(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】ドライバー保護装置と連結して使用するための表示システム
(51)【国際特許分類】
B60Q 1/50 20060101AFI20240627BHJP
F21S 43/14 20180101ALI20240627BHJP
F21S 43/15 20180101ALI20240627BHJP
F21S 43/19 20180101ALI20240627BHJP
F21W 103/00 20180101ALN20240627BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240627BHJP
【FI】
B60Q1/50 Z
F21S43/14
F21S43/15
F21S43/19
F21W103:00
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2020538799
(86)(22)【出願日】2019-01-11
(86)【国際出願番号】 GB2019050082
(87)【国際公開番号】W WO2019138247
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2022-01-05
(32)【優先日】2018-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】523099149
【氏名又は名称】テイラー、クリストファー
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】テイラー、クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】ディ グラッシ、ルーカス
【審査官】當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-071604(JP,A)
【文献】特表平10-503139(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0095228(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0251622(US,A1)
【文献】米国特許第07175306(US,B2)
【文献】特開2013-168228(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0067597(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 1/50
F21S 43/14
F21S 43/15
F21S 43/19
F21W 103/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両であって、該車両は、該車両の運転時にドライバーの頭の位置に又はそれに隣接して配置されるドライバー保護装置を含み、前記ドライバー保護装置は、選択的に配置された又は前記車両の車体と一体に形成された複数のフレーム部材
を含み、前記ドライバー保護装置は、車両の開放されたコックピットの前部及び側部の周縁の周り及び上に配置されたウィッシュボーン形状のフレームを含み、ドライバーが前記コックピットの運転位置にいるときに前記ドライバーの頭の前にある中央部材を含み、分岐した第2及び第3の部材につながっており、第2及び第3の部材はコックピットの両側を通り、第2及び第3の部材の自由端は、コックピットのそれぞれの後部側に車体に接触して配置され、視覚表示システムは前記フレーム部材の少なくとも1つに配置された1つ又は複数の光源を含
み、前記フレーム部材は前記車両の動作のモードに関して前記車両の状態を示すように選択的に動作さ
れ、前記視覚表示システム及び前記車両は相互作用して、前記車両の前記動作のモードに関する情報の信号を前記車両から前記視覚表示システムへ送られるようにし、特定の瞬間に前記1つ又は複数の光源を動作して前記車両への利用可能な出力に関する動作モードの状態を示し、前記車両の前記動作のモードの変化を示す情報の信号を自動的に送り、前記視覚表示システムを変え
、前記光源が照明されるときに放射された光が前記フレーム部材、前記車体及び前記ドライバーから離れる方向に指向性があるように、前記光源は前記フレーム部材上のチャネル内に配置されるLED帯状体である、車両。
【請求項2】
車両用電源装置とは独立して前記車両に備え付けられた電源装置と、前記光源の一部又はすべての選択的な照明を可能にする制御手段とをさらに含む、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記制御手段は、前記光源の特定のもの又はすべての前記選択的な照明をする又は前記光源のいずれの前記選択的な照明もしないことが可能とされ、及び/又は特定の瞬間において前記光源から放射される光の色及び/又は強度を変え、データを表示するように提供される、請求項2に記載の車両。
【請求項4】
照明される光源の特定の色、強度又は範囲、及び/又は照明の順序が可能な選択肢範囲から選択され、その瞬間に特定の表示を見た観衆がインデックスを参照し、特定の視覚表示に関連する特定の状態を識別することを可能にする前記インデックスが提供される、請求項1に記載の車両。
