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特許7510442携帯型酸素濃縮器と共に使用するための製品マニホールドおよびそのような製品マニホールドを含む携帯型酸素濃縮器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-25
(45)【発行日】2024-07-03
(54)【発明の名称】携帯型酸素濃縮器と共に使用するための製品マニホールドおよびそのような製品マニホールドを含む携帯型酸素濃縮器
(51)【国際特許分類】
   F16K 27/00 20060101AFI20240626BHJP
   B01D 53/04 20060101ALI20240626BHJP
   F16K 31/06 20060101ALI20240626BHJP
【FI】
F16K27/00 B
B01D53/04 110
F16K31/06 305K
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021572604
(86)(22)【出願日】2020-06-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-08
(86)【国際出願番号】 US2020035563
(87)【国際公開番号】W WO2020247312
(87)【国際公開日】2020-12-10
【審査請求日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】62/857,665
(32)【優先日】2019-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521533670
【氏名又は名称】アベンティクス コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワード,ジェイムス,アール
(72)【発明者】
【氏名】リー,ペイツェン
【審査官】冨永 達朗
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-150209(JP,A)
【文献】特表2013-527383(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 27/00
B01D 53/04
F16K 31/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
第1製品ポート、第2製品ポート、アキュムレーターポート、および出力ポートと、
前記第1製品ポート、前記第2製品ポート、前記アキュムレーターポート、および前記出力ポートを流体的に結合する流路と、
前記流路を流体的に結合する第1制御ポート、第2制御ポート、および第3制御ポートと、
第1電磁弁アセンブリ、第2電磁弁アセンブリ、および第3電磁弁アセンブリと、を備える製品マニホールドであって、
前記第1、第2、および第3電磁弁アセンブリは、対応するスナップ式コネクターによって、それぞれ前記第1、第2、および第3制御ポートに隣接する前記製品マニホールドの前記本体に固定され
前記第1電磁弁アセンブリは、前記第1制御ポートに面する開口を有する第1ハウジングと、前記第1ハウジング内に配置され、前記第1制御ポートに対して第1位置と第2位置との間で移動可能な制御要素と、を備え、
前記製品マニホールドは、バイアス用要素と、ボアを有し前記第1ハウジング内に配置される制御要素ガイドとをさらに備え、前記制御要素は、前記制御要素ガイドの前記ボア内に少なくとも部分的に配置され、
前記制御要素ガイドは、第1部分および第2部分を含み、前記第1部分が前記開口に隣接して配置され、前記バイアス用要素は、前記第1電磁弁アセンブリと前記製品マニホールドの前記本体の間の前記スナップ式コネクターにバイアスをかけるため、前記制御要素ガイドの前記第1部分と前記製品マニホールドの前記本体の間に配置される、
ことを特徴とする携帯型酸素濃縮器と共に使用するための製品マニホールド。
【請求項2】
前記電磁弁アセンブリと前記制御ポートは、前記電磁弁アセンブリのうちの対応するものの反対側に配置された第1開口および第2開口と、前記制御ポートのうちの対応するものの反対側に配置された第1傾斜および第2傾斜とによって、少なくとも部分的に形成される接続によって互いに接続され、対応する前記電磁弁アセンブリを前記製品マニホールドの前記本体に固定するため、前記第1開口は、前記第1傾斜の一部を受け入れるサイズであり、前記第2開口は、前記第2傾斜の一部を受け入れるサイズである、請求項1に記載の製品マニホールド。
