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特許7510038電子マネーチップを内蔵した光る抗菌性リストバンド
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-25
(45)【発行日】2024-07-03
(54)【発明の名称】電子マネーチップを内蔵した光る抗菌性リストバンド
(51)【国際特許分類】
   A41D 20/00 20060101AFI20240626BHJP
   A41D 13/01 20060101ALI20240626BHJP
【FI】
A41D20/00
A41D13/01
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2017166173
(22)【出願日】2017-08-15
(65)【公開番号】P2019035180
(43)【公開日】2019-03-07
【審査請求日】2019-10-25
【審判番号】
【審判請求日】2021-03-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502420483
【氏名又は名称】西岡 達雄
(72)【発明者】
【氏名】西岡 達雄
【合議体】
【審判長】一ノ瀬 覚
【審判官】八木 誠
【審判官】筑波 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3145373(JP,U)
【文献】国際公開第2016/035771(WO,A1)
【文献】特開2004-197269(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0162808(US,A1)
【文献】米国特許第5771001(US,A)
【文献】特開2003-289364(JP,A)
【文献】中国実用新案第204517872(CN,U)
【文献】登録実用新案第3144097(JP,U)
【文献】登録実用新案第3143068(JP,U)
【文献】特表2011-520517(JP,A)
【文献】特開2016-224783(JP,A)
【文献】登録実用新案第3062456(JP,U)
【文献】特開平9-67764(JP,A)
【文献】特開2005-587(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄光性発光物質を含む発光撚糸、抗菌加工された撚糸及び伸縮性撚糸を緯糸として混紡した織物で構成された基体を有する、光る抗菌性リストバンドにおいて、
断面コの字型の金属製リムによって、前記基体に形成された穴の縁を上下から挟み込んでカシメ留めで固着し、前記金属製リムの内側に形成された空洞内に収納容器を設け、
前記収納容器には、時計、スマートウォッチ、スマートフォン、電子マネーチップ、IDチップ、宝飾品、LEDライト、歩数計、心拍計、血圧計、その他生体情報収集・分析器、カロリー消費計、センサー、GPS端末、その他通信端末を単体又は複合体として搭載可能である、光る抗菌性リストバンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
蓄光性発光物質を含む発光性撚糸及び抗菌加工された撚糸を混紡したガーゼ織物、タオル織物又は両者混合の織物で構成された伸縮性のある光る抗菌性リストバンドに電子マネーチップ及びIDチップを埋設し消費者の利便性を拡大する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
健康志向の高まりに合わせて、散歩、ウォーキング、ジョギング、等の活動をする夜間人口が増え、安全性、防犯性の確保に役立つ光る抗菌性リストバンドの基体に電子マネーチップ、その他IDチップ及び情報端末を搭載し小銭入れ又は財布の携行を不要にする新たな技術に関する。
従来技術としては、不十分ながら発光するリストバンド、又は発光するタオルに関する考案は存在する。(特許文献1,2,3,4 を参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3155300号
【文献】実用新案登録第3074591号
【文献】実用新案登録第3144097号
【文献】実用新案登録第3143068号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術(特許文献1の[請求項1])で開示されている発光するリストバンドでは、揺動を検知することによって発光しうる発光装置を基体に施設し、揺動検知センサーと上記発光装置の配置方向を検知しうる配置方向検知手段とを併せて内蔵し、上記配置方向検知手段が所定の配置方向を検出できた場合にのみ、発光装置を発光させる複雑で限定された機能で構成されている発光システムが着用者に使用上の限定条件及び不自由な使用方法を強いる不都合を排除しようとする課題。
