(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】車両充電管理方法及び車両充電管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240627BHJP
【FI】
G06Q50/10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022111127
(22)【出願日】2022-07-11
【審査請求日】2022-11-17
(32)【優先日】2021-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】521495622
【氏名又は名称】宏碁智通股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ACER ITS INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100170597
【氏名又は名称】松村 直樹
(72)【発明者】
【氏名】游 明豐
(72)【発明者】
【氏名】汪 經堯
(72)【発明者】
【氏名】陳 建盈
(72)【発明者】
【氏名】▲チャン▼ 謨澤
(72)【発明者】
【氏名】張 ▲ツン▼瑞
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第212555878(CN,U)
【文献】国際公開第2020/022679(WO,A1)
【文献】特表2021-534339(JP,A)
【文献】特開2021-131007(JP,A)
【文献】特開2011-103048(JP,A)
【文献】特表2021-532519(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサによって少なくとも1つの撮像レンズを介して目標位置に入る目標車両の車両ナンバープレート画像を取得するステップと、
前記プロセッサによって前記車両ナンバープレート画像を分析し、かつ前記車両ナンバープレート画像が電気自動車の
車両ナンバープレートであるかどうかを判断するステップと、
前記
車両ナンバープレート画像は前記電気自動車の前記
車両ナンバープレートであることに応答して、
前記プロセッサによって充電装置を制御して充電手順を開始するステップと、
前記充電手順において、前記充電装置によって充電ガンを介して前記目標車両を充電するステップと、
前記充電手順の終了後、
前記プロセッサによって前記目標車両の充電電気料金、前記目標車両の累積駐車時間及び第1駐車料金レートに応じて前記車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成するステップと、
前記車両ナンバープレート画像が前記電気自動車の
前記車両ナンバープレートではないことに応答して、
前記プロセッサによって前記
目標位置における前記
目標車両の滞留時間と第2の駐車料レートに基づいて前記
車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成し、そのうち第1駐車料金レートがその第2駐車料金レートと異なるステップと、
前記プロセッサによって人間コンピュータインタラクション装置の表示インタフェースを介して前記支払い情報を表示するステップと、
を含む車両充電管理方法。
【請求項2】
前記目標車両が完全に充電されたことに応答して、
前記プロセッサによって前記充電手順を終了するステップを更に含む請求項1に記載の車両充電管理方法。
【請求項3】
前記充電手順の開始後、前記充電ガンが前記目標車両から取り除かれることに応答して、
前記プロセッサによって前記充電手順を一時停止させるステップと、
前記充電手順の開始後、前記充電ガンが所定位置に戻されたことに応答して、
前記プロセッサによって前記充電手順を終了するステップと、
を更に含む請求項1又は2に記載の車両充電管理方法。
【請求項4】
前記目標車両の前記充電電気料金及び前記目標車両の前記累積駐車時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成するステップは、
前記プロセッサによって前記人間コンピュータインタラクション装置を介して前記車両ナンバープレートに対応する支払い要求を検出することと、
前記支払い要求に応答して、
前記プロセッサによって前記目標車両の前記充電電気料金及び前記目標車両の前記累積駐車時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成することと、
を含む請求項1又は2に記載の車両充電管理方法。
【請求項5】
前記目標車両の前記充電電気料金及び前記目標車両の前記累積駐車時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成するステップは、
前記プロセッサによって前記充電手順を終了した時点と前記支払い要求を検出した時点との間の第1時間差が第1許容値を超えているか否かを判定することと、
前記第1時間差が前記第1許容値を超えていないことに応答して、
前記プロセッサによって第1駐車料金レート及び前記累積駐車時間に応じて第1駐車料金を決定することと、
前記プロセッサによって前記充電電気料金及び前記第1駐車料金に基づいて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成することと、
前記第1時間差が前記第1許容値を超えていることに応答して、
前記プロセッサによって前記第1駐車料金レート及び前記累積駐車時間のうちの第1駐車時間に応じて前記第1駐車料金を決定し、第2駐車料金レート及び前記累積駐車時間のうちの第2駐車時間に応じて第2駐車料金を決定することと、
前記プロセッサによって前記充電電気料金、前記第1駐車料金及び前記第2駐車料金に基づいて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成することと、
を含む請求項4に記載の車両充電管理方法。
【請求項6】
前記充電手順が、前記目標車両が完全に充電されて終了したことに応答して、
前記プロセッサによって前記第1許容値を第1値に設定するステップと、
