IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社SHINDOの特許一覧

<>
  • 特許-伸縮性装飾経編地 図1
  • 特許-伸縮性装飾経編地 図2
  • 特許-伸縮性装飾経編地 図3
  • 特許-伸縮性装飾経編地 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】伸縮性装飾経編地
(51)【国際特許分類】
   D04B 21/14 20060101AFI20240627BHJP
   D04B 21/18 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
D04B21/14 Z
D04B21/18
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020058639
(22)【出願日】2020-03-27
(65)【公開番号】P2021155891
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-02-21
(73)【特許権者】
【識別番号】591168932
【氏名又は名称】株式会社SHINDO
(74)【代理人】
【識別番号】110003203
【氏名又は名称】弁理士法人大手門国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100168239
【弁理士】
【氏名又は名称】岡倉 誠
(72)【発明者】
【氏名】中山 真雄
(72)【発明者】
【氏名】窪田 尚也
【審査官】大▲わき▼ 弘子
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-060109(JP,A)
【文献】登録実用新案第3023097(JP,U)
【文献】特開昭61-019848(JP,A)
【文献】特開平10-226949(JP,A)
【文献】特開平10-295416(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D04B1/00-1/28、21/00-21/20、
D04D1/00-11/00、D06Q1/00-1/14、
A41D31/00-31/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1本または複数本の装飾糸が直線状、そして複数本の弾性糸が1針緯振りで経方向に挿入された多重経編地であって、前記装飾糸は前記多重経編地の表地と裏地の間で、それぞれの隣接するウェール間に挿入され、裏地側に配設された保持糸により、所定の間隔で装飾糸上を横断して裏地側に堅持されており、前記弾性糸の回復力による経編地の経方向への収縮により、装飾糸が保持糸で堅持されていない領域部分が表地の隣接するウェール間で、編地内部から凸状に盛り上がることで装飾糸が波形状の外観を呈していることを特徴とする伸縮性装飾経編地。
【請求項2】
前記装飾糸が保持糸で堅持されていない部位において、その一部または全体が表地の隣接するウェール間に挟み込まれており、更に当該部位が、押し広げられた両側のウェールによって左右から押さえつけられるように支持されていることを特徴とする請求項1記載の伸縮性装飾経編地。
【請求項3】
前記表地の地編糸の太さが繊度100~600DTEXであり、かつ、表地の編密度が17~30ウェール/インチであることを特徴とする請求項2記載の伸縮性装飾経編地。
【請求項4】
前記装飾糸が、フィルムまたは布帛の表面に金属蒸着された光反射スリット糸であることを特徴とする請求項1~3の何れか1項記載の伸縮性装飾経編地。
【請求項5】
複数本の前記装飾糸が少なくとも互いに隣接、または所定の間隔で挿入されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項記載の伸縮性装飾経編地。
【請求項6】
前記装飾糸が保持糸で堅持されていな領域の長さが2~10コース分の長さであることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項記載の伸縮性装飾経編地。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装飾性経編地の改良、更に詳しくは、伸縮作用より異なる外観を呈することができる意匠性に優れた装飾経編地に関するものである。
【背景技術】
【0002】
被服などの布地に意匠性を付与するために、生地の組織の中に金属蒸着されたフィルムスリット糸を挿入した編織物が提案されている。
【0003】
例えば、<特許文献1>ではメッシュ経編地のメッシュの穴の部分に光反射性糸を配置し、メッシュの結節部で光反射性糸を止定した光反射性経編地が開示されている。
【0004】
しかしながら、同技術では光反射糸がメッシュ穴から目視し易いという特徴は発揮出来るが、変化に乏しく単調であるため装飾効果としては不満があり、また、伸縮性にも限界あった。
