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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】調理装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/092 20060101AFI20240625BHJP
   A47J 27/08 20060101ALI20240625BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
A47J27/092
A47J27/08 Z
A47J27/00 103E
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023575590
(86)(22)【出願日】2022-06-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(86)【国際出願番号】 KR2022008408
(87)【国際公開番号】W WO2022265359
(87)【国際公開日】2022-12-22
【審査請求日】2023-12-07
(31)【優先権主張番号】10-2021-0077032
(32)【優先日】2021-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522407695
【氏名又は名称】クチェン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Cuchen Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】530,Samseong-ro,Gangnam-gu,Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヨム、キュ ヒョン
【審査官】河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】実開昭53-110859(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0009738(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0050328(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00~27/13、
27/20~29/06、
33/00~36/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内釜を覆うトッププレートと、
前記内釜の内部と連結される蒸気排出流路を有するポスト、前記ポストの側面の少なくとも一部分を取り囲むように前記ポスト上に配置され、前記トッププレートの上面が延びている方向と垂直方向である第1の方向に使用者の操作によって移動するように構成された移動部材、前記移動部材の一部分を通過して前記蒸気排出流路内に配置され、前記第1の方向の移動に基づいて前記蒸気排出流路を開閉するように構成された蒸気遮断部材、および前記移動部材の前記第1の方向の移動に基づいて前記蒸気遮断部材に弾性力を提供するように構成された弾性部材を含む蒸気排出構造体と、を含み、
前記蒸気遮断部材は、
前記移動部材を通過して前記蒸気排出流路内に配置され、前記移動部材から突出した上端部に配置された移動突起を含むピストンと、
前記ピストンの下部に結合され、前記蒸気排出流路を遮断するように構成された遮断キャップと、を含み、
前記移動部材は第1のレベルと前記第1のレベルから前記第1の方向に移動した第2のレベルの間で移動するように構成され、
前記移動部材が前記第1のレベルにあるとき、前記遮断キャップは、前記弾性部材から提供された弾性力によって前記蒸気排出流路を遮断するように構成され、
前記移動部材が使用者の操作によって前記第1のレベルから前記第2のレベルまで移動する間、前記移動部材は、前記遮断キャップが前記蒸気排出流路を開放するように前記ピストンの前記移動突起を前記第1の方向に移動させることを特徴とする、調理装置。
【請求項2】
前記移動部材は、
前記第1の方向に延びた回転軸を中心とする回転に基づいて前記第1の方向に移動するように構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の調理装置。
【請求項3】
前記ポストは、
前記第1の方向に延びて内部に前記蒸気排出流路を有する本体部と、
前記本体部の側面から斜め方向に突出した回転突起と、を含み、
前記移動部材は、前記回転突起を収容する収容溝を有することを特徴とする、請求項2に記載の調理装置。
【請求項4】
前記弾性部材は、
前記移動部材及び前記遮断キャップの間に配置されて前記ピストンを取り囲むことを特徴とする、請求項1に記載の調理装置。
【請求項5】
前記トッププレートの縁部に沿って回転可能に前記トッププレートに結合された回転カバーであって、前記回転カバーの回転中心から第1の距離離隔された第1のガイドホールと、前記回転中心から前記第1の距離より大きい第2の距離離隔された第2のガイドホールを有する前記回転カバーと、
前記回転カバーの回転に基づいて前記内釜のフランジ部にかかるように構成されたロック構造体と、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の調理装置。
【請求項6】
前記ロック構造体は、
前記トッププレートの上面が延びている方向と平行であり、前記第1の方向と垂直である第2の方向に移動するように構成されたロックプレートと、
前記ロックプレートの表面から突出し、前記回転カバーの前記第1のガイドホール及び前記第2のガイドホールの内部に配置されたロック突起と、
前記ロックプレートの一側に結合されて前記回転カバーの回転に基づいて前記内釜の前記フランジ部と結合または分離されるように構成されたロックフックと、を含むことを特徴とする、請求項5に記載の調理装置。
【請求項7】
前記ロック突起が前記第1のガイドホール内に配置された場合、前記ロックフックは、前記内釜の前記フランジ部と結合され、
前記ロック突起が前記第2のガイドホール内に配置された場合、前記ロックフックは、前記内釜の前記フランジ部と分離されたことを特徴とする、請求項6に記載の調理装置。
【請求項8】
内釜を覆うトッププレートと、
前記内釜の内部と連結される蒸気排出流路を有し、側面で斜め方向に延びた回転突起を有するポスト、前記ポストの側面の少なくとも一部分を取り囲むように前記ポスト上に配置されて前記回転突起を収容する収容溝を有し、回転に基づいて前記トッププレートの上面が延びている方向と垂直方向である第1の方向に使用者の操作によって移動するように構成された移動部材、前記移動部材の一部分を通過して前記第1の方向の移動に基づいて前記蒸気排出流路を開閉するように構成された蒸気遮断部材、および前記移動部材の前記第1の方向の移動に基づいて前記蒸気遮断部材に弾性力を提供するように構成された弾性部材を含む蒸気排出構造体と、
