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特許7511757マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法、装置、プログラム、及び電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-27
(45)【発行日】2024-07-05
(54)【発明の名称】マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法、装置、プログラム、及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/06 20090101AFI20240628BHJP
   H04W 28/24 20090101ALI20240628BHJP
   H04W 4/24 20240101ALI20240628BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20240628BHJP
【FI】
H04W4/06
H04W28/24
H04W4/24
H04W92/24
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2023525101
(86)(22)【出願日】2022-05-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-14
(86)【国際出願番号】 CN2022095154
(87)【国際公開番号】W WO2023273717
(87)【国際公開日】2023-01-05
【審査請求日】2023-04-25
(31)【優先権主張番号】202110750895.0
(32)【優先日】2021-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】TENCENT TECHNOLOGY (SHENZHEN) COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】35/F,Tencent Building,Kejizhongyi Road,Midwest District of Hi-tech Park,Nanshan District, Shenzhen,Guangdong 518057,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】雷 ▲藝▼学
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】Tencent,KI #7, Sol #18: Clarification on MBS assistance information for delivery mode switching and update to remove ENs[online],3GPP TSG SA WG2 #141e,3GPP,2020年10月23日,S2-2007199,[検索日 2024.05.17],インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_141e_Electronic/Docs/S2-2007199.zip>
【文献】Ericsson,Update [7.1] Common Procedures initiated by AF[online],3GPP TSG SA WG2 #145e,3GPP,2021年05月18日,S2-2103976,[検索日 2024.01.30],インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_145E_Electronic_2021-05/Docs/S2-2103976.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法であって、
アプリケーション機能エンティティが、コアネットワークのネットワークエレメントとマルチキャストブロードキャストMBSサービスの通信ネゴシエーションを行って、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを決定するステップであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、コアネットワークのネットワークエレメントによりMBSサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられる、ステップと、
前記伝送ポリシーに基づいて、前記アプリケーション機能エンティティが、MBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データを取得して、MBSサービスアプリケーション補助情報を生成するステップと、
前記アプリケーション機能エンティティが、前記MBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信して、コアネットワークのネットワークエレメントに、前記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行わせるステップと、を含む、マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項2】
前記MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーは、
アプリケーション補助情報のコンテンツ、アプリケーション補助情報の信頼度、アプリケーション補助情報のサンプル割合、アプリケーション補助情報の取得頻度、アプリケーション補助情報の粒度情報、及びアプリケーション補助情報の課金情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項3】
前記アプリケーション補助情報のコンテンツは、
前記アプリケーション機能エンティティが得た所定のMBSサービスを処理する端末の数量、前記アプリケーション機能エンティティが得た所定のMBSサービスを処理する端末の状態タイプ、前記アプリケーション機能エンティティが得た所定のMBSサービスを処理する端末の位置情報、及び前記アプリケーション機能エンティティが得た所定のMBSサービスのサービス統計特性のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項4】
前記端末の位置情報は、端末が位置するセルの情報、端末のトラッキングエリア情報、及び端末が位置する地理的位置の情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項5】
前記端末の状態タイプは、アクティブ状態、非アクティブ状態、及びアイドル状態を含む、請求項3に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項6】
前記アプリケーション補助情報の粒度情報は、ユーザー粒度、端末機器粒度、及びサービスフロー粒度のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項7】
前記アプリケーション機能エンティティが、MBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データを取得することは、
前記アプリケーション機能エンティティが、前記端末機器が非MBSサービスサービングセルによってフィードバックしたサービスデータを取得するステップと、
前記アプリケーション機能エンティティが、前記端末機器がフィードバックしたサービスデータに基づいて、前記サービス統計データを生成するステップと、を含む、請求項1に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項8】
前記アプリケーション機能エンティティが、前記MBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信することは、前記アプリケーション機能エンティティが、帯域外の方式で前記MBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信するステップを含む、請求項1に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項9】
前記通信方法は、
もし前記アプリケーション機能エンティティが、前記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいて、所定の領域内でブロードキャストサービスを処理する端末機器の数量が設定された数量よりも小さいと決定するならば、前記アプリケーション機能エンティティが、前記所定の領域内のブロードキャストサービスをマルチキャストサービス、又はユニキャストサービスに切り替えるステップをさらに含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項10】
前記通信方法は、
もし前記アプリケーション機能エンティティが、前記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいて、所定の領域内でブロードキャストサービスを処理する端末機器の受信符号誤り率が設定された符号誤り率よりも高いと決定するならば、前記所定の領域内のブロードキャストサービスに対する変調次数を低く調整するステップをさらに含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項11】
前記通信方法は、
もし前記アプリケーション機能エンティティが、前記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいて、所定のブロードキャストサービスを処理する端末機器の移動頻度が設定値よりも高いと決定するならば、前記所定のブロードキャストサービスのブロードキャスト領域を調整して、前記所定のブロードキャストサービスを処理し、且つ移動頻度が前記設定値よりも高い端末機器を前記ブロードキャスト領域内に位置させるステップをさらに含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項12】
マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法であって、
セッション管理機能エンティティは、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを取得するステップであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、コアネットワークのネットワークエレメントによりMBSサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられる、ステップと、
前記セッション管理機能エンティティは、前記伝送ポリシーに基づいてMBSサービスアプリケーション補助情報を受信するステップであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、アプリケーション機能エンティティがMBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データに基づいて生成したものである、ステップと、
前記セッション管理機能エンティティは、前記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行うステップと、を含む、マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法。
【請求項13】
マルチキャストブロードキャストサービスの通信装置であって、
コアネットワークのネットワークエレメントとマルチキャストブロードキャストMBSサービスの通信ネゴシエーションを行って、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを決定するように構成される通信ネゴシエーションユニットであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、コアネットワークのネットワークエレメントによりMBSサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられる、通信ネゴシエーションユニットと、
前記伝送ポリシーに基づいて、MBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データを取得して、MBSサービスアプリケーション補助情報を生成するように構成される第1取得ユニットと、
前記MBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信して、コアネットワークのネットワークエレメントに、前記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行わせるように構成される送信ユニットと、を含む、マルチキャストブロードキャストサービスの通信装置。
【請求項14】
マルチキャストブロードキャストサービスの通信装置であって、
MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを取得するように構成される第2取得ユニットであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、コアネットワークのネットワークエレメントによりMBSサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられる、第2取得ユニットと、
前記伝送ポリシーに基づいてMBSサービスアプリケーション補助情報を受信するように構成される受信ユニットであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、アプリケーション機能エンティティがMBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データに基づいて生成したものである、受信ユニットと、
前記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行うように構成される処理ユニットと、を含む、マルチキャストブロードキャストサービスの通信装置。
【請求項15】
電子機器であって、
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶することに用いられる記憶装置であって、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されるときに、前記1つ又は複数のプロセッサに、請求項1~のいずれか一項に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法を実現させる、電子機器。
【請求項16】
電子機器であって、
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶することに用いられる記憶装置であって、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されるときに、前記1つ又は複数のプロセッサに、請求項12に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法を実現させる、電子機器。
【請求項17】
コンピュータプログラムであって、実行されるときに、コンピュータに請求項1~のいずれか一項に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法を実現させるように構成された、コンピュータプログラム。
【請求項18】
コンピュータプログラムであって、実行されるときに、コンピュータに請求項12に記載のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法を実現させるように構成された、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、コンピュータ、及び通信の技術分野に関し、具体的に言えば、マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法、装置、媒体、及び電子機器に関する。
【0002】
本願は、2021年7月1日に中国特許庁に提出された、出願番号が第202110750895.0号であり、発明の名称が「マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法、装置、媒体、及び電子機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その全部の内容は、引用により本願に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
MBS(Multicast and Broadcast Service、マルチキャストブロードキャストサービス)サービスは、マルチキャストサービス、及びブロードキャストサービスを含み、具体的には、いずれも同じコンテンツを複数の受信者に伝送するものである。ブロードキャストサービスを例とすると、端末のエネルギー消費量、及びネットワーク配備コストを節約するために、一方向ブロードキャストサービスのシーンにおいては、ネットワーク側は、多数の端末機器にサービスコンテンツ、例えばテレビ、又はイベント生中継を同時に配信することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法、装置、媒体、及び電子機器を提供し、更に、少なくともある程度において、MBSサービスにおいてネットワーク側が端末機器のサービス関連データを取得できないという問題を解決することができ、MBSサービスにおけるリソース割り当ての精度、及び合理性を向上させることに有益である。
【0005】
本願の他の特性、及び利点は、以下の詳細な記述によって明らかになるか、又は部分的に本願の実践によって得られる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例の一態様によれば、マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法を提供し、
アプリケーション機能エンティティが、コアネットワークのネットワークエレメントとマルチキャストブロードキャストMBSサービスの通信ネゴシエーションを行って、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを決定するステップであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、コアネットワークのネットワークエレメントによりMBSサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられる、ステップと、
前記伝送ポリシーに基づいて、前記アプリケーション機能エンティティが、MBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データを取得して、MBSサービスアプリケーション補助情報を生成するステップと、
前記アプリケーション機能エンティティが、前記MBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信して、コアネットワークのネットワークエレメントに、前記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行わせるステップと、を含む。
【0007】
本願の実施例の一態様によれば、マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法を提供し、
セッション管理機能エンティティは、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを取得するステップであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、コアネットワークのネットワークエレメントによりMBSサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられる、ステップと、
前記セッション管理機能エンティティは、前記伝送ポリシーに基づいてMBSサービスアプリケーション補助情報を受信するステップであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、アプリケーション機能エンティティがMBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データに基づいて生成したものである、ステップと、
