(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】通信システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0201 20230101AFI20240627BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
G06Q30/0201
G06F13/00
(21)【出願番号】P 2021007288
(22)【出願日】2021-01-20
【審査請求日】2023-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長屋 加津彦
(72)【発明者】
【氏名】森竹 結衣
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-085519(JP,A)
【文献】特開2016-085723(JP,A)
【文献】特開2019-097672(JP,A)
【文献】特許第6664538(JP,B1)
【文献】特開2022-63885(JP,A)
【文献】特開2002-251518(JP,A)
【文献】特開2019-101736(JP,A)
【文献】特開2017-190899(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムであって、
複数個の調理装置と、
サーバと、
出力装置と、
を備え、
前記複数個の調理装置のそれぞれは、
自動調理の対象を加熱する加熱部と、
前記サーバと通信可能な装置側通信インターフェースと、
前記自動調理を示す調理情報に従って、前記加熱部を制御する加熱制御部と、
前記装置側通信インターフェースを介して、前記自動調理が実行されたことを示す第1の通知を前記サーバに送信する第1の通知送信部と、
を備え、
前記サーバは、
データベースと、
前記複数個の調理装置及び前記出力装置と通信可能なサーバ側通信インターフェースと、
前記サーバ側通信インターフェースを介して、前記複数個の調理装置のうちの2個以上の調理装置のそれぞれから前記第1の通知を受信する受信部と、
前記2個以上の調理装置から2個以上の前記第1の通知を受信する場合に、前記2個以上の調理装置のそれぞれについて、当該調理装置から受信した前記第1の通知によって示される前記自動調理で利用された特定の食材を示す第1種の食材情報を前記データベースに記憶する第1の記憶制御部と、
前記2個以上の調理装置について2個以上の前記第1種の食材情報が前記データベースに記憶された後に、前記サーバ側通信インターフェースを介して、前記2個以上の第1種の食材情報を示す収集情報を前記出力装置に送信する収集情報送信部と、
を備え、
前記出力装置は、前記サーバから受信した前記収集情報によって示される収集結果を出力可能に構成されている、
通信システム。
【請求項2】
前記複数個の調理装置のそれぞれは、前記調理情報を記憶するメモリを備え、
前記加熱制御部は、前記メモリから前記調理情報を取得し、取得済みの前記調理情報に従って、前記加熱部を制御する、請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記複数個の調理装置のそれぞれは、加熱調理器を備え、
前記加熱調理器は、前記加熱部と、前記加熱制御部と、前記メモリと、を備える、請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記複数個の調理装置のそれぞれは、加熱調理器と、前記加熱調理器と通信可能な端末装置と、を備え、
前記加熱調理器は、前記加熱部と、前記加熱制御部と、を備え、
前記端末装置は、前記メモリと、前記装置側通信インターフェースと、前記第1の通知送信部と、を備える、請求項2に記載の通信システム。
【請求項5】
前記端末装置は、さらに、
表示部と、
前記メモリに記憶されている複数個の前記調理情報によって示される複数個の前記自動調理の中から1個の自動調理を選択するための選択画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記選択画面において前記1個の自動調理が選択される場合に、前記1個の自動調理を示す1個の前記調理情報のうち、前記1個の自動調理の工程を示す工程情報を前記加熱調理器に送信する端末側送信部と、
を備え、
前記加熱調理器の前記加熱制御部は、前記端末装置から受信した前記工程情報に従って、前記加熱部を制御し、
前記端末装置の前記第1の通知送信部は、前記工程情報が前記加熱調理器に送信される場合に、前記1個の自動調理が実行されたことを示す前記第1の通知を前記サーバに送信する、請求項4に記載の通信システム。
【請求項6】
前記複数個の調理装置のそれぞれは、さらに、
前記自動調理の内容が閲覧されるものの、前記自動調理が実行されない場合に、前記自動調理の内容が閲覧されたことを示す第2の通知を前記サーバに送信する第2の通知送信部を備え、
前記サーバは、さらに、
前記複数個の調理装置のうちの1個以上の調理装置から1個以上の前記第2の通知を受信する場合に、前記1個以上の調理装置のそれぞれについて、当該調理装置から受信した前記第2の通知によって示される前記自動調理で利用される前記特定の食材を示す第2種の食材情報を前記データベースに記憶する第2の記憶制御部を備え、
前記収集情報は、前記データベース内の前記2個以上の第1種の食材情報と、前記データベース内の1個以上の前記第2種の食材情報と、を示す、請求項1から5のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項7】
前記収集情報は、前記2個以上の第1種の食材情報によって示される前記特定の食材の合計数量に第1の重みを乗算した値と、前記1個以上の第2種の食材情報によって示される前記特定の食材の合計数量に第2の重みを乗算した値と、の合計値であり、
前記第2の重みは、前記第1の重みよりも小さい値である、請求項6に記載の通信システム。
【請求項8】
前記2個以上の調理装置のうちの第1のグループは、第1の領域に配置されており、
前記2個以上の調理装置のうちの第2のグループは、前記第1の領域とは異なる第2の領域に配置されており、
前記第1の記憶制御部は、
前記第1のグループのそれぞれについて、前記第1種の食材情報と、前記第1の領域を示す第1の領域情報と、を対応付けて前記データベースに記憶し、
前記第2のグループのそれぞれについて、前記第1種の食材情報と、前記第2の領域を示す第2の領域情報と、を対応付けて前記データベースに記憶し、
前記収集情報は、前記第1の領域情報に対応付けて記憶されている1個以上の前記第1種の食材情報によって示される前記特定の食材の合計数量を含み、前記第2の領域情報に対応付けて記憶されている1個以上の前記第1種の食材情報によって示される前記特定の食材の合計数量を含まない、請求項1から7のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項9】
前記第1の記憶制御部は、
前記2個以上の調理装置のそれぞれについて、前記第1種の食材情報と、前記自動調理が実行された日時を示す日時情報と、を対応付けて前記データベースに記憶し、
前記収集情報は、所定の期間に含まれる日時を示す前記日時情報に対応付けて記憶されている1個以上の前記第1種の食材情報によって示される前記特定の食材の合計数量を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項10】
