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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-25
(45)【発行日】2024-07-03
(54)【発明の名称】演出出力玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/00 20060101AFI20240626BHJP
   A63H 33/26 20060101ALI20240626BHJP
【FI】
A63H33/00 Z
A63H33/26 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023044979
(22)【出願日】2023-03-22
(62)【分割の表示】P 2021127458の分割
【原出願日】2016-07-12
(65)【公開番号】P2023078347
(43)【公開日】2023-06-06
【審査請求日】2023-04-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】古谷 純平
(72)【発明者】
【氏名】舟木 裕紀
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】特許第5930671(JP,B2)
【文献】特開2005-034054(JP,A)
【文献】特開2015-039558(JP,A)
【文献】特開2017-018509(JP,A)
【文献】特開2016-107058(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 33/00-33/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主玩具体と、
前記主玩具体に着脱可能に装着される副玩具体と、
を備え、
前記副玩具体は、
演出出力部と、
前記演出出力部を作動させる第1スイッチ第2スイッチおよび第3スイッチと、
前記演出出力部の動作データとして、前記第1スイッチがオンとされる場合に対応する動作データ、前記第1スイッチがオンとされ次いで前記第2スイッチがオンとされる場合に対応する動作データ、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチがオンとされる場合に対応する動作データ、並びに、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチがオンとされ次いで第3スイッチがオンとされる場合に対応する動作データを含む動作データを記憶した記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記動作データに基づいて前記演出出力部の動作を制御する制御部と、
を有し、
前記主玩具体は、
第1操作部と、
前記副玩具体が装着可能な装着部であって、当該装着部に装着される前記副玩具体の前記第1スイッチをオンにする固定部、及び前記第1操作部の操作に応じて移動され、移動されることにより、当該装着部に装着された前記副玩具体の前記第2スイッチをオンにする可動部を含む第1装着部と
有する演出出力玩具。
【請求項2】
前記主玩具体は、
第2操作部と
前記副玩具体が装着可能な第2装着部であって、当該装着部に装着される前記副玩具体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチをオンにする固定部、及び前記第2操作部の操作に応じて移動され、移動されることにより、当該第2装着部に装着された前記副玩具体の前記第3スイッチをオンにする可動部を含む前記第2装着部と、
を有する請求項1記載の演出出力玩具。
【請求項3】
請求項1または2記載の演出出力玩具であって、
前記演出出力部は、光、音、表示、及び動きの少なくとも一つによる演出を出力する演
出出力玩具。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項記載の演出出力玩具であって、
前記主玩具体及び前記副玩具体の少なくとも一方は、使用者に装着可能、又は使用者に
よって把持可能である演出出力玩具。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項記載の演出出力玩具に用いられる前記副玩具体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、演出出力玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された演出出力玩具は、玩具本体と、玩具本体の取付け部に着脱可能に取付けられる可動部材とを有する。玩具本体には、光又は音声による演出を出力する演出部と、制御部とが設けられており、制御部は、取付け部に可動部材が取付けられた場合に、取付けられた可動部材の種別に応じて異なる演出を演出部に出力させるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5930671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された演出出力玩具では、演出部の動作データを記憶し且つ演出部を
制御する制御部が玩具本体に設けられている。新たな演出が追加され、出力可能な演出が
多様化されることよって玩具の興趣性が持続されるが、そのためには玩具本体の制御部の
更新又は交換が必要となり、使用者の手間を要する。
【0005】
本発明は、出力可能な演出を容易に多様化できる演出出力玩具を提供することを目的と
