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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】表示パネル及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1339 20060101AFI20240627BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
G02F1/1339 500
G02F1/1333
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019563900
(86)(22)【出願日】2019-08-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-13
(86)【国際出願番号】 CN2019101636
(87)【国際公開番号】W WO2021031123
(87)【国際公開日】2021-02-25
【審査請求日】2022-08-12
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】513275540
【氏名又は名称】ベイジン ビーオーイー ディスプレイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BEIJING BOE DISPLAY TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン イーフー
(72)【発明者】
【氏名】イ スンミン
(72)【発明者】
【氏名】リアオ ヤンピン
(72)【発明者】
【氏名】グオ レイ
(72)【発明者】
【氏名】チュー インイン
(72)【発明者】
【氏名】リー ジョー
(72)【発明者】
【氏名】ジアン リアンリアン
(72)【発明者】
【氏名】リン リーフォン
(72)【発明者】
【氏名】シン ラン
(72)【発明者】
【氏名】スン ジーホワ
【審査官】横井 亜矢子
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-215599(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0022478(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第103149729(CN,A)
【文献】特開平10-062768(JP,A)
【文献】特開平08-006006(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0044327(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0082885(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/133,1/1333,1/1334
G02F 1/1339-1/1341,1/1347
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルであって、
第1基板と、
前記第1基板上に位置し、且つ前記表示パネルの表示領域の少なくとも一側の非表示領域内に位置するパディング構造と、
前記第1基板と反対する前記パディング構造の一側に位置する支持構造と、を備え、
前記第1基板における前記支持構造の正投影が、前記第1基板における前記パディング構造の正投影の範囲にあり、前記支持構造の圧縮量が、0.1~0.3μmの範囲にあり、
前記表示領域内に位置するカラーフィルター層、及び前記第1基板と反対する前記カラーフィルター層の一側に位置する複数のスペーサをさらに備え、
前記カラーフィルター層は、少なくとも3種類の色のサブ画素色抵抗を備え、
前記パディング構造は、少なくとも1種類の色の前記サブ画素色抵抗と同一層にあるとともに同材質である色抵抗構造を備え、
前記支持構造は、前記スペーサと同一層にあるとともに同材質であり、
前記表示パネルは、前記パディング構造と前記第1基板との間に位置する遮光層、及び前記第1基板と反対する前記パディング構造の一側に位置する平坦層をさらに備え、
前記第1基板における、同じ前記パディング構造に属する各前記色抵抗構造の正投影が重ならなく、
前記表示パネルは、前記表示領域内に位置しアレイ状に配列された複数の画素ユニットをさらに備え、
前記非表示領域は、前記表示領域の第1方向に沿う両側に位置する2つの第1サブ領域、及び前記表示領域の、前記第1方向と互いに垂直な第2方向に沿う両側に位置する2つの第2サブ領域に分けられ、
前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域は、それぞれ1つの前記パディング構造を備え、
前記支持構造は、短冊状スペーサを備え、少なくとも1つの前記短冊状スペーサは、前記第1方向又は前記第2方向に延びており、
複数の前記画素ユニットの前記第2方向における隙間が、第1隙間であり、
前記第2サブ領域内には、各前記短冊状スペーサは、前記第2方向に延びており、且つアレイ状に配列され、前記第2方向に垂直な平面における、少なくとも前記短冊状スペーサの一部の正投影が、前記第2方向に垂直な平面における前記第1隙間の正投影と重なり領域を有し、前記第2サブ領域内には、前記表示領域に最も近い短冊状スペーサと前記表示領域との間の間隔が、0.5mm以上であり、
または、
前記第2サブ領域内には、各前記短冊状スペーサは、前記第1方向に延びており、
同じ前記第2サブ領域内に位置する各前記短冊状スペーサの、前記第2方向に垂直な平面における正投影が、連続パターンを構成し、
前記第2サブ領域内には、前記表示領域から離れるほど、前記短冊状スペーサの前記第1方向における長さが長く、前記第2サブ領域内には、前記表示領域に最も近い前記短冊状スペーサと前記表示領域との間の間隔が、1.5mm以上である、表示パネル。
【請求項2】
複数の前記スペーサは、複数の主スペーサと複数の副スペーサに分けられ、
前記支持構造の高さと前記パディング構造の厚さの和が、前記主スペーサの高さと前記カラーフィルター層の厚さの和より大きい、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記第1基板に対向して設置された第2基板をさらに備え、
前記表示パネルは、前記第1基板に対向する前記第2基板の一側に位置し第1方向に延びるとともに第2方向に配列される複数本のデータラインをさらに備える、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項4】
第1サブ領域には、前記パディング構造は、3種類の色の前記色抵抗構造を備え、第2サブ領域には、前記パディング構造は、1種類の色の前記色抵抗構造を備え、
前記第1サブ領域に位置する前記パディング構造において、各前記色抵抗構造は、第2方向において1列に配列され、且つ3種類の色の前記色抵抗構造が交互して配列される、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記色抵抗構造及び前記第1サブ画素色抵抗は、接続されて一体構造を構成し、
前記第1サブ画素色抵抗は、前記表示領域のエッジにおけるサブ画素色抵抗であり、前記色抵抗構造に隣接し、且つ前記色抵抗構造の色と同じである、請求項4に記載の表示パネル。
【請求項6】
第1サブ領域には、前記パディング構造は、3種類の色の前記色抵抗構造を備え、第2サブ領域には、前記パディング構造は、3種類の色の前記色抵抗構造を備え、
前記第1サブ領域に位置する前記パディング構造において、各前記色抵抗構造は、第2方向において1列に配列され、且つ3種類の色の前記色抵抗構造が交互して配列され、