通信システムであって、
複数個の調理装置と、
サーバと、
を備え、
前記複数個の調理装置のそれぞれは、
自動調理の対象を加熱する加熱部と、
前記サーバと通信可能な装置側通信インターフェースと、
前記自動調理を示す調理情報に従って、前記加熱部を制御する加熱制御部と、
前記装置側通信インターフェースを介して、前記自動調理が実行されたことを示す第1の通知を前記サーバに送信する第1の通知送信部と、
を備え、
前記サーバは、
データベースと、
前記複数個の調理装置と通信可能なサーバ側通信インターフェースと、
前記サーバ側通信インターフェースを介して、前記複数個の調理装置のうちの2個以上の調理装置のそれぞれから前記第1の通知を受信する受信部と、
前記2個以上の調理装置から2個以上の前記第1の通知を受信する場合に、前記2個以上の調理装置のそれぞれについて、当該調理装置から受信した前記第1の通知によって示される前記自動調理で利用された特定の食材を示す第1種の食材情報を前記データベースに記憶する第1の記憶制御部と、
を備える、
通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、複数個の調理装置と、複数個の調理装置と通信可能なサーバと、を備える通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、クライアントの好みの食材に関する情報を収集するサーバが開示されている。当該情報は、クライアントによってサーバに登録される。販売店は、サーバにアクセスし、クライアントの好みの食材に関する情報と、販売店の情報と、を利用して、適切なレシピをクライアントに提案する。また、販売店は、当該情報を利用して、食材の販売量を予測する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クライアントの好みの食材に関する情報は、クライアントによってサーバに登録される。また、クライアントの好みの食材は、クライアントが実際に調理した食材と同じであるとは限らない。このため、販売店の予測において食材の実際の消費状況が考慮できない可能性がある。
【0005】
本明細書は、食材の実際の消費状況を考慮可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
通信システムは、複数個の調理装置と、サーバと、出力装置と、を備え、前記複数個の調理装置のそれぞれは、自動調理の対象を加熱する加熱部と、前記サーバと通信可能な装置側通信インターフェースと、前記自動調理を示す調理情報に従って、前記加熱部を制御する加熱制御部と、前記装置側通信インターフェースを介して、前記自動調理が実行されたことを示す第1の通知を前記サーバに送信する第1の通知送信部と、を備え、前記サーバは、データベースと、前記複数個の調理装置及び前記出力装置と通信可能なサーバ側通信インターフェースと、前記サーバ側通信インターフェースを介して、前記複数個の調理装置のうちの2個以上の調理装置のそれぞれから前記第1の通知を受信する受信部と、前記2個以上の調理装置から2個以上の前記第1の通知を受信する場合に、前記2個以上の調理装置のそれぞれについて、当該調理装置から受信した前記第1の通知によって示される前記自動調理で利用された特定の食材を示す第1種の食材情報を前記データベースに記憶する第1の記憶制御部と、前記2個以上の調理装置について2個以上の前記第1種の食材情報が前記データベースに記憶された後に、前記サーバ側通信インターフェースを介して、前記2個以上の第1種の食材情報を示す収集情報を前記出力装置に送信する収集情報送信部と、を備え、前記出力装置は、前記サーバから受信した前記収集情報によって示される収集結果を出力可能に構成されている。ここで、「食材」は、食肉、野菜、調味料等を含む。また、「調理装置」は、2個以上の別体の装置で構成されてもよいし、単体の装置であってもよい。
【0007】
このような構成によれば、サーバは、2個以上の調理装置のそれぞれから、自動調理が実行されたことを示す第1の通知を受信し、2個以上の調理装置のそれぞれについて、当該調理装置から受信した第1の通知によって示される自動調理で利用された特定の食材を示す第1種の食材情報をデータベースに記憶する。即ち、データベース内の2個以上の第1種の食材情報は、実際に実行された自動調理で利用された特定の食材を示し、当該情報では、特定の食材の実際の消費状況が考慮され得る。出力装置は、2個以上の第1種の食材情報を示す収集情報によって示される収集結果を出力する。例えば、販売店は、出力装置を利用して、特定の食材の実際の消費状況を知ることができる。例えば、販売店は、特定の食材の実際の消費状況から適切な販売量を予測することができる。
【0008】
前記複数個の調理装置のそれぞれは、前記調理情報を記憶するメモリを備え、前記加熱制御部は、前記メモリから前記調理情報を取得し、取得済みの前記調理情報に従って、前記加熱部を制御してもよい。
【0009】
例えば、サーバが調理情報を記憶する比較例が想定される。この比較例では、調理装置は、サーバとの通信を実行して、調理情報を取得する。上記の構成によれば、調理装置は、サーバとの通信を実行することなく、調理情報を取得することができる。調理情報の取得を簡易に実現することができる。
【0010】
前記複数個の調理装置のそれぞれは、加熱調理器を備え、前記加熱調理器は、前記加熱部と、前記加熱制御部と、前記メモリと、を備えてもよい。
【0011】
このような構成によれば、調理情報を記憶するメモリを、加熱調理器とは別体に設けなくてもよい。通信システムの構成を簡易に実現することができる。
【0012】
前記複数個の調理装置のそれぞれは、加熱調理器と、前記加熱調理器と通信可能な端末装置と、を備え、前記加熱調理器は、前記加熱部と、前記加熱制御部と、を備え、前記端末装置は、前記メモリと、前記装置側通信インターフェースと、前記第1の通知送信部と、を備えてもよい。
【0013】
一般的に、加熱調理器のメモリは、端末装置のメモリと比較して、記憶容量が小さい。このような構成によれば、比較的に記憶容量が大きい端末装置のメモリに調理情報を記憶することができる。
【0014】
前記端末装置は、さらに、表示部と、前記メモリに記憶されている複数個の前記調理情報によって示される複数個の前記自動調理の中から1個の自動調理を選択するための選択画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、前記選択画面において前記1個の自動調理が選択される場合に、前記1個の自動調理を示す1個の前記調理情報のうち、前記1個の自動調理の工程を示す工程情報を前記加熱調理器に送信する端末側送信部と、を備え、前記加熱調理器の前記加熱制御部は、前記端末装置から受信した前記工程情報に従って、前記加熱部を制御し、前記端末装置の前記第1の通知送信部は、前記工程情報が前記加熱調理器に送信される場合に、前記1個の自動調理が実行されたことを示す前記第1の通知を前記サーバに送信してもよい。
【0015】
このような構成によれば、端末装置において選択された1個の自動調理で利用された特定の食材の情報を収集することができる。
【0016】
