(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】電気自動車のパワートレインシステム
(51)【国際特許分類】
B60L 15/20 20060101AFI20240627BHJP
【FI】
B60L15/20 J
(21)【出願番号】P 2020113863
(22)【出願日】2020-07-01
【審査請求日】2023-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100059959
【氏名又は名称】中村 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100168871
【氏名又は名称】岩上 健
(72)【発明者】
【氏名】梅津 大輔
(72)【発明者】
【氏名】森下 慎也
【審査官】清水 康
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-180144(JP,A)
【文献】国際公開第2020/079983(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/088553(WO,A1)
【文献】特開2019-115226(JP,A)
【文献】特開2008-196153(JP,A)
【文献】特開2017-184377(JP,A)
【文献】特開2020-014314(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00 - 3/12
B60L 7/00 - 13/00
B60L 15/00 - 58/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーターと、
上記モーターの出力トルクを単一の減速比で駆動輪に伝達する動力伝達機構と、
アクセルペダルの開度を検出するアクセルペダル開度センサーと、
直接的又は間接的に、上記モーター及び上記アクセルペダル開度センサーと電気的に接続されたコントローラーと、
を有する電気自動車のパワートレインシステムであって、
ドライバーが運転中に操作可能な位置に設けられ、直接的又は間接的に、上記コントローラーと電気的に接続された操作スイッチを更に有し、
上記コントローラーは、
プログラムを格納するメモリーと、
上記プログラムを実行するプロセッサーと、を含み、
上記プロセッサーは、
上記アクセルペダルの開度と上記モーターの出力トルク
及び回生トルクとの関係を予め定義した制御情報に基づき、上記アクセルペダルの開度に応じて上記モーターの出力トルク
及び回生トルクを制御し、
上記操作スイッチへの操作に基づき、上記モーターの出力トルク
及び回生トルクの制御に使用する上記制御情報を変更するように構成され、
上記操作スイッチは、第1の操作及び第2の操作を繰り返し受け付け可能に構成されており、
上記モーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する上記制御情報は、
上記操作スイッチへの第1の操作を受け付ける毎に、同一の上記アクセルペダルの開度に応じた上記モーターの出力トルクが増大し、同一の上記アクセルペダルの開度に応じた上記モーターの回生トルクが減少し、
上記操作スイッチへの第2の操作を受け付ける毎に、同一の上記アクセルペダルの開度に応じた上記モーターの出力トルクが減少し、同一の上記アクセルペダルの開度に応じた上記モーターの回生トルクが増大するように設定されている、
電気自動車のパワートレインシステム。
【請求項2】
上記モーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する上記制御情報は、
上記操作スイッチへの第1の操作を受け付ける毎に、上記モーターの出力トルク及び回生トルクが0になる上記アクセルペダルの開度が小さくなり、
上記操作スイッチへの第2の操作を受け付ける毎に、上記モーターの出力トルク及び回生トルクが0になる上記アクセルペダルの開度が大きくなるように設定されている、
請求項1に記載の
電気自動車のパワートレインシステム。
【請求項3】
上記操作スイッチは、上記電気自動車のステアリングホイールに設けられている、請求項1
又は2に記載の電気自動車のパワートレインシステム。
【請求項4】
モーターと、
上記モーターの出力トルクを単一の減速比で駆動輪に伝達する動力伝達機構と、
アクセルペダルの開度を検出するアクセルペダル開度センサーと、
直接的又は間接的に、上記モーター及び上記アクセルペダル開度センサーと電気的に接続されたコントローラーと、
を有する電気自動車のパワートレインシステムであって、
ドライバーが運転中に操作可能な位置に設けられ、直接的又は間接的に、上記コントローラーと電気的に接続された操作スイッチを更に有し、
上記コントローラーは、
プログラムを格納するメモリーと、
上記プログラムを実行するプロセッサーと、を含み、
上記プロセッサーは、
上記アクセルペダルの開度と上記モーターの出力トルク及び回生トルクとの関係を予め定義した制御情報に基づき、上記アクセルペダルの開度に応じて上記モーターの出力トルク及び回生トルクを制御し、
上記操作スイッチへの操作に基づき、上記モーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する上記制御情報を変更するように構成され、
