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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-25
(45)【発行日】2024-07-03
(54)【発明の名称】足置き台
(51)【国際特許分類】
   A47C 16/02 20060101AFI20240626BHJP
   A47C 27/12 20060101ALI20240626BHJP
【FI】
A47C16/02
A47C27/12 B
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020142887
(22)【出願日】2020-08-26
(65)【公開番号】P2022038397
(43)【公開日】2022-03-10
【審査請求日】2023-05-02
(73)【特許権者】
【識別番号】302060926
【氏名又は名称】株式会社フジタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】滝澤 勇輝
(72)【発明者】
【氏名】谷口 明
(72)【発明者】
【氏名】橋本 真伊知
(72)【発明者】
【氏名】安嶋 明日香
(72)【発明者】
【氏名】羽切 理恵
【審査官】黒田 正法
(56)【参考文献】
【文献】実開平02-054447(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2007/0200402(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0042386(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1395000(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 16/02
A47C 27/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体、前記筐体内に着脱可能に収容される断熱材、および前記筐体の上に着脱可能に設けられ、少なくとも前記筐体の一部を覆うクッション材を含む足置き部と、
前記足置き部を昇降させる昇降部と、を含み、
前記断熱材および前記クッション材の各々の熱伝導抵抗値を合計した総熱伝導抵抗値は、0.10(m・K/W)以上10(m・K/W)以下であり、
前記断熱材の容積比熱は、1.0(J/L・K)以上100(J/L・K)以下であり、
前記クッション材の容積比熱は、1.0(J/L・K)以上2000(J/L・K)以下である足置き台。
【請求項2】
さらに、
前記昇降部と連結する上部フレームと、
前記昇降部と連結する下部フレームと、を含み、
前記足置き部は、前記上部フレームと連結する請求項1に記載の足置き台。
【請求項3】
さらに、前記上部フレームに対して前記足置き部の角度を調整する角度調整部を含む請求項2に記載の足置き台。
【請求項4】
前記角度調整部は、
リンクと、
前記リンクに設けられた係止ピンと、を含み、
前記リンクの一端は、前記足置き部に連結され、
前記リンクの他端は、前記上部フレームに連結され、
前記係止ピンは、前記上部フレームまたは前記足置き部に設けられた係止溝と係合する請求項3に記載の足置き台。
【請求項5】
前記角度調整部は、前記上部フレームに回動可能に軸支された回動軸を固定するクランプを含む請求項3に記載の足置き台。
【請求項6】
前記クッション材の前記容積比熱は、1.0(J/L・K)以上500(J/L・K)以下である請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の足置き台。
【請求項7】
前記クッション材の前記容積比熱は、1.0(J/L・K)以上100(J/L・K)以下である請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の足置き台。
【請求項8】
前記断熱材の材料は、グラスウール、ロックウール、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、およびフェノールフォームの中から選ばれた1つである請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の足置き台。
【請求項9】
前記クッション材の材料は、ポリ塩化ビニル、熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニルコポリマー、天然ゴム、合成ゴム、珪藻土、コルク、カーペット類、グラスウール、ロックウール、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、およびフェノールフォームの中から選ばれた1つである請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の足置き台。
【請求項10】
前記クッション材の材料は、木材である請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の足置き台。
【請求項11】
前記足置き部の端部に、凸形状のストッパー部が設けられている請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の足置き台。
【請求項12】
前記昇降部は、シザースリンクを含む請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の足置き台。
【請求項13】
前記昇降部は、ガスシリンダーを含む請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の足置き台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足置き台に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、オフィスや工場では、寒さを感じる人が多い。空調によって寒さが引き起こされる場合もあるが、冬場においては、床からの冷えを感じる人が多い。オフィスや工場の床は、容積比熱の大きなコンクリート(床スラブ)で構成されている場合が多く、その場合、空調によっても床の温度はなかなか温度が上昇しない。そのため、室内の温度が空調の設定温度に達したとしても、床の温度は設定温度よりも低いままであり、床面からの赤外線放射や、床の温度により床面近傍の空気温度の低下をまねき、人は寒さ、特に足元の寒さを感じると考えられる。このような床からの冷えによる対策としては、暖房機器を用いて足元を暖める方法がある(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-219035号公報
【文献】実開2-121829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、足元を暖める暖房機器は、電気エネルギーを熱エネルギーに変換しなければならず、その変換においてエネルギー損失が発生するため、省エネルギーという観点で課題があった。
【0005】
さらに、コンクリートなどの硬い素材の上での作業は、足が疲れる原因にもなっていた。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑み、省エネルギー化が図られ、足元の快適性が向上された足置き台を提供することを課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る足置き台は、断熱材および断熱材の上に設けられ、少なくとも断熱材の一部を覆うクッション材を含む足置き部と、足置き部を昇降させる昇降部と、を含み、断熱材およびクッション材の各々の熱伝導抵抗値を合計した総熱伝導抵抗値は、0.10(m・K/W)以上10(m・K/W)以下であり、断熱材の容積比熱は、1.0(J/L・K)以上100(J/L・K)以下であり、クッション材の容積比熱は、1.0(J/L・K)以上2000(J/L・K)以下である。
【0008】
さらに、昇降部と連結する上部フレームと、昇降部と連結する下部フレームと、を含み、足置き部は、上部フレームと連結してもよい。
【0009】
さらに、上部フレームに対して足置き部の角度を調整する角度調整部を含んでいてもよい。
【0010】
角度調整部は、リンクと、係止ピンと、を含み、リンクの一端は、足置き部に連結され、リンクの他端は、上部フレームに連結され、係止ピンは、上部フレームまたは足置き部に設けられた係止溝と係合してもよい。また、角度調整部は、上部フレームに回動可能に軸支された回動軸を固定するクランプを含んでいてもよい。
【0011】
クッション材の容積比熱は、1.0(J/L・K)以上500(J/L・K)以下であってもよい。また、クッション材の容積比熱は、1.0(J/L・K)以上100(J/L・K)以下であってもよい。
【0012】
断熱材の材料は、グラスウール、ロックウール、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、およびフェノールフォームの中から選ばれた1つであってもよい。また、クッション材の材料は、ポリ塩化ビニル、熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニルコポリマー、天然ゴム、合成ゴム、珪藻土、コルク、カーペット類、グラスウール、ロックウール、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、およびフェノールフォームの中から選ばれた1つであってもよい。さらに、クッション材の材料は、木材であってもよい。