前記トッププレートの縁部に沿って回転可能に前記トッププレート上に結合された回転カバーであって、前記回転カバーの回転中心から第1の距離離隔された第1のガイドホールと、前記回転中心から前記第1の距離より大きい第2の距離離隔された第2のガイドホールを有する前記回転カバーと、
前記回転カバーの前記第1のガイドホール及び前記第2のガイドホール内に配置されたロック突起を含み、前記回転カバーの回転に基づいて前記トッププレートの上面が延びている方向と平行な方向である第2の方向に移動して前記内釜と結合または分離されるように構成されたロック構造体と、を含み、
前記蒸気遮断部材は、
前記移動部材を通過して前記蒸気排出流路内に配置され、前記移動部材から突出した上端部に配置された移動突起を含むピストンと、
前記ピストンの下部に結合され、前記蒸気排出流路を遮断するように構成された遮断キャップと、を含み、
前記移動部材は第1のレベル、前記第1のレベルより高い第2のレベル、前記第2のレベルより高い第3のレベル、および前記第3のレベルより高い第4のレベルの間で移動するように構成され、
前記移動部材が前記第1のレベルにあるとき、前記遮断キャップは、前記弾性部材から提供された第1の弾性力で前記蒸気排出流路を遮断するように構成され、
前記移動部材が前記第2のレベルにあるとき、前記遮断キャップは、前記弾性部材から提供された前記第1の弾性力より小さい第2の弾性力で前記蒸気排出流路を遮断するように構成され、
前記移動部材が前記第3のレベルにあるとき、前記遮断キャップは、前記弾性部材から提供された前記第2の弾性力より小さい第3の弾性力で前記蒸気排出流路を遮断するように構成され、
前記移動部材が使用者の操作によって前記第3のレベルから前記第4のレベルまで移動する間、前記移動部材は前記遮断キャップが前記蒸気排出流路を開放するように、前記ピストンの前記移動突起を移動させることを特徴とする、調理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術的思想は調理装置に関するものであり、調理時に内釜の調理空間内の圧力の強さを調節できる調理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
調理装置は飲食物が収容された内釜を加熱することによって高温高圧状態を作り、穀物類などの食材を調理することができる。調理装置を用いた調理時、内釜の調理空間の圧力は重りによって決定され得る。最近では多様な味を実現することができる調理装置に関する研究が活発な実情である。また、多様な味を提供するためには調理時に内釜の圧力が多様な方法で調節される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の技術的思想が解決しようとする課題の1つは多様な種類の飲食物を調理し、多様な味を実現することができる調理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、本開示の例示的実施例として、内釜を覆うトッププレート;および前記内釜の内部と連結される蒸気排出流路を有するポスト;前記ポストの側面の少なくとも一部分を取り囲むように前記ポスト上に配置され、前記トッププレートの上面が延びている方向と垂直方向である第1の方向に移動するように構成された移動部材;前記移動部材の一部分を通過して前記蒸気排出流路内に配置され、前記第1の方向の移動に基づいて前記蒸気排出流路を開閉するように構成された蒸気遮断部材;および前記移動部材の前記第1の方向の移動に基づいて前記蒸気遮断部材に弾性力を提供するように構成された弾性部材;を含む蒸気排出構造体;を含む調理装置を提供する。
【0005】
例示的な実施例において、前記移動部材は、前記第1の方向に延びた回転軸を中心とする回転に基づいて前記第1の方向に移動するように構成されることを特徴とする。
【0006】
例示的な実施例において、前記ポストは、前記第1の方向に延びて内部に前記蒸気排出流路を有する本体部;および前記本体部の側面から斜め方向に突出した回転突起;を含み、前記移動部材は、前記回転突起を収容する収容溝を有することを特徴とする。
【0007】
例示的な実施例において、前記蒸気遮断部材は、前記移動部材の一部分を通過するピストン;および前記ピストンの下部に結合され、前記蒸気排出流路を遮断するように構成された遮断キャップ;を含み、前記弾性部材は、前記移動部材及び前記遮断キャップの間に配置されて前記ピストンを取り囲むことを特徴とする。
【0008】
例示的な実施例において、前記トッププレートの縁部に沿って回転可能に前記トッププレートに結合された回転カバーであり、前記回転カバーの回転中心から第1の距離離隔された第1のガイドホール;および前記回転中心から前記第1の距離より大きい第2の距離離隔された第2のガイドホールを有する前記回転カバー;および前記回転カバーの回転に基づいて前記内釜のフランジ部にかかるように構成されたロック構造体;をさらに含むことを特徴とする。
【0009】
例示的な実施例において、前記ロック構造体は、前記トッププレートの上面が延びている方向と平行であり、前記第1の方向と垂直である第2の方向に移動するように構成されたロックプレート;前記ロックプレートの表面から突出し、前記回転カバーの前記第1のガイドホール及び前記第2のガイドホールの内部に配置されたロック突起;および前記ロックプレートの一側に結合されて前記回転カバーの回転に基づいて前記内釜の前記フランジ部と結合または分離されるように構成されたロックフック;を含むことを特徴とする。
【0010】
例示的な実施例において、前記ロック突起が前記第1のガイドホール内に配置された場合、前記ロックフックは、前記内釜の前記フランジ部と結合され、前記ロック突起が前記第2のガイドホール内に配置された場合、前記ロックフックは、前記内釜の前記フランジ部と分離されることを特徴とする。
【0011】
また、本開示の例示的実施例として、内釜を覆うトッププレート;および前記内釜の内部と連結される蒸気排出流路を有し、側面から斜め方向に延びた回転突起を有するポスト;前記ポストの側面の少なくとも一部分を取り囲むように前記ポスト上に配置されて前記回転突起を収容する収容溝を有し、回転に基づいて前記トッププレートの上面が延びている方向と垂直方向である第1の方向に移動するように構成された移動部材;前記移動部材の一部分を通過して前記第1の方向の移動に基づいて前記蒸気排出流路を開閉するように構成された蒸気遮断部材;および前記移動部材の前記第1の方向の移動に基づいて前記蒸気遮断部材に弾性力を提供するように構成された弾性部材;を含む蒸気排出構造体;前記トッププレートの縁部に沿って回転可能に前記トッププレート上に結合された回転カバーであり、前記回転カバーの回転中心から第1の距離離隔された第1のガイドホール、および前記回転中心から前記第1の距離より大きい第2の距離離隔された第2のガイドホールを有する前記回転カバー;および前記回転カバーの前記第1のガイドホール及び前記第2のガイドホール内に配置されたロック突起を含み、前記回転カバーの回転に基づいて前記トッププレートの上面が延びている方向と平行な方向である第2の方向に移動して前記内釜と結合または分離されるように構成されたロック構造体;を含む調理装置を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本開示の例示的実施例による調理装置は、複数の圧力モードのうちいずれか1つの圧力モードで動作する蒸気排出構造体を含むことができる。調理装置の内釜内部の圧力の強さが蒸気排出構造体の動作によって多様な大きさに決定され得、前記調理装置は多様な種類の飲食物を調理し、多様な味を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の例示的実施例による調理装置の一部分の平面図である。
