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  • 特許-定着装置および画像形成装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】定着装置および画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/20 20060101AFI20240627BHJP
【FI】
G03G15/20 510
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020088139
(22)【出願日】2020-05-20
(65)【公開番号】P2021182110
(43)【公開日】2021-11-25
【審査請求日】2023-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100141298
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 文典
(74)【代理人】
【識別番号】100187492
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 元啓
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】上原 雅和
(72)【発明者】
【氏名】綿谷 友宏
(72)【発明者】
【氏名】酒井 雄大
(72)【発明者】
【氏名】中元 史人
【審査官】中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-071284(JP,A)
【文献】特開2009-251435(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0299461(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
定着ベルトを加熱するヒーターと、
前記ヒーターを保持するヒーター保持部材と、
天板と、前記天板の短手方向両側から前記ヒーター保持部材に向かって延びる側板とを有し、前記ヒーター保持部材にかかる荷重を制御するステー板金と、
前記定着ベルトを周回転可能に保持し、前記ヒーター保持部材の長手方向の少なくとも一端と、前記ステー板金の長手方向の少なくとも一端とを保持するベルト保持部材と
前記ベルト保持部材を押圧する押圧部材と
を備え、
前記ステー板金の前記天板は、前記ステー板金の長手方向の少なくとも一端まで延びて形成され
前記ベルト保持部材は、
前記押圧部材による押圧力が加えられる加力部と、前記加力部に加わった前記押圧力を前記ステー板金に作用させる作用部と
を含み、
前記作用部に作用された前記押圧力は、前記ステー板金の前記天板の長手方向の少なくとも一端に作用する、定着装置。
【請求項2】
前記ベルト保持部材は、
弾性部材を嵌め込み可能な空洞部をさらに備え、
前記押圧部材は、
前記空洞部に嵌め込まれた前記弾性部材の軸方向の一端と他端とを有し、
前記弾性部材の軸方向の一端は、前記加力部として前記押圧力を受け、
前記弾性部材の軸方向の他端は、前記作用部として前記押圧力を前記ステー板金の前記天板に作用させる、請求項に記載の定着装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の定着装置と、
シートにトナー像を形成する画像形成部と
を備える、画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の定着装置は定着スリーブの内部に、ニップ形成部材を支持する支持部材としてのステーが配設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-146707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の定着装置に記載されたステーは、長手方向の両端部に底板(天板)がなく、側板だけで構成されている部分がある。従って、側板だけで構成された部分に強い押圧力がかけられると、ステーが変形するという課題がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ステー板金の変形を抑えることができる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る定着装置は、ヒーターと、ヒーター保持部材と、ステー板金と、ベルト保持部材とを備える。前記ヒーターは、定着ベルトを加熱する。前記ヒーター保持部は、前記ヒーターを保持する。前記ステー板金は、天板と、前記天板の短手方向両側から前記ヒーター保持部材に向かって延びる側板とを有し、前記ヒーター保持部材にかかる荷重を制御する。前記ベルト保持部材は、前記定着ベルトを周回転可能に保持し、前記ヒーター保持部材の長手方向の少なくとも一端と、前記ステー板金の長手方向の少なくとも一端とを保持する。前記ステー板金の前記天板は、前記ステー板金の長手方向の少なくとも一端まで延びて形成される。
