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特許7510070情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-25
(45)【発行日】2024-07-03
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240626BHJP
【FI】
G06Q30/0207 372
G06Q30/0207 378
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022053346
(22)【出願日】2022-03-29
(62)【分割の表示】P 2019233430の分割
【原出願日】2019-12-24
(65)【公開番号】P2022088525
(43)【公開日】2022-06-14
【審査請求日】2022-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】犬塚 祥敬
(72)【発明者】
【氏名】若林 良
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 智紀
(72)【発明者】
【氏名】小藤 嵩
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-191978(JP,A)
【文献】特開2014-197251(JP,A)
【文献】特開2010-055370(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザの第1アカウントに関する情報と、前記第1アカウントに連携された第2アカウントに関する連携情報とをユーザ識別情報と対応付けて記憶する記憶部と、
前記ユーザのユーザ端末と通信する通信部と、
前記ユーザ端末から所定のリンク付き情報へのアクセス要求を受信した場合に、前記連携情報を基に当該ユーザの第1アカウントに連携された前記第2アカウントが存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合に前記ユーザの前記第2アカウントに対して所定のポイントが付与され前記第1アカウントに対して前記ポイントが付与されず、存在しないと判定した場合に前記第1アカウントに対して前記ポイントが付与され前記第2アカウントに対して前記ポイントが付与されないようにポイント付与処理を制御する制御部と
を具備する情報処理システム。
【請求項2】
複数のユーザの第1アカウントに関する情報と、前記第1アカウントに連携された第2アカウントに関する連携情報とをユーザ識別情報と対応付けて記憶し、
前記ユーザのユーザ端末から所定のリンク付き情報へのアクセス要求を受信した場合に、前記連携情報を基に当該ユーザの第1アカウントに連携された前記第2アカウントが存在するか否かを判定し、
前記第2アカウントが存在すると判定した場合に前記ユーザの前記第2アカウントに対して所定のポイントが付与され前記第1アカウントに対して前記ポイントが付与されず、存在しないと判定した場合に前記第1アカウントに対して前記ポイントが付与され前記第2アカウントに対して前記ポイントが付与されないようにポイント付与処理を制御する
コンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項3】
情報処理装置に、
複数のユーザの第1アカウントに関する情報と、前記第1アカウントに連携された第2アカウントに関する連携情報とをユーザ識別情報と対応付けて記憶するステップと、
前記ユーザのユーザ端末から所定のリンク付き情報へのアクセス要求を受信した場合に、前記連携情報を基に当該ユーザの第1アカウントに連携された前記第2アカウントが存在するか否かを判定するステップと、
前記第2アカウントが存在すると判定した場合に前記ユーザの前記第2アカウントに対して所定のポイントが付与され前記第1アカウントに対して前記ポイントが付与されず、存在しないと判定した場合に前記第1アカウントに対して前記ポイントが付与され前記第2アカウントに対して前記ポイントが付与されないようにポイント付与処理を制御するステップと
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ端末のユーザによる操作等に応じてユーザにポイントを付与するための情報処理を実行する情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、広告情報等を掲載したウェブサイトをユーザが閲覧した場合にユーザにポイントを付与する技術が存在する。例えば下記特許文献1には、 ユーザがバナー広告をクリックして広告ページを閲覧したことを条件にユーザにポイントを獲得させるコンピュータシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-235951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、昨今では、ユーザは様々な異なるサービスにそれぞれアカウントを有しており、それらサービスから別個にポイントを付与されている場合も多い。しかしながら、上記技術では、上記URLは特定の1つのアカウントに対するポイント付与にしか対応しておらず、他のアカウントについてポイントを獲得させるには別途URLが必要となる。