図2】本開示の例示的実施例による調理装置の一部分の分解斜視図である。
図3】本開示の例示的実施例による蒸気排出構造体の斜視図である。
図4】本開示の例示的実施例による蒸気排出構造体の断面図である。
図5】第1の圧力モードで動作する蒸気排出構造体の断面図である。
図6】第2の圧力モードで動作する蒸気排出構造体の断面図である。
図7】第3の圧力モードで動作する蒸気排出構造体の断面図である。
図8】第4の圧力モードで動作する蒸気排出構造体の断面図である。
図9】本開示の例示的実施例による調理装置の一部分を示す図面である。
図10】本開示の例示的実施例によるロック構造体の平面図である。
図11】回転カバーの回転に基づいたロック構造体の動作を示す断面図である。
図12】回転カバーの回転に基づいたロック構造体の動作を示す断面図である。
図13】本開示の例示的実施例による回転カバーの一部分を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本開示の望ましい実施例を詳しく説明することにする。しかし、本開示の実施例は様々な他の形態に変形され得、本開示の範囲が下記で詳述する実施例によって限定されると解釈されてはならない。本開示の実施例は当業界において平均的な知識を有する者に本開示をより一層完全に説明するために提供されるものと解釈されるのが望ましい。同一の符号は終始同一の要素を意味する。さらに、図面における多様な要素と領域は概略的に描かれたものである。従って、本発明の概念は添付した図面に描かれた相対的な大きさや間隔によって制限されない。
【0015】
特に定義されない限り、ここで用いられる全ての用語は技術用語と科学用語を含み、本発明の概念が属する技術分野において通常の知識を有する者が共通して理解しているものと同一の意味を有する。また、通常用いられる、事前に定義された用語は関連する技術の脈絡でこれらが有する意味と一貫する意味を有するものと解釈されるべきであり、ここに明示的に定義しない限り過度に形式的な意味で解釈されてはならないものとして理解されるべきである。
【0016】
図1は本開示の例示的実施例による調理装置(10)の一部分の平面図であり、図2は本開示の例示的実施例による調理装置(10)の一部分の分解斜視図である。
【0017】
本開示の例示的実施例による調理装置(10)は、調理モードの設定を通じて食材を収容する内釜(図11、2100)の調理空間の圧力の大きさを制御することができる。例示的な実施例において、調理装置(10)の調理モード設定時、内釜(2100)の調理空間に形成される圧力の大きさは使用者の蒸気排出構造体(300)の操作によって制御されることができる。
【0018】
例示的な実施例において、調理装置(10)は第1の圧力モード、第2の圧力モード、第3の圧力モード、および第4の圧力モードのうちいずれか1つの圧力モードを実現することができる。調理装置(10)が実現可能な第1~第4の圧力モードについては具体的に後述する。
【0019】
図1及び図2をともに参照すると、本開示の例示的実施例による調理装置(10)は、トッププレート(110)、内釜カバー(210)、蒸気排出構造体(300)、回転カバー(400)、ロック構造体(500)、およびソレノイドバルブ(600)等を含むことができる。
【0020】
トッププレート(110)は内釜(2100)の上部を覆うプレートであり得る。また、トッププレート(110)は蒸気排出構造体(300)、回転カバー(400)、ロック構造体(500)、およびソレノイドバルブ(600)等が配置されるプレートであってもよい。また、トッププレート(110)を平面的観点から見た場合、前記トッププレート(110)は円板状で提供され得る。
【0021】
内釜カバー(210)はトッププレート(110)の下部に結合され、調理時に内釜(2100)の上部(即ち、内釜(2100)の調理空間)を覆うプレートであり得る。例えば、内釜カバー(210)の下面は調理装置(10)を利用した調理時の内釜(2100)の調理空間で発生した蒸気と当接することができる。例示的な実施例において、調理装置(10)を平面的観点から見た場合、内釜カバー(210)はトッププレート(110)の縁部を取り囲むように前記トッププレート(110)の下部に結合され得る。
【0022】
また、内釜カバー(210)は縁部においてパッキングを配置するためのリング状のパッキング溝を有することができる。内釜カバー(210)に結合される前記パッキングはリング状で提供され得る。また、前記パッキングは調理時に内釜(2100)の調理空間で発生する蒸気の外部漏出を遮断することができる。例示的な実施例において、前記パッキングの物質はシリコンゴムまたは合成ゴムを含むことができる。
【0023】
蒸気排出構造体(300)は調理時に内釜(2100)の調理空間において発生する蒸気を外部に排出するように構成され得る。例示的な実施例において、蒸気排出構造体(300)は調理時に内釜(2100)内部に形成される最大圧力を制御するように構成され得る。
【0024】
例えば、蒸気排出構造体(300)は第1~第4の圧力モードのうちいずれか1つの圧力モードを実現することができる。蒸気排出構造体(300)が第1~第4の圧力モードのうちいずれか1つの圧力モードで動作する場合、調理時に内釜(2100)内部に形成される最大圧力はそれぞれの圧力モード別に相違し得る。
【0025】
前述した通り、本願発明の蒸気排出構造体(300)は4種類の圧力モードを実現することができる。ただし、これに限定されず、蒸気排出構造体(300)は2種類以上の圧力モードを実現することができる。
【0026】
例示的な実施例において、蒸気排出構造体(300)の一部分は使用者によって把持されることができる。これにより、前記蒸気排出構造体(300)は使用者の操作によって動作することができる。
【0027】
例えば、蒸気排出構造体(300)の一部分は後述するように、外釜の蓋(図9、1200)から露出することができ、前記外釜の蓋(1200)から露出した蒸気排出構造体(300)の一部分は使用者によって把持されて操作されることができる。蒸気排出構造体(300)の動作メカニズムついては、より詳しく後述する。
【0028】