上記操作スイッチは、
第1の方向及び第2の方向に異なるストロークの操作を受け付け可能に構成されており、
上記モーターの出力トルク
及び回生トルクの制御に使用する上記制御情報は、
上記操作スイッチへの
第1の方向の操作ストロークが大きくなるほど、同一の上記アクセルペダルの開度に応じた上記モーターの出力トルクが
増大し、同一の上記アクセルペダルの開度に応じた上記モーターの回生トルクが減少し、
上記操作スイッチへの第2の方向の操作ストロークが大きくなるほど、同一の上記アクセルペダルの開度に応じた上記モーターの出力トルクが減少し、同一の上記アクセルペダルの開度に応じた上記モーターの回生トルクが増大するように設定されている、
電気自動車のパワートレインシステム。
【請求項5】
上記モーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する上記制御情報は、
上記操作スイッチへの第1の方向の操作ストロークが大きくなるほど、上記モーターの出力トルク及び回生トルクが0になる上記アクセルペダルの開度が小さくなり、
上記操作スイッチへの第2の方向の操作ストロークが大きくなるほど、上記モーターの出力トルク及び回生トルクが0になる上記アクセルペダルの開度が大きくなるように設定されている、
請求項
4に記載の電気自動車のパワートレインシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車のパワートレインシステムに係わり、特に、ドライバーによるアクセルペダルの操作に応じてモーターの出力トルクを制御する電気自動車のパワートレインシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、エンジンと電動機とを動力源とするハイブリッド車両が開示されている。一般的に、このようなハイブリッド車両では、電動機の動力を利用して走行する際、アクセルペダルの操作に応じて電動機の出力トルクを制御する。さらに、特許文献1に記載のハイブリッド車両では、運転者がシフトレバーのポジションを選択することにより、動力源ブレーキによる減速度を任意に設定可能とするための機構が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、エンジンではなくモーターを一次的な動力源とした電気自動車においては、モーターの出力トルクを単一の減速比で駆動輪に伝達する構成を採用することが多い。この場合でも、アクセルペダルの開度に応じてモーターの出力トルクを制御することができる。例えば、平地での通常走行時に、アクセルペダルを踏む右足の筋負担が小さいペダル角度で一定車速を維持できるように、アクセルペダルの開度とモーターの出力トルクとの関係を設定することができる。
【0005】
しかしながら、モーターと駆動輪との間の減速比が固定された電気自動車では、路面勾配や向かい風等により走行抵抗が変化した場合、アクセルペダルの開度を調節してモーターの出力トルクを変化させなければ一定車速を保つことができない。したがって、平地での通常走行時には右足の筋負担が小さいペダル角度で一定車速を保つことができても、路面勾配などの外乱発生時に車速を一定に保とうとするとアクセルペダルの角度が右足の筋負担が小さい角度範囲から外れ、快適性や操作のし易さが損なわれてしまう。
【0006】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、路面勾配や風向き等の走行環境に関わらず、ドライバーが操作し易いアクセルペダルの角度でモーターから所望のトルクを出力させることができる電気自動車のパワートレインシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、モーターと、モーターの出力トルクを単一の減速比で駆動輪に伝達する動力伝達機構と、アクセルペダルの開度を検出するアクセルペダル開度センサーと、直接的又は間接的に、モーター及びアクセルペダル開度センサーと電気的に接続されたコントローラーと、を有する電気自動車のパワートレインシステムであって、ドライバーが運転中に操作可能な位置に設けられ、直接的又は間接的に、コントローラーと電気的に接続された操作スイッチを更に有し、コントローラーは、プログラムを格納するメモリーと、プログラムを実行するプロセッサーと、を含み、プロセッサーは、アクセルペダルの開度とモーターの出力トルク及び回生トルクとの関係を予め定義した制御情報に基づき、アクセルペダルの開度に応じてモーターの出力トルク及び回生トルクを制御し、操作スイッチへの操作に基づき、モーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する制御情報を変更するように構成され、操作スイッチは、第1の操作及び第2の操作を繰り返し受け付け可能に構成されており、モーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する制御情報は、操作スイッチへの第1の操作を受け付ける毎に、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーターの出力トルクが増大し、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーターの回生トルクが減少し、操作スイッチへの第2の操作を受け付ける毎に、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーターの出力トルクが減少し、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーターの回生トルクが増大するように設定されている。
