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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-27
(45)【発行日】2024-07-05
(54)【発明の名称】短工程鉱石混合処理法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   C22B 1/00 20060101AFI20240628BHJP
   B01F 23/64 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 25/82 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 25/83 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 25/90 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 27/1123 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 27/1143 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 27/2322 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 27/63 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 27/701 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 27/72 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 33/81 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 33/82 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 35/75 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 35/81 20220101ALI20240628BHJP
   B01F 101/26 20220101ALN20240628BHJP
【FI】
C22B1/00 101
B01F23/64
B01F25/82
B01F25/83
B01F25/90
B01F27/1123
B01F27/1143
B01F27/2322
B01F27/63
B01F27/701
B01F27/72
B01F33/81
B01F33/82
B01F35/75
B01F35/81
B01F101:26
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022572517
(86)(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2020119495
(87)【国際公開番号】W WO2021238010
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2022-11-25
(31)【優先権主張番号】202010457564.3
(32)【優先日】2020-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518402727
【氏名又は名称】シーアイエスディーアイ エンジニアリング カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CISDI ENGINEERING CO., LTD
【住所又は居所原語表記】YAN Bo No.1, Shuanggang Road, Yuzhong District Chongqing 400013 (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】チィエン イ リウ
(72)【発明者】
【氏名】ユ デン
(72)【発明者】
【氏名】モウ フェン チィアン
【審査官】坂本 薫昭
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第2889902(CN,Y)
【文献】中国実用新案第206424904(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01F
B65G