【0007】
本発明に係る画像形成装置は、上記に記載の定着装置と、画像形成部とを備える。前記画像形成部は、シートに画像を形成する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の定着装置および画像形成装置によれば、ステー板金の変形を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る定着装置を備える画像形成装置を示す図である。
図2】本実施形態に係る定着装置の要部を示す斜視図である。
図3】本実施形態に係る定着装置から定着ベルトを外した外観斜視図である。
図4】本実施形態に係る定着措置からベルト保持部材を外した外観斜視図である。
図5】本実施形態に係る定着装置のステー板金を示す外観斜視図である。
図6】本実施形態に係る定着装置の要部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、本実施形態では、図中に、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を示す。Z軸は鉛直面に平行であり、X軸およびY軸は水平面に平行である。
【0011】
図1を参照して、本発明の実施形態1に係る画像形成装置100について説明する。図1は、本実施形態1に係る画像形成装置100を示す図である。画像形成装置100は、例えば、複写機、ファクシミリ、またはこれらの機能を兼ね備えた複合機である。本実施形態1では、画像形成装置100はモノクロ複合機である。
【0012】
図1に示すように、画像形成装置100は、定着装置1と、画像形成部2と、読取部3と、原稿搬送部4と、給送部5と、搬送部6と、排出部7とを備える。
【0013】
給送部5は、シートSを給送する。給送部5は、トレイと、ピックアップローラーとを含んでもよい。トレイは、シートSを積載する。ピックアップローラーは、トレイのシートSをピックアップして給送する。シートSは、記録媒体の一例である。
【0014】
搬送部6は、給送部5から給送されたシートSを搬送する。搬送部6は、搬送路に搬送ローラーと、レジストローラーとを含んでもよい。搬送ローラーは、搬送路に複数配置されてもよく、シートSを搬送する。レジストローラーは、シートSを画像形成部2に搬送するタイミングを調節する。搬送部6は、給送部5から、画像形成部2、定着装置1を経由して、排出部7までシートSを搬送する。
【0015】
画像形成部2は、画像データに基づいて、電子写真方式によってシートSに図示しないトナー像を形成する。画像データは、例えば、原稿Dの画像を示す。画像形成部2は、例えば、感光体ドラムと、帯電装置と、露光装置と、現像装置と、補給装置と、転写ローラーと、クリーニング装置と、除電装置とを有する。
【0016】
定着装置1は、トナー像を加熱および加圧して、シートSにトナー像を定着させる。
【0017】
排出部7は、画像形成装置100の筐体の外部にシートSを排出する。排出部7は、排出ローラーと、排出トレイを含んでもよい。排出ローラーは、定着装置1から搬送ローラーで搬送されたシートSを排出トレイに排出する。排出トレイは、排出されたシートSを積載する。
【0018】
原稿搬送部4は、原稿Dを搬送する。原稿搬送部4は、一例として、ADF(Auto Document Feeder)である。
【0019】
読取部3は、原稿搬送部4によって搬送される原稿Dの画像を読み取る。読取部3は、読み取った画像から画像データを生成する。読取部3は、一例として、CIS(Contact Image Sensor)方式またはCCD(Charge Coupled Devices)方式のスキャナーであってもよい。
【0020】
次に、図2および図3を参照して、本実施形態の定着装置1の構成の詳細を説明する。図2は、本実施形態に係る定着装置1の要部を示す斜視図である。図3は、本実施形態に係る定着装置1から定着ベルト10を外した外観斜視図である。
【0021】
図4は、本実施形態に係る定着装置1からベルト保持部材30を外した外観斜視図である。図5は、本実施形態に係る定着装置1のステー板金50を示す外観斜視図である。図6は、本実施形態に係る定着装置1の要部を示す断面図である。
【0022】
図2図4に示すように、実施形態1では、定着装置1は、ヒーター60と、ヒーター保持部材40と、ステー板金50と、ベルト保持部材30とを備える。
【0023】
ヒーター60は、定着ベルト10を加熱する。ヒーター保持部材40は、ヒーター60を保持する。図4に示すように、ステー板金50は、天板51と、天板51の短手方向両側からヒーター保持部材40に向かって延びる側板52または側板53とを有し、ヒーター保持部材40にかかる荷重を制御する。
【0024】
