(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-27
(45)【発行日】2024-07-05
(54)【発明の名称】便座装置及び管理システム
(51)【国際特許分類】
A47K 17/00 20060101AFI20240628BHJP
【FI】
A47K17/00
(21)【出願番号】P 2020161615
(22)【出願日】2020-09-28
【審査請求日】2023-07-18
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真悟
【審査官】村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-153861(JP,A)
【文献】特開2019-141565(JP,A)
【文献】特開2019-194796(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0040842(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第113226138(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K13/00 -17/02
E03D 1/00 -13/00
H03J 9/00 - 9/06
H04Q 9/00 - 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源コンセントと接続される接続部と、
前記電源コンセントから前記接続部を介して供給される電力を用いて作動する機能部と、
前記電源コンセントから前記機能部に電力が供給されていることを外部管理装置が確認するための第1情報を前記外部管理装置に通知する通知部とを備え
、
前記機能部は、水を吐出して洗浄する洗浄ノズルであり、
前記通知部は、前記洗浄ノズルが水を吐出するごとに、前記第1情報を前記外部管理装置に通知する
便座装置。
【請求項2】
前記通知部は、定期的に、前記第1情報を前記外部管理装置に通知する
請求項1に記載の便座装置。
【請求項3】
前記通知部は、無線通信を用いて、前記第1情報を前記外部管理装置に通知する
請求項
1又は2に記載の便座装置。
【請求項4】
前記第1情報は、前記便座装置を識別する情報である識別情報を含む
請求項1~
3のいずれか1項に記載の便座装置。
【請求項5】
便座装置と、
外部管理装置とを備え、
前記便座装置は、
電源コンセントと接続される接続部と、
前記電源コンセントから前記接続部を介して供給される電力を用いて作動する機能部と、
前記電源コンセントから前記機能部に電力が供給されていることを前記外部管理装置が確認するための第1情報を前記外部管理装置に通知する通知部とを備え、
前記外部管理装置は、所定期間前記第1情報が通知されないときに、前記電源コンセントから前記機能部に電力が供給されていないことを示す第2情報を出力する出力部を有する
管理システム。
【請求項6】
電源コンセントと接続される接続部と、
前記電源コンセントから前記接続部を介して供給される電力を用いて作動する機能部と、
電力を蓄積する蓄電部と、
前記電源コンセントから前記機能部に電力が供給されなくなったときに、前記蓄電部が蓄積した電力を用いて、前記電源コンセントから前記機能部に電力が供給されていないことを外部管理装置が確認するための第3情報を通知する通知部とを備える
便座装置。
【請求項7】
前記通知部は、無線通信を用いて、前記第3情報を前記外部管理装置に通知する
請求項
6に記載の便座装置。
【請求項8】
前記第3情報は、前記便座装置を識別する情報である識別情報を含む
請求項
6又は7に記載の便座装置。
【請求項9】
請求項
6~8のいずれか1項に記載の便座装置と、
前記外部管理装置とを備え、
前記外部管理装置は、前記第3情報が通知されたときに、前記電源コンセントから前記機能部に電力が供給されていないことを示す第2情報を出力する出力部を有する
管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便座装置及び管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
トイレが設置された個室空間であるトイレ空間を管理するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、トイレ空間の汚れ又は故障などを管理するトイレ管理システムが開示されている。
【0003】
このトイレ管理システムは、トイレ空間の音などから得られたデータを送信する送信部を有する端末装置と、送信されたデータに基づいてトイレの状態を判定する判定部及び判定部での判定結果に基づいた情報を通知する通知部を有するトイレ管理装置と、を備える。トイレ管理システムは、音によってトイレ空間の汚れ又は故障などを検知し、トイレが設置されたトイレ空間を管理する管理者に通知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、トイレ空間には、トイレが備える便座装置に電力を供給するための電源コンセントが設けられている場合があり、例えば、この電源コンセントから電気が窃盗されるなどの問題が発生する場合がある。トイレ空間の音などから得られたデータを用いる特許文献1のトイレ管理システムでは、このような問題についての対処は難しく、トイレを管理する管理者がトイレ空間を管理することは困難である。
【0006】
本発明は、トイレが設置された個室空間であるトイレ空間を容易に管理することを支援する便座装置などを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る便座装置は、電源コンセントと接続される接続部と、前記電源コンセントから前記接続部を介して供給される電力を用いて作動する機能部と、前記電源コンセントから前記機能部に電力が供給されていることを外部管理装置が確認するための第1情報を前記外部管理装置に通知する通知部とを備える。
【0008】
本発明の一態様に係る管理システムは、上記記載の便座装置と、前記外部管理装置とを備え、前記外部管理装置は、所定期間前記第1情報が通知されないときに、前記電源コンセントから前記機能部に電力が供給されていないことを示す第2情報を出力する出力部を有する。
【0009】
