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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-25
(45)【発行日】2024-07-03
(54)【発明の名称】コンピュータ作業用の手首支持具
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/02 20060101AFI20240626BHJP
【FI】
G06F3/02 400
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022547863
(86)(22)【出願日】2021-02-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-30
(86)【国際出願番号】 KR2021001395
(87)【国際公開番号】W WO2021158006
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2022-10-04
(31)【優先権主張番号】10-2020-0013418
(32)【優先日】2020-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0021978
(32)【優先日】2020-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522311668
【氏名又は名称】キム,ウン キョン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】キム,ウン キョン
【審査官】▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録実用新案第20-0221051(KR,Y1)
【文献】特開2004-129838(JP,A)
【文献】登録実用新案第3142725(JP,U)
【文献】特開2004-185125(JP,A)
【文献】特開2003-061995(JP,A)
【文献】特開2002-207552(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームの本体(110)と、支持部材(120)とを含み、前記本体(110)は、床部(113)と、前記床部(113)の幅方向の両側から上向き延長された側面部(111)とを含み、
前記支持部材(120)は、伸長可能な材質の支持本体(121)を含み、
前記支持本体(121)は、前記床部(113)と両側側面部(111)の外面に沿って延長され、前記床部(113)から上向き離隔して、両側側面部(111)の間において幅方向に延長されて閉回路をなして備えられることを特徴とするコンピュータ作業用の手首支持具(100)であって、
前記支持部材(120)は、伸長可能な材質からなり、幅方向の両側が支持本体(121)に結合された支持延長部(122)をさらに含み、前記支持延長部(122)は、前記支持本体(121)の上部に備えられ、前記支持延長部(122)と前記支持本体(121)との間には、手が挿入されて着用される着用部(S)が形成され、
前記支持部材(120)は、閉回路結合手段(125)をさらに含み、前記閉回路結合手段(125)は、前記支持本体(121)の一側端部の外面に備えられた閉回路第1結合部(125b)と、前記閉回路第1結合部(125b)から前記支持本体(121)の長手方向に離隔して、前記閉回路第1結合部(125b)が備えられた反対面に備えられ、前記閉回路第1結合部(125b)に着脱可能に結合される閉回路第2結合部(125a)と、からなり、前記支持本体(121)は、前記閉回路第1結合部(125b)と前記閉回路第2結合部(125a)が結合されて閉回路をなすことを特徴とするコンピュータ作業用の手首支持具(100)。
【請求項2】
前記側面部(111)には、床部から上向き離隔した位置に側方に貫通された設置孔(111a)が形成され、前記支持本体(121)は、両側側面部(111)の設置孔(111a)を通過し、前記閉回路第1結合部(125b)と前記閉回路第2結合部(125a)が結合されて閉回路をなすことを特徴とする請求項に記載のコンピュータ作業用の手首支持具(100)。
【請求項3】
前記側面部(111)には、上下方向に離隔して、複数の設置孔(111a)が形成されたことを特徴とする請求項に記載のコンピュータ作業用の手首支持具(100)。
【請求項4】
前記支持部材(120)は、第1結合手段(123)をさらに含み、前記支持延長部(122)は、一側側面部(111)の外側において前記支持本体(121)から延長され、側面部(111)間の間隔よりも長い長さを有し、前記第1結合手段(123)は、前記支持延長部(122)の端部の前記支持本体(121)に向かう面に備えられた第1結合部(123a)と、前記第1結合部(123a)に着脱可能に結合され、他側側面部(111)の外側として前記支持本体(121)の外面に備えられた第2結合部(123b)と、からなり、前記支持延長部(122)は、前記第1結合部(123a)と前記第2結合部(123b)が結合され、幅方向の両側が前記支持本体(121)に結合されることを特徴とする請求項に記載のコンピュータ作業用の手首支持具(100)。
【請求項5】
