(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-27
(45)【発行日】2024-07-05
(54)【発明の名称】撮像装置、制御方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G03B 7/091 20210101AFI20240628BHJP
H04N 23/71 20230101ALI20240628BHJP
G03B 7/095 20210101ALI20240628BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20240628BHJP
【FI】
G03B7/091
H04N23/71
G03B7/095
G03B15/00 V
G03B15/00 S
(21)【出願番号】P 2020095693
(22)【出願日】2020-06-01
【審査請求日】2023-05-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 如弘
【審査官】越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-134182(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110958400(CN,A)
【文献】特開2018-107705(JP,A)
【文献】特開2020-068396(JP,A)
【文献】特開2005-024857(JP,A)
【文献】特開2014-178450(JP,A)
【文献】特開2019-092168(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0098196(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 7/091
H04N 23/71
G03B 7/095
G03B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段により撮像された画像の明るさを示す測光情報を取得する測光手段と、
撮影指示に応じて前記明るさ情報に基づき露出を制御して画像の撮影を行う制御手段と、
前記撮影された複数の画像をつなぎ合せてタイムラプス動画を生成する生成手段と、
前記複数の画像を撮影する場合に、1回目の撮影前に取得した第1の測光情報と、露出の制御を行った1回目の撮影時の画像から取得した第2の測光情報との差分を求め、当該差分を用いて2回目以降の撮影時の測光情報を補正する補正手段と、を有
し、
前記露出の制御は、絞りの駆動を含み、前記絞りは前記1回目の撮影時に駆動され、
前記第1の測光情報と前記第2の測光情報とは前記絞りの駆動に誤差が生じていない場合は同等の値となるような明るさの画像から取得され、
前記補正手段は、前記絞りを駆動したことによる前記第1の測光情報と前記第2の測光情報との差分を用いて2回目以降の撮影時の測光情報を補正することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記補正手段は、前記1回目の撮影前の画像の輝度分布を表す第1のヒストグラムと、前記1回目の撮影時の画像の輝度分布を表す第2のヒストグラムとを算出し、
前記第1のヒストグラムと前記第2のヒストグラムとの差分を求め、当該差分が所定の第1の閾値よりも小さい場合に、2回目以降の撮影時の測光結果を補正することを特徴とする請求項
1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記補正手段は、前記2回目以降の撮影時において、前回の撮影時の画像から取得した測光情報と、今回の撮影前に取得した測光情報から前記差分を差し引いた値との差の絶対値を求め、
前記絶対値が所定の第2の閾値よりも小さい場合には今回の撮影時の測光情報を前回の撮影時の測光情報とし、前記絶対値が前記所定の第2の閾値以上である場合には、前記前回の撮影時の測光情報と前記差し引いた値とを用いて前記今回の撮影時の測光情報を補正することを特徴とする請求項
2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記補正手段は、前記絶対値が前記所定の第2の閾値以上である場合には、前記今回の撮影時の測光情報と、前記差し引いた値とを加重平均して前記今回の撮影時の測光情報を求めることを特徴とする請求項
3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記差分が前記絞りの駆動量に
よって生じると想定される値以上である場合には
、前記補正手段は前記差分に基づく前記2回目以降の撮影時の測光情報の補正は行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
撮像装置の制御方法であって、
撮像手段により撮像された画像の明るさを示す測光情報を取得するステップと、
撮影指示に応じて前記明るさ情報に基づき露出を制御して画像の撮影を行うステップと、
前記撮影された複数の画像をつなぎ合せてタイムラプス動画を生成するステップと、
前記複数の画像を撮影する場合に、1回目の撮影前に取得した第1の測光情報と、露出の制御を行った1回目の撮影時の画像から取得した第2の測光情報との差分を求め、当該差分を用いて2回目以降の撮影時の測光情報を補正するステップと、を有
