(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】基板処理装置及び基板処理方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/306 20060101AFI20240627BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
H01L21/306 R
H01L21/304 651M
H01L21/304 651B
H01L21/304 648G
(21)【出願番号】P 2022110408
(22)【出願日】2022-07-08
【審査請求日】2022-07-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0096137
(32)【優先日】2021-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】チュン,ヨン デ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジ フン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ウォン-グン
(72)【発明者】
【氏名】キム,テ シン
【審査官】小▲高▼ 孔頌
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-049449(JP,A)
【文献】特開2009-021339(JP,A)
【文献】特開2015-060852(JP,A)
【文献】特開2013-016697(JP,A)
【文献】特開2020-077752(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0079701(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0010289(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0146111(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-2248770(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/306
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を水平で維持する支持ユニットと、
レーザーを前記基板に照射するレーザー照射ユニットと、
前記基板に液を供給する液供給ユニットと、
前記基板に照射されたレーザーのうちで前記基板で反射された反射光のエネルギーを検出するフォトディテクタと、及び
プロセッサを含み、
前記プロセッサは、
第1出力の第1レーザーを基板に照射し、
前記フォトディテクタから検出された前記第1レーザーが基板で反射された第1反射光のエネルギーを用いて前記基板を加熱するために照射する第2レーザーの第2出力を設定し、
前記基板に液膜を形成し、
前記第2出力の前記第2レーザーを前記基板に対して照射する、
前記第1レーザーの照射は、前記液膜形成前に行われることを特徴と
し、かつ
前記第2出力によって前記基板が吸収するエネルギーは、既記憶された基準値の基準出力による基準ウェハーが吸収するエネルギーと同一に設定されることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
レーザー照射ユニットは基板の下面に前記レーザーを照射することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記第1出力は前記第2出力より低いことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記第1反射光のエネルギーを既記憶された基準値と比べて、
前記第1反射光のエネルギーが前記基準値の反射光のエネルギーより大きい場合、前記第2出力を前記基準値の基準出力より高く設定して、
前記第1反射光のエネルギーが前記基準値の反射光のエネルギーより小さな場合、前記第2出力を前記基準値の基準出力より低く設定することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項5】
基板を水平で維持する支持ユニットと、
レーザーを前記基板に照射するレーザー照射ユニットと、
前記基板に照射されたレーザーのうちで前記基板で反射された反射光のエネルギーを検出するフォトディテクタと、及び
プロセッサを含み、
前記プロセッサは、
第1出力の第1レーザーを基板に照射し、
前記フォトディテクタから検出された前記第1レーザーが基板で反射された第1反射光のエネルギーを用いて前記基板を加熱するために照射する第2レーザーの第2出力を設定し、
前記第1反射光のエネルギーから反射率及び吸収率を算出し、
前記第2出力は前記吸収率に反比例して設定されることを特徴とする基板処理装置。
【請求項6】
前記フォトディテクタは、
前記基板が前記第2レーザーによって加熱処理される中に実時間で反射光を検出し、
前記プロセッサは、
前記実時間に検出される前記反射光をモニタリングしながら、
前記反射光のエネルギーが変化する場合前記第2出力の強さを調節することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記反射光のエネルギーが小さくなれば、前記第2出力の強さを弱くすることを特徴とする請求項
6に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記反射光のエネルギーが大きくなれば第2出力強さを強くすることを特徴とする請求項
6に記載の基板処理装置。
【請求項9】
基板にレーザーを照射して基板を加熱する方法において、
ローディングされた基板に対してレーザー照射ユニットが第1出力の第1レーザーを基板に照射し、
フォトディテクタが前記第1レーザーのうちで前記基板で反射された第1反射光のエネルギーを検出し、
上記基板に液体を供給して液膜を形成し、
前記フォトディテクタから検出された前記第1反射光のエネルギーを用いて前記基板を加熱するための第2レーザーの第2出力を設定することを特徴と
し、かつ
前記第2出力によって前記基板が吸収するエネルギーは、既記憶された基準値による基準出力による基準ウェハーが吸収するエネルギーと同一に設定されることを特徴とする基板処理方法。
