(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-26
(45)【発行日】2024-07-04
(54)【発明の名称】植物支持用支柱及び植物支持用支柱製造方法
(51)【国際特許分類】
A01G 9/12 20060101AFI20240627BHJP
A01G 22/63 20180101ALI20240627BHJP
B27J 1/00 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
A01G9/12 A
A01G22/63
B27J1/00 H
(21)【出願番号】P 2023098555
(22)【出願日】2023-06-15
【審査請求日】2023-06-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】723008149
【氏名又は名称】ヤップ イェン ペン
【氏名又は名称原語表記】YAP YAN PENG
(73)【特許権者】
【識別番号】523228831
【氏名又は名称】ヤップ ジン ブン
【氏名又は名称原語表記】YAP JEEN BOON
【住所又は居所原語表記】3TAMPINES STREET 86#07-15, Q BAY RESIDENTS 528584, SINGAPORE
(73)【特許権者】
【識別番号】523228864
【氏名又は名称】ヨウ ビイ ケン
【氏名又は名称原語表記】YANG MEI CHUAN
【住所又は居所原語表記】NO.2-22,WUMA LN., YUCHI TOWNSHIP, NANTOU COUNTY 55545, TAIWAN
(74)【上記2名の代理人】
【識別番号】723008149
【氏名又は名称】ヤップ イェン ペン
(72)【発明者】
【氏名】ヤップ イェン ペン
【審査官】伊藤 裕美
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3112002(JP,U)
【文献】特開2016-107532(JP,A)
【文献】特開2004-108006(JP,A)
【文献】特開平07-023664(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 2/00-2/38
A01G 5/00-7/06
A01G 9/00-9/28
A01G 17/00-17/18
A01G 20/00-22/47
A01G 24/00-24/60
B27J 1/00-1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物の立位を維持する植物支持用支柱
(2)であって、
第一及び第二の直線部
(2a、2b)と、前記第一及び第二の直線部の間の曲り部
(2c)とを有し、
前記曲り部が、前記植物支持用支柱を使用する際に植物の茎のカーブに沿った角度で形成されるとともに、曲げた後の前記曲り部の形状が半永久的に保たれないが真っ直ぐにはならない大きさの反発力となるように、前記曲り部の両端部分(F3、F4)を熱で炙って前記曲り部を曲げたのちに前記植物支持用支柱を鉄板(F5)に固定して前記植物支持用支柱全体を均一に加熱することによって曲げ加工されており、
前記曲り部の反発力によって、前記第一の直線部の先端部分と前記第二の直線部の先端部分との成す角度が前記
曲げ加工された時よりも徐々に角度が大きくなる
ようにされていることを特徴とする植物支持用支柱。
【請求項2】
前記植物支持用支柱が、保管手段を用いて、複数本ずつ束ねられるとともに、前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部が前記曲げ加工された時よりも開かないように保管され、
前記保管手段が、
前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部の中央部、前記両端部分および前記第一及び第二の直線部をそれぞれ軽く縛るための緊縛手段と、
前記束ねられた植物支持用支柱の前記第一及び第二の直線部の先端部分の端がより接近するような状態で前記束ねられた植物支持用支柱を拘束するための拘束手段(Q1~Q5)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の植物支持用支柱。
【請求項3】
前記植物支持用支柱が腐りやすい原材料からなり、
前記植物支持用支柱の内部に微粉末状炭が含有されていることを特徴とする
請求項2に記載の植物支持用支柱。
【請求項4】
前記植物の茎の色と同じ又は似た防水塗料を含有する塗膜、前記植物の茎の色とは反対色の塗料を含有する塗膜、及び、夜光性、蓄光性、蛍光性もしくは反射性を含有する塗膜のいずれかで前記植物支持用支柱の全体が被覆されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の植物支持用支柱。
【請求項5】
前記塗膜の表面に、装飾パーツ又はLEDチップを備えることを特徴とする請求項4に記載の植物支持用支柱。
【請求項6】
前記塗膜の表面に、香料又は虫よけ剤が塗布されていることを特徴とする請求項4に記載の植物支持用支柱。
【請求項7】
前記装飾パーツ又は前記LEDのチップを備える前記塗膜の表面に、香料又は虫よけ剤が塗布されていることを特徴とする請求項5に記載の植物支持用支柱。
【請求項8】
請求項2に記載の植物支持用支柱を製造する植物支持用支柱製造方法であって、
前記植物支持用支柱(2)の前記曲り部の前記両端部分(F3、F4)を熱で炙って前記曲り部を曲げたのちに前記植物支持用支柱を前記鉄板(F5)に固定して前記植物支持用支柱全体を均一に加熱していくことにより、前記植物支持用支柱を使用する際に植物の茎のカーブに沿った角度でかつ曲げた後の前記曲り部の形状が半永久的に保たれないが真っ直ぐにはならない大きさの反発力となるように前記曲り部を形成する曲げ加工工程と、
前記保管手段を用いて、前記植物支持用支柱を複数本ずつ束ねるとともに、前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部が前記曲げ加工工程で曲げられた時よりも開かないように前記束ねられた植物支持用支柱を保管する保管工程とを備え、
前記保管工程において、前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部の前記中央部、前記両端部分および前記第一及び第二の直線部を前記緊縛手段でそれぞれ軽く縛るとともに、前記束ねられた植物支持用支柱の前記第一及び第二の直線部の先端部分の端をより接近するような状態で前記拘束手段を用いて拘束することを特徴とする植物支持用支柱製造方法。
【請求項9】
請求項3に記載の植物支持用支柱を製造する植物支持用支柱製造方法であって、
前記植物支持用支柱
(2)の素材となる
前記原材料を、前記植物支持用支柱の形状に加工する加工工程と、
前記加工工程で加工した前記原材料の表面を研削して前記植物支持用支柱を防腐剤及び/又は防虫剤を混ぜた液体に浸す防腐・防虫処理工程と、
前記防腐・防虫処理された植物支持用支柱を抗酸化物質である微粉末状炭と共に密閉空間にて燻蒸処理する燻蒸処理工程と
、
前記植物支持用支柱の前記曲り部の両端部分(F3、F4)を熱で炙って前記曲り部を曲げたのちに前記植物支持用支柱を前記鉄板(F5)に固定して前記植物支持用支柱全体を均一に加熱していくことにより、前記植物支持用支柱を使用する際に植物の茎のカーブに沿った角度でかつ曲げた後の前記曲り部の形状が半永久的に保たれないが真っ直ぐにはならない大きさの反発力となるように前記曲り部を形成する曲げ加工工程と、
前記保管手段を用いて、前記植物支持用支柱を複数本ずつ束ねるとともに、前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部が前記曲げ加工工程で曲げられた時よりも開かないように前記束ねられた植物支持用支柱を保管する保管工程とを備え、
前記保管工程において、前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部の前記中央部、前記両端部分および前記第一及び第二の直線部を前記緊縛手段でそれぞれ軽く縛るとともに、前記束ねられた植物支持用支柱の前記第一及び第二の直線部の先端部分の端をより接近するような状態で前記拘束手段を用いて拘束することを特徴とする植物支持用支柱製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の立位を維持するための植物支持用支柱に関する。特に、園芸用植物の茎支え、茎(以下、ラン類の場合はステム)を守り、運搬、運送上等の衝撃を緩和することが可能な植物支持用支柱及び植物支持用支柱製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
植物支持用支柱は、支柱を曲げる際に一本ずつ同じ曲がり具合の曲線にすることが難しい。
下記の特許文献1の提案では、ワイヤ状のジョインターのような結合部材を適用している。
しかしながら、支柱を一本ずつ取り付ける手間と取り外す手間が掛かり、継ぎ足しのような細かい作業をすることによって、花を傷付けてしまう恐れがある。それから、花を支える強度の問題、花が長く咲き過ぎて継ぎ足し結合部材が不足する心配や、垂れた花の重みによって支柱が折れることもある。
【0003】
一般的に植物栽培装置や、組み立て式の植物栽培用支柱、プランタの植物栽培装置、壁、フェンス等用、組み立て式の支柱は多方面で使われている。そこで、下記の特許文献2の提案のように、芯体のある空芯の竹支柱が使われている。これらは、折れやすく、支柱の腐食問題と強度について課題がある。
【0004】