前記側面部(111)は、上部の前後方向の両側から上向き延長された本体延長部(111f)をさらに含み、前記床部(113)から上向き離隔して、両側側面部(111)の間において幅方向に延長された前記支持本体(121)部分は、両側側面部(111)の本体延長部(111f)の間を経ることを特徴とする請求項に記載のコンピュータ作業用の手首支持具(100)。
【請求項6】
前記側面部(111)は、前記本体延長部(111f)の端部から前後方向に内向延長され、端部が離隔して向い合う本体突起(111g)をさらに含み、前記床部(113)から上向き離隔して、両側側面部(111)の間において幅方向に延長された前記支持本体(121)部分は、前記本体突起(111g)の下部に位置することを特徴とする請求項に記載のコンピュータ作業用の手首支持具(100)。
【請求項7】
ッション部材(160)をさらに含み、前記クッション部材(160)は、前記床部(113)から上向き離隔して、両側側面部(111)の間において幅方向に延長された支持本体部分(121-2)を取り囲んで備えられることを特徴とする請求項に記載のコンピュータ作業用の手首支持具(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ作業用の手首支持具に係り、マウスやキーボードの使用時に着用するコンピュータ作業用の手首支持具に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータのキーボードとマウスは、机に位置させた状態で、必要な情報を入力させるために使われる。キーボードやマウスを使っていたら、手首がくじけ、手首に無理がかかり、手首がうずくような感じがし、手根管症候群の原因になり得る。
【0003】
このような問題点を解決するために、多様なリストレストが公知されているが、キーボードやマウスの両方に対して使うことができず、手首を単に下から支える構造であり、机に長く伸びて設置されなければならず、手首に弾力を持たせて支持することができず、手首を使い力で締めすぎるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記した従来技術が有する問題点を解決するためになされたものであって、キーボード作業時やマウス作業時の両方に対して使うことができ、手首に弾力を持たせて楽に支持し、着脱が容易であり、高さ及び弾力の調節が可能なコンピュータ作業用の手首支持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した目的のために、本発明は、フレームの本体と、支持部材とを含み、前記本体は、床部と、前記床部の幅方向の両側から上向き延長された側面部とを含み、前記支持部材は、伸長可能な材質の支持本体を含み、前記支持本体は、前記床部と両側側面部の外面に沿って延長され、床部から上向き離隔して、両側側面部の間において幅方向に延長されて閉回路をなすコンピュータ作業用の手首支持具を提供する。
【0006】
上記において、支持部材は、伸長可能な材質からなり、幅方向の両側が支持本体に結合された支持延長部をさらに含み、前記支持延長部は、支持本体の上部に備えられ、支持延長部と支持本体との間には、手が挿入されて着用される着用部が形成されたことを特徴とする。
【0007】
上記において、支持部材は、第1結合手段をさらに含み、前記支持延長部は、一部分の側面部の外側において支持本体から延長され、側面部間の間隔よりも長い長さを有し、前記第1結合手段は、支持延長部の端部の支持本体に向かう面に備えられた第1結合部と、前記第1結合部に着脱可能に結合され、他側側面部の外側として支持本体の外面に備えられた第2結合部と、からなり、前記支持延長部は、第1結合部と第2結合部が結合され、幅方向の両側が支持本体に結合されることを特徴とする。
【0008】
上記において、支持部材は、閉回路結合手段をさらに含み、前記閉回路結合手段は、支持本体の一側端部の外面に備えられた閉回路第1結合部と、前記閉回路第1結合部から支持本体の長手方向に離隔して、閉回路第1結合部が備えられた反対面に備えられ、前記閉回路第1結合部に着脱可能に結合される閉回路第2結合部と、からなり、前記支持本体は、閉回路第1結合部と閉回路第2結合部が結合されて閉回路をなすことを特徴とする。
【0009】
上記において、側面部には、床部から上向き離隔した位置に側方に貫通された設置孔が形成され、前記支持本体は、両側側面部の設置孔を通過し、前記閉回路第1結合部と閉回路第2結合部が結合されて閉回路をなすことを特徴とする。
【0010】
上記において、側面部には、上下方向に離隔して、複数の設置孔が形成されたことを特徴とする。
【0011】
上記において、支持部材は、第1結合手段をさらに含み、前記支持延長部は、一側側面部の外側において支持本体から延長され、側面部間の間隔よりも長い長さを有し、前記第1結合手段は、支持延長部の端部の支持本体に向かう面に備えられた第1結合部と、前記第1結合部に着脱可能に結合され、他側側面部の外側として支持本体の外面に備えられた第2結合部と、からなり、前記支持延長部は、第1結合部と第2結合部が結合され、幅方向の両側が支持本体に結合されることを特徴とする。
【0012】
上記において、側面部は、上部の前後方向の両側から上向き延長された本体延長部をさらに含み、床部から上向き離隔して、両側側面部の間において幅方向に延長された支持本体部分は、両側側面部の本体延長部の間を経ることを特徴とする。
【0013】
上記において、側面部は、本体延長部の端部から前後方向に内向延長され、端部が離隔して向い合う本体突起をさらに含み、床部から上向き離隔して、両側側面部の間において幅方向に延長された支持本体部分は、本体突起の下部に位置することを特徴とする。
