(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】支持装置
(51)【国際特許分類】
A47G 1/16 20060101AFI20240627BHJP
A47G 1/24 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
A47G1/16 Z
A47G1/24 Z
(21)【出願番号】P 2023169808
(22)【出願日】2023-09-29
【審査請求日】2023-11-13
(73)【特許権者】
【識別番号】392009179
【氏名又は名称】株式会社アルナ
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】久保 晶
(72)【発明者】
【氏名】雪山 大
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0032843(US,A1)
【文献】特開2003-246177(JP,A)
【文献】登録実用新案第3214788(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0138378(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0253861(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0145416(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 1/16
A47G 1/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
額縁に取り付けられ、飾り対象物を支持する支持装置であって、
前記額縁に取り付けられる取付体と、
前記飾り対象物を支持する支持体と、
前記取付体に対する前記支持体の移動を規制する規制状態及び前記取付体に対する前記支持体の移動を許容する許容状態に変更可能な規制体とを備え、
前記支持体は、複数の係合受部を有し、
前記規制体は、前記複数の係合受部の中から選択された係合受部との係合により、前記支持体の移動を規制する係合部を有する
ことを特徴とす
る支持装置。
【請求項2】
額縁に取り付けられ、飾り対象物を支持する支持装置であって、
前記額縁に取り付けられる取付体と、
前記飾り対象物を支持する支持体と、
前記取付体に対する前記支持体の移動を規制する規制状態及び前記取付体に対する前記支持体の移動を許容する許容状態に変更可能な規制体とを備え、
前記支持体は、複数の係合受部分を有し、
前記取付体は、前記複数の係合受部分の中から選択された係合受部分との係合により、前記支持体を位置決め保持する係合部分を有する
ことを特徴とす
る支持装置。
【請求項3】
額縁に取り付けられ、飾り対象物を支持する支持装置であって、
前記額縁に取り付けられる取付体と、
前記取付体に移動可能に設けられ、前記飾り対象物を支持する支持体と、
前記取付体に回動可能に設けられ、一方向への回動により前記取付体に対する前記支持体の移動を規制する規制状態となり、他方向への回動により前記取付体に対する前記支持体の移動を許容する許容状態となる規制体とを備え、
前記支持体は、複数の係合受部を有し、
前記規制体は、前記複数の係合受部の中から選択された係合受部との係合により、前記支持体の移動を規制する係合部を有する
ことを特徴とする支持装置。
【請求項4】
額縁に取り付けられ、飾り対象物を支持する支持装置であって、
前記額縁に取り付けられる取付体と、
前記取付体に移動可能に設けられ、前記飾り対象物を支持する支持体と、
前記取付体に回動可能に設けられ、一方向への回動により前記取付体に対する前記支持体の移動を規制する規制状態となり、他方向への回動により前記取付体に対する前記支持体の移動を許容する許容状態となる規制体とを備え、
前記支持体は、複数の係合受部分を有し、
前記取付体は、前記複数の係合受部分の中から選択された係合受部分との係合により、前記支持体を位置決め保持する係合部分を有する
ことを特徴とする支持装置。
【請求項5】
支持体は、
取付体に移動可能に設けられた長手状部と、
前記長手状部の長手方向端部に設けられ、飾り対象物を支持する支持部とを有する
ことを特徴とする請求項1