このように構成された本発明では、モーターと駆動輪との間の減速比が固定された電気自動車においても、ドライバーが操作スイッチを操作してモーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する制御情報を変更することにより、アクセルペダルの開度を調節することなくモーターから出力されるトルク及びモーターの回生トルクを変更することができる。これにより、路面勾配や風向き等の走行環境に関わらず、ドライバーが操作し易いアクセルペダルの角度でモーターから所望のトルクを出力させ、モーターにより所望の回生トルクを発生させることができる。
また、ドライバーが操作スイッチを繰り返し操作してモーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する制御情報を段階的に変更することができる。これにより、アクセルペダルの開度を調節することなくモーターから出力されるトルク及びモーターの回生トルクを段階的に変更することができ、ドライバーが一層操作し易いアクセルペダルの角度でモーターから所望のトルクを出力させ、モーターにより所望の回生トルクを発生させることができる。
本発明において、好ましくは、モーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する制御情報は、操作スイッチへの第1の操作を受け付ける毎に、モーターの出力トルク及び回生トルクが0になるアクセルペダルの開度が小さくなり、操作スイッチへの第2の操作を受け付ける毎に、モーターの出力トルク及び回生トルクが0になるアクセルペダルの開度が大きくなるように設定されている。
【0008】
本発明において、好ましくは、操作スイッチは、電気自動車のステアリングホイールに設けられている。
このように構成された本発明においては、ドライバーが走行中に容易にモーターの出力トルクの制御に使用する制御情報を変更するための操作を行うことができる。
【0009】
別の観点では、本発明は、モーターと、モーターの出力トルクを単一の減速比で駆動輪に伝達する動力伝達機構と、アクセルペダルの開度を検出するアクセルペダル開度センサーと、直接的又は間接的に、モーター及びアクセルペダル開度センサーと電気的に接続されたコントローラーと、を有する電気自動車のパワートレインシステムであって、ドライバーが運転中に操作可能な位置に設けられ、直接的又は間接的に、コントローラーと電気的に接続された操作スイッチを更に有し、コントローラーは、プログラムを格納するメモリーと、プログラムを実行するプロセッサーと、を含み、プロセッサーは、アクセルペダルの開度とモーターの出力トルク及び回生トルクとの関係を予め定義した制御情報に基づき、アクセルペダルの開度に応じてモーターの出力トルク及び回生トルクを制御し、操作スイッチへの操作に基づき、モーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する制御情報を変更するように構成され、操作スイッチは、第1の方向及び第2の方向に異なるストロークの操作を受け付け可能に構成されており、モーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する制御情報は、操作スイッチへの第1の方向の操作ストロークが大きくなるほど、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーターの出力トルクが増大し、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーターの回生トルクが減少し、操作スイッチへの第2の方向の操作ストロークが大きくなるほど、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーターの出力トルクが減少し、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーターの回生トルクが増大するように設定されている。
このように構成された本発明においては、モーターと駆動輪との間の減速比が固定された電気自動車においても、ドライバーが操作スイッチを操作してモーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する制御情報を変更することにより、アクセルペダルの開度を調節することなくモーターから出力されるトルク及びモーターの回生トルクを変更することができる。これにより、路面勾配や風向き等の走行環境に関わらず、ドライバーが操作し易いアクセルペダルの角度でモーターから所望のトルクを出力させ、モーターにより所望の回生トルクを発生させることができる。
