及び前記移動部材及び前記蒸気遮断部材の間に配置された第2弾性部材;を含む前記蒸気排出構造体;及び前記トッププレート上に配置され、前記トッププレートの上面が延びた方向と平行な方向である第1方向に移動するように構成され、前記第1方向の移動に基づいて前記移動部材を加圧する第1動作面;及び前記第1動作面より高いレベルに配置された第2動作面;を有する動作プレート;を含む調理装置を提供する。
【0006】
例示的な実施例において、前記トッププレートの縁を取り囲むように前記トッププレートの下部に結合された内釜カバー;及び前記動作プレートの前記第1方向の移動に基づいて前記第1方向と垂直である第2方向に移動するように構成され、前記第2方向の移動に基づいて前記内釜の一部分と結合されるように構成されたロック構造体;をさらに含むことを特徴とする。
【0007】
例示的な実施例において、前記動作プレートは、前記第1方向に延びた形状の遮断ホール;及び前記遮断ホールの外側に配置されるように前記遮断ホールと連結された開放ホール;を有し、前記ロック構造体は、前記トッププレート上で前記第2方向に移動するように構成されたロックプレート;前記ロックプレートの表面から突出し、前記動作プレートの前記遮断ホール及び前記開放ホールの内部に配置されたロック突起;及び前記ロックプレートの一側に結合され、前記ロックプレートの前記第2方向の移動に基づいて前記内釜の一部分と結合又は分離されるように構成されたロックフック;を含むことを特徴とする。
【0008】
例示的な実施例において、前記移動部材は、前記動作プレートの前記第1動作面及び前記第2動作面の下部に配置され、前記動作プレートの前記第1方向の移動に基づいて前記第1動作面及び前記第2動作面のうちいずれか1つの面と接触するように構成されたコンタクト突起;を含むことを特徴とする。
【0009】
例示的な実施例において、前記ロック構造体の前記ロック突起が前記動作プレートの前記遮断ホールに配置された場合、前記動作プレートの前記第1動作面は、前記移動部材の前記コンタクト突起と当接し、前記ロック構造体の前記ロック突起が前記動作プレートの前記開放ホールに配置された場合、前記動作プレートの前記第2動作面は、前記移動部材の前記コンタクト突起と当接することを特徴とする。
【0010】
例示的な実施例において、前記ロック構造体の前記ロック突起が前記動作プレートの前記遮断ホールに配置された場合、前記ロック構造体の前記ロックフックは、前記内釜の一部分と結合され、前記ロック構造体の前記ロック突起が前記動作プレートの前記開放ホールに配置された場合、前記ロック構造体の前記ロックフックは、前記内釜の一部分と分離されることを特徴とする。
【0011】
例示的な実施例において、前記ロックプレートは、前記第2方向に延びたロックガイドホールを有し、前記調理装置は、前記ロックガイドホールを通過して前記トッププレートと結合され、前記ロックプレートの前記第2方向の移動をガイドするように構成されたロックガイド部材;をさらに含むことを特徴とする。
【0012】
例示的な実施例において、前記動作プレートは、前記第1方向に延びた動作ガイドホールを有し、前記調理装置は、前記動作ガイドホールを通過して前記トッププレートと結合され、前記動作プレートの前記第1方向の移動をガイドするように構成された動作ガイド部材;をさらに含むことを特徴とする。
【0013】
例示的な実施例において、前記動作プレートは、前記第2動作面より高いレベルに配置された第3動作面;前記第3動作面より高いレベルに配置された第4動作面;をさらに含むことを特徴とする。
【0014】
例示的な実施例において、前記動作プレートの前記第4動作面が前記移動部材を加圧する場合、前記蒸気遮断部材は、前記蒸気排出流路を開放することを特徴とする。
【0015】
例示的な実施例において、前記動作プレートの上部に結合され、前記第1方向にスライド移動するように構成されたハンドル;をさらに含むことを特徴とする。
【0016】
本開示の例示的な実施例として、内釜の調理空間を覆うトッププレート;前記トッププレートの縁を取り囲むように前記トッププレートの下部に結合された内釜カバー;前記トッププレート上に配置された蒸気排出構造体として、前記内釜の調理空間と連結された蒸気排出流路を有するポスト;前記ポストの側部を取り囲む第1弾性部材;前記ポストの上部を覆うように前記第1弾性部材上に配置された移動部材;前記移動部材の一部分を通過して前記蒸気排出流路を開閉するように構成された蒸気遮断部材;及び前記移動部材及び前記蒸気遮断部材の間に配置された第2弾性部材;を含む前記蒸気排出構造体;前記トッププレート上に配置され、前記トッププレートの上面が延びた方向と平行な方向である第1方向に移動するように構成され、前記第1方向の移動に基づいて前記移動部材を加圧する第1動作面;前記第1動作面より高いレベルに配置された第2動作面;前記第2動作面より高いレベルに配置された第3動作面;及び前記第3動作面より高いレベルに配置された第4動作面;を含む動作プレート;前記動作プレートの上部に結合され、前記動作プレートを前記第1方向にスライド移動させるように構成されたハンドル;及び前記ハンドルの前記第1方向の移動に基づいて前記第1方向と垂直な方向である第2方向に移動するように前記動作プレートと連結され、前記第2方向の移動に基づいて前記内釜の一部分と結合又は分離されるように構成されたロック構造体;を含み、前記動作プレートの前記第1動作面、前記第2動作面、前記第3動作面、及び前記第4動作面のうちいずれか1つの面は、前記ハンドルの前記第1方向の移動に基づいて前記蒸気排出構造体の前記移動部材を加圧することを特徴とする調理装置を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本開示の例示的な実施例による調理装置は、動作プレートによって複数の圧力モードのうちいずれか1つの圧力モードで動作する蒸気排出構造体を含み得る。調理装置の内釜内部の圧力が動作プレートの動作によって多様な大きさに決定され得るため、前記調理装置は多様な種類の食物を調理し、多様なご飯の味を具現することができる。
