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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-25
(45)【発行日】2024-07-03
(54)【発明の名称】扉構造
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/44 20060101AFI20240626BHJP
   E05F 15/665 20150101ALI20240626BHJP
【FI】
E06B3/44
E05F15/665
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020034278
(22)【出願日】2020-02-28
(65)【公開番号】P2021134640
(43)【公開日】2021-09-13
【審査請求日】2023-02-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生
(74)【代理人】
【識別番号】100177264
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 嘉秀
(74)【代理人】
【識別番号】100124925
【弁理士】
【氏名又は名称】森岡 則夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141874
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 久由
(74)【代理人】
【識別番号】100166958
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 喜代造
(72)【発明者】
【氏名】河西 勉
【審査官】秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-88903(JP,A)
【文献】特開2020-23820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 3/44
E05F 15/665-15/697
E05F 11/38 -11/52
E05C 17/60 -17/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部が形成された壁体と、
前記壁体の一側における前記開口部の近傍で昇降可能に設けられる扉本体と、を備え、
前記扉本体が、上側の第一位置と下側の第二位置との間を昇降することにより前記開口部を開閉する扉構造であって、
前記壁体と前記扉本体とのうち何れか一方には、前記一方に対して相対変位可能な変位係合部が形成され、
前記壁体と前記扉本体とのうち何れか他方には、前記他方に対して相対変位不能な固定係合部が形成され、
前記変位係合部は、前記扉本体が前記第一位置に位置する際は、前記固定係合部と係合可能な係合位置に位置するとともに、前記扉本体が前記第一位置よりも高い位置である上昇位置まで上昇した際には、前記固定係合部と係合しない非係合位置に変位し、
前記変位係合部と前記固定係合部とが係合する係合状態において、前記扉本体が前記壁体により支持され
前記変位係合部にはダンパが設けられ、
前記ダンパにより、前記変位係合部が前記非係合位置から前記係合位置に復帰するまでの変位に要する時間が所定時間以上となるように構成される、扉構造。
【請求項2】
開口部が形成された壁体と、
前記壁体の一側における前記開口部の近傍で昇降可能に設けられる扉本体と、を備え、
前記扉本体が、上側の第一位置と下側の第二位置との間を昇降することにより前記開口部を開閉する扉構造であって、
前記壁体と前記扉本体とのうち何れか一方には、前記一方に対して相対変位可能な変位係合部が形成され、
前記壁体と前記扉本体とのうち何れか他方には、前記他方に対して相対変位不能な固定係合部が形成され、
前記変位係合部は、前記扉本体が前記第一位置に位置する際は、前記固定係合部と係合可能な係合位置に位置するとともに、前記扉本体が前記第一位置よりも高い位置である上昇位置まで上昇した際には、前記固定係合部と係合しない非係合位置に変位し、
前記変位係合部と前記固定係合部とが係合する係合状態において、前記扉本体が前記壁体により支持され
前記変位係合部は、前記壁体に対して変位可能に設けられたフック部材であって、
前記固定係合部は、前記扉本体の上面に固定されたピン部材であって、
前記フック部材は、前記扉本体が前記第一位置に位置する際は、前記ピン部材と係合可能な係合位置に位置するとともに、前記扉本体が前記上昇位置まで上昇した際には、前記ピン部材に押圧されて前記非係合位置に変位する、扉構造。
【請求項3】
前記フック部材は、前記壁体に対して回動変位可能に設けられ、
前記フック部材には、前記係合位置の際に前記ピン部材と係合するフック部と、前記フック部よりも上側に形成された被押圧部と、が形成され、
