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特許7511706雄コネクタ及び雌コネクタ用のユニバーサル単回使用キャップ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-27
(45)【発行日】2024-07-05
(54)【発明の名称】雄コネクタ及び雌コネクタ用のユニバーサル単回使用キャップ
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/20 20060101AFI20240628BHJP
【FI】
A61M39/20
【請求項の数】 30
(21)【出願番号】P 2023069249
(22)【出願日】2023-04-20
(62)【分割の表示】P 2020555461の分割
【原出願日】2019-04-09
(65)【公開番号】P2023089242
(43)【公開日】2023-06-27
【審査請求日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】62/655,499
(32)【優先日】2018-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン ジアン
(72)【発明者】
【氏名】ニコラ チャールズ
【審査官】川島 徹
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-524469(JP,A)
【文献】国際公開第2017/127365(WO,A1)
【文献】米国特許第05554135(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0085568(US,A1)
【文献】特表2013-509908(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用コネクタに連結するための装置(100)であって、
前記装置(100)は、
キャップ(102)であって、一体型本体(104)、閉口末端(106)、開口末端(109)及び、チャンバ(110)を規定する環状壁(108)を備え、前記開口末端(109)は、係合する表面(116)を規定する前記開口末端(109)から放射状に延びる周辺レッジ(114)を有する、キャップ;並びに、
環状容器壁(132)を備える容器(130)であって、キャップを収容する、容器;を備え、
前記環状壁(108)は、雄ルアーコネクタ(300)を受け取るように内側壁表面(122)を有し、
前記雄ルアーコネクタ(300)は内側壁表面(122)に摩擦係合してチャンバ(110)中に挿入され、前記雄ルアーコネクタ(300)は、チャンバ(110)中に完全に挿入されると、周辺レッジ(114)上に配置され、
前記内側壁表面(122)は、内側壁表面(122)の長さに沿って部分的に延びる閉口末端(106)に隣接した内側ねじ山(126)を備え、前記内側ねじ山(126)は、雌ルアーコネクタ(200)と係合するように適用され、そして、サイズが調整される、装置。
【請求項2】
更に、前記容器の開口末端面上に剥離可能なシールを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記剥離可能なシールは、アルミニウム又は複数層のポリマーフィルム剥離バックトップを備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記剥離可能なシールは、容器内でキャップを保持するように容器開口末端面をヒートシール又は誘導シールされる、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
更に、前記チャンバ中に吸収材料を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記吸収材料は、フォーム又はスポンジである、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記フォームは、ポリウレタンフォームである、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
雄ルアーコネクタ又は雌ルアーコネクタへの接続で、前記吸収材料は、前記チャンバの閉口末端に向かって圧縮される、請求項5に記載の装置。
【請求項9】
前記吸収材料の圧縮は、雄ルアーコネクタ又は雌ルアーコネクタを消毒する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記チャンバ中に前記吸収材料を保持するために、前記吸収材料は、内側ねじ山による放射状の圧縮下にある、請求項5に記載の装置。
【請求項11】
更に、前記チャンバ中に消毒又は抗菌剤を備える、請求項5に記載の装置。
【請求項12】
