(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】情報報告方法及び装置、情報受信方法及び装置、端末並びにネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 74/0836 20240101AFI20240627BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240627BHJP
【FI】
H04W74/0836
H04W24/10
(21)【出願番号】P 2022547976
(86)(22)【出願日】2021-01-21
(86)【国際出願番号】 CN2021073117
(87)【国際公開番号】W WO2021155743
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】202010082243.X
(32)【優先日】2020-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(73)【特許権者】
【識別番号】507142144
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】謝 芳
(72)【発明者】
【氏名】劉 光毅
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】Ericsson,Open issues related to RACH Report[online],3GPP TSG RAN WG2 #108 R2-1915433,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_108/Docs/R2-1915433.zip>,2019年11月22日,1-9頁
【文献】Samsung,On Reporting Random Access-related Information[online],3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1909210,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107/Docs/R2-1909210.zip>,2019年08月30日,1-3頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される情報報告方法であって、
端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を決定することと、
前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することと、を含み、
前記ランダムアクセスの関連情報は、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージ、又は、端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後にフォールバック指示メッセージを受信したかどうか又は受信されたフォールバック指示メッセージに基づいてフォールバックを実行するかどうかを示す指示情報、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した時刻と、端末がネットワーク側からのフィードバックメッセージを受信した時刻との時間差、
ネットワーク側によって設定された、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックする前に試行した2ステップランダムアクセスの回数、
端末が2ステップランダムアクセスから他のタイプのランダムアクセスに切り替え又はフォールバックするときに送信したメッセージAの数、のうちの少なくとも1つを含む、情報報告方法。
【請求項2】
前記端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージは、
ランダムアクセス応答メッセージ、
バックオフ指示メッセージ、のいずれか1つを含む、
請求項1に記載の情報報告方法。
【請求項3】
前記端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を決定することは、
ネットワーク管理の構成又は追跡収集エンティティ(TCE)の構成又は基地局の構成又は事前定義に基づいて、前記端末がランダムアクセスの関連情報を記録することを含む、
請求項1に記載の情報報告方法。
【請求項4】
前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することは、
ネットワーク側機器によって送信された、端末にランダムアクセスの関連情報の報告を要求するための要求メッセージを受信することと、
前記要求メッセージに基づいて、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することと、を含み、
前記ネットワーク側機器によって送信された、端末にランダムアクセス
の関連情報の報告を要求するための要求メッセージを受信する前に、前記情報報告方法は、
指示情報をネットワーク側機器に送信することを更に含み、前記指示情報は、前記端末がランダムアクセス
の関連情報を記録したことを示すために使用される、
請求項1に記載の情報報告方法。
【請求項5】
前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することは、
RRC接続状態において、前記端末が前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、
前記端末がRRC接続状態に入る過程において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、
アイドル状態又は非アクティブ状態において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することを含む、
請求項1に記載の情報報告方法。
【請求項6】
ネットワーク側機器に適用される情報受信方法であって、
端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信することを含み、
前記ランダムアクセスの関連情報は、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージ、又は、端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後にフォールバック指示メッセージを受信したかどうか又は受信されたフォールバック指示メッセージに基づいてフォールバックを実行するかどうかを示す指示情報、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した時刻と、端末がネットワーク側からのフィードバックメッセージを受信した時刻との時間差、
ネットワーク側によって設定された、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックする前に試行した2ステップランダムアクセスの回数、
端末が2ステップランダムアクセスから他のタイプのランダムアクセスに切り替え又はフォールバックするときに送信したメッセージAの数、のうちの少なくとも1つを含む、情報受信方法。
【請求項7】
前記端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信する前に、前記情報受信方法は、
端末にランダムアクセスの関連情報を記録させるように構成することを更に含む、
請求項6に記載の情報受信方法。
【請求項8】
前記端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信する前に、前記情報受信方法は、
端末にランダムアクセス
の関連情報の報告を要求するための要求メッセージを、端末に送信することを更に含み、
前記端末にランダムアクセス
の関連情報の報告を要求するための要求メッセージを、端末に送信する前に、前記情報受信方法は、
端末によって送信された指示情報を受信することを更に含み、前記指示情報は、前記端末がランダムアクセス
の関連情報を記録したことを示すために使用される、
請求項6に記載の情報受信方法。
【請求項9】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なプログラムとを備える通信機器であって、
前記プログラムが前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報報告方法を実行させ
る、通信機器。
【請求項10】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なプログラムとを備える通信機器であって、
前記プログラムが前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに、請求項6~8のいずれか1項に記載の情報受信方法を実行させる、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野に関し、特に、情報報告方法及び装置、情報受信方法及び装置、端末並びにネットワーク側機器に関する。
【0002】
(関連出願への相互参照)
本願は、2020年02月07日に中国特許局に提出された、出願番号が202010082243.Xである中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが引用により本願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
無認可周波数帯域で動作する端末と基地局の場合、データを毎回送信する前に、リッスンビフォアトーク(LBT:Listen before talk)動作を実行する必要がある。チャネルがビジー状態であることが検出された場合は、一定期間バックオフしてから再度監視する。チャネルは、一定期間アイドル状態になった後でこそアイドル状態であると見なされ、再度データを送信する。ランダムアクセスの遅延を減らすために、従来の4ステップのランダムアクセスメカニズムのステップを2ステップに減らし、それにより、LBTの回数を減らし、ランダムアクセスの全体的な遅延を減らすことができる。
【0004】
2ステップランダムアクセスにはステップ数が少なく、遅延が短いという利点があるので、その適用シナリオは、ライセンスされた周波数帯域に自然に拡張される。つまり、無認可周波数帯域と認可周波数帯域の両方で、2ステップランダムアクセスを使用することができる。
【0005】
また、切り替えシナリオでは、ターゲット基地局は、切り替え命令で端末専用のランダムアクセスリソースを構成して、ターゲットセルのランダムアクセスプロセス中に、端末が他の端末と衝突するのを回避し、それにより、ターゲットセルにアクセスする端末の速度を向上させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
通常、端末は、2ステップ又は4ステップランダムアクセスを開始するとき、ネットワークとの接続を確立しないため、ネットワーク側は端末のランダムアクセスの性能を知らなく、それにより、ネットワーク側は、ネットワークカバレッジ又はパラメータを最適化できなくなる。
【0007】
本開示の実施例の目的は、関連技術におけるネットワーク側が端末のランダムアクセス性能を知ることができないという問題を解決するために、情報報告方法及び装置、情報受信方法及び装置、端末並びにネットワーク側機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の問題を解決するために、本開示の少なくとも1つの実施例は、端末に適用される情報報告方法を提供し、前記方法は、
端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を決定することと、
前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することと、を含む。