し、
前記露出の制御は、絞りの駆動を含み、前記絞りは前記1回目の撮影時に駆動され、
前記第1の測光情報と前記第2の測光情報とは前記絞りの駆動に誤差が生じていない場合は同等の値となるような明るさの画像から取得され、
前記補正するステップでは、前記絞りを駆動したことによる前記第1の測光情報と前記第2の測光情報との差分を用いて2回目以降の撮影時の測光情報を補正することを特徴とする制御方法。
【請求項7】
コンピュータを、請求項1から
5のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像をつなぎ合わせたタイムラプス動画を生成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、間欠的に撮影された複数の画像を順につなぎ合せて、被写体の時間的な変化を圧縮して記録した動画(タイムラプス動画)を生成する技術が知られている。
【0003】
特許文献1には、一連の動画から画像を間引いて圧縮することでタイムラプス動画を生成する動画ベースのインターバル撮影技術が記載されている。特許文献2には、インターバル撮影において撮影開始時の測光値とそれ以降の撮影時の測光値との差から自動露出撮影にするか、固定露出撮影にするかを切り替える技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-142327号公報
【文献】特開2015-139029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、動画ベースのインターバル撮影を行う場合に、予め設定された撮影間隔でフレーム画像を抽出するが、タイムラプス動画は所定の時間間隔でフレーム画像を撮影するので、生成されるタイムラプス動画の時間の数倍以上の撮影時間が必要となる。そのため、撮影中に絞りなどの機構を駆動するためには、機構に高い耐久性が要求される。よって、タイムラプス動画を生成するための画像の撮影中は、絞りやシャッターなどの機構を固定とするか極力動かさないようにすることが好ましい。
【0006】
また、特許文献2では、撮影開始時との輝度差で撮影中の露出制御が、自動露出になるか固定露出になるかが決まってしまい、そもそも期待した露出制御になるかどうかは不明である。タイムラプス動画を生成するための画像の撮影では、複数の画像を動画として鑑賞する際の品位の改善のため、1回目の撮影時に絞りやシャッターなどの機構の駆動を伴う露出制御を行った後は、2回目以降の撮影時の露出制御において絞りやシャッターなどの機構の駆動は行わない。このため、1回目の撮影時の露出制御における絞りなどの精度が2回目以降の撮影時の露出制御に大きく影響することになる。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、タイムラプス動画の撮影において1回目の撮影時の露出制御の誤差が2回目以降の撮影に影響しないようにする技術を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像手段により撮像された画像の明るさを示す測光情報を取得する測光手段と、撮影指示に応じて前記明るさ情報に基づき露出を制御して画像の撮影を行う制御手段と、前記撮影された複数の画像をつなぎ合せてタイムラプス動画を生成する生成手段と、前記複数の画像を撮影する場合に、1回目の撮影前に取得した第1の測光情報と、露出の制御を行った1回目の撮影時の画像から取得した第2の測光情報との差分を求め、当該差分を用いて2回目以降の撮影時の測光情報を補正する補正手段と、を有し、前記露出の制御は、絞りの駆動を含み、前記絞りは前記1回目の撮影時に駆動され、前記第1の測光情報と前記第2の測光情報とは前記絞りの駆動に誤差が生じていない場合は同等の値となるような明るさの画像から取得され、前記補正手段は、前記絞りを駆動したことによる前記第1の測光情報と前記第2の測光情報との差分を用いて2回目以降の撮影時の測光情報を補正する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、タイムラプス動画の撮影において1回目の撮影時の露出制御の誤差が2回目以降の撮影に影響しないようにすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】本実施形態のタイムラプス動画撮処理を示すフローチャート。
【
図3】
図2のタイムラプス動画撮影処理における測光値補正処理を示すフローチャート。
【
図4】本実施形態のタイムラプス動画撮影時の測光値および露出値の変化を例示する図。
【
図5】従来のタイムラプス動画撮影時の測光値および露出値の変化を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0012】
以下に、本発明の撮像装置を、静止画や動画を撮影可能なデジタル一眼レフカメラに適用した実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
<装置構成>
まず、
図1を参照して、本実施形態のデジタルカメラ1の構成および機能について説明する。
【0014】
