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特許7511043エアロゾル送達装置のための取り外し可能な電源
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】エアロゾル送達装置のための取り外し可能な電源
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240627BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240627BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/20
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023059903
(22)【出願日】2023-04-03
(62)【分割の表示】P 2021152875の分割
【原出願日】2017-04-12
(65)【公開番号】P2023082144
(43)【公開日】2023-06-13
【審査請求日】2023-04-12
(31)【優先権主張番号】15/097,028
(32)【優先日】2016-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・エフ・デイビス
(72)【発明者】
【氏名】パーシー・ディー・フィリップス
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ・ダブリュ・ロジャース
(72)【発明者】
【氏名】リサ・イー・ブラウン
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ・ダマパラス
【審査官】宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-530951(JP,A)
【文献】特開2002-031835(JP,A)
【文献】特表2017-535245(JP,A)
【文献】特表2014-500017(JP,A)
【文献】特表2015-504669(JP,A)
【文献】特表2015-504668(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0020832(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0164138(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0208730(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/40
A24F 40/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達システムであって、
ハウジングと、
ハウジング内の一次電源と、
ハウジングの外面と取り外し可能に係合可能な二次電源と、
ハウジング内に収容され、エアロゾル送達システムにエアロゾル前駆体組成物からエアロゾルを生成させるように構成されているマイクロプロセッサと、を含み、
一次電源および二次電源から切り替え可能に電力を導き、エアロゾル送達システムに給電するように構成されているマイクロプロセッサはまた、一次電源から電力を導き、一次電源が少なくとも閾値量だけ放電した後にのみ二次電源に切り替えるように構成されているマイクロプロセッサを含む、エアロゾル送達システム。
【請求項2】
エアロゾル前駆体組成物が基板上に保持されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
二次電源は、1つ以上のリチウムイオン電池もしくはコンデンサであるか、または1つ以上のリチウムイオン電池もしくはコンデンサを含み、二次電源に切り替えるように構成されているマイクロプロセッサは、1つ以上のリチウムイオン電池もしくはコンデンサに切り替えるように構成されているマイクロプロセッサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
二次電源は、二次電源を充電するように構成されている充電部品と結合可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
二次電源は、充電部品と誘導結合可能であり、充電部品は、二次電源を無線で充電するように構成されている、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
二次電源は、充電部品と無線で結合可能であり、充電部品は、二次電源を無線で充電するように構成されている無線周波数(RF)送信機を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
充電部品は、充電スタンドを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
システムは、ハウジングに結合されたユニバーサルシリアルバス(USB)ポートをさらに含み、
二次電源は、USBポートに取り外し可能に電気的に結合可能であり、USBポートは、充電スタンドのUSB充電インターフェースに結合可能であり、それによって、二次電源を充電スタンドに結合する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
一次電源は、充電スタンドにも結合可能であり、充電スタンドは、一次電源および二次電源を同時に充電するように構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
エアロゾル送達システムを制御する方法であって、エアロゾル送達システムは、一次電源が内部に配置されるハウジングを含み、ハウジングの外面に取り外し可能に係合可能な二次電源を含み、
方法は、
エアロゾル送達システムにエアロゾル前駆体組成物からエアロゾルを生成させることと、
一次電源および二次電源からの電力を、エアロゾル送達システムに電力供給するように切り替え可能に導くことと、
を含み、
切り替え可能に導くことは、一次電源からの電力を導くことと、一次電源が少なくとも閾値量だけ放電した後にのみ二次電源に切り替えることとを含む、方法。
【請求項11】
エアロゾル前駆体組成物が基板上に保持されている、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
二次電源が、1つ以上のリチウムイオン電池もしくはコンデンサであるか、または1つ以上のリチウムイオン電池もしくはコンデンサを含み、二次電源に切り替えることが、1つ以上のリチウムイオン電池もしくはコンデンサへの切り替えることを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
二次電源を充電部品に結合することと、
二次電源を充電部品で充電することと、
をさらに含む、請求項10記載の方法。
【請求項14】
二次電源が充電部品と結合されるとき、二次電源は、ハウジングの外面から取り外される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
二次電源が充電部品と結合されるとき、二次電源は、ハウジングの外面と係合される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
二次電源は、充電部品と誘導結合され、二次電源は、充電部品で無線充電される、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
二次電源は、充電部品と無線で結合され、充電部品は、無線周波数(RF)送信機を含み、二次電源は、RF送信機で無線で充電される、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
