(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】電源制御装置
(51)【国際特許分類】
H02M 3/28 20060101AFI20240627BHJP
【FI】
H02M3/28 B
H02M3/28 T
(21)【出願番号】P 2020118394
(22)【出願日】2020-07-09
【審査請求日】2023-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】秦野 裕之
【審査官】東 昌秋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第10243451(US,B1)
【文献】特開2012-23832(JP,A)
【文献】特開2019-29997(JP,A)
【文献】国際公開第2019/115913(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/00-3/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デプレッション型の第1トランジスタとエンハンスメント型の第2トランジスタをカスコード接続して成り、絶縁型スイッチング電源のトランスを駆動するように構成された駆動スイッチ回路と、
前記第2トランジスタを制御するように構成された制御回路と、
前記第1トランジスタのソース電圧を用いて前記制御回路の電源電圧を充電するように構成された起動回路と、
を有
し、
前記起動回路は、前記ソース電圧の印加端と前記電源電圧の印加端との間を導通/遮断するように構成されたスイッチ回路と、前記電源電圧と所定の閾値電圧とを比較して前記スイッチ回路を制御するように構成された比較回路と、を含み、
前記スイッチ回路は、前記ソース電圧の印加端と前記電源電圧の印加端との間に接続されるように構成された第3トランジスタと、前記第3トランジスタのゲートと基準電位端との間に接続されており前記比較回路の出力信号に応じて制御されるように構成された第4トランジスタと、前記第3トランジスタのゲート・ドレイン間に接続されるように構成された第2抵抗と、を含む、電源制御装置。
【請求項2】
前記第1トランジスタは、GaNデバイスである、請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記起動回路は、前記ソース電圧の印加端と前記スイッチ回路との間に接続されるように構成されたダイオードをさらに含む、請求項
1又は2に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記起動回路は、前記ソース電圧の印加端と前記スイッチ回路との間に接続されるように構成された第1抵抗をさらに含む、請求項
1~3のいずれか一項に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記スイッチ回路は、前記第3トランジスタのゲート・ドレイン間でダイオード接続されるように構成された第5トランジスタをさらに含む、請求項
1~4のいずれか一項に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記スイッチ回路は、前記第3トランジスタのゲートと前記基準電位端との間に接続されるように構成されたツェナダイオードをさらに含む、請求項
1~5のいずれか一項に記載の電源制御装置。
【請求項7】
前記第1トランジスタが集積化された第1チップと、
前記第2トランジスタ、前記制御回路及び前記起動回路が集積化された第2チップと、
をパッケージに封止して成る、請求項1~
6のいずれか一項に記載の電源制御装置。
【請求項8】
入力電圧の印加端に接続された一次巻線並びに前記一次巻線に磁気結合された二次巻線及び補助巻線を含むトランスと、
前記二次巻線の誘起電圧から出力電圧を生成する出力電圧生成部と、
前記補助巻線の誘起電圧から電源電圧を生成する電源電圧生成部と、
前記電源電圧の供給を受けて前記トランスの駆動制御を行う請求項1~
7のいずれか一項に記載の電源制御装置と、
を有する、絶縁型スイッチング電源。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書中に開示されている発明は、電源制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、起動回路を備えた電源制御装置が知られている(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の電源制御装置は、更なる小型化ないし高周波化の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例えば、本明細書中に開示されている電源制御装置は、デプレッション型の第1トランジスタとエンハンスメント型の第2トランジスタをカスコード接続して成り、絶縁型スイッチング電源のトランスを駆動するように構成された駆動スイッチ回路と、前記第2トランジスタを制御するように構成された制御回路と、前記第1トランジスタのソース電圧を用いて前記制御回路の電源電圧を充電するように構成された起動回路とを有する構成(第1の構成)とされている。