【請求項5】
前記ドライバー保護装置は、ハロシステムとして公知のタイプのもので
ある、請求項1に記載の車両。
【請求項6】
シールドが提供され、及び/又は前記光源が、光が放射されるときに前記車両の前記車体上のフレア及び/又は前記ドライバーに対するフレアを生じさせることを回避するように、前記車両の前記ドライバー及び車体に対して配置され、それにより、前記光源が前記車両の動作中に前記ドライバーの注意を過度にそらさない、請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記光源は、英数字データを示す連続スクロール表示を提供するために順次照明される、請求項1に記載の車両。
【請求項8】
前記視覚表示システムは、前記車両が参加しているレースでのその瞬間の前記車両の特定の位置、前記車両が、前記レース中にレース主催者によって課されたペナルティの対象であるかどうか、又は雨の影響を受けたレース、衝突の影響を受けたレースなどの他の環境状態又は前記レース及び/又は観衆に関係する任意の他のパラメータを示すように使用される、請求項1に記載の車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願が関係する発明は、ドライバー保護装置、特に、必ずしも限定するものではないが、レース状況下にある競争用車両と共に使用するためのドライバー保護装置とともに使用され得る表示システムである。さらに、本発明は、ドライバーが配置される、車両の開放されたコックピットの所定の位置に取り付けられるドライバー保護装置に関連する特定の使用法に関し、その場合、ドライバーは、ヘルメットを着用することで従来通り保護される。ドライバー保護装置は、トラック上の破片及び/又は他の車両からドライバーをさらに保護するために車両の車体に補足的に設置される。
【背景技術】
【0002】
ドライバーの安全性が改良されるべきであるという要求は、ドライバー、特に車両の開放されたコックピットから突き出るため、露出しているドライバーの頭及び首に対するより優れた保護を可能にする一方、同時に特にレース状態で車両を安全に運転できるように、鮮明な視野を有するドライバーの能力が維持されることを保証するドライバー保護装置を提供するという要求が常に存在することを意味する。ドライバー保護装置の1つのそのようなシステムは、現在のところ、少なくともフォーミュラ1及びフォーミュラEレース参加車両に実装され、ハロシステムと呼ばれている。ハロ装置は、実際上、車両の開放されたコックピットの前部及び側部の周縁の周り及び上に配置され、分岐した第2及び第3の部材につながっている、ドライバーの頭の前にある中央部材を含むウイッシュボーン形状のフレームであり、第2及び第3の部材は、コックピットの両側を通り、第2及び第3の部材の自由端は、コックピットのそれぞれの後部側に車体に接触して配置される。
【0003】
したがって、フレーム部材は、中型~大型の破片がドライバーに達することを、破片をそらすことによって防止するバリアを効果的に形成する。前記第1、第2及び第3の部材と車体との間に画定される空間は、通常、開放されているが、別の実施形態では、透明なスクリーン又はシールドを提供することができる。
【0004】
当業者の大多数は、ドライバー保護装置の提供が、レース状態で車両を動作させるのに必要な視野の鮮明さが過度に影響を受けないことを保証しながら、ドライバーの安全性を改善すると考えている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ドライバー保護装置のさらなる利用法を提供することであり、このドライバー保護装置は、レース状態中に提供され得るさらなる装置及び/又は表示データ及びフィードバックの提供と連結して、車両の状態の表示をさらに改善し、特定の時点で車両の状態を観衆に認識させ、及び/又は車両の状態が自動で表示されることを可能にするために使用され得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様では、車両が提供され、該車両は、該車両の運転時にドライバーの位置に又はそれに隣接して配置されるドライバー保護装置と、前記ドライバー保護装置の位置に又はそれに隣接して備え付けられるとともに、前記車両、及び/又は前記車両のドライバー、及び/又は前記車両が特定の瞬間に位置する環境の状態を示すように選択的に動作される視覚表示手段を含む。
【0007】
一実施形態では、前記表示手段は、ドライバー保護装置上に又はそれに隣接して配置される1つ又は複数の光源と、車両から提供され得る電源装置又は車両用電源装置とは独立して備え付けられ得る電源装置と、光源の一部又はすべての選択的な照明を可能にする制御手段とを含む。
【0008】
一実施形態では、前記制御手段は、前記光源の特定のもの又はすべての前記選択的な照明をする又は前記光源のいずれの前記選択的な照明もしないことが可能とされ、及び/又は特定の瞬間において前記光源から放射される光の色及び/又は強度を変え、データを表示するように提供される。行われる特定の選択は、遠隔であるものの、車両と通信している車両制御システム及び/又は装置から受信されたデータ信号に応答するものであり、前記車両制御システムは、その瞬間の前記車両及び/又は環境の状態を示し、例えば、車両が競争しているレースに関連するデータが、生成されるべき特定の表示を規定するために送られかつ使用されることを可能にする。
