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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-27
(45)【発行日】2024-07-05
(54)【発明の名称】検査装置、検査方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/393 20060101AFI20240628BHJP
   G01N 21/892 20060101ALI20240628BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
B41J29/393 105
G01N21/892 A
H04N1/00 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020088319
(22)【出願日】2020-05-20
(65)【公開番号】P2021181213
(43)【公開日】2021-11-25
【審査請求日】2023-04-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】赤司 雅道
【審査官】長田 守夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-161345(JP,A)
【文献】特開2016-60083(JP,A)
【文献】特開2020-32571(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/00-29/70
G01N 21/892
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートの画像を被検査画像として取得する取得手段と、
登録された基準画像を保持する保持手段と、
前記取得手段により取得した被検査画像と、該被検査画像に対応する前記基準画像とを比較して印刷品質を検査する検査手段と、
前記被検査画像に対応する前記基準画像が所定の基準を満たしていない場合には、前記基準画像を新たに登録する登録手段と
を有し、
前記所定の基準は、前記被検査画像に対応する前記基準画像が前記保持手段により保持されていることである
ことを特徴とする検査装置。
【請求項2】
請求項1に記載の検査装置であって、
前記所定の基準は、前記被検査画像に対応する前記基準画像が前記保持手段により保持されており、かつ前記基準画像が利用可能であることである
ことを特徴とする検査装置。
【請求項3】
請求項に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準には、前記基準画像を形成した画像形成装置と前記被検査画像を形成する画像形成装置とが同一機種であるか否かを含む
ことを特徴とする検査装置。
【請求項4】
請求項またはに記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準には、前記基準画像を形成した画像形成装置と前記被検査画像を形成する画像形成装置とが同一の印刷方式であるか否かを含む
ことを特徴とする検査装置。
【請求項5】
請求項乃至のいずれか一項に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準には、前記基準画像を生成する印刷ジョブと前記被検査画像を生成する印刷ジョブとが、画像に影響を及ぼす同一の印刷設定を含むか否かを含む
ことを特徴とする検査装置。
【請求項6】
請求項乃至のいずれか一項に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準には、前記基準画像を生成する印刷ジョブと前記被検査画像を生成する印刷ジョブとが、同一のレイアウト設定を含むか否かを含む
ことを特徴とする検査装置。
【請求項7】
請求項乃至のいずれか一項に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準には、前記基準画像を生成する印刷ジョブと前記被検査画像を生成する印刷ジョブとが、同一の仕上げ設定を含むか否かを含む
ことを特徴とする検査装置。
【請求項8】
請求項乃至のいずれか一項に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準は、指定された検査レベルごとに適用される
ことを特徴とする検査装置。
【請求項9】
請求項に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能ではない場合に、現在の前記検査レベルをユーザーが変更するための手段を更に有する
ことを特徴とする検査装置。
【請求項10】
請求項1乃至のいずれか一項に記載の検査装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項11】
シートの画像を被検査画像として取得し、
登録された基準画像を保持し、