【請求項3】
前記第1傾斜は、T字型の傾斜を備え、前記第1開口は、T字型の開口を備える、請求項2に記載の製品マニホールド。
【請求項4】
前記第1電磁弁アセンブリは、第1電磁弁および第1ブラケットを備え、前記第1ブラケットは、前記第1開口および前記第2開口を備える、請求項2または3に記載の製品マニホールド。
【請求項5】
前記第1電磁弁は、溝を有するハウジングを備え、前記第1ブラケットの一部が前記溝内に配置される、請求項4に記載の製品マニホールド。
【請求項6】
前記第1ブラケットは、U字型のブラケットであり、前記第1電磁弁は第1側、第2側、および第3側を有し、前記U字型のブラケットの一部が前記溝内に受け入れられ、前記第1電磁弁の前記第1側、前記第2側、および前記第3側の一部を取り囲む、請求項5に記載の製品マニホールド。
【請求項7】
前記U字型のブラケットは、第1脚および第2脚を備え、前記第1脚は前記第1開口を画定し、前記第1電磁弁の前記第1側に係合し、前記第2脚は前記第2開口を画定し、前記第1電磁弁の前記第2側に係合する、請求項6に記載の製品マニホールド。
【請求項8】
前記第1、第2、および第3電磁弁アセンブリのそれぞれは、対応するスナップ式コネクターによって、前記第1、第2、または第3制御ポートのいずれか対応するものに隣接する前記製品マニホールドの前記本体に固定される、請求項1から7のいずれか一項に記載の製品マニホールド。
【請求項9】
前記制御要素ガイドの前記第1部分は、スプリングシートを形成し、前記バイアス用要素は前記スプリングシートと係合する、請求項に記載の製品マニホールド。
【請求項10】
プラグをさらに備え、前記バイアス用要素は、前記プラグと前記制御要素ガイドの前記第1部分との間に配置された、請求項に記載の製品マニホールド。
【請求項11】
前記プラグはカラーを含み、前記第1制御ポートは内面を含み、前記カラーはシール溝を含み、前記シール溝内に配置されたシールをさらに備え、前記シールは前記第1制御ポートの前記内面に密着して係合するように適応している、請求項10に記載の製品マニホールド。
【請求項12】
携帯型酸素濃縮器であって、
請求項1に記載の製品マニホールドと、
圧縮機と、
排出/供給マニホールドと、
前記圧縮機に結合された入口ポートと、
それぞれが、前記第1ポート、前記第2ポート、および前記第3ポートのいずれかを有し、前記第1ポートは前記圧縮機に結合される一対の三方弁と、
前記各三方弁の前記第2ポートが流体的に結合される排気ポートと、
それぞれ前記三方弁の1つの前記第3ポートに結合される、第1シーブベッドおよび第2シーブベッドと、
を備えることを特徴とする携帯型酸素濃縮器。
【請求項13】
各電磁弁アセンブリは、対応するスナップ式コネクターによって、前記第1、第2、または第3制御ポートのいずれか対応するものに隣接する前記製品マニホールドの前記本体に固定される、請求項12に記載の携帯型酸素濃縮器。
【請求項14】
前記製品マニホールドの前記本体は、第1側、第2側、および第3側を含む、請求項12に記載の携帯型酸素濃縮器。
【請求項15】
前記第1製品ポートおよび前記第2製品ポートは、前記本体の前記第1側から延在し、前記アキュムレーターポートおよび前記出力ポートは、前記本体の前記第2側から延在する、請求項12に記載の携帯型酸素濃縮器。
【請求項16】
前記第1制御ポート、前記第2制御ポート、および前記第3制御ポートは、前記本体の前記第3側に沿って配置される、請求項12に記載の携帯型酸素濃縮器。
【請求項17】
前記スナップ式コネクターは、前記電磁弁アセンブリと前記製品マニホールドの前記本体との間に形成される、請求項12に記載の携帯型酸素濃縮器。
【請求項18】
前記第1電磁弁アセンブリは、第1開口および第2開口を備え、前記製品マニホールドの前記本体は、第1傾斜および第2傾斜を備え、前記第1傾斜は、前記第1制御ポートの第1側に配置され、前記第2傾斜は、前記第1制御ポートの第2側に配置され、前記第1開口は、前記第1傾斜を受け入れるように適応し、前記第2開口は、前記第2傾斜を受け入れるように適応して、前記第1電磁弁アセンブリと前記製品マニホールドの間に前記スナップ式コネクターを形成する、請求項12に記載の携帯型酸素濃縮器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、製品マニホールド、特に、携帯型酸素濃縮器と共に使用するための製品マニホールドおよびそのような製品マニホールドを含む携帯型酸素濃縮器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯型酸素濃縮器は、携帯型酸素タンクの代わりに使用されてもよい。動作中、携帯型酸素濃縮器は周辺空気を圧縮および浄化し、酸素の豊富な空気をユーザーに供給できるようにする。