【0013】
足置き部の端部に、凸形状のストッパー部が設けられていてもよい。
【0014】
昇降部は、シザースリンクを含んでいてもよい。また、昇降部は、ガスシリンダーを含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の足置き台によれば、床の温度の影響を受けにくくなり、足元の快適性が向上する。また、足置き台の利用において、電気エネルギーを熱エネルギーに変換することがなく、省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な上面図および側面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る足置き台の足置き部の模式的な斜視図および断面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な上面図および側面図である。
図5】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な上面図および側面図である。
図6】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な上面図および側面図である。
図7】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な上面図および側面図である。
図8】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な斜視図である。
図9】本発明の一実施形態に係る足置き台の使用状態を示す模式的な斜視図である。
図10】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な斜視図である。
図11】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な斜視図および断面図である。
図12】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な斜視図である。
図13】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な側面図である。
図14】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な部分拡大図である。
図15】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な側面図である。
図16】本発明の一実施形態に係る足置き台の模式的な側面図である。
図17】本発明の一実施形態に係る足置き台の使用状態を示す模式的な斜視図である。
図18】本発明の一実施形態に係る足置き台の使用状態を示す模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、実施形態はあくまで一例にすぎず、当業者が、発明の主旨を保ちつつ適宜変更することによって容易に想到し得るものについても、当然に本発明の範囲に含まれる。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、または形状などが模式的に表される場合がある。しかし、図示された形状などはあくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0018】
本発明細書において、説明の便宜上、「上」または「上方」もしくは「下」または「下方」という語句を用いて説明するが、これらの語句は各構成の上下関係を説明しているに過ぎない。例えば、構造物(例えば、足置き台)が設置される場合において、構造物が通常設置される設置面側を「下」または「下方」とする。
【0019】
本明細書において、各構成に付記される「第1」、「第2」、「第3」、または「第4」の文字は、各構成を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限り、それ以上の意味を有さない。
【0020】
本明細書において、「床面」とは、建造物の床に相当する面をいう。
【0021】
本明細書および図面において、同一又は類似する複数の構成を総じて表記する際には同一の符号を用い、これらの複数の構成のそれぞれを区別して表記する際には、大文字のアルファベットを添えて表記する場合がある。また、一つの構成のうちの複数の部分を区別して表記する際には、ハイフンと自然数を用いる場合がある。
【0022】
以下の各実施形態は、技術的な矛盾を生じない限り、互いに組み合わせることができる。
【0023】
<第1実施形態>
図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台10について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る足置き台10の模式的な斜視図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係る足置き台10の模式的な上面図および側面図である。具体的には、図2(A)は、足置き台10の模式的な上面図であり、図2(B)は、図2(A)に示す矢印方向から眺めた足置き台10の模式的な側面図である。
【0024】
図1図2(A)、および図2(B)に示すように、足置き台10は、上部フレーム100、下部フレーム110、昇降部120、足置き部130、および角度調整部140を含む。昇降部120は、上部フレーム100と下部フレーム110との間に設けられ、上部フレーム100および下部フレーム110と連結している。また、足置き部130および角度調整部140の各々は、昇降部120の上に設けられている。足置き部130は、上部フレーム100と連結している。以下、足置き台10の構成について詳細に説明する。
【0025】
[1.上部フレーム100]
上部フレーム100は、足置き部130を支持することができる。例えば、上部フレーム100は、足置き台10の両側面に配置された2枚の細長い板状体で構成することができる。2枚の板状体は略平行に配置され、その間に足置き部130が配置されている。2枚の板状体は、互いに連結されていてもよい。例えば、2枚の板状体は、別の板状体または棒体を用いて連結することができる。また、上部フレーム100は、足置き部130と重畳する面が設けられていてもよい。すなわち、2枚の板状体の各々の下端を連結する平板が設けられていてもよい。この場合において、2枚の板状体および平板は、それぞれ別個に加工されて接合されていてもよく、一体として加工されていてもよい。
【0026】
また、上部フレーム100は、平面視において、足置き部130を囲む枠形状であってもよい。例えば、上部フレーム100は、平面視において、足置き部130を囲むように、コの字型またはロの字型の枠形状で設けられていてもよい。コの字型またはロの字型の枠形状とすることで、足置き台10の耐久性を向上させることができる。この場合において、上部フレーム100は、コの字型またはロの字型の枠形状によって囲まれて形成される面に平板が設けられていてもよい。平板は、足置き部130を支持することができる。
【0027】
上部フレーム100の構造は、これらに限られることなく、昇降部120によって足置き部130が昇降できるように、足置き部130を支持することができる構造であればよい。
【0028】
[2.下部フレーム110]
下部フレーム110は、昇降部120を支持し、足置き台10の基台として機能することができる。例えば、下部フレーム110は、足置き台10の両側面に配置された2枚の細長い板状体で構成することができる。2枚の板状体は略平行に配置されている。これにより、床面に置かれた足置き台10を安定させることができる。2枚の板状体は、互いに連結されていてもよい。例えば、2枚の板状体は、別のリンクまたは棒体を用いて連結することができる。また、下部フレーム110は、2枚の板状体の各々の下端を平板で連結し、面が設けられていてもよい。この場合において、2枚の板状体および平板は、それぞれ別個に加工されて接合されていてもよく、一体として加工されていてもよい。
【0029】
また、下部フレーム110は、平面視において、枠形状であってもよい。例えば、下部フレーム110は、平面視において、コの字型またはロの字型の枠形状で設けられていてもよい。コの字型またはロの字型の枠形状とすることで、床面上に設置される足置き台10が安定するとするとともに、足置き台10の耐久性を向上させることができる。また、後述する下部フレーム110の内側に設けられたリンク機構が外部から視認しにくくなる効果があり、足置き台10の意匠性が優れる。下部フレーム110は、コの字型または口の字型の枠形状によって囲まれて形成される面に平板が設けられていてもよい。
【0030】
下部フレーム110の構造は、これらに限られることなく、安定して床面に置くことができる構造であればよい。
【0031】
[3.昇降部120]
昇降部120は、下部フレーム110によって支持されながら、上部フレーム100を昇降させることができる。例えば、昇降部120は、シザースリンクで構成することができる。シザースリンクは、2枚の細長い板状のリンクがX字に交差された構造を有する。すなわち、足置き台10の両側面の各々において、第1のリンク121および第2のリンク122が、第1の回動軸123を中心として、第1のリンク121と第2のリンク122との角度が自在に変化するように連結されている。第1のリンク121および第2のリンク122の各々は、第1の回動軸123を回動可能に軸支している。第1の回動軸123は、足置き台10の両側面の各々で別個に設けられた回動軸であってもよく、足置き台10の両側面を架け渡した1つの回動軸であってもよい。1つの回動軸とすることで、両側面のリンク機構の動作を合わせることができる。