【0005】
さらに上記従来技術(特許文献1の[請求項1])で開示されている発光装置を素材不明のリストバンドの表面中央部に埋設する技術は不明であり、使用電池の交換又は充電のための技術も不明である問題点を排除しようとする課題。
【0006】
従来技術(特許文献2の[請求項1])で開示されている発光タオルでは大きなタオル織物の一部に蓄光性発光物質を含む発光糸(発光撚糸が正しい)が緯糸として織り込まれた発光ライン部がタオル本体の少なくとも一部又は少数部位に形成されていることを特徴としているが、一部又は狭小部位だけからの発行に限定されるためタオル全部位からの発光でなく着用する消費者から前後左右等全方位への発光が困難であり、夜間の不測な接触事故、交通事故等の回避、あるいは安全性確保への期待効果が不十分であることを排除しようとする課題。
【0007】
リストバンド兼用タオルの従来技術(特許文献3の[0018])にて開示されている平板状の小型タオルを円筒形に変形しリストバンドにする技術が開示されているが、タオル地の上下にはプラスチック製円形凸凹留め具を双方に施設し上下のホック機能を使用しようとする場合、仮に凸凹留め具の接着方法の一つとして人肌に優しい接着剤を使用する場合は基体の頻度高い水洗いで接着剤は溶解し、仮にプラスチック製円形凸凹留め具を上下のタオル生地に固着するためにハトメ方法を採用すれば硬質な留め具の突出部により人肌に不快な刺激を惹起する不都合を排除しようとする課題。
【0008】
従来技術の蓄光機能及び再帰反射機能を有した多目的リストバンド(特許文献4の[請求項1])として、光を効率的に反射する再帰反射部材を具備した平板形状バンドを基体としてその中央部分の表面に連続して帯状に蓄光部材を具備するリストバンドの技術が紹介されているが、平板形状バンドの素材がプラスチックなのか、化学的繊維なのか、その他、人肌に無害な素材なのか、有害な素材なのか等の不明点が多く存在する課題。
【0009】
[特許文献1.]では、高度な技術と複雑な部品とで組み合わされて形成された発光装置の固有問題がリストバンドの不明確な素材に立脚した技術問題であるとして紹介されているが、その発光装置は所定の配置方向が検出場合のみに稼働できるとされる技術上の欠陥を持ちその克服をするための方法が未解決である問題。
【問題を解決するための手段】
【0010】
光る身の回り品、光るその他の衣料などの各種基体内の収納容器に出し入れ自由な[防水型挿入機器]が各種計測端末、各種情報通信端末を収納し、[防水型挿入機器]を病院内外の患者及び関係者の衣服内又はリストバンド内に装着すれば患者の各種医療データーを関係者と適時交信及び共有と確認ができ、又内外の医療関係者と適時適切な交信が可能となり、医療システム内の不可欠で重要な情報交信の役割とその向上に資するシステムに関する[発明]。
【0011】
消費者が夜間又は薄暗がり時に、[光る]機能が付加された物品である靴、、手袋、帽子、マフラー、、、、、、、等を各々着用又は身に着ければ、前後左右での衝突回避或いは安全確保につながり、又夜間及び暗がりでのウォーキング、その他のスポーツ活動、及び夜間での散歩、一般の日常活動等の際に前後左右を走行する自動車、オートバイ、自転車等との接触を事前に防止できる役割の発揮に係る[発明]。
【発明の効果】
【0012】
従来技術(特許文献1の請求項1)で開示されている複雑な部品と高度な製造技術で構成された発光装置の考案は、使用者にとってその利用が制限を伴った限定考案であるのに対し、本発明の新規性は蓄光性発光物質を含む発光撚糸、及び抗菌加工された撚糸を緯糸として織り込んだ光る身の回り品、光るその他衣服等の光る各種基体内に取り出し自由に施設された[防水型挿入機器]に脈拍計、体温計、心拍計、血圧計、その他各種計測計を埋設し、昼夜に関係なく又晴雨天にも関係なく各種計測を可能とした[防水型挿入機器]と光る基体及び収納容器を単体又は/及び複合体として開発された[発明]であり、夜間又は薄暗がりの条件下で画期的な光る基体、収納容器、及び防水型挿入機器の単体又は/及び複合体を活用した各種測定値及び予測値の提供は、老若男女を問わず又使用場所を問わない安価で平易な日常の常備品としての利便性を提供する[発明]。
【0013】