例示的な実施例において、蒸気排出構造体(300)が第1の圧力モードで動作する場合、調理時に内釜(2100)の内部に形成される最大圧力は第1の圧力であり得る。例えば、前記第1の圧力は約2.1kgf/cm2であってもよい。ただし前記第1の圧力の大きさは前述したものに限定されない。
【0029】
蒸気排出構造体(300)が第1の圧力モードで動作する時、調理過程で発生した蒸気の圧力が第1の圧力を超えない場合、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出させないことができる。また、調理過程で内釜(2100)内部の圧力が第1の圧力を超える場合、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出させることができる。
【0030】
例示的な実施例において、蒸気排出構造体が第2の圧力モードで動作する場合、調理時に内釜(2100)内部に形成される最大圧力は前述した第1の圧力より小さい大きさの第2の圧力であり得る。例えば、前記第2の圧力は約1.5kgf/cm2であってもよい。ただし、前記第2の圧力の大きさは前述したものに限定されない。
【0031】
蒸気排出構造体(300)が第2の圧力モードで動作する時、調理過程で発生した蒸気の圧力が第2の圧力を超えない場合、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出しないことができる。また、調理過程で内釜(2100)内部の圧力が第2の圧力を超える場合、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出させることができる。
【0032】
例示的な実施例において、蒸気排出構造体が第3の圧力モードで動作する場合、調理時に内釜(2100)内部に形成される最大圧力は前述した第2の圧力より小さい大きさである、第3の圧力であり得る。例えば、前記第3の圧力は約1.2kgf/cmであってもよい。ただし、前記第3の圧力の大きさは前述したものに限定されない。
【0033】
蒸気排出構造体(300)が第3の圧力モードで動作する時、調理過程で発生した蒸気の圧力が第3の圧力を超えない場合、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出しないことができる。また、調理過程で内釜(2100)内部の圧力が第3の圧力を超える場合、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出させることができる。
【0034】
例示的な実施例において、蒸気排出構造体(300)が第4の圧力モードで動作する場合、前記蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の調理空間と調理装置(10)の外部空間を連結することができる。これにより、内釜(2100)内部の蒸気は蒸気排出構造体(300)を介して調理装置(10)の外部に排出されることができる。
【0035】
言い換えると、蒸気排出構造体(300)が第4の圧力モードで動作する場合、調理装置(10)は大気圧状態(即ち、無圧モード)で内釜(2100)の調理空間内の食材を調理することができる。例えば、調理装置(10)は内釜(2100)の調理空間の圧力を約1.0kgf/cm2に保ちながら前記調理空間内の食材を調理することができる。
【0036】
回転カバー(400)はトッププレート(110)の縁部に沿って回転するように前記トッププレート(110)に結合されることができる。例えば、回転カバー(400)はトッププレート(110)の上面が延びている方向と垂直方向の回転軸を中心に回転するように構成され得る。
【0037】
また、回転カバー(400)はトッププレート(110)の上部に結合されるようにリング状で提供されることができる。例示的な実施例において、回転カバー(400)を平面的観点から見た場合、前記回転カバー(400)の回転軸が位置する仮想の点は回転中心(RC)と定義され得る。
【0038】
例示的な実施例において、回転カバー(400)は前記回転中心(RC)から第1の距離離隔された第1のガイドホール(H_G1)、および前記回転中心(RC)から前記第1の距離より大きい第2の距離離隔された第2のガイドホール(H_G2)を有することができる。後述するように、回転カバー(400)の第1のガイドホール(H_G1)及び第2のガイドホール(H_G2)はロック構造体(500)のロック突起(ガイド突起)(530)が配置される空間を提供することができる。
【0039】
例示的な実施例において、ロック構造体(500)のロック突起(530)が回転カバー(400)の第1のガイドホール(H_G1)に配置された場合、ロック構造体(500)のロックフック(550)は内釜カバー(210)と結合されることができる。また、ロック構造体(500)のロックフック(550)は内釜(図11、2100)のフランジ部(図11、2110)と結合され、前記内釜(2100)の調理空間を遮断することができる。
【0040】
例示的な実施例において、ロック構造体(500)のロック突起(530)が回転カバー(400)の第2のガイドホール(H_G2)に配置された場合、ロック構造体(500)のロックフック(550)は内釜カバー(210)と分離され得る。また、ロック構造体(500)のロックフック(550)は内釜(2100)のフランジ部(2110)と分離され、前記内釜(2100)の調理空間を開放することができる。
【0041】
即ち、ロック構造体(500)は第1の方向に延びた回転軸を中心とする回転カバー(400)の回転に基づいて前記トッププレート(110)の上面が延びている方向と平行な方向で前記第1の方向と垂直な第2の方向にスライド移動し、内釜カバー(210)と結合または分離されることができる。
【0042】
ロック構造体(500)はトッププレート(110)の上面上でスライド移動し、内釜(2100)及び前記内釜(2100)を覆う内釜カバー(210)と結合または分離されることができる。
【0043】
例示的な実施例において、ロック構造体(500)は2つで提供されることができる。例えば、ロック構造体(500)が2つで提供される場合、前記複数のロック構造体(500)のそれぞれは回転カバー(400)の回転中心(RC)を横切る仮想の線を中心に対称となるように配置され得る。
【0044】
例示的な実施例において、ロック構造体(500)はロックプレート(510)、ロック突起(530)、およびロックフック(550)を含むことができる。
【0045】
例示的な実施例において、ロックプレート(510)は回転カバー(400)の回転軸が延びている方向である第1の方向と垂直である第2の方向にスライド移動するように構成されたプレートであり得る。
【0046】
例えば、ロックプレート(510)は第2の方向に延びた板状であってもよい。また、ロックプレート(510)は後述するロックガイド部材(図10、910)が配置されて第2の方向に延びたロックガイドホール(510H)を有することができる。
【0047】