する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る演出出力玩具は、主玩具体と、前記主玩具体に着脱可能に装着される副玩具体と、を備え、前記副玩具体は、演出出力部と、前記演出出力部を作動させる第1スイッチ及び第2スイッチと、前記演出出力部の動作データとして、前記第1スイッチがオンとされ、次いで前記第2スイッチがオンとされる場合に対応する第1動作データ、及び前記第2スイッチがオンとされ、次いで前記第1スイッチがオンとされる場合に対応する第2動作データを含む動作データを記憶した記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記動作データのうち前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの押圧順に対応する動作データに基づいて前記演出出力部の動作を制御する制御部と、を有し、前記主玩具体は、操作部と、前記副玩具体が装着可能な装着部であって、当該装着部に装着される前記副玩具体の前記第1スイッチをオンにする固定部、及び前記操作部の操作に応じて移動され、移動されることにより、当該装着部に装着された前記副玩具体の前記第2スイッチをオンにする可動部を含む第1装着部と、前記副玩具体3が装着可能な装着部であって、当該装着部に装着される前記副玩具体の前記第2スイッチをオンにする固定部、及び前記操作部の操作に応じて移動され、移動されることにより、当該装着部に装着された前記副玩具体の前記第1スイッチをオンにする可動部を含む第2装着部と、を有することを特徴とする。また、本発明に係る演出出力玩具は、主玩具体と、前記主玩具体に着脱可能に装着される副玩具体と、を備え、前記副玩具体は、演出出力部と、前記演出出力部を作動させる第1スイッチ、第2スイッチおよび第3スイッチと、前記演出出力部の動作データとして、前記第1スイッチがオンとされる場合に対応する動作データ、前記第1スイッチがオンとされ次いで前記第2スイッチがオンとされる場合に対応する動作データ、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチがオンとされる場合に対応する動作データ、並びに、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチがオンとされ次いで第3スイッチがオンとされる場合に対応する動作データを含む動作データを記憶した記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記動作データに基づいて前記演出出力部の動作を制御する制御部と、を有し、前記主玩具体は、第1操作部と、前記副玩具体が装着可能な装着部であって、当該装着部に装着される前記副玩具体の前記第1スイッチをオンにする固定部、及び前記第1操作部の操作に応じて移動され、移動されることにより、当該装着部に装着された前記副玩具体の前記第2スイッチをオンにする可動部を含む第1装着部と、を有する。また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記主玩具体は、第2操作部と前記副玩具体が装着可能な第2装着部であって、当該装着部に装着される前記副玩具体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチをオンにする固定部、及び前記第2操作部の操作に応じて移動され、移動されることにより、当該第2装着部に装着された前記副玩具体の前記第3スイッチをオンにする可動部を含む前記第2装着部と、を有してもよい。
【0007】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記第1動作データは、前記第1スイッ
チがオンとされた際に前記制御部によって実行される第1パートと、前記第2スイッチが
オンとされた際に前記制御部によって実行される第2パートと、を有し、前記第2動作デ
ータは、前記第2スイッチがオンとされた際に前記制御部によって実行される第1パート
と、前記第1スイッチがオンとされた際に前記制御部によって実行される第2パートと、
を有し、前記第2動作データの前記第2パートは、前記第1動作データの前記第2パート
の実行時間以上の実行時間を有する前半部分と、前記前半部分に続く後半部分と、を含ん
でもよい。
【0008】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記前半部分は、前記演出出力部を待機
状態に保持するものでもよい。
【0009】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記演出出力部は、光、音、表示、及び
動きの少なくとも一つによる演出を出力するものでもよい。
【0010】
また、本発明に係る演出出力玩具においては、前記主玩具体及び前記副玩具体の少なく
とも一方は、使用者に装着可能、又は使用者によって把持可能であるものでもよい。
【0011】
また、本発明に係る副玩具体は、演出出力玩具に用いられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、出力可能な演出を容易に多様化できる演出出力玩具を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態を説明するための、演出出力玩具の一例の正面図である。
図2図1の演出出力玩具の機能ブロック図である。
図3】(A)は図1の演出出力玩具の主玩具体の斜視図であり、(B)は要部拡大斜視図である。
図4】(A)は図1の演出出力玩具の主玩具体の操作部が操作された状態の斜視図であり、(B)は要部拡大斜視図である。
図5図1の演出出力玩具の副玩具体の側面図である。