前記消毒又は抗菌剤は、イソプロピルアルコール、エタノール、2-プロパノール、ブタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、プロピルガレート、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシトルエン、t-ブチル-ヒドロキノン、クロロヘキシノール、クロロヘキシジン、クロロヘキシジンジアセテート、クロロヘキシジングルカネート、プビドンヨード、アルコール、ジクロロベンジルアルコール、ジヒドロ酢酸、ヘキセチジン、トリクロサン、過酸化水素、コロイド化銀、塩化ベンゾチタニウム、塩化ベンザルコニウム、オクテンヨード、抗生物質、及び、これらの混合物から、本質的になる群から選択される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記消毒又は抗菌剤は、流体又はゲルである、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記雌ルアーコネクタは、無針コネクタ、ストップコック又は血液透析コネクタを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記雄ルアーコネクタは、静脈チュービング末端又はストップコックを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記雄ルアーコネクタは、内側壁表面に摩擦係合して、プレス-フィット連結を介してチャンバ中に挿入される、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
更に、外側壁表面上に複数の放射状突出部を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記容器は、前記複数の放射状突出部と係合する複数の相補的なくぼみを備える、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記キャップは、キー付の連結を介して容器に選択的に結合されている、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
前記容器のくぼみは、キー付の連結を介してキャップの複数の放射状突出部と選択的に結合する、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記キャップは、スリップフィット連結を介して容器に選択的に結合されている、請求項1に記載の装置。
【請求項22】
前記容器の複数のくぼみは、スリップフィット連結を介してキャップの複数の放射状突出部と選択的に結合している、請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記複数の放射状突出部は、キャップの外側壁表面の長さ方向に沿って全体に延びて、且つ、前記複数のくぼみは、内側容器表面の長さ方向に沿って全体に延びる、請求項18に記載の装置。
【請求項24】
前記複数の放射状突出部は、キャップの外側壁表面の長さ方向に部分的に沿って延びて、且つ、前記複数のくぼみは、内側容器表面の長さ方向に部分的に沿って延びる、請求項18に記載の装置。
【請求項25】
前記キャップはエラストマー材料を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項26】
前記エラストマー材料は熱可塑性エラストマーを含む、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記キャップの環状壁は、円錐台形形状である、請求項1に記載の装置。
【請求項28】
前記容器の外側表面は、複数のグリップメンバーを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項29】
前記容器は、ポリプロピレン又はポリエチレン材料を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項30】
前記環状容器壁は、円錐台形形状である、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
概して、本開示は、例えば、雄ルアーおよび雌ルアーフィッティングで、アクセスポートを消毒及び滅菌するための装置、並びに、特に、複数のタイプのコネクタを収容することが出来る装置を消毒及び滅菌することに関する。
【背景技術】
【0002】
血管アクセスデバイス(VAD)は、一般的に使用される治療装置であり、静脈内(IV)カテーテルを含む。VADには、末梢血管カテーテルと、中心静脈カテーテルの2つの一般的分類がある。細菌及び他の微生物は、患者の血管システムへアスセスハブ及び、ポート/バルブから、VADへ流体又は医薬を送達させるために、侵入を得るかもしれない。各アクセスハブ(ポート/バルブ又は結合)は、高いコストで致死的な可能性になる、カテーテル関連血流感染(CRBSI)を感染させる危険に関連している。