また、ドライバーが操作スイッチを操作するストロークに応じてモーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する制御情報を段階的に変更することができる。これにより、アクセルペダルの開度を調節することなくモーターから出力されるトルク及びモーターの回生トルクを段階的に変更することができ、ドライバーが一層操作し易いアクセルペダルの角度でモーターから所望のトルクを出力させ、モーターにより所望の回生トルクを発生させることができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、モーターの出力トルク及び回生トルクの制御に使用する制御情報は、操作スイッチへの第1の方向の操作ストロークが大きくなるほど、モーターの出力トルク及び回生トルクが0になるアクセルペダルの開度が小さくなり、操作スイッチへの第2の方向の操作ストロークが大きくなるほど、モーターの出力トルク及び回生トルクが0になるアクセルペダルの開度が大きくなるように設定されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の電気自動車のパワートレインシステムによれば、路面勾配や風向き等の走行環境に関わらず、ドライバーが操作し易いアクセルペダルの角度でモーターから所望のトルクを出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態による電気自動車のパワートレインシステムが適用された車両の概略構成を示す平面図である。
【
図2】本発明の実施形態による電気自動車のパワートレインシステムの機能構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態によるパドルスイッチを備えたステアリングホイールの正面図及び上面図である。
【
図4】本発明の実施形態によるシフターの斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態による、車速毎のトルク制御マップの一例を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態によるモータートルク制御処理を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の別実施形態によるシフターの斜視図である。
【
図8】本発明の別実施形態によるモータートルク制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による電気自動車のパワートレインシステムについて説明する。
【0015】
<システム構成>
まず、
図1から
図4を参照して、本実施形態による電気自動車のパワートレインシステムの構成を説明する。
図1は、本実施形態による電気自動車のパワートレインシステムが適用された車両の概略構成を示す平面図であり、
図2は、本実施形態による電気自動車のパワートレインシステムの機能構成を示すブロック図である。
【0016】
図1に示すように、電気自動車1は、動力源としてモーター2を搭載する電気自動車である。モーター2は、例えば電気自動車1の車体前部に搭載されている。モーター2から出力されたトルクは、減速機4に伝達される。減速機4は、モーター2の出力トルクを単一の減速比で一対のドライブシャフト6に出力する。これにより、各ドライブシャフト6の車幅方向外側端部に取り付けられた一対の駆動輪8(
図1の例では左右の前輪)が駆動される。
【0017】
モーター2に電力を供給するバッテリー10は、例えば電気自動車1の車体後部に搭載されている。さらに、モーター2の近傍にインバーター12が配置されている。インバーター12は、バッテリー10から供給された直流電力を交流電力に変換してモーター2に供給し、モーター2が発生させる回生電力を直流電力に変換してバッテリー10に供給することによりバッテリー10を充電する。また、インバーター12はECU14(Electronic Control Unit)と電気的に接続されており、ECU14との間で制御信号を入出力できるようになっている。
【0018】
また、電気自動車1は、アクセルペダルの開度(ドライバーがアクセルペダルを踏み込んだ量に相当する)を検出するアクセルペダル開度センサー16、及び、車速を検出する車速センサー18を有する。これらの各センサーは、直接的に又は間接的にECU14と電気的に接続されており、それぞれの検出値に対応する検出信号をECU14に出力する。
【0019】
さらに、電気自動車1は、ステアリングホイール20に設けられたパドルスイッチ22、及び、センターコンソールに設けられたシフター24を備えている。これらのパドルスイッチ22やシフター24は、ドライバーが運転中に操作可能な位置に配置されており、直接的又は間接的に、ECU14と電気的に接続されている。パドルスイッチ22及びシフター24は、ドライバーによって操作されると、その操作に応じた操作信号をECU14に出力する。
【0020】
この電気自動車1においては、ECU14が各種の制御を行う。本実施形態では、ECU14は電気自動車1のパワートレインシステムのコントローラーとして機能する。即ち、ECU14は、ドライバーによるアクセルペダルの操作に応じてインバーター12を制御し、このインバーター12を介してバッテリー10からモーター2に電力を供給させ又はモーター2からバッテリー10に回生電力を供給させることで、アクセル操作に応じた所望の出力トルク又は回生トルクが実現されるようにする。
【0021】
ECU14は、
