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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-27
(45)【発行日】2024-07-05
(54)【発明の名称】ドラム缶洗浄用搭載台車
(51)【国際特許分類】
   B62B 3/10 20060101AFI20240628BHJP
   B08B 13/00 20060101ALI20240628BHJP
   B08B 9/093 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
B62B3/10 A
B08B13/00
B08B9/093
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023132167
(22)【出願日】2023-07-25
【審査請求日】2023-09-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523307228
【氏名又は名称】有限会社田中正製作所
(72)【発明者】
【氏名】石井 民雄
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-167800(JP,A)
【文献】特開2021-088066(JP,A)
【文献】樹脂製ドラム電動ミキサー 混ざるくん ACA-50L [ALUMIS アルミス] 混合量約50L 組立式 静音,日本,AMAZON,2022年08月30日,https://www.amazon.co.jp/%E6%A8%B9%E8%84%82%E8%A3%BD%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%A0%E9%9B%BB%E5%8B%95%E3%83%9F%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%83%BC-ACA-50L-ALUMIS-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%B9-%E6%B7%B7%,E5%90%88%E9%87%8F%E7%B4%8450L/dp/B0BCDJBV3D/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3JAMCZTEJBLL6&keywords=ACA-50L&qid=1699492334&s=diy&sprefix=aca-50l%2Cdiy%2C323&sr=1-1
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 1/00-13/00
B62B 1/00-5/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搭載したドラム缶を洗浄するためのドラム缶洗浄用搭載台車であって、
ドラム缶を搭載し、下部に設置足と車輪を設けたベースフレームと、
ベースフレームの起伏に用いるグリップと、
ベースフレーム上に設け、横倒ししたドラム缶を回転可能に支持する受けローラーと、
横倒ししたドラム缶の移動を規制するストッパとを備えており、
設置足は、これを接地させたときに、ドラム缶内の洗浄液が外部に流れるように、ベースフレームが傾斜するように構成されており、
ストッパは、横倒ししたドラム缶の受けローラー上での回転に追従して回転するローラーで構成されるストッパローラーであることを特徴とするドラム缶洗浄用搭載台車。
【請求項3】
受けローラーは、軸受で支持された複数のシャフトに取り付けられ、1軸のシャフトのみがモーターで回転駆動される請求項1記載のドラム缶洗浄用搭載台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄装置で大規模な設備を必要無く、ドラム缶を洗浄する場所は固定せず任意の所まで容易に人力運搬でき洗浄作業し収納位置まで搭載したままで安全な一連の動きが可能なドラム缶洗浄用搭載台車に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、キャスター付きの手押し運搬車が開示されているが、直立状態では内面の洗浄液を洗い流すことが問題であった。
【0003】
一方、ドラム缶は工場等で材料、原料、部品を入れる物であるが、使用後に内部外部を洗浄すると様々な用途に再利用できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第3396816号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般的なドラム缶を運搬するだけの装置は多種多様な形で販売されているが、搭載と運搬と洗浄の3点作業工程がそのまま連続で、かつ一連の作業が可能なものでなかった。
【0006】
また、洗浄設備を専用に設けると、設備が大掛かりで高価でかつ専門職の作業者が必要になるという問題もある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記のような従来の問題を解決するものであり、搭載、運搬及び洗浄の一連の作業工程を積み替え無しで行うことが出来るドラム缶洗浄搭載台車を提供することを目的とする。
【0008】
前記課題を解決するために、本発明に係るドラム缶洗浄用搭載台車は、搭載したドラム缶を洗浄するためのドラム缶洗浄用搭載台車であって、ドラム缶を搭載し、下部に設置足と車輪を設けたベースフレームと、ベースフレームの起伏に用いるグリップと、ベースフレーム上に設け横倒ししたドラム缶を回転可能に支持する受けローラーと、横倒ししたドラム缶の移動を規制するストッパとを備えており、設置足は、これを接地させたときに、ドラム缶内の洗浄液が外部に流れるように、ベースフレームが傾斜するように構成されていることを特徴とする。