【0003】
カテーテル関連血流感染(CRBSI)の件数を減少させるため、及び、VADが正確に使用され且つ維持されるように、消毒し且つ洗浄する方法を含む標準的なやり方が開発されている。
【0004】
消毒キャップは、米国医療疫学学会(SHEA)ガイドラインに加えられており、および早期指摘は、キャップは、また、2016輸液看護師基準(INS)ガイドラインにも組み入れられるであろうということである。
【0005】
発展した市場において、IVカテーテルを利用するとき、無針コネクタは、典型的には、システムを遮断するために使用され、および次いでその後に、薬物または他の必要な流体を、カテーテルを介して患者に投与するためにアクセスされる。INS実施基準(INS Standards of Practice)は、無針コネクタの使用を推奨し、および「各アクセスの前に、アルコール、ヨウ素のチンキ剤またはグルコン酸クロルヘキシジン/アルコールの組み合わせを使用して一貫しておよび完全に消毒される」べきであることを表明している。無針コネクタの消毒は、表面上に生存しておりおよび前に記載されたCRBSIイベントを含む様々なカテーテル関連合併症をもたらす可能性のあるバクテリアの減少に役立つことが最終的に意図される。看護師は、典型的には70%IPAアルコールパッドを利用して「ハブをこすり洗いすること(scrubbing the hub)」として知られていることを行うことによって、この消毒タスクを完了することとなる。しかしながら、この実務に対するコンプライアンスは、典型的には非常に低い。「ハブをこすり洗いすること」に対するコンプライアンスの欠如に加えて、また、臨床医インタビューを通して、こすり洗い時間、乾燥時間、および無針コネクタがこすり洗いされる回数にしばしば変動があることも知られている。
【0006】
CRBSIを生じさせ得る微生物の感染に関連した一連の手段を介して、接触又は汚染の大きな危険がある。汚染は薬剤混合中、カニューレ接続中、アクセルハブへの挿入中に生じ得る。VADに接続させる手段はあまりにも一般的で且つ単純であるため、患者の血管システム中への挿入に関連した危険はしばしば見過ごされてきた。現在、病院及び患者に対する危険は、接続を行う医者の努力により実質的に機能しており、そして、この努力はほぼ、制御不能である。
【0007】
現在、雄無針コネクタ、雌無針コネクタ、静脈内(IV)、及び、血管透析ラインは異なるデザインを使用し、そして、したがって、キャップを付着させるためのコネクタのタイプは限定されている。従って、消毒プロセスを簡素化させる複数タイプのコネクタを収容することが出来る消毒装置のニーズが存在する。複数日数の連続した消毒をすることが出来る消毒装置のニーズが存在する。
【発明の概要】
【0008】
本開示の第一の実施態様は、本開示の具体的実施形態に従った医療用コネクタのための装置に関し、この装置は、一般的に、キャップ、容器、吸収材料、消毒又は抗菌剤、および剥離可能シールを備える。このキャップは、一体型本体、閉口末端、閉口末端から吸収材料及び、消毒又は抗菌剤を含むチャンバを規定する開口末端に延びる長さを有する環状壁を備える。この開口末端は、末端面及び係合する表面を規定する開口末端から放射状に延びる周辺レッジを備える。
【0009】
キャップの環状壁は、外側壁表面及び内側壁表面を備える。内側壁表面は、隣接する開口末端の開口部を規定する。開口部はサイズを調整でき、そして、雄ルアーコネクタ、雌ルアーコネクタ、及び血液透析コネクタを受け取るように適用される。雄ルアーコネクタは、内側壁表面に摩擦係合してチャンバ中に挿入される。
【0010】
内側壁表面は、閉口末端に隣接した内側ねじ山を備える。内側ねじ山は適用され、そして、サイズが調整されて雌ルアーコネクタと係合する。キャップの開口端中へのコネクタの挿入後、吸収材料及び、消毒又は抗菌剤は、雄ルアーコネクタ、雌ルアーコネクタ、及び血液透析コネクタと接触する。
【0011】
キャップの外側壁表面は、複数の放射状突出部を備える。
【0012】
容器は、容器閉口端から容器開口端へ延びる長さの容器壁を有する環状容器壁を備える。容器は、内側容器表面及び、外側容器表面を備える。容器は、キャップを収容する。容器は、キャップの複数の放射状突出部と係合する相補的な複数のくぼみを備える。
【0013】
剥離可能シールは、容器開口端上に配置され、チャンバから消毒剤又は抗菌剤が出ることを防止する。
【0014】
1つ以上の実施形態で、雌ルアーコネクタは、無針コネクタ、ストップクロック又は、血液透析コネクタを備える。
【0015】
1つ以上の実施形態で、雄コネクタは静脈チュービング末端である。
【0016】
1つ以上の実施形態で、雄ルアーコネクタは、チャンバ中に完全に挿入されて周辺レッジ上に配置される。
【0017】
1つ以上の実施形態で、キャップの閉口末端に隣接する内側ねじ山は、キャップの内側壁表面の長さに沿って部分的に延びる。
