(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-25
(45)【発行日】2024-07-03
(54)【発明の名称】基板処理装置および方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20240626BHJP
H01L 21/027 20060101ALI20240626BHJP
B08B 3/02 20060101ALI20240626BHJP
【FI】
H01L21/304 651B
H01L21/304 651L
H01L21/30 564C
B08B3/02 C
(21)【出願番号】P 2022189871
(22)【出願日】2022-11-29
【審査請求日】2022-11-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0171128
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】598123150
【氏名又は名称】セメス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SEMES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】77,4sandan 5-gil,Jiksan-eup,Seobuk-gu,Cheonan-si,Chungcheongnam-do,331-814 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム,イク キュン
(72)【発明者】
【氏名】オム,スン フン
【審査官】佐藤 靖史
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-046985(JP,A)
【文献】特開2013-118209(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0098040(US,A1)
【文献】特開平03-077319(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
H01L 21/027
B08B 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を回転させる支持台と、
前記支持台の周辺に設けられ、洗浄液を貯蔵して上面に第1開口部が形成された第1バスと、
前記第1バスに設けられ、前記第1開口部によって露出した前記洗浄液の表面に向かって超音波を提供して前記洗浄液の表面で突出した第1水膜を形成する第1超音波発振器とを含み、
前記基板は前記第1バスに浸漬されず、前記支持台によって前記基板が回転する間、前記基板のエッジ領域が前記突出した第1水膜によって洗浄され
、
前記第1バスの上面の少なくとも一部は、前記基板の下面に対向する、基板処理装置。
【請求項2】
前記基板のエッジ領域の上面に洗浄ガスを噴射するノズルをさらに含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記ノズルは前記基板のエッジ領域に向かって傾いており、前記ノズルで噴射された前記洗浄ガスは汚染物質を前記基板の外に押し出す、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記支持台の周辺に前記第1バスと離隔して設けられ、洗浄液を貯蔵して上面に第2開口部が形成された第2バスと、
前記第2バスに設けられ、前記第2開口部によって露出した前記洗浄液の表面に向かって超音波を提供して前記洗浄液の表面で突出した第2水膜を形成する第2超音波発振器とをさらに含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第1バスと前記第2バスとは、前記支持台の回転軸を中心に対称の位置に配置される、請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記第1バスに貯蔵される洗浄液と、前記第2バスに貯蔵される洗浄液とは互いに異なる物質である、請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記第1水膜を形成するための第1超音波発振器の発振出力と、前記第2水膜を形成するための前記第2超音波発振器の発振出力とは互いに異なる、請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記第1バスは洗浄液が供給される供給口と、洗浄液が排出される排出口とを含み、
前記基板が洗浄される間、前記供給口を介して洗浄液が持続的に供給される、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記供給口は前記第1バスの側壁に設けられ、前記排出口は前記第1バスの底面に設けられる、請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記第1バスは前記基板とオーバーラップする第1領域と、前記基板とオーバーラップしない第2領域とを含み、前記供給口は前記第1領域に位置する、請求項9に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第1超音波発振器は前記第1バス内に、前記第1バスの底面に設けられる、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項12】