下記の特許文献3においては、天然の竹を用いてもよいと提案されている。しかしながら、竹ではどのように形を形成するか不明あり、且つ竹支柱ならば、花茎支持用の支柱5をどのように作ったのか定かではない。天然素材では、支柱5を製作するのが困難であると共に、量産するにはかなりの手間が掛かるという課題がある。
【0005】
下記の特許文献4においては、胡蝶蘭の見栄えの良い鉢植え方法について、配置、高さや湾曲部を調整したり、仕立てることによってより豪華さや華やかさを得るためのボリュームアップが可能であるとの提案がされている。その湾曲部が再現できるのは、鉄支柱ならではの魅力である。
鉄は、必要とする湾曲部具合に形成するのはとても簡単である。それに対して、竹では一本一本必要な角度に曲げるのは相当難しい上、手間が掛かり過ぎて費用対効果が課題である。
【0006】
下記の非特許文献1では、竹ひご・ヒノキの螺旋状のものが支柱として提案されている。しかしながら、観賞する者の目には花のみならず、螺旋状支柱も見えてしまうという課題がある。
また、下記の非特許文献2では、略鋭角形状の支柱が提案されている。しかしながら、胡蝶蘭の高価な広がりや見栄えを損なってしまうという課題があると共に、略鋭角形状では、垂れてきたステムをよりボリュームのある鑑賞用胡蝶蘭に仕立てることが非常難しいという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開平7-23664号公報
【文献】特開平11-18586号公報
【文献】実用新案登録第3112002号公報
【文献】実用新案登録第3203565号公報
【非特許文献】
【0008】
【文献】http://www.hikaru-orchids.jp/ 螺旋状に形成された竹ひご・ヒノキの支柱
【文献】http://haraceram.co.jp/ 略三角形状竹支柱
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の特許文献1~4、及び非特許文献1、2には前述のような課題があった。
また、上記の特許文献1~4、及び非特許文献1、2に提案された支柱は、製造した後のその形状を半永久的に保つために曲り部の反発力(曲り部がまっすぐに伸びようとする力)が小さくされており、植物を支柱で支持させると植物の立位姿を変えていくことができなくなるという課題があった。
更に、支柱の原材料として竹等を用いた場合には、腐りやすいという課題があった。
本発明の目的は、上記課題を適切に解決した植物の立位を維持するための植物支持用支柱及び植物支持用支柱製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
1)植物の立位を維持する植物支持用支柱(2)であって、
第一及び第二の直線部(2a、2b)と、前記第一及び第二の直線部の間の曲り部(2c)とを有し、
前記曲り部が、前記植物支持用支柱を使用する際に植物の茎のカーブに沿った角度で形成されるとともに、曲げた後の前記曲り部の形状が半永久的に保たれないが真っ直ぐにはならない大きさの反発力となるように、前記曲り部の両端部分(F3、F4)を熱で炙って前記曲り部を曲げたのちに前記植物支持用支柱を鉄板(F5)に固定して前記植物支持用支柱全体を均一に加熱することによって曲げ加工されており、
前記曲り部の反発力によって、前記第一の直線部の先端部分と前記第二の直線部の先端部分との成す角度が前記曲げ加工された時よりも徐々に角度が大きくなるようにされている。
2)前記植物支持用支柱が、保管手段を用いて、複数本ずつ束ねられるとともに、前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部が前記曲げ加工された時よりも開かないように保管され、
前記保管手段が、
前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部の中央部、前記両端部分および前記第一及び第二の直線部をそれぞれ軽く縛るための緊縛手段と、
前記束ねられた植物支持用支柱の前記第一及び第二の直線部の先端部分の端がより接近するような状態で前記束ねられた植物支持用支柱を拘束するための拘束手段(Q1~Q5)とを備える。
3)前記植物支持用支柱が腐りやすい原材料からなり、
前記植物支持用支柱の内部に微粉末状炭が含有されている。
4)ここで、前記植物の茎の色と同じ又は似た防水塗料を含有する塗膜、前記植物の茎の色とは反対色の塗料を含有する塗膜、及び、夜光性、蓄光性、蛍光性もしくは反射性を含有する塗膜のいずれかで前記植物支持用支柱の全体が被覆されている。
5)更に、前記塗膜の表面に、装飾パーツ又はLEDチップを備える。
6)更に、前記塗膜の表面に、香料又は虫よけ剤が塗布されている。
7)更に、前記装飾パーツ又は前記LEDのチップを備える前記塗膜の表面に、香料又は虫よけ剤が塗布されている。
8)植物支持用支柱を製造する植物支持用支柱製造方法であって、
前記植物支持用支柱(2)の前記曲り部の前記両端部分(F3、F4)を熱で炙って前記曲り部を曲げたのちに前記植物支持用支柱を前記鉄板(F5)に固定して前記植物支持用支柱全体を均一に加熱していくことにより、前記植物支持用支柱を使用する際に植物の茎のカーブに沿った角度でかつ曲げた後の前記曲り部の形状が半永久的に保たれないが真っ直ぐにはならない大きさの反発力となるように前記曲り部を形成する曲げ加工工程と、
前記保管手段を用いて、前記植物支持用支柱を複数本ずつ束ねるとともに、前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部が前記曲げ加工工程で曲げられた時よりも開かないように前記束ねられた植物支持用支柱を保管する保管工程とを備え、
前記保管工程において、前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部の前記中央部、前記両端部分および前記第一及び第二の直線部を前記緊縛手段でそれぞれ軽く縛るとともに、前記束ねられた植物支持用支柱の前記第一及び第二の直線部の先端部分の端をより接近するような状態で前記拘束手段を用いて拘束する。
9)更に、植物支持用支柱を製造する植物支持用支柱製造方法であって、
前記植物支持用支柱(2)の素材となる前記原材料を、前記植物支持用支柱の形状に加工する加工工程と、
前記加工工程で加工した前記原材料の表面を研削して前記植物支持用支柱を防腐剤及び/又は防虫剤を混ぜた液体に浸す防腐・防虫処理工程と、
前記防腐・防虫処理された植物支持用支柱を抗酸化物質である微粉末状炭と共に密閉空間にて燻蒸処理する燻蒸処理工程と、
前記植物支持用支柱の前記曲り部の両端部分(F3、F4)を熱で炙って前記曲り部を曲げたのちに前記植物支持用支柱を前記鉄板(F5)に固定して前記植物支持用支柱全体を均一に加熱していくことにより、前記植物支持用支柱を使用する際に植物の茎のカーブに沿った角度でかつ曲げた後の前記曲り部の形状が半永久的に保たれないが真っ直ぐにはならない大きさの反発力となるように前記曲り部を形成する曲げ加工工程と、
前記保管手段を用いて、前記植物支持用支柱を複数本ずつ束ねるとともに、前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部が前記曲げ加工工程で曲げられた時よりも開かないように前記束ねられた植物支持用支柱を保管する保管工程とを備え、
前記保管工程において、前記束ねられた植物支持用支柱の前記曲り部の前記中央部、前記両端部分および前記第一及び第二の直線部を前記緊縛手段でそれぞれ軽く縛るとともに、前記束ねられた植物支持用支柱の前記第一及び第二の直線部の先端部分の端をより接近するような状態で前記拘束手段を用いて拘束する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の植物支持用支柱及び植物支持用支柱製造方法は、以下に示す技術的効果を奏する。
(1)曲り部の反発力を従来の支柱よりも大きくする(すなわち、第一及び第二の直線部の先端部分が植物支持用支柱の素材の伸縮性によって加工された時よりも徐々に数ヶ月をかけて開く大きさとする)ことにより、植物の立位を維持しつつその立位姿を徐々に変えていくことができる。
(2)植物支持用支柱の内部に微粉末状炭を含有させることにより、原材料として竹等を用いても腐り難くすることができる。
(3)胡蝶蘭の茎(ステム)の曲線に合うようより自然な湾曲に作れて、原材料が竹等であっても、支柱としての強度及び耐久性を追求しつつ、Uカーブ形状にしたり、防水、防腐・防虫処理(防酸化、燻蒸処理)及び色塗り処理をすることができる。
(4)原材料として竹を用いても、竹の笹の表面を研削する研磨処理を行うことにより、笹がデリケートな花弁や手が笹で刺さされるようなことがなく、一層安心と見栄えが良くなり、商品価値が上がる。
(5)半円形Uカーブ形状の植物支持用支柱を簡単に仕立てられ、廃棄処理する時もゴミを分別する作業が省けるため、作業効率をアップさせることができる。
(6)植物支持用支柱の色を植物の茎と反対色とすることにより、花とキラキラが華やかになって商品価値が上がる。
(7)植物支持用支柱を塗装することにより、発光で電気を消しても光り続けて綺麗で長く楽しめると共に省エネ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施例による植物支持用支柱について説明するために用いた棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の正面図である。
【
図2】本発明の一実施例による植物支持用支柱製造方法製造方法ついて説明するの図であり、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の共通製造工程を示し、Aは処理する前段階の孟宗竹その本体を示し、Bは竹の裁断・皮剥き工程を示し、Cは笹の研磨処理工程を示し、Dは第一段階防腐・防虫処理を示し、Eは第二段階の防腐・防虫処理工程である炭燻蒸処理工程を示す。
【
図3】本発明の一実施例による植物支持用支柱製作方法について説明するための図であり、