前記扉本体が前記上昇位置まで上昇した際には、前記被押圧部が前記ピン部材に押圧されることにより前記フック部材が前記非係合位置に回動変位する、請求項2に記載の扉構造。
【請求項4】
前記ピン部材は、前記扉本体における鉛直方向の中心線を軸として対称となる位置に二個設けられ、
前記フック部材は、前記ピン部材に対応する位置に二個設けられ、
それぞれの前記フック部材は、前記中心線を軸として対称となる方向に変位可能とされる、請求項2又は請求項3に記載の扉構造。
【請求項5】
前記扉本体は、一端が駆動部に連結されたロープにより吊支され、
前記駆動部を駆動させることにより前記扉本体が昇降可能とされる、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の扉構造。
【請求項6】
前記壁体には、前記ロープに加わる張力の有無を検知する検知部が設けられる、請求項5に記載の扉構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は扉構造に関し、詳細には昇降する扉を支持する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、開口部が形成された壁体に沿って扉本体をスライドさせることにより、開口部を開閉可能とする扉が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1には、チェーンによって吊下げられた扉本体を、モータを駆動させて昇降させることにより開口部を開閉する構成の扉が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平10-266700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の如く構成された扉において、扉本体をチェーンで吊下げた状態で、上側の開位置で静止し続けた場合、扉本体の重量による負荷がチェーンに対して継続して加わることになる。このため、チェーンの変形等が生じることにより、扉の経年劣化が進行する可能性があった。
【0005】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、扉本体を上側の位置で静止し続けた場合でも、扉の経年劣化の進行を抑制することが可能となる、扉構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、以下に構成する扉構造を提供する。
【0007】
(1)開口部が形成された壁体と、前記壁体の一側における前記開口部の近傍で昇降可能に設けられる扉本体と、を備え、前記扉本体が、上側の第一位置と下側の第二位置との間を昇降することにより前記開口部を開閉する扉構造であって、前記壁体と前記扉本体とのうち何れか一方には、前記一方に対して相対変位可能な変位係合部が形成され、前記壁体と前記扉本体とのうち何れか他方には、前記他方に対して相対変位不能な固定係合部が形成され、前記変位係合部は、前記扉本体が前記第一位置に位置する際は、前記固定係合部と係合可能な係合位置に位置するとともに、前記扉本体が前記第一位置よりも高い位置である上昇位置まで上昇した際には、前記固定係合部と係合しない非係合位置に変位し、前記変位係合部と前記固定係合部とが係合する係合状態において、前記扉本体が前記壁体により支持され、前記変位係合部にはダンパが設けられ、前記ダンパにより、前記変位係合部が前記非係合位置から前記係合位置に復帰するまでの変位に要する時間が所定時間以上となるように構成される、扉構造。
【0008】
(2)開口部が形成された壁体と、前記壁体の一側における前記開口部の近傍で昇降可能に設けられる扉本体と、を備え、前記扉本体が、上側の第一位置と下側の第二位置との間を昇降することにより前記開口部を開閉する扉構造であって、前記壁体と前記扉本体とのうち何れか一方には、前記一方に対して相対変位可能な変位係合部が形成され、前記壁体と前記扉本体とのうち何れか他方には、前記他方に対して相対変位不能な固定係合部が形成され、前記変位係合部は、前記扉本体が前記第一位置に位置する際は、前記固定係合部と係合可能な係合位置に位置するとともに、前記扉本体が前記第一位置よりも高い位置である上昇位置まで上昇した際には、前記固定係合部と係合しない非係合位置に変位し、前記変位係合部と前記固定係合部とが係合する係合状態において、前記扉本体が前記壁体により支持され、前記変位係合部は、前記壁体に対して変位可能に設けられたフック部材であって、前記固定係合部は、前記扉本体の上面に固定されたピン部材であって、前記フック部材は、前記扉本体が前記第一位置に位置する際は、前記ピン部材と係合可能な係合位置に位置するとともに、前記扉本体が前記上昇位置まで上昇した際には、前記ピン部材に押圧されて前記非係合位置に変位する、扉構造。
【0009】
(3)前記フック部材は、前記壁体に対して回動変位可能に設けられ、前記フック部材には、前記係合位置の際に前記ピン部材と係合するフック部と、前記フック部よりも上側に形成された被押圧部と、が形成され、前記扉本体が前記上昇位置まで上昇した際には、前記被押圧部が前記ピン部材に押圧されることにより前記フック部材が前記非係合位置に回動変位する、(2)に記載の扉構造。