C22B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高精度な配合方式を用いて第一処理場内の種類の異なる資材をそれぞれ所定通りの量に基づいて同時に取り出し、第一の均質化、第二の均質化、第三の均質化を含む輸送システムを経て混合鉱石の粒度及び成分の均質化を実現する短工程の鉱石混合処理法であって、
前記第一の均質化は、取り出した資材を資材合流の地点で合流分散及び集結させ、第一次合流均質化と第二次合流均質化を併用することであり、前記第一次合流均質化は、二種類以上の資材を流し合うものであり、前記第二次合流均質化は、二つ以上の前記第一次合流均質化された資材流を流し合うものであり;
前記第二の均質化は、第二次合流均質化された資材を全量撹拌するものであり;
前記第三の均質化は、前記第二の均質化された資材を積層するものである、
ことを特徴とする短工程の鉱石混合処理法。
【請求項2】
種類の異なる資材が第一次処理場に搬送される際に、所定の比例に基づいて各ラインのそれぞれの定位に輸送されるものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の短工程の鉱石混合処理法。
【請求項3】
資材送入ライン(1)、第一処理場(2)、スタッカークレー(3)、資材送出ラインから構成される短工程の鉱石混合処理法であって、
前記資材送出ラインでは連結されている第一の均質化部位、第二の均質化部位(6)、第三の均質化部位(7)が含まれ;
前記スタッカークレーは複数台で所定の比例に基づいて、高精度な配合方式を用いて種類の異なる資材を同時に取り出して前記資材送出ラインへ送るものであり;
前記第一の均質化部位は種類の異なる資材を資材の合流点で合流分散、資材流集結を行うものであり;
前記第二の均質化部位は前記第一の均質化部位からの資材を撹拌するものであり;
前記第三の均質化部位は前記第二の均質化部位からの資材流を積層するものである、
ことを特徴とする短工程の鉱石混合処理法。
【請求項4】
前記第一の均質化部位は二種類以上の資材を流し合う第一次合流均質化部位(4)と該第一次合流均質化部位を経た資材流を二つ以上流し合う第二次合流均質化部位(5)の2つに分けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載の短工程の鉱石混合処理法。
【請求項5】
前記第一次合流均質化部位は第一漏斗(4.1)、分散板(4.2)、第一下流ベルトコンベア(4.3)で構成され;
前記第二次合流均質化部位は第二漏斗(5.1)、第一の分散角錐(5.2)、混合機(5.3)、第二下流ベルトコンベア(5.4)で構成され;
前記第一漏斗は下部に設置された前記第一下流ベルトコンベアを通して前記第二漏斗と繋がっており、資材流を分散させる機能を持つ前記分散板が内蔵されており;
前記第二漏斗は上から下にそって資材流を分散させる機能を持つ前記第一の分散角錐と、資材流断面混合機器が内蔵されており;
前記第二漏斗の下部には前記第二下流ベルトコンベアがあり、前記混合機の羽根は鋸歯状または双方向フック状である、
ことを特徴とする請求項4に記載の短工程の鉱石混合処理法。
【請求項6】
前記第二の均質化部位は第三漏斗(6.1)、第二の分散角錐(6.2)、撹拌機(6.3)、第三下流ベルトコンベア(6.4)で構成され;
前記第三漏斗は前記第二下流ベルトコンベアを通して前記第二漏斗と繋がっており、内部には上から下にそって資材流を分散させる機能を持つ前記第二の分散角錐と、資材を撹拌する前記撹拌機が配置され、その下部に前記第三下流ベルトコンベアがあり;
前記撹拌機の羽根は螺旋状である、
ことを特徴とする請求項5に記載の短工程の鉱石混合処理法。
【請求項7】
前記第三の均質化部位は第四漏斗(7.1)、配布機器(7.2)で構成され;
縦長状の前記第四漏斗は前記第三下流ベルトコンベアを通して前記第三漏斗と繋がっており、繰り返し往復し内部の資材を積層する前記配布機器が設置されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の短工程の鉱石混合処理法。
化を実現する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバルクマテリアルハンドリング技術分野に関するものである。主として鉱石加工貿易や鋼鉄冶金における原材料生産段階での短工程鉱石混合処理法プロセス及びシステムであり、種類の異なる資材を混合均質化し粒度ないし成分ともに均質な混合鉱石を作るものである。
【背景技術】
【0002】