図6図1の演出出力玩具の副玩具体の斜視図である。
図7】(A)~(C)は図1の演出出力玩具において、主玩具体の第1スロットに副玩具体が装着された場合の動作を示す模式図である。
図8】(A)~(C)は図1の演出出力玩具において、主玩具体の第2スロットに副玩具体が装着された場合の動作を示す模式図である。
図9図1の演出出力玩具の副玩具体の動作の一例を示すフローチャートである。
図10図1の演出出力玩具の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図11図1の演出出力玩具の変形例の主玩具体の要部を示す平面図である。
図12図11の演出出力玩具の副玩具体の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の実施形態を説明するための、演出出力玩具の一例を示す。
【0015】
演出出力玩具1は、主玩具体2と、この主玩具体2に着脱可能に装着される副玩具体3
とを備える。主玩具体2にはベルト4が設けられており、主玩具体2は、例えば使用者の
腰部に装着可能に構成されている。また、主玩具体2に対して着脱される副玩具体3には
把持部36が設けられており、副玩具体3は、使用者によって把持可能に構成されている
【0016】
主玩具体2は、操作部12と、副玩具体3が着脱可能に装着される装着部20とを備え
る。
【0017】
操作部12は、主玩具体2の正面部位に設けられており、回転軸部12bを中心にして
回動操作(矢印A1方向)可能に構成されている。主玩具体2の正面部位には窓14が設
けられており、操作部12には窓14を塞ぐ蓋部13が設けられている。蓋部13は、操
作部12の回動操作に応じて開閉される。装着部20は第1スロット21(本発明で言う
「第1装着部」)及び第2スロット22(本発明でいう「第2装着部」)を有し、第1ス
ロット21及び第2スロット22は、互いに隣設されており、副玩具体3が挿し込み可能
にそれぞれ構成されている。
【0018】
図2は、演出出力玩具1の機能ブロックを示す。
【0019】
副玩具体3は、演出出力部30と、演出出力部30を動作させる第1ボタン31(本発
明でいう「第1スイッチ」)及び第2ボタン32(本発明でいう「第2スイッチ」)並び
に第3ボタン33(「第3スイッチ」)と、演出出力部30の動作データ等を記憶した記
憶部34と、制御部35と、を備えている。なお、本実施形態においては第1スイッチ、
第2スイッチ、第3スイッチをいずれも第1ボタン31、第2ボタン32、第3ボタン3
3のように押圧スイッチ(押圧によりオンになるスイッチ)を使用しているが、これに限
られず、いかなるスイッチでも良い。
【0020】
演出出力部30は、スピーカ等の発音体やLED(Light Emitting Diode)等の発光体
を含み、音声や光を用いた演出を出力可能に構成されている。
【0021】
記憶部34は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの
記憶媒体を含んで構成されており、制御部35によって実行されるプログラムや、演出出
力部30の動作データを記憶している。
【0022】
制御部35は、マイクロプロセッサを主体として構成され、記憶部34に記憶されたプ
ログラムに従って動作する。そして、制御部35は、第1ボタン31及び第2ボタン32
並びに第3ボタン33が押圧されたことを検出し、記憶部34から動作データを読み出し
、読み出した動作データに基づいて演出出力部30を制御する。
【0023】
記憶部34には、演出出力部30の動作データとして、第1ボタン31が押圧され、次
いで第2ボタン32が押圧される場合に対応する(つまり、第1スイッチがオンとされ、
次いで第2スイッチがオンとされる場合に対応する)第1動作データと、第2ボタン32
が押圧され、次いで第1ボタン31が押圧される場合に対応する(つまり、第2スイッチ
がオンとされ、次いで第1スイッチがオンとされる場合に対応する)第2動作データと、
第3ボタン33が押圧される場合に対応する(つまり、第3スイッチがオンとされる場合
に対応する)第3動作データとが記憶されている。
【0024】
第1動作データは第1パートと第2パートとを有し、第1ボタン31が押圧された際に
第1パートが制御部35によって実行され、続いて第2ボタン32が押圧された際に第2
パートが制御部35によって実行される。第2動作データもまた第1パートと第2パート
とを有し、第2ボタン32が押圧された際に第1パートが制御部35によって実行され、
続いて第1ボタン31が押圧された際に第2パートが制御部35によって実行される。
【0025】
第1動作データに基づく制御部35の制御下で演出出力部30から出力される演出と、
第2動作データに基づく制御部35の制御下で演出出力部30から出力される演出と、第
3動作データに基づく制御部35の制御下で演出出力部30から出力される演出と、は互
いに異なる。
【0026】
そして、主玩具体2の第1スロット21には、第1スロット21に挿し込まれる副玩具
体3の第1ボタン31及び第2ボタン32を押圧可能な押圧部21a,21bが設けられ
ている。同様に、第2スロット22には、第2スロット22に挿し込まれる副玩具体3の
第1ボタン31及び第2ボタン32を押圧可能な押圧部22a,22bが設けられている
【0027】
第1スロット21の押圧部21aは固定されており、副玩具体3が第1スロット21に
装着される際に、副玩具体3の第1ボタン31がこの固定押圧部21a(本発明にいう「
固定部」)によって押圧される(つまり、オンにされる)。一方、押圧部21bは操作部
12の回動操作に応じて突出する方向へ移動されるようになっており、第1スロット21