【0032】
シザースリンク(より具体的には、第1のリンク121および第2のリンク122)は、上部フレーム100および下部フレーム110と連結されている。第1のリンク121の一端は、第2の回動軸124を回動可能に軸支し、第2の回動軸124を介して上部フレーム100に連結されている。第1のリンク121の他端は、下部フレーム110の内側に設けられた第1の摺動軸126を、下部フレーム110に沿って摺動可能に軸支している。第2のリンク122の一端は、第3の回動軸125を回動可能に軸支し、第3の回動軸125を介して下部フレーム110に連結されている。第2のリンク122の他端は、上部フレーム100の内側に設けられた第2の摺動軸127を、上部フレーム100に沿って摺動可能に軸支している。第2の回動軸124または第3の回動軸125は、足置き台10の両側面の各々で別個に設けられた回動軸であってもよく、足置き台10の両側面を架け渡した1つの回動軸であってもよい。1つの回動軸とすることで、両側面のリンク機構の動作を合わせることができる。第1の摺動軸126または第2の摺動軸127も同様である。
【0033】
昇降部120は、第1の回動軸123、ならびに第1のリンク121に軸支された第2の回動軸124および第2のリンク122に軸支された第3の回動軸125が回動しつつ、第1のリンク121に軸支された第1の摺動軸126および第2のリンク122に軸支された第2の摺動軸127が摺動することによって、第1のリンク121と第2のリンク122との間の角度を変化させることができ、その結果、昇降部120の高さを変化させることができる。昇降部120と上部フレーム100とが連結し、上部フレーム100と足置き部130とが連結している。そのため、昇降部120は、昇降部120に連結された上部フレーム100を介して、足置き部130を昇降させることができる。
【0034】
昇降部120は、調節ハンドル150を含んでもよい。調節ハンドル150は、回動可能に上部フレーム100に設けられ、第2の摺動軸127を、上部フレーム100に沿って移動させることができる。すなわち、調節ハンドル150を回動させることによって、第2の摺動軸127を移動させ、昇降部120の高さを調整することができる。なお、調節ハンドル150は、下部フレーム110に設けられていてもよい。この場合、調節ハンドル150は、第1の摺動軸126を、下部フレーム110に沿って移動させることができる。
【0035】
昇降部120の構造は、これに限られることなく、上部フレーム100および足置き部130を昇降することができる構造であればよい。
【0036】
[4.足置き部130]
足置き部130は、人の足が置かれ、置かれた足を支持することができる。足置き部130は、昇降部120の上に設けられ、上部フレーム100の内側に配置されている。足置き部130の端部の1つにおいて、上部フレーム100によって回動可能に軸支された第4の回動軸101が足置き部130を貫通している。そのため、足置き部130は、第4の回動軸101を中心として回動することができる。なお、第4の回動軸101は、足置き部130に固定されていてもよい。この場合においても、足置き部130は、第4の回動軸101を中心として回動することができる。
【0037】
足置き部130の床面からの高さは5cm~60cm、3cm~60cmまたは3cm~100cmである。足置き部130が床面と離間することから、床面からの赤外線放射や、床の温度により床面近傍の空気温度の低下の影響を受けにくくすることができる。
【0038】
足置き部130の幅は30cm以上120cm以下、40cm以上100cm以下、または、40cm以上60cm以下である。足置き部130の幅が前記範囲内であると、断熱材132が床面からの赤外線放射を遮ることが可能であって、かつ、簡単に持ち運ぶことができる。
【0039】
足置き部130は、断熱材132およびクッション材134を含む。クッション材134は、断熱材132の上に配置され、断熱材132の少なくとも一部を覆っている。なお、クッション材134は、断熱材132の上面の全てを覆っていてもよい。
【0040】
断熱材132およびクッション材134は、足置き台10が床に置かれた場合において、床の温度の影響を受けにくくするため(特に、床からの冷放射を遮断するため)、断熱性能が高いことが好ましい。すなわち、断熱材132およびクッション材134は、熱伝導性が小さいことが好ましい。そのため、断熱材132およびクッション材134の各々の熱伝導抵抗値を合計した総熱伝導抵抗値は、0.10(m・K/W)以上であることが好ましい。ここで、熱伝導抵抗値とは、部材の熱の伝わりにくさを示す物性値であり、部材の厚さを、その部材の熱伝導率で除した値である。例えば、断熱材132が100(mm)の厚さの硬質ウレタンフォームであり、クッション材134が5(mm)の厚さのカーペット類である場合、硬質ウレタンフォームの熱伝導率は0.024(W/m・K)であるため、硬質ウレタンフォームの熱伝導抵抗値は4.348(m・K/W)となる。一方、カーペット類の熱伝導率は0.08(W/m・K)であるため、カーペット類の熱伝導抵抗値は0.063(m・K/W)となる。したがって、この場合における総熱伝導抵抗値は4.401(m・K/W)と算出することができる。
【0041】
総熱伝導抵抗値の上限は特に限定されないが、上述した定義からわかるように、総熱伝導抵抗値が大きくなることは部材の厚さが大きくなることを意味する。足置き部130の厚さが大きくなると、足置き台10の携帯性が失われるとともに、足置き台10の設置場所が限定されることになる。そのため、断熱材132およびクッション材134の総熱伝導抵抗値の上限は、10(m・K/W)以下であることが好ましい。
【0042】
また、断熱材132およびクッション材134は、空調の温度に同調しやすい(すなわち、エアコンの冷房運転時には冷えやすく、エアコンの暖房運転時には暖まりやすい)ことが好ましく、熱容量が小さいことが好ましい。すなわち、断熱材132およびクッション材134の各々は、容積比熱が小さいことが好ましい。そのため、断熱材132の容積比熱は、100(J/L・K)以下であることが好ましい。また、クッション材134の容積比熱は、2000(J/L・K)以下であることが好ましく、500(J/L・K)以下であることがさらに好ましく、100(J/L・K)以下であることが特に好ましい。クッション材134は、使用時は、使用者の足と接触し人の体温と同調することができるため、足元の冷えを軽減させ快適性を向上させることができる。
【0043】
容積比熱の下限は特に限定されない。クッション材134の容積比熱は、1.00(J/L・K)以上2000(J/L・K)以下、1.00(J/L・K)以上500(J/L・K)以下、または1.00(J/L・K)以上100(J/L・K)以下である。
床面を形成する床スラブに用いられるコンクリートの容積比熱は2000(J/L・K)程度であることから、床面に比べ断熱材132およびクッション材134の容積比熱の方が小さい。
【0044】
断熱材132の材料として、例えば、グラスウール、ロックウール、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、またはフェノールフォームなどを用いることができる。また、例えば、ポリスチレンフォームまたはベニヤ板付きの断熱材など、足を支持する強度を有する部材を用いれば、断熱材132が枠を兼用することができる。クッション材134の材料として、例えば、珪藻土、コルク、またはカーペット類などを用いることができ、また、断熱材132の材料を用いることもできる。断熱材132とクッション材134とは、同じ材料を用いてもよく、異なる材料を用いてもよい。表1に、上述した材料の熱伝導抵抗値および容積比率の一例を示す。なお、表1に示す材料は、加工方法または形状によって値が異なる場合がある。
【0045】
【表1】
【0046】
さらに、クッション材の材料として、例えば、ポリ塩化ビニル、熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニルコポリマー、天然ゴム、または合成ゴムなどを用いることができる。また、クッション材の材料は、木材であってもよい。
【0047】
足置き部130は、ストッパー160を含んでいてもよい。ストッパー160は、足置き部130に置かれた足が、足置き部130から床に落下することを防止する。例えば、ストッパー160は、第4の回動軸101が貫通された足置き部130の端部に凸形状を設けた構造とすることができる。凸形状は、足置き部130の一方の側面から他方の側面まで設けられていてもよく、足置き部130の一方の側面から他方の側面までの間の一部に設けられていてもよい。また、凸形状は、1つだけでなく、複数設けられていてもよい。
【0048】
凸形状は、断熱材132の端部に形成された段差であってもよい。段差は、断熱材132を加工して形成されてもよく、別個に加工された複数の断熱材132を重畳して形成されてもよい。また、凸形状は、クッション材134が加工されて形成された段差であってもよい。
【0049】
ストッパー160の構造は、これらに限られることなく、足置き部130に置かれた足の落下を防止することができる構造であればよい。
【0050】
足置き部130の断面形状は、L字形状に限られない。ストッパー160が設けられない足置き部130の断面形状は、矩形であってよい。また、足置き部130の断面形状は、湾曲部分を含む形状であってもよい。
【0051】