前記充電手順が、前記目標車両が完全に充電されずに終了したことに応答して、
前記プロセッサによって前記第1許容値を前記第1値よりも小さい第2値に設定するステップと、
を更に含む請求項5に記載の車両充電管理方法。
【請求項7】
前記プロセッサによって前記人間コンピュータインタラクション装置の支払いインタフェースを介して前記車両ナンバープレートに対応する支払い動作を実行するステップを更に含む請求項1に記載の車両充電管理方法。
【請求項8】
前記プロセッサによって前記支払い動作が完了した時点と前記目標車両が前記目標位置を離れた時点との間の第2時間差が第2許容値を超えているか否かを判定するステップと、
前記第2時間差が前記第2許容値を超えていることに応答して、
前記プロセッサによって前記第2駐車料金レート及び前記累積駐車時間のうちの第3駐車時間に応じて第3駐車料金を決定するステップと、
前記プロセッサによって前記第3駐車料金を前記車両ナンバープレートに対応する支払い待ち駐車料金に加算するステップと、
を更に含む請求項7に記載の車両充電管理方法。
【請求項9】
前記車両ナンバープレート画像に対応する前記車両ナンバープレートが前記
電気自動車の前記車両ナンバープレートではないことに応答して、
前記プロセッサによって前記目標車両が前記目標位置にある滞留時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成するステップを更に含む請求項1に記載の車両充電管理方法。
【請求項10】
目標位置に入る目標車両の車両ナンバープレート画像を取得する少なくとも1つの撮像レンズと、
充電装置と、
前記充電装置に接続された充電ガンと、
人間コンピュータインタラクション装置と、
前記少なくとも1つの撮像レンズ、前記充電装置及び前記人間コンピュータインタラクション装置に結合されたプロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、前記車両ナンバープレート画像を分析し、かつ前記車両ナンバープレート画像
が電気自動車の
車両ナンバープレートであるかどうかを判断するステップと、
前記車両ナンバープレート画像は前記電気自動車の前記
車両ナンバープレートであることに応答して、前記充電装置を制御して充電手順を開始し、
前記充電手順において、前記充電装置は、前記充電ガンを介して前記目標車両を充電し、
前記充電手順の終了後、前記プロセッサは、前記目標車両の充電電気料金、前記目標車両の累積駐車時間及び第1駐車料金レートに応じて前記車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成し、
前記車両ナンバープレート画像が前記電気自動車の
前記車両ナンバープレートではないことに応答して、前記プロセッサが、前記
目標位置における前記
目標車両の滞留時間と第2の駐車料レートに基づいて前記
車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成し、そのうち第1駐車料金レートがその第2駐車料金レートと異なるステップと、
前記プロセッサは、前記人間コンピュータインタラクション装置の表示インタフェースを介して前記支払い情報を表示する車両充電管理システム。
【請求項11】
前記プロセッサは、更に、前記目標車両が完全に充電されたことに応答して前記充電手順を終了する請求項10に記載の車両充電管理システム。
【請求項12】
前記プロセッサは、更に、前記充電手順の開始後、前記充電ガンが前記目標車両から取り除かれたことに応答して、前記充電手順を一時停止し、且つ
前記プロセッサは、更に、前記充電手順の開始後、前記充電ガンが所定位置に戻されたことに応答して、前記充電手順を終了する請求項10又は11に記載の車両充電管理システム。
【請求項13】
前記目標車両の前記充電電気料金及び前記目標車両の前記累積駐車時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成する動作は、
前記人間コンピュータインタラクション装置を介して前記車両ナンバープレートに対応する支払い要求を検出することと、
前記支払い要求に応答して、前記目標車両の前記充電電気料金及び前記目標車両の前記累積駐車時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成することと、
を含む請求項10又は11に記載の車両充電管理システム。
【請求項14】
前記目標車両の前記充電電気料金及び前記目標車両の前記累積駐車時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成する動作は、
前記充電手順を終了した時点と前記支払い要求を検出した時点との間の第1時間差が第1許容値を超えているか否かを判定することと、
前記第1時間差が前記第1許容値を超えていないことに応答して、第1駐車料金レート及び前記累積駐車時間に応じて第1駐車料金を決定することと、
前記充電電気料金及び前記第1駐車料金に基づいて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成することと、
前記第1時間差が前記第1許容値を超えていることに応答して、前記第1駐車料金レート及び前記累積駐車時間のうちの第1駐車時間に応じて前記第1駐車料金を決定し、第2駐車料金レート及び前記累積駐車時間のうちの第2駐車時間に応じて第2駐車料金を決定することと、
前記充電電気料金、前記第1駐車料金及び前記第2駐車料金に基づいて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成することと、
を含む請求項13に記載の車両充電管理システム。
【請求項15】
前記充電手順が、前記目標車両が完全に充電されて終了したことに応答して、前記プロセッサは、更に、前記第1許容値を第1値に設定し、
前記充電手順が、前記目標車両が完全に充電されずに終了したことに応答して、前記プロセッサは、更に、前記第1許容値を第2値に設定し、且つ前記第1値は、前記第2値よりも大きい請求項14に記載の車両充電管理システム。
【請求項16】
前記プロセッサは、更に、前記人間コンピュータインタラクション装置の支払いインタフェースを介して前記車両ナンバープレートに対応する支払い動作を実行する請求項10に記載の車両充電管理システム。