【0010】
(4)前記ピン部材は、前記扉本体における鉛直方向の中心線を軸として対称となる位置に二個設けられ、前記フック部材は、前記ピン部材に対応する位置に二個設けられ、それぞれの前記フック部材は、前記中心線を軸として対称となる方向に変位可能とされる、(2)又は(3)に記載の扉構造。
【0011】
(5)前記扉本体は、一端が駆動部に連結されたロープにより吊支され、前記駆動部を駆動させることにより前記扉本体が昇降可能とされる、(1)から(4)の何れか一に記載の扉構造。
【0012】
(6)前記壁体には、前記ロープに加わる張力の有無を検知する検知部が設けられる、(5)に記載の扉構造。
【発明の効果】
【0013】
以上における本発明に係る扉構造は、以下に示す効果を奏する。
【0014】
(1)の構成によれば、扉本体が上側の第一位置で静止し続けた場合でも、扉本体を壁体により支持することができるため、扉の経年劣化の進行を抑制することが可能となる。また、簡易な構成で、変位係合部が非係合位置から係合位置に変位する時間を確保することができる。
【0015】
(2)の構成によれば、扉本体が上側の第一位置で静止し続けた場合でも、扉本体を壁体により支持することができるため、扉の経年劣化の進行を抑制することが可能となる。また、簡易な構成で、変位係合部を係合位置から非係合位置に変位させることができる。
【0016】
(3)の構成によれば、フック部材を回動変位可能とすることで、フック部材の係合位置と非係合位置との変位を円滑に行うことができる。
【0017】
(4)の構成によれば、二個のフック部材により扉本体を安定して支持することができる。
【0018】
(5)の構成によれば、ロープにより扉本体の昇降を円滑に行うことができる。
【0019】
(6)の構成によれば、ロープの張力の有無を検知することにより、扉本体を安定的に支持しているか否かを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】一実施形態に係る扉構造の開状態を示す正面図。
図2図1におけるA-A線断面図。
図3図2におけるB-B線断面図。
図4】カバー部材及び閉塞部材を除去した扉構造の開状態を示す正面図。
図5】カバー部材及び閉塞部材を除去した扉構造の中途状態を示す正面図。
図6】(a)から(e)はそれぞれ、ピン部材とフック部材との係合状態の解除手順を示した正面図。
図7】(a)から(e)はそれぞれ、ピン部材とフック部材との係合手順を示した正面図。
図8】ロープに張力が加わっていない状態の検知部を示した正面図。
図9】ロープに張力が加わっている状態の検知部を示した正面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では図1から図9を用いて、本発明に係る扉構造の一実施形態である昇降扉10について説明する。図1から図3に示す如く、本実施形態に係る昇降扉10は、壁体W、一対のガイドレール11・11、カバー部材15、閉塞部材16、扉本体20等を主な構成部材として備えている。以下、各構成部材について順に説明する。
【0022】
壁体Wは床面Gに立設されている。壁体Wの下部における床面Gから所定の高さ位置には、矩形の開口部Waが形成されている。壁体Wの一方の面である前面(図1における紙面手前側の面)には、開口部Waを挟んだ左右両側に一対のガイドレール11・11が上下方向に沿って固定される。ガイドレール11・11の間には、一対のガイドレール11・11に沿って上下方向にスライド可能に扉本体20が設けられる。
【0023】
壁体Wの前面の側には、開口部Waの前方より下側を除く部分が門形状の箱体であるカバー部材15により被覆されている。換言すれば、昇降扉10において、後述する開位置に位置する際の扉本体20、ガイドレール11・11、及び、扉本体20を昇降させる機構等はカバー部材15の内部に収容されている。
【0024】
昇降扉10においては扉本体20が、壁体Wとカバー部材15との間における開口部Waの近傍で、第一位置である開位置(本実施形態においては図1及び図4に示す上側位置)と、第二位置である閉位置(同じく図3に示す下側位置)との間を昇降することにより、開口部Waを開閉するように構成されている。
【0025】
図1に示す如く、カバー部材15には壁体Wの開口部Waの前方より下側と同形状である矩形のカバー開口部15aが形成されている。また、カバー部材15には、カバー開口部15aの左右両辺の上側、及び、上辺において、カバー部材15と壁体Wとの隙間を閉塞可能な閉塞部材16が設けられる。さらに、カバー部材15には、カバー開口部15aの左右両辺の下側において、カバー部材15と壁体Wとの隙間を閉塞するカバープレート15b・15bが設けられる。即ち、カバー開口部15aは、左右両辺の上側、及び、上辺は、壁体Wとの間の隙間を閉塞部材16で閉塞可能とされ、左右両辺の下側は壁体Wとの間の隙間をカバープレート15b・15bで閉塞されている。