本発明の一態様に係る便座装置は、前記電源コンセントから前記接続部を介して供給される電力を用いて作動する機能部と、電力を蓄積する蓄電部と、前記電源コンセントから前記機能部に電力が供給されなくなったときに、前記蓄電部が蓄積した電力を用いて、前記電源コンセントから前記機能部に電力が供給されていないことを外部管理装置が確認するための第3情報を通知する通知部とを備える。
【0010】
本発明の一態様に係る管理システムは、上記記載の便座装置と、前記外部管理装置とを備え、前記外部管理装置は、前記第3情報が通知されたときに、前記電源コンセントから前記機能部に電力が供給されていないことを示す第2情報を出力する出力部を有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の便座装置などは、トイレが設置された個室空間であるトイレ空間を容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施の形態1に係る管理システムの構成を示す図である。
【
図2】
図2は、実施の形態1に係る管理システムの特徴的な機能構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施の形態1に係る管理システムの動作例のフローチャートである。
【
図4】
図4は、トイレ空間及びトイレ空間を管理するための画像の一例を表示する表示パネルを示す図である。
【
図5】
図5は、第1情報が通知されるタイミングと第2情報が出力されるタイミングとが示されたタイミングチャートの第1例を示す図である。
【
図6】
図6は、第1情報が通知されるタイミングと第2情報が出力されるタイミングとが示されたタイミングチャートの第2例を示す図である。
【
図7】
図7は、第1情報が通知されるタイミングと第2情報が出力されるタイミングとが示されたタイミングチャートの第3例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施の形態2に係る管理システムの構成を示す図である。
【
図9】
図9は、実施の形態2に係る管理システムの特徴的な機能構成を示すブロック図である。
【
図10】
図10は、実施の形態2に係る管理システムの動作例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0014】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0015】
また、以下の実施の形態における「定期的」などのタイミングを表す用語については、厳密な意味に解釈されるべきではない。
【0016】
(実施の形態1)
[構成]
まず、実施の形態に係る管理システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る管理システム400の構成を示す図である。
図2は、本実施の形態に係る管理システム400の特徴的な機能構成を示すブロック図である。
【0017】
本実施の形態に係る管理システム400は、例えば、トイレ1が設置された個室空間であるトイレ空間S1を管理するためのシステムである。管理システム400は、具体的には、トイレ1が有する便座装置101への電力供給に関する情報に基づいて、トイレ空間S1などを管理する。
【0018】
管理システム400は、例えば、商業施設又は公共施設などの施設で用いられるシステムである。このような施設においては、トイレ空間S1に設けられた電源コンセントC1を用いて、携帯電話などの充電が行われ、いわゆる電気窃盗の問題が発生する。さらに、携帯電話などの充電のために、トイレ1が1人のユーザによって長時間占有され、他のユーザが使用できない問題も発生する。トイレ空間S1を含む複数のトイレ空間を管理する管理者Mがこれらの問題について対処するために、管理システム400が用いられる。
【0019】
具体的には、
図1及び
図2が示すように、管理システム400は、トイレ1及びトイレ2と、外部管理装置200と、情報端末300とを備える。
【0020】
[トイレ]
トイレ1及びトイレ2は、それぞれ異なる空間であるトイレ空間S1及びトイレ空間S2に設置される。本実施の形態においては、管理者Mは、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を含む複数のトイレ空間を管理している。なお、トイレ空間S1及びトイレ空間S2のそれぞれには、電源コンセントC1及び電源コンセントC2のそれぞれが設けられている。
【0021】
トイレ空間S1に設置されたトイレ1は便座装置101と便器11とを有し、トイレ空間S2に設置されたトイレ2は、便座装置102と便器12とを有する。トイレ1とトイレ2とは、同様の構成要素を有するため、ここでは主に、トイレ空間S1に配置されたトイレ1を用いて説明する。
【0022】
なお、本実施の形態においては、トイレ1は、便座装置101と便器11とが一体となった一体型のトイレであるが、便座装置101と便器11と別体の別体型のトイレでもよい。
【0023】
便器11は、
図1が示すように、洋式腰掛便器であり、便器11の上方には便座装置101が設けられている。
【0024】
便座装置101は、トイレ1を使用するユーザが便器11に腰掛けるために、ユーザを支える装置である。便座装置101は、O字型又はU字型のシートを有する。また、便座装置101は、接続部111と、機能部121と、制御部131と、記憶部141と、通知部151とを有する。上述の通り、トイレ1とトイレ2とは同様の構成要素を有し、接続部111、機能部121、制御部131、記憶部141及び通知部151はそれぞれ接続部112、機能部122、制御部132、記憶部142及び通知部152に相当する。
【0025】
接続部111は、トイレ空間S1に設けられた電源コンセントC1と接続される器具である。接続部111は、一例として、電源プラグであり、電源コンセントC1に設けられた孔に差し込まれることで接続され、便座装置101(より具体的には、便座装置101の構成要素)に電力を供給する。例えば、上記の電気窃盗などの問題が起こる際には、接続部111が電源コンセントC1から取り外される場合が多い。この場合、接続部111は、便座装置101に電力を供給することができなくなる。
【0026】
機能部121は、電源コンセントC1から接続部111を介して供給される電力を用いて作動する器具である。機能部121は、一例として、水を吐出して洗浄する洗浄ノズルである。本実施の形態においては、洗浄ノズルである機能部121は、便座装置101に座ったユーザのおしり又は局部などを洗浄する。洗浄ノズルは、ユーザのおしりなどに向けて水を吐出し、ユーザのおしりなどの洗浄を行う。洗浄ノズルの先端部には、水を吐出するための吐水口が設けられている。なお、水とは、冷水又は温水を意味するものとする。