図2に示すように、プロセッサー26、及び、当該プロセッサー26上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)や各種のデータを記憶するためのプロセッサー26(ROMやRAM等)を有している。
【0022】
次に、
図3を参照して、本実施形態によるパドルスイッチ22の構成について説明する。
図3は、本実施形態によるパドルスイッチ22を備えたステアリングホイール20を示す図であり、(a)はステアリングホイール20の上面図、(b)は正面図である。
【0023】
図3に示すように、ステアリングホイール20の背面側(反乗員側)に、一対のパドルスイッチ22が設けられている。これらのパドルスイッチ22は、それぞれ、ドライバーが手をステアリングホイール20に添えた状態で手前(即ちドライバー側)に引く操作を行えるように構成されている。また、各パドルスイッチ22は復帰式のスイッチとなっている。即ち、ドライバーがパドルスイッチ22を手前に引く操作を行った後にパドルスイッチ22から手を離すと、パドルスイッチ22は操作前の位置(基準位置)に復帰する。これにより、ドライバーは各パドルスイッチ22を繰り返し操作することができる。本実施形態においては、運転席側から見て右側のパドルスイッチ22を手前に引く操作を「プラス操作」、左側のパドルスイッチ22を手前に引く操作を「マイナス操作」と呼ぶものとする。何れか又は両方のパドルスイッチ22が操作されると、操作されたパドルスイッチ22に応じた操作信号がECU14に出力される。
【0024】
次に、
図4を参照して、本実施形態によるシフター24の構成について説明する。
図4は、本実施形態によるシフター24の斜視図である。
【0025】
図4に示すように、シフター24は、ドライバーにより操作されるシフトレバー30と、このシフトレバー30の移動案内を行うゲートパネル32とを備えている。このゲートパネル32は、例えばセンターコンソールの上面に設けられる。ゲートパネル32には、電気自動車1の前後方向に沿って延びるメインゲート34と、このメインゲート34の右側(運転席側)においてメインゲート34と平行に延びるサブゲート36とが形成されている。メインゲート34には、シフトポジションとして、電気自動車1の前方から後方に向かってPレンジ、Rレンジ及びDレンジが直列に配置されている。また、サブゲート36はメインゲート34にDレンジの位置で接続されており、この接続位置においてサブゲート36上にMレンジが配置されている。
【0026】
各シフトポジションには、シフトレバー30の位置を検出するためのシフトポジションセンサーが設けられており、シフトレバー30が、Pレンジ、Rレンジ、Dレンジ、Mレンジの何処に配置されているかが検出できるようになっている。また、Mレンジの前後には、Mレンジの前後へのシフトレバー操作を検出するセンサーが設けられている。シフトレバー30が操作されると、これらのセンサーがシフトレバー30の位置に応じた操作信号をECU14に出力する。
【0027】
また、サブゲート36はMレンジを基準位置とする復帰式のゲートとなっている。即ち、ドライバーがシフトレバー30を前方(
図4では+側)に動かす操作(プラス操作)又は後方(
図4では-側)に動かす操作(マイナス操作)を行った後にシフトレバー30から手を離すと、シフトレバー30は基準位置(
図4ではMレンジ)に復帰する。これにより、ドライバーはシフトレバー30を繰り返し操作することができる。
【0028】
<アクセルペダル開度とモータートルクとの関係>
次に、
図5を参照して、アクセルペダル開度とモーター2の出力トルク及び回生トルク(モータートルク)との関係について説明する。
図5は、本実施形態による、車速毎のトルク制御マップの一例を示す図である。具体的には、
図5(a)は、30km/hの車速において適用するトルク制御マップを示し、
図5(b)は、60km/hの車速において適用するトルク制御マップを示し、
図5(c)は、100km/hの車速において適用するトルク制御マップを示している。
図5(a)~(c)は、それぞれ、横軸にアクセルペダル開度[%]を示し、縦軸にモータートルク[Nm]を示している。また、縦軸のモータートルクが正値であるときはモーター2の出力トルクを示し、負値であるときはモーター2の回生トルクを示している。
なお、
図5では、30km/h、60km/h及び100km/hにおいて適用するトルク制御マップを一例として示しているに過ぎず、実際には、これら以外の種々の車速について適用するトルク制御マップが用意される。これらのトルク制御マップは、ECU14のプロセッサー26に記憶されている。
【0029】
本実施形態においては、パドルスイッチ22又はサブゲート36に入ったシフトレバー30を操作することにより、アクセルペダルの開度とモーター2の出力トルク及び回生トルクとの関係を変更することができる。具体的には、
図5(a)、(b)、(c)に示すように、車速毎にD--、D-、D、D+及びD++の5段階のトルク制御マップが用意されている。これらのトルク制御マップにおいては、同一のアクセルペダル開度に応じたモーター2の出力トルクは、D--、D-、D、D+、D++の順に大きくなる。また、同一のアクセルペダル開度に応じたモーター2の回生トルクは、D--、D-、D、D+、D++の順に小さくなる。
【0030】