ないし4のいずれか一記載の支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飾り対象物を支持する支持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された額縁(衣服用額縁)が知られている。
【0003】
この従来の額縁は、例えばハンガー付きユニフォーム等の飾り対象物を支持する棒状の突起部(ハンガー取付部)を備えており、この突起部は、額縁の裏板部の上端部付近の中央位置に固定されている。そして、飾り対象物のハンガーの引掛孔部を突起部に引っ掛けることにより、飾り対象物を突起部に支持させて飾ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の場合、飾り対象物を支持する突起部が額縁の裏板部に固定されているため、飾り対象物の位置を変更することができない。
【0006】
そこで、本発明の課題の一つは、飾り対象物の位置を変更できる支持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係る支持装置は、額縁に取り付けられ、飾り対象物を支持する支持装置であって、前記額縁に取り付けられる取付体と、前記飾り対象物を支持する支持体と、前記取付体に対する前記支持体の移動を規制する規制状態及び前記取付体に対する前記支持体の移動を許容する許容状態に変更可能な規制体とを備えるものである。
【0008】
また、本発明の実施形態に係る支持装置は、額縁に取り付けられ、飾り対象物を支持する支持装置であって、前記額縁に取り付けられる取付体と、前記取付体に移動可能に設けられ、前記飾り対象物を支持する支持体と、前記取付体に回動可能に設けられ、一方向への回動により前記取付体に対する前記支持体の移動を規制する規制状態となり、他方向への回動により前記取付体に対する前記支持体の移動を許容する許容状態となる規制体とを備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、飾り対象物の位置を変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一の実施形態に係る支持装置の分解斜視図である。
【
図6】
図3におけるA-A断面図(規制体の回動途中の図を含む)である。
【
図7】
図3におけるB-B断面図(取付体の部分背面図を含む)である。
【
図8】同上支持装置、額縁及び飾り対象物を示す斜視図である。
【
図9】同上支持装置の使用状態図であり、(a)は飾り対象物の位置を上側位置(高めの位置)に変更した使用状態図であり、(b)は飾り対象物の位置を下側位置(低めの位置)に変更した使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一の実施形態について
図1ないし
図9を参照して説明する。
【0012】
図8及び
図9において、1は額縁で、この額縁1は、例えば飾り対象物2を内部に収納した状態で飾るためのケース状の衣服用額縁(ユニフォームケース等)である。
【0013】
この額縁1内に出し入れ可能に収納して飾る飾り対象物2は、例えばハンガー3と、このハンガー3に取り付けられたユニフォーム(衣服)4とで構成されるハンガー付きユニフォームである。なお、飾り対象物2のハンガー3の上端部中央には、円形状の引掛孔部5が形成されている。
【0014】
額縁1は、飾り対象物(被支持物)2を収納可能な収納空間10を内部に有した比較的薄い箱形状をなすものであって、本体部である裏板部11と、この裏板部11にヒンジ(図示せず)を介して回動可能に設けられた回動部である額縁部12とを備えている。
【0015】
額縁部12は、矩形環状の枠状体(フレーム)13と、この枠状体13に取り付けられた矩形板状の透明な板状体(ガラス板やアクリル板等)14とを有している。また一方、裏板部11は、矩形環状の枠状体(フレーム)16と、この枠状体16に取り付けられた矩形板状の不透明な板状体17とを有している。
【0016】
また、飾り対象物2を収納するための収納空間10は、額縁部12の板状体13と裏板部11の板状体17との間の空間(額縁内の内部空間)である。この収納空間10に収納された飾り対象物2(
図9参照)は、額縁部12を裏板部11に対して前方へ回動させて開状態にすることで、額縁1内から外部に取り出すことが可能である(