【0005】
また、<特許文献2>では、光反性糸を挿入すると同時に、弾性糸をループ形成領域と経挿入領域を交互に設け、経挿入箇所の大きな収縮によってコース方向に凹凸させて経編地全体を波板状とした伸縮性を有する光反射経編地が提案されている。
【0006】
同技術による経編地は、高い伸縮性は期待できるが、光反射糸が緯振り挿入糸で遮られ、しかも経編地自体の凹凸変化の中で同じ変化するものであるから、光反射糸自体の凹凸変化が目立たず、装飾効果が乏しいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2000-170063号公報
【文献】特開2012-087441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来の装飾性経編地に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、経編地の伸縮により異なる外観を呈することができる意匠性に優れた伸縮性装飾経編地を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
【0010】
即ち、本発明は、1本または複数本の装飾糸が直線状、複数本の弾性糸が1針緯振りで経方向に挿入された多重経編地であって、前記装飾糸は前記多重経編地の表地と裏地の間で、それぞれの隣接するウェール間に挿入され、裏地側に配設された保持糸により、所定の間隔で装飾糸上を横断して裏地側に堅持されており、前記弾性糸の回復力による経編地の経方向への収縮により、装飾糸が保持糸で堅持されていない領域部分が表地の隣接するウェール間で、編地内部から凸状に盛り上がることで装飾糸が波形状の外観を呈する技術的手段を採用したことによって完成させた。
【0011】
また本発明は、前記装飾糸が保持糸で堅持されていない部位において、その一部または全体を表地の隣接するウェール間に挟み込み、更に当該部位を、押し広げられた両側のウェールによって左右から押さえつけられるように支持することにより、ウェールに対する摩擦抵抗を増大させて装飾糸を経編地から抜け難くすることができる。
【0012】
また本発明においては、上記装飾糸とウェールの摩擦抵抗が大きくなるように、表地の地編糸の太さを繊度100~600DTEXとし、かつ、表地の編密度を17~30ウェール/インチとするのが好ましい。
【0013】
また本発明は、前記装飾糸が、フィルムまたは布帛の表面に金属蒸着された光反射スリット糸である技術的手段を採用することが出来る。
【0014】
また本発明は、複数本の前記装飾糸を少なくとも互いに隣接、または所定の間隔で挿入する技術的手段を採用することができる。
【0015】
更にまた、装飾糸が保持糸で堅持されていな領域の長さが2~10コース分の長さであるという技術的手段を採用することができる。
【0016】
更にまた、前記伸縮性装飾経編地の幅が5mm以上のテープ状であるという技術的手段を採用することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明にあっては、装飾糸が挿入された多重経編地において、装飾糸は前記多重経編地の表地と裏地の間で、それぞれの隣接するウェール間に挿入され、裏地側に配設された保持糸により、所定の間隔で装飾糸上を横断して裏地面に堅持されており、経方向に挿入された弾性糸の回復力による経編地の経方向への収縮によって装飾糸は保持糸で堅持されていない領域部分が表地の隣接するウェール間において凸状に盛り上がり、装飾糸のみが波形状の外観を呈することが出来る。
【0018】
したがって、装飾糸が凸状に盛り上がって露出し、フィルム面を阻害するものがないので視界に入り易く、また、見る角度による装飾糸の反射光変化、さらには、経編地の経方向への伸縮にしたがって装飾糸の凸形状変化よる反射光変化で躍動的な意匠効果が得られる。
【0019】
また、装飾糸を光再帰反射性フィルム糸とすることで、フィルム有する反射機能を余すことなく発揮させることが出来、より一層の高い意匠効果と夜間の安全性が得られる。
【0020】
さらにまた、本発明の経編地を細幅テープ状とし、衣服や手持品などの服飾品として利用することにより製品価値が向上するので利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態の伸縮性装飾経編地の構造を示すため概略斜視図である。
図2】本発明の実施形態の伸縮性装飾経編地の外観を示す斜視図である。
図3】本発明の実施形態の伸縮性装飾経編地の装飾糸の保持状態を表す説明図である。
図4】本発明の実施例の伸縮性装飾経編地の組織図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明を実施するための形態を、具体的に図示した図面に基づいて、更に詳細に説明すると、次のとおりである。
【0023】