基板を回転させる支持台と、
前記支持台の周辺に設けられ、第1洗浄液を貯蔵して上面に第1開口部が形成された第1バスと、
前記第1バスの底面に設けられ、前記第1開口部によって露出した前記第1洗浄液の表面に向かって超音波を提供して前記第1洗浄液の表面で突出した第1水膜を形成する第1超音波発振器と、
前記第1バスの上部に前記基板のエッジ領域に向かって傾くように配置され、前記基板のエッジ領域の上面に洗浄ガスを噴射する第1ノズルと、
前記支持台の周辺に前記第1バスと離隔して設けられ、第2洗浄液を貯蔵して上面に第2開口部が形成された第2バスと、
前記第2バスの底面に設けられ、前記第2開口部によって露出した前記第2洗浄液の表面に向かって超音波を提供して前記第2洗浄液の表面で突出した第2水膜を形成する第2超音波発振器と、
前記第2バスの上部に前記基板のエッジ領域に向かって傾くように配置され、前記基板のエッジ領域の上面に洗浄ガスを噴射する第2ノズルを含み、
前記基板は前記第1バスおよび第2バスに浸漬されず、前記支持台によって前記基板が回転する間、前記基板のエッジ領域が前記突出した第1水膜および突出した第2水膜によって洗浄さ
れ、
前記第1バスの上面の少なくとも一部は、前記基板の下面に対向する、基板処理装置。
【請求項13】
前記第1バスと前記第2バスとは、前記支持台の回転軸を中心に対称の位置に配置される、請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記第1バスに貯蔵される洗浄液と、前記第2バスに貯蔵される洗浄液とは互いに異なる物質である、請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記第1水膜を形成するための第1超音波発振器の発振出力と、前記第2水膜を形成するための前記第2超音波発振器の発振出力とは互いに異なる、請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記第1バスは洗浄液が供給される供給口と、洗浄液が排出される排出口とを含み、
前記基板が洗浄される間、前記供給口を介して洗浄液が持続的に供給される、請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記第1バスは前記基板とオーバーラップする第1領域と、前記基板とオーバーラップしない第2領域とを含み、
前記供給口は前記第1領域の側壁に位置し、前記排出口は前記第2領域の底面に位置する、請求項16に記載の基板処理装置。
【請求項18】
チャンバと、前記チャンバ内に位置
して基板を回転させる支持台と、前記支持台の周辺に設けられて洗浄液を貯蔵
して上面に第1開口部が形成された第1バスと、前記第1バスに設けられた第1超音波発振器とを含む基板処理装置が提供され、
前記基板をチャンバ内の支持台上に位置させ、
前記支持台によって前記基板を回転させながら、前記基板上にフォトレジスト液を塗布し、
前記支持台によって前記基板を回転させながら、前記第1超音波発振器が
前記第1開口部によって露出した前記洗浄液の表面に向かって超音波を提供して前記洗浄液の表面で突出した第1水膜を形成させ、前記突出した第1水膜によって前記基板のエッジ領域が洗浄されることを含
み、
前記第1バスの上面の少なくとも一部は、前記基板の下面に対向する、基板処理方法。
【請求項19】
前記突出した第1水膜によって前記基板のエッジ領域が洗浄される間、前記基板のエッジ領域の上面に洗浄ガスを噴射することをさらに含む、請求項18に記載の基板処理方法。
【請求項20】
前記基板処理装置は前記支持台の周辺に前記第1バスと離隔して設けられ、洗浄液を貯蔵する第2バスと、前記第2バスに設けられた第2超音波発振器とをさらに含み、
前記突出した第1水膜によって前記基板のエッジ領域が洗浄される間、前記第2超音波発振器が洗浄液の表面に向かって超音波を提供して前記洗浄液の表面で突出した第2水膜を形成させ、前記突出した第2水膜によって前記基板のエッジ領域が洗浄されることをさらに含み、
前記第1バスに貯蔵される洗浄液と、前記第2バスに貯蔵される洗浄液とは互いに異なる物質である、請求項18に記載の基板処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基板処理装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置またはディスプレイ装置を製造する際には、写真、エッチング、アッシング、イオン注入、薄膜蒸着、洗浄など多様な工程が実施される。ここで、写真工程は塗布、露光、そして現像工程を含む。基板上に感光液(フォトレジスト液)を塗布して(すなわち、塗布工程)、感光膜が形成された基板上に回路パターンを露光して(すなわち、露光工程)、基板の露光処理された領域を選択的に現像する(すなわち、現像工程)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方、基板のエッジ領域(特に、アペックス(apex))に汚染物質が付着していることがある。このような汚染物質は、基板上に感光液を塗布してベーキングする過程で基板の上に移動し得る。基板の上に移動した汚染物質は、露光工程で不良を発生させる。
