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特許7510953医療処置中に廃棄物を収集するための廃棄物収集カート
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】医療処置中に廃棄物を収集するための廃棄物収集カート
(51)【国際特許分類】
   A61B 50/13 20160101AFI20240627BHJP
   A61B 50/36 20160101ALI20240627BHJP
【FI】
A61B50/13
A61B50/36
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021560744
(86)(22)【出願日】2020-04-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-17
(86)【国際出願番号】 US2020027850
(87)【国際公開番号】W WO2020210763
(87)【国際公開日】2020-10-15
【審査請求日】2023-03-08
(31)【優先権主張番号】62/833,399
(32)【優先日】2019-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/849,548
(32)【優先日】2019-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506410062
【氏名又は名称】ストライカー・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【弁理士】
【氏名又は名称】網屋 美湖
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【弁理士】
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】ゾリンジャー,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】フーア,ジェイコブ・シー.
(72)【発明者】
【氏名】ガムヘワーゲ,チャマラ・エル.
(72)【発明者】
【氏名】マクラクラン,ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ラデューク,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ウォレス,レイチェル
(72)【発明者】
【氏名】ハモンド,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】エリスマン,フェルナンド
(72)【発明者】
【氏名】メイソン,ブルック
(72)【発明者】
【氏名】ニードラー,ノア
(72)【発明者】
【氏名】ピーターソン,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ロイ,ケイトリン
(72)【発明者】
【氏名】ウェストファル,グラント
【審査官】羽月 竜治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0235583(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0185111(US,A1)
【文献】国際公開第2014/066337(WO,A2)
【文献】国際公開第2017/070570(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/103842(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0258547(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2003/0164600(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃棄物質を収集する廃棄物収集カート組立体であって
療処置中に発生し得る前記廃棄物質を収集するため廃棄物容器と、
前記廃棄物容器に連結され、マニホルド本体を受容するための開口部を画定する内部表面を有するマニホルド受容部と、
前記廃棄物質を、引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように、前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記廃棄物容器、前記真空源、および前記マニホルド受容部に連結された筐体であって、前記筐体が、前記マニホルド受容部に隣接する第1の側面と、前記第1の側面の反対側の第2の側面と、前記廃棄物収集カート組立体が配置され床面に対して平行の向きになる作業面を有する上部と、を有し、前記作業面が、前記マニホルド受容部の上方に配置されており、前記上部が、前記作業面を少なくとも部分的に囲む側壁を含む、筐体と、
前記筐体に連結され、前記作業面を照らすように構成されている、光源組立体と、を含
前記側壁が、前記光源組立体から投光された光が前記側壁を通して前記作業面を照らすように、前記光源組立体と前記作業面との間に配置されている、廃棄物収集カート組立体。
【請求項2】
前記光源組立体が、前記マニホルド受容部の上方に配置されている、請求項1に記載の廃棄物収集カート組立体。
【請求項3】
前記前部上に配置された制御パネルをさらに備え、前記作業面が、前記制御パネルの上方に配置されている、請求項2に記載の廃棄物収集カート組立体。
【請求項4】
前記光源組立体が、少なくとも部分的に前記作業面を囲んで前記作業面に沿って配置されている光源のアレイを含む、請求項に記載の廃棄物収集カート組立体。
【請求項5】
前記光源組立体は、前記作業面を照らすために、前記筐体の前部から離れる方向に後方へ照明光を投光するように向けられている、請求項1から4のいずれか一つに記載の廃棄物収集カート組立体。
【請求項6】
前記側壁が、前記作業面の上方に配置され、前記側壁および作業面が、集合的に凹部を画定する、請求項1から4のいずれか一つに記載の廃棄物収集カート組立体。
【請求項7】
前記筐体が、内部を画定し、前記光源組立体が、前記内部に配置されている、請求項1から4のいずれか一つに記載の廃棄物収集カート組立体。
【請求項8】
前記光源組立体が、前記筐体の上面の下方に配置されており、前記側壁に隣接する、請求項に記載の廃棄物収集カート組立体。
【請求項9】
前記側壁が、少なくとも部分的に透明な材料を含む、請求項からのいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
【請求項10】
前記作業面および前記側壁が、集合的に一体構造を形成する、請求項からのいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
【請求項11】
前記側壁が、外側壁面および内側壁面であって、それらの間に第1の厚さを画定する外側壁面および内側壁面を有し、前記筐体が、前記作業面に対向する内側面を有し、それらの間に第2の厚さを画定し、前記第2の厚さが、前記第1の厚さよりも厚い、請求項10に記載の廃棄物収集カート組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年4月12日および2019年5月17日にそれぞれ出願された、米国仮特許出願第62/833,399号および62/849,548号のそれぞれの優先権および利益を主張し、その各々の内容の全ては参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
廃棄物収集カートは、医療処置中に発生する廃棄物質を収集するために、医療施設で使用されることでよく知られている。廃棄物収集カートは、真空源に接続された1つまたは複数の廃棄物容器を備える。廃棄物容器から延出する1つまたは複数の吸引管路が、廃棄物質が収集されることになる現場近傍に配置される。真空源の運転中、廃棄物質は、吸引管路を通って廃棄物容器内へと引き込まれる。
【0003】
廃棄物収集カートは、固体要素の大きなかけらを捕捉するフィルタ要素を有するマニホルドを備え得る。これらの固体は、そうしないと、潜在的に廃棄物収集カートの下流側構成要素を詰まらせ得る。大腸内視鏡検査などの一部の医療処置では、医療処置中に患者から1つまたは複数の標本を収集することが所望される。標本を収集するために、着脱可能な標本捕捉器が、廃棄物収集カートの上流側に位置決めされるように、吸引管路およびマニホルドに直列に配置される。標本は、運転中、標本捕捉器で捕捉される。
【0004】
廃棄物収集カートは、一般に、医療施設全体にわたって移動するために可搬型である。廃棄物容器が満杯になったとき、または満杯になる前に空の廃棄物容器が必要とされる場合、廃棄物収集カートは、ドッキングステーションに移動され、空にされ、洗浄される。廃棄物収集カートがドッキングステーションにドッキングすると、空にすることが開始する。空にされると、廃棄物容器は、洗浄システムによって、界面活性剤を使用して洗浄され、洗い流される。
【0005】
多くの場合、標本収集を含む医療処置は、低照明環境の処置室内で遂行され、試料および医療処置中に使用されるいくつかの付随する機器の視界は、良好に照明されない。そのような環境では、医療用関係者は、標本に十分な照明を提供するために懐中電灯を使用することがある。
【0006】
上述の問題のうちの1つまたは複数を克服できる廃棄物収集カートが、当技術分野において求められている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】マニホルドを有する廃棄物収集カート組立体の斜視図である。
図2】多様な構成要素を取り外した廃棄物収集カート組立体の斜視図である。
図3】マニホルドを有する廃棄物収集カート組立体の正面図である。
図4図3の線分4-4に沿って採られた廃棄物収集カート組立体の断面図である。
図5A】廃棄物収集カート組立体の筐体の上部を示す、図3の線分4-4に沿って採られた廃棄物収集カート組立体の別の断面図である。
図5B】筐体の上部が筐体残部から分解された、廃棄物収集カート組立体の斜視図である。
図6A】標本捕捉器がマニホルド本体内に受容され、標本容器内が廃棄物収集カート組立体の筐体の上部の作業面に配置された、マニホルドを有する廃棄物収集カート組立体の斜視図である。
図6B】標本捕捉器がマニホルド本体から取り外され、標本容器上に配置された、廃棄物収集カート組立体の斜視図である。
図7図3の線分7-7に沿って採られた廃棄物収集カート組立体およびマニホルドの断面図である。
図8】捕捉器照明組立体を示している、図3の線分7-7に沿って採られた廃棄物収集カート組立体およびマニホルドの別の断面図である。
図9】マニホルドの標本捕捉器を照らしている捕捉器照明組立体を示している、図3の線分7-7に沿って採られた廃棄物収集カート組立体の別の断面図である。
図10】廃棄物収集カート組立体の筐体の上部の斜視図である。
図11図10の線分11-11に沿って採られた廃棄物収集カート組立体の断面図である。
図12】煙排気システムおよび廃棄物収集カート組立体の部分的分解図である。
図13】廃棄物収集カート組立体に連結された煙排気システムの斜視図である。
図14】医療処置に使用される廃棄物収集カート組立体の一構成の平面図である。
図15】ドッキングステーションに連結された廃棄物収集カート組立体の斜視図である。
図16】廃棄物収集カート組立体の斜視図である。
図17】筐体の前部が筐体残部から分解された、廃棄物収集カート組立体の部分的斜視図である。
図18】廃棄物収集カート組立体の廃棄物容器および廃棄物収集カート組立体の光源アレイの立面図である。
図19】廃棄物収集カート組立体に固定された医療用モジュールの部分的斜視図である。
図20】医療用モジュール、キャリア組立体、および廃棄物収集カート組立体の部分的分解斜視図である。
図21】第1の位置にあるアクチュエータを有するキャリア組立体の平面図である。
図22】第2の位置にあるアクチュエータを有するキャリア組立体の平面図である。
図23】廃棄物収集カート組立体の洗浄システムの概略図である。
図24】廃棄物収集カート組立体の洗浄システムの部分的斜視図である。
図25図6Bの線分25-25に沿って採られた廃棄物収集カート組立体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照すると、いくつかの図全体にわたって、同様の構造を指定するために同様の数字が使用されており、医療処置および/または外科的処置中に使用される廃棄物質を収集するための廃棄物収集カート組立体は、全体的に、図1の30で示されている。廃棄物収集カート組立体30は、病院などの医療施設で遂行される医療処置(たとえば、外科的処置)中に発生した廃棄物質を収集する。廃棄物質は、体液、煙、身体組織、潅注液、および/または多様な医療処置中に発生し得る他の物質を含み得る。多くの場合、医療処置は、解剖学的部位を潅注するための、大量の生理食塩水および/または他の潅注液を必要とする。結果として、廃棄物収集カート組立体30は、より大量の廃棄物質を取扱うことができる。廃棄物収集カート組立体30は、事後に放出する廃棄物質を収集する。いくつかの構成では、本明細書で説明される廃棄物収集装置は、カートではなく、静的な構成要素であり得る。
【0009】
使用中、廃棄物収集カート組立体30は、廃棄物質を収集し、ユーザが廃棄物質の抜き取りおよび廃棄物質の処理の準備ができるまで、廃棄物質を内部に貯蔵する。示されている構成では、廃棄物収集カート組立体30は、1日の間にまたは数日にわたって、廃棄物質の抜き取りを必要とせずに、一連の異なる医療処置からの廃棄物質を貯蔵することができる。
【0010】
図2および図3を参照すると、廃棄物収集カート組立体30は、医療施設内の床面に沿って廃棄物収集カート組立体30を移動させるための基体部32およびホイール34を含み得る。廃棄物収集カート組立体30は、基体部32から上方へ延出するフレームまたはシャシ(chassis)36をさらに含み得る。ある構成では、シャシ36は、金属を含む。他の構成では、シャシ36は、廃棄物収集カート組立体30に剛性を提供するように構成された別の材料を含む。廃棄物収集カート組立体30は、内部を画定する筐体(housing)38(図3)を含み、以下でさらに詳細に説明される。筐体38は、高分子材料を含み得る。より具体的には、筐体38は、樹脂材料を含む。筐体38は、筐体38を強化するためにガラスが充填されたナイロン材料をさらに含み得る。廃棄物収集カート組立体30は、使用中、廃棄物質を収集し、一時的に貯蔵するために、廃棄物容器40をさらに含む。廃棄物容器40は、少なくとも部分的に筐体38の内部に配置され、シャシ36に連結されている。廃棄物容器40が廃棄物質を収容することに適する形状をとり得ることが意図されている。廃棄物容器は、図に示したように単一の小型缶を含み得る。廃棄物容器40は、ガラス、好適な樹脂材料、または他の材料から形成され得る。
【0011】
真空源42は、基体部32上に支持され、シャシ36に連結され、1つまたは複数の真空管路44(図4に概略的に示されている)を介して、廃棄物容器40による吸引を引き寄せるように構成され得る。真空源42は、図2で示したもののような、真空ポンプ46(図2に概略的に示されている)を含み得る。真空源42は、基体部32上に支持されている真空調整器48(図4に概略的に示されている)を含み、真空ポンプ46および廃棄物容器40と流体連通するように構成され得る。真空調整器48は、廃棄物容器40の真空ポンプ46によって引き寄せられる吸引レベルを調整するように構成されている。廃棄物収集カート組立体30のいくつかのサブシステムの好適な構造および動作は、本願の権利者が所有する、2005年8月4日に公開された米国特許出願公開第2005/0171495号、2007年6月21日に公開された国際公開第2007/070570号、2014年5月1日に公開された国際公開第2014/066337号、および2017年6月29日に公開された国際公開第2017/112684号に記載されており、その内容の全ては参照により本明細書に組み込まれる。
【0012】
他の構成では、真空源42は、廃棄物容器40による吸引を引き寄せるために、廃棄物収集カート組立体30に取り外し可能に連結され得る別個のユニットであり得る。そのような廃棄物収集カート組立体30の好適な構造および動作は、本願の権利者が所有する2018年10月23日に付与された米国特許第10,105,470号に記載されており、その内容の全ては参照により本明細書に組み込まれる。
【0013】