【請求項17】
前記プロセッサは、更に、
前記支払い動作を完了した時点と前記目標車両が前記目標位置を離れた時点との間の第2時間差が第2許容値を超えているか否かを判定し、
前記第2時間差が前記第2許容値を超えていることに応答して、前記第2駐車料金レート及び前記累積駐車時間のうちの第3駐車時間に応じて第3駐車料金を決定し、
前記第3駐車料金を前記車両ナンバープレートに対応する支払い待ち駐車料金に加算する請求項16に記載の車両充電管理システム。
【請求項18】
前記プロセッサは、更に、
前記車両ナンバープレート画像に対応する前記車両ナンバープレートが前記
電気自動車の前記車両ナンバープレートではないことに応答して、前記目標車両が前記目標位置にある滞留時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する前記支払い情報を生成する請求項10に記載の車両充電管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両充電管理方法及び車両充電管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
環境保護への意識の高まりとともに、電気エネルギーを駆動エネルギーとする電気自動車が徐々に普及している。従って、将来的には、電気自動車用の充電装置は、徐々に店舗、レストラン、家庭、さらには路傍のパーキンググリッドと組み合わされるようになって、車両をパーキンググリッドに駐車した時に同時に充電を行うことができるようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の燃料車は、電気自動車の充電をサポートするパーキンググリッドを占有する場合がある。また、充電機能を提供可能なパーキンググリッドや駐車場では、燃料車及び電気自動車の駐車料金の料金レートが異なる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態は、少なくとも1つの撮像レンズを介して目標位置に入る目標車両の車両ナンバープレート画像を取得するステップと、車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たすことに応答して、充電装置を制御して充電手順を開始するステップと、前記充電手順において、前記充電装置によって充電ガンを介して前記目標車両を充電するステップと、前記充電手順の終了後、前記目標車両の充電電気料金及び前記目標車両の累積駐車時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成するステップと、人間コンピュータインタラクション装置の表示インタフェースを介して前記支払い情報を表示するステップと、を含む車両充電管理方法を提供する。
【0005】
本発明の実施形態は、少なくとも1つの撮像レンズ、充電装置、充電ガン、人間コンピュータインタラクション装置及びプロセッサを備える車両充電管理システムを提供する。前記少なくとも1つの撮像レンズは、目標位置に入る目標車両の車両ナンバープレート画像を取得する。前記充電ガンは、前記充電装置に接続される。前記プロセッサは、前記少なくとも1つの撮像レンズ、前記充電装置及び前記人間コンピュータインタラクション装置に結合される。前記プロセッサは、前記車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たすことに応答して、前記充電装置を制御して充電手順を開始する。前記充電手順において、前記受電装置は、前記充電ガンを介して前記目標車両を充電する。前記充電手順の終了後、前記プロセッサは、前記目標車両の充電電気料金及び前記目標車両の累積駐車時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成する。前記プロセッサは、前記人間コンピュータインタラクション装置の表示インタフェースを介して前記支払い情報を表示する。
【発明の効果】
【0006】
上記に基づき、目標位置に入る目標車両の車両ナンバープレート画像を取得した後、前記車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たすことに応答して、充電装置が充電手順を開始し、前記充電手順において目標車両を充電することができる。充電手順の終了後、前記車両ナンバープレートに対応する支払い情報は、目標車両の充電電気料金及び目標車両の累積駐車時間に応じて自動生成され、人間コンピュータインタラクション装置の表示インタフェースを介して表示されることができる。これにより、充電機能をサポートするパーキンググリッド又は駐車場の充電及び料金徴収の自動管理の効率を効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の一実施形態による車両充電管理システムの機能ブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態による車両充電管理システムの外観説明図である。
【
図3】本発明の一実施形態による車両充電管理方法のフローチャートである。
【
図4】本発明の少なくとも1つの実施形態による車両充電管理方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の少なくとも1つの実施形態による車両充電管理方法のフローチャートである。
【
図6】本発明の少なくとも1つの実施形態による車両充電管理方法のフローチャートである。
【
図7】本発明の少なくとも1つの実施形態による車両充電管理方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態による車両充電管理システムの機能ブロック図である。
図2は、本発明の一実施形態による車両充電管理システムの外観説明図である。
【0009】
図1及び
図2を参照し、車両充電管理システム10は、装置本体11、撮像レンズ101、充電装置102、充電ガン103(