前記複数個の調理装置のそれぞれは、さらに、前記自動調理の内容が閲覧されるものの、前記自動調理が実行されない場合に、前記自動調理の内容が閲覧されたことを示す第2の通知を前記サーバに送信する第2の通知送信部を備え、前記サーバは、さらに、前記複数個の調理装置のうちの1個以上の調理装置から1個以上の前記第2の通知を受信する場合に、前記1個以上の調理装置のそれぞれについて、当該調理装置から受信した前記第2の通知によって示される前記自動調理で利用される前記特定の食材を示す第2種の食材情報を前記データベースに記憶する第2の記憶制御部を備え、前記収集情報は、前記データベース内の前記2個以上の第1種の食材情報と、前記データベース内の1個以上の前記第2種の食材情報と、を示してもよい。
【0017】
自動調理の内容が閲覧されることは、調理装置のユーザが自動調理で利用される特定の食材を将来に購入する可能性が高いことを示す。上記の構成によれば、データベース内の情報は、食材の実際の消費状況だけでなく、ユーザの将来の行動も考慮され得る。
【0018】
前記収集情報は、前記2個以上の第1種の食材情報によって示される前記特定の食材の合計数量に第1の重みを乗算した値と、前記1個以上の第2種の食材情報によって示される前記特定の食材の合計数量に第2の重みを乗算した値と、の合計値であり、前記第2の重みは、前記第1の重みよりも小さい値であってもよい。
【0019】
このような構成によれば、ユーザの将来の行動に関する情報を過大評価することを抑制することができる。
【0020】
前記2個以上の調理装置のうちの第1のグループは、第1の領域に配置されており、前記2個以上の調理装置のうちの第2のグループは、前記第1の領域とは異なる第2の領域に配置されており、前記第1の記憶制御部は、前記第1のグループのそれぞれについて、前記第1種の食材情報と、前記第1の領域を示す第1の領域情報と、を対応付けて前記データベースに記憶し、前記第2のグループのそれぞれについて、前記第1種の食材情報と、前記第2の領域を示す第2の領域情報と、を対応付けて前記データベースに記憶し、前記収集情報は、前記第1の領域情報に対応付けて記憶されている1個以上の前記第1種の食材情報によって示される前記特定の食材の合計数量を含み、前記第2の領域情報に対応付けて記憶されている1個以上の前記第1種の食材情報によって示される前記特定の食材の合計数量を含まなくてもよい。
【0021】
このような構成によれば、第2の領域の食材の実際の消費状況を除外して、第1の領域における食材の実際の消費状況のみを考慮することができる。
【0022】
前記第1の記憶制御部は、前記2個以上の調理装置のそれぞれについて、前記第1種の食材情報と、前記自動調理が実行された日時を示す日時情報と、を対応付けて前記データベースに記憶し、前記収集情報は、所定の期間に含まれる日時を示す前記日時情報に対応付けて記憶されている1個以上の前記第1種の食材情報によって示される前記特定の食材の合計数量を含んでもよい。
【0023】
このような構成によれば、所定の期間における食材の実際の消費状況を考慮することができる。
【0024】
また、本明細書で開示する他の通信システムは、複数個の調理装置と、サーバと、を備え、前記複数個の調理装置のそれぞれは、自動調理の対象を加熱する加熱部と、前記サーバと通信可能な装置側通信インターフェースと、前記自動調理を示す調理情報に従って、前記加熱部を制御する加熱制御部と、前記装置側通信インターフェースを介して、前記自動調理が実行されたことを示す第1の通知を前記サーバに送信する第1の通知送信部と、を備え、前記サーバは、データベースと、前記複数個の調理装置と通信可能なサーバ側通信インターフェースと、前記サーバ側通信インターフェースを介して、前記複数個の調理装置のうちの2個以上の調理装置のそれぞれから前記第1の通知を受信する受信部と、前記2個以上の調理装置から2個以上の前記第1の通知を受信する場合に、前記2個以上の調理装置のそれぞれについて、当該調理装置から受信した前記第1の通知によって示される前記自動調理で利用された特定の食材を示す第1種の食材情報を前記データベースに記憶する第1の記憶制御部と、を備える。
【0025】
このような構成でも、データベース内の2個以上の第1種の食材情報で、食材の実際の消費状況が考慮され得る。例えば、データベース内の2個以上の第1種の食材情報を集計したレポートを作成して、販売店に提供することができる。
【0026】
上記の通信システムを実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記のサーバ、当該サーバを実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図2】加熱調理器及びユーザ端末のブロック図を示す。
【
図4】第1実施例の通信システムによって実現される情報収集のシーケンス図を示す。
【
図5】第1実施例の通信システムによって実現される情報提供のシーケンス図を示す。
【
図6】第2実施例の通信システムによって実現される情報収集及び情報提供のシーケンス図を示す。
【
図8】第3実施例の加熱調理器のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
(第1実施例)
(通信システム2の構成;
図1~
図3)
図1~
図3を参照して、第1実施例の通信システム2について説明する。
図1に示すように、通信システム2は、複数個の加熱調理器10と、複数個のユーザ端末100と、サーバ200と、販売店端末300と、を備える。加熱調理器10は、ガス燃焼式のコンロである。ユーザ端末100は、加熱調理器10のユーザが利用可能な端末装置である。販売店端末300は、食材等の販売店の従業員が利用可能な端末装置である。販売店端末300は、デスクトップPCである。なお、変形例では、販売店端末300は、例えば、スマートフォン等の可搬型の端末でもよい。
【0029】
ユーザ端末100、サーバ200、及び、販売店端末300は、インターネット8に接続されている。また、1個のユーザ端末100は、1個の加熱調理器10と通信可能である。例えば、ユーザID「u01」によって識別されるユーザ(以下では、ユーザ「u01」と記載)は、1個のユーザ端末100のユーザであるとともに、1個の加熱調理器10が設置されている住居の住人である。
【0030】
ユーザ「u01」によって利用される加熱調理器10、及び、ユーザID「u02」によって識別されるユーザ(以下では、ユーザ「u02」と記載)によって利用される加熱調理器10は、A市の住居に設置されている。また、ユーザID「u03」によって識別されるユーザ(以下では、ユーザ「u03」と記載)によって利用される加熱調理器10は、A市とは異なるB市の住居に設置されている。
【0031】
なお、
図1では、簡易的に3個の加熱調理器10及び3個のユーザ端末100が記載されていることに留意されたい。実際には、多数の情報を収集するために、比較的多くの加熱調理器10及びユーザ端末100(例えば、100個の加熱調理器10及び100個のユーザ端末100)が利用される。
【0032】
(加熱調理器10の構成;
図2)
加熱調理器10は、コンロバーナ12と、操作部14と、表示部16と、Bluetooth(登録商標)インターフェース20と、制御部30と、を備える。なお、以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。また、以下では、Bluetoothのことを「BT」と記載する。
【0033】