図6A図6Bおよび図16を参照すると、廃棄物収集カート組立体30は、廃棄物容器40(図2で示されている)に連結され、基体部32の上方で支持されている、マニホルド受容部50を含む。マニホルド受容部50は、開口部54(図16)を画定する内部表面52を有し、マニホルド56の少なくとも一部分を取り外し可能に受容する。マニホルド受容部50は、マニホルド56がマニホルド受容部50の開口部54に受容されるとき、マニホルド56と廃棄物容器40との間の流体連通を支援するように構成されている。
【0014】
図示されている構成では、マニホルド56は、マニホルド本体58、およびマニホルド本体58内に取り外し可能に受容される、医療処置中に患者から標本(たとえば、生体試料)を収集するための、標本捕捉器60を有する。標本は、医療処置中に取得される組織試料、流体試料、または他の任意の生体試料であり得る。マニホルド本体58は、マニホルド受容部50の開口部54内に少なくとも部分的に受容されるように構成されている。マニホルド本体58は、標本捕捉器60の上方に延出する入口嵌合部62を有し得る。入口嵌合部62は、吸引管路64と連結されるように構成されている。医療処置中、吸引管路64は、処置現場近傍の、内視鏡などのエンドエフェクタから、マニホルド56およびマニホルド受容部50を介して、最終的に廃棄物容器40への流体連通を支援する。標本捕捉器60がマニホルド本体58に連結しているとき、標本捕捉器60は、廃棄物質が廃棄物容器40内に引き寄せられている間に、廃棄物質から標本を収集するように構成されている。マニホルド56の入口嵌合部62に連結されている、吸引管路64の独特の構成の1つの利点は、標本捕捉器60が、吸引管路64をマニホルド56から接続を断つことなく、マニホルド本体58から取り外され得ることである。マニホルド56の好適な構造および動作は、本願の権利者が所有する2018年4月17日に付与された米国特許第9,943,291号に記載されており、その内容の全ては参照により本明細書に組み込まれる。
【0015】
図3図10、および図14を参照すると、筐体38は、マニホルド受容部50に隣接する前部66(図3を参照のこと)と、前部66の反対側の後部68(図10を参照のこと)と、を含む。筐体38の前および後部66、68の各々は、単一のまたは複数のパネルを含み得る。言い換えれば、筐体38の前および後部66、68は、単一の一体化された構成要素または複数の構成要素を含み得る。筐体38の前部66は、外側表面を有する。前部の外側表面は、一般に、医療処置中、患者に面するように適合され得る(図14を参照のこと)。筐体38の前部66は、ユーザが廃棄物容器40を視認できるようにする窓69を有し得る。廃棄物容器40がガラスなどの透明な材料を含む場合、ユーザは、廃棄物容器40の中の廃棄物質を、窓69を介して見ることができる。廃棄物容器40が、透明または半透明の材料を含む場合、ユーザは、廃棄物容器40内の廃棄物質のレベルを見ることができる。図3で図示されている構成では、窓69は、全体的が、筐体38の前部66の中心に(左右に)示されている。しかしながら、窓69は、図3で視認されるような窓69の位置の左または右に配置されるように、中央から外れて配置され得ることが意図されている。
【0016】
図17および図18を参照すると、廃棄物収集カート組立体30は、ユーザが廃棄物容器40内の廃棄物質のレベルを観察するのを支援するために、内部を照らすように構成され得る。ある構成では、廃棄物収集カート組立体30は、シャシ36に連結された光源アレイ150を含み、廃棄物容器40上に照明光を投光するように構成されている。いくつかの構成では、光源アレイ150は、廃棄物容器40が半透明または透明な材料を含む場合、廃棄物容器40内に照明光を投光するために、廃棄物容器40に連結され得る。ある構成では、投光される照明光は、低強度の照明光である。光源アレイ150は、廃棄物容器40を照らすために複数の光源を含み得る。しかしながら、光源アレイ150が代わりに廃棄物容器40を照らすための単一の光源を含み得ることが、さらに意図されている。光源アレイ150は、発光ダイオード、豆電球、電灯、または可視光を発光するように構成された別の同様のデバイスから選択された1つまたは複数の光源を含み得る。図示されている構成では、光源アレイ150は、筐体38の前部66離れる方向に照明光を投光するように構成されている。光源アレイ150が、廃棄物容器40に対して他の部位に配置され得ることが意図されている、光源アレイ150は、異なる方向で廃棄物容器40上にまたは内に、照明光を投光し得る。光源アレイ150の提供は、懐中電灯などの外部照明の必要性を低減する。
【0017】
上述したように、マニホルド56が、マニホルド受容部50によって受容される。したがって、筐体38の前部66が医療処置中(図14に示している)に患者に向くように、廃棄物収集カート組立体30を配置し、患者からマニホルド56への吸引管路64により直線的なルートを提供し、マニホルド56のユーザへのより大きなアクセスを提供することが、有益である。すなわち、筐体38の後部68は、処置室の外壁に向き得、筐体38の前部66は、処置室の内部の方向へ向き得る。廃棄物容器40を照らすための光源アレイ150を含む廃棄物収集カート組立体30の構成では、光源アレイは、筐体38の前部66に向かって投光されている照明光を軽減する、それゆえ、医療処置中に処置室で患者/処置現場に向かって投光されている照明光を軽減する方向に、照明光を投光するように構成され得る。筐体38の前部66の外部面は、必ずしも医療処置中に患者に向く必要がないことが意図されている。
【0018】
図10を参照すると、筐体38の後部68は、筐体38の前部66から離れる方向に向いた外部面を有する。筐体38の後部68は、使用場所間の、および使用場所とドッキングステーションとの間の廃棄物収集カート組立体30の移動を支援するハンドル70を含み得る(以下でより詳細に説明する)。したがって、ユーザは、廃棄物収集カート組立体30を、医療施設全体にわたって種々の場所で遂行される医療処置中に発生する廃棄物質を収集するために、医療施設を巡って移動させ得る。図10に図示されている構成では、ハンドル70は、筐体38の後部68と一体化されている。しかしながら、ハンドル70は、その代わりに、筐体38の後部68に連結された別個の構成要素であり得ることが意図されている。
【0019】
ハンドル70は、筐体38の後部68の外部面から離れる方向に突出おり、筐体38の後部68から間隔を空けられている把持部72を有する。ハンドル70の把持部72および筐体38の後部68の外部面は、ユーザの手の配置を収容するための空隙をそれらの間に集合的に画定する。
【0020】
図6Aおよび図6Bを参照すると、筐体38は、筐体38の前および後部66、68間に配置された上部74を含む。筐体38は、筐体38の前および後部66、68間および筐体38の上部74の下方に、配置された側面部75a(図6Aを参照のこと)、側面部75b(図10を参照のこと)をさらに含む。筐体38の上部74は、多様な医療用器具および機器を支持するための作業面76を有する。ある構成では、作業面76は、取得された標本を標本捕捉器60内に収集するための、標本容器78(たとえば、ホルマリン広口瓶)を支持するように構成されている。標本容器78は、標本捕捉器60よりも好適な標本輸送用の筐体を提供し得る。作業面76は、標本を標本捕捉器60から標本容器78に移送する間の接近性を容易にするために、マニホルド受容部50の上方に配置される。以下でより詳細に説明されることになるように、作業面76は、一般に、平坦であり、床面に平行であり得る。言い換えれば、作業面76は、一般に、平坦であり、静止中、重力に対して水平になるように構成される。さらに、作業面76は、筐体38の上部74内に設定され得る。ある構成では、作業面76は、少なくとも100平方インチの表面積を有する。別の構成では、作業面76は、少なくとも150平方インチの表面積を有する。表面積が100平方インチ未満であり得ることが意図されている。
【0021】
廃棄物収集カート組立体30は、従来の廃棄物収集カート組立体より短く、よりより小さい設置面積を有し得る。多くの構成では、廃棄物収集カート組立体30の最大高さは、ユーザが作業面76上に配置された器具および機器と対話するために、作業面76を快適な床面上方の高さに維持するように選択される。より具体的には、廃棄物収集カート組立体30は、ホイール34の底部と筐体38の上部74の上部との間で定義される最高の高さを有する。ある構成では、最高の高さは、45インチを超えない。別の構成では、最高の高さは、42.5インチを超えない。さらに別の構成では、最高の高さは、40インチを超えない。上の構成では、作業面76は、筐体38の上部74内に0.25インチ~3.0インチで設定され、その結果、作業面とホイール34との間の高さが廃棄物収集カート組立体30の最高の高さより0.25インチ~3.0インチ低く設定され得る。作業面76は、筐体38の上部74内に3.0インチよりも大きい値で設定され得ることが意図されている。作業面76は、筐体38の上部74内に0.25インチ未満の値で設定され得ることが意図されている。
【0022】
より小さい設置面積は、廃棄物収集カート組立体30が医療施設のより小さな部屋内に適合することを可能にする。廃棄物収集カート組立体30の設置面積は、廃棄物収集カート組立体30の幅および奥行によって画定される。廃棄物収集カート組立体30は、筐体38の前および後部66、68間で画定される最大奥行を有する。ある構成では、最大奥行は、24インチを超えない。別の構成では、最大奥行は、23インチを超えない。さらに別の構成では、最大奥行は、22インチを超えない。廃棄物収集カート組立体は、筐体38の側面部75a、75b間で画定される最大幅を有する。ある構成では、最大幅は、19インチを超えない。別の構成では、最大幅は、18インチを超えない。さらに別の構成では、最大幅は、17インチを超えない。
【0023】
筐体38は、筐体38の前、後、および上部66、68、74のうちの1つまたは複数によって形成される、1つまたは複数の側面ハンドル80を含み得る。側面ハンドル80は、廃棄物収集カート組立体30の床面上での横方向への移動を支援するために使用され得る。側面ハンドル80は、筐体38の後部68が壁と隣接している場合、または廃棄物収集カート組立体30を横方向に移動させるために、処置室の壁から離れる方向に廃棄物収集カート組立体30を引っ張るなど、廃棄物収集カート組立体30の位置を床面上で横方向にわずかに調整することに好適であり得る。
【0024】
図4を参照すると、廃棄物収集カート組立体30によって収集されている廃棄物質の概略図が示されている。廃棄物容器40は、廃棄物質を保持するための廃棄物チャンバ82を画定する。廃棄物容器40は、廃棄物チャンバを閉鎖するためのキャップ84を含む。吸引管路64およびマニホルド56を介して、廃棄物質を処置現場から、廃棄物容器40内に引き寄せるために、廃棄物容器40内に真空源42から真空が引かれる。
【0025】
廃棄物収集カート組立体30は、カート制御装置86(図2および図4に概略的に示されている)を含む。カート制御装置86は、廃棄物収集カート組立体30のある一定の特徴を操作するために、各々が1つまたは複数のマイクロプロセッサ、プロセッサ、チップ上システムなどを含む複数の副制御装置を含み得る。副制御装置は通信バスに沿って、または他の従来の方法によって、カート制御装置と通信し得る。以下でさらに詳細に説明される搭載型制御パネル88は、カート制御装置86への信号を生成し、カート制御装置86からの信号を受信するように構成されており、ユーザが真空源42および廃棄物収集カート組立体30の他のシステムを選択的に操作することを可能にする。
【0026】
ある構成では、カート制御装置86は、真空調整器48への信号を生成し、真空調整器48を操作し、廃棄物容器40内の真空レベルを調整するように構成されている。別の構成では、カート制御装置86は、真空ポンプ46に直接信号を生成し、真空ポンプ46を操作し、廃棄物容器40内の真空レベルを調整するように構成されている。
【0027】
図6A図6Bに図示されている構成では、制御パネル88は、マニホルド受容部50に隣接する筐体38の前部66に連結されている。マニホルド受容部50への制御パネル88の近接は、ユーザに、制御パネル88を介した真空源42および標本捕捉器60の両方の操作のために、有益な接近性を提供する。制御パネル88は、ユーザが廃棄物容器40内の所望の真空レベルを確立することを可能にするために、カート制御装置86と通信する、1つまたは複数のノブ88a、ダイアル、タッチスクリーン入力部88bなどを含み得る。制御パネル88は、ユーザに、廃棄物容器40の吸引レベルに関するデータを表示するようにさらに構成され得る。廃棄物容器40内の真空レベルを制御する廃棄物収集カート組立体30の好適な操作は、本願の権利者が所有する2009年11月24日に付与された米国特許第7,621,898号に記載されており、その内容の全ては参照により本明細書に組み込まれる。
【0028】
図6A図6Bおよび図8を参照すると、筐体38およびマニホルド受容部50のうちの1つは、マニホルド受容部50に隣接する筐体38の前部66から外側に突出している、管路処置部材90を含む。管路処置部材90および筐体38の前部66の外部面は、集合的に空隙92を画定し、吸引管路64を受容する。吸引管路64は、管路処置部材90によって、マニホルド本体58の入口嵌合部62に向けられ得る。この方法で、吸引管路64は、標本捕捉器60および制御パネル88のうちの1つまたは両方から離れる方向に向けられ得る。吸引管路64を制御パネル88から離れる方向に向けることによって、制御パネル88へのユーザの視界/接近と、吸引管路64との干渉が軽減される。吸引管路64を標本捕捉器60から離れる方向に向けることによって、標本捕捉器60は、吸引管路64上に捕らえることなく、またはその他の方法で、それと接触することなく、マニホルド本体58から取り外され得る。管路処置部材90は、筐体38と一体的に形成され得る。図6A図6Bおよび図8は、標本捕捉器60に関連して使用される管路処置部材90を示しているが、管路処置部材90は、マニホルドが標本捕捉器60を含まない廃棄物収集カート組立体30の構成で、使用され得ることが意図されている。管路処置部材90がマニホルド受容部50の開口部54の下方に延出して示されているのに対して、管路処置部材90は、受容部50の開口部54に対して種々の位置、たとえば、上方に、横に沿ってなど、に配置され得ることが意図されている。
【0029】
図5A図6Bに図示されている構成では、光源組立体94は、筐体38のうちの前部66に隣接する筐体38に連結され、作業面76の向上した視認性を提供するために、筐体38の上部74の作業面76を照らすように構成されている。ある構成では、光源から投光された照明光は、低強度照明光である。光源組立体94は、マニホルド受容部50の開口部54から離れる方向に筐体38の後部68に向かって照明光を投光し得る。すなわち、図14を参照すると、光源組立体94は、筐体38の前部66に向かって投光されている照明光を軽減する、それゆえ、医療処置中に処置室内の患者/処置現場に向かって投光されている照明光を軽減する方向に、照明光を投光するように構成され得る。
【0030】
標本が、胃腸内視鏡処置(GI処置)などの、標本捕捉器60によって収集される医療処置中に、標本は、さらなる分析のために標本容器78に移送され、または別の目的のために標本容器78に移送され得る。標本が標本捕捉器60よって収集され得るGI処置以外の医療処置が、実施され得ることが意図されている。標本の収集を含む医療処置は、患者を囲む環境(たとえば、処置現場から間隔を空けられた室内機器)が薄暗く照らされた、処置室でしばしば実施される。
【0031】
図14に図示されているある構成では、多くのGI処置において、処置中に使用される内視鏡93が、後の分析用の処置現場の画像を効果的に取得し、モニタ95上にグレアを発生させる処置室の照明光なしで処置室のモニタ95上にそれらを表示できるように、処置室が暗くまたは薄暗く照らされたままであることが重要である。モニタ95上に投光される環境光および人工光は、内視鏡93によって捕捉された画像を視認するユーザの能力を減じ得る。筐体38の前部66の外側表面が概ね患者/処置現場の方を向き、光源組立体94が、筐体38の前部66から離れる方向に作業面76上に投光する配置を用いると、照らされた作業面76は、照明光をモニタ95に向かって投光することなく、モニタ95上で視認される画像の品質を損なうことなく、利用され得る。
【0032】