前記セッション管理機能エンティティは、前記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行うステップと、を含む。
【0008】
本願の実施例の一態様によれば、マルチキャストブロードキャストサービスの通信装置を提供し、
コアネットワークのネットワークエレメントとマルチキャストブロードキャストMBSサービスの通信ネゴシエーションを行って、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを決定するように構成される通信ネゴシエーションユニットであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、コアネットワークのネットワークエレメントによりMBSサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられる、通信ネゴシエーションユニットと、
前記伝送ポリシーに基づいて、MBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データを取得して、MBSサービスアプリケーション補助情報を生成するように構成される第1取得ユニットと、
前記MBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信して、コアネットワークのネットワークエレメントに、前記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行わせるように構成される送信ユニットと、を含む。
【0009】
本願の実施例の一態様によれば、マルチキャストブロードキャストサービスの通信装置を提供し、
MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを取得するように構成される第2取得ユニットであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、コアネットワークのネットワークエレメントによりMBSサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられる、第2取得ユニットと、
前記伝送ポリシーに基づいてMBSサービスアプリケーション補助情報を受信するように構成される受信ユニットであって、前記MBSサービスアプリケーション補助情報は、アプリケーション機能エンティティがMBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データに基づいて生成したものである、受信ユニットと、
前記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行うように構成される処理ユニットと、を含む。
【0010】
本願の実施例の一態様によれば、コンピュータ可読媒体を提供し、それにおいてコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるときに、前記実施例において記載されるマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法を実現する。
【0011】
本願の実施例の一態様によれば、電子機器を提供し、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶することに用いられる記憶装置であって、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されるときに、前記1つ又は複数のプロセッサに、前記実施例において記載されるマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法を実現させる、記憶装置と、を含む。
【0012】
本願の実施例の一態様によれば、コンピュータプログラム製品、又はコンピュータプログラムを提供し、該コンピュータプログラム製品、又はコンピュータプログラムは、コンピュータ命令を含み、該コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体において記憶される。コンピュータ機器のプロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体から該コンピュータ命令を読み取り、プロセッサは、該コンピュータ命令を実行し、それによって該コンピュータ機器は、前記様々な実施例において提供されたマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法を実行する。
【発明の効果】
【0013】
本願のいくつかの実施例が提供する技術的解決手段において、AFは、コアネットワークのネットワークエレメントとMBSサービスの通信ネゴシエーションを行って、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを決定する。次に該伝送ポリシーに基づいて、MBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データを取得して、MBSサービスアプリケーション補助情報を生成し、かつMBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信することによって、コアネットワークのネットワークエレメントは、MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行うことができる。これにより、MBSサービスにおいてネットワーク側が端末機器のサービス関連データを取得できないという問題を解決し、MBSサービスにおけるリソース割り当ての精度、及び合理性を向上させることに有益である。
【0014】
理解すべきであるように、以上の一般的な記述、及び下記の細部の記述は、例示的で解釈的なものに過ぎず、本願を制限することができない。
【0015】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本願に合致する実施例を示し、かつ明細書とともに本願の原理を解釈することに用いられる。明らかなように、以下の記述における図面は、本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働を必要としない前提において、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。図面においては以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本願のいくつかの実施例におけるユニキャスト通信システム、及びマルチキャスト通信システムのデータ伝送のフローチャートを示している。
図2】本願のいくつかの実施例における5Gネットワークのアーキテクチャ模式図を示している。
図3】本願のいくつかの実施例におけるMBSサービスをサポートする5Gネットワークのアーキテクチャ模式図を示している。
図4】本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法のフローチャートを示している。
図5】本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法のフローチャートを示している。
図6】本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法のフローチャートを示している。
図7】本願のいくつかの実施例におけるAFと5GCネットワークエレメントとの対話過程の模式図を示している。
図8】本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信装置のブロック図を示している。
図9】本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信装置のブロック図を示している。
図10】本願の実施例を実現するのに適する電子機器のコンピュータシステムの構造模式図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら例示的な実施形態をより全面的に記述する。しかしながら、例示的な実施形態は、様々な形式で実施でき、且つこれらの例のみに限定されると理解すべきでなく、逆に、これらの実施形態を提供する目的は、本願をより全面的で完全にし、かつ例示的な実施形態の発想を当業者に全面的に伝えることにある。
【0018】
この他、本願に記述される特徴、構造、又は特性は、何らかの適切な方式で1つ又はより多くの実施例に組み込むことができる。以下の記述においては、多くの具体的な細部があり、それにより本願の実施例を十分に理解することができる。しかしながら、当業者は理解すべきであるように、本願の技術的解決手段を実施するときに実施例における全ての細部の特徴を用いる必要がなくてもよく、1つ又はより多くの特定の細部を省略してもよく、又は他の方法、素子、装置、及びステップ等を採用してもよい。
【0019】
図面において示されるブロック図は、単に機能エンティティであり、必ずしも物理的に独立したエンティティに対応するわけではない。すなわち、ソフトウェアの形式を採用してこれらの機能エンティティを実現してもよく、又は1つ又は複数のハードウェアモジュール、又は集積回路においてこれらの機能エンティティを実現し、又は異なるネットワーク、及び/又はプロセッサ装置、及び/又はマイクロコントローラ装置においてこれらの機能エンティティを実現する。
【0020】
図面において示されるフローチャートは、単に例示的な説明であり、必ずしも全ての内容、及び操作/ステップを含むわけではなく、必ずしも記述された順序で実行されるわけでもない。例えば、ある操作/ステップは、さらに分解されてもよく、ある操作/ステップは、合わせられ、又は部分的に合わせられてもよく、従って、実際に実行される順序は、実際の状況に応じて変化する可能性がある。
【0021】