充電部品は、充電スタンドを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
エアロゾル送達システムは、二次電源が取り外し可能に電気的に結合されるユニバーサルシリアルバス(USB)ポートを含み、USBポートが、充電スタンドのUSB充電インターフェースと結合され、それによって、二次電源を充電部品と結合する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
一次電源と二次電源の両方が同時に充電される充電スタンドに、一次電源を結合することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾルの生成のために電気的に発生した熱を利用してもよい喫煙品(例えば、一般に電子タバコと呼ばれる喫煙品)などのエアロゾル送達装置に関する。喫煙品は、タバコから製造され得るか、タバコに由来し得るか、そうでなければタバコを組み込み得る材料を組み込んでもよいエアロゾル前駆体を加熱するように構成されてもよく、前駆体は人間が消費するための吸入可能な物質を形成することができる。
【背景技術】
【0002】
使用のためにタバコを燃焼することを必要とする喫煙製品の改良品または代替品として、多くの喫煙装置が長年にわたって提案されてきた。これらの装置の多くは、紙巻タバコ、葉巻またはパイプの喫煙に関連する感覚を提供するように設計されているが、タバコの燃焼に起因する相当量の不完全燃焼および熱分解生成物を送達することはないと言われている。この目的のために、電気エネルギーを利用して揮発性材料を気化または加熱するか、タバコをかなりの程度燃焼することなく紙巻タバコ、葉巻またはパイプの喫煙感覚を提供しようとする多くの喫煙製品、香味発生器および薬用吸入器が提案されている。例えば、参照により本明細書に組み込まれるRobinsonらの米国特許第7726320号明細書およびCollettらの米国特許第8881737号明細書に記載の背景技術に述べられている様々な代替の喫煙品、エアロゾル送達装置および発熱源を参照されたい。また、例えば、参照により本明細書に組み込まれるBlessらの米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載の商標名および商業的供給元によって参照される様々なタイプの喫煙品、エアロゾル送達装置および電気式発熱源を参照されたい。さらに、様々なタイプの電気式エアロゾルおよび蒸気送達装置もまた、いずれも参照により本明細書に組み込まれるSearsらの米国特許出願公開第2014/0096781号明細書およびMinskoffらの米国特許出願公開第2014/0283859号明細書ならびに2014年5月20日に出願されたSearsらの米国特許出願番号第14/282,768号明細書、2014年5月23日に出願されたBrinkleyらの米国特許出願番号第14/286,552号明細書、2014年7月10日に出願されたAmpoliniらの米国特許出願番号第14/327,776号明細書および2014年8月21日に出願されたWormらの米国特許出願番号第14/465,167号明細書に提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第7726320号明細書
【文献】米国特許第8881737号明細書
【文献】米国特許出願公開第2015/0216232号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0283859号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、エアロゾル送達装置、そのような装置を形成する方法およびそのような装置の要素に関する。したがって、本開示は、限定するものではないが、以下の例示的な実施形態を含む。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例示的な実施形態1:加熱要素を備え、エアロゾル前駆体組成物を収容するカートリッジに結合されているかあるいは結合可能である制御本体であって、加熱要素がエアロゾル前駆体組成物の成分を活性化および気化させるように構成されたエアロゾル送達装置を形成するように、制御本体がカートリッジに結合されているかあるいは結合可能であり、制御本体が、ハウジングと、ハウジングの外面に取り外し可能に結合された電源と、ハウジング内に収容され、制御本体がカートリッジに結合される起動モードで動作するように構成された制御部品とを含み、制御部品が、起動モードでは電源から加熱要素に電力を導いて、エアロゾル前駆体組成物の成分を活性化および気化させるように構成された制御本体。
【0006】
例示的な実施形態2:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの制御本体であって、電源が、1つ以上のリチウムイオン電池またはコンデンサであるか、それを含み、電源から電力を導くように構成された制御部品が、1つ以上のリチウムイオン電池またはコンデンサから電力を導くように構成されていることを含む制御本体。
【0007】
例示的な実施形態3:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの制御本体であって、電源が二次電源であり、制御本体がハウジング内に一次電源をさらに含み、電源から電力を導くように構成された制御部品が、一次電源または二次電源からの電力を切り替え可能に導くように構成されていることを含む制御本体。
【0008】
例示的な実施形態4:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの制御本体であって、電力を切り替え可能に導くように構成された制御部品が、一次電源から電力を導き、一次電源が少なくとも閾値量だけ放電した後にのみ二次電源に切り替えるように構成されていることを含む制御本体。
【0009】
例示的な実施形態5:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの制御本体であって、電源がハウジングの外面から取り外された少なくとも1つの場合に、電源が、電源を充電するように構成された充電部品と結合可能である制御本体。
【0010】
例示的な実施形態6:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの制御本体であって、電源がハウジングの外面に結合された少なくとも1つの場合に、電源が、電源を充電するように構成された充電部品と結合可能である制御本体。
【0011】
例示的な実施形態7:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの制御本体であって、充電部品と結合可能な電源が、電源を無線充電するように構成された充電部品と誘導結合可能であることを含む制御本体。
【0012】
例示的な実施形態8:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの制御本体であって、電源がハウジングの外面に結合された状態で、電源が、電源を充電するように構成された無線周波数(RF)送信機と結合可能であることを含む制御本体。
【0013】
例示的な実施形態9:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの制御本体であって、電源がハウジングの外面に結合された状態で、充電部品と結合可能な電源が、電源を充電するように構成された充電スタンドと結合可能であることを含む制御本体。
【0014】
例示的な実施形態10:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの制御本体であって、制御本体がハウジングに結合されたユニバーサルシリアルバス(USB)ポートをさらに含み、電源が、USBポートと取り外し可能に電気的に結合可能であり、充電スタンドと結合可能な電源が、充電スタンドのUSB充電インターフェースと結合可能なUSBポートを含む制御本体。