薄暗く照らされた環境では、標本の標本捕捉器60から標本容器78への移送は困難であり得、ユーザが処置現場に隣接する標本捕捉器60を取り外し、より良好に照らされている処置室の領域または別の部屋に向かって歩いていくことを促し得る。廃棄物収集カート組立体30内に組み込まれた照明は、ユーザが標本捕捉器60内に収集した標本を標本容器78に移送するために、筐体38の上部74の作業面76を照らすことを提供し、一方で、標本容器78は、作業面76上に配置される。さらに、ユーザが廃棄物収集カート組立体30の隣に立っていながら、標本を伴う標本捕捉器60を取り外し、標本を標本容器78に移送することが、達成され得る。そのような構成のある利点は、より効率的な作業手順であり、ユーザが標本を他の場所に移送するために、廃棄物収集カート組立体30に隣接するそのステーションを放置することを必要としない可能性があることによる。標本捕捉器60をマニホルド本体58から取り外し、標本を標本容器78に移送する間、ユーザが所定の位置に立つことを可能にする別の利点は、ユーザが照らされた環境へ歩いていく間に、試料を落下させる機会を削減することである。
【0033】
図5Aおよび図5Bを参照すると、筐体38の上部74の作業面76は、筐体38の上部74内に設定され得る。筐体38の上部74は、作業面76を少なくとも部分的に囲む側壁96を有し得る。いくつかの構成では、側壁96および作業面76は、一体化されておりまたは一体であり、その結果、作業面76上にこぼされた、またはその他の理由で置かれた流体は、筐体38の内部に漏洩し得ない。筐体38の上部74は、作業面76と背中合わせの内側面98およびそれらの間に画定された厚さを有する。側壁98は、作業面76に面した外面と、内部に面した内側面と、それらの間に画定された厚さと、を有する。図5Aに図示されている構成では、側壁96の厚さは、筐体38の作業面76と内側面98との間の厚さよりも薄い。いくつかの構成では、作業面76の厚さは、側壁96の厚さの少なくとも2倍の厚さである。
【0034】
光源組立体94は、筐体38の内部に配置され得、側壁96は、光源組立体94と作業面76との間に配置され得る。より具体的には、光源組立体94は、側壁96の内側面に照明光を投光するように構成され得る。側壁96の側壁の厚さおよび材料により、照明光は、作業面76へと側壁96を通過するように構成されている。側壁96は、光源組立体94から投光された照明光が、作業面76を照らすために、側壁96を通過するように、透明な材料または半透明の材料を含み得る。図5Aおよび5Bに図示されている光源組立体94は、作業面76を照らすために、光源99から側壁96を通過して投光された照明光が、作業面76上へと投光するように、側壁96に沿って配置された光源99のアレイを含む。他の構成では、光源組立体94は、作業面76の上方に配置された単一の光源99を含む。光源99の各々は、発光ダイオード、豆電球、電灯、または可視光を発光するように構成された別の同様のデバイスから選択された光源を含み得る。いくつかの構成では、側壁96以外の筐体38の部分は、透明または半透明でない可能性がある。むしろ、その代わりに筐体38の他の部分は、処置室内のモニタ95に向かって投光されている光を妨げることを支援するために、不透明であり得る。
【0035】
図8および図9に図示されている構成では、捕捉器照明組立体100は、マニホルド受容部50に隣接する筐体38に連結され得る。捕捉器照明組立体100は、筐体38の前部66外側表面から外側に突出している覆い(shroud)102を含み得る。より具体的には、覆い102は、マニホルド受容部50の開口部54の上方に配置され得る。マニホルド本体58の少なくとも一部分は、標本捕捉器60がマニホルド本体58に受容されているとき、標本捕捉器60の内容物が適切な照明によって認識でき得るように、透明または半透明の材料を含み得る。捕捉器照明組立体100は、筐体38に連結され得る光源104であって、医療処置中に標本捕捉器60の向上した視認性を提供するために、覆い102の下および標本捕捉器60上に照明光を投光するように構成され得る光源104をさらに含む。
【0036】
ある構成では、投光される照明光が、低強度照明光である。覆い102は、標本捕捉器60から離れる方向に投光される照明光を制限し、筐体38の前部66が医療処置中に患者/処置現場に面している場合、処置室内のモニタ95に向かって投光されている照明光を制限するように構成されている。光源104は、発光ダイオード、豆電球、電灯、または可視光を発光するように構成された別の同様のデバイスから選択された光源を含み得る。標本捕捉器60から離れ、意図されない方向へ投光する照明光をさらに制限するために、捕捉器照明組立体100は、光源104に隣接する筐体38に連結されたコリメータ106を含み得る。コリメータ106は、光源104から投光される照明光を標本捕捉器60上のコリメートされたビームに合焦させるように構成されている。上述のように、ある一定の医療処置では、処置室内のモニタ95に向かって投光される任意の照明光を軽減することが重要である。コリメートされた光ビームは、標本捕捉器60に向かって投光される照明光を合焦させることを支援する一方で、モニタ95に向かって投光し得る照明光の回折を軽減する。この方法で、標本捕捉器60の照明が、患者/処置現場の低強度照明を損なうことなく、達成され得る。コリメータ106は、レンズおよびプリズムのうちの1つまたは複数を含み得る。廃棄物質が廃棄物容器40内に引き寄せられている間、標本捕捉器60が照らされる構成の利点は、標本が収集されたか否かを認識するために、ユーザに標本捕捉器60のより良好な視認性を提供することである。
【0037】
図25で示されている別の構成では、覆い102は、マニホルド受容部50に隣接する筐体38の外側表面から突出している。より具体的には、覆い102は、マニホルド受容部50の開口部54上に配置され得る。照明光誘導器180が、照明光を標本捕捉器上に向けるために、マニホルド受容部50に隣接して連結され得る。より具体的には、照明光誘導器180の少なくとも遠位端が、照明光を標本捕捉器上に向け、医療処置中に標本捕捉器の向上した視認性を提供するために、マニホルド受容部50に隣接して配置され得る。覆い102は、照明光誘導器180の遠位端の遠位側に少なくとも10mmだけ、筐体38の外側表面から遠位して突出し得る。図示されている構成では、遠位は、筐体38の内部から離れる方向である。
【0038】
覆い102は、照明光誘導器180から向けられた照明光に少なくとも部分的に影響を及ぼすように構成され得る。たとえば、覆い102は、標本捕捉器から離れる方向に投光される照明光を制限し、筐体38の前部66が医療処置中に患者/処置現場に面している場合、処置室内のモニタ95に向かって投光されている照明光を制限するように構成され得る(図14)。いくつかの構成では、覆い102は、マニホルド受容部50の開口部54に面している第1の反射表面を含む。いくつかの構成では、覆い102は、筐体38と一体化されている。照明光誘導器180から向けられた照明光に部分的に影響を及ぼすことに加えて、覆い102は、医療処置中にユーザによって接触されることから照明光誘導器を保護する役割を果たし得る。
【0039】
他の構成では、筐体38の一部分が、照明光誘導器180の遠位端に対して遠位に延出する(図示せず)。言い換えれば、筐体38の一部分が、照明光誘導器180からの照明光の回折に影響を及ぼすために、照明光誘導器180上に張り出し得る。そのような構成では、筐体38の一部分が、照明光誘導器180の遠位端の遠位側に少なくとも10mm延出し得る。さらに、照明光誘導器180の遠位端に対して遠位に延出する筐体38の一部分は、マニホルド受容部50の開口部54に面している反射表面を含み得る。
【0040】
図25に図示されている構成では、照明光誘導器180は、レンズを含む。レンズは、シリコーン材料または別の従順性材料を含み得る。他の構成では、照明光誘導器180は、光ファイバケーブルを含み得る。
【0041】
光源182は、照明光を、照明光誘導器180を介して発光するように構成されている。光源182は、筐体38の内部に配置され得る。図25に図示されている光源182は、発光ダイオードを含む。他の構成では、光源182は、発光ダイオード、豆電球、電灯、または可視光を発光するように構成された別の同様のデバイスから選択された光源を含み得る。プリント配線基板184が、光源182への電気の流れを制御するために、筐体38内に配置され得る。光源182の筐体38内部での組立てを簡略にすることを支援するために、光源182は、プリント配線基板184に取り付けられ得る。
【0042】
ある例示の構成では、光源182は、照明光を、マニホルド受容部50の開口部54から離れる方向に発光するように構成されている。照明光は、筐体38の第2の反射表面188で反射し得る。照明光は次に、照明光誘導器180に向けられ得る。照明光誘導器180は、マニホルド受容部50の開口部54に向かっておよび標本捕捉器60上に、照明光を向け直し得る。照明光誘導器180からの照明光のいくらかは、覆い102の第1の反射表面186に向けられ、次に標本捕捉器60上に向け直され得る。
【0043】
廃棄物質が廃棄物容器40を満たすか、またはその他の形でユーザが廃棄物質を処理する準備ができると、廃棄物収集カート組立体30は、ユーザによってドッキングステーション108(図15で示されている)または他の廃棄場所に輸送され得る。廃棄物質は、廃棄物容器40から廃棄物ドレインまたは処理場所に移送され、廃棄物容器40は、次の使用のために洗浄される。廃棄物収集カート組立体30およびドッキングステーション108の好適な構造および動作は、本願の権利者が所有する、2014年6月3日に付与された米国特許第8,740,866号、ならびに米国特許公開第2019/0001029号および米国特許第10,471,188号に記載されており、その内容の全ては参照により本明細書に組み込まれる。
【0044】
図3および図15を参照すると、シャシ36は、廃棄物収集カート組立体30をドッキングステーション108(図15を参照のこと)にドッキングするように構成されたドッキング連結器110(図3を参照のこと)を含む。ドッキング連結器110がドッキングステーション108に連結されているとき、廃棄物収集カート組立体30の廃棄物容器40は、ドッキングステーション108と流体連通するように構成されている。ドッキングステーション108は、抜き取りポンプ112およびドッキング制御装置114を含み得、抜き取りポンプ112への信号を生成し、抜き取りポンプ112から信号を受信し、抜き取りポンプ112を操作して廃棄物質を廃棄物容器40からドッキングステーション108に移送し得る。抜き取りポンプ112およびドッキング制御装置114の両方が、図15に概略的に示されている。
【0045】
制御パネル88は、吸引制御パネル88としてさらに定義され、廃棄物収集カート組立体30は、ドッキング制御パネル116と呼ばれる別の制御パネルを含み得る。ドッキング制御パネル116は、カート制御装置86への信号を生成し、カート制御装置86からの信号を受信するように構成され得る。カート制御装置86は、ドッキング連結器110がドッキングステーション108に連結されているとき、ドッキング制御装置114への信号を生成し、ドッキング制御装置114からの信号を受信するように構成され得る。ドッキング制御パネル116は、吸引制御パネル88およびドッキング制御パネル116が筐体38の反対側になるように、ハンドル70に隣接する筐体38の後部68に連結され得る。ドッキング制御パネル116は、ユーザが、ドッキングステーション108の抜き取りポンプ112を操作し、廃棄物質を廃棄物容器40からドッキングステーション108に移送し、廃棄物容器40を洗浄することを可能にするために、ドッキング制御装置114と通信する1つまたは複数のノブ、ダイアル、タッチスクリーン入力部などを含み得る。筐体38の後部68に連結されたドッキング制御パネル116が示されているが、ドッキング制御パネル116は、筐体38の別の部分に連結され得ることが意図されている。
【0046】
吸引制御パネル88が、真空調整器48および真空ポンプ46のうちの1つまたは両方を操作するために、カート制御装置86への信号を生成し、カート制御装置86からの信号を受信するように構成されている一方で、吸引制御パネル86は、付加的にまたは別法として、他のソース(たとえば、ドッキング制御装置114)への信号を生成し、他のソースからの信号を受信し得ることが意図されている。同様に、ドッキング制御パネル116が、ドッキングステーション108の抜き取りポンプ112を操作するために、ドッキング制御装置114(カート制御装置86を介して)への信号を生成し、ドッキング制御装置114からの信号を受信するように構成されている一方で、ドッキング制御パネル116は、付加的にまたは別法として他のソースへの信号を生成し、他のソースからの信号を受信し得ることが意図されている。他の構成では、吸引制御パネル88は、ドッキング制御装置114への信号を生成することができないことがある。そのような構成では、ドッキング制御パネル116は、ドッキング操作の遂行に関する排他的な制御を有し得(たとえば、ドッキングステーション連結、洗浄、および廃棄物質の取り出し)、吸引制御パネル88は、真空操作の遂行に関する排他的制御を有し得る。真空操作は、真空調整器48への信号の生成し、真空調整器48を操作し、または上述したような別の方法で、廃棄物容器40内の真空レベルを調整することを含み得る。
【0047】
いくつかの構成では、廃棄物収集カート組立体30は、ドッキングステーション108と協働して、廃棄物質の廃棄物容器40を空にした後、廃棄物容器40を洗浄し洗い流すために、洗浄システムを含み得る。洗浄システムは、カート制御装置86およびドッキング制御装置114のうちの1つまたは両方への信号を生成し、カート制御装置86およびドッキング制御装置114のうちの1つまたは両方からの信号を受信するように構成され得る。ドッキング制御パネル116は、洗浄システムを操作するために、カート制御装置86およびドッキング制御装置114のうちの1つまたは両方への信号を生成し、カート制御装置86およびドッキング制御装置114のうちの1つまたは両方からの信号を受信するように構成され得る。洗浄システムの好適な構造および動作は、すでに識別された米国特許公開第2019/0001029号に記載されている。
【0048】
図23および図24を参照すると、洗浄システムのある構成が図示されている。図23は、概略的な洗浄システムを図示しており、図24は、洗浄システムのある構成の一部分を図示している。ドレイン管路154は、廃棄物容器40とマニホルド56との間の流体連通を支援するために、マニホルド受容部50および廃棄物容器40に連結されていてもよい。より具体的には、ドレイン管路154は、マニホルド56および吸引管路64から受容した廃棄物質を、マニホルド受容部50から廃棄物容器40に向ける。廃棄物収集カート組立体30は、ドッキングステーション108から廃棄物収集カート組立体30への洗浄液の移送を可能にする、ドッキングステーションのドック流体連結器158に接続するように構成された、カート流体連結器156を含み得る。
【0049】
廃棄物収集カート組立体30は、洗浄回路160を含み得る。洗浄回路160は、カート流体連結器156およびノズル164に連結された第1の洗浄管路162を含み得る。第1の洗浄管路162は、カート流体連結器156がドッキングステーション108のドック流体連結器158に接続されているとき、洗浄液をドッキングステーション108からノズル164に向けるように構成されている。ノズル164は、洗浄液を廃棄物容器40の廃棄物チャンバ82に向けるように構成されていてもよい。洗浄回路160は、第1の連結点168でノズル164と連結され流体連通している第2の洗浄管路166を含み得る。第2の洗浄管路166は、第2の連結点170でドレイン管路154と連結され流体連通し得る。第2の連結点170は、廃棄物容器40の上流側に配置されている。ノズル164は、洗浄管路162から受容された洗浄液のいくらかを第2の洗浄管路166に向け、ノズル164は、洗浄液の残りを廃棄物容器40の廃棄物チャンバ82内に向け得る。第2の洗浄管路166は、カート流体連結器156がドッキングステーション108のドック流体連結器158に接続されているとき、ドレイン管路154を洗浄するために、ノズル164からの洗浄液をドレイン管路154に向けるように構成され得る。他の構成では、第2の洗浄管路166は、連結点で第1の洗浄管路162と直接連結され、第1の洗浄管路162は、洗浄液のいくらかを第2の洗浄管路166に、洗浄液の残りを、ノズル164に、最終的に廃棄物容器40の廃棄物チャンバ82内へと向けるように構成されている。多くの構成では、第2の洗浄管路166は、断面積が第1の洗浄管路162よりも小さく、その結果、洗浄液の大部分は、ドレイン管路154ではなく、ノズル164および廃棄物容器40の方に向けられる。洗浄後または洗浄中、廃棄物容器40の廃棄物チャンバ82内に受容された洗浄液は、廃棄物質を廃棄物容器40からドッキングステーション108に移送するために、上述と同様の方法で、ドッキングステーション108へと返送され得る。