説明する必要がある点として、本明細書において言及される「複数」とは、2つ又は2つ以上を指す。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を記述し、三種の関係が存在できることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBとが同時に存在すること、及びBが単独で存在することの三種の状況を示すことができる。文字「/」は、一般的に前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0022】
ネットワークノードの間の通信方式は、主にユニキャスト、グループキャスト、及びブロードキャストを含む。「ユニキャスト」は、最も一般的な一対一の通信であり、その利点は、送信者が異なる受信者に異なるコンテンツを伝送できることであるが、もし送信者が複数の受信者に同じコンテンツを伝送する必要があるとすれば、エンドツーエンドでそれぞれ複数の同じデータを伝送する必要があり、効率が比較的低い。具体的に、図1において示されるように、ユニキャストソースは、ユニキャストの方式で複数の受信者にデータを送信するときに、エンドツーエンドの方式でそれぞれ複数の同じデータを伝送する必要がある(図1における異なる線の種類は、異なるデータストリームを示す)。
【0023】
「グループキャスト」は、「マルチキャスト」とも呼ばれてもよく、送信者が同じコンテンツを複数の受信者に伝送するものである。オンラインビデオ会議、及びオンラインビデオオンデマンドは、マルチキャストの方式を採用することに特に適している。理由としては、もしユニキャストの方式を採用するとすれば、何人かの受信者がいれば、何回かの転送過程が生じ得るが、このような方式は、明らかに効率が非常に低い。一方、もしターゲットを区別せずに、全部送信するブロードキャストの方式を採用するとすれば、データの転送を一回で完了することができるが、特定のデータ受信者を区別するという目的を達成できない。以上から分かるように、マルチキャストの方式を採用することは、一回で複数の受信者に同じデータを送信することを実現することもでき、特定の対象のみにデータを転送するという目的を達成することもできる。具体的に、図1において示されるように、マルチキャストソースは、一回で複数の受信者にデータが同じであるデータを送信することができる。
【0024】
「ブロードキャスト」も同じコンテンツを複数の受信者に伝送するものであるが、伝送するときに受信者の選択を行うことがなく、従って、必要のない機器に対してもデータの伝送を行ってネットワークリソースの浪費をもたらす状況が存在する可能性がある。また、ある受信者は、ブロードキャストのコンテンツに対して「興味」がない可能性があり、その場合には、ブロードキャストのコンテンツを受信すると、受信したデータパケットを捨てざるを得ず、更に端末リソースの浪費ももたらす。
【0025】
ブロードキャストサービスとマルチキャストサービスとの根本的な相違点は、システムにおけるUE(User Equipment、ユーザー機器)がいずれもブロードキャストサービスに参加でき、且つ契約する必要がないが、一方、マルチキャストサービスのUEが契約、及び認証を行った後でなければ参加することができないことにある。同時に、注意する必要がある点として、マルチキャストサービス、及びブロードキャストサービスは、複数種あり、マルチキャストサービスに対して、UEは、IPマルチキャストアドレスによって相応なサービスのマルチキャストグループに加入する。1つのブロードキャストグループに対応するブロードキャストサービスは、その特定のサービング領域を有する。
【0026】
図2は、3GPP(The 3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)組織が定義した5Gネットワークのアーキテクチャを示しており、ここでAMF(Access and Mobility Management Function、アクセス及び移動性管理機能)、SMF(Session Management Function、セッション管理機能)、UPF(User Plane Function、ユーザープレーン機能)、PCF(Policy Control Function、ポリシー制御機能)、AUSF(Authentication Server Function、認証サーバ機能)、及びUDM(Unified Data Management、統合データ管理機能)等は、5Gネットワークのコアネットワークのネットワークエレメントである。AFは、アプリケーション機能エンティティであり、5Gコアネットワークの外にあり、UEは、携帯電話、及びタブレットパソコン等の5G端末であってもよく、(R)AN((Radio) Access Network、(無線)アクセスネットワーク))は、5G基地局であってもよく、DN(Data Network)は、データネットワーク、すなわち、UEがアクセスするサービスサーバである。
【0027】
引き続き図2に参照されるように、5Gコアネットワークのネットワークエレメントにおいて、AMFは、基地局制御プレーンのN2インタフェースを終了することを担う。AMFは、同時にUEのN1インタフェースを終了することも担い、NAS(Non-Access Stratum、非アクセス層)の暗号化、及び完全性保護を実現し、かつUEのアクセスチェック、承認管理、登録、接続、到達可能性、及び移動管理等の機能を担い、且つUEとSMFとの間のセッション管理メッセージのパススルーを担う。
【0028】
また、図2に参照されるように、(R)ANとUPFとの間は、N3インタフェースによって対話し、UPFの間は、N9インタフェースによって対話することができ、UPFとSMFとの間は、N4インタフェースによって対話し、UPFとDNとの間は、N6インタフェースによって対話し、SMFとAMFとの間は、N11インタフェースによって対話し、SMFとPCFとの間は、N7インタフェースによって対話し、SMFとUDMとの間は、N10インタフェースによって対話し、PCFとAFとの間は、N5インタフェースによって対話し、AMFの間は、N14インタフェースによって対話することができ、AMFとPCFとの間は、N15インタフェースによって対話し、AMFとUDMとの間は、N8インタフェースによって対話し、AMFとAUSFとの間は、N12インタフェースによって対話し、AUSFとUDMとの間は、N13インタフェースによって対話する。
【0029】
しかしながら、図2に示されるシステムアーキテクチャは、ユニキャストサービスのみをサポートし、5Gブロードキャスト及びマルチキャストサービスをサポートせず、5Gブロードキャスト及びマルチキャストサービスをサポートするためには、図3に示されるシステムアーキテクチャを導入する。
【0030】
図3に示されるシステムアーキテクチャにおいては、AF/AS(Application Server、アプリケーションサーバ)、NEF(Network Exposure Function、ネットワーク露出機能)、MBSF-C(Multicast/Broadcast Service Function-Control Plane、マルチキャストブロードキャストサービスエンティティー制御プレーン)、MBSF-U(Multicast/Broadcast Service Function-User Plane、マルチキャストブロードキャストサービスエンティティーユーザープレーン)、PCF、MB-SMF(Multicast/Broadcast-SMF、マルチキャスト/ブロードキャストSMF)、MB-UPF(Multicast/Broadcast-UPF、マルチキャスト/ブロードキャストUPF)、SMF、AMF、UPF、RANノード、及びRANノードに接続されたUEを含む。
【0031】
図3に示されるシステムアーキテクチャは、図2の基本的なアーキテクチャに対して、5Gブロードキャストサービスとマルチキャストサービスとをサポートすることに専ら用いられる新しいネットワークエレメントMB-SMFとMB-UPFとを導入したものである。同時に、PCF、AMF、NEF、及びRAN等の機器は、いずれも新しい機能拡張を導入する必要があり、それによって5Gマルチキャスト及びブロードキャストサービスを提供する。
【0032】
図3に示されるシステムアーキテクチャにおいて、Npcfとは、PCFがサービングを提供するインタフェースを指し、他のNF(Network Function、ネットワーク機能)は、このインタフェースによってNpcfサービング要求メッセージをPCFに送信し、同時にPCFがこのインタフェースによって要求に返信し、通知サービングメッセージを送信する。Nmbsmfとは、MB-SMFがサービングを提供するインタフェースを指し、他のNFは、このインタフェースによってNmbsmfサービング要求メッセージをMB-SMFに送信し、同時にMB-SMFは、このインタフェースによって要求に返信し、通知サービングメッセージを送信する。
【0033】
また、AMFとRANノードとの間は、N2インタフェースによって対話し、UPFとRANノードとの間は、N3インタフェースによって対話し、SMFとUPFとの間は、N4インタフェースによって対話し、SMFとAMFとの間は、N11インタフェースによって対話し、MB-UPFとRANノードとの間は、MB-N3インタフェースによって対話し、MB-SMFとAMFとの間は、N11インタフェースによって対話し、MB-SMFとSMFとの間は、N16aインタフェースによって対話し、PCFとAMFとの間は、N15インタフェースによって対話し、PCFとMB-SMFとの間は、N7インタフェースによって対話し、MB-SMFとMB-UPFとの間は、N4インタフェースによって対話し、MB-UPFとMBSF-Uとの間は、N6インタフェースによって対話し、MB-UPFとAF/ASとの間は、N6/MB2-Uインタフェースによって対話し、MBSF-UとAF/ASとの間は、xMB-U/MB2-Uインタフェースによって対話し、MBSF-CとAF/ASとの間は、xMB-C/MB2-Cインタフェースによって対話し、MBSF-CとNEFとの間は、xMB-C/MB2-Cインタフェースによって対話し、NEFとAF/ASとの間は、N33インタフェースによって対話する。
【0034】