【0018】
1つ以上の実施形態で、雄ルアーコネクタは、内側壁表面に摩擦係合し、プレス-フィット連結を介して、チャンバ中に挿入される。
【0019】
1つ以上の実施形態で、キャップの内側壁表面の開口端に隣接する開口部はサイズが調整され、そして、プレス-フィット連結で雄ルアーコネクタを受け取るように適用される。
【0020】
キャップは、柔軟性材料を含む。1つ以上の実施形態で、柔軟性材料は、曲げることが出来る薄いポリマー又はプラスチックを含む。1つ以上の実施形態で、柔軟性材料は、エラストマーを含む。
【0021】
キャップは、柔軟性材料を含む。1つ以上の実施形態で、柔軟性材料は、曲げることが出来る薄いポリマー又はプラスチックを含む。1つ以上の実施形態で、柔軟性材料は、エラストマーを含む。1つ以上の実施形態で、キャップの材料は熱可塑性エラストマーを含む。
【0022】
1つ以上の実施形態で、キャップの環状壁は、円錐台形形状である。
【0023】
1つ以上の実施形態で、環状容器壁は、円錐台形形状である。容器は、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、グリコール修飾ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、又は、医療用装置で使用される他の成型可能なプラスチック材料のような多数のタイプのプラスチック材料から作成される。1つ以上の実施形態で、容器は、ポリプロピレン、又は、ポリエチレン材料を含む。1つ以上の実施形態で、外側容器表面は、複数のグリップメンバーを備える。
【0024】
1つ以上の実施形態で、吸収材料は、内側ねじ山による放射状圧縮下にあり、チャンバ中に吸収材料は保持される。1つ以上の実施形態で、吸収材料は、内側ねじ山による放射状圧縮なしにチャンバ中に保持される。1つ以上の実施形態で、吸収材料は、不織布材料、フォーム、又は、スポンジである。特定の実施形態で、フォームは、ポリウレタンフォームである。
【0025】
1つ以上の実施形態で、消毒又は抗菌剤は、イソプロピルアルコール、エタノール、2-プロパノール、ブタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、プロピルガレート、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシトルエン、t-ブチル-ヒドロキノン、クロロヘキシノール、クロロヘキシジン、クロロヘキシジンジアセテート、クロロヘキシジングルカネート、プビドンヨード、アルコール、ジクロロベンジルアルコール、ジヒドロ酢酸、ヘキセチジン、トリクロサン、過酸化水素、コロイド化銀、塩化ベンゾチタニウム、塩化ベンザルコニウム、オクテンヨード、抗生物質、及び、これらの混合物から、本質的になる群から選択される。特定の実施形態で、消毒又は抗菌剤は、クロロヘキシジングルカネート、および、クロロヘキシジンジアセテートの少なくとも一つを含む。1つ以上の実施形態で、消毒又は抗菌剤は、流体又はゲルである。
【0026】
雌ルアーコネクタ又は、雄ルアーコネクタに対する連結によるチャンバの閉口末端に対する吸収材料の圧縮で、連結は消毒又は抗菌剤に接触させ、雌ルアーコネクタ又は、雄ルアーコネクタを消毒する。
【0027】
1つ以上の実施形態で、剥離可能なシールは、アルミニウム又は複数層のポリマーフィルム剥離バックトップを備える。特定な実施形態で、剥離可能なシールは、容器内でキャップを保持するように容器開口末端をシールするヒートシール又は、誘導シールである。
【0028】
1つ以上の実施形態で、キャップは、キード連結を介して容器に選択的に結合されている。特定な実施形態で、容器のくぼみは、キード連結を介してキャップの複数の放射状突出部と選択的に結合する。
【0029】
1つ以上の実施形態で、キャップは、スリップフィット連結を介して容器に選択的に結合されている。特定な実施形態で、容器のくぼみは、スリップフィット連結を介してキャップの複数の放射状突出部と選択的に結合される。
【0030】
1つ以上の実施形態で、複数の放射状突出部は、キャップの外側壁表面の長さ方向に沿って全体に延びて、そして、複数のくぼみは、内側容器表面の長さ方向に沿って全体に延びる。別の実施態様で、放射状突出部は、キャップの外側壁表面の長さ方向に部分的に沿って延び、そして、複数のくぼみは、内側容器表面の長さ方向に部分的に沿って延びる。
【0031】
1つ以上の実施形態で、複数の放射状突出部、及び、複数のくぼみは細長い。1つ以上の実施形態で、複数の放射状突出部、及び、複数のくぼみは先が細くなる。
【0032】
本開示の第二の実施態様は、医療用コネクタを消毒する方法に関する。この方法は、医療用コネクタに、1つ以上の実施形態の装置を連結させることを含み、連結は、医療用コネクタが吸収材料及び消毒又は抗菌剤と接触するように、チャンバ中に挿入で、内側壁表面に摩擦係合することを含む。
