IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-バス停の給電システム 図1
  • 特許-バス停の給電システム 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-25
(45)【発行日】2024-07-03
(54)【発明の名称】バス停の給電システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240626BHJP
   H02J 7/35 20060101ALI20240626BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20240626BHJP
   G06Q 50/06 20240101ALI20240626BHJP
   B60L 53/53 20190101ALI20240626BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20240626BHJP
   B60L 53/51 20190101ALI20240626BHJP
   B60L 53/60 20190101ALI20240626BHJP
   B60L 53/12 20190101ALI20240626BHJP
【FI】
H02J7/00 303C
H02J7/00 P
H02J7/00 301D
H02J7/00 303B
H02J7/35 K
H02J7/00 302A
H02J50/10
G06Q50/06
B60L53/53
B60L53/14
B60L53/51
B60L53/60
B60L53/12
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022033685
(22)【出願日】2022-03-04
(65)【公開番号】P2023128972
(43)【公開日】2023-09-14
【審査請求日】2023-04-07
(73)【特許権者】
【識別番号】520184767
【氏名又は名称】プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117606
【弁理士】
【氏名又は名称】安部 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100136423
【弁理士】
【氏名又は名称】大井 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(74)【代理人】
【識別番号】100130605
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 浩治
(72)【発明者】
【氏名】池田 康彦
(72)【発明者】
【氏名】前田 礼造
(72)【発明者】
【氏名】山内 豊
(72)【発明者】
【氏名】中村 昂章
(72)【発明者】
【氏名】久保 章
(72)【発明者】
【氏名】東 晴美
【審査官】田中 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-027159(JP,A)
【文献】特開2008-154446(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H02J 7/35
H02J 50/10
G06Q 50/06
B60L 53/53
B60L 53/14
B60L 53/51
B60L 53/60
B60L 53/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載電池を有する電動バスが停留する複数のバス停のうち少なくとも1つのバス停に設けられ、前記電動バスが停留しているときに前記電動バスを接続することが可能な給電装置と、
前記給電装置にそれぞれ接続された蓄電池と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記各蓄電池の残量が予め定められた蓄電量を下回っている場合には、前記各給電装置を制御して、前記電動バスが各バス停に停留しているときに前記電動バスの前記車載電池から前記各蓄電池に給電させるように構成され、前記各蓄電池の蓄電量に基づいて前記車載電池の蓄電量を決定する、
バス停の給電システム。
【請求項2】
再生可能エネルギーによって発電する発電装置と、
前記発電装置に接続され、前記電動バスの前記車載電池に給電することが可能なバス充電装置と、をさらに備えた、
請求項1に記載のバス停の給電システム。
【請求項3】
前記発電装置および前記バス充電装置は、前記電動バスの車両基地に設けられている、
請求項2に記載のバス停の給電システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記発電装置の発電量を二酸化炭素の削減量に換算するように構成され、
前記蓄電池に接続されるとともに前記バス停に設けられ、前記換算された二酸化炭素の削減量を電光表示する表示装置を備えている、
請求項2または3に記載のバス停の給電システム。
【請求項5】
前記蓄電池に接続されるとともに前記バス停に設けられ、電子機器に充電を行うことが可能な機器充電装置をさらに備えた、
請求項1~のいずれか一つに記載のバス停の給電システム。
【請求項6】
前記給電装置は、非接触式の給電装置である、