図2に示すように、ベルト保持部材30は、定着ベルト10を周回転可能に保持し、ヒーター保持部材40の長手方向の少なくとも一端(端部11)と、ステー板金50の長手方向の少なくとも一端(端部511)とを保持する。ステー板金50の天板51は、ステー板金50の長手方向の少なくとも一端(端部511)まで延びて形成される。
【0025】
また、実施形態1では、図2および図3に示すように、ベルト保持部材30を押圧する押圧部材70をさらに備える。図6に示すように、ベルト保持部材30は、押圧部材70による押圧力が加えられる加力部35と、加力部35に加わった押圧力をステー板金50に作用させる作用部36とを含む。作用部36に作用された押圧力は、ステー板金50の天板51の長手方向の少なくとも一端(端部81)に作用する。
【0026】
また、本実施形態では、ベルト保持部材30は、弾性部材80を嵌め込み可能な空洞部37をさらに備える。押圧部材70は、空洞部37に嵌め込まれた弾性部材80の軸方向の一端(端部81)と他端(端部82)とを有し、弾性部材80の軸方向の一端(端部81)は、加力部35として押圧力を受け、弾性部材80の軸方向の他端(端部82)は、作用部36として押圧力をステー板金50の天板51に作用させる。
【0027】
以下、図2図6を参照しながら、具体的に説明する。図2に示すように、定着装置1は、定着ベルト10と、加圧部材20と、ベルト保持部材30と、ヒーター保持部材40と、ステー板金50と、ヒーター60と、押圧部材70とを備える。
【0028】
図2に示すように、定着ベルト10は、図示しないトナー像をシートSに定着させる。すなわち、定着ベルト10は、ヒーター60(図4)により加熱され、加圧部材20に付勢されることにより、定着ベルト10と加圧部材20との間のニップを搬送されるシートSに、トナー像を定着させる。
【0029】
定着ベルト10は、無端状である。定着ベルト10は、略円筒形状を有する。定着ベルト10は、可撓性を有する。定着ベルト10は、第1回転軸線L1を軸心として周回転可能である。定着ベルト10は、第1回転軸線L1方向に延びる。
【0030】
定着ベルト10は、端部11と、端部12とを有する。端部11および端部12は、定着ベルト10の第1回転軸線L1方向における両端部である。以下、第1回転軸線L1方向を、「回転軸方向」、「定着ベルト10の回転軸方向」、または、「定着ベルト10の幅方向」と記載する場合がある。
【0031】
定着ベルト10は、複数の層をさらに有する。定着ベルト10は、例えば、ポリイミド層と、離型層とを有する。離型層は、ポリイミド層の外周面上に形成される。離型層は、例えば、フッ素樹脂製の耐熱性フィルムである。
【0032】
加圧部材20は、周回転しながら定着ベルト10に密接して、定着ベルト10に加圧する。加圧部材20は略円柱状であって、定着ベルト10に対向して配置される。加圧部材20は、第2回転軸線L2を軸心として、回転自在である。加圧部材20は、第2回転軸線L2に沿って延びる。なお、第2回転軸線L2と第1回転軸線L1とは略平行である。
【0033】
加圧部材20が定着ベルト10を加圧すると、定着ベルト10に内蔵されるヒーター保持部材40に保持されるヒーター60が、定着ベルト10に当接する。そのため、定着ベルト10は、ヒーター60により加熱される。
【0034】
加圧部材20は、円柱状の芯金21と、円筒状の弾性層22と、離型層23とを有する。弾性層22は、芯金21上に形成される。離型層23は、弾性層22の表面を覆うように形成される。
【0035】
芯金21は、第2回転軸線L2を軸心として回転自在である。芯金21は、例えば、ステンレスまたはアルミニウムにより形成される。弾性層22は、弾性を有し、例えば、シリコーンゴムにより形成される。離型層23は、例えば、フッ素樹脂により形成される。
【0036】
ヒーター保持部材40は、定着ベルト10を加熱するヒーター60を保持する。図2に示すように、ヒーター保持部材40は、第1回転軸線L1の方向の端部に、ベルト保持部材30を取り付け可能である。
【0037】
図4に示すように、ステー板金50は、ヒーター保持部材40を補強する。ステー板金50は、例えば、細長状の金属製ステー部材である。ステー板金50は、第1回転軸線L1に沿って延びる。
【0038】
ステー板金50は、ヒーター保持部材40にかかる荷重を制御する。図4および図5に示すように、ステー板金50は、天板51と、天板51の短手方向両側からヒーター保持部材40に向かって延びる側板52および側板53を有する。ステー板金50は、天板51と、側板52と、側板53とで、コの字形状、U字形状、または、V字形状に形成されてもよい。
【0039】
天板51は、ステー板金50の長手方向の少なくとも端部511まで延びて形成される。天板51は、ステー板金50の長手方向の端部512まで延びて形成されてもよい。
【0040】