[5.角度調整部140]
角度調整部140は、上部フレーム100(または床面)に対して足置き部130の角度を調整することができる。例えば、角度調整部140は、第3のリンク141、第5の回動軸142、および係止ピン143を含む。この場合、上部フレーム100の上端に、複数の係止溝170が設けられる。
【0052】
第3のリンク141の一端は、第5の回動軸142を回動可能に軸支している。第5の回動軸142は、足置き部130に固定されている。第3のリンク141の他端には、係止ピン143が設けられている。係止ピン143は、複数の係止溝170の各々と係合することができ、係止ピン143と係止溝170とが係合することによって、第3のリンク141の位置を固定することができる。また、係止ピン143と係合する係止溝170の位置によって、第3のリンク141の一端の位置(または第5の回動軸142の位置)が、上部フレーム100に沿う方向だけでなく、高さ方向においても変化する。足置き部130は、第4の回動軸101を中心として回動するため、係止ピン143と係合する係止溝170の位置を変化させることによって、第4の回動軸101を中心とした足置き部130の回転角を調整することことができる。すなわち、係止ピン143と係合する係止溝170の位置を変えることによって、上部フレーム100に対する足置き部130の角度を調整することができる。
【0053】
角度調整部140は、足置き台10の両側面に設けられていてもよく、足置き台10の側面の1つのみに設けられていてもよい。ただし、足置き部130の角度を安定して支持するため、角度調整部140は、足置き台10の両側面に設けられていることが好ましい。
【0054】
角度調整部140の構造は、これに限られることなく、足置き部130が上部フレーム100に対して角度を調整することができる構造であればよい。
【0055】
上述では、平面視において、足置き台10が略矩形の形状を有するものとして説明したが、足置き台10の形状はこれに限られない。足置き台10は、三角形または五角形などの略多角形の形状を有していてもよい。また、足置き台10は、直線だけなく、曲線を含んでいてもよく、略円形または略楕円形の形状を有していてもよい。
【0056】
以上、本実施形態に係る足置き台10は、昇降部120を含んでおり、足置き部130が床面から離れている(床面から一定の高さを有している)。また、足置き部130は、断熱性能が高い断熱材132およびクッション材134を含む。そのため、断熱材132が床面からの赤外線放射を遮り、足置き部130に置かれた足は、床の温度による床面近傍の空気温度の低下の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台10は、使用時に電力を消費しないため、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さくすることができる。断熱材132およびクッション材134の各々の熱伝導抵抗値を合計した総熱伝導抵抗値は、0.10(m・K/W)以上10(m・K/W)以下であり、且つ、断熱材132の容積比熱は、1.0(J/L・K)以上100(J/L・K)以下であり、且つ、クッション材134の容積比熱は、1.00(J/L・K)以上2000(J/L・K)以下、1.00(J/L・K)以上500(J/L・K)以下、または1.00(J/L・K)以上100(J/L・K)以下である。床面(床スラブ)を形成するコンクリートの容積比熱よりも小さいことから、床面からの放射熱を遮りつつ、人間の足の体温と同調することができるため、足元の冷えを軽減させ快適性を向上させることができる。
【0057】
<変形例>
図3を参照して、足置き部130の一変形例である足置き部130Gについて説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る足置き台10の足置き部130Gの模式的な斜視図および断面図である。具体的には、図3(A)は、足置き部130Gの模式的な斜視図であり、図3(B)は、図3(A)に示すA-A’線に沿って切断された足置き部130Gの断面図である。なお、図3では、上述した足置き台10と同様の構成を省略し、足置き部130Gのみが示されている。
【0058】
図3(A)および図3(B)に示すように、足置き部130Gは、断熱材132G、クッション材134G、および筐体136Gを含む。断熱材132Gは、筐体136G内に収容されている。断熱材132Gは、筐体136G内の空間の全てを占めるように収容されていてもよく、筐体136G内の空間の一部を占めるように収容されていてもよい。また、複数の種類の断熱材132Gが筐体136G内に収容されていてもよい。クッション材134Gは、筐体136G上に設けられている。
【0059】
筐体136Gは、筐体136内に断熱材132Gを収容し、または取り出すことができるように、筐体136の一面または一部が開閉できるように構成されていてもよい。このような構成により、筐体136G内の断熱材132Gを季節や環境に合わせて変更することができる。また、季節や環境に合わせて、筐体136Gまたはクッション材134Gを交換することもできる。
【0060】
筐体136Gの材料として、例えば、樹脂または金属などを用いることができる。
【0061】
以上、本変形例に係る足置き台10の足置き部130Gは、断熱材132Gが筐体136G内に収容されている。断熱材132Gが剥き出しになっていないため、例えば、クッション材134Gと一体感が得られるように筐体136Gの外観を装飾することが可能である。
【0062】
<第2実施形態>
図4を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台10Aについて説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る足置き台10Aの模式的な上面図および側面図である。具体的には、図4(A)は、足置き台10Aの模式的な上面図であり、図4(B)は、図4(A)に示す矢印方向から眺めた足置き台10Aの模式的な側面図である。
【0063】
図4(A)および図4(B)に示すように、足置き台10Aは、上部フレーム100A、下部フレーム110A、昇降部120A、足置き部130A、および角度調整部140Aを含む。以下、足置き台10Aの構成について詳細に説明するが、第1実施形態に係る足置き台10と同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0064】
角度調整部140Aは、第3のリンク141A、第5の回動軸142A、係止ピン143A、および係止枠144Aを含む。第3のリンク141Aの一端には、第5の回動軸142Aが固定されている。第5の回動軸142Aは、上部フレーム100Aによって、回動可能に軸支されている。そのため、第3のリンク141Aは、第5の回動軸142Aを中心として回動することができる。なお、第5の回動軸142Aは、第3のリンク141Aの一端によって、回動可能に軸支されていてもよい。この場合、第5の回動軸142Aは、上部フレーム100Aに固定されていてもよい。いずれの場合であっても、第3のリンク141Aは、第5の回動軸142Aを中心として回動することができる。一方、第3のリンク141Aの他端には、係止ピン143Aが設けられている。
【0065】
係止枠144Aは、足置き部130Aに固定されている。係止枠144Aは、平面視において、足置き部130を囲む枠形状に設けられていてもよく、足置き部130の側面にのみ設けられていてもよい。係止枠144Aの下端には、複数の係止溝170Aが設けられている。係止ピン143Aは、複数の係止溝170Aの各々と係合することができ、係止ピン143Aと係止溝170Aとが係合することによって、第3のリンク141Aの位置を固定することができる。また、係止ピン143と係合する係止溝170Aの位置によって、第3のリンク141Aの他端の位置(係止ピン143Aの位置)が、上部フレーム100Aに沿う方向だけでなく、高さ方向においても変化する。足置き部130Aは、第4の回動軸101Aを中心として回動するため、係止ピン143Aと係合する係止溝170Aの位置を変化させることによって、第4の回動軸101Aを中心とした足置き部130Aの回転角を調整することができる。すなわち、係止ピン143Aと係合する係止溝170の位置を変えることによって、上部フレーム100Aに対する足置き部130Aの角度を調整することができる。
【0066】
角度調整部140Aは、足置き台10Aの両側面に設けられていてもよく、足置き台10Aの1つの側面のみに設けられていてもよい。ただし、足置き部130Aの角度を安定して支持するため、角度調整部140Aは、足置き台10Aの両側面に設けられていることが好ましい。
【0067】
以上、本実施形態に係る足置き台10Aは、昇降部120Aを含んでおり、足置き部130Aが床面から離れている(床面から一定の高さを有している)。また、足置き部130Aは、断熱性能が高い断熱材132Aおよびクッション材134Aを含む。そのため、足置き部130Aに置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台10Aは、使用時に電力を消費しないため、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さくすることができる。
【0068】
<第3実施形態>
図5を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台10Bについて説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る足置き台10Bの模式的な上面図および側面図である。具体的には、図5(A)は、足置き台10Bの模式的な上面図であり、図5(B)は、図5(A)に示す矢印方向から眺めた足置き台10Bの模式的な側面図である。