図2に示した工程の続きとして、Fは曲げ加工竹支柱2の曲げ加工工程を示し、Qは
図1に示した曲げ加工竹支柱2の保管工程を示す。
【
図4】棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の色塗装工程について説明するための図である。
【
図5】曲げ加工竹支柱2の拡張度合を表す実験データの一例を示す図である。
【
図6】棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2が鉄支柱の塩ビ部分と同様の機能が果たせることについて説明するための図である。
【
図7】本発明の植物支持用支柱の使用方法の一例について説明するための図であり、J1は花芽が出始めにステムを支えるための仮支柱の仕立て方を示し、J2は曲げ加工竹支柱2の仕立て方を示す。
【
図8】本発明の植物支持用支柱の使用方法の一例について説明するための図であり、苗1株に2本ステムで簡単なハート形を作る方法を示す。
【
図9】本発明の植物支持用支柱の使用方法の一例について説明するための図であり、苗2株でハート形を作る方法を示す。
【
図10】本発明の植物支持用支柱の使用方法の他の例について説明するための図であり、本発明による実施形態本立の仕3立て方と、支柱色に特徴を示す。
【
図12】本発明の植物支持用支柱の使用方法の他の例について説明するための図であり、3本立用胡蝶蘭の仕立て方と支柱色の特徴を示す。
【
図12】本発明の植物支持用支柱について説明するための図であり、5本立用胡蝶蘭のゴミ処理方法を示す。
【
図13】本発明の植物支持用支柱を用いたフラワーアレンジメントの一例を示す図である。
【
図14】本発明の植物支持用支柱を用いたデンドロビウムの一例を示す図である。
【
図15】本発明の植物支持用支柱を用いた町の花壇の一例を示す図である。
【
図16】本発明の植物支持用支柱を用いた公園の一角の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の植物支持用支柱の実施例について、図面を参照して説明する。
本発明は、前述したように、植物の立位を維持する植物支持用支柱に関し、特に、園芸用植物の茎支え、茎(以下、ラン類の場合はステム)を守り、運搬、運送上等の衝撃を緩和するために用いるものである。
植物の茎は、様々な形をしている。また、ラン、胡蝶蘭、シンビジューム、オンシジューム等のような高価な植物を支える曲げた形の支柱や直線の補強用等の支柱として大量に使われている植物支持用支柱に関する。
【0014】
本発明の植物支持用支柱の素材となる原材料として木や竹を使用する場合がある。
竹は、本来植物であるため、植物の特性を利用してより自然な形で形成される。また、虫害、カビの発生、湿気、水分、光などの要素に強く配慮してなる直線の棒状又は曲げ加工でできるUカーブ形状の支柱が、ラン類、胡蝶蘭、シンビジューム、オンシジューム等のジャンルには大変活用されている。
【0015】
なお、本発明の植物支持用支柱の素材は、環境に優しいとされるメラミン、ライメックス等や、竹等の植物や、卵殻、貝殻の粉砕品等の天然素材から選択してもよい。
メラミン、ライメックス等の支柱は、内部に炭を含有させることができるが、この中でも特に竹等の植物や、卵殻、貝殻の粉砕品等は、内部により多くの微粉末状炭を含有させた支柱として使用できる。
植物支持用支柱をメラミン、ライメックス等で製造(製作、制作)する場合は、熱処理で加熱して、形状をUカーブにすることもできる。
以下では、素材として竹を用いた植物支持用支柱についてその構成と製造方法について詳しく説明するが、その他の素材からなる植物支持用支柱は、密閉型燻蒸槽内において、細棒状に成形加工された植物由来の天然素材、メラミン素材(メラミン樹脂等)又はライメックス素材(炭化カルシウム含有合成紙等)を塊炭又は炭粉の存在下で燻蒸処理してその内部に微粉末状炭を含有させたのち、冷却する前に半円形Uカーブ形状に曲げる。
【0016】
また、本発明の一実施例による植物支持用支柱として植物に最も適合する直線形状のもの及び半円形Uカーブ形状のものについて説明し、その素材の一例として竹支柱を用いて説明し、対象物の一例として主に洋ラン類の胡蝶蘭を用いて説明する。
なお、本発明の植物支持用支柱の形状は、直線形状や半円形Uカーブ形状に限らず、Jカーブ形状やVカーブ形状などであってもよい。
【0017】
棒形状竹支柱1は、
図1の右側に示すように、一本の竹からなる長さ700~1000mm直径5mmの丸棒で構成されている。
また、曲げ加工竹支柱2は、一本の竹からなる長さ1700mm、直径5mmの丸棒を半円周形状のU字状に形成して構成されている。
曲げ加工竹支柱2は、長さ各700mmの第一及び第二の直線部2a、2bと長さ300mmの湾曲部2c(曲り部)とが一体に構成されたものである。
第一及び第二の直線部2a、2bは、その先端部分を長さ250mm~600mmにカットすることによって、更なる補強材2dとして使用する利点を考慮した上で長く作り上げられている。胡蝶蘭を仕立てるのに、棒形状竹支柱1を中心に1本と、補強に1本、もしくは形調整に1本使うためである。
【0018】
棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2は、植物の花が長く楽しめる高級と言われる胡蝶蘭などの蘭類を想定し、しなやかに垂れてくる茎(ステム)を守るのに必要な強度、仕立てなど各方面を前提に繰り返しテストし、十分に注意配慮して考案したものである。
当然ながら、他の植物や花アレンジメント用等にも適応できる。太さ3.0mm、3.2mm、3.5mm、4.0mm、4.5mm、5.0mm、5.5mm、6.0mm、6.5mm、7.0mm、及び長さ250mm、300mm、400mm~2メートル以上ものもある。
本発明の植物支持用支柱は、「使い始めから」「終わる処理まで」の一連に環境に優しく、いわゆる、使用し始める生産者側、消費者側、プレゼントの受け取る側で困ることなく、廃棄処分にゴミ分別処理に掛かる手間、人件費、環境への負荷は殆ど無く、そのまま廃棄できるというメリットがある。
【0019】
胡蝶蘭用支柱として、長きに渡って鉄支柱が使用されている。
胡蝶蘭を仕立てる時、鉄を使うには、普通は、プロの手で鉄を一本ずつ植物の茎のカーブに沿ってちょっとずつ曲げていく。そのため、ベテランのプロの職人は少しずつ角度を調整しながら曲げることができるが、素人はなかなかプロの職人のようには仕立てることができない。
一方、胡蝶蘭用支柱の素材となる原材料として竹を使用した場合は、同じ植物同士の特性を利用して丁度良い曲がり具合になることが実現できるため、胡蝶蘭のステムに沿って花にダメージ与えないで効率よく仕立てることができる。
その上、連結部品のジョイントが必要なく、一本の自然の竹を丁度胡蝶蘭のたるみ方にあった湾曲度合とすることができると、胡蝶蘭にとっても無理が掛からなく、作業の効率化にも繋がると同時に、鉄や金属のような仕立て方ができる。生産能率アップと共に、目標とする角度、丁度同じたるみ方、竹支柱も植物と同じ植物同士である利点を利用した同じ自然なたるみ具合を演出することができる。
【0020】
従来型の鉄支柱との違いとしては、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2は、竹でありつつ、鉄と同じような強度で実現でき、高価とされる胡蝶蘭のステムを守る上、脇役でありながらも、外観的には自然素材であるので違和感なく、様々な技術的効果を実現できる(詳しくは、その製造工程で説明する)。
鉄支柱は、「水分」と「酸素」に触れることによって錆びたり変色するため、鉄芯の外側に塩ビを装着して植物を守ることに使用するのが基本である。また、廃棄する時には、まず枯れた胡蝶蘭のステムから固定用の茎止めテープを細かく取り外し、そして「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」とに区分して廃棄しなければならない。
鉄であるゆえ、その強度は、高価な胡蝶蘭のステムを守るには十分であり、塩ビにステムの色と同様の色を着色するため見栄え的にも劣ることなく、愛用されている。
本発明の棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2は、鉄支柱の塩ビ部分と同様の機能が果たせることを、
図6を参照して後述する。
【0021】
一般的に廃棄した鉄を再利用するためにも、まずは塩ビを低い温度で溶かし、更に高温で溶かせなければならない。塩ビと鉄を燃やすことも大量の二酸化炭素の排出が予想される。
日本政府は、2020年10月、2050年まで温室効果ガスの排出全体としてゼロにするカーボンニュートラルを目指すことを宣言した。カーボンニュートラルの達成のため、温室効果ガスの排出量の削減が必要とされる。
コロナの三年間、ウクライナ戦争により、従来型の鉄支柱では、大変なエネルギー問題に直面し、鉄が高騰している状況である(2022年物価上昇により鉄は年に4回も値上げされたた上、2023年4月にも一度は値上げしたのである)。
本発明の植物支持用支柱は、多くは植物に使用することを想定し、植物は食品等の緊急性が無い観点から、より安価なものを追求し、生産側にも受け取る側にも後処理に困らない支柱とすることで、産業発展上に貢献できると予想される。
更に、本発明の植物支持用支柱は、回収した胡蝶蘭を廃棄するには、ステムと共に一般使用の園芸ハサミで切り落せ、細かい茎止めテープを剥ぎ取る等の分別をするもことなく、燃えるゴミとして一遍に処分できる画期的なアイテムである。これまでは、胡蝶蘭を廃棄するには、鉄とステムと茎止めテープを全て細かく分別して処分しなければならなかったからである。
【0022】
これまで、胡蝶蘭の仕立てに竹が使われて来なかった理由として挙げられるのは、胡蝶蘭など高級かつ華やかな蘭類は、長くて空芯の支柱を使っては、強度不足で折れやすいからである。