前記第2サブ領域に位置する前記パディング構造において、各前記色抵抗構造は、前記第2方向において1列に配列され、且つ3種類の色の前記色抵抗構造が交互して配列される、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記第1基板と反対する前記支持構造の一側の端面が、前記第1基板に対向する前記第2基板の一側の表面と接触する、請求項3に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記非表示領域内には、前記第1基板に対向する前記第2基板の一側に位置する金属層をさらに備え、
前記第2基板における各前記支持構造の正投影が、前記第2基板における前記金属層の正投影の範囲にある、請求項7に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記非表示領域内には、前記第1基板と前記第2基板との間に位置するシーラントをさらに備え、
前記シーラントは、前記表示パネルのエッジに位置し、
前記パディング構造は、前記シーラントと前記表示領域との間に位置し、且つ前記パディング構造と前記シーラントの間に間隔があり、
前記パディング構造と前記シーラントとの間の間隔が、前記シーラントの位置精度、前記シーラントの拡散精度及び前記パディング構造の位置精度の合計より大きい、請求項7に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記第1サブ領域内には、各前記短冊状スペーサは、前記第2方向に延びており、
同じ前記第1サブ領域に位置する各前記短冊状スペーサの、前記第1方向に垂直な平面における正投影が、連続パターンを構成し、
前記第1サブ領域内には、前記表示領域から離れるほど、前記短冊状スペーサの前記第2方向における長さが長い、請求項に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記第1サブ領域内には、前記表示領域に最も近い前記短冊状スペーサと前記表示領域との間の間隔が、1.5mm以上である、請求項10に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記第1サブ領域内の前記支持構造の接触密度が、10000μm2/mm2より大きく、
前記第2サブ領域内の前記支持構造の接触密度が、5000μm2/mm2より大きい、
請求項に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記支持構造は、点状スペーサをさらに備え、
前記点状スペーサは、前記短冊状スペーサの隙間に分布している請求項に記載の表示パネル。
【請求項14】
表示装置であって、
請求項1から13のいずれか1項に記載の表示パネル、及び前記表示パネルの入光面側に位置するバックライトモジュールを備え、
前記バックライトモジュールは、前記表示装置の一側に位置するバックライト源を備え、
前記バックライト源側に対応する前記パディング構造は、1つの前記色抵抗構造を備える表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術分野に関し、特に表示パネル及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)は、最近数十年に亘って発展した結果、技術及びプロセスがますます成熟し、冷陰極ダイオード(Cold Cathode Fluorescent Lamp、CCFL)ディスプレイの代わりに、表示分野の主流製品となっている。
【0003】
液晶ディスプレイについて全体のモジュールを製造する過程において、液晶表示パネルを全体のバックプレーンの枠に固定するために、周辺の非表示領域に枠を設置し、又は非表示領域の下に両面接着フォームテープを貼り付ける必要がある。
【0004】
しかしながら、枠又は両面接着フォームテープにより一定の応力が生じて非表示領域に作用し、液晶ディスプレイの非表示領域での支持能力が悪いため、応力が周辺の非表示領域に作用すると、大きな変形が生じて、そして該変形が表示領域へ伝達され、それによって、表示領域のエッジでのガラス基板に位相遅延が発生し、出射光の偏光状態を変える一方、表示領域のエッジでの液晶セルの厚さが変わり、液晶配列の乱れを引き起こし、さらに表示領域のエッジでの光漏れ現象を招いてしまう。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施例による表示パネルは、
第1基板と、
前記第1基板上に位置し、且つ前記表示パネルの表示領域の少なくとも一側の非表示領域内に位置するパディング構造と、
前記第1基板と反対する前記パディング構造の一側に位置する支持構造と、を備え、
前記第1基板における前記支持構造の正投影が、前記第1基板における前記パディング構造の正投影の範囲にある。
【0006】
本開示の実施例では、前記表示パネルは、前記表示領域内に位置するカラーフィルター層、及び前記第1基板と反対する前記カラーフィルター層の一側に位置する複数のスペーサを備え、
前記カラーフィルター層は、少なくとも3種類の色のサブ画素色抵抗を備え、
前記パディング構造は、少なくとも1種類の色の前記サブ画素色抵抗と同一層にあるとともに同材質である色抵抗構造を備え、
前記支持構造は、前記スペーサと同一層にあるとともに同材質であり、
前記表示パネルは、前記パディング構造と前記第1基板との間に位置する遮光層、及び前記第1基板と反対する前記パディング構造の一側に位置する平坦層をさらに備えるようにしてもよい。
【0007】
本開示の実施例では、複数の前記スペーサは、複数の主スペーサと複数の副スペーサに分けられ、
前記支持構造の高さと前記パディング構造の厚さの和が、前記主スペーサの高さと前記カラーフィルター層の厚さの和より大きいようにしてもよい。
【0008】
本開示の実施例では、前記第1基板に対向して設置された第2基板をさらに備え、
前記表示パネルは、前記表示領域内に位置しアレイ状に配列された複数の画素ユニット、及び前記第1基板に対向する前記第2基板の一側に位置し第1方向に延び且つ第2方向に配列された複数本のデータラインをさらに備え、
前記非表示領域は、前記表示領域の前記第1方向に沿う両側に位置する2つの第1サブ領域、及び前記表示領域の前記第1方向と互いに垂直な第2方向に沿う両側に位置する2つの第2サブ領域を備え、
前記第1サブ領域及び前記第2サブ領域は、それぞれ1つの前記パディング構造を備えるようにしてもよい。
【0009】
本開示の実施例では、前記パディング構造は、少なくとも2つの色抵抗構造を備え、
同じ前記パディング構造に属する各前記色抵抗構造の、前記第1基板における正投影が、重なり領域を有するようにしてもよい。
【0010】
本開示の実施例では、同じ前記パディング構造に属する各前記色抵抗構造の、前記第1基板における正投影が、重ならないようにしてもよい。
【0011】
本開示の実施例では、前記第1サブ領域には、前記パディング構造は、3種類の色の前記色抵抗構造を備え、前記第2サブ領域には、前記パディング構造は、1種類の色の前記色抵抗構造を備え、
前記第1サブ領域に位置する前記パディング構造において、各前記色抵抗構造は、前記第2方向において1列に配列され、且つ3種類の色の前記色抵抗構造が交互して配列されるようにしてもよい。
【0012】
本開示の実施例では、前記色抵抗構造及び第1サブ画素色抵抗は、接続されて一体構造を構成し、
前記第1サブ画素色抵抗は、前記表示領域のエッジにおけるサブ画素色抵抗であり、前記色抵抗構造に隣接し、且つ前記色抵抗構造との色が同じであるようにしてもよい。
【0013】
本開示の実施例では、前記第1サブ領域には、前記パディング構造は、3種類の色の前記色抵抗構造を備え、前記第2サブ領域には、前記パディング構造は、3種類の色の前記色抵抗構造を備え、
前記第1サブ領域に位置する前記パディング構造において、各前記色抵抗構造は、前記第2方向において1列に配列され、且つ3種類の色の前記色抵抗構造が交互して配列され、