【0005】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、1つのコンテンツを介してユーザの1または複数のアカウントのいずれかに対してポイントを付与することが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る情報処理システムは、記憶部と、通信部と、制御部とを有する。上記記憶部は、複数のユーザの第1アカウントに関する情報と、上記第1アカウントに連携された第2アカウントに関する連携情報とをユーザ識別情報と対応付けて記憶すると共に、ウェブページに掲載されるコンテンツを記憶する。上記通信部は、上記ユーザのユーザ端末と通信する。上記制御部は、上記ユーザ端末から上記コンテンツの表示要求を受信した場合に、上記コンテンツを掲載したウェブページを上記ユーザ端末へ送信するとともに、上記連携情報を基に当該ユーザの第1アカウントに連携された上記第2アカウントが存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合に上記ユーザの上記第2アカウントに対して所定のポイントが付与され、存在しないと判定した場合に上記第1アカウントに対して上記ポイントが付与されるようにポイント付与処理を制御する。
【0007】
この構成により情報処理システムは、ユーザからコンテンツの表示要求を受信した場合に当該ユーザの第1アカウントに連携された第2アカウントの有無を確認することで、1つのコンテンツを介してユーザの1または複数のアカウントのいずれかに対してポイントを付与することができる。当該情報処理システムは、1または複数の情報処理装置で構成されうる。
【0008】
上記制御部は、上記ユーザ識別情報が埋め込まれた上記コンテンツへのハイパーリンクが設定されたリンク情報を上記ユーザ端末へ送信し、当該ハイパーリンクを介して上記コンテンツの表示要求を受信した場合に上記埋め込まれたユーザ識別情報を取得することで上記連携された第2アカウントが存在するか否かを判定してもよい。
【0009】
ここでハイパーリンクが設定された情報は、電子メールやプッシュ通知等でユーザ端末へ送信されてもよい。
【0010】
上記コンテンツはサービス施設情報であってもよい。この場合上記制御部は、上記連携された第2アカウントが存在するユーザのユーザ端末へ、利用に応じて上記第2アカウントに対してポイントが付与されるサービス施設情報へのハイパーリンクが設定されたリンク情報を送信し、上記連携された第2アカウントが存在しないユーザのユーザ端末へ、利用に応じて上記第1アカウントに対してポイントが付与されるサービス施設情報へのハイパーリンクが設定されたリンク情報を送信してもよい。
【0011】
これにより情報処理システムは、ポイントの付与先のアカウントに対応したサービス施設をユーザに紹介することができる。
【0012】
本発明の他の形態に係る情報処理方法は、
複数のユーザの第1アカウントに関する情報と、上記第1アカウントに連携された第2アカウントに関する連携情報とをユーザ識別情報と対応付けて記憶すると共に、ウェブページに掲載されるコンテンツを記憶し、
上記ユーザのユーザ端末から上記コンテンツの表示要求を受信した場合に、上記コンテンツを掲載したウェブページを上記ユーザ端末へ送信するとともに、上記連携情報を基に当該ユーザの第1アカウントに連携された上記第2アカウントが存在するか否かを判定し、
上記第2アカウントが存在すると判定した場合に上記ユーザの上記第2アカウントに対して所定のポイントが付与され、存在しないと判定した場合に上記第1アカウントに対して上記ポイントが付与されるようにポイント付与処理を制御する、ことを含む。
【0013】
本発明の他の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、
複数のユーザの第1アカウントに関する情報と、上記第1アカウントに連携された第2アカウントに関する連携情報とをユーザ識別情報と対応付けて記憶すると共に、ウェブページに掲載されるコンテンツを記憶するステップと、
上記ユーザのユーザ端末から上記コンテンツの表示要求を受信した場合に、上記コンテンツを掲載したウェブページを上記ユーザ端末へ送信するとともに、上記連携情報を基に当該ユーザの第1アカウントに連携された上記第2アカウントが存在するか否かを判定するステップと、
上記第2アカウントが存在すると判定した場合に上記ユーザの上記第2アカウントに対して所定のポイントが付与され、存在しないと判定した場合に上記第1アカウントに対して上記ポイントが付与されるようにポイント付与処理を制御するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明によれば、1つのコンテンツを介してユーザの1または複数のアカウントのいずれかに対してポイントを付与することができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供システムの構成を示した図である。