また、何れのトルク制御マップにおいても、アクセルペダル開度が大きくなるほど、モーター2の回生トルクは小さく、出力トルクは大きくなるように設定されている。そして、アクセルペダル開度が100%に近づくにつれて、D--、D-、D、D+、D++のそれぞれのトルク制御マップにおけるモーター2の出力トルクが各車速における最大出力トルクに収束するようになっている。また、車速が大きくなるほど、出力トルクが0(回生トルクも0)になるアクセルペダル開度は大きくなるように設定されている。本実施形態においては、出力トルクが0(回生トルクも0)になるアクセルペダル開度は、車速が30km/hの場合に約10~25%、60km/hの場合に約15~30%、100km/hの場合に約20~40%となっている。
【0031】
<制御処理>
次に、
図6を参照して、本実施形態によるモータートルク制御処理について説明する。
図6は、本実施形態によるモータートルク制御処理を示すフローチャートである。このフローは、電気自動車1の電源がONにされるとECU14によって開始され、所定の周期で繰り返し実行される。
【0032】
まず、ステップS1において、ECU14は、車速センサー18が検出した車速、及び、アクセル開度センサーが検出したアクセルペダル開度(詳しくは、アクセルペダル開度センサー16が出力した検出信号に基づき、ECU14が取得したアクセルペダル開度)を取得する。
【0033】
次に、ステップS2において、ECU14は、パドルスイッチ22又はシフター24のマイナス操作が行われたか否かを判定する。本実施形態においては、ECU14は、運転席側から見て左側のパドルスイッチ22を手前に引く操作が行われた場合、又は、サブゲート36に入ったシフトレバー30を後方に動かす操作が行われた場合に、マイナス操作が行われたと判定する。
【0034】
ステップS2の判定の結果、パドルスイッチ22又はシフター24のマイナス操作が行われていた場合、ステップS3に進み、ECU14は、トルク制御マップを低出力側へ変更可能か否か、即ち同一のアクセルペダル開度に応じたモーター2の出力トルクが減少し、回生トルクは増大するように、トルク制御マップを変更可能か否かを判定する。本実施形態においては、ステップS3の判定を実行する時点で設定されているトルク制御マップがD-、D、D+又はD++である場合、トルク制御マップを低出力側へ変更可能である。一方、トルク制御マップがD--である場合には、トルク制御マップを低出力側へ変更することができない。なお、トルク制御マップの初期値としては例えばDが設定されている。
【0035】
ステップS3の判定の結果、トルク制御マップを低出力側へ変更可能である場合、ステップS4に進み、ECU14はトルク制御マップを一段階低出力側へ変更する。具体的には、トルク制御マップがD-であった場合にはD--へ、トルク制御マップがDであった場合にはD-へ、トルク制御マップがD+であった場合にはDへ、トルク制御マップがD++であった場合にはD+へ、トルク制御マップを変更する。これにより、アクセルペダルの開度に応じたモーター2の出力トルクが減少し、回生トルクは増大する。
【0036】
ステップS3の判定の結果、トルク制御マップを低出力側へ変更できない場合、又はステップS4の後、ステップS5に進み、ECU14は、その時点で設定されているトルク制御マップに基づき、ステップS1において取得した車速とアクセルペダル開度とに応じた目標モータートルクを設定する。本実施形態においては、ECU14は、ステップS1において取得した車速について適用されるトルク制御マップD--、D-、D、D+及びD++の中から、ステップS5の実行時において設定されているトルク制御マップを読み込む。そして、読み込んだトルク制御マップに基づき、ステップS1において取得したアクセルペダル開度に応じたモーター2の出力トルク又は回生トルクを取得し、目標モータートルクとして設定する。
【0037】
また、ステップS2の判定の結果、パドルスイッチ22又はシフター24のマイナス操作が行われていなかった場合には、ステップS6に進み、ECU14は、パドルスイッチ22又はシフター24のプラス操作が行われたか否かを判定する。本実施形態においては、ECU14は、運転席側から見て右側のパドルスイッチ22を手前に引く操作が行われた場合、又は、サブゲート36に入ったシフトレバー30を前方に動かす操作が行われた場合に、プラス操作が行われたと判定する。
【0038】
ステップS6の判定の結果、パドルスイッチ22又はシフター24のプラス操作が行われていた場合、ステップS7に進み、ECU14は、トルク制御マップを高出力側へ変更可能か否か、即ち同一のアクセルペダル開度に応じたモーター2の出力トルクが増大し、回生トルクは減少するように、トルク制御マップを変更可能か否かを判定する。本実施形態においては、トルク制御マップがD--、D-、D又はD+である場合、トルク制御マップを高出力側へ変更可能である。一方、トルク制御マップがD++である場合には、トルク制御マップを高出力側へ変更することができない。
【0039】
ステップS7の判定の結果、トルク制御マップを高出力側へ変更可能である場合、ステップS8に進み、ECU14はトルク制御マップを一段階高出力側へ変更する。具体的には、トルク制御マップがD--であった場合にはD-へ、トルク制御マップがD-であった場合にはDへ、トルク制御マップがDであった場合にはD+へ、トルク制御マップがD+であった場合にはD++へ、トルク制御マップを変更する。これにより、アクセルペダルの開度に応じたモーター2の出力トルクが増大し、回生トルクは減少する。