図1に示すように、デジタルカメラ1は、カメラ本体100、記録媒体200およびレンズユニット300を備える。記録媒体200およびレンズユニット300は、カメラ本体100に対して着脱可能な付属装置である。記録媒体200は、メモリカードやハードディスク等の外部記憶装置である。レンズユニット300は、カメラ本体100に被写体光を入射する光学機器である。レンズユニット300は、カメラ本体100側と撮影光軸Aが一致するようにカメラ本体100の前面に取り付けられる。
【0015】
記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部201、カメラ本体100と間でデータの送受信を行うメディアインターフェース202、カメラ本体100と電気的に接続するメディアコネクタ203を備えている。
【0016】
まず、カメラ本体100の構成および機能について説明する。
【0017】
カメラ本体100の内部には、ミラー101が撮影光路内に配置されている。ミラー101は、光学レンズ301から入射される被写体光をファインダ光学系に向けて反射する位置と、撮影光路外に退避する位置との間で移動可能となっている。
【0018】
ペンタゴナルダハプリズム104は、ミラー101により反射した被写体光を光学ファインダ105に導く光学部材である。ユーザは、光学ファインダ105を介して被写体像を観察することができる。
【0019】
光学レンズ301および絞り302を通過した被写体光は、ミラー101が撮影光路外に退避した状態(ミラー101がハーフミラーである場合は撮影光路内に配置された状態)で、開放されたフォーカルプレンシャッター102を通過して撮像素子103に入射される。撮像素子103は、CCDやCMOS等の電荷蓄積型の光電変換素子であり、入射された被写体光を光電変換し、アナログの画像信号として出力する
光学ファインダ105は、ユーザが覗き込むことにより、電子ビューファインダ(EVF)として画像表示部114に表示される画像を見ることなく、撮影を行うことができる光学部材である。
【0020】
A/D変換部106は、撮像素子103から出力されるアナログ信号(画像信号)をデジタル信号に変換する回路である。タイミング発生部108は、メモリ制御部110およびシステム制御部120の制御に従い、撮像素子103、A/D変換部106およびD/A変換部109にクロック信号や制御信号を供給する回路である。また、タイミング発生部108は、撮像素子103に蓄積された電荷のリセットタイミングを制御することで、撮像素子103における電荷の蓄積および排出の動作を制御することができる。
【0021】
画像処理部107は、A/D変換部106からの画像データまたはメモリ制御部110からの画像データに対して、画素補間処理や色変換処理を行う回路である。また、画像処理部107は、A/D変換部106から出力される画像データを用いて所定の演算処理を行う。システム制御部120は、この演算結果に基づいてTTL方式のオートフォーカス(AF)処理、自動露出(AE)処理及びフラッシュプリ発光(EF)処理を行う。
【0022】
さらに、画像処理部107は、A/D変換部106から出力される画像データを用いて所定の演算処理を行い、この演算結果に基づいてTTL方式のオートホワイトバランス(AWB)処理も行う。
【0023】
メモリ制御部110は、A/D変換部106、タイミング発生部108、画像処理部107、画像表示メモリ112、D/A変換部109、画像記憶メモリ113および圧縮伸長部111を制御する回路である。A/D変換部106から出力された画像データは、画像処理部107およびメモリ制御部110を介して、またはメモリ制御部110のみを介して画像表示メモリ112または画像記憶メモリ113に書き込まれる。
【0024】
画像表示部114は、D/A変換部109によりアナログ信号に変換され、画像表示メモリ112に書き込まれた画像信号に基づく画像を表示する、LCDや有機ELなどの表示デバイスである。画像表示部114は、システム制御部120の制御に基づき、電子ビューファインダ(EVF)機能をオンまたはオフされる。また、画像表示部114は、カメラ本体100に対してユーザが各種の設定や処理などを操作、入力するためのメニュー画面等を表示する。
【0025】
画像記憶メモリ113は、撮像素子103により撮像された画像データや記録媒体200に格納する画像データを保持するバッファメモリである。また、画像記憶メモリ113は、システム制御部120の作業領域としても使用される。画像記憶メモリ113は、所定枚数の静止画や所定時間の動画および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。なお、画像記憶メモリ113が、画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)112を兼ねてもよい。
【0026】
圧縮伸長部111は、公知の画像圧縮方法を用いて画像データを圧縮または伸長する回路である。圧縮伸長部111は、画像記憶メモリ113に格納された画像データを読み込んで圧縮処理または伸長処理を行い、処理を終えたデータを再び画像記憶メモリ113に書き込む。
【0027】
シャッター制御部115は、測光部117で検出された測光情報(測光値)に基づいて、レンズユニット300の絞り制御部303と連携しながら、シャッター102のシャッター速度を制御する回路である。
【0028】