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、基板のエッジ領域の汚染物質を効果的に除去できる基板処理装置を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、基板のエッジ領域の汚染物質を効果的に除去できる基板処理方法を提供することにある。
【0006】
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を達成するための本発明の基板処理装置の一面(aspect)は、基板を回転させる支持台と、前記支持台の周辺に設けられ、洗浄液を貯蔵して上面に第1開口部が形成された第1バスと、前記第1バスに設けられ、前記第1開口部によって露出した前記洗浄液の表面に向かって超音波を提供して前記洗浄液の表面で突出した第1水膜を形成する第1超音波発振器とを含み、前記基板は前記第1バスに浸漬されず、前記支持台によって前記基板が回転する間、前記基板のエッジ領域が前記突出した第1水膜によって洗浄される。
【0008】
前記課題を達成するための本発明の基板処理装置の他の面は、基板を回転させる支持台と、前記支持台の周辺に設けられ、第1洗浄液を貯蔵して上面に第1開口部が形成された第1バスと、前記第1バスの底面に設けられ、前記第1開口部によって露出した前記第1洗浄液の表面に向かって超音波を提供して前記第1洗浄液の表面で突出した第1水膜を形成する第1超音波発振器と、前記第1バスの上部に前記基板のエッジ領域に向かって傾くように配置され、前記基板のエッジ領域の上面に洗浄ガスを噴射する第1ノズルと、前記支持台の周辺に前記第1バスと離隔して設けられ、第2洗浄液を貯蔵して上面に第2開口部が形成された第2バスと、前記第2バスの底面に設けられ、前記第2開口部によって露出した前記第2洗浄液の表面に向かって超音波を提供して前記第2洗浄液の表面で突出した第2水膜を形成する第2超音波発振器と、前記第2バスの上部に前記基板のエッジ領域に向かって傾くように配置され、前記基板のエッジ領域の上面に洗浄ガスを噴射する第2ノズルとを含み、前記基板は前記第1バスおよび第2バスに浸漬されず、前記支持台によって前記基板が回転する間、前記基板のエッジ領域が前記突出した第1水膜および突出した第2水膜によって洗浄される。
【0009】
前記他の課題を達成するための本発明の基板処理装置の一面は、チャンバと、前記チャンバ内に位置する支持台と、前記支持台の周辺に設けられて洗浄液を貯蔵する第1バスと、前記第1バスに設けられた第1超音波発振器を含む基板処理装置が提供され、前記基板をチャンバ内の支持台上に位置させ、前記支持台によって前記基板を回転させながら、前記基板上にフォトレジスト液を塗布し、前記支持台によって前記基板を回転させながら、前記第1超音波発振器が前記第1バスに貯蔵された洗浄液の表面に向かって超音波を提供して前記洗浄液の表面で突出した第1水膜を形成させ、前記突出した第1水膜によって前記基板のエッジ領域が洗浄されることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。
【
図2】
図1の基板処理装置上に基板が位置したことを示す概念図である。
【
図3】
図2のA-Aに沿って切断した断面図である。
【
図4】本発明の第2実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。
【
図5】本発明の第3実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。
【
図6】
図5に示す第1バスの投入口/排出口の位置と、基板の間の関係を説明するための図である。
【
図7】本発明の第4実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。
【
図8】本発明のいくつかの実施形態による基板処理方法を説明するためのフローチャートである。
【
図9】本発明の第5実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。
【
図10】本発明の第5実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。
【
図11】本発明の第5実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付する図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。本発明の利点および特徴、並びにこれらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述する実施形態を参照すると明確になる。しかし、本発明は以下に開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現することができ、本実施形態は単に本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によってのみ定義される。明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を指すものとする。