更に加えて、従来技術[特許文献1の請求項1]では基体からの発光装置の着脱方法が不明であるのに対し、該[発明]では各種電子機器を搭載した[防水型挿入機器]と光る基体と収納容器は単体又は/及び複合体として機能し、更に光る身の回り品、光る下着、光るその他の衣服等の光る各種基体と収納容器内の[防水型挿入機器]は単体又は/及び複合体として[光る]機能を新たに活用できる革新的技術の[発明]。
【0014】
本[発明]による新たな提案は消費者が着脱できる光る身の回り品、光るその他の衣服を各種基体として基体内に施設された収納容器に消費者の生体情報取集器及び分析器、その他情報端末器を収納できる[防水型挿入機器]を出し入れ自在とし、消費者が必要時に[防水型挿入機器]内の各自の健康情報、位置情報の出入力及び随時閲覧を可能とした[防水型挿入機器]、光る基体、収納容器の単体又は/及び複合体の[光る]機能による情報システムに関する[発明]。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本[発明]は、従来技術(特許文献1)の高価格で重量負荷の大きい発光装置の活用が不自由で限定的である非日常性、及び従来技術(特許文献2)の容積の大きいタオルに対し発光部分が極小であり限定的であるという非日常性に対して、革新的な技術として開発された光る身の回り品、光るその他の衣服を光る各種基体として基体内に施設された収納容器内の[防水型挿入機器]が各種健康機器を収納し、出し入れ自在とし、各種健康機器を廉価な日常生活用品として位置づけし、日常の市民生活の場で老若男女の誰でもが日夜及び晴雨天を問わず活用できる恩恵を新たに等しく享受できる[発明]の産業上の効果。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態を示す[光る]織物の正面構成図
図2】本発明の実施形態を示す[光る]織物の側面断面図
図3】本発明の実施形態を示す[光る]リストバンドの基体に電子マネーチップを収納した[防水型挿入機器]の正面構成図
図4】本発明の実施形態を示す[光る]リストバンドの基体に電子マネーチップを収納した[防水型挿入機器]の斜面方向の外観図
図5】本発明の実施形態を示す[光る]リストバンドの基体内に施設された空洞の内側側面に施設された金属製コの字型リムの上下部分を空洞側面にカシメ止めした収納容器の側面概略図
図6】本発明の実施形態を示す[光る]リストバンドの基体内に収納された収納容器の内側側面の垂直方向になだらかな凹曲線を描き、[防水型挿入機器]の外側側面の垂直方向になだらかな凸曲線を描き両者が穏やかに嵌合し、軽い指圧で離着装ができる構造の側面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下本発明の実施形態を[1~6]に基づいて説明する。
【0018】
図1]において、光るリストバンドの基体を構成する蓄光性物質を含む発光撚糸、抗菌加工された撚糸及び伸縮性撚糸を緯糸として織り込んだ木綿生地主体の正面構図
【0019】
図2]において、光るリストバンドの基体を構成する蓄光性物質を含む発光撚糸、抗菌加工された撚糸及び伸縮性を緯糸として織り込まれた木綿生地主体の側面断面図。
【0020】
図3]において、光るリストバンドの基体内の収納容器に電子マネーチップを搭載した[防水型挿入機器]を着脱自在に挿入した収納容器の正面方向の全体外観図。
【0021】
図4]において、光るリストバンドの基体内の空洞部に収納容器を施設し、電子マネーチップを搭載した[防水型挿入機器]を着脱自在に収納容器内に施設した斜め方向の全体外観図。
【0022】
図5]において、光るリストバンドの基体内の空洞内周壁面に施設されたコの字型金属。
【0023】
図6]においても、収納容器の内側側面に施設されたなだらかな凹状面に沿って施設された[防水型挿入機器]の外側側面になだらかな凸状面を施設し、両者を表裏から押し出せば軽やかに着脱可能なシステムとして形成した構造図の断面図。
【符号の説明】
【0024】
1――――――光る抗菌性リストバンドに収納した電子マネーチップ
1a―――――伸縮性撚糸の緯糸
1b―――――蓄光性物質を内蔵した発光撚糸の緯糸
1c―――――抗菌加工された撚糸の緯糸
1d―――――一般のパイル撚糸の経糸
2――――――光る抗菌性織物で形成された基体
2a―――――光るリストバンドの基体
2b―――――防水型挿入機器の外周部上面
2c―――――防水型挿入機器のガラス風防
2d―――――防水型挿入機器に内蔵される
3a―――――収納容器内壁面に施設された金属製コの字型リム
3b―――――収納容器内の金属製コの字型リムの上下部分によるカシメ留め構造
3c―――――基体内に施設された収納容器埋設用の空洞部
4a―――――防水型挿入機器の外周部のなだらかな凸状側面
4b―――――収納容器内のなだらかな凹状側面
図1
図2
図3
図4
図5
図6