【0006】
なお、上記第1の構成から成る電源制御装置において、前記第1トランジスタは、GaNデバイスである構成(第2の構成)にしてもよい。
【0007】
また、上記第1または第2の構成から成る電源制御装置において、前記起動回路は、前記ソース電圧の印加端と前記電源電圧の印加端との間を導通/遮断するように構成されたスイッチ回路と、前記電源電圧と所定の閾値電圧とを比較して前記スイッチ回路を制御するように構成された比較回路と、を含む構成(第3の構成)にしてもよい。
【0008】
また、上記第3の構成から成る電源制御装置において、前記起動回路は、前記ソース電圧の印加端と前記スイッチ回路との間に接続されるように構成されたダイオードをさらに含む構成(第4の構成)にしてもよい。
【0009】
また、上記第3または第4の構成から成る電源制御装置において、前記起動回路は、前記ソース電圧の印加端と前記スイッチ回路との間に接続されるように構成された第1抵抗をさらに含む構成(第5の構成)にしてもよい。
【0010】
また、上記第3~第5いずれかの構成から成る電源制御装置において、前記スイッチ回路は、前記ソース電圧の印加端と前記電源電圧の印加端との間に接続されるように構成された第3トランジスタと、前記第3トランジスタのゲートと基準電位端との間に接続されており、前記比較回路の出力信号に応じて制御されるように構成された第4トランジスタと、前記第3トランジスタのゲート・ドレイン間に接続されるように構成された第2抵抗と、を含む構成(第6の構成)にしてもよい。
【0011】
また、上記第6の構成から成る電源制御装置において、前記スイッチ回路は、前記第3トランジスタのゲート・ドレイン間でダイオード接続されるように構成された第5トランジスタをさらに含む構成(第7の構成)にしてもよい。
【0012】
また、上記第6又は第7の構成から成る電源制御装置において、前記スイッチ回路は、前記第3トランジスタのゲートと前記基準電位端との間に接続されるように構成されたツェナダイオードをさらに含む構成(第8の構成)にしてもよい。
【0013】
また、上記第1~第8いずれかの構成から成る電源制御装置は、前記第1トランジスタが集積化された第1チップと、前記第2トランジスタ、前記制御回路及び前記起動回路が集積化された第2チップをパッケージに封止して成る構成(第9の構成)にしてもよい。
【0014】
また、例えば、本明細書中に開示されている絶縁型スイッチング電源は、入力電圧の印加端に接続された一次巻線並びに前記一次巻線に磁気結合された二次巻線及び補助巻線を含むトランスと、前記二次巻線の誘起電圧から出力電圧を生成する出力電圧生成部と、前記補助巻線の誘起電圧から電源電圧を生成する電源電圧生成部と、上記第1~第9いずれかの構成から成り、前記電源電圧の供給を受けて前記トランスの駆動制御を行う電源制御装置と、を有する構成(第10の構成)とされている。
【発明の効果】
【0015】
本明細書中に開示されている発明によれば、電源制御装置を小型化ないし高周波化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【発明を実施するための形態】
【0017】
<絶縁型スイッチング電源>
図1は、絶縁型スイッチング電源の全体構成を示す図である。絶縁型スイッチング電源1は、一次回路系1p(GND1系)と二次回路系1s(GND2系)との間を電気的に絶縁しつつ、交流電源PWから供給される交流入力電圧Vacを直流出力電圧Voに変換して負荷Zに供給するフライバック方式の絶縁型AC/DCコンバータであり、電源制御装置10と、トランス20と、センス抵抗30と、AC/DC変換部40と、電源電圧生成部50と、出力電圧生成部60と、出力帰還部70と、フォトカプラ80とを有する。
【0018】
電源制御装置10は、一次回路系1pに設けられているモノリシック半導体集積回路装置(いわゆる電源制御IC)であり、電源電圧Vccの供給を受けてトランス20の駆動制御を行う。なお、電源制御装置10は、装置外部との電気的な接続を確立するための手段として外部端子T1~T4を備えている。本図では、トランス20が接続される外部端子T1、センス電圧Vcsが印加される外部端子T2、帰還電流Ifb1が流される外部端子T3、及び、電源電圧Vccが印加される外部端子T4を代表的に描写したが、上記以外の外部端子を設けても構わない。また、電源制御装置10は、外部端子T1と外部端子T2との間に、トランス20の一次電流Ipが流れる経路を導通/遮断する駆動スイッチ回路11(詳細は後述)を集積化して成る。