図2】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバのハードウェア構成を示した図である。
図3】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバが有するデータベースの構成を示した図である。
図4】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバによる、DM送信処理の流れを示したフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバによる、ポイント付与処理の流れを示したフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態において飲食店情報提供サーバによってユーザ端末に送信され表示されるDMの例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0017】
[システムの構成]
図1は、本実施形態に係る飲食店情報提供システムの構成を示した図である。
【0018】
同図に示すように、このシステムは、インターネット50上の飲食店情報提供サーバ100と、複数のユーザ端末200と、複数の飲食店端末300と、他のEC(E-Commerce)サーバ400とを含む。
【0019】
飲食店情報提供サーバ100は、飲食店に関する情報を掲載したポータルサイトを運営するウェブサーバである。飲食店情報提供サーバ100は、複数のユーザ端末200及び複数の飲食店の飲食店端末300とインターネット50を介して接続されている。
【0020】
飲食店情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトにおいて、ユーザ端末200のユーザ向けに飲食店情報の検索システムを提供する。具体的には、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの検索要求に基づいて検索条件に合致する飲食店情報を検索し、検索結果を掲載したWebページを生成してユーザ端末200へ送信する。また飲食店情報提供サーバ100は、当該飲食店情報を閲覧したユーザのユーザ端末200からの、いずれかの飲食店に対する予約受付処理を代行する。
【0021】
ユーザ端末200(200A,200B,200C...)は、ユーザにより使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)、ノートブックPC、デスクトップPC等である。ユーザ端末200は、飲食店情報提供サーバ100へアクセスし、上記Webページを受信してブラウザ等により画面に表示する。
【0022】
ユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて飲食店の検索条件を決定し、当該検索条件に基づく飲食店検索要求を飲食店情報提供サーバ100へ送信する。本実施形態では、飲食店の所在エリア(最寄駅)やジャンル、価格帯等、予め設定された検索条件をユーザ端末200のユーザが選択することで検索要求の送信が可能である。そしてユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて、上記検索結果として表示されたいずれかの飲食店に対する予約要求を飲食店情報提供サーバ100へ送信可能である。
【0023】
ユーザが上記ポータルサイトを介して飲食店の予約等の各種サービスを利用するには、ユーザは上記飲食店情報提供サーバ100が提供するサービスの会員としてのアカウント(ID)を有し、当該アカウントを用いて上記ポータルサイトにログインする必要がある。ユーザが当該アカウントで所定のサービスを利用した場合、当該サービスの内容に応じたポイントがユーザ(のアカウント)に付与される。
【0024】
また一方で飲食店情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトに掲載される飲食店(加盟店)向けに、飲食店情報の管理画面(Webページ)を提供している。飲食店端末300のユーザは、当該管理画面を介して、上記検索結果として一般ユーザに提供されるWebページ上の飲食店情報を編集・更新し、当該Webページを上記ポータルサイト上にアップロードすることができる。
【0025】
飲食店端末300(300A,300B,300C...)は、各飲食店に設置されている端末であり、タブレットPC、ノートブックPC、デスクトップPC等である。飲食店端末300は、管理者の操作に基づいて、上記飲食店情報の編集・更新等、自身の飲食店情報に関する処理を飲食店情報提供サーバ100との通信により実行することが可能である。
【0026】