【発明の概要】
【0003】
第1の例によれば、携帯型酸素濃縮器と共に使用するための製品マニホールドは、本体、第1製品ポート、第2製品ポート、アキュムレーターポート、出力ポート、および流路を含む。流路は、第1製品ポート、第2製品ポート、アキュムレーターポート、および出力ポートを流動的に結合する。製品マニホールドは、第1制御ポート、第2制御ポート、および第3制御ポートを含む。第1、第2、および第3制御ポートは、流路を流動的に結合する。また、製品マニホールドは、対応するスナップ式コネクターによって、それぞれ第1、第2、および第3制御ポートに隣接する製品マニホールドの本体に固定される第1電磁弁アセンブリ、第2電磁弁アセンブリ、および第3電磁弁アセンブリを含む。
【0004】
第2の例によれば、携帯型酸素濃縮器は、圧縮機および排出/供給マニホールドを含む。排出/供給マニホールドは、圧縮機に結合された入口ポートと、1対の三方弁を含む。各三方弁は、第1ポート、第2ポート、および第3ポートを有する。第1ポートは圧縮機に結合される。排出/供給マニホールドは、排気ポートを含む。各三方弁の第2ポートは、排気ポートに流体的に結合される。携帯型酸素濃縮器は、第1シーブベッドおよび第2シーブベッドを含む。各シーブベッドは、三方弁の1つの第3ポートに結合される。携帯型酸素濃縮器は、本体と第1製品ポートおよび第2製品ポートとを含む、製品マニホールドを含む。第1製品ポートは第1シーブベッドに結合され、第2製品ポートは第2シーブベッドに結合される。製品マニホールドは、アキュムレーターポート、出力ポート、および流路も含む。流路は、第1製品ポート、第2製品ポート、アキュムレーターポート、および出力ポートを流動的に結合する。製品マニホールドは、第1制御ポート、第2制御ポート、および第3制御ポートを含む。第1、第2、および第3制御ポートは、流路を流動的に結合する。携帯型酸素濃縮器は、対応するスナップ式コネクターによって、製品マニホールドの本体に固定される第1電磁弁アセンブリ、第2電磁弁アセンブリ、および第3電磁弁アセンブリを含む。
【0005】
第3の例によれば、携帯型酸素濃縮器と共に使用するための製品マニホールドは、本体、第1製品ポート、第2製品ポート、アキュムレーターポート、出力ポート、および流路を含む。流路は、第1製品ポート、第2製品ポート、アキュムレーターポート、および出力ポートを流動的に結合する。製品マニホールドは、流路を流動的に結合する制御ポートを含む。製品マニホールドは、スナップ式コネクターによって製品マニホールドの本体に固定される電磁弁アセンブリを含む。スナップ式コネクターは、第1傾斜、第2傾斜、第1開口、および第2開口を含む。第1開口は、第1傾斜を受け入れるように適応し、第2開口は、第2傾斜を受け入れるように適応して、電磁弁アセンブリと製品マニホールドの本体との間にスナップ式コネクターを形成する。
【0006】
さらに、前述の第1、第2、および/または第3の例によれば、装置は、以下のうちの
いずれか1つ以上をさらに含み得る。
【0007】
一例によれば、第1電磁弁アセンブリは、第1開口および第2開口を含み、製品マニホールドの本体は、第1傾斜および第2傾斜を含む。第1傾斜は、第1制御ポートの第1側に配置され、第2傾斜は、第1制御ポートの第2側に配置される。第1開口は、第1傾斜を受け入れるように適応し、第2開口は、第2傾斜を受け入れるように適応して、第1電磁弁アセンブリと製品マニホールドの本体との間にスナップ式コネクターを形成する。
【0008】
別の例によれば、第1傾斜はT字型の傾斜であり、第1開口はT字型の開口である。
【0009】
別の例によれば、第1電磁弁アセンブリは、第1電磁弁および第1ブラケットを含む。第1ブラケットは、第1開口および第2開口を含む。
【0010】
別の例によれば、第1電磁弁は、溝を有するハウジングを含む。第1ブラケットの一部は、溝内に配置される。
【0011】
別の例によれば、第1ブラケットはU字型のブラケットである。第1電磁弁は、第1側、第2側、および第3側を有する。U字型のブラケットの一部は、溝内に受け入れられ、第1電磁弁の第1側、第2側、および第3側の一部を取り囲む。
