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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-27
(45)【発行日】2024-07-05
(54)【発明の名称】放射線防護構造及び蒸し煮器具
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/088 20060101AFI20240628BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
A47J27/088
A47J27/00 103A
A47J27/00 107
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020563530
(86)(22)【出願日】2018-12-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 CN2018123542
(87)【国際公開番号】W WO2020029522
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2020-11-09
【審判番号】
【審判請求日】2022-09-12
(31)【優先権主張番号】201810903603.0
(32)【優先日】2018-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516089359
【氏名又は名称】グリー エレクトリック アプライアンスィズ,インコーポレーテッド オブ ジュハイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,ユエングイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン,リーアン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジンビン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ドンドン
(72)【発明者】
【氏名】リー,イーフォン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ジアンジアン
(72)【発明者】
【氏名】イン,ジーション
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジアホン
【合議体】
【審判長】間中 耕治
【審判官】水野 治彦
【審判官】飯星 潤耶
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-102899(JP,A)
【文献】特開2017-200541(JP,A)
【文献】特開2005-253842(JP,A)
【文献】特開2009-26470(JP,A)
【文献】特開2006-20957(JP,A)
【文献】特開2005-28020(JP,A)
【文献】特開2016-157651(JP,A)
【文献】特開平8-250272(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J27/00-27/64
H05B6/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイル・パネルによって生じる電磁放射線を遮断するための放射線防護構造であって、
周方向において形状が規則的である第1接続部と周方向において形状が異形である第2接続部とを有する筒状の本体を備え、前記第1接続部の周方向における両端部が前記第2接続部の周方向における両端部に固定して接続され、
前記放射線防護構造は、前記コイル・パネルが設けられた取付座に、前記本体が前記コイル・パネルを取り囲むように設けられており、
前記第2接続部には、前記取付座に前記コイル・パネルを取り付けるための取付構造を回避するための第1退避部が設けられ、及び/又は、
前記取付座にさらに気流駆動部品が設けられ、前記第1接続部に前記気流駆動部品を回避するための第2退避部が設けられ、及び/又は、
前記第1接続部には、前記コイル・パネルにおける磁気ストライプ・ホルダーを回避するための第3退避部が設けられることを特徴とする放射線防護構造。
【請求項2】
前記第1退避部は、前記本体の側壁が折り曲げ又は湾曲されて形成され前記本体の半径方向の外側に向いて突出した突起を有し、及び/又は、
