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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-27
(45)【発行日】2024-07-05
(54)【発明の名称】運動器具
(51)【国際特許分類】
   A63B 22/16 20060101AFI20240628BHJP
   A63B 23/00 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
A63B22/16
A63B23/00 L
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020023935
(22)【出願日】2020-02-17
(65)【公開番号】P2021126424
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2023-02-14
(73)【特許権者】
【識別番号】519079360
【氏名又は名称】株式会社デラックス
(74)【代理人】
【識別番号】100091410
【弁理士】
【氏名又は名称】澁谷 啓朗
(72)【発明者】
【氏名】多田出 武
【審査官】三田村 陽平
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第03716229(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0331154(US,A1)
【文献】登録実用新案第3106606(JP,U)
【文献】特開2018-139641(JP,A)
【文献】登録実用新案第3118491(JP,U)
【文献】特開2007-151591(JP,A)
【文献】米国特許第03604726(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 1/00-26/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運動器具であって、
上面に人が乗ってバランスをとるためのボードと、
このボードを載せるための柔軟な球形のボールと、を備え、
前記ボードには中央部に前記ボールの上面が入り込んで突出する円形のボール受け孔が形成されていて、
前記ボードは前記ボール受け孔の周縁が前記ボールの上面により非固定状態で支えられるようにこのボールに載せられ、
前記ボール受け孔は下面に向かって漸次拡径するテーパー状に形成されている、ことを特徴とする運動器具。
【請求項2】
運動器具であって、
上面に人が乗ってバランスをとるためのボードと、
このボードを載せるための柔軟な球形のボールと、を備え、
前記ボードには中央部に前記ボールの上面が入り込んで突出する円形のボール受け孔が形成されていて
前記ボードは前記ボール受け孔の周縁が前記ボールの上面により非固定状態で支えられるようにこのボールに載せられ、
前記ボードの外周及び下面の両端部にはクッション材が取り付けられている、ことを特徴とする運動器具。
【請求項3】
前記ボードの外周及び下面の両端部にはクッション材が取り付けられている、ことを特徴とする請求項1記載の運動器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
使用者が乗ってバランスをとる運動器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
このような器具は不安定なボードに体をのせることで、体のバランス感覚やインナーマッスル、体幹を鍛える運動器具である。ボードの上に乗るだけで下側底部の曲面による不安定さを感じられ、体全体が鍛えられたり、下側の柔軟なボールによる不安定さにより体全体が鍛えられたりする。(サーフィン練習用のものであるが特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3207318号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のこの種の運動器具は、ボールと下側の部分が固定されているので、体重の移動によりボールが不安定に揺れると言っても、ある程度規則的であり、揺れを予測することができるので、体を鍛えたり、揺れに対する感覚を鍛えたりすることに関し、あまり大きな効果を期待できないおそれもある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明は使用者の体重の移動によるボードの揺れが複雑で予測できず、したがって、より効果的に使用者の体や感覚を鍛えることができる運動器具の提供を目的とする
【0006】
この目的を達成するための本発明の運動器具は、運動器具であって、上面に人が乗ってバランスをとるためのボードと、このボードを載せるための柔軟なボールと、を備えるものである。ボードにはボールの上側が入り込むように、例えばボードの中央部に、ボール受け孔を形成しておくことが好ましい。さらにボール受け孔は下面に向かって漸次拡径するテーパー状に形成されているのが効果的である。
【0007】
また、本発明の運動器具は、運動器具であって、上面に人が乗ってバランスをとるためのボードと、このボードに形成された、このボードを載せるためのボールが入り込むボール受け孔と、を備えるものとすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の運動器具は、人が乗った時にボードが複雑に揺れるので優れた運動用の器具として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る運動器具の平面図である。
図2図1のA-A断面図である。
図3図3のB-B断面図である。
図4】運動器具の分解図である。
図5】運動器具1の使用状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の運動器具1は、使用者が上面11に乗るための板部又はボード10に、ボール15を入り込ませるための受け孔12を板部10の中央部に備え、受け孔12の板部10の断面13は上面11から下面14に向かって、広がりながら傾斜している。
【0011】
このトレーニング器具1の上面11に体をのせることで、体のバランス感覚やインナーマッスル、体幹を鍛えることができる。
器具1の受け孔12にボール15を入れ込み、上面11に乗るだけで不安定さを感じられ、体全体が鍛えられる。
ただ乗るだけではなく、乗りながら運動をすることにより、より体を刺激し、効果を体感できる。
板の形状は、人が乗ることができる平面の板部10にボール15が入り込む受け孔12が開いていながらも、上面11に人が乗ることができる構造になっている。上面11に乗り、体の重心を左右、前後に移すと、トレーニング器具1が同調して動く。バランスを崩し、器具1が転倒しても傷がつかないよう板部10の側部16にはクション材17と下面14にはクッション材18が付いている。
オプションで、アロマの容器やディフェイザーを上面11に埋め込むことができ、リラックス効果を高める。上面11に専用のマットを取り付ければ、体重計や脈拍、体脂肪率、筋肉量の計測が可能であり、また温度調節により、発汗を促すことや冷気を感じることができる。
板部10の大きさとボール受け孔12、ボール15の数を増やすことで、同時に一人以上の使用者が使用でき、座れば椅子としても使用できる。
ボール15の空気圧を多くしたり少なくしたりすることによって、板部11に乗った時の不安定さが調節でき、初心者から上級者までが、無理なく、飽きずに続けられる。
【符号の説明】
【0012】
1 トレーニング器具
10 板部
11 上面
12 受け孔
13 断面
14 下面
15 ボール
16 側面
17 クション材
18 クション材
図1
図2
図3
図4
図5