【請求項10】
前記レーザーは基板の下面に照射されることを特徴とする請求項
9に記載の基板処理方法。
【請求項11】
前記第1出力は前記第2出力より低いことを特徴とする請求項
9に記載の基板処理方法。
【請求項12】
前記第1反射光のエネルギーを既記憶された基準値と比べて、
前記第1反射光のエネルギーが既基準値より大きい場合、第2出力を基準値に対応する出力より高く設定し、
前記第1反射光のエネルギーが既基準値より小さな場合、第2出力を基準値に対応する出力より低く設定することを特徴とする請求項
9に記載の基板処理方法。
【請求項13】
基板にレーザーを照射して基板を加熱する方法において、
ローディングされた基板に対してレーザー照射ユニットが第1出力の第1レーザーを基板に照射し、
フォトディテクタが前記第1レーザーのうちで前記基板で反射された第1反射光のエネルギーを検出し、
前記フォトディテクタから検出された前記第1反射光のエネルギーを用いて前記基板を加熱するための第2レーザーの第2出力を設定し、
前記第1反射光のエネルギーから反射率及び吸収率を算出し、
前記第2出力は前記吸収率に反比例して設定されることを特徴とする基板処理方法。
【請求項14】
前記フォトディテクタは、
前記基板が前記第2レーザーによって加熱処理される中に実時間で反射光を検出し、
プロセッサは、
前記実時間で検出される前記反射光をモニタリングしながら、
前記反射光のエネルギーが変化する場合前記第2出力の強さを調節することを特徴とする請求項
9に記載の基板処理方法。
【請求項15】
前記反射光のエネルギーが小さくなれば、前記第2出力の強さを弱くすることを特徴とする請求項
14に記載の基板処理方法。
【請求項16】
前記反射光のエネルギーが大きくなれば前記第2出力の強さを強くすることを特徴とする請求項
14に記載の基板処理方法。
【請求項17】
基板を水平で維持する支持ユニットと、
前記基板に液を供給する液供給ユニットと、
レーザーを前記基板の下面に照射するレーザー照射ユニットと、
前記基板に照射されたレーザーのうちで前記基板で反射された反射光のエネルギーを検出するフォトディテクタと、及び
プロセッサを含み、
前記プロセッサは、
第1出力の第1レーザーを基板に照射し、
前記フォトディテクタから検出された前記第1レーザーが基板で反射された第1反射光のエネルギーを用いて前記基板を加熱するために照射する第2レーザーの第2出力を設定し、
前記基板に液膜を形成し、
前記第2出力の前記第2レーザーを前記基板に対して照射し、
前記第1レーザーの照射は、前記液膜形成前に行われることを特徴と
し、かつ
前記第2出力によって前記基板が吸収するエネルギーは、既記憶された基準値による基準出力による基準ウェハーが吸収するエネルギーと同一に設定されることを特徴とする基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置及び基板処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子または液晶ディスプレイを製造するために、基板にフォトリソグラフィー、蝕刻、アッシング、イオン注入、薄膜蒸着、そして、洗浄などの多様な工程らが遂行される。この中蝕刻工程または洗浄工程は基板上に形成された薄膜のうちで不必要な領域を除去する工程であり、薄膜に対する高い選択比、高い蝕刻率及び蝕刻均一性が要求され、半導体素子の高集積化によってますますさらに高い水準の蝕刻選択比及び蝕刻均一性が要求されている。
【0003】
一般に、基板の蝕刻工程または洗浄工程は大きくケミカル処理段階、リンス処理段階、そして乾燥処理段階が順次に遂行される。ケミカル処理段階には基板上に形成された薄膜を蝕刻処理するか、または基板上の異物を除去するためのケミカルを基板に供給し、リンス処理段階には基板上に純水のようなリンス液が供給される。このように流体を通じた基板の処理に基板の加熱が隋伴されることができる。本出願人は基板の加熱ソースでレーザーを導入する。レーザーを導入した基板の加熱方法は出願人によって出願された韓国出願第10-2020-0117842号で説明される。
【0004】
図1は、同一なレシピで同一なレーザー出力で第1ウェハーと第2ウェハーを処理する時に時間による温度変化を示したグラフである。
図1を通じて参照されるように同一出力と同一なレシピを適用する場合、ウェハー種類によって設定温度に到達される時間及び到達温度が相異である。また、レーザーが照射される面の状態(例えば、膜質)またはウェハーの厚さによっても設定温度に到達される時間及び到達温度が相異である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、基板を効率的に処理することができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0007】
本発明は、蝕刻性能が向上されることができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0008】
本発明は、お互いに異なる基板が装置に搬入されても、同一に加熱することができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0009】
本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載から当業者が明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、基板を処理する装置を提供する。一実施例において、基板を処理する装置は、基板を水平で維持する支持ユニットと、レーザーを前記基板に照射するレーザー照射ユニットと、前記基板に照射されたレーザーのうちで前記基板で反射された反射光のエネルギーを検出するフォトディテクタと、及びプロセッサを含み、前記プロセッサは、第1出力の第1レーザーを基板に照射し、前記フォトディテクタから検出された前記第1レーザーが基板で反射された第1反射光のエネルギーを用いて前記基板を加熱するために照射する第2レーザーの第2出力を設定する。
【0011】
一実施例において、レーザー照射ユニットは基板の下面に前記レーザーを照射することができる。
【0012】
一実施例において、第1出力は第2出力より低いことがある。
【0013】
一実施例において、前記基板に液を供給する液供給ユニットをさらに含み、前記プロセッサは、前記基板に液膜を形成し、前記第2出力の前記第2レーザーを前記基板に対して照射することができる。