コンロバーナ12は、調理対象(例えば、調理容器)を加熱するためのバーナである。コンロバーナ12には、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ12へのガスの供給量を調整するためのコンロ調整弁(図示省略)が設けられている。コンロバーナ12は、コンロバーナ12にガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。例えば、加熱調理器10は3個のコンロバーナ12を有する。
【0034】
操作部14は、コンロバーナ12の点火、消火及び加熱量の調整を行うための操作部である。表示部16は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部16は、いわゆるタッチパネル(即ち操作部14)として機能してもよい。BTI/F20は、外部装置(例えば、ユーザ端末100)とのBT方式に従った無線通信(以下では「BT通信」と記載)を実行するための通信I/Fである。
【0035】
制御部30は、CPU32と、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成されるメモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に記憶されているプログラム40に従って、加熱調理器10の各部(例えば12~20)の動作を制御する。例えば、CPU32は、プログラム40に従って、コンロバーナ12の加熱量及び加熱時間を制御し、自動調理を実行する。
【0036】
(ユーザ端末100の構成;
図2)
ユーザ端末100は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC等の可搬型の端末である。なお、変形例では、ユーザ端末100は、デスクトップPC等であってもよい。ユーザ端末100は、操作部114と、表示部116と、BTI/F120と、ネットワークI/F122と、制御部130と、を備える。操作部114は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部114を操作することによって、様々な指示をユーザ端末100に入力することができる。表示部116は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部116は、いわゆるタッチパネル(即ち操作部)として機能してもよい。BTI/F120は、加熱調理器10とのBT通信を実行するための通信I/Fである。ネットワークI/F122は、インターネット8を介した通信を実行するための通信I/Fであり、インターネット8に接続されている。ネットワークI/F122は、例えば、Wi-Fi(登録商標)方式に従った無線通信、セルラー方式(例えば3G、4G、5G等)に従った無線通信等を実行するための通信I/Fである。
【0037】
制御部130は、CPU132と、メモリ134と、を備える。CPU132は、メモリ134に記憶されているプログラム140、142に従って、ユーザ端末100の各部114~122の動作を制御する。OSプログラム140は、ユーザ端末100の基本的な処理を実行するためのプログラムである。アプリケーションプログラム142は、加熱調理器10のベンダによって提供されるアプリケーションプログラムである。以下では、アプリケーションプログラムのことを「アプリ」と記載する。ユーザ端末100は、アプリ142に従って、加熱調理器10とBT通信を実行するための無線接続を確立する。ユーザ端末100は、BT通信を利用して、加熱調理器10から加熱調理器10に関する情報(例えば、火力、調理時間)を受信して表示部116に表示する。また、ユーザ端末100は、BT通信を利用して、自動調理のための情報(例えば、後述する工程情報)を加熱調理器10に送信する。
【0038】
メモリ134は、複数個の調理情報144を記憶する。複数個の調理情報のそれぞれは、自動調理を示す。具体的には、複数個の調理情報144は、複数の料理について、当該料理を識別するための料理IDと、当該料理の料理名と、当該料理で利用される食材を示す食材情報と、当該料理の自動調理の工程を示す工程情報と、を含む。食材情報は、食材名と、食材の数量と、を含む。工程情報は、自動調理の複数の工程のそれぞれにおける火力及び時間を含む。
【0039】
複数個の調理情報144は、例えば、アプリ142のベンダによって提供されるサーバ(図示省略)からダウンロードされる。
【0040】
(サーバ200の構成;
図3)
サーバ200は、加熱調理器10のユーザに関する情報、及び、加熱調理器10の自動調理に関する情報を記憶するためのサーバである。サーバ200は、ネットワークI/F222、制御部230と、を備える。ネットワークI/F222は、インターネット8に接続されている。制御部230は、CPU232と、メモリ234と、を備える。CPU232は、メモリ234に記憶されているプログラム240に従って、サーバ200のネットワークI/F222等の動作を制御する。
【0041】
メモリ234は、さらに、ユーザテーブル250と、収集テーブル252と、を記憶する。ユーザテーブル250は、加熱調理器10を利用するユーザに関する情報を記憶するテーブル(即ちデータベース)である。ユーザテーブル250は、複数のユーザについて、当該ユーザを識別するユーザID(例えば「u01」)と、当該ユーザが住んでいる地域を示す地域情報(例えば「A市」)と、当該ユーザを含む家族に関する家族情報(例えばFI1)と、を対応付けて記憶する。地域情報は、例えば、ユーザが住む住居の所在地(例えば市町村)を含む。また、家族情報は、例えば、家族の人数、ユーザ及びその家族の年齢等を含む。
【0042】
ユーザテーブル250内の情報は、ユーザによって入力される。例えば、ユーザは、アプリ142をユーザ端末100にインストールする際に、ユーザID、地域情報及び家族情報をユーザ端末100に入力する。ユーザ端末100は、入力済みの各情報をサーバ200に送信する。サーバ200は、ユーザ端末100から受信した各情報をユーザテーブル250に記憶する。
【0043】
収集テーブル252は、自動調理に関する情報を収集して記憶するテーブルである。収集テーブル252は、加熱調理器10によって実行された複数の自動調理について、当該自動調理の料理を識別する料理IDと、当該自動調理の料理名と、当該自動調理で利用された食材の食材名と、当該自動調理で利用された食材の数量と、当該自動調理を実行したユーザの地域情報と、当該ユーザの家族情報と、当該自動調理が実行された日時を示す日時情報と、を対応付けて記憶する。
【0044】
(通信システム2によって実現される情報収集の処理;
図4)
図4を参照して、通信システム2によって実現される情報収集の処理について説明する。なお、以下では、各デバイスの各CPU(例えばユーザ端末100のCPU132等)が実行する処理について、理解の容易さの観点から、各CPUを主体として記載せずに、各デバイス(例えばユーザ端末100等)を主体として記載する。
【0045】
先ず、ユーザ「u01」は、T10において、自動調理を実行するために、ユーザ端末100の操作部114を操作する。
【0046】
ユーザ端末100は、T10において、ユーザ「u01」からの操作に応じて、アプリ142を起動し、T12において、メモリ134内の複数個の調理情報144によって示される複数の料理の中から、1個の料理を選択するための選択画面を表示部116に表示させる。選択画面は、複数の料理に対応する複数の料理名と、自動調理の開始の指示を受ける「開始」ボタンと、を含む。なお、ユーザ端末100は、選択画面内の複数の料理名のうちの特定の料理名が選択される場合に、選択済みの特定の料理名によって示される自動調理の内容(例えば、食材、工程)を表示部116に表示させる。