前記第2サブ領域に位置する前記パディング構造において、各前記色抵抗構造は、前記第2方向において1列に配列され、且つ3種類の色の前記色抵抗構造が交互して配列されるようにしてもよい。
【0014】
本開示の実施例では、前記第1基板と反対する前記支持構造の一側の端面は、前記第1基板と対向する前記第2基板の一側の表面と接触するようにしてもよい。
【0015】
本開示の実施例では、前記非表示領域内には、前記第1基板に対向する前記第2基板の一側に位置する金属層をさらに備え、
前記第2基板における各前記支持構造の正投影が、前記第2基板における前記金属層の正投影の範囲にあるようにしてもよい。
【0016】
本開示の実施例では、前記非表示領域内には、前記第1基板と前記第2基板との間に位置するシーラントをさらに備え、
前記シーラントは、前記表示パネルのエッジに位置し、
前記パディング構造は、前記シーラントと前記表示領域との間に位置し、且つ前記パディング構造と前記シーラントとの間に間隔があり、
前記パディング構造と前記シーラントとの間の間隔が、前記シーラントの位置精度、前記シーラントの拡散精度及び前記パディング構造の位置精度の合計より大きいようにしてもよい。
【0017】
本開示の実施例では、前記支持構造は、短冊状スペーサを備え、少なくとも1つの前記短冊状スペーサは、前記第1方向又は前記第2方向に延びているようにしてもよい。
【0018】
本開示の実施例では、複数の前記画素ユニットの前記第2方向における隙間が、第1隙間であり、
前記第2サブ領域内には、各前記短冊状スペーサは、前記第2方向に延びており、且つアレイ状に配列され、少なくとも前記短冊状スペーサの一部の、前記第2方向に垂直な平面における正投影が、前記第2方向に垂直な平面における前記第1隙間の正投影と重なり領域を有するようにしてもよい。
【0019】
本開示の実施例では、前記第2サブ領域内には、前記表示領域に最も近い前記短冊状スペーサと前記表示領域との間の間隔が、0.5mm以上であるようにしてもよい。
【0020】
本開示の実施例では、前記第2サブ領域内には、各前記短冊状スペーサは、前記第1方向に延びており、
同じ前記第2サブ領域内に位置する各前記短冊状スペーサの、前記第2方向に垂直な平面における正投影が、連続パターンを構成し、
前記第2サブ領域内には、前記表示領域から離れるほど、前記短冊状スペーサの前記第1方向における長さが長いようにしてもよい。
【0021】
本開示の実施例では、前記第2サブ領域内には、前記表示領域に最も近い前記短冊状スペーサと前記表示領域との間の間隔が、1.5mm以上であるようにしてもよい。
【0022】
本開示の実施例では、前記第1サブ領域内には、各前記短冊状スペーサは、前記第2方向に延びており、
同じ前記第1サブ領域に位置する各前記短冊状スペーサの、前記第1方向に垂直な平面における正投影が、連続パターンを構成し、
前記第1サブ領域内には、前記表示領域から離れるほど、前記短冊状スペーサの前記第2方向における長さが長いようにしてもよい。
【0023】
本開示の実施例では、前記第1サブ領域内には、前記表示領域に最も近い前記短冊状スペーサと前記表示領域との間の間隔が、1.5mm以上であるようにしてもよい。
【0024】
本開示の実施例では、前記第1サブ領域内の前記支持構造の接触密度が、10000μm2/mm2より大きく、
前記第2サブ領域内の前記支持構造の接触密度が、5000μm2/mm2より大きく、
前記支持構造の圧縮量が、0.1~0.3μmの範囲にあるようにしてもよい。
【0025】
本開示の実施例では、前記支持構造は、点状スペーサをさらに備え、
前記点状スペーサは、前記短冊状スペーサの隙間に分布しているようにしてもよい。
【0026】
それに対応して、本開示の実施例は、上記表示パネル、及び前記表示パネルの入光面側に位置するバックライトモジュールを備える表示装置をさらに提供し、
前記バックライトモジュールは、前記表示装置の一側に位置するバックライト源を備え、
前記バックライト源側に対応するパディング構造は、少なくとも2つの積層された色抵抗構造を備え、又は、
前記バックライト源側に対応する前記パディング構造は、1つの前記色抵抗構造を備える表示装置。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本開示の実施例による表示パネルの上面構造模式図である。
図2】本開示の実施例による表示パネルの断面模式図である。
図3a】表示パネルの上面構造模式図である。
図3b図3aにおける点線L3の断面模式図である。
図3c】パディング構造及び支持構造が設置されない表示パネルを検出した後の模式図である。
図3d】本開示の実施例においてパディング構造及び支持構造が設置された表示パネルを検出した後の模式図である。
図4】本開示の実施例による別の表示パネルの断面模式図である。
図5】本開示の実施例による別の表示パネルの断面模式図である。
図6】本開示の実施例による別の表示パネルの断面模式図である。
図7】本開示の実施例による別の表示パネルの断面模式図である。
図8】本開示の実施例による別の表示パネルの上面構造模式図である。
図9】本開示の実施例による別の表示パネルの上面構造模式図である。
図10】本開示の実施例による別の表示パネルの上面構造模式図である。
図11】本開示の実施例による別の表示パネルの上面構造模式図である。
図12】本開示の実施例による表示装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
液晶ディスプレイの非表示領域での支持能力が悪いため、表示領域のエッジで光漏れ現象が生じやすいという技術的課題に対して、本開示の実施例は、表示パネル及び表示装置を提供する。
【0029】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施例による表示パネル及び表示装置の特定の実施形態について詳細に説明する。図面における各部分のサイズ及び形状は、真実の割合ではなく、本開示の内容を模式的に説明するために過ぎない。
【0030】
図1は、本開示の実施例による表示パネルの上面構造模式図であり、図2は、図1における直線L1断面図である。
【0031】
本開示の実施例による表示パネルは、図1及び図2に示すように、
第1基板100と、
第1基板100上に位置し、且つ表示パネルの表示領域Aの少なくともの一側の非表示領域B内に位置するパディング構造101と、
第1基板100と反対するパディング構造101の一側に位置する支持構造102と、を備え、
第1基板上100における支持構造102の正投影が、第1基板100におけるパディング構造101の正投影の範囲にある。
【0032】
本開示の実施例による上記表示パネルでは、表示領域の少なくとも一側の非表示領域内にパディング構造及び支持構造が設置されることによって、パディング構造は、支持構造をパディングすることで、表示パネルの該非表示領域での支持能力を向上させ、表示パネルの非表示領域の外力衝撃に耐えられる能力を向上させて、表示領域のエッジで発生する光漏れ現象を改善する。
【0033】
図2に示すように、第1基板100における支持構造102の正投影が、第1基板100におけるパディング構造101の正投影の範囲にあり、それによって、パディング構造101が支持構造102全体をパディングし、支持構造102の一部がパディング構造101によりパディングされるが、別の一部がパディング構造101によりパディングされていないことから、第1基板100と反対する支持構造102の一側で段差が生じて、支持構造102の支持の均一性を劣化させる場合を回避し、非表示領域の支持能力を確保する。
【0034】
具体的には、本開示の実施例では、上記表示パネルは、好ましくは液晶表示パネルであり、つまり、該表示パネルは、液晶層をさらに備えてもよく、上記第1基板は、アレイ基板であってもよく、この場合、上記パディング構造及び支持構造は、アレイ基板上に位置し、又は、上記第1基板は、カラーフィルム基板であってもよく、この場合、上記パディング構造及び支持構造は、カラーフィルム基板上に位置し、ここで、パディング構造及び支持構造の位置について限定しない。