【0014】
一実施例において、前記プロセッサは、前記第1反射光のエネルギーを既記憶された基準値と比べて、前記第1反射光のエネルギーが前記基準値の反射光のエネルギーより大きい場合、前記第2出力を前記基準値の基準出力より高く設定し、前記第1反射光のエネルギーが前記基準値の反射光のエネルギーより小さな場合、前記第2出力を前記基準値の基準出力より低く設定することができる。
【0015】
一実施例において、前記プロセッサは、前記第1反射光のエネルギーから反射率及び吸収率を算出し、前記第2出力は前記吸収率に反比例して設定されることができる。
【0016】
一実施例において、前記第2出力によって前記第1基板が吸収するエネルギーは、既記憶された基準値の基準出力による基準ウェハーが吸収するエネルギーと同一に設定されることができる。
【0017】
一実施例において、前記フォトディテクタは、前記基板が前記第2レーザーによって加熱処理される中に実時間で反射光を検出し、前記プロセッサは、前記実時間で検出される前記反射光をモニタリングしながら、前記反射光のエネルギーが変化する場合前記第2出力の強さを調節することができる。
【0018】
一実施例において、前記反射光のエネルギーが小くなれば、前記第2出力の強さを弱く調節することができる。
【0019】
一実施例において、前記反射光のエネルギーが大きくなれば、前記第2出力強さを強く調節することができる。
【0020】
また、本発明は基板にレーザーを照射して基板を加熱する方法を提供する。一実施例において、基板処理方法は、ローディングされた基板に対してレーザー照射ユニットが第1出力の第1レーザーを基板に照射し、フォトディテクタが前記第1レーザーのうちで前記基板で反射された第1反射光のエネルギーを検出して、前記フォトディテクタから検出された前記第1反射光のエネルギーに基盤して前記基板を加熱するための第2レーザーの第2出力を設定する。
【0021】
一実施例において、前記レーザーは基板の下面に照射されることができる。
【0022】
一実施例において、前記第1出力は前記第2出力より低いことがある。
【0023】
一実施例において、前記第1反射光のエネルギーを既記憶された基準値と比べて、前記第1反射光のエネルギーが既基準値より大きい場合、第2出力を基準値に対応する出力より高く設定し、前記第1反射光のエネルギーが既基準値より小さな場合、第2出力を基準値に対応する出力より低く設定することができる。
【0024】
一実施例において、前記第1反射光のエネルギーから反射率及び吸収率を算出し、前記第2出力は前記吸収率に反比例して設定されることができる。
【0025】
一実施例において、前記第2出力によって第1基板の吸収するエネルギーは、既記憶された基準値による基準出力による基準ウェハーが吸収するエネルギーと同一に設定されることができる。
【0026】
一実施例において、前記フォトディテクタは、前記基板が前記第2レーザーによって加熱処理される中に実時間で反射光を検出し、前記プロセッサは、前記実時間に検出される前記反射光をモニタリングしながら、前記反射光のエネルギーが変化する場合前記第2出力の強さを調節することができる。
【0027】
一実施例において、前記反射光のエネルギーが小くなれば、前記第2出力の強さを弱く調節することができる。
【0028】
一実施例において、前記反射光のエネルギーが大きくなれば、前記第2出力強さを強く調節することができる。
【0029】
本発明の他の観点による実施例の基板処理装置は、基板を水平で維持する支持ユニットと、前記基板に液を供給する液供給ユニットと、レーザーを前記基板の下面に照射するレーザー照射ユニットと、前記基板に照射されたレーザーのうちで前記基板で反射された反射光のエネルギーを検出するフォトディテクタと、及びプロセッサを含み、前記プロセッサは、第1出力の第1レーザーを基板に照射し、前記フォトディテクタから検出された前記第1レーザーが基板で反射された第1反射光のエネルギーに基盤して前記基板を加熱するために照射する第2レーザーの第2出力を設定し、前記基板に液膜を形成して、前記第2出力の前記第2レーザーを前記基板に対して照射する基板処理装置。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一実施例によれば、基板を効率的に処理することができる。
【0031】
本発明の一実施例によれば、蝕刻性能が向上されることができる。
【0032】
本発明の一実施例によれば、お互いに異なる基板が装置に搬入されても、同一に加熱することができる。
【0033】
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】同一なレシピで同一なレーザー出力で第1ウェハーと第2ウェハーを処理する時に時間による温度変化を示したグラフである。
【
図2】本発明の実施例による基板処理設備1を見せてくれる平面図である。
【
図3】
図2の工程チャンバ260に提供された第1実施例による基板処理装置300を見せてくれる断面図である。
【
図4】
図2の工程チャンバ260にレーザーを提供するレーザー生成器500の概略的な模式図である。
【
図5】第1実施例によるレーザー照射ユニット400-1の側面図である。
【
図6】第2実施例によるレーザー照射ユニット400-2の側面図である。
【
図7】本発明の一実施例による基板処理方法のフローチャートである。
【
図8】
図2の工程チャンバ260に提供された第2実施例による基板処理装置1300を見せてくれる断面図である。
【
図9】本発明の基板処理装置で一実施例によるフォトディテクタ700の動作を見せてくれる断面図である。
【
図10】本発明の基板処理装置で他の実施例によるフォトディテクタ700の動作を見せてくれる断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下では添付した図面を参照にして本発明の実施例に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明はいろいろ相異な形態で具現されることができるし、ここで説明する実施例で限定されない。また、本発明の望ましい実施例を詳細に説明するにおいて、関連される公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曇ることがあると判断される場合にはその詳細な説明を略する。また、類似機能及び作用をする部分に対しては図面全体にかけて同一な符号を使用する。
【0036】