【0014】
上記において、クッション部材をさらに含み、前記クッション部材は、床部から上向き離隔して、両側側面部の間において幅方向に延長された支持本体部分を取り囲んで備えられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明のコンピュータ作業用の手首支持具100によれば、脱いだりまたは再び着用したりすることなく、キーボード作業時やマウス作業時の両方に対して使うことができ、手首に弾力を持たせて楽に支持し、手首支持の弾力調整と高さ調整が可能であり、弾力調整により高さ調整効果が発生し、容易に脱いだり着用したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具を示す平面図である。
図2図1のA-A線による断面図である。
図3図1のA-Aによる断面図及び一部断面図である。
図4】本発明のコンピュータ作業用の手首支持具に含まれた本体の側面図である。
図5】本発明のコンピュータ作業用の手首支持具に含まれた本体の側面図であって、変形例を示す図である。
図6】本発明のコンピュータ作業用の手首支持具に含まれた本体の一側側面図であって、他の変形例を示す図である。
図7図1のA-A線による断面図であって、本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具の変形例を示す図である。
図8図7に示した本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具の側面図であり、
図9図1のA-A線による断面図であって、本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具の他の変形例を示す図である。
図10】本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具の使用状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の説明において用いられる全ての技術的用語及び科学的用語は、異なる定義が無い限り、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者に一般に理解される意味を有する。本開示に用いられる全ての用語は、本開示をさらに明確に説明する目的で選択されたものであり、本開示による権利範囲を制限するために選択されたものではない。
【0018】
本発明の説明において用いられる「含む」、「備える」、「有する」等のような表現は、当該表現が含まれる語句または文章において別途に言及されない限り、他の実施形態を含む可能性を内包する開放型用語(open-ended terms)として理解されるべきである。
【0019】
本発明の説明において用いられる単数形の表現は、別途に言及されない限り、複数形の意味を含んでもよく、これは、請求の範囲に記載された単数形の表現にも同様に適用される。
【0020】
本発明の説明において用いられる「第1」、「第2」等の表現は、複数の構成要素を互いに区別するためのものであり、当該構成要素の順序または重要度を限定するものではない。
【0021】
本発明の説明において、ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか、「結合されて」いると言及された場合、ある構成要素が他の構成要素に直接的に連結または結合され得るものとして、または、新たな他の構成要素を介して連結または結合され得るものとして理解されるべきである。
【0022】
以下、添付された図面を参照して、本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具について詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具を示す平面図であり、図2は、図1のA-A線による断面図であり、図3は、図1のA-Aによる断面図及び一部断面図であり、図4は、本発明のコンピュータ作業用の手首支持具に含まれた本体の側面図であり、図5は、本発明のコンピュータ作業用の手首支持具に含まれた本体の側面図であって、変形例を示す図であり、図6は、本発明のコンピュータ作業用の手首支持具に含まれた本体の一側側面図であって、他の変形例を示す図であり、図7は、図1のA-A線による断面図であって、本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具の変形例を示す図であり、図8は、図7に示した本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具の側面図であり、図9は、図1のA-A線による断面図であって、本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具の他の変形例を示す図であり、図10は、本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具の使用状態を示す側面図である。
【0024】
以下の説明において、図1の横方向を「幅方向」、縦方向を「前後方向」、図2の縦方向を「上下方向」として説明する。着用したときに肘に向かう方向を後方、指先に向かう方向を前方とする。
【0025】