【0009】
ここで、前記ランダムアクセスの関連情報は、
端末によって開始されたランダムアクセスのタイプ、
端末によって開始されたランダムアクセスのシナリオ、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージ、又は、端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後にランダムアクセスフォールバックメッセージを受信したかどうか又は受信されたランダムアクセスフォールバックメッセージに基づいてフォールバックを実行するかどうかを示す指示情報、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した時刻と、端末がネットワーク側からのフィードバックメッセージを受信した時刻との時間差、
端末が2ステップランダムアクセスを開始する場合に競合が検出されたかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が競合に基づくランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側によって設定された、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックする前に試行した2ステップランダムアクセスの回数、
端末が2ステップランダムアクセスから他のタイプのランダムアクセスに切り替え又はフォールバックするときに送信したメッセージAの数、
端末によって開始されたランダムアクセスが位置するキャリアのタイプ、
端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由、
現在のランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP:BandWidth Part)が、前回のランダムアクセスが位置するBWPと同じであるかどうかを示す情報、
端末によって選択されたランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)の情報、
端末によって選択された、ランダムアクセスが位置するBWPによってサポートされるランダムアクセスのタイプ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
ここで、前記ランダムアクセスのタイプは、
競合に基づく2ステップランダムアクセス、
非競合に基づく2ステップランダムアクセス、
競合に基づく4ステップランダムアクセス、
非競合に基づく4ステップランダムアクセス、のうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
ここで、前記ランダムアクセスのシナリオは、
初期アクセスシナリオ、
切り替えシナリオ、
同期を伴う再構成シナリオ、
ビーム障害回復(BFR:Beam Fault Recovery)シナリオ、
別のランダムアクセスタイプからフォールバック又は切り替えられたランダムアクセスシナリオ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0012】
ここで、前記端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージは、
ランダムアクセス応答メッセージ、
ランダムアクセスフォールバックメッセージ、
バックオフ指示メッセージ、のいずれか1つを含む。
【0013】
ここで、端末によって選択されたランダムアクセスが位置するBWPの情報は、
前記BWPの位置及び帯域幅、
前記BWPのサブキャリア間隔、
前記BWPが拡張巡回プレフィックス(CP:Cyclic Prefix)を使用するかどうかを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
ここで、端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由は、
ネットワーク側によって構成されること、
端末がネットワーク側によって構成された異なるタイプのキャリアの選択条件に従って選択すること、のいずれか1つを含む。
【0015】
ここで、前記端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を決定することは、
ネットワーク管理の構成又は追跡収集エンティティ(TCE:Tracking Collection Entity)の構成又は基地局の構成又は事前定義に基づいて、前記端末がランダムアクセスの関連情報を記録することを含む。
【0016】
ここで、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することは、
ネットワーク側機器によって送信された、端末にランダムアクセスの関連情報の報告を要求するための要求メッセージを受信することと、
前記要求メッセージに基づいて、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することと、を含む。
【0017】
ここで、前記ネットワーク側機器によって送信された、端末にランダムアクセス関連情報の報告を要求するための要求メッセージを受信する前に、前記情報報告方法は、
指示情報をネットワーク側機器に送信することを更に含み、前記指示情報は、前記端末がランダムアクセス関連情報を記録したことを示すために使用される。
【0018】
ここで、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することは、
RRC接続状態において、前記端末が前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、
前記端末がRRC接続状態に入る過程において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、
アイドル状態又は非アクティブ状態において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することを含む。
【0019】
ここで、前記ランダムアクセスの関連情報は、
ターゲットメッセージ、
ランダムアクセスレポート、のうちの少なくとも1つによって運ばれる。
【0020】
本開示の少なくとも1つの実施例は、ネットワーク側機器に適用される情報受信方法を更に提供し、前記方法は、
端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信することを含む。
【0021】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスの関連情報は、
端末によって開始されたランダムアクセスのタイプ、
端末によって開始されたランダムアクセスのシナリオ、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージ、又は、端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後にランダムアクセスフォールバックメッセージを受信したかどうか又は受信されたランダムアクセスフォールバックメッセージに基づいてフォールバックを実行するかどうかを示す指示情報、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した時刻と、端末がネットワーク側からのフィードバックメッセージを受信した時刻との時間差、
端末が2ステップランダムアクセスを開始する場合に競合が検出されたかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が競合に基づくランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側によって設定された、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックする前に試行した2ステップランダムアクセスの回数、
端末が2ステップランダムアクセスから他のタイプのランダムアクセスに切り替え又はフォールバックするときに送信したメッセージAの数、
端末によって開始されたランダムアクセスが位置するキャリアのタイプ、
端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由、
現在のランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)が、前回のランダムアクセスが位置するBWPと同じであるかどうかを示す情報、
端末によって選択されたランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)の情報、
端末によって選択された、ランダムアクセスが位置するBWPによってサポートされるランダムアクセスのタイプ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのタイプは、
競合に基づく2ステップランダムアクセス、
非競合に基づく2ステップランダムアクセス、
競合に基づく4ステップランダムアクセス、
非競合に基づく4ステップランダムアクセス、のうちの少なくとも1つを含む。
【0023】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのシナリオは、
初期アクセスシナリオ、
切り替えシナリオ、
同期を伴う再構成シナリオ、
ビーム障害回復(BFR)シナリオ、
別のランダムアクセスタイプからフォールバック又は切り替えられたランダムアクセスシナリオ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0024】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージは、
ランダムアクセス応答メッセージ、
ランダムアクセスフォールバックメッセージ、
バックオフ指示メッセージ、のいずれか1つを含む。
【0025】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末によって選択されたランダムアクセスが位置するBWPの情報は、
前記BWPの位置及び帯域幅、
前記BWPのサブキャリア間隔、
前記BWPが拡張巡回プレフィックス(CP)を使用するかどうかを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由は、
ネットワーク側によって構成されること、
端末がネットワーク側によって構成された異なるタイプのキャリアの選択条件に従って選択すること、のいずれか1つを含む。
【0027】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信する前に、前記情報受信方法は、
端末にランダムアクセスの関連情報を記録させるように構成することを更に含む。
【0028】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信する前に、前記情報受信方法は、
端末にランダムアクセス関連情報の報告を要求するための要求メッセージを、端末に送信することを更に含む。
【0029】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記端末にランダムアクセス関連情報の報告を要求するための要求メッセージを、端末に送信する前に、前記情報受信方法は、
端末によって送信された指示情報を受信することを更に含み、前記指示情報は、前記端末がランダムアクセス関連情報を記録したことを示すために使用される。
【0030】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスの関連情報は、
ターゲットメッセージ、
ランダムアクセスレポート、のうちの少なくとも1つによって運ばれる。
【0031】
本開示の少なくとも1つの実施例は、端末に適用される情報報告装置を更に提供し、前記装置は、
端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を決定するために使用される情報決定モジュールと、