ある構成要素を‘包含'するということは、特別に反対される記載がない限り他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。具体的に,“含む”または“有する”などの用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、一つまたはその以上の他の特徴らや数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものとして理解されなければならない。
【0037】
単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り、複数表現を含む。また、図面で要素らの形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0038】
用語“及び/または”は該当の列挙された項目のうちで何れか一つ及び一つ以上のすべての組合を含む。また、本明細書で“連結されただ”という意味はA部材とB部材が直接連結される場合だけではなく、A部材とB部材との間にC部材が介されてA部材とB部材が間接連結される場合も意味する。
【0039】
本発明の実施例はさまざまな形態で変形することができるし、本発明の範囲が下の実施例らに限定されることで解釈されてはいけない。本実施例は当業界で平均的な知識を有した者に本発明をさらに完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状はより明確な説明を強調するために誇張された。
【0040】
本実施例には処理液を利用して基板を蝕刻処理する工程を一例で説明する。しかし、本実施例は蝕刻工程に限定されないで、洗浄工程、アッシング工程及び現像工程などのように、液を利用した基板処理工程で多様に適用可能である。
【0041】
ここで、基板は半導体素子や平板ディスプレイ(FPD:flat panel display)及びその他に薄膜に回路パターンが形成された品物の製造に利用される基板をすべて含む包括的な概念である。このような基板(W)の例としては、シリコンウェハー、硝子基板、有機基板などがある。
【0042】
以下、
図2乃至
図20を参照して本発明の実施例を詳しく説明する。
【0043】
図2は、本発明の実施例による基板処理設備1を見せてくれる平面図である。
図2を参照すれば、基板処理設備1はインデックスモジュール10と工程処理モジュール20を含む。インデックスモジュール10はロードポート120及び移送フレーム140を含む。ロードポート120、移送フレーム140、そして、工程処理モジュール20は順次に一列で配列される。
【0044】
以下、ロードポート120、移送フレーム140、そして、工程処理モジュール20が配列された方向を第1方向12といって、上部から眺める時、第1方向12と垂直な方向を第2方向14といって、第1方向12と第2方向14を含んだ平面に垂直である方向を第3方向16と称する。
【0045】
ロードポート120には基板(W)が収納されたキャリア18が安着される。ロードポート120は複数個が提供され、これらは第2方向14に沿って一列に配置される。ロードポート120の個数は工程処理モジュール20の工程効率及びフットプリント条件などによって増加するか、または減少することもできる。キャリア18には基板(W)らを地面に対して水平するように配置した状態で収納するための複数のスロット(図示せず)が形成される。キャリア18としては、前面開放一体型ポッド (Front Opening Unifed Pod:FOUP)が使用されることができる。
【0046】
工程処理モジュール20はバッファーユニット220、移送チャンバ240、そして、工程チャンバ260を含む。
【0047】
移送チャンバ240はその長さ方向が第1方向12と平行に配置される。移送チャンバ240の一側または両側には複数個の工程チャンバ260が配置されることができる。移送チャンバ240の一側及び他側で複数個の工程チャンバ260は移送チャンバ240を基準に対称されるように提供されることができる。複数個の工程チャンバ260のうちで一部は移送チャンバ240の長さ方向に沿って配置される。また、複数個の工程チャンバ260のうちで一部はお互いに積層されるように配置される。すなわち、移送チャンバ240の一側には工程チャンバ260がAXBの配列に配置されることができる。ここで、Aは第1方向12に沿って一列に提供された工程チャンバ260の数であり、Bは第3方向16に沿って一列に提供された工程チャンバ260の数である。移送チャンバ240の一側に工程チャンバ260が4個または6個提供される場合、複数個の工程チャンバ260は2X2または3X2の配列に配置されることができる。工程チャンバ260の個数は増加するか、または減少することもできる。前述したところと異なり、工程チャンバ260は移送チャンバ240の一側だけに提供されることができる。また、工程チャンバ260は移送チャンバ240の一側及び両側に単層に提供されることができる。
【0048】
バッファーユニット220は移送フレーム140と移送チャンバ240との間に配置される。バッファーユニット220は移送チャンバ240と移送フレーム140との間に基板(W)が返送される前に基板(W)がとどまる空間を提供する。バッファーユニット220の内部には基板(W)が置かれるスロット(図示せず)が提供される。スロット(図示せず)らはお互いの間に第3方向16に沿って離隔されるように複数個が提供される。バッファーユニット220は移送フレーム140と見合わせる面及び移送チャンバ240と見合わせる面が開放される。
【0049】
移送フレーム140はロードポート120に安着されたキャリア130とバッファーユニット220との間に基板(W)を返送する。移送フレーム140にはインデックスレール142とインデックスロボット144が提供される。インデックスレール142はその長さ方向が第2方向14と並んで提供される。インデックスロボット144はインデックスレール142上に設置され、インデックスレール142に沿って第2方向14に直線移動される。インデックスロボット144はベース144a、胴体144b、そしてインデックスアーム144cを含む。ベース144aはインデックスレール142に沿って移動可能になるように設置される。胴体144bはベース144aに結合される。胴体144bはベース144a上で第3方向16に沿って移動可能になるように提供される。また、胴体144bはベース144a上で回転可能になるように提供される。インデックスアーム144cは胴体144bに結合され、胴体144bに対して前進及び後進移動可能になるように提供される。インデックスアーム144cは複数個提供されてそれぞれ個別駆動されるように提供される。インデックスアーム144cらは第3方向16に沿ってお互いに離隔された状態で積層されるように配置される。インデックスアーム144cらのうちで一部は工程処理モジュール20からキャリア18に基板(W)を返送する時に使用され、これの他の一部はキャリア18から工程処理モジュール20に基板(W)を返送する時に使用されることができる。これはインデックスロボット144が基板(W)を搬入及び搬出する過程で工程処理の前の基板(W)から発生されたパーティクルが工程処理後の基板(W)に付着されることを防止することができる。