請求項1~のいずれか一つに記載のバス停の給電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バス停の給電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、蓄電池を備えた路線バスがバス停に停留しているときに路線バスに充電を行う充電システムが開示されている。特許文献1に開示されたシステムでは、路線バスに充電する充電装置が停留所に設けられている。特許文献1によれば、路線バスの運行中、路線バスがバスターミナルまたは停留所に止まった際に、路線バスに電気エネルギーを充電する方法の方が、路線バスに搭載させる蓄電機能部のサイズや重量やコストとも小さく抑えることができ、かつ単位電力量当たりの路線バスの走行距離も長くなる、とされている。特許文献1に開示された充電システムでは、各停留所の充電装置は、商用電力系統、発電機、太陽光発電機等の外部発電装置から電力の供給を受けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-181965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バス停に電力を供給するための投資は小さくすることが好ましい。一方で、バス停でも例えば照明などにより電力を消費する場合が多いため、一部のバス停に電力を供給しないことには問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここで提案されるバス停の給電システムは、車載電池を有する電動バスが停留する複数のバス停のうち少なくとも1つのバス停に設けられ電動バスが停留しているときに電動バスを接続することが可能な給電装置と、給電装置にそれぞれ接続された蓄電池と、制御装置と、を備えている。制御装置は、各蓄電池の残量が予め定められた蓄電量を下回っている場合には、各給電装置を制御して、電動バスが各バス停に停留しているときに電動バスの車載電池から各蓄電池に給電させるように構成されている。
【0006】
上記バス停の給電システムによれば、電動バスが移動してバス停の蓄電池に電力を供給できる。そのため、全てのバス停に対して電力系統を接続したり、発電装置を設置したりする必要はない。これにより、バス停への投資を抑制できる。かつ、バス停で消費される電力は、電動バスからの供給により賄える。
【0007】
バス停の給電システムは、再生可能エネルギーによって発電する発電装置と、発電装置に接続され電動バスの車載電池に給電することが可能なバス充電装置と、をさらに備えていてもよい。その場合、発電装置およびバス充電装置は、電動バスの車両基地に設けられていてもよい。さらにその場合、制御装置は、発電装置の発電量を二酸化炭素の削減量に換算するように構成されていてもよく、バス停の給電システムは、蓄電池に接続されるとともにバス停に設けられ、換算された二酸化炭素の削減量を電光表示する表示装置を備えていてもよい。
【0008】
バス停の給電システムにおいて、制御装置は、各蓄電池の蓄電量に基づいて車載電池の蓄電量を決定してもよい。バス停の給電システムは、蓄電池に接続されるとともにバス停に設けられ電子機器に充電を行うことが可能な機器充電装置をさらに備えていてもよい。給電装置は、非接触式の給電装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】給電システムの模式図である。
図2】バス停の蓄電池に対する給電のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、ここで開示されるバス停の給電システムの一実施形態について図面を参照して説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。本発明は、特に言及されない限りにおいて、ここで説明される実施形態に限定されない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略されるものとする。
【0011】
図1は、一実施形態に係るバス停の給電システム10を示す模式図である。バス停の給電システム10は、電動バス5を含む路線バスが複数のバス停30を巡回するシステムに係るものである。図1に示すように、バス停の給電システム10は、バスの車両基地20に設けられた発電装置21およびバス充電装置22と、各バス停30に設けられた給電装置31、蓄電池32、表示装置33、および機器充電装置34と(ただし、1つのバス停30を除き、バス停30の構成の詳細は図示省略)、制御装置40と、を備えている。制御装置40は、路線バスの運営主体が管理する施設の中に設けられていてもよいし、その外部に設けられていてもよい。制御装置40の管理は、路線バスの運営主体が行ってもよいし、他の管理者が行ってもよい。制御装置40は、例えば、単一のコンピュータによって実現されていてもよく、複数のコンピュータの協働によって実現されていてもよい。給電システム10は、電動バス5の車載電池6に蓄電された電力を各バス停30の蓄電池32に供給することを1つの特徴とするシステムである。
【0012】
図1では1つの車両基地20が図示されているが、車両基地20は複数設けられていてもよい。図1では、電動バス5はバス停30をループ状に巡るように図示されているが、複数のバス停30の配置や、電動バス5が複数のバス停30を巡回する方法は特に限定されない。路線バスのダイヤに影響しないように、電力を各バス停30の蓄電池32に供給する電動バス5は、利用客を乗せていない回送バスであってもよい。
【0013】