【0018】
また、本開示の例示的な実施例による調理装置は、スライド移動するように構成されたハンドル、前記ハンドルの移動に基づいて前記ハンドルの移動方向と垂直な方向にスライディング移動して内釜の一部分と結合されるロック構造体を含み得る。これにより、調理装置の使用時に使用者の手首の負担が軽減されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本開示の例示的な実施例による調理装置の一部分を示す図面である。
図2】本開示の例示的な実施例による調理装置の一部分を示す図面である。
図3】本開示の例示的な実施例による蒸気排出構造体の斜視図である。
図4】本開示の例示的な実施例による蒸気排出構造体の断面斜視図である。
図5】本開示の例示的な実施例による動作プレートを示す図面である。
図6】本開示の例示的な実施例によるロック構造体を示す図面である。
図7】本開示の例示的な実施例による調理装置の一部分を示す図面である。
図8A】本開示の例示的な実施例による第1圧力モード状態の調理装置を示す図面である。
図8B】本開示の例示的な実施例による第1圧力モード状態の調理装置を示す図面である。
図9A】本開示の例示的な実施例による第2圧力モード状態の調理装置を示す図面である。
図9B】本開示の例示的な実施例による第2圧力モード状態の調理装置を示す図面である。
図10A】本開示の例示的な実施例による第3圧力モード状態の調理装置を示す図面である。
図10B】本開示の例示的な実施例による第3圧力モード状態の調理装置を示す図面である。
図11A】本開示の例示的な実施例による第4圧力モード状態の調理装置を示す図面である。
図11B】本開示の例示的な実施例による第4圧力モード状態の調理装置を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して本開示の望ましい実施例を詳細に説明する。しかし、本開示の実施例は様々な他の形態に変形され得、本開示の範囲が下記で詳述する実施例によって限定されると解釈されてはならない。本開示の実施例は当業界で平均的な知識を有する者に本開示を更に完全に説明するために提供されると解釈されることが望ましい。同一の符号は、終始同一の要素を意味する。さらに、図面での多様な要素と領域は、概略的に描かれたものである。従って、本発明の概念は、添付した図面に描かれた相対的な大きさや間隔によって制限されない。
【0021】
異なって定義されない限り、ここに用いられる全ての用語は、技術用語と科学用語を含め、本発明の概念が属する技術分野で通常の知識を有する者が共通して理解していることと同一の意味を有する。また、通常用いられる、辞書に定義されたもののような用語は、関連する技術の脈絡でこれらが意味するものと一貫する意味を有すると解釈されるべきであり、ここに明示的に定義しない限り、過度に形式的な意味に解釈されてはならないことは理解されるはずである。
【0022】
図1及び図2は、本開示の例示的な実施例による調理装置10の一部分を示す図面である。
【0023】
本開示の例示的な実施例による調理装置10は、調理モードの設定を通じて食材を収容する内釜(図示せず)の調理空間の圧力の大きさを制御することができる。例示的な実施例において、調理装置10の調理モードの設定時、内釜の調理空間に形成される圧力の大きさはハンドル1100により制御されることができる。
【0024】
例示的な実施例において、調理装置10は、第1圧力モード、第2圧力モード、第3圧力モード、及び第4圧力モードを具現することができる。調理装置10が具現する第1~第4圧力モードについては、具体的に後述する。
【0025】
図1及び図2をともに参照すると、本開示の例示的な実施例による調理装置10は、トッププレート110、内釜カバー210、蒸気排出構造体300、動作プレート400、ロック構造体500、ソレノイドバルブ600等を含み得る。
【0026】
トッププレート110は、内釜の上部を覆うプレートであり得る。また、トッププレート110は、蒸気排出構造体300、動作プレート400、ロック構造体500、及びソレノイドバルブ600等が配置されるプレートであり得る。また、トッププレート110は、円板状で提供され得る。
【0027】
内釜カバー210は、トッププレート110の下部に結合され、調理時に内釜の上部を覆うプレートであり得る。例えば、内釜カバー210の下面は、調理装置10を用いた調理時に内釜の調理空間で発生した蒸気と当接し得る。例示的な実施例において、調理装置10を平面的な観点から見た場合、内釜カバー210は、トッププレート110の縁を取り囲むように前記トッププレート110の下部に結合され得る。
【0028】
また、内釜カバー210は、縁でパッキング700を配置するためのリング状のパッキング溝を有し得る。内釜カバー210に結合されるパッキング700は、リング状で提供され得る。また、パッキング700は、調理時に内釜の調理空間で発生する蒸気の外部漏出を遮断することができる。例示的な実施例において、パッキング700の物質は、シリコーンゴム又は合成ゴムを含み得る。
【0029】
蒸気排出構造体300は、調理時に内釜の調理空間で発生する蒸気を外部に排出するように構成され得る。例示的な実施例において、蒸気排出構造体300は、調理時に内釜内部に形成される最大圧力を制御するように構成され得る。
【0030】
例えば、蒸気排出構造体300は、第1~第4圧力モードを具現することができる。蒸気排出構造体300が第1~第4圧力モードのうち少なくともいずれか1つの圧力モードで動作する場合、調理時に内釜内部に形成される最大圧力はそれぞれの圧力モード別に相違し得る。
【0031】