【0026】
閉塞部材16は、図1に示す如くカバー部材15と壁体Wとの隙間を閉塞する閉塞状態と、図2及び図3に示す如く当該隙間を開放する開放状態とに変位可能とされている。そして、閉塞部材16は、扉本体20が上側の開位置の際に閉塞状態とされ、扉本体20が下側の閉位置の際に開放状態とされる。より詳細には、扉本体20が開位置の状態で閉塞部材16を閉塞状態とすることが可能となり、閉塞部材16が開放状態の際に扉本体20を閉位置とすることが可能となる。
【0027】
本実施形態において、閉塞部材16は図1及び図2に示す如く、左右一対形状に形成された左側閉塞部材16Lと右側閉塞部材16Rとを備えている。左側閉塞部材16Lは、カバー開口部15aの一側である左側に沿った軸心回りに、ヒンジ19・19を介して回動可能に設けられる。また、右側閉塞部材16Rは、カバー開口部15aの他側である右側に沿った軸心回りに、ヒンジ19・19を介して回動可能に設けられる。
【0028】
図2に示す如く、左側閉塞部材16Lを支持するヒンジ19には左側モータMLが設けられる。左側閉塞部材16Lは左側モータMLの駆動により回動可能とされる。同様に、右側閉塞部材16Rは、右側モータMRの駆動により回動可能とされる。なお、ヒンジ19・19、左側モータML、及び、右側モータMRを、カバー部材15の外側(壁体Wの反対側)に設けることも可能である。また、左側閉塞部材16L及び右側閉塞部材16Rを手動等の他の駆動源で回動させる構成とすることも可能である。
【0029】
図1から図3に示す如く、左側閉塞部材16Lは、左側閉塞板と上側閉塞板とがL字形状に一体的に構成されている。左側閉塞板は図1に示す如く、カバー開口部15aの左側端辺の上側においてカバー部材15と壁体Wとの間の隙間を閉塞可能とされる。また、上側閉塞板は図1に示す如く、カバー開口部15aの上端辺の左側の一部分において、カバー部材15と壁体Wとの間の隙間を閉塞可能とされる。右側閉塞部材16Rも同様に、右側閉塞板と上側閉塞板とがL字形状に一体的に構成され、カバー開口部15aの右側端辺の上側、及び、上端辺の右側の一部分において、カバー部材15と壁体Wとの間の隙間を閉塞可能とされる。
【0030】
本実施形態に係る昇降扉10においては、上記の如く構成された閉塞部材16が閉塞状態と開放状態との間で変位可能とされる。具体的には、図2に示す如く閉塞部材16が開放状態の際に、右側モータMRの駆動により右側閉塞部材16Rが平面視で時計回りに回動し、右側閉塞部材16Rがカバー開口部15aの右側端辺及び上端辺においてカバー部材15と壁体Wとの間の隙間を閉塞する。
【0031】
さらに、左側モータMLの駆動により左側閉塞部材16Lが平面視で反時計回りに回動し、左側閉塞部材16Lがカバー開口部15aの左側端辺及び上端辺においてカバー部材15と壁体Wとの間の隙間を閉塞する。
【0032】
上記の如く、昇降扉10においては、左側閉塞部材16Lと右側閉塞部材16Rとにより、カバー開口部15aにおける左右両辺及び上辺の三辺において、カバー部材15と壁体Wとの隙間を二つの駆動部(左側モータML及び右側モータMR)で閉塞することができる。換言すれば、左側閉塞部材16Lと右側閉塞部材16Rとをそれぞれ駆動することにより、カバー開口部15aの三辺に形成されるカバー部材15と壁体Wとの隙間を閉塞可能としている。
【0033】
扉本体20は金属製部材を組み合わせて構成された、前後方向に厚みのある板状部材である。扉本体20は、扉本体20の両側に立設された一対のガイドレール11・11の間で、ガイドレール11・11に沿って上下方向にスライド可能に設けられる。ガイドレール11・11は、壁体Wにおける開口部Waの両側方に、上下方向に沿って設けられる。
【0034】
図3に示す如く、ガイドレール11・11は互いに対向する側の面に溝形状11aが形成される。この溝形状11aの内部には扉本体20から延出されるガイドローラ(開放側ガイドローラ26U及び閉塞側ガイドローラ26D)が挿入される。図3に示す如く、本実施形態においてガイドレール11における溝形状11aの内周面のうち、前側の面(壁体Wから遠い側の面)には、ガイドローラ26U・26Dを案内するための傾斜部材13が設けられている。
【0035】
本実施形態においては図4に示す如く、壁体Wにおける開口部Waの周囲には、扉本体20が開口部Waを閉塞した際に、扉本体20における後面の周縁部と当接する樹脂製のパッキンPが設けられている。なお、パッキンPを扉本体20の後面の周縁部に設けて、扉本体20が開口部Waを閉塞した際に壁体Wにおける開口部Waの周囲とパッキンPとが当接する構成とすることも可能である。
【0036】
扉本体20の側面からは、ガイドレール11・11の側(左右両側)の外側方に、扉本体20のスライド方向である上下方向に沿って、各二個のガイドローラ26U・26Dが延出して設けられている。詳細には、扉本体20の側面において、扉本体20のスライド方向のうち扉本体20が開口部Waを開放する際にスライドする側である上側に、開放側ガイドローラ26Uが設けられる。同様に、扉本体20の側面において、扉本体20のスライド方向のうち扉本体20が開口部Waを閉塞する際にスライドする側である下側に、閉塞側ガイドローラ26Dが設けられる。