万が一、ステムが折れた場合には、長い月日を掛けてようやく開花させた胡蝶蘭の商品価値が水の泡になってしまう恐れがある。
また、竹は本来的に直線になろうとする性質があり、人工的に作成したカーブの形を維持するのは難しかった。そのため、胡蝶蘭のステムは自然に垂れてくるため、竹を使うと、ステムを保護するどころか、ちょっとした不注意で竹の反発力によってステムが折れる場合さえある。
更に、竹の表面皮には油膜層が付着しているため、着色が難しい。
生の竹は、乾燥したら肌色の自然色になり、更に時間が経つにつれて表面が黒く変色する本質がある。肌色の竹を胡蝶蘭に使う場合には、ステムの色と異なり、ステムの色を引き立てしまい違和感が生じ、胡蝶蘭の本来ある高級感が竹支柱を使うことで失われてしまう恐れがある。
【0023】
次に、本発明の一実施例による植物支持用支柱製造方法について、
図1に示した棒形状竹支柱1及び曲げ加工支柱2の製造方法を例として、
図2及び
図3を参照して説明する。
図2のAに示す孟宗竹は、太くて厚みのある長い竹を特徴としている。その丈夫さは、胡蝶蘭のステムを守るための厚みと強度には最適である。
図2のBに示す竹の裁断・皮剥き工程は、裁断された孟宗竹を着色するため、油膜層、青皮層を軽く抜いただけでは着色後は色の長持ちができないので、竹の繊維が多く現れる第一空気層まで剥くことを特徴としている。長さ、太さ、色調整対応可能部分はこの工程で形成される。
図2のCに示す笹の研磨処理工程では、人手を使って胡蝶蘭の仕立てをするため、人の素手に触れることも多く、安全性、品質確保するために、細かい笹の研磨処理をする。
図2のDに示す第一段階防腐・防虫処理工程で防腐剤、防虫剤を混ぜた液体(水など)に棒形状竹支柱1及び曲げ加工支柱2を浸した防腐・防虫処理工程をしたのち、
図2のEに示す第二段階防腐・防虫処理工程で密閉空間の炭倉庫において燻蒸処理をして、防腐・防虫処理工程を二段階に分けて入念に処理することによって、植物である竹を鉄までとはいかないがより長持ちさせることを特徴としている。
図2のDに示す第一段階防腐・防虫処理工程で防腐剤、防虫剤を液体に浸すことによって、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の繊維(竹)を膨張させた後に、更に第二段階防腐・防虫処理工程において、底に300mm~500mmの炭粉が入った炭庫に土や鉢の植え込み材に多く接触される棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の先端部分(下端)を高さ300mm~500mm漬け込んで、燻蒸処理する。棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2を塊炭や炭粉に立てて土に接触する部分から炭を入り込ませたり、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2を横にして塊炭や炭粉の上に載せたり、埋め込んでよい。
燻蒸する時、密閉空間内の炭倉庫で、炭の微粉末、炭の塊から少しずつ取り崩していく塊炭でも良いが、炭を使って蒸すことには炭粉が舞い上がって、炭が表面に塗る作業よりも均一に付着すると共に竹本体の表面のみならず、削られた本体の内部にまで浸透していくのがポイントである。
それは、一旦液体で膨張させた繊維を、熱の燻蒸処理をすることによって、細かい炭粉が舞い上がり、竹繊維に入り込んで冷却したら引き締まっていく抗酸化作用を促進させる効果がある。そのため、燻蒸による虫害等の腐食防止にも役に立つ。最終的には腐食防止塗膜を施して、色を付けてゆくと、炭が付着した表面と入り込んでいる炭を内部に封じ止めるかたちになる。
ここで、燻蒸処理で棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2を炭化処理させる代わりに燻蒸処理するが、温度が高いほど空気中の水分が多くなり細かい炭粉が舞い上がり難くなるため、細かい炭粉が舞い上がり易くなるように低い温度条件(例えば、50~60度の温度)で燻蒸処理する。
なお、この燻蒸処理の代わりに、前記第一段階防腐・防虫処理工程において、防腐剤・防虫剤、加えて微粉末状炭を同時に液体(水など)に混ぜて棒形状竹支柱1及び曲げ加工支柱2を支持棒に浸漬する浸漬処理工程を行ってもよい。又は、前記第一段階防腐・防虫処理工程をしたのち、炭の微粉末状炭を単独で混ぜた液体に棒形状竹支柱1及び曲げ加工支柱2を浸漬する炭浸漬処理工程を行ってもよい。
【0024】
次に、本発明の植物支持用支柱製造方法の最も重要な曲げ加工竹支柱2の曲げ加工工程及び完成品の保管法(保管工程)について、
図3を参照して説明する。
この段階を経て、製作された曲げ加工竹支柱2は、胡蝶蘭のステムに最も近い自然なカーブにでき上がり、固定されたままの状態の開発品となり、このまま素人でもプロのような仕立て方ができるものとなる。竹では、鉄ならば一本ずつプロの手によって形成せねばならない手間、時間が省かれる。植物の胡蝶蘭と元々植物である曲げ加工竹支柱2は、より自然な曲線が描けて、よりしなやかに調和されるものになる。
【0025】
曲げ加工竹支柱2は、
図1に示したように、長さ総数1700mmのものである。
図3のFに示す曲げ加工工程では、まず、長さ300mmの湾曲部2cに半円周(180度)のカーブを作る。定点F3、F4(湾曲部2cの両端部分)を軽く熱(火)で炙り、軽く曲げられるように形を整える。
それから、より丈夫な曲げカーブにするためは、軽く熱で炙っただけでは不十分であることから試行錯誤を重ねた結果、
図3のF1に示す工程と
図3のQに示す完成品の保存法とを組み合わせることで、胡蝶蘭にフィックスして合体させ、使った時に丁度良い曲がり具合となって最適であることがわかった。
【0026】
図3のF1に示す工程では、大き目の鉄板F5に、曲げ加工竹支柱2の湾曲部2cの中央部の上下部分F7に鉄釘を1本ずつ打って、湾曲部2cの両端部分(軽く熱で炙った定点F3、F4の部分)の上下部分F8、F9に鉄釘を1本ずつ(計4本)打ったのち、湾曲部2cの中央部の上下部分F7と湾曲部2cの両端部分の上下部分F8、F9の中央部F10、F11に鉄釘を1本ずつ(計4本)打つ。更に、鉄板F5に、曲げ加工竹支柱2の第一及び第二の直線部2a、2b(長さ各700mm)の4ヶ所の左右部分F12に鉄釘を1本ずつ(計8本)打って、第一及び第二の直線部2a、2bを固定して、板作りをしておく。
曲げ加工支柱2の湾曲部2cの定点F3、F4の部分を熱で炙って竹が柔らかくなってから、鉄板F5にフィックスさせる。
鉄板F5と軽く曲げた竹がセットされた状態で、鉄板F5に取り付けられた取っ手F6を使用して、鉄板F5をグルグル回転させながら竹全体を均一に加熱し、より一層収縮させながら、より丈夫な曲げ加工竹支柱2の曲げ加工をしていくことに特徴がある。
ここでも、熱を利用して、本体の表面に付着された炭の微粉末をより一層に浸透させてコーティングする形に形成される。
【0027】
その後、
図3のF2に示すうに、鉄板F5から取り出した曲げ加工竹支柱2を最低10本ごとに束ねておく。この作業は本数が少ない数本では形が崩してしまうからである。
この時、湾曲部2cの中央部(F7)を1本の紐で、湾曲部2cの両端部分(F8、F9)を各一本の紐で、曲げ加工竹支柱2の第一及び第二の直線部2a、2bの4ヶ所の左右部分F12を左右合わせの各1本(計4本)の紐で軽く縛っておく。
ここで注意が必要なのは、この段階で各紐に圧力を掛けてきつく縛ってはいけないことである。ここで熱した後の縛り具合によっては、形を調整できなくなる恐れがあるためである。一見簡単で単純な紐縛り効果は、後の形の形成に影響してしまうからである。
【0028】
図3のF2に示す工程の後は、防止塗膜や着色などの工程があるが、最終的には、曲げ加工竹支柱の第一及び第二の直線部22a、2bの先端部分の端(以下、「両端」と称する。)を丸めるように寄せて縛り、より両端を接近するよう
図3のQに示したような形で曲げ加工竹支柱2を保管保存する。もしくは、窮屈な状態にできる保管具に曲げ加工竹支柱2を保管保存してもよい。この工程を経て、使う時には両端を解して、曲げ加工竹支柱2がより植物本来である自然な半円形Uカーブ形状に近い形状を維持することが特徴である。
このように、
図3のQに示した保管保存法は、使用する胡蝶蘭のステムに合う最適な形にするために考案したものである。曲げ加工竹支柱2の曲がり具合、竹の伸縮性を利用したことに特徴がある。符号Q1で示す大きめな袋に
図3のF2に示した工程を、更にQ2、Q3、Q4で示すバンド縛りによって、更に符号Q6で示す湿気吸収材装置、符号Q5で示す紐縛りで構成される。これは、竹本来の性質である竹はどうしても直伸になりたがっているのを抑えるための袋づみ、若しくは窮屈な状態にさせて、解放した時に少しずつ広がっていく原理を利用したためである。
【0029】
次に、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の色塗装工程について、
図4を参照して説明する。
色塗装には3種類の色選別と塗料の選別に工夫をしている。それぞれの色による3つの技術効果(色効果)を実現できたのが特徴である。
その他の効果として、香り効果と、薬効果と、省エネ効果と、開花促進効果とを実現できたのも特徴である。
塗膜を形成する場合、塗料の第一層は防水塗料、第二層はラメ入装飾用塗料、第三層は、パーツを取り付けた上にコーティングをする。塗料による塗膜はあった方が良い。
【0030】
次に、色選別の特徴について、
図4を参照して説明する。
第一層目の防水塗料(防水塗膜)にも環境を配慮した上、合成樹脂入りの塗料は使わず、花弁や手に色付かない脱色しない無臭の水性塗料(水性塗膜)を選定する。
第一層の第1種類について、
図4のGに示す工程では、胡蝶蘭のステムの色に合わせたツヤ消し色を選定することを特徴である。