前述した通り、本願発明の蒸気排出構造体300は4つの圧力モードを具現することができる。ただし、これに限定されず、蒸気排出構造体300は2つ以上の圧力モードを具現することができる。
【0032】
例示的な実施例において、蒸気排出構造体300は、後述する動作プレート400により動作し得る。例えば、蒸気排出構造体300は、動作プレート400の移動を通じて第1~第4圧力モードのうち少なくともいずれか1つの圧力モードで動作し得る。動作プレート400による蒸気排出構造体300の動作の技術的メカニズムについては、より詳しく後述する。
【0033】
例示的な実施例において、動作プレート400が第1状態にある場合、蒸気排出構造体300は第1圧力モードで動作し得る。蒸気排出構造体300が第1圧力モードで動作する場合、調理時に内釜内部に形成される最大圧力は第1圧力であり得る。例えば、前記第1圧力は約2.1kgf/cmであり得る。ただし、前記第1圧力の大きさは、前述したものに限定されない。
【0034】
蒸気排出構造体300が第1圧力モードで動作する時、調理過程で発生した蒸気の圧力が第1圧力を超えない場合、蒸気排出構造体300は内釜内部の蒸気を調理装置10の外部に排出させないことができる。また、調理過程で内釜内部の圧力が第1圧力を超える場合、蒸気排出構造体300は内釜内部の蒸気を調理装置10の外部に排出させることができる。
【0035】
例示的な実施例において、動作プレート400が第2状態にある場合、蒸気排出構造体300は第2圧力モードで動作し得る。蒸気排出構造体が第2圧力モードで動作する場合、調理時に内釜内部に形成される最大圧力は、前述した第1圧力より小さい大きさの第2圧力であり得る。例えば、前記第2圧力は約1.5kgf/cmであり得る。ただし、前記第2圧力の大きさは、前述したものに限定されない。
【0036】
蒸気排出構造体300が第2圧力モードで動作する時、調理過程で発生した蒸気の圧力が第2圧力を超えない場合、蒸気排出構造体300は内釜内部の蒸気を調理装置10の外部に排出させないことができる。また、調理過程で内釜内部の圧力が第2圧力を超える場合、蒸気排出構造体300は内釜内部の蒸気を調理装置10の外部に排出させることができる。
【0037】
例示的な実施例において、動作プレート400が第3状態にある場合、蒸気排出構造体300は第3圧力モードで動作し得る。蒸気排出構造体が第3圧力モードで動作する場合、調理時に内釜内部に形成される最大圧力は、前述した第2圧力より小さい大きさの第3圧力であり得る。例えば、前記第3圧力は約1.2kgf/cmであり得る。ただし、前記第3圧力の大きさは、前述したものに限定されない。
【0038】
蒸気排出構造体300が第3圧力モードで動作する時、調理過程で発生した蒸気の圧力が第3圧力を超えない場合、蒸気排出構造体300は内釜内部の蒸気を調理装置10の外部に排出させないことができる。また、調理過程で内釜内部の圧力が第3圧力を超える場合、蒸気排出構造体300は内釜内部の蒸気を調理装置10の外部に排出させることができる。
【0039】
例示的な実施例において、動作プレート400が第4状態にある場合、蒸気排出構造体300は第4圧力モードで動作し得る。蒸気排出構造体300が第4圧力モードで動作する場合、前記蒸気排出構造体300は内釜内部の調理空間と調理装置10の外部空間とを連結させ得る。これにより、内釜内部の蒸気は蒸気排出構造体300を通じて調理装置10の外部に排出されることができる。
【0040】
言い換えると、蒸気排出構造体300が第4圧力モードで動作する場合、調理装置10は大気圧状態で内釜の調理空間内の食材を調理することができる。例えば、調理装置10は、内釜の調理空間に圧力を約1.0kgf/cmに維持しながら、前記調理空間内の食材を調理することができる。
【0041】
動作プレート400は、トッププレート110上に配置され、前記トッププレート110の上面が延びた方向と平行な方向である第1方向に移動するように構成され得る。言い換えると、動作プレート400は、トッププレート110上で第1方向にスライド駆動し得る。
【0042】
例示的な実施例において、トッププレート110及び動作プレート400を平面的な観点から見た場合、前記動作プレート400は前記トッププレート110の面積より小さい面積を有するプレート形状であり得る。例えば、動作プレート400は四角形状のプレートであり得る。
【0043】
例示的な実施例において、動作プレート400は、前記動作プレート400の第1方向の移動に基づいて蒸気排出構造体300を加圧する複数の動作面400S_1~400S_4を含み得る。言い換えると、複数の動作面400S_1~400S_4は、動作プレート400の第1方向の移動に基づいて蒸気排出構造体300と垂直方向に重畳し得る。
【0044】
例示的な実施例において、動作プレート400は、第1方向の移動に基づいて蒸気排出構造体300の移動部材350を加圧する第1動作面400S_1、前記第1動作面400S_1より高いレベルに配置されるように前記第1動作面400S_1と連結された第2動作面400S_2、前記第2動作面400S_2より高いレベルに配置されるように前記第2動作面400S_2と連結された第3動作面400S_3、及び前記第3動作面400S_3より高いレベルに配置されるように前記第3動作面400S_3と連結された第4動作面400S_4を含み得る。
【0045】
前記レベルは、トッププレート110の上面から垂直方向(即ち、前記トッププレート110の上面が延びた方向と垂直な方向)に形成する長さと定義され得る。
【0046】
例示的な実施例において、動作プレート400の第1~第4動作面400S_1~400S_4のレベルが相違し得るため、前記動作プレート400の第1方向の移動に基づいて蒸気排出構造体300の圧力モードの種類が制御され得る。具体的には、動作プレート400の第1~第4動作面400S_1~400S_4のレベルが相違し得るため、前記第1~第4動作面400S_1~400S_4のそれぞれは、蒸気排出構造体300の移動部材350が相違する移動変位に移動するように前記移動部材350が含むコンタクト突起350Pを加圧し得る。