【0027】
なお、機能部121は、上記に限られず、O字型又はU字型のシートを温める加温器具であってもよく、その他の器具であってもよい。
【0028】
制御部131は、機能部121に電力が供給されている場合に、通知部151が第1情報(詳細は後述)を通知するように制御する処理を行う処理部である。制御部131は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
【0029】
記憶部141は、制御部131によって実行されるプログラム、及び、上記処理を行うために用いられる各種情報などが記憶される記憶装置である。また、記憶部141は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などによって実現される。
【0030】
通知部151は、便座装置101が外部管理装置200と通信するための通信モジュール(通信回路)である。通知部151は、電源コンセントC1から機能部121への電力供給に関する情報を外部管理装置200に通知する。一例として、通知部151は、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていることを外部管理装置200が確認するための第1情報を外部管理装置200に通知する。通知部151は、外部管理装置200から出力された各種情報を取得することができるとよい。また、通知部151は、例えば、広域通信ネットワークなどを介して外部管理装置200と通信する。通知部151は、無線通信を用いて、第1情報を外部管理装置200に通知するとよいが、これに限られず、有線通信を用いてもよい。
【0031】
[外部管理装置]
外部管理装置200は、便座装置101(つまりはトイレ1)から第1情報が通知され、情報端末300に第2情報(後述)を出力するクラウドサーバである。外部管理装置200は、トイレ空間S1及びトイレ空間S2とは、離れた空間に設置される。外部管理装置200は、上記の商業施設又は公共施設などの施設内に設置されてもよく、これら施設とは異なる施設に設置されてもよい。外部管理装置200は、通信部210と、制御部220と、記憶部230とを有する。
【0032】
通信部210は、外部管理装置200が便座装置101及び情報端末300と、通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部210は、便座装置101の通知部151が通知した第1情報を取得する取得部211と、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていないことを示す第2情報を出力する出力部212とを有する。なお、出力部212は、通知部151に各種情報を出力することができるとよい。通信部210によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。
【0033】
制御部220は、所定期間、通知部151から第1情報が通知されないときに、通信部210の出力部212に、第2情報を出力するように制御する処理を行う処理部である。制御部220は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
【0034】
記憶部230は、制御部220によって実行されるプログラム、及び、上記処理を行うために用いられる各種情報などが記憶される記憶装置である。また、記憶部230は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などによって実現される。
【0035】
[情報端末]
次に、情報端末300について説明する。
【0036】
情報端末300は、
図1が示すように、管理者Mが携帯するスマートフォン又はタブレット端末などの汎用の携帯端末であるが、管理システム400の専用端末であってもよい。情報端末300は、液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示パネルを有する。情報端末300は、外部管理装置200から出力された第2情報に基づいて、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理するための情報を表示する。
【0037】
なお、本実施の形態においては、外部管理装置200と情報端末300とは、それぞれ別の装置であったが、これに限られない。外部管理装置200と情報端末300とは一体の装置であってもよく、例えば、外部管理装置200は、管理者Mが携帯するスマートフォン又はタブレット端末などの汎用の携帯端末であってもよい。この場合、外部管理装置200は、表示パネルを有し、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理するための情報を表示する。
【0038】
[動作例]
以下、管理システム400の動作例について説明する。
図3は、本実施の形態に係る管理システム400の動作例のフローチャートである。
【0039】
まず、便座装置101の制御部131は、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されているか否かを判定する(S10)。このとき、制御部131は、例えば、機能部121に設けられた電力検出回路からの信号に基いて、電力が供給されているか否かを判定する。電力検出回路は、電圧及び電流を検出することで、機能部121に供給されている電力を検出する回路である。電力検出回路は、検出した電圧及び電流に基いて電力を算出し、算出した電力を信号として、制御部131に出力する。
【0040】
制御部131は、出力された信号である電力が所定の閾値以上であれば、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていると判定する。また、制御部131は、出力された信号である電力が所定の閾値未満であれば、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていないと判定する。
【0041】