主役は花であり、ステムはあくまでも脇役である。
ステムの色が主役の花より目立たないように、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2はステムの色と同じ又は近い色(深緑・茶色・緑・黒)で塗装する。ここで推薦するのは、水性家具用塗料である。
第二層の第2種類について、
ステムの色と反対色に染め、鮮やか、キラキラとした色を選定することが特徴的である。
図4のG1に示す工程では、主役は花でありながらも、主役の花が目立ちつつも、わざとステムを際立つ面白い色に染めることによって、主役の花も、ステムの色と反対色を塗装した棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2も両方とも際立つ効果がある。ここで推薦するのは、ネイル用塗料である。
例1として、白い胡蝶蘭の花の場合には、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2には、塗料として、金色、銀色ラメ入り淡いピンク、赤い、ブルー、紫色を使用する。金色、銀色に淡い紫色、鮮やかな薄い緑、青、黄色等を混在させてもよい。又は、ネイル用デザイン入りまだら模様、伝統的な和柄模様等のバリエーションも使用する。
例2として、赤い胡蝶蘭の花の場合には、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2には、白等の色や、ラメ入り金銀色に青色、紫色、黄色、黒色等の大胆的な色を選別する。
第三層の第3種類について、
図4のG5に示す工程では、夜光・発光・蓄光色等の反射性蓄光剤蛍光を塗装する上、発光石・バロックパール等でイルミネーション効果を出すことが特徴である。
ガラスビーズを埋め込むことにより、イルミネーション効果が実現するので、昼と夜とで違う見え方をする色を選定することが特徴である。
これは、時間と共に棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2本体の見え方が変わっていく特徴を生み出す効果がある。
更に、デザインした模様に昼に太陽で光ってくる特殊パーツ(様々な形の高級クリスタル、高級クラシックガラス、オーストリアスクリスタル、水晶、カラーネイルパーツ、人工石、ストーン、パールストーン、ラインストーン、ガラスストーン、アクリルストーン、パロックパール・ピンク系ホワイト系、真珠ビーズ、天然石ビーズ、キラキラ系ダイヤモンドアートビーズ、オーロラビーズ、惑星ギャラク、シーダイヤモンドアートビーズ、ハウイアンシェルバールビーズ、ギャラクシーダイヤモンドアートビーズ、ガラスビーズ、カラー天然貝、貝殻など)と、夜光・発光・蓄光色等の反射性蓄光剤蛍光に夜、発光する棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2が融合して制作されるのを特徴としている。
【0031】
図4について詳細に説明すると、同図のG10に示す工程では、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2は太さを変更すれば、より目立つデザインに仕上げられることが実現できる。
塗装部分に、
図4のGに示す工程では、竹本来の色である自然な肌色に、最もベーシックなツヤ消しの植物に合わせる原色着色品を用いる(第一層の第1種類)。
図4のG1に示す工程では、ステムの色と反対色(第二層の第2種類)を塗装する。その上、第3種類の特殊パーツG2、G3、G4を棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2に取り付ける。
図4のG5に示す工程では、第三層の第3種類の夜光・発光・蓄光色等の反射性蓄光剤蛍光を曲げ加工竹支柱2に塗装する上、2つの特殊パーツG6、G7を曲げ加工竹支柱2の表面の左側に取り付けると共に、2つの特殊パーツG8、G9を曲げ加工竹支柱2の左側面の上部に取り付ける。
図4のG10に示す工程では、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2は、サイズの太い竹支柱に、第1、2、3種類の夜光・発光・蓄光色等の反射性蓄光剤蛍光を塗装し、3つの図模様の特殊パーツG11、G12、G13を取り付ける。
【0032】
第一層の第1種類の色は、日本の和風文化では、特に花は主役である。主役は、はっきり主役であるとの認識があるゆえ、色については大変工夫し、ツヤ消しの色を選定することによって、主役である花を劣等させることなく(損なうことなく)、際立たせる。
第二層の第2種類の色は、胡蝶蘭のステムの色と反対の色をわざわざ使って、際立つ方法の使い方もある。華やかなキラキラ色等を選定するとし、花もステムも際立つ効果がある。
更に、ビーズ等を付けることによって、一層付加価値を付け加えられる。
第三層の第3種類の色は、胡蝶蘭以外、昼と夜とで違う見え方が色々できるように実現し、昼に胡蝶蘭の花以外、ステムも光に当ててキラキラ効果と、夜暗い部屋にでも竹に施した塗料が発光して、省エネ効果も実現できる。
更に、普段街中には、散歩道や花祭壇、蛍光色を染めた竹支柱を使用することによって、暗道や、子供の安全守りになる。特殊色に選定した棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2は、フラワーアレンジに使う細い棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2に、ビーズ装着し、蛍光色、発色、蓄光色を使用し、太い棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2にクリスマス、お正月、ハロウィンのディスプレイ効果が実現できる。
棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2を使うことに、鉄の塩ビ膜と同じ効果が生み出せて、鉄みたいに装着する大規模工事もなく、後片付けの処理はゴミ分別がなく、一段とコスト削減、環境に負荷掛からないメリットが大きいものである。
【0033】
前述した香り効果と、薬効果と、省エネ効果、開花促進効果について説明する。
観葉植物の多くは花が咲かない性質がある。また、花が咲くものでも、香は出ない。
そこで、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2に個別に好みの抹茶香り、柑橘類の香り、ラベンダー香り等を持たせることによって、植物本来では表現できない香を実現することができる。
老人保健施設等でも、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2を、単色又は、カラフルな色、キラキラとする鮮やかなラメ入りの色にして、主役の花を引き立てることができる上、癒し効果のある香りを植物に棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2を使用することによって、環境緑化との相乗効果が可能になる。
また、農作物は虫害に困らされているので、樟脳(しょうのう)のような天然由来の防虫効果を持った粉末状の物質や、虫が嫌いな色と虫が嫌いな匂いを使用することによっても虫よけの効果にもなり、単なる植物の植物支持用支柱のみならず、それよりも大きな異なる効果が期待でき、社会に多いに役に立つことができる。
【0034】
ここで、省エネ効果というのは、ディスプレイ、生け花、切花等によるフラワーアレンジメント用にも可能であるが、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の太さを調整することによって、街中の花壇にでも暗い夜にも電気を消しても夜光・発光・蓄光色等の反射性蓄光剤蛍光によって、子供の帰り道を照らすよう省エネ効果を持たせることができる。
現実では、街の至る所で竹素材の支持具を目にすることがあるが、竹の皮が黒ずんだり、竹が割れたりするという問題点がある。
本発明では、わざわざ竹の皮を剥いた上、この製造方法で製作した棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2を用いることにより、夜にも単なる支柱ではなく、灯りの照らせられる照明の代わりにもなる。
その中で、ガラスビーズやストーン等の特殊パーツを使って、昼間は太陽光によってキラキラして見えて、夜には、本体表面の夜光・発光・蓄光色等の反射性蓄光剤蛍光が時間と共に色反応することによって、夜には発光しないガラスビーズやストーン等の特殊パーツは丁度隠れることで、特殊パーツを付けた部分は穴が開くように見えて、日中、夜中には違うイルミネーション効果が実現できる。
そして、個人宅や自治体や町の花壇には、鉄の設置等による大きな予算の大規模工事を必要とすることがなくでも、安価にて設置したり取り外したりする処分にも困ることなく簡単にできる。
【0035】
植物用や胡蝶蘭用の支柱としても同様であり、鉄の強度は、胡蝶蘭の商品搬送には安心感が提供されている。
一般的に胡蝶蘭は高級及び高価なイメージがある。花の豪華さのみならず、その理由の一つ挙げられるのは、胡蝶蘭の成長に掛かる栽培期間によるものであると考えられる。一般的に、胡蝶蘭の栽培は最短おおよそ3年以上でようやく製品になると考えられるからである。
そこで、曲げ加工竹支柱2の拡張度合を表す
図5について説明する前に、胡蝶蘭の生長期間と、本発明の植物支持用支柱の活用法について知る必要があるため、以下に詳しく説明する。
【0036】
胡蝶蘭の生長期間について、詳しくは、胡蝶蘭のフラスコ苗生産期は「約1年」、それから、フラスコ苗植え替え期間(胡蝶蘭の苗をフラスコ出しから、ポリポットの1.7寸小苗から2.8寸中苗になるまで)最短「およそ10ヶ月」要すること、更に、2.8寸中苗から、ポリポットの3.5寸大苗には最短およそ「8ケ月」要することを合わせて最短でも「およそ18ヶ月」の高温栽培(日中32度、夜27度)を経て、胡蝶蘭の開花株として初めて花芽が胡蝶蘭の株から出てくる。