【0015】
例示的な実施形態11:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの制御本体であって、電源が二次電源であり、制御本体がハウジング内に一次電源をさらに含み、電源から電力を導くように構成された制御部品が、一次電源および二次電源から電力を導くように構成されていることを含み、充電スタンドと結合可能な電源が、一次電源および二次電源を同時に充電するように構成された充電スタンドと結合可能な一次電源および二次電源を含む制御本体。
【0016】
例示的な実施形態12:加熱要素を備え、エアロゾル前駆体組成物を収容するカートリッジに結合された制御本体を含むエアロゾル送達装置を制御する方法であって、加熱要素が、エアロゾル前駆体組成物の成分を活性化および気化させるように構成され、方法が、制御本体の外面に電源を取り外し可能に結合することと、エアロゾル前駆体組成物の成分を活性化および気化させるように電源から加熱要素に電力を導くこととを含む方法。
【0017】
例示的な実施形態13:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの方法であって、電源が、1つ以上のリチウムイオン電池またはコンデンサであるか、それを含み、電源から電力を導くことが、1つ以上のリチウムイオン電池またはコンデンサから電力を導くことを含む方法。
【0018】
例示的な実施形態14:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの方法であって、電源が二次電源であり、制御本体が一次電源を含み、電源から電力を導くことが、一次電源または二次電源からの電力を切り替え可能に導くことを含む方法。
【0019】
例示的な実施形態15:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの方法であって、電力を切り替え可能に導くことが、一次電源から電力を導くことと、一次電源が少なくとも閾値量だけ放電した後にのみ二次電源に切り替えることとを含む方法。
【0020】
例示的な実施形態16:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの方法であって、方法が、電源がハウジングの外面から取り外された少なくとも1つの場合に、電源を充電するように構成された充電部品に電源を結合することをさらに含む方法。
【0021】
例示的な実施形態17:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの方法であって、方法が、電源が制御本体の外面に結合された少なくとも1つの場合に、電源を充電するように構成された充電部品に電源を結合することをさらに含む方法。
【0022】
例示的な実施形態18:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの方法であって、充電部品に電源を結合することが、電源を無線充電するように構成された充電部品に電源を誘導結合することを含む方法。
【0023】
例示的な実施形態19:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの方法であって、充電部品に電源を結合することが、電源を無線充電するように構成された無線周波数(RF)送信機に電源を無線で結合することを含む方法。
【0024】
例示的な実施形態20:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの方法であって、充電部品に電源を結合することが、電源が制御本体の外面に結合された状態で、電源を充電するように構成された充電スタンドに電源を結合することを含む方法。
【0025】
例示的な実施形態21:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの方法であって、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートが制御本体に結合され、電源がUSBポートと取り外し可能に電気的に結合可能であり、充電スタンドに電源を結合することが、充電スタンドのUSB充電インターフェースにUSBポートを結合することを含む方法。
【0026】
例示的な実施形態22:先行もしくは後続のいずれかの例示的な実施形態またはそれらのいずれかの組合せの方法であって、電源が二次電源であり、制御本体が一次電源を含み、電源から電力を導くことが、一次電源および二次電源から電力を導くことを含み、充電スタンドに電源を結合することが、一次電源および二次電源を同時に充電するように構成された充電スタンドに一次電源および二次電源を結合することを含む方法。
【0027】
本開示のこれらならびに他の特徴、態様および利点は、以下に簡単に説明する添付の図面とともに、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。本開示は、そのような特徴または要素が明示的に結合されているか、そうでなければ本明細書に説明されている特定の例示的な実施形態に列挙されているかどうかにかかわらず、本開示に説明されている2つ、3つ、4つまたはそれ以上の特徴または要素の任意の組合せを含む。本開示は、本開示の前後関係が明らかに他のことを指示しない限り、その態様および例示的な実施形態のいずれかにおいて、本開示の任意の分離可能な特徴または要素が組合せ可能に見えるように全体的に読み取られることを意図している。
【0028】
したがって、この概要は、本開示のいくつかの態様の基本的な理解を提供するために、いくつかの例示的な実施形態を要約する目的のためにのみ提供されることが理解されるであろう。したがって、上述の例示的な実施形態は単なる例であり、決して本開示の範囲または精神を狭めると解釈されるべきではないことが理解されるであろう。他の例示的な実施形態、態様および利点は、いくつかの説明された例示的な実施形態の原理を例として示す添付の図面と併せて、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0029】
本開示は上述の一般的な用語で説明しており、添付の図面をこれから参照するが、これらの図面は必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本開示の例示的な実施形態による、内部にカートリッジを有するハウジングを含むエアロゾル送達装置の正面図を示す。
図2】例示的な実施形態による、エアロゾル送達装置の断面図を概略的に示す。
図3】例示的な実施形態による、エアロゾル送達装置での使用に適したカートリッジの分解図を示す。
図4】本開示の例示的な実施形態による、取り外し可能な電源を有するエアロゾル送達装置を示す。
図5】本開示の例示的な実施形態による、エアロゾル送達装置を制御する方法における様々な動作を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本開示は、以下、その例示的な実施形態を参照して、さらに詳細に説明される。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように説明される。実際、本開示は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に説明されている実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が、適用される法的要件を満たすように提供される。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形「a」、「an」、「the」などは、前後関係が他に明確に規定しない限り、複数の指示対象を含む。
【0032】