例示的な実施例において、ロック突起(530)はロックプレート(510)の表面から垂直方向に突出し、回転カバー(400)の第1のガイドホール(H_G1)及び第2のガイドホール(H_G2)内に配置されることができる。
【0048】
回転カバー(400)の第1の方向に延びた回転軸を中心とする回転に基づき、ロック突起(530)は第1のガイドホール(H_G1)及び第2のガイドホール(H_G2)のうちいずれか1つのホールに配置され得る。
【0049】
例えば、ロック突起(530)が第1のガイドホール(H_G1)から第2のガイドホール(H_G2)に相対的に移動するように回転カバー(400)が回転する場合、前記ロック突起(530)と結合されたロックプレート(510)は内釜(2100)の中心と遠くなる方向にスライド移動することができる。
【0050】
また、ロック突起(530)が第2のガイドホール(H_G2)から第1のガイドホール(H_G1)に相対的に移動するように回転カバー(400)が回転する場合、前記ロック突起(530)と結合されたロックプレート(510)は内釜(2100)の中心と近づく方向にスライド移動することができる。
【0051】
例示的な実施例において、ロックフック(550)はロックプレート(510)の一側に結合され、前記ロックプレート(510)の移動に基づいて内釜カバー(210)と結合または分離されることができる。
【0052】
例示的な実施例において、ロックフック(550)は内釜カバー(210)の縁部の形状と対応した形状で提供されることができる。例えば、内釜カバー(210)及びロックフック(550)を平面的観点から見た場合、前記内釜カバー(210)が円板状の場合、前記内釜カバー(210)の縁部に結合されるロックフック(550)はアーク(arc)形状で提供されることができる。
【0053】
例示的な実施例において、ロック構造体(500)のロック突起(530)が回転カバー(400)の第1のガイドホール(H_G1)に配置された場合、ロックフック(550)は内釜カバー(210)の縁部と結合され得る。
【0054】
また、ロック構造体(500)のロック突起(530)が回転カバー(400)の第2のガイドホール(H_G2)に配置された場合、ロックフック(550)は内釜カバー(210)の縁部と分離されることができる。
【0055】
例示的な実施例において、ロックガイド部材(図10、910)はロックプレート(510)のロックガイドホール(510H)の内部に配置されるようにトッププレート(110)に結合されることができる。ロックガイド部材(910)はトッププレート(110)に結合され、ロックプレート(510)の第2の方向のスライド移動をガイドするように構成され得る。例えば、ロックガイド部材(910)はトッププレート(110)にボルトのような締結部材を含むことができる。
【0056】
ソレノイドバルブ(600)はトッププレート(110)上に配置され、電気的信号を通じて内釜(2100)の調理空間内の蒸気が移動する流路を開閉することができる。例示的な実施例において、調理装置(10)を利用した調理時、蒸気排出構造体(300)及びソレノイドバルブ(600)のうち少なくともいずれか1つが動作することができる。
【0057】
例えば、調理装置(10)を利用した調理時、蒸気排出構造体(300)及びソレノイドバルブ(600)のうちいずれか1つだけ動作することができる。ただし、これに限定されず、調理装置(10)を利用して調理する時、蒸気排出構造体(300)及びソレノイドバルブ(600)がいずれも動作する場合もある。
【0058】
本開示の例示的実施例による調理装置(10)は、複数の圧力モードのうちいずれか1つの圧力モードで動作する蒸気排出構造体(300)を含むことができる。調理装置(10)の内釜(2100)内部の圧力が使用者の蒸気排出構造体(300)の操作によって決定され得るため、前記調理装置(10)は様々な種類の飲食物を調理し、様々な味を実現することができる。
【0059】
図3は本開示の例示的実施例による蒸気排出構造体(300)の斜視図である。また、図4は本開示の例示的実施例による蒸気排出構造体(300)の断面図である。
【0060】
図3及び図4をともに参照すると、蒸気排出構造体(300)はポスト(310)、結合部材(320)、第1のパッキング(330)、第2のパッキング(340)、移動部材(350)、蒸気遮断部材(370)、および弾性部材(380)等を含むことができる。
【0061】
ポスト(310)は内釜(図11、2100)の調理空間と連結される蒸気排出流路(310H)を有することができる。例示的な実施例において、ポスト(310)の蒸気排出流路(310H)は調理時に内釜(2100)の調理空間で発生する蒸気の排出経路を提供することができる。
【0062】
例示的な実施例において、ポスト(310)は本体部(313)及び回転突起(315)を含むことができる。本体部(313)は第1の方向(即ち、トッププレート(110)の上面が延びている方向と垂直である方向)へ延び、内部に蒸気排出流路(310H)を有することができる。例えば、本体部(313)は中心部が空いている円柱状であってもよい。
【0063】
回転突起(315)は本体部(313)の側面から突出して斜め方向に延びることができる。また、回転突起(315)は後述する移動部材(350)の収容溝(350G)に収容され、前記移動部材(350)を回転移動させるように構成され得る。
【0064】
結合部材(320)はポスト(310)をトッププレート(110)上に結合させるように構成され得る。例示的な実施例において、結合部材(320)の上部はポスト(310)と結合され得、結合部材(320)の下部はトッププレート(110)と結合され得る。また、結合部材(320)の中心の部分は空いていることができるため、前記結合部材(320)は内釜(2100)の調理空間とポスト(310)の蒸気排出流路(310H)を連結することができる。
【0065】
移動部材(350)はポスト(310)の一部分を取り囲むように前記ポスト(310)の上部に配置され、前記トッププレート(110)の上面が延びている方向と垂直方向である第1の方向に移動するように構成され得る。
【0066】
例示的な実施例において、移動部材(350)は第1の方向に延びた回転軸を中心に回転してトッププレート(110)の側面に載って前記第1の方向に移動するように構成され得る。例えば、移動部材(350)が第1の回転方向に回転する場合、前記移動部材(350)はトッププレート(110)と遠くなる方向に移動することができる。また、移動部材(350)が前記第1の回転方向と反対である第2の回転方向に回転する場合、前記移動部材(350)はトッププレート(110)と近づく方向に移動することができる。
【0067】
例示的な実施例において、移動部材(350)の一部分は後述する外釜の蓋(1200)から露出することができる。これにより、外釜の蓋(1200)から露出した移動部材(350)の一部分は使用者によって把持されて回転操作されることができる。
【0068】