【0035】
具体的に実施するとき、本開示の実施例では、表示パネルの表示領域の光漏れの状況に応じて、表示領域の少なくとも一側の非表示領域内にパディング構造及び支持構造が設置されることができ、たとえば、表示領域の一側のエッジにのみ光漏れ現象が発生する場合、該側の非表示領域内だけにパディング構造及び支持構造が設置される。
【0036】
表示領域のいずれの側のエッジでも光漏れ現象が発生しないように、図1に示すように、表示領域Aのいずれの側の非表示領域内にもパディング構造及び支持構造が設置されるようにしてもよい。
【0037】
図3aは、表示パネルの上面構造模式図であり、図3bは、図3aにおける点線L3断面模式図である。
【0038】
具体的に実施するとき、図3a及び図3bに示すように、表示パネル302をテーブル301に置き、表示パネル302とテーブル301の間にガスケット303を設置し、且つガスケット303を表示パネル302のエッジに位置させることにより、表示パネル302がガスケット303による応力を受けた場合の光漏れを検出し、図3aには、ガスケット303の上面構造をより明瞭に示すために、表示パネル302で遮断されたガスケット303の一部が点線で示される。
【0039】
本開示の実施例では、ガスケット303を用いて表示パネル302へ応力を印加するが、具体的に実施するとき、ほかの検出方法を使用してもよく、たとえば、表示パネル302の表面のエッジで押圧ストリップを置いて非表示領域へ応力を印し、ここで応力を印加する検出方法について限定せず、実際の状況に応じて選択すればよい。
【0040】
図3c及び図3dは、上記方法によって検出された後の実物の模式図であり、そのうち、図3cは、パディング構造及び支持構造が設置されていない表示パネルを検出した後の模式図、即ち、非表示領域の支持能力が悪い表示パネルを検出した後の模式図であり、図3dは、本開示の実施例においてパディング構造及び支持構造が設置された表示パネルを検出した後の模式図である。
【0041】
図3cから明らかなように、非表示領域の支持能力が悪い表示パネルでは、ガスケット303の付近において光漏れ現象が深刻であり、右側のガスケット303の右の光漏れ領域を例とし、図には、光漏れ領域の範囲が円弧線で大体示されており、該光漏れ領域は、幅d1が約5.5mmであり、高さh1が約2.3mmである。
【0042】
図3dから明らかなように、本開示の実施例による表示パネルでは、ガスケット303の付近において光漏れ現象が弱く、前記と同様に、右側のガスケット303の右の光漏れ領域を例とし、図には、光漏れ領域の範囲が強調して示されており、該光漏れ領域は、幅d2が約3.1mmであり、高さh2が約1.0mmである。
【0043】
したがって、図3c及び図3dにおける光漏れ領域のサイズ、及び光漏れ領域での光漏れ強度を比較して明らかなように、本開示の実施例による表示パネルは、表示パネルのエッジでの光漏れ現象を大幅に改善できる。
【0044】
具体的には、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図2に示すように、表示パネルは、表示領域A内に位置するカラーフィルター層103をさらに備え、
カラーフィルター層103は、表示パネルのカラー発光を可能にするために、少なくとも3種類の色のサブ画素色抵抗(たとえば、図には、Rは、赤色のサブ画素色抵抗、Gは、緑色のサブ画素色抵抗、Bは、青色のサブ画素色抵抗を示す)を備え、
パディング構造101は、少なくとも1種類の色のサブ画素色抵抗と同一層にあるとともに同材質である色抵抗構造を備える。
【0045】
パディング構造101における色抵抗構造は、サブ画素色抵抗と同一層にあるとともに同材質であり、製造するときに、色抵抗構造は、サブ画素色抵抗と同様なプロセスによって製造でき、このため、製造プロセスを減少させて、製造コストを低下できる。
【0046】
具体的に実施するとき、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図2に示すように、表示パネルは、表示領域A内に位置する複数のスペーサを備え、スペーサは、第1基板100と反対するカラーフィルター層103の一側に位置し、
複数のスペーサは、複数の主スペーサ106aと複数の副スペーサ106bに分けられ、
支持構造102の高さとパディング構造101の厚さの和が、主スペーサ106aの高さとカラーフィルター層103の厚さの和より大きい。
【0047】
図2に示すように、つまり、第1基板100上のほかの膜層の厚さが一致する場合、第1基板100上のすべての膜層の非表示領域Bでの厚さが、第1基板100上のすべての膜層の表示領域Aでの厚さより大きく、このようにすると、後で第1基板100と第2基板をセル化すると、支持構造102が圧縮され、支持構造102が第1基板100と第2基板200との間に支持されて、表示パネルの非表示領域での支持能力を確保する。
【0048】
具体的に実施するとき、セル化された表示パネルの表示領域Aと非表示領域Bでのセル厚さが一致して、表示不良の現象を防止するために、支持構造102の高さとパディング構造101の厚さの和については、主スペーサ106aの高さとカラーフィルター層103の厚さの和よりも僅かに大きく設定することができる。
【0049】
実際の応用において、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図4に示すように、第1基板100に対向して設置された第2基板200をさらに備え、
図1に示すように、表示パネルは、表示領域A内に位置しアレイ状に配列された複数の画素ユニットP、及び第1基板100に対向する第2基板200の一側に位置し第1方向Yに延び且つ第2方向Xに配列された複数本のデータライン(未図示)をさらに備え、
非表示領域Bは、表示領域Aの第1方向Yに沿う両側に位置する2つの第1サブ領域B1、及び表示領域Aの第1方向Yと互いに垂直な第2方向に沿うX両側に位置する2つの第2サブ領域B2に分けられ、
第1サブ領域B1及び第2サブ領域B2は、それぞれ1つのパディング構造を備える。
【0050】
具体的には、表示領域のいずれの側のエッジでも光漏れ現象がないように、図1における2つの第1サブ領域B1及び2つの第2サブ領域B2のいずれも短冊状スペーサ102aが設置される。
【0051】
具体的には、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図5及び図6に示すように、パディング構造は、少なくとも2つの色抵抗構造を備え、図5に示すように、パディング構造は、色抵抗構造101a、色抵抗構造101b及び色抵抗構造101cを備えてもよく、図6に示すように、パディング構造は、色抵抗構造101a及び色抵抗構造101bを備えてもよく、
同じパディング構造における各色抵抗構造の、第1基板における正投影が重なり領域を有し、図5には、色抵抗構造101a、101b及び101cの、第1基板100における正投影が重なり領域を有し、つまり、色抵抗構造101a、101b及び101cは、積層して設置され、図6のように、色抵抗構造101a及び101bの第1基板における正投影が重なり領域を有し、つまり、色抵抗構造101a及び101bは、積層して設置され、それによって、異なる数の色抵抗構造を積層して、さまざまな厚さのパディング構造を構成することができ、具体的に実施するとき、実際のニーズに応じてパディング構造における色抵抗構造の個数を決定し、又は、ハーフトーンマスクを用いて色抵抗構造の高さを調整することができる。
【0052】
製造プロセスにおいて、異なるマスクを用いてそれぞれ異なる色のサブ画素色抵抗を製造し、且つ少なくとも2つのマスクの非表示領域に対応する位置に色抵抗構造のパターンを設置することができ、それによって、色抵抗構造及び表示領域のサブ画素色抵抗は、同じパターニングプロセスで製造できる。