以下に説明されるように、本開示の例示的な実施形態は、エアロゾル送達システムに関する。本開示によるエアロゾル送達システムは、(好ましくは、材料をかなりの程度燃焼させることなく)材料を加熱して吸入可能な物質を形成するために、電気エネルギーを使用する。そのようなシステムの構成要素は、最も好ましくは手持ち式装置と見なすのに十分に小型の物品の形態を有する。すなわち、エアロゾルが主にタバコの燃焼または熱分解の副産物から生じるという意味では、好ましいエアロゾル送達システムの構成要素を使用しても煙が生成されず、むしろそれらの好ましいシステムを使用すると、その中に組み込まれた特定の成分の揮発または気化に起因する蒸気が生成される。いくつかの例示的な実施形態では、エアロゾル送達システムの構成要素は、電子タバコとして特徴付けられてもよく、これらの電子タバコは、最も好ましくは、タバコおよび/またはタバコに由来する成分を組み込み、ひいてはエアロゾル形態のタバコ由来成分を送達する。
【0033】
特定の好ましいエアロゾル送達システムのエアロゾル生成部品は、そのいかなる成分も実質的に燃焼することなく、タバコを点火し燃焼させることによって(ひいては、タバコの煙を吸い込むことによって)使用される紙巻タバコ、葉巻またはパイプを喫煙するという数々の感覚(例えば、吸入および呼気の形式、味または香味の種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用形式、目に見えるエアロゾルによってもたらされるような視覚的刺激など)をもたらし得る。例えば、本開示のエアロゾル生成部品のユーザは、喫煙者が伝統的なタイプの喫煙品を使用するのと同じように、その部品を保持し使用し、その部品によって生成されたエアロゾルを吸入するためにその部品の一端を吸い、選択された時間間隔で一服しあるいは吸煙する等々を行うことができる。
【0034】
本開示のエアロゾル送達システムはまた、蒸気生成物品または薬剤送達物品として特徴付けることができる。したがって、そのような物品または装置は、吸入可能な形態または状態で、1つ以上の物質(例えば、香味および/または薬学的有効成分)を提供するように構成することができる。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点よりも低い温度で気相にある物質)であり得る。あるいは、吸入可能な物質は、エアロゾルの形態(すなわち、気体中の微細固体粒子または液滴の懸濁液)であり得る。分かりやすくするために、本明細書で使用される用語「エアロゾル」は、目に見えるかどうか、また煙状であると見なされ得る形態であるかどうかに関わりなく、人間の吸入に適した形態またはタイプの蒸気、気体およびエアロゾルを含むことを意味する。
【0035】
本開示のエアロゾル送達システムは、一般に、ハウジングと呼ばれ得る外側本体またはシェル内に設けられる多くの構成要素を含む。外側本体またはシェルの全体的な設計は変更可能であり、エアロゾル送達装置の全体的な寸法および形状を画定することができる外側本体の形式または構成は変更可能である。エアロゾル送達装置は、多くの場合、紙巻タバコまたは葉巻などの特定の従来の喫煙装置の態様を模倣するように構成されている。これに関して、エアロゾル送達装置は、典型的には、実質的に円筒形の構成を形成する。典型的には、紙巻タバコまたは葉巻の形状に類似する細長い本体が、単一の一体型のハウジングから形成されてもよいか、細長いハウジングが、2つ以上の分離可能な本体から形成されてもよい。例えば、エアロゾル送達装置は、形状が実質的に管状であり得、従来の紙巻タバコまたは葉巻の形状に類似し得る細長いシェルまたは本体を含むことができる。エアロゾル送達装置は、代わりに、ユーザの手の中に快適に収まるように構成された人間工学的形状を形成してもよい。しかしながら、ハウジングの形状は限定されず、本明細書に説明されている様々な要素を収容する任意の形状であってよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル送達装置のハウジングは、明確に非円筒形であってよい。エアロゾル送達装置は、多くの場合、端面を重ね合わせた関係で取り付けられて、実質的に円筒形の構成を形成する制御本体およびカートリッジを含む。
【0036】
このような構成は、従来の喫煙品に類似した外観や雰囲気を提供し得るが、これらの構成は、特定の不利益を被る可能性がある。例えば、円筒形に構成されたエアロゾル送達装置は、不使用時にエアロゾル送達装置を所望の位置に保持するために使用可能な取付け点を画定しない場合がある。さらに、円筒形の構成では、マウスピースが周囲の環境に露出され、ひいては汚染の影響を受けやすくなる可能性がある。したがって、従来の喫煙品に関連する形状とは異なる構成のエアロゾル送達装置を提供することが望ましい場合がある。
【0037】
一例では、エアロゾル送達装置のあらゆる構成要素が、1つのハウジング内に収容される。あるいは、エアロゾル送達装置は、接合され、分離可能な2つ以上のハウジングを含むことができる。例えば、エアロゾル送達装置は、1つ以上の再使用可能な構成要素(例えば、再充電可能なバッテリおよび/またはコンデンサなどの蓄電池、およびその物品の動作を制御するための様々な電子機器)を収容するハウジングを含む制御本体を一端に有し、使い捨て部分(例えば、使い捨て可能な香味含有カートリッジ)を収容する外側本体またはシェルを他端に取り外し可能に結合可能に有することができる。
【0038】
本開示のエアロゾル送達システムは、最も好ましくは、電力源(すなわち、電源)、少なくとも1つの制御部品(例えば、電源からの物品の他の構成要素(例えば、個別に、またはマイクロコントローラの一部としてのマイクロプロセッサ)への電流の流れを制御することなどによって、発熱のための電力を作動、制御、調整および停止するための手段)、ヒータまたは発熱部材(例えば、単独でまたは1つ以上の追加要素と組み合わせて、一般に「噴霧器」と呼ばれ得る電気抵抗加熱要素または他の構成要素)、エアロゾル前駆体組成物(例えば、「スモークジュース(smoke juice)」、「e-リキッド(e-liquid)」および「e-ジュース(e-juice)」と一般に呼ばれる成分など、一般に、十分な熱を加えるとエアロゾルを生じることができる液体)ならびにエアロゾル吸入のためにエアロゾル送達装置を吸引することを可能にするマウスエンド領域および先端(例えば、生成されたエアロゾルが吸入によりそこから引き出され得るように、物品を通る画定された空気流路)の何らかの組合せを含む。
【0039】
様々な例では、エアロゾル送達装置は、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成されたリザーバを含むことができる。リザーバは、特に、多孔質材料(例えば、繊維質材料)から形成することができ、したがって、多孔質基材(例えば、繊維質基材)と呼ばれてもよい。
【0040】
エアロゾル送達装置のリザーバとして有用な繊維質基材は、複数の繊維またはフィラメントから形成された織布または不織布材料であってよく、天然繊維および合成繊維の一方または両方から形成することができる。例えば、繊維質基材は、ガラス繊維材料、セルロースアセテート材料、炭素材料、ポリエチレンテレフタレート(PET)材料、レーヨン材料または有機綿材料を含んでもよい。リザーバは、実質的に容器の形態であってよく、その中に含まれる繊維質材料を含んでもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、エアロゾル送達装置は、ディスプレイを介して1つ以上の発光ダイオードまたはグラフィカルユーザインターフェースを含んでもよいインジケータを含むことができる。インジケータは、コネクタ回路を介して制御部品と通信することができ、例えば、フローセンサによって検出されるようにユーザがマウスエンドを吸引する間に発光することができる。
【0042】
本開示のエアロゾル送達システム内の構成要素のさらに具体的な形式、構成および配置は、以下に提供されるさらなる開示に照らして明らかになるであろう。さらに、様々なエアロゾル送達システム構成要素の選択および配置は、本開示の背景技術の項で参照される代表的な製品などの市販の電子エアロゾル送達装置を考慮して理解することができる。