前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するために使用される情報報告モジュールと、を備える。
【0032】
本開示の少なくとも1つの実施例は、端末を更に提供し、前記端末は、プロセッサ及びトランシーバを備え、前記トランシーバは、プロセッサの制御下でデータを送受信し、前記プロセッサは、
端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を決定することと、
前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することと、を含む動作を実行するために使用される。
【0033】
ここで、前記ランダムアクセスの関連情報は、
端末によって開始されたランダムアクセスのタイプ、
端末によって開始されたランダムアクセスのシナリオ、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージ、又は、端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後にランダムアクセスフォールバックメッセージを受信したかどうか又は受信されたランダムアクセスフォールバックメッセージに基づいてフォールバックを実行するかどうかを示す指示情報、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した時刻と、端末がネットワーク側からのフィードバックメッセージを受信した時刻との時間差、
端末が2ステップランダムアクセスを開始する場合に競合が検出されたかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が競合に基づくランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側によって設定された、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックする前に試行した2ステップランダムアクセスの回数、
端末が2ステップランダムアクセスから他のタイプのランダムアクセスに切り替え又はフォールバックするときに送信したメッセージAの数、
端末によって開始されたランダムアクセスが位置するキャリアのタイプ、
端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由、
現在のランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)が、前回のランダムアクセスが位置するBWPと同じであるかどうかを示す情報、
端末によって選択されたランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)の情報、
端末によって選択された、ランダムアクセスが位置するBWPによってサポートされるランダムアクセスのタイプ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0034】
ここで、前記ランダムアクセスのタイプは、
競合に基づく2ステップランダムアクセス、
非競合に基づく2ステップランダムアクセス、
競合に基づく4ステップランダムアクセス、
非競合に基づく4ステップランダムアクセス、のうちの少なくとも1つを含む。
【0035】
ここで、前記ランダムアクセスのシナリオは、
初期アクセスシナリオ、
切り替えシナリオ、
同期を伴う再構成シナリオ、
ビーム障害回復(BFR)シナリオ、
別のランダムアクセスタイプからフォールバック又は切り替えられたランダムアクセスシナリオ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
ここで、前記端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージは、
ランダムアクセス応答メッセージ、
ランダムアクセスフォールバックメッセージ、
バックオフ指示メッセージ、のいずれか1つを含む。
【0037】
ここで、端末によって選択されたランダムアクセスが位置するBWPの情報は、
前記BWPの位置及び帯域幅、
前記BWPのサブキャリア間隔、
前記BWPが拡張巡回プレフィックス(CP)を使用するかどうかを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0038】
ここで、端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由は、
ネットワーク側によって構成されること、
端末がネットワーク側によって構成された異なるタイプのキャリアの選択条件に従って選択すること、のいずれか1つを含む。
【0039】
ここで、前記プロセッサはさらに、
ネットワーク管理の構成又は追跡収集エンティティ(TCE)の構成又は基地局の構成又は事前定義に基づいて、前記端末がランダムアクセスの関連情報を記録するために使用される。
【0040】
ここで、前記プロセッサはさらに、
ネットワーク側機器によって送信された、端末にランダムアクセスの関連情報の報告を要求するための要求メッセージを受信し、
前記要求メッセージに基づいて、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するために使用される。
【0041】
ここで、前記プロセッサはさらに、
指示情報をネットワーク側機器に送信するために使用され、前記指示情報は、前記端末がランダムアクセス関連情報を記録したことを示すために使用される。
【0042】
ここで、前記プロセッサはさらに、
RRC接続状態において、前記端末が前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、
前記端末がRRC接続状態に入る過程において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、
アイドル状態又は非アクティブ状態において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するために使用される。
【0043】
ここで、前記ランダムアクセスの関連情報は、
ターゲットメッセージ、
ランダムアクセスレポート、のうちの少なくとも1つによって運ばれる。
【0044】
本開示の少なくとも1つの実施例は、ネットワーク側機器に適用される情報受信装置を更に提供し、前記装置は、
端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信するために使用される受信モジュールを備える。
【0045】
本開示の少なくとも1つの実施例は、ネットワーク側機器を更に提供し、前記ネットワーク側機器は、プロセッサ及びトランシーバを備え、前記トランシーバは、プロセッサの制御下でデータを送受信し、前記プロセッサは、
端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信することを含む動作を実行するために使用される。
【0046】
本開示の少なくとも1つの実施例は、通信機器を更に提供し、前記通信機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに、上記の情報報告方法、又は、上記の情報受信方法を実行させる。
【0047】
本開示の少なくとも1つの実施例は、コンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、前記プログラムがプロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに、上記の情報報告方法のステップ、又は、上記の情報受信方法のステップを実行させる。
【0048】
本開示の上述の技術的解決策は、少なくとも以下の有益な効果を有する。
【0049】
本開示の少なくとも1つの実施例的による情報報告方法及び装置、情報受信方法及び装置、端末並びにネットワーク側機器において、端末は、当該端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を記録し、ネットワーク側機器に報告することにより、ネットワーク側機器が合理的なランダムアクセス関連パラメータを構成し、又は、ネットワークカバレッジを最適化することができ、それにより、ランダムアクセス効率及びネットワーク性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【
図1】本開示の少なくとも1つの実施例による情報報告方法のステップのフローチャートである。
【
図2】本開示の少なくとも1つの実施例による情報受信方法のステップのフローチャートである。
【
図3】本開示の少なくとも1つの実施例による情報報告装置の例示的な構造図である。
【
図4】本開示の少なくとも1つの実施例による端末の例示的な構造図である。
【
図5】本開示の少なくとも1つの実施例による情報受信装置の例示的な構造図である。
【
図6】本開示の少なくとも1つの実施例によるネットワーク側機器の例示的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本開示の技術的問題、技術的解決策、及び利点をより明確にするために、以下では、図面及び具体的な実施例を参照しながら詳細に説明する。
【0052】
図1に示されるように、本開示の少なくとも1つの実施例は、端末に適用される情報報告方法を提供し、前記方法は、以下のステップを含む。
【0053】
ステップ11において、端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を決定する。
【0054】
ステップ12において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告する。
【0055】
本開示の少なくとも1つの実施例では、端末は、当該端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を記録し、ネットワーク側機器に報告することにより、ネットワーク側機器が合理的なランダムアクセス関連パラメータを構成し、又は、ネットワークカバレッジを最適化することができ、それにより、ランダムアクセス効率及びネットワーク性能を向上させることができる。
【0056】
一代替実施例では、前記ランダムアクセスの関連情報は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
【0057】
端末によって開始されるランダムアクセスのタイプであって、前記ランダムアクセスのタイプは、競合に基づく(CBRA:Contention-Based Random Access)2ステップランダムアクセス(2-step CBRA)、非競合に基づく(CFRA:Contention-Free Random Access)2ステップランダムアクセス(2-step CFRA)、競合に基づく4ステップランダムアクセス(4-step CBRA)、非競合に基づく4ステップランダムアクセス(4-step CFRA)、のうちの少なくとも1つを含むこと、
端末によって開始されたランダムアクセスのシナリオ、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージA(ここで、メッセージAは、2ステップランダムアクセスの最初のメッセージである)を送信した後に受信したネットワーク側のフィードバックメッセージ、又は、端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後にランダムアクセスフォールバックメッセージを受信したかどうか又は受信されたランダムアクセスフォールバックメッセージに基づいてフォールバックを実行するかどうかを示す指示情報、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した時刻と、端末がネットワーク側からのフィードバックメッセージを受信した時刻との時間差、