【0012】
別の例によれば、U字型のブラケットは、第1脚および第2脚を含む。第1脚は、第1開口を画定し、第1電磁弁の第1側に係合する。第2脚は、第2開口を画定し、第1電磁弁の第2側に係合する。
【0013】
別の例によれば、第1、第2、および第3電磁弁アセンブリのそれぞれは、対応するスナップ式コネクターによって、第1、第2、または第3制御ポートのいずれか対応するものに隣接する製品マニホールドの本体に固定される。
【0014】
別の例によれば、第1電磁弁アセンブリは、第1制御ポートに面する開口を有する第1ハウジングと、第1ハウジング内に配置され、第1制御ポートに対して第1位置と第2位置との間で移動可能な制御要素とを含む。
【0015】
別の例によれば、ボアを有し、第1ハウジング内に配置される制御要素ガイドをさらに含む。制御要素は、制御要素ガイドのボア内に少なくとも部分的に配置される。
【0016】
別の例によれば、制御要素ガイドは、第1部分および第2部分を含む。第1部分は、開口に隣接して配置される。第1電磁弁アセンブリと製品マニホールドの本体との間のスナップ式コネクターにバイアスをかけるため、制御要素ガイドの第1部分と製品マニホールドの本体との間に配置されるバイアス用要素をさらに含む。
【0017】
別の例によれば、制御要素ガイドの第1部分は、スプリングシートを形成する。バイアス用要素がスプリングシートに係合する。
【0018】
別の例によれば、さらにプラグを含む。バイアス用要素は、プラグと制御要素ガイドの第1部分との間に配置される。
【0019】
別の例によれば、プラグはカラーを含み、第1制御ポートは内面を含む。カラーはシール溝を含む。さらに、シール溝内に配置され、第1制御ポートの内面に密着して係合するように適応したシールを含む。
【0020】
別の例によれば、製品マニホールドの本体は、第1側面、第2側面、および第3側面を含む。
【0021】
別の例によれば、第1製品ポートおよび第2製品ポートは、本体の第1側から延在し、アキュムレーターポートおよび出力ポートは、本体の第2側から延在する。
【0022】
別の例によれば、第1制御ポート、第2制御ポート、および第3制御ポートは、本体の第3側に沿って配置される。
【0023】
別の例によれば、スナップ式コネクターは、電磁弁アセンブリと製品マニホールドの本体との間に形成される。
【0024】
別の例によれば、第1電磁弁アセンブリは、第1開口および第2開口を含み、製品マニホールドは、第1傾斜および第2傾斜を含む。第1傾斜は、第1制御ポートの第1側に配置され、第2傾斜は、第1制御ポートの第2側に配置される。第1開口は、第1傾斜を受け入れるように適応し、第2開口は、第2傾斜を受け入れるように適応して、第1電磁弁アセンブリと製品マニホールドの本体との間にスナップ式コネクターを形成する。
【0025】
別の例によれば、第1傾斜は制御ポートの第1側に配置され、第2傾斜は制御ポートの第2側に配置される。第1開口は電磁弁アセンブリによって画定され、第2開口は電磁弁アセンブリによって画定される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の最初に開示された例にしたがって組み立てられた携帯型酸素濃縮器を示す。
【0027】
図2図1の携帯型酸素濃縮器について、製品マニホールドの特定の例の等角部分拡大図を示す。
【0028】
図3】第1制御ポート、製品マニホールドの本体、および第1電磁弁アセンブリを表す、図2の製品マニホールドの詳細な部分拡大図を示す。
【0029】
図4】第1、第2、および第3電磁弁アセンブリと、電磁弁アセンブリと製品マニホールドの本体との間で形成されたスナップ式コネクターとを示す断片的な断面図を示す。
【0030】
図5】第1電磁弁アセンブリ、第1制御ポート、およびスナップ式コネクターの一部の拡大された断片的な断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の文は、例示的な方法、装置、および/または製造品の詳細な説明を開示しているが、著作権の法的範囲は、本特許の最後に記載される請求項の文言によって定義されることを理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、すべての可能な例を説明しておらず、すべての可能な例を説明することは、不可能ではないにしても実用的ではない。現在の技術または本特許の出願日以降に開発された技術のいずれかを使用して、多数の代替例を実装することができる。そのような代替例は、依然として特許請求の範囲内に収まることが想定される。