【0043】
本開示の例示的な実施形態に従って、図1は、エアロゾル送達装置100の正面図を示し、図2は、エアロゾル送達装置の改変された断面図を示す。図示されるように、エアロゾル送達装置は、ハウジング102およびカートリッジ200を含んでもよい。カートリッジは、ハウジングの少なくとも一部または全体に対して移動可能であってよい。特に、カートリッジは、図1に示す拡張構成と図2に示す格納構成との間で、ハウジングの少なくとも一部に対して移動可能であってよい。ハウジングに対するカートリッジの移動に関連する機構および様式に関する詳細は後述する。
【0044】
いくつかの例示的な実施形態では、エアロゾル送達装置100のハウジング102またはカートリッジ200の一方または両方は、使い捨て可能であるか、再使用可能であると称され得る。エアロゾル送達装置は、ハウジングまたはカートリッジ内に配置されるか、そうでなければそれに結合される様々な他の構成要素を含んでもよい。これらの構成要素は、様々な様式のいずれかでハウジングとカートリッジとの間に配置されてもよい。例えば、ハウジングは、交換可能なバッテリまたは再充電可能なバッテリを含んでもよく、したがって、典型的な交流電気コンセントへの接続、車の充電器(すなわち、シガーソケット)への接続、ユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルもしくはコネクタなどを介したコンピュータへの接続、無線周波数(RF)への無線接続、誘導ベースの充電パッドへの無線接続または光起電力電池(時に太陽電池と呼ばれる)もしくは太陽電池のソーラーパネルへの接続を含む任意のタイプの再充電技術と組み合わされてもよい。さらに、いくつかの例示的な実施形態では、カートリッジは、その全体が参照により本明細書に組み込まれるChangらの米国特許第8910639号明細書に開示されているような使い捨てカートリッジを含んでもよい。したがって、説明された実施形態は、例示目的のためにのみ提供されることを理解されたい。
【0045】
1つの例示的な実施形態では、エアロゾル送達装置100を形成するハウジング102およびカートリッジ200は、互いに恒久的に結合されてもよい。使い捨てであるように構成されてもよく、および/または恒久的な結合のために構成された第1および第2の外側本体を含んでもよいエアロゾル送達装置の例は、その全体が参照により本明細書に組み込まれるBlessらの米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に開示されている。別の例示的な実施形態では、ハウジングおよびカートリッジは、単一部品の取り外し不可能な形態で構成されてもよく、本明細書に開示された構成要素、態様および特徴を組み込んでもよい。しかしながら、別の例示的な実施形態では、例えば、カートリッジが再充填または交換されてもよいように、ハウジングおよびカートリッジは分離可能に構成されてもよい。
【0046】
一例として、図2の図示の実施形態では、エアロゾル送達装置100は、ハウジング102内に配置された電源104を含む。電源は、例えば、バッテリ(使い捨てまたは再充電可能)、スーパーキャパシタなどを含んでもよい。さらに、コネクタ106がハウジングに移動可能に取り付けられてもよい。カートリッジ200は、ハウジングの少なくとも一部に対して移動可能であるように、コネクタに係合されてもよい。いくつかの実施形態では、カートリッジは、コネクタと取り外し可能に係合し、交換可能であってよい。
【0047】
エアロゾル送達装置100は、その中に収容された制御部品108を含んでもよい。制御部品は、電源104からカートリッジ200に電力を導いて、カートリッジに保持されたエアロゾル前駆体組成物を加熱して、ユーザがカートリッジのマウスピースを吸引する間に生じ得る蒸気を生成するように構成されてもよい。制御部品は、多数の電子部品を含んでもよく、いくつかの例では、電子部品を支持し電気的に接続するプリント回路基板(PCB)から形成されてもよい。好適な電子部品の例には、マイクロプロセッサまたはプロセッサコア、集積回路(IC)、メモリなどが挙げられる。いくつかの例では、制御部品は、統合されたプロセッサコアおよびメモリを有するマイクロコントローラを含んでもよく、1つ以上の統合された入力/出力周辺機器をさらに含んでもよい。
【0048】
上述したように、カートリッジ200は、ハウジング102に対して移動可能であってよい。これに関して、エアロゾル送達装置100は、アクチュエータ110をさらに含んでもよい。特に、アクチュエータは、コネクタ106に結合されてもよい。これにより、アクチュエータは、カートリッジと動作可能に係合し、拡張構成と格納構成との間でカートリッジを移動させるように構成されてもよい。
【0049】
図3は、図1および図2のカートリッジ200のさらに特定の例を示す。図示されるように、カートリッジは、本開示の例示的な実施形態に従って、基部シッピングプラグ202、基部204、制御部品端子206、電子制御部品208、フローチューブ210、噴霧器212、リザーバ214、外側本体216、ラベル218、マウスピース220およびマウスピースシッピングプラグ222を含んでもよい。
【0050】
図1に示すように、マウスピース220は、カートリッジ200が拡張構成にある際に露出されてもよい。言い換えれば、マウスピースは、カートリッジが拡張構成にある際にハウジング102の外側に配置され、ユーザがマウスピースと唇とを係合させてもよいようにする。したがって、カートリッジの拡張構成とは、マウスピースの吸引を受け、エアロゾル送達装置が上述の様式でエアロゾルを生成してユーザに送達するようにエアロゾル送達装置100が構成された構成である。
【0051】
反対に、図2に示すように、格納構成では、マウスピース220は、図1の拡張構成よりもハウジング102に比較的接近している。格納構成では、マウスピースはハウジングに対して面一であってよい。言い換えれば、マウスピースの外面は、ハウジングの外面と実質的に整列し得る。別の実施形態では、マウスピースは、ハウジングに対して窪んでいてもよい。言い換えれば、マウスピースの外面とハウジングの外面との間に隙間が設けられてもよい。
【0052】
基部204は、外側本体216の第1の端部に結合され、マウスピース220は、外側本体の対向する第2の端部に結合されて、ラベル218、マウスピースシッピングプラグ222および基部シッピングプラグ202を除いて、その中のカートリッジ200の残りの構成要素を少なくとも部分的に囲んでもよい。基部は、電源104を含む関連装置と係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、基部は、カートリッジと電源を含む関連装置との間の相対回転を実質的に防止する回転防止機構を含んでもよい。基部シッピングプラグは、カートリッジを使用する前に、基部と係合して基部を保護するように構成されてもよい。同様に、マウスピースシッピングプラグは、カートリッジを使用する前に、マウスピースと係合してマウスピースを保護するように構成されてもよい。
【0053】
制御部品端子206、電子制御部品208、フローチューブ210、噴霧器212およびリザーバ基板214は、外側本体216内に保持されてもよい。ラベル218は、外側本体を少なくとも部分的に取り囲み、その上に製品識別子などの情報を含んでもよい。噴霧器212は、第1の加熱端子234aおよび第2の加熱端子234bと、液体輸送要素238と、加熱要素240とを含んでもよい。
【0054】
いくつかの例では、リザーバと加熱要素との間に弁が配置され、リザーバから加熱要素に送られるか送達されるエアロゾル前駆体組成物の量を制御するように構成されてもよい。
【0055】