【0037】
ガイドローラ26U・26Dは、ガイドレール11・11の側に延出された軸心回りに、ガイドレール11・11の内部(溝形状11aの内部)で回転可能とされる。これにより、扉本体20がガイドレール11・11に沿ってスライドした際には、ガイドローラ26U・26Dがガイドレール11・11の溝形状11a(より詳細には溝形状11aにおける前後面)に沿って回転する。図3に示す如く、閉塞側ガイドローラ26Dは開放側ガイドローラ26Uよりも径が小さく形成されている。
【0038】
扉本体20の内部には、それぞれロープrが巻回された動滑車である右側扉滑車30R、及び、左側扉滑車30Lが固定される。また、壁体Wにおける開口部Waの上側には一対の定滑車である第一定滑車31及び第二定滑車32が固定される。第一定滑車31及び第二定滑車32には、ロープrのうち左右の扉滑車30R・30Lを挟んだ両端部がそれぞれ巻回される。
【0039】
図7及び図8に示す如く、ロープrは第一定滑車31よりも一端側(図4図5における右側)で固定された第一固定プーリP1に巻回される。そして、ロープrの一端部は第一固定プーリP1の下方で壁体Wに固定された第一の駆動部である電動モータMに接続されている。また、ロープrは第二定滑車32よりも他端側(同じく左側)で第二固定プーリP2に巻回される。そして、ロープrの他端部は第二固定プーリP2の下方で壁体Wに固定された第二の駆動部である手動ハンドルHに接続されている。手動ハンドルHは通常時(電動モータMを主な駆動源として使用する時)には回動しないようにロックされている。
【0040】
本実施形態に係る昇降扉10においては、第一の駆動部である電動モータMが扉本体20を昇降駆動する。具体的には、電動モータMがロープrを図4中の矢印R1の方向に繰出すと、扉本体20は自重により図4中の矢印Dに示す如く下方に降下する。逆に、電動モータMがロープrを図5中の矢印R2の方向に巻き上げると、扉本体20は図5中の矢印Uに示す如く上方に引き上げられる。このように、本実施形態に係る昇降扉10においては、電動モータMを駆動させて扉本体20を昇降させることにより、扉本体20がガイドレール11・11の間に形成された開口部Waを開閉可能としている。
【0041】
このように、本実施形態に係る昇降扉10において、扉本体20は一端が駆動部である電動モータMに連結されたロープrにより吊支され、電動モータMを駆動させることにより扉本体20が昇降可能とされている。これにより、昇降扉10における扉本体20の昇降駆動を、ロープrを用いて円滑に行うことを可能としている。なお、本実施形態におけるロープrは、駆動部から扉本体20に駆動力を伝達する伝達機構の一例であり、その態様はロープrに限定されることがない。例えば、伝達機構としてチェーン機構やギヤ機構等、他の構成を用いることも可能である。
【0042】
また、昇降扉10においては、第二の駆動部である手動ハンドルHによっても扉本体20を昇降駆動することを可能としている。具体的には、使用者が手動ハンドルHのロックを解除し、手動ハンドルHを回動させる。これによりロープrを繰出すと、扉本体20は自重により下方に降下する。逆に、使用者が手動ハンドルHを逆向きに回動させることにより、ロープrは巻き上げられ、扉本体20は上方に引き上げられる。このように、本実施形態に係る昇降扉10においては、使用者が手動ハンドルHを回動させて扉本体20を昇降させることによっても、扉本体20がガイドレール11・11の間に形成された開口部Waを開閉可能としている。
【0043】
本実施形態に係る昇降扉10においては、扉本体20が開口部Waを閉塞する際に、ガイドレール11・11がガイドローラ26U・26Dを案内して扉本体20を壁体Wの側である後方に変位させるように構成される。具体的には、図3に示す如く、ガイドレール11における溝形状11aの内周面のうち、前側の面(壁体Wから遠い側の面)に傾斜部材13が設けられる。
【0044】
上記の如く構成された昇降扉10においては、扉本体20が開口部Waを閉塞する際に、ガイドレール11・11における傾斜部材13がガイドローラ26U・26Dを案内して扉本体20を壁体Wの側に変位させる。これにより、扉本体20における後面の周縁部がパッキンPを押圧するように構成されている。このように、本実施形態においては扉本体20と開口部Waの周囲とをパッキンPを介して密着させることができるため、簡易な構成で閉状態の昇降扉10における気密性又は水密性を確保することが可能となる。
【0045】
また、本実施形態に係る昇降扉10は、閉塞部材16がカバー開口部15aの左右両辺と上辺とで、壁体Wとの間の隙間を閉塞するように構成されている。これにより、扉本体20が開位置の際にガイドレール11・11に異物が侵入することが防止できるため、閉塞部材16を開放状態として扉本体20を閉位置とする際に扉本体20スライド変位を円滑に行うことが可能となる。