【0033】
本開示の第三の実施態様は、組立品に関する。組立品は、医療用コネクタに連結された1つ以上の実施形態の装置を備える。1つ以上の実施形態で、医療用コネクタは、雄ルアーコネクタ、雌ルアーコネクタ、及び、無針コネクタから選択される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1は、本開示の実施形態に従った装置の上部斜視図を示す。
図2図2は、本開示の実施形態に従った装置の側面拡大図を示す。
図3図3は、本開示の実施形態に従った装置の構成部分の側面拡大図を示す。
図4図4は、本開示の実施形態に従った装置の構成部分の側面拡大図を示す。
図5図5は、本開示の実施形態に従った装置の部分断面図を示す。
図6図6は、図1の装置の雌ルアーコネクタへの連結を示す部分断面図を示す。
図7図7は、図1の装置の雄ルアーコネクタへの連結を示す部分断面図を示す。
図8図8は、図1の装置の無針コネクタへの連結を示す部分断面図を示す。
図9図9は、図1の装置の無針コネクタへの連結を示す部分断面図を示す。
図10図10は、従来技術のセプタム付き雌ルアーコネクタの斜視図を示す。
図11図11は、従来技術のストップコック付き雌ルアーコネクタの斜視図を示す。
図12図12は、従来技術の雄ルアーコネクタの斜視図を示す。
図13図13は、従来技術の血液透析コネクタの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
発明の詳細な説明
本発明の複数の具体的な実施形態を述べる前に、この開示は、以下の説明当の構成又は方法ステップの詳細に制限するものとして考慮されるべきでないことを理解するべきである。
この開示は、他の実施態様を可能にするものであり、且つ、多様なやり方で行い又は実施することが出来るものである。
【0036】
この開示の実施形態は、雄ルアーコネクタ及び雌ルアーコネクタを含む、医療用コネクタへの連結及び、消毒のためのユニバーサル1回使用装置に関し、ここで、装置は外側キャップと内側ルアーを備える。この装置は、コネクタに対して機械的バリアを提供し、且つ、消毒のための抗菌剤を含む。本開示の装置は、実施者の消毒プロセスを簡易化させる。
【0037】
本開示で使用される用語に関して、以下の定義が提供される。
【0038】
本明細書において、「a」、「an」及び「the」は、単数及び複数を含むものである。
【0039】
本明細書において、用語「カテーテル関連血流感染」又は、「CRBSI」は、カテーテル又はIVライン存在により生じる感染を意味する。
【0040】
本明細書において、用語「ルアーコネクタ」は、シリンジ、カテーテル、ハブ針、IVチューブなどを、相互に接続させる標準的な方法である連結カラーを言う。ルアーコネクタは、僅かに先が細くなり、単なる圧力/はめ込みフィットで良く相互に保持する、雄及び雌の連結(interlock)チュープ、から構成される。ルアーコネクタは任意選択的にねじ山の外側リムを追加で備えることが出来て、ルアーコネクタをより安全にさせることが出来る。ルアーコネクタの雄端は、一般的にフラッシュシリンジを一般的に結合され、血管アクセスデバイス(VAD)上に位置する雌端に連結及び接続することが出来る。ルアーコネクタは、遠位端、近位端、不規則形状の外側壁、シリンジのバレルのチャンバからVADのハブに流体連通するプロファイル中央通路を備える。ルアーコネクタは、ルアーコネクタをVADのハブに剥離可能に付けた遠位端チャネル、及び、ルアーコネクタをシリンジのバレルに剥離可能に付ける近位端チャネルも有する。
【0041】
構成要素を図3-5に別々に示すと共に、組立装置を、図1及び2に示す。図6-9は、本開示の実施形態に従った医療用コネクタと係合した装置を示す。図10-13は、従来技術に従った多様な医療用コネクタを示す。図1-5を参照しつつ、本開示の具体的な実施形態に従った医療用コネクタへの連結のための装置100は、一般的に、キャップ102、容器130、吸収材料112、消毒又は抗菌剤、および剥離可能シール150を備える。このキャップ102は、一体型本体104、閉口末端106、閉口末端106から吸収材料112及び、消毒又は抗菌剤を含むチャンバ110を規定する開口末端109に延びる長さLAを有する環状壁108を備える。開口末端109は、係合する表面116を規定する開口末端109から放射状に延びる周辺レッジ114を備える。
【0042】
キャップの環状壁108は、外側壁表面120及び内側壁表面122を備える。内側壁表面122は、隣接する開口末端109の開口部124を規定する。図6-9を参照しつつ、開口部124はサイズが調整されて、そして、雄ルアーコネクタ150、雌ルアーコネクタ152、及び血液透析コネクタを受け取るように適用することが出来る。図7を参照しつつ、雄ルアーコネクタ150は、内側壁表面112を摩擦係合させ、チャンバ110中を挿入される。1つ以上の実施形態で、Q-Syte(登録商標)のように、特に、非常に大きい直径及び、短い長さを有する、雌ルアーコネクタは、干渉/摩擦フィットを介して、内側壁表面112と係合することも出来る。