取得した被検査画像と、該被検査画像に対応する前記基準画像とを比較して印刷品質を検査し、
前記被検査画像に対応する前記基準画像が所定の基準を満たしていない場合には、前記基準画像を新たに登録し、
前記所定の基準は、前記被検査画像に対応する前記基準画像が保持されていることである
ことを特徴とする検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば印刷物の品位を検査する検査装置、検査方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置で印刷した印刷物を読み取り、品位を検査する検査装置が知られている。検査装置は、汚れや印刷抜けなどの画像欠陥、文字の誤り、バーコード品位などを検出可能である。これらの不良が検出された成果物は、例えば排紙先を変更することで、不良のない印刷物と分別される。一方、一度印刷したジョブを保存しておき再度印刷する再印刷や、同一ジョブを複数の印刷装置で印刷する分散印刷などの技術が従来から知られている。このような場合に印刷された印刷物が検査の対象となる場合、複数の検査装置で検査することが求められる。
【0003】
このような課題を解決するため、特定の印刷装置で作成された基準画像を、複数の検査装置で検査するため基準画像を転送する技術が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-77054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では複数の検査装置で検査に必要な基準画像を作成し転送することができるが、転送先の印刷装置の種類、印刷設定によって他の印刷装置で作成した基準画像が利用できず正しく検査ができないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく本発明は次の構成を有する、すなわち本発明の一側面によれば、シートの画像を被検査画像として取得する取得手段と、
登録された基準画像を保持する保持手段と、
前記取得手段により取得した被検査画像と、該被検査画像に対応する前記基準画像とを比較して印刷品質を検査する検査手段と、
前記被検査画像に対応する前記基準画像が所定の基準を満たしていない場合には、前記基準画像を新たに登録する登録手段と
を有し、
前記所定の基準は、前記被検査画像に対応する前記基準画像が前記保持手段により保持されていることである
ことを特徴とする検査装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、検査のための基準画像が再利用であれば再利用することで、基準画像を再作成するコストと労力とを低減させて生産性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態における情報処理装置と検査装置と印刷装置の構成を表す模式図。
図2】実施形態における情報処理装置と検査装置と印刷装置の構成を示すブロック図。
図3】実施形態における情報処理装置と検査ユニットと印刷装置と大容量スタッカの内部構成を示す図。
図4】実施形態1における印刷装置の検査ジョブ実施時の動作フローチャート。
図5】実施形態1における印刷装置の検査基準画像登録時の動作フローチャート。
図6】実施形態1における検査レベルによる再利用可能基準画像作成機種再利用判定表。
図7】実施形態1における印刷装置の検査時の基準画像作成機種確認(S0403)における詳細動作フローチャート。
図8】実施形態1における検査レベルによる再利用可能出力画像影響再利用判定表。
図9】実施形態1における印刷装置の検査時の出力画像影響設定確認(S0404)における詳細動作フローチャート。
図10】実施形態2における印刷装置の検査ジョブ実施時の動作フローチャート。
図11】実施形態3における検査レベルによる検査タイプによる基準画像作成機種再利用判定表。
図12】実施形態3における印刷装置の検査ジョブ実施時の動作フローチャート。
図13】実施形態4における印刷装置の検査ジョブ実施時の動作フローチャート。
図14】実施形態1における出力画像影響設定例。
図15】実施形態1における基準画像再作成画面例。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第一の実施形態>
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
なお、特に断らない限り、本発明に係る機能が実現されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなる検査装置であっても、本発明を適用できることは言うまでもない。また、特に断らない限り、本発明の機能が実現されるのであれば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続がなされ、処理が行われる検査装置であっても本発明を適用できることは言うまでもない。すなわち、以下の実施形態で説明する各種端末が接続されたシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0011】