図2において12として標記)、人間コンピュータインタラクション装置104及びプロセッサ105を含む。撮像レンズ101は、装置本体11に設置し、外部環境における車両(目標車両とも称する)21の車両ナンバープレート画像を取得する。例えば、車両21が装置本体11の前方のパーキンググリッド201に入る場合、撮像レンズ101は、車両21の車両ナンバープレート画像を取得することができる。この車両ナンバープレート画像は、車両の車両ナンバープレート番号及び車両タイプ、例えば、車両21が充電機能をサポートするかどうか(即ち、車両21が電気自動車であるかどうか)を示すことができる。
【0010】
充電装置102は、装置本体11に設置することができ、充電ガン103に接続することができる。充電装置102は、車両21を充電するための充電電源を提供することができる。例えば、充電装置102は、電力網によって提供される電源を、特定の仕様を満たす充電電源に変換することができる。充電ガン103は、この充電電源を使用して、パーキンググリッド201に駐車された車両21に対して充電を行うことができる。
【0011】
人間コンピュータインタラクション装置104は、装置本体11に設置し、少なくとも1つの信号入力/出力インタフェースを介してユーザと通信することができる。例えば、人間コンピュータインタラクション装置104は、ディスプレイパネル、スピーカー及び支払いセンサインタフェースなどのさまざまな信号入力/出力インタフェースを有してもよい。ユーザは、人間コンピュータインタラクション装置104を操作して、支払い待ち料金を照会及び/又は支払いを行うことができる。
【0012】
プロセッサ105は、装置本体11に設置され、撮像レンズ101、充電装置102、及び人間コンピュータインタラクション装置104に結合される。プロセッサ105は、撮像レンズ101、充電装置102、及び人間コンピュータインタラクション装置104を制御することができる。また、プロセッサ105は、車両充電管理システム10の全部又は一部を動作を担うことができる。例えば、プロセッサ105は、中央処理装置(CPU)又はその他のプログラマブルの汎用又は特殊用途のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor, DSP)、プログラマブルコントローラ、特殊用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits, ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device, PLD)又は他の類似のデバイス又はこれらのデバイスの組み合わせを含んでもよい。
【0013】
具体的には、車両21が目標位置(例えば、装置本体11の前方のパーキンググリッド201)に入る場合、プロセッサ105は、撮像レンズ101を制御して車両21の車両ナンバープレート画像を取得することができる。次に、プロセッサ105は、車両21の車両ナンバープレート画像を分析し、この車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たすかどうかを判定することができる。例えば、プロセッサ105は、車両21の車両ナンバープレートタイプが電気自動車の車両ナンバープレートであるかどうかを判定することができる。車両21の車両ナンバープレートタイプが電気自動車の車両ナンバープレートである場合、プロセッサ105は、この車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たすと判定することができる。反対に、車両21の車両ナンバープレートタイプが電気自動車の車両ナンバープレートではない場合(例えば、車両21の車両ナンバープレートタイプが燃料車の車両ナンバープレートタイプである場合)、プロセッサ105は、車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たさないと判定することができる。一実施形態では、プロセッサ105は、車両ナンバープレート画像をクラウドサーバにアップロードし、クラウドサーバから車両21の車両ナンバープレートタイプが電気自動車の車両ナンバープレートであるかどうかや車両21の車両ナンバープレート番号などの識別結果を受信してもよい。
【0014】
一実施形態では、車両充電管理システム10は、少なくとも1つのセンサを更に含む。前記少なくとも1つのセンサは、装置本体11上に設置され、少なくとも1つのパーキンググリッドのうちの1つ(例えば、車両充電管理システム10によって管理されるパーキンググリッド)に入る車両を検出し、この車両を目標車両とすることができる。例えば、前記少なくとも1つのセンサは、任意の光線を発射可能な光センサ(例えば、赤外線センサ)又は任意の無線電波を発射可能なレーダ装置(例えば、ミリ波レーダ)を含んでもよい。例えば、前記少なくとも1つのセンサは、発射して目標車両によって反射されて戻ってくる光線又は無線電波に基づいて目標車両を検出してもよい。
【0015】
一実施形態では、撮像レンズ101は、前記少なくとも1つのセンサの検出結果に応答して、目標車両の車両ナンバープレート画像を取得してもよい。例えば、前記少なくとも1つのセンサの検出結果により目標車両が装置本体11の前方又は付近のパーキンググリッドに入っていることが反映される場合、これに応答して、プロセッサ105は、撮像レンズ101を起動して目標車両の車両ナンバープレート画像の取得を開始してもよい。一実施形態では、プロセッサ105は、撮像レンズ101によってパーキンググリッドに入る目標車両を検出してもよい。
【0016】
この車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たすことに応答して、車両21が充電機能をサポートする車両(例えば電気自動車)であることを表示する。従って、車両21が目標位置に入った後、プロセッサ105は、充電装置102が車両21に対する充電手順を開始するように制御又は許可してもよい。反対に、この車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たしていないことに応答して、車両21が充電機能をサポートしない車両(例えばガソリン車)であることを表示する。従って、車両21が目標位置に入った後、プロセッサ105は、充電装置102を制御せずに充電手順を開始してもよい。また、プロセッサ105(又はクラウドサーバ)は、車両21の車両ナンバープレート画像を分析して、この車両ナンバープレート画像における車両ナンバープレート番号を識別し、車両21の駐車及び充電等の行為に対して料金徴収を行い易くする。