図1に示すように、電動バス5は、車載電池6を有している。車載電池6は、充電および放電が可能な二次電池である。ここで、電動バス5とは、使用するエネルギーの一部または全部を車載電池6に依っているバスのことであり、電力だけで駆動するバスには限定されない。
【0014】
車両基地20は、非営業時に電動バス5を駐車しておくとともに、電動バス5に充電を行う場所である。発電装置21およびバス充電装置22は、電動バス5の車両基地20に設けられている。発電装置21は、ここでは、再生可能エネルギーによって発電する発電装置である。発電装置21は、例えば、太陽光発電装置や風力発電装置を含んでいる。ただし、再生可能エネルギーによって発電するものである限りにおいて、発電装置21の構成は特に限定されない。バス充電装置22は、発電装置21に接続され、電動バス5の車載電池6に給電することが可能に構成されている。バス充電装置22は、例えば、電動バス5の車載電池6に接続されるプラグを備えていてもよい。バス充電装置22の構成も特に限定されない。
【0015】
給電装置31は、電動バス5が停留する複数のバス停30のうち少なくとも1つのバス停30に設けられる。ここでは、給電装置31は大半のバス停30に設けられているものとする。ただし、一部のバス停30には、給電装置31が設けられず、太陽光発電装置などの発電装置が設けられていてもよい。または、一部のバス停30には、給電装置31が設けられず、電力系統が接続されていてもよい。全部のバス停30に給電装置31が設けられていてもよい。給電装置31は、電動バス5が停留しているときに電動バス5を接続することが可能に構成されている。給電装置31は、ここでは、非接触式の給電装置である。給電装置31は、例えば、電磁誘導方式の非接触充放電装置である。ただし、給電装置31の構成は特に限定されない。例えば、複数の給電装置31のうちの一部または全部は、接触式の給電装置であってもよい。
【0016】
複数の蓄電池32は、給電装置31にそれぞれ接続されている。蓄電池32は、好ましくは、バス停30に設けられていてもよい。ただし、蓄電池32は、バス停30以外の場所に設けられていてもよい。蓄電池32は、充電および放電が可能な二次電池である。蓄電池32は、例えば、信号や自動販売機のような設備に接続されていてもよく、地震等の災害時や停電時の非常電源として利用されてもよい。
【0017】
バス停30には、蓄電池32に接続された表示装置33が設けられている。表示装置33は、バス停30において電力を消費するものの1つである。表示装置33が消費する電力は、蓄電池32から供給される。本実施形態では、表示装置33には、発電装置21の発電量(再生可能エネルギーによる発電量)を二酸化炭素の削減量に換算した数値が表示される。表示装置33は、換算された二酸化炭素の削減量を電光表示するだけでなく、例えば、電動バス5の運行状況やお知らせ、広告等を表示してもよい。
【0018】
バス停30にはさらに、電子機器に充電を行うことが可能な機器充電装置34が設けられている。機器充電装置34は、蓄電池32に接続されている。機器充電装置34を介して消費される電力は、蓄電池32から供給される。機器充電装置34は、バス停30にいるバスの利用者等が携帯している電子機器(例えばスマートフォン)に充電できるサービスを提供するものである。これにより、再生可能エネルギーによる電力の使用が増え、地球環境の保全にも貢献できる。
【0019】
図1に示すように、制御装置40は、残量取得部41と、充電量決定部42と、給電制御部43と、換算部44と、を備えている。残量取得部41は、各蓄電池32に接続され、各蓄電池32の残量を取得している。充電量決定部42は、残量取得部41によって取得された各蓄電池32の蓄電量(残量)に基づいて電動バス5の車載電池6の蓄電量を決定する。これについては後述する。給電制御部43は、各蓄電池32の残量が予め定められた蓄電量を下回っている場合には、各給電装置31を制御して、電動バス5が各バス停30に停留しているときに電動バス5の車載電池6から各蓄電池32に給電させる。換算部44は、発電装置21の発電量を二酸化炭素の削減量に換算するように構成されている。換算部44によって換算された二酸化炭素の削減量は、各バス停30の表示装置33に電光表示される。
【0020】
図2は、バス停30の蓄電池32に対する給電のフローチャートである。図2に示すように、バス停30の蓄電池32に対する給電のステップS01では、各バス停30の蓄電池32の残量が確認される。ステップS02では、各蓄電池32の残量が予め定められた蓄電量を下回っているかどうかが判定される。蓄電池32の残量が予め定められた蓄電量を下回っている場合(ステップS02の結果がYESの場合)、ステップS03Aにおいて、当該蓄電池32に給電することが決定される。蓄電池32の残量が予め定められた蓄電量を下回っていない場合(ステップS02の結果がNOの場合)、ステップS03Bにおいて、当該蓄電池32に給電しないことが決定される。給電を行うかどうかの判定閾値は、規模などに応じてバス停30ごとに異なっていてもよい。なお、ステップS02およびステップS03AまたはS03Bは、蓄電池32ごとに行われるが、図2では1回のみ図示する。
【0021】