端末が2ステップランダムアクセスを開始する場合に競合が検出されたかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が競合に基づくランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報であって、当該競合に基づくランダムアクセスは、競合に基づく4ステップランダムアクセス又は競合に基づく2ステップランダムアクセスであること、
ネットワーク側の構成が、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報であって、当該4ステップランダムアクセスは、競合に基づく4ステップランダムアクセス又は非競合に基づく4ステップランダムアクセスのうちの少なくとも1つを含むこと、
ネットワーク側によって設定された、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックする前に試行した2ステップランダムアクセスの回数、
端末が2ステップランダムアクセスから他のタイプのランダムアクセスに切り替え又はフォールバックするときに送信したメッセージAの数であって、例えば、2-step CFRAから2-step CBRA又は4-step CBRAにフォールバックするときに、UEが送信したmsgAの数であること、
端末によって開始されたランダムアクセスが位置するキャリアのタイプであって、例えば、キャリアのタイプは、アップリンク(UL:UpLink)、付加アップリンク(SUL:Supplementary UpLink)を含むこと、
端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由、
現在のランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)が、前回のランダムアクセスが位置するBWPと同じであるかどうかを示す情報、
端末によって選択されたランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)の情報、
端末によって選択されたランダムアクセスが位置するBWPによってサポートされるランダムアクセスのタイプであって、例えば、2-step CFRA、2-step CBRA、及び4-step CBRAなど。
【0058】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのシナリオは、
初期アクセスシナリオ、
切り替えシナリオ、
同期を伴う再構成シナリオ(即ち、reconfigurationWithSync)、
ビーム障害回復(BFR)シナリオ、
別のランダムアクセスタイプからフォールバック又は切り替えられたランダムアクセスシナリオのうちの少なくとも1つを含み、例えば、端末によって現在開始された4-step CBRAは、その前の2-step CFRA又は2-step CBRAからフォールバック又は切り替えたものである。
【0059】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージは、
ランダムアクセス応答メッセージ(SuccessRAR)、
ランダムアクセスフォールバックメッセージ(FallbackRAR)、
バックオフ指示メッセージ(Backoff Indication)、のいずれか1つを含む。
【0060】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末によって選択されたランダムアクセスが位置するBWPの情報は、
前記BWPの位置及び帯域幅、
前記BWPのサブキャリア間隔、
前記BWPが拡張巡回プレフィックス(CP)を使用するかどうかを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由は、
ネットワーク側によって構成されることであって、例えば、ネットワーク側は、UL又はSULを選択するように端末に指示する、こと、
端末がネットワーク側によって構成された異なるタイプのキャリアの選択条件に従って選択すること、のいずれか1つを含み、例えば、端末は、測定して取得された参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Reception Power)又は参照信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Reception Quality)、又は信号対干渉雑音比(SINR:Signal to Interference plus Noise Ratio)と対応する閾値との比較結果に従って、UL又はSULを選択する。
【0062】
本開示の少なくとも1つの代替実施形態では、ステップ11は、
ネットワーク管理の構成又は追跡収集エンティティ(TCE)の構成又は基地局の構成又は事前定義(事前に定義されたプロトコルなど)に基づいて、前記端末がランダムアクセスの関連情報を記録することを含む。
【0063】
本開示の別の代替実施形態では、ステップ12は、
ネットワーク側機器によって送信された、端末にランダムアクセスの関連情報の報告を要求するための要求メッセージを受信することと、
前記要求メッセージに基づいて、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することと、を含む。
【0064】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ネットワーク側機器によって送信された、端末にランダムアクセス関連情報の報告を要求するための要求メッセージを受信する前に、前記情報報告方法は、
指示情報をネットワーク側機器に送信することを更に含み、前記指示情報は、前記端末がランダムアクセス関連情報を記録したことを示すために使用される。
【0065】
つまり、端末がランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告する方法は、以下の3つの方式を含む。
【0066】
1.ネットワーク側は、端末に要求メッセージを介して報告するように要求する。
2.端末は能動的に報告する。
3.端末がランダムアクセス関連情報を記録したことをネットワークに通知した後、ネットワーク側は、端末に要求メッセージを介して報告するように要求する。
【0067】
本開示の少なくとも1つの実施例として、ステップ12は、
RRC接続状態において、前記端末が前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、
前記端末がRRC接続状態に入る過程において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、
アイドル状態又は非アクティブ状態において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することを含む。
【0068】
ここで、前記ランダムアクセスの関連情報は、
ターゲットメッセージであって、例えば、当該ターゲットメッセージは、新たに定義されたメッセージなどであるが、ここでは特に限定されない、ターゲットメッセージ、
ランダムアクセスレポート、のうちの少なくとも1つによって運ばれる。
【0069】
本開示の少なくとも1つの実施例では、端末は、当該端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を記録し、ネットワーク側機器に報告することにより、ネットワーク側機器が合理的なランダムアクセス関連パラメータを構成し、又は、ネットワークカバレッジを最適化することができ、それにより、ランダムアクセス効率及びネットワーク性能を向上させることができる。
【0070】
図2に示されるように、本開示の少なくとも1つの実施例は、ネットワーク側機器に適用される情報受信装置を更に提供し、前記装置は、
ステップ21において、端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信することを含む。
【0071】
一代替実施例では、前記ランダムアクセスの関連情報は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
【0072】
端末によって開始されるランダムアクセスのタイプであって、前記ランダムアクセスのタイプは、競合に基づく2ステップランダムアクセス(2-step CBRA)、非競合に基づく2ステップランダムアクセス(2-step CFRA)、競合に基づく4ステップランダムアクセス(4-step CBRA)、非競合に基づく4ステップランダムアクセス(4-step CFRA)、のうちの少なくとも1つを含むこと、
端末によって開始されたランダムアクセスのシナリオ、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージA(ここで、メッセージAは、2ステップランダムアクセスの最初のメッセージである)を送信した後に受信したネットワーク側のフィードバックメッセージ、又は、端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後にランダムアクセスフォールバックメッセージを受信したかどうか又は受信されたランダムアクセスフォールバックメッセージに基づいてフォールバックを実行するかどうかを示す指示情報、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した時刻と、端末がネットワーク側からのフィードバックメッセージを受信した時刻との時間差、
端末が2ステップランダムアクセスを開始する場合に競合が検出されたかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が競合に基づくランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報であって、当該競合に基づくランダムアクセスは、競合に基づく4ステップランダムアクセス又は競合に基づく2ステップランダムアクセスであること、
ネットワーク側の構成が、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報であって、当該4ステップランダムアクセスは、競合に基づく4ステップランダムアクセス又は非競合に基づく4ステップランダムアクセス、のうちの少なくとも1つを含むこと、
ネットワーク側によって設定された、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックする前に試行した2ステップランダムアクセスの回数、
端末が2ステップランダムアクセスから他のタイプのランダムアクセスに切り替え又はフォールバックするときに送信したメッセージAの数であって、例えば、2-step CFRAから2-step CBRA又は4-step CBRAにフォールバックするときに、UEが送信したmsgAの数であること、
端末によって開始されたランダムアクセスが位置するキャリアのタイプであって、例えば、キャリアのタイプは、アップリンク(UL:UpLink)、付加アップリンク(SUL:Supplementary UpLink)を含むこと、
端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由、
現在のランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)が、前回のランダムアクセスが位置するBWPと同じであるかどうかを示す情報、
端末によって選択されたランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)の情報、
端末によって選択されたランダムアクセスが位置するBWPによってサポートされるランダムアクセスのタイプであって、例えば、2-step CFRA、2-step CBRA、及び4-step CBRAなど。
【0073】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのシナリオは、
初期アクセスシナリオ、
切り替えシナリオ、
同期を伴う再構成シナリオ(即ち、reconfigurationWithSync)、
ビーム障害回復(BFR)シナリオ、