前記第2退避部は、前記本体の前記取付座から離れる側に形成された第2切り口を有し、及び/又は、
前記第3退避部は、前記第1接続部の前記取付座に近い側に形成された第3切り口を有することを特徴とする請求項1に記載の放射線防護構造。
【請求項3】
前記取付構造は前記コイル・パネルの周方向に沿って少なくとも二つ設けられており、対応して前記第2接続部に少なくとも二つの前記第1退避部が設けられており、隣接する二つの前記第1退避部同士は移行部を介して接続されることを特徴とする請求項1に記載の放射線防護構造。
【請求項4】
前記移行部及び/又は前記第1接続部の前記取付座に近い側に固定部が設けられ、前記固定部によって前記第2接続部及び/又は前記第1接続部を前記コイル・パネルに締め付け可能であることを特徴とする請求項3に記載の放射線防護構造。
【請求項5】
前記固定部は、固定孔を有する取付突耳を有することを特徴とする請求項4に記載の放射線防護構造。
【請求項6】
前記第1退避部と前記移行部との間は滑らかに移行することを特徴とする請求項3乃至5のうちのいずれか一項に記載の放射線防護構造。
【請求項7】
前記第1退避部と前記移行部との接続位置に強化構造が設けられており、及び/又は、
前記第1接続部、前記第1退避部及び/又は前記移行部に強化構造が設けられていることを特徴とする請求項3乃至5のうちのいずれか一項に記載の放射線防護構造。
【請求項8】
前記第1接続部と前記第2接続部とはスナップ構造によって接続され、及び/又はファスナによって接続されることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の放射線防護構造。
【請求項9】
前記第1接続部の前記取付座から離れる側に第1切り口が形成され、前記第1切り口によって前記コイル・パネルと前記放射線防護構造の外部との間の放熱通路を形成することを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の放射線防護構造。
【請求項10】
コイル・パネルを備える蒸し煮器具であって、請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の放射線防護構造をさらに備え、前記放射線防護構造が前記コイル・パネルの外部に外嵌されることを特徴とする蒸し煮器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年08月09日出願の中国特許出願第201810903603.0号で、発明名称が「放射線防護構造及び蒸し煮器具」である出願に基づく優先権を主張し、前記中国出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
【0002】
本願は、家電技術分野に関し、特に、放射線防護構造及びそれを備える蒸し煮器具に関する。
【背景技術】
【0003】
蒸し煮器具には加熱部材が設けられており、加熱部材は動作中に電磁放射線を発生する。蒸し煮器具の電磁放射線について国は厳しく規定しており、蒸し煮器具が動作中に発生する電磁放射線が標準を超えないようにするために、既存の蒸し煮器具は、加熱部材の外部に放射保護板を設けて電磁放射線を遮断している。
【0004】
既存の蒸し煮器具は内部空間が限られており、他の構造を合理的に回避するために、放射保護板は通常一部の異形部分を有する。一方、プレートの異形成型加工の工程は複雑であり、且つ異形の部品は汎用性が高くない。
【発明の概要】
【0005】
これに鑑み、本願は、加工製造が便利である放射線防護構造及びそれを備える蒸し煮器具を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成するために、一態様によると、本願は以下の技術案を用いる。
【0007】
加熱部材によって生じる電磁放射線を遮断するための放射線防護構造であって、周方向において形状が規則的である第1接続部と周方向において形状が異形である第2接続部とを有する筒状の本体を備え、前記第1接続部の周方向における両端部が前記第2接続部の周方向における両端部に固定して接続されることを特徴とする放射線防護構造。
【0008】
一実施例において、前記放射線防護構造は、コイル・パネルが設けられた取付座に、前記本体が前記コイル・パネルを取り囲むように設けられ、
前記第2接続部には、前記取付座に前記コイル・パネルを取り付けるための取付構造を回避するための第1退避部が設けられ、及び/又は、
前記取付座にさらに気流駆動部品が設けられ、前記第1接続部に前記気流駆動部品を回避するための第2退避部が設けられ、及び/又は、