【0046】
また、昇降扉10によれば、閉塞部材16によって扉本体20と壁体Wの開口部Waとの間に異物が挟まることを防止できる。このため、扉本体20をパッキンPに適切に密着させることが可能となるため、扉本体20のシール性能を確保することができる。このように、本実施形態に係る昇降扉10においては、ガイドレール11・11への異物の侵入を防止することにより扉本体20のスライド変位を円滑に行うとともに、扉本体20と開口部Waとの間に異物が挟まることによるシール性能の低下を防止することが可能となる。
【0047】
本実施形態に係る昇降扉10においては図4及び図5に示す如く、壁体Wにおける第一定滑車31と第一固定プーリP1の間、及び、第二定滑車32と第二固定プーリP2の間に、扉本体20を開位置で支持するための支持部40・40が設けられる。本実施形態において、左右の支持部40・40は左右対称に配置される以外は同じ構成であるため、以下では右側の支持部40についてのみ説明し、左側の支持部40については詳細な説明を省略する。
【0048】
支持部40は図6及び図7に示す如く、壁体Wの前面に固定される固定部40aと、固定部40aに回動可能に支持されるフック部材41と、固定部40aとフック部材41とを連結するダンパ42と、を備える。ダンパ42は、フック部材41の時計回りの変位に抵抗する(フック部材41の時計回りの変位速度が小さくなる)ように構成されている。
【0049】
フック部材41は、固定部40aに対して、その上端部が回動軸41aで回動可能に支持される板状部材である。本実施形態において、フック部材41は壁体Wに対して相対変位可能な変位係合部として形成される。フック部材41の下部には鉤状のフック部41bが形成されている。また、フック部材41における上下方向中途部であってフック部41bの上側には、鉛直方向に対して傾斜する被押圧部41cが形成されている。また、フック部材41における下端部であってフック部41bの下側には、鉛直方向に対して傾斜する傾斜部41dが形成されている。図6及び図7に示す如く、被押圧部41cと傾斜部41dとは傾斜方向が同じ向き(左上方から右下方に向かって)に形成されている。
【0050】
一方、扉本体20の上面においては図4及び図5に示す如く、支持部40・40の下方に位置する箇所に、被支持部21・21が上方に延出して固定される。被支持部21は、前後方向に平行に立設される二枚の支持板21aと、支持板21aの上端部を前後方向に互いに連結するピン部材21bと、を備える。本実施形態において、ピン部材21bは扉本体20に対して相対変位不能な固定係合部として形成される。
【0051】
昇降扉10においては図4及び図6(a)に示す如く、扉本体20が開位置に位置する際は、フック部材41におけるフック部41bとピン部材21bとが係合可能とされる。フック部材41とピン部材21bとが係合した「係合状態」においては、扉本体20が支持部40を介して壁体Wにより支持される、
【0052】
係合状態におけるフック部材41の位置は、回動軸41aから下方に垂下した位置であり、以下ではこのフック部材41の位置を「係合位置」と記載する。フック部材41は自然状態において、自重により係合位置に位置する。
【0053】
本実施形態において、扉本体20が開位置よりも高い所定位置(図6(c)を参照、以下ではこの扉本体20の位置を「上昇位置」と記載する)まで上昇した際には、フック部材41はピン部材21bと係合しない位置(以下ではこのフック部材41の「非係合位置」と記載する)に変位する。具体的には、扉本体20が上昇すると、図6(b)に示す如くピン部材21bがフック部材41の被押圧部41cに当接する。そして、扉本体20(被支持部21)が図6(c)に示す上昇位置まで上昇した際には、被押圧部41cがピン部材21bにより右側に押圧されることにより、フック部材41が大きく右側に回動変位されて非係合位置に位置する。
【0054】
その後、図6(d)及び(e)に示す如く扉本体20が下降する。この際、フック部材41はダンパ42により、非係合位置から係合位置に復帰するまでの変位に要する時間が所定時間以上となるように構成されている。このため、ピン部材21bはフック部材41と係合することがなく、扉本体20を支持部40の下方に変位させることが可能となる。
【0055】
逆に、扉本体20を支持部40で支持させる場合は、図7(a)に示す如く扉本体20が上昇すると、図7(b)に示す如くピン部材21bがフック部材41の傾斜部41dに当接する。そして、扉本体20が図7(c)に示す如くさらに上昇した際には、傾斜部41dがピン部材21bにより右側に押圧されてフック部材41が小さく回動変位される。その後、図7(d)に示す如く、フック部41bの上方で扉本体20が下降に転じることにより、図7(e)に示す如く、フック部材41におけるフック部41bとピン部材21bとが係合し、扉本体20が支持部40を介して壁体Wにより支持される。
【0056】