【0017】
車両21の充電手順では、充電装置102は、充電ガン103を介して車両21を充電することができる。車両21の充電手順が終了した後、プロセッサ105は、車両21の充電電気料金と車両21の累積駐車時間に応じて、車両21の車両ナンバープレート(車両ナンバープレート番号を含む)に対応する支払い情報を生成してもよい。例えば、支払い情報は、ユーザに車両21の駐車及び/又は充電行為に対して支払われるべき駐車料金及び/又は充電電気料金を通知するためのものであってもよい。また、プロセッサ105は、人間コンピュータインタラクション装置104の表示インタフェースを介して支払い情報を表示することができる。例えば、支払い情報を人間コンピュータインタラクション装置104のディスプレイパネルを介して表示してもよい(並びに人間コンピュータインタラクション装置104のスピーカーを介して出力してもよい)。
【0018】
一実施形態では、車両21の充電手順において、プロセッサ105は、車両21が完全に充電されたかどうかを判定することができる。ここで、車両21が完全に充電されたとは、実際には、車両21のバッテリが完全に充電されたことを指す。車両21が完全に充電されたことに応答して、プロセッサ105は、充電装置102に車両21に対する充電を停止し、車両21の充電手順を終了するように指示してもよい。また、車両21が完全に充電されていない場合、プロセッサ105は、充電装置102に車両21に対する充電を続行するように指示又は許可してもよい。
【0019】
一実施形態では、車両21の充電手順において、プロセッサ105は、充電ガン103が車両21から取り外されたかどうかを判定することができる。例えば、プロセッサ105は、充電装置102の電力出力状態及び/又は充電ガン103に設置されたセンサの検出結果によって充電ガン103が車両21から取り外されたかどうかを判定することができる。例えば、充電装置102の電力出力状態及び/又は充電ガン103に設置されたセンサの検出結果により充電ガン103が車両21の充電ポートから抜き出されたことが反映された場合、これに応答して、プロセッサ105は、充電ガン103が車両21から取り外されたと判定してもよい。反対に、充電装置102の電力出力状態及び/又は充電ガン103に設置されたセンサの検出結果により充電ガン103が車両21の充電ポートから抜き出されていないことが反映された場合、これに応答して、プロセッサ105は、充電ガン103が車両21から取り外されていないと判定してもよい。
【0020】
一実施形態では、充電ガン103が車両21から取り外されたことに応答して、プロセッサ105は、車両21の充電手順を一時停止してもよい。充電手順の一時停止中に、プロセッサ105は、車両21の充電電気料金の計算を一時停止してもよい。次に、充電ガン103が車両21の充電ポートに再接続されたことに応答して、プロセッサ105は、充電装置102に車両21に対する充電を続行し、車両21の充電電気料金の計算を再開するように指示してもよい。
【0021】
一実施形態では、車両21の充電手順において、プロセッサ105は、充電ガン103が1つの所定位置に戻されたかどうかを判定することができる。例えば、この所定位置は、装置本体11又はその他の位置にある1つの充電ガン103を置く専用のスロットであってもよい。車両21に対する充電を開始した後、充電ガン103がこのスロットに戻された場合、ユーザが車両21に対する充電を継続しないことを意味する。従って、充電ガン103が所定位置に戻されたことに応答して、プロセッサ105は、車両21の充電手順を終了してもよい。反対に、充電ガン103が所定の位置に戻されておらず、車両21が完全に充電されていない場合、プロセッサ105は、車両21に対する充電の継続を許可してもよい。
【0022】
なお、一実施形態では、車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たし且つユーザが充電ガン103を使用して車両21に対して充電を行う場合、後続にユーザが支払うべき料金は、充電電気料金及び駐車料金の2種の料金を含む。一方、一実施形態において、車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たさず、且つ/又はユーザが充電ガン103を使用して車両21を充電しない場合、後続にユーザが支払うべき料金は、駐車料金のみを含み、充電電気料金を含まない。
【0023】
一実施形態では、車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たし且つユーザが充電ガン103を使用して車両21に対して充電を行ったことに応答して、プロセッサ105は、特定の駐車料金レート(第1駐車料金レートとも称する)に従って車両21の少なくとも一部の駐車料金を計算してもよい。但し、車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たさない、且つ/又はユーザが充電ガン103を使用して車両21を充電していないことに応答して、プロセッサ105は、別の駐車料金レート(第2駐車料金レートとも称する)に基づいて車両21の少なくとも一部の駐車料金を計算してもよい。ここで、第1駐車料金レートは、第2駐車料金レートと異なる。例えば、第1駐車料金レートは、第2駐車料金レートよりも低くあってよい。例えば、第1駐車料金レートは、20元/時間、第2駐車料金レートは30元/時間などであり、本発明は、これに限定するものではない。従って、同じ車両駐車時間の場合、第1駐車料金レートを単純に使用して計算された車両駐車料金は、第2駐車料金レートを単純に使用して計算された車両駐車料金よりも低くなる。一実施形態では、第1駐車料金レートは、低料金レートとも称され、第2駐車料金レートは、高料金レートとも称される。
【0024】