前記第1接続部には、前記コイル・パネルにおける磁気ストライプ・ホルダーを回避するための第3退避部が設けられる。
【0009】
一実施例において、前記第1退避部は、前記本体の側壁が折り曲げ又は湾曲されて形成され前記本体の半径方向の外側に向いて突出した突起を有し、及び/又は、
前記第2退避部は、前記本体の前記取付座から離れる側に形成された第2切り口を有し、及び/又は、前記第3退避部は、前記第1接続部の前記取付座に近い側に形成された第3切り口を有する。
【0010】
一実施例において、前記取付構造は前記コイル・パネルの周方向に沿って少なくとも二つ設けられており、対応して前記第2接続部に少なくとも二つの前記第1退避部が設けられており、隣接する二つの前記第1退避部同士は移行部を介して接続される。
【0011】
一実施例において、前記移行部及び/又は前記第1接続部の前記取付座に近い側に固定部が設けられ、前記固定部によって前記第2接続部及び/又は前記第1接続部を前記コイル・パネルに締め付け可能である。
【0012】
一実施例において、前記固定部は、固定孔を有する取付突耳を有する。
【0013】
一実施例において、前記第1退避部と前記移行部との間は滑らかに移行する。
【0014】
一実施例において、前記第1退避部と前記移行部との接続位置に強化構造が設けられており、及び/又は、
前記第1接続部、前記第1退避部及び/又は前記移行部に強化構造が設けられている。
【0015】
一実施例において、前記第1接続部と前記第2接続部とはスナップ構造によって接続され、及び/又はファスナによって接続される。
【0016】
一実施例において、前記第1接続部の前記取付座から離れる側に第1切り口が形成され、前記第1切り口によって前記コイル・パネルと前記放射線防護構造の外部との間の放熱通路を形成する。
【0017】
上記目的を達成するために、他の一態様によると、本願は以下の技術案を用いる。
【0018】
加熱部材を備える蒸し煮器具であって、上述した放射線防護構造をさらに備え、前記放射線防護構造が前記加熱部材の外部に外嵌される蒸し煮器具。
【0019】
本願による放射線防護構造は、周方向において形状が規則的である第1接続部と周方向において形状が異形である第2接続部とを有し、第1接続部と第2接続部とは別体構造であり、加工する際に第1接続部と第2接続部とを別途に加工してから両方を固定して接続して、加工製造の難度を低減し、加工時間を短縮し、部品間の汎用性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本願の上述した目的、特徴及び効果と他の目的、特徴及び効果は以下の図面を参照して行う本願の実施例の説明によって明確になる。
【0021】
図1】本願の具体的な実施形態による放射線防護構造の本体の構造を示す図である。
図2】本願の具体的な実施形態による第1接続部の構造を示す図である。
図3】本願の具体的な実施形態による第2接続部の構造を示す図である。
図4】本願の具体的な実施形態による放射線防護構造とコイル・パネルとの間の接続構造を示す模式図の一つである。
図5】本願の具体的な実施形態による放射線防護構造とコイル・パネルとの間の接続構造を示す模式図のもう一つである。
図6】本願の具体的な実施形態による本体の放熱構造を示す模式図の一つである。
図7】既存の放射線防護構造の、取付位置における構造を示す図である。
図8】本願の具体的な実施形態による放射線防護構造の、取付位置における構造を示す図である。
図9】本発明の具体的な実施形態による本体の放熱構造を示す模式図のもう一つである。
【0022】
図面符号の説明
【0023】
1:本体;11:第1接続部;111:端部;112:第2退避部;1121:第2切り口;113:第3退避部;1131:第3切り口;12:第2接続部;121:端部;122:第1退避部;1221:突起;123:移行部;13:位置決め溝;14:位置決めホック;15:取付孔;16:強化構造;161:強化リブ;17:固定部;171:取付突耳;1711:固定孔;18:第1切り口;2:取付座;3:コイル・パネル;31:ねじ柱;4:取付構造;5:気流駆動部品;6:下ケース;7:放熱構造;71:放熱孔。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、実施例に基づいて本願を説明する。図面は本願を説明するためのものであり、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことは言うまでもない。
【0025】