本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具100は、本体110と支持部材120を含む。前記本体110は、形態を維持するフレームとして作用し、支持部材120は、手首を弾性支持する支持体として作用する。
【0026】
前記本体110は、床部113と、前記床部113の幅方向の両側から上向き延長され、互いに向い合う側面部111と、を含む。前記本体110は、木、アルミニウムのような金属またはABSやナイロンのような合成樹脂で製造されてもよく、これらのうち少なくとも一つを含んでなってもよい。前記本体110は、金属材質として、両側を折り曲げて製造してもよく、合成樹脂として、射出成形して製造してもよい。前記側面部111の離隔距離は、例えば、8cm乃至12cmとしてもよい。
【0027】
前記支持部材120は、手首を支持する作用をする。前記支持部材120は、伸長可能な材質の支持本体121を含む。前記支持本体121の例としては、ゴムひもを繊維と一緒に製織した伸長可能なゴムバンドが挙げられる。
【0028】
前記支持本体121は、本体110の床部113と両側側面部111の外面に沿って延長され、床部113から上向き離隔して、両側側面部111の間において幅方向に延長されて閉回路をなして備えられる。床部113から上向き離隔して、両側側面部111の間において幅方向に延長された部分121-2の上部に手首が載せられて手首が弾性支持される。伸長可能な材質の支持本体121によって支持されるので、手首が楽に支持され、コンピュータ作業中、手首の高さが上下可変されても、それに合わせて、支持本体121が伸長され、手首に外力や衝撃が発生しなくなる。上記において、使用者の使用に応じて、手の一部と手首部分が一緒に載せられて弾性支持され得る。
【0029】
前記支持部材120は、支持本体121の上部に伸長可能な材質からなる支持延長部122をさらに含み、支持本体121の上部に、支持延長部122と支持本体121との間に手を挿入して着用する着用部Sが形成される。
【0030】
前記支持本体121は、床部113の外面に接して積層され、側面部111の外面に接して積層される。支持本体121の説明において、閉回路の内面を「内面」、外面を「外面」とする。
【0031】
前記支持本体121が閉回路をなして、本体110に備えられるので、本体110に支持部材120を設置するための別途の締結器具を要しない。前記支持本体121が床部113の外面(下面)に沿って備えられるので(図2図3、及び図11の図面符号121-1部分)、使用時、支持本体121が机等に接するようになるので、フレームになる本体110の床部113が机に直接接触して発生する騒音等が防止されることができる。
【0032】
図2に示すように、前記支持部材120には、閉回路結合手段125が備えられ、閉回路結合手段125が結合されて閉回路になる。前記閉回路結合手段125は、支持本体121の一側端部の外面に備えられた閉回路第1結合部125bと、前記閉回路第1結合部125bから支持本体121の長手方向に離隔して、閉回路第1結合部125bが備えられた反対面に備えられ、前記閉回路第1結合部125bに着脱可能に結合される閉回路第2結合部125aと、からなる。前記支持本体121は、閉回路第1結合部125bと閉回路第2結合部125aが結合されて閉回路をなす。前記閉回路結合手段125は、互いに着脱可能に結合されるベルクロ(登録商標)としてもよい。閉回路第1結合部125bは、閉回路第2結合部125aよりも長く形成する。閉回路第2結合部125aが閉回路第1結合部125bに結合される位置を調整して、閉回路の長さを調整することにより、簡単に支持本体121の張力が調節され、張力の調節によって手首を支持する高さが調節される効果が発生する。
【0033】
前記支持延長部122は、支持本体121と同じ材質によって一体で備えられてもよい。前記支持延長部122は、支持本体121と一体であって、前記閉回路第1結合部125bと閉回路第2結合部125aが備えられた区間が支持本体121になり、閉回路第2結合部125aの外側に延長された部分が支持延長部122になる。以下で説明する第1結合部123aと前記閉回路第2結合部125aとの区間が支持延長部122になる。
【0034】
前記支持部材120は、第1結合手段123をさらに含む。前記支持延長部122は、一側側面部111の外側において支持本体121から延長され、両側側面部111の間隔よりも長い長さを有することが好ましい。前記第1結合手段123は、支持延長部122の端部の支持本体121に向かう面に備えられた第1結合部123aと、前記第1結合部123aに着脱可能に結合され、他側側面部111の外側として支持本体121の外面に備えられた第2結合部123bと、からなる。前記第2結合部123bは、閉回路第1結合部125bと閉回路第2結合部125aとの間に備えられる。
【0035】
前記第1結合手段123は、互いに着脱可能に結合されるベルクロ(登録商標)としてもよい。第2結合部123bは、第1結合部123aよりも長く形成されることが好ましい。前記第1結合部123aと第2結合部123bが結合されて、支持本体121の上部に手が挿入されて着用される空間Sであるもう一つの閉回路が形成される。第1結合部123aが第2結合部123bに結合される位置を調整して、支持本体121の上部の閉回路に挿入されている手首を緩めたり、締めたりすることができる。使用者の必要と感じによって、第1結合部123aが第2結合部123bに結合される位置を調整して使ってもよい。
【0036】