【0037】
胡蝶蘭の苗は、成熟された3.5寸大苗を低温処理(日中25、夜18度)をすることによって、徐々に花芽が出現され、ステムまでに成長する。開花までの期間としては、最短「3ヶ月の低温処理に掛けてステムが上がり、第1リンの花が咲くのは3ヶ月以後~(110~120日)」、そして、「2ヶ月~3ヶ月の開花期を経て、10リン~18リン満開の花か、蕾が多い状態で出荷するか、より花満開の状態として出荷するか、生産者によって異なるが、商品として合計「およそ6ヶ月」経ってから出荷する予想とされるとの計算になる。
【0038】
上記の説明から纏めると、胡蝶蘭の栽培は1年のフラスコ栽培期、18ケ月高温処理の栽培期、それから、6ヶ月の低温処理の花芽の開花期を経て、ようやくステムに一本の鑑賞花として商品化されることがわかった。場合によって、冬季や曇りの天気が多い場合、冷房ハウスにて、日照不足によって一輪の胡蝶蘭が咲くのに4~5日掛かる場合もある。
このように、栽培期が長く、年月を掛けたコストの高い胡蝶蘭には、それに見合って支える支持用具を取り付ることが商品価値を守るには最も重要な課題であろうと考えられる。
【0039】
従来は、竹の笹を取り除いたメダケ(雄竹)が胡蝶蘭には使われていたとの説があったが、このような鑑賞用の胡蝶蘭には胡蝶蘭のステムよりも太い竹は使わない。それは、主役の花よりもメダケの方を目立たせてしまうと考えられるからである。尚且つ空芯のゆえに、細い竹の場合は、年月を掛けて咲いた花を傷付けてしまったり折ったりする恐れがあるため、竹は不十分でありながら、時代に取り取り残されてしまった。
【0040】
時代の進化と共に、植物支持用支柱は、鉄が主流になっている。鉄は、強度、靭性、耐久性の点で他のものと比べて圧倒的に優勢である。更に、塩ビ加工することによってより空気に触れる面積が狭く錆に強く、ザラザラとした手触り感を無くす上、見栄えも美しくなる。
このように、植物の支柱として、胡蝶蘭には鉄を使用するメリットが多く、一般的に大量に使われているのが現状である。
【0041】
園芸用の植物支持用支柱は、見栄えと強度が求められ、一般的には強度のある鉄支柱が使われている。近年では、エネルギーの高騰により、生産コストが生産栽培者を大変圧迫させているのが実情である。更に、地球温暖化により、我々は二酸化炭素の排出を抑える役目があると考えられる。
鉄を使用することにより、園芸用品の処分にはゴミをステムから取り外して、分別処分をしければならない。それによる廃棄処理コスト、更に人件費が欠かせない。尚且つ、鉄を再利用する時には、鉄に塩ビ加工したプラスチックを一旦低い温度で溶かして、更に鉄を高温で溶かす。再利用や廃材に掛かるプロセスには大量な二酸化炭素が排出されると予想される。
【0042】
しかし、鉄は、鉄の製造工程や塩ビの樹脂使用から出た二酸化炭素の排出が近年の自然環境汚染問題に直面する。
更に、胡蝶蘭の花は枯れてからの処分に大量のゴミを発生させてしまい、植物のステムから鉄を切り落とす時、塩ビ樹脂加工した鉄から、燃やせるゴミと燃やせないゴミを分別しなければならない。
ステムと鉄を固定するための細かく茎止めテープによって張られているのを取り外して、ステム、鉄、茎止めテープを細かく分別するゴミ分別作業には、かなりの時間、手間、人件費、コストが掛かっている。
本発明の植物支持用支柱は、一般の市販の園芸ハサミを使ってステムを簡単に切り落とすと同時に茎と共に素早く一遍に燃えるゴミとして処理できるという利点がある。手間を無くす利点から、人件費、コストの削減効果が大きい。
【0043】
特許文献1との大きな違いは、本発明の植物支持用支柱は全体が一本で一体に形成されていることである。
洋ランの栽培において、花びらを鑑賞用に最適な角度に仕立てる目的は同じものの、本発明の棒形状竹支柱1を仮支柱として使用し、花が付き初めてから(3ヶ月以後)、曲げ加工竹支柱2をステムに合わせて花の出荷や花誘引としても使用できる。
【0044】
もしくは、ステムが上がると同時に2度支柱を仕立てる手間を省いて、直接に曲げ加工竹支柱2を仕立てることも可能であり、一つ作業するプロセスが減り、そうするとそのまま花を誘引し、鉢上げの出荷時(約6ヶ月~)に棒形状竹支柱1を位置の調整や補強材2dとして使用するのにも最適である。
曲げ加工竹支柱2のように、保管状態では曲げ加工竹支柱2の拡張度合を示す
図5に符号H1で示すように丸めているため、特許文献1での説明のように温室内のスペース問題にも配慮した上、狭い場処にも有効に使ってもらうため開発したものであり、花が咲く時期に同図に符号H2で示す状態になり、6ヶ月後の出荷時に同図に符号H3で示す状態もしくは、同図に符号H4で示す状態のように丁度良い具合の最適な角度になり、高度な熟練と経験のプロでなくでも、ボリューム感のある見栄えの良い製品に仕立てることが可能になる。
【0045】
曲げ加工竹支柱2は、既に曲げ加工によってある程度の形が固定整えられた状態で、素人でも簡単に装着できてフィックスしてセットすることができる利点がある。
鉢上げする時、そのまま、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2を付けたままの状態の胡蝶蘭を、植え込み材を入れた鉢に移動し、花数の長さによって、カットした曲げ加工竹支柱2の余り部分を、3本目の補強材2dとして使用し、もしくは、位置見栄え調整の竹支柱を付け加えて差して整えるだけで完成してしまう。従って、栽培から出荷の鉢植え込み作業の手間も時間もかなり短縮できるものである。
【0046】
状態H1は、保管時に曲げ加工竹支柱2の両端の間幅を狭めた時の両端先端間の幅を示している。そして、状態H2は1~3ヶ月の拡張外形の状態を示し、状態H3は3~6ヶ月の拡張外形を示し、前述したように開花時期は6ヶ月であるため、状態H3、H4は花の出荷時に一番見栄えが良く見える仕立て方を示している。3本立の胡蝶蘭、5本立の胡蝶蘭を寄せ植えするのに最適な角度である。
曲げ加工竹支柱2については、どのような角度で出荷時に合わせるかを生産者は個別に作業状況によって、どのような広げ具合を目指したいのかを個々での調整が可能になるというメリットがある。
状態H4は6~9ヶ月の拡張外形の状態を示し、状態H5は9~12ヶ月の拡張外形の状態を示し、状態H6は12ヶ月~18ヶ月の拡張外形の状態を示し、状態H7の24ヶ月の拡張外形の状態を示し、24ヶ月経過した段階の広さになると、一度加工したため、それ以上はもう真っ直ぐにはならない。
10本立の胡蝶蘭を鉢植えする場合は、状態H5、H6の広げ具合の角度の曲げ加工竹支柱2を使うと、よりボリューム感のある胡蝶蘭に仕立てることができる。
【0047】
次に、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の色塗装工程における3種類の色選別と塗装選別に工夫を凝らしていることについて、
図6はを参照して補足説明する。
符号I1で示す本体を剥き出した皮無しの竹に液体の防腐・防虫処理をした上、符号I2で示す炭燻蒸処理工程によって、符号I3で示す粉炭の原材料が、符号I4で示す粉炭が付着した部位と膨張して内部に入り込んで、曲げ加工の熱処理によって殺菌と共に一層付着させて封じ止めることになる。
符号I5で示す曲げ加工工程で曲げ角度を調整した上、符号I6で示す第一番目の防水塗料を付けるが、この際には、主役の胡蝶蘭のステムに対して目立たせないように配慮し、なるべくステムの色と近い色(緑、深緑、茶色、黒など)を最初(一層目)に使用する。ここで使用する塗料としては、非合成樹脂使用の水性家具用防水塗料が最も有効である。家具用塗料を選定することによって、防水、劣化の進化を防ぐと共に2年ぐらいの維持ができ有効的である。
【0048】
更に、付加価値を出す相乗効果として、使う場面に応じて、第二層のステムの色と反対色を強調してラメ入りキラキラ効果が実現できるネイル用塗料が最も有効的である。それは、植物使用であるゆえ、水分、湿気は一層重視し、防水効果の高いネイル用塗料は水を弾く効能を持っているからである。
符号I7で示すように表現したい色の特徴や夜光・発光・蓄光色等の反射性蓄光剤蛍光塗料を付ける。その上、符号I8で示すように三層目の香料、虫よけを塗布し、符号I9で示すようにガラスビーズやストーンを付けることによって、より付加価値が生まれる。ネイル用の透明コーティング剤にすることによって、水で特殊パーツが簡単に外れて落ちるという心配はない。
棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2について、植物に使用することに十分な配慮をし、細かく工夫したものである。それは、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の内部に、防腐・防虫機能を有する粒子物による防腐・防虫処理の上、除湿機能を有する粒子物、抗酸化機能を有する炭などを内部に導入したのち、防水塗膜層を形成する。加えて、更なる塗膜を形成する場合には、ラメ入り装飾用塗料にも水を弾く作用が形成され、更に、装飾バーツの上、もう一度透明層塗膜によるコーティングしていく。それぞれの塗膜を形成することによって、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の厚みが増していき、一層水に強くなり、腐りにくくなる、長持ちにさせる効果が実現できる。
棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の内部に、まず浸漬工程による防腐・防虫作用を有し、その上、燻蒸処理によって抗酸化機能の炭や、樟脳などの粒子物を含侵させてからのそれぞれの塗膜が形成されるため、従来技術よりも頑丈で長持ちになる大きな違いがある。
【0049】