【0047】
例示的な実施例において、動作プレート400は、ロック構造体500の一部分が位置するホール400Hを有し得る。具体的には、動作プレート400のホール400Hは、ロック構造体500のロック突起530が位置し、第1方向に延びた形状のホールであり得る。
【0048】
例示的な実施例において、動作プレート400のホール400Hは、遮断ホール400H_1及び前記遮断ホール400H_1の外側に配置されるように前記遮断ホール400H_1と連結された開放ホール400H_2を有し得る。また、遮断ホール400H_1は、第1遮断ホール部分400H_1a、前記第1遮断ホール部分400H_1aの下部に配置された第2遮断ホール部分400H_1b、及び前記第2遮断ホール部分400H_1bの下部に配置され、前記第2遮断ホール部分400H_1b及び前記開放ホール400H_2の間に配置された第3遮断ホール部分400H_1cを含み得る。
【0049】
また、開放ホール400H_2は、第3遮断ホール部分400H_1cと隣接した第1開放ホール部分400H_2a、及び前記第1開放ホール部分400H_2aより外側に配置されるように前記第1開放ホール部分400H_2aと連結された第2開放ホール部分400H_2bを含み得る。
【0050】
例示的な実施例において、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の第1遮断ホール部分400H_1aに配置された場合、前記動作プレート400の第1動作面400S_1は、蒸気排出構造体300が第1圧力モードで動作するように前記蒸気排出構造体300の移動部材350を加圧し得る。
【0051】
また、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の第1遮断ホール部分400H_1aに配置された場合、ロック構造体500のロックフック550は内釜カバー210と結合され得る。また、ロック構造体500のロックフック550は内釜のフランジ部(即ち、内釜の縁部分)と結合され得る。
【0052】
例示的な実施例において、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の第2遮断ホール部分400H_1bに配置された場合、前記動作プレート400の第2動作面400S_2は、蒸気排出構造体300が第2圧力モードで動作するように前記蒸気排出構造体300の移動部材350を加圧し得る。
【0053】
また、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の第2遮断ホール部分400H_1bに配置された場合、ロック構造体500のロックフック550は、内釜カバー210と結合され得る。また、ロック構造体500のロックフック550は、内釜のフランジ部と結合され得る。
【0054】
例示的な実施例において、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の第3遮断ホール部分400H_1cに配置された場合、前記動作プレート400の第3動作面400S_3は、蒸気排出構造体300が第3圧力モードで動作するように前記蒸気排出構造体300の移動部材350を加圧し得る。
【0055】
また、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の第3遮断ホール部分400H_1cに配置された場合、ロック構造体500のロックフック550は内釜カバー210と結合され得る。また、ロック構造体500のロックフック550は内釜のフランジ部と結合され得る。
【0056】
例示的な実施例において、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の開放ホール400H_2の第1開放ホール部分400H_2aに配置された場合、前記動作プレート400の第4動作面400S_4は、蒸気排出構造体300が第4圧力モードで動作するように前記蒸気排出構造体300の移動部材350を加圧し得る。
【0057】
例えば、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の開放ホール400H_2の第1開放ホール部分400H_2aに配置された場合、蒸気排出構造体300は内釜の調理空間内で発生する蒸気を外部に排出し続ける状態(即ち、無圧力モード)で調理空間内の食材を調理することができる。
【0058】
例示的な実施例において、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の開放ホール400H_2の第1開放ホール部分400H_2aに配置された場合、ロック構造体500のロックフック550は内釜カバー210と結合され得る。また、ロック構造体500のロックフック550は内釜のフランジ部と結合され得る。
【0059】
例示的な実施例において、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の開放ホール400H_2の第2開放ホール部分400H_2bに配置された場合、ロック構造体500のロックフック550は内釜カバー210と分離され得る。また、ロック構造体500のロックフック550は内釜のフランジ部と結合され得る。
【0060】
ロック構造体500は、動作プレート400の移動に基づいて移動するように前記動作プレート400と連結され、内釜の一部分(例えば、内釜の縁に提供されるフランジ部)と結合又は分離され得る。また、ロック構造体500は、動作プレート400の移動に基づいて内釜カバー210と結合又は分離され得る。
【0061】