ベルト保持部材30は、定着ベルト10を周回転可能に保持する。ベルト保持部材30は、第1ベルト保持部材31と、第2ベルト保持部材32とを有する。第1ベルト保持部材31は、定着ベルト10の端部11を周回転可能に保持する。第2ベルト保持部材32は、定着ベルト10の端部12を周回転可能に保持する。
【0041】
第1ベルト保持部材31は、ヒーター保持部材40の長手方向の少なくとも端部11と、ステー板金50の長手方向の少なくとも端部511とを保持する。ステー板金50の天板51は、ステー板金50の長手方向の少なくとも端部511まで延びて形成される。
【0042】
第2ベルト保持部材32は、ヒーター保持部材40の長手方向の少なくとも端部12と、ステー板金50の長手方向の少なくとも端部512とを保持する。ステー板金50の天板51は、ステー板金50の長手方向の少なくとも端部512まで延びて形成される。
【0043】
本実施形態によれば、ヒーター保持部材40に荷重がかかっても、ステー板金50の変形を抑えることができる。
【0044】
ヒーター60は、図示しない電源と接続され、発熱する。ヒーター60は、定着ベルト10を加熱する。ヒーター60は、第1回転軸線L1に沿って延びる。ヒーター60は、例えば、面状ヒーター、または細長薄板状ヒーターである。ヒーター60は、例えば、セラミックヒーターであり、セラミック基板と、抵抗発熱体とを有する。ヒーター60の厚さは、例えば、1mmである。ヒーター60は、定着ベルト10を介して加圧部材20からの圧力を受ける。
【0045】
図6に示すように、押圧部材70は、ベルト保持部材30を押圧する。加圧部材20が定着ベルト10を加圧すると、ベルト保持部材30が付勢される。押圧部材70は、付勢力に抗するため、付勢力の反作用力をベルト保持部材30に付与する。
【0046】
押圧部材70は、押圧部材71と、押圧部材72とを含んでもよい。押圧部材71は、第1ベルト保持部材31に押圧力を付与する。押圧部材72は、第2ベルト保持部材32に押圧力を付与する。
【0047】
第1ベルト保持部材31は、押圧部材71による押圧力が加えられる加力部35と、加力部35に加わった押圧力をステー板金50に作用させる作用部36とを有する。
【0048】
押圧部材71がベルト保持部材30の加力部35に、矢印Pで示すように、押圧力を付与すると、押圧力は、第1ベルト保持部材31を伝播して、作用部36で、ステー板金50の天板51に作用する。
【0049】
作用部36に作用された押圧力は、ステー板金50の天板51の長手方向の少なくとも端部81に作用する。
【0050】
第2ベルト保持部材32は、押圧部材72による押圧力が加えられる加力部35と、加力部35に加わった押圧力をステー板金50に作用させる作用部36とを含む。
【0051】
押圧部材72がベルト保持部材30の加力部35に、矢印Pで示すように、押圧力を付与すると、押圧力は、第2ベルト保持部材32を伝播して、作用部36で、ステー板金50の天板51に作用する。
【0052】
作用部36に作用された押圧力は、ステー板金50の天板51の長手方向の少なくとも端部82に作用する。
【0053】
本実施形態によれば、押圧部材70から加えられた押圧力は、ステー板金50の天板51に加えられるため、ステー板金50の変形を抑えることができる。
【0054】
次に、図6に示すように、ベルト保持部材30は、弾性部材80を嵌め込み可能な空洞部37をさらに備える。弾性部材80の具体例は、バネである。空洞部37は、例えば、筒状に形成される。バネは、筒状の空洞部37に挿入することができる。
【0055】
バネなどの押圧部材70は、端部81と、端部82とを含む。端部81は、空洞部37に嵌め込まれた弾性部材80の軸方向の一端である。端部82は、ステー板金50の天板51と接する。
【0056】
端部81は、空洞部37から表出し、加力部35として機能してもよい。すなわち、押圧部材70の、空洞部37に嵌め込まれた弾性部材80の軸方向の端部81は、加力部35として押圧力を受け、弾性部材80の軸方向の端部82は、作用部36として、押圧力をステー板金50の天板51に作用させる。
【0057】
本実施形態によれば、バネなどの弾性部材80が有する反発力が、ステー板金50にかけられても、天板51で反発力を受けるので、ステー板金50の変形が抑えられる。
【0058】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)~(2))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、定着装置および画像形成装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0060】
1 定着装置
10 定着ベルト
20 加圧部材
30 ベルト保持部材
40 ヒーター保持部材
50 ステー板金
51 天板
52 側板
53 側板
511 端部
512 端部
60 ヒーター
70 押圧部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6