【0050】
移送チャンバ240はバッファーユニット220と工程チャンバ260との間に、そして、工程チャンバ260らの間に基板(W)を返送する。移送チャンバ240にはガイドレール242とメインロボット244が提供される。ガイドレール242はその長さ方向が第1方向12と並んであるように配置される。メインロボット244はガイドレール242上に設置され、ガイドレール242上で第1方向12に沿って直線移動される。メインロボット244はベース244a、胴体244b、そして、メインアーム244cを含む。ベース244aはガイドレール242に沿って移動可能になるように設置される。胴体244bはベース244aに結合される。胴体244bはベース244a上で第3方向16に沿って移動可能になるように提供される。また、胴体244bはベース244a上で回転可能になるように提供される。メインアーム244cは胴体244bに結合され、これは胴体244bに対して前進及び後進移動可能になるように提供される。メインアーム244cは複数個提供されてそれぞれ個別駆動されるように提供される。メインアーム244cらは第3方向16に沿ってお互いに離隔された状態で積層されるように配置される。
【0051】
工程チャンバ260には基板(W)に対して液処理工程を遂行する基板処理装置300が提供される。基板処理装置300は遂行する液処理工程の種類によって相異な構造を有することができる。これと他にそれぞれの工程チャンバ260内の基板処理装置300は同一な構造を有することができる。選択的に複数個の工程チャンバ260は複数個のグループに区分され、同一なグループに属する工程チャンバ260内に基板処理装置300らはお互いに等しくて、お互いに相異なグループに属する工程チャンバ260内に基板処理装置300の構造はお互いに相異であるように提供されることができる。
【0052】
図3は、
図2の工程チャンバ260に提供された第1実施例による基板処理装置300を見せてくれる断面図である。
図3を参照すれば、基板処理装置300は処理容器320、基板支持ユニット340、昇降ユニット360、液供給ユニット390、レーザー照射ユニット400、フォトディテクタ700、そして、プロセッサ(図示せず)を含む。
【0053】
処理容器320は上部が開放された桶形状を含む。処理容器320は第1回収桶321及び第2回収桶322を含む。それぞれの回収桶321、322は工程に使用された処理液のうちでお互いに相異な処理液を回収する。第1回収桶321は基板支持ユニット340を囲む環形のリング形状で提供される。第2回収桶322は基板支持ユニット340を囲む環形のリング形状で提供される。一実施例において、第1回収桶321は第2回収桶322を囲む環形のリング形状で提供される。第2回収桶322は第1回収桶321に挿入されて提供されることができる。第2回収桶322の高さは第1回収桶321の高くより高いことがある。第2回収桶322は第1ガード部326と第2ガード部324を含むことができる。第1ガード部326は第2回収桶322の最上部に提供されることができる。第1ガード部326は基板支持ユニット340を向けて延長されて形成され、第1ガード部326は基板支持ユニット340方向に向けるほど上向き傾くように形成されることができる。第2回収桶322で第2ガード部324は第1ガード部326で下部に離隔された位置に提供されることができる。第2ガード部324は基板支持ユニット340を向けて延長されて形成され、第2ガード部324は基板支持ユニット340方向に向けるほど上向き傾くように形成されることができる。第1ガード部326と第2ガード部324との間には処理液が流入される第1流入口324aで機能する。第2ガード部324の下部には第2流入口322aが提供される。第1流入口324aと第2流入口322aはお互いに相異な高さに位置されることができる。第2ガード部324にはホール(図示せず)が形成されて第1流入口324aに流入された処理液が第2回収桶322の下部に提供された第2回収ライン322bにで流れるように構成することができる。第2ガード部324のホール(図示せず)は第2ガード部324で一番高さが低い位置に形成されることができる。第1回収桶321に回収された処理液は第1回収桶321の底面に連結された第1回収ライン321bに流れるように構成される。それぞれの回収桶321、322に流入された処理液らはそれぞれの回収ライン321b、322bを通じて外部の処理液再生システム(図示せず)に提供されて再使用されることができる。
【0054】
昇降ユニット360は処理容器320を上下方向に直線移動させる。一例で、昇降ユニット360は処理容器320の第2回収桶322と結合されて第2回収桶322を上下に移動させることによって基板支持ユニット340に対する処理容器320の相対高さが変更されることができる。昇降ユニット360はブラケット362、移動軸364、そして、駆動機366を含む。ブラケット362は処理容器320の外壁に固定設置され、ブラケット362には駆動機366によって上下方向に移動される移動軸364が固定結合される。基板(W)が基板支持ユニット340にローディングされるか、または基板支持ユニット340からアンローディングされる時基板支持ユニット340の上部が処理容器320の上部に突き出されるように、具体的に第1ガード部326より高く突き出されるように処理容器320の第2回収桶322が下降される。また、工程が進行される時には基板(W)に供給された処理液の種類によって処理液が既設定された回収桶321、322に流入されることができるように処理容器320の高さが調節される。選択的に、昇降ユニット360は処理容器320の代わりをして基板支持ユニット340を上下方向に移動させることもできる。選択的に、昇降ユニット360は処理容器320の全体を上下方向に昇下降可能に移動させることもできる。昇降ユニット360は処理容器320と基板支持ユニット340の相対高さを調節するために提供されるものであり、処理容器320と基板支持ユニット340の相対高さを調節することができる構成ならば、処理容器320と昇降ユニット360の実施例は設計によって他に多様な構造と方法で提供されることができる。