リザーバ214は、容器であってもよいし、ここに説明されているように、繊維質リザーバであってもよい。例えば、リザーバは、カートリッジ200の内部を取り囲むチューブの形状に実質的に形成された1つ以上の不織繊維の層を含んでもよい。エアロゾル前駆体組成物をリザーバに保持することができる。例えば、リザーバによって液体成分を吸収して保持することができる。リザーバは、リザーバハウジング内に貯蔵されたエアロゾル前駆体組成物を加熱要素240に毛管作用で運ぶか、そうでなければ輸送するように構成された液体輸送要素238と流体接続することができる。特に、液体輸送要素は、毛細管作用を介して、この例では金属ワイヤコイルの形態の加熱要素に、リザーバに貯蔵されたエアロゾル前駆体組成物を輸送することができる。このように、加熱要素は液体輸送要素を伴った加熱構成にある。本開示によるエアロゾル送達装置に有用なリザーバおよび輸送要素の例示的な実施形態がさらに以下に説明され、本明細書に説明される図3に示すような装置に、このようなリザーバおよび/または輸送要素を組み込むことができる。特に、以下にさらに説明する加熱部材と輸送要素との特定の組合せが、本明細書に説明される図3に示すような装置に組み込まれてもよい。
【0056】
電流が印加されると熱を発生するように構成された様々な例の材料を使用して、加熱要素240を形成してもよい。これらの例の加熱要素は、ワイヤコイルなどの抵抗加熱要素であってよい。ワイヤコイルを形成してもよい材料の例には、チタン(Ti)、白金(Pt)、ニクロム(NiCrFe)カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二珪化モリブデン(MoSi)、珪化モリブデン(MoSi)、アルミニウムをドープした二珪化モリブデン(Mo(Si,Al))、黒鉛および黒鉛系材料(例えば、炭素系発泡体および糸)、銀パラジウム(AgPd)導電性インク、ホウ素ドープシリカならびにセラミック(例えば、正温度係数セラミックまたは負温度係数セラミック)が挙げられる。本開示によるエアロゾル送達装置に有用な加熱要素または加熱部材の例示的な実施形態がさらに以下に説明され、本明細書に説明されている図3に示すような装置に組み込むことができる。
【0057】
カートリッジ200は、非管状構成を形成するフローディレクタ(flow director)、リザーバコンパートメントに対して密封された電子機器コンパートメント、および/または本明細書に開示された様々な他の特徴および構成要素のいずれかを含んでもよい。したがって、本明細書に説明されているカートリッジの特定の実施形態は、例示のみを目的として提供されることを理解されたい。この点に関して、含まれ得る様々な代替および追加の構成要素を考慮して、外側本体216、マウスピース220、噴霧器212、リザーバ214および基部204のみを含むカートリッジが図2に概略的に示される。
【0058】
コネクタ106との電気的接続を形成するように、カートリッジ200の1つ以上の構成要素が構成されてもよい。例えば、図3のカートリッジの実施形態を参照すると、加熱要素240の対向する端部の第1の加熱端子234aおよび第2の加熱端子234b(例えば、正および負の端子)が、コネクタと電気的接続を形成するように構成される。さらに、電子制御部品208(図3参照)は、制御部品端子206(図3参照)を介してコネクタと電気的接続を形成してもよい。したがって、ハウジング102内の構成要素(例えば、制御部品108)は、電子制御部品を使用して、カートリッジが真正であるかどうか、および/または他の機能を実行するかどうかを判定してもよい。しかしながら、他の実施形態では、コネクタとカートリッジとの間の接続は電気的でなくてもよい。言い換えれば、コネクタとカートリッジとの間の接続は、純粋に機械的であってよい。これらの実施形態では、カートリッジの外側で噴霧化が行われるか、圧電または無線周波数噴霧化を介するなど、カートリッジとハウジングとの間に電気的接続を必要としない他の方法を介して噴霧化が行われてもよい。あるいは、コネクタとの電気的接続が必要とされないように、電源がカートリッジ内に配置されてもよい。
【0059】
使用時に、ユーザがエアロゾル送達装置100を吸引すると、噴霧器212の加熱要素240が作動して、エアロゾル前駆体組成物の成分が気化する。エアロゾル送達装置のマウスピース220を吸引すると、周囲空気がコネクタ106またはカートリッジ200の開口部に入り込んで通過する。カートリッジでは、吸引された空気が形成された蒸気と組み合わさって、エアロゾルを形成する。エアロゾルは、加熱要素から吹き飛ばされるか、吸入されるか、そうでなければ吸引され、エアロゾル送達装置のマウスピースの開口部から出る。しかしながら、他の実施形態では、エアロゾル送達装置の他の部分を介して空気の流れが受け取られてもよい。上述したように、いくつかの実施形態では、カートリッジはフローチューブ210を含んでもよい。フローチューブは、空気の流れを加熱要素に導くように構成されてもよい。
【0060】
特に、エアロゾル送達装置100のセンサは、エアロゾル送達装置全体の空気の流れを検出してもよい。制御部品108は、空気の流れが検出されると、第1の加熱端子234aおよび第2の加熱端子234bを含む回路を介して、加熱要素240に電流を導いてもよい。したがって、加熱要素は、液体輸送要素238によってリザーバ214からエアロゾル化ゾーンに導かれたエアロゾル前駆体組成物を気化させてもよい。こうして、マウスピース220は、吸引する消費者までエアロゾル(すなわち、吸入可能な形態のエアロゾル前駆体組成物の成分)を通過させてもよい。
【0061】
図2に戻ると、エアロゾル送達装置はインジケータ116をさらに含んでもよい。インジケータは、光送出体(例えば、所望の色に着色されてもよいプラスチックまたはガラス)を含んでもよい。さらに、インジケータは、白熱電球または発光ダイオード(LED)を含んでもよい発光体を含んでもよい。これにより、発光体は光送出体を照らしてもよく、光送出体はそれを通して光を外向きに導いて、エアロゾル送達装置の状態を出力してもよい。インジケータ116は、点滅するか、そうでなければ点灯して、電源104またはリザーバ214の容量の残存または使用された部分を示してもよい。
【0062】
例えば、入力機構の作動時のインジケータ116の比較的多数の点滅が、電源またはリザーバの比較的大きな残存容量に対応してもよい。入力機構は、ユーザからの入力を受け取るように構成された押しボタンまたは他のスイッチを含んでもよい。入力機構を作動させると、エアロゾル送達装置が、エアロゾル送達装置の状態に対応する出力を生成してもよい。例えば、エアロゾル送達装置100は、音、振動または光を出力してもよい。逆に、入力機構の作動時のインジケータの比較的少数の点滅が、電源またはリザーバの比較的少ない残存容量に対応してもよい。ただし、インジケータおよび/または他の出力機構を使用して、様々な他の情報および/または出力情報を様々な他の様式で出力してもよい。出力されてもよい他の情報の例には、エラーメッセージ、動作モード、履歴使用情報などが挙げられる。
【0063】
いくつかの実施形態では、エアロゾル送達装置100は、ディスプレイを含んでもよい。ディスプレイは、インジケータ116に加えて、またはインジケータ116の代替として設けられてもよい。ディスプレイは、エアロゾル送達装置の状態に関する情報、エアロゾル送達装置の状態に関係のない情報(例えば、現在の時間)、および/または非情報的なグラフィックス(例えば、ユーザの娯楽の目的で提供されるグラフィックス)を含む様々な情報を出力するように構成されてもよい。これにより、ディスプレイは、グラフィック形式および/または数値形式などの任意の形式で、上述の情報のいずれかまたはすべて(例えば、電源104またはリザーバ214の容量の残存または使用された部分)を出力するように構成されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、動作またはディスプレイが、入力機構によって制御されてもよい。ディスプレイは、例えば、タッチスクリーンであってよく、したがって、ユーザ入力(例えば、加熱要素に供給される電力の調整)用に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイは、ユーザがエアロゾル送達装置の機能に関連する制御選択を行い、装置の特定の状態をチェックすることなどを可能にするように構成されたアイコン、メニューなどを提供してもよい。ディスプレイは、エアロゾル送達装置の比較的小さな部分のみを包含するように示されているが、ディスプレイが、エアロゾル送達装置のかなり大きな部分を覆ってもよいことが理解される。