前後に明確に記載されていないかぎり、明細書及び特許請求の範囲全体において「有する」、「包含する」等の類似する用語は排他的又は完全に列挙する意味ではなく、包含する意味で解釈しなければならず、つまり、「有するがそれらに限定されることはない」の意味に解釈しなければならない。
【0026】
本願は、蒸し煮器具に設けられ、蒸し煮器具中の加熱部材が動作中に発生する電磁放射線を遮断する放射線防護機構を提供する。ここで、蒸し煮器具は、例えば炊飯器等の動作中に加熱部材による加熱を必要とする家電とすることができ、加熱部材は例えばコイル・パネル等の電気加熱部材とすることができる。以下、炊飯器におけるコイル・パネルを加熱部材として、本願における放射線防護構造を詳細に説明する。
【0027】
図1乃至図3に示すように、本願における放射線防護構造は、筒状の本体1を備え、本体1は板材からなり、あるいはまた、板材の材料は電磁放射線を遮断することのできる金属材料である。本体1は、周方向において形状が規則的である第1接続部11と、周方向において異形である第2接続部12と、を有し、第1接続部11の周方向上の両端部111が第2接続部12の周方向上の両端部121に固定して接続される。なお、本体1の筒状構造は非強制的に断面が略円形である円筒状構造であり、本体1の周方向とは円筒状の構造の周方向を指す。第1接続部1が本体11の周方向において形状が規則的であることとは、第1接続部11が周方向において円弧状であることを指し、加工する際に、金型の製造が容易であり、成型過程が相対的に簡単である。第2接続部12は周方向における形状が非規則的な異形で、加工して製造する際に工程が相対的に複雑であり、且つ金型が相対的に複雑であり、第1接続部11と第2接続部12とを別体構造に設計して別途に加工することで、部品の汎用性を向上させるとともに、生産や加工効率を向上させ、生産難度を低減する。
【0028】
さらに、第1接続部11と第2接続部12との間はスナップ構造によって接続され、及び/又はファスナによって接続される。代替可能な実施例において、第1接続部11の周方向における両端111には位置決め溝13が形成され、第2接続部12の周方向における両端121には位置決めホック14が設けられて、位置決めホック14が位置決め溝13に挿入されて第1接続部11と第2接続部12の取付位置を位置決めする。第1接続部11及び第2接続部12の周方向における両端にはそれぞれ取付孔15が形成されており、上記位置決めホック14と位置決め溝13とによって位置決めされた後に、ファスナ(不図示)と取付孔15とによって、第1接続部11と第2接続部12とを固定して接続する。第1接続部11と第2接続部12とを固定して接続する際に、プレス・リベット・ジョイント形態で接続することができる。まず位置決めホック14と位置決め溝13とによって位置決めを行うことで、プレス・リベット・ジョイント中の工程の難度を低下し、本体1全体の一致性を向上させる。位置決め溝13及び位置決めホック14の設置位置については限定せず、両方の位置を交換することも可能であることは言うまでもない。
【0029】
図1図4及び図5に示すように、さらに、放射線防護構造は、コイル・パネル3が固定して設けられた蒸し煮器具の取付座2に設けられ、本体1がコイル・パネル3を取り囲むように設けられ、コイル・パネル3は筒状の内部に位置する。コイル・パネル3は、取付構造4によって取付座2上に固定され、第2接続部12に取付構造4を回避するための第1退避部122が設けられ、蒸し煮器具の内部空間が一定である状況で、合理的に空間を配分して配置するように保証し、取り付けの信頼性を保証する。具体的に、第1退避部122は、第2接続部12の側壁が折り曲げ又は湾曲して形成されて本体の半径方向の外側に向いて突出した突起1221を有し、あるいはまた、突起1221は円弧状の突起である。取付構造4はコイル・パネル3の周方向に沿って少なくとも二つ設けられており、第2接続部12上に対応して少なくとも二つの第1退避部122が設けられ、隣接する二つの第1退避部122同士は移行部123によって接続される。代替可能な実施例において、第2接続部12上に二つの第1退避部122が設けられ、二つの第1退避部122間に一つの移行部123が設けられ、第1退避部122と移行部123との間は滑らかに移行する。二つの第1退避部122の移行部123から離れる端にはそれぞれ位置決めホック14と取付孔15が設けられる。同時に、移行部123での強度を強化するために、第1退避部122と移行部123との接続位置に強化構造16が設けられ、強化構造16は強化リブ161とすることができる。
【0030】