●画像形成システムの構成
図1は、本実施形態における画像形成システム(あるいは画像処理システムまたは印刷システムとも呼ぶ)の構成を表す模式図である。画像形成システムは、印刷装置0101と検査装置0104と情報処理装置(あるいはクライアントコンピュータ)0110とを含む。なお、本実施形態の印刷装置0101は電子写真方式の印刷装置を用いて説明するが、インクジェット方式、オフセット方式など、異なる画像形成方式の印刷装置であっても良い。
【0012】
印刷装置0101は、通信ネットワークのケーブル0111を介してクライアントコンピュータ0110と接続されている。
【0013】
印刷装置0101には、UIパネル0102、3段の給紙デッキからなるデッキ0103が接続される。印刷装置0101は、例えば電子写真方式の印刷装置である。また、UIパネル0102は、例えば静電容量方式のタッチパネルを備えたユーザーインターフェースである。さらに印刷装置0101は、検査装置0104、大容量スタッカ0105を備える。大容量スタッカ0105はメイントレイとトップトレイを備え、メイントレイには一度に数千枚の用紙を積載することができる。
【0014】
印刷ジョブはクライアントコンピュータ0110で生成され、ネットワーク0111を介して印刷装置0101に送信されて実行され、用紙に印字する処理を行う。また検査装置0104による検査を行うためのジョブを検査ジョブと呼ぶ。印刷ジョブに、印刷処理による成果物である印刷物の検査装置0104による検査が含まれている場合にもそのジョブを検査ジョブと呼ぶことがある。
【0015】
検査装置0104は検査ユニットとも呼ばれ、後述する図2図3に示すような構成を持つ。その構成により印刷済みのシートの面(表面または表裏面)の画像を取得して、基準画像との比較等を行うことで印刷品質を検査する。なお画像に含まれたバーコードについては復号を試みることで検査してもよい。
【0016】
なお、本図では示されていない情報処理装置や検査処理装置など処理速度向上等の目的のために外部処理装置がネットワーク0111で接続される形態をとってもよい。すなわち、本実施形態に示す印刷装置0101、クライアントコンピュータ0110の接続形態は一例であり、本実施形態で示した他にも様々な接続形態があることは言うまでもない。
【0017】
図2は、本実施形態の印刷装置0101と検査装置0104と大容量スタッカ0105とクライアントコンピュータ0110の制御構成を示すブロック図である。
【0018】
印刷装置0101において、CPU(Central Processing Unit/中央演算装置)0201は、記憶部0205に格納され、RAM(Ramdom Access Memory)0202にロードされるプログラムの実行を司る。それによりCPU0201は、システムバス0212を介して印刷装置0101内の各部における制御や演算を司る。RAM0202は、CPU0201から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU0201のワークエリアまたはその他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部0208は、印刷装置動作時の一時記憶領域およびワークメモリとして機能する。
【0019】
エンジンI/F0205は、プリンタエンジン02010との通信、制御を司る。給紙デッキI/F0204は、給紙デッキ0209との通信、制御を司る。給紙デッキ0209は、給紙デッキ0103をハード構成として総称するものである。UIパネル0203は、UIパネル0102のハード構成であり、印刷装置0101の操作全般を行うためのユーザーインターフェースである。本実施形態では、UIパネル0203は静電容量方式のタッチパネルを備えたものとする。
【0020】
なお、この例ではシステムバス0212に接続されたインターフェース同士が直接接続されている形式であるが、例えばネットワーク等で接続されている形式でもよく、その接続形式を限定しない。
【0021】
アクセサリI/F0206は、ケーブル0250を介して検査装置0104のアクセサリI/F0220、大容量スタッカ0105のアクセサリI/F0230と接続する。即ち、印刷装置0101はアクセサリI/F0206、0220、0230を介して検査ユニット0104、大容量スタッカ0105と互いに通信を行う。
【0022】
検査装置0104において、CPU0221は、記憶部0224に格納され、RAM0222にロードされるプログラムの実行を司る。それによりCPU0221は、システムバス0225を介して検査ユニット0104内の各部における制御や演算を司る。RAM0222は、CPU0221から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU0221のワークエリアまたはその他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部0224は、検査装置動作時の一時記憶領域およびワークメモリとして機能する。