に装着された副玩具体3の第2ボタン32が、操作部12の回動操作に応じて移動された
この可動押圧部21b(本発明にいう「可動部」)によって押圧される(つまり、オンに
される)。
【0028】
第2スロット22の押圧部22aは固定されており、副玩具体3が第2スロット22に
装着される際に、副玩具体3の第2ボタン32がこの固定押圧部22a(本発明にいう「
固定部」)によって押圧される(つまり、オンにされる)。一方、押圧部22bは操作部
12の回動操作に応じて突出する方向へ移動されるようになっており、第2スロット22
に装着された副玩具体3の第1ボタン31が、操作部12の回動操作に応じて移動された
可動押圧部22b(本発明にいう「可動部」)によって押圧される(つまり、オンにされ
る)。
【0029】
図3及び図4は、主玩具体2の装着部20の構成を示す。
【0030】
図3に示すように、第1スロット21の固定押圧部21a及び可動押圧部21bは、ス
ロット開口の縁部に互いに隣設されている。固定押圧部21aは、副玩具体3の第1スロ
ット21への挿し込み方向とは反対方向に突出して設けられており、可動押圧部21bも
また突出して設けられているが、可動押圧部21bの突出量は固定押圧部21aよりも小
さい。
【0031】
第2スロット22の固定押圧部22a及び可動押圧部22bは、スロット開口の縁部に
互いに隣設され、且つ第1スロット21の固定押圧部21a及び可動押圧部21bと一列
に並べられて設けられている。そして、固定押圧部22a及び可動押圧部22bは、第1
スロット21の固定押圧部21a及び可動押圧部21bの並び順とは逆順に並べられてい
る。固定押圧部22aは、副玩具体3の第2スロット22への挿し込み方向とは反対方向
に突出して設けられており、可動押圧部22bもまた突出して設けられているが、可動押
圧部22bの突出量は固定押圧部22aよりも小さい。
【0032】
図4に示すように、操作部12が矢印A1方向に回動操作されることにより、図示しな
いリンク機構を介して、第1スロット21の可動押圧部21b及び第2スロット22の可
動押圧部22bが、第1スロット21の固定押圧部21a及び第2スロット22の固定押
圧部22aと略同じ高さまで、同期して突出される。
【0033】
図5及び図6は、副玩具体3の構成を示す。
【0034】
副玩具体3は把持部36を有し、この把持部36の内部に、演出出力部30及び記憶部
34並びに制御部35が内蔵され、把持部36の先端部の外面に、第1ボタン31及び第
2ボタン32並びに第3ボタン33が設けられている。
【0035】
また、把持部36の先端側には、第1スロット21及び第2スロット22に挿し込まれ
る挿入部39が延設されている。挿入部39は透明又は半透明な板材からなり、図示は省
略するが、挿入部39には適宜な絵柄が描かれている。把持部36に内蔵された演出出力
部30から光を用いた演出が出力される際に、この光は挿入部39に導かれ、挿入部39
の絵柄が浮かびあがらせる。そして、挿入部39の絵柄が開放された窓14(図1及び図
4参照)を通して視認される。
【0036】
図7は、第1スロット21に副玩具体3が挿し込まれる際の主玩具体2及び副玩具体3
の動作を示し、図8は第2スロット22に副玩具体3が挿し込まれる際の主玩具体2及び
副玩具体3の動作を示す。
【0037】
図7に示すように、副玩具体3が第1スロット21に挿し込まれる場合に、まず、副玩
具体3の第1スロット21への挿し込みに伴い、第1スロット21の固定押圧部21aに
よって副玩具体3の第1ボタン31が押圧される。
【0038】
そして、副玩具体3が第1スロット21に挿し込まれた状態で、主玩具体2の操作部1
2が回動操作されることにより、第1スロット21の可動押圧部21bが突出される。こ
れにより、固定押圧部21aによる第1ボタン31の押圧に続いて、可動押圧部21bに
より第2ボタン32が押圧される。
【0039】
一方、図8に示すように、副玩具体3が第2スロット22に挿し込まれる場合に、上記
のとおり、第2スロット22の固定押圧部22a及び可動押圧部22bは、第1スロット
21の固定押圧部21a及び可動押圧部21bの並び順とは逆順に並べられていることか
ら、まず、副玩具体3の第2スロット22への挿し込みに伴い、第2スロット22の固定
押圧部22aによって副玩具体3の第2ボタン32が押圧される。
【0040】
そして、副玩具体3が第2スロット22に挿し込まれた状態で、主玩具体2の操作部1
2が回動操作されることにより、第2スロット22の可動押圧部22bが突出される。こ
れにより、固定押圧部22aによる第2ボタン32の押圧に続いて、可動押圧部22bに
より第1ボタン31が押圧される。
【0041】
図9は、副玩具体3の制御部35が実行する処理を示す。
【0042】
制御部35は、まず、副玩具体3の第1ボタン31及び第2ボタン32並びに第3ボタ
ン33のボタン操作を検出する(ステップS1)。
【0043】
まず、第3ボタン33が操作される場合について説明すると、第3ボタン33は、例え
ば使用者によって直接押圧され(つまり、オンにされ)、このときの第3ボタン33の押
圧が制御部35によって検出される。
【0044】
制御部35は、第3ボタン33のボタン操作を検出した場合(ステップS2-第3ボタ
ン)に、記憶部34から第3動作データを読み出す(ステップS11)。そして、制御部
35は、第3動作データを実行し、第3動作データに対応した演出を演出出力部30に出
力させる(ステップS12)。このように、副玩具体3は単体でも使用可能である。
【0045】
次に、第1ボタン31及び第2ボタン32が操作される場合について説明する。
【0046】
図7に示したように、副玩具体3が主玩具体2の第1スロット21に挿し込まれる場合