【0047】
例えば、サーバ200が複数個の調理情報144を記憶する比較例が想定される。この比較例では、ユーザ端末100は、サーバ200との通信を実行して、複数個の調理情報144を取得する。本実施例の構成によれば、ユーザ端末100は、サーバ200との通信を実行することなく、ユーザ端末100のメモリ134から複数個の調理情報144を取得することができる。複数個の調理情報144の取得を簡易に実現することができる。なお、変形例では、上記の比較例の構成を採用してもよい。
【0048】
また、一般的に、加熱調理器10のメモリ34は、ユーザ端末100のメモリ134と比較して、記憶容量が小さい。本実施例の構成によれば、比較的に記憶容量が大きいユーザ端末100のメモリ134に複数個の調理情報144を記憶することができる。
【0049】
本ケースでは、ユーザ「u01」は、「チキンカレー」の自動調理を望む。T14では、ユーザ「u01」は、操作部114を操作して、選択画面内の料理名「チキンカレー」を選択して、「開始」ボタンを選択する。
【0050】
ユーザ端末100は、T14において、料理名「チキンカレー」及び「開始」ボタンの選択を受けると、メモリ134内の複数個の調理情報144から料理名「チキンカレー」に対応する工程情報を取得する。そして、ユーザ端末100は、T16において、BTI/F120を介して、取得済みの工程情報を加熱調理器10に送信する。
【0051】
加熱調理器10は、T16において、ユーザ端末100から工程情報を受信すると、自動調理を開始することを案内する画面(図示省略)を表示部16に表示させる。これにより、ユーザ「u01」は、T20において、自動調理を開始するために、操作部14を操作して、コンロバーナ12を点火する。
【0052】
加熱調理器10は、T20において、ユーザ「u01」から点火の操作を受けると、T22において、T16で受信した工程情報に従って、コンロバーナ12の加熱量及び加熱時間を制御して、自動調理を実行する。
【0053】
また、ユーザ端末100は、T14において、料理名「チキンカレー」及び「開始」ボタンの選択を受けると、T30において、ネットワークI/F122を介して、収集テーブル252に記憶すべき情報を通知する情報通知をサーバ200に送信する。情報通知は、自動調理が実行された料理の料理名「チキンカレー」の料理ID「r001」と、料理名「チキンカレー」と、料理名「チキンカレー」の自動調理で利用される食材を示す食材情報と、ユーザID「u01」と、日時情報「2020.12.01」と、を含む。当該食材情報は、例えば、鶏もも肉「250g」、玉ねぎ「2個」等の情報を含む。なお、材料の数量は、1人分の数量でもよいし、人数分の合計量でもよい。日時情報「2020.12.01」は、例えば、現在日時であり、自動調理が実行された日時を示す。なお、日時情報「2020.12.01」は、日付だけでなく、時分を含んでもよい。
【0054】
本実施例では、ユーザ端末100は、「開始」ボタンの選択に応じて、情報通知をサーバ200に送信する。なお、変形例では、加熱調理器10は、T22の自動調理が終了すると、BTI/F20を介して、自動調理の終了を示す終了通知をユーザ端末100に送信してもよい。そして、ユーザ端末100は、終了通知の受信に応じて、情報通知をサーバ200に送信してもよい。また、他の変形例では、加熱調理器10は、点火の操作を受けると、BTI/F20を介して、自動調理が実行されたことを示す実行通知をユーザ端末100に送信してもよい。そして、ユーザ端末100は、実行通知の受信に応じて、情報通知をサーバ200に送信してもよい。
【0055】
サーバ200は、T30において、ネットワークI/F222を介して、ユーザ端末100から情報通知を受信すると、T40において、ユーザテーブル250から、情報通知内のユーザID「u01」に対応付けて記憶されている各情報、即ち、地域情報「A市」及び家族情報FI1を取得する。
【0056】
T42では、サーバ200は、情報通知内の各情報と、T40で取得した各情報と、を対応付けて、収集テーブル252に記憶する。これにより、ユーザ「u01」によって実行された自動調理「チキンカレー」に関する情報が収集される。例えば、収集テーブル252は、鶏もも肉の実際の消費量として、数量「250g」を記憶する。本ケースでは、ユーザ「u01」は、ユーザ端末100を操作して、食事人数を入力する。ユーザ端末100は、1人分の数量に入力済みの食事人数を乗算して、数量「250g」を算出する。この場合、サーバ200は、鶏もも肉の実際の消費量として、情報通知内の数量「250g」を推定する。なお、変形例では、情報通知内の数量「250g」が食事人数とは異なる2人分の合計量であってもよい。この場合、ユーザ「u01」の家族情報FI1によって示される家族の人数が4人であり、サーバ200は、鶏もも肉の実際の消費量として、数量「250g」×4/2=数量「500g」を推定してもよい。
【0057】
また、ユーザ「u02」は、ユーザ「u01」の自動調理と同じ日に、自動調理「鶏のから揚げ」を実行する。T54は、選択画面内の料理名「鶏のから揚げ」が選択される点を除いて、T14と同様である。なお、ユーザ「u02」についても、T10、T12、T16~T22と同様の処理が実行されるが、図示を省略する。
【0058】
T70~T82は、情報通知内の情報が異なる点、及び、ユーザテーブル250内のユーザID「u02」に対応付けて記憶されている情報が利用される点を除いて、T30~T42と同様である。
【0059】
また、ユーザ「u03」は、ユーザ「u01」の自動調理と同じ日に、自動調理「鶏肉のトマト煮」を実行する。T114は、選択画面内の料理名「鶏肉のトマト煮」が選択される点を除いて、T14と同様である。なお、ユーザ「u03」についても、T10、T12、T16~T22と同様の処理が実行されるが、図示を省略する。
【0060】
T130~T142は、情報通知内の情報が異なる点、及び、ユーザテーブル250内のユーザID「u03」に対応付けて記憶されている情報が利用される点を除いて、T30~T42と同様である。
【0061】
図4の情報収集の処理が実行されることにより、
図5に示すように、ユーザ「u01」~ユーザ「u03」について、自動調理で利用された食材の実際の消費状況に関する情報が収集される。特に、ユーザ「u01」~ユーザ「u03」は、同じ食材として鶏もも肉を利用している。なお、
図5の収集テーブル252では、料理IDが省略されている。
【0062】
(通信システム2によって実現される情報提供の処理;
図5)
図5を参照して、通信システム2によって実現される情報提供の処理について説明する。
図5は、
図4の続きである。
【0063】
販売店端末300は、販売店の従業員の操作に応じて、T200において、地域「A市」において消費された食材に関する情報を要求する地域情報要求をサーバ200に送信する。地域情報要求は、地域「A市」を示す地域情報「A市」と、情報の集計の期間を示す期間情報「2020.01.01~2020.12.30」と、を含む。地域情報「A市」及び期間情報「2020.01.01~2020.12.30」は、従業員によって販売店端末300に入力される。地域「A市」は、例えば、販売店端末300が設置されている販売店の所在地である。