また、制御部131が電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されているか否かを判定する方法は、上記に限られない。例えば、電力検出回路は検出した電圧及び電流の少なくとも一方を制御部131に出力し、制御部131は出力された電圧及び電流の少なくとも一方が所定の閾値以上であれば、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていると判定してもよい。また例えば、電力検出回路は検出した電圧及び電流の少なくとも一方の交流周期に基いて電源周波数を算出し、算出した電源周波数を信号として、制御部131に出力する。制御部131は出力された信号である電源周波数に応じて、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されているか否かを判定してもよい。
【0042】
続いて、機能部121に電力が供給されていると判定した場合において(S10でYes)、制御部131は、通知部151が第1情報を通知するように制御する。これにより、通知部151は、第1情報を外部管理装置200に通知する(S20)。ここで、第1情報は、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていることを外部管理装置200が確認するための情報である。つまり、第1情報が外部管理装置200に通知された場合、接続部111が電源コンセントC1から取り外されておらず、電気窃盗などの問題は発生していない。
【0043】
さらに、便座装置101の通知部151が通知する第1情報は、便座装置101を識別する情報である識別情報を含んでいる。なお、便座装置102の通知部152が通知する第1情報は、便座装置102を識別する情報である識別情報を含んでいる。便座装置101を識別する情報及び便座装置102を識別する情報である識別情報とは、より具体的には、便座装置101と便座装置102とのそれぞれを別個体として識別する情報である。識別情報とは、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスであるが、これに限られない。例えば、制御部131は、記憶部141が予め記憶している便座装置101を識別する情報である識別情報を参照することで、通知部151が識別情報を含む第1情報を通知するように制御するとよい。
【0044】
一方で、機能部121に電力が供給されていないと判定した場合において(S10でNo)、制御部131は処理を行わない。より具体的には、この場合においては接続部111が電源コンセントC1から取り外されているため、接続部111が便座装置101に電力を供給することができない。従って、制御部131は、処理を行うことができない。また、この場合においては、電気窃盗などの問題が発生している可能性がある。
【0045】
次に、外部管理装置200は、通知部151によって第1情報が通知されているか否かを判定する(S30)。より具体的には、外部管理装置200において、制御部220は、取得部211が第1情報を取得できているか否かを判定する。
【0046】
なお、外部管理装置200の取得部211は、便座装置101の通知部151及び便座装置102の通知部152との双方から通知された2つの第1情報を取得する。通知部151が通知した第1情報は便座装置101を識別する情報である識別情報を含み、通知部152が通知した第1情報は便座装置102を識別する情報である識別情報を含んでいる。そのため、制御部220は、取得部211が取得した第1情報が、便座装置101の通知部151又は便座装置102の通知部152のいずれによって通知されたかを識別することができる。
【0047】
外部管理装置200の制御部220が第1情報が通知されていないと判定した場合(S30でNo)、外部管理装置200の制御部220は出力部212が第2情報を出力するように制御する。これにより、出力部212は、第2情報を情報端末300に出力する(S40)。第2情報は、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていないことを示す情報、又は、電源コンセントC2から機能部122に電力が供給されていないことを示す情報である。つまり、第2情報は、便座装置101又は便座装置102のいずれに電力が供給されていないかを示す情報でもある。
【0048】
ここで、第2情報について説明するために、取得部211が、便座装置102の通知部152からの第1情報を取得し、便座装置101の通知部151からの第1情報を取得していない場合について説明する。この場合、制御部220は、それぞれの第1情報が含む識別情報によって、便座装置102の通知部152が第1情報を通知していること及び便座装置101の通知部151が第1情報を通知していないことを識別することができる。つまり、制御部220は、便座装置101の通知部151又は便座装置102の通知部152のいずれが第1情報を通知していないかを識別することができる。
【0049】
このような場合においては、第2情報は、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていないことを示す情報である。つまり、第2情報は、管理者Mが管理する複数のトイレ空間のうち、トイレ空間S1に設置されている機能部121(つまりは、便座装置101)に電力が供給されていないことを示す情報である。
【0050】
さらに、情報端末300は、出力された第2情報を取得する。さらに、情報端末300は、取得した第2情報に基づいて、表示パネルに、トイレ1が設けられたトイレ空間S1及びトイレ2が設けられたトイレ空間S2を管理するための情報を表示させる。より具体的には、情報端末300は、電源コンセントC1から便座装置101に電力が供給されていないことを示す情報を表示パネルに表示させる。
図4は、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理するための画像の一例を表示する表示パネルを示す図である。
【0051】
管理者Mが
図4が示す画像を見ることで、管理者Mは、トイレ空間S1において電気窃盗などの問題が発生している可能性を認識することができる。これにより、管理者Mは、トイレ空間S1を確認するためにトイレ空間S1に行き、問題を解決するなどの具体的な行動を起こすことができる。つまり、管理者Mは、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を容易に管理することができる。
【0052】