図6及び図8に示すように、さらに、取付座2に気流駆動部品5が設けられ、気流駆動部品5はファンとすることができ、気流駆動部品5は蒸し煮器具の下ケース6に接続される。第1接続部11には気流駆動部品5を回避するための第2退避部112が設けられ、具体的には、第2退避部112は第1接続部11の取付座2から離れる側に形成された第2切り口1121を有する。
【0031】
さらに、第1接続部11には、コイル・パネルにおける磁気ストライプ・ホルダー(不図示)を回避するための第3退避部113が設けられる。コイル・パネルに複数の磁気ストライプ・ホルダーが設けられるため、第1接続部11に対応して複数の第3退避部113が設けられ、第3退避部113は第1接続部11の取付座2に近い側に形成された第3切り口1131を有し、第3切り口1131は放射線防護構造の放熱構造としても用いられる。
【0032】
図1及び図4に示すように、本体1とコイル・パネル3とを固定して接続して、取り付けの信頼性を保証するために、放射線防護構造を取付座2に設け、移行部123及び/又は第1接続部11の取付座2に近い側に固定部17を設け、固定部17によって第2接続部12及び/又は第1接続部11をコイル・パネル3に締め付ける。代替可能な実施例において、コイル・パネル3にねじ柱31が設けられ、固定部17は固定孔1711を有する取付突耳171を有し、固定孔1711がねじ柱31と整合し且つねじ(不図示)によって締め付けられて、コイル・パネル3と本体1とを固定して接続する。
【0033】
放射線防護構造全体の強度を高めるために、第1接続部11、第1退避部122及び/又は移行部123上に強化構造16が設けられ、強化構造16は強化リブ161とすることができる。強化リブ161は設置される位置の形状に合わせて形成されなければならず、例えば第1接続部11上に設けられる強化リブ161の場合、規則的な円弧状のリブである。
【0034】
図7に示すように、既存の蒸し煮器具において、本体1がコイル・パネル3の外部に設けられ、且つコイル・パネル3を取り囲むように設けられるため、コイル・パネル3が動作中に発生した熱を即時に排出することができず、蒸し煮器具全体の放熱をスムーズに行うことができず、長期にわたって機器全体が高温環境で動作して蒸し煮器具が故障しやすく、安全性の問題が存在する。
【0035】
図6及び図8に示すように、放熱効果を増加し、放熱効率を向上させるために、本体1にコイル・パネル3の放熱を行うための放熱構造7が設けられる。代替可能な実施例において、放熱構造7は本体1の取付座2から離れる側に形成された第1切り口18を有し、第1切り口18によってコイル・パネル3と本体1の外部との間の放熱通路を形成する。気流駆動部品5を回避するために形成した第2切り口1121と、磁気ストライプ・ホルダーを回避するために形成した第3切り口1131とは、放熱通路として放熱構造7の一部を構成することができる。
【0036】
他の代替可能な実施例において、図9に示すように、放熱構造7は本体1に設けられた放熱孔71を有する。第1接続部11が気流駆動部品5に近いため、該領域における放熱効果が優れており、第2接続部12が気流駆動部品5から遠く離れたため、該領域における放熱効果は悪く、このため、第1接続部11上に形成される放熱孔71の数は第2接続部12上に形成される放熱孔71の数より少なく、且つ第1接続部11上の放熱孔71は疎に分布され、第2接続部12上の放熱孔71は密に分布される。
【0037】
放熱構造7は、取付座2、コイル・パネル3と本体1の間にスムーズな気流通路を形成することができ、気流駆動部品5によって気流を駆動して流動させることで、コイル・パネル3が動作する際に発生した熱を放熱して有効に放熱し、コイル・パネル3と蒸し煮器具の動作中の信頼性を保証することができる。
【0038】
本願は、加熱部材を備える蒸し煮器具をさらに提供し、加熱部材は非強制的にコイル・パネルであり、蒸し煮器具は上述した放射線防護構造をさらに備え、放射線防護構造はコイル・パネル上に外嵌される。
【0039】
本願の蒸し煮器具は、マイクロ圧力鍋、炊飯器、電気圧力鍋、電気蒸し器等の様々なタイプの蒸し煮類電器とすることができる。
【0040】
矛盾しないかぎり、上述した可能な技術案を自由に組み合わせたり重ね合わせたりすることが可能であることは言うまでもない。
【0041】
以上は本願の可能な実施例にすぎず、本願を限定するものではなく、当業者は本願に各種の変形が可能である。本願の精神や原理内で行った修正、同等の置換、改良等はすべて本願の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9