【0064】
サーバ200は、T200において、ネットワークI/F222を介して、販売店端末300から地域情報要求を受信すると、T202において、地域情報要求に従って、収集テーブル252内の情報を集計する。具体的には、サーバ200は、収集テーブル252から、地域情報要求内の地域情報「A市」に対応付けて記憶されている情報を抽出する。サーバ200は、抽出済みの情報を、食材名と日時情報で分類する。そして、サーバ200は、特定の食材名について、同一の日付を示す日時情報に対応付けて記憶されている数量の合計量を、特定の食材名の同一の日付における消費量として算出する。例えば、
図5に示すように、収集テーブル252には、食材「鶏もも肉」について、地域情報「A市」に対応付けて数量「250g」及び数量「400g」を含む複数の数量が記憶されている。さらに、当該複数の数量は、同じ日付を示す日時情報「2020.12.01」に対応付けて記憶されている。従って、サーバ200は、数量「250g」及び数量「400g」を含む複数の数量の合計量を、食材「鶏もも肉」の同一の日付における消費量として算出する。サーバ200は、食材「鶏もも肉」以外の他の食材(例えば「玉ねぎ」)についても、同一の日付における消費量を算出する。そして、サーバ200は、収集テーブル252内の全ての食材のそれぞれについて、地域情報要求内の期間情報に亘って、同一の日付における消費量を算出する。
【0065】
T204では、サーバ200は、T202で集計された消費量の全てを示す集計データを販売店端末300に送信する。
【0066】
販売店端末300は、T204において、サーバ200から集計データを受信すると、T210において、集計データによって示される消費量の推移をグラフとして表示する。地域情報要求では、所定の地域「A市」が従業員によって指定される。そして、数量の集計では、所定の地域「A市」において消費された食材の数量が抽出され、他の地域(例えば「B市」)において消費された食材の数量が除外されている。従って、T210で表示されるグラフは、地域「A市」における特定の食材(例えば「鶏もも肉」)の消費量の推移を示す。従業員は、地域「A市」以外の他の地域(例えば「B市」)の特定の食材の実際の消費状況を除外して、地域「A市」における特定の食材の実際の消費状況のみを考慮して、例えば、地域「A市」における適切な販売量を予測することができる。
【0067】
また、販売店端末300は、販売店の従業員の操作に応じて、T220において、一週間のうちの各曜日において消費された食材に関する情報を要求する曜日情報要求をサーバ200に送信する。曜日情報要求は、期間情報「2020.01.01~2020.12.30」を含む。また、曜日情報要求は、地域情報「A市」を含まない。
【0068】
サーバ200は、T220において、ネットワークI/F222を介して、販売店端末300から曜日情報要求を受信すると、T222において、曜日情報要求に従って、収集テーブル252内の情報を集計する。具体的には、サーバ200は、収集テーブル252内の情報を食材名と日時情報で分類する。そして、サーバ200は、特定の食材名について、同一の曜日を示す日時情報に対応付けて記憶されている数量の合計量を、特定の食材名の同一の曜日における消費量として算出する。例えば、
図5に示すように、収集テーブル252には、食材「鶏もも肉」について、同じ曜日を示す日時情報「2020.12.01」に対応付けて数量「250g」、数量「400g」及び数量「300g」を含む複数の数量が記憶されている。当該複数の数量は、A市における消費量だけでなく、A市以外の他の市(例えば「B市」)における消費量も含む。サーバ200は、数量「250g」、数量「400g」及び数量「300g」を含む複数の数量の合計量を、食材「鶏もも肉」の同一の曜日における消費量として算出する。サーバ200は、食材「鶏もも肉」以外の他の食材(例えば「玉ねぎ」)についても、同一の曜日における消費量を算出する。そして、サーバ200は、収集テーブル252内の全ての食材名のそれぞれについて、曜日情報要求内の期間情報に亘って、同一の曜日における消費量を算出する。
【0069】
T224では、サーバ200は、T222で集計された消費量の全てを示す集計データを販売店端末300に送信する。
【0070】
販売店端末300は、T224において、サーバ200から集計データを受信すると、T230において、一週間の各曜日について、集計データによって示される消費量をグラフとして表示する。このような構成によれば、所定の曜日(例えば「月曜日」)における特定の食材の実際の消費状況を考慮して、例えば、所定の曜日における適切な販売量を予測することができる。なお、集計データによって示される消費量は、グラフではなく、例えば、テーブル等として表示されてもよい。
【0071】
また、サーバ200は、家族情報を利用して、収集テーブル252内の情報を分類し、例えば、家族構成、ユーザの年齢等について、特定の食材の消費量を算出することも可能である。
【0072】
(本実施例の効果)
本実施例の構成によれば、サーバ200は、2個以上のユーザ端末100のそれぞれから、自動調理が実行された料理に関する情報を含む情報通知を受信する(
図4のT30、T70、T130)。そして、サーバ200は、2個以上の加熱調理器10のそれぞれについて、当該加熱調理器10と無線接続されているユーザ端末100から受信した情報通知によって示される自動調理で利用された食材「鶏もも肉」の数量を収集テーブル252に記憶する(T42、T82、T142)。即ち、収集テーブル252内の2個以上の数量は、実際に実行された自動調理で利用された食材「鶏もも肉」の数量を示し、当該情報では、食材「鶏もも肉」の実際の消費状況が考慮され得る。販売店端末300は、サーバ200から収集テーブル252内の食材「鶏もも肉」の数量を集計した集計データを受信して、その集計結果を表示する。販売店は、販売店端末300を利用して、食材「鶏もも肉」の実際の消費状況を知ることができる。また、例えば、販売店は、食材「鶏もも肉」の実際の消費状況から適切な販売量を予測することができる。
【0073】
また、ユーザ端末100は、選択画面において、料理名「チキンカレー」が選択される場合(
図4のT14)に、料理名「チキンカレー」に対応する工程情報を加熱調理器10に送信するとともに(T16)、自動調理「チキンカレー」で利用された食材「鶏もも肉」の数量をサーバ200に送信する(T30)。このような構成によれば、サーバ200は、ユーザ端末100において選択された自動調理「チキンカレー」で利用された食材「鶏もも肉」の数量を収集することができる。
【0074】
(対応関係)
通信システム2が、「通信システム」の一例である。加熱調理器10及びユーザ端末100の組合せ、
図1に示す3個の組合せが、それぞれ、「調理装置」、「複数個の調理装置(2個以上の調理装置)」の一例である。加熱調理器10、コンロバーナ12が、それぞれ、「加熱調理器」、「加熱部」の一例である。ユーザ端末100、表示部116、ネットワークI/F122、メモリ134が、それぞれ、「端末装置」、「表示部」、「装置側通信インターフェース」、「メモリ」の一例である。サーバ200、ネットワークI/F222、収集テーブル252が、それぞれ、「サーバ」、「サーバ側通信インターフェース」、「データベース」の一例である。販売店端末300が、「出力装置」の一例である。