【0055】
基板支持ユニット340は工程が進行中に基板(W)を水平で支持する。基板支持ユニット340は工程が進行中に基板(W)を回転させる。基板支持ユニット340はウィンドウ部材348、スピンハウジング342、チャックピン346、駆動部材349を含む。
【0056】
ウィンドウ部材348は基板(W)の下部に位置される。ウィンドウ部材348は基板(W)と概して対応される形状で提供されることができる。例えば、基板(S)が円形のウェハーである場合、ウィンドウ部材348は概して円形で提供されることができる。ウィンドウ部材348は基板(W)と同一な直径を有するか、または基板(W)よりさらに小さな直径を有するか、または基板(W)よりさらに大きい直径を有することができる。ウィンドウ部材348はレーザーが透過されて基板(W)に到逹するようにして、薬液から基板支持部材340の構成を保護する構成として、設計によって多様な大きさと形状で提供されることができる。支持部材113はウェハーの直径より大きい直径でなされることができる。
【0057】
ウィンドウ部材348は透光性が高い素材でなされることができる。これによって、前記レーザー照射ユニット400で照射されるレーザーがウィンドウ部材348を透過することができる。ウィンドウ部材348は薬液と応じないように耐食性が優秀な素材であることができる。このためウィンドウ部材348の素材は一例で、石英、硝子またはサファイア(Sapphire)などであることがある。
【0058】
スピンハウジング342はウィンドウ部材349の底面に提供されることができる。スピンハウジング342はウィンドウ部材349の縁を支持する。スピンハウジング342は内部に回転部材111は上下方向に貫通された空の空間を提供する。スピンハウジング342が形成する空の空間はレーザー照射ユニット400が隣接した部分からウィンドウ部材349に行くほど内径が増加するように形成されることができる。スピンハウジング342は下端から上端に行くほど内径が増加される円筒形状であることができる。スピンハウジング342は内部の空の空間によって後述するレーザー照射ユニット400で生成されたレーザーがスピンハウジング342によって干渉されないで基板(W)まで照射されることができる。基板(W)に供給された薬液がレーザー照射ユニット400方向に侵透しないようにスピンハウジング342とウィンドウ部材349の連結部分は密閉構造であることができる。
【0059】
駆動部材349はスピンハウジング342と結合され、スピンハウジング342を回転させることができる。駆動部材349はスピンハウジング342を回転させることができるものなら、いずれでも使用されることができる。一例で駆動部材349は中空モータで提供されることができる。一実施例によれば駆動部材349は固定子349aと回転子349bを含む。固定子349aは一位置に固定されて提供され、回転子349bはスピンハウジング342と結合される。図示された一実施例によれば、回転子349bが内径に提供され、固定子349aが外径に提供された中空モータを図示した。図示された例によれば、スピンハウジング349の底部は回転子349bと結合されて回転子349bの回転によって回転されることができる。駆動部材349として中空モータが利用される場合スピンハウジング349の底部が狭く提供されるほど中空モータの中空を小さなもので選択することができることによって、製造単価を減少させることができる。一実施例によれば、駆動部材349の固定子349aは処理容器320が支持される支持面に固定結合されて提供されることができる。一実施例によれば、駆動部材349を薬液から保護するカバー部材343をさらに含むことができる。
【0060】
液供給ユニット390は基板(W)上部で基板(W)に薬液を吐出するための構成であり、一つ以上の薬液吐出ノズルを含むことができる。液供給ユニット390は貯蔵タンク(図示せず)に貯蔵された薬液をポンピングして移送し、薬液吐出ノズルを通じて基板(W)に薬液を吐出することができる。液供給ユニット390は駆動部を含んで基板(W)中央直上方の工程位置と基板(W)を脱した待機位置の間で移動可能になるように構成されることができる。
【0061】
液供給ユニット390から基板(W)に供給される薬液は、基板処理工程によって多様であることがある。基板処理工程がシリコン窒化膜蝕刻工程の場合、薬液はリン酸(H3PO4)を含む薬液であることがある。液供給ユニット390は蝕刻工程が進行後基板表面をリンスするための脱イオン水(DIW)供給ノズル、リンス後乾燥工程を進行するためのイソプロピルアルコール(IPA:Isopropyl Alcohol)吐出ノズル及び窒素(N2)吐出ノズルをさらに含むことができる。図示されなかったが、液供給ユニット390は薬液吐出ノズルを支持し、薬液吐出ノズルを移動させることができるノズル移動部材(図示せず)を含むことができる。ノズル移動部材(図示せず)は支持軸(図示せず)、アーム(図示せず)、そして、駆動機(図示せず)を含むことができる。支持軸(図示せず)は処理容器320の一側に位置される。支持軸(図示せず)はその長さ方向が第3方向を向けるロード形状を含む。支持軸(図示せず)は駆動機(図示せず)によって回転可能になるように提供される。アーム(図示せず)は支持軸(図示せず)の上端に結合される。アーム(図示せず)は支持軸(図示せず)から垂直するように延長されることができる。アーム(図示せず)の末端には薬液吐出ノズルが固定結合される。支持軸(図示せず)が回転されることによって薬液吐出ノズルはアーム(図示せず)と共にスイング移動可能である。薬液吐出ノズルはスイング移動されて工程位置及び待機位置に移動されることができる。選択的に、支持軸(図示せず)は昇降移動が可能になるように提供されることができる。また、アーム(図示せず)はその長さ方向を向けて前進及び後進移動が可能になるように提供されることができる。
【0062】