【0012】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは図面に示されているように一つの素子または構成要素と他の素子または構成要素との相関関係を容易に記述するために使用される。空間的に相対的な用語は図面に示されている方向に加えて使用時または動作時の素子の互いに異なる方向を含む用語として理解されなければならない。例えば、図面に示されている素子をひっくり返す場合、他の素子の「下(below)」または「下(beneath)」と記述された素子は他の素子の「上(above)」に置かれ得る。したがって、例示的な用語の「下」は下と上の方向をすべて含むことができる。素子は他の方向に配向されてもよく、そのため空間的に相対的な用語は配向によって解釈されることができる。
【0013】
第1、第2などが多様な素子、構成要素および/またはセクションを叙述するために使われるが、これらの素子、構成要素および/またはセクションはこれらの用語によって制限されないのはもちろんである。これらの用語は単に一つの素子、構成要素またはセクションを他の素子、構成要素またはセクションと区別するために使用する。したがって、以下で言及される第1素子、第1構成要素または第1セクションは本発明の技術的思想内で第2素子、第2構成要素または第2セクションであり得るのはもちろんである。
【0014】
以下、添付する図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明し、添付図面を参照して説明するにあたり図面符号に関係なく同一であるかまたは対応する構成要素は同じ参照番号を付与し、これに係る重複する説明は省略する。
【0015】
図1は本発明の第1実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。
図2は
図1の基板処理装置上に基板が位置したことを示す概念図である。
図3は
図2のA-Aに沿って切断した断面図である。
【0016】
先ず、
図1および
図2を参照すると、本発明の第1実施形態による基板処理装置はベース15、第1バス100、第2バス200および支持台10を含む。
【0017】
ベース15の中心領域に支持台10が配置される。支持台10は基板Wを支持して、基板Wを回転させることができる(図面符号11を参照)。
【0018】
第1バス100は支持台10の周辺に設けられ、洗浄液を貯蔵する。
【0019】
第2バス200は支持台10の周辺に設けられ、洗浄液を貯蔵する。第2バス200は図示するように、支持台10を中心に(すなわち、支持台10の回転軸を中心に)第1バス100と対称の位置に配置されるが、これに限定されない。
【0020】
ここで
図3を参照すると、第1バス100は上面に第1開口部100aが形成されている。
【0021】
第1超音波発振器120は第1バス100に設けられ、第1開口部100aにより露出した洗浄液の表面130に向かって超音波を提供して洗浄液の表面130で突出した第1水膜131を形成する。
【0022】
図面では、第1超音波発振器120は第1バス100の底面100b上に、洗浄液に浸かるように設けられた場合を示しているが、これに限定されない。例えば、底面100bが、超音波が通過できる材質であれば、第1超音波発振器120が底面100bの下に、洗浄液に浸からないように設けられることもできる。
【0023】
第1超音波発振器120の発振出力を調節することによって、突出した第1水膜131の高さH0を調節することができる。また、突出した第1水膜131の高さH0は洗浄液の粘度および温度によっても変更され得る。したがって、突出した第1水膜131の高さH0をターゲット高さに合わせることができるように、発振出力、粘度および温度などを制御する必要がある。本発明の第1実施形態による基板処理装置で、突出した第1水膜131の高さH0は、例えば、洗浄液の表面130から約5mm~15mmであり得るが、これに限定されない。
【0024】
第1超音波発振器120の発振周波数を調節することによって、洗浄するターゲット物質を変更することができる。
【0025】
例えば、発振周波数はウルトラソニック(ultrasonic)とメガソニック(megasonic)に区分することができる。
【0026】
ウルトラソニックは数十ないし数百kHz範囲、例えば、20kHz~400kHz範囲であり得る。ウルトラソニックはキャビテーション現象を用いた洗浄を可能にする。ウルトラソニックを洗浄液内に印加すると、洗浄液内で気泡が弾けて被洗浄物の異物を破壊または隔離させることができる。
【0027】
メガソニックは数MHz、例えば、700kHz~1.2MHz範囲であり得る。メガソニックを用いるとサブミクロン(sub-micron)サイズの異物を除去することができる。メガソニックはウルトラソニックとは異なりキャビテーション現象を起こさず、粒子加速度を増大させて被洗浄物の異物を剥離させる。
【0028】
ウルトラソニックは相対的に大きな異物(例えば、数μm)を除去して、メガソニックは相対的に小さい異物(例えば、1μm以下)を除去することができる。
【0029】
第1超音波発振器120はターゲット物質のサイズを考慮して、適切な範囲の発振周波数を有する超音波を生成する。
【0030】
基板Wは第1バス100内に浸漬されず、基板Wのエッジ領域ERが第1開口部100aに隣接するように位置する。基板Wのエッジ領域ERが第1超音波発振器120により突出した第1水膜131によって洗浄されることができる。