【0069】
図5(A)および図5(B)に示すように、足置き台10Bは、上部フレーム100B、下部フレーム110B、昇降部120B、足置き部130B、および角度調整部140Bを含む。以下、足置き台10Bの構成について詳細に説明するが、第1実施形態に係る足置き台10と同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0070】
上部フレーム100Bは、第4の回動軸101Bを回動可能に軸支している。また、第4の回動軸101Bは、足置き部130Bに固定されている。そのため、第4の回動軸101Bが回動されると、足置き部130Bも第4の回動軸101Bを中心として回動する。
【0071】
角度調整部140Bは、クランプ145Bを含む。クランプ145Bは、第4の回動軸101Bの回動を固定することができる。例えば、クランプ145Bは、第4の回動軸101Bを偏心させ、上部フレーム100Aに設けられた第4の回動軸101Bが貫通する貫通孔に第4の回動軸101Bを押し当てることによって、第4の回動軸101Bの回動を固定することができる。また、クランプ145Bが上部フレーム100Bに固定され、第4の回動軸101Bをクランプ145Bで挟持して締結することによっても、第4の回動軸101Bの回動を固定することができる。
【0072】
足置き台10Bでは、第4の回動軸101Bが回動可能な状態において、足置き部130Bが上部フレーム100Bに対して所定の角度を有するように、足置き部130Bを回動させる。次に、クランプ145Bを用いて、第4の回動軸101Bの回動を固定する。第4の回動軸101Bの回動が固定されると、足置き部130Bの回動も固定されるため、足置き部130Bは、上部フレーム100Bに対して所定の角度を有して固定される。したがって、足置き台10Bでは、クランプ145Bの固定または固定解除によって、足置き部130Bの角度を調整することができる。
【0073】
以上、本実施形態に係る足置き台10Bは、昇降部120Bを含んでおり、足置き部130Bが床面から離れている(床面から一定の高さを有している)。また、足置き部130Aは、断熱性能が高い断熱材132Bおよびクッション材134Bを含む。そのため、足置き部130Bに置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台10Bは、使用時に電力を消費しないため、省エネルギー化が図られるとともに、電気代などのコスト削減、環境への負荷を小さくすることができる。
【0074】
<第4実施形態>
図6を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台10Cについて説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る足置き台10Cの模式的な上面図および側面図である。具体的には、図6(A)は、足置き台10Cの模式的な上面図であり、図6(B)は、図6(A)に示す矢印方向から眺めた足置き台10Cの模式的な側面図である。
【0075】
図6(A)および図6(B)に示すように、足置き台10Cは、上部フレーム100C、下部フレーム110C、昇降部120C、足置き部130C、および角度調整部140Cを含む。以下、足置き台10Cの構成について詳細に説明するが、第1実施形態に係る足置き台10と同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0076】
昇降部120Cは、下部フレーム110Cによって支持されながら、上部フレーム100Cを昇降させることができる。例えば、昇降部120Cは、ガスシリンダーで構成することができる。ガスシリンダーは、ロッド128C-1がチューブ128C-2内に挿入された構造を有する。また、チューブ128C-2内には圧縮ガスが充填されている。ガスシリンダーでは、チューブ128C-2内に充填された圧縮ガスの膨張または収縮を利用して、チューブ128C-2からロッド128C-1を突出させ、またはチューブ128C-2にロッド128C-1を収容することができる。すなわち、ロッド128C-1の伸縮によって、昇降部120Cの高さが変化する。なお、ロッドの伸縮(圧縮ガスの膨張または収縮)は、ペダル129Cを用いて制御してもよい。
【0077】
昇降部120Cは、平面視において、足置き台10Cの中央近傍に設けられている。ロッド128C-1は、上部フレーム100Cに連結され、固定されている。ロッド128C-1は、上部フレーム100Cの底面に連結され、固定されていてもよく、上部フレーム100Cの両側面に架け渡された棒体などに連結され、固定されていてもよい。一方、チューブ128C-2は、下部フレーム110Cに連結され、固定されている。チューブ128C-2は、下部フレーム110Cの底面に連結され、固定されていてもよく、下部フレーム110Cの両側面に架け渡された棒体などに連結され、固定されていてもよい。足置き台10Cでは、昇降部120Cのロッド128C-1の伸縮によって、昇降部120Cに連結された上部フレーム100Cを介して、足置き部130Cを昇降することができる。
【0078】
以上、本実施形態に係る足置き台10Cは、昇降部120Cを含んでおり、足置き部130Cが床面から離れている(床面から一定の高さを有している)。また、足置き部130Cは、断熱性能が高い断熱材132Cおよびクッション材134Cを含む。そのため、足置き部130Cに置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台10Cは、使用時に電力を消費しないため、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さくすることができる。
【0079】
<第5実施形態>
図7を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台20について説明する。図7は、本発明の一実施形態に係る足置き台20の模式的な上面図および側面図である。具体的には、図7(A)は、足置き台20の模式的な上面図であり、図7(B)は、図7(A)に示す矢印方向から眺めた足置き台20の模式的な側面図である。
【0080】
図7(A)および図7(B)に示すように、足置き台20は、下部フレーム210、昇降部220、足置き部230、および角度調整部240を含む。以下、足置き台20の構成について詳細に説明するが、第1実施形態に係る足置き台10、第3実施形態に係る足置き台10C、または第4実施形態に係る足置き台10Dと同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0081】
昇降部220は、ロッド228-1、チューブ228-2、およびペダル229を含む、いわゆるガスシリンダーである。また、足置き部230は、断熱材232およびクッション材234を含む。また、角度調整部240は、クランプ245を含む。
【0082】
昇降部220は、足置き台20の両側面に設けられ、その間に足置き部230が配置されている。昇降部220のロッド228-1は、第4の回動軸201を回動可能に軸支している。また、第4の回動軸201は、足置き部230に固定されている。そのため、第4の回動軸201が回動されると、足置き部230も第4の回動軸201を中心として回動する。また、クランプ245は、第4の回動軸201の回動を固定することができる。したがって、足置き台20では、クランプ245の固定または固定解除によって、足置き部230の角度を調整することができる。なお、クランプ245は、足置き台20の少なくとも一方の側面に設けていればよい。
【0083】
以上、本実施形態に係る足置き台20は、昇降部220を含んでおり、足置き部230が床面から離れている(床面から一定の高さを有している)。また、足置き部230は、断熱性能が高い断熱材232およびクッション材243を含む。そのため、足置き部230に置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台20は、使用時に電力を消費しないため、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さい。
【0084】
<第6実施形態>
図8および図9を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台20Aおよび足置き台20Bについて説明する。図8(A)は、本発明の一実施形態に係る足置き台20Aの模式的な斜視図であり、図8(B)は、本発明の一実施形態に係る足置き台20Bの模式的な斜視図である。図9は、本発明の一実施形態に係る足置き台20Aの使用状態を示す模式的な斜視図である。
【0085】
図8(A)に示すように、足置き台20Aは、下部フレーム210A、昇降部220A、足置き部230A、および調整部270Aを含む。以下、足置き台20Aの構成について詳細に説明するが、第5実施形態に係る足置き台20と同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0086】
昇降部220Aは、足置き台20Aの両側面に設けられ、その間に足置き部230A(断熱材232Aおよびクッション材234Aを含む)が配置されている。昇降部220Aは、ロッド228A-1およびチューブ228A-2を含み、足置き部230Aは、断熱材232Aおよびクッション材234Aを含む。ロッド228A-1は、第4の回動軸201Aを回動可能に軸支している。また、第4の回動軸201Aは、足置き部230Aに固定されている。チューブ228A-2は、下部フレーム210Aと一体化していてもよい。