別のランダムアクセスタイプからフォールバック又は切り替えられたランダムアクセスシナリオのうちの少なくとも1つを含み、例えば、端末によって現在開始された4-step CBRAは、その前の2-step CFRA又は2-step CBRAからフォールバック又は切り替えたものである。
【0074】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージは、
ランダムアクセス応答メッセージ(SuccessRAR)、
ランダムアクセスフォールバックメッセージ(FallbackRAR)、
バックオフ指示メッセージ(Backoff Indication)、のいずれか1つを含む。
【0075】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末によって選択されたランダムアクセスが位置するBWPの情報は、
前記BWPの位置及び帯域幅、
前記BWPのサブキャリア間隔、
前記BWPが拡張巡回プレフィックス(CP)を使用するかどうかを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0076】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由は、
ネットワーク側によって構成されることであって、例えば、ネットワーク側は、UL又はSULを選択するように端末に指示する、こと、
端末がネットワーク側によって構成された異なるタイプのキャリアの選択条件に従って選択すること、のいずれか1つを含み、例えば、端末は、測定して取得された参照信号受信電力(RSRP)又は参照信号受信品質(RSRQ)、又は信号対干渉雑音比(SINR)と対応する閾値との比較結果に従って、UL又はSULを選択する。
【0077】
本開示の少なくとも1つの代替実施例では、ステップ21の前に、前記情報受信方法は、
端末にランダムアクセスの関連情報を記録させるように構成することを更に含む。
【0078】
本開示の更に別の代替実施例では、ステップ21の前に、前記情報受信方法は、
端末にランダムアクセス関連情報の報告を要求するための要求メッセージを、端末に送信することを更に含む。
【0079】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記端末にランダムアクセス関連情報の報告を要求するための要求メッセージを、端末に送信する前に、前記情報受信方法は、
端末によって送信された指示情報を受信することを更に含み、前記指示情報は、前記端末がランダムアクセス関連情報を記録したことを示すために使用される。
【0080】
つまり、端末がランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告する方法は、以下の3つの方式を含む。
【0081】
1.ネットワーク側は、端末に要求メッセージを介して報告するように要求する。
2.端末は能動的に報告する。
3.端末がランダムアクセス関連情報を記録したことをネットワークに通知した後、ネットワーク側は端末に要求メッセージを介して報告するように要求する。
【0082】
ここで、前記ランダムアクセスの関連情報は、
ターゲットメッセージであって、例えば、当該ターゲットメッセージは、新たに定義されたメッセージなどであるが、ここでは特に限定されない、ターゲットメッセージ、
ランダムアクセスレポート、のうちの少なくとも1つによって運ばれる。
【0083】
本開示の少なくとも1つの実施例では、上記のランダムアクセスの関連情報は、ネットワーク側が適切なキャリア((SUL/UL)、BWP上で合理的なランダムアクセスタイプ(2ステップ、4ステップ、CBRA、CFRA)及び関連パラメータ(2ステップランダムアクセスのRSRP閾値、2ステップランダムアクセスの試行回数など)を構成するのに役立つ。
【0084】
ネットワーク側機器は、端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信した後、例えば、SUL又はUL、BWPにおける端末によってサポートされるランダムアクセスタイプ、2ステップランダムアクセスの品質閾値、2ステップランダムアクセスの試行回数閾値、ビームレベル及びセルレベルのカバレッジ最適化などを含むメッセージAに対応するカバレッジの最適化など、対応するネットワークカバレッジ及びパラメータの最適化を実行することができる。例えば、以下のとおりである。
【0085】
1)端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報に基づいて、ネットワーク側は、最適化が必要なランダムアクセスのシナリオ及びタイプを特定できる。例えば、ランダムアクセスが失敗したシナリオは、切り替えシナリオでの2-step CFRAであり、端末は、ネットワーク側が期待する2-step CFRAを正確に完了できず、その理由は、端末に割り当てられた専用ランダムアクセスリソースのランダムアクセスプリアンブル(preamble)コードが隣接セルのランダムアクセスプリアンブル(preamble)コードと衝突するか、または端末に構成された2-step CFRAのRSRPの閾値が低すぎるので、端末によって検出されたRSRPがネットワーク側で設定された閾値を満たしているものの、基地局側ではmsgAの検出に失敗し(ここで、基地局は、preambleコードの解読に成功し、fallback指示を端末に返したか、又はpreambleコードの解読に失敗し、ネットワーク側がbackoff指示を端末に返した可能性がある)、それにより、2-step CFRAを正常に完了できないものである。したがって、ネットワーク側は、隣接セルとpreamble groupを調整して、衝突を回避(preambleコードの解読に成功した場合など)するか、または、端末が2-step CFRAを実行するときのRSRPの閾値を上げて(preambleコードの解読に失敗した場合など)、ネットワーク側でmsgAを検出する成功率を向上させることができる。
【0086】
2)端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報に基づいて、ネットワーク側は、端末がメッセージAを送信した後に対応するフィードバックを受信する時間の長さを決定して、いくつかのシナリオ、特にCFRAなどの高遅延要件のシナリオで基地局のフィードバック速度を向上するかどうかを決定し、それにより、端末がネットワーク側からのフィードバックを長時間待つことを回避することができる。
【0087】
3)端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報に基づいて、例えば、端末が2-step CBRAを開始して衝突を検出し、ネットワーク側が複数の端末から類似したレポートを受信した場合、ネットワーク側は、2-step CBRAに割り当てられたpreambleの数が少なすぎて、衝突の確率が高くなり、又は、ネットワーク側で設定した2-step CBRAのRSRPの閾値が低すぎて、2-step CBRAを実行する端末が多くなって、衝突の確率が高くなると判断する。したがって、ネットワーク側は、端末が2-step CBRAを実行するときのRSRPの閾値及び/又はプリアンブルグループ(preamble group)を調整することができる。
【0088】
4)端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報に基づいて、ネットワーク側はさらに、どのキャリア(SUL又は通常のUL)でランダムアクセスの問題が発生しているか、及びどのBWPで発生しているかを特定(ネットワーク側は、locationandbandwidth、サブキャリア間隔(SCS)などの情報に基づいて特定のBWPを決定できる)することができ、ネットワーク側は、対応するキャリア又はBWPのランダムアクセスリソースの構成を具体的に調整するか、ネットワーク側の端末への指示を調整してSUL又はULを選択することができる(キャリアのSUL又はULが、構成された閾値の形式ではなく、ネットワーク側によって指示される場合)。
【0089】
5)端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報に基づいて、ネットワーク側は、端末が4ステップRACHにフォールバックすることをサポートする必要があるかどうかを判断でき、例えば、特定のキャリア又はBWPのエッジカバレッジエリアでは、端末によって測定されたRSRPはそれほど高くなく、エッジエリア内の端末が2-step RACHを実行することに失敗する確率は高くなり、端末が4ステップRACHへのフォールバックをサポートしていない場合、端末はランダムアクセスプロセスを完了できない。
【0090】
6)端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報に基づいて、ネットワーク側は、端末で許可されている2-step RACHの試行回数が合理的に設定されているかどうかを判断することができる。回数Nの設定が大きすぎると、端末が2-step RACHを何度も試行し、最終的に4-step RACHにフォールバックし、端末が長時間にわたって2-step RACHを試行するようになり、回数Nの設定が小さすぎると、端末は簡単にフォールバックプロセスを生成でき、それにより、2-step RACHプロセスのメリットを受けられる端末は少なくなる。
【0091】
本開示の少なくとも1つの実施例では、端末は、当該端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を記録し、ネットワーク側機器に報告することにより、ネットワーク側機器が合理的なランダムアクセス関連パラメータを構成し、又は、ネットワークカバレッジを最適化することができ、それにより、ランダムアクセス効率及びネットワーク性能を向上させることができる。
【0092】
図3に示されるように、本開示の少なくとも1つの実施例は、端末に適用される情報報告装置を更に提供し、前記装置は、
端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を決定するために使用される情報決定モジュール21と、
前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するために使用される情報報告モジュール22と、を備える。
【0093】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスの関連情報は、
端末によって開始されたランダムアクセスのタイプ、
端末によって開始されたランダムアクセスのシナリオ、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージ、又は、端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後にランダムアクセスフォールバックメッセージを受信したかどうか又は受信されたランダムアクセスフォールバックメッセージに基づいてフォールバックを実行するかどうかを示す指示情報、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した時刻と、端末がネットワーク側からのフィードバックメッセージを受信した時刻との時間差、
端末が2ステップランダムアクセスを開始する場合に競合が検出されたかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が競合に基づくランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側によって設定された、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックする前に試行した2ステップランダムアクセスの回数、
端末が2ステップランダムアクセスから他のタイプのランダムアクセスに切り替え又はフォールバックするときに送信したメッセージAの数、
端末によって開始されたランダムアクセスが位置するキャリアのタイプ、
端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由、
現在のランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)が、前回のランダムアクセスが位置するBWPと同じであるかどうかを示す情報、