焦点検出部116は、不図示の焦点検出センサにより、ミラー101を透過して不図示のサブミラーによって導かれた被写体像の合焦状態を示すデフォーカス情報を検出し、検出結果をシステム制御部120に出力する回路である。測光部117は、不図示の測光センサにより、ミラー101を透過して不図示のサブミラーによって導かれた被写体像の明るさを示す測光情報を検出し、検出結果をシステム制御部120に出力する回路である。
【0029】
システム制御部120は、カメラ本体100の動作を全体的に制御するマイクロコンピュータである。システムメモリ121には、システム制御部120の動作用の定数、変数、ソフトウェアプログラム(基本プログラム)等が記憶される。システムメモリ121には、
図2および
図3で後述する測光値も記憶される。
【0030】
画像合成部122は、後述するタイムラプス動画撮影により取得した画像データを、撮影された順番でつなぎ合わせることで、時間的な変化を圧縮した動画(タイムラプス動画)を生成する回路である。
【0031】
システム制御部120は、焦点検出部116のデフォーカス情報に基づいてコントラスト方式や位相差方式のAF処理を行ったり、測光部117の測光値に基づいてAE処理を行う。
【0032】
位置検出部118は、GPS(GrobalPositioningSystem)信号などを受信してカメラ本体100の位置を検出する回路である。
【0033】
不揮発性メモリ123は、電気的に消去・記録可能なEEPROM等で構成され、ソフトウェアプログラム等の格納用メモリとして使用される。この場合、当然ながら、ソフトウェアプログラムは、コンピュータ読取可能に不揮発性メモリ123に格納される。このソフトウェアプログラムには、
図2および
図3で後述するシステム制御部120が実行可能なソフトウェアプログラムが含まれる。不揮発性メモリ123には、メニュー画面等のGUI画面上で設定された設定値、操作部133の操作で設定された設定値、モードダイアル130の操作で設定された撮影モードの情報等も格納される。
【0034】
操作部133は、ユーザからの各種操作を受け付ける各種スイッチ、ボタン、タッチパネル等の操作部材や視線検知装置、音声認識装置あるいはこれらの組み合わせからなる。システム制御部120は、操作部133からの信号に応じて各種動作を行う。
【0035】
電源スイッチ134は、カメラ本体100の電源のオン/オフを切り替えるための操作部材である。
【0036】
電源スイッチ134は、電源部125からカメラ本体100への電力供給のオン/オフを切り替えると共に、カメラ本体100に接続された記録媒体200およびレンズユニット300への電力供給のオン/オフも同時に切り替えることができる。
【0037】
電源制御部124は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切換えるスイッチ回路等により構成されている。電源制御部124は、電池の装着の有無、電池の種類及び電池残量の検出を行い、その検出結果及びシステム制御部120の指示に応じて、DC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部に供給する。
【0038】
電源部125は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、リチウムイオン電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる。
【0039】
記録媒体200は、メモリカードやハードディスク等であり、記録部201、メディアインターフェース202およびメディアコネクタ203を備える。記録部201は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。メディアインターフェース202およびメディアコネクタ203は、記録媒体200をカメラ本体100と電気的に接続する。メディアインターフェース202およびメディアコネクタ203は、カメラ本体100に設けられた第1カメラインターフェース140および第1カメラコネクタ141を介して、記録媒体200へのデータの書き込み、記録媒体200からのデータの読み出しを可能とする。
【0040】
システム制御部120は、例えば、測光部117の測光値BvとISO感度Svの組み合わせから被写体の明るさが適正となる露出値Evを算出し、算出した露出値Evから絞り302の開度に関する絞り値Avとシャッター速度Tvに相当する撮像素子103の電荷蓄積時間を算出する。
【0041】
また、システム制御部120は、不図示のシステムクロックなどを用いた計時機能を有し、ユーザが操作部133を操作して設定した時間情報から撮影間隔、現在時間などの時間情報を管理する。
【0042】
なお、不揮発性メモリ123には、撮影画像の測光値(被写体の輝度値)に対する露出(適正露出)に関する情報(テーブルデータなどによるプログラム線図)が予め格納されている。システム制御部120は、測光部117の測光値BvとISO感度Svの組み合わせから算出した露出値Evとプログラム線図から、適正露出に制御するための絞り値Avおよびシャッター速度Tvを決定するAE処理を行う。
【0043】
また、システム制御部120は、後述するタイムラプス動画撮影時においてタイムラプス動画の生成に関する種々の制御を実行する。タイムラプス動画撮影処理の詳細は後述する。