【0087】
調整部270Aは、昇降部220Aの昇降または床面に対する足置き部230Aの角度を調整することができる。調整部270Aは、操作パネル271A、モータ272A、およびコード273Aを含む。モータ272Aは、ロッド228A-1内に組み込まれていることが好ましい。また、モータ272Aは、サーボモータでもよく、ステッピングモータであってもよく、これら両方がロッド228A-1内に組み込まれていてもよい。昇降部220Aは、足置き台20Aの両側面に設けられているが、モータ272Aは、少なくとも一方の昇降部220Aに組み込まれていればよい。さらに、モータ272Aに加えて、アクチュエータが組み込まれていてもよい。操作パネル271Aが操作されると、制御信号がコード273Aを介して、モータ272Aに伝送される。モータ272Aは、制御信号に基づき、所定の動作(ロッド228A-1の伸縮または第4の回動軸201Aの回動など)が実行できるように駆動される。したがって、足置き台20Aでは、調整部270Aを用いて、足置き部230Aの高さおよび角度を自動で調整することができる。
【0088】
操作パネル271Aからの制御信号は、コード273Aを用いた有線ではなく、無線であってもよい。また、スマートフォンなどの情報端末にアプリケーションプログラムをインストールし、情報端末への入力に基づき、制御信号を送信してもよい。
【0089】
図8(B)に示すように、足置き台20Bは、下部フレーム210B、昇降部220B、足置き部230B、および調整部270Bを含む。以下、足置き台20Bの構成について詳細に説明するが、本実施形態に係る足置き台20Aと同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0090】
足置き部230Bは、断熱材232B、クッション材243B、および枠体236Bを含む。断熱材232Bおよびクッション材243Bは、枠体236B内に収容されている。第4の回動軸201Bは、枠体236Bに固定され、ロッド228B-1によって回動可能に軸支されている。
【0091】
断熱材232Bまたはクッション材234Bに第4の回動軸201Bを設けることが困難である場合であっても、足置き台20Bでは、枠体236Bに第4の回動軸201Bを設けることができる。また、枠体236Bに第4の回動軸201Bを設けることによって、第4の回動軸201Bの強度を確保することができる。
【0092】
図9に示すように、例えば、足置き台20Aは、机70と組み合わせて使用することができる。机70は、天板700、架台710、昇降部720、および操作パネル771を含む。昇降部720は、第1の昇降フレーム728-1および第2の昇降フレーム728-2を含む。第1の昇降フレーム728-1は、第2の昇降フレーム728-2内に挿入され、第1の昇降フレーム728-1が伸縮することによって、天板700の高さを調整することができる。また、昇降部720の昇降は、操作パネル771によって制御することができる。
【0093】
足置き台20Aのコード273Aは、操作パネル771に接続されており、足置き台20は、操作パネル771によって制御することができる。すなわち、机70および足置き台20Aは電動化されており、操作パネル771を用いて、机70の高さを調整し、ならびに足置き台20Aの足置き部230Aの高さおよび角度を調整することができる。
【0094】
以上、本実施形態に係る足置き台20Aおよび足置き台20Bは、それぞれ、昇降部220Aおよび昇降部220Bを含んでおり、足置き部230Aおよび足置き部230Bが床面から離れている(床面から一定の高さを有している)。また、足置き部230Aおよび足置き部230Bは、それぞれ、断熱性能が高い断熱材232Aおよびクッション材234A、ならびに断熱材232Bおよびクッション材234Bを含む。そのため、足置き部230Aまたは足置き部230Bに置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台20Aおよび足置き台20Bの各々は、電気エネルギーから熱エネルギーへの変換を必要としないため、余分な電力を消費しない。そのため、足置き台20Aおよび足置き台20Bは、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さくすることができる。
【0095】
<第7実施形態>
図10を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台20Cについて説明する。図10は、本発明の一実施形態に係る足置き台20Cの模式的な斜視図である。
【0096】
図10に示すように、足置き台20Cは、机70の天板700に吊り下げられ、昇降部220Cおよび足置き部230Cを含む。以下、足置き台20Cの構成について詳細に説明するが、第6実施形態に係る足置き台20Aと同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0097】
昇降部220Cは、ロッド228C-1およびチューブ228C-2を含む。チューブ228C-2の一端は天板に固定され、チューブ228C-2の他端はロッド228C-1を収容することができる。ロッド228C-1は、第4の回動軸201Cを回動可能に軸支している。また、第4の回動軸201Cは、昇降部220Cの間に配置された足置き部230C(断熱材232Cおよびクッション材234Cを含む)に固定されている。昇降部220Cの昇降は、操作パネル771によって行うことができる。また、操作パネルは771は、足置き部230Cの角度を調整することもできる。
【0098】
なお、図10では、足置き台20Cが机70に吊り下げられた例を示したが、本実施形態において、足置き台20Cが吊り下げられるのは机70に限られない。
【0099】
以上、本実施形態に係る足置き台20Cは、昇降部220Cを含んでおり、足置き部230Cが床面から離れている(床面から一定の高さを有している)。また、足置き部230Cは、断熱性能が高い断熱材232Cおよびクッション材234Cを含む。そのため、足置き部230Cに置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台20Cは、電気エネルギーから熱エネルギーへの変換を必要としないため、余分な電力を消費しない。そのため、足置き台20Cは、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さくすることができる。
【0100】
<第8実施形態>
図11を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台30について説明する。図11は、本発明の一実施形態に係る足置き台30の模式的な斜視図および断面図である。具体的には、図11(A)は、足置き台20の模式的な斜視図であり、図11(B)は、図11(A)に示す矢印方向から眺めた足置き台30の模式的な断面図である。
【0101】
図11(A)および図11(B)に示すように、足置き台30は、昇降部320および足置き部330を含む。足置き部330は、昇降部320の上に設けられており、断熱材332およびクッション材334を含む。また、クッション材334は、断熱材332の上に設けられている。以下、足置き台30の構成について詳細に説明するが、第1実施形態に係る足置き台10と同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0102】
昇降部320は、スライダー脚321、ガイドレール322、および係止ピン323を含む。スライダー脚321は、ガイドレール322内に収容され、ガイドレール322から引き出すことができる。ガイドレール322は、足置き部330の底面に平行な平面部分と、平面部分と連結し、床面に向かって屈曲した曲面部分とを含む。スライダー脚321は、ガイドレール322の平面部分および曲面部分に沿って伸長し(ガイドレール322から引き出され)、ガイドレール322の上に設けられた足置き部330を床面から離す(足置き部330の床面からの高さを大きくする)ことができる。また、スライダー脚321は、ガイドレール322の平面部分および曲面部分に沿って縮小し(ガイドレール322に収容され)、ガイドレール322の上に設けられた足置き部330を床面に近づける(足置き部330の床面からの高さを小さくする)ことができる。さらに、係止ピン323は、スライダー脚321に設けられた係止孔と係合し、ガイドレール322に対するスライダー脚321の位置を固定することができる。したがって、昇降部320は、ガイドレール322から引き出すスライダー脚321の長さによって、足置き部330の床面からの高さを調整することができる。
【0103】
スライダー脚321は、ガイドレール322の曲面部分に沿って収容することができる程度の柔軟性を有し、ガイドレール322から引き出されたときには足置き部330を支持することができる程度の剛性を有していることが好ましい。
【0104】
スライダー脚321は、ガイドレール322の一方の端部にのみ設けられていてもよく、ガイドレール322の両方の端部に設けられていてもよい。スライダー脚321がガイドレール322の両方の端部に設けられている場合、2つのスライダー脚321の引き出された長さを異ならせることによって、床面に対する足置き部330の角度を調整することができる。
【0105】
昇降部320の構造は、これに限られることなく、足置き部330の床面からの高さを調整することができる構造であればよい。
【0106】