【0019】
トランス20は、一次回路系1pと二次回路系1sとの間を電気的に絶縁しつつ互いに逆極性で磁気結合された一次巻線21(巻数Np)と二次巻線22(巻数Ns)を含む。一次巻線21の第1端(巻始端)は、直流入力電圧Viの印加端(=AC/DC変換部40の出力端)に接続されている。一次巻線21の第2端(巻終端)は、電源制御装置10の外部端子T1に接続されている。二次巻線22の第1端(巻終端)は、整流平滑部60の入力端に接続されている。二次巻線22の第2端(巻始端)は、二次回路系1sの接地端GND2に接続されている。なお、巻数Np及びNsについては、所望の直流出力電圧Voが得られるように任意に調整すればよい。例えば、巻数Npが多いほど又は巻数Nsが少ないほど直流出力電圧Voは低くなり、逆に、巻数Npが少ないほど又は巻数Nsが多いほど直流出力電圧Voは高くなる。また、トランス20は、一次巻線21及び二次巻線22に加えて補助巻線23を含む。補助巻線23は、電源制御装置10の電源電圧Vccを生成する際に利用される。
【0020】
センス抵抗30(抵抗値:Rs)は、電源制御装置10の外部端子T2と一次回路系1pの接地端GND1(=基準電位端に相当)との間に接続されており、トランス10の一次電流Ipに応じたセンス電圧Vcs(=Ip×Rs)を生成する。
【0021】
AC/DC変換部40は、一次回路系1pに設けられており、交流入力電圧Vacから直流入力電圧Viを生成する。例えば、AC/DC変換部40は、フィルタ41と、ダイオードブリッジ42と、キャパシタ43を含む。フィルタ41は、交流入力電圧Vacの高調波ノイズやコモンモードノイズ等を除去する。ダイオードブリッジ42は、交流入力電圧Vacを全波整流して直流入力電圧Viを生成する。キャパシタ43は、直流入力電圧Viを平滑化する。AC/DC変換部40は、フューズ等の保護素子を含んでもよい。
【0022】
ただし、絶縁型スイッチング電源1に対して直流入力電圧Viが供給される場合には、AC/DC変換部40を省略することができる。その場合には、絶縁型スイッチング電源1をフライバック方式の絶縁型DC/DCコンバータとして理解すればよい。
【0023】
電源電圧生成部50は、一次回路系1pに設けられた整流平滑回路であり、整流用のダイオード51と平滑用のキャパシタ52を含む。その接続関係について述べると、ダイオード51のアノードは、補助巻線23の第1端(巻終端)に接続されている。ダイオード51のカソードとキャパシタ52の第1端は、いずれも電源制御装置10の外部端子T4に接続されている。キャパシタ52の第2端は、補助巻線23の第2端(巻始端)とともに、一次回路系1pの接地端GND1に接続されている。本構成から成る電源電圧生成部50は、補助巻線23に生じる誘起電圧Vauxを整流及び平滑して電源制御装置10の電源電圧Vccを生成し、これを電源制御装置10の外部端子T4に印加する。なお、一次巻線21と補助巻線23との巻線比については、電源制御装置10の動作に必要な電源電圧Vccを鑑みて適宜設定すればよい。
【0024】
出力電圧生成部60は、二次回路系1sに設けられた整流平滑回路であり、整流用のダイオード61と平滑用のキャパシタ62を含む。その接続関係について述べると、ダイオード61のアノードは、出力電圧生成部60の入力端として、二次巻線22の第1端(巻終端)に接続されている。ダイオード61のカソードとキャパシタ62の第1端は、いずれも直流出力電圧Voの印加端(=負荷Zの高電位端)に接続されている。キャパシタ62の第2端は、負荷Zの第2端(低電位端)とともに、二次回路系1sの接地端GND2に接続されている。本構成から成る出力電圧生成部60は、二次巻線22に生じる誘起電圧を整流及び平滑して直流出力電圧Voを生成する。
【0025】
出力帰還部70は、二次回路系1sに設けられており、直流出力電圧Voまたは直流出力電流Ioに応じた二次側の帰還電流Ifb2を生成して、これをフォトカプラ80に出力する。なお、出力帰還部70としては、例えば、シャントレギュレータを用いた周知の回路構成を採用するとよい。
【0026】
フォトカプラ80は、二次回路系1sに設けられた発光ダイオード81と、一次回路系1pに設けられたフォトトランジスタ82とを含み、一次回路系1pと二次回路系1sとの間を電気的に絶縁しつつ、二次回路系1sから一次回路系1pへの信号伝達を行う。より具体的に述べると、フォトカプラ80は、帰還電流Ifb2に応じた輝度で発光ダイオード81を発光することにより、帰還電流Ifb2を光信号に変換し、さらに、その光信号をフォトトランジスタ82で検出することにより、一次側の帰還電流Ifb1として再変換する。従って、帰還電流Ifb1は、帰還電流Ifb2と同様の挙動で変動する。
【0027】