具体的には、ロック構造体500は、動作プレート400の第1方向の移動に基づいて前記第1方向と垂直な第2方向に移動するように構成され得る。また、ロック構造体500は、第2方向の移動に基づいて内釜及び/又は内釜カバー210と結合又は分離され得る。
【0062】
例示的な実施例において、ロック構造体500は2つで提供され得る。また、ロック構造体500が2つで提供される場合、前記複数のロック構造体500は動作プレート400の中心部分を横切る仮想の線を中心に対称となるように配置され得る。
【0063】
例示的な実施例において、ロック構造体500はトッププレート110の上面上で滑るように(sliding)駆動し得る。言い換えると、ロック構造体500は、トッププレート110の上面が延びた方向と平行な方向にスライディングしながら、内釜及び/又は内釜カバー210と結合又は分離され得る。
【0064】
例示的な実施例において、ロック構造体500は、ロックプレート510、ロック突起530、及びロックフック550を含み得る。
【0065】
例示的な実施例において、ロックプレート510は、動作プレート400の移動方向である第1方向と垂直である第2方向に移動するように構成されたプレートであり得る。例えば、ロックプレート510は、第2方向に延びた板状であり得る。また、ロックプレート510は、後述するロックガイド部材910が配置され、第2方向に延びたロックガイドホール510Hを有し得る。
【0066】
例示的な実施例において、ロック突起530は、ロックプレート510の表面から垂直方向に突出し、動作プレート400の遮断ホール400H_1及び開放ホール400H_2内で移動するように構成され得る。
【0067】
例えば、動作プレート400の第1方向の移動に基づいて、ロック突起530は遮断ホール400H_1及び開放ホール400H_2のうちいずれか1つのホールに配置され得る。また、ロック突起530の配置空間に基づいて、ロックプレート510は前記第1方向と垂直な第2方向に移動し得る。
【0068】
例示的な実施例において、ロックフック550はロックプレート510の一側に結合され、前記ロックプレート510の移動に基づいて内釜及び/又は内釜カバー210と結合又は分離され得る。
【0069】
例示的な実施例において、ロックフック550は内釜カバー210の縁部分の形状と対応した形状に提供され得る。例えば、内釜カバー210及びロックフック550を平面的な観点から見た場合、前記内釜カバー210が円板状である場合、前記内釜カバー210の縁に結合されるロックフック550はアーク(arc)形状に提供され得る。
【0070】
例示的な実施例において、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の遮断ホール400H_1に配置された場合、ロックフック550は内釜カバー210の縁と結合され得る。
【0071】
また、ロック構造体500のロック突起530が動作プレート400の開放ホール400H_2に配置された場合、ロックフック550は内釜カバー210の縁と分離され得る。
【0072】
例示的な実施例において、ロックガイド部材910はロックプレート510のロックガイドホール510Hの内部に配置されるようにトッププレート110に結合され得る。ロックガイド部材910はトッププレート110に結合され、ロックプレート510の第2方向の移動をガイドするように構成され得る。例えば、ロックガイド部材910はトッププレート110にボルトのような締結部材を含み得る。
【0073】
ソレノイドバルブ600はトッププレート110上に配置され、電気的信号を通じて内釜の調理空間内の蒸気が移動する流路を開閉し得る。例示的な実施例において、調理装置10を用いた調理時、蒸気排出構造体300及びソレノイドバルブ600のうち少なくともいずれか1つが動作し得る。
【0074】
例えば、調理装置10を用いた調理時、蒸気排出構造体300及びソレノイドバルブ600のうちいずれか1つのみが動作し得る。ただし、これに限定されず、調理装置10を用いた調理時、蒸気排出構造体300及びソレノイドバルブ600がいずれも動作することもできる。
【0075】
本開示の例示的な実施例による調理装置10は、動作プレート400により複数の圧力モードのうちいずれか1つの圧力モードで動作する蒸気排出構造体300を含み得る。調理装置10の内釜内部の圧力が動作プレート400の動作によって決定され得るため、前記調理装置10は多様な種類の食物を調理し、多様なご飯の味を具現することができる。
【0076】
また、本開示の例示的な実施例による調理装置10は、使用者により第1方向に移動するハンドル1100、前記ハンドル1100により第1方向に移動する動作プレート400、及び前記動作プレート400の移動に基づいて前記第1方向と垂直な第2方向に移動して内釜カバー210と結合されるロック構造体500を含み得る。
【0077】
従来は、ハンドル、及び前記ハンドルの移動に基づいて内釜及び内釜カバーと結合及び分離されるロック構造体が回転運動で動作し、調理装置を用いる使用者の手首の負担が加重され得る。
【0078】
本開示の例示的な実施例による調理装置10は、スライド移動するハンドル1100、前記ハンドル1100の移動に基づいて前記ハンドル1100の移動方向と垂直な方向にスライディング移動して内釜及び/又は内釜カバー210と結合されるロック構造体500を含み得る。これにより、調理装置10の使用時に使用者の手首の負担が軽減されることができる。
【0079】
図3は、本開示の例示的な実施例による蒸気排出構造体300の斜視図である。また、図4は、本開示の例示的な実施例による蒸気排出構造体300の断面斜視図である。
【0080】
図3及び図4をともに参照すると、蒸気排出構造体300は、ポスト310、第1弾性部材320、移動部材350、蒸気遮断部材370、及び第2弾性部材380等を含み得る。