図8参照)。なお、額縁1内の収納空間10の大きさは、飾り対象物2よりも大きく、当該額縁1内における飾り対象物2の位置を変更可能な大きさである。
【0017】
そして、
図9に示すように、額縁1の収納空間10に収納配置された飾り対象物2は、額縁用の支持装置21にて支持されて所望の高さで飾られている。つまり、支持装置21が額縁1の裏板部11の板状体17の前面(表面)である被取付面(被固定面)20の所定位置に取り付けられ、この取り付けられた支持装置21にて飾り対象物2が額縁1内で支持されている。
【0018】
ここで、
図1ないし
図7等を参照しつつ、額縁1に取り付けて使用する額縁用の支持装置21の具体的な構成について説明する。なお、便宜上、
図1に示す矢印の方向を前後、左右及び上下の方向として説明する。
【0019】
支持装置21は、飾り対象物2を飾るためのケース状の額縁1の被取付面20に取付手段22にて固定的に取り付けられる取付体(固定体)23と、この取付体23に上下方向に移動可能(スライド移動可能)に設けられ、飾り対象物2を支持する長手状の支持体24と、取付体23に左右方向の回動中心軸線(回動支点)Xを中心として上下方向に回動可能に設けられ、一方向(下方向)への回動により取付体23に対する支持体24の上下方向の移動を規制する規制状態となり、他方向(上方向)への回動により取付体23に対する支持体24の上下方向の移動を許容する許容状態となる規制体25とを備えている。なお、取付体12を額縁1に取り付けるための取付手段(固定手段)22は、例えば複数のタッピングねじ26である。
【0020】
取付体(ベース体)23は、額縁1の被取付面20と平行に位置する板状部31を有している。この板状部31の4つの隅部には、取付部32が後方に向かって突設され、この各取付部32には取付用孔33が形成されている。そして、取付手段22であるタッピングねじ26が額縁1の裏面側から板状体17を貫通して取付用孔33にねじ込まれることにより、取付部32が被取付面20に固定的に取り付けられる。
【0021】
また、板状部31の中央部には、前面視でT字状をなす弾性変形部(T字状部)35が設けられ、この弾性変形部35と板状部31との間には当該弾性変形部35を弾性変形させるための切欠溝36が形成されている。そして、弾性変形部35は、後方に向かって凸状をなす左右一対の係合部分である係合凸部分37を後面側に有している。つまり、この弾性変形部35の板部分39の後面における左右両端部には、支持体24の係合受凹部分60と係脱可能に係合して支持体24を位置決め保持する位置決め保持用の係合凸部分37が突設されている。なお、各係合凸部分37には、後方に向かって凸の湾曲面38が形成されている。
【0022】
さらに、板状部31の下部には、矩形状の貫通孔部41がその板状部31の前後面に貫通して形成されている。そして、この貫通孔部41は、係合凸部分37と係合受凹部分60との係合時(係合凸部分37による位置決め保持時)に、支持体24の係合受孔部55と連通した状態になる。
【0023】
また、板状部31の中央部両側端には、互いに離間対向する左右一対の対向板部42が後方に向かって突設されている。各対向板部42の外面には、規制体25の軸部73を回動中心軸線Xを中心として回動可能に支持するU字状の軸支部43が設けられている。そして、軸支部43の後端部と取付部32の後端部とが連結板部44で連結されている。
【0024】
支持体24は、取付体23に当該取付体23の板状部31と連結板部44との間で前後から挟持された状態で上下方向にスライド可能(摺動可能)に設けられた上下方向長手状で板状の長手状部51と、この長手状部51の長手方向端部である上端部に前方に向かって突設され、飾り対象物2を引っ掛け状態(吊り下げ状態)に支持する軸状の支持部52とを有している。
【0025】
長手状部51は、互いに等間隔をおいて上下方向に並ぶ矩形状の複数、すなわち例えば4つの係合受部である係合受孔部55(55a,55b,55c,55d)を有している。
【0026】
そして、各係合受孔部55は、例えば長手状部51の前後面に貫通した孔空間部分56と、この孔空間部分56に向かって突出して当該孔空間部分56に臨んだ位置する突出部分57とを有している。この突出部分57には、規制体25の下方回動時にその規制体25の係合板部77の先端部が当接する傾斜面58が形成されている。
【0027】