また他のECサーバ400は、飲食店情報提供サーバ100と同様に会員向けのECサービスを提供している。ユーザ端末200のユーザは、当該ECサーバ400が提供するサービスを利用するには、会員としてのアカウントを有し、当該アカウントを用いて上記ポータルサイトにログインする必要がある。ユーザが当該アカウントで所定のサービスを利用した場合も、当該サービスの内容に応じたポイントがユーザ(のアカウント)に付与される。
【0027】
本実施形態では、ユーザ端末200のユーザは、飲食店情報提供サーバ100が提供する飲食店情報提供サービスを利用するためのアカウント(以下、第1アカウント)と、他のECサーバ400が提供するECサービスを利用するためのアカウント(以下、第2アカウント)とを、所定の連携要求手続によって連携させることが可能である。
【0028】
また本実施形態では、飲食店情報提供サーバ100は、上記ユーザ端末200へ、飲食店情報の検索要求に応じて飲食店情報を提供可能なほか、飲食店とユーザとの間の、予約等に関するメッセージの送受信を飲食店に代わって実行する。また飲食店情報提供サーバ100は複数の飲食店を紹介する飲食店広告情報を掲載したDM(ダイレクトメール)を例えば定期的にユーザ端末200へ送信する。
【0029】
そして飲食店情報提供サーバ100は、ユーザが、上記DMに掲載された飲食店広告情報に設定されたハイパーリンクから、詳細な飲食店情報を掲載したウェブページにアクセスした場合に、第1アカウントと第2アカウントの連携の有無に応じていずれかのアカウントに対してポイントが付与されるようにポイント付与処理を制御することが可能である。当該ポイント付与処理の詳細については後述する。
【0030】
[飲食店情報提供サーバのハードウェア構成]
図2は、上記飲食店情報提供サーバ100のハードウェア構成を示した図である。同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入出力インタフェース15、及び、これらを互いに接続するバス14を備える。
【0031】
CPU11は、必要に応じてRAM13等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら飲食店情報提供サーバ100の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM12は、CPU11に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0032】
入出力インタフェース15には、表示部16、操作受付部17、記憶部18、通信部19等が接続される。
【0033】
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic ElectroLuminescence Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
【0034】
操作受付部17は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の入力装置である。操作受付部17がタッチパネルである場合、そのタッチパネルは表示部16と一体となり得る。
【0035】
記憶部18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部18には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0036】
後述するが、特に本実施形態において、記憶部18は、後述するポイント付与処理に必要なアプリケーション等のプログラムの他、飲食店情報データベース、ユーザ情報データベース、及びDM情報データベースを有している。
【0037】
通信部19は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)や無線LAN等の無線通信用の各種モジュールであり、上記ユーザ端末200との間の通信処理を担う。
【0038】
なお、図示しないが、ユーザ端末200及び飲食店端末300の基本的なハードウェア構成も上記飲食店情報提供サーバ100のハードウェア構成と略同様である。
【0039】
[飲食店情報提供サーバのデータベース構成]
図3は、上記飲食店情報提供サーバ100が有するデータベースの構成を示した図である。
【0040】
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、記憶部18に、飲食店情報データベース31、ユーザ情報データベース32、DM情報データベース33を有している。
【0041】
飲食店情報データベース31は、飲食店毎に、その飲食店の店名、所在位置(住所または緯度経度)情報、エリア情報、アクセス情報(最寄り駅情報、最寄り駅からの徒歩距離情報)電話番号、その飲食店を識別するID(店舗ID)、その飲食店の業態・サービスのカテゴリ情報、その飲食店を紹介する情報(店舗のPR文等の店舗の特徴を示す情報、飲食店が行うイベント情報等)、飲食店に関する(飲食店を紹介する)画像データ、飲食店が提供するメニューに関するメニュー情報、平均予算情報、営業時間、ウェブサイトURL等の情報等を記憶している。これらの情報は、各飲食店の飲食店端末300から、飲食店情報提供サーバ100が提供する管理画面を介して入力されたものである。また飲食店情報データベース31には、各飲食店における予約受付状況を示す情報(予約台帳情報)が記憶されていてもよい。