【0050】
洗浄システムで使用される洗浄液は、真水172、界面活性剤174、真水および界面活性剤の混合物、または廃棄物容器40および管路162、166の水洗または洗浄に使用された溶液、または廃棄物容器40との流体連通での他の構成要素を含み得る。
【0051】
いくつかの構成では、洗浄回路160は、廃棄物質がドレイン管路154から第1の洗浄管路162に入ることを防止するために、第2の洗浄管路166内の第1および第2の連結点168、170間に配置された逆止弁176を含み得る。医療処置での真空源の運転中、逆止弁176は、廃棄物質が第2の洗浄管路166およびノズル164または第1の洗浄管路162に入ることを防止するために閉鎖されるようにさらに構成されている。
【0052】
図10および図11に図示されている構成では、ドッキング制御パネル116は、グラフィカルユーザインタフェースをユーザに提供するために、ハンドル70の把持部72に面したディスプレイ118を有する。グラフィカルユーザインタフェースは、洗浄モードの選択、洗浄モードの中止、廃棄物容器の廃棄物質が空にされたか否か、洗浄モードが完了する前の残り時間、廃棄物収集カート組立体30のドッキングステーション108からの解放、エラー通知などのような、ドッキングおよび洗浄処置に関する種々の多くの通知をユーザに表示し得る。いくつかの構成では、ディスプレイ118がユーザに情報を出力するだけであり、すなわち、ユーザは、カート制御装置86に信号を送信するためにディスプレイと対話することができない場合もある。他の構成では、ディスプレイ118は、タッチスクリーンであり得、ユーザからの推奨を、グラフィカルユーザインタフェースを介して受信するように構成されていてもよい。
【0053】
ディスプレイ118は、上部縁部120および底部縁部122を有する。ある構成では、ディスプレイ118の少なくとも上部縁部120は、ハンドル70の把持部72の上方に配置されるが、ディスプレイ118の相当部分は、作業面76およびハンドル70と類似した床面上方の高さにさらに配置され得る。より具体的には、ある構成では、ハンドル70の把持部72の最高部124は、床面上方の第1の高さ126に配置される。ドッキング制御パネル116のディスプレイ118の上部縁部120は、第1の高さ126よりも高い床面上方の第2の高さ128に配置される。ドッキング制御パネル116のディスプレイ118の底部縁部122は、第1の高さ126よりも低い床面上方の第3の高さ130に配置される。作業面76は、全体的に平坦であり、床面に平行であり得る。作業面76は、第3の高さ130よりも高い床面上方の第4の高さ132に配置され、その結果、ドッキング制御パネル116のディスプレイ118の底部縁部122は、作業面76の下方に配置される。
【0054】
別の構成では、第4の高さ132は、第3の高さ130よりも低く、その結果、ドッキング制御パネル116のディスプレイ118底部縁部122は、作業面76の上方に配置される。やはり別の構成では、第2のおよび第3の高さ128、130の両方が、第1の高さ126よりも高く、その結果、ドッキング制御パネル116のディスプレイ118の上部および底部縁部120、122は、ハンドル70の把持部72の最高部124の上方に配置される。
【0055】
図15を参照すると、ハンドル70の把持部72の最高部74の上方のドッキング制御パネル116のディスプレイ118の上部縁部120の配置によって、ユーザが遠くからディスプレイ118を視認することが可能になる。このことは、廃棄物収集カート組立体30は、ドッキングステーション108に連結されている間に、ユーザが廃棄物収集カート組立体30の目下の状態を視認できるようにするのに都合がよい。たとえば、ユーザは、廃棄物質の廃棄物容器40からドッキングステーション108への移送が完了したか否かを、廃棄物質が移送し終えたことのユーザへの指示子を表示し得るディスプレイ118を視認することによって判定でき得る。別法として、ユーザは、特定の洗浄モードが廃棄物収集カート組立体30をすぐに使える状態にすることを完了するための残りの時間を判定でき得る。さらに、ドッキング制御パネル116を少なくとも部分的に囲むハンドル70の配置が、ドッキング制御パネル116を操作するために、ユーザまたは他の対象者からの意図しない接触される可能性を軽減する。
【0056】
図10および図11に図示されている構成では、ドッキング制御パネル116のディスプレイ118は、平坦であり、床面に対して傾斜した角度で配置され、その結果、ディスプレイ118は、床面から離れる方向に面している。ある構成では、ドッキング制御パネル116のディスプレイ118は、作業面76または床面と垂直である軸から5~45度の角度で配置され得る。別の構成では、ドッキング制御パネル116のディスプレイ118は、作業面76または床面と垂直である軸から25~35度の角度で配置され得る。上方に面したディスプレイ118は、ユーザが、ハンドル70の上からおよび離れたところからドッキング制御パネル116を視認するのを支援する。ハンドル70の把持部72は、ドッキング制御パネル116のディスプレイ118に平行であり得る。
【0057】
図12および図13を参照すると、煙排気システム134などの外科用コンソール(surgical console)が、廃棄物収集カート組立体30に連結され得る。煙排気システム134は、医療処置中に空気などの流体から煙を除去するために使用され得る。しかしながら、煙排気システム134のための他の使用方法は、当業者には明白である。煙排気システムの好適な構造および動作は、本願の権利者が所有する2014年11月20日に公開された米国特許出願公開第2014/0338529号に記載されており、その内容の全ては参照により本明細書に組み込まれる。
【0058】
煙排気システム134は、煙排気ユニット136と、煙排気ユニット136を廃棄物収集カート組立体30に連結するためのブラケット138と、を含む。図示されている構成では、ブラケット138は、全体的に平坦な本体部分140と、本体部分140から延出している持ち上げられた1つまたは複数のフランジ部142と、を含み得る。1つまたは複数のフランジ部142は、煙排気ユニット136と連結するように構成されている。煙排気ユニット136は、1つまたは複数のフランジ部142と留め具を介して連結され得る。本体部分140は、上述したはめ込まれた作業面76によって受容されるように構成されている。筐体38の上部74は、はめ込まれた作業面76を少なくとも部分的に囲む1つまたは複数のリップ144を有する。ブラケット138は、フランジ部142から外側へ延出する羽根部146をさらに含む。羽根部146は、筐体38の上部74の1つまたは複数のリップ144の形状を補完するように形づくられ得る。ブラケット138は、ブラケット138を廃棄物収集カート組立体30に連結するように構成された羽根部146に取り付けられた連結器148をさらに含む。ある構成では、連結器148は、筐体38の上部の1つまたは複数のリップ144上を把持するように構成されたラッチを備える。連結器148は、廃棄物収集カート組立体30に取り付けられ得るのではなく、連結器148は、ブラケット138の羽根部146上を把持するように構成されていることが意図されている。ブラケット138が、煙排気システムを廃棄物収集カート組立体30に固定するために使用されている間、ブラケット138は、他の外科用コンソール(たとえば、電気外科発電機)または外科用機器を含む他の医療用モジュールを固定するために使用され得ることが意図されている。
【0059】
医療用モジュールを廃棄物収集カート組立体30に連結する別の構成が、図19~22に示されている。医療用モジュール202を支持するキャリア組立体200が、医療用モジュール202を廃棄物収集カート組立体30に固定するために、廃棄物収集カート組立体30に連結され得る。キャリア組立体200は、廃棄物収集カート組立体30の筐体38の外面によって支持されるように構成されたキャリア本体204を含む。図19~22に図示されている構成では、キャリア本体204は、廃棄物収集カート組立体30の筐体38の上部74の作業面76によって支持されるように構成されている。
【0060】
ある構成では、キャリア本体204は、医療用モジュールと一体化され得、その結果、キャリア本体204が作業面76によって支持されている場合、医療用モジュールも同様に支持される。他の構成では、キャリア本体204は、キャリア本体204を医療用モジュールに固定するために、留め具によって医療用モジュールに取り付けられ得る。下記の説明から分かるように、キャリア本体204は、通常、キャリア組立体200が、廃棄物収集カート組立体30から分離されているとき、医療用モジュールに取り付けられたままになるように構成されている。キャリア本体204は、キャリア組立体200が、廃棄物収集カート組立体30から分離されているとき、医療用モジュールに取り付けられたままにならないこともあることが意図されている。
【0061】
図20を参照すると、1つまたは複数の第1の連結器206は、筐体38の上部74および筐体38内に配置されたシャシ36のうちの1つまたは両方に連結され得る。第1の連結器206は、作業面76の下方に配置されている。説明しやすくするために、単一の第1の連結器206が以下で参照される。2つ以上の第1の連結器206が、医療用モジュール202を廃棄物収集カート組立体30に固定するために、用いられ得ることが意図されている。図示されている構成では、第1の連結器206が、筐体38の上部74の下方に配置されている。他の構成では、第1の連結器206が、作業面76と筐体38の上部74の内側面98との間で画定されている筐体38の上部74の厚み内に配置され得る。
【0062】
図21および図22を参照すると、第1の連結器206は、キャリア本体204に連結されている1つまたは複数の第2の連結器208に連結されるように構成されている。説明しやすくするために、単一の第2の連結器208が以下で参照される。2つ以上の第2の連結器208が、医療用モジュール202を廃棄物収集カート組立体30に固定するために、用いられ得ることが意図されている。第1および第2の連結器206、208は、第1の位置210(図21)および第2の位置212(図22)に対して互いに移動するように構成されている。第1および第2の連結器206、208は、第1の位置210で位置合わせされる。第1の位置210では、第1および第2の連結器206、208間の磁気引力が、キャリア組立体200のキャリア本体204を廃棄物収集カート組立体30の筐体38に固定するように構成されている。第1および第2の連結器206、208は、第2の位置212で位置がずれる。第2の位置212では、第1および第2の連結器206、208間の磁気引力は、第1の位置210での第1および第2の連結器206、208間の磁気引力より小さい。第1および第2の連結器206、208間の低減された磁気引力は、キャリア組立体200のキャリア本体204が、廃棄物収集カート組立体30から取り外されることを可能にする。
【0063】
他の構成では、キャリア本体204は、電磁気を介して廃棄物収集カート組立体30に固定される。そのような構成では、第1および第2の連結器は、キャリア本体204が廃棄物収集カート組立体30によって支持されているとき、位置合わせされ得る。スイッチなどのアクチュエータ(図示せず)が、第1および第2の連結器206、208のうちの1つに電流を選択的に供給して、第1の連結器206と第2の連結器208の間に磁場を作成し、キャリア本体204を、したがって医療用モジュールを、廃棄物収集カート組立体30に固定するように構成され得る。
【0064】
ある一定の医療処置後、廃棄物収集カート組立体30の一部および他の関連付けられた器具ならびに処置中に処置室内の環境に露出される構成要素を汚染除去することは必須であり得る。廃棄物収集カート組立体30の筐体38の内部および内部に配置された構成要素を汚染除去することは、困難で時間がかかり得る。いくつかの構成では、筐体38の内部は、密閉された内部と環境(周囲)との間の汚染除去障壁を確立するための密閉された内部としてさらに画定されて、筐体38の内側面および密閉された内部に配置された構成要素を洗浄する必要性を不要にする。
【0065】
上述のように、筐体38は、多くの場合、樹脂材料を含む。樹脂筐体38は、筐体38の内部を良好に密閉するように機能し得る。しかしながら、樹脂筐体38は、ある一定の医療用モジュール202の重量を支持するための構造的完全性を欠き得る。樹脂筐体38は、シャシ36を取り囲み得、シャシ36が、医療用モジュール202の重量を支持するために、樹脂筐体38を強化し得る。さらに、医療用モジュール202を廃棄物収集カート組立体30に固定するために、クランプ、クラスプ、または他の留め具などの連結器が利用され得る。しかしながら、樹脂筐体38は、これらの連結器を係合するのに十分な強度を有さない可能性がある。むしろ、連結器は、樹脂筐体38が連結器を係合するのに十分な強度を有さない場合、シャシ36に係合する必要があり得る。連結器は、シャシ36に係合するために、汚染除去障壁を破る必要があり得る。磁気引力を介して係合する第1および第2の連結器206、208を使用することへの利点は、第1および第2の連結器206、208が、汚染除去障壁を維持しながら、筐体38の上部74の作業面76の両側に共に固定され得ることである。作業面76下方に第1の連結器206配置する別の利点は、作業面76上にこぼされた、またはその他の理由で置かれた流体が、筐体38の内部に漏洩することを防止することである。しかしながら、代替の構成では、第1の連結器206は、作業面76の下方に配置されない可能性があるが、その代わり、筐体38に連結され、筐体38の作業面76から上方へ突出する。
【0066】
第1の連結器206が、筐体38の作業面76の下方に配置されている構成では、筐体38は、磁界透過性のある材料を含み得る。言い換えれば、筐体38は、第1および第2の連結器206、208が、第1の位置210で位置合わせされているとき、第1の連結器206と第2の連結器208との間の磁気引力を途絶させないと考えられる材料を含み得る。磁界透過性のある1つのそのような材料は樹脂である。
【0067】
ある構成では、第1の連結器206および第2の連結器208のうちの1つが、磁性材料を含み、第1の連結器206および第2の連結器208のうちのもう一方は、強磁性材料を含む。ある一定の状況では、第1の連結器206が強磁性材料を含むことが有益であり、キャリア組立体200以外の強磁性材料を含む器具または機器が筐体38の上部74の作業面76上に配置されている場合、所望されない磁気引力は、取り除かれる。他の構成では、第1の連結器206および第2の連結器208の各々が、反対に配置された極を有する磁性材料を含む。
【0068】
図21および図22を参照すると、アクチュエータ214は、キャリア組立体200のキャリア本体204、または廃棄物収集カート組立体30の筐体38およびシャシ36のうちの1つまたは両方に連結され得、第1および第2の連結器206、208のうちの1つを、第1および第2の連結器206、208のうちのもう一方に対して、第1および第2の位置210、212へ移動させる。図21および図22に図示されている構成では、アクチュエータ214は、キャリア組立体200のキャリア本体204に連結されている。アクチュエータ214は、第2の連結器208を第1の連結器206に対して第1および第2の位置210、212へ移動させるように構成されている。他の構成では、アクチュエータ214は、廃棄物収集カート組立体30の筐体38およびシャシ36のうちの一方または両方に連結される。図21および図22には、2つのアクチュエータ214が図示されている。単一のアクチュエータ214が、キャリア本体204を廃棄物収集カート組立体30に固定するために使用され得ることが意図されている。3つ以上のアクチュエータ214が、キャリア本体204を廃棄物収集カート組立体30に固定するために使用され得ることがさらに意図されている。
【0069】