また、長手状部51は、互いに等間隔をおいて上下方向に並ぶ矩形状の複数の係合受部分である係合受凹部分60(60a,60b,60c,60d)を有している。つまり、長手状部51には、左右一対で1組をなす複数組、すなわち例えば係合受孔部55の個数(4つ)に対応する4組の係合受凹部分60(60a,60b,60c,60d)がその前面に凹状に形成されている。
【0028】
そして、各係合受凹部分60は、例えば長手状部の前面が窪んで形成された凹空間61と、この凹空間61に臨んだ位置する上下の傾斜面62,63とを有している。
【0029】
支持部52は、長手状部51の上端部前面から前方へ突出した前後方向の短い丸軸状の支持部分66と、この支持部分66の先端に設けられ、当該支持部分66よりも径大な円板状の抜止め部分67とを有している。
【0030】
規制体25は、互いに離間対向する左右一対の対向板部71を有し、これら両対向板部71の下部相互が連結板部72で連結されている。各対向板部71の内面には、左右方向の短い丸軸状の軸部(回動中心部)73及びこの軸部73の軸芯(回動中心軸線X)を中心とする円弧状の円弧部74が設けられている。
【0031】
また、連結板部72には、規制体25を回動操作する操作者が指で摘む板状の摘み部76が下方に向かって突設されている。さらに、連結板部72には、支持体24の係合受孔部55と係脱可能に係合して支持体25の上下方向の移動を規制する板状の係合部(規制部)である係合板部77が後方に向かって突設されている。この係合板部77の後端側には、係合受孔部55の傾斜面58に当接する突出部分78が上方に向かって突出状に形成されている。
【0032】
ここで、例えば
図6には下方回動により規制状態となった規制体25が示されているが、この規制状態の規制体25は、その係合板部77が互いに連通した取付体23の貫通孔部41及び支持体24の係合受孔部55c(上から3番目の係合受孔部)に挿入出可能に挿入されて当該係合受孔部55cと係合した状態となっている。
【0033】
これにより、取付体23に対する支持体24の移動が規制されている。またこのとき、取付体23の係合凸部分37と支持体24の係合受凹部分60c(上から3番目の係合受凹部分)とが互いに係合した状態となっている(
図7参照)。
【0034】
なお、操作者は、規制体25の上方回動により係合板部77を両孔部41,55cから挿出させることで、規制体25を規制状態から許容状態に変更可能である。
【0035】
次に、上記の支持装置21の作用等を説明する。
【0036】
図9(a)に示すように、例えば飾り対象物2に関連するプレート81を、額縁1の被取付面20のうち飾り対象物2よりも下方の位置に貼り付ける場合には、額縁1内において支持装置21を用いて飾り対象物2を高めの位置(上側位置)に配置して飾る。
【0037】
すなわち、この場合には、支持体24が有する4つの係合受孔部55(55a,55b,55c,55d)の中から、例えば1番下の係合受孔部55dを選択して、その係合受孔部55d内に規制体25の係合板部77を挿入する。
【0038】
すると、係合板部77と係合受孔部55dとの係合により、取付体23に対する支持体24の上下方向の移動が規制され、支持体24が所望位置に位置決め固定される。
【0039】
そして、その位置決め固定された支持体24の軸状(ピン状)の支持部(突起部)52に、飾り対象物2のハンガー3の引掛孔部5を通して引っ掛けることにより、その飾り対象物2を支持部52に支持させる。
【0040】
このようにして、額縁1に対して飾り対象物2を高めの位置(上側位置)に配置すると、この飾り対象物2の下方にはスペースができ、そのスペースを利用してプレート81を貼り付けることが可能となる。
【0041】
なお、プレート(写真等の他の物でもよい)81を貼る場合のほか、例えば飾り対象物2のユニフォーム4の丈が長い場合等においても、同様に額縁1に対して飾り対象物2を高めの位置に配置して飾ればよい。
【0042】
また一方、
図9(b)に示すように、例えば飾り対象物2に関連する写真(プレート等の他の物でもよい)82を、額縁1の被取付面20のうち飾り対象物2よりも上方の位置に貼り付ける場合には、額縁1内において支持装置21を用いて飾り対象物2を低めの位置(下側位置)に配置して飾る。
【0043】
すなわち、この場合には、支持体24が有する4つの係合受孔部55(55a,55b,55c,55d)の中から、例えば1番上の係合受孔部55aを選択して、その係合受孔部55a内に規制体25の係合板部77を挿入する。