【0043】
図6を参照して、内側壁表面112は、閉口末端106に隣接した内側ねじ山126を備える。内側ねじ山126は適用され、そして、サイズが調整されて雌ルアーコネクタ152と係合する。図6~9を参照して、キャップ102の開口端109中へのコネクタの挿入後、吸収材料112、及び消毒又は抗菌剤は、雄ルアーコネクタ150、雌ルアーコネクタ152、及び血液透析コネクタと接触する。1つ以上の実施形態で、雄コネクタと、雌コネクタは、ルアーコネクタである。
【0044】
図3~5を参照して、キャップ102の外側壁表面120は、複数の放射状突出部128を備える。
【0045】
容器130は、容器閉口端134から容器開口端面136へ延びる長さLcの容器壁を有する環状容器壁132を備える。容器130は、内側容器表面138及び、外側容器表面140を備える。容器130は、キャップ102を収容する。容器130は、キャップ102の複数の放射状突出部128と係合する相補的な複数のくぼみ142を備える。1つ以上の実施形態で、相補的な複数のくぼみ142は、キャップ102の複数の放射状突出部128と係合し、容器130に関してキャップ102の間の大きな相対的な回転なしに、キャップ102と容器130の間のスライドの動きを促進させる。キャップ102が完全に容器130中に挿入されたとき、キャップ102は回転することが出来ず、且つ、位置にロックされる。
【0046】
図2図4を参照して、剥離可能シール150は、容器開口端面136上に配置され、チャンバ110から消毒剤又は抗菌剤が出ることを防止する。
【0047】
1つ以上の実施形態で、雌コネクタは、無針コネクタ、カテーテルルアーコネクタ、ストップコック、又は、血液透析コネクタを備えることも出来る。1つ以上の実施形態で、無針コネクタは、Q-Syteコネクタ、MaxPlus, MaxPlus Clear, MaxZero, UltraSite, Caresite, InVision-Plus, Safeline, OneLink, V-Link, ClearLink, NeutraClear, Clave, MicroClave, MicroClave Clear, Neutron, NanoClave, Kendall, Nexus, InVision, Vadsite, Bionectorなどから選択される。
【0048】
1つ以上の実施形態で、雄コネクタは、静脈内チュービング末端、又は、雄ロックルアーであっても良い。
【0049】
1つ以上の実施形態で、雄ルアーコネクタ150は、周辺レッジ114上に配置され、チャンバ110中に完全に挿入されている。
【0050】
1つ以上の実施形態で、キャップ102の閉口端106に隣接する内側ねじ山126は、キャップ102の内壁表面122の長さ方向に沿って部分的に延びる。
【0051】
図7を参照しつつ、1つ以上の実施形態で、雄ルアーコネクタ150は、内壁122表面に摩擦係合して、プレス-フィット連結を介してチャンバ110中へ挿入される。1つ以上の実施形態で、Q-Syte(登録商標)のように、非常に大きい直径及び、短い長さを有する雌コネクタは、特に、干渉/摩擦フィットを介して内側壁表面と係合することも出来る。
【0052】
1つ以上の実施形態で、キャップ102の内壁表面122の開口末端109に隣接する開口部124はサイズが調整され、そして、プレスフィット連結で雄ルアーコネクタを受け取るように適用される。
【0053】
キャップは、柔軟性材料を含む。1つ以上の実施形態で、柔軟性材料は、曲がることが出来る薄いポリマー又はプラスチックを含む。1つ以上の実施形態で、柔軟性材料は、エラストマー材料を含む。1つ以上の実施形態で、キャップ102のエラストマー材料は熱可塑性エラストマーを含む。
【0054】
1つ以上の実施形態で、キャップ102の環状壁108は、円錐台形形状である。
【0055】
1つ以上の実施形態で、環状容器壁132は、円錐台形形状である。容器130は、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、グリコール修飾ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、又は、医療用装置で使用される他の成型可能なプラスチック材料のような多数のタイプのプラスチック材料から作成される。1つ以上の実施形態で、容器130は、ポリプロピレン、又は、ポリエチレン材料を含む。図4を参照しつつ、1つ以上の実施形態で、外側容器表面140は、複数のグリップメンバー144を備える。
【0056】