【0023】
撮影部0223は、例えばコンダクトイメージセンサ(以下、CIS)を搭載した撮影機能を備え、検査ユニット内を通過する用紙を撮影し、撮影した画像を記憶部0224にて保存する。なお、撮影部0223に対するCISはセンサの一例であり、CCDイメージセンサなど他の種類のセンサであっても良く、その撮影方式を限定しない。
【0024】
大容量スタッカ0105において、CPU0231は、記憶部0234に格納され、RAM0232にロードされるプログラムの実行を司る。それによりCPU0231は、システムバス0235を介して大容量スタッカ0105内の各部における制御や演算などを司る。RAM0232は、CPU0231から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU0231のワークエリアまたはその他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部0234は、検査装置動作時の一時記憶領域およびワークメモリとして機能する。排紙部0233は、メイントレイとトップトレイへの排紙動作や、メイントレイとトップトレイ各々の積載状況の監視や制御を司る。
【0025】
クライアントコンピュータ0110において、CPU0211は、記憶部0212に格納され、RAM0210にロードされるプログラムの実行を司る。それによりCPU0211は、システムバス0214を介してクライアントコンピュータ0110内の各部における制御や演算などを司る。RAM0210は、CPU0211から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU0211のワークエリアまたはその他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部0212は、クライアントコンピュータ動作時の一時記憶領域およびワークメモリとして機能する。
【0026】
●画像形成システムの画像形成機構
図3は、印刷装置0101と検査装置(あるいは検査ユニットとも呼ぶ)0104と大容量スタッカ0105の内部構成を示す図である。印刷装置0101は、UIパネル0102を介してユーザーの入力を受け付けたり、印刷や機器の状態を表示したりする。給紙デッキ0103には、各種用紙を収容しておくことが可能である。各給紙デッキでは、収容された用紙の最上位の用紙一枚のみを分離し、用紙搬送パス0305へ搬送することが可能である。現像ステーション0301~0304は、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト0306に一次転写される。中間転写ベルト0306は図を時計回りに回転し、0307の二次転写位置で用紙搬送パス0305から搬送されてきた用紙へとトナー像が転写される。定着ユニット0308は加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間を用紙が通過することにより、トナーを溶融・圧着することで用紙にトナー像を定着させる。定着ユニット0308を抜けた用紙は用紙搬送パス0309を通って排紙口0312へと搬送される。用紙の種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、定着ユニット0308を通過した後、上の用紙搬送パスを使って第二定着ユニット0310へと搬送される。そこで追加の溶融・圧着が施された後、用紙搬送パス0311を通って排紙口0312へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、用紙反転パス0313へと用紙を搬送し、用紙反転パス0313で反転した後、両面搬送パス0314へと用紙が搬送され、二次転写位置0307で二面目の画像転写が行われる。
【0027】
検査装置0104内にはCIS0315、0316が対向する形で配置される。CIS0315は用紙の上面を、CIS0316は、排紙口0312を通して搬送路に沿って搬送される用紙(あるいはシートとも呼ぶ。)の下面を読み取るためのセンサである。検査装置0104は、用紙搬送パス0317に搬送された用紙が所定の位置に到達したタイミングで、CIS0315、0316を用いて用紙をスキャンする。スキャンされた画像は、印刷装置0101のRAM0210に転送される。印刷装置0101のCPU0201は、検査装置0104から受信した画像に欠陥があるかどうかを判定し、判定した結果をアクセサリI/F0206、0230を介して大容量スタッカ0105に通知する。なおここでいう画像の欠陥とは印刷により生じた画像の欠陥であり、許容できない程度に低い印刷品質あるいは印刷上の瑕疵ということもできる。
【0028】