【0032】
ここで図面を参照すると、図1は、本発明の最初に開示された例にしたがって組み立てられた携帯型酸素濃縮器100を示す。開示された例によれば、携帯型酸素濃縮器100
は、圧縮機102、排出/供給マニホールド104、第1および第2シーブベッド106、108、製品マニホールド110、およびアキュムレーター112を含む。
【0033】
圧縮機102は、周辺空気を吸い込み、その空気を圧縮し、圧縮空気を排出/供給マニホールド104に提供するように適応している。
【0034】
排出/供給マニホールド104は、圧縮機102から圧縮空気を受け取り、圧縮された周辺空気をシーブベッド106、108に提供するように適応している。また、排出/供給マニホールド104は、パージ操作中にシーブベッド106、108から窒素の豊富な空気を受け取るように適応している。
【0035】
この例では、排出/供給マニホールド104は、入口ポート114、一対の三方弁116、118、排気ポート120、および流路122を含む。排出/供給マニホールド104の入口ポート114は、圧縮機102に結合される。弁116、118のそれぞれは、第1ポート124、第2ポート126、および第3ポート128を含む。排出/供給マニホールド104の弁116、118のそれぞれの第1ポート124は、入口ポート114および流路122を介して圧縮機102に結合される。排出/供給マニホールド104の弁116、118のそれぞれの第2ポート126は、流路122を介して排気ポート120に結合される。
【0036】
第1シーブベッド106および第2シーブベッド108は、それぞれ弁116、118のうちの1つの第3ポート128に結合される。シーブベッド106、108は、例えば、排出/供給マニホールド104から受け取られた加圧された周辺空気から窒素を吸着するように適応している。
【0037】
製品マニホールド110は、シーブベッド106、108から酸素の豊富な空気を受け取り、酸素の豊富な空気をアキュムレーター112または患者に提供するように適応している。また、製品マニホールド110は、酸素の豊富な空気の一部がシーブベッド106、108を通して逆流し、シーブベッド106、108内に蓄積された窒素を除去するパージ操作を実行するように適応している。その後、シーブベッド106、108から除去された窒素は、供給/排出マニホールド104の排気ポート120を介して排出することができる。
【0038】
この例では、製品マニホールド110は、第1製品ポート130、第2製品ポート132、アキュムレーターポート134、出口ポート135、および流路136を含む。第1製品ポート130は、第1シーブベッド106に結合され、第2製品ポート132は、第2シーブベッド108に結合される。流路136は、第1製品ポート130、第2製品ポート132、アキュムレーターポート134、および出力ポート135を流体的に結合する。
【0039】
また、製品マニホールド110は、本体137、第1制御ポート138、第2制御ポート140、および第3制御ポート142を含む。第1、第2、および第3制御ポート138、140、142は、流路136の部分を流体的に結合する。この例では、第1制御ポート138は酸素保存装置(OCD)ポートであり、第2制御ポート140はパージポートであり、第3制御ポート142は均等化ポートである。しかしながら、制御ポート138、140、142の配置は変更され得る。さらに、異なる数の制御ポート(例えば、1つの制御ポート、2つの制御ポート、4つの制御ポート)が提供され得る。
【0040】
製品マニホールド110は、第1電磁弁アセンブリ144、第2電磁弁アセンブリ146、および第3電磁弁アセンブリ148を含む。第1、第2、および第3電磁弁アセンブ
リ144、146、148のそれぞれは、スナップ式コネクター150、152、154によって製品マニホールド110の本体137に固定される。具体的には、電磁弁アセンブリ144、146、148のそれぞれは、対応するスナップ式コネクター150、152、154によって、第1、第2、または第3制御ポート138、140、142のいずれか対応するものに隣接する製品マニホールド110の本体137に固定される。したがって、電磁弁アセンブリ144、146、148は、それぞれの制御ポート138、140、142を通る流体の流れを制御するように適応している。
【0041】