符号I10で示す本体裏側の部位に、LEDライト、LEDチップを同時に使用することによって、冬には温室の中の日照不足においても胡蝶蘭の開花の促進が可能になる。
冬では室内外の温度が低く、尚且つ曇り空が多く、胡蝶蘭の花が1輪だけ開花するのに、4~5日掛かる場合があるのに対し、LEDは、日照不足を解消して、3~4日で1輪だけ開花させることができるようになる。
本発明の植物支持用支柱は、一般的大規模工事による設置がなくても、曲げ加工竹支柱2の側面裏側にLEDを装着することによって、胡蝶蘭の花にダメージを与えることなく、植物の最接近距離で植物に熱を与えて、より光合成が促進できるようになる最大の省エネ効果が実現可能になる。これは、本発明ならではの棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2に長持ちさせる効果を持たせて、尚且つ、ステムを支える支柱本来の役目があると同時に、大規模工事をすることなく簡単にLEDを装着するから実現できるためである。
【0050】
次に、棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2の仕立て方について、
図7を参照して説明する。
図7のJは、18ヶ月以上の高温栽培後に冷房処理した3.5寸の胡蝶蘭の開花株を鉢植えした状態を示すものであり、同図のJ1は、開花株への曲げ加工竹支柱2の仕立て方について説明するものであり、同図のJ2は、曲げ加工竹支柱2の調整法について説明するものである。
まず、同図のJで示した状態の開花株には、花芽J3が3ヶ月程度掛けてある程度の長さに生長してくる。
この時に、3.5寸の透明ポットJ5に棒形状竹支柱1を用いて仮支柱J4を立てて、その後の花芽J3の生長に合わせて花茎止めクリックJ7を用いて花芽J3を仮支柱J4に止めていく。
同図の符号J1に示すように、胡蝶蘭の花が数輪だけ開花した時点では、一般的な生産者は、曲げ加工竹支柱2を設置するのは早すぎると考え、曲げ加工竹支柱2は出荷直前に仕立てることとする。同図のJ2に示すように、曲げ加工竹支柱2をカットして余った部位J9は補強材2dとして使用可能である。
しかし、本発明の特徴として、竹でありつつも防腐・防虫・防水処理を施しているため、湿気のあるハウスにでも使用は可能になる。
また、6ヶ月以上の拡張具合も花を見せるための最適な見栄えにまで同時に調整しているため、ハウス内の作業進捗状況によっても、問題なく使用可能なように配慮している。
同図のJ2に示す符号J10は開封した時点の曲げ加工竹支柱2の状態を示し、符号J11は花に沿った形の曲げ加工竹支柱2の角度位置を示し、符号J12は伸びの良い角度位置に徐々に時間と共に曲げ加工竹支柱2が広がっていった状態を示す。
符号J13は見栄えの良い曲げ加工竹支柱2の最適な角度位置を示し、符号J14は低い鉢の場合における見栄えの良い曲げ加工竹支柱2の最適な角度位置を示す。
符号J15は花の数が少ない時の曲げ加工竹支柱2の良い角度位置を示し、符号J16はそこまで伸縮性があることを表す曲げ加工竹支柱2の角度位置を示す。
このように、本発明の植物支持用支柱製造方法で製作した植物支持用支柱に関する特徴がある。
【0051】
次に、本実施例による植物支持用支柱の使用方法の一例として、
図8に苗1株に2本のステムが生育している場合に簡単にハート形に作り上げた例を示し、
図9に、苗2株に1本のステムが生育している場合に簡単にハート形に作り上げた例を示す。
特許文献3でも、竹支柱を左右各一本ずつ用いて見栄えの良いハート形に作り上げることができるが、本実施例による曲げ加工竹支柱2では、第一及び第二の直線部2a、2bの先端部分を
図8及び
図8に示すように鉢に差して使うことにより、素人でもより簡単に手間が掛からず時間も短縮させて見栄えの良いハート形に仕上げることができる。
【0052】
次に、本実施例による植物支持用支柱の使用方法について、
図10及び
図11を参照して説明する。
図10(支柱色に特徴を表す図面)に、3.5寸苗を3ポットに鉢上げして仕立てる際の仕立て方を示す。この仕立て方は、低い鉢により長い花を演出する場合に有効である。
胡蝶蘭を仕立てる時、鉢の下に植え込み材料の発泡スチロールを入れている。1本の曲げ加工竹支柱2を花が咲いた中心のステムに沿って設置していく。それから、曲げ加工竹支柱2の横に位置を調整するための棒形状竹支柱1を1本差して固定し、ステムの中心に差す曲げ加工竹支柱2の長さを調整し、第一又は第二の直線部2a、2bの余りの先端部分をカットする。切り落とした余りの先端部分は補強用に使用することができる。
従来では一本ずつ曲げていく作業を省けるため、素人でも短時間に簡単に花を傷付けることなく、仕立てることができる。
【0053】
次に、3本立用胡蝶蘭の仕立て方について、
図11(支柱色に特徴を表す図面)を参照して説明する。
高い鉢に仕立てる場合には、
図11に示すように中心一本の曲げ加工竹支柱2を丸めて使うことが可能である。それと同時に、ステムの色と反対色の曲げ加工竹支柱2を使うとより一層花を引き立てることが可能になる。例として、白い胡蝶蘭の花に、金色ラメ入りピンク発光色と特殊パーツの小さな星形のオーロラビーズとを合わせると、一日中、時間と共に、胡蝶蘭の花のみならず、より高質の付加価値の違う効果を演出することが可能になる。
【0054】
次に、本実施例による植物支持用支柱のゴミ処理方法について、5本立用胡蝶蘭に使用した植物支持用支柱のゴミ処理方法を示す
図12を参照して説明する。
棒形状竹支柱1及び曲げ加工竹支柱2は、植物のステムと同時に一般のハサミで簡単に切り落として、分別することなく、燃えるゴミとして、処分することができる。竹の笹の研磨処理により加工を施し、手に刺さらない安全性を配慮する上、デリケートな胡蝶蘭等の花びらも傷付けること無く、安心して使用可能になる。その上、花が枯れてしまった後では、切り落とした植物は、あっさりと直ぐにも植物を再生することが可能になる。作業が、素早くできるようになり、分別作業を省くことによって、手間が掛からず、人件費の削減や燃えないゴミの削減にも貢献できるというメリットがある。
【0055】
次に、本実施例による植物支持用支柱をフラワーアレンジメント用に使用した例につて、
図13を参照して説明する。
誕生日祝いのアレンジメント用花でも生け花でも、特殊パーツの天然石ビーズや、カラー天然貝殻パーツや真球ストーン、高級クリスタル、水晶等を使用してより付加価値の高い商品が実現可能になる。
【0056】
次に、本実施例による植物支持用支柱を花が咲かない観葉植物やこれから花が咲くデンドロビウム用に使用した例について、
図14を参照して説明する。
特殊パーツやラメ入りキラキラ系を使った支柱によって、緑一色の植物でも一層華やかに演出することができる。
【0057】
次に、本実施例による植物支持用支柱を町の花壇や公園の一角を使用した例について、
図15及び
図16をそれぞれ参照して説明する。
植物支持用支柱の本体の太さを変更すれば、看板での注目度が高くなったり、散歩道で楽しくなる効果が実現できるようになる。花壇では、花が枯れた後でも綺麗なまま維持管理可能になる。また、夜光・発光・蓄光色等の反射性蓄光剤蛍光によって夜でも明るくなり、一層の省エネ効果アップが可能になる。
【0058】
特許文献1~4及び非特許文献1、2には前述したような課題があった。
本発明の植物支持用支柱は、特許文献1のように、ワイヤ状のジョインターのような結合部材は一切必要なく、一本で仕立てることが大きな違いであると共に、付ける手間と取り外す手間なく、継ぎ足しのような細かい作業をすることによって、花を傷付けてしまう恐れがなく、それから、花が長く咲き過ぎて、継ぎ足し結合部材が不足する心配や、垂れた花の重みによって折れることもない。更に、本発明の植物支持用支柱は、特許文献1のように継ぎ足し作業よりも、曲げ加工竹支柱2の余分な先端部分を切り落とす作業の方が簡単で花を傷付ける確率も小さいという効果がある。
【0059】
特許文献2では、芯体のある空芯の竹支柱が使われていると共に、表面が凹凸状に形成されているが、本発明の植物支持用支柱は、空芯でなく、太い支柱を使用し、より折れにくく、十分な強度を考慮した実芯の支持用支柱であり、尚且つより長持ちさせるため、表面(
図6参照)の一層目には微粉末の炭を燻蒸処理で付着させ、膨張された本体内部にも粉末状炭を備え、表面二層目には防水塗膜を施ししたものである。
【0060】
特許文献3は、天然の竹を用いてもよいとの提案であるが、竹ではどのように形を形成するか不明ある。本発明は、
図8、9に示すように、竹支柱左右各一本ずつで簡単に見栄えの良いハート形に作り上げることができる。
図8を参照して詳しく説明とすると、曲げ加工竹支柱2を2本用いて素人でも簡単に手間も掛からず短時間で仕上げることができる。
【0061】
特許文献4は、胡蝶蘭の見栄えの良い鉢植え方法について、配置、高さや湾曲部を調整したり、仕立てることによってより豪華さや華やかさのあるボリュームアップのものにするとの提案をしている。その湾曲部に再現できるのは、鉄支柱ならではの魅力である。鉄は、簡単に必要とする湾曲部具合に形成されるのはとても得意である。
それに対して、竹では一本一本必要な角度に曲げるのは相当難しい上、手間が掛かり過ぎて、費用対効果が課題である。
本発明の植物支持用支柱は、竹でありつつも丁度良い曲線が描ける。その上、特許文献4のように、高さや湾曲部を調整する必要はなく、
図5に示したように必要な角度を調整できるようになっている。
高い配置に設置したい場合には
図5に符号H6で示した状態の湾曲度合のものを使用し、低い配置には同図に符号H3で示した状態の湾曲度合のものを使用すれば、鉄みたく一本ずつ曲げることも必要なく、簡単にプロのように仕立てることが可能である。
【0062】
木材の支柱や、組み立て式の植物栽培用支柱や、プランタの植物栽培装置、壁、フェンス等用の組み立て式の支柱は多方面で使われているが、本発明の植物支持用支柱は、わざわざ表面を削って、燻蒸処理で、設置された微粉末状炭を本体の細胞に入り込ませて虫害や腐り防止等の処理を施し、より長持ちさせた上、塗料の選択にも工夫して塗膜していることが特徴である。