大容量スタッカ0105は大容量の印刷済みの用紙を積載することが可能なスタッカである。大容量スタッカ0105は、用紙を積載するトレイとしてメイントレイ0324を有する。検査装置0104を通過した用紙は用紙搬送パス0319を通して大容量スタッカ0105に入る。用紙は用紙搬送パス0319からシート搬送パス0322を経由して、メイントレイ0324に積載される。さらに大容量スタッカ0105は、排紙トレイとしてトップトレイ0320を有する。印刷装置0101のCPU0201は、検査装置0104によって欠陥が検出された用紙を大容量スタッカ0105のトップトレイ0320に排出する。トップトレイ0320に出力する場合は、用紙搬送パス0319から用紙搬送パス0321を経由してトップトレイ0320へと用紙が搬送される。0323はシートを反転するための反転部である。この反転部0323は、用紙をメイントレイ0324に積載する場合に使用される。入ってきた用紙の向きと積載時の用紙の向きが同一となるように、メイントレイ0324に積載する場合には反転部0323で一度用紙を反転させる。トップトレイ0320へ搬送する場合は、積載時にフリップせずにそのままシートを排出するため、反転部0323での反転動作は行わない。
●検査ジョブ実行手順
図4は、検査ジョブを実施する際の印刷装置0101の動作フローチャートである。検査ジョブとは印刷物の被検査面を撮像した撮像画像(被検査画像とも呼ぶ。)と、あらかじめ登録された検査基準画像(単に基準画像あるいは正解画像とも呼ぶ。)との比較に基づいて被検査面の画像欠陥の判定を実施するジョブである。図4の手順の実行主体はCPU0201である。
S0401にて、CPU0201は表示部0203を介してユーザーからの検査ジョブ開始指示もしくはジョブ内に記載された情報をもとに検査ジョブを受け付ける。検査ジョブとは印刷物の検査を伴う印刷ジョブである。続いてS0402にて本検査ジョブに関連付けられた基準画像が登録済みであるかどうかを判定する。S0402の判定は、たとえば実行しようとする検査ジョブの元となる検査ジョブの識別情報と、登録されている基準画像に関連付けられて保存されている検査ジョブの識別情報とを比較して行ってよい。実行しようとする検査ジョブの元となる検査ジョブとは、たとえば分散処理であれば、分散元の検査ジョブであり、再実行であれば、元の検査ジョブであってよい。これら元になる検査ジョブの識別情報は、分散や再実行の指示に応じて自動的に検査ジョブに付加されてもよいし、オペレータが手動で入力してもよい。
S0402で基準画像が見つからない場合はS0408に進みユーザーに基準画像を登録するかどうか確認したうえ、登録する場合は図5にて説明する基準画像登録(S0501)にすすむ。この確認は例えば表示部0203を介して登録するかどうかを問い合わせ、それへの応答をユーザーに入力させ、入力された応答を判定すればよい。S0408にてユーザーが基準画像の登録を望まない場合はそのまま終了する。基準画像の登録後には改めて検査ジョブを実行し直してもよいし、登録後にS0405へ分岐してもよい。
S0402において基準画像が登録済みだと確認できた場合はS0403に進み基準画像を作成した機種に基づく基準画像の再利用可否の判定を行う。機種とは印刷装置0101の機種であってよい。この基準画像を作成した機種の確認の詳細説明は図6および図7を用いて説明する。S0403にて、基準画像を作成した機種に基づいて基準画像が再利用できないと判断された場合はS0408に進みその後のフローは前述と同様である。
S0403にて基準画像が再利用できると判断された場合はS0404にて出力画像へ影響を及ぼす設定に基づく基準画像の再利用可否の判定を行う。この判定方法に関しては図8図9を用いて説明する。S0404において基準画像が再利用できないと判断された場合はS0408へ進みその後のフローは前述と同様である。
S0404にて基準画像が再利用できると判断された場合S0405へ進み印刷を開始し、S0406にて印刷物の検査面を撮像し、撮像画像を生成する。その後S0407へ進み撮像画像と基準画像とを比較することで検査を行う。なお図4では省いているが、S0405からS0407は、シート1枚ごとに行わる。すなわち印刷されるシートの枚数分、S0405からS0407が繰り返し実行される。
●基準画像の登録
図5は、検査基準画像登録時の印刷装置01010の動作フローチャートである。検査基準画像登録とは、検査ジョブにて撮像画像と比較のために利用する基準画像の登録のことである。
【0029】
S0501にて、CPU0201は表示部0203を介してユーザーからの基準画像登録開始指示もしくはジョブ内に記載された情報をもとに検査基準画像登録開始指示を受け付ける。次にS0502にて基準画像として登録する印刷ジョブをクライアントコンピュータ0110から受信するか、表示部0203を介してユーザーからの開始指示を受け付ける。次にS0503に進み、S0402と同様にすでに処理対象のジョブの基準画像と同じ基準画像が登録済みかどうかを判断する。ここで登録済みでなかった場合はS0506に進む。また、ここで登録済みと判断した場合、S0504にて基準画像を作成した機種に基づく基準画像の再利用可否を判定し、登録済みの基準画像を再利用できないと判断された場合S0506へ進む。S0504にて、機種の点では登録済みの基準画像を再利用可能と判断された場合は、S0505にて出力画像へ影響を及ぼす設定に基づく基準画像の再利用可否を判定する。S0505で再利用可能と判断された場合は基準画像を登録することなく終了する。
