(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-28
(45)【発行日】2024-07-08
(54)【発明の名称】ケース接合構造
(51)【国際特許分類】
B65D 43/03 20060101AFI20240701BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
B65D43/03
H05K5/02 P
(21)【出願番号】P 2020207131
(22)【出願日】2020-12-14
【審査請求日】2023-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000215833
【氏名又は名称】帝国通信工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094226
【氏名又は名称】高木 裕
(74)【代理人】
【識別番号】100087066
【氏名又は名称】熊谷 隆
(72)【発明者】
【氏名】塚原 吉晴
【審査官】植前 津子
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-316655(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 39/00-55/16
B65D 6/00-13/02
H05K 5/00- 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のケースと第2のケースのそれぞれの接合面同士を接合することで、内部に収納部を有するケースを形成するケース接合構造であって、
前記第1,第2のケースとは別に支持部材を具備し、
前記第1のケースの接合面には、当該接合面から前記第2のケースの接合面側に向けて突出する凸部を設けると共に、当該接合面の近傍に前記収納部側を向く支持部材当接面を設け、
前記第2のケースの接合面には、前記第1のケースの凸部の外方側側面に当接する凸部当接面を設け、
前記支持部材には、前記第1のケースの支持部材当接面に当接する支持面を設け、
前記第1のケースの接合面と前記第2のケースの接合面を接合させた状態において、前記支持部材の支持面を前記第1のケースの支持部材当接面に当接して支持し、さらに前記第1のケースの凸部の外方側側面を前記第2のケースの凸部当接面に当接して支持
し、
前記ケースは、前記第1,第2のケースの他に、当該第1,第2のケースを接合した際に形成される前記収納部の開口を塞ぐ第3のケースをさらに有し、
前記支持部材は、当該第3のケースに固定されていることを特徴とするケース接合構造。
【請求項2】
請求項1に記載のケース接合構造であって、
前記第1のケースの接合面近傍位置から前記第3のケース側に向けて突出する第1の被規制部が設けられ、当該第1の被規制部の前記収納部側を向く面を前記支持部材当接面とし、
一方、前記第2のケースの接合面近傍位置から前記第3のケース側に向けて突出する第2の被規制部が設けられ、
前記第3のケースの前記収納部側の面には、前記第1,第2のケースを接合することで並列に並ぶ第1,第2の被規制部をそれらの外側から挟持することで、第1,第2のケースそれぞれの接合面同士の密着状態を補強する一対の接合補助部を設けたことを特徴とするケース接合構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のケース接合構造であって、
前記支持部材は金属板であることを特徴とするケース接合構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のケース構成部品を接合した接合部分の撓みを防止するのに用いて好適なケース接合構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に示すように、上側ケース(4)と下側ケース(5)を一体にして1つのケースを構成する場合、上側ケース(4)の分割面に設けた段差部と、下側ケース(5)の分割面に設けた段差部とを接合し、これによって上側ケース(4)と下側ケース(5)の接合状態を確実にする構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記上側ケース(4)と下側ケース(5)の接合構造において、上側ケース(4)と下側ケース(5)の厚みを薄くしたような場合、両者の接合部分の強度が弱くなってしまい、当該接合部分を外側から押圧した際に撓んでしまうという問題があった。また上側ケース(4)と下側ケース(5)の接合部分に段差が生じてしまうという問題もあった。
【0005】
これらの問題は、当該接合部分の内面側に、補強用のリブを設けたり、ねじ止めしたりするなどのスペースが取れないような場合に特に顕著となる。