【0053】
具体的には、図5に示すように、色抵抗構造101aは、表示領域A内の赤色サブ画素色抵抗と同様なパターニングプロセスによって製造でき、色抵抗構造101bは、表示領域A内の青色サブ画素色抵抗と同様なパターニングプロセスによって製造でき、色抵抗構造101cは、表示領域A内の緑色サブ画素色抵抗と同様なパターニングプロセスによって製造でき、このため、三回のサブ画素色抵抗のパターニングプロセスによって、積層して設置された三層色抵抗構造(101a、101b及び101c)が得られる。
【0054】
具体的に実施するとき、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図7に示すように、同じパディング構造における各色抵抗構造(たとえば、図における101a、101b及び101c)の第1基板100における正投影が重ならない。
【0055】
実際のプロセスでは、同一のマスクを用いてそれぞれ異なる色のサブ画素色抵抗を製造することができ、図7に示される構造を例にし、マスクの表示領域に対応する位置にはサブ画素のパターンが設けられ、非表示領域に対応する位置には色抵抗構造のパターンが設けられ、製造するときに、該マスクを用いて、まず赤色のサブ画素色抵抗を製造し、非表示領域に赤色の色抵抗構造101cを形成し、次に、該マスクを1つの画素ユニットだけ移動させて青色のサブ画素色抵抗を製造し、非表示領域に青色の色抵抗構造101bを形成し、最後に、1つの画素ユニットだけ移動させて、緑色のサブ画素色抵抗を製造し、それと同時に、非表示領域に緑色の色抵抗構造101aを形成する。
【0056】
ここで例示的に説明したが、実際のプロセスでは、異なる色のサブ画素色抵抗を製造する場合は、より多くの画素ユニットだけ移動させてもよく、移動させる全距離は、画素ユニットのサイズの整数倍である。さらに、実際の応用において、実際のニーズに応じてサブ画素色抵抗を製造する色の順番を決定してもよく、ここで限定しない。
【0057】
また、異なるマスクを用いてそれぞれ異なる色のサブ画素色抵抗を製造してもよく、ここで製造プロセスについて限定しない。
【0058】
図5及び図6に示した表示パネルに比べて、図7に示した表示パネルでは、同じパディング構造における各色抵抗構造の第1基板100における正投影が重ならない。
【0059】
製造するときに、色抵抗構造は、表示領域におけるサブ画素色抵抗と同様なパターニングプロセスを用い、且つ同一のマスクを用いて異なる色の色抵抗構造を製造することができるため、マスクの数を減少させて、製造プロセスのコストを低下させる。実際の応用において、パディング構造のニーズを満たす上に、プロセスコストをできるだけ低下させるために、本開示の実施例は、好ましくは図7又は図6に示した構造を用いる。
【0060】
具体的には、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図8に示すように、第1サブ領域B1には、パディング構造101は、3種類の色の色抵抗構造を備え、第2サブ領域B2には、パディング構造101は、1種類の色の色抵抗構造を備え、図の左側のように、第2サブ領域B2には、複数の赤色の色抵抗構造を備え、図の右側のように、第2サブ領域B2には、複数の緑色の色抵抗構造を備え、
第1サブ領域B1に位置するパディング構造101には、各色抵抗構造は、第2方向Xに1列に配列され、且つ3種類の色の色抵抗構造が交互して配列され、
第2サブ領域B2に位置するパディング構造101には、各色抵抗構造は、第1方向Yに1列に配列される。
【0061】
図8に示すように、一般には、表示領域A内の画素ユニットPは、アレイ状に配列され、第1サブ領域B1内の各色抵抗構造の第2方向Xにおける幅を、画素ユニットPの第2方向Xにおける幅と同じに設定し、第2サブ領域B2内の各色抵抗構造の第1方向Yにおける幅を、画素ユニットPの第1方向Yにおける幅と同じに設定することができ、それによって、非表示領域内のパディング構造を容易にレイアウトできる。
【0062】
具体的に実施するとき、第2サブ領域におけるパディング構造は、一体構造としてもよく、つまり、パディング構造は、1つの色抵抗構造から構造されてもよく、たとえば、左側の第2サブ領域には、1つの赤色の色抵抗構造だけが設置され、右側の第2サブ領域には、1つの緑色の色抵抗構造だけが設置され、第2サブ領域には、ほかの色の色抵抗構造が設置されてもよく、ここで限定しない。
【0063】
より具体的には、本開示の実施例による上記表示パネルでは、また図8に示すように、色抵抗構造及び第1サブ画素色抵抗は、接続されて一体構造を構成し、
第1サブ画素色抵抗は、表示領域Aのエッジでのサブ画素色抵抗であり、色抵抗構造に隣接し、且つ色抵抗構造の色と同じである。
【0064】
表示領域A内には、第2方向Xにおいて、各列にある3種類の色の画素ユニットPは、交互して配列され、第1方向Yにおいて、各列にある画素ユニットPの色が同じであり、非表示領域における色抵抗構造と第1サブ画素色抵抗を一体構造に設置するために、表示領域の最もエッジの各画素ユニットを非表示領域まで延在させればよく、非表示領域内の色抵抗構造のパターニングにより有利となる。
【0065】
図8に示すように、実際のプロセスでは、3つの異なるマスクを用いてそれぞれ異なる色のサブ画素色抵抗を製造し、赤色のサブ画素色抵抗を製造するマスクにおいて、2つの第1サブ領域B1及び左側の第2サブ領域B2に対応してパディング構造のパターンを設置し、同じ原理に基づいて、青色及び緑色のサブ画素色抵抗を製造するマスクにおいてパディング構造のパターンを設置することにより、表示領域内のサブ画素色抵抗を製造すると同時に、非表示領域内のパディング構造を製造する。
【0066】
具体的に実施するとき、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図9に示すように、第1サブ領域B1には、パディング構造101は、3種類の色の色抵抗構造を備え、第2サブ領域B2には、パディング構造101は、3種類の色の色抵抗構造を備え、
第1サブ領域B1に位置するパディング構造101には、各色抵抗構造は、第2方向Xに1列に配列され、且つ3種類の色の色抵抗構造が交互して配列され、
第2サブ領域B2に位置するパディング構造101には、各色抵抗構造は、第2方向Xに1列に配列され、且つ3種類の色の色抵抗構造が交互して配列される。
【0067】
図9に示すように、第1サブ領域B1及び第2サブ領域B1には、各色抵抗構造は、第2方向Xに交互して配列されるので、実際のプロセスでは、同一マスクを用いて異なる色の色抵抗構造を製造できる。
【0068】
実際の応用において、非表示領域におけるパディング構造は、1つの色抵抗構造だけから構成され、つまり、該パディング構造は、1つの全体構造であるように構成されてもよい。さらに、パディング構造は、図8に示すように、非表示領域まで延在している表示領域の位置に分布してもよく、又は、パディング構造は、表示領域の、非表示領域まで延在している位置以外のほかの位置に分布してもよく、図9に示すように、ここで、非表示領域内のパディング構造の具体的な分布について限定せず、実際のニーズに応じてパディング構造の具体的な分布を設置できる。
【0069】
具体的には、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図2に示すように、パディング構造101と第1基板100との間に位置する遮光層104、及び第1基板100と反対するパディング構造101の一側に位置する平坦層105をさらに備える。
【0070】
具体的に実施するとき、遮光層104が非表示領域B内まで延在しているので、非表示領域での光漏れを防止し、表示パネルの表示効果を確保することができ、さらに非表示領域B内にある遮光層104により支持構造102をさらにパディングし、表示パネルの非表示領域での支持能力をさらに向上させることができる。