【0044】
モードダイアル130、シャッタースイッチ131および再生スイッチ132は、操作部133と同様に、ユーザからの各種操作を受け付ける各種スイッチ、ボタン、タッチパネル等の操作部材や視線検知装置、音声認識装置あるいはこれらの組み合わせからなる。
【0045】
モードダイアル130は、デジタルカメラ1で設定可能な複数の撮影モードの中から、ユーザが所望の撮影モードを選択する際に用いられる操作部材である。
【0046】
本実施形態では、動画撮影モードとして、通常動画モードとタイムラプス動画モードのいずれかに設定可能である。
【0047】
なお、デジタルカメラ1は、動画撮影モードだけではなく、静止画撮影モードにも設定可能である。
【0048】
通常動画モードは、撮像素子103で連続的に電荷蓄積(撮像)を実行することで取得された複数の画像データを順につなぎ合わせて表示または記録するモードである。
【0049】
タイムラプス動画モードは、撮像素子103で連続的に撮像を実行することで取得された複数の画像データの中から、予め設定された撮影間隔(インターバル)に基づき、タイムラプス動画用の画像データ(以下、適正画像)を決定するモードである。タイムラプス動画モードでは、適正画像同士を取得した順(撮影された順番)につなぎ合わせて表示または記録することができる。
【0050】
また、通常動画モードで撮影される動画は、当該動画の撮影時間と当該動画の再生時間とが略一致するが、タイムラプス動画は、当該タイムラプス動画の撮影時間と当該タイムラプス動画の再生時間とが異なる。
【0051】
タイムラプス動画は、所定の期間(総撮影時間)における画像データを間欠的につなぎ合わせて生成されるため、1つのタイムラプス動画を生成するための総撮影時間(撮影の開始から終了)に対してタイムラプス動画の再生時間は短くなる。そして、タイムラプス動画撮影時にAE処理やAF処理を行うための絞りやフォーカスレンズは、機構の耐久性を考慮すると動作させないのが望ましいので、タイムラプス動画撮影中は1回目の画像撮影時の状態で固定している。
【0052】
なお、本実施形態のデジタルカメラ1は、上述した静止画モードや動画モードにおいて更に以下のような複数のモードに設定可能である。
【0053】
例えば、自動モード、プログラムモード、シャッター速度優先モード、絞り優先モード、マニュアルモード、焦点深度優先モード、ポートレートモード、風景モード、接写モード、スポーツモード、夜景モード。
【0054】
シャッタースイッチ131は、撮影準備動作や撮影動作の開始を指示するための用いられる操作部材である。
【0055】
シャッタースイッチ131の第1ストローク(例えば、半押し)で第1シャッタースイッチ信号SW1がオンされる。第1シャッタースイッチ信号SW1がオンされると撮影準備動作が開始され、システム制御部120は、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等を開始する。
【0056】
また、シャッタースイッチ131の第2ストローク(例えば、全押し)で第2シャッタースイッチ信号SW2がオンされる。第2シャッタースイッチ信号SW2がオンされると撮影動作が開始され、システム制御部120は、撮像素子103により電荷蓄積(撮像)に関する露光処理と記録処理を開始する。
【0057】
露光処理では、システム制御部120からの指示に応じて、撮像素子103から読み出した信号がA/D変換部106、メモリ制御部110を介して画像データとして画像記憶メモリ113に書き込まれる。
【0058】
そして、システム制御部120からの指示に応じて、画像データに対して画像処理部107やメモリ制御部110における種々の演算に基づく現像処理が実行され、現像後の画像データが画像記憶メモリ113に書き込まれる。
【0059】
記録処理では、システム制御部120からの指示に応じて、画像記憶メモリ113から読み出された現像処理後の画像データが圧縮伸長部111により圧縮される。その後、システム制御部120からの指示に応じて、圧縮処理後の画像データが、カメラインターフェース140、カメラコネクタ141、メディアコネクタ203、メディアインターフェース202を介して記録媒体200の記録部201に書き込まれる。
【0060】
再生スイッチ132は、画像記憶メモリ113に格納されている画像データや記録媒体200から読み出した画像データを画像表示部114に表示する再生処理の開始を指示するための操作部材である。
【0061】
操作部133は、メニュー表示や撮影に関する種々の設定、再生に関する種々の設定に用いる操作部材である。
【0062】
なお、タイムラプス動画撮影時における画像の撮影間隔や撮影回数からなる総撮影時間などは、ユーザが操作部133を操作することで設定可能である。
【0063】
また、タイムラプス動画撮影には、カメラを固定して撮影する手法や、カメラを携帯して動きながら撮影するウォークラプスといった手法など、各種の制御が用意されている。
【0064】