【0042】
上記メニュー情報は、上記ポータルサイト上の各飲食店のサイトに掲載されるメニューに対応する情報であり、各飲食店が提供可能な複数のメニューのメニュー名を、飲食店毎に記憶している。当該メニュー情報は、例えば前菜/メイン、ランチ/ディナー/コース等のメニューカテゴリ毎に記憶されてもよい。またメニュー情報としては、メニュー名や値段、説明等を示す文字情報の他、当該メニューを撮影した写真等の画像情報も対応付けて記憶される。
【0043】
上記エリア情報としては、広さ単位の異なる複数のエリアに関する情報が含まれる。広いエリアとしては例えば都道府県や市区町村、狭いエリアとしては例えば駅から数百m以内(例えば、「銀座エリア」)、それらの間の広さのエリアとして、例えば駅から1km以内のエリアや、複数の駅周辺エリアがまとまったエリア(例えば、「銀座・新橋・有楽町エリア」)等が挙げられるが、これらに限られない。これにより、同じ飲食店でも、その広さによって複数のエリアに紐付けられていることになる。
【0044】
上記カテゴリ情報は、例えば和食、中華、イタリアン、フレンチ、焼肉等のメインカテゴリの他、和食における焼き鳥・天ぷら等、イタリアンにおけるパスタ・ピザ等のより詳細なサブカテゴリを含んでいてもよい。
【0045】
ユーザ情報データベース32は、ユーザ端末200を所有する、上記飲食店情報提供サーバ100が提供する上記ポータルサイトを介した飲食店情報サービスの利用者(会員)であるユーザに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報データベース32は、ユーザID、パスワード、氏名、メールアドレス(その他のメッセージの宛先となる情報)、電話番号、住所、年齢(層)、性別、誕生日等の情報をユーザ毎に記憶している。
【0046】
またユーザ情報データベース32には、上記第1アカウントに連携された第2アカウントが存在する場合には当該第2アカウントに関する情報(以下、連携情報)も上記ユーザIDと対応付けて記憶される。当該連携情報は、ユーザ端末200から飲食店情報提供サーバ100に対して第2アカウントとの連携要求が送信された場合に記憶される他、連携先の第2アカウントを管理する他のECサーバ400に対してユーザ端末200から第1アカウントとの連携要求が送信された場合に、当該他のECサーバ400から受信され記憶されてもよい。
【0047】
さらにユーザ情報データベース32は、これまでにユーザに付与されたポイントに関する情報も記憶している。当該ポイントに関する情報としては、上記第1アカウントに連携されたアカウントが存在しない場合には当該第1アカウントについて付与されたポイントに関する情報が記憶され、第1アカウントに連携された第2アカウントが存在する場合には、第1アカウントに付与されたポイントに加えて、第2アカウントについて付与されたポイントに関する情報が記憶される。
【0048】
DM情報データベース33は、ユーザ端末200へ送信されるダイレクトメールの原稿データと、ダイレクトメール上に掲載される飲食店広告情報(飲食店名、紹介用写真、ハイパーリンクされるウェブサイトURL等)を記憶している。当該DMの原稿データは、DMの定期的な配信日毎に作成され記憶される。
【0049】
DMは例えば電子メール(SMTPを使用したもののほか、ウェブメールやショートメッセージサービスを含む)の形式で配信されるが、インスタントメッセージ等の他の形式(プル式、プッシュ式を問わない)で配信されてもよい。
【0050】
またDM情報データベース33には、当該DMに掲載された飲食店広告情報中の上記ハイパーリンクから飲食店情報の上記URLへのアクセスログを示す情報も記憶される。当該アクセスログ情報には、ユーザ毎及び飲食店広告情報(URL)毎に、同一ユーザからの何回目のアクセスであるかを示す情報も記憶される。これは、後述するように、本実施形態では、1つのURLに対する1回目のアクセスに対してのみユーザにポイントが付与される仕様とされているためである。
【0051】
これら各データベースは、後述する飲食店情報提供サーバ100によるポイント付与処理において、必要に応じて相互に参照されて用いられる。
【0052】
[飲食店情報提供サーバの動作]
次に、以上のように構成された飲食店情報提供サーバ100の動作について説明する。当該動作は、飲食店情報提供サーバ100のCPU11及び通信部19等のハードウェアと、記憶部18に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、CPU11を動作主体とする。
【0053】
図4は、飲食店情報提供サーバ100による、DM配信処理の流れを示したフローチャートである。
【0054】