【0006】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、2つのケースを接合した接合部分の強度を強固にすることができて当該接合部分が撓まず、また当該接合部分に段差が生じることのないケース接合構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1のケースと第2のケースのそれぞれの接合面同士を接合することで、内部に収納部を有するケースを形成するケース接合構造であって、前記第1,第2のケースとは別に支持部材を具備し、前記第1のケースの接合面には、当該接合面から前記第2のケースの接合面側に向けて突出する凸部を設けると共に、当該接合面の近傍に前記収納部側を向く支持部材当接面を設け、前記第2のケースの接合面には、前記第1のケースの凸部の外方側側面に当接する凸部当接面を設け、前記支持部材には、前記第1のケースの支持部材当接面に当接する支持面を設け、前記第1のケースの接合面と前記第2のケースの接合面を接合させた状態において、前記支持部材の支持面を前記第1のケースの支持部材当接面に当接して支持し、さらに前記第1のケースの凸部の外方側側面を前記第2のケースの凸部当接面に当接して支持し、前記ケースは、前記第1,第2のケースの他に、当該第1,第2のケースを接合した際に形成される前記収納部の開口を塞ぐ第3のケースをさらに有し、前記支持部材は、当該第3のケースに固定されていることを特徴としている。
本発明によれば、支持部材の支持面によって第1のケースの支持部材当接面を支え、さらにこの第1のケースの凸部によって第2のケースの凸部当接面を支える構造、即ち第1のケースと第2のケースの接合した部分を2重に支持する構造としたので、当該接合部分の強度を強固にすることができ、この接合部分を外側から押圧しても、撓むことを防止できる。
また上記のように、第1のケースと第2のケースの接合部分を2重に支持する構造としたので、第1のケースと第2のケースの接合した部分が前後に離れて段差を生じることも確実に防止することができる。
【0008】
また本発明によれば、第3のケースに支持部材を固定するので、支持部材に設けた支持面を、確実に第1のケースの支持部材当接面に当接させて支持させることができる。
【0009】
また本発明は、上記特徴に加え、前記第1のケースの接合面近傍位置から前記第3のケース側に向けて突出する第1の被規制部が設けられ、当該第1の被規制部の前記収納部側を向く面を前記支持部材当接面とし、一方、前記第2のケースの接合面近傍位置から前記第3のケース側に向けて突出する第2の被規制部が設けられ、前記第3のケースの前記収納部側の面には、前記第1,第2のケースを接合することで並列に並ぶ第1,第2の被規制部をそれらの外側から挟持することで、第1,第2のケースそれぞれの接合面同士の密着状態を補強する一対の接合補助部を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、第3のケースに設けた一対の接合補助部によって、接合した第1,第2のケースの第1,第2の被規制部をそれらの外側から挟持するので、第1,第2のケースそれぞれの接合面同士を左右方向から確実に密着状態とすることができる。
【0010】
また本発明は、上記特徴に加え、前記支持部材は金属板であることを特徴としている。
本発明によれば、支持部材の強度を強くすることができ、例えば第1,第2のケースを合成樹脂製としたような場合は撓み易いので、それらを支持する部材として好適になる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、2つのケースを接合した接合部分が撓んだり、当該接合部分に段差が生じたりすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】電子機器のケースK2を示す要部斜視図である。
【
図2】第1のケース10の接合面17付近の横断面拡大図(
図4のA-A部分断面図)である。
【
図3】第2のケース20の接合面27付近の横断面拡大図(
図4のB-B部分断面図)である。
【
図5】第1,第2のケース10,20を接合した状態を示す斜視図である。
【
図6】支持部材100と第1,第2のケース10,20の位置関係を示す概略斜視図である。
【
図7】第3のケース70を下側から見た要部拡大斜視図である。
【
図8】第1のケース10と第2のケース20の接合部分の要部拡大断面図である。
【
図9】一対の接合補助部73,75と、第1,第2の被規制部19,31と、支持面105との位置関係を示す要部拡大断面図(
図1のC-C概略断面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明にかかるケース接合構造を適用した電子機器のケースK2を示す要部斜視図、
図4は当該ケースK2の分解斜視図である。これらの図に示すように、ケースK2は、第1のケース10と、第2のケース20と、第3のケース70と、支持部材100とを具備して構成されている。なお以下の説明において、「上」とは第1,第2のケース10,20から第3のケース70を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。また支持部材100の下記する支持面105を形成した外周側辺101側を前(前方)、その反対側を後(後方)というものとする。