続いて、外部管理装置200の制御部220が、第1情報が通知されていると判定した場合(S30でYes)、外部管理装置200は処理を行わない。従って、情報端末300の表示パネルには、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理するための情報は表示されない。これにより、管理者Mはトイレ空間S1及びトイレ空間S2において、電気窃盗などの問題が発生していないことを認識することができる。つまり、管理者Mは、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を容易に管理することができる。
【0053】
以上まとめると、機能部121及び機能部122に電力が供給されている場合に、通知部151及び通知部152が第1情報を通知する。このため、管理者Mは、トイレ空間S1及びトイレ空間S2において電気窃盗などの問題が発生しているか否かを認識し、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理することができる。つまりは、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を容易に管理することを支援する便座装置101及び便座装置102が実現される。
【0054】
さらに、第1情報が識別情報を含むことで、管理者Mは、トイレ空間S1の通知部151又はトイレ空間S2の通知部152のいずれが第1情報を通知していないかを識別することができる。従って、管理者Mは、より容易に、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理することができる。
【0055】
また、本実施の形態においては、外部管理装置200の出力部212が第2情報を出力することで、管理者Mは、機能部121(つまりは便座装置101)に電力が供給されていないことを示す情報を確認することができる。従って、管理者Mは、より容易に、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理することができる。
【0056】
続いて、通知部151が第1情報を通知するタイミング、及び、出力部212が第2情報を出力するタイミングについて、第1例~第3例を用いてより詳細に説明する。
【0057】
まずは第1例について説明する。
【0058】
図5は、第1情報D1が通知されるタイミングと第2情報D2が出力されるタイミングとが示されたタイミングチャートの第1例を示す図である。
【0059】
図5においては、横軸が時間であり、第1情報D1が通知されたタイミングが黒色のバーで表され、第2情報D2が通知されたタイミングが白抜きのバーで表されている。なお、下記
図6及び
図7においても同様の表示である。
【0060】
図5が示す第1例においては、通知部151は、定期的に第1情報D1を外部管理装置200に通知する。より具体的には、通知部151は、開始時刻である時刻t11から、定期的に第1情報D1を通知する。
【0061】
「定期的に通知する」とは、所定の間隔ごとに、通知することを意味する。所定の間隔は、一例として、数分であるが、これに限られず、数分より短い期間でもよく、数分より長い期間であってもよい。本実施の形態においては、所定の間隔とは1分であり、通知部151は1分ごとに1度、第1情報D1を外部管理装置200に通知する。
【0062】
管理システム400が商業施設に用いられる場合は、開始時刻である時刻t11は、例えば、当該商業施設の営業開始時刻などであってもよく、初めて便座装置101の接続部111が電源コンセントC1に接続された時刻であってもよい。
【0063】
通知部151は、時刻t12まで定期的に第1情報D1を通知する。時刻t12より後の時刻である時刻t13において、便座装置101の接続部111(電源プラグ)が電源コンセントC1から取り外される。このため、時刻t13以降、通知部151は第1情報D1を通知しない。換言すると、時刻t13は、通知部151が第1情報D1を通知しなくなった時刻である。
【0064】
さらに、外部管理装置200の出力部212は、最後に第1情報D1を取得した時刻(時刻t12)から所定期間P1、第1情報D1が通知されないときに、第2情報D2を出力する。所定期間P1とは、例えば、上記の所定の間隔よりも長い期間である。本実施の形態においては、所定の間隔とは1分であるため、所定期間P1は1分よりも長い時間(一例として3分)である。つまり、外部管理装置200の出力部212は、最後に第1情報D1を取得した時刻(時刻t12)から所定期間P1経過した時刻t14に、第2情報D2を出力する。
【0065】
通知部151が定期的に第1情報D1を通知することで、第1情報D1が通知されなくなった時刻(ここでは、時刻t13)が明らかとなる。従って、管理者Mは、より容易に、トイレ空間S1を管理することができる。
【0066】
続いて第2例について説明する。
【0067】
図6は、第1情報D1が通知されるタイミングと第2情報D2が出力されるタイミングとが示されたタイミングチャートの第2例を示す図である。
【0068】
ここで、外部管理装置200の出力部212は、便座装置101の通知部151に、応答要求情報Dを出力することができるとよい。応答要求情報Dとは、通知部151に第1情報D1を通知させるための情報である。便座装置101の通知部151は、応答要求情報Dを取得し、かつ、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されている場合に、第1情報D1を外部管理装置200に通知する。つまり、通知部151は、応答要求情報Dに応答して、第1情報D1を外部管理装置200に通知する。なお、
図6においては、応答要求情報Dは、斜線のハッチングで示されている。
【0069】
出力部212は、応答要求情報Dを出力した時刻(時刻t21、時刻t22及び時刻t24)から所定期間P2、第1情報D1が通知されないときに、第2情報D2を出力する。ここで所定期間P2は、例えば、数分間であるが、これに限られず、数分間より短い期間であってもよく、数分間より長い期間であってもよい。
【0070】
通知部151は、時刻t21及び時刻t22に出力された応答要求情報Dを取得し、時刻t21及び時刻t22から所定期間P2内に第1情報D1を通知する。このような場合には、出力部212は、第2情報D2を出力しない。
【0071】
本例においては、時刻t22と時刻t24との間の時刻t23において、便座装置101の接続部111(電源プラグ)が電源コンセントC1から取り外される。そのため、時刻t23以降は、通知部151は第1情報D1を通知することができない。