に、副玩具体3の第1スロット21への挿し込みに伴い、まず、第1スロット21の固定
押圧部21aによって副玩具体3の第1ボタン31が押圧され、このときの第1ボタン3
1の押圧が制御部35によって検出される。
【0047】
制御部35は、第1ボタン31のボタン操作を検出した場合(ステップS2-第1ボタ
ン)に、記憶部34から第1動作データを読み出す(ステップS3)。そして、制御部3
5は、第1動作データの第1パートを実行し、第1動作データの第1パートに対応した演
出を演出出力部30に出力させる(ステップS4)。
【0048】
続いて、制御部35は、第2ボタン32のボタン操作を検出する(ステップS5)。
【0049】
図7に示したように、副玩具体3が第1スロット21に挿し込まれた状態で、主玩具体
2の操作部12が回動操作されることにより、第1スロット21の可動押圧部21bが突
出される。これにより、可動押圧部21bにより第2ボタン32が押圧され、第2ボタン
32の押圧が制御部35によって検出される。
【0050】
制御部35は、第1ボタン31のボタン操作に続く第2ボタン32のボタン操作を検出
した場合に(ステップS5-Yes)、上記ステップS3で記憶部34から読み出した第
1動作データの第2パートを実行し、第1動作データの第2パートに対応した演出を演出
出力部30に出力させる(ステップS6)。
【0051】
図8に示したように、副玩具体3が主玩具体2の第2スロット22に挿し込まれる場合
に、副玩具体3の第2スロット22への挿し込みに伴い、まず、第2スロット22の固定
押圧部22aによって副玩具体3の第2ボタン32が押圧され、このときの第2ボタン3
2の押圧が制御部35によって検出される。
【0052】
制御部35は、第2ボタン32のボタン操作を検出した場合(ステップS2-第2ボタ
ン)に、記憶部34から第2動作データを読み出す(ステップS7)。そして、制御部3
5は、第2動作データの第2パートを実行し、第2動作データの第1パートに対応した演
出を演出出力部30に出力させる(ステップS8)。
【0053】
続いて、制御部35は、第1ボタン31のボタン操作を検出する(ステップS9)。
【0054】
図8に示したように、副玩具体3が第2スロット22に挿し込まれた状態で、主玩具体
2の操作部12が回動操作されることにより、第2スロット22の可動押圧部22bが突
出される。これにより、可動押圧部22bにより第1ボタン31が押圧され、第1ボタン
31の押圧が制御部35によって検出される。
【0055】
制御部35は、第2ボタン32のボタン操作に続く第1ボタン31のボタン操作を検出
した場合に(ステップS9-Yes)、上記ステップS7で記憶部34から読み出した第
2動作データの第2パートを実行し、第2動作データの第2パートに対応した演出を演出
出力部30に出力させる(ステップS10)。
【0056】
このように、演出を出力する演出出力部30、及び演出出力部30の動作データを記憶
した記憶部34、並びに動作データに基づいて演出出力部30を制御する制御部35等が
、主玩具体2に着脱可能に装着される副玩具体3に設けられていることから、新種の副玩
具体3を使用者に随時提供することによって、使用者の手間を要することなく、新たな演
出を演出出力玩具1に随時追加することができる。そして、新たな演出が追加され、出力
可能な演出が多様化されることよって、演出出力玩具1の興趣性を持続させることができ
る。
【0057】
ここまで、一つの副玩具体3が用いられる場合を例にして演出出力玩具1の動作を説明
したが、主玩具体2の第1スロット21及び第2スロット22に副玩具体3がそれぞれ挿
し込まれ、二つの副玩具体3が同時に用いられる場合もある。
【0058】
図10は、二つの副玩具体3が同時に用いられる場合の演出出力玩具1の動作の一例を
示す。以下では、第1スロット21に装着される副玩具体3を第1副玩具体とし、第2ス
ロット22に装着される副玩具体3を第2副玩具体とする。第1副玩具体及び第2副玩具
体は同種の副玩具体であってもよいし異種の副玩具体であってもよい。
【0059】
まず、時刻T1に、第1副玩具体が第1スロット21に挿し込まれる。このとき、第1
副玩具体の第1ボタン31が第1スロット21の固定押圧部21aによって押圧され、第
1副玩具体の記憶部34に記憶され第1動作データの第1パートに対応した演出が第1副
玩具体から出力される。
【0060】
続いて、時刻T2に、第2副玩具体が第2スロット22に挿し込まれる。このとき、第
2副玩具体の第2ボタン32が第2スロット22の固定押圧部22aによって押圧され、
第2副玩具体の記憶部34に記憶され第2動作データの第1パートに対応した演出が第2
副玩具体から出力される。
【0061】
なお、図10に示す例では、第1副玩具体の演出の出力が完了した後に、第2副玩具体
が第2スロット22に挿し込まれ、第2副玩具体の演出の出力が開始されているが、第1
副玩具体の演出の出力途中に第2副玩具体が第2スロット22に挿し込まれ、第1副玩具
体の演出と第2副玩具体の演出とが重畳してもよい。
【0062】
第1副玩具体において第1動作データの第1パートに対応した演出の出力が完了し、第
2副玩具体において第2動作データの第1パートに対応した演出の出力が完了した後の時
刻T3に、操作部12が回動操作される。第1副玩具体の第2ボタン32が第1スロット
21の可動押圧部21bによって押圧され、第2副玩具体の第1ボタン31が第2スロッ
ト22の可動押圧部22bによって押圧される。これにより、第1副玩具体においては、
第1副玩具体の記憶部34に記憶された第1動作データの第2パートに対応した演出の出
力が開始され、第2副玩具体においては、第2副玩具体の記憶部34に記憶された第2動