続くステップS04では、各蓄電池32への給電量(ステップS01で取得された残量と目標の蓄電量との差分であり、ステップS03Bで給電しないことが決定された場合はゼロ)が集計される。ステップS05では、電動バス5の車載電池6への充電量が決定される。車載電池6の蓄電量は、各蓄電池32の蓄電量、詳しくはステップS04で集計された総給電量に基づいて決定される。車載電池6の蓄電量は、ステップS04で集計された総給電量と電動バス5の走行に必要な電力量との合計に予め定められた安全率を乗じた量に決定されてもよい。または、車載電池6の蓄電量は、上記した合計に予め定められた電力量を加えた量に決定されてもよい。車載電池6の蓄電量の決定方法は特に限定されない。
【0022】
各バス停30に電動バス5が着く前には、ステップS06において、当該バス停30の蓄電池32が給電対象の蓄電池32かどうかが判定される。当該バス停30の蓄電池32が給電対象の蓄電池32である場合(ステップS06の結果がYESの場合)、電動バス5は、ステップS07Aにおいてバス停30に停車する。そして、蓄電池32に対する給電が行われる。蓄電池32に対する給電は非接触方式で行われるため、電動バス5の運転士は、給電装置31を電動バス5に接続する作業を行わなくてもよい。当該バス停30の蓄電池32が給電対象の蓄電池32でない場合(ステップS06の結果がNOの場合)、蓄電池32に対する給電は行われない。その場合、電動バス5は、ステップS07Bにおいてバス停30を通過するか、または停車しても、蓄電池32への給電を行わない。なお、ステップS06およびステップS07AまたはS07Bは、バス停30ごとに行われるが、図2では1回のみ図示する。
【0023】
上記のように、本実施形態に係るバス停の給電システム10は、車載電池6を有する電動バス5が停留する複数のバス停30のうち少なくとも1つのバス停30に設けられ電動バス5が停留しているときに電動バス5を接続することが可能な給電装置31と、給電装置31にそれぞれ接続された蓄電池32と、制御装置40と、を備えている。制御装置40は、各蓄電池32の残量が予め定められた蓄電量を下回っている場合には、各給電装置31を制御して、電動バス5が各バス停30に停留しているときに電動バス5の車載電池6から各蓄電池32に給電させるように構成されている。かかる給電システム10によれば、電動バス5が移動してバス停30の蓄電池32に電力を供給できる。そのため、全てのバス停30に対して電力系統を接続したり、発電装置を設置したりする必要はない。これにより、バス停30への投資を抑制できる。かつ、バス停30で消費される電力は、電動バス5からの供給により賄える。
【0024】
本実施形態に係るバス停の給電システム10は、再生可能エネルギーによって発電する発電装置21と、発電装置21に接続され電動バス5の車載電池6に給電することが可能なバス充電装置22と、を備えている。かかる給電システム10によれば、バス停30の蓄電池32に供給される電力は、再生可能エネルギーによって発電された電力である。そのため、地球環境の保全に貢献できる。各バス停30に例えば太陽光発電装置などの再生可能エネルギーを利用した発電装置を設けるのは大きな投資が必要となるが、かかるシステムであれば、再生可能エネルギーを利用しつつ投資を抑えることができる。
【0025】
本実施形態では、発電装置21およびバス充電装置22は、電動バス5の車両基地20に設けられている。電動バス5は車両基地20に駐車している時間が長いため、かかる給電システム10によれば、電動バス5の車載電池6への充電を行いやすい。
【0026】
本実施形態では、制御装置40は、発電装置21の発電量を二酸化炭素の削減量に換算するように構成されている。バス停の給電システム10は、蓄電池32に接続されるとともにバス停30に設けられ、換算された二酸化炭素の削減量を電光表示する表示装置33を備えている。かかる構成によれば、地球環境への貢献度を可視化することにより、電動バス5の利用客にアピールすることができる他、地球環境への貢献のために電動バス5の利用を促すこともできる。
【0027】
本実施形態では、制御装置40は、各蓄電池32の蓄電量に基づいて車載電池6の蓄電量を決定する。かかる給電システム10によれば、車載電池6に必要以上の充電をすることがない(典型的には、いつも車載電池6を満充電にする必要がない)ため、車載電池6の寿命を延ばすことができる。
【0028】
本実施形態に係るバス停の給電システム10は、蓄電池32に接続されるとともにバス停30に設けられ、電子機器に充電を行うことが可能な機器充電装置34を備えている。かかる構成によれば、電動バス5の利用客に電子機器の充電サービスを提供することができる。本実施形態では、蓄電池32に蓄電された電力は再生可能エネルギーを利用して発電された電力であるため、再生可能エネルギーの利用を促進することにもなる。
【0029】
本実施形態では、給電装置31は、非接触式の給電装置である。かかる構成によれば、電動バス5の運転士が給電装置31を電動バス5に接続する作業を行わなくても、蓄電池32への給電を行うことができる。
【0030】
以上、本発明のバス停の給電システムの一実施形態について説明した。特に言及されない限りにおいて、実施形態は本発明を限定しない。例えば、電動バスへの充電は電力系統から供給される電力によって行われてもよい。電動バスに充電する電力を発電する発電装置を設ける場合でも、発電装置の設置場所は、電動バスの車両基地には限定されない。
【符号の説明】
【0031】
5 電動バス
6 車載電池
10 バス停の給電システム
20 車両基地
21 発電装置
22 バス充電装置
30 バス停
31 給電装置
32 蓄電池
33 表示装置
34 機器充電装置
40 制御装置
41 残量取得部
42 充電量決定部
43 給電制御部
44 換算部
図1
図2