1つ以上の実施形態で、吸収材料は、内側ねじ山126による放射状圧縮下にあり、チャンバ中に吸収材料は保持する。1つ以上の実施形態で、吸収材料は、内側ねじ山による放射状圧縮なしにチャンバ中に保持される。1つ以上の実施形態で、吸収材料は、不織布材料、フォーム、又は、スポンジである。特定の実施形態で、フォームはポリウレタンフォームである。特定の実施形態で、吸収材料はフォームプラグの形態である。
【0057】
キャップ102のチャンバ110中に、消毒又は抗菌剤を組み入れることにより、ルアーコネクタを使用するときに、装置100は消毒を達成することが出来る。消毒又は抗菌剤は、チャンバ110中に直接含ませることが出来、又は、消毒又は抗菌剤は、キャップ102のチャンバ110を充填するスポンジ若しくはフォーム材料中に吸収させることも出来る。装置100は、多様な消毒剤と相互作用があり互換性があるようにデザインされている。1つ以上の実施形態で、消毒又は抗菌剤は、多様なアルコール又はシクロヘキシジンを含むことが出来る。1つ以上の実施形態で、消毒又は抗菌剤は、イソプロピルアルコール、エタノール、2-プロパノール、ブタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、プロピルガレート、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシトルエン、t-ブチル-ヒドロキノン、クロロヘキシノール、クロロヘキシジン、クロロヘキシジンジアセテート、クロロヘキシジングルカネート、プビドンヨード、アルコール、ジクロロベンジルアルコール、ジヒドロ酢酸、ヘキセチジン、トリクロサン、過酸化水素、コロイド化銀、塩化ベンゾチタニウム、塩化ベンザルコニウム、オクテンヨード、抗生物質、及び、これらの混合物から、本質的になる群から選択される。特定の実施形態で、消毒又は抗菌剤は、クロロヘキシジングルカネート、および、クロロヘキシジンジアセテートの少なくとも一つを含む。1つ以上の実施形態で、消毒又は抗菌剤は、流体又はゲルである。
【0058】
雌ルアーコネクタ152又は、雄ルアーコネクタ150に対する連結でチャンバ110の閉口末端106に対する吸収材料112の圧縮は、消毒又は抗菌剤に接触させる連結を可能にし、雌ルアーコネクタ152又は、雄ルアーコネクタ150を消毒する。
【0059】
1つ以上の実施形態で、剥離可能なシール150は、係合表面116上に配置されても良く、チャンバ110から消毒剤又は抗菌剤が出ることを防止する。
【0060】
1つ以上の実施形態で、剥離可能なシール150は、アルミニウム又は複数層のポリマーフィルム剥離バックトップを備える。特定な実施形態で、剥離可能なシール150は、容器130内でキャップ102を保持するように容器開口末端面136をシールする。1つ以上の実施形態で、剥離可能なシール150は、湿気バリアを備える。1つ以上の実施形態で、剥離可能なシールは、ヒートシーリング又は誘電シーリングによりシールされる。
【0061】
1つ以上の実施形態で、キャップ102は、キード連結を介して容器130に選択的に結合されている。特定な実施形態で、容器130のくぼみ142は、キード連結を介してキャップ102の複数の放射状突出部128と選択的に結合する。
【0062】
1つ以上の実施形態で、キャップ102は、スリップフィット連結を介して容器130に選択的に結合されている。特定な実施形態で、容器130のくぼみ142は、スリップフィット連結を介してキャップ102の複数の放射状突出部128と選択的に結合する。
【0063】
1つ以上の実施形態で、複数の放射状突出部128は、キャップ102の外側壁表面120の長さ方向に沿って全体に延びて、そして、複数のくぼみ142は、内側容器表面138の長さ方向に沿って全体に延びる。別の実施態様で、複数の放射状突出部128は、キャップ102の外側壁表面120の長さ方向に部分的に沿って延び、そして、複数のくぼみ142は、内側容器表面138の長さ方向に部分的に沿って延びる。
【0064】
1つ以上の実施形態で、キャップ102の複数の放射状突出部128、及び、容器130の複数のくぼみ142は細長くなっている。1つ以上の実施形態で、キャップ102の複数の放射状突出部128、及び、容器130の複数のくぼみ142は、先が細くなる。
【0065】
1つ以上の実施形態で、キャップ102の外側壁表面120は、複数のグリップメンバー144を備える。
【0066】
消毒キャップは、ルアーフィッティングの3つのタイプ、つまり、無針コネクタの雌ルアー、ストップコックの雌ルアー、及び、静脈内注入部位上の雄ルアーコネクタ、の一つのみを消毒出来るものが、現在市場にある。従って、異なるタイプのコネクタを洗浄するために異なるタイプの消毒キャップを使用する必要性を回避するために、キャップ102は、雄ルアーコネクタと係合し、且つ雌ルアーコネクタとも係合し、それにより、使用者が単一装置で異なるタイプのコネクタを洗浄することが可能になる。図6を参照しつつ、雌ルアーコネクタ上へのキャップ102を取り付け、雌ルアーコネクタを、チャンバ110中に挿入し、そして、キャップ102の内側ねじ山126上にねじ込む。図7を参照しつつ、雄ルアーコネクタ上にキャップ102を取り付け、雄ルアーコネクタは内側壁表面122に摩擦係合し、チャンバ110中に挿入される。1つ以上の実施形態で、雌ルアーコネクタは、Q-Syte(登録商標)のように、非常に大きい直径及び、短い長さを有し、特に、干渉/摩擦フィットを介して内側壁表面122で係合することもできる。よって、本開示の装置は、雄及び雌ルアーコネクタの両方に取り付けされることが出来、したがって、当該分野で現在必要されるニーズを満たす。