アクチュエータ214は、第2の連結器208に連結された摺動部材216を含み得る。摺動部材216は、キャリア組立体200のキャリア本体204に摺動可能に連結され得る。摺動部材216は、第2の連結器208とともに、第1の連結器206に対して、第1および第2の位置210、212へ移動するように構成され得、その結果、摺動部材216の作動が、第2の連結器208を第1および第2の位置210、212へ移動させる。摺動部材216は、摺動部材216の少なくとも部分的な長さに沿って直線的に配置された複数のラック歯218を有し得る。アクチュエータ214は、キャリア組立体200のキャリア本体204に回転可能に連結されたピニオン(小歯車)220をさらに備え得る。ピニオン220は、ピニオン220の回転に応答して、摺動部材216を移動させるために、複数のラック歯218に係合するように構成された複数のギヤ歯222を有する。アクチュエータ214は、ピニオン220に連結されたレバー224をさらに備え得る。レバー224は、ピニオン220を回転させて摺動部材216に係合させて、摺動部材216および第2の連結器208を、第1の連結器206に対して、第1および第2の位置210、212へ移動させるように構成され得る。図20~22に図示されているアクチュエータ214は、上述のラックおよびピニオンの設計を含んでいるものの、他のアクチュエータが、第1および第2の連結器206、208を互いに対して第1および第2の位置210、212へ移動させるために使用され得ることが意図されている。たとえば、アクチュエータ214は、第1および第2の連結器206、208のうちの1つに連結された移動可能な部材を含み得、移動可能な部材は、ユーザが直接的に移動可能な部材を移動させることに応答して、第1および第2の連結器206、208のうちのもう一方に対して、第1および第2の位置210、212へ移動する。別の構成では、アクチュエータ214は、第1および第2の連結器206、208のうちの1つに連結された回転可能な部材を含み、回転可能な部材は、第1および第2の連結器206、208のうちの1つを、第1および第2の連結器206、208のうちのもう一方に対して、第1および第2の位置210、212の方向に回転させるように構成される。
【0070】
アクチュエータ214の動作が、第2の連結器208を第1の連結器206と位置合わせされた状態および位置がずれた状態へと移動させることができるようにするために、キャリア本体204は、廃棄物収集カート組立体30の筐体38に対して正確に位置決めされなければならない。キャリア組立体200のキャリア本体204を廃棄物収集カート組立体30の筐体38に対してどこに配置すべきかをユーザに表示するための視覚指示子(visual indicator、図示せず)が使用され得、その結果、アクチュエータ214の動作が、第2の連結器208を、第1の連結器206に対して、第1および第2の位置210、212へ移動させる。ある構成では、視覚指示子(visual indicator)は、印(マーキング)、ラベル、および点数から選択される指示子(インジケータ)を含む。
【0071】
他の構成では、位置決めするために、および/またはキャリア本体204を廃棄物収集カート組立体30の筐体38に対してどこに配置するかをユーザに表示するために位置合わせ機構が使用され得、その結果、アクチュエータ214の操作は、第1および第2の連結器206、208を、互いに対して、第1および第2の位置210、212の方に、位置合わせおよび位置ずらしすることが可能になる。図20~22に図示されている構成では、位置合わせ機構は、筐体38の上部74の外面を含む。具体的には、キャリア本体204は、筐体38の上部74のはめ込まれた作業面76上に配置されるように構成されている。さらに、キャリア本体204は、はめ込まれた作業面76によって画定された凹部内および周囲の側壁96に嵌合するようにサイズ設定されている。キャリア本体204は、アクチュエータ214が第2の連結器208を第1の連結器206に対して移動させるように操作されているとき、キャリア本体204が廃棄物収集カート組立体30の筐体38に対して移動することを防止するために、側壁96に当接するように構成され得る。他の構成では、キャリア組立体200のキャリア本体204および廃棄物収集カート組立体30の筐体38のうちの1つが、突起または凹部を画定する表面を有し、キャリア本体204および筐体38のうちのもう一方と係合し、キャリア本体204を筐体38に対して位置決めし、アクチュエータ214の動作中の相対的移動を防止する。
【0072】
上記のブラケット138と同様に、キャリア組立体200によって支持されている医療用モジュール202が、外科用コンソール(たとえば、電気外科発電機)または外科用機器を備え得る。さらに、上述のキャリア組立体200が、廃棄物収集カート組立体30と接続して使用されているが、キャリア組立体200は、医療機器、外科用機器、または廃棄物収集カート組立体30以外の可搬カートに及ぶ他の機器を固定するために使用され得ることが意図されている。
【0073】
用語「include」、「includes」、および「including」は、用語「comprise」、「comprises」、および「comprising」と同様の意味を有することがさらに理解されよう。その上、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの用語は、本明細書では、明瞭性および一貫性の非限定的な例示の目的のために、ある一定の構造的特徴および構成要素を区別するために使用されていることを理解されよう。
【0074】
いくつかの構成が、前述の説明で論じられてきた。しかしながら、本明細書で論じられた構成は、網羅的であることまたは本発明を任意の特定の形態に限定することが意図されていない。使用されてきた専門用語は、制限する性質の語でなく説明する性質の語に属することが意図されている。多くの変更および変形形態が、上述の教示を考慮すると可能であり、本発明は、詳細に記述されたよりも実践され得る。
【0075】
本発明は、従属請求項内に提示されている具体的な特徴とともに、独立請求項内で定義されることが意図されており、独立請求項に従属する請求項の主題は、別の独立請求項に関連して、さらに実施され得る。
【0076】
本開示は、従属条項に提示された具体的な特徴を有する、以下の条項をさらに含み、上述の構成および図面を用いてより詳細に説明されたように、具体的に実践され得る。
1. ユーザが医療処置中に標本を移送するのを支援するための方法であって、前記方法が、
廃棄物質収集するための廃棄物容器と、前記廃棄物容器に連結され開口部を画定するマニホルド受容部と、真空源と、前記廃棄物容器、前記マニホルド受容部、および前記真空源を支持する筐体と、を有する廃棄物収集カート組立体を提供することと、
吸引管路および前記マニホルド受容部に連結されるように構成されたマニホルドを、前記マニホルドがマニホルド本体および前記マニホルド本体内に配置された標本捕捉器を有する状態で、提供することと、
前記マニホルド本体を前記マニホルド受容部の前記開口部に挿入することと、
前記標本捕捉器が前記マニホルド本体内に配置され、前記マニホルド本体が前記マニホルド受容部の前記開口部に挿入されている間に、前記標本捕捉器内に前記標本を収集することと、
光源を前記廃棄物収集カート組立体に連結して、前記マニホルド受容部の前記開口部の上方に配置された前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体の作業面を照らすことと、
前記標本容器が照らされるように、前記筐体の前記作業面上に標本容器を提供することと、
前記マニホルド本体が前記マニホルド受容部の前記開口部に挿入されている間に、ユーザによって、前記標本をその内部に有する前記標本捕捉器を、前記マニホルド本体から取り外すことと、
前記標本容器が前記作業面に留まっている間に、ユーザによって、前記標本を、前記標本捕捉器から前記標本容器に移送することと、を含む、
方法。
2. 可搬式医療用カートシステムであって、
可搬式医療用カート組立体であって、
フレームと、
磁界透過性のある材料を含む筐体であって、前記筐体が前記フレームに連結され前記フレームを囲み、前記筐体が前記密閉された内部と環境との間に汚染除去障壁を確立するための密閉された内部を画定し、前記筐体が前記密閉された内部から離れる方向に面している外面を有する、筐体と、
前記フレームおよび前記筐体のうちの1つに連結された第1の連結器であって、前記第1の連結器が前記外面の下方に配置されている、第1の連結器と、を含む、
可搬式医療用カート組立体と、
医療機器を前記可搬式医療用カート組立体に固定するためのキャリア組立体であって、前記キャリア組立体が、
前記可搬式医療用カート組立体の前記筐体の前記外面によって支持されるように構成されたキャリア本体と、
前記キャリア本体に連結された第2の連結器と、を含む、
キャリア本体と、を含み、
前記第1および第2の連結器のうちの1つが、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、第1の位置および第2の位置へ移動するように構成され、前記第1および第2の連結器が、前記第1の位置で位置合わせされ、その結果、前記第1および第2の連結器間の磁気引力が、前記汚染除去障壁を維持している一方で、前記キャリア組立体の前記キャリア本体を前記可搬式医療用カート組立体の前記筐体に固定するように構成され、前記第1および第2の連結器が、前記第2の位置で位置がずれ、その結果、前記第2の位置での前記第1の連結器と第2の連結器間の前記磁気引力が、前記第1の位置での前記第1の連結器と第2の連結器間の前記磁気引力より小さくなり、前記キャリア組立体の前記キャリア本体が、前記医療用カート組立体から取り外されることを可能にする、
可搬式医療用カートシステム。
3. 前記第1の連結器および前記第2の連結器のうちの1つが、磁性材料を含み、第1の連結器および前記第2の連結器のうちのもう一方が、強磁性材料を含む、条項2に記載の可搬式医療用カートシステム。
4. 前記第1の連結器および前記第2の連結器の各々が、磁性材料を含む、条項2に記載の可搬式医療用カートシステム。
5. 前記キャリア組立体および前記可搬式医療用カート組立体のうちの1つが、前記第1および第2の連結器のうちの1つを、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、前記第1および第2の位置へ移動させるためのアクチュエータを備える、条項2から4のいずれか1項に記載の可搬式医療用カートシステム。
6. 前記キャリア組立体が、前記アクチュエータを備え、前記アクチュエータが、前記第2の連結器を、前記第1の連結器に対して、前記第1および第2の位置へ移動させるように構成されている、条項2から4のいずれか1項に記載の可搬式医療用カートシステム。
7. 前記アクチュエータが、前記第1および第2の連結器のうちの1つに連結された摺動部材を含み、前記摺動部材は、前記キャリア組立体の前記キャリア本体および前記可搬式医療用カート組立体の前記筐体のうちの1つに摺動可能に連結され、前記摺動部材は、前記第1および第2の連結器のうちの1つを、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、前記第1および第2の位置へ移動させるように構成され、その結果、前記摺動部材の作動が、前記第1および第2の連結器のうちの1つを前記第1および第2の位置へ移動させる、条項5に記載の可搬式医療用カートシステム。
8. 前記摺動部材が、前記摺動部材の少なくとも部分的な長さに沿って直線的に配置された複数のラック歯を有し、前記アクチュエータが、前記可搬式医療用カート組立体の前記筐体および前記キャリア組立体の前記キャリア本体のうちの1つに回転可能に連結されたピニオンをさらに含み、前記ピニオンが、前記ピニオンの回転に応答して前記摺動部材を移動させるために、前記複数のラック歯に係合するように構成された複数のギヤ歯を有する、条項7に記載の可搬式医療用カートシステム。
9. 前記アクチュエータが、前記ピニオンに連結されたレバーであって、前記摺動部材ならびに前記第1および第2の連結器のうちの1つを、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、前記第1および第2の位置へ移動させるために、前記ピニオンを回転させて前記摺動部材に係合させるように構成されたレバーをさらに備える、条項8に記載の可搬式医療用カートシステム。
10. 前記キャリア組立体の前記キャリア本体および前記可搬式医療用カート組立体の前記筐体のうちの1つが、前記キャリア組立体の前記キャリア本体を前記可搬式医療用カート組立体の前記筐体に対してどこに配置すべきかをユーザに表示するための視覚指示子を備え、その結果、前記アクチュエータの動作が、前記第1および第2の連結器のうちの1つを、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、前記第1および第2の位置へ移動させる、条項5から9のいずれか1項に記載の可搬式医療用カートシステム。
11. 前記視覚指示子が印を含む、条項10に記載の可搬式医療用カートシステム。
12. 前記キャリア組立体の前記キャリア本体および前記可搬式医療用カート組立体の前記筐体のうちの1つが、前記キャリア組立体の前記キャリア本体を前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体に対してどこに配置すべきかをユーザに表示するための位置合わせ機構を備え、その結果、前記アクチュエータの動作が、前記第1および第2の連結器のうちの1つを、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、前記第1および第2の位置へ移動させる、条項5から11のいずれか1項に記載の可搬式医療用カートシステム。
13. 前記位置合わせ機構が、突起と、凹部を画定する表面とのうちの1つを含む、条項12に記載の可搬式医療用カートシステム。
14. 前記位置合わせ機構が、前記キャリア組立体の前記キャリア本体を受容するために、凹部を画定する前記可搬式医療用カート組立体の前記筐体の前記外面を含む、条項12に記載の可搬式医療用カートシステム。
15. 前記外面が、前記凹部を囲む側壁を有し、前記キャリア組立体の前記キャリア本体が、前記アクチュエータの運転中に前記キャリア本体の移動を防止するために、前記側壁と当接するように構成されている、条項14に記載の可搬式医療用カートシステム。
16. 前記可搬式医療用カート組立体に固定されるように、前記キャリア組立体の前記キャリア本体に連結された、医療用モジュールをさらに備える、条項2から15のいずれか1項に記載の可搬式医療用カートシステム。
17. 前記医療用モジュールが、外科用コンソールを備える、条項16に記載の可搬式医療用カートシステム。
18. 医療処置中に吸引管路を介して廃棄物質を収集し、前記廃棄物質から、マニホルド内の標本捕捉器を介して標本を取得する、廃棄物収集カート組立体であって、
内部を画定する筐体と、
前記筐体の前記内部に配置され、前記医療処置中、前記廃棄物質を収集するために、前記吸引管路および前記マニホルドと流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記廃棄物容器に連結され、前記マニホルドを受容するための開口部を画定する内部表面を有するマニホルド受容部であって、前記マニホルドと前記廃棄物容器との間の流体連通を支援するように構成されている、マニホルド受容部と、
前記廃棄物質を、前記標本捕捉器、前記マニホルド、および前記マニホルド受容部を通じて、前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように、前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記筐体の面から突出している覆いであって、前記マニホルド受容部に隣接して配置されている、覆いと、
前記覆い内に配置されている光源と、を含む、廃棄物収集カート組立体。
19. 標本を廃棄物質から吸引管路を介して収集し、ユーザが前記標本を標本容器に移送するのを支援するための、廃棄物収集カートシステムであって、
前記吸引管路と流体連通するように構成されているマニホルドであって、開口部を画定する本体を有するマニホルドと、
前記マニホルドの前記本体の前記開口部内に取り外し可能に受容されるように構成されている標本捕捉器であって、前記マニホルドの前記本体によって受容されているとき、標本を前記廃棄物質から収集するように構成されている、標本捕捉器と、
廃棄物収集カート組立体であって、
前記医療処置中、前記廃棄物質を収集するために、前記吸引管路および前記マニホルド本体と流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記廃棄物容器に連結され、前記マニホルド本体を受容するための開口部を画定する内部表面を有するマニホルド受容部であって、前記マニホルド本体と前記廃棄物容器との間の流体連通を支援するように構成されている、マニホルド受容部と、