【0040】
ステップS6の判定の結果、パドルスイッチ22又はシフター24のプラス操作が行われていない場合、ステップS7の判定の結果、トルク制御マップを高出力側へ変更できない場合、又はステップS8の後、ステップS5に進み、ECU14は、その時点で設定されているトルク制御マップに基づき、ステップS1において取得した車速とアクセルペダル開度とに応じた目標モータートルクを設定する。
【0041】
ステップS5の後、ステップS9に進み、ECU14は、ステップS5において設定した目標モータートルクに基づき、モーター2の出力トルク又は回生トルクを制御する。例えば、ECU14は、ステップS5において設定した目標モータートルクに基づきインバーター12を制御し、このインバーター12を介してバッテリー10からモーター2に電力を供給させ又はモーター2からバッテリー10に回生電力を供給させることで、目標モータートルクとして設定された所望の出力トルク又は回生トルクが実現されるようにする。
【0042】
以降、ECU14はステップS1からS9の処理を繰り返し実行する。これにより、パドルスイッチ22又はシフター24のプラス操作を受け付ける毎に、トルク制御マップがD++となるまで、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーター2の出力トルクが増大し、回生トルクは減少する。また、パドルスイッチ22又はシフター24のマイナス操作を受け付ける毎に、トルク制御マップがD--となるまで、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーター2の出力トルクが減少し、回生トルクは増大する。
【0043】
<変形例>
次に、本発明の別実施形態を説明する。この別実施形態においては、電気自動車1はパドルスイッチ22を備えていないものとする。
【0044】
まず、
図7を参照して、別実施形態によるシフター24について説明する。
図7は別実施形態によるシフター24の斜視図である。
図7に示すように、別実施形態によるシフター24は、
図4に示したシフター24と基本的に同様の構成を有しているが、サブゲート36の構成が異なっている。具体的には、別実施形態によるサブゲート36は復帰式のゲートではなく、前方から後方に向かって++、+、M、-及び--の5つのレンジが直列に配置されている。また、サブゲート36は、Mレンジの位置において、メインゲート34のDレンジの位置に接続されている。
【0045】
サブゲート36の各シフトポジションには、メインゲート34と同様にシフトレバー30の位置を検出するためのシフトポジションセンサーが設けられており、シフトレバー30が、++、+、M、-及び--の何れのレンジに配置されているかが検出できるようになっている。シフトレバー30が操作されると、これらのセンサーがシフトレバー30の位置に応じた操作信号をECU14に出力する。
【0046】
これにより、別実施形態においては、シフトレバー30は、異なるストロークの操作を受け付け可能になっている。例えば、シフトレバー30を++レンジから+レンジへ1段階下げたり、++レンジから-レンジまで3段階下げたりすることができる。同様に、シフトレバー30を-レンジからMレンジまで1段階上げたり、--レンジから++レンジまで4段階上げたりすることもできる。
【0047】
次に、
図8を参照して、別実施形態によるモータートルク制御処理について説明する。
図8は、別実施形態によるモータートルク制御処理を示すフローチャートである。このフローは、電気自動車1の電源がONにされるとECU14によって開始され、所定の周期で繰り返し実行される。
【0048】
まず、ステップS11において、ECU14は、車速センサー18が検出した車速、及び、アクセル開度センサーが検出したアクセルペダル開度を取得する。
【0049】
次に、ステップS12において、ECU14は、シフター24の位置を変更する操作が行われたか否かを判定する。別実施形態においては、ECU14は、サブゲート36に入ったシフトレバー30のレンジを変更する操作が行われた場合に、シフター24の位置を変更する操作が行われたと判定する。
【0050】
ステップS12の判定の結果、シフター24の位置を変更する操作が行われていた場合、ステップS13に進み、ECU14は、ECU14はトルク制御マップをシフター24の変更後の位置に応じたトルク制御マップへ変更する。具体的には、シフトレバー30のレンジが--レンジに変更された場合にはD--へ、-レンジに変更された場合にはD-へ、Mレンジに変更された場合にはDへ、+レンジに変更された場合にはD+へ、++レンジに変更された場合にはD++へ、トルク制御マップを変更する。
【0051】
ステップS12の判定の結果、シフター24の位置を変更する操作が行われていない場合、又はステップS13の後、ステップS14に進み、ECU14は、その時点で設定されているトルク制御マップに基づき、ステップS11において取得した車速とアクセルペダル開度とに応じた目標モータートルクを設定する。この別実施形態においては、ECU14は、ステップS11において取得した車速について適用されるトルク制御マップD--、D-、D、D+及びD++の中から、ステップS14の実行時において設定されているトルク制御マップを読み込む。そして、読み込んだトルク制御マップに基づき、ステップS11において取得したアクセルペダル開度に応じたモーター2の出力トルク又は回生トルクを取得し、目標モータートルクとして設定する。