【0014】
第1のケース10は、合成樹脂の成形品であり、
図4に示すように、ケースK2の一部を構成する形状に形成されており、第2のケース20側を向く第1-1開口部11と、上方即ち第3のケース70側を向く第1-2開口部13とを具備している。第1のケース10の前方側の面A-1の、第2のケース20側を向く辺は、第2のケース20の下記する接合面27と接合する接合面17となっている。
図2は当該接合面17付近の横断面拡大図(
図4のA-A部分断面図)である。同図に示すように、第1のケース10の接合面17には、当該接合面17から下記する第2のケース20の接合面27側に向けて突出する凸部17aが設けられている。当該凸部17aは、接合面17の幅方向の後方側に形成されている。
【0015】
第1のケース10の接合面17近傍の上辺付近で面A-1の後面側からは、上方向(第3のケース70側)に向かって、略平板矩形状の第1の被規制部19が突出するように設けられている。第1の被規制部19の後側の面(下記する収納部60側を向く面)は、支持部材当接面19aとなっている。
【0016】
第2のケース20は、合成樹脂の成形品であり、
図4に示すように、ケースK2の一部を構成する形状に形成されており、第1のケース10側を向く第2-1開口部21と、上方即ち第3のケース70側を向く第2-2開口部23とを具備している。第2のケース20の前方側の面A-2の、第1のケース10側を向く辺は、第1のケース10の接合面17と接合する接合面27となっている。
図3は当該接合面27付近の横断面拡大図(
図4のB-B部分断面図)である。同図に示すように、第2のケース20の接合面27には、当該接合面27の一部(幅方向の後方側部分)を切り欠いてなる凹部27aが形成され、凹部27a内の後方を向く面(下記する収納部60側を向く面)を凸部当接面27bとしている。この凸部当接面27bは、当該接合面27を前記第1のケース10の接合面17に接合させた際に、第1のケース10の凸部17aの外方側側面17bに当接する。
【0017】
第2のケース20の接合面27近傍の上辺付近で面A-2の後面側からは、上方向(第3のケース70側)に向かって、略平板矩形状の第2の被規制部31が突出するように設けられている。
【0018】
第3のケース70は、合成樹脂の成形品であり、
図4に示すように、ケースK2の一部を構成する形状に形成されており、第1,第2のケース10,20を接合した際に形成される下記する収納部60の開口61(
図5参照)を塞ぐ形状に形成されている。第3のケース70の下面は開口71になっている。
【0019】
図7は、第3のケース70を下側から見た要部斜視図である。同図に示すように、第3のケース70の下記する収納部60側の面、即ち第3のケース70の下面の前記第1,第2の被規制部19,31に対向する位置近傍には、下方向に向かって突出する一対の接合補助部73,75が形成されている。両接合補助部73,75は略平板状であって第3のケース70の下面から下方向に向かって突出している。両接合補助部73,75は平行に設置され、両者の対向面の間隔は、下記するように、接合した第1,第2のケース10,20の並列に並ぶ第1,第2の被規制部19,31をそれらの外側から挟持する寸法に形成されている。
【0020】
支持部材100は、アース板を兼用する金属板であり、その前方の外周側辺101には、当該外周側辺101から突出してその根元部分を下方に折り曲げてなる支持部103が形成されている。支持部103の前方側の面は、支持面105となっている。また、図示はしていないが、支持部材100の所望の各位置には、この支持部材100を第3のケース70の下面に固定するためのビスを挿通する固定用孔が形成されている。
【0021】
次に、上記ケース構造を組み立てるには、まず、
図4において、支持部材100を第3のケース70の下面に当接し、図示しないビスなどの固定手段によって固定する。これによって第3のケース70は補強される。
【0022】
次に、第1のケース10の接合面17と第2のケース20の接合面27を、パッキン部材130(
図8参照)を挟持した状態で、接合し、第1,第2のケース10,20間を固定する。この固定は、ビスなどの図示しない各種固定手段を用いて行う。このとき、
図8に示すように、第1のケース10の凸部17aを第2のケース20の凹部27a(
図3参照)に挿入し、第1のケース10の外方側側面17bを、第2のケース20の凸部当接面27bに当接させ、同時に、両接合面17,27の間に、防滴用のパッキン部材130を挟持させる。パッキン部材130は、横断面が矩形状で長尺なゴム状弾性体からなり、第2のケース20の凹部27aの側面(凸部当接面27bではないもう一方の側面)と、第1のケース10の凸部17aの先端面とによって挟持され、防滴機能を果たす。これによって、
図5に示すように、内部に収納部60を有するケースK1が構成される。収納部60の上部には、開口61が形成されている。
【0023】