【0071】
平坦層105を非表示領域B内まで延在させることにより、非表示領域B内の各膜層を平坦化させ、さらに、第1基板100における平坦層105の正投影が第1基板100におけるパディング構造101の正投影と重なり領域を有するため、非表示領域B内に延在している平坦層105の一部により支持構造102をさらにパディングし、表示パネルの非表示領域での支持能力をさらに向上させる。
【0072】
これに加えて、本開示の実施例では、上記パディング構造は、少なくとも1種類の色のサブ画素色抵抗と同一層にあるとともに同材質である色抵抗構造から構成され、それは、本開示の実施例における一実施態様であり、実際の応用において、上記パディング構造は、ほかの膜層と同一層にあるとともに同材質であり、たとえば、平坦層又は遮光層と同一層にあるとともに同材質であるようにしてもよく、パターニングプロセスで非表示領域に個別に製造されてもよく、ここで限定しない。
【0073】
さらに、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図4に示すように、第1基板100と反対する支持構造102の一側の端面が第1基板100に対向する第2基板200の一側の表面と接触し、それによって、表示パネルの非表示領域での支持能力をさらに向上させ、表示パネルの非表示領域の外力衝撃に耐えられ得る能力をさらに向上させ、表示領域のエッジで生じる光漏れの現象を改善できる。
【0074】
具体的に実施するとき、第1基板100と反対する支持構造102の一側の端面が第1基板100に対向する第2基板100の一側の表面と接触するように、支持構造102の高さも考慮して、パディング構造101の厚さを決定することができる。
【0075】
実際の応用において、本開示の実施例による上記表示パネルでは、また図4に示すように、非表示領域B内には、第1基板100に対向する第2基板200の一側に位置する金属層201をさらに備え、
第2基板200における各支持構造102の正投影が、第2基板200における金属層201の正投影の範囲にある。
【0076】
つまり、非表示領域Bにおける各支持構造102は、いずれも金属層201の上に位置し、それによって、支持構造102の圧縮量が一致し、非表示領域Bでの支持能力の均一性を良好にする。
【0077】
具体的には、上記金属層は、ゲート層又はドレイン・ソース金属層などの膜層であってもよく、ここで金属層を限定せず、各支持構造102が同じ金属層に支持されればよい。ただし、支持構造102と金属層201は、直接接触するのではなく、金属層201と支持構造102の間に絶縁層203がさらに設置されてもよい。
【0078】
また、非表示領域Bにおける各支持構造102は、いずれも金属層201のパターン以外の領域を占めてもよく、この場合にも、非表示領域Bの支持能力の均一性を良好にすることができる。
【0079】
具体的に実施するとき、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図4に示すように、非表示領域B内には、第1基板100と第2基板200との間に位置するシーラント202をさらに備え、
シーラント202は、表示パネルのエッジに位置し、
パディング構造101は、シーラント202と表示領域Aとの間に位置し、且つパディング構造101とシーラント202との間に間隔Cがある。
【0080】
第1基板100と第2基板200は、シーラント202で固定され、パディング構造101がシーラント202の拡散に影響せず、表示パネルの封止効果が確保されるために、パディング構造101とシーラント202との間に一定の間隔Cが必要とされる。
【0081】
具体的には、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図4に示すように、パディング構造101とシーラント202との間の間隔Cは、シーラント202の位置精度、シーラント202の拡散精度及びパディング構造101の位置精度の合計より大きい。
【0082】
異なるマスクを用いてそれぞれ異なる色のサブ画素色抵抗を製造する場合は、上記パディング構造101とシーラント202との間の間隔Cは、シーラント202の位置精度、シーラント202の拡散精度及びパディング構造101の位置精度の合計より大きくする必要がある。
【0083】
同一マスクを用いてそれぞれ異なる色のサブ画素色抵抗を製造する場合は、上記間隔Cは、シーラント202と表示領域Aのエッジの距離と、N個の画素ユニットのサイズとの差に等しく、ここで、Nは、整数であり、間隔Cをシーラント202の位置精度、シーラント202の拡散精度及びパディング構造101の位置精度の合計より大きくする必要がある。
【0084】
ここで、シーラントの位置精度とは、シーラントの設計位置と実際位置との差として理解できる。
【0085】
特定のプロセスでは、まず、ゲル状のシーラントを第1基板(又は第2基板)のエッジに塗布し、第1基板と第2基板がセル化した後、シーラントを硬化させ、シーラントの塗布中、シーラントが流動性を有するので一定の領域で拡散し、シーラントの拡散精度とは、シーラントが拡散可能な領域のサイズとして理解できる。
【0086】
パディング構造の位置精度とは、パディング構造の設計位置と実際位置との差として理解できる。
【0087】
また、図4に示すように、表示領域Aから最も離れた支持構造102の表示領域Aから離れた一側のエッジと、パディング構造101の表示領域Aから離れた一側のエッジとの間の距離がDであり、同時に、図7に示すように、パディング構造101が互いにずれている複数の色抵抗構造から構成される場合があることを考慮して、支持構造102が平坦なパディング構造101の上に位置し、支持能力の均一性を確保するように、距離Dが画素ユニットのサイズより大きいようにすべきである。
【0088】
実際のプロセスでは、第1基板100と第2基板200がセル化した後、光照射の方式でシーラント202を硬化させ、非表示領域の光漏れを回避するように、第1基板100の一側に遮光層104を有し、このため、第2基板200上の金属層201及び絶縁層203をパターニングすることで、シーラント202に対応する位置に複数のビアを形成し、それにより、第2基板200の一側で光を照射して、シーラント202を硬化させることができる。
【0089】
図4に示すように、隣接する支持構造102の間の距離がEであり、表示パネルにおいて支持構造102を収容できる位置、たとえば金属層201のパターン分布を考慮して、距離Eのサイズを決定でき、たとえば距離Eは、100μm~1000μmであってもよく、また実際の状況に応じて設定してもよく、ここで限定しない。
【0090】
具体的には、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図4に示すように、表示領域A内には、第1基板100と反対するカラーフィルター層103の一側に位置する複数のスペーサ(たとえば、図スペーサ106a及び106b)をさらに備え、
支持構造102は、スペーサと同一層にあるとともに同材質である。
【0091】
製造プロセスにおいて、支持構造102とスペーサを同一パターニングプロセスで製造できるため、プロセスのステップを減少させて、製造コストを低減できる。
【0092】
具体的には、図4に示すように、第1基板100及び第2基板200の両方の表面に接触できるスペーサは、主スペーサ106aであり、第1基板100だけの表面と接触するが第2基板200の表面に接触しないスペーサは、副スペーサ106bであり、支持構造102にパディング構造101を有するため、支持構造102の高さを副スペーサ106bの高さと同じに設定することができ、パディング構造101の厚さを調整することにより、支持構造102は、第1基板100と第2基板200との間に支持される。
【0093】