本実施形態に係る昇降扉10における壁体Wには図4及び図5に示す如く、ロープrに加わる張力の有無を検知する検知部50が設けられる。具体的には図8及び図9に示す如く、検知部50は右側の支持部40を構成する固定部40aに設けられる。
【0057】
検知部50は、回動レバー51、検知部ローラ52、接触片53、及び、接触部54を備えて構成される。回動レバー51は固定部40aに対して回動自在に軸支される。検知部ローラ52は回動レバー51の先端部に設けられ、ロープrの上側で回転可能とされる。接触片53は回動レバー51の中途部に設けられる。接触部54は接触片53が接触しているか否かを検知する。
【0058】
昇降扉10において、扉本体20が上側の開位置において支持部40で支持されている際は、図4及び図8に示す如く、ロープrに対して張力は加わらない。このため、検知部50における回動レバー51は図8に示す如く下方に位置し、接触片53は接触部54に接触する。これにより、ロープrに張力が加わっておらず、扉本体20が支持部40で安定的に支持されていることを検知することができる。
【0059】
一方、電動モータM又は手動ハンドルHを駆動させて扉本体20を昇降させている際は、図5及び図9に示す如く、ロープrに対して張力が加わっている。このため、検知部50における回動レバー51は図9に示す如く上方に位置し、接触片53は接触部54から離間する。これにより、ロープrに張力が加わっており、扉本体20がロープrにより吊支されていることを検知することができる。
【0060】
なお、昇降扉10において、扉本体20が下側の閉位置に位置する場合も、開位置と同様にロープrに対して張力は加わらない。即ち、検知部50は扉本体20が閉位置に位置する際も、扉本体20がガイドレール11・11の下端で安定的に支持されていることを検知することができる。
【0061】
上記の如く、本実施形態に係る昇降扉10においては、ロープrに加わる張力の有無を検知部50で検知することにより、扉本体20がロープrで吊支されているか、又は支持部40等を介して壁体Wに支持されているかを検知することを可能としている。換言すれば、本実施形態においては、扉本体20を吊支するロープrに対する負荷の有無を検知することを可能としている。
【0062】
なお、検知部50の位置及び構成は本実施形態に限定されるものではなく、壁体Wの側部や扉本体20の内部に設けることも可能である。但し、検知部50による検知精度を高めるという観点からは、本実施形態の如く、ロープrが自重により下方に位置する部分である第一定滑車31と第一固定プーリP1の間、又は、第二定滑車32と第二固定プーリP2の間に検知部50を設けることが好ましい。また、昇降扉10に検知部50を設けない構成とすることも可能である。
【0063】
上記の如く、本実施形態に係る昇降扉10によれば、扉本体20が上側の開位置に位置する際に、変位係合部であるフック部41bと、固定係合部であるピン部材21bとを係合させることにより、支持部40を介して扉本体20を壁体Wで支持することができる。このため、扉本体20が上側の開位置で静止し続けた場合でも、扉本体20の重量による負荷がロープrに対して継続して加わることがない。即ち、ロープrの変形等を抑制できるため、昇降扉10(扉本体20を昇降させる機構)の経年劣化の進行を抑制することが可能となる。
【0064】
より具体的には、扉本体20の荷重によりロープrに継続的に負荷が加わった場合、経年によりロープrが伸び変形してしまい、扉本体20の開位置又は閉位置が所定位置よりも下がってしまう虞がある。本実施形態に係る昇降扉10においては、開位置の扉本体20の荷重を支持部40で支持する構成により、ロープrに継続的に負荷が加わることを防止しているため、このような扉本体20の開位置又は閉位置の変位を抑制することができる。
【0065】
また、扉本体20の開閉検知の為に、検知部50のほかに例えばガイドレール11の内側などにセンサやリミットスイッチ等の検知手段を設けるとともにロープrに被検知部を設け、検知手段により被検知部を検知して扉本体20の位置を把握する構成とすることもできる。この場合、上記のようにロープrが伸び変形すると、扉本体20の開位置又は閉位置の誤検知が生じる虞がある。本実施形態に係る昇降扉10においては、上記の如くロープrに継続的に負荷が加わることを防止することにより、本構成においても誤検知の発生を防止することができる。
【0066】
なお、変位係合部及び固定係合部の形状及び配置構成は、本実施形態に限定されるものではなく、他の構成とすることも可能である。例えば、壁体Wに設けたフック部を固定係合部として、扉本体20に設けたピン部を変位係合部とすることもできる。また、壁体Wに変位係合部としてピン部を設け、扉本体20に固定係合部としてフック部を設けることもできる。また、壁体Wに固定係合部としてピン部を設け、扉本体20に変位係合部としてフック部を設けることもできる。さらに、変位係合部及び固定係合部はフックとピンに限定されるものではなく、フックとリング、レバーとピン等、互いに係合する構成であれば差し支えない。
【0067】