【0063】
非特許文献1では、竹ひご・ヒノキの螺旋状のものを支柱として使っている。本発明の植物支持用支柱は、胡蝶蘭を鑑賞する上、鑑賞的に邪魔なものが入ってなく必要のないのもを排除し、よりシンプルにしたものである。
また、非特許文献2では、略鋭角形状の支柱が胡蝶蘭の高価な広がりや見栄えを劣らせているという課題がある。略鋭角形状では、垂れてきたステムを支えることが可能であるとしても、よりボリュームのある鑑賞用胡蝶蘭に仕立てることが難しい。
詳しくは、
図7のJ1に示したように胡蝶蘭は重みで垂れてくるため、略鋭角形状の支柱を立てた後の見栄えは同図に示したままで表現できる。本発明の植物支持用支柱は、
図7のJ2に示したようにボリュームと華やかな高級感を演出できる。
略鋭角形状の支柱は、胡蝶蘭の垂れ方を下げていくのに対して、本発明の植物支持用支柱は、より緩やかなカーブを表現することによって胡蝶蘭を表現できる角度、見栄えを考慮した上で有効である。
【0064】
世界的に直面されている環境問題、脱炭酸により、一層SDGsの促進により、我々は地球に住む一員として、社会貢献を加速しなければならない。
植物支持用支柱については、昔から何処にでもある材木や竹を使って、植物の茎支えの支柱として使用していたのが事実である。しかしながら、時代の進化と共に、より見栄えが良く、より強い強度などの利点追求から、徐々に鉄に進化して来た。
今世紀では、世界中で持続可能な社会が提唱され、忘れかけていた木製や竹の素材等の天然素材の原点に戻ろうとしている。
これは、従来の鉄の支柱の代替品として開発した本発明の植物支持用支柱は、その素材として木や竹を使用すると、特に園芸業界などでは画期的にSDGsの推進に当たるものである。
【0065】
園芸用支柱では、水に触れることが欠かせない。鉄を塩ビコーティングすることにより、錆や腐食することを防ぐことはできるが、竹は色を染めても、腐食や水には弱く、色落ちにより見栄えが悪くなったり、高級な白い胡蝶蘭の花弁に付着したり、花の商品価値自体に大変な影響を及ぼし、商品価値が落ちる事態を招く場合がある。
本発明の植物支持用支柱は、色染めを大変工夫し、脱色防水に効果のある家具用漆を使用することによって、防腐、防虫にも効果がある。
また、竹を、孤形、半円周、一部曲線をするのに、熱により、曲げ加工し、固定で形を整える工夫をし、竹は曲がることと、その曲げ加工で形成した形を維持、調節することができるようになった。
【0066】
SDGsの推進に当たり、鉄支柱の代替品として、真っ直ぐの竹支柱、曲げ加工した孤形、半円周竹支柱は、これから、世界中が脱炭酸に直面している現在は、鉄より安価、尚且つゴミ分別無して処分可能、自然に帰すことができ、画期的な新アイデア品であり、社会貢献できる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
2023年コロナ、ウクライナ戦争によるエネルギー高騰により、鉄は未曾有の年に3回も値上がり、2024年4月にも最高値を更新した。尚且つ、園芸用鉄の支柱は、廃棄に分別処理に掛かる手間、人件費、環境にも負荷が掛かっている。
本発明の植物支持用支柱は、資源問題の改善、環境保全、持続可能な社会の形成に貢献することができるため、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに、そしてグリーンに」、目標12「つくる責任、つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献する。
【0068】
天然素材の竹を用いることによって、園芸業界的にも大幅なコストダウンが期待できる。
園芸業界、特にらん、胡蝶蘭、シンビジュームのジャンルでは、様々な配慮をして曲げ加工し調整できるため、未だにない画期的な新アイデア品である。
又は、胡蝶蘭と言うような鑑賞用用の植物や、花の咲かない観葉植物や、アレンジメント用花でも、植物・花は主役であり、脇役である支持用具を目立せないのは一般的である。
【0069】
ステムの色と反対色にしてキラキラにした棒状又は、曲げ加工状のもの、更に、蛍光夜光、反射性蓄光剤蛍光塗料、ガラスビーズやストーンを作用させることによって、昼も夜も違う見え方にすることができる。花を引き立てつつも、脇役の支柱はより一層引き立てる効果が期待でき、大いに社会貢献度が期待できる。
【0070】
竹支柱は、鉄支柱に比べて3分の1の単価であり、廃棄物としても取り扱い易く、農園側にも、胡蝶蘭を頂く側にも、捨てる時に燃えるゴミと燃えないゴミとの分解作業が必要なく、手間、人件も掛からなく、一遍に処分できるメリットが大きく、運送上のステムを守る衝撃に関しても、竹の太さに対応できて、強度も鉄支柱とは変わらないため、可能性は大きい。竹支柱を用いる効果は大きい。
【0071】
本発明の植物支持用支柱は、花の取り扱う現場(造園など)のみならず、老人保健施設などの施設や医療現場にも癒し効果があるため、使用が期待される。
また、長時間光る夜光・発光・蓄光色等の反射性蓄光剤蛍光による交通安全、夜間表示用標識にも社会の貢献が期待できる。
園芸業界では、LEDを天井から吊し上げる発想よりも、近距離にて植物の光合成が与えてチップ接着も位置など様々な工夫をしている。また、温室や冷温ハウスなどの環境においても、支柱の下部分(土などの植え込み材に触れる部分)を水や湿度などの悪条件下にでも腐りにくく、長持ちできるものを実現できるように工夫をしている。更に、曲げ加工に関しても、胡蝶蘭等の植物のたるみがある茎・ステムにより自然に沿ったその角度に沿えるよう、様々な作業においても作業効率アップには貢献できることが期待される。
【符号の説明】
【0072】
1 棒形状竹支柱
2 曲げ加工竹支柱
2a 第一の直線部
2b 第二の直線部
2c 湾曲部
2d 補強材
A 皮付き竹の本体
B 割竹
C 笹処理
D 第一段階防腐・防虫処理工程
E 第二段階防腐・防虫処理工程で炭庫にて燻蒸処理
F、F1、F2 曲げ加工製造工程
Q 袋詰め保管法
Q1 大き目な袋
Q2、Q3、Q4 バンド縛り
Q5 ヒモ縛り
Q6 保湿吸収材
G、G1~G13 色塗装の技術特徴
H 曲げ加工竹支柱の拡張度合図
H1 保管時の状態
H2 1~3ヶ月の拡張外形
H3 3~6ヶ月の拡張外形
H4 6~9ヶ月の拡張外形
H5 9~12ヶ月の拡張外形
H6 12~18ヶ月の拡張外形
H7 24ヶ月以上の拡張外形
I 竹支柱の斜視図(表面図・断面図)
I1 剥き出した皮無し竹
I2 炭燻蒸処理工程
I3 粉炭の原材料
I4 粉炭を付けた部位
I5 曲げ処理を施した部分
I6 剥き出した竹の第一層による防水処理
I7 剥き出した竹の第二層による着色処理
I8 剥き出した竹の第三層による表面の更なる色、香料、虫よけ処理
I9 クリスタル、ストーン、人工石、ビーズ、ネイルパーツ、貝殻等
I10 LEDチップ接着部位
J 花芽株、仮支柱の仕立て方
J1 開花株、曲げ支柱の仕立て方
J2 曲げ支柱の調整法
J3 花芽
J4 本体直線の仮支柱
J5 3.5寸透明ポット
J6 葉
J7 花茎止めクリック
J8 曲げ加工支柱
J9 余った部分の補強材
J10 開封した時点の曲げ支柱
J11 花に沿った形の曲げ支柱の角度位置
J12 伸びの良い角度位置
J13 見栄えの良い最適な角度位置
J14 見栄えの良い最適な角度位置(低い鉢の場合)
J15 花の数少ない時の良い角度位置
J16 そこまで伸縮性があるとの表す角度位置
K 苗1株2ステムによるハート形の作り方
K1、K2 曲げ支柱2本
K3 茎止め紙テープ
K4 連結部品
K5 3.5寸透明ポット
K6 第一直線の補強、角度調整支持棒、ロング
K7 第二直線の補強、角度調整支持棒、ショート
L1 鉢上げ用の鉢本体
L2 3.5寸開花株
L3 花芽
L4 曲げ支柱の仕立て方
L5 第一直線の補強、角度調整支持棒、ロング
L6 第二直線の補強、角度調整支持棒、ショート
L7 茎止め紙テープ
M クリスタル、ストーン、人工石、ビーズ、ネイルパーツ、貝殻等に特
徴した竹支柱のイメージ図
N 枯れた5本立用胡蝶蘭の処理方法図
N1 曲げ支柱本体
N2 花枯れたステム
N3 第一直線の補強、角度調整支持棒、ロング
N4 第二直線の補強、角度調整支持棒、ショート
N5 茎止め紙テープ
N6 ハサミ
O フラワーアレンジメントイメージ図
O1 フラワーアレンジメント用資材としての竹支柱
O2 フラワーアレンジメント土台の花瓶
O3 花
P デンドロビウムのイメージ図
P1 デンドロビウム仕立てる前段階
P2 デンドロビウム竹支柱使用にて仕立てた後のイメージ画像
P3 天然石破片のチップスによる制作された竹支柱
P4 夜行発光色、香り付けの竹支柱
P5 デンドロビウムの茎(バルブ)
X 花壇のイメージ図
X1 花壇
X2 花壇の土
X3 花などの植物
X4 太い竹支柱、ロング
X5 太い竹支柱、ショート
X6~X9 高級クリスタル、ストーン、人工石、ビーズ、ネイルパーツ、貝殻等
X10 掲示板、看板
Y 公園の一角によるイメージ図
Y1 散歩道の両サイド
Y2 花壇
Y3 花などの植物
Y4 太い竹支柱、ショート
Y5 高級クリスタル、ストーン、人工石、ビーズ、ネイルパーツ、貝殻等
Y6 曲げ支柱本体、ロング
Y7 直線竹支柱本体、ロング
Y8 直線竹支柱本体、ショート
【要約】
【課題】本発明は、植物の立位を維持するための植物支持用支柱及び植物支持用支柱製造方法を提供するものである。
【解決手段】植物支持用支柱は、植物の立位を維持する直線又は半円形Uカープ形状の植物支持用支柱であって、前記植物支持用支柱の内部に粉末状炭を備えることを特徴とする。半円形Uカーブ形状支柱は、その半円形Uカーブ形状が維持された状態で両端が寄られ、使用される際に植物のステムのカーブに沿った角度が形成されることを特徴とする。
【選択図】
図7