【0081】
ポスト310は、トッププレート110上に設けられ、内釜の調理空間と連結された蒸気排出流路310Hを含み得る。言い換えると、ポスト310は、調理時に内釜の調理空間で発生する蒸気の排出経路を提供する蒸気排出流路310Hを含み得る。
【0082】
第1弾性部材320は、ポスト310の側部を取り囲み、後述する移動部材350に垂直方向の弾性力を提供するように構成され得る。例えば、第1弾性部材320は、ポスト310の側部を取り囲むコイルスプリングであり得る。
【0083】
移動部材350は、第1弾性部材320の上部に配置され、ポスト310の上部を覆い得る。例示的な実施例において、移動部材350は、前述した動作プレート400の複数の動作面400S_1~400S_4のうちいずれか1つに加圧され、トッププレート110の上面が延びた方向と垂直な方向に移動し得る。また、移動部材350が動作プレート400により移動した場合、第1弾性部材320は圧縮され得る。
【0084】
例示的な実施例において、移動部材350は、トッププレート110と結合するための結合ホール353Hを有し得る。結合ホール353Hは、移動部材350及びトッププレート110を結合させるように構成された結合部材が挿入固定される空間を提供し得る。
【0085】
また、例示的な実施例において、移動部材350は、動作プレート400の複数の動作面400S_1~400S_4と当接するコンタクト突起350Pを含み得る。コンタクト突起350Pは、動作プレート400の複数の動作面400S_1~400S_4の下部に配置され、前記動作プレート400の第1方向の移動に基づいて複数の動作面400S_1~400S_4のうちいずれか1つの面と接触する突起であり得る。
【0086】
移動部材350は、上部でポスト310の蒸気排出流路310Hと垂直方向に重畳し、後述する蒸気遮断部材370の側面を取り囲む収容ホール350Hを含み得る。言い換えると、移動部材350の収容ホール350Hは、蒸気遮断部材370の一部分を収容するためのホールであり得る。
【0087】
蒸気遮断部材370は、移動部材350の収容ホール350H内に配置され、蒸気排出流路310Hが延びた方向と垂直な方向に移動するように構成され得る。また、蒸気遮断部材370は、垂直方向の移動に基づいてポスト310の蒸気排出流路310Hを開閉するように構成され得る。例えば、蒸気遮断部材370は、蒸気排出流路310Hが延びた方向と垂直な方向に移動し、ポスト310の蒸気排出流路310Hを開閉するピストンであり得る。
【0088】
第2弾性部材380は、移動部材350及び蒸気遮断部材370の間に配置され、前記蒸気遮断部材370に垂直方向の弾性力を提供するように構成され得る。
【0089】
例示的な実施例において、第2弾性部材380の圧縮程度は動作プレート400による移動部材350の垂直方向の移動量によって決定され得る。
【0090】
例えば、移動部材350のコンタクト突起350Pが動作プレート400の第1動作面400S_1により加圧された場合、前記移動部材350は第1移動距離だけ移動し、第2弾性部材380は第1圧縮距離だけ圧縮され得る。
【0091】
また、第2弾性部材380は、蒸気遮断部材370に第1弾性力を提供し得、前記蒸気遮断部材370は、前記第1弾性力によってポスト310の蒸気排出流路310Hを遮断し得る。この時、調理時に内釜で発生した蒸気が蒸気遮断部材370に提供する全圧力が前記第1弾性力を超えた場合、前記蒸気遮断部材370は上向に移動し、蒸気排出流路310Hが開放され得る。
【0092】
また、移動部材350のコンタクト突起350Pが動作プレート400の前記第1動作面400S_1より高いレベルの第2動作面400S_2により加圧された場合、前記移動部材350は前記第1移動距離より小さい第2移動距離だけ移動し、第2弾性部材380は前記第1圧縮距離より小さい第2圧縮距離だけ圧縮され得る。
【0093】
また、第2弾性部材380は、蒸気遮断部材370に前記第1弾性力より小さい第2弾性力を提供し得、前記蒸気遮断部材370は、前記第2弾性力によってポスト310の蒸気排出流路310Hを遮断し得る。この時、調理時に内釜で発生した蒸気が蒸気遮断部材370に提供する全圧力が前記第2弾性力を超えた場合、前記蒸気遮断部材370は上向に移動し、蒸気排出流路310Hが開放され得る。
【0094】
前述した通り、移動部材350が動作プレート400の第1方向の移動によって加圧される程度に応じて、調理時に内釜内部に形成される圧力の強さが決定され得る。
【0095】
図5は、本開示の例示的な実施例による動作プレート400を示す図面であり、図6は、本開示の例示的な実施例によるロック構造体500を示す図面である。
【0096】
図5を参照すると、動作プレート400は、第1方向の移動に基づいて蒸気排出構造体300の移動部材350のコンタクト突起350Pを加圧する複数の動作面400S_1~400S_4を含み得る。
【0097】
また、動作プレート400は、ロック構造体500のロック突起530が配置される遮断ホール400H_1及び開放ホール400H_2を有し得る。動作プレート400の遮断ホール400H_1は、第1~第3遮断ホール部分400H_1a~400H_1cを含み得る。また、動作プレート400の開放ホール400H_2は、第1及び第2開放ホール部分400H_2a,400_2bを含み得る。
【0098】
例示的な実施例において、動作プレート400の第1動作面400S_1が移動部材350のコンタクト突起350Pと当接する場合、ロック構造体500のロック突起530は第1遮断ホール部分400H_1aに位置し得る。
【0099】
また、動作プレートの第2動作面400S_2が移動部材350のコンタクト突起350Pと当接する場合、ロック構造体500のロック突起530は第2遮断ホール部分400H_1bに位置し得る。
【0100】