「伸縮性装飾経編地の基本構成について」
本発明の実施形態を図1から図4に基づいて説明する。図1は本発明の伸縮性装飾経編地の構造を示し、伸縮性装飾経編地1は表地編目2と裏地編目4からなる二重経編構造を成し、表地編目2と裏地編目4の一体化は共通の鎖編み糸で表地編目2と裏地編目4を交互に編成することで一体化されている。
【0024】
図1において、符号3は表地編目2側の緯振り挿入糸3、符号5は裏地編目4側の挿入糸5であって、裏地編目4側の緯振り挿入糸5は3針緯振りで、その上に弾性糸6が1針挿入で、それぞれ総詰め配列されており、その上から所定の隣接し合うウェール間に装飾糸7が配置され、さらにその上から、保持糸8が所定の間隔で装飾糸7を横切るように配置され、装飾糸7が部分的に裏地編目4側に保持されている。
【0025】
一方、表地編目2側の緯振り挿入糸3は2針緯振りで、装飾糸7の挿入位置である隣接するウェール間のみ緯振り挿入糸3を糸抜きし、同ウェール間の連結がない状態で表地編目2と裏地編目4の一体化されることにより、裏地編目4側に配置された装飾糸7は表地編目2側の隣接し合うウェール間からの目視が可能となる。
【0026】
保持糸8は装飾糸7上を横断することで装飾糸7を裏地編目4側に一体化保持させるもので、図1における装飾糸7上の保持糸8の横断は2コース連続し、3コース横断なしを繰り返して一体化保持させている。
【0027】
詳述した編地構造とした伸縮性装飾経編地1を編成後、編機から卸すと弾性糸6の引っ張り力により伸縮性装飾経編地1が長さ方向に収縮し、装飾糸7は保持糸8で保持されていない長浮きの箇所が伸縮性装飾経編地1の表面側へ凸状に盛り上がり、図2に示すように自然体においては装飾糸7が長さ方向に波型を繰り返した外観を呈し、伸縮性装飾経編地1が外力により長さ方向に伸長されると装飾糸7は直線状に伸され、外力の変化に応じて装飾糸7の波型形状が変化する。
【0028】
従って、本発明の伸縮性装飾経編地1は伸縮作用による装飾糸7の凸状の形状変化での反射光変化、さらには見る角度による反射光変化と相まって躍動的な意匠効果が得られる。
【0029】
上述した伸縮性装飾経編地1の装飾糸7は経編地の一方の面に出現させたものであるが、表地編目2側および裏地編目4側の緯振り挿入糸3,5の配列変更や保持糸8の追加によって装飾糸7を表裏に交互に出現させることも出来、用途が拡がる効果がある。
【0030】
図1では、表地編目2と裏地編目4の一体化は共通の鎖編み糸で表地編目2と裏地編目4を交互に編成することで一体化されているが、表地編目2と裏地編目4が別々の編み糸で編成され、別途連結糸を用いて一体化しても構わず、連結組織は鎖編、1/1トリコット編、挿入組織など適宜選択することが出来る。また、表地編目2側の緯振り挿入糸3や、裏地編目4側の緯振り挿入糸5の組織も限定されることなく、用途や要求特性に応じて1/1トリコット編やコード編など適宜選択することが出来る。
【0031】
なお、装飾糸7が配置される表編目2側の隣接するウェール間には緯振り挿入糸3が配列しないよう糸抜きにしておき、そのウェール間で装飾糸7が目視を可能とする。
【0032】
「表地編目、裏地編目および挿入糸に使用する糸種について」
表地編目2と裏地編目4、および挿入糸3,5に使用する糸種としては、ポリエステル繊維やナイロン繊維、アクリル繊維などの合成繊維をはじめコットンやウールなどの天然繊維からなる紡績糸、あるいは合成繊維との混紡糸を使うことが出来、なかでも繊度が100~300DTEXのポリエステル繊維やナイロン繊維の仮より加工糸であると経編編成がし易く、また、耐久性も有している点で好ましい。
【0033】
「装飾糸の保持について」
また上記装飾糸7については、図3(a)に示すように上側を横切る保持糸8によって裏地編目4側に堅持されているが、保持糸8で堅持されていない部位は、図3(b)に示すように、その一部または全体が表地編目2の隣接するウェール間に挟み込まれている。これにより当該部位を、押し広げられた両側のウェールによって左右から押さえつけて支持することができるため、ウェールに対する摩擦抵抗を増大させて装飾糸7を経編地から抜け難くすることができる。
【0034】
また上記のように装飾糸7と表地編目2のウェール間の摩擦抵抗を大きくする場合には、表地編目2の地編糸の太さを繊度100~600DTEXとし、かつ、表地編目2の編密度を17~30ウェール/インチとするのが好ましい。
【0035】
また上記装飾糸が保持糸で堅持されていない部位において、その全長の90%以上の部位が表地の隣接するウェール間に挟み込むことで、装飾糸7を経編地からより抜け難くすることができる。またそのためには、上記装飾糸7の凸状部分の高さが表地編目2の厚み以下となるようにすることが好ましい。またこれにより装飾糸7の表面部分の引っ掛かりによる切断等も防止できる。
【0036】
「弾性糸について」