【0072】
つまり、時刻t23より後の時刻である時刻t24に、外部管理装置200の出力部212が応答要求情報Dを出力しても、応答要求情報Dが出力された時刻(時刻t24)から所定期間P2に、通知部151は第1情報D1を通知できない。このとき、出力部212は、第2情報D2を出力する。
【0073】
これにより、管理者Mは、より容易に、トイレ空間S1を管理することができる。
【0074】
続いて第3例について説明する。
【0075】
図7は、第1情報D1が通知されるタイミングと第2情報D2が出力されるタイミングとが示されたタイミングチャートの第3例を示す図である。
【0076】
本例においては、通知部151は、ユーザがトイレ1を使用するごとに、第1情報D1を外部管理装置200に通知する。例えば、通知部151は、洗浄ノズルである機能部121が水を吐出するごとに、第1情報D1を外部管理装置200に通知する。より具体的には、通知部151は、洗浄ノズルが水を吐出した時刻(時刻t31及び時刻t33)から所定期間P3の間、定期的に第1情報D1を外部管理装置200に通知する。外部管理装置200の出力部212は、洗浄ノズルが水を吐出した時刻(時刻t31及び時刻t33)から所定期間P3までに、第1情報D1が通知されなくなった場合に、第2情報D2を出力する。換言すると、外部管理装置200の出力部212は、所定期間P3の途中で第1情報D1が通知されなくなった場合に、第2情報D2を出力する。
【0077】
例えば、通知部151は、時刻t31から時刻t32までの所定期間P3の間、定期的に、第1情報D1を通知している。このような場合には、出力部212は、第2情報D2を出力しない。
【0078】
また、通知部151は、時刻t33から第1情報D1を通知し始める。ここで、時刻t33から時刻t35までの所定期間P3の間の時刻t34において、便座装置101の接続部111(電源プラグ)が電源コンセントC1から取り外される。そのため、通知部151は、時刻t34以降時刻t35まで、第1情報D1を通知しない。換言すると、所定期間P3の途中で、第1情報D1が通知されなくなる。このような場合、外部管理装置200の出力部212は、時刻t33から所定期間P3の経過後に、第2情報D2を出力する。
【0079】
これにより、管理者Mは、より容易に、トイレ空間S1を管理することができる。
【0080】
また、本例においては、通知部151は、洗浄ノズルが水を吐出した場合にのみ、第1情報D1を通知する。より具体的には、通知部151は、洗浄ノズルが水を吐出した時刻(時刻t31及び時刻t33)から所定期間P3の間という限られた期間において、第1情報D1を通知する。このため、通知部151が第1情報D1を通知するために必要とされる電力を、抑えることができる。つまり、便座装置101の省電力化が実現される。
【0081】
[効果など]
本実施の形態に係る便座装置101は、接続部111と、機能部121と、通知部151とを備える。通知部151は、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていることを外部管理装置200が確認するための第1情報D1を外部管理装置200に通知する。
【0082】
これにより、機能部121に電力が供給されている場合に、通知部151が第1情報D1を通知することで、管理者Mは、トイレ空間S1において電気窃盗などの問題が発生しているか否かを認識し、トイレ空間S1を管理することができる。つまりは、トイレ空間S1を容易に管理することを支援する便座装置101が実現される。
【0083】
また、例えば、通知部151は、定期的に、第1情報D1を外部管理装置200に通知する。
【0084】
これにより、第1情報D1が通知されなくなった時刻(例えば、第1例に係る時刻t13)が明らかとなる。従って、管理者Mは、より容易に、トイレ空間S1を管理することができる。
【0085】
また、例えば、機能部121は、水を吐出して洗浄する洗浄ノズルである。通知部151は、洗浄ノズルが水を吐出するごとに、第1情報D1を外部管理装置200に通知する。
【0086】
これにより、通知部151は、洗浄ノズルが水を吐出した場合にのみ、第1情報D1を通知する。本実施の形態においては、通知部151は、洗浄ノズルが水を吐出した時刻(時刻t31及び時刻t33)から所定期間P3の間という限られた期間において、第1情報D1を通知する。このため、通知部151が第1情報D1を通知するために必要とされる電力を、抑えることができる。つまり、便座装置101の省電力化が実現される。
【0087】
また、例えば、通知部151は、無線通信を用いて、第1情報D1を外部管理装置200に通知する。
【0088】
これにより、無線通信を用いた通知部151を有する便座装置101を実現することができる。
【0089】
また、例えば、第1情報D1は、便座装置101を識別する情報である識別情報を含む。
【0090】
これにより、管理者Mは、トイレ空間S1の通知部151又はトイレ空間S2の通知部152のいずれが第1情報D1を通知していないかを識別することができる。従って、管理者Mは、より容易に、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理することができる。
【0091】
また、例えば、本実施の形態に係る管理システム400は、便座装置101を有するトイレ1及び便座装置102を有するトイレ2と、外部管理装置200と、情報端末300とを備える。外部管理装置200は、所定期間第1情報D1が通知されないときに、第2情報D2を出力する出力部212を有する。
【0092】
これにより、管理者Mは、例えば、
図4が示すような、機能部121(つまりは便座装置101)に電力が供給されていないことを示す情報を確認することができる。従って、管理者Mは、より容易に、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理することができる。
【0093】
(実施の形態2)
[構成]
次に、実施の形態2に係る管理システムについて、
図8を用いて説明する。
図8は、本実施の形態に係る管理システム400aの構成を示す図である。
図9は、本実施の形態に係る管理システム400aの特徴的な機能構成を示すブロック図である。
【0094】