【0031】
具体的には、基板Wのエッジ領域ERは、ボトムベベル(bottom bevel,E1)とアッパーベベル(upper bevel,E2)を含む。ボトムベベルE1は基板Wの下面から基板Wのアペックス(apex)に続く領域であり、アッパーベベルE2は基板Wの上面から基板Wのアペックスに続く領域である。
【0032】
第1水膜131は基板Wの下から上方向に突出するので、ボトムベベルE1を洗浄することができる。のみならず、第1水膜131の応力によって、第1水膜131はアッパーベベルE2に接触してアッパーベベルE2も洗浄することができる。
【0033】
別に図示していないが、第2バス(
図1の200)内にも、第2超音波発振器が設けられる。第2バス200および第2超音波発振器の構造および制御方法は、
図3を用いて説明した第1バス100および第1超音波発振器120の構造および制御方法と実質的に同一である。すなわち、第2超音波発振器は第2バス200の第2開口部によって露出した洗浄液の表面に向かって超音波を提供して洗浄液の表面で突出した第2水膜を形成する。
【0034】
第1バス100に貯蔵される洗浄液と、第2バス200に貯蔵される洗浄液とは互いに異なる物質であり得る。例えば、第1バス100の洗浄液はDIWであり、第2バス200の洗浄液はIPAであり得る。このようにすることで、第1バス100で生成された第1水膜131と第2バス200で生成された第2水膜とは、互いに異なる物質をターゲティングして洗浄することができる。
【0035】
または、第1水膜131を形成するための第1超音波発振器120の発振出力と、第2水膜を形成するための第2超音波発振器の発振出力とは互いに異なってもよい。このようにすることで、第1水膜131の高さと第2水膜の高さとを異なるように制御することができる。これにより、第1バス100で生成された第1水膜131と第2バス200で生成された第2水膜とは、互いに異なる高さに位置した汚染物質をターゲティングして洗浄することができる。
【0036】
一方、
図1および
図2では、一つのベース15上に第1バス100、第2バス200および支持台10がすべて形成された場合を示しているが、これに限定されない。例えば、第1バス100、第2バス200および支持台10それぞれが互いに異なるベース上に配置されてもよい。
【0037】
また、2個のバス100,200を使用した場合を説明したが、これに限定されない。3個以上のバスを使用することもでき、1個のバスのみ使用してもよい。
【0038】
また、
図1では、第1バス100および第2バス200はドットタイプ(dot type)(すなわち、ベース15上に予め設定されたポイントに位置する)で示したが、これに限定されない。例えば、第1バス100または第2バス200はベース15の弧(arc)に沿って長く形成されることもできる。
【0039】
図4は本発明の第2実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。説明の便宜上
図1ないし
図3を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
【0040】
図4を参照すると、本発明の第2実施形態による基板処理装置は、基板Wのエッジ領域ERの上面に洗浄ガスを噴射する第1ノズル290をさらに含む。洗浄ガスは例えば、不活性ガス(N
2,Heなど)であり得る。第1ノズル290は洗浄ガス貯蔵部291と連結される。弁299のオン/オフに応じて、洗浄ガスは第1ノズル290を介して基板Wのエッジ領域の上面に供給される。図示するように、第1ノズル290は基板Wのエッジ領域に向かって傾いており、第1ノズル290で噴射された洗浄ガスは汚染物質を基板Wの外に押し出すことができる。
【0041】
洗浄ガスを噴射する第1ノズル290は、基板Wのエッジ領域に沿って多数設けられることができる。
図4に図示するように、第1ノズル290は第1バス100の上部に設けられることができる。第2バス200の上部にも洗浄ガスを噴射するノズルが設けられることができる。
【0042】
第1ノズル290の設置位置は、第1バス100の設置位置と離隔していてもよい。例えば、別に図示していないが、第1バス100および第2バス200はベース(
図1の15を参照)の6時方向および12時方向に位置し、2個のノズルはベース15の3時、9時方向に位置することができる。
【0043】
図5は本発明の第3実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。
図6は
図5に示す第1バスの投入口/排出口の位置と、基板の間の関係を説明するための図である。
【0044】
先に
図5を参照すると、第1バス100は、洗浄液を供給する供給口108と、洗浄液が排出される排出口109とを含む。
【0045】
供給口108は洗浄液供給部と連結される。具体的に図示していないが、洗浄液供給部は洗浄液を貯蔵する貯蔵タンク191、貯蔵タンク191から洗浄液を供給するためのポンプ、および/または供給する洗浄液の量を調節するための弁192などを含むことができる。
【0046】
排出口109は排出された洗浄液を保管するための貯蔵タンクおよび/または排出された洗浄液をリサイクリングするためのリサイクラなどと連結されることができる。
【0047】
基板Wが回転する間(すなわち、基板Wが洗浄される間)、供給口108を介して洗浄液が持続的に供給される。このようにすることで、突出した第1水膜(