スナップ式コネクター150、152、154は、電磁弁アセンブリ144、146、148と製品マニホールド110の本体137との間に形成される。本体137は、第1側面158、第2側面160、および第3側面162を有する。この例では、第1製品ポート130および第2製品ポート132は、本体137の第1側158から延在し、アキュムレーターポート134および出力ポート135は、本体137の第2側160から延在する。さらに、この例では、第1制御ポート138、第2制御ポート140、および第3制御ポート142は、本体137の第3側面162に沿って配置される。しかしながら、他の例では、1つまたは複数のポート130、132、134、135、138、140、142は、異なって配置され得る。例えば、ポート130、132、134、135、138、140、142のすべては、製品マニホールド110の本体137の片側に配置されてもよい。あるいは、ポート130、132、134、135、138、140、142のうちの1つまたは複数は、本体137の側面158、160、162および/または異なる側面のいずれか1つに配置されてもよい。
【0042】
また、製品マニホールド110は、第1逆止弁164および第2逆止弁166を含む。第1逆止弁164は、第1シーブベッド106からの空気の受け取りに関連し、第2逆止弁166は、第2シーブベッド108からの空気の受け取りに関連する。逆止弁164、166は、シーブベッド106、108からアキュムレーター112または第1制御ポート138に向かって酸素の豊富な空気の流れを可能にするように適応している。具体的には、シーブベッド106および/または108から受け取った酸素の豊富な空気が、製品マニホールド110の出口ポート135から流出することを可能にするために、第1電磁弁アセンブリ144は、開位置に移動して、酸素の豊富な空気が、OCDオリフィス168、第1制御ポート138を通って、出口ポート135から、例えば、患者に向かって流れることを可能にする。
【0043】
また、製品マニホールド110は、第3逆止弁170および第4逆止弁172を含む。第3逆止弁170は、パージ操作中に第1シーブベッド106に向かって空気を流すことに関連し、第4逆止弁172は、パージ操作中に第2シーブベッド108に向かって空気を流すことに関連する。具体的には、パージ動作中に、第2電磁弁アセンブリ146は開位置に移動し、酸素の豊富な空気がパージオリフィス174を通り、第2制御ポート140を通り、第3および第4逆止弁170、172を通って、シーブベッド106、108に向かって逆流することを可能にする。
【0044】
この例では、第1および第2シーブベッド106、108の間で均等化操作を実行するために、第3電磁弁アセンブリ148は、開位置に移動して、空気が第1シーブベッド106と第2シーブベッド108との間で、均等化オリフィス176を通って流れることを可能にする。
【0045】
図2は、図1の携帯型酸素濃縮器100について、製品マニホールド110の特定の例の等角部分拡大図を示す。図3は、第1制御ポート138、製品マニホールド110の本体137、および第1電磁弁アセンブリ144の詳細図を示す。図4は、第1、第2、および第3電磁弁アセンブリ144、146、148と、電磁弁アセンブリ144、146
、148と製品マニホールド110の本体137との間に形成されたスナップ式コネクター150、152、154を示す断片的な断面図を示す。図5は、第1電磁弁アセンブリ144、第1制御ポート138、およびスナップ式コネクター150の一部の拡大された断片的な断面図を示す。
【0046】
図2を参照すると、図3、4および5に示されるように、第1電磁弁アセンブリ144は、第1開口178および第2開口180を含み、製品マニホールド110の本体137は、第1傾斜182および第2傾斜184を含む。この例では、第1傾斜182は、第1制御ポート138の第1側186に配置され、第2傾斜184は、第1制御ポート138の第2側188に配置される。第1電磁弁アセンブリ144と製品マニホールド110の本体137との間にスナップ式コネクター150を形成するために、第1開口178は第1傾斜182を受け入れるように適応し、第2開口180は第2傾斜184を受け入れるように適応する。第1および第2開口178、180はT字型であり、第1および第2傾斜182、184はT字型である。しかしながら、開口178、180および傾斜182、184は、任意の対応する形状を有し得る。例えば、開口178、180は長方形の形状を有し得、傾斜182、184は対応する長方形の形状を有し得る。
【0047】