端末によって選択されたランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)の情報、
端末によって選択された、ランダムアクセスが位置するBWPによってサポートされるランダムアクセスのタイプ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0094】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのタイプは、
競合に基づく2ステップランダムアクセス、
非競合に基づく2ステップランダムアクセス、
競合に基づく4ステップランダムアクセス、
非競合に基づく4ステップランダムアクセス、のうちの少なくとも1つを含む。
【0095】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのシナリオは、
初期アクセスシナリオ、
切り替えシナリオ、
同期を伴う再構成シナリオ、
ビーム障害回復(BFR)シナリオ、
別のランダムアクセスタイプからフォールバック又は切り替えられたランダムアクセスシナリオ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0096】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージは、
ランダムアクセス応答メッセージ、
ランダムアクセスフォールバックメッセージ、
バックオフ指示メッセージ、のいずれか1つを含む。
【0097】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末によって選択されたランダムアクセスが位置するBWPの情報は、
前記BWPの位置及び帯域幅、
前記BWPのサブキャリア間隔、
前記BWPが拡張巡回プレフィックス(CP)を使用するかどうかを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0098】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由は、
ネットワーク側によって構成されること、
端末がネットワーク側によって構成された異なるタイプのキャリアの選択条件に従って選択すること、のいずれか1つを含む。
【0099】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記情報決定モジュールは、
ネットワーク管理の構成又は追跡収集エンティティ(TCE)の構成又は基地局の構成又は事前定義に基づいて、ランダムアクセスの関連情報を記録するために使用される情報決定サブモジュールを備える。
【0100】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記情報報告モジュールは、
ネットワーク側機器によって送信された、端末にランダムアクセスの関連情報の報告を要求するための要求メッセージを受信するために使用される第1サブモジュールと、
前記要求メッセージに基づいて、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するために使用される第2サブモジュールと、を備える。
【0101】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記情報報告装置はさらに、
指示情報をネットワーク側機器に送信するために使用される第3サブモジュールを備え、前記指示情報は、前記端末がランダムアクセス関連情報を記録したことを示すために使用される。
【0102】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記情報報告モジュールは、
RRC接続状態において、前記端末が前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、前記端末がRRC接続状態に入る過程において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、アイドル状態又は非アクティブ状態において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するために使用される第4サブモジュールを備える。
【0103】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスの関連情報は、
ターゲットメッセージ、
ランダムアクセスレポート、のうちの少なくとも1つによって運ばれる。
【0104】
本開示の少なくとも1つの実施例では、端末は、当該端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を記録し、ネットワーク側機器に報告することにより、ネットワーク側機器が合理的なランダムアクセス関連パラメータを構成し、又は、ネットワークカバレッジを最適化することができ、それにより、ランダムアクセス効率及びネットワーク性能を向上させることができる。
【0105】
本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される情報報告装置は、上記の情報報告方法を実行できる装置であり、上記の情報報告方法の実施例はすべて当該装置に適用され得、同じ又は類似した有益な効果を達成することができることに留意されたい。
【0106】
図4に示されるように、本開示の少なくとも1つの実施例は、端末を更に提供し、前記端末は、プロセッサ400と、トランシーバ410と、を備え、前記トランシーバ410は、プロセッサ400の制御下でデータを送受信し、前記プロセッサ400は、
端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を決定すること、
前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告することのような動作を実行するために使用される。
【0107】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスの関連情報は、
端末によって開始されたランダムアクセスのタイプ、
端末によって開始されたランダムアクセスのシナリオ、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージ、又は、端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後にランダムアクセスフォールバックメッセージを受信したかどうか又は受信されたランダムアクセスフォールバックメッセージに基づいてフォールバックを実行するかどうかを示す指示情報、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した時刻と、端末がネットワーク側からのフィードバックメッセージを受信した時刻との時間差、
端末が2ステップランダムアクセスを開始する場合に競合が検出されたかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が競合に基づくランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側によって設定された、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックする前に試行した2ステップランダムアクセスの回数、
端末が2ステップランダムアクセスから他のタイプのランダムアクセスに切り替え又はフォールバックするときに送信したメッセージAの数、
端末によって開始されたランダムアクセスが位置するキャリアのタイプ、
端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由、
現在のランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)が、前回のランダムアクセスが位置するBWPと同じであるかどうかを示す情報、
端末によって選択されたランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)の情報、
端末によって選択された、ランダムアクセスが位置するBWPによってサポートされるランダムアクセスのタイプ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0108】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのタイプは、
競合に基づく2ステップランダムアクセス、
非競合に基づく2ステップランダムアクセス、
競合に基づく4ステップランダムアクセス、
非競合に基づく4ステップランダムアクセス、のうちの少なくとも1つを含む。
【0109】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのシナリオは、
初期アクセスシナリオ、
切り替えシナリオ、
同期を伴う再構成シナリオ、
ビーム障害回復(BFR)シナリオ、
別のランダムアクセスタイプからフォールバック又は切り替えられたランダムアクセスシナリオ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0110】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージは、
ランダムアクセス応答メッセージ、
ランダムアクセスフォールバックメッセージ、
バックオフ指示メッセージ、のいずれか1つを含む。
【0111】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末によって選択されたランダムアクセスが位置するBWPの情報は、
前記BWPの位置及び帯域幅、
前記BWPのサブキャリア間隔、
前記BWPが拡張巡回プレフィックス(CP)を使用するかどうかを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0112】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由は、
ネットワーク側によって構成されること、
端末がネットワーク側によって構成された異なるタイプのキャリアの選択条件に従って選択すること、のいずれか1つを含む。
【0113】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記プロセッサはさらに、
ネットワーク管理の構成又は追跡収集エンティティ(TCE)の構成又は基地局の構成又は事前定義に基づいて、前記端末がランダムアクセスの関連情報を記録するために使用される。
【0114】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記プロセッサはさらに、
ネットワーク側機器によって送信された、端末にランダムアクセスの関連情報の報告を要求するための要求メッセージを受信し、
前記要求メッセージに基づいて、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するために使用される。
【0115】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記プロセッサはさらに、
指示情報をネットワーク側機器に送信することを更に含み、前記指示情報は、前記端末がランダムアクセス関連情報を記録したことを示すために使用される。
【0116】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記プロセッサはさらに、
RRC接続状態において、前記端末が前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、
前記端末がRRC接続状態に入る過程において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するか、
又は、
アイドル状態又は非アクティブ状態において、前記ランダムアクセスの関連情報をネットワーク側機器に報告するために使用される。