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100のCPU11は、まず、予め設定されたDMの配信日時が到来したか否かを判断する(ステップ41)。
【0055】
DM配信日時が到来したと判断した場合(Yes)、CPU11は、DM情報データベース32に記憶されているDM原稿データ及び飲食店広告情報を基に、DM原稿を作成する(ステップ42)。
【0056】
具体的には、CPU11は、配信先のユーザのメールアドレス毎に、DMに掲載される飲食店広告情報中の、飲食店情報掲載ページへのハイパーリンクの末尾に、ユーザID(またはその他のユーザ識別情報)をハッシュ値として埋め込んでDM原稿を作成する。当該ハイパーリンクは、飲食店情報提供サーバ100の上記アクセスログ収集用のURLを介して上記飲食店情報掲載ページのURLにリダイレクトされるように設定されている。なお、ウェブページの内容自体はリダイレクト元とリダイレクト先で変わらないため、ユーザは当該リダイレクト処理を意識しないで済む。
【0057】
そしてCPU11は、上記作成したDMをユーザのメールアドレス毎に配信する(ステップ43)。
【0058】
図5は、飲食店情報提供サーバ100による、ポイント付与処理の流れを示したフローチャートである。
【0059】
同図に示すように、CPU11は、上記配信されたDM内の飲食店広告情報を介して、飲食店情報掲載ページにアクセスがあったか否か(飲食店情報掲載ページの表示要求を受信したか否か)を判断する(ステップ44)。当該判断は、当該飲食店掲載ページへリダイレクトされる前に飲食店情報提供サーバ100へアクセスがあることで可能となる。
【0060】
上記飲食店掲載ページにアクセスがあったと判断した場合(Yes)、CPU11は、上記リダイレクト元のURLの末尾に埋め込まれたユーザIDを取得する(ステップ45)。
【0061】
続いてCPU11は、上記ユーザによる上記飲食店情報掲載ページへのアクセスが1回目のアクセスであるか否かを、上記DM情報データベース33内のアクセスログを参照することで判断する(ステップ46)。
【0062】
本実施形態では、ポイント付与はユーザによる飲食店掲載ページへの1回目のアクセス時に限られる仕様となっているため、上記アクセスが2回目以降のアクセスであると判断した場合(No)、CPU11はポイント付与処理を終了する。
【0063】
一方、上記アクセスが1回目のアクセスであると判断した場合(Yes)、CPU11は、上記ユーザ情報データベース32を参照して、上記取得したユーザIDに対応するユーザが、第1アカウントに連携された第2アカウントを有するか否かを判断する(ステップ47)。
【0064】
上記ユーザの第1アカウントが第2アカウントに連携していないと判断した場合(No)、CPU11は、第1アカウントに所定のポイントを付与する(ステップ48)。
【0065】
一方、上記ユーザの第1アカウントが第2アカウントに連携していると判断した場合(No)、CPU11は、上記第2アカウントを管理する他のECサーバ400に対して、所定のポイントの付与(第2アカウントに対応するポイントデータの加算更新)を要求する(ステップ49)。
【0066】
図5は、飲食店情報提供サーバ100が生成しユーザ端末200上で表示される上記DMの例を示した図である。
【0067】
両図に示すように、各DMには、例えば横に2つ、縦に2つ、マトリクス状に配置された4つの飲食店広告情報51(51a,51b,51c,51d)が掲載されている。各飲食店広告情報51は、例えば矩形状の領域からなり、例えば飲食店名、紹介写真、最寄駅情報、おすすめ情報、予約受付ボタン等を有する。飲食店名には当該飲食店の飲食店情報掲載ページへのハイパーリンクが設定されている。
【0068】
そして、ユーザ端末200のユーザが当該ハイパーリンクをクリック(またはタップ)することで、上述したポイント付与処理が実行される。
【0069】
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末へ送信したDM内の飲食店広告情報を介して、ユーザから飲食店情報掲載ページの表示要求を受信した場合に当該ユーザの第1アカウントに連携された第2アカウントの有無を確認することで、1つのコンテンツ(飲食店情報)を介してユーザの1または複数のアカウントのいずれかに対してポイントを付与することができる。
【0070】
また、上記飲食店情報掲載ページへのハイパーリンクにユーザIDが埋め込まれることで、ユーザにログインを要求することなく第2アカウントとの連携有無を判断してそれに応じたポイント付与先へポイントを付与することができる。
【0071】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0072】
上述の実施形態において、ユーザ端末200へ送信されるDMに掲載される飲食店広告情報はユーザ間で同一であったが、ユーザの上記第2アカウントへの連携の有無によって当該飲食店広告情報の内容が異なっていてもよい。
【0073】