図3に示されるシステムアーキテクチャにおいて、MBSF-C、及びMBSF-Uは、必要なものでないが、下記の2つの条件において、MBSF-C、及びMBSF-Uは、必要なものである。1.5G MBSと4G、又は3GのMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service、マルチメディアブロードキャストグループキャストサービス)とのサービスが、相互接続通信である場合、すなわち5GのAFと4G、又は3GのMBMS ASとが、同一のエンティティである場合、2.オペレータがMBSのサービスを処理する必要がある場合(例えば、ビデオに対してトランスコーディングを行う、又はコンテンツに対して検出等の処理を行う)。
【0035】
関連技術において、端末のエネルギー消費量、及びネットワーク配備コストを節約するために、一方向ブロードキャストサービスのシーンにおいては、ネットワーク側は、多数のUEにサービスコンテンツ、例えばテレビ、又はイベント生中継を同時に配信することができる。このようなサービスシーンにおいて、5Gネットワーク自体は、UE数量の増加に従って無線リソースの分配を増加させることはなく、極めて大きな拡張可能性を有する。換言すれば、MBSブロードキャストサービスは、事前に接続を作成する必要がないため、サービス伝送の観点から見れば、AF、及びアプリケーションサーバ(すなわちAS)は、MBSセッションの作成を繰り返す必要がなく、AF自体は、5GC(5G Core、5Gコアネットワーク)によって現在のブロードキャストサービスの作動状況を知ることができない。これと同時に、5Gネットワークは、ブロードキャストサービスを提供するときに、多数のユーザーをサポートするためにACK確認をサポートしない場合が多く、すなわち、一方向ブロードキャストの方式を採用し、もしACKメカニズムを導入できるとすれば、ブロードキャストサービスの効率に大きな影響を与える。このような状況において、5Gネットワークは、ブロードキャストサービスを提供するときに、多数の端末ユーザーのサービス受信情報を把握できない、すなわち、5Gネットワークは、MBSブロードキャストサービスを提供はするが、サービスの実際の効果、及びユーザー体験を知ることができない。
【0036】
従って、本願の実施例は、新しいマルチキャストブロードキャストサービスの通信解決手段を提案し、それによってMBSサービスにおいてネットワーク側が端末機器のサービス関連データを取得できないという問題を解決する。以下、本願の実施例の技術的解決手段の実現の細部を詳細に論述する。
【0037】
図4は、本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法のフローチャートを示しており、該マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法は、AFにより実行されてもよい。図4に参照されるように、該マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法は、少なくともステップS410~ステップS430を含み、詳細な紹介は、以下の通りである。
【0038】
ステップS410において、コアネットワークのネットワークエレメントとマルチキャストブロードキャストMBSサービスの通信ネゴシエーションを行って、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを決定する。
【0039】
いくつかの実施例において、上記MBSサービスアプリケーション補助情報は、5Gコアネットワークのネットワークエレメントにより5Gマルチキャスト及びブロードキャストサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられる。上記伝送ポリシーは、伝送対象の上記アプリケーション補助情報のコンテンツ、タイプ、及び伝送方式等を決定することに用いられる。本願のいくつかの実施例において、コアネットワークのネットワークエレメントは、PCFであってもよく、このような状況下で、AFは、NEFによってPCFとMBSサービスの通信ネゴシエーションを行ってもよく、又はAFが信頼可能なネットワーク環境の中に位置するときに、AFによりPCFとMBSサービスの通信ネゴシエーションを直接行ってもよい。
【0040】
本願のいくつかの実施例において、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーは、アプリケーション補助情報のコンテンツ、アプリケーション補助情報の信頼度、アプリケーション補助情報のサンプル割合、アプリケーション補助情報の取得頻度、アプリケーション補助情報の粒度情報、及びアプリケーション補助情報の課金情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
いくつかの実施例において、アプリケーション補助情報のコンテンツは、上記アプリケーション機能エンティティがアプリケーション層から得た所定のMBSサービスを処理する端末の数量、上記アプリケーション機能エンティティがアプリケーション層から得た所定のMBSサービスを処理する端末の状態タイプ、上記アプリケーション機能エンティティがアプリケーション層から得た所定のMBSサービスを処理する端末の位置情報、及び上記アプリケーション機能エンティティがアプリケーション層から得た所定のMBSサービスのサービス統計特性(例えば、放送の流暢さ、及びユーザー体験等)のうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
いくつかの実施例において、上記アプリケーション機能エンティティがアプリケーション層から得た所定のMBSサービスを処理する端末の状態タイプは、アクティブ状態、非アクティブ状態、及びアイドル状態を含んでもよい。
【0043】
いくつかの実施例において、端末の位置情報は、端末が位置するセルの情報、端末のトラッキングエリア情報、及び端末が位置する地理的位置の情報のうちの少なくとも1つを含む。ここで、端末が位置するセルの情報は、すなわち端末の現在のサービングセル情報であり、トラッキングエリアは、すなわちTracking Area(TAと略称される)であり、端末が位置する地理的位置の情報は、すなわち端末の実際の位置情報であり、例えば、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム)測位、及び北斗衛星システム等によって測位を行って得られた位置情報である。
【0044】
いくつかの実施例において、アプリケーション補助情報の粒度情報は、ユーザー粒度(すなわちper-user)、端末機器粒度(すなわちper-UE)、及びサービスフロー粒度(すなわちper-flow)のうちの少なくとも1つを含む。
【0045】
いくつかの実施例において、アプリケーション補助情報の取得頻度とは、単位時間内にアプリケーション補助情報を取得する数量を指す。
【0046】
いくつかの実施例において、AFとコアネットワークのネットワークエレメントとが決定したMBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーは、上記情報におけるどの情報を伝送するか、及びどのような頻度で情報を送信するか等であってもよい。
【0047】
引き続き図4に参照されるように、ステップS420において、伝送ポリシーに基づいて、MBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データを取得して、MBSサービスアプリケーション補助情報を生成する。
【0048】
本願のいくつかの実施例において、AFは、端末機器が非MBSサービスサービングセルによってフィードバックしたサービスデータを取得することができ、すなわち、端末機器が帯域外の方式でフィードバックしたサービスデータを取得し、次にAFは、端末機器がフィードバックしたサービスデータに基づいて、サービス統計データを生成する。
【0049】
いくつかの実施例において、サービス統計データのうちの一部のデータ、又は全部のデータをMBSサービスアプリケーション補助情報とすることができる。
【0050】
ステップS430において、MBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信して、コアネットワークのネットワークエレメントに、MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行わせる。
【0051】
本願のいくつかの実施例において、AFは、帯域外の方式でMBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信することができる。
【0052】
本願のいくつかの実施例において、もしAFがMBSサービスアプリケーション補助情報に基づいて、所定の領域内でブロードキャストサービスを処理する端末機器の数量が設定された数量よりも小さいと決定するとすれば、所定の領域内のブロードキャストサービスをマルチキャストサービス、又はユニキャストサービスに切り替えることができる。このような状況下で、AFがサービス補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信した後に、コアネットワークのネットワークエレメントは、調整後のサービスタイプに対してリソース割り当て処理を行うこともできる。
【0053】
本願のいくつかの実施例において、もしAFがMBSサービスアプリケーション補助情報に基づいて、所定の領域内でブロードキャストサービスを処理する端末機器の受信符号誤り率が設定された符号誤り率よりも高いと決定するとすれば、所定の領域内のブロードキャストサービスに対する変調次数を低く調整することができる。このような状況下で、AFがサービス補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信した後に、コアネットワークのネットワークエレメントは、リソース割り当てを調整することによって該所定の領域内の端末機器の受信符号誤り率を低下させることもでき、例えば、該所定の領域内のブロードキャストサービスに対して、より多くの帯域幅リソース等を分配する。
【0054】
本願のいくつかの実施例において、もしAFがMBSサービスアプリケーション補助情報に基づいて、所定のブロードキャストサービスを処理する端末機器の移動頻度が設定値よりも高いと決定するとすれば、所定のブロードキャストサービスのブロードキャスト領域を調整して、所定のブロードキャストサービスを処理し、且つ移動頻度が設定値よりも高い端末機器をブロードキャスト領域内に位置させる。このような状況下で、AFがサービス補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信した後に、コアネットワークのネットワークエレメントは、調整後のブロードキャスト領域に対して伝送リソースを再分配することもできる。