【0030】
S0503、S0504、S0505にて登録済みの基準画像が再利用不可能と判断された場合、S0506にて本印刷装置の機種名を登録し、S0507にて印刷設定を登録する。続いてS0508にて印刷を行い、S0509にて印刷物の検査面を撮像し、撮像画像を生成する。S0510にて全基準画像の作成が完了したかどうか判断し継続して登録すべきページがある場合はS0508へ戻り継続する。S0510にてすべてのページの基準画像の作成が完了したと判断した場合、S0511へ進み機種名(S0506)、印刷設定(S0507)とともに基準画像を登録する。登録された基準画像は機種名および印刷設定と紐づけて保持される。
【0031】
●機種の確認
図6はあらかじめユーザーが設定した、検査レベルと機種に応じて基準画像を再利用するかどうかを示した表の一例である。ユーザーは表示部0203を用いて基準画像を再利用するかどうかの条件を、例えば図6に示したように設定することが可能である。
【0032】
図6において検査レベルとは印刷物の検査面を撮像して得られた画像と、あらかじめ登録された基準画像との差の大きさをどの程度許容するかを表したものである。本実施形態では、撮像画像と基準画像の差分の許容度が小さいものを列0601の「重要」、それに引き続いて小さいものを列0602の「普通」、大きな差分がない限り許容するものを列0603の「準除外」、検査しないものを「除外」(不図示)とする。次に行0604は印刷装置が同一機種である場合を示している。例えば全く同一の製品モデルもしくは、製品モデルが異なっても速度違いなど違いが十分に小さいものである機種を示す。どの機種を同一機種であるかどうかはユーザーが表示部0203を用いて設定することが可能である。
次に、印刷方式には現在大きく電子写真方式やインクジェット方式などがある。行0605ではこの印刷方式が同一であるが機種が異なるもしくはメーカーが異なる場合を示している。なお、その他の印刷方式でも同様である。
次に行0606では前述の印刷方式が異なる場合を示している。本実施形態では、同一機種(行0604)においては、検査レベルにかかわらず基準画像の再利用が可能であると指定してある。異機種同一印刷方式(行0605)の条件においては検査レベルが重要(列0601)である場合のみ再利用不可である。印刷方式が同一であればほぼ同等の印刷結果が得られる場合が多いため、普通(行0602)、準除外(行0603)であれば再利用可能であると指定してある。
続いて異なる印刷方式(列0606)の場合は、電子写真とインクジェットでは得られる印刷物が大きく異なる。そのため検査レベルが重要(行0601)、普通(行0602)においては再利用不可と指定し、準除外(行0603)の場合のみ再利用可能と指定してある。
図6は一例であって、ユーザーは異なる設定をしてもよい。また、図6に示した表の構成が異なっていてもよい。例えば検査レベルが「除外」を除いて3段階であるところを、2段階あるいは1段階にしてもよいし、逆に増やしてもよい。また条件として機種と印刷方式それぞれの同一性を選んでいるが、いずれか一方にしてもよいし他の条件を加えてもよい。
●基準画像を作成した機種の確認処理
図7は、S0403、S0504における、基準画像を作成した機種を確認する処理手順の詳細を示したフローチャートである。
まず、S0701にてS0506にて基準画像と共に保存されている機種名を参照し、現在の印刷装置の機種名と比較する。参照した機種名は保存しておく。機種名が不一致すなわち同一機種でなければ、印刷方式を確認する(S0702)。S0702では印刷方式を例えばメーカー名および機種名に対応付けて保存しておき、その情報から特定してよいし、印刷方式を示す情報が基準画像に紐づけて保存されていればそれを参照してもよい。これらの結果を用いてS0703にて図6の表を検索し、該当する欄の値が「再利用可」か「再利用不可」かを判断する。判断の結果がS0403,S0504における判断の結果となる。
●出力画像へ影響を及ぼす設定の確認処理
図8は、S0404、S0505における、あらかじめユーザーが設定した、検査レベルと印刷設定に応じて基準画像を再利用するかどうかを示した表の一例である。仕上げ設定0801の一例を、図14を用いて説明する。仕上げ設定とは、印刷設定の中でも部数やホチキス設定、パンチ穴設定、断裁設定、折り設定など出力画像に影響が出ない設定のことをいう。これら以外の設定であっても出力画像に影響がなければ分類として仕上げ設定0801を用いる。
次に出力画像影響設定0802の一例も同様に図14を用いて説明する。印刷設定の中でも、一例として用紙設定、カラープロファイル設定、解像度設定、中間調設定等、出力画像の変化を伴う設定のことをいう。これら意外の設定であっても出力画像に影響があれば分類として出力画像影響設定0802を用いる。図14の例では、アドバンストスムージング、ライン処理、シャープネス、イメージ加速処理などが出力画像影響設定に含まれる。