【0117】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスの関連情報は、
ターゲットメッセージ、
ランダムアクセスレポート、のうちの少なくとも1つによって運ばれる。
【0118】
本開示の少なくとも1つの実施例では、端末は、当該端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を記録し、ネットワーク側機器に報告することにより、ネットワーク側機器が合理的なランダムアクセス関連パラメータを構成し、又は、ネットワークカバレッジを最適化することができ、それにより、ランダムアクセス効率及びネットワーク性能を向上させることができる。
【0119】
本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される端末は、上記の情報報告方法を実行できる端末であり、上記の情報報告方法の実施例はすべて当該端末に適用され得、同じ又は類似した有益な効果を達成することができることに留意されたい。
【0120】
本開示の少なくとも1つの実施例は、通信機器を更に提供し、前記通信機器は端末であり、前記通信機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なプログラムとを備え、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに、上記の情報報告方法の実施例の各プロセスを実行させ、同じ技術的効果を達成することができ、繰り返しを避けるために、ここでは再び説明しない。
【0121】
本開示の少なくとも1つの実施例は、コンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、前記プログラムがプロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに、上記の情報報告方法の実施例の各プロセスを実行させ、同じ技術的効果を達成することができ、繰り返しを避けるために、ここでは再び説明しない。ここで、前記コンピュータ可読記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどであり得る。
【0122】
図5に示されるように、本開示の少なくとも1つの実施例は、ネットワーク側機器に適用される情報受信装置を更に提供し、前記装置は、
端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信するために使用される受信モジュール51を備える。
【0123】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスの関連情報は、
端末によって開始されたランダムアクセスのタイプ、
端末によって開始されたランダムアクセスのシナリオ、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージ、又は、端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後にランダムアクセスフォールバックメッセージを受信したかどうか又は受信されたランダムアクセスフォールバックメッセージに基づいてフォールバックを実行するかどうかを示す指示情報、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した時刻と、端末がネットワーク側からのフィードバックメッセージを受信した時刻との時間差、
端末が2ステップランダムアクセスを開始する場合に競合が検出されたかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が競合に基づくランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側によって設定された、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックする前に試行した2ステップランダムアクセスの回数、
端末が2ステップランダムアクセスから他のタイプのランダムアクセスに切り替え又はフォールバックするときに送信したメッセージAの数、
端末によって開始されたランダムアクセスが位置するキャリアのタイプ、
端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由、
現在のランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)が、前回のランダムアクセスが位置するBWPと同じであるかどうかを示す情報、
端末によって選択されたランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)の情報、
端末によって選択された、ランダムアクセスが位置するBWPによってサポートされるランダムアクセスのタイプ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0124】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのタイプは、
競合に基づく2ステップランダムアクセス、
非競合に基づく2ステップランダムアクセス、
競合に基づく4ステップランダムアクセス、
非競合に基づく4ステップランダムアクセス、のうちの少なくとも1つを含む。
【0125】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのシナリオは、
初期アクセスシナリオ、
切り替えシナリオ、
同期を伴う再構成シナリオ、
ビーム障害回復(BFR)シナリオ、
別のランダムアクセスタイプからフォールバック又は切り替えられたランダムアクセスシナリオ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0126】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージは、
ランダムアクセス応答メッセージ、
ランダムアクセスフォールバックメッセージ、
バックオフ指示メッセージ、のいずれか1つを含む。
【0127】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末によって選択されたランダムアクセスが位置するBWPの情報は、
前記BWPの位置及び帯域幅、
前記BWPのサブキャリア間隔、
前記BWPが拡張巡回プレフィックス(CP)を使用するかどうかを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0128】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由は、
ネットワーク側によって構成されること、
端末がネットワーク側によって構成された異なるタイプのキャリアの選択条件に従って選択すること、のいずれか1つを含む。
【0129】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記情報受信装置はさらに、
端末にランダムアクセスの関連情報を記録させるように構成するために使用される構成モジュールを備える。
【0130】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記情報受信装置はさらに、
端末にランダムアクセス関連情報の報告を要求するための要求メッセージを、端末に送信するために使用される要求送信モジュールを備える。
【0131】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記情報受信装置はさらに、
端末によって送信された指示情報を受信するために使用される指示受信モジュールを備え、前記指示情報は、前記端末がランダムアクセス関連情報を記録したことを示すために使用される。
【0132】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスの関連情報は、
ターゲットメッセージ、
ランダムアクセスレポート、のうちの少なくとも1つによって運ばれる。
【0133】
本開示の少なくとも1つの実施例では、端末は、当該端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を記録し、ネットワーク側機器に報告することにより、ネットワーク側機器が合理的なランダムアクセス関連パラメータを構成し、又は、ネットワークカバレッジを最適化することができ、それにより、ランダムアクセス効率及びネットワーク性能を向上させることができる。
【0134】
本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される情報受信装置は、上記の情報受信方法を実行できる装置であり、上記の情報受信方法の実施例はすべて当該装置に適用され得、同じ又は類似した有益な効果を達成することができることに留意されたい。
【0135】
図6に示されるように、本開示の少なくとも1つの実施例は、ネットワーク側機器を更に提供し、前記ネットワーク側機器は、プロセッサ600と、トランシーバ610と、を備え、前記トランシーバ610は、プロセッサの制御下でデータを送受信し、前記プロセッサ600は、
端末によって報告されたランダムアクセスの関連情報を受信することのような動作を実行するために使用される。
【0136】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスの関連情報は、
端末によって開始されたランダムアクセスのタイプ、
端末によって開始されたランダムアクセスのシナリオ、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージ、又は、端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後にランダムアクセスフォールバックメッセージを受信したかどうか又は受信されたランダムアクセスフォールバックメッセージに基づいてフォールバックを実行するかどうかを示す指示情報、
端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した時刻と、端末がネットワーク側からのフィードバックメッセージを受信した時刻との時間差、
端末が2ステップランダムアクセスを開始する場合に競合が検出されたかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が競合に基づくランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側の構成が、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックすることを許可するかどうかを示す情報、
ネットワーク側によって設定された、端末が4ステップランダムアクセスに切り替え又はフォールバックする前に試行した2ステップランダムアクセスの回数、
端末が2ステップランダムアクセスから他のタイプのランダムアクセスに切り替え又はフォールバックするときに送信したメッセージAの数、
端末によって開始されたランダムアクセスが位置するキャリアのタイプ、
端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由、
現在のランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)が、前回のランダムアクセスが位置するBWPと同じであるかどうかを示す情報、
端末によって選択されたランダムアクセスが位置する帯域幅部分(BWP)の情報、
端末によって選択された、ランダムアクセスが位置するBWPによってサポートされるランダムアクセスのタイプ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0137】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのタイプは、
競合に基づく2ステップランダムアクセス、
非競合に基づく2ステップランダムアクセス、