図4のT12の選択画面、T16の工程情報が、それぞれ、「選択画面」、「工程情報」の一例である。T30の情報通知が、「第1の通知」の一例である。収集テーブル252内の食材情報が、「第1種の食材情報」の一例である。
図5のT204の集計データが、「収集情報」の一例である。鶏もも肉が、「特定の食材」の一例である。領域「A市」、領域情報「A市」、領域「B市」、領域情報「B市」が、それぞれ、「第1の領域」、「第1の領域情報」、「第2の領域」、「第2の領域情報」の一例である。収集テーブル252内の日時情報が、「日時情報」の一例である。
図5のT220の曜日情報要求における所定の曜日が、「所定の期間」の一例である。
【0075】
図4のT22の処理を実行する制御部30が、「加熱制御部」の一例である。T30の処理を実行する制御部130が、「第1の通知送信部」の一例である。T30の処理を実行する制御部230、T42の処理を実行する制御部230が、それぞれ、「受信部」、「第1の記憶制御部」の一例である。
図5のT204及びT244の処理を実行する制御部230が、「収集情報送信部」の一例である。
【0076】
(第2実施例)
第2実施例では、サーバ200は、実際に実行された自動調理に関する情報に加えて、自動調理が実際に実行されることなく、自動調理の内容が閲覧されたことに関する情報も収集する。
【0077】
(通信システム2によって実現される情報収集及び情報提供の処理;
図6)
図6を参照して、本実施例における情報収集及び情報提供の処理について説明する。本実施例の収集テーブル252は、料理名等の各情報に対応付けて、さらに、実行フラグを記憶する(
図6参照)。なお、
図6の収集テーブル252では、料理IDが省略されている。実行フラグは、自動調理が実際に実行されたことに関する情報であることを示す「ON」と、自動調理の内容を示す情報が閲覧されたものの、自動調理が実行されていないことに関する情報であることを示す「OFF」と、のうちのいずれかの値を示す。
【0078】
図6の初期段階において、サーバ200は、
図4のT10~T142と同様に、3個のユーザ端末100のそれぞれから、情報通知を受信して、情報通知内の情報を収集テーブル252に記憶する。本実施例では、サーバ200は、情報通知内の情報を収集テーブル252に記憶する場合に、情報通知内の情報に対応付けて、さらに、実行フラグ「ON」を記憶する。
【0079】
T314では、ユーザ「u01」は、選択画面内の料理名「鶏のから揚げ」を選択するものの、選択画面内の「開始」ボタンを選択しない。別言すれば、ユーザ「u01」は、料理名「鶏のから揚げ」によって示される自動調理の内容を閲覧するものの、料理名「鶏のから揚げ」の自動調理を実行しない。この場合、ユーザ端末100は、料理名「鶏のから揚げ」に対応する工程情報を加熱調理器10に送信しない。
【0080】
T330では、ユーザ端末100は、ネットワークI/F122を介して、料理名「鶏のから揚げ」によって示される自動調理の内容が閲覧されたことを示す閲覧通知をサーバ200に送信する。閲覧通知は、閲覧済みの料理名「鶏のから揚げ」の料理ID「r002」と、料理名「鶏のから揚げ」と、料理名「鶏のから揚げ」の自動調理で利用される食材を示す食材情報と、ユーザID「u01」と、日時情報「2020.12.01」と、を含む。
【0081】
サーバ200は、T330において、ネットワークI/F222を介して、ユーザ端末100から閲覧通知を受信すると、T340において、
図4のT40と同様に、ユーザテーブル250から地域情報「A市」及び家族情報FI1を取得する。
【0082】
サーバ200は、T342において、閲覧通知内の各情報と、T40で取得した各情報と、実行フラグ「OFF」と、を対応付けて、収集テーブル252に記憶する。
図6の情報収集の処理が実行されることにより、
図6に示すように、ユーザ「u01」について、自動調理で利用された食材の実際の消費状況に関する情報に加えて、自動調理の内容が閲覧されたことに関する情報も収集される。なお、サーバ200が、ユーザ端末100から閲覧通知を受信するケース(即ち、自動調理の内容が閲覧されたたものの、自動調理が実行されなかったと判断されるケース)は、上記のケースに限らない。例えば、ユーザ端末100が、加熱調理器10に工程情報を送信したものの、加熱調理器10において点火操作が行われないケース、ユーザ端末100が、工程情報を加熱調理器10に送信したものの、加熱調理器10から自動調理の終了を示す通知を受信しないケース等であってもよい。
【0083】
T400は、
図5のT200と同様である。サーバ200は、T400において、ネットワークI/F222を介して、販売店端末300から地域情報要求を受信すると、T402において、地域情報要求に従って、収集テーブル252内の情報を集計する。本実施例の集計方法は、第1実施例の集計方法と以下の点で異なる。本実施例では、サーバ200は、特定の食材について、同一の日付を示す日時情報及び実行フラグ「ON」の双方に対応付けて記憶されている数量の合計量を第1の合計量として算出し、さらに、同一の日付を示す日時情報及び実行フラグ「OFF」の双方に対応付けて記憶されている数量の合計量を第2の合計量として算出する。そして、サーバ200は、第1の合計量に重みw1を乗算した値と、第2の合計量に重みw2を乗算した値と、の合計を特定の食材の同一の日付における消費量として算出する。ここで、重みw1は、例えば、「1.0」を示し、重みw2は、例えば、「0.5」を示す。上記の具体的な値は、一例に過ぎず、一般的に言えば、重みw2は、重みw1よりも小さい値である。
【0084】
例えば、
図6に示すように、収集テーブル252には、食材「鶏もも肉」について、地域情報「A市」に対応付けて数量「250g」、数量「400g」及び数量「400g」を含む複数の数量を記憶する。さらに、当該複数の数量は、同じ日付を示す日時情報「2020.12.01」に対応付けて記憶されている。また、数量「250g」及び数量「400g」は、実行フラグ「ON」に対応付けて記憶されており、もう一つの数量「400g」は、実行フラグ「OFF」に対応付けて記憶されている。従って、サーバ200は、数量「250g」及び数量「400g」を含む複数の数量の合計量を第1の合計量として算出し、もう一つの数量「400g」を含む複数の数量の合計量を第2の合計量として算出する。そして、以下の通りに、食材「鶏もも肉」の同一の日付における消費量を算出する。
食材「鶏もも肉」の消費量=w1×第1の合計量+w2×第2の合計量
【0085】
T404、T410は、集計データの内容が異なる点を除いて、
図5のT204、T210と同様である。
【0086】
(本実施例の効果)
自動調理の内容が閲覧されることは、加熱調理器10のユーザが自動調理で利用される食材「鶏もも肉」を将来に購入する可能性が高いことを示す。本実施例の構成によれば、収集テーブル252内の情報及び収集テーブル252内の情報から集計される集計データにおいて、食材の実際の消費状況だけでなく、ユーザの将来の行動も考慮することができる。
【0087】