また、本実施形態に係る昇降扉10において、フック部材41にはダンパ42が設けられており、ダンパ42によりフック部材41が図6(c)に示す非係合位置から図6(e)に示す係合位置に復帰するまでの変位に要する時間が所定時間以上となるように構成されている。これにより、簡易な構成で、フック部材41が非係合位置から係合位置に変位する時間を確保して、扉本体20を支持部40の下方に変位させることができる。
【0068】
また、本実施形態に係る昇降扉10において、フック部材41は扉本体20が開位置に位置する際は、ピン部材21bと係合可能な係合位置に位置する。そして、扉本体20が図6(c)に示す上昇位置まで上昇した際には、フック部材41の被押圧部41cがピン部材21bに押圧されることにより、フック部材41が非係合位置に変位する。これにより、アクチュエータ等を用いることのない簡易な構成で、フック部材41を係合位置から非係合位置に変位させることができる。
【0069】
なお、ダンパ42に代えて図示しないアクチュエータを支持部40に設け、当該アクチュエータを用いてフック部材41を係合位置と非係合位置との間で変位させる構成とすることも可能である。具体的には、ピン部材21bとフック部41bとの係合を解除して扉本体20を閉位置に下降させる際は、ピン部材21bがフック部41bよりも上側に位置する間にアクチュエータによりフック部材41を非係合位置に位置させる。一方、ピン部材21bとフック部41bとを係合させて扉本体20を開位置で静止させる際は、ピン部材21bがフック部41bよりも上側に位置する間にアクチュエータによりフック部材41を係合位置に位置させる。このように、本構成によっても、フック部材41を非係合位置と係合位置との間で変位させて、扉本体20をフック部41bの上側又は下側に適切に昇降変位させることができる。
【0070】
また、本実施形態に係る昇降扉10において、フック部材41は壁体Wに対して回動変位可能に設けられている。そして、扉本体20が上昇位置まで上昇した際に、被押圧部41cがピン部材21bに押圧されることによりフック部材41が非係合位置に回動変位するように構成される。このように、本実施形態においては、フック部材41を回動変位可能とすることで、フック部材41の係合位置と非係合位置との変位を円滑に行うことを可能としている。
【0071】
なお、変位係合部であるフック部材41の変位の方法は、本実施形態における回動変位に限定されるものではなく、スライド変位等の他の変位の方法を採用することも可能である。但し、支持部40に支障が発生した場合でも、フック部材41を係合位置に位置させることができるという観点においては、本実施形態の如くフック部材41の上端部を回動可能に軸支する構成が好ましい。
【0072】
また、本実施形態に係る昇降扉10において、ピン部材21bは扉本体20における鉛直方向の中心線を軸として対称となる位置に二個設けられる。またフック部材41は、ピン部材21bに対応する位置に二個設けられる。換言すれば、昇降扉10においては、支持部40及び対応する被支持部21が、昇降扉10の中心線を軸として対称となる位置に二組設けられている。そして、それぞれのフック部材41・41は、中心線を軸として対称となる方向(本実施形態においては左右方向の外側)に変位可能とされる。
【0073】
上記の如く構成することにより、二個のフック部材41・41により扉本体20を安定して支持することができる。また、フック部材41・41の変位方向を対称とすることにより、扉本体20を支持部40・40で支持する際にピン部材21b・21bを介して扉本体20に加えられる力を相殺することができる。
【0074】
なお、昇降扉10において、支持部40、及び、これに対応する被支持部21を一組又は三組以上とすることも可能である。但し、扉本体20を支持する際の安定性及び設備コスト等という観点においては、本実施形態の如く支持部40と被支持部21とを二組設ける構成とすることが好ましい。
【符号の説明】
【0075】
10 昇降扉(扉構造) 11 ガイドレール
11a 溝形状 13 傾斜部材
15 カバー部材 15a カバー開口部
15b カバープレート 16 閉塞部材
16L 左側閉塞部材 16R 右側閉塞部材
19 ヒンジ 20 扉本体
21 被支持部 21a 支持板
21b ピン部材(固定係合部)
26U 開放側ガイドローラ
26D 閉塞側ガイドローラ
30L 左側扉滑車 30R 右側扉滑車
31 第一定滑車 32 第二定滑車
40 支持部 40a 固定部
41 フック部材(変位係合部)
41a 回動軸 41b フック部
41c 被押圧部 41d 傾斜部
42 ダンパ
50 検知部 51 回動レバー
52 検知部ローラ 53 接触片
54 接触部 G 床面
M 電動モータ ML 左側モータ
MR 右側モータ H 手動ハンドル
P1 第一固定プーリ P2 第二固定プーリ
U 矢印 D 矢印
R1・2 矢印 W 壁体
Wa 開口部 P パッキン
r ロープ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9