具体的に実施するとき、支持構造102と副スペーサ106bを同一パターニングプロセスで製造し、又は、支持構造102、主スペーサ106a及び副スペーサ106bを、ハーフトーンマスクを用いて、同一パターニングプロセスで製造することができる。
【0094】
具体的に実施するとき、本開示の実施例による上記表示パネルでは、上記支持構造は、短冊状スペーサ102aを備え、少なくとも1つの短冊状スペーサ102aは、第1方向Y又は第2方向Xに延びている。
【0095】
スペースが十分である場合、第1方向Y又は第2方向Xに延びている短冊状スペーサ102aが使用され、短冊状スペーサ102aにより支持され得る範囲が大きく、非表示領域Bへ良好な支持効果を付与できる。
【0096】
具体的には、図1に示すように、表示領域AにおけるMの位置は、主スペーサの位置を示し、Sの位置は、副スペーサの位置を示し、具体的に実施するとき、実際の状況に応じて主スペーサMと副スペーサSの分布を決定することができ、ここで主スペーサM及び副スペーサSの分布について限定しない。具体的には、少なくとも2列の短冊状スペーサを設置することができ、必要な接触密度に応じて短冊状スペーサの数を決定できる。
【0097】
具体的に実施するとき、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図1に示すように、複数の画素ユニットPの第2方向Xにおける隙間が第1隙間であり、
第2サブ領域B2内には、各短冊状スペーサ102aは、第2方向Xに延びており、且つアレイ状に配列され、少なくとも短冊状スペーサ102aの一部の、第2方向Xに垂直な平面における正投影が、第2方向Xに垂直な平面における第1隙間の正投影と重なり領域を有する。図1には、各点線L2は、第1隙間が位置する直線を示す。
【0098】
製造プロセスにおいて、第1基板の製造終了後、第1基板表面の配向層についてラビング配向を施す必要があり、具体的には、ローラで第2方向Xに沿って転がり摩擦することができ、短冊状スペーサがラビング配向過程におけるローラへ影響を与えて、ローラの破損によりラビング配向効果を損なうことを回避するために、短冊状スペーサ102aは、第1隙間の非表示領域まで延在している位置に設置され得る。
【0099】
図1に示すように、第2サブ領域B2における各短冊状スペーサ102aは、いずれも点線L2の位置にあり、ラビング配向には、ローラが第2方向Xに沿って転がるとき、ローラの各第1隙間に対応する位置が短冊状スペーサ102aと接触することで、ローラの各画素ユニットに対応する位置が短冊状スペーサ102aと接触せず、ローラの各画素ユニットに対応する位置の破損が抑制され、表示パネルの良好な表示効果が確保される。
【0100】
具体的には、第2サブ領域B2には、各短冊状スペーサ102aの第2方向Xにおける長さの値については、できるだけ2種以下にし、たとえば、図1に示した構造では、第1方向Yにおける1列の短冊状スペーサ102aの長さが第1値であり、残り1列の短冊状スペーサ102aの長さが第2値であるようにしてもよく、短冊状スペーサ102aの長さの具体的な値は、画素ユニットのサイズの整数倍とすることができる。
【0101】
短冊状スペーサ102aによる表示領域Aへの影響を回避するために、第2サブ領域B2内には、表示領域Aに最も近い短冊状スペーサ102aと表示領域Aとの間の間隔が、0.5mm以上である。
【0102】
図10に示すように、第2サブ領域B2内には、短冊状スペーサ102aの一部だけが第1隙間の非表示領域まで延在している位置にあり、短冊状スペーサ102aによるラビング配向プロセスへの影響をできるだけ低減させるため、第1方向Yに延びている1列の短冊状スペーサ102aを均等に分布させ、且つできるだけ点線L2の位置に短冊状スペーサ102aを有するようにし、
又は、図1に示すように、すべての短冊状スペーサ102aが第1隙間の非表示領域まで延在している位置にあり、このようにすると、短冊状スペーサ102aによるラビング配向プロセスへの影響が最小となる。
【0103】
これに加えて、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図11に示すように、第2サブ領域B2内には、各短冊状スペーサ102aは、第1方向Yに延びており、
同じ第2サブ領域B2における各短冊状スペーサ102aの、第2方向Xに垂直な平面における正投影が、連続パターンを構成する。
【0104】
同じ第2サブ領域B2には、第2方向Xに垂直な平面における各短冊状スペーサ102aの正投影が連続パターンを構成し、ラビング配向プロセスにおいて、ローラが第2方向Xに沿って転がり、各短冊状スペーサ102aによるローラへの影響が均一であり、それによって、短冊状スペーサ102aによるローラへの影響を低減させ、表示パネルの表示効果を確保する。短冊状スペーサ102aによる表示領域Aへの影響を回避するために、第2サブ領域内には、表示領域に最も近い短冊状スペーサと表示領域との間の間隔が、1.5mm以上である。
【0105】
さらに、本開示の実施例による上記表示パネルでは、また図11に示すように、第2サブ領域B2内には、表示領域Aから離れるほど、短冊状スペーサ102aの第1方向における長さが長くなり、このため、異物を効果的に遮断して、異物の表示領域A内への侵入を防止できる。
【0106】
これに加えて、短冊状スペーサ102aによる表示領域Aへの影響を回避するために、第2サブ領域内には、表示領域に最も近い短冊状スペーサと表示領域との間の間隔が、1.5mm以上である。
【0107】
実際の応用において、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図1に示すように、第1サブ領域B1内には、各短冊状スペーサ102aは、第2方向Xに延びており、
同じ第1サブ領域B1における各短冊状スペーサ102aの、第1方向Yに垂直な平面における正投影が連続パターンを構成する。
【0108】
第1サブ領域B1では、各短冊状スペーサ102aが第2方向Xに延びていることにより、異物を効果的に遮断して、異物の表示領域A内への侵入を防止し、さらに、同じ第1サブ領域B1における各短冊状スペーサ102aをずらして配列させ、各短冊状スペーサ102aの第1方向Yに垂直な平面における正投影から連続パターンを構成すると、異物を遮断する能力を一層高める。具体的には、少なくとも2列の短冊状スペーサを設置することができ、必要な接触密度に応じて短冊状スペーサの数を決定できる。
【0109】
さらに、本開示の実施例による上記表示パネルでは、また図1に示すように、第1サブ領域B1内には、表示領域Aから離れるほど、短冊状スペーサ102aの第2方向Xにおける長さが長くなり、このため、異物を効果的に遮断して、異物の表示領域A内への侵入を防止し、異物の表示領域A内への侵入による表示パネルの表示効果への影響を避ける。
【0110】
第1サブ領域B1内には、各短冊状スペーサ102aの第2方向Xにおける長さの値については、できるだけ2種以下にし、たとえば、各短冊状スペーサ102aの長さが同じであってもよいし、第1列及び第3列にある各短冊状スペーサの長さが第1値であり、第2列にある各短冊状スペーサの長さが第2値であるようにしてもよく、具体的には、短冊状スペーサの長さは、画素ユニットのサイズの整数倍としてもよい。
【0111】
具体的に実施するとき、第1サブ領域B1及び第2サブ領域B2における具体的なスペースを考慮して、各位置での短冊状スペーサ102aのサイズを決定でき、即ち、実際の状況に応じて、短冊状スペーサ102aの第1方向Yにおける長さ又は第2方向Xにおける長さを調整することができ、たとえば、短冊状スペーサ102aの幅は、20μm~80μmの範囲に設定できる。
【0112】
これに加えて、短冊状スペーサ102aによる表示領域Aへの影響を回避するために、第1サブ領域内には、表示領域に最も近い短冊状スペーサと表示領域との間の間隔が、1.5mm以上である。