鉱石資材の成分と粒度に高い精度を求める鋼鉄冶金は従来として、総合原材料場には第一処理場のほかに、配合場及び均質化を行う第二処理場を設け、これにより種類の異なる資材の均質化行うことを主流とする。そのプロセスとして、資材が第一処理場に到着した後に時間を分けて取料装置によって大型貯蔵型均質配合槽に運ばれ、槽の定量配合設備を通じて配合を行ったあとに、均質化処理場に送られて均質化処理する。この従来のプロセスでは資材の均質度と品質の一定性を高めることはできるが、配合場と均質化処理場の建設コストが高く、ことに均質化処理場では密閉型作業場並びにスタッカークレーの設置が不可欠でコスト面が難題となっている。他の問題点として、資材の輸送数回が多い、処理プロセスが複雑、所要の設備が多い、維持コスト高いなどが挙げられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は上述の建設コストの高さや資材の輸送数回が多さ、処理プロセスの複雑さ、所要の設備が多さ、維持コスト高さなどであり、工程の短い鉱石混合処理法及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
短工程の鉱石混合処理法となる本発明は、高精度な配合方式を用いて第一処理場内の種類の異なる資材をれぞれ所定通りの量に基づいて同時に取り出し、第一の均質化、第二の均質化、第三の均質化を含む輸送システムを経て混合鉱石の粒度及び成分の均質化を実現するものである。
【0005】
第一の均質化は取り出した資材を資材の合流点で合流分散、資材流集結を行うものであり、第一次合流均質化と第二次合流均質化に分けられ、第一次合流均質化は二種類以上の資材を流し合い、第二次合流均質化は第一合次流均質化を経た資材流を二つ以上流し合うものである。
【0006】
第二の均質化は第二次合流均質化を行った資材流を撹拌するものである。
【0007】
第三の均質化は第二の均質化を行った資材流を積層するものである。
【0008】
種類の異なる資材を第一処理場に搬入する際に、所定の比例に基づいて各ラインのそれぞれの定位に輸送するものである。
【0009】
短工程の鉱石混合処理システムでもある本発明は、資材送入ライン、第一処理場、スタッカークレー、資材送出ラインからなっている。前記資材送出ラインは構造として第一の均質化部位、第二の均質化部位、第三の均質化部位が順次に連結されている。前記スタッカークレーは複数台で所定の比例に基づいて、高精度な配合方式を用いて種類の異なる資材を同時に取り出して資材送出ラインへ送るものである。前記第一の均質化部位は種類の異なる資材を資材の合流点で合流分散、資材流集結を行うものである。前記第二の均質化部位は第一の均質化部位からの資材を撹拌するものである。前記第三の均質化部位は第二の均質化部位からの資材流を積層するものである。
【0010】
前記第一の均質化部位は二種類以上の資材を流し合う第一次合流均質化部位と第一合次流均質化を経た資材流を二つ以上流し合う第二次合流均質化部位の2つに分けられる。
【0011】
前記第一次合流均質化部位は第一漏斗、分散板、第一下流ベルトコンベアからなっている。前記第二次合流均質化部位は第二漏斗、第一の分散角錐、混合機、第二下流ベルトコンベアからなっているおり、第一漏斗は下部に設置された第一下流ベルトコンベアを通して第二漏斗と繋がっており、資材流を分散させる機能を持つ分散板が内蔵されている。第二漏斗は上から下にそって資材流を分散させる機能を持つ第一分料錐と、資材流断面混合機器が内蔵されている。そして第二漏斗下部には第二下流ベルトコンベアがある。前記混合機の羽根は鋸歯状または双方向フック状である。
【0012】
前記第二の均質化部位は第三漏斗、第二の分散角錐、撹拌機、第三下流ベルトコンベアからなっている。第三漏斗は第二下流ベルトコンベアを通して第二漏斗と繋がっており、内部には資材流を分散させる機能を持つ第二の分散角錐と、資材を撹拌する撹拌機があり、その下部には第三下流ベルトコンベアがある。前記撹拌機の羽根は螺旋状である。
【0013】
前記第三の均質化部位は第四漏斗、配布機器からなっている。縦長状の第四漏斗は第三下流ベルトコンベアを通して第三漏斗と繋がっており、繰り返し往復し資材を積層する配布機器が設置されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明では第一処理場に輸送された資材を、送入及び送出の量をコントロールし、物理的な分散作業を加えて混合を行い、種類の異なる資材を品質の高い混合鉱石に仕上げることで、配合設備や均質化処理場の建設を不要にし、作業工程の短縮化、設備投資のコストや維持コストの削減に繋ぐ。
【0015】
本発明における鉱石混合処理法プロセス及びシステムは簡素かつ実用的で、従来の鉱石混合均質処理配合システムより生産プロセスを大幅に短縮することが可能である。
【0016】
本発明は鉱石加工貿易や鋼鉄冶金分野における原材料生産段階のプロセスに適用する。
【0017】
本発明の一定の程度の他の効果、目的、特徴は後述とし、そして当分野の技術者にとって後述内容から一定の程度の知識を得ることができると思われる。本発明の目的と他の効果は後述内容から読み取ることができる。