前記廃棄物質を、前記標本捕捉器、前記マニホルド本体、および前記マニホルド受容部を通じて、前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように、前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記廃棄物容器、前記真空源、および前記マニホルド受容部に連結された、筐体であって、前記筐体が、前記マニホルド受容部に隣接する第1の側面および前記第1の側面の反対側の第2の側面を有し、前記筐体は、前記廃棄物収集カート組立体が床上に配置されているときに前記床面に対して概して平行の向きになる作業面を有し、前記作業面が前記標本容器を支持するように構成されており、前記作業面が、前記標本を前記標本捕捉器から前記標本容器に移送する間の接近性を容易にするために、前記マニホルド受容部の上方に配置されている、筐体と、
前記筐体に連結されその内部に配置され、前記標本捕捉器から前記標本容器への前記標本の移送の向上した視認性を提供するために、前記作業面を照らすように構成されている、光源組立体と、を含む、
廃棄物収集カート組立体と、を含む、
廃棄物収集カートシステム。
20. 吸引管路およびマニホルドを介して廃棄物質を収集するための、廃棄物収集カート組立体であって、
内部を画定し、外部面を有する、筐体と、
前記筐体の前記内部に配置され、前記医療処置中、前記廃棄物質を収集するために、前記吸引管路および前記マニホルドと流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記廃棄物容器に連結され、前記マニホルドを受容するための開口部を画定する内部表面を有するマニホルド受容部であって、前記マニホルドと前記廃棄物容器との間の流体連通を支援するように構成されている、マニホルド受容部と、
前記廃棄物質を、前記マニホルド、および前記マニホルド受容部を通じて、前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように、前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記筐体から外側へ突出し、前記マニホルド受容部に隣接して配置されている管路処置部材であって、前記管路処置部材を用いて前記吸引管路が入口嵌合部に向けられている、管路処置部材と、を含む、廃棄物収集カート組立体。
21. 医療機器を、第1の連結器を有する廃棄物収集カート組立体の筐体またはフレーム固定するための、キャリア組立体であって、
前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体またはフレームによって支持されるように構成されているキャリア本体と、
前記キャリア本体に連結されている第2の連結器であって、前記第2の連結器が、前記第1の連結器に対して、第1の位置および第2の位置へ移動するように構成されており、前記第2の連結器が、前記第1の位置で前記第1の連結器と位置合わせされるように構成されており、その結果、前記第1の連結器と第2の連結器間の磁気引力が、前記キャリア本体を前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体に固定するように構成されており、前記第2の連結器が、前記第2の位置で位置がずれるように構成されており、その結果、前記第2の位置での前記第1の連結器と第2の連結器間の前記磁気引力が、前記第1の位置での前記第1の連結器と第2の連結器間の前記磁気引力より小さくなり、前記キャリア本体が、前記廃棄物収集カート組立体から取り外されることを可能にする、第2の連結器と、
前記キャリア本体および前記第2の連結器に連結されたアクチュエータであって、前記第2の連結器を、前記第1および第2の位置へ移動させるように構成されている、アクチュエータと、を含む、キャリア組立体。
22. 医療用モジュールを廃棄物収集カート組立体に固定する方法であって、
内部を筐体に連結されたフレームで画定し、少なくとも部分的に前記内部に配置されている前記筐体と、前記筐体および前記フレームのうちの少なくとも1つに取り付けられた第1の連結器と、を有する廃棄物収集カート組立体を提供することと、
医療用モジュールに取り付けられたキャリア本体を有するキャリア組立体と、前記キャリア本体に可動的に連結された第2の連結器と、アクチュエータと、を有するキャリア組立体を提供することと、
前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体の外面上に前記キャリア本体を配置することと、
位置合わせされた位置にある前記第1および第2の連結器間の磁気引力が、前記キャリア本体および前記医療用モジュールを前記廃棄物収集カート組立体に固定するように、前記アクチュエータを使用して、前記第2の連結器を、前記第1の連結器に対して、位置がずらされた位置から前記位置合わせされた位置へ移動させることと、を含む、方法。
出願当初の特許請求の範囲に記載されていた各請求項は、以下の通りであった。
請求項1:
医療処置中に吸引管路を介して廃棄物質を収集し、前記廃棄物質から、マニホルド本体内に取り外し可能に受容されている標本捕捉器を介して標本を取得し、ユーザが前記標本を前記標本捕捉器から標本容器に移送するのを支援するための、廃棄物収集カート組立体であって、
前記医療処置中、前記廃棄物質を収集するために、前記吸引管路および前記マニホルド本体と流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記廃棄物容器に連結され、前記マニホルド本体を受容するための開口部を画定する内部表面を有するマニホルド受容部であって、前記マニホルド本体と前記廃棄物容器との間の流体連通を支援するように構成されている、マニホルド受容部と、
前記廃棄物質を、前記標本捕捉器、前記マニホルド本体、および前記マニホルド受容部を通じて、前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように、前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記廃棄物容器、前記真空源、および前記マニホルド受容部に連結された筐体であって、前記筐体が、前記マニホルド受容部に隣接する第1の側面および前記第1の側面の反対側の第2の側面を有し、前記筐体は、前記廃棄物収集カート組立体が床上に配置されているときに前記床面に対して概して平行の向きになる作業面を有し、前記作業面が前記標本容器を支持するように構成されており、前記作業面が、前記標本を前記標本捕捉器から前記標本容器に移送する間の接近性を容易にするために、前記マニホルド受容部の上方に配置されている、筐体と、
前記筐体に連結されその内部に配置され、前記標本捕捉器から前記標本容器への前記標本の移送の向上した視認性を提供するために、前記作業面を照らすように構成されている、光源組立体と、を含む、廃棄物収集カート組立体。
請求項2:
前記光源組立体が、前記作業面と、前記マニホルド受容部の前記開口部との間に配置されている、請求項1に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項3:
前記筐体が、前記作業面を含む上部を有し、前記上部が、少なくとも部分的に前記作業面を囲んでいる側壁を含み、その結果、前記側壁および前記作業面が、集合的に凹部を画定する、請求項1または2に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項4:
前記筐体が、内部を画定し、前記筐体の前記上部の前記側壁が、前記内部に面している内側面と、前記作業面に面している外面とを有する、請求項3に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項5:
前記光源組立体が、前記筐体の前記内部に配置されており、その結果、前記側壁が、前記光源組立体と前記作業面との間に配置され、前記側壁が、透明な材料および半透明の材料のうちの1つまたは複数を含み、その結果、前記光源組立体から投光されている照明光が、側壁を通過して前記作業面を照らす、請求項4に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項6:
前記内側面が、第1の内側面としてさらに画定され、前記側壁が、前記第1の内側面の反対側の外面を有し、前記第1の内側面および前記外面が、第1の厚さを画定し、前記筐体の前記上部が、前記作業面の反対側の第2の内側面を有し、前記第2の内側面および前記作業面が、前記第1の厚さよりも大きい第2の厚さを画定している、請求項4に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項7:
前記第2の厚さが、少なくとも前記第1の厚さの2倍の厚さである、請求項6に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項8:
前記筐体の前記上部の前記側壁および前記作業面が、集合的に一体構造を形成して防水構造を形成する、請求項3から7のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項9:
前記光源組立体が、少なくとも部分的に前記側壁に沿って配置されている光源のアレイを含む、請求項3から8のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項10:
前記筐体が高分子材料を含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項11:
前記光源組立体が、前記マニホルド受容部の前記開口部から離れる方向に、前記筐体の前記第2の側面に向かって、照明光を投光するように構成されている、請求項1から10のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項12:
医療処置中に吸引管路およびマニホルドを介して廃棄物質を収集するための廃棄物収集カート組立体であって、前記マニホルドが、標本捕捉器と、前記標本捕捉器の上方に延出している入口嵌合部とを有し、前記廃棄物収集カート組立体が、
内部を画定し、外部面を有する、筐体と、
前記筐体の前記内部に配置され、前記医療処置中、前記廃棄物質を収集するために、前記吸引管路および前記マニホルドと流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記廃棄物容器に連結され、前記マニホルドを受容するための開口部を画定する内部表面を有するマニホルド受容部であって、前記マニホルドと前記廃棄物容器との間の流体連通を支援するように構成されている、マニホルド受容部と、
前記廃棄物質を、前記マニホルド、および前記マニホルド受容部を通じて、前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように、前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記筐体から外側へ突出し、前記マニホルド受容部に隣接して配置されている管路処置部材であって、前記管路処置部材および前記筐体の前記外部面が、前記吸引管路を受容するための空隙を集合的に画定し、前記吸引管路を、前記入口嵌合部の方向に、かつ前記標本捕捉器および前記筐体に連結された制御パネルのうちの1つから離れる方向に向ける、管路処置部材と、を含む、廃棄物収集カート組立体。
請求項13:
前記標本捕捉器を受容するための開口部を画定するマニホルドをさらに含み、前記マニホルドが、前記吸引管路に連結するための入口嵌合部を含み、前記管路処置部材が、前記吸引管路を、前記入口嵌合部の方向に、かつ前記マニホルドの前記開口部から離れる方向に向けるように構成されており、その結果、前記標本捕捉器が、前記吸引管路と接触することなく、前記マニホルドの前記開口部によって受容されることが可能になる、請求項12に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項14:
前記入口嵌合部が、少なくとも部分的に前記マニホルド受容部の前記開口部の上方に配置されている、請求項13に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項15:
前記管路処置部材が、少なくとも部分的に前記マニホルド受容部の前記開口部の下方に配置されている、請求項12から15のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項16:
医療処置中に吸引管路を介して廃棄物質を収集し、抜き取りポンプと、廃棄物質をドッキングステーションに移送するために前記抜き取りポンプを操作するドッキング制御装置とを有する前記ドッキングステーションに連結するための、廃棄物収集カート組立体であって、
前記ドッキングステーションに連結されるように構成されている、シャシと、
内部を画定する前記シャシに連結された筐体であって、
第1の外部面を有するマニホルド受容部に隣接する第1の部分と、
前記第1の外部面から離れる方向に面している第2の外部面を有する前記第1の部分の反対側の第2の部分と、を含み、前記第2の部分は、ユーザが前記廃棄物収集カート組立体を床面上で横方向へ移動させるのを支援するためのハンドルに連結されている、
筐体と、
前記シャシに連結され、前記筐体の前記内部に配置されている廃棄物容器であって、前記医療処置中に前記廃棄物質を収集するために前記吸引管路と流体連通するように構成されるとともに、前記シャシが前記ドッキングステーションに連結されているとき、前記ドッキングステーションと流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記シャシに連結され、前記廃棄物質を前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために前記廃棄物容器に真空を提供するように前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記廃棄物容器の真空を制御するために、真空源と通信しているカート制御装置と、
前記カート制御装置と通信しており、前記マニホルド受容部に隣接する前記筐体の前記第1の部分に連結されている、吸引制御パネルであって、前記カート制御装置への信号を生成し、前記真空源を操作して、廃棄物を前記廃棄物容器内に引き寄せるように構成されている、吸引制御パネルと、
前記カート制御装置と通信しており、前記ハンドルに隣接する前記筐体の前記第2の部分に連結されている、ドッキング制御パネルであって、前記カート制御装置は、前記シャシが前記ドッキングステーションに連結されているとき、前記ドッキング制御装置と通信するように構成されており、前記カート制御装置は、前記シャシが前記ドッキングステーションに連結されているとき、前記ドッキング制御パネルからの前記信号に応答して、前記ドッキング制御装置への信号を生成するように構成されており、廃棄物を前記廃棄物容器から前記ドッキングステーションに引き寄せるために前記ドッキングステーションの前記抜き取りポンプを操作する、ドッキング制御パネルと、を含む、
廃棄物収集カート組立体。
請求項17:
前記ハンドルが、前記筐体の前記第2の部分の前記第2の外部面から離れる方向に突出し、前記筐体の前記第2の部分から間隔を空けられた把持部を有し、前記ハンドルの前記把持部と前記筐体の前記第2の部分の前記第2の外部面とが集合的に、前記ユーザの指の配置を収容するための空隙をそれらの間に画定する、請求項16に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項18:
前記ドッキング制御パネルがディスプレイを備え、前記ハンドルの前記把持部の軸が、前記ドッキング制御パネルの前記ディスプレイの外面によって画定される平面に平行である、請求項17に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項19:
前記吸引制御パネルが、前記ドッキング制御装置が前記抜き取りポンプを操作するための信号を生成することができない、請求項16から18のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項20:
ドッキング制御パネルが、前記カート制御装置が前記真空源を操作するための信号を生成することができない、請求項16から19のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項21:
前記ドッキング制御パネルおよび前記吸引制御パネルのうちの1つまたは両方が、ディスプレイを備える、請求項16から20のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項22:
前記ディスプレイが、前記床面に対して傾斜した角度で配置されており、その結果、前記ディスプレイが、前記床面から離れる方に面して、前記ユーザが前記ディスプレイを視認するのを支援する、請求項21に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項23:
医療処置中に吸引管路を介して廃棄物質を収集するための、廃棄物収集カート組立体であって、