また、第2および第3電磁弁アセンブリ146、148も、開口190、192、194、196を有し、製品マニホールド110の本体137は、ランプ198および200、202および204の追加の対を含む。ランプ198、200、202、204は、対応する第2制御ポート140および第3制御ポート142に隣接して配置される。第2電磁弁アセンブリ146の開口190、192は、第2制御ポート140に隣接するランプ198、200を受け入れるように適応し、第3電磁弁アセンブリ148の開口194、196は、第3制御ポート142に隣接するランプ202、204を受け入れるように適応する。
【0048】
この例では、第1電磁弁アセンブリ144は、第1電磁弁206および第1ブラケット208を含む。第1ブラケット208は、開口178、180を含む。第1電磁弁206は、ハウジング210を含む。ハウジング210は、溝212を画定する。第1ブラケット208の部分214は、溝212内に配置される。
【0049】
この例では、第1ブラケット208はU字型のブラケットであり、第1電磁弁206は、第1側面216、第2側面218、および第3側面220を含む。第1ブラケット208の部分214は、ハウジング210の溝212内に受け入れられ、第1、第2、および第3側面216、218、220の部分222を取り囲む。
【0050】
第1ブラケット208は、第1脚224および第2脚226を含む。第1脚224は、第1開口178を画定し、第1電磁弁206の第1側216に係合するように示され、第2脚226は、第2開口180を画定し、第1電磁弁206の第2側218に係合するように示される。第1電磁弁206を製品マニホールド110の本体137に固定するための第1ブラケット208を含む第1電磁弁アセンブリ144が示されるが、第1電磁弁206は、異なる方法で本体137に結合されてもよい。例えば、U字型のブラケットを含む代わりに、開口178、180を画定する脚は、第1電磁弁206のハウジング210に結合され、そこから延在してもよい。
【0051】
上記の説明は、第1電磁弁アセンブリ144の詳細を開示しているが、第2および第3電磁弁アセンブリ146、148は、類似または同じ構造を有し得る。例えば、第2および第3電磁弁アセンブリ146、148は、対応する電磁弁232、234を取り囲む開口190、192、194、196を画定するブラケット228、230を含む。
【0052】
図3を参照すると、第1開口178および第1傾斜182の詳細図が示される。この例では、第1開口178は、第1開口部236および第2開口部238を含み、第1傾斜182は、第1傾斜部240および第2傾斜部242を含む。第1開口部236は、第2開口部238と隣接しており、T字型の開口を形成している。第1傾斜部240は、製品マニホールド110の本体137のエッジ244で、またはそれに隣接して始まり、第2傾斜部242に向かって外向きに先細になっている。第1傾斜部240は、第2傾斜部242と隣接している。第2傾斜部242は、曲面246および背面248を含む。曲面248および/または第1傾斜部分240は、加えられる力が少ない(例えば、摩擦を低減する)ことで、第1ブラケット208を容易に拡張するように適合されてもよい。製品マニホールド110の本体137の背面248および隣接する表面250は、ロック手順を形成する。
【0053】
第1ブラケット208が、製品マニホールド110の本体137上に、第1および第2傾斜182、184を越えて押し付けられると、第1傾斜182は、第2開口部238を形成するエッジ252が第1傾斜182の背面248を通過した後、第1開口178によって受け取られる。したがって、一例では、第1ブラケット208は弾性変形可能であり、第1ブラケット208の脚224、226が、ランプ182、184を受け取り、スナップ式コネクター接続150を形成する開口178、180の前に外向きに延在することを可能にする。この例では、第1ブラケット208の内向きの表面249は丸みを帯びている。内向きの表面249は、第1ブラケット208が第1および第2傾斜182、184に押し付けられているときに発生する摩擦量を低減するように適応している。第1ブラケット208は、プラスチック、金属、または他の適した材料でできていてもよい。一例として、第1ブラケット208は、22ゲージサイズの430Fステンレス鋼で形成され得る。ただし、代わりに他の材料および/または他の厚さを使用してもよい。
【0054】