レイアウト設定0803の一例も同様に図14を用いて説明する。印刷設定の中でも、一例として片面両面設定、Nin1設定(レイアウト設定)、製本設定、綴じ設定、ページ番号印字など、出力画像のレイアウトの変化や画像の追加設定を伴う設定のことをいう。これら以外の設定であっても出力画像のレイアウトや含まれる画像に影響があれば分類としてレイアウト設定0803を用いる。
本実施形態では、図8に示すように、仕上げ設定0801の変更があったとしても出力画像への影響がないため検査レベルにかかわらず再利用可能と指定してある。しかし出力画像影響設定0802は、設定によっては出力画像に影響が出るため検査レベル重要0601の場合は基準画像の流用不可と指定しているが、普通0602および準除外0603の場合は流用可能と指定している。レイアウト設定0803については、ページレイアウトや画像が追加されるためいずれの検査レベルにおいても流用不可と指定している。ユーザーは表示部0203を用いてこれら再利用するかどうかの指定を変更することが可能である。
図9は、出力画像へと影響を及ぼす設定を確認する処理であるS0404、S0505の詳細な動作を示したフローチャートである。
まず、S0901にて、S0507にて基準画像を登録した際に、それと共に保存されている印刷設定のうちレイアウト設定0803を参照し、本検査ジョブの印刷設定のレイアウト設定と比較する。一致しない場合は基準画像が再利用できない、すなわちNo(S0906)と判断する。一致した場合はS0902に進み仕上げ設定0801を確認する。レイアウト設定と同様に、保存されている仕上げ設定と本検査ジョブの仕上げ設定とを比較し、一致しない場合はS0903に進み出力画像影響設定0802を確認する。これらの判定結果と図8の設定から、S0904にて基準画像が再利用可能かどうかを判断する。この結果がS0404,S0505の判定結果となる。
【0033】
以上の手順により、本実施形態によると、検査装置にて検査を実行する際に、登録済みの基準画像が新たな印刷ジョブの基準画像として再利用できるかどうか判断する。具体的には、あらかじめ指定された検査レベルに応じた判断結果を得ることができ、基準画像の再利用の可否を判定できる。再利用可能であれば、あらためて基準画像を登録することなく、正しく検査された成果物を得ることができる。
【0034】
<第二の実施形態>
第一の実施形態では、基準画像が再利用不可能な場合、基準画像を登録するかどうか判断していたが(S0408)、検査レベルを変更すれば既登録の基準画像を再利用できる場合もある。したがって、本実施形態では基準画像が再利用できないと判断した場合において、検査レベルを変更することで検査ジョブを実行する場合について説明する。
【0035】
図10は、検査ジョブを実行する印刷装置0101の動作フローチャートである。図10では、図4と共通の工程については同じ符号を付す。S1001にて検査ジョブを開始し、S0402にて基準画像が登録済みかどうか判定する。基準画像がない場合はS0408へ進み前述のとおりの判断ののち終了する。基準画像が登録されていることを確認後S0403へ進み、基準画像を作成した機種に基づく基準画像の再利用可否の判定を行う。
【0036】
ここで再利用不可能と判断された場合、S1002へ進み表示部0203へ図15にて一例を提示したアラート表示を行う。その際アラート表示と同時に中止、検査レベル変更、基準画像の再作成のうちからいずれかを選択するコントロールを提示する。ユーザーにより「中止」が選択されて終了判断がされた場合そのまま終了する。一方ユーザーにより検査レベルの変更が選択されると、検査レベルを「重要」から「普通」、「普通」から「準除外」などより検査レベルの低いレベルへの変更が選択できる。選択の対象は、該当するレベルのみであってよい。
【0037】
レベルの引き下げがなされた場合、再度S0403にて再利用の可否を判断する。基準画像を作成した機種に基づく再利用判定の工程S0403にて再利用可と判断された場合、引き続きS0404に進み、出力画像へ影響を及ぼす設定に基づく基準画像の再利用可否の判断を行う。ここで基準画像の再利用不可と判断された場合、S1004へ進み、S1002と同様に表示部0203へ図15のアラート表示を行う。その際、アラート表示と同時に検査レベルを変更するためのユーザーインターフェースおよびその選択に応じたレベル変更を提供する。S1005にてユーザーが検査レベルを変更しなければ終了する。検査レベルをより低いレベルへ変更した場合、S0404に戻り再度判断する。その結果再利用可と判断した場合S1005に進み印刷を開始する。その後は第一の実施形態と同様である。
【0038】