前記医療処置中、前記廃棄物質を収集するために、前記吸引管路と流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記廃棄物質を前記吸引管路から前記廃棄物容器に引き寄せるために前記廃棄物容器に真空を提供するように前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記廃棄物容器および前記真空源に連結された筐体であって、外部面を有する筐体と、
ユーザが前記廃棄物収集カート組立体を床面上で横方向へ移動させるのを支援するためのハンドルであって、前記ハンドルが、前記筐体の前記外部面から離れる方向に延出しており、前記筐体から間隔を空けられている把持部を有し、前記ハンドルの前記把持部および前記筐体の前記外部面が集合的に、前記ユーザの指の配置を収容するための空隙をそれらの間に画定し、前記ハンドルの前記把持部の最高部が、前記床面の上方の第1の高さに配置されている、ハンドルと、
前記ハンドルに隣接する前記筐体の前記外部面に連結され、制御信号を生成するように構成されている、制御パネルであって、前記制御パネルが、前記ユーザにグラフィカルユーザインタフェースを提供するために、前記ハンドルに面しているディスプレイを有し、前記ディスプレイが、上部縁部および底部縁部を有し、前記上部縁部が、前記第1の高さよりも高い前記床面の上方の第2の高さに配置されており、前記底部縁部が、前記第1の高さよりも低い前記床面の上方の第3の高さに配置されている、制御パネルと、を含む、廃棄物収集カート組立体。
請求項24:
前記制御パネルへの信号を生成し、前記制御パネルからの前記制御信号を受信するように構成されているカート制御装置をさらに備え、前記廃棄物容器および前記真空源に連結されたシャシであって、抜き取りポンプと、廃棄物質をドッキングステーションに移送するために前記抜き取りポンプを操作するドッキング制御装置とを有する前記ドッキングステーションに連結されるように構成されたシャシをさらに備え、前記廃棄物容器は、前記シャシが前記ドッキングステーションに連結されているとき、前記ドッキングステーションと流体連通するように構成されており、前記カート制御装置は、前記シャシが前記廃棄物容器に連結されているとき、前記制御パネルからの前記制御信号に応答して前記抜き取りポンプを操作するために前記ドッキング制御装置への信号を生成するように構成されている、請求項23に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項25:
前記制御パネルの前記ディスプレイが、前記床面に対して前記床面から離れる方向に面して傾斜した角度で配置されており、前記ユーザが前記ハンドルの上方から前記制御パネルを視認することを支援する、請求項23または24に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項26:
前記ハンドルの前記把持部の軸が、前記制御パネルの前記ディスプレイの外面によって画定される平面に平行である、請求項23から25のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項27:
医療処置中に吸引管路を介して廃棄物質を収集するための、廃棄物収集カート組立体であって、
前記医療処置中、前記廃棄物質を収集するために、前記吸引管路と流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記廃棄物質を前記吸引管路から前記廃棄物容器に引き寄せるために前記廃棄物容器に真空を提供するように前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記廃棄物容器および前記真空源に連結され、外部側面および上部作業面を有する筐体であって、前記上部作業面が、全体的に平坦であり、床面に平行であり、前記上部作業面が、前記床面の上方に第1の高さで配置されている、筐体と、
ユーザが前記廃棄物収集カート組立体を前記床面上で横方向へ移動させるのを支援するためのハンドルであって、前記ハンドルが、前記筐体の前記外部側面から離れる方向に突出しており、前記筐体から間隔を空けられている把持部を有し、前記ハンドルの前記把持部および前記筐体の前記外部側面が集合的に、前記ユーザの指の配置を収容するための空隙をそれらの間に画定し、前記ハンドルの前記把持部の最高部が、前記床面の上方の第2の高さに配置されている、ハンドルと、
前記ハンドルに隣接する前記筐体の前記外部側面に連結され、制御信号を生成するように構成されている、制御パネルであって、前記制御パネルが、前記ユーザにグラフィカルユーザインタフェースを提供するために、前記ハンドルの前記把持部に面しているディスプレイを有し、前記ディスプレイが、上部縁部および底部縁部を有し、前記上部縁部が、前記第2の高さよりも高い前記床面の上方の第3の高さに配置されており、前記底部縁部が、前記第1の高さよりも低い前記床面の上方の第4の高さに配置されている、制御パネルと、を含む、廃棄物収集カート組立体。
請求項28:
前記制御パネルへの信号を生成し、前記制御パネルからの前記制御信号を受信するように構成されているカート制御装置をさらに備え、前記廃棄物容器および前記真空源に連結されたシャシであって、抜き取りポンプと、廃棄物質をドッキングステーションに移送するために前記抜き取りポンプを操作するドッキング制御装置とを有する前記ドッキングステーションに連結されるように構成されたシャシをさらに備え、前記廃棄物容器は、前記シャシが前記ドッキングステーションに連結されているとき、前記ドッキングステーションと流体連通するように構成されており、前記カート制御装置は、前記シャシが前記廃棄物容器に連結されているとき、前記制御パネルからの前記制御信号に応答して前記抜き取りポンプを操作するために前記ドッキング制御装置への信号を生成するように構成されている、請求項27に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項29:
前記制御パネルの前記ディスプレイが、前記床面に対して前記床面から離れる方向に面して傾斜した角度で配置されており、前記ユーザが前記ハンドルの上方から前記制御パネルを視認することを支援する、請求項27または28に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項30:
前記ハンドルの前記把持部の軸が、前記制御パネルの前記ディスプレイの外面によって画定される平面に平行である、請求項27から29のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項31:
前記第3の高さが、前記第1の高さよりも高く、その結果、前記ディスプレイの前記上部縁部が、前記床面の上方に前記上部作業面よりも高い高さで配置されている、請求項27から30のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項32:
医療処置中に吸引管路を介して廃棄物質を収集し、前記廃棄物質からマニホルド内の標本捕捉器を介して標本を取得するための、廃棄物収集カート組立体であって、
内部を画定する筐体と、
前記筐体の前記内部に配置され、前記医療処置中、前記廃棄物質を収集するために、前記吸引管路および前記マニホルドと流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記廃棄物容器に連結され、前記マニホルドを受容するための開口部を画定する内部表面を有するマニホルド受容部であって、前記マニホルドと前記廃棄物容器との間の流体連通を支援するように構成されている、マニホルド受容部と、
前記廃棄物質を、前記標本捕捉器、前記マニホルド、および前記マニホルド受容部を通じて、前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように、前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記筐体の面から突出している覆いであって、前記マニホルド受容部に隣接して配置されている、覆いと、
前記マニホルド受容部に隣接して配置された遠位端を有する照明光誘導器であって、前記照明光誘導器の前記遠位端が、前記医療処置中に前記標本捕捉器の向上した視認性を提供するために前記標本捕捉器上に照明光を向けるように構成されており、前記覆いが、前記照明光誘導器から向けられた照明光に少なくとも部分的に影響を及ぼすように構成されている、照明光誘導器と、を含む、廃棄物収集カート組立体。
請求項33:
前記照明光誘導器がレンズを含む、請求項32に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項34:
前記覆いが前記筐体と一体化されている、請求項32に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項35:
前記照明光を、前記照明光誘導器を介して発光するように構成されている光源をさらに含む廃棄物収集カート組立体であって、前記光源が、前記内部に配置されている、請求項32から35のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項36:
前記光源が発光ダイオードを含む、請求項35に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項37:
前記光源が、前記マニホルド受容部の前記開口部から離れる方向に照明光を発光し、前記照明光誘導器が、前記照明光を、前記マニホルド受容部の前記開口部に向かって向け直す、請求項35または36に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項38:
前記マニホルド受容部に隣接して配置されたプリント配線基板をさらに含み、前記光源が、前記プリント配線基板に連結されている、請求項35に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項39:
前記覆いが、前記マニホルド受容部の前記開口部に面している反射表面を含む、請求項32から38のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項40:
前記覆いが、前記筐体から、前記照明光誘導器の前記遠位端の遠位側に少なくとも10mm突出している、請求項32から39のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項41:
医療処置中に吸引管路を介して廃棄物質を収集し、前記廃棄物質からマニホルド内の標本捕捉器を介して標本を取得するための、廃棄物収集カート組立体であって、
内部を画定する筐体と、
前記筐体の前記内部に配置され、前記医療処置中、前記廃棄物質を収集するために、前記吸引管路および前記マニホルドと流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記廃棄物容器に連結され、前記マニホルドを受容するための開口部を画定する内部表面を有するマニホルド受容部であって、前記マニホルドと前記廃棄物容器との間の流体連通を支援するように構成されている、マニホルド受容部と、
前記廃棄物質を、前記標本捕捉器、前記マニホルド、および前記マニホルド受容部を通じて、前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように、前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記マニホルド受容部に少なくとも部分的に隣接して配置された照明光誘導器であって、前記医療処置中に前記標本捕捉器の向上した視認性を提供するために前記標本捕捉器上に照明光を向けるように構成されている照明光誘導器と、を含む、廃棄物収集カート組立体であって、
前記筐体の一部分が、前記照明光誘導器の遠位端に対して遠位に延出している、廃棄物収集カート組立体。
請求項42:
前記照明光誘導器がレンズを含む、請求項41に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項43:
前記照明光誘導器によって向けられる前記照明光を発光するように構成されている、光源をさらに備える、請求項41から43のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項44:
前記光源が発光ダイオードを含む、請求項43に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項45:
前記光源が、前記マニホルド受容部の前記開口部から離れる方向に照明光を発光する、請求項43または44に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項46:
前記マニホルド受容部に隣接して配置されたプリント配線基板をさらに含み、前記光源が、前記プリント配線基板に取り付けられている、請求項43から45のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項47:
前記照明光誘導器の遠位端に対して遠位に延出する前記筐体の一部分が、前記マニホルド受容部の前記開口部に面している反射表面を有する、請求項41から46のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項48:
前記照明光誘導器の遠位端に対して遠位に延出する前記筐体の一部分が、前記筐体から、前記マニホルド受容部の前記開口部の遠位側に少なくとも10mm突出している、請求項41から47のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項49:
医療処置中にマニホルドを通過する廃棄物質を収集するための廃棄物収集カート組立体であって、前記廃棄物収集カート組立体を洗浄するためにドッキングステーションに連結し、前記廃棄物収集カート組立体が、
内部を画定する筐体と、
前記筐体に連結され、前記マニホルドに連結されるように構成されているマニホルド受容部と、
少なくとも部分的に前記筐体の前記内部に配置されており、前記マニホルドが前記マニホルド受容部に連結されているとき、前記マニホルドと流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記廃棄物容器と前記マニホルドとの間の流体連通を支援するために、前記マニホルド受容部および前記廃棄物容器に連結されている、ドレイン管路と、
前記ドッキングステーションから洗浄液の移送を可能にするために、前記ドッキングステーションのドック流体連結器に接続するように構成されている、カート流体連結器と、
前記カート流体連結器、前記ドレイン管路、および前記廃棄物容器に連結された洗浄回路であって、
前記廃棄物容器の内部および前記カート流体連結器の方向へ洗浄液を向けるように構成されているノズルに連結している第1の洗浄管路であって、前記カート流体連結器が前記ドッキングステーションの前記ドック流体連結器に接続されているとき、前記洗浄液を前記ドッキングステーションから前記ノズルに向けるように構成されている、第1の洗浄管路と、
前記第1の洗浄管路および前記ノズルのうちの1つに第1の連結点で連結され、流体連通している、第2の洗浄管路であって、前記第2の洗浄管路が、第2の連結点で前記ドレイン管路に連結され、流体連通しており、前記第2の連結点が、前記廃棄物容器の上流側に配置されており、前記第2の洗浄管路は、前記カート流体連結器が前記ドッキングステーションの前記ドック流体連結器に接続されているとき、前記ドレイン管路を洗浄するために前記洗浄液を前記第1の洗浄管路および前記ノズルのうちの1つから前記ドレイン管路に向けるように構成されている、第2の洗浄管路と、を含む、
洗浄回路と、を含む、
廃棄物収集カート組立体。
請求項50:
前記洗浄回路が、前記ドレイン管路からの廃棄物質が前記第1の洗浄管路に入ることを防止するために前記第2の洗浄管路内の前記第1の連結点と前記第2の連結点との間に配置された逆止弁を備える、請求項49に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項51:
前記筐体の内部に配置された真空源であって、前記廃棄物質を前記マニホルドから前記マニホルド受容部を介して前記廃棄物容器内に引き寄せるために前記廃棄物容器に真空を提供するように、前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成された真空源をさらに備え、前記逆止弁は、前記真空源が真空を提供したときに、廃棄物質が前記第1の洗浄管路に入ることを防止する、請求項50に記載の廃棄物収集カート組立体。
請求項52:
医療処置中にマニホルドを通過する廃棄物質を収集するための、廃棄物収集カートシステムであって、
廃棄物収集カート組立体であって、
フレームと、
前記フレームに連結された筐体であって、内部を画定し、前記内部から離れる方向に面している外面を有する筐体と、
前記筐体に連結され、前記マニホルドに連結されるように構成されているマニホルド受容部と、
少なくとも部分的に前記筐体の前記内部に配置されており、前記マニホルドが前記マニホルド受容部に連結されているとき、前記マニホルドと流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記フレームおよび前記筐体のうちの1つに連結された第1の連結器であって、前記第1の連結器が前記外面の下方に配置されている、第1の連結器と、を含む、
廃棄物収集カート組立体と、
医療機器を前記廃棄物収集カート組立体に固定するためのキャリア組立体であって、
前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体の前記外面によって支持されるように構成されたキャリア本体と、
前記キャリア本体に連結された第2の連結器と、を含む、
キャリア組立体と、を含み、
前記第1および第2の連結器のうちの1つが、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、第1の位置および第2の位置へ移動するように構成され、前記第1および第2の連結器は、前記第1の位置で位置合わせされ、その結果、前記第1の連結器と前記第2の連結器間の磁気引力が、前記キャリア組立体の前記キャリア本体を前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体に固定するように構成され、前記第1および第2の連結器は、前記第2の位置で位置がずれ、その結果、前記第2の位置での前記第1の連結器と前記第2の連結器間の前記磁気引力が、前記第1の位置での前記第1の連結器と前記第2の連結器間の前記磁気引力より小さくなり、前記キャリア組立体の前記キャリア本体が、前記廃棄物収集カート組立体から取り外されることを可能にする、
廃棄物収集カートシステム。
請求項53:
前記フレームが、前記筐体に連結され、前記筐体に取り囲まれており、前記内部が、前記密閉された内部と環境との間の汚染除去障壁を確立するために密閉された内部としてさらに画定され、前記汚染除去障壁は、前記キャリア組立体の前記キャリア本体が前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体に固定されているとき、維持される、請求項52に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項54:
前記筐体が、磁界透過性のある材料を含む、請求項52または53に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項55:
前記第1の連結器および前記第2の連結器のうちの1つが、磁性材料を含み、前記第1の連結器および前記第2の連結器のうちのもう一方が、強磁性材料を含む、請求項52から54のいずれか1項に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項56:
前記第1の連結器および前記第2の連結器の各々が、磁性材料を含む、請求項52から54のいずれか1項に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項57:
前記キャリア組立体および前記廃棄物収集カート組立体のうちの1つが、前記第1および第2の連結器のうちの1つを、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、前記第1および第2の位置へ移動させるためのアクチュエータを備える、請求項52から56のいずれか1項に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項58:
前記キャリア組立体が、前記アクチュエータを備え、前記アクチュエータが、前記第2の連結器を、前記第1の連結器に対して、前記第1および第2の位置へ移動させるように構成されている、請求項57に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項59:
前記アクチュエータが、前記第1および第2の連結器のうちの1つに連結された摺動部材を含み、前記摺動部材は、前記キャリア組立体の前記キャリア本体および前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体のうちの1つに摺動可能に連結され、前記摺動部材は、前記第1および第2の連結器のうちの1つを、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、前記第1および第2の位置へ移動させるように構成され、その結果、前記摺動部材の作動が、前記第1および第2の連結器のうちの1つを前記第1および第2の位置へ移動させる、請求項57または58に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項60:
前記摺動部材が、前記摺動部材の少なくとも部分的な長さに沿って直線的に配置された複数のラック歯を有し、前記アクチュエータが、前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体および前記キャリア組立体の前記キャリア本体のうちの1つに回転可能に連結されたピニオンをさらに含み、前記ピニオンが、前記ピニオンの回転に応答して前記摺動部材を移動させるために、前記複数のラック歯に係合するように構成された複数のギヤ歯を有する、請求項59に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項61:
前記アクチュエータが、前記ピニオンに連結されたレバーであって、前記摺動部材ならびに前記第1および第2の連結器のうちの1つを、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、前記第1および第2の位置へ移動させるために、前記ピニオンを回転させて前記摺動部材に係合させるように構成されたレバーをさらに備える、請求項60に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項62:
前記キャリア組立体の前記キャリア本体および前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体のうちの1つが、前記キャリア組立体の前記キャリア本体を前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体に対してどこに配置すべきかをユーザに表示するための視覚指示子を備え、その結果、前記アクチュエータの動作が、前記第1および第2の連結器のうちの1つを、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、前記第1および第2の位置へ移動させる、請求項57から61のいずれか1項に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項63:
前記視覚指示子が印を含む、請求項62に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項64:
前記キャリア組立体の前記キャリア本体および前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体のうちの1つが、前記キャリア組立体の前記キャリア本体を前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体に対してどこに配置すべきかをユーザに表示するための位置合わせ機構を備え、その結果、前記アクチュエータの動作が、前記第1および第2の連結器のうちの1つを、前記第1および第2の連結器のうちのもう一方に対して、前記第1および第2の位置へ移動させる、請求項57から63のいずれか1項に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項65:
前記位置合わせ機構が、突起と、凹部を画定する表面とのうちの1つを含む、請求項64に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項66:
前記位置合わせ機構が、前記キャリア組立体の前記キャリア本体を受容するための凹部を画定する前記廃棄物収集カート組立体の前記筐体の前記外面を含む、請求項64に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項67:
前記筐体の前記上部が、前記凹部を囲む側壁を有し、前記キャリア組立体の前記キャリア本体が、前記アクチュエータの動作中に前記キャリア本体の移動を防止するために、前記側壁と当接するように構成されている、請求項66に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項68:
前記廃棄物収集カート組立体に固定されるように、前記キャリア組立体の前記キャリア本体に連結された、医療用モジュールをさらに備える、請求項52から67のいずれか1項に記載の廃棄物収集カートシステム。
請求項69:
前記医療用モジュールが、外科用コンソールを備える、請求項68に記載の廃棄物収集カートシステム。
本補正の直前の特許請求の範囲に記載されていた各請求項は、以下の通りであった。
[請求項1]
医療処置中に吸引管路を介して廃棄物質を収集し、前記廃棄物質から、マニホルド本体内に取り外し可能に受容されている標本捕捉器を介して標本を取得し、ユーザが前記標本を前記標本捕捉器から標本容器に移送するのを支援するための、廃棄物収集カート組立体であって、
前記医療処置中、前記廃棄物質を収集するために、前記吸引管路および前記マニホルド本体と流体連通するように構成されている、廃棄物容器と、
前記廃棄物容器に連結され、前記マニホルド本体を受容するための開口部を画定する内部表面を有するマニホルド受容部であって、前記マニホルド本体と前記廃棄物容器との間の流体連通を支援するように構成されている、マニホルド受容部と、
前記廃棄物質を、前記標本捕捉器、前記マニホルド本体、および前記マニホルド受容部を通じて、前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように、前記廃棄物容器と選択的に連通するように構成されている、真空源と、
前記廃棄物容器、前記真空源、および前記マニホルド受容部に連結された筐体であって、前記筐体が、前記マニホルド受容部に隣接する第1の側面および前記第1の側面の反対側の第2の側面を有し、前記筐体は、前記廃棄物収集カート組立体が床上に配置されているときに前記床面に対して概して平行の向きになる作業面を有し、前記作業面が前記標本容器を支持するように構成されており、前記作業面が、前記標本を前記標本捕捉器から前記標本容器に移送する間の接近性を容易にするために、前記マニホルド受容部の上方に配置されている、筐体と、
前記筐体に連結されその内部に配置され、前記標本捕捉器から前記標本容器への前記標本の移送の向上した視認性を提供するために、前記作業面を照らすように構成されている、光源組立体と、を含む、廃棄物収集カート組立体。
[請求項2]
吸引管路を介して廃棄物質を収集するための、廃棄物収集カート組立体であって、
前部と、前記前部から延出している対向側面部と、前記前部に対して後方の前記対向側面部間に配置されている作業面と、を含む筐体であって、前記作業面が、標本容器を支持するようにサイズ設定されている、筐体と、
前記筐体上に支持され、前記廃棄物質を収集するために前記吸引管路と流体連通して配置されるように構成されている、廃棄物容器と、
前記筐体の前記前部内で開口部を画定し、前記吸引管路と前記廃棄物容器との間の流体連通を支援するように構成されているマニホルドを受容するようにサイズ設定されている、マニホルド受容部と、
前記筐体上に支持され、前記廃棄物質を前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように構成されている、真空源と、
前記筐体に連結され、前記作業面を照らすように構成されている、光源組立体と、を含み、
前記作業面および前記光源組立体の各々が、前記吸引管路からの妨害を防止するように、前記マニホルド受容部の上方に配置されている、廃棄物収集カート組立体。
[請求項3]
前記前部上に配置された制御パネルをさらに備え、前記作業面が、前記制御パネルの上方に配置されている、請求項2に記載の廃棄物収集カート組立体。
[請求項4]
前記光源組立体が、少なくとも部分的に前記作業面を囲んで前記作業面に沿って配置されている光源のアレイを含む、請求項2または3に記載の廃棄物収集カート組立体。
[請求項5]
吸引管路を介して標本および廃棄物質を収集するための、廃棄物収集カート組立体であって、
前部と、前記前部から延出している対向側面部と、前記前部に対して後方の前記対向側面部間に配置されている作業面と、を含む筐体であって、前記作業面が、標本容器を支持するようにサイズ設定されている、筐体と、
前記筐体上に支持されており、前記廃棄物質を収集するために前記吸引管路と流体連通して配置されるように構成されている、廃棄物容器と、
前記筐体の前記前部内で開口部を画定し、前記吸引管路と前記廃棄物容器との間の流体連通を支援するように構成されているマニホルドを受容するようにサイズ設定されている、マニホルド受容部と、
前記筐体上に支持されており、前記廃棄物質を前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように構成されている、真空源と、
前記筐体に連結され、前記作業面を照らすために、前記筐体の前部から離れる方向に後方へ照明光を投光するように向けられている、光源組立体と、を含む、廃棄物収集カート組立体。
[請求項6]
前記光源組立体が、前記前部と前記作業面との間に配置された光源のアレイを含む、請求項5に記載の廃棄物収集カート組立体。
[請求項7]
吸引管路を介して廃棄物質を収集するための、廃棄物収集カート組立体であって、
前部と、前記前部から延出している対向側面部と、前記前部に対して後方の前記対向側面部間に配置されている作業面と、を含む筐体であって、前記筐体が、少なくとも部分的に前記作業面を囲む側壁を有し、前記作業面が、標本容器を支持するようにサイズ設定されている、筐体と、
前記筐体上に支持されており、前記廃棄物質を収集するために前記吸引管路と流体連通して配置されるように構成されている、廃棄物容器と、
前記筐体の前記前部内で開口部を画定し、前記吸引管路と前記廃棄物容器との間の流体連通を支援するように構成されているマニホルドを受容するようにサイズ設定されている、マニホルド受容部と、
前記筐体上に支持されており、前記廃棄物質を前記吸引管路から前記廃棄物容器内に引き寄せるために、前記廃棄物容器に真空を提供するように構成されている、真空源と、
前記筐体に連結され、前記作業面を、前記側壁を通して照らすように構成されている、光源組立体と、を含む、廃棄物収集カート組立体。
[請求項8]
前記側壁が、前記作業面の上方に配置され、前記側壁および作業面が、集合的に凹部を画定する、請求項7に記載の廃棄物収集カート組立体。
[請求項9]
前記筐体が、内部を画定し、前記光源組立体が、前記内部に配置されている、請求項7または8に記載の廃棄物収集カート組立体。
[請求項10]
前記光源組立体が、前記筐体の上面の下方に配置されており、前記側壁に隣接する、請求項9に記載の廃棄物収集カート組立体。
[請求項11]
前記側壁が、少なくとも部分的に透明な材料を含む、請求項7から10のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
[請求項12]
前記作業面および前記側壁が、集合的に一体構造を形成する、請求項7から11のいずれか1項に記載の廃棄物収集カート組立体。
[請求項13]
前記側壁が、外側壁面および内側壁面であって、それらの間に第1の厚さを画定する外側壁面および内側壁面を有し、前記筐体が、前記作業面に対向する内側面を有し、それらの間に第2の厚さを画定し、前記第2の厚さが、前記第1の厚さよりも厚い、請求項12に記載の廃棄物収集カート組立体。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
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図18
図19
図20
図21
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図25