本発明の目的や実施形態、効果をより明解にするため、図とともに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の鉱石混合処理法プロセスを示すものである。
図2】本発明の第一次合流均質化部位を示すものである。
図3】本発明の第二次合流均質化部位を示すものである。
図4】本発明の第二の均質化部位を示すものである。
図5】本発明の第三の均質化部位を示すものである。
【0019】
図中の符号は、(1)資材送入ライン、(2)第一処理場、(3)スタッカークレー、(4)第一次合流均質化部位、(5)第二次合流均質化部位、(6)第二の均質化部位、(7)第三の均質化部位、(4.1)第一漏斗、(4.2)分散板、(4.3)第一下流ベルトコンベア、(5.1)第二漏斗、(5.2)第一の分散角錐、(5.3)混合機、(5.4)第二下流ベルトコンベア、(6.1)第三漏斗、(6.2)第二の分散角錐、(6.3)撹拌機、(6.4)第三下流ベルトコンベア、(7.1)第四漏斗、(7.2)配布機器の略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施例をとともに本発明の実施形態を説明する。当分野の技術者は本書の示す内容を通して容易に本発明の効果とメリットを把握できる。また、本発明は下記以外の形態による実施、利用も可能であり、本発明におけるプロセスも本発明の本意に反しない限り、異なる意向などに基づく形態の実施の改変や変更は可能である。特筆すべきな点として、後に示す実施例は本発明の基本的な構想を表すものであり、矛盾しない限り同実施例及びその特徴を組み合わせて利用することができる。
【0021】
また、図は実施例を説明するために用いる略図であり、実物と異なる場合があり、本発明を制限するものにはならない。本発明の実施例のわかり易さを考慮し、拡大や縮小、省略の手法を取ることがあり、実物と異なる場合がある。当分野の技術者にとって、省略された図中の広く知られる部位は理解できるものである。
【0022】
本発明の実施例の図の記号は符合する部位またはそれに類似する部位を指す。説明文における「上」や「下」、「左」、「右」、「前」、「後」など方向を示す用語または位置関係を示すものは、図の配置に由来する本発明を分かりやすく説明するためにものであり、機材や部品の配置及び操作を特定の方向に限定するものではない。したがって図中の位置関係に対する記述はあくまでも一例に過ぎず、本発明を制限するものにはならない。当分野の技術者は具体的な状況に応じて前記方角用語の意味を理解することができる。
【0023】
本発明の短工程の鉱石混合処理法は、高精度な配合方式を用いて第一処理場内の種類の異なる資材をれぞれ所定通りの量に基づいて同時に取り出し、第一の均質化、第二の均質化、第三の均質化を含む輸送システムを経て混合鉱石の粒度及び成分の均質化を実現するものである。即ち、種類の異なる資材は(1)資材送入ラインによって(2)第一処理場の所定位置に運ばれ、決められた割合に応じて同時に複数の(3)スタッカークレーが予定の量を取り出して合流させ、さらに転送工程の分散、集結、流し合い混合、転送分流撹拌を通して混合段階を完成させる。また、仕上げ工程には布料積み下ろしによって最終的に成品の粒度及び成分の高い均質度を図る。
【0024】
図1のように、本実施例の短工程の鉱石混合処理法における処理システムは資材送入ライン(1)、第一処理場(2)、スタッカークレー(3)、資材送出ラインからなっている。同資材送出ラインは構造として第一の均質化部位、第二の均質化部位(6)、第三の均質化部位(7)が順次に連結されている。スタッカークレー(3)は複数台で所定の比例に基づいて、高精度な配合方式を用いて種類の異なる資材を同時に取り出して資材送出ラインへ送るものである。第一の均質化部位は種類の異なる資材を資材の合流点で合流分散、資材流集結を行うものであり、二種類以上の資材を流し合う第一次合流均質化部位(4)と第一合次流均質化を経た資材流を二つ以上流し合う第二次合流均質化部位(5)によって構成される。第二の均質化部位(6)は第二次合流均質化部位(5)からの資材を撹拌するものである。第三の均質化部位(7)は第二の均質化部位(6)からの資材を積層するものである。こうした一連の処理により、四種類の原材料からなる混合鉱石を完成させる。無論、ニーズによっては二種類以上の資材を第一次合流均質化部位に、二つ以上の資材流を第二合次流均質化部位にと、四種類以上の原材料からなる混合鉱石を生産できる。
【0025】