競合に基づく4ステップランダムアクセス、
非競合に基づく4ステップランダムアクセス、のうちの少なくとも1つを含む。
【0138】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスのシナリオは、
初期アクセスシナリオ、
切り替えシナリオ、
同期を伴う再構成シナリオ、
ビーム障害回復(BFR)シナリオ、
別のランダムアクセスタイプからフォールバック又は切り替えられたランダムアクセスシナリオ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0139】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記端末が2ステップランダムアクセスのメッセージAを送信した後に受信したネットワーク側からのフィードバックメッセージは、
ランダムアクセス応答メッセージ、
ランダムアクセスフォールバックメッセージ、
バックオフ指示メッセージ、のいずれか1つを含む。
【0140】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末によって選択されたランダムアクセスが位置するBWPの情報は、
前記BWPの位置及び帯域幅、
前記BWPのサブキャリア間隔、
前記BWPが拡張巡回プレフィックス(CP)を使用するかどうかを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0141】
本開示の少なくとも1つの実施例として、端末が、ランダムアクセスが位置するキャリアを選択する理由は、
ネットワーク側によって構成されること、
端末がネットワーク側によって構成された異なるタイプのキャリアの選択条件に従って選択すること、のいずれか1つを含む。
【0142】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記プロセッサはさらに、
端末にランダムアクセスの関連情報を記録させるように構成するために使用される。
【0143】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記プロセッサはさらに、
端末にランダムアクセス関連情報の報告を要求するための要求メッセージを、端末に送信するために使用される。
【0144】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記プロセッサはさらに、
端末によって送信された指示情報を受信することを更に含み、前記指示情報は、前記端末がランダムアクセス関連情報を記録したことを示すために使用される。
【0145】
本開示の少なくとも1つの実施例として、前記ランダムアクセスの関連情報は、
ターゲットメッセージ、
ランダムアクセスレポート、のうちの少なくとも1つによって運ばれる。
【0146】
本開示の少なくとも1つの実施例では、端末は、当該端末によって開始されたランダムアクセスの関連情報を記録し、ネットワーク側機器に報告することにより、ネットワーク側機器が合理的なランダムアクセス関連パラメータを構成し、又は、ネットワークカバレッジを最適化することができ、それにより、ランダムアクセス効率及びネットワーク性能を向上させることができる。
【0147】
本開示の少なくとも1つの実施例によって提供されるネットワーク側機器は、上記の情報受信方法を実行できるネットワーク側機器であり、上記の情報受信方法の実施例はすべて当該ネットワーク側機器に適用され得、同じ又は類似した有益な効果を達成することができることに留意されたい。
【0148】
本開示の少なくとも1つの実施例は、通信機器を更に提供し、前記通信機器はネットワーク側機器であり、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なプログラムとを備え、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに、上記の情報報告方法の実施例の各プロセスを実行させ、同じ技術的効果を達成することができ、繰り返しを避けるために、ここでは再び説明しない。
【0149】
本開示の少なくとも1つの実施例は、コンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、前記プログラムがプロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに、上記の情報受信方法の実施例の各プロセスを実行させ、同じ技術的効果を達成することができ、繰り返しを避けるために、ここでは再び説明しない。ここで、前記コンピュータ可読記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどであり得る。
【0150】
当業者は、本願の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供できることが理解できる。したがって、本願は、ハードウェアの実施例、ソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせの実施例の形を採用することができる。さらに、本願は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスクメモリ及び光学メモリなどを含むが、これらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形を採用することができる。
【0151】
本願は、本願の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令により、フローチャート及び/又はブロック図における各プロセス及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実現することができることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されることにより、1つのマシンを生成することができ、これにより、コンピュータのプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令に、フローチャートの1つ又は複数のプロセス、及び/又は1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0152】
これらのコンピュータプログラム命令はさらに、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置が、特定の方式で動作するように導くことができるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができ、これにより、当該コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令によって命令装置を含む製品を生成することができ、当該命令装置は、フローチャートの1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現する。
【0153】
これらのコンピュータプログラム命令は、さらにコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器にロードすることもでき、これにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器で一連の動作ステップを実行することにより、コンピュータによって実装されるプロセスを生成し、これにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器で実行される命令によって、フローチャートの1つ又は複数のプロセス、及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで、指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0154】
なお、上記モジュールの分割はあくまでも論理的な機能の分割であることを理解すべきであり、実際の実装では、それらの全部又は一部を物理的に統合することも、物理的に分離することも可能であることに留意されたい。また、これらのモジュールはすべて、処理要素を介してソフトウェア呼び出しの形式で実装でき、また、すべてハードウェアで実装することもでき、一部のモジュールは、処理要素を介してソフトウェアを呼び出す形式で実装することもでき、一部のモジュールはハードウェアで実装することもできる。例えば、決定モジュールは、別個に設けられた処理要素であってもよいし、上記装置の特定のチップに組み込まれて実装されてもよく、さらに、上記装置のメモリに記憶されてもよく、プログラムコードの形式、及び上記装置の特定の処理要素は、上記の決定されたモジュールの機能を呼び出して実行することができる。他のモジュールの実装も類似している。さらに、これらのモジュールのすべて又は一部を統合することも、個別に実装することもできる。ここで説明する処理要素は、信号処理機能を備えた集積回路であってもよい。実現プロセスにおいて、上記の方法の各ステップは、プロセッサ内のハードウェア形態の統合論理回路又はソフトウェア形態の命令によって完了できる。
【0155】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット、又はサブモジュールは、上記の方法を実装するように構成された1つ又は複数の集積回路であり得、例えば、1つ又は複数の特定集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、又は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、又は、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)などであり得る。別の例では、上記のモジュールの1つが処理要素スケジューリングプログラムコードの形式で実装される場合、当該処理要素は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)又はプログラムコードを呼び出すことができるその他のプロセッサなどの汎用プロセッサであってもよい。別の例として、これらのモジュールを統合し、システムオンチップ(SOC:system-on-a-chip)の形で実装することができる。
【0156】
本開示の明細書、特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順番又は前後順番を限定するものではなく、類似する対象を区別するものである。このように使用されるデータは、例えば、本明細書に記載された開示の実施形態が本明細書に図示又は記載された順序以外の順序で実施されるように、適切な状況下で交換できることを理解されたい。また、「含む」、「有する」及びこれらの任意の変形の用語は、非排他的包含を網羅することが意図され、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、これらステップ又はユニットに必ずしも限定されず、明確に列挙されない他のステップ又はユニット段、又はこれらのプロセス、方法、製品又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットを包含することができる。さらに、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、例えば、A及び/又はB及び/又はCは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方の存在、BとCの両方の存在、AとCの両方の存在、及びA、B、Cの7つのケースの存在を意味する。同様に、本明細書及び特許請求の範囲における「A及びBの少なくとも1つ」は、「Aのみ、Bのみ、又はA及びBの両方の存在」ことを意味すると理解されるべきである。
【0157】
上記の説明は、本開示の好ましい実施形態のみであり、当業者にとって、本開示の原理から逸脱することなく、いくつかの改善及び修正を行うこともでき、これらの改善及び修正は、本開示の保護範囲に含まれるべきであることに留意されたい。