なお、本図の絶縁型スイッチング電源1では、フォトカプラ80を用いて出力帰還制御を行う構成例を挙げたが、例えば、補助巻線23の誘起電圧Vaux(または外部端子T1に現れるスイッチ電圧Vsw)から帰還電圧Vfbを生成し、これをサンプル/ホールドすることで出力帰還制御を行う構成を採用しても構わない。
【0028】
<基本動作>
次に、絶縁型スイッチング電源1の基本動作について簡単に説明する。駆動スイッチ回路11がオンしているときには、直流入力電圧Viの印加端から一次巻線21、駆動スイッチ回路11、及び、センス抵抗30を介して接地端GND1に向けた一次電流Ipが流れるので、一次巻線21に電気エネルギが蓄えられる。
【0029】
その後、駆動スイッチ回路11がオフされると、一次巻線21と磁気結合された二次巻線22に誘起電圧が発生し、二次巻線22からダイオード61を介して接地端GND2に向けた二次電流Isが流れる。このとき、負荷Zには、二次巻線22の誘起電圧を半波整流した直流出力電圧Voが供給される。
【0030】
以降も、所定のスイッチング周波数fswで駆動スイッチ回路11がオン/オフされることにより、上記と同様のスイッチング動作が繰り返される。このように、絶縁型スイッチング電源1によれば、一次回路系1pと二次回路系1sとの間を電気的に絶縁しつつ、交流入力電圧Vacから直流出力電圧Voを生成して負荷Zに供給することができる。なお、絶縁型スイッチング電源1で採用されたフライバック方式は、平滑インダクタを必要とするフォワード方式と比べて部品点数が少ないので、低コスト化にも有利である。
【0031】
<電源制御装置>
図2は、電源制御装置10の全体構成を示す図である。本構成例の電源制御装置10には、先述の駆動スイッチ回路11のほかに、制御回路12が集積化されている。
【0032】
駆動スイッチ回路11は、外部端子T1と外部端子T2との間に接続されており、直流入力電圧Viの印加端から一次巻線21を介して接地端GND1に至る電流経路をゲート信号SGに応じて導通/遮断することにより、一次巻線21に流れる一次電流Ipをオン/オフさせる。例えば、駆動スイッチ回路11は、ゲート信号SGがハイレベルであるときにオンとなり、ゲート信号SGがローレベルであるときにオフとなる。
【0033】
制御回路12は、帰還電流Ifb1とセンス電圧Vcsに応じて、ゲート信号SGを生成する回路ブロックであり、電流/電圧変換回路12aと、クロック信号生成回路12bと、スロープ電圧生成回路12cと、PWM[pulse width modulation]コンパレータ12dと、論理回路12eと、ゲート駆動回路12fと、を含む。
【0034】
なお、電源制御装置10には、上記した回路ブロックのほか、各種保護回路(低入力誤動作防止回路、温度保護回路、過電流保護回路、過電圧保護回路など)を適宜組み込んでも構わない。
【0035】
電流/電圧変換回路12aは、外部端子T3に流れる帰還電圧Ifb1に応じた帰還電圧V1を生成する。帰還電圧V1は、例えば、帰還電流Ifb1が大きいほど低くなり、帰還電流Ifb1が小さいほど高くなる。なお、上記の動作を実現するための最も単純な回路構成としては、例えば、定電圧Vregの印加端と外部端子T4との間に抵抗(抵抗値:R)を接続しておき、外部端子T4に現れる端子電圧(=Vreg-Ifb1×R)を帰還電圧V1として出力する構成が考えられる。
【0036】
クロック信号生成回路12bは、所定のスイッチング周波数fswでパルス駆動される矩形波状のクロック信号S1を生成する。
【0037】
スロープ電圧生成回路12cは、クロック信号S1に同期して、三角波状、鋸波状、または、n次スロープ波状(例えばn=2)のスロープ電圧V2を生成する。また、スロープ電圧生成回路12cは、外部端子T2に現れるセンス電圧Vcs(=一次電流Ipの挙動を模擬した電圧信号)に応じてスロープ電圧V2にオフセットを与える機能も備えている。このようなオフセット機能を具備することにより、電流モード制御による出力帰還制御が行われるので、出力帰還ループの安定性を高めるとともに、負荷変動時の過渡応答特性を向上することが可能となる。ただし、電圧モード制御による出力帰還制御で足りる場合には、センス抵抗30を省略して、電源制御装置10の回路構成をより簡略化することも可能である。
【0038】
PWMコンパレータ12dは、反転入力端(-)に印加される帰還電圧V1と非反転入力端(+)に印加されるスロープ電圧V2とを比較して比較信号S2を生成する。比較信号S2は、スロープ電圧V2が帰還電圧V1よりも低いときにローレベルとなり、スロープ電圧V2が帰還電圧V1よりも高いときにハイレベルとなる。
【0039】
論理回路12eは、セット端(S)に入力されるクロック信号S1とリセット端(R)に入力される比較信号S2に応じて、PWM信号S3を生成するRSフリップフロップである。PWM信号S3は、クロック信号S1のパルスエッジでハイレベルにセットされ、比較信号S2のパルスエッジでローレベルにリセットされる。