レーザー照射ユニット400は基板(W)にレーザーを照射するための構成である。レーザー照射ユニット400は基板支持ユニット340でウィンドウ部材348より底面に位置されることができる。レーザー照射ユニット400は基板支持ユニット340上に位置された基板(W)を向けてレーザーを照射することができる。レーザー照射ユニット400で照射されたレーザーは基板支持ユニット340のウィンドウ部材348を通過して基板(W)に照射されることができる。これによって基板(W)は設定温度で加熱されることができる。
【0063】
レーザー照射ユニット400は基板(W)前面に均一にレーザーを照射できるように構成されることができる。レーザー照射ユニット400は基板(W)の前面に均一にレーザーを照射することができれば十分であるが、後述する
図5で第1実施例によるレーザー照射ユニット400-1を、
図6で第2実施例によるレーザー照射ユニット400-2を説明する。
【0064】
レーザー生成器500はレーザーを生成することができる。レーザー生成器500は基板(W)が容易に吸収することができる波長のレーザーを生成することができる。一実施例によれば、レーザー生成器500は4kW乃至5kWの高出力が可能な出力装置で提供されることができる。
【0065】
図4は、
図2の工程チャンバ260にレーザーを提供するレーザー生成器500の概略的な模式図である。
図4を参照すれば、レーザー生成器500はレーザーソース部510とビームシェイパー520とビームエキスパンダー530を含むことができる。レーザーソース部510は電力から得るエネルギーからレーザーを出力する。ビームシェイパー520はレーザーソース部510から出力されたレーザーのプロファイルを変換する。例えば、ビームシェイパー520はインプットされたレーザーを設定されたビームシェイプでシェイピングする。実施例において、ビームシェイパー520にガウシアンビーム(Gaussian beam)形態のレーザーをインプットし、平行なフラットトップビーム(flattop beam)またはトランケートガウシアンビーム(truncated Gaussian beam)などで変換することができる。ビームエキスパンダー530はレーザーを一定直径の平行光形式で拡大させる役割を担当する。例えば、ビームエキスパンダー530は複数個のレンズで構成されてレーザーの直径を変更することができる。レーザーソース部510で発生されたビームはビームシェイパー520及び/またはビームエキスパンダー530を通過して出力されることができる。例えば、レーザーソース部510で発生されたビームはビームシェイパー520及びビームエキスパンダー530を通過するか、またはビームシェイパー520のみを通過するか、またはビームエキスパンダー530のみを通過することができる。また、一例によれば、環形ビームの照射ユニット700がレーザー生成器500から生成された環形のレーザーの入射を受ければ、環形ビームの照射ユニット700でレーザーを環形にシェイピングしなくても良いことによって、環形ビーム大きさ調節モジュール710は環形のレーザーの直径を調節のための上述した例と相異な方式に提供されることもできる。
【0066】
図5を参照して第1実施例によるレーザー照射ユニット400-1を説明する。
図5は第1実施例によるレーザー照射ユニット400-1の側面図である。レーザー照射ユニット400-1はレンズモジュール442を含むことができる。レーザー照射ユニット400-1はレーザー伝達部材443からレーザーの伝達を受けることができる。レンズモジュール442は一つ以上のレンズの組合とレンズを支持して保護する鏡筒を含むことができる。
【0067】
レーザー伝達部材443はレーザー生成器500から発生されたレーザーをレンズモジュール442に伝達する構成である。レーザー伝達部材443は一例で光繊維であることができる。レーザー伝達部材443は端部が締結部材441に結合されて締結部材441を通じてレンズモジュール442と結合されることができる。
【0068】
図6で第2実施例によるレーザー照射ユニット400-2を説明する。
図8を参照すれば、レーザー照射ユニット400-2は選択的に反射部445、撮像部446、感知部447及びコリメーター448を含むことができる。反射部445はレーザー生成器500で生成されてレーザー伝達部材443を通じて伝達されたレーザーの一部はレンズモジュール442方向に反射させ、残りは通過させることができる。このために反射部445は45度角度で設置された反射ミラー145aを含むことができる。
【0069】
撮像部446は反射部445に結合され、反射部445を通過するレーザーを撮影してイメージデータに変換することができる。撮像部446は設計したどおりのレーザーがレーザー生成器500で出力されるか、そして、設計したどおりのレーザーがレーザー伝達部材443を通じて伝達されたかをイメージデータを分析して検査することができる。
【0070】
感知部447は反射部445と結合され、反射部445に入射されるレーザーの強度を感知することができる。感知部447は一例でフォトディテクタ(Photo detector)であることがある。レーザーの強度が過度な場合、基板(W)が急激に加熱されることができる。そして、レーザーの強度がすぎるほど弱い場合、基板(W)が加熱されるまで長年の時間が所要されることができる。感知部447はレーザーの強度が適正値であるかを判断することができる。
【0071】
再び
図3を参照すれば、レーザー照射ユニット400はX、Y、Zステージ380に結合されて提供されることができる。X、Y、Zステージ380は昇降駆動部381と昇降駆動部381と連結されてレーザー照射ユニット400と結合される結合部382を含むことができる。レーザー照射ユニット400はX、Y、Zステージ380を通じて基板(W)に対して位置が調整されることができる。また、昇降駆動部381を通じてレーザー照射ユニット400と基板(W)との間の距離を調節してレーザーインテンシティーを調節することもできる。
【0072】
フォトディテクタ700は光エネルギー測定が可能である。実施例において、フォトディテクタ700ウェハーローディング後工程スタート前にウェハー裏の反射光のエネルギーを測定する。実施例において、フォトディテクタ700はレーザー照射ユニット400の鏡筒442に付着されて提供されることができる。実施例において、フォトディテクタ700は反射光を測定することができる位置なら他の位置に提供されても良い。後述してフォトディテクタ700を利用して測定した反射エネルギーからウェハー(W)を加熱するレーザーの出力を算出する方法と、これを利用して基板を処理する方法を説明する。
【0073】
図7は、本発明の一実施例による基板処理方法のフローチャートである。