図2から5のように、具体的に説明すると、第一次合流均質化部位(4)は第一漏斗(4.1)、分散板(4.2)、第一下流ベルトコンベア(4.3)で構成される。第二次合流均質化部位(5)は第二漏斗(5.1)、第一の分散角錐(5.2)、混合機(5.3)、第二下流ベルトコンベア(5.4)で構成される。第二の均質化部位(6)は第三漏斗(6.1)、第二の分散角錐(6.2)、撹拌機(6.3)、第三下流ベルトコンベア(6.4)で構成される。第三の均質化部位(7)は第四漏斗(7.1)、配布機器(7.2)で構成される。第一漏斗(4.1)は下部に設置された第一下流ベルトコンベア(4.3)を通して第二漏斗(5.1)と繋がっており、資材流を分散させる機能を持つ分散板(4.2)が内蔵されている。第二漏斗(5.1)は上から下にそって資材流を分散させる機能を持つ第一の分散角錐(5.2)と、資材流断面混合の混合機器(5.3)が内蔵されており、その下部には第二下流ベルトコンベア(5.4)がある。混合機(5.3)の羽根は鋸歯状または双方向フック状である。第三漏斗(6.1)は第二下流ベルトコンベア(5.4)を通して第二漏斗(5.1)と繋がっており、内部には資材流を分散させる機能を持つ第二の分散角錐(6.2)と、資材を撹拌する撹拌機(6.3)があり、その下部には第三下流ベルトコンベア(6.4)がある。撹拌機(6.3)の羽根は螺旋状である。第四漏斗(7.1)は第三下流ベルトコンベア(6.4)を通して第三漏斗(6.1)と繋がっており、繰り返し往復し資材を積層する配布機器(7.2)が設置されている。第四漏斗(7.1)は縦長状である。
【0026】
まず、第一次合流均質化部位(4)の合流地点で多方向からの資材が合流され、第一漏斗(4.1)で資材流が分散され、分散板(4.2)の資材を分散させる作用を加えて資材流の流れの向きが変えられ、異なる種類の資材の接触面積を増大させたあと、再び第一下流ベルトコンベア(4.3)へ合流される。次に、第二次合流均質化部位(5)の合流地点で対向する資材流が合流され、第二漏斗(5.1)で資材流が分散され、第一の分散角錐(5.2)の錐の角度で資材流を分散させ、第二漏斗(5.1)の鋸歯状羽根または双方向フック状羽根の混合機器(5.3)で資材流断面混合させ、混合完了の資材が第二下流ベルトコンベア(5.4)へ搬送される。さらに、第二の均質化部位(6)の首部の第三漏斗(6.1)の中に第二の分散角錐(6.2)を用いて資材を分散させ、第三漏斗(6.1)の螺旋状羽根撹拌機で撹拌させ、撹拌完了の資材が第三下流ベルトコンベア(6.4)へ搬送される。最後に、仕上げ工程の第三の均質化部位(7)に縦長状の第四漏斗(7.1)が設置されており、頂部にある配布機器(7.2)を制御して繰り返し往復させ、内部の資材流を積み重ね状にさせ、均質化を実現する。
【実施例
【0027】
以下、実施例をもって本短工程の鉱石混合処理法で種類の異なる資材を均質化する過程を述べる。
【0028】
1)、資材を所定の割合に基づいて第一処理場の各ラインのそれぞれの定位に搬送する。
【0029】
2)、所定の比例に基づいて、高精度な配合方式を用いて種類の異なる資材を同時に取り出して資材輸送ラインに合流させるとともに、各種類の資材の想定混合比例に合う輸送速度も確保する。
【0030】
3)、資材流合の流地点で合流分散、集結を通じて物理的に種類の異なる資材を均質化させ、第一次合流均質化の合流地点の第一漏斗に対向する分散板を設置することで、資材を分散させ、流れの向きを変更させ、異なる種類の資材の接触面積を増大させる。
【0031】
4)、第一次合流均質化を経た資材流を2つに分け、合流地点で流し合う方式で合流させることで十分に混合させ、種類の異なる資材の均質化を図り、全料資材流を完成させる。そして、第二次合流均質化の合流地点で第二漏斗を設け、その中に上から下にそって第一の分散角錐、鋸歯状羽根または双方向フック状羽根の混合機を設置して混合させる。
【0032】
5)、合流する転送地点に撹拌機器を配置し、転送過程で種類の異なる資材の均質化を図る。第二の均質化の部位の第三漏斗の中に、上から下にそって第二の分散角錐、螺旋状羽根撹拌機を設置して撹拌させる。
【0033】
6)、仕上げ工程に縦長状の第四漏斗を配置し、頂部にある配布機器を制御して繰り返し往復させ、内部の資材流を積み重ね状にさせ、均質化を実現する。
【0034】
このように、搬送されてきた資材はベルトコンベアを通して第一処理場の各ラインのそれぞれの定位に搬送され、同じ資材の場合では所定の割合に基づいて各ラインの定位に搬送されることができる。所定の比例を元に高精度な配合方式を用いて種類の異なる資材を同時に取り出して資材送出ラインへ送られる。送出ラインでは資材を2つに分けて合流する方式を採用し、第一合次流均質化と第二次合流均質化、第二の均質化を経て十分に混合された資材を仕上げ工程で均質化させ、資材の粒度及び成分の均質化を実現する。
【0035】
これまで記載内容は実施例の一つに過ぎず、本発明を制限するものではない。当分野の技術者であれば本発明の本意や範囲に反しない限り、改変や変更を行うことができる。仮にこれらの改変や変更が本発明の請求項またはその類似技術である場合は本発明の請求範囲に属するものと見なす。
図1
図2
図3
図4
図5