【0055】
図4に示される実施例の技術的解決手段は、AFの観点から行われた論述であり、以下、図5と併せてコアネットワークのネットワークエレメントの観点から本願の実施例の技術的解決手段の実現の細部を説明する。
【0056】
図5は、本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法のフローチャートを示しており、該マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法は、コアネットワークのネットワークエレメントにより実行されてもよく、具体的に、SMFにより実行されてもよい。図5に参照されるように、該マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法は、少なくともステップS510~ステップS530を含み、詳細な紹介は、以下の通りである。
【0057】
ステップS510において、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを取得する。
【0058】
いくつかの実施例において、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーは、AFとPCFとが通信ネゴシエーションを行って決定したものであってもよく、具体的な過程は、前述の実施例の技術的解決手段を参照でき、繰り返し説明しない。
【0059】
ステップS520において、伝送ポリシーに基づいてMBSサービスアプリケーション補助情報を受信し、MBSサービスアプリケーション補助情報は、アプリケーション機能エンティティがMBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データに基づいて生成したものである。
【0060】
本願のいくつかの実施例において、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーは、アプリケーション補助情報のコンテンツ、アプリケーション補助情報の信頼度、アプリケーション補助情報のサンプル割合、アプリケーション補助情報の取得頻度、アプリケーション補助情報の粒度情報、及びアプリケーション補助情報の課金情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
いくつかの実施例において、アプリケーション補助情報のコンテンツは、AFが得た所定のMBSサービスを処理する端末の数量、AFが得た所定のMBSサービスを処理する端末の位置情報、及びAFが得た所定のMBSサービスのサービス統計特性のうちの少なくとも1つを含む。
【0062】
いくつかの実施例において、端末の位置情報は、端末が位置するセルの情報、端末のトラッキングエリア情報、及び端末が位置する地理的位置の情報のうちの少なくとも1つを含む。ここで、端末が位置するセルの情報は、すなわち端末の現在のサービングセル情報であり、トラッキングエリアは、すなわちTAであり、端末が位置する地理的位置の情報は、すなわち端末の実際の位置情報であり、例えば、GPS測位、及び北斗衛星システム等によって測位を行って得られた位置情報である。
【0063】
いくつかの実施例において、アプリケーション補助情報の粒度情報は、ユーザー粒度(すなわちper-user)、端末機器粒度(すなわちper-UE)、及びサービスフロー粒度(すなわちper-flow)のうちの少なくとも1つを含む。
【0064】
ステップS530において、MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行う。
【0065】
具体的に言えば、例えば、もしAFが所定の領域内のサービスタイプを調整したならば、コアネットワークのネットワークエレメントは該所定の領域内のリソース割り当てに対して適応的な調整を行うこともできる。
【0066】
また、例えば、もしAFがMBSサービスアプリケーション補助情報に基づいて、所定の領域内でブロードキャストサービスを処理する端末機器の受信符号誤り率が設定された符号誤り率よりも高いと決定するならば、所定の領域内のブロードキャストサービスに対する変調次数を低く調整することができる。このような状況下で、コアネットワークのネットワークエレメントは、リソース割り当てを調整することによって該所定の領域内の端末機器の受信符号誤り率を低下させることもでき、例えば、該所定の領域内のブロードキャストサービスに対して、より多くの帯域幅リソース等を分配する。
【0067】
さらに、例えば、もしAFが所定のブロードキャストサービスのブロードキャスト領域を調整して、所定のブロードキャストサービスを処理し、且つ移動頻度が設定値よりも高い端末機器をブロードキャスト領域内に位置させるならば、コアネットワークのネットワークエレメントは、調整後のブロードキャスト領域に対して伝送リソースを再分配することもできる。
【0068】
以上、それぞれAFとコアネットワークのネットワークエレメントとの観点から本願の実施例の技術的解決手段の実現の細部を説明したが、以下では、図6、及び図7と併せて各エンティティの間の対話過程を詳細に論述する。
【0069】
本願の実施例において、AFと5Gネットワークとの間では、MBSサービスのネゴシエーション処理を行うことができ、更にネゴシエーションにより生成された伝送ポリシーに基づいてMBSサービスアプリケーション補助情報を5Gコアネットワークのネットワークエレメントに送信し、更に5G MBSブロードキャストサービスにおける5GCが実際のユーザー、及び端末サービスデータを欠いていることに起因するネットワークリソースの分配問題、及びユーザー体験の問題を解決することができる。以下、詳細に説明する。
【0070】
図6に示されるように、本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法は、下記ステップS610~S630を含む。
【0071】
ステップS610:AFと5GCネットワークエレメントとが、ポリシーをネゴシエーションする。
【0072】
具体的に言えば、図7に示されるように、AFと5GCネットワークエレメントとのネゴシエーション過程は、ステップS701aによって行われてもよく、ステップS701bによって行われてもよい。ステップS701aにおいて、AFは、NEFによってPCFとポリシーのネゴシエーション処理を行うことができ、ステップS701bにおいて、AFは、PCFとポリシーのネゴシエーション処理を直接行うことができる。
【0073】
いくつかの実施例において、AFと5GCネットワークエレメントとの間でネゴシエーションしたポリシーは、AFが5GCに提供できるアプリケーション補助情報のコンテンツ、AFが5GCに提供できるアプリケーション補助情報の信頼度、及びサンプル割合情報、AFが5GCに提供できるアプリケーション補助情報の頻度、及び粒度情報、並びに5G MBSサービスオペレータと第三者AFとの間がアプリケーション補助情報について形成した課金(charging)情報等を含むが、これらに限定されない。
【0074】
いくつかの実施例において、AFが5GCに提供できるアプリケーション補助情報のコンテンツは、現在、アプリケーション層から感知できるある5MBSサービスの端末の数量及びその位置情報、並びにAFが現在アプリケーション層から感知できるある5MBSサービスの統計特性、例えば放送の流暢さ、及びユーザー体験等を含む。ここで、AFがアプリケーション層から感知した端末のタイプは、アクティブ状態、非アクティブ状態、及びアイドル状態にある端末を含む。端末の位置情報は、サービングセル、又はTAに関連付けられた位置情報であってもよく、端末の地理的位置の情報であってもよい。
【0075】
いくつかの実施例において、AFが5GCに提供できるアプリケーション補助情報の信頼度は、すなわち提供されたアプリケーション補助情報の信頼度である。AFが5GCに提供できるアプリケーション補助情報のサンプル割合とは、アプリケーション層が感知できる端末の数量が限られている可能性があるが、ビッグデータに基づいて統計して得ることができるサンプル割合値を指す。
【0076】
いくつかの実施例において、AFが5GCに提供できるアプリケーション補助情報の頻度情報は、単位時間内に得られたアプリケーション補助情報の数量であってもよく、AFが5GCに提供できるアプリケーション補助情報の粒度情報は、per-user、per-UE、及びper-flow等を含む。
【0077】
ステップS620:AFは、アプリケーション層から帯域外の方式で端末のサービス統計データを得る。
【0078】
該過程は、図7におけるステップS702に示されてもよく、ここでの帯域外の方式とは、UEが現在の5G MBSサービングセル以外の他の方式でAFと接続を作成した後に、AFが端末から端末のサービス統計データを取得できることを指す。
【0079】
例を挙げれば、1つのUEは、5Gネットワークによって下りリンクからMBSブロードキャストサービスを取得するときに、該UEには、4G、及び非5G MBSサービングセル以外の他の5G接続、又はWi-Fi接続等が存在する可能性があり、これをAFとの接続、又は帯域外フィードバックのデータチャンネルとすることができ、このような状況下では、UEは、帯域外の方式でサービス統計データを報告することができる。ここで、このようなUEの5G MBS RAT(Radio Access Technology、無線アクセス技術)は、非アクティブ状態、又はアイドル状態にあってもよいが、依然として5G MBSサービスを受信することができる。
【0080】
ステップS630:AFは、5GCと対話し、それが送信したアプリケーション補助情報は、5GCがMBSサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられる。
【0081】
いくつかの実施例において、該過程は、図7におけるステップS703a、又はS703bに示されてもよく、該例において、AFがMBSサービスアプリケーション補助情報をSMFに報告することを例に説明しているが、他の実施例において、AMF等の他のコアネットワークのネットワークエレメントに報告してもよい。
【0082】