例示的な実施例において、移動部材(350)はポスト(310)の回転突起(315)を収容する収容溝(350G)を有することができる。移動部材(350)が回転突起(315)を収容する収容溝(350G)を含むことができるため、前記移動部材(350)はポスト(310)の回転突起(315)を利用した回転移動に基づいて第1の方向に移動するように構成され得る。
【0069】
例示的な実施例において、移動部材(350)が回転移動に基づいて第1の方向に移動するに伴い、前記移動部材(350)及び蒸気遮断部材(370)の間に配置された弾性部材(380)の圧縮程度が制御されることができる。
【0070】
言い換えると、移動部材(350)の回転量に基づいて蒸気遮断部材(370)の遮断キャップ(375)が蒸気排出流路(310H)を形成するポスト(310)の内面に加える力の強さが制御されることができる。
【0071】
例示的な実施例において、蒸気遮断部材(370)が第1の大きさの力で蒸気排出流路(310H)を遮断する場合、前記内釜(2100)の調理空間で発生する蒸気による前記蒸気遮断部材(370)に提供する電圧力の大きさが前記第1の大きさより大きい時、蒸気遮断部材(370)は上向に移動して蒸気排出流路(310H)を開放させることができる。
【0072】
また、蒸気遮断部材(370)が前記第1の大きさより大きい大きさである第2の大きさの力で蒸気排出流路(310H)を遮断した場合、前記内釜(2100)の調理空間で発生する蒸気による前記蒸気遮断部材(370)に提供する電圧力の大きさが前記第2の大きさより大きい時、蒸気遮断部材(370)は上向に移動して蒸気排出流路(310H)を開放させることができる。例えば、内釜(2100)の調理空間で発生する蒸気が蒸気遮断部材(370)に提供する電圧力の大きさが前記第1の大きさである場合、前記蒸気遮断部材(370)は蒸気排出流路(310H)を継続して遮断することができる。
【0073】
例示的な実施例において、移動部材(350)が第1の回転方向に回転してトッププレート(110)と遠くなる方向に移動する場合、弾性部材(380)は引っ張られることができる。
【0074】
また、移動部材(350)が前記第1の回転方向と反対となる第2の回転方向に回転してトッププレート(110)と近づく方向に移動する場合、弾性部材(380)は収縮することができる。
【0075】
例示的な実施例において、移動部材(350)が第1の回転方向に継続して回転し、トッププレート(110)から所定の距離を超えて遠くなる場合、前記移動部材(350)は移動突起(373P)に外力を提供して蒸気遮断部材(370)を第1の方向に移動させることができる。前記蒸気遮断部材(370)が移動部材(350)を介して前記第1の方向に移動する場合、前記蒸気遮断部材(370)は蒸気排出流路(310H)を開放することができる。
【0076】
蒸気遮断部材(370)は移動部材(350)の一部分を通過してポスト(310)の蒸気排出流路(310H)内に配置され得る。また、蒸気遮断部材(370)は移動部材(350)の回転に基づいて第1の方向に移動して蒸気排出流路(310H)を開放または遮断することができる。
【0077】
例示的な実施例において、蒸気遮断部材(370)はピストン(373)及び遮断キャップ(375)を含むことができる。例示的な実施例において、ピストン(373)は移動部材(350)の一部分を通過してポスト(310)の蒸気排出流路(310H)内に配置され得る。
【0078】
例示的な実施例において、ピストン(373)は移動部材(350)の上部に配置され得、前記移動部材(350)の一部分と垂直方向に重畳した移動突起(373P)を含むことができる。
【0079】
例えば、移動部材(350)が上向に移動してピストン(373)の移動突起(373P)を上向に押し出す場合、蒸気遮断部材(370)の遮断キャップ(375)は蒸気排出流路(310H)を開放することができる。
【0080】
また、移動部材(350)がピストン(373)の移動突起(373P)と離隔された場合、蒸気遮断部材(370)の遮断キャップ(375)は蒸気排出流路(310H)を遮断することができる。
【0081】
例示的な実施例において、遮断キャップ(375)はピストン(373)の下部に結合され、蒸気排出流路(310H)を遮断するように構成され得る。例えば、蒸気排出構造体(300)の断面を見た場合、遮断キャップ(375)の水平方向の長さはピストン(373)の水平方向の長さより長くなり得る。
【0082】
これにより、遮断キャップ(375)の上面の一部分は蒸気排出流路(310H)内で弾性部材(380)が配置される空間を提供することができる。例えば、弾性部材(380)は遮断キャップ(375)の上面及び移動部材(350)の下面の間に介在し、ピストン(373)の側部を取り囲むことができる。
【0083】
また、遮断キャップ(375)はシリコンゴムまたは合成ゴムを含むことができる。ただし、遮断キャップ(375)の物質は前述したものに限定されない。
【0084】
弾性部材(380)は移動部材(350)の移動に基づいて、蒸気遮断部材(370)に第1の方向の弾性力を提供するように構成され得る。例示的な実施例において、弾性部材(380)は蒸気遮断部材(370)の遮断キャップ(375)上に配置されてピストン(373)の側部を取り囲むコイルスプリングであってもよい。
【0085】
例示的な実施例において、移動部材(350)が回転移動に基づいて第1の方向に移動するに伴い、前記移動部材(350)及び蒸気遮断部材(370)の間に配置された弾性部材(380)の圧縮程度が制御され得る。
【0086】
例えば、移動部材(350)が第1の回転方向に回転してトッププレート(110)と遠くなる方向に移動する場合、弾性部材(380)は引っ張られることができる。
【0087】
また、移動部材(350)が前記第1の回転方向と反対となる第2の回転方向に回転してトッププレート(110)と近づく方向に移動する場合、弾性部材(380)は収縮することができる。弾性部材(380)が収縮する場合、前記弾性部材(380)は蒸気遮断部材(370)の遮断キャップ(375)に下方の弾性力を提供することができる。
【0088】
例示的な実施例において、第1のパッキング(330)は結合部材(320)及び移動部材(350)の間に配置され、ポスト(310)の側面の一部分を取り囲むことができる。また、第2のパッキング(340)は移動部材(350)の内部に配置され、ポスト(310)の側面の一部分を取り囲むことができる。第1のパッキング(330)及び第2のパッキング(340)は合成ゴムまたはシリコンゴムを含むことができる。
【0089】
図5図8は第1~第4の圧力モードで動作する蒸気排出構造体(300)の断面を示す図面である。
【0090】
図5は第1の圧力モードで動作する蒸気排出構造体(300)の断面図である。
【0091】
図5を参照すると、調理装置(10)の蒸気排出構造体(300)が第1の圧力モードで動作する場合、移動部材(350)の下面(350s)は第1のレベルに位置することができる。移動部材(350)の下面(350s)のレベルは、前記移動部材(350)の前記下面(350s)がトッププレート(110)の上面から第1の方向に形成する高さで定義され得る。