【0044】
すると、係合板部77と係合受孔部55aとの係合により、取付体23に対する支持体24の上下方向の移動が規制され、支持体24が所望位置に位置決め固定される。
【0045】
そして、上記
図9(a)の場合と同様、その位置決め固定された支持体24の支持部52に引掛孔部5を通して引っ掛けることにより、飾り対象物2を支持部52に支持させる。
【0046】
このようにして、額縁1に対して飾り対象物2を低めの位置(下側位置)に配置すると、この飾り対象物2の上方にはスペースができ、そのスペースを利用して写真82を貼り付けることが可能となる。
【0047】
そして、上述した支持装置21によれば、飾り対象物2を飾るための額縁1に取り付けられる取付体23と、この取付体23に上下方向に移動可能に設けられ、支持部52で飾り対象物2を支持する支持体24と、取付体23に回動可能に設けられ、一方向への回動により取付体23に対する支持体24の上下方向の移動を規制する規制状態となり、他方向への回動により取付体23に対する支持体24の上下方向の移動を許容する許容状態となる規制体25とを備えるため、取付体23に対する支持体24の上下位置が調整可能であり、よって、必要の応じて額縁1に対する飾り対象物2の上下位置を適切に変更することができる。
【0048】
また、支持体24は、移動方向である上下方向に並ぶ複数の係合受孔部55を有し、かつ、規制体25は、複数の係合受孔部55の中から選択された係合受孔部55との係合により、取付体23に対する支持体24の上下方向の移動を規制する係合板部77を有するため、係合受孔部55と係合板部77との係合によって支持体24の移動を適切に規制できる。
【0049】
さらに、支持体24は、移動方向である上下方向に並ぶ複数の係合受凹部分60を有し、かつ、取付体23は、複数の係合受凹部分60の中から選択された係合受凹部分60との係合により、取付体23に対して支持体24を位置決め保持する係合凸部分37を有するため、係合受凹部分60と係合凸部分37との係合によって、複数の係合受孔部55の中から選択する一の係合受孔部55と取付体23の貫通孔部41とが互いに連通した状態となる位置に支持体24が位置決め保持されるので、取付体23に対する支持体24の上下位置を容易に調整できる。
【0050】
なお、上記の実施形態では、額縁は、飾り対象物を収納可能な収納空間を内部に有したケース状の額縁である場合について説明したが、これには限定されず、飾り対象物を支持する支持装置(フック装置等)を取り付けて使用可能なものであれば、額縁の種類や構成等は任意である。なお、例えば支持装置を室内の壁面等の被取付面に直接取り付けて使用することも可能である。
【0051】
また、飾り対象物は、ハンガー付きユニフォーム(ハンガー付き衣服)には限定されず、例えば写真或いは絵画等の作品や賞状等でもよく、支持装置が支持可能なものであれば任意である。
【0052】
さらに、支持体は、規制体の係合部と係合可能な複数、すなわち例えば4つの係合受部を有する構成には限定されず、例えば5つ以上の係合受部を有する構成等でもよい。
【0053】
また、取付体に対する支持体の上下位置を有段階(例えば4段階)に調整可能な構成には限定されず、例えば無段階に調整可能な構成等でもよい。
【0054】
さらに、規制体は、取付体に対する回動により規制状態及び許容状態に選択的に変更可能な構成には限定されず、例えば取付体に対する着脱により規制状態及び許容状態に選択的に変更可能な構成等でもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 額縁
2 飾り対象物
21 支持装置
23 取付体
24 支持体
25 規制体
37 係合部分である係合凸部分
51 長手状部
52 支持部
55 係合受部である係合受孔部
60 係合受部分である係合受凹部分
77 係合部である係合板部
【要約】
【課題】飾り対象物の位置を変更できる支持装置を提供する。
【解決手段】支持装置21は、飾り対象物を飾るための額縁に固定して取り付ける取付体23と、飾り対象物を支持する支持体24とを備える。また、支持装置21は、取付体23に対する支持体24の移動を規制する規制状態と、取付体23に対する支持体24の移動を許容する許容状態とに選択的に変更可能な規制体25を備える。
【選択図】
図1