ここで、ステップS703aにおいて、AFは、NEF、及びPCFによってSMFにMBSサービスアプリケーション補助情報を送信し、ステップS703bにおいて、AFは、PCFによってSMFにMBSサービスアプリケーション補助情報を直接送信する。
【0083】
5GCネットワークエレメントは、MBSサービスアプリケーション補助情報を得た後に、MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSブロードキャスト及びマルチキャストサービスのリソース割り当て処理を行うことができる。同時に、AFは、MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいて適切な調整を行うこともでき、例えば、もし帯域外の方式である領域のブロードキャスト端末の数が非常に少ないことを発見すると、ブロードキャストをユニキャスト、又はマルチキャストに切り替えることができ、それによりリソースの利用率を向上させる。また、例えば、もし帯域外の方式であるブロードキャスト領域の端末の受信符号誤り率が高すぎることを発見すると、変調次数を低下させることができ、さらに、例えば、もし帯域外の方式である領域のサービス端末の移動性が高すぎることを発見すると、ブロードキャストサービス領域の範囲を調整する方法によって、頻繁に移動する端末を1つのブロードキャスト領域内等に置くことができる。
【0084】
以上により、本願の実施例の技術的解決手段によれば、AFは、5GネットワークにおけるコアネットワークのネットワークエレメントとMBSサービスの通信ネゴシエーションを行うことができ、更にMBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信することによって、コアネットワークのネットワークエレメントは、MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行うことができる。これにより、MBSサービスにおいてネットワーク側が端末機器のサービス関連データを取得できないという問題を解決し、MBSサービスにおけるリソース割り当ての精度、及び合理性を向上させることに有益である。
【0085】
以下、本願の上記実施例におけるマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法を実行することに用いることができる、本願の装置の実施例を紹介する。本願の装置の実施例において開示されていない細部については、本願の上記のマルチキャストブロードキャストサービスの通信方法の実施例を参照すればよい。
【0086】
図8は、本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信装置のブロック図を示している。該通信装置は、AF内に設置されてもよい。
【0087】
図8に参照されるように、本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信装置800は、通信ネゴシエーションユニット802、第1取得ユニット804、及び送信ユニット806を含む。
【0088】
ここで、通信ネゴシエーションユニット802は、コアネットワークのネットワークエレメントとマルチキャストブロードキャストMBSサービスの通信ネゴシエーションを行って、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを決定するように構成され、上記MBSサービスアプリケーション補助情報は、コアネットワークのネットワークエレメントによりMBSサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられ、第1取得ユニット804は、上記伝送ポリシーに基づいて、MBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データを取得して、MBSサービスアプリケーション補助情報を生成するように構成され、送信ユニット806は、上記MBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信して、コアネットワークのネットワークエレメントに、上記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行わせるように構成される。
【0089】
本願のいくつかの実施例において、前述の解決手段に基づき、上記MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーは、
アプリケーション補助情報のコンテンツ、アプリケーション補助情報の信頼度、アプリケーション補助情報のサンプル割合、アプリケーション補助情報の取得頻度、アプリケーション補助情報の粒度情報、及びアプリケーション補助情報の課金情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
本願のいくつかの実施例において、前述の解決手段に基づき、上記アプリケーション補助情報のコンテンツは、
アプリケーション機能エンティティが得た所定のMBSサービスを処理する端末の数量、上記アプリケーション機能エンティティが得た所定のMBSサービスを処理する端末の状態タイプ、上記アプリケーション機能エンティティが得た所定のMBSサービスを処理する端末の位置情報、及び上記アプリケーション機能エンティティが得た所定のMBSサービスのサービス統計特性のうちの少なくとも1つを含む。
【0091】
いくつかの実施例において、上記状態のタイプは、アクティブ状態、非アクティブ状態、及びアイドル状態を含む。
【0092】
本願のいくつかの実施例において、前述の解決手段に基づき、上記端末の位置情報は、端末が位置するセルの情報、端末のトラッキングエリア情報、及び端末が位置する地理的位置の情報の少なくとも1つを含む。
【0093】
本願のいくつかの実施例において、前述の解決手段に基づき、上記アプリケーション補助情報の粒度情報は、ユーザー粒度、端末機器粒度、及びサービスフロー粒度のうちの少なくとも1つを含む。
【0094】
本願のいくつかの実施例において、前述の解決手段に基づき、上記第1取得ユニット804は、
上記端末機器が非MBSサービスサービングセルによってフィードバックしたサービスデータを取得し、
上記端末機器がフィードバックしたサービスデータに基づいて、上記サービス統計データを生成するように構成される。
【0095】
本願のいくつかの実施例において、前述の解決手段に基づき、上記送信ユニット806は、帯域外の方式で上記MBSサービスアプリケーション補助情報をコアネットワークのネットワークエレメントに送信するように構成される。
【0096】
本願のいくつかの実施例において、前述の解決手段に基づき、上記通信装置800は、もし上記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいて、所定の領域内でブロードキャストサービスを処理する端末機器が設定された数量よりも小さいと決定するならば、上記所定の領域内のブロードキャストサービスをマルチキャストサービス、又はユニキャストサービスに切り替えるように構成される第1処理ユニット808をさらに含む。
【0097】
本願のいくつかの実施例において、前述の解決手段に基づき、上記通信装置800は、もし上記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいて、所定の領域内でブロードキャストサービスを処理する端末機器の受信符号誤り率が設定された符号誤り率よりも高いと決定するならば、上記所定の領域内のブロードキャストサービスに対する変調次数を低く調整するように構成される第2処理ユニット810をさらに含む。
【0098】
本願のいくつかの実施例において、前述の解決手段に基づき、上記通信装置800は、もし上記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいて、所定のブロードキャストサービスを処理する端末機器の移動頻度が設定値よりも高いと決定するならば、上記所定のブロードキャストサービスのブロードキャスト領域を調整して、上記所定のブロードキャストサービスを処理し、且つ移動頻度が上記設定値よりも高い端末機器を上記ブロードキャスト領域内に位置させるように構成される第3処理ユニット812をさらに含む。
【0099】
図9は、本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信装置のブロック図を示しており、該通信装置は、コアネットワークのネットワークエレメント内に設置されてもよく、例えば、SMF内に設置されてもよい。
【0100】
図9に参照されるように、本願のいくつかの実施例に基づいたマルチキャストブロードキャストサービスの通信装置900は、第2取得ユニット902、受信ユニット904、及び処理ユニット906を含む。
【0101】
ここで、第2取得ユニット902は、MBSサービスアプリケーション補助情報の伝送ポリシーを取得するように構成され、上記MBSサービスアプリケーション補助情報は、コアネットワークのネットワークエレメントによりMBSサービスリソースの割り当てを最適化することに用いられ、受信ユニット904は、上記伝送ポリシーに基づいてMBSサービスアプリケーション補助情報を受信するように構成され、上記MBSサービスアプリケーション補助情報は、アプリケーション機能エンティティがMBSサービスを処理することに用いられる端末機器のサービス統計データに基づいて生成したものであり、処理ユニット906は、上記MBSサービスアプリケーション補助情報に基づいてMBSサービスのリソース割り当て処理を行うように構成される。
【0102】
図10は、本願の実施例を実現するのに適する電子機器のコンピュータシステムの構造模式図を示している。
【0103】
説明する必要がある点として、図10に示される電子機器のコンピュータシステム1000は、単に一例であり、本願の実施例の機能、及び使用範囲に対して何らかの制限をもたらすべきではない。
【0104】