作データの第2パートに対応した演出の出力が、第1副玩具体と同期して開始される。
【0063】
ここで、第2動作データの第2パートは、第1副玩具体によって実行される第1動作デ
ータの第2パートの実行時間以上の実行時間を有する前半部分と、前半部分に続く後半部
分とを有している。したがって、第1副玩具体から出力される第1動作データの第2パー
トに対応する演出に重畳して、第2動作データの第2パートの前半部分に対応する演出が
第2副玩具体から出力される。そして、第1副玩具体における第1動作データの第2パー
トに対応する演出の出力が完了すると同時に、又は完了した後の時刻T4に、第2動作デ
ータの第2パートの後半部分に対応する演出が第2副玩具体から出力される。このように
、第1副玩具体から出力される演出と第2副玩具体から出力される演出とを重畳せること
により、演出出力玩具1が出力可能な演出を一層多様化させることができる。
【0064】
第2動作データの第2パートの前半部分は、特に限定されるものではないが、例えば演
出出力部30を待機状態に保持するものであってもよい。この場合に、第1副玩具体から
出力される第1動作データの第2パートに対応する演出と、第2副玩具体から出力される
第2動作データの第2パートの後半部分に対応する演出との間で掛け合い(または、第1
副玩具体から出力される第1動作データの第2パートに対応する演出に連続して、第2副
玩具体から出力される第2動作データの第2パートの後半部分に対応する演出が出力され
ること)を実現することができる。
【0065】
また、この実施形態において、第1スロット21に装着された第1副玩具体と、第2ス
ロット22に装着された第2副玩具体を入れ替え、第1スロット21に第2副玩具体を、
第2スロット22に第1副玩具体を装着すれば、今度は第2副玩具体から第2副玩具体の
記憶部34に記憶された第1動作データに対応する演出が出力され、第1副玩具体から第
1副玩具体の記憶部34に記憶された第2動作データに対応する演出が出力されるように
なる。したがって、本実施形態においては、副玩具体の数を増やさなくとも、装着するス
ロットを入れ替えるだけで、装着及び操作部の操作に応じてそれぞれの副玩具体から出力
される演出を変化させることができるので、出力可能な演出を容易に多様化できる。
【0066】
図11は、演出出力玩具1の変形例の構成を示す。
【0067】
図11に示すように、主玩具体2の装着部20Bには、第1スロット21及び第2スロ
ット22に加えて第3スロット23(「第3装着部」)が設けられている。第3スロット
23には、この第3スロット23に副玩具体3が挿し込まれる際に副玩具体3の第1ボタ
ン31及び第2ボタン32を同時に押圧する二つの固定押圧部23a(「二つの固定部」
)と、操作部12の回動操作に応じて突出され、突出されることにより、第3スロット2
3に挿し込まれている副玩具体3の第3ボタン33を押圧する可動押圧部23b(「可動
部」)とが設けられている。
【0068】
また、副玩具体3の記憶部34(図2参照)には、演出出力部30の動作データとして
、上記第1動作データ及び第2動作データ並びに第3動作データに加えて、第1ボタン3
1及び第2ボタン32が同時に押圧され、次いで第3ボタン33が押圧される場合に対応
する(つまり、第1スイッチと第2スイッチが同時にオンにされ、次いで第3スイッチが
オンとされる場合に対応する)第4動作データが記憶されている。第4動作データは第1
パートと第2パートとを有し、第1ボタン31及び第2ボタン32が押圧された際に第1
パートが制御部35によって実行され、続いて第3ボタン33が押圧された際に第2パー
トが制御部35によって実行される。
【0069】
図12は、図11の演出出力玩具1の変形例の副玩具体3の制御部35が実行する処理
を示す。
【0070】
副玩具体3の制御部35は、副玩具体3の第1ボタン31及び第2ボタン32並びに第
3ボタン33のボタン操作を検出する(ステップS21)。
【0071】
図7に示したように、副玩具体3が主玩具体2の第1スロット21に挿し込まれる場合
に、第1スロット21の固定押圧部21aによって副玩具体3の第1ボタン31が押圧さ
れ、第1ボタン31のボタン操作が制御部35によって検出される。制御部35は、第1
ボタン31のボタン操作を検出した場合に(ステップS22-第1ボタン)、第1ボタン
操作時の演出処理として、図9に示したステップS3からステップS6の処理を実行する
(ステップS23)。
【0072】
また、図8に示したように、副玩具体3が主玩具体2の第2スロット22に挿し込まれ
る場合に、第2スロット22の固定押圧部21aによって副玩具体3の第2ボタン32が
押圧され、第2ボタン32のボタン操作が制御部35によって検出される。制御部35は
、第2ボタン32のボタン操作を検出した場合に(ステップS22-第2ボタン)、第2
ボタン操作時の演出処理として、図9に示したステップS7からステップS10の処理を
実行する(ステップS24)。
【0073】
また、副玩具体3の第3ボタン33が、例えば使用者によって直接押圧される場合に、
第3ボタン33のボタン操作が制御部35によって検出される。制御部35は、第3ボタ
ン33のボタン操作を検出した場合に(ステップS22-第3ボタン)、第3ボタン操作
時の演出処理として、図9に示したステップS11からステップS12の処理を実行する
(ステップS25)。
【0074】
また、副玩具体3が主玩具体2の第3スロット23に挿し込まれる場合に、第3スロッ
ト23の二つの固定押圧部21aによって副玩具体3の第1ボタン31及び第2ボタン3
2が同時に押圧され、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作が制御部35によ