【0009】
一実施形態では、照明される光源の特定の色、強度又は範囲、及び/又は照明の順序が可能な選択肢範囲から選択され、その瞬間に特定の表示を見た観衆がインデックスを参照し、特定の視覚表示に関連する特定の状態を識別することを可能にする前記インデックスが提供される。
【0010】
一実施形態では、前記ドライバー保護装置は、ハロシステムとして公知のタイプのものであり、かつ離間されて選択的に配置される又は前記車両の車体と一体に形成される複数のフレーム部材を含み、かつ前記光源は前記部材上に選択的に配置される。
【0011】
一実施形態では、光源は、LEDである。
【0012】
一実施形態では、前記LED光源は、帯状に形成され、かつ前記部材上のチャネル内に配置される。一実施形態では、シールドが提供され、及び/又は前記光源が、光が放射されるときに前記車両の車体上のフレア及び/又は前記ドライバーに対するフレアを生じさせることを回避するように、前記車両の前記ドライバー及び車体に対して配置され、それにより、前記光源が前記車両の動作中に前記ドライバーの注意を過度にそらさない。
【0013】
一実施形態では、前記光源は、英数字データを示す連続スクロール表示を提供するために順次照明される。
【0014】
一実施形態では、示される前記車両の前記状態は、利用可能な出力などの前記車両の1つ又は複数の動作パラメータ、前記車両が特定のモードで動作しているかどうか、故障があるかどうかなどに関連する。加えて又は代わりに、示される前記車両の状態は、前記車両が参加しているレースでのその瞬間の前記車両の特定の位置、前記車両が、前記レース中にレース主催者によって課されたペナルティの対象であるかどうか、又は雨の影響を受けたレース、衝突の影響を受けたレースなどの他の環境状態、又は、実際上、前記レース及び/又は観衆に関係する任意の他のパラメータである。
【0015】
このように、本発明によれば、レースの観客が特定の瞬間に車両の特定の状態を認識することを可能にする表示システムが提供される。観客には、特定の表示を見たとき、車両の特定の故障又は状態を識別できる、特定の車両に関係するメカニック及び/又は他の要員と、レース会場に居てレースを観戦するために代金を払い、この場合、レースでの各車両に関連する特定の状態を識別でき、及び/又は放送によって遠隔地でレースを観戦する見物人であり得る一般人であって、この実施形態では、車両上の表示手段を見ることができ、場合により、同じ視覚表示を示すために、及び/又は特定の視覚表示が特定の車両の状態という観点から何を表しているかを見物人に示すために、表示スクリーン上に形成されたさらなる表示手段を介して車両上の表示手段を見ることができる一般人とを含むことができる。
【0016】
本発明のさらなる態様では、ドライバー保護装置と共に使用するための表示システムが提供され、前記表示システムは、前記ドライバー保護装置の1つ又は複数のフレーム部材上に取り付けられた複数の光源を含み、前記ドライバー保護装置は、前記ドライバー保護装置が車両に取り付けられることを可能にする手段を提供されるか、又は前記車両の車体又は前記車両の別の構成要素と一体に形成される。
【0017】
本発明の別の態様では、車両及び/又は前記車両がある瞬間に存在する環境の状態を示す表示システムを有する車両が提供され、前記表示システムは、前記車両に対する様々な可能な状態からの特定の状態を示すために選択的に照明される複数の光源を含む。
【0018】
本発明の特定の実施形態が添付図面を参照して以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】一実施形態による、ドライバー保護装置が提供された車両を示す。
【
図2a】車両から取り外され、本発明の一実施形態による表示システムを含む、
図1のドライバー保護装置を示す。
【
図2b】車両から取り外され、本発明の一実施形態による表示システムを含む、
図1のドライバー保護装置を示す。
【
図2c】車両から取り外され、本発明の一実施形態による表示システムを含む、
図1のドライバー保護装置を示す。
【
図2d】車両から取り外され、本発明の一実施形態による表示システムを含む、
図1のドライバー保護装置を示す。
【
図3】
図2a~dの表示システムをさらに詳細に示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1を参照すると、本発明を使用することができる車両の一形態が示されている。この実施形態では、ホイール4と、エンジン又は駆動手段、動力及び制御構成要素を従来の方式で収容した車体6とを含むカーレーシング車両2が示されている。車体6は、開放されたコックピット8を有し、コックピット8内には、車両をトラック12上で競争させるために、車両の所定の位置にある場合にドライバー10が使用するシート及びハンドルが提供されている。さらに、開放コックピットは、車両の動作中にドライバーに対する保護を向上させるために提供されるドライバー保護装置14と共に収まっている。ドライバーは、通常、コックピット8が開放されているために、車両2を走行させるときにヘルメット16を着用する。
【0021】