本実施の形態に係る管理システム400aにおいては、便座装置101aがさらに蓄電部161を、便座装置102aがさらに蓄電部162を有する点以外は、実施の形態1に係る管理システム400と同じ構成を備える。また、本実施の形態においては、通知部151a及び通知部152aのそれぞれが第3情報を通知する点も、実施の形態1とは相違する。ここでは、実施の形態1と同様に、主に、トイレ空間S1に配置されたトイレ1a及びトイレ空間S2に配置されたトイレ2aのうち、トイレ1aを用いて説明する。
【0095】
本実施の形態においては、蓄電部161は、電源コンセントC1から接続部111を介して供給される電力を蓄積する器具であり、一例として、コンデンサである。コンデンサである蓄電部161は、例えば、電源コンセントC1から接続部111が取り外された場合に、蓄積した電力を便座装置101aが有する構成要素に供給する。
【0096】
なお、蓄電部161は、上記に限られず、予め電力を蓄積している電池などであってもよい。この場合、電池である蓄電部161は、電源コンセントC1から接続部111を介して供給される電力を蓄積する必要はない。
【0097】
本実施の形態においては、制御部131は、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されなくなったときに、蓄電部161が蓄積した電力を用いて、通知部151aが第3情報を通知するように制御する処理を行う。これにより、通知部151aは、第3情報を通知する。第3情報とは、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていないことを外部管理装置200が確認するための情報である。
【0098】
[動作例]
以下、管理システム400aの動作例について説明する。
図10は、本実施の形態に係る管理システム400aの動作例のフローチャートである。
【0099】
まず、便座装置101aの蓄電部161は、電源コンセントC1から接続部111を介して供給される電力を蓄積する(S50)。
【0100】
続いて、便座装置101aの制御部131は、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されているか否かを判定する(S60)。このとき、制御部131は、実施の形態1と同様に判定するとよい。
【0101】
さらに、機能部121に電力が供給されていると判定した場合において(S60でYes)、制御部131は処理を行わない。より具体的には、制御部131は、通知部151aが第3情報を通知するように制御する処理を行わない。このような場合、接続部111が電源コンセントC1から取り外されておらず、電気窃盗などの問題は発生していない。
【0102】
また、機能部121に電力が供給されていないと判定した場合において(S60でNo)、制御部131は、蓄電部161が蓄積した電力を用いて、通知部151aが第3情報を通知するように制御する。これにより、通知部151aは、第3情報を外部管理装置200に通知する(S70)。ここで、第3情報は、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていないことを外部管理装置200が確認するための情報である。つまり、第3情報が外部管理装置200に通知された場合、接続部111が電源コンセントC1から取り外されており、電気窃盗などの問題が発生している可能性がある。
【0103】
さらに、本実施の形態においても、便座装置101aの通知部151aが通知する第3情報は、便座装置101aを識別する情報である識別情報を含んでいる。なお、便座装置102aの通知部152aが通知する第3情報は、便座装置102aを識別する情報である識別情報を含んでいる。
【0104】
また、本実施の形態においては、蓄電部161が電力を蓄積しているため、機能部121に電力が供給されていない場合でも、通知部151aは、第3情報を外部管理装置200に通知することができる。
【0105】
次に、外部管理装置200は、通知部151aによって第3情報が通知されているか否かを判定する(S80)。より具体的には、外部管理装置200において、制御部220は、取得部211が第3情報を取得できているか否かを判定する。
【0106】
なお、外部管理装置200の取得部211は、便座装置101aの通知部151a及び便座装置102aの通知部152aとの双方から通知された2つの第3情報を取得する。通知部151aが通知した第3情報は便座装置101aを識別する情報である識別情報を含み、通知部152aが通知した第3情報は便座装置102aを識別する情報である識別情報を含んでいる。そのため、制御部220は、取得部211が取得した第3情報が、便座装置101aの通知部151a又は便座装置102aの通知部152aのいずれによって通知されたかを識別することができる。
【0107】
外部管理装置200の制御部220が第3情報が通知されていると判定した場合(S80でYes)、外部管理装置200の制御部220は出力部212が第2情報を出力するように制御する。これにより、出力部212は、第2情報を情報端末300に出力する(S90)。第2情報は、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていないことを示す情報、又は、電源コンセントC2から機能部122に電力が供給されていないことを示す情報である。つまり、第2情報は、便座装置101a又は便座装置102aのいずれに電力が供給されていないかを示す情報でもある。
【0108】
ここで、第2情報について説明するために、取得部211が、便座装置101aの通知部151aからの第3情報を取得し、便座装置102aの通知部152aからの第3情報を取得していない場合について説明する。この場合、制御部220は、それぞれの第3情報が含む識別情報によって、便座装置101aの通知部151aが第3情報を通知していること及び便座装置102aの通知部152aが第3情報を通知していないことを識別することができる。つまり、制御部220は、便座装置101aの通知部151a又は便座装置102aの通知部152aのいずれが第3情報を通知しているかを識別することができる。
【0109】
このような場合においては、第2情報は、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていないことを示す情報である。つまり、第2情報は、管理者Mが管理する複数のトイレ空間のうち、トイレ空間S1に配置されている機能部121(つまりは、便座装置101a)に電力が供給されていないことを示す情報である。
【0110】