って検出される。
【0075】
制御部35は、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作を検出した場合に(ス
テップS22-第1ボタン+第2ボタン)、記憶部34から第4動作データを読み出す(
ステップS26)。そして、制御部35は、第4動作データの第1パートを実行し、第4
動作データの第1パートに対応した演出を演出出力部30に出力させる(ステップS27
)。
【0076】
続いて、制御部35は、第3ボタン33のボタン操作を検出する(ステップS28)。
【0077】
副玩具体3が第3スロット23に挿し込まれた状態で、主玩具体2の操作部12が回動
操作されることにより、第3スロット23の可動押圧部23bが突出される。これにより
、可動押圧部23bにより第3ボタン33が押圧され、第3ボタン33の押圧が制御部3
5によって検出される。
【0078】
制御部35は、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作に続く第3ボタン33
のボタン操作を検出した場合に(ステップS28-Yes)、上記ステップS26で記憶
部34から読み出した第4動作データの第2パートを実行し、第4動作データの第2パー
トに対応した演出を演出出力部30に出力させる(ステップS29)。
【0079】
なお、副玩具体3の記憶部34に、第4動作データの第2パートに対応した演出が演出
出力部30により出力された後、さらに第1ボタン31の状態変化が起きた場合に対応す
る第5動作データを記憶させても良い。この場合の第5動作データは、第3スロット23
と同様に装着された副玩具体3の第1ボタン31及び第2ボタン32を同時に押圧する一
対の押圧部を有する第5スロットを備えた第2の主玩具体に副玩具体4に装着された場合
に使用されるものとすることができる。第5スロットの一対の押圧部のいずれか第1ボタ
ン31を押圧している一方の押圧部は、前記第2の主玩具体に設けられた操作部が操作さ
れることに応じて、第1ボタン31を押圧している押圧位置(つまり、オンにしているオ
ン状態)から移動(変化)し、第1ボタン31を押圧しない非押圧位置(オフ状態)とな
ることができるようになっている。
【0080】
さて、副玩具体3が前記第2の主玩具体の第5スロットに挿し込まれる場合に、第5ス
ロットの一対の押圧部によって副玩具体3の第1ボタン31及び第2ボタン32が同時に
押圧され、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作が制御部35によって検出さ
れる。
【0081】
制御部35は、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作を検出した場合に、記
憶部34から第4動作データを読み出す。そして、制御部35は、第4動作データの第1
パートを実行し、第4動作データの第1パートに対応した演出を演出出力部30に出力さ
せる。
【0082】
続いて、制御部35は、第3ボタン33のボタン操作を検出する。制御部35は、第1
ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作に続く第3ボタン33のボタン操作を検出し
た場合に、記憶部34から読み出した第4動作データの第2パートを実行し、第4動作デ
ータの第2パートに対応した演出を演出出力部30に出力させる。
【0083】
続いて、制御部35は、第1ボタン31の状態変化、つまり、オフになったことを検出
する。
【0084】
副玩具体3が第5スロットに挿し込まれた状態で、第2の主玩具体の操作部が操作され
ることにより、第5スロットの一対の押圧部のうち、第1ボタン31を押圧している一方
の押圧部は、第1ボタン31を押圧している押圧位置(つまり、オンにしているオン状態
)から移動(変化)し、第1ボタン31を押圧しない非押圧位置(オフ状態)となる。こ
れにより、第1ボタン31がオフになり、第1ボタン31の状態変化が制御部35によっ
て検出される。
【0085】
制御部35は、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作に続く第3ボタン33
のボタン操作を検出した後、第1ボタン31が状態変化した場合に対応する第5動作デー
タを、記憶部34から読み出して実行し、第5動作データに対応した演出を演出出力部3
0に出力させる。
【0086】
また、副玩具体3の記憶部34に、第4動作データの第2パートに対応した演出が演出
出力部30により出力された後、さらに第2ボタン32の状態変化が起きた場合に対応す
る第6動作データを記憶させても良い。この場合の第6動作データは、第5スロットと同
様に装着された副玩具体3の第1ボタン31及び第2ボタン32を同時に押圧する一対の
押圧部を有する第6スロットを備えた第3の主玩具体に副玩具体4に装着された場合に使
用されるものとすることができる。第6スロットの一対の押圧部のいずれか第2ボタン3
2を押圧している一方の押圧部は、前記第3の主玩具体に設けられた操作部が操作される
ことに応じて、第2ボタン32を押圧している押圧位置(つまり、オンにしているオン状
態)から移動(変化)し、第2ボタン32を押圧しない非押圧位置(オフ状態)となるこ
とができるようになっている。
【0087】
さて、副玩具体3が前記第3の主玩具体の第6スロットに挿し込まれる場合に、第6ス
ロットの一対の押圧部によって副玩具体3の第1ボタン31及び第2ボタン32が同時に
押圧され、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作が制御部35によって検出さ
れる。
【0088】