図7を参照して本発明の一実施例による基板処理方法を説明する。
【0074】
基板支持ユニット340に第1ウェハーをローディングする(S10)。第1ウェハー基板(W)の一例である。第1ウェハー、第2ウェハーのとうな用語はウェハーを区別して指称するために使用される用語である。
【0075】
第1ウェハーがローディングされた状態で、第1ウェハーの下面で第1出力のレーザーを照射する(S20)。第1出力はウェハーを加熱する第2出力より低い出力である。例えば、第1出力は1000W以下であることがある。説明のために第1出力のレーザーを第1レーザーであると言う。フォトディテクタ700は第1レーザーが第1ウェハーで反射された反射光を測定する。説明のために第1レーザーが反射された反射光を第1反射光と言う。プロセッサ(図示せず)はフォトディテクタ700が検出する反射光のエネルギー値を収集する。プロセッサ(図示せず)は反射光エネルギー(A)から反射率(B)を計算する(S41)。反射率は既記憶された基準値から算出されることができる。
【0076】
既記憶された基準値は基準ウェハーを利用して測定した値である。基準値は下の方法に数値化された値である。先ず、基準ウェハーを準備する。設けられた基準ウェハーに対して出力Pref-outを有するレーザーを照射し、反射光のエネルギーを測定する。測定された反射光のエネルギーがArefで定義され、反射率はBrefで定義される。反射率の定義を利用すれば、基準ウェハーのエネルギー吸収率はCrefは100-Brefで定義される。基準ウェハーが吸収したエネルギーの量であるPABはPref-out*Crefになる。Pref-outはPABが基準ウェハーが設定された温度で加熱される値を有するように設定された値で提供されたものである。
【0077】
第1ウェハー反射率BはB
ref*(A/A
ref)の式で定義されることができる。そして、第1ウェハーのレーザーエネルギー吸収率Cは100-Bで定義される。第1ウェハーと基準ウェハーのエネルギー吸収量が同じであってこそレーザー反射による影響を排除して類似な条件で加熱されるはずであるので、第1ウェハーが吸収するエネルギーの量であるP
AB1はP
ABになるようにする。本発明の実施例によれば、P
AB1はP
AB値を等しくする条件でレーザーの出力であるP
out値を可変させる。P
outの大きさはC値に反比例する。P
outはP
ABに測定された吸収率Cを掛けて算出する(S42)。
【表1】
【0078】
プロセッサ(図示せず)は液供給ユニット390を制御し、第1ウェハーに薬液を塗布し、第1ウェハーの上面に液膜を形成するようにする。プロセッサ(図示せず)は液膜が形成された第1ウェハーにPoutを出力値にする第2レーザーを照射して第1ウェハーと液膜を加熱する。
【0079】
説明した実施例によれば、第1レーザーを照射した時、第1ウェハーの反射光のエネルギーが、既記憶された基準値と比べて大きい場合、プロセッサ(図示せず)は第1ウェハーを加熱する第2レーザーの出力(Pout)が基準出力(Pref)より大きくして、第1ウェハーの反射光のエネルギーが、既記憶された基準値と比べて小さな場合、プロセッサ(図示せず)は第1ウェハーを加熱する第2レーザーの出力(Pout)が基準出力(Pref)より小さくする。
【0080】
実施例において、フォトディテクタ700は、第1ウェハーと第2レーザーによって加熱されて処理されるうちに実時間で反射光エネルギーを検出する。プロセッサ(図示せず)は実時間で検出される反射光エネルギーをモニタリングしながら、反射光エネルギーが変化する場合第2出力の強さを調節する。実施例において、反射光のエネルギーが小くなれば第2出力の強さを弱くして、反射光のエネルギーが大きくなれば第2出力強さを強くする。
【0081】
図8は、
図2の工程チャンバ260に提供された第2実施例による基板処理装置1300を見せてくれる断面図である。
図8の説明において、
図3と同一な構成は
図3に対する説明で替える。第2実施例において、フォトディテクタ700はスピンハウジング342の内部に付着されて提供されることができる。
【0082】
図9は、本発明の基板処理装置で一実施例によるフォトディテクタ700の動作を見せてくれる断面図である。フォトディテクタ700はフォトディテクタ700を移動することができるステージのような構成に結合され、反射光をスキャンすることができる。一例によれば、フォトディテクタ700は基板(W)の中心で外周方向または外周方向から中心に並進移動可能に提供されることができる。フォトディテクタ700が移動することによって基板(W)の位置別反射光を測定することができる。プロセッサ(図示せず)は位置別反射光に根拠してレーザー出力を設定することができる。
図10は、本発明の基板処理装置で他の実施例によるフォトディテクタ700の動作を見せてくれる断面図である。フォトディテクタ700はフォトディテクタ700を回動可能に提供され、反射光をスキャンすることができる。一例によれば、フォトディテクタ700は第1角度から第2角度に回動しながら基板(W)の位置別反射光を測定することができる。プロセッサ(図示せず)は位置別反射光に根拠してレーザー出力を設定することができる。
【0083】
本発明の多様な実施例らによれば、お互いに異なるウェハーを加熱することにおいて、下部膜質種類または厚さなどの条件が相違であっても、別にウェハーをテストする必要なしに所望する温度で加熱することができる。また、所望する温度で加熱されることができることによって蝕刻性能が向上されることができる。
【0084】
前述して未図示されたプロセッサは基板処理装置全体動作を制御することができる。プロセッサ(図示せず)はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むことができる。CPUはこれらの記憶領域に記憶された各種レシピによって、エッチング処理などの所望する処理を実行する。
【0085】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また前述した内容は本発明の技術的思想を具現するための望ましいか、または多様な実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。このような変形実施らは本発明の技術的思想や見込みから個別的に理解されてはいけないであろう。
【符号の説明】
【0086】
1 基板処理設備
10 インデックスモジュール
20 工程処理モジュール
120 ロードポート
140 移送フレーム