一実施形態では、ユーザが車両21をパーキンググリッド201から出す時、ユーザは、人間コンピュータインタラクション装置104を操作して、支払い待ち料金を照会及び/又は支払うことができる。例えば、ユーザは、人間コンピュータインタラクション装置104を操作して支払い要求を入力してもよい。一実施形態では、プロセッサ105は、人間コンピュータインタラクション装置104を介して前記車両ナンバープレート(車両ナンバープレート番号を含む)に対応する支払い要求を検出することができる。この支払い要求に応答して、プロセッサ105は、車両21の充電電気料金(ある場合)と車両21の累積駐車時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成してもよい。同時に、プロセッサ105は、人間コンピュータインタラクション装置104にその支払い情報を表示するように指示し、ユーザがその場所を離れる際に支払うべき料金を通知してもよい。
【0025】
一実施形態では、プロセッサ105は、車両21に対する充電手順を終了した時点と前記支払い要求を検出した時点との間の時間差(第1時間差とも称する)が1つの許容値(第1許容値とも称する)を超えるかどうかを判定することができる。例えば、第1許容値は、10分~30分の間であってもよく、本発明はこれに限定するものではない。
【0026】
一実施形態では、第1時間差が第1許容値を超えないことに応答して、プロセッサ105は、第1駐車料金レート及び車両21がパーキンググリッド201にあった累積駐車時間に応じて1つの駐車料金(第1駐車料金とも称する)を決定することができる。プロセッサ105は、車両21の充電電気料金及び第1駐車料金に応じて、車両21の車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成することができる。
【0027】
例えば、第1駐車料金レートをR(1)元/時間とすると、第1許容値は30分であり、車両21の合計充電時間は60分であり、支払い要求を検出した場合、車両21がパーキンググリッド201にあった累積駐車時間は80分である。この支払い要求に応答して、プロセッサ105は、車両21の合計充電時間(即ち60分)に応じて、車両21の充電電気料金をN(1)元として算出することができる。さらに、この支払い要求に応じて、プロセッサ105は、車両21の充電手順が終了した時点(即ち、車両21が60分間駐車された時点)と前記支払い要求を検出した時点(即ち、車両21が80分間駐車された時点)との間の時間差(即ち、第1時間差)は20分であることを取得できる。第1時間差(即ち20分)が第1許容値(即ち30分)を超えないことに応答して、プロセッサ105は、第1駐車料金レート(即ちR(1)元/時間)及び車両21の累積駐車時間(即ち80分=1.5時間(30分を単位として無条件に端数処理))に応じて第1駐車料金がR(1)×1.5であることを取得する。その後、プロセッサ105は、充電電力料金(N(1))及び第1駐車料金(即ちR(1)×1.5)に応じて、車両21の車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成することができる。この支払い情報は、車両21の車両ナンバープレートに対応する支払い待ち料金がN(1)+R(1)×1.5であることを反映することができる。
【0028】
一実施形態では、第1時間差が第1許容値を超えたことに応答して、プロセッサ105は、第1駐車料金レート及び車両21の累積駐車時間のうちの一部の時間(第1駐車時間とも称する)に応じて第1駐車料金を決定し、第2駐車料金レート及び車両21の累積駐車時間のうちの他部の時間(第2駐車時間とも称する)に応じて別の駐車料金(第2駐車料金とも称される)を決定する。その後、プロセッサ105は、車両21の充電電気料金、第1駐車料金及び第2駐車料金に基づいて、車両21の車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成してもよい。
【0029】
例えば、第1駐車料金がR(1)元/時間、第2駐車料金がR(2)元/時間、第1許容値が30分、車両21の合計充電時間が60分であるとし、且つ支払い要求を検出した場合、車両21がパーキンググリッド201にあった累積駐車時間は150分である。この支払い要求に応答して、プロセッサ105は、車両21の合計充電時間(即ち60分)に応じて、車両21の充電電気料金をN(1)元として算出することができる。また、この支払い要求に応じて、プロセッサ105は、車両21の充電手順が終了した時点(即ち、車両21が60分間駐車された時点)と支払い要求を検出した時点(即ち、車両21が150分間駐車された時点)との間の時間差(即ち、第1時間差)は90分であることを得ることができる。第1時間差(即ち90分)が第1許容値(即ち30分)を超えたことに応答して、プロセッサ105は、累積駐車時間のうちの車両21の合計充電時間と重複する部分に第1許容値内の一部の時間を加えたもの(即ち、60分+30分=90分=1.5時間)を第1駐車料金レート(即ち、R(1)元/時間)で計算して第1駐車料金をR(1)×1.5を取得し、累積駐車時間のうちの残りの部分の時間(即ち150分-90分=60分=1時間)を第2駐車料金レート(即ちR(2)元/時間)で計算して第2駐車料金をR(2)×1として取得する。次に、プロセッサ105は、車両21の充電電気料金(即ちN(1))、第1駐車料金(即ちR(1)×1.5)及び第2駐車料金(即ち、R(2)×1)に従って、車両21の車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成してもよい。この支払い情報は、車両21の車両ナンバープレートに対応した支払い待ち料金をN(1)+R(1)×1.5+R(2)×1として反映することができる。
【0030】
一実施形態では、車両21の充電手順が、車両21が完全に充電されて終了したことに応答して、プロセッサ105は、第1許容値を特定の数値(第1値とも称する)に設定してもよい。一実施形態では、車両21の充電手順が、車両21が完全に充電されずに終了した(例えば、車両21が完全に充電される前に、車両21の充電手順は充電ガン103が車両21から取り外されて終了した)ことに応答して、プロセッサ105は、第1許容値を別の数値(第2値とも称する)に設定することができる。第1値は、第2値と異なり得る。例えば、第1値は、第2値よりも大きいものであってよい。例えば、第1値は、30分であってよく、第2値は10分であってよく、本発明はこれに限定するものではない。第1許容値が第1値であるか、第2値であるかに応じて、前述の実施形態で計算された支払い待ち料金も異なる。