【0040】
ゲート駆動回路12fは、PWM信号S3の入力を受けてゲート信号SGを生成する。ゲート信号SGは、PWM信号S3がハイレベルであるときにローレベルとなり、PWM信号S3がローレベルであるときにハイレベルとなる。
【0041】
ところで、電源制御装置10には、その起動時にキャパシタ52(
図1を参照)を充電して電源電圧Vccを立ち上げるための起動回路が必要となる。そこで、以下では、電源制御装置10の起動回路に着目して詳細な説明を行う。
【0042】
<起動回路(比較例)>
まず、起動回路の新規な実施形態の説明に先立ち、これと対比される比較例について簡単に説明しておく。
【0043】
図3は、起動回路の比較例を示す図である。本比較例の起動回路13は、デプレッション型の高耐圧NチャネルJFET[junction field effect transistor]13xとスタータ13yを含む。なお、先出の駆動スイッチ回路11には、エンハンスメント型の高耐圧NチャネルMOSFET[metal oxide semiconductor FET]11xが用いられている。
【0044】
JFET13xのドレインは、外部端子T1に接続されている。JFET13xのソースは、スタータ13yを介して外部端子T4に接続されている。JFET13xのゲートは、一次回路系1pの接地端GND1に接続されている。
【0045】
スタータ13yは、電源制御装置10の起動時(=MOSFET11xのオン/オフ制御を開始する前)において、JFET13xのソースと外部端子T4との間を導通する。従って、外部端子T1から起動回路13を介して外部端子T4に流れる充電電流Ichgを用いてキャパシタ52が充電されることにより、電源電圧Vccが立ち上げられる。
【0046】
一方、スタータ13yは、電源制御装置10の起動後において、JFET13xのソースと外部端子T4との間を遮断する。従って、キャパシタ52の充電主体が先出の補助巻線23に切り替えられる。
【0047】
なお、JFET13xのソースと外部端子T4との間が遮断されると、JFET13xのソース電圧が上昇する。ただし、JFET13xは、ゲート・ソース間電圧Vgsがオン閾値電圧(例えば-数十V)に達したときにオフする。従って、ゲートが接地端GNDに接続されたJFET13xのソース電圧は、+数十V程度で釣り合うことになる。また、オフ状態となっているJFET13xには、微小なオフリーク電流(数μA)しか流れない。その結果、起動回路13の消費電力は数mW程度で済む。
【0048】
このように、本比較例の起動回路13であれば、例えば、直流入力電圧Viの抵抗分圧回路を用いて電源電圧Vccを立ち上げていた従来構成と比べて、消費電力を大幅に抑えることができる(例えば数百mW→数mW)。
【0049】
ただし、本比較例の起動回路13では、駆動スイッチ回路11を形成する高耐圧のMOSFET11xとは別に、高耐圧のJFET13xが必要となるので、チップ数が増大する。また、仮に、制御回路12と起動回路13を1チップ化した場合には、当該チップを高耐圧プロセス等で構成しなければならず、チップ面積が大きくなる上、高周波化にも不向きとなる。以下、このような問題を解消することのできる新規な実施形態を提案する。
【0050】
<起動回路(第1実施形態)>
図4は、起動回路の第1実施形態を示す図である。本実施形態の起動回路13を導入するための前提として、トランス20を駆動する駆動スイッチ回路11は、デプレッション型のGaN-FET11a(=第1トランジスタに相当)と、エンハンスメント型のNチャネルMOSFET11b(=第2トランジスタに相当)をカスコード接続して成る。
【0051】
接続関係について詳細に述べる。GaN-FET11aのドレインは、外部端子T1に接続されている。GaN-FET11aのソースとMOSFET11bのドレインは、互いに接続されている。GaN-FET11aのゲートとMOSFET11bのソースは、いずれも外部端子T2(=センス電圧Vcsが印加される端子)に接続されている。MOSFET11bのゲートは、制御回路12の出力端(=ゲート信号SGの印加端)に接続されている。なお、GaN-FET11aのドレイン・ソース間には、動作の安定性や素子の安全性を高めるために、ダイオードを接続してもよい。また、
図5で示すように、Gan-FET11aとMOSFET11bとのカスコード接続に際して、GaN-FET11aのゲートを接地端に接続してもよい。
【0052】
GaN-FET11aは、デプレッション型(ノーマリーオン型)のデバイスであり、単体では負のゲート・ソース間電圧Vgsを印加しなければオフにならない。そこで、エンハンスメント型(ノーマリーオフ型)のMOSFET11bをカスコード接続することにより、駆動スイッチ回路11全体としてノーマリーオフ動作を実現している。