また、重みw1、w2が利用されず、実行フラグ「ON」に対応付けて記憶されている数量と実行フラグ「OFF」に対応付けて記憶されている数量が同等の重みで合計される比較例が想定される。この比較例では、閲覧されたに過ぎない食材と、実際に利用された食材と、を同等に評価することとなる。即ち、閲覧されたに過ぎない食材というユーザの将来の行動に関する情報を過大評価する可能性がある。これに対して、本実施例の構成では、閲覧されたに過ぎない食材の数量の合計である第2の合計量に小さい重みw2を乗算して、第2の合計量の評価を第1の合計量の評価よりも低下させる。これにより、ユーザの将来の行動に関する情報を過大評価することを抑制することができる。なお、変形例では、上記の比較例の構成を採用してもよい。
【0088】
(対応関係)
ユーザ「u01」が利用する加熱調理器10とユーザ端末100の組み合わせが、「1個以上の調理装置」の一例である。
図6のT330の閲覧通知が、「第2の通知」の一例である。
図6の収集テーブル252において実行フラグ「ON」に対応付けて記憶されている食材情報、実行フラグ「OFF」に対応付けて記憶されている食材情報が、それぞれ、「第1種の食材情報」、「第2種の食材情報」の一例である。重みw1、重みw2が、それぞれ、「第1の重み」、「第2の重み」の一例である。
【0089】
(第3実施例)
(通信システム4の構成;
図7)
第3実施例の通信システム4は、複数個のユーザ端末100を備えない点を除いて、第1実施例の通信システム2と同様である。本実施例の複数個の加熱調理器500のそれぞれは、インターネット8に接続されており、インターネット8を介して、サーバ200と通信可能である。
【0090】
(加熱調理器500の構成;
図8)
本実施例の加熱調理器500は、BTI/F20に代えて、ネットワークI/F22を備える点、及び、メモリ34が複数個の調理情報144を記憶する点を除いて、第1実施例の加熱調理器10と同様である。ネットワークI/F22は、インターネット8に接続されている。
【0091】
本実施例の加熱調理器500は、メモリ34内の複数個の調理情報144を利用して選択画面(
図4のT12参照)を表示し、メモリ34内の複数個の調理情報144内の工程情報に従って、自動調理を実行する。さらに、加熱調理器500は、選択画面において「開始」ボタンが選択される場合に、ネットワークI/F22を介して、情報通知をサーバ200に送信する。
【0092】
(本実施例の効果)
本実施例でも、第1実施例と同様に、サーバ200は、実際に実行された自動調理で利用された食材の数量を収集し、収集テーブル252に記憶することができる。また、本実施例では、複数個の調理情報144を記憶するメモリ34を、加熱調理器500とは別体に設けなくてもよい。通信システム4の構成を簡易に実現することができる。
【0093】
(対応関係)
通信システム4が、「通信システム」の一例である。加熱調理器500単体、
図7に示す3個の加熱調理器500が、それぞれ、「調理装置」、「複数個の調理装置(2個以上の調理装置)」の一例である。ネットワークI/F22、メモリ34が、それぞれ、「装置側通信インターフェース」、「メモリ」の一例である。情報通知をサーバ200に送信する加熱調理器500の制御部30が、「第1の通知送信部」の一例である。
【0094】
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の各実施例の変形例を以下に列挙する。
【0095】
(変形例1)「加熱部」は、ガス燃焼式のコンロバーナ12に限らず、例えば、IH調理器の加熱コイル、電気オーブンのヒータ等であってもよい。
【0096】
(変形例2)「収集結果を出力」することは、グラフの表示(
図5のT210)に限らず、例えば、集計データによって示される値の音声出力、集計データによって示される値をプリンタに印刷させること等であってもよい。
【0097】
(変形例3)
図4のT30の情報通知は、食材情報を含まなくてもよい。本変形例では、サーバ200は、料理IDに対応付けて食材情報をメモリ234に記憶していてもよい。そして、サーバ200は、ユーザ端末100から情報通知を受信する場合に、メモリ234から情報通知内の料理IDに対応付けて記憶されている食材情報を取得してもよい。本変形例では、食材情報を含まない情報通知が、「第1の通知」の一例である。
【0098】
(変形例4)「食材情報」によって示される特定の食材の数量の単位は、重さを表す単位(例えばグラム)に限らず、個数を表す単位、容量を表す単位(例えばミリリットル)等であってもよい。
【0099】
(変形例5)販売店端末300は、集計データに代えて、サーバ200から収集テーブル252内の情報を集計することなく受信してもよい。本変形例では、収集テーブル252内の情報が、「収集情報」の一例である。
【0100】
(変形例6)「第1の領域情報」及び「第2の領域情報」は、ユーザによって入力される情報に限らず、例えば、ユーザ端末100のGPSセンサの測定値であってもよい。
【0101】
(変形例7)収集テーブル252は、地域情報を記憶しなくてもよい。本変形例では、「第1の領域情報」及び「第2の領域情報」を省略可能である。
【0102】
(変形例8)「所定の期間」は、所定の曜日に限らず、所定の月(例えば1月)、所定の季節(例えば、春)、所定の時間帯(例えば午前)等であってもよい。
【0103】
(変形例9)収集テーブル252は、日時情報を記憶しなくてもよい。本変形例では、「日時情報」を省略可能である。
【0104】
(変形例10)
図5の情報提供の処理は、実行されなくてもよい。本変形例では、例えば、収集テーブル252内の数量を集計したレポートを作成して、販売店に提供する。本変形例では、「出力装置」を省略可能である。
【0105】
(変形例11)
図3等の収集テーブル252は、地域情報及び家族情報を記憶しなくてもよい。例えば、収集テーブル252は、ユーザIDを記憶してもよい。サーバ200は、販売店端末300から地域情報要求を受信すると、ユーザテーブル250から地域情報要求に含まれる地域情報(例えば「A市」)に対応付けて記憶されているユーザIDを特定してもよい。そして、サーバ200は、特定済みのユーザIDを利用して、収集テーブル252から情報を抽出してもよい。
【0106】
(変形例12)
図3等の収集テーブル252は、食材の数量を示す情報を記憶しなくてもよい。本変形例では、サーバ200は、販売店端末300から地域情報要求を受信すると、同一の日付を示す日時情報に対応付けて記憶されている食材名「鶏もも肉」の個数を算出してもよい。そして、サーバ200は、算出済みの個数から特定の食材「鶏もも肉」の同一の日付における消費量を推定してもよい。本変形例では、「第1種の食材情報」は、食材名を含み、食材の数量を示す情報を含まなくてもよい。
【0107】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0108】
2、4 :通信システム
8 :インターネット
10、500 :加熱調理器
12 :コンロバーナ
14 :操作部
16 :表示部
20 :BTI/F
22 :ネットワークI/F
30 :制御部
32 :CPU
34 :メモリ
40 :プログラム
100 :ユーザ端末
114 :操作部
116 :表示部
120 :BTI/F
122 :ネットワークI/F
130 :制御部
132 :CPU
134 :メモリ
140 :OSプログラム
142 :アプリ
144 :調理情報
200 :サーバ
222 :ネットワークI/F
230 :制御部
232 :CPU
234 :メモリ
240 :プログラム
250 :ユーザテーブル
252 :収集テーブル
300 :販売店端末
FI1 :家族情報
w1、w2 :重み