以上、本実施形態に係る足置き台30は、昇降部320を含んでおり、足置き部330が床面から離れている(床面から一定の高さを有している)。そのため、足置き部330に置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台30は、使用時に電力を消費しないため、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さくすることができる。
【0107】
<第9実施形態>
図12を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台40について説明する。図12は、本発明の一実施形態に係る足置き台40の模式的な斜視図である。
【0108】
図12に示すように、足置き台40は、第1のアジャスター421、第2のアジャスター422、断熱材432、およびクッション材434を含む。以下、足置き台40の構成について詳細に説明するが、第1実施形態に係る足置き台10と同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0109】
足置き台40では、断熱材432とクッション材434とが離隔して設けられ、クッション材434は、断熱材432の上に配置されている。すなわち、断熱材432は、床面とクッション材434との間に位置するように配置されている。第1のアジャスター421は、断熱材432に固定され、断熱材432の床面からの高さを調整することができる。第2のアジャスター422は、クッション材434に固定され、クッション材434の断熱材432からの高さを調整することができる。
【0110】
第1のアジャスター421は、断熱材432の四隅に設けられることが好ましい。四隅に設けられた第1のアジャスター421を異なる長さに調整することで、断熱材432の床面に対する角度を調整することができる。同様に、第2のアジャスター422も、クッション材434の四隅に設けられることが好ましい。四隅に設けられた第2のアジャスター422を異なる長さに調整することで、断熱材432に対するクッション材434の床面に対する角度を調整することができる。この場合、第1のアジャスター421と断熱材432、および第2のアジャスター422とクッション材434は、ボールジョイントで連結されていることが好ましい。断熱材432およびクッション材434の床面に対する角度に合わせてボールジョイントが任意の方向に回動し、第1のアジャスター421および第2のアジャスター422が、常に床面に対して略垂直となるように調整される。
【0111】
足置き台40は、第1のアジャスター421を設けない構造であってもよい。このような構造であっても、第2のアジャスター422が、クッション材434の床面からの高さ、または床面に対するクッション材434の角度を調整することができる。また、断熱材432とクッション材434との間に第2のアジャスター422が設けられており、足が置かれるクッション材434は床面とは直接接しない。そのため、床からクッション材434への熱伝導は小さく、足置き台40は、床の温度の影響を受けにくい。
【0112】
また、足置き台40は、第1のアジャスター421および断熱材432と、第2のアジャスター422およびクッション材434とに分離することができる。すなわち、足置き台40は、クッション材434を取り外して使用することができる。例えば、クッション材434を取り外し、人が断熱材432の上に立って作業を行うこともできる。
【0113】
以上、本実施形態に係る足置き台40は、第2のアジャスター422を含んでおり、少なくとも断熱性能が高いクッション材434が床面から離れている(床面から一定の高さを有している)。また、床とクッション材434との間に断熱材432を含む。そのため、クッション材434に置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台40は、使用時に電力を消費しないため、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さい。
【0114】
<第10実施形態>
図13および図14を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台50について説明する。図13は、本発明の一実施形態に係る足置き台50の模式的な側面図である。図14は、本発明の一実施形態に係る足置き台50の模式的な部分拡大図である。具体的には、図14(A)は図13に示す矢印方向から眺めた足置き台50の部分拡大図であり、図14(B)は図14(A)に示す円55の部分拡大図である。
【0115】
図13図14(A)、および図14(B)に示すように、足置き台50は、支持フレーム500、固定壁521、係止ピン522、および足置き部530を含む。足置き部530は、支持フレーム500の上に設けられており、断熱材532およびクッション材534を含む。また、クッション材534は、断熱材532の上に設けられている。以下、足置き台50の構成について詳細に説明するが、第1実施形態に係る足置き台10と同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0116】
支持フレーム500は、足置き部530を支持することができる。支持フレーム500は、係止ピン522を用いて、固定壁521に固定されている。図14(A)および図14(B)に示すように、固定壁521には、複数の係止孔523が設けられている。係止ピン522は、支持フレーム500の貫通孔を介して、係止孔523と係合することができる。複数の係止孔523は、固定壁521の高さ方向に並んで設けられ、係止ピン522と係合する係止孔523の位置を変えることによって、支持フレームの位置を変えることができる。すなわち、係止ピン522と係合する係止孔523の位置を変えることによって、固定壁521の高さ方向において、支持フレーム500に支持された足置き部530の昇降を調整することができる。
【0117】
固定壁521の上端には吊り部525が設けられている。例えば、足置き台50は、吊り部525を用いて、パーティション80に吊り下げることができる。足置き台50をパーティション80に吊り下げる場合、吊り部525は、パーティション80の上端の形状に対応した形状とすればよく、例えば、コの字型の形状であってもよい。
【0118】
足置き台50は、パーティション80と一体化していてもよい。この場合、足置き台50は、パーティションとしても使用することができる。
【0119】
以上、本実施形態に係る足置き台50は、支持フレーム500を、係止ピン522を用いて固定壁521に固定することにより、足置き部530を床面から離す(床面から一定の高さを有する)ことができる。また、足置き部530は、断熱性能が高い断熱材532およびクッション材534を含む。そのため、足置き部530に置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台50は、使用時に電力を消費しないため、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さくすることができる。
【0120】
<第11実施形態>
図15を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台50Aについて説明する。図15は、本発明の一実施形態に係る足置き台50Aの模式的な側面図である。
【0121】
図15に示すように、足置き台50Aは、支持フレーム500A、固定壁521A、係止ピン522A、足置き部530A、および角度調整部540Aを含む。以下、足置き台50Aの構成について詳細に説明するが、第1実施形態に係る足置き台10および第10実施形態に係る足置き台50と同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0122】
足置き台50Aでは、パーティション80に吊り下げるための吊り部525Aが固定壁521Aに設けられている。また、足置き台50Aでは、足置き部530Aの昇降を調整するための係止ピン522Aが設けられている。さらに、足置き台50Aでは、床面に対する足置き部530Aの角度を調整するための角度調整部540Aが設けられている。したがって、足置き台50Aは、パーティション80など吊り下げ、足置き部530Aの高さおよび角度を調整しながら利用することができる。
【0123】
以上、本実施形態に係る足置き台50Aは、支持フレーム500Aを、係止ピン522Aを用いて固定壁521Aに固定することにより、足置き部530Aを床面から離す(床面から一定の高さを有する)ことができる。また、足置き部530Aは、断熱性能が高い断熱材532Aおよびクッション材534Aを含む。そのため、足置き部530Aに置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台50Aは、使用時に電力を消費しないため、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さくすることができる。
【0124】
<第12実施形態>
図16を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台50Bについて説明する。図16は、本発明の一実施形態に係る足置き台50Bの模式的な側面図である。
【0125】
図16に示すように、足置き台50Bは、支持フレーム500B、固定壁521B、係止ピン522B、および足置き部530Bを含む。以下、足置き台50Bのこうせいについて詳細に説明するが、第10実施形態に係る足置き台50と同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0126】