【0053】
すなわち、制御回路12は、電源電圧Vccの供給を受けて動作し、ゲート信号SGを用いてMOSFET11bを制御することにより、駆動スイッチ回路11全体のオン/オフ制御を行う。
【0054】
例えば、ゲート信号SGがハイレベル(=Vcc)であるときには、MOSFET11bがオンしてGaN-FET11aのゲート・ソース間電圧Vgsが0Vとなるので、GaN-FET11aがオンする。一方、ゲート信号SGがローレベル(=GND1)であるときには、MOSFET11bがオフしてGaN-FET11aのゲート・ソース間電圧Vgsが負となるので、GaN-FET11aがオフする。
【0055】
このように、駆動スイッチ回路11全体としてみれば、ゲート信号SGがハイレベルであるときにオンとなり、ゲート信号SGがローレベルであるときにオフとなる。
【0056】
ところで、MOSFET11bがオフしているとき、GaN-FET11aのソース電圧Vsは、オフリーク電流(例えば数μA)とオン閾値電圧(例えば-数十V)に応じた電圧値(例えば約数十V)でバランスする。
【0057】
そこで、起動回路13は、上記の特性を利用して、電源制御装置10の起動時(ないしは動作中)にGaN-FET11aのソース電圧Vsを用いて制御回路12の電源電圧Vccを充電するように構成されている。
【0058】
より具体的に述べると、本実施形態の起動回路13は、スイッチ回路13aと比較回路13bを含む。
【0059】
スイッチ回路13aは、比較回路13bから入力される比較信号SCに基づいて、GaN-FET11aのソース(=ソース電圧Vsの印加端)と外部端子T4(=電源電圧Vccの印加端)との間を導通/遮断する。例えば、スイッチ回路13aは、比較信号SCがローレベルであるときにオンして、比較信号SCがハイレベルであるときにオフする。
【0060】
比較回路13bは、外部端子T4から非反転入力端(+)に入力される電源電圧Vccと、反転入力端(-)に入力される所定の閾値電圧Vthとを比較して、スイッチ回路13aを制御するための比較信号SCを生成する。比較信号SCは、Vcc<Vthであるときにローレベルとなり、Vcc>Vthであるときにハイレベルとなる。
【0061】
本実施形態の起動回路13は、電源電圧Vccが閾値電圧Vthよりも低いときに、スイッチ回路13aをオンすることにより、GaN-FET11aのソースと外部端子T4との間を導通する。従って、例えば、電源制御装置10の起動時において、電源電圧Vccが閾値電圧Vthを下回っているときには、外部端子T1から起動回路13を介して外部端子T4に流れる充電電流Ichgを用いてキャパシタ52が充電されることにより、電源電圧Vccが立ち上げられる。
【0062】
なお、電源制御装置10の起動直後は、GaN-FET11aのゲート・ソース間電圧Vgsがほぼ0Vなので、GaN-FET11aは、十分に大きい充電電流Ichg(例えば数mA)を流すことができる。従って、キャパシタC1を急速に充電して、電源電圧Vccを速やかに立ち上げることが可能となる。
【0063】
一方、起動回路13は、電源電圧Vccが閾値電圧Vthよりも高くなったときに、スイッチ回路13aをオフすることにより、GaN-FET11aのソースと外部端子T4との間を遮断する。従って、電源電圧Vccが十分に立ち上がった後には、キャパシタ52の充電主体が先出の補助巻線23に切り替えられる。
【0064】
このように、本実施形態の起動回路13であれば、駆動スイッチ回路11のGaN-FET11aを起動回路13の一部として機能させることにより、先出の比較例(
図3)における高耐圧のJFET13xが不要となるので、チップ数を削減することができる。
【0065】
また、電源制御装置10の起動後においても、補助巻線23による電源電圧Vccの維持に支障が生じて電源電圧Vccが閾値電圧Vthを下回ったときには、スイッチ回路13aがオンする。このとき、GaN-FET11aのソース電圧Vsは、周期的に到来するMOSFET11bのオフ期間毎に上昇していき、最終的には数十Vまで上昇する。従って、GaN-FET11aのオフリーク電流(GaN-FET11aのゲート・ソース間電圧Vgsに左右されるが、例えば数mA以上)を用いてキャパシタ52を充電することができるので、電源電圧Vccの低下を抑制することが可能となる。なお、GaN-FET11aのオフリーク電流は、最終的に数μA(最小値)まで減少する。
【0066】
なお、上記した起動回路13の動作原理を鑑みれば、GaN-FET11aに代えて、GaNデバイス以外のデプレッション型トランジスタを用いることも可能である。
【0067】
<起動回路(第2実施形態)>
図6は、起動回路の第2実施形態を示す図である。本実施形態の起動回路13は、先出の第1実施形態(