【0067】
図10図13を参照しつつ、1つ以上の実施形態で、本開示の装置のキャップは、雌ルアーコネクタ200、雄ルアーコネクタ300、又は血液透析コネクタ400と一緒に流体-タイトシールを形成する。図10図13を参照しつつ、1つ以上の実施形態で、本開示の装置のキャップは、先が細くなり、雄ルアーコネクタ300と一緒に流体-タイトシールを形成する。特定の実施形態で、キャップは雄型のルアーでシールを形成するための、ISO標準(例えば、ISOの594-1:1986および594-2:1998)を満たす。
【0068】
1つ以上の実施形態で、本開示の装置のキャップは、例えば、雌ルアーコネクタのような雌コネクタのねじ山となる部分と係合するサイズ及びピッチを有するねじ山を有する。そのようなコネクタは、カテーテル及び、医療適用の流体-タイト保護コネクタとして、一般的に且つ、共通して使用される。いくつかの実施形態で、キャップは、雌ルアーコネクタからのねじ山が係合し、そして、キャップのねじ山と剥離可能な連結を形成するとき、このコネクタと係合しているときの雌ルアーコネクタに対する保護カバーを提供する。
【0069】
いくつかの実施形態で、コネクタは、無針注入部位を備え、それは、時々、無針注入部、ハブ、バルブ若しくは装置、又は、無針アクセス部位、部、ハブ、バルブ若しくは装置と呼ばれ、そして、これらは、例えば、Clave(登録商標)(ICU Medical, Inc. から入手可能)、SmartSite(登録商標)(Cardinal Health, Inc. から入手可能) 、及び、Q-Syte(商標)(ベクトン・デッキンソン・アンド・カンパニーから入手可能)のようなブランドを含み得る。いくつかの実施形態で、キャップは、上記にリストしたように、多様な異なる無針注入部位のいずれとも連結することが出来る。1つ以上の実施形態で、キャップがコネクタと結合された後に、キャップと結合されている間、コネクタを汚染されない状態に保つようにするため、コネクタの別のコネクタへの各再連結の前にコネクタを(例えば、アルコールスワブで処理して)消毒する必要はない。キャップの使用は、コネクタを洗浄するための標準的スワビングプロトコルを代える。
【0070】
1つ以上の実施形態で、キャップのねじ山はサイズが調整され、そして、ピッチを付けられ、雄ルアーロックコネクタのねじ山と係合させる。例えば、コネクタは、IVカテーテル無針注入部位から連結されていないIVチュービングセットの末端を備えることが出来る。
【0071】
本開示の別の実施態様は、医療用コネクタ及び組立品を消毒する方法に関する。1つ以上の実施形態で、医療用コネクタを消毒する方法は、医療用コネクタに、1つ以上の実施形態の装置を連結させることを含み、連結は、医療用コネクタが吸収材料及び消毒又は抗菌剤と接触するように、内側壁表面に摩擦係合させて、チャンバ中に挿入することを含む。
【0072】
1つ以上の実施形態で、組立品は、医療用コネクタに連結された1つ以上の実施形態の装置を備える。1つ以上の実施形態で、医療用コネクタは、雄ルアーコネクタ、雌ルアーコネクタ、及び、無針コネクタから選択される。
【0073】
本明細書を通して、「一実施形態」、「特定の実施形態」、「1つ以上の実施形態」または「実施形態」という言及は、その実施形態に関して説明した特定の特徴、構造、材料、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の至る所での「1つ以上の実施形態では」、「ある実施形態では」、「1つの実施形態では」または「一実施形態では」などの表現の出現は、必ずしも本開示の同じ実施形態を指していない。さらに、特定の特徴、構造、材料、または特性は、1つ以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0074】
本明細書における開示は特定の実施形態を参照して説明されてきたが、これらの実施形態は、本開示の原理および用途の単なる例示であることを理解されたい。本開示の精神および範囲から逸脱することなく、本開示の方法および装置に様々な修正および変形を加えることができることが当業者には明らかであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内にある修正形態および変形形態を含むことを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13