ストッパは、横倒ししたドラム缶の受けローラー上での回転に追従して回転するローラーで構成されるストッパローラーとしてもよい。
ストッパを操作するクランプを備えており、クランプの操作により、ストッパローラーがドラム缶の移動を規制した状態と、その規制を解除した状態とを切り替え可能であるようにしてもよい。
受けローラーは、軸受で支持された複数のシャフトに取り付けられ、1軸のシャフトのみがモーターで回転駆動されるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明のドラム缶洗浄用搭載台車によれば安全な運搬で積み替え無しで、ドラム缶を回転させて洗浄作業が出来、そのままで洗い流すことで一連の工程が効率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係るドラム缶洗浄用搭載台車を立てた構成説明の斜視図
図2】本発明に係る各部構成説明手前側からの斜視図である。
図3】本発明に係る各部構成説明奥側からの斜視図である。
図4】本発明に係るドラム缶洗浄用搭載台車実施例の斜視図
図5】本発明に係る回転駆動構成説明の模式図である
図6】本発明に係るストッパローラー動作構成説明の斜視図である。
図7】本発明に係るズレ防止手前側構成説明の斜視図である。
図8】本発明に係るズレ防止先端側構成説明の斜視図である。
図9】本発明に係る手動簡易型構成説明の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係るドラム缶洗浄用搭載台車(以下単に「搭載台車」という。)について添付の図面に基づき説明する。
【0012】
(ドラム缶の積込み)
本発明の搭載台車20をグリップ2の操作による起伏動作で垂直方向に立てる事が出来、ドラム缶1開口部を上面にして積み込み、下ろす時に手際よく取り扱いやすくする。ドラム缶1を積込む際は図1に示したようにドラム缶1を少し傾けて底の隙間に先端の止め金具11を差し込み、パイプ曲げ12を持って搭載台車20を倒す事で車輪3を中心にして垂直に立てた状態から楽に水平状態にできる。
【0013】
(グリップ左右)
本発明の搭載台車20は図2に示したようにグリップ2左側にはスイッチBOX15を設けモーター13用電源供給を受け制御させる。ストッパローラー9はチルト機構を設けクランプ10で固定できる構造であり、設置足5を接地させたときドラム缶1開口部端面をストッパローラー9で移動規制し、ストッパローラー9をクランプ10で規制を解除させることができる。
【0014】
(基本構造)
本発明の搭載台車20の設置足5を接地すると、図2~4示したようにベースフレーム4が傾斜するように構成されている。ベースフレーム4上面にドラム缶1と平行に軸受け7に支持されたシャフト6に受けローラー8を設け、車輪3はベースフレーム4下部に設け2つの車輪3をベースフレーム4の両サイドに同軸上に設けた。
【0015】
(洗浄回転)
本発明の搭載台車20を洗い場までドラム缶1を運搬し設置足5を接地すると図4示したようにドラム缶1を洗浄作業で洗い流す傾斜の効果が得られる。モーター13に電源を供給すると図5に示したようにモーター13が駆動し受けローラー8の一軸に伝達されドラム缶1胴部も追従され回転の効果により内外面の全周洗浄が容易である。
【0016】
(ストッパローラー)
本発明の搭載台車20の設置足5を接地し、ドラム缶1を回転させて洗浄する時に図6に示したようにドラム缶1の傾斜による移動を下流側のストッパローラー9で規制する。ストッパローラー9はドラム缶1が回転すると追従しストッパローラー9も回転しドラム缶1をスムーズに回転させることができる。かつストッパローラー9が追従回転することでドラム缶1下流側端面のキズ、凹凸に対応出来る。また図6のようにクランプ10の操作により、この規制を解除した状態に切り替えられる。
【0017】
(パイプ曲げ)
本発明の搭載台車20にてストッパローラー9解除された状態で、ドラム缶を運搬中に落下防止策として図7のようにパイプ曲げ12を設けかつドラム缶1搭載に搭載台車を直立状態維持目的にも使用できる。
【0018】
(止め金具)
本発明の搭載台車20にドラム缶1を搭載時に搭載台車20を図1のように直立状態し図8に示す止め金具11はドラム缶底部をすくうが目的で、ドラム缶と搭載台車を一緒に引き寄せ水平状態に倒すことができ、運搬時のドラム缶ズレ防止にもなる。
【0019】
(手動簡易型)
前記実施形状態は、受けローラー8がモーター13で駆動される例であったが、これに限るもではない。図9に示した搭載台車のように、手動簡易型としてドラム缶1を手動で回すようにしてもよい。
【符号の説明】
【0020】
1 ドラム缶
2 グリップ
3 車輪
4 ベースフレーム
5 設置足
6 シャフト
7 軸受け
8 受けローラー
9 ストッパローラー
10 クランプ
11 止め金具
12 パイプ曲げ
13 モーター
14 洗浄ノズル
15 スイッチBOX
20 ドラム缶洗浄用搭載台車
【要約】
【課題】搭載、運搬及び洗浄の一連作業工程を積み替え無しで行うことが出来るドラム缶洗浄搭載台車を提供する。
【解決手段】搭載したドラム缶1を洗浄するためのドラム缶1洗浄用搭載台車20であって、ドラム缶1を搭載し、下部に設置足5と車輪3を設けたベースフレーム4と、ベースフレーム4の起伏に用いるグリップ2と、ベースフレーム4上に設け、横倒ししたドラム缶1を回転可能に支持する受けローラー8と、横倒ししたドラム1缶の移動を規制するストッパとを備えており、設置足5は、これを接地させたときに、ドラム缶1内の洗浄液が外部に流れるように、ベースフレーム4が傾斜するように構成されている。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9