また上記弾性糸6としては、ポリウレタン弾性糸、ポリエステル系弾性糸、あるいはゴム糸など用いることが出来、なかでも伸縮性、耐久性に優れた繊度が70~400DTEXのポリウレタン弾性糸であることが好ましく、また編組織は1針挿入とすることで使用量も節減でき、しかも経編地面に出現し難いので、外観への影響も少なく伸縮性を得ることが出来るので好ましいものである。
【0037】
「保持糸について」
保持糸8は装飾糸7を保持させるためのものであって、糸種としては経編地に使用する糸種と同じ糸種を使用することが出来、保持力を高めるために、太繊度糸、あるいは複数本引き揃えて用いることが好ましい。
【0038】
また、保持力をさらに強化するためには、保持糸8に低融点繊維を引き揃え、または高融点ポリマーを芯に低融点ポリマーが鞘となった複合糸を保持糸8として用い、編成後に低融点ポリマーの融点以上の温度で加熱させることで装飾糸7と接着させることで、伸縮性は多少犠牲になるが一層強固な保持が可能となる。
【0039】
保持糸8の組織としては、2針挿入の緯振りで装飾糸7上を横切らせることで保持部を形成し、装飾糸7の両隣のどちらかのウェールで1鉢挿入を繰り返すことで装飾糸7が長浮き部を形成し、その長浮き部が経編地の収縮により装飾糸7による凸状を形成することが出来る。
【0040】
保持糸8の2針挿入は、緯振りさせた後1針挿入を繰り返す一方振りでも良いが、緯振り後反対方向に往復させて2コース連続で強固に保持させることが好ましいく、また、1針挿入部においては編成コース密度よるが、2~10コース分の長さで連続させて装飾糸7を長浮きにすることが好ましく、さらには連続する長さを3または5コース分の長さとすることで形態安定性や外観において優れた凸状となりより好ましいものである。
【0041】
「装飾糸について」
装飾糸7としては、糸幅が0.5~5mm、厚さが4~500μmの扁平状の素材であることが好ましく、例えば、表面に金属蒸着された反射フィルム糸や再帰反射性フィルム糸、合成皮革などのスリット糸など意匠性を発揮する薄い素材であれば特に限定されず、フィルムや布帛などの表面に金属蒸着して反射性に優れた光反射性スリット糸や、ガラスビーズを用いた再帰反射性スリット糸用いることで意匠性がより一層向上する点から好ましく、なかでも、フィルムをベースにすることで剛性が得られるので、装飾糸7の凸状部の個々の形状が揃い易く、優れた外観や光反射を発揮させることが出来る点でより好ましい態様である。
【0042】
なお、装飾糸7を扁平状とすることで扁平面からの強い反射が視認できる点で好ましいが、本発明においては扁平状の糸に限定されることなく、例えば反射糸との合撚糸や反射糸を鞘にしたカバーリング糸を1本単位、あるいは複数本並行して挿入されたもの等も含まれる。
【0043】
装飾糸7の配列位置や配列本数については、用途によって最も好ましいデザインとなるよう決めれば良いが、通常は衣服や手持ち品のワンポイントとなるように配列させるのが好ましく、例えば、細幅のテープ状の場合はテープの中央に1本、または中央付近に複数本、間隔をあけて配列させることで、服飾品としての高い意匠性が得られる。
【0044】
また上記装飾糸7にスリット糸を使用すると共に、スリット糸の幅を表地編目2の厚さよりも大きくすることで、装飾糸7の表面部分の引っ掛かりによる切断等を防止しつつ、ウェールに対する摩擦抵抗を増大させて装飾糸7を経編地から抜け難くすることができる。また光反射性スリット糸を使用する場合には、挟み込まれるウェールによってスリット糸の両側を不規則に変形させることもでき、その場合には不規則な反射光による装飾効果が得られる。
【0045】
「テープ状の形態について」
本実施形態の伸縮性装飾経編地1は幅5mm以上のテープ状とし、動きの激しいスポーツ衣料のサイドラインとして用いることにより、伸縮作用による装飾糸7の躍動的な意匠効果が得られ、利用価値が大きい。なお、テープ状の最大幅は50mm程度である。
【実施例
【0046】
カールマイヤー製18GGダブルラッセル機を用い、表1に示す糸使い、および図4に示す経編組織、編立密度32コース/25.4mm、編み幅15mmで装飾糸7を中央に配して本発明の伸縮性装飾経編地1を編成した。
【0047】
得られた伸縮性装飾経編地1は幅11mm、コース密度51コース/25.4mm、伸び率約100%の伸縮性の優れた経編地となり、装飾糸7の凸状は長さ1.0mm、高さ0.5mmの円弧を成し、経編地の長さ方向への伸長に従って、前記円弧も真っ直ぐな状態に変形すると同時に、目視される反射光も変化することが確認でき、優れて意匠効果をもたらすことが確認できた。
【表1】
【0048】
本発明は、概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、本発明の装飾糸の素材においては、反射性材料以外に織物や、布帛などのスリットであっても良い。
【符号の説明】
【0049】
1:伸縮性装飾経編地
2:表地編目
3:表地側の緯振り挿入糸
4:裏地編目
5:裏地側の緯振り挿入糸
6:弾性糸
7:装飾糸
8:保持糸
図1
図2
図3
図4