図3の131を参照)によって基板Wから離脱した汚染物質が洗浄液の表面(
図3の130を参照)に落ちても、前記異物が再び基板Wの一面につかず排出口109を介して排出されることができる。
【0048】
一方、供給口108は第1バス100の側壁に設けられ、排出口109は第1バス100の底面に設けられることができる。
【0049】
ここで、
図6を参照すると、第1バス100は基板Wとオーバーラップする第1領域100Lと、基板Wとオーバーラップしない第2領域100Rとを含む。ここで、供給口108は第1領域100Lの側壁に位置し、排出口109は第2領域100Rの底面に位置することができる。そのため、第1バス100内で洗浄液の流れは、基板Wとオーバーラップした領域から基板Wとオーバーラップしていない領域に(すなわち、第1領域100Lから第2領域100Rに)形成される。一方、洗浄する間、基板Wは回転するので、突出した第1水膜131(すなわち、洗浄液)は基板Wとぶつかり基板Wの外側方向に飛び出す。すなわち、第1バス100内で洗浄液の流れは、外側方向に飛び出す洗浄液の動きを妨げず補完することができる。このようにすることで、汚染物質が第1バス100内に留まらず、排出されることができる。
【0050】
図7は本発明の第4実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。
図1ないし
図6を用いて説明した基板処理装置をより具体的に実現した例である。
【0051】
図7を参照すると、本発明の第4実施形態による基板処理装置で、支持台10、第1バス100、第2バス200、ボウル(または洗浄カップ,199)、第1ノズル290および第2ノズル292などを含む。
【0052】
チャンバCB内に、基板Wを回転させる支持台10が配置される。
【0053】
第1バス100は支持台10の周辺に設けられ、第1洗浄液を貯蔵して上面に第1開口部が形成される。第1バス100の底面には第1超音波発振器が配置される。第1超音波発振器は第1バス100の第1開口部によって露出した第1洗浄液の表面に向かって超音波を提供して、第1洗浄液の表面で突出した第1水膜131を形成する。
【0054】
第2バス200は支持台10の周辺に設けられて第1バス100と離隔して配置される。第2バス200は第2洗浄液を貯蔵して上面に第2開口部が形成される。第2バス200の底面には第2超音波発振器が配置される。第2超音波発振器は第2バス200の第2開口部によって露出した第2洗浄液の表面に向かって超音波を提供して、第2洗浄液の表面で突出した第2水膜132を形成する。
【0055】
第1バス100および第2バス200は、支持台10の回転軸を中心に対称する位置に配置される。第1バス100に貯蔵される洗浄液と、第2バス200に貯蔵される洗浄液とは互いに異なる物質であり得る。また、第1水膜131を形成するための第1超音波発振器の発振出力と、第2水膜132を形成するための第2超音波発振器の発振出力とは互いに異なる。
【0056】
第1ノズル290は第1バス100の上部に基板Wのエッジ領域に向かって傾いて、基板Wのエッジ領域の上面に洗浄ガスを噴射する。
【0057】
第2ノズル292は第2バス200の上部に基板Wのエッジ領域に向かって傾いて、基板Wのエッジ領域の上面に洗浄ガスを噴射する。
【0058】
第1ノズル290および第2ノズル292は洗浄ガス貯蔵部291と連結される。
【0059】
基板Wの上面には、基板W上にフォトレジスト液を塗布する第3ノズル170が配置される。第3ノズル170はフォトレジスト液供給部171と連結される。
【0060】
ボウル199は支持台10を囲むように形成される。
【0061】
チャンバCBの底面にはドレイン孔161,162が配置される。ボウル199の外側にはドレイン孔161が配置され、ボウル199の内側にはドレイン孔162が配置される。
【0062】
洗浄する間、第1バス100および第2バス200の供給口(
図5の108を参照)を介して洗浄液が持続的に供給され、排出口(
図5の109を参照)を介して排出される。
【0063】
このように排出された洗浄液はドレイン孔162を介してドレインされることができる。
【0064】
洗浄する間、基板Wが回転し、突出した第1水膜131および第2水膜132(すなわち、洗浄液)は基板Wとぶつかり基板Wの外側方向に飛び出す。このように基板Wの外側方向に飛び出した洗浄液はボウル199の外側面に沿って流れ、ドレイン孔161にドレインされることができる。
【0065】
図8は本発明のいくつかの実施形態による基板処理方法を説明するためのフローチャートである。
【0066】
図7および
図8を参照すると、基板処理装置が提供される(S10)。
【0067】
次に、基板WをチャンバCB内の支持台10上に位置させる(S20)。
【0068】
次に、支持台10により基板Wを回転させながら、基板W上にフォトレジスト液を塗布する(S30)。
【0069】
次に、第1および第2超音波発振器が洗浄液の表面に向かって超音波を提供して洗浄液の表面で突出した第1および第2水膜131,132を形成させ、突出した第1および第2水膜131,132によって基板Wのエッジ領域を洗浄する(S40)。
【0070】
ここで、突出した第1および第2水膜131,132によって基板Wのエッジ領域が洗浄される間、第1および第2ノズル290,292は基板Wのエッジ領域の上面に洗浄ガスを噴射する。