【0031】
一実施形態では、ユーザは、人間コンピュータインタラクション装置104によって表示される支払い情報に従って支払いを行うことができる。例えば、プロセッサ105は、人間コンピュータインタラクション装置104の1つの支払いインタフェースを介して、車両21の車両ナンバープレートに対応する支払い動作を実行してもよい。例えば、ユーザは、現金を人間コンピュータインタラクション装置104に入れるか、又はモバイル支払いデバイスを人間コンピュータインタラクション装置104の支払いセンサインタフェースに近づけて、前記支払い操作を実行してもよい。
【0032】
一実施形態では、ユーザが車両21の車両ナンバープレートに対応する支払いを完了した後、プロセッサ105は、支払い動作が完了した時点と車両21が目標位置(例えば、パーキンググリッド201)を離れた時点との間の時間差が別の許容値(第2許容値とも称する)を超えているかどうかを判定することができる。例えば、第2許容値は、5分~10分の間であってよく、本発明は、これに限定するものでもない。
【0033】
一実施形態では、第2時間差が第2許容値を超えたことに応答して、プロセッサ105は、第2駐車料金レート及び車両21の累積駐車時間のうちの更に一部(第3駐車時間とも称する)に基づいて別の駐車料金(第3駐車料金とも称する)を決定してもよい。次に、プロセッサ105は、この第3駐車料金を、車両21の車両ナンバープレートに対応する支払い待ち駐車料金に追加してもよい。
【0034】
例えば、第2駐車料金がR(2)元/時間であり、第2許容値が5分であり、ユーザが車両21の車両ナンバープレートに対応する支払いを完了した後、車両21がパーキンググリッド201にさらに30分停留してから離れたと仮定する。車両21がパーキンググリッド201を離れることを検出した後、プロセッサ105は、30分の第2時間差を取得する。第2時間差(即ち、30分)が第2許容値(即ち、5分)を超えていることに応答して、プロセッサ105は、車両21の累積駐車時間の最後の30分(即ち、第2時間差)からバッファリングとしての第2許容値(即ち、5分)を差し引いて25分の第3駐車時間を取得する。次に、プロセッサ105は、第2駐車料金レート(即ちR(2))と第3駐車時間(25分=0.5時間(30分で切り上げ))に基づいて、第3駐車料金がR(2)×0.5であると決定し、この第3駐車料金を車両21の車両ナンバープレートに対応する支払い待ち駐車料金に追加してもよい。
【0035】
一実施形態では、車両21の車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たさない場合(車両21が充電機能をサポートしていない)、プロセッサ105は、車両21の目標位置(即ちパーキンググリッド201)における滞留時間に応じて車両21の車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成し、車両21の充電電気料金を考慮する必要がない。
【0036】
一実施形態では、車両21の車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たさない場合、支払い要求を検出した後、プロセッサ21は、第2駐車料金レート(例:R(2))及び車両21の累積駐車時間(例:60分=1.5時間)に応じて支払い情報を生成することができる。例えば、支払い情報は、車両21の車両ナンバープレートに対応する支払い待ち駐車料金がR(2)×1.5であることを反映し得る。また、料金を支払った後に車両21が依然として離れていない場合、車両21の追加駐車時間(即ち、第3駐車時間)に応じて第3駐車料金を生成することもでき、ここでは繰り返し説明しない。
【0037】
なお、上記各実施形態に記載されている徴収料金の計算方法は、実際の必要に応じて調整してもよく(例えば、一部の徴収料金ルールの追加や変更等)、本発明に制限するものではない。また、
図2の実施形態は、路傍パーキンググリッドをパーキンググリッド201の例としているが、本発明はこれに限定するものではない。一実施形態では、パーキンググリッド201は、集中型駐車場又は他のタイプの駐車場のパーキンググリッドであってもよい。また、一実施形態では、車両21に対応する駐車料金及び/又は充電電力料金は、クラウドサーバによって前記料金徴収計算方式で計算を行って計算結果をプロセッサ105に報告してもよく、本発明は、これに限定するものではない。
【0038】
図3は、本発明の一実施形態による車両充電管理方法のフローチャートである。
図3を参照すると、ステップS301において、少なくとも1つの撮像レンズを介して目標位置に入る目標車両の車両ナンバープレート画像を取得する。ステップS302において、前記車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たすことに応答して、充電装置を制御して充電手順を開始する。ステップS303において、前記充電手順で、前記充電装置によって充電ガンを介して前記目標車両を充電する。ステップS304において、前記充電手順の終了後、前記目標車両の充電電気料金及び前記目標車両の累積駐車時間に応じて、前記車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成する。ステップS305において、人間コンピュータインタラクション装置の表示インタフェースを介して前記支払い情報を表示する。
【0039】
図4~
図7は、本発明の少なくとも1つの実施形態による車両充電管理方法のフローチャートである。