以上の手順により本実施形態によれば、登録済みの基準画像を再利用できる場合にはあらためて基準画像を生成することなく登録済みの基準画像を再利用する。さらに、再利用できないと判定された場合であっても、対象の検査ジョブの検査レベル、すなわち既登録の基準画像の再利用を許すか否かの判定基準の変更を許すことで、より多くの場合に再利用を許すことができる。これにより、基準画像の登録のための処理が不要なケースを増加させて、より生産性を向上させることができる。
【0039】
<第三の実施形態>
第一の実施形態では、検査対象(あるいは検査項目)を特定せずに基準画像が再利用できるかどうか判断していた。しかし印刷物の検査対象には、画像不良だけでなく文字の誤りやバーコードの評価などもある。検査対象に応じて再利用判定を行うことも可能である。
図11は、あらかじめユーザーが設定した検査レベルと検査タイプに応じて基準画像を再利用するかどうかを示した表の一例である。画像欠陥1101とは画像の欠陥があるかどうか検査する検査タイプであり、文字の誤り1102とは例えば名前や住所など印字された文字が正しいかどうか検査するタイプである。バーコード1103とは印字されたバーコードが正しい値であるかどうか読み取り確認する検査である。
【0040】
図12は本実施形態での検査ジョブ実行時の印刷装置0101の動作フローチャートである。図12では第1実施形態の図4との差異について説明するため、同一の工程には同一の符号を付した。まずS1201にて検査ジョブを開始する。続いてS0402にて、処理対象の検査ジョブに関連するジョブの基準画像が登録されているかどうか判定し、登録されていない場合は、基準画像の登録を行うか否かの入力をユーザーに促す表示を行(S408)、登録する場合には図5のS0501へ分岐する。ただし、本実施形態では、図5の手順のうちS0503ーS0505で、図12のS0402、S1203、S1204それぞれと同様の判定または処理を行う。
【0041】
一方、S0402で登録されていると判定した場合はS1203へ進み図11にて設定された検査タイプ表に対象検査ジョブのレベルと設定とを適用して、既登録の基準画像の再利用の可否を判定する。次にS1204にて再利用可能かどうか判断し、再利用できない場合はS0408に分岐する。再利用可能と判断された場合、S0405に分岐し、以降第一の実施形態と同等である。なお、S1203,S1204では、該当する検査項目すべてについて再利用可能とされた基準画像について再利用可能と判定する。すなわち対象検査ジョブの着目シートごとに行うべき検査項目すべてについて再利用可能なら、当該シートの基準画像を再利用可能と判定してよい。たとえば、着目シートに画像と文字とバーコードとが含まれている場合には、そのすべてについて再利用可と判定されれば、そのシートの基準画像は再利用できる。またたとえば、着目シートに文字しか含まれていない場合には、文字に関する判定基準(図12の行1102)のみが適用され、再利用可能性が判定される。
【0042】
以上説明した本実施形態によれば、シートに印刷されたオブジェクトの種類に応じて既登録の基準画像の再利用可能性を判断することで、必要以上に厳しい判断をすることがない。このため基準画像の再利用可能性が高まり、より生産性を向上させることができる。
【0043】
<第四の実施形態>
第四の実施形態は第一実施形態をより簡単化したものである。図13にその検査ジョブの実行手順を示す。図13では図4のS0403及びS0404が行われず、検査ジョブの着目被検査面に対応する基準画像が登録されていればそれを再利用する。たとえば、検査ジョブの再実行や分散実行を必ず同一機種の印刷装置を用いて行う環境であれば、このように余計な条件でフィルタリングしなくとも、被検査面の画像と、基準画像とが対応することさえ確認できれば、当該基準画像を再利用することができる。すなわち本実施形態では、基準画像を再利用するための条件は、被検査面の画像に対応する基準画像が保持されていることである。これにより、基準画像の再利用が容易になり一層生産性を向上させることができる。
【0044】
[その他の実施形態]
上記実施形態では、印刷装置0101内CPU0201で基準画像の再利用判定処理を実施する例を提示したが、印刷装置0101に情報処理装置が接続された構成においてその情報処理装置内CPUで実施しても実現可能である。また、検査装置0104内CPU0221で基準画像の再利用判定処理を行なってもよいし、検査装置0104に検査処理装置が接続された場合は検査処理装置内CPUで基準画像再利用判定処理を実施しても実現可能である。
【0045】
また、複数の検査装置がネットワークに接続されている場合、検査装置同士で基準画像を転送し合う場合でも上記実施形態の基準画像再利用判定処理を実施することで実現可能である。
【0046】
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0047】
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
【符号の説明】
【0048】
101 画像形成装置、104 検査装置、110 クライアントPC
図1
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