ドライバー保護装置14は、この実施形態では、複数のフレーム部材18、20、22によって形成され、第1のフレーム部材18は、上に向かってドライバーの前で引き延ばされ、第2のフレーム部材20及び第3のフレーム部材22と結合し、第2のフレーム部材20及び第3のフレーム部材22は、ドライバーのヘルメット16の両側を通って車両2の開放コクピット8の後部に取り付けられる。前記部材18、20、22と車体6との間の空間24、26は、開放され、フレーム部材18、20、22は、トラック又は他の車両から到来することがある破片をドライバーの頭及び首から遠ざかる方にそらし、したがってドライバーを保護するように機能する。
【0022】
ドライバー保護装置は、
図2a~2dにさらに詳細に示され、本発明の実施形態に従って示されており、この実施形態では、複数の光源の形態の視覚表示手段28が各フレーム部材18、20、22に提供され、この場合、複数の光源は、ドライバー保護装置が光源と共に配置された場合、車両の両側に配置された部分30、32で帯状に形成されたLED光源である。帯状体は、フレーム部材18、20、22の外面34に沿って延び、したがって、帯状体は、車両2の横及び前から視認可能である。さらに、ドライバー保護装置14は、車体6から上に向かって延びているため、可視性が高く、そのため、表示手段28は、ドライバー保護装置に装着された場合に同様に可視性である。
【0023】
図3は、フレーム部材18、20、22に取り付けられるか又は形成されたチャネル36に位置する表示手段28を示し、光源から放射された光が、矢印38の方向において、フレーム部材18、20、22、車体6及びドライバーから離れる方向に指向性があることも示され、そのため、照明されると、光源は、ドライバーの注意を過度にそらさない。
【0024】
チャネル36は、シールド40、42を含み、シールド40、42は、表示手段28を所定の位置に保持する役割を果たし、かつまた光が車両の車体6及び/又はドライバーに向かって広がることができる範囲を限定し、したがって光フレアが形成されることを防止する役割を果たす。チャネル36は、ドライバー保護装置の部材の形状と合致するように成形することができ、帯状の光源がチャネル内に固着された状態でドライバー保護装置の部材に固着することができる。
【0025】
本発明によれば、表示手段28の動作でもたらされた特定の光表示は、特定の要件に合うように選択することができ、一実施形態では、単に、特定の車両が動作可能であり、レースに出場していることを示し、この場合、単色を表示することができる。より複雑な使用法では、特定の表示は、その瞬間の車両の特定の状態を明示するように選択され、英数字データを示すスクロール表示を形成することができる。
【0026】
一実施形態では、光源は、ドライバー保護装置14の外縁及び/又は上部に提供され、光源は、超高輝度LED光源及び/又は多色のレッド、グリーン及びブルー光源であり得る。
【0027】
一実施形態では、ユニットは、独立したバッテリ又は車両の電源装置から電力を供給される。LEDが使用される場合、電力消費は、大きいものではない。電源装置を動作させるためのバッテリ及び制御手段は、車両内で遠隔に配置し、リード線で接続することができる。バッテリは、保守の必要性を最小限にするために再充電可能である。
【0028】
通常、表示手段は、様々なモードにある場合、車両と相互作用する。例えば、ほとんどのレーシング車両は、CAMバスプログラムソフトウェアを有し、光源表示システムがCAMバスシステムに接続することを可能にするようにインターフェイスが提供され、それにより、車両状態に関する情報は、光源に自動的に送られ得る。場合により、CAMバス信号を、表示システムを動作させるために必要とされるソフトウェアフォーマットに変換するために、プログラム可能な制御手段が必要とされることがあり、DMXは、この目的で使用できるタイプのソフトウェアの一例である。
【0029】
1つの使用例では、レース主催者は、いずれの車両がレースを先導しているかを示し、この例では、その車両の表示システムに、例えばブルーなどの選択された色の光表示を発生させる信号を送る。同様に、最速ラップを取った車両の表示システムは、パープルなどの選択された色を発生させるように制御される。ブーストモードにある車両は、光源にレッドなどの選択された色を発生させるように動作させる表示システムへの信号を生成する。車がペナルティを与えられた場合、表示システムは、グリーンなどの選択された色で点滅するように光源を動作させる。
【0030】
加えて又は代わりに、表示システム光源は、燃料及び/又は出力レベルと、車両のいくつもの異なる状態とを示すように選択的に動作することができる。このように、色を使用して設定したものを表示する広範な選択肢がある。
【0031】
例えば、一方の側にブルー、他方の側にグリーンなどの異なる色を示す光表示の様々なセクションを有することも可能であり、表示は、パルス状になるように制御でき、それにより光が左右、前後などに移動して見えるようにすることができる。
【0032】
恩恵は、テレビ及びレースの両方の観客が表示手段によって車の状態を視覚的に示され、表示手段が観客の体験の質を高め、本発明に従って説明された方式でそれを提供することにより、ドライバーの安全が、ドライバー保護装置の利用を可能にすることで改善されることを保証することである。