図4を参照すると、ステップS401において、少なくとも1つの撮像レンズを介して目標位置に入る目標車両の車両ナンバープレート画像を取得する。ステップS402において、前記車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たすかどうかを判定する。前記車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たす場合、目標車両が充電機能をサポートできることを意味する。従って、ステップS403において、充電手順を開始する。ステップS404において、充電ガンを介して目標車両を充電する。ステップS405において、目標車両が完全に充電されているかどうかを判定する。目標車両が完全に充電された場合、ステップS407において、目標車両の充電手順を終了する。また、目標車両が完全に充電されていない場合、ステップS406において、充電ガンが所定位置に戻されているかどうかを判定する。充電ガンが所定位置に戻された場合、ユーザが、目標車両が完全に充電される前に目標車両の充電を停止することを決定したことを意味するため、ステップS407に進み、目標車両の充電手順を終了する。また、ステップS407の後、
図5のステップS501を連続して実行してもよい。
【0040】
一方、前記車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たしていない場合、目標車両が充電機能をサポートしていないことを意味する。従って、ステップS408において、充電手順が開始されない場合がある。また、ステップS408の後、
図7のステップS701を連続して実行してもよい。
【0041】
図5を参照し、ステップS501において、前記車両ナンバープレートに対応する支払い要求が検出されたかどうかが判定する。検出されていない場合、ステップS501を繰り返してもよい。前記車両ナンバープレートに対応する支払い要求が検出された場合、ステップS502において、前記充電手順を終了した時点と支払い要求を検出した時点との間の第1時間差を計算する。ステップS503において、第1時間差が第1許容値を超えているかどうかを判定する。第1時間差が第1許容値を超えない場合、ステップS504において、第1駐車料金レート及び目標車両の累積駐車時間に基づいて第1駐車料金を決定する。ステップS505において、目標車両の充電電気料金と第1駐車料金に基づいて、前記車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成する。また、ステップS505後、
図6のステップS601を連続して実行してもよい。
【0042】
一方、第1時間差が第1許容値を超える場合、ステップS506において、第1駐車料金レート及び目標車両の累積駐車時間のうちの第1駐車時間に応じて第1駐車料金が決定し、第2駐車料金レート及び前記累積駐車時間のうちの第2駐車時間に応じて第2駐車料金を決定する。ステップS507において、目標車両の充電電力料金、第1駐車料金及び第2駐車料金に応じて、前記車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成する。また、ステップS507の後、
図6のステップS601を連続して実行してもよい。
【0043】
図6を参照し、ステップS601において、支払いインタフェースを介して前記車両ナンバープレートに対応する支払い動作を実行する。ステップS602において、目標車両が離れたかどうかを判定する。目標車両が離れていない場合は、ステップS602を繰り返してもよい。目標車両が離れた場合、ステップS603において、支払い動作を完了した時点と目標車両が離れた時点との間の第2時間差を計算する。ステップS604において、第2時間差が第2許容値を超えているかどうかを判定する。第2時間差が第2許容値を超える場合、ステップS605において、第2駐車料金レート及び目標車両の累積駐車時間のうちの第3駐車時間に応じて第3駐車料金を決定する。ステップS606において、第3駐車料金を前記車両ナンバープレートに対応する支払い待ち駐車料金に追加する。一方、第2時間差が第2許容値を超えない場合、ステップS607において、目標車両の駐車料金計算を終了する。
【0044】
図7を参照し、ステップS701において、前記車両ナンバープレートに対応する支払い要求が検出されたかどうかを判定する。検出されていない場合は、ステップS701を繰り返してもよい。検出された場合、ステップS702において、第2駐車料金レート及び目標車両の目標位置における滞留時間に応じて前記車両ナンバープレートに対応する支払い情報を生成する。
【0045】
しかしながら、
図3~
図7の各ステップは、上記のように詳細に説明されており、ここでは繰り返さない。なお、
図3~
図7の各ステップは、複数のコード又は回路として実装することができ、本発明はこれに限定するものではない。さらに、
図3から
図7の方法は、上記例の実施形態を組み合わせて使用してもよく、又は単独で使用してもよく、本発明はこれに限定するものではない。
【0046】
要約すると、目標位置に入る目標車両の車両ナンバープレート画像を取得した後、前記車両ナンバープレート画像に対応する車両ナンバープレートが特定条件を満たすことに応答して、目標車両は、目標位置に駐車して充電されることができる。特に、車両ナンバープレートが特定条件を満たす目標車両に対して、比較的低い第1駐車料金レートに基づいて、目標車両に対して少なくとも一部の駐車料金を徴収することができる。一方、車両ナンバープレートが特定条件を満たしていない目標車両の場合、比較的高い第2駐車料金レートに基づいて目標車両に対して完全な駐車料金を徴収する。これにより、充電機能をサポートするパーキンググリッド又は駐車場の充電及び料金徴収の自動管理効率を効果的向上させることができる。
【0047】
本発明は、上記のように実施形態を開示しているが、本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく若干の変更及び修飾を行うことができ、故に本発明の保護範囲は、後述の特許請求の範囲に限定する物を基準とする。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の実施形態に係る車両充電管理方法及び車両充電管理システムは、車両充電装置及び充電機能をサポートするパーキンググリッド又は駐車場に適用することができる。
【符号の説明】
【0049】
10 車両充電管理システム
101 撮像レンズ
102 充電装置
103、12 充電ガン
104 人間コンピュータインタラクション装置
105 プロセッサ
11 装置本体
21 車両
201 パーキンググリッド
S301~S305、S401~S408、S501~S507、S601~S607、S701、S702 ステップ