【0071】
図9ないし
図11は本発明の第5実施形態による基板処理装置を説明するための概念図である。
【0072】
図9ないし
図11を参照すると、基板処理装置1はインデックスモジュール(index module,20)、処理モジュール30、そしてインターフェースモジュール40を含む。例えば、インデックスモジュール20、処理モジュール30、そしてインターフェースモジュール40は順次に一列に配置される。以下、インデックスモジュール20、処理モジュール30、そしてインターフェースモジュール40が配列された方向をX軸方向Xとし、上部から見るときX軸方向Xと垂直な方向をY軸方向Yとし、X軸方向XおよびY軸方向Yに共に垂直な方向をZ軸方向Zとする。
【0073】
インデックスモジュール20は基板Wが収納された容器9から基板Wを処理モジュール30に搬送し、処理完了した基板Wを容器9に収納する。インデックスモジュール20の長手方向はY軸方向Yとして提供される。インデックスモジュール20はロードポート22とインデックスフレーム24を有する。インデックスフレーム24を基準としてロードポート22は処理モジュール30の反対側に位置する。基板Wが収納された容器9はロードポート22に置かれる。ロードポート22は多数提供されることができ、多数のロードポート22はY軸方向Yに沿って配置されることができる。
【0074】
容器9としては前面開放一体式ポッド(Front Open Unified Pod,FOUP)のような密閉用容器9が用いられる。容器9はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベア(Overhead Conveyor)、または自動案内車両(Automatic Guided Vehicle,AGV)のような移送手段(図示せず)や作業者によってロードポート22に置かれ得る。
【0075】
インデックスフレーム24の内部にはインデックスロボット2200が提供される。インデックスフレーム24内には長手方向がY軸方向Yとして提供されたガイドレール2300が提供され、インデックスロボット2200はガイドレール2300上で移動可能に提供されることができる。インデックスロボット2200は基板Wが置かれるハンド2220を含み、ハンド2220は前進および後進移動、Z軸方向Zを軸とした回転、そしてZ軸方向Zに沿って移動可能に提供されることができる。
【0076】
処理モジュール30は基板Wに対して塗布工程および現像工程を行う。処理モジュール30は塗布ブロック30aおよび現像ブロック30bを有する。塗布ブロック30aは基板Wに対して塗布工程を行い、現像ブロック30bは基板Wに対して現像工程を行う。塗布ブロック30aは多数個が提供され、これらは互いに積層するように提供される。現像ブロック30bは多数個が提供され、現像ブロック30bは互いに積層するように提供される。例えば、塗布ブロック30aは2個が提供され、現像ブロック30bは2個が提供される。
図9に図示するように、塗布ブロック30aは現像ブロック30bの下に配置されることができる。一例によれば、2個の塗布ブロック30aは互いに同じ工程を行い、互いに同じ構造で提供されることができる。また、2個の現像ブロック30bは互いに同じ工程を行い、互いに同じ構造で提供されることができる。
【0077】
ここで、
図11を参照すると、塗布ブロック30aは熱処理チャンバ3200、搬送チャンバ3400、液処理チャンバ3600、そしてバッファチャンバ3800を有する。熱処理チャンバ3200は基板Wに対して熱処理工程を行う。熱処理工程は冷却工程および加熱工程を含むことができる。液処理チャンバ3600は基板W上に液を供給して液膜を形成する。液膜はフォトレジスト膜または光反射防止膜であり得る。搬送チャンバ3400は、塗布ブロック30a内で熱処理チャンバ3200と液処理チャンバ3600の間に基板Wを搬送する。
【0078】
搬送チャンバ3400はその長手方向がX軸方向Xと平行に提供される。搬送チャンバ3400には搬送ユニット3420が提供される。搬送ユニット3420は熱処理チャンバ3200、液処理チャンバ3600、およびバッファチャンバ3800の間に基板を搬送する。一例によれば、搬送ユニット3420は基板Wが置かれるハンドHDを有して、ハンドHDは前進および後進移動、Z軸方向Zを軸とした回転、そしてZ軸方向Zに沿って移動可能に提供されることができる。搬送チャンバ3400内にはその長手方向がX軸方向Xと平行に提供されるガイドレール3300が提供され、搬送ユニット3420はガイドレール3300上で移動可能に提供されることができる。
【0079】
バッファチャンバ3800は多数個提供される。バッファチャンバ3800の一部はインデックスモジュール20と搬送チャンバ3400の間に配置される。以下では、これらバッファチャンバを前段バッファ3802(front buffer)と称する。前段バッファ3802は多数個で提供され、上下方向に沿って互いに積層するように位置する。バッファチャンバ3802,3804のうち他の一部は搬送チャンバ3400とインターフェースモジュール40の間に配置される。以下ではこれらバッファチャンバを後段バッファ3804(rear buffer)と称する。後段バッファ3804は多数個で提供され、上下方向に沿って互いに積層するように位置する。前段バッファ3802および後段バッファ3804それぞれは、多数の基板Wを一時的に保管する。前段バッファ3802に保管された基板Wは、インデックスロボット2200および搬送ロボット3420により搬入または搬出される。後段バッファ3804に保管された基板Wは、搬送ロボット3420および第1ロボット4602により搬入または搬出される。