第2カメラインターフェース150および第2カメラコネクタ151は、カメラ本体100をレンズユニット300と電気的に接続する。第2カメラインターフェース150および第2カメラコネクタ151は、レンズユニット300に設けられたレンズインターフェース310およびレンズコネクタ311を介して、システム制御部120とレンズユニット300のレンズシステム制御部305の通信を可能とする。また、第2カメラインターフェース150および第2カメラコネクタ151は、カメラ本体100とレンズユニット300との間における制御信号や状態信号、データ信号等の通信、および、所定の電圧や電流の供給が可能である。なお、第2カメラインターフェース150および第2カメラコネクタ151は、電気的な通信だけでなく光通信や音声通信等が可能であってもよい。
【0065】
次に、レンズユニット300の構成および機能について説明する。
【0066】
レンズユニット300は、光学レンズ301、絞り302、絞り制御部303、レンズ制御部304、レンズシステム制御部305、レンズインターフェース(I/F)310、レンズコネクタ311、レンズマウント320を備える。
【0067】
光学レンズ301は、フォーカスレンズ、ズームレンズ、シフトレンズなどを含む光学部材である。
【0068】
絞り302は、光学レンズ301を通過して撮像素子103に入射する被写体光の光量を調節する光量調節部材である。
【0069】
絞り制御部303は、システム制御部120からの指示に応じて、絞り302の開口量を制御する回路である。システム制御部120は、測光部117の測光値に基づいて、絞り制御部303に指示を送信し、目標となる絞り値に対応した開口量となるように絞り302の開口径を変化させる。変化中の絞り302の開口径は、レンズユニット300とカメラ本体100との通信によって逐次検出される。システム制御部120は、絞り302の開口径が目標となる絞り値に対応する開口径に到達したことに応じて、絞り302の開口径の変更を終了する。
【0070】
レンズ制御部304は、光学レンズ301の動作(駆動)を制御する回路である。レンズ制御部304は、フォーカスレンズ位置(焦点位置)を検出することが可能であり、検出されたレンズ位置に関する情報は、カメラ本体100のシステム制御部120に送信される。
【0071】
絞り制御部303およびレンズ制御部304は、デジタルカメラ1の撮影モードがタイムラプス動画モードに設定されると、1回目の撮影で適正画像が得られた時の絞り値および焦点位置で固定となるように絞り302および光学レンズ301の動作を制御する。
【0072】
レンズシステム制御部305は、レンズユニット300を統括的に制御するマイクロコンピュータである。レンズシステム制御部305は、不図示のCPUや揮発性メモリおよび不揮発性メモリを内蔵し、揮発性メモリには動作用の定数、変数、プログラム等が記憶されている。不揮発性メモリには、レンズユニット300に関する固有の番号などの識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報などが記憶されている。
【0073】
レンズマウント320は、レンズユニット300をカメラ本体100に機械的に結合するための部材であり、レンズマウント320と、カメラ本体100のカメラマウント160とは、例えばフランジなどの互いに結合可能な形状を有している。このレンズマウント320とカメラマウント160が結合することにより、カメラ本体100にレンズユニット300が装着される。
【0074】
レンズインターフェース310およびレンズコネクタ311は、レンズユニット300をカメラ本体100と電気的に接続する。レンズインターフェース310およびレンズコネクタ311は、カメラ本体100に設けられた第2カメラインターフェース150および第2カメラコネクタ151を介して、レンズシステム制御部305とカメラ本体100のシステム制御部120との通信を可能とする。また、レンズインターフェース310およびレンズコネクタ311は、レンズユニット300とカメラ本体100との間における制御信号や状態信号、データ信号等の通信、および、所定の電圧や電流の供給が可能である。なお、レンズインターフェース310およびレンズコネクタ311は、電気的な通信だけでなく光通信や音声通信等が可能であってもよい。
【0075】
なお、
図1に示した構成要素は、ASICやプログラマブルロジックアレイ(PLA)などのハードウェアによって実現されてもよいし、CPUやMPU等のプログラマブルプロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。また、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0076】
本実施形態では、異なる構成要素が動作主体として記載されている場合であっても、同じハードウェアが動作主体として実現されうる。なお、本実施形態のデジタルカメラ1は、カメラ本体100と記録媒体200とレンズユニット300を備えた、レンズ交換式の撮像装置であるが、これに限定されるものではない。例えば、カメラ本体100とレンズユニット300とが一体的に設けられているような構成であってもよいし、光学ファインダ105を備えない構成であってもよい。
【0077】
<タイムラプス動画撮影処理>
次に、本実施形のデジタルカメラ1によるタイムラプス動画撮影処理について説明する。
【0078】
図2および
図3は、本実施形態のタイムラプス動画撮影処理を示すフローチャートである。
【0079】
なお、
図2および
図3の処理は、システム制御部120が不揮発性メモリ123に格納されたプログラムを実行して各構成要素を制御することにより実現される。また、