次に、上記支持部材100を取り付けた第3のケース70を、前記収納部60の開口61を塞ぐように被せて取り付ける。取り付けは、ビスなどの図示しない各種固定手段を用いて行う。これによって、本実施形態にかかる電子機器のケースK2の組立が完了する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
【0024】
図6は、組み立てたケースK2における支持部材100と第1,第2のケース10,20の位置関係を示す概略斜視図、
図9は組み立てたケースK2における第3のケース70の一対の接合補助部73,75と、第1,第2のケース10,20の第1,第2の被規制部19,31と、支持部材100の支持面105との位置関係を示す要部拡大断面図(
図1のC-C概略断面図)である。
【0025】
図6,
図9に示すように、支持部材100の支持部103の支持面105は、第1のケース10の第1の被規制部19の支持部材当接面19aに当接し、これによって第1のケース10をその後面側から支える。また
図8に示すように、第1のケース10の凸部17aの外方側側面17bによって第2のケース20の凸部当接面27bをその後面側から支える。このように、第1のケース10と第2のケース20の接合部分を2重に支持する構造としたので、当該接合部分の強度を強固にすることができ、この接合部分を外側から押圧しても撓むことを防止できる。また上記構造にすることで、第1のケース10の面A-1と第2のケース20の面A-2とを確実に同一面にすることができ、第1のケース10と第2のケース20の接合部分が前後に離れて段差を生じることも確実に防止することができる。
【0026】
同時に、
図9に示すように、第3のケース70に設けた一対の接合補助部73,75は、接合した第1,第2のケース10,20の並列に並ぶ第1,第2の被規制部19,31をそれらの外側から挟持する。これによって、第1,第2のケース10,20それぞれの接合面17,27同士を左右方向から確実に密着状態とすることができる。特に本実施形態のように、第1のケース10の接合面17と第2のケース20の接合面27の間に、パッキン部材130を挟持させる構成とした場合は、接合面17,27同士が左右に開き易くなるが、上記一対の接合補助部73,75によってこの開きを確実に防止することができる。
【0027】
また本実施形態では、支持部材100を第3のケース70の下面に固定したので、第1,第2のケース10,20に対して第3のケース70を取り付けるだけで、支持部材100の支持面105を、確実に第1のケース10の支持部材当接面19aに当接させて支持させることができる。
【0028】
また本実施形態では、支持部材100として金属板を用いたので、支持部材100の強度を強くすることができ、本実施形態のように第1,第2のケース10,20を合成樹脂製の薄い撓み易い板材で構成しても、それらを後側から確実に支持することができる。また例えば第1,第2のケース10,20(さらに第3のケース70)によって構成されるケースK1,K2内に収納する各種電子部品や、当該ケースK1,K2の外部に取り付けられる付属部品などの重量が重いような場合でも、支持部材100によって補強されることで、ケースK1,K2全体が撓むことなく、前記各種電子部品や付属部品などを確実に収納したり支えたりすることができる。言い換えれば、アース板としての機能や、補強板としての機能を有する支持部材100が、さらに支持面105によって、第1,第2のケース10,20の撓み防止機能と段差防止機能も有する構成となっている。
【0029】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、第1,第2,第3のケース10,20,70や支持部材100の形状や構造に種々の変更が可能であることは言うまでもない。また第1,第2のケース10,20それぞれの接合面17,27の形状も、両者が接合する形状であれば、どのような形状であっても良い。また支持部材100の材質は金属板以外の各種材質であっても良い。また上記実施形態では、防滴のため、両接合面17,27の間にパッキン部材130を挟持したが、パッキン部材130はこれを省略しても良い。また上記実施形態では、支持部材100を第3のケース70に取り付けたが、第3のケース70以外の図示しない部材に支持部材100を取り付けても良い。
【0030】
また上記実施形態では、第2のケース20の接合面27に凹部27aを設け、その凹部27a内に凸部当接面27bを形成したが、凹部27aを設けず、直接第2のケース20の後面自体を凸部当接面としても良い。
【0031】
また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0032】
10 第1のケース
17 接合面
17a 凸部
17b 外方側側面
19 第1の被規制部
19a 支持部材当接面
20 第2のケース
27 接合面
27a 凹部
27b 凸部当接面
31 第2の被規制部
60 収納部
61 開口
70 第3のケース
73 接合補助部
75 接合補助部
K1 ケース
K2 ケース
100 支持部材
105 支持面