図2に示すように、前記側面部111には、床部113から上向き離隔した位置に幅方向に貫通された設置孔111aが形成される。前記支持本体121は、両側側面部111の設置孔111aを通過し、前記閉回路第1結合部125bと閉回路第2結合部125aが結合されて閉回路をなして備えられる。前記設置孔111aは、上下方向に離隔して、複数で形成されてもよい。それぞれの側面部111に設置孔111aが複数で形成されることにより、支持本体121が挿入される設置孔111aを選択し、高さを調節して設置することができる。
【0037】
前記設置孔111aは、上下方向に離隔して、複数で形成され、下部に位置した設置孔111aに支持本体121が挿入されて閉回路をなして備えられ、支持延長部122は、上部に位置した設置孔111aに挿入され、第1結合手段123が結合されて備えられてもよい。前記支持延長部122は、両側側面部111の上端を経て、第1結合手段123が結合されて備えられてもよい。
【0038】
支持本体121が上部の設置孔111aに挿入され、閉回路をなして備えられ、支持延長部122は、両側側面部111の上端を経て、第1結合手段123が結合されて備えられてもよい。
【0039】
前記側面部111には、設置孔111aから上向き離隔した位置に側方に貫通され、延長部122が挿入されるようにする延長部挿入孔111bがさらに形成されてもよい。上記において、延長部挿入孔111bに対して別途の図面符号を付けて説明しているが、支持本体121も、両側側面部111の延長部挿入孔111bを通過して閉回路をなして備えられてもよく、前記支持延長部122は、両側側面部111の上端を経て、第1結合手段123が結合されて備えられてもよい。
【0040】
図4に示すように、設置孔111aと延長部挿入孔111bは、前後方向に延長された長孔状で形成される。
【0041】
図5に示すように、前記設置孔111aは、後方(図5の左側)が低いように、後方へ下向き傾斜して形成されてもよい。設置孔111aが肘側である後方が低いように傾斜して形成されるので、両側設置孔111aを通過した支持本体121も後方が低くなり、腕の傾斜角と同じ方向であるので、接触荷重がさらに均一に作用することができる。
【0042】
図6に示すように、前記設置孔111aは、前後方向の中心部が高く、両側が低くなって、上向き湾曲された形態で形成されてもよい。閉回路をなす支持本体121は、設置孔111aの幅方向の両側よりも突出した中心部分においてさらに多く伸長される。したがって、手首が支持本体121に載せられるとき、支持本体121の前後方向の両側端部が手首に接触するので、加圧力が集中して大きくなることが防止される。
【0043】
図7及び図8に示すように、前記側面部111は、上部の前後方向の両側から上向き延長された本体延長部111fを有する形態で形成されてもよい。前記支持本体121の床部113から上向き離隔した部分は、両側側面部111の本体延長部111fの間を経るようになる。支持本体121の前後方向の両側が本体延長部111fに引っ掛かるようになるので、支持部材120が幅方向に離脱して本体110から分離することが防止される。
【0044】
前記支持本体121は、返し縫い結合121aされて閉回路で形成されてもよい。前記支持延長部122は、返し縫い結合121aされた部分から延長された区間になる。
【0045】
図7に示すように、閉回路である支持本体121が本体延長部111fの間を経て、側面部111と床部113の外面に沿って備えられてもよい。もちろん、この場合も、上述した閉回路結合手段125が備えられ、着脱可能に閉回路を形成して備えられてもよい。
【0046】
前記側面部111は、本体延長部111fの端部から前後方向に内向延長され、端部が離隔して互いに向い合う本体突起111gをさらに含む。着用時、前記支持延長部122は、両側側面部の本体突起111gの下部を経て、端部が一側側面部111の外側において、第1結合手段123で結合されて備えられる。前記延長部122は、本体突起111gの上部を経て、第1結合手段123で結合されて備えられてもよい。
【0047】
図9に示すように、前記支持延長部122の端部も、他側側面部111の外面側において、閉回路をなす支持本体121に返し縫い122aされて、支持延長部122が支持本体121の上部に備えられてもよい。
【0048】
上記のように、支持本体121の上部に支持延長部122が備えられ、前記支持本体121と支持延長部122との間に手が挿入されて着用される空間Sが形成されて、本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具100を着用すれば、手首は、床Tから離隔する(図10参照)。図10において、図面符号Hは手を、Mはマウスを示している。
【0049】
図3に示すように、本発明によるコンピュータ作業用の手首支持具100は、クッション部材160をさらに含む。前記クッション部材160は、スポンジのようなクッションを有する材質からなる。前記クッション部材160は、床部113から上向き離隔して、両側側面部111の間において幅方向に延長された支持本体部分121-2を取り囲んで備えられる。前記クッション部材160は、緩衝作用をする。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明のコンピュータ作業用の手首支持具100によれば、手首が楽に支持され、手首と一緒に移動されるので、作業能率が向上する。
図1
図2
図3
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図7
図8
図9
図10