【0052】
ステップS14の後、ステップS15に進み、ECU14は、ステップS14において設定した目標モータートルクに基づき、モーター2の出力トルク又は回生トルクを制御する。
【0053】
以降、ECU14はステップS11からS15の処理を繰り返し実行する。これにより、シフター24の操作ストロークが大きくなるほど、即ちサブゲート36に入ったシフトレバー30のレンジを変更したときの変更段数が多くなるほど、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーター2の出力トルク及び回生トルクの変化量が大きくなる。例えば、シフトレバー30を++レンジから-レンジまで3段階下げた場合の、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーター2の出力トルクの減少量及び回生トルクの増大量は、シフトレバー30を++レンジから+レンジへ1段階下げた場合の、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーター2の出力トルクの減少量及び回生トルクの増大量よりも大きい。
【0054】
<作用効果>
次に、上述した実施形態及び別実施形態による電気自動車のパワートレインシステムの作用効果について説明する。
【0055】
まず、ECU14は、アクセルペダルの開度とモーター2の出力トルクとの関係を予め定義したトルク制御マップに基づき、アクセルペダルの開度に応じてモーター2の出力トルクを制御し、パドルスイッチ22やシフター24への操作に基づき、モーター2の出力トルクの制御に使用するトルク制御マップを変更する。
したがって、モーター2と駆動輪8との間の減速比が固定された電気自動車1においても、ドライバーがパドルスイッチ22やシフター24を操作してトルク制御マップを変更することにより、アクセルペダルの開度を調節することなくモーター2から出力されるトルクを変更することができる。これにより、路面勾配や風向き等の走行環境に関わらず、ドライバーが操作し易いアクセルペダルの角度でモーター2から所望のトルクを出力させることができる。
【0056】
また、パドルスイッチ22は、電気自動車1のステアリングホイール20に設けられているので、ドライバーが走行中に容易にトルク制御マップを変更するための操作を行うことができる。
【0057】
また、ECU14は、アクセルペダルの開度とモーター2の回生トルクとの関係を予め定義したトルク制御マップに基づき、アクセルペダルの開度に応じてモーター2の回生トルクを制御し、パドルスイッチ22やシフター24への操作に基づき、モーター2の回生トルクの制御に使用するトルク制御マップを変更する。
したがって、モーター2と駆動輪8との間の減速比が固定された電気自動車1においても、ドライバーがパドルスイッチ22やシフター24を操作してトルク制御マップを変更することにより、アクセルペダルの開度を調節することなくモーター2の回生トルクを変更することができる。これにより、路面勾配や風向き等の走行環境に関わらず、ドライバーが操作し易いアクセルペダルの角度でモーター2により所望の回生トルクを発生させることができる。
【0058】
また、上述した実施形態においては、モーター2の出力トルクの制御に使用するトルク制御マップは、パドルスイッチ22やシフター24のプラス操作を受け付ける毎に、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーター2の出力トルクが増大し、パドルスイッチ22やシフター24のマイナス操作を受け付ける毎に、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーター2の出力トルクが減少するように設定されている。
したがって、ドライバーがパドルスイッチ22やシフター24を繰り返し操作してトルク制御マップを段階的に変更することができる。これにより、アクセルペダルの開度を調節することなくモーター2から出力されるトルクを段階的に変更することができ、ドライバーが一層操作し易いアクセルペダルの角度でモーター2から所望のトルクを出力させることができる。
【0059】
また、上述した別実施形態においては、モーター2の出力トルクの制御に使用するトルク制御マップは、シフター24の操作ストロークが大きくなるほど、同一のアクセルペダルの開度に応じたモーター2の出力トルクが大きくなる又は小さくなるように設定されている。
したがって、ドライバーがシフター24を操作するストロークに応じてトルク制御マップを段階的に変更することができる。これにより、アクセルペダルの開度を調節することなくモーター2から出力されるトルクを段階的に変更することができ、ドライバーが一層操作し易いアクセルペダルの角度でモーター2から所望のトルクを出力させることができる。
【符号の説明】
【0060】
1 電気自動車
2 モーター
4 減速機
6 ドライブシャフト
8 駆動輪
14 ECU
16 アクセルペダル開度センサー
20 ステアリングホイール
22 パドルスイッチ
24 シフター
26 プロセッサー
28 メモリー