図4)を基本としつつ、ダイオード13cと抵抗13d(=第1抵抗に相当)をさらに含む。
【0068】
また、本図では、スイッチ回路13aの構成要素として、エンハンスメント型のNチャネルMOSFETa1及びa2(=第3トランジスタ及び第4トランジスタに相当)と、抵抗a3(=第2抵抗に相当)と、が具体的に描写されている。
【0069】
抵抗13dの第1端は、GaN-FET11aのソース(=ソース電圧Vsの印加端)に接続されている。抵抗13dの第2端は、ダイオード13cのアノードに接続されている。ダイオード13cのカソードと抵抗a3の第1端は、いずれもMOSFETa1のドレインに接続されている。MOSFETa1のソースは、外部端子T4(=電源電圧Vccの印加端)に接続されている。MOSFETa1のゲートと抵抗a3の第2端は、いずれもMOSFETa2のドレインに接続されている。MOSFETa2のソースは、一次回路系1pの接地端GND1に接続されている。MOSFETa2のゲートは、比較回路13bの出力端(=比較信号SCの印加端)に接続されている。
【0070】
Vcc<Vthであるときには、SC=Lとなるので、MOSFETa2がオフする。その結果、MOSFETa1のゲートが抵抗a3(数MΩ)を介してプルアップされるので、MOSFETa1がオンする。この状態はスイッチ回路13aのオン状態に相当し、GaN-FET11aのソースと外部端子T4との間が導通される。従って、外部端子T1から起動回路13を介して外部端子T4に流れる充電電流Ichgを用いてキャパシタ52が充電されることにより、電源電圧Vccが立ち上げられる。
【0071】
一方、Vcc>Vthであるときには、SC=Hとなるので、MOSFETa2がオンする。その結果、MOSFETa1のゲートが接地端GND1にショートされるので、MOSFETa1がオフする。この状態はスイッチ回路13aのオフ状態に相当し、GaN-FET11aのソースと外部端子T4との間が遮断される。従って、キャパシタ52の充電主体が先出の補助巻線23に切り替えられる。
【0072】
なお、スイッチ回路13aのオフ遷移後、GaN-FET11aのソース電圧Vsは、MOSFET11bのスイッチング駆動(例えばfsw=500kHz)に伴い、所定の波高値を持つパルス波形(例えば0V-20V)となる。
【0073】
そのため、GaN-FET11aのソースとMOSFETa1のドレインを直接的に接続すると、MOSFETa1のドレインに付随する寄生キャパシタの充放電により、不必要なスイッチング損失が生じ得る。
【0074】
そこで、本実施形態の起動回路13では、GaN-FET11aのソースとMOSFETa1のドレインとの間に、図示の向きでダイオード13cが挿入されている。従って、MOSFET11bのオン時にダイオード13cが逆バイアスとなり、MOSFET13aのドレイン電圧がほぼ一定値(例えば20V)に維持されるので、上記のスイッチング損失を抑制することが可能となる。
【0075】
また、本実施形態の起動回路13では、GaN-FET11aのソースとMOSFETa1のドレインとの間に、抵抗13dが挿入されている。従って、起動回路13のオフ電流Ioff(=外部端子T1から、GaN-FET11a、抵抗13d、ダイオード13c、抵抗a3及びMOSFETa2を介して、接地端GND1に流れる電流)を低減することが可能となる。なお、抵抗13dの抵抗値については、オフ電流Ioffの低減と充電電流Ichgの確保それぞれのバランスを鑑みて適宜設定することが望ましい。
【0076】
<起動回路(第3実施形態)>
図7は、起動回路の第3実施形態を示す図である。本実施形態の起動回路13は、先出の第2実施形態(
図6)を基本としつつ、スイッチ回路13aの構成要素として、エンハンスメント型のPチャネルMOSFETa4(=第5トランジスタに相当)と、ツェナダイオードa5をさらに含む。
【0077】
接続関係の変更点について述べる。MOSFETa4のソースは、抵抗a3の第2端に接続されている。MOSFETa4のゲート及びドレインは、いずれもMOSFETa1のゲートに接続されている。このように、MOSFETa4は、MOSFETa1のゲート・ドレイン間でダイオード接続されている。
【0078】
ツェナダイオードa5のカソードは、MOSFETa1のゲートに接続されている。ツェナダイオードa5のアノードは、MOSFETa2のドレインに接続されている。このように、ツェナダイオードa5は、MOSFETa1のゲートと接地端GND1との間に接続されている。
【0079】
本実施形態の起動回路13であれば、スイッチ回路13aのオフ時において、抵抗a3の第2端に印加される電圧を引き上げる(延いては抵抗a3の両端間電圧を引き下げる)ことができるので、先出のオフ電流Ioffをさらに低減することが可能となる。
【0080】
<GaNデバイス>