図10に示すように、コンピュータシステム1000は、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)1001を含み、それは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)1002において記憶されているプログラム、又は記憶部分1008からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)1003にロードされたプログラムに基づいて、様々な適当な動作、及び処理を実行することができ、例えば、上記実施例における上記方法を実行する。RAM 1003においては、システムの操作に必要な様々なプログラム、及びデータがさらに記憶されている。CPU 1001、ROM 1002、及びRAM 1003は、バス1004によって互いに連結される。入力/出力(Input/Output、I/O)インタフェース1005もバス1004に接続される。
【0105】
キーボード、及びマウス等を含む入力部分1006と、陰極線管(Cathode Ray Tube、CRT)、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)等、及びスピーカ等を含む出力部分1007と、ハードディスク等を含む記憶部分1008と、LAN(Local Area Network、ローカルエリアネットワーク)カード、及びモデム等のようなネットワークインタフェースカードを含む通信部分1009とは、I/Oインタフェース1005に接続される。通信部分1009は、インターネットのようなネットワークを介して通信処理を実行する。ドライバ1010も必要に応じてI/Oインタフェース1005に接続される。磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び半導体メモリ等のような取り外し可能な媒体1011は、必要に応じてドライバ1010に取り付けられ、それにより、それから読み出されたコンピュータプログラムは、必要に応じて記憶部分1008にインストールされやすい。
【0106】
特に、本願の実施例によれば、上記でフローチャートを参照して記述された過程は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。例えば、本願の実施例は、コンピュータプログラム製品を含み、それは、コンピュータ可読媒体において搭載されるコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムは、フローチャートに示された方法を実行することに用いられるコンピュータプログラムを含む。このような実施例において、該コンピュータプログラムは、通信部分1009によってネットワークからダウンロードしてインストールされ、且つ/又は取り外し可能な媒体1011からインストールされるようにしてもよい。該コンピュータプログラムは、中央処理ユニット(CPU)1001により実行されるときに、本願のシステムにおいて限定された様々な機能を実行する。
【0107】
説明する必要がある点として、本願の実施例に示されるコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体、又はコンピュータ可読記憶媒体、又は上記両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置、又はデバイス、又は任意の以上の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の導線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable Read Only Memory、EPROM)、フラッシュメモリ、光ファイバー、ポータブルコンパクト磁気ディスク読み出し専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。本願において、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含む、又は記憶する何らかの有形媒体であってもよく、該プログラムは、命令実行システム、装置、又はデバイスにより使用され、又はそれと併せて使用されるようにしてもよい。本願において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドにおいて、又は搬送波の一部として伝播されるデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ可読コンピュータプログラムが搭載されている。このように伝播されるデータ信号は、複数種の形式を採用することができ、電磁信号、光信号、又は上記任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、さらにコンピュータ可読記憶媒体以外の何らかのコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスにより使用され、又はそれと併せて使用されることに用いられるプログラムを送信、伝播、又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体において含まれるコンピュータプログラムは、何らかの適当な媒体で伝送されてもよく、無線、有線等、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0108】
図面におけるフローチャート、及びブロック図は、本願の様々な実施例に係るシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の実現可能な体系アーキテクチャ、機能、及び操作を図示している。ここで、フローチャート、又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができ、上記モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、規定されるロジック機能を実現することに用いられる1つ又は複数の実行可能な命令を含む。また注意すべき点として、代替としてのいくつかの実現においては、ブロックにおいてマークされた機能は、図面においてマークされた順序と異なるものとして生じてもよい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際にほぼ並行に実行されてもよく、場合によって、それらは、逆の順序で実行されてもよく、これは、関わっている機能により決まる。また注意すべき点として、ブロック図、又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図、又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、規定される機能、又は操作を実行する、ハードウェアに基づいた専用のシステムで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよい。
【0109】
本願の実施例の記述において言及されたユニットは、ソフトウェアの方式で実現されてもよく、ハードウェアの方式で実現されてもよく、記述されたユニットは、プロセッサにおいて設置されてもよい。ここで、これらのユニットの名称は、不特定の状況において、該ユニット自体に対する限定を構成するものではない。
【0110】
別の態様として、本願は、さらにコンピュータ可読媒体を提供し、該コンピュータ可読媒体は、上記実施例において記述された電子機器において含まれるものであってもよく、該電子機器に組み立てられずに単独で存在するものであってもよい。上記コンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが搭載され、上記1つ又は複数のプログラムが1つの該電子機器により実行されるときに、該電子機器に上記実施例において記載された方法を実現させる。
【0111】
注意すべき点として、上記の詳細な記述において動作の実行に用いられる機器の若干のモジュール、又はユニットが言及されているが、このような分割は、強制的なものではない。実際には、本願の実施形態に基づいて、上記で記述された2つ又はより多くのモジュール、又はユニットの特徴、及び機能は、1つのモジュール、又はユニットにおいて具体化されてもよい。逆に、上記で記述された1つのモジュール、又はユニットの特徴、及び機能は、更に複数のモジュール、又はユニットにより具体化されるように分割されてもよい。
【0112】
以上の実施形態の記述によって当業者が容易に理解できるように、ここで記述された例示的な実施形態は、ソフトウェアによって実現されてもよく、ソフトウェアと必要なハードウェアとを併せる方式で実現されてもよい。従って、本願の実施形態に基づいた技術的解決手段は、ソフトウェア製品の形式で具現化でき、該ソフトウェア製品は、1つの不揮発性記憶媒体(CD-ROM、Uディスク、及びモバイルハードディスク等であってもよい)、又はネットワークにおいて記憶されてもよく、若干の命令を含み、それによって一台の計算機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、タッチ制御端末、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の実施形態に基づいた方法を実行させる。
【0113】
当業者は、明細書を考慮し、且つ、ここで開示される実施形態を実施した後に、本願の他の実施形態を容易に想到することができる。本願は、本願の何らかの変形、用途、又は適応的な変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途、又は適応的な変化は、本願の一般的な原理に従い、かつ本願に開示されていない本技術分野における公知の常識、又は慣用の技術手段を含む。
【0114】
理解すべきであるように、本願は、以上のように記述され、かつ図面に示された正確な構造に限定されるものではなく、且つその範囲を逸脱することなく、様々な修正や変更を行うことができる。本願の範囲は、添付の請求項のみにより制限される。
【符号の説明】
【0115】
800 通信装置
802 通信ネゴシエーションユニット
804 第1取得ユニット
806 送信ユニット
808 第1処理ユニット
810 第2処理ユニット
812 第3処理ユニット
900 通信装置
902 第2取得ユニット
904 受信ユニット
906 処理ユニット
1000 コンピュータシステム
1001 中央処理ユニット(CPU)
1004 バス
1005 I/Oインタフェース
1006 入力部分
1007 出力部分
1008 記憶部分
1009 通信部分
1010 ドライバ
1011 媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
図10