図4を参照すると、図5に示されるように、第1電磁弁アセンブリ144のハウジング210は、開口254を含む。開口254は、第1制御ポート138に面している。制御要素256は、ハウジング210内に配置される。制御要素256は、第1制御ポート138に対して第1位置と第2位置との間で移動可能である。一例では、第1位置では、制御要素256は、第1制御ポート138に対して固定し、出口ポート135からの流体の流出を防止し(図1を参照)、第2位置では、制御要素256は、第1制御ポート138から離間され、流体が出口ポート135から流出することを可能にする(図1を参照)。
【0055】
制御要素ガイド258は、第1電磁弁アセンブリ144のハウジング210内に配置される。制御要素ガイド258は、ボア260を有する。制御要素256は、ボア260内に受け入れられる。制御要素ガイド258と制御要素256との間の相互作用は、例えば、第1制御ポート138に対する制御要素256の動きを少なくとも部分的に案内する。
【0056】
この例では、制御要素ガイド258は、第1部分262および第2部分264を含む。第1部分262は、開口254に隣接して配置される。制御要素ガイド258の第2部分264は、第1ブラケット208の端部265と係合する。したがって、この例では、第1ブラケット208は、第1電磁弁アセンブリ144の底面を形成する。あるいは、別の例では、第1電磁弁アセンブリ144のハウジング210は、制御要素ガイド258の第2部分264が係合する底面を含み得る。
【0057】
バイアス用要素266は、制御要素ガイド258の第1部分262と製品マニホールド110の本体137との間に配置される。バイアス用要素266は、1つまたは複数のウェーブスプリングであってもよい。ただし、代わりに圧縮コイルばねなどの他のばねを使用してもよい。バイアス用要素266は、一般に矢印267によって示される方向に第1電磁弁アセンブリ144を押し付け、それにより、第1電磁弁アセンブリ144と製品マ
ニホールド110の本体137との間のスナップ式コネクター150にバイアスをかける。具体的には、バイアス用要素266は、第1および第2開口178、180を画定するエッジ252を、第1および第2傾斜182、184の背面248と係合するように押し付ける。一例では、バイアス用要素266は、第1ブラケット208を支持するように適応し、第1電磁弁アセンブリ144、マニホールド110の本体などにおける累積交差に対応するように適応する。
【0058】
図5を参照すると、制御要素ガイド258の第1部分262は、スプリングシート270を形成するフランジ268を含む。バイアス用要素266は、スプリングシート270内に配置され、スプリングシート270と係合する。プラグ272は、第1ブラケット208の第1、第2脚224、226との間に配置される。バイアス用要素266は、プラグ272と制御要素ガイド258の第1部分262との間に配置される。プラグ272に対するバイアス用要素266の位置は、バイアス用要素266がプラグ272を本体137のエッジ244に対して押し付けることを可能にする。
【0059】
プラグ272は、第1カラー部分276および第2カラー部分278を含むフランジ273およびカラー274を含む。フランジ273は、第1ブラケット208の内面280とスライド可能に係合する。第1カラー部分276は、スプリングシート270内に受け入れられるように、および/またはバイアス用要素266と係合するように適応している。第2カラー部分278は、内面282を含む第1制御ポート138の部分281内に延在する。この例では、第2カラー部分278は、シール溝284を含む。シール286は、シール溝284内に配置され、第1制御ポート138の内面282に密着して係合するように適応している。シール286は、Oリングであってもよい。
【0060】
上記の説明は、第1電磁弁アセンブリ144、第1制御ポート138、および第1スナップ式コネクター150の構造を開示しているが、第2および第3電磁弁アセンブリ146、148、第2および第3制御ポート140、142および第2および第3のスナップ式コネクター152、154は、同じまたは類似であり得る。
【0061】
さらに、いくつかの例が本明細書で開示されてきたが、任意の例のいかなる特徴も、他の例からの他の特徴と組み合わされ、またはそれによって置き換えられることができる。さらに、いくつかの例が本明細書で開示されてきたが、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、開示された例に変更を加えることができる。
図1
図2
図3
図4
図5