【0064】
本開示によるエアロゾル送達装置100の様々な構成要素は、当該技術分野に述べられ市販されている構成要素から選択することができる。本開示に従って使用することができるバッテリの例は、その全体が参照により本明細書に組み込まれるPeckerarらの米国特許出願公開第2010/0028766号明細書に記載されている。
【0065】
エアロゾル送達装置100は、エアロゾル生成が所望される場合(例えば、使用中に吸引された場合)、加熱要素240への電力の供給を制御するためのフローセンサまたは別のセンサもしくは検出器を組み込むことができる。このように、例えば、使用中にエアロゾル送達装置が吸引されていない場合に加熱要素への電力供給をオフにし、吸引中に加熱要素による熱の発生を作動させるか引き起こすために電力供給をオンにする様式または方法が提供される。追加の代表的なタイプの感知または検出機構、それらの構造および構成、それらの構成要素ならびにそれらの一般的な操作方法は、Sprinkel,Jr.の米国特許第5261424号明細書、McCaffertyらの米国特許第5372148号明細書およびFlickのPCT特許出願公開国際公開第2010/003480号パンフレットに記載されており、これらのいずれもその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0066】
エアロゾル送達装置100は、吸引中に加熱要素240への電力量を制御するための制御部品108または別の制御機構を組み込むことが最も好ましい。代表的なタイプの電子部品、それらの構造および構成、それらの特徴ならびにそれらの一般的な操作方法は、Gerthらの米国特許第4735217号明細書、Brooksらの米国特許第4947874号明細書、McCaffertyらの米国特許第5372148号明細書、Fleischhauerらの米国特許第6040560号明細書、Nguyenらの米国特許第7040314号明細書、Panの米国特許第8205622号明細書、Fernandoらの米国特許出願公開第2009/0230117号明細書、Colletらの米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、Ampoliniらの米国特許出願公開第2014/0270727号明細書および2014年3月13日に出願されたHenryらの米国特許出願番号第14/209,191号明細書に記載されており、これらのいずれもその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0067】
エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバまたは他の構成要素は、Newtonの米国特許第8528569号明細書、Chapmanらの米国特許出願公開第2014/0261487号明細書、Davisらの米国特許出願公開第2015/0059780号明細書およびBlessらの米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されており、これらのいずれもその全体が参照により本明細書に組み込まれる。さらに、様々なウィッキング材料ならびに特定のタイプの電子タバコ内のそれらのウィッキング材料の構成および操作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれるSearsらの米国特許出願公開第2014/0209105号明細書に記載されている。
【0068】
蒸気前駆体組成物とも呼ばれるエアロゾル前駆体組成物は、例えば、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコールまたはそれらの混合物)、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物および/または風味料を含む様々な成分を含んでもよい。代表的なタイプのエアロゾル前駆体成分および調合物もまた、Robinsonらの米国特許第7217320号明細書ならびにZhengらの米国特許出願公開第2013/0008457号明細書、Chongらの米国特許出願公開第2013/0213417号明細書、Collettらの米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、Lipowiczらの米国特許出願公開第2015/0020823号明細書およびKollerの米国特許出願公開第2015/0020830明細書、ならびにBowenらの国際公開第2014/182736号パンフレットに述べられ、特徴付けられており、これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる。使用されてもよい他のエアロゾル前駆体には、R.J.Reynolds Vapor CompanyのVUSE(R)製品、Imperial Tobacco Group PLCのBLU(TM)製品、Mistic EcigsのMISTIC MENTHOL製品およびCN Creative Ltd.のVYPE製品に組み込まれているエアロゾル前駆体が挙げられる。Johnson Creek Enterprises LLCから入手可能な電子タバコ用のいわゆる「スモークジュース」も望ましい。
【0069】
LEDおよび関連部品、聴覚要素(例えば、スピーカ)、振動要素(例えば、振動モータ)など、視覚的刺激をもたらす構成要素、またはインジケータの追加の代表的なタイプがエアロゾル送達装置100に使用されてもよい。好適なLED部品の例ならびにそれらの構成および使用は、Sprinkelらの米国特許第5154192号明細書、Newtonの米国特許第8499766号明細書、Scatterdayの米国特許第8539959号明細書およびSearsらの米国特許出願公開第2015/0216233号明細書に記載されており、これらのいずれもその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0070】
本開示のエアロゾル送達装置に組み込むことができるさらに他の特徴、制御部または構成要素は、Harrisらの米国特許第5967148号明細書、Watkinsらの米国特許第5934289号明細書、Countsらの米国特許第5954979号明細書、Fleischhauerらの米国特許第6040560号明細書、Honの米国特許第8365742号明細書、Fernandoらの米国特許第8402976号明細書、Kataseの米国特許出願公開第2005/0016550号明細書、Fernandoらの米国特許出願公開第2010/0163063号明細書、Tuckerらの米国特許出願公開第2013/0192623号明細書、Levenらの米国特許出願公開第2013/0298905号明細書、Kimらの米国特許出願公開第2013/0180553号明細書、Sebastianらの米国特許出願公開第2014/0000638号明細書、Novakらの米国特許出願公開第2014/0261495号明細書、DePianoらの米国特許出願公開第2014/0261408号明細書およびBrinkleyらの米国特許出願シリアル番号第14/286,552号明細書に記載されており、これらのいずれもその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0071】