図8は、GaNデバイスの構造を模式的に示す図である。本図のGaNデバイス100は、先出のGaN-FET11aとして用いられるデバイスであり、下から順に、Si基板101、バッファ層102、GaN層103、AlGaN層104、及び、絶縁層105を積層して成る。また、絶縁層105の表面には、ソース106、ドレイン107及びゲート108が露出されている。
【0081】
なお、高耐圧Siデバイスでは、ソース及びゲートが表面側に設けられてドレインが裏面側に設けられた構造(いわゆる縦型構造)を採用することが多い。一方、GaNデバイス100では、ソース106、ドレイン107及びゲート108がいずれも同一面に設けられた構造(いわゆる横型構造)が採用されている。このような横型構造を採用する理由は、ヘテロ構造を形成するGaN層103及びAlGaN層104相互間の界面に存在する2DEG層109(2次元電子ガス層)を電流経路として使用するためである。
【0082】
2DEG層109は、高い電子移動度(1500cm2/Vs近傍)を持つので、非常に早いスイッチング動作が可能になる。ただし、背反として、電流経路が常に存在するので、GaNデバイス100は、ゲート・ソース間電圧Vgsが0Vでもドレイン電流Idが流れるデプレッション型(ノーマリーオン型)のデバイスとなる。
【0083】
<パッケージング>
図9は、電源制御装置10のパッケージング例を示す図である。第1~第3実施形態いずれかの起動回路13を採用した電源制御装置10は、GaNチップ201(=第1チップに相当)と、コントローラチップ202(=第2チップに相当)を単一のパッケージ200に封止して成るとよい。
【0084】
GaNチップ201には、GaN-FET11aが集積化されている。一方、コントローラチップ202には、MOSFET11b、制御回路12、及び、起動回路13が集積化されている。
【0085】
このように、高耐圧(例えば600V耐圧)が求められるGaNチップ201は、コントローラチップ202から分離独立した別チップとされている。従って、コントローラチップ202は、低耐圧Siプロセス(例えば30V耐圧)で形成することができるので、チップ面積を縮小することができる上、高周波化も容易となる。なお、MOSFET11bについては、必要に応じて別チップとしてもよい。
【0086】
<その他の変形>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
【0087】
例えば、上記実施形態では、フライバック方式の絶縁型スイッチング電源を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、例えば、フォワード方式の絶縁型スイッチング電源にも本発明を適用することが可能である。
【0088】
また、上記実施形態では、電源制御装置によるスイッチング駆動方式として、PWM駆動方式を例示して説明を行ったが、例えば、PFM駆動方式(オン時間固定方式、オフ時間固定方式、または、ウィンドウコンパレータ方式など)など、他のスイッチング駆動方式を採用することも任意である。
【0089】
このように、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
【符号の説明】
【0090】
1 絶縁型スイッチング電源
1p 一次回路系(GND1系)
1s 二次回路系(GND2系)
10 電源制御装置
11 駆動スイッチ回路
11a GaN-FET(第1トランジスタ)
11b MOSFET(第2トランジスタ)
12 制御回路
12a 電流/電圧変換回路
12b クロック信号生成回路
12c スロープ電圧生成回路
12d PWMコンパレータ
12e 論理回路(RSフリップフロップ)
12f ゲート駆動回路
13 起動回路
13a スイッチ回路
13b 比較回路
13c ダイオード
13d 抵抗(第1抵抗)
20 トランス
21 一次巻線
22 二次巻線
23 補助巻線
30 センス抵抗
40 AC/DC変換部
41 フィルタ
42 ダイオードブリッジ
43 キャパシタ
50 電源電圧生成部
51 ダイオード
52 キャパシタ
60 出力電圧生成部
61 ダイオード
62 キャパシタ
70 出力帰還部
80 フォトカプラ
81 発光ダイオード
82 フォトトランジスタ
100 GaNデバイス
101 Si基板
102 バッファ層
103 GaN層
104 AlGaN層
105 絶縁層
106 ソース
107 ドレイン
108 ゲート
109 2DEG層
200 パッケージ
201 GaNチップ(第1チップ)
202 コントローラチップ(第2チップ)
a1 MOSFET(第3トランジスタ)
a2 MOSFET(第4トランジスタ)
a3 抵抗(第2抵抗)
a4 MOSFET(第5トランジスタ)
a5 ツェナダイオード
PW 交流電源
T1~T4 外部端子
Z 負荷