【0092】
蒸気排出構造体(300)が第1の圧力モードで動作する場合、蒸気排出構造体(300)の弾性部材(380)は蒸気遮断部材(370)の遮断キャップ(375)に第1の弾性力を提供することができる。
【0093】
例示的な実施例において、蒸気排出構造体(300)が第1の圧力モードで動作する場合、調理時に内釜(2100)内部に形成される最大圧力は第1の圧力であり得る。
【0094】
前記第1の圧力は内釜(2100)の蒸気が蒸気遮断部材(370)に提供する電圧力によって前記蒸気遮断部材(370)が上向に移動し始める時の内釜(2100)内部の蒸気が形成する圧力であり得る。例えば、前記第1の圧力は約2.1kgf/cm2であり得る。ただし前記第1の圧力の大きさは前述したものに限定されない。
【0095】
蒸気排出構造体(300)が第1の圧力モードで動作する時、調理過程で発生した蒸気の圧力が第1の圧力を超えない場合、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出させないことができる。
【0096】
また、調理過程で内釜(2100)内部の圧力が第1の圧力を超える場合、蒸気排出構造体(300)の蒸気遮断部材(370)はポスト(310)の蒸気排出流路(310H)を開放することができる。これにより、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出させることができる。
【0097】
図6は第2の圧力モードで動作する蒸気排出構造体(300)の断面図である。
【0098】
図6を参照すると、調理装置(10)の蒸気排出構造体(300)が第2の圧力モードで動作する場合、移動部材(350)の下面(350s)は前記第1のレベルより高い第2のレベルに位置することができる。
【0099】
例示的な実施例において、移動部材(350)はポスト(310)の回転突起(315)を利用した回転移動に基づいて、第1のレベルから第2のレベルに移動することができる。例えば、外釜の蓋(1200)から露出した移動部材(350)の一部分は使用者によって回転操作されることができ、前記移動部材(350)は回転移動に基づいて第1のレベルから第2のレベルに移動することができる。
【0100】
蒸気排出構造体(300)が第2の圧力モードで動作する場合、蒸気排出構造体(300)の弾性部材(380)は蒸気遮断部材(370)の遮断キャップ(375)に前記第1の弾性力より小さい大きさの第2の弾性力を提供することができる。
【0101】
例示的な実施例において、蒸気排出構造体(300)が第2の圧力モードで動作する場合、調理時に内釜(2100)内部に形成される最大圧力は、前記第1の圧力より小さい第2の圧力であり得る。
【0102】
前記第2の圧力は内釜(2100)の蒸気が蒸気遮断部材(370)に提供する電圧力によって前記蒸気遮断部材(370)が上向に移動し始める時の内釜(2100)内部の蒸気が形成する圧力であり得る。例えば、前記第2の圧力は約1.5kgf/cmであり得る。ただし前記第2の圧力の大きさは前述したものに限定されない。
【0103】
蒸気排出構造体(300)が第2の圧力モードで動作する時、調理過程で発生した蒸気の圧力が第2の圧力を超えない場合、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出させないことができる。
【0104】
また、調理過程で内釜(2100)内部の圧力が第2の圧力を超える場合、蒸気排出構造体(300)の蒸気遮断部材(370)はポスト(310)の蒸気排出流路(310H)を開放することができる。これにより、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出させることができる。
【0105】
図7は第3の圧力モードで動作する蒸気排出構造体(300)の断面図である。
【0106】
図7を参照すると、調理装置(10)の蒸気排出構造体(300)が第3の圧力モードで動作する場合、移動部材(350)の下面(350s)は前記第2のレベルより高い第3のレベルに位置することができる。
【0107】
例示的な実施例において、移動部材(350)はポスト(310)の回転突起(315)を利用した回転移動に基づいて、第2のレベルから第3のレベルに移動することができる。例えば、外釜の蓋(1200)から露出した移動部材(350)の一部分は使用者によって回転操作されることができ、前記移動部材(350)は回転移動に基づいて第2のレベルから第3のレベルに移動することができる。
【0108】
蒸気排出構造体(300)が第3の圧力モードで動作する場合、蒸気排出構造体(300)の弾性部材(380)は蒸気遮断部材(370)の遮断キャップ(375)に前記第2の弾性力より小さい大きさの第3弾性力を提供することができる。
【0109】
例示的な実施例において、蒸気排出構造体(300)が第3の圧力モードで動作する場合、調理時に内釜(2100)内部に形成される最大圧力は、前記第2の圧力より小さい第3の圧力であり得る。
【0110】
前記第3の圧力は内釜(2100)の蒸気が蒸気遮断部材(370)に提供する電圧力によって前記蒸気遮断部材(370)が上向に移動し始める時の内釜(2100)内部の蒸気が形成する圧力であり得る。例えば、前記第3の圧力は約1.2kgf/cmであり得る。ただし前記第3の圧力の大きさは前述したものに限定されない。
【0111】
蒸気排出構造体(300)が第3の圧力モードで動作する時、調理過程で発生した蒸気の圧力が第3の圧力を超えない場合、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出させないことができる。
【0112】
また、調理過程で内釜(2100)内部の圧力が第3の圧力を超える場合、蒸気排出構造体(300)の蒸気遮断部材(370)はポスト(310)の蒸気排出流路(310H)を開放することができる。これにより、蒸気排出構造体(300)は内釜(2100)内部の蒸気を調理装置(10)の外部に排出させることができる。
【0113】
図8は第4の圧力モードで動作する蒸気排出構造体(300)の断面図である。
【0114】
図8を参照すると、調理装置(10)の蒸気排出構造体(300)が第4の圧力モードで動作する場合、移動部材(350)の下面(350s)は前記第3のレベルより高い第4のレベルに位置することができる。
【0115】
例示的な実施例において、移動部材(350)はポスト(310)の回転突起(315)を利用した回転移動に基づいて、第3のレベルから第4のレベルに移動することができる。例えば、外釜の蓋(1200)から露出した移動部材(350)の一部分は使用者によって回転操作されることができ、前記移動部材(350)は回転移動に基づいて第3のレベルから第4のレベルに移動することができる。
【0116】