図2の処理は、ユーザ操作により撮影モードがタイムラプス動画モードに設定され、撮影待機状態にある場合に開始される。
【0080】
ステップS202では、システム制御部120は、測光部117が所定の間隔でライブビュー画像の測光処理を実行し、測光結果を測光値Bv1(第1の測光値)としてシステムメモリ121に記憶し、測光値Bv1に基づいて露出値Evを算出する。
【0081】
ステップS203では、システム制御部120は、焦点検出部116が焦点検出処理(測距処理)を繰り返し実行する。
【0082】
ステップS204では、システム制御部120は、画像処理部107が撮像素子103により撮像された画像信号を用いてライブビュー画像の輝度分布を表すヒストグラムを算出し、算出結果をヒストグラム1(第1のヒストグラム)としてシステムメモリ121に記憶する。
【0083】
ステップS205では、システム制御部120は、シャッタースイッチ131が操作され、タイムラプス動画の撮影指示を受け付けたか否かを判定する。システム制御部120は、ステップS205でタイムラプス動画の撮影指示を受け付けたと判定した場合は処理をステップS206に進め、タイムラプス動画の撮影指示を受け付けていないと判定した場合は処理をステップS202に戻す。
【0084】
ステップS206では、システム制御部120は、ステップS202で算出した測光値Bv1に基づいて算出された露出値Evに応じて絞り制御部303を制御して絞り302を駆動し、レンズ制御部304を制御して光学レンズ301の駆動を行う。
【0085】
ステップS207では、システム制御部120は、タイミング発生部108により撮像素子103の電荷蓄積動作を制御して、タイムラプス動画を生成するための1回目の画像の撮影処理を実行する。
【0086】
ステップS208では、システム制御部120は、ステップS208における撮影処理が1回目の画像の撮影か否かを判定する。システム制御部120は、1回目の画像の撮影であると判定した場合は処理をステップS209に進め、1回目の画像の撮影ではないと判定した場合は処理をステップS213に進める。
【0087】
ステップS209では、システム制御部120は、測光部117がステップS207で撮影された1回目の画像信号に対して測光処理を実行し、測光結果を測光値Bv2(第2の測光値)としてシステムメモリ121に記憶する。
【0088】
ステップS210では、システム制御部120は、画像処理部107がステップS207で撮影された1回目の画像の輝度分布を表すヒストグラムを算出し、算出結果をヒストグラム2(第2のヒストグラム)としてシステムメモリ121に記憶する。
【0089】
ステップS211では、システム制御部120は、ステップS204で算出したライブビュー画像のヒストグラム1と、ステップS210で算出した1回目の撮影画像のヒストグラム2を比較し、ヒストグラム1とヒストグラム2の差分が所定の第1の閾値TH1以上であるか否かを判定する。システム制御部120は、ヒストグラム1とヒストグラム2に所定の第1の閾値TH1以上の差分があると判定した場合は、撮影中に画角や被写体移動などに起因して輝度分布が変化したと判定して処理をステップS213に進め、ヒストグラム1とヒストグラム2に所定の第1の閾値TH1以上の差分がないと判定した場合は、処理をステップS212に進める。
【0090】
ステップS212では、システム制御部120は、ステップS202で取得した1回目の撮影前の画像の測光値Bv1とステップS209で取得した1回目の撮影時の画像の測光値Bv2の差分ΔBv(=Bv1-Bv2)を算出し、算出結果としての差分ΔBvをシステムメモリ121に記憶する。ステップS206の絞り302の駆動による開度に誤差が生じていない場合はステップS202の測光値Bv1と同じになるはずであるが、ステップS206の絞り302の駆動による開度に誤差が生じた場合はその誤差に起因する差分が測光結果の差異として生じる。ステップS212では、その差分ΔBvの算出を行うことで、絞りが駆動指示に応じて正しく駆動できたかどうかを推測するようにし、被写体の横切りなどによる外乱の影響により絞りが不用意に駆動されないようにする。
【0091】
ステップS213では、システム制御部120は、タイムラプス動画撮影を継続するか否かを判定し、タイムラプス動画撮影を継続すると判定した場合は処理をステップS214に進め、タイムラプス動画撮影を終了すると判定した場合は、タイムラプス動画撮影が全て行われたと判定してタイムラプス動画撮影を終了し、撮影待機状態に移行する。
【0092】
ステップS214では、システム制御部120は、ステップS202と同様に、測光部117が所定の間隔でライブビュー画像の測光処理を実行し、測光結果を測光値Bv3(第3の測光値)としてシステムメモリ121に記憶する。
【0093】
ステップS215では、システム制御部120は、ステップS214で取得した測光値Bv3に基づいて露出値Evを算出し、システムメモリ121に記憶する。
【0094】
ステップS216では、システム制御部120は、撮影タイミングの判定を行う。システム制御部120は、撮影タイミングではないと判定した場合は処理をステップS214に戻し、撮影タイミングになったと判定した場合は処理をステップS207に戻し、ステップS215で算出した露出値Evに基づいて2回目の画像の撮影処理を行う。