前述のように、エアロゾル送達装置100は、電源104を含んでもよい。本開示の例示的な実施形態では、この電源または別の二次電源は、制御本体102に取り外し可能に結合されてもよい。図4は、好適なエアロゾル送達装置400の一例を示す(その一例は、図1および図2のエアロゾル送達装置100であり得る)。図示されるように、エアロゾル送達装置は、図1および図2の制御本体102およびカートリッジ104にそれぞれ対応し得るカートリッジ404に結合されているか結合可能な制御本体402を含んでもよい。カートリッジは、加熱要素を備えていてもよく、エアロゾル前駆体組成物を収容してもよい。制御本体は、加熱要素がエアロゾル前駆体組成物の成分を活性化および気化させるように構成されていてもよいエアロゾル送達装置を形成するために、カートリッジに結合されているか結合可能であってよい。
【0072】
さらに具体的には、図4は、取り外し可能な電源406を有するエアロゾル送達装置400を示す。したがって、制御本体402は、ハウジング408を含んでもよく、電源は、ハウジングの外面410に取り外し可能に結合されてもよい。制御部品(例えば、制御部品108)は、ハウジング内に収容され、制御本体がカートリッジ404と結合される起動モードで動作するように構成されてもよい。制御部品は、起動モードでは、電源からカートリッジの加熱要素に電力を導いて、カートリッジ内に収容されたエアロゾル前駆体組成物の成分を活性化および気化させるように構成されてもよい。
【0073】
いくつかの例示的な実施形態では、電源406は、1つ以上のリチウムイオン電池またはコンデンサであってもよいか、それらを含んでもよく、制御本体402の制御部品は、1つ以上のリチウムイオン電池またはコンデンサからカートリッジ404の加熱要素に電力を導いて、カートリッジ内に収容されたエアロゾル前駆体組成物の成分を活性化および気化させるように構成されてもよい。例えば、電源は、図4に示すように、缶型またはフラット型であってよいリチウムイオン電池パワーパックを含んでもよい。
【0074】
いくつかの例示的な実施形態では、電源406は二次電源であり、制御本体402はさらにハウジング408内に一次電源(例えば電源104)を含む。これらの実施形態では、電源から電力を導くように構成された制御部品は、一次電源または二次電源から電力を切り替え可能に導くように構成された制御部品であることを含んでもよい。さらに、これらの例示的な実施形態では、電力を切り替え可能に導くように構成された制御部品は、一次電源から電力を導き、一次電源が少なくとも閾値量だけ放電した後にのみ二次電源に切り替えるように構成された制御部品を含んでもよい。このように、電源は、例えば、一次電源が完全に放電された際に利用される補助電源として実装されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、電源は二次電源であってよいが、他の例では、電源はエアロゾル送達装置400の唯一の電源として利用されてもよいことに留意されたい。
【0075】
いくつかの例示的な実施形態では、電源406は、電源を充電するように構成された充電部品と結合可能であってよい。少なくとも1つの例では、電源がハウジング408の外面410から取り外されている間に、電源は充電部品と結合可能であり、充電部品を介して充電可能であってよい。別の例では、電源がハウジングの外面と結合されている間に、電源は充電部品と結合可能であり、充電部品を介して充電可能であってよい。好適な充電部品の例には、誘導充電部品(例えば、無線充電パッド)、RF送信機からの無線充電、充電スタンド、USB充電器(例えば、マイクロUSB充電器)および光起電力システム(例えば太陽電池)が挙げられる。
【0076】
いくつかの例では、充電部品と結合可能な電源406は、充電部品と誘導結合可能な電源を含んでもよく、充電部品は、電源を無線充電するように構成されてもよい。これらの例では、電源および制御本体402は、誘導ベースの充電のために、電源に対して大きな表面積を提供するフォームファクタを含むように設計されてもよい。
【0077】
さらなる例では、充電部品と結合可能な電源406は、充電部品が電源を無線充電するように構成されてもよいRF送信機に結合可能な電源を含んでもよい。さらに、これらの実施形態では、RF送信機と結合可能な電源は、一次電源、二次電源、あるいは同時に両方を充電する手段としてRF波を無線受信するように構成された一次電源および二次電源を含んでもよい。
【0078】
別の例では、充電部品と結合可能な電源は、充電スタンドと結合可能な電源を含んでもよく、充電スタンドは、電源がハウジング408の外面410に結合された状態で電源を充電するように構成されてもよい。電源はまた、充電スタンドと結合可能であってよく、充電スタンドは、電源がハウジングの外面から取り外された状態で電源を充電するように構成されてもよい。例えば、充電スタンドは、電源または制御本体402を個々におよび/または集合的に充電するように構成されたドッキングステーションであってもよいか、それを含んでもよい。これらの例では、制御本体は、制御本体のハウジング408に結合されたユニバーサルシリアルバス(USB)ポートをさらに含んでもよい。電源406は、USBポートに取り外し可能に電気的に結合可能であってよい。これらの例示的な実施形態では、充電スタンドと結合可能な電源は、充電スタンドのUSB充電インターフェースと結合可能なUSBポートを含んでもよい。
【0079】
前述のように、いくつかの例示的な実施形態では、電源406は二次電源であり、制御本体402はさらにハウジング408内に一次電源(例えば電源104)を含む。これらの実施形態では、電源から電力を導くように構成された制御部品は、一次電源および二次電源から電力を導くように構成された制御部品を含んでもよい。さらに、これらの実施形態では、充電スタンドと結合可能な電源は、充電スタンドと結合可能な一次電源および二次電源を含んでもよく、充電スタンドは、一次電源および二次電源を同時に充電するように構成されてもよい。
【0080】
図5は、本開示の例示的な実施形態に従って、エアロゾル送達装置を制御する方法500における様々な動作を示す。エアロゾル送達装置は、加熱要素を備え、エアロゾル前駆体組成物を収容するカートリッジと結合された制御本体を含んでもよい。加熱要素は、エアロゾル前駆体組成物の成分を活性化および気化させるように構成されてもよい。ブロック502に示すように、方法は、制御本体の外面に電源を取り外し可能に結合することを含んでもよい。ブロック504に示すように、方法はまた、電源から加熱要素に電力を導いて、エアロゾル前駆体組成物の成分を活性化および気化させることを含んでもよい。
【0081】
物品の使用の前述の説明は、本明細書に提供されるさらなる開示に照らして当業者には明らかであり得る軽微な変更を介して、本明細書に説明される様々な例示的な実施形態に適用され得る。しかしながら、上述の使用の説明は、物品の使用を限定することを意図するものではなく、本開示のすべての必要な開示要件に従うために提供される。図1Aから図4に示されたか、そうでなければ上述に説明された物品に示された要素はいずれも、本開示によるエアロゾル送達装置に含まれ得る。
【0082】
上述の説明および関連する図面に示された教示の利益を有するこれらの開示に関連する当業者には、本明細書に述べられた開示の多くの変更および他の実施形態が思い浮かぶであろう。したがって、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることが理解されるべきである。さらに、上述の説明および関連する図面は、要素および/または機能の特定の例の組合せに照らして例示的な実施形態を説明しているが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、代替的な実施形態によって要素および/または機能の異なる組合せが提供されてもよいことが理解されるべきである。これに関して、例えば、添付の特許請求の範囲のいくつかに述べられ得るように、明示的に上述されたもの以外の要素および/または機能の異なる組合せも考えられる。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定のために使用されない。
図1
図2
図3
図4
図5