蒸気排出構造体(300)が第4の圧力モードで動作する場合、蒸気排出構造体(300)の移動部材(350)はピストン(373)の移動突起(373P)を上向に押し出すことができる。これにより、移動部材(350)の遮断キャップ(375)はポスト(310)の蒸気排出流路(310H)を開放することができる。
【0117】
例示的な実施例において、蒸気排出構造体(300)が第4の圧力モードで動作する場合、調理時に内釜(2100)内部に形成される最大圧力は第4の圧力であり得る。例えば、前記第4の圧力は約1.0kgf/cmであり得る。
【0118】
言い換えると、調理装置(10)が第4の圧力モードで動作する場合、前記調理装置(10)は蒸気排出構造体(300)の蒸気排出流路(310H)を開放した状態で内釜(2100)の調理空間内の飲食物を調理することができる。言い換えると、調理装置(10)は大気圧状態(即ち、無圧モード)で飲食物を調理することができる。
【0119】
図9は本開示の例示的実施例による調理装置(10)の一部分を示す図面である。
【0120】
例示的な実施例において、調理装置(10)はトッププレート(110)の上部を覆う外釜の蓋(1200)をさらに含むことができる。外釜の蓋(1200)は蒸気排出構造体(300)及びソレノイドバルブ(600)を調理装置(10)の外部に露出させることができる。
【0121】
例示的な実施例において、外釜の蓋(1200)は蒸気排出構造体(300)の移動部材(350)の一部分を露出させることができる。外釜の蓋(1200)により露出した移動部材(350)の一部分は使用者によって把持されて回転移動することができる。
【0122】
調理装置(10)は回転カバー(400)と結合されるハンドル(1300)をさらに含むことができる。例示的な実施例において、ハンドル(1300)は回転カバー(400)を回転させるように構成され得る。
【0123】
例示的な実施例において、ロック構造体(500)はハンドル(1300)の回転移動に基づいてスライド移動するように構成され得る。例えば、ハンドル(1300)の回転によってロック構造体(500)のロック突起(530)が回転カバー(400)の第1のガイドホール(H_G1)に配置された場合、ロック構造体(500)のロックフック(550)は内釜カバー(210)と結合され得る。また、ハンドル(1300)の回転によってロック構造体(500)のロック突起(530)が回転カバー(400)の第2のガイドホール(H_G2)に配置された場合、ロック構造体(500)のロックフック(550)は内釜カバー(210)と分離され得る。
【0124】
図10は本開示の例示的実施例によるロック構造体(500)の平面図である。図11及び図12は回転カバー(400)の回転に基づいたロック構造体(500)の動作を示す断面図である。また、図13は本開示の例示的実施例による回転カバー(400)の一部分を示す平面図である。
【0125】
図10図13を参照すると、ロック構造体(500)はロックプレート(510)、ロック突起(530)、およびロックフック(550)を含むことができる。
【0126】
例示的な実施例において、ロックフック(550)はトッププレート(110)の縁部に沿って延びて平面的観点から曲線形態を有することができる。また、ロックフック(550)は内釜(2100)のフランジ部(2110)に係止固定されるように構成され得る。
【0127】
ロックプレート(510)が有するロックガイドホール(510H)は前記ロックプレート(510)のスライド移動をガイドすると共に、前記ロックプレート(510)の移動範囲を制限することができる。例えば、ネジのようなロックガイド部材(910)はロックプレート(510)のロックガイドホール(510H)を通過してトッププレート(110)と結合され得る。
【0128】
例示的な実施例において、回転カバー(400)は回転中心(RC)から第1の距離離隔された第1のガイドホール(H_G1)、および前記回転中心(RC)から前記第1の距離より大きい第2の距離離隔された第2のガイドホール(H_G2)を有することができる。
【0129】
例えば、第1のガイドホール(H_G1)は回転中心(RC)から第1の距離(D1)離隔された第1の位置(P1)、第3の位置(P3)、および第4の位置(P4)を含むことができる。また、第2のガイドホール(H_G2)は回転中心(RC)から第2の距離(D2)離隔された第2の位置(P2)を含むことができる。
【0130】
回転カバー(400)の回転角度によって、回転カバー(400)の第1のガイドホール(H_G1)及び第2のガイドホール(H_G2)に対するロック構造体(500)のロック突起(530)の相対的な位置が変わり得る。
【0131】
例示的な実施例において、ロック構造体(500)のロック突起(530)が、回転カバー(400)の回転中心(RC)から実質的に同一である第1の距離(D1)離隔された第1のガイドホール(H_G1)の第1の位置(P1)、第3の位置(P3)、および第4の位置(P4)にある時、ロック構造体(500)のロックフック(550)は内釜(2100)のフランジ部(2110)にかかることができる。また、ロックフック(550)は内釜カバー(210)の一部分と結合され得る。
【0132】
また、ロック構造体(500)のロック突起(530)が回転カバー(400)の回転中心(RC)から第2の距離(D2)離隔された第2のガイドホール(H_G2)の第2の位置(P2)にある時、ロック構造体(500)のロックフック(550)は内釜(2100)のフランジ部(2110)と分離され得る。また、ロックフック(550)は内釜カバー(210)の一部分と分離され得る。
【0133】
言い換えると、ロック構造体(500)のロック突起(530)が第1のガイドホール(H_G1)の第1の位置(P1)から第2のガイドホール(H_G2)の第2の位置(P2)に向かって移動する間、及び第1のガイドホール(H_G1)の第3の位置(P3)から第2のガイドホール(H_G2)の第2の位置(P2)に向かって移動する間、ロック構造体(570)のロックフック(550)は半径方向の外側に移動することになる。
【0134】
反対に、ロック構造体(500)のロック突起(530)が第2のガイドホール(H_G2)の第2の位置(P2)から第1のガイドホール(H_G1)の第1の位置(P1)に向かって移動する間、及び第2のガイドホール(H_G2)の第2の位置(P2)から第1のガイドホール(H_G1)の第3の位置(P3)に向かって移動する間、ロック構造体(570)のロックフック(550)は半径方向の内側に移動することになる。
【0135】
以上で説明した本開示の技術的思想は、前述した実施例及び添付の図面に限定されない。また、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲で様々な置換、変形及び変更が可能であるということは、本開示が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって明白なものである。
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