【0095】
ステップS217では、システム制御部120は、タイムラプス動画撮影が全て行われたと判定してタイムラプス動画撮影を終了し、撮影待機状態に移行する。
【0096】
図3は、
図2のステップS215における測光値補正処理を示すフローチャートである。
【0097】
ステップS302では、システム制御部120は、前回撮影時の測光値PreBvと、ステップS214で取得した測光値Bv3から測光値Bv1と測光値Bv2の差分ΔBvを差し引いた値(Bv-ΔBv)との差の絶対値を求める。
【0098】
ステップS303では、システム制御部120は、S302で求めた差の絶対値が所定の第2の閾値TH2未満であるか否かを判定し、所定の第2の閾値TH2未満であると判定した場合は処理をステップS304に進め、所定の第2の閾値TH2以上であると判定した場合は処理をステップS305に進める。
【0099】
ステップS304では、システム制御部120は、今回撮影時の測光値Bvが前回撮影時の測光値PreBvから大きく変化していないと判定して、前回撮影時の測光値PreBvを今回撮影時の測光値Bvとする。
【0100】
ステップS305では、システム制御部120は、今回撮影時の測光値Bvが前回撮影時の測光値PreBvから大きく変化していると判定して、前回撮影時の測光値PreBvと、今回撮影時の測光値BvとステップS209で求めた差分ΔBvを用いて加重平均により算出した値を今回撮影時の測光値Bvとする。
【0101】
このように、今回撮影時の測光値Bvが前回撮影時の測光値PreBvから大きく変化している場合に、今回撮影時の測光値Bvを、前回撮影時の測光値PreBvと前回撮影前の測光値Bv1と前回撮影時の測光値Bv2の差分ΔBvを用いて補正する。これにより、撮影時の絞り302の制御時に誤差があった場合であっても、同じ明るさの被写体を撮影している場合にその誤差分が2回目以降の撮影時の測光値から取り除かれるため、
図4に示すように撮影中の測光値の変化が発生しにくくなくなる。これに対して、従来は、今回撮影時の測光値Bvが前回撮影時の測光値PreBvから大きく変化している場合に、前回撮影時の測光値PreBvと今回撮影時の測光値Bvから算出した測光値を今回撮影時の測光値としていたので、絞りの制御時に誤差があると、同じ明るさの被写体を撮影していても、その誤差が2回目以降の測光値の誤差となり、
図5に示すような露出変化が発生してしまう。
【0102】
本実施形態によれば、タイムラプス動画撮影時において、1回目の撮影時に絞りの駆動を行った後は、2回目以降の撮影時に絞りの駆動を行わない構成とした場合に、1回目の撮影時の絞りの制御時に発生した誤差が2回目以降の撮影に影響しないようにすることで、良好な露出でタイムラプス動画撮影を行うことができる。
【0103】
なお、本実施形態では、絞り302の駆動は1回目の画像撮影時(撮影開始時)のみであったが、例えば、絞り302を固定していることでタイムラプス動画撮影が適正露出で実行できなくなった場合に限り、タイムラプス動画撮影中に絞り302を駆動するようにしてもよい。この場合、絞り302を駆動したときは、1回目の撮影前後と同様の演算を行う。
【0104】
また、ステップS211では、ヒストグラム1とヒストグラム2の差分からΔBvの演算を行うか否かを切り替えているが、例えば、ΔBvと絞り駆動量に応じた測光値の閾値とを比較し、ΔBvが絞り駆動量に応じた測光値の閾値以上変化している場合は2回目以降の撮影時にΔBvを用いた測光値の補正は行わず、ステップS212でΔBvを0に設定してもよい。
【0105】
なお、システム制御部120が行うものとして説明した上述の各種制御は、1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
【0106】
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【0107】
また、上述した実施形態においては、本発明をレンズ交換式のデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、これに限定されず、タイムラプス動画撮影機能を有する装置であれば適用可能である。すなわち、本発明は、レンズ交換式ではないデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、パーソナルコンピュータやその一種であるタブレット、携帯電話やその一種であるスマートフォン、さらに、携帯電話の一種であるスマートフォン、腕時計型のスマートウォッチ、メガネ型のスマートグラス等のウェアラブルコンピュータ、監視カメラ、車載カメラ、医療用カメラなどに適用可能である。
【0108】
[他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
【0109】
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神および範囲から離脱することなく、様々な変更および変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
【符号の説明】
【0110】
1…デジタルカメラ、100…カメラ本体、117…測光部、120…システム制御部、300…レンズユニット、302…絞り、304…絞り制御部