【0113】
実際の応用において、本開示の実施例による上記表示パネルでは、第1サブ領域B1内の支持構造の接触密度が、10000μm2/mm2より大きいようにしてもよく、
第2サブ領域B2内の支持構造の接触密度が、5000μm2/mm2より大きいようにしてもよい。
【0114】
第1サブ領域B1及び第2サブ領域B2の必要な接触密度に応じて、表示パネルのほかの膜層のパターン分布、たとえば、金属層のパターン分布も考慮して、図1図10又は図11における方式で支持構造を配列させることによって、表示パネルの第1サブ領域B1及び第2サブ領域B2の両方で良好な支持能力を確保できる。
【0115】
さらに、非表示領域の支持均一性を良好にするために、非表示領域における各支持構造形状の一致性をできるだけ確保し、たとえば、図1には、各短冊状支持構造102aの延び方向は一致する。
【0116】
実際の応用において、本開示の実施例による上記表示パネルでは、上記支持構造の圧縮量が、0.1~0.3μmの範囲にある。
【0117】
図4に示した構造を例にすると、製造するときに、第1基板100上に製造された支持構造102の高さが、平坦層105と金属層201との間の距離よりもわずかに大きく、この距離と支持構造102の高さとの差が圧縮量であり、このため、第1基板100と第2基板200がセル化した後、支持構造102が圧縮されて、第1基板100と第2基板200との間に支持され、表示パネルの非表示領域での支持能力を確保する。これに加えて、圧縮量が大きすぎると、該位置で発光不良が発生するため、圧縮量は、0.1~0.3μmの範囲に設定でき、つまり、支持構造102の高さは、平坦層105と金属層201との間の距離よりもわずかに大きいようにすればよい。
【0118】
これに加えて、本開示の実施例による上記表示パネルでは、図11に示すように、支持構造は、点状スペーサ102bをさらに備えてもよく、
点状スペーサ102bは、短冊状スペーサ102aの隙間に分布している。
【0119】
必要なスペーサの接触密度を満たすように、短冊状スペーサ102aの隙間に点状スペーサ102bがさらに設置されてもよく、点状スペーサ102bの平面サイズが短冊状スペーサ102aの平面サイズより小さいので、点状スペーサ102bは、スペースが小さな位置に設置できる。
【0120】
これに加えて、ラビング配向プロセスへの影響を低減させるために、好ましくは規則的に配列される短冊状スペーサ102aが使用される。図には、円形で点状スペーサ102bが示されているが、点状スペーサ102bの形状について限定せず、具体的に実施するとき、点状スペーサ102bの形状は、円形、四角形、三角形などの形状であってもよい。
【0121】
同じ発明構想に基づいて、本開示の実施例は、表示装置をさらに提供し、該表示装置は、携帯電話、タブレット、テレビ、ディスプレイ、ノード型コンピュータ、デジタルフォトフレーム、ナビゲータなど、表示機能を有する任意の製品又は部材に適用できる。該表示装置が問題を解決する原理が上記表示パネルと類似したため、該表示装置の実施については上記表示パネルの実施を参照すればよく、詳細な説明を省略する。
【0122】
具体的には、本開示の実施例による上記表示装置では、図12を参照すると、上記表示パネル、及び表示パネルの入光面側に位置するバックライトモジュールを備え、
バックライトモジュールは、表示装置の一側に位置するバックライト源を備え、つまり、該バックライトモジュールは、サイド式バックライトモジュールである。図12における第1サブ領域B1内に位置するバックライト源304のように、バックライト源304は、複数の光源305を備え、具体的には、光源305は、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)光源であってもよく、これに加えて、バックライトモジュールには、一般的に導光板がさらに備えられてもよく、バックライトモジュールのバックライト源は、導光板の一側に設置されることができ、導光板を介してバックライト源からの光線が面光源の方式で出射されて、表示パネルへ光源を供給することができる。
【0123】
実際の応用において、バックライト源304から出射される光線が非表示領域を透過して表示領域のエッジに伝導されて、表示領域のエッジでの光漏れを引き起こすことを回避するために、パディング構造は、少なくとも以下の2種の設置形態がある。
【0124】
形態1
図5及び図6に示すように、バックライト源側に対応するパディング構造は、少なくとも2つの積層された色抵抗構造を備え、色抵抗構造が表示領域のカラーフィルター層と同一層にあるとともに同材質であるので、色抵抗構造も、フィルタリング作用を有し、色抵抗構造を透過した光線の光強度を低減させることができ、色抵抗構造の積層によりパディング構造を透過した光線の光強度を一層低減させ、又はパディング構造へ照射される光線をいずれも吸収することで、光漏れ現象を改善できる。
【0125】
図5に示したパディング構造は、積層された色抵抗構造101a、色抵抗構造101b及び色抵抗構造101cを備え、色抵抗構造101a、101b及び101cは、それぞれ赤色サブ画素色抵抗、青色サブ画素色抵抗、緑色サブ画素色抵抗と同一層にあるとともに同材質であるので、パディング構造へ照射される光線が色抵抗構造101cを透過した後、緑色光線だけが出射でき、赤色及び青色の光線が色抵抗構造101aにより吸収され、緑色の光線が色抵抗構造101cを透過した後に色抵抗構造101bへ照射され、青色の光線だけが色抵抗構造101bを透過できるため、光線が色抵抗構造10bを透過できず、このため、パディング構造により遮光作用が果たされる。図6に示した表示パネルのパディング構造による遮光原理は、図5と類似したため、ここで詳しく説明しない。
【0126】
形態2
バックライト源側に対応するパディング構造は、1つの色抵抗構造を備える。形態1に記載の遮光原理と同様に、パディング構造に1つの色抵抗構造だけがある場合、色抵抗構造は、フィルタリング作用を有するため、色抵抗構造を透過した光線の光強度を低減できる。
【0127】
具体的には、人眼が一般に緑色光に敏感であるため、パディング構造における色抵抗構造を赤色又は青色のサブ画素色抵抗と同一層にあるとともに同材質であるようにすることができ、それによって、該色抵抗構造は、緑色の光線をフィルタリングし、光漏れを改善する作用を果たす。
【0128】
本開示の実施例による表示パネル及び表示装置では、表示領域の少なくとも一側の非表示領域にパディング構造及び支持構造が設置されることによって、パディング構造は、支持構造をパディングして、表示パネルの該非表示領域での支持能力を向上させ、表示パネルの非表示領域の外力衝撃に耐えられる能力を向上させ、表示領域のエッジで生じる光漏れ現象を改善することができる。また、色抵抗構造が表示領域のカラーフィルター層と同一層にあるとともに同材質であるので、色抵抗構造も、フィルタリング作用を有し、色抵抗構造を透過した光線の光強度を低減させることができ、色抵抗構造の積層によりパディング構造を透過した光線の光強度を一層低減させ、又はパディング構造へ照射される光線をいずれも吸収することで、光漏れ現象を改善できる。
【0129】
本発明の好適実施例を説明したが、当業者であれば、基本的な発明の概念を理解すると、これら実施例について別の変更や修正を行うことができる。このため、添付した特許請求の範囲は、好適実施例及び本発明の特許請求の範囲に入る変更や修正を備えるとして解釈することを意図する。
【0130】
勿論、当業者であれば、本開示の実施例の趣旨及び範囲から逸脱せずに本開示の実施例に対してさまざまな変化及び変形を行うことができる。それによって、本開示の実施例のこれら修正及び変形が本開示の特許請求の範囲及びそれと等同の技術的範囲に属すると、本開示は、これら変化及び変形を備えることを意図する。
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12