さらに、情報端末300は、出力された第2情報を取得する。さらに、情報端末300は、取得した第2情報に基づいて、表示パネルに、トイレ1aが設けられたトイレ空間S1及びトイレ2aが設けられたトイレ空間S2を管理するための情報を表示させる。より具体的には、情報端末300は、電源コンセントC1から便座装置101aに電力が供給されていないことを示す情報を表示パネルに表示させる。例えば、情報端末300は、
図4が示すような画像を表示パネルに表示させる。
【0111】
管理者Mが
図4が示す画像を見ることで、管理者Mは、トイレ空間S1において電気窃盗などの問題が発生している可能性を認識することができる。これにより、管理者Mは、トイレ空間S1を確認するためにトイレ空間S1に行き、問題を解決するなどの具体的な行動を起こすことができる。つまり、管理者Mは、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を容易に管理することができる。
【0112】
続いて、外部管理装置200の制御部220が、第3情報が通知されていないと判定した場合(S80でNo)、外部管理装置200は処理を行わない。従って、情報端末300の表示パネルには、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理するための情報は表示されない。これにより、管理者Mはトイレ空間S1及びトイレ空間S2において、電気窃盗などの問題が発生していないことを認識することができる。つまり、管理者Mは、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を容易に管理することができる。
【0113】
以上まとめると、電力を蓄積している蓄電部161及び蓄電部162が設けられているため、機能部121及び機能部122に電力が供給されていない場合でも、通知部151a及び通知部152aが第3情報を通知することができる。そのため、管理者Mは、トイレ空間S1及びトイレ空間S2において電気窃盗などの問題が発生しているか否かを認識し、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理することができる。つまりは、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を容易に管理することを支援する便座装置101a及び便座装置102aが実現される。
【0114】
[効果など]
本実施の形態に係る便座装置102は、接続部111と、機能部121と、蓄電部161と、通知部151aとを備える。通知部151aは、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されなくなったときに、蓄電部161が蓄積した電力を用いて、電源コンセントC1から機能部121に電力が供給されていないことを外部管理装置200が確認するための第3情報を通知する。
【0115】
これにより、機能部121に電力が供給されていない場合でも、通知部151aが第3情報を通知することで、管理者Mは、トイレ空間S1において電気窃盗などの問題が発生しているか否かを認識し、トイレ空間S1を管理することができる。つまりは、トイレ空間S1を容易に管理することを支援する便座装置101aが実現される。
【0116】
また、例えば、通知部151aは、無線通信を用いて、第3情報を外部管理装置200に通知する。
【0117】
これにより、無線通信を用いた通知部151aを有する便座装置101aを実現することができる。
【0118】
また、例えば、第3情報は、便座装置101aを識別する情報である識別情報を含む。
【0119】
これにより、管理者Mは、トイレ空間S1の通知部151a又はトイレ空間S2の通知部152aのいずれが第3情報を通知していないかを識別することができる。従って、管理者Mは、より容易に、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理することができる。
【0120】
また、例えば、本実施の形態に係る管理システム400aは、便座装置101aを有するトイレ1a及び便座装置102aを有するトイレ2aと、外部管理装置200と、情報端末300とを備える。外部管理装置200は、第3情報が通知されたときに、第2情報を出力する出力部212を有する。
【0121】
これにより、管理者Mは、例えば、
図4が示すような、機能部121(つまりは便座装置101a)に電力が供給されていないことを示す情報を確認することができる。従って、管理者Mは、より容易に、トイレ空間S1及びトイレ空間S2を管理することができる。
【0122】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態1及び2について説明したが、本発明は、上記実施の形態1及び2に限定されるものではない。
【0123】
例えば、上記実施の形態1及び2における構成要素間の通信方法については特に限定されるものではない。また、構成要素間の通信においては、図示されない中継装置が介在してもよい。
【0124】
また、上記実施の形態1及び2において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。また、上記
図5、
図6及び
図7が示す第1例、第2例及び第3例は任意に組み合わされてよい。
【0125】
また、上記実施の形態1及び2において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0126】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0127】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0128】
例えば、本発明は、管理システムなどのコンピュータが実行する方法として実現されてもよいし、このような方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。本発明は、これらのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0129】
その他、実施の形態1及び2に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0130】
101 便座装置
111 接続部
121 機能部
151 通知部
161 蓄電部
200 外部管理装置
212 出力部
400 管理システム
C1 電源コンセント
D1 第1情報
D2 第2情報