また、動作プレートの第3動作面400S_3が移動部材350のコンタクト突起350Pと当接する場合、ロック構造体500のロック突起530は第3遮断ホール部分400H_1cに位置し得る。
【0101】
また、動作プレートの第4動作面400S_4が移動部材350のコンタクト突起350Pと当接する場合、ロック構造体500のロック突起530は開放ホール400H_2に位置し得る。
【0102】
例示的な実施例において、動作プレート400は、動作ガイド部材930が配置され、第1方向に延びた動作ガイドホール450Hを有し得る。動作ガイド部材930は、動作ガイドホール450Hを通過してトッププレート110と結合され得る。動作ガイド部材930は、動作プレート400の第1方向の移動をガイドするように構成され得る。
【0103】
また、動作プレート400は、ハンドル1100を結合させるための結合ホール470Hを含み得る。
【0104】
図6を参照すると、ロック構造体500は、ロックプレート510、ロック突起530、及びロックフック550を含み得る。例示的な実施例において、ロック構造体500は、トッププレート110の上面上で滑るように駆動し得る。言い換えると、ロック構造体500は、トッププレート110の上面が延びた方向と平行な方向にスライディングしながら、内釜及び/又は内釜カバー210と結合又は分離され得る。
【0105】
図7は、本開示の例示的な実施例による調理装置10の一部分を示す図面である。
【0106】
例示的な実施例において、調理装置10は、トッププレート110の上部を覆う外釜蓋1200をさらに含み得る。外釜蓋1200は、蒸気排出構造体300及びソレノイドバルブ600を調理装置10の外部に露出させ得る。
【0107】
ハンドル1100は、外釜蓋1200の上部に配置され、動作プレート400と結合され得る。例えば、結合部材は、動作プレート400の結合ホール470Hに挿入され、前記動作プレート400及びハンドル1100を結合させ得る。
【0108】
例示的な実施例において、ハンドル1100は、第1方向にスライディング移動するように構成され得る。ハンドル1100が第1方向に移動するにつれ、前記ハンドル1100と結合された動作プレート400も第1方向に移動することができる。また、前記動作プレート400が第1方向に移動するにつれ、ロック構造体500は前記第1方向と垂直な第2方向に移動することができる。
【0109】
図8A及び図8Bは、本開示の例示的な実施例による第1圧力モード状態の調理装置10を示す図面である。
【0110】
例示的な実施例において、動作プレート400が第1状態にある場合、蒸気排出構造体300は第1圧力モードで動作し得る。即ち、動作プレート400の第1動作面400S_1が蒸気排出構造体300の移動部材350のコンタクト突起350Pと当接する状態にある場合、蒸気排出構造体300は第1圧力モードで動作し得る。
【0111】
蒸気排出構造体300が第1圧力モードで動作する場合、調理時に内釜内部に形成される最大圧力は第1圧力であり得る。例えば、前記第1圧力は約2.1kgf/cmであり得る。
【0112】
蒸気排出構造体300が第1圧力モードで動作する時、調理過程で発生した蒸気の圧力が第1圧力を超えない場合、蒸気排出構造体300は内釜内部の蒸気を調理装置10の外部に排出させないことができる。また、調理過程で内釜内部の圧力が第1圧力を超える場合、蒸気排出構造体300は内釜内部の蒸気を調理装置10の外部に排出させることができる。
【0113】
例えば、移動部材350のコンタクト突起350Pが動作プレート400の第1動作面400S_1と当接する場合、前記移動部材350は第1移動距離だけ下向移動し、第2弾性部材380は第1圧縮距離だけ圧縮され得る。
【0114】
また、第2弾性部材380は蒸気遮断部材370に第1弾性力を提供し得、前記蒸気遮断部材370は前記第1弾性力によってポスト310の蒸気排出流路310Hを遮断し得る。この時、調理時に内釜で発生した蒸気が蒸気遮断部材370に提供する全圧力が前記第1弾性力を超えた場合、前記蒸気遮断部材370は上向に移動して蒸気排出流路310Hが開放され得る。また、調理時に内釜で発生する蒸気が蒸気遮断部材370に提供する全圧力が前記第1弾性力未満である場合、前記蒸気遮断部材370は継続して蒸気排出流路310Hを遮断し得る。
【0115】
例示的な実施例において、調理装置10が第1圧力モード状態にある場合、ロック構造体500のロック突起530は動作プレート400の第1遮断ホール部分400H_1aに配置され得る。また、ロック構造体500のロックフック550は内釜のフランジ部及び/又は内釜カバー210の縁と結合され得る。
【0116】
図9A及び図9Bは、本開示の例示的な実施例による第2圧力モード状態の調理装置10を示す図面である。
【0117】
例示的な実施例において、動作プレート400が第2状態にある場合、蒸気排出構造体300は第2圧力モードで動作し得る。即ち、動作プレート400の第2動作面400S_2が蒸気排出構造体300の移動部材350のコンタクト突起350Pと当接する状態にある場合、蒸気排出構造体300は第2圧力モードで動作し得る。
【0118】
蒸気排出構造体300が第2圧力モードで動作する場合、調理時に内釜内部に形成される最大圧力は第2圧力であり得る。例えば、前記第2圧力は約1.5kgf/cmであり得る。
【0119】
例えば、移動部材350のコンタクト突起350Pが動作プレート400の第2動作面400S_2と当接する場合、前記移動部材350は前記第1移動距離より短い第2移動距離だけ下向移動し、第2弾性部材380は前記第1圧縮距離より短い第2圧縮距離だけ圧縮され得る。
【0120】
また、第2弾性部材380は蒸気遮断部材370に前記第1弾性力より小さい第2弾性力を提供し得、前記蒸気遮断部材370は前記第2弾性力によってポスト310の蒸気排出流路310Hを遮断し得る。
【0121】