足置き台50Bでは、机70に吊り下げるための吊り部525Bが固定壁521Bに設けられている。吊り部525Bは、机70の天板700の端部に挿入して利用することができる。図16では、吊り部525Bは、固定壁521Bから足置き部530Bが突出している側に設けられているが、吊り部525Bは、それとは反対側に設けられていてもよい。前者の吊り部525Bは机の正面から挿入し、後者の吊り部525Bは机の背面から挿入して、足置き台50Bを利用することができる。
【0127】
以上、本実施形態に係る足置き台50Bは、支持フレーム500Bを、係止ピン522Bを用いて固定壁521Bに固定することにより、足置き部530Bを床面から離す(床面から一定の高さを有する)ことができる。また、足置き部530Bは、断熱性能が高い断熱材532Bおよびクッション材534Bを含む。そのため、足置き部530Bに置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台50Bは、使用時に電力を消費しないため、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さくすることができる。
【0128】
<第13実施形態>
図17および図18を参照して、本発明の一実施形態に係る足置き台60について説明する。図17は、本発明の一実施形態に係る足置き台60の模式的な斜視図である。また、図18は、本発明の一実施形態に係る足置き台60の使用状態を示す模式的な斜視図である。
【0129】
図17に示すように、足置き台60は、折り畳み部620、足置き部630、天板680、および背板690を含む。以下、足置き台60の構成について説明するが、第1実施形態に係る足置き台10と同様の構成については説明を省略する場合がある。
【0130】
折り畳み部620は、第1のリンク621、第2のリンク622、第1の回動軸623、第2の回動軸624、および固定軸625を含む。第1のリンク621の一端は、第1の回動軸623を回動可能に軸支している。第1のリンク621の他端は、第2の回動軸624を回動可能に軸支している。第2のリンク622の一端は、第2の回動軸624を回動可能に軸支している。第2のリンク622の他端は、固定軸625によって天板680の側面に固定されている。なお、第1の回動軸623は、足置き部630に固定されている。
【0131】
折り畳み部620は、第1の回動軸623または第2の回動軸624を用いて、足置き部630または第1のリンク621を回動させることによって、足置き部630を天板680の下方に収納することができる。
【0132】
図18を参照して、折り畳み部620の折り畳み動作について説明する。なお、図18(A)~図18(C)では、足置き台60の折り畳み動作を理解しやすく説明するため、折り畳み部620および足置き部630のみを示している。
【0133】
図18(A)は、足置き部630が利用可能な状態を示す。第1のリンク621の長軸方向と第2のリンク622とは一直線上に並んで配置されている。足置き部630は、第1のリンク621および第2のリンク622の直線方向とは略垂直な面に配置されている。側面視において、足置き部630と第1のリンク621とは直交している。
【0134】
図18(B)は、図18(A)に示す足置き部630が90°回動された状態を示す。具体的には、図18(A)に示す足置き部630が、第1の回動軸623を中心として90°回動されている。側面視において、足置き部630は、第1のリンク621のほぼ全面と重畳している。
【0135】
図18(C)は、足置き部630が収納された状態を示す。具体的には、図18(B)に示す足置き部630および第1のリンク621が、第2の回動軸624を中心として90°回動されている。側面視において、第1のリンク621と第2のリンク622とは直交している。
【0136】
第1の回動軸623は、回動角が0°以上90°以下の範囲で回動することができるようにストッパーが設けられていてもよい。すなわち、第1の回動軸623は、足置き部630が背板690と面するように折り畳まれた0°(図18(B)参照)から足置き部630の断熱材632が床面を向き、クッション材634が上方を向く90°(図18(A)参照)まで回動することができるようにしてもよい。また、床面に対する足置き部630の角度を調整するため、第1の回動軸の回動角を90°以上とし、90°以上の範囲で回動角を固定することができるようにしてもよい。
【0137】
第2のリンク622の他端の固定は、天板680の側面に限られない。第2のリンク622の他端は、天板680の上面に固定されていてもよく、天板680の底面に固定されていてもよい。また、第2のリンク622の他端は、背板690の側面などに固定されていてもよい。
【0138】
図17および図18では、2個のリンクおよび2個の回動軸を用いた折り畳み部620を示したが、折り畳み部620のリンクおよび回動軸の各々の数は、2個に限られない。折り畳み部620のリンクおよび回動軸の各々の数は、n個(nは2以上の自然数)であってもよい。リンクの数を多くすることにより、折り畳み部620を小さく折り畳むことができるとともに、折り畳み部620を広げた時の長さを長くすることができる。
【0139】
なお、折り畳み部620は、折り畳むことによって足置き部630を上昇させ、広げることによって足置き部630を降下させ、床面からの足置き部630の高さを変えることができることから、折り畳み部620は昇降部ということもできる。
【0140】
以上、本実施形態に係る足置き台60は、折り畳み部620を含んでおり、足置き部630が床面から離れている(床面から一定の高さを有している)。また、足置き部630は、断熱性能が高い断熱材632およびクッション材634を含む。そのため、足置き部630に置かれた足は、床の温度の影響を受けにくく、快適性が向上する。また、足置き台60は、使用時に電力を消費しないため、省エネルギー化が図られるとともに、環境への負荷を小さくすることができる。
【0141】
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除、または設計変更を行ったもの、もしくは、工程の追加、省略、または条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0142】
上述した各実施形態によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、または、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0143】
10、10A、10B、10C、10D、20、20A、20B、20C、30、40台、50、50A、50B、60:足置き台、 70:机、 80:パーティション、 100、100A、100B、100C:上部フレーム、 101、101A、101B:第4の回動軸、 110、110A、110B、110C:下部フレーム、 120、120A、120B、120C:昇降部、 121:第1のリンク、 122:第2のリンク、 123:第1の回動軸、 124:第2の回動軸、 125:第3の回動軸、 126:第1の摺動軸、 127:第2の摺動軸、 128C-1:ロッド、 128C-2:チューブ、 129C:ペダル、 130、130A、130B、130C、130G:足置き部、 132、132G:断熱材、 134、134G:クッション材、 136G:筐体、 140、140A、140B、140C:角度調整部、 141、141A:第3のリンク、 142、142A:第5の回動軸、 143、143A:係止ピン、 144A:係止枠、 145B:クランプ、150:調節ハンドル、 160:ストッパー、 170、170A:係止溝、 201、201A、201B、201C:第4の回動軸、 210、210A、210B:下部フレーム、 220、220A、220B、220C:昇降部、 228-1、228A-1、228B-1、228C-1:ロッド、 228-2、228A-2、228C-2:チューブ、 229:ペダル、 230、230A、230B、230C:足置き部、 232、232A、232B、232C:断熱材、 234、234A、234B、234C:クッション材、 236B:枠体、 240:角度調整部、 243B:クッション材、 245:クランプ、 270A、270B:調整部、 271A:操作パネル、 272A:モータ、 273A:コード、 320:昇降部、 321:スライダー脚、 322:ガイドレール、 323:係止ピン、 330:足置き部、 332:断熱材、 334:クッション材、 421:第1のアジャスター、 422:第2のアジャスター、 432:断熱材、 434:クッション材、 500、500A、500B:支持フレーム、 521、521A、521B:固定壁、 522、522A、522B:係止ピン、 523:係止孔、 525、525A、525B:吊り部、 530、530A、530B:足置き部、 532:断熱材、 534:クッション材、 540A:角度調整部、 620:折り畳み部、 621:第1のリンク、 622:第2のリンク、 623:第1の回動軸、 624:第2の回動軸、 625:固定軸、 630:足置き部、 632:断熱材、 634:クッション材、 680:天板、 690:背板、 700:天板、 710:架台、 720:昇降部、 728-1:第1の昇降フレーム、 728-2:第2の昇降フレーム、 771:操作パネル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18