すなわち、CPU11は、上記連携された第2アカウントが存在するユーザのユーザ端末200に対しては、その利用に応じて第2アカウントに対してポイントが付与される飲食店の飲食店情報掲載ページへのハイパーリンクが設定された飲食店広告情報を送信し、上記連携された第2アカウントが存在しないユーザのユーザ端末200に対しては、利用に応じて第1アカウントに対してポイントが付与される飲食店の飲食店情報掲載ページへのハイパーリンクが設定された飲食店広告情報を送信してもよい。これにより飲食店情報提供サーバ100は、ポイントの付与先のアカウントに対応した飲食店をユーザに紹介することができる。
【0074】
上述の実施形態では、送信するDMに掲載される飲食店広告情報へのハイパーリンクの末尾にユーザIDがハッシュ値として埋め込まれることで、飲食店情報提供サーバ100が当該ハイパーリンクにアクセスがあった場合にユーザIDを基に第2アカウントの連携の有無を判定していた。これに代えて、飲食店情報提供サーバ100は、上記ハイパーリンクの末尾にユーザIDのみならず当該ユーザの第2アカウントの連携の有無を示す値を埋め込んでDMを送信してもよい。これにより飲食店情報提供サーバ100は、連携の有無をDM送信前に判定してハイパーリンクにアクセスがあった場合に即座にポイント付与処理を進めることができる。
【0075】
また、飲食店情報提供サーバ100がユーザIDを取得する方法は、上記ハイパーリンク末尾への埋め込みに限られない。例えば、飲食店情報提供サーバ100は、例えばユーザがハイパーリンクのクリック時に第1のアカウントに既にログインしている場合には、飲食店情報掲載ページへのリダイレクト前の飲食店情報提供サーバ100へのアクセス時にCookieによりユーザIDを取得してもよい。
【0076】
上述の実施形態では、飲食店情報掲載ページへのハイパーリンク付きの飲食店広告情報がDMによってユーザ端末200へ送信され、当該ハイパーリンク情報を介してユーザ端末200から飲食店情報掲載ページへアクセスがあった場合に第1アカウント又は第2アカウントへのポイント付与処理が実行された。しかし、当該ポイント付与処理が実行されるのはDM送信時に限られない。例えば、ユーザがウェブサイトを閲覧中にウェブページ上のバナー等のリンク付き情報から飲食店情報掲載ページへアクセスすることで上記ポイント付与処理が実行されてもよい。
【0077】
この場合CPU11は、上記リンク付情報の送信前または送信後に、ユーザから第1アカウントに関する情報(ログイン要求)を受信することで、前記第1アカウントに連携された第2アカウントが存在するか否かを判断し、上記ユ-ザ端末が上記ハイパーリンクにアクセスした場合に、当該第2アカウントが存在する場合には当該第2アカウントに対して所定のポイントが付与され、当該第2アカウントが存在しない場合には上記第1アカウントに対して上記ポイントが付与されるようにポイント付与処理を制御してもよい。
【0078】
すなわち、CPU11は、ユーザが上記ハイパーリンクにアクセスした場合に、ユーザが第1アカウントにログインしていない場合には、ユーザ端末200へログイン要求画面を送信しログイン処理を完了させることで、第1アカウントに連携された第2アカウントの存在を判断し、その結果に応じて第1アカウントまたは第2アカウントのいずれかにポイントが付与されるようにポイント付与処理を制御してもよい。
【0079】
またCPU11は、上記リンク付情報の送信前であって上記ユーザ端末が上記第1アカウントにログインしている間にバックグラウンドで上記連携された第2アカウントの存在を予め判断し、その結果に応じて第1アカウントまたは第2アカウントのいずれかにポイントが付与されるようにポイント付与処理を制御してもよい。この場合においてCPU11は、当該連携された第2アカウントが存在する場合には、上記リンク付情報において当該第2アカウントに対して上記ポイントが付与されることを示す情報を掲載してもよい。
【0080】
上述の実施形態においては、DMに掲載されるコンテンツとして飲食店の飲食店広告情報が挙げられたが、掲載されるコンテンツは飲食店広告情報に限られず、例えば飲食店以外のサービス施設(宿泊施設、娯楽施設、施術施設等)や商品の広告情報であってもよいし、商品や飲食店またはそれ以外のサービス施設に関するニュース記事やインタビュー記事等であっても構わない。
【0081】
本願の特許請求の範囲に記載された発明のうち、「情報処理方法」と記載された発明は、その各ステップを、ソフトウェアによる情報処理によりコンピュータ等の少なくとも1つの装置が自動的に行うものであり、人間がコンピュータ等の装置を用いて行うものではない。すなわち、当該「情報処理方法」は、コンピュータ・ソフトウェアによる情報処理方法であって、コンピュータという計算道具を人間が操作する方法ではない。
【符号の説明】
【0082】
11…CPU
18…記憶部
19…通信部
31…飲食店情報データベース
32…ユーザ情報データベース
33…DM情報データベース
51…飲食店広告情報
100…飲食店情報提供サーバ
200…ユーザ端末
300…飲食店端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6