制御部35は、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作を検出した場合に、記
憶部34から第4動作データを読み出す。そして、制御部35は、第4動作データの第1
パートを実行し、第4動作データの第1パートに対応した演出を演出出力部30に出力さ
せる。
【0089】
続いて、制御部35は、第3ボタン33のボタン操作を検出する。制御部35は、第1
ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作に続く第3ボタン33のボタン操作を検出し
た場合に、記憶部34から読み出した第4動作データの第2パートを実行し、第4動作デ
ータの第2パートに対応した演出を演出出力部30に出力させる。
【0090】
続いて、制御部35は、第2ボタン32の状態変化、つまり、オフになったことを検出
する。
【0091】
副玩具体3が第6スロットに挿し込まれた状態で、第3の主玩具体の操作部が操作され
ることにより、第6スロットの一対の押圧部のうち、第2ボタン32を押圧している一方
の押圧部は、第2ボタン32を押圧している押圧位置(つまり、オンにしているオン状態
)から移動(変化)し、第2ボタン32を押圧しない非押圧位置(オフ状態)となる。こ
れにより、第2ボタン32がオフになり、第2ボタン32の状態変化が制御部35によっ
て検出される。
【0092】
制御部35は、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作に続く第3ボタン33
のボタン操作を検出した後、第2ボタン32が状態変化した場合に対応する第6動作デー
タを、記憶部34から読み出して実行し、第6動作データに対応した演出を演出出力部3
0に出力させる。
【0093】
また、副玩具体3の記憶部34に、第4動作データの第2パートに対応した演出が演出
出力部30により出力された後、再び第3ボタン33がボタン操作された場合
(オンされた後、再びオフにされた場合)に対応する第7動作データを記憶させても良い
。この場合の第7動作データは、第3スロット23と同様に装着された副玩具体3の第1
ボタン31及び第2ボタン32を同時に押圧する一対の押圧部を有する第7スロットを備
えた第4の主玩具体に副玩具体4に装着された場合に使用されるものとすることができる
。また、第7スロットは、第4の主玩具体に設けられた操作部が操作されることに応じて
、第3ボタン33をオンした後、オフする操作連動部が設けられている。
【0094】
さて、副玩具体3が前記第4の主玩具体の第7スロットに挿し込まれる場合に、第7ス
ロットの一対の押圧部によって副玩具体3の第1ボタン31及び第2ボタン32が同時に
押圧され、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作が制御部35によって検出さ
れる。
【0095】
制御部35は、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作を検出した場合に、記
憶部34から第4動作データを読み出す。そして、制御部35は、第4動作データの第1
パートを実行し、第4動作データの第1パートに対応した演出を演出出力部30に出力さ
せる。
【0096】
続いて、制御部35は、第3ボタン33のボタン操作を検出する。
【0097】
副玩具体3が第7スロットに挿し込まれた状態で、第4の主玩具体の操作部が操作され
ることにより、第7スロットの連動操作部が第3ボタン33をボタン操作、すなわち、オ
ンした後、再びオフにする。このことにより、第3ボタン33のボタン操作が制御部35
によって検出される。
【0098】
制御部35は、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作に続く第3ボタン33
のボタン操作を検出した場合に、記憶部34から読み出した第4動作データの第2パート
を実行し、第4動作データの第2パートに対応した演出を演出出力部30に出力させる。
【0099】
続いて、制御部35は、第3ボタン33が再びボタン操作されたことを検出する。
【0100】
第4動作データの第2パートに対応した演出が演出出力部30にて出力された後、第4
の主玩具体の操作部が操作されることにより、第7スロットの連動操作部が第3ボタン3
3を再びボタン操作、すなわち、オンした後、再びオフにする。このことにより、第3ボ
タン33のボタン操作が制御部35によって検出される。
【0101】
制御部35は、第1ボタン31及び第2ボタン32のボタン操作に続く第3ボタン33
のボタン操作を検出した後、再び第3ボタン33がボタン操作された場合に対応する第7
動作データを、記憶部34から読み出して実行し、第7動作データに対応した演出を演出
出力部30に出力させる。
【符号の説明】
【0102】
1 演出出力玩具
2 主玩具体
3 副玩具体
4 ベルト
12 操作部
12b 回転軸部
13 蓋部
14 窓
20 装着部
20B 装着部
21 第1スロット(第1装着部)
21a 押圧部
21a 固定押圧部(固定部)
21b 押圧部
21b 可動押圧部(可動部)
22 第2スロット(第2装着部)
22a 押圧部
22a 固定押圧部(固定部)
22b 押圧部
22b 可動押圧部(可動部)
23 第3スロット(第3装着部)
23a 固定押圧部(固定部)
23b 可動押圧部(可動部)
30 演出出力部
31 第1ボタン(第1スイッチ)
32 第2ボタン(第2スイッチ)
33 第3ボタン(第3スイッチ)
34 記憶部
35 制御部
36 把持部
39 挿入部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12