この時、調理時に内釜で発生した蒸気が蒸気遮断部材370に提供する全圧力が前記第2弾性力を超えた場合、前記蒸気遮断部材370は上向に移動して蒸気排出流路310Hが開放され得る。また、調理時に内釜で発生する蒸気が蒸気遮断部材370に提供する全圧力が前記第2弾性力未満である場合、前記蒸気遮断部材370は継続して蒸気排出流路310Hを遮断し得る。
【0122】
例示的な実施例において、調理装置10が第2圧力モード状態にある場合、ロック構造体500のロック突起530は動作プレート400の第2遮断ホール部分400H_1bに配置され得る。また、ロック構造体500のロックフック550は内釜のフランジ部及び/又は内釜カバー210の縁と結合され得る。
【0123】
図10A及び図10Bは、本開示の例示的な実施例による第3圧力モード状態の調理装置10を示す図面である。
【0124】
例示的な実施例において、動作プレート400が第3状態にある場合、蒸気排出構造体300は第3圧力モードで動作し得る。即ち、動作プレート400の第3動作面400S_3が蒸気排出構造体300の移動部材350のコンタクト突起350Pと当接する状態にある場合、蒸気排出構造体300は第3圧力モードで動作し得る。
【0125】
蒸気排出構造体300が第3圧力モードで動作する場合、調理時に内釜内部に形成される最大圧力は第3圧力であり得る。例えば、前記第3圧力は約1.2kgf/cmであり得る。
【0126】
例えば、移動部材350のコンタクト突起350Pが動作プレート400の第3動作面400S_3と当接する場合、前記移動部材350は前記第2移動距離より短い第3移動距離だけ下向移動し、第2弾性部材380は前記第2圧縮距離より短い第3圧縮距離だけ圧縮され得る。
【0127】
また、第2弾性部材380は蒸気遮断部材370に前記第2弾性力より小さい第3弾性力を提供し得、前記蒸気遮断部材370は前記第2弾性力によってポスト310の蒸気排出流路310Hを遮断し得る。
【0128】
この時、調理時に内釜で発生した蒸気が蒸気遮断部材370に提供する全圧力が前記第3弾性力を超えた場合、前記蒸気遮断部材370は上向に移動して蒸気排出流路310Hが開放され得る。また、調理時に内釜で発生する蒸気が蒸気遮断部材370に提供する全圧力が前記第3弾性力未満である場合、前記蒸気遮断部材370は継続して蒸気排出流路310Hを遮断し得る。
【0129】
例示的な実施例において、調理装置10が第3圧力モード状態にある場合、ロック構造体500のロック突起530は動作プレート400の第3遮断ホール部分400H_1cに配置され得る。また、ロック構造体500のロックフック550は内釜カバー210の縁と結合され得る。
【0130】
図11A及び図11Bは、本開示の例示的な実施例による第4圧力モード状態の調理装置10を示す図面である。
【0131】
例示的な実施例において、動作プレート400が第4状態にある場合、蒸気排出構造体300は第4圧力モードで動作し得る。即ち、動作プレート400の第4動作面400S_4が蒸気排出構造体300の移動部材350のコンタクト突起350Pと当接する状態にある場合、蒸気排出構造体300は第4圧力モードで動作し得る。
【0132】
蒸気排出構造体300が第4圧力モードで動作する場合、調理時に内釜内部に形成される最大圧力は第4圧力であり得る。例えば、前記第4圧力は約1.0kgf/cmであり得る。
【0133】
例えば、移動部材350のコンタクト突起350Pが動作プレート400の第4動作面400S_4と当接する場合、蒸気遮断部材370はポスト310と離隔され、蒸気排出流路310Hを開放し得る。
【0134】
これにより、蒸気排出構造体300が第4圧力モードで動作する場合、調理装置10は大気圧状態で(即ち、無圧力モードで)内釜の調理空間内の食材を調理することができる。例えば、調理装置10は内釜の調理空間に圧力を約1.0kgf/cmに維持しながら、前記調理空間内の食材を調理することができる。
【0135】
例示的な実施例において、調理装置10が第4圧力モード状態にある場合、ロック構造体500のロック突起530は動作プレート400の開放ホール400H_2の第1開放ホール部分400H_2aに配置され得る。また、ロック構造体500のロックフック550は内釜のフランジ部及び/又は内釜カバー210と結合され得る。これにより、調理装置10が第4圧力モードで作動する場合、前記調理装置10は大気圧状態で調理空間内の食材を調理することができる。
【0136】
本開示の例示的な実施例による調理装置10は、動作プレート400により複数の第1~第4圧力モードのうちいずれか1つの圧力モードで動作する蒸気排出構造体300を含み得る。調理装置10の内釜内部の圧力が動作プレート400の動作によって決定され得るため、前記調理装置10は多様な種類の食物を調理し、多様なご飯の味を具現することができる。
【0137】
また、本開示の例示的な実施例による調理装置10は、使用者によって第1方向に移動するハンドル1100、前記ハンドル1100により第1方向に移動する動作プレート400、及び前記動作プレート400の移動に基づいて前記第1方向と垂直な第2方向に移動して内釜及び/又は内釜カバー210と結合されるロック構造体500を含み得る。言い換えると、調理装置10のハンドルがスライディング移動され得るため、調理装置10の使用時に使用者の手首の負担が軽減されることができる。
【0138】
以上で説明した本開示の技術的思想は、前述した実施例及び添付の図面に限定されない。また、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるということは、本開示の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明白である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B