【0080】
現像ブロック30bは、熱処理チャンバ3200、搬送チャンバ3400、および液処理チャンバ3600を有する。現像ブロック30bの熱処理チャンバ3200、搬送チャンバ3400、および液処理チャンバ3600は、塗布ブロック30aの熱処理チャンバ3200、搬送チャンバ3400、および液処理チャンバ3600と概して類似の構造および配置で提供されるので、これに係る説明は省略する。
【0081】
インターフェースモジュール40は処理モジュール30を外部の露光装置50と連結する。インターフェースモジュール40は、インターフェースフレーム4100、付加工程チャンバ4200、インターフェースバッファ4400、および搬送部材4600を有する。
【0082】
インターフェースフレーム4100の上段には、内部に下降気流を形成するファンフィルタユニットが提供されることができる。付加工程チャンバ4200、インターフェースバッファ4400、および搬送部材4600は、インターフェースフレーム4100の内部に配置される。付加工程チャンバ4200は、塗布ブロック30aで工程が完了した基板Wが露光装置50に搬入される前に所定の付加工程を行うことができる。選択的に、付加工程チャンバ4200は露光装置50で工程が完了した基板Wが現像ブロック30bに搬入される前に所定の付加工程を行うことができる。一例によれば、付加工程は基板Wのエッジ領域を露光するエッジ露光工程、または基板Wの上面を洗浄する上面洗浄工程、または基板Wの下面を洗浄する下面洗浄工程であり得る。付加工程チャンバ4200は多数個が提供され、これらは互いに積層するように提供されることができる。付加工程チャンバ4200はすべて同じ工程を行うように提供されることができる。選択的に、付加工程チャンバ4200の一部は互いに異なる工程を行うように提供されることができる。
【0083】
インターフェースバッファ4400は、塗布ブロック30a、付加工程チャンバ4200、露光装置50、および現像ブロック30bの間に搬送される基板Wが搬送途中に一時的に留まる空間を提供する。インターフェースバッファ4400は多数個が提供され、多数のインターフェースバッファ4400は互いに積層するように提供されることができる。
【0084】
一例によれば、搬送チャンバ3400の長手方向の延長線を基準として一側面には付加工程チャンバ4200が配置され、他の側面にはインターフェースバッファ4400が配置されることができる。
【0085】
搬送部材4600は、塗布ブロック30a、付加工程チャンバ4200、露光装置50、および現像ブロック30bの間に基板Wを搬送する。搬送部材4600は1個または多数個のロボットとして提供されることができる。一例によれば、搬送部材4600は第1ロボット4602および第2ロボット4606を有する。第1ロボット4602は塗布ブロック30a、付加工程チャンバ4200、およびインターフェースバッファ4400の間に基板Wを搬送して、 第2ロボット4606は、インターフェースバッファ4400と露光装置50の間に基板Wを搬送して、第2ロボット4606はインターフェースバッファ4400と現像ブロック30bの間に基板Wを搬送するように提供されることができる。
【0086】
第1ロボット4602および第2ロボット4606は、それぞれ基板Wが置かれるハンドを含み、ハンドは前進および後進移動、Z軸方向16に平行な軸を基準とした回転、そしてZ軸方向16に沿って移動可能に提供されることができる。
【0087】
一方、液処理チャンバ3600内には、
図1ないし
図7を用いて説明したように、突出した第1水膜を形成する第1バスと、突出した第2水膜を形成する第2バスとが設けられる。
【0088】
突出した第1水膜および第2水膜を用いて基板を洗浄するのは多様な段階で行われることができる。
【0089】
一例として、液処理チャンバ3600で、基板Wはフォトレジスト膜または光反射防止膜が形成され、次に突出した第1水膜および第2水膜によって基板Wのエッジ領域が洗浄される。次に、基板Wは熱処理チャンバ3200に移動され、基板Wがベーキングされる。次に、基板Wはインターフェースモジュール40を介して露光装置50に伝達されることができる。
【0090】
他の例として、液処理チャンバ3600で、基板Wにはフォトレジスト膜または反射防止膜が形成される。次に、基板Wは熱処理チャンバ3200に移動され、基板Wがベーキングされる。次に、基板Wはインターフェースモジュール40を介して露光装置50に伝達されることができる。次に、再び液処理チャンバ3600に移動され、突出した第1水膜および第2水膜によって基板Wのエッジ領域が洗浄されることができる。
【0091】
以上と添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せず他の具体的な形態で実施できることを理解することができる。したがって、上記一実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。