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特許7511931多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム及びその設置方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-28
(45)【発行日】2024-07-08
(54)【発明の名称】多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム及びその設置方法
(51)【国際特許分類】
   F03G 4/00 20060101AFI20240701BHJP
   F24T 10/17 20180101ALI20240701BHJP
   F25B 27/00 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
F03G4/00 501
F24T10/17
F25B27/00 P
F03G4/00 541
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2022563221
(86)(22)【出願日】2021-04-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-25
(86)【国際出願番号】 KR2021004803
(87)【国際公開番号】W WO2021210944
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-10-17
(31)【優先権主張番号】10-2020-0046956
(32)【優先日】2020-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522406724
【氏名又は名称】ジーアンドジー テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】G&G TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】(Songdo-dong,Smart Valley)Adong 102ho,103ho,1604ho,30,Songdomirae-ro,Yeonsu-gu,Incheon 21990,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ヒ ナム
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ヒョン ホ
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ソン ウク
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ファ
(72)【発明者】
【氏名】アン、ジョ ボム
【審査官】稲本 遥
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-262430(JP,A)
【文献】特開2017-227362(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0025819(US,A1)
【文献】特開2015-064188(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F03G 1/00- 7/10
F24T 10/17
F25B 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤に垂直に掘削されて形成される地熱孔と、
前記地盤に配置され、循環ポンプを含むヒートポンプと、
前記地熱孔に埋設され、前記ヒートポンプに連結され、前記地熱孔内で吸熱した熱流体を前記循環ポンプを介して前記ヒートポンプに供給し、前記ヒートポンプで熱交換した熱流体をまた前記地熱孔に回収して吸熱するようにする連結配管及び部属設備を含む多管式垂直密閉型地中熱交換器と、を含み、
前記多管式垂直密閉型地中熱交換器は、
前記地熱孔の下側に配置される還収ヘッダー部と、
前記ヒートポンプに連結され、前記ヒートポンプで熱交換した熱流体が流出する流出管、下部及び側部にそれぞれ開口部が形成され、前記流出管に側部が連結される還収連結管、上部に一つの開口部が形成され、下部に一つ以上の開口部が形成され、前記還収連結管の下部に上部が連結される開口部と同数の分配管、及び前記地熱孔の内部に埋設され、上端が前記分配管の下部に連結され、下端が前記還収ヘッダー部に連結され、前記流出管から流出した熱流体が前記還収ヘッダー部に還収されて吸熱するようにする開口部と同数の還収管を含む還収部と、
前記ヒートポンプに連結される流入管、下部及び側部にそれぞれ開口部が形成され、前記流入管に側部が連結される供給連結管、上部に一つの開口部が形成され、下部に一つ以上の開口部が形成され、前記供給連結管の下部に上部が連結される合流管、及び前記地熱孔の内部に埋設され、上端が前記合流管の下部に連結され、下端が前記還収ヘッダー部に連結され、前記還収ヘッダー部に還収された熱流体が前記合流管、供給連結管及び流入管を通して前記ヒートポンプに供給されて吸熱するようにする二つ以上の供給管を含む供給部と、
前記還収管及び供給管に結合される荷重バーと、を含み、
前記還収ヘッダー部は、前記還収管及び供給管がそれぞれ連結され、前記還収管を通して還収された熱流体が合流した後、方向転換によって前記供給管に分配する内部空間を含み、前記内部空間は前記還収管から還収された熱流体が前記供給管に円滑に移送されるように下部が曲面に形成され、
前記荷重バーは固定部を介して前記還収管及び供給管に固定されて前記還収管と供給管とを互いに離隔させ、内部の金属材によって前記還収管及び供給管の浮上を防止する構成において、
前記還収連結管の側部が前記流入管に連結され、前記供給連結管の側部が前記流出管に連結され、前記還収管と前記供給管とは互いに機能が取り替えられて運用されることを特徴とする、多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項2】
前記還収連結管及び供給連結管の上部にそれぞれ形成された開口部を有し、前記還収連結管及び供給連結管の上部にそれぞれ設けられる点検部と、
前記地熱孔の上部を密閉して異物の流入を防止するカバーと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項3】
前記還収ヘッダー部は上部ヘッダー及び下部ヘッダーからなり、前記上部ヘッダーと下部ヘッダーとは突き合わせ方式で熱融着することを特徴とする、請求項1に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項4】
前記還収ヘッダー部は内側上部に複数のソケット部を備えることを特徴とする、請求項2に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項5】
前記ソケット部には熱線が内蔵され、
前記還収管及び供給管は前記ソケット部にそれぞれ挿入されて前記ソケット部に熱融着することを特徴とする、請求項4に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項6】
前記ソケット部には熱線が内蔵された支持保護リングが挿入されて固定され、
前記還収管及び供給管は前記支持保護リングにそれぞれ挿入され、前記支持保護リングに熱融着することを特徴とする、請求項4に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項7】
前記還収管及び供給管は、下端の外皮面が溶融した後、前記還収ヘッダー部の上部から上側に突設される複数の熱融着ソケットにそれぞれ熱融着することを特徴とする、請求項2に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項8】
前記還収ヘッダー部の熱融着ソケットの外周面には、前記熱融着ソケットの変形を防止する支持リングが嵌合されることを特徴とする、請求項7に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項9】
前記還収管は第1還収管及び第2還収管からなり、
前記供給管は第1供給管及び第2供給管からなることを特徴とする、請求項2に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項10】
前記還収管は、前記第1還収管及び第2還収管の下端に連結される合流管と、前記合流管の下端に連結され、下端が前記還収ヘッダー部に連結される第3還収管とをさらに含み、
前記供給管は、前記第1供給管及び第2供給管の下端に連結される分岐管と、前記分岐管の下端に連結され、下端が前記還収ヘッダー部に連結される第3供給管と、をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項11】
前記第1及び第2還収管と第1及び第2供給管とは外径及び内径が同じに構成されることを特徴とする、請求項10に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項12】
前記第1還収管は前記第2還収管より外径及び内径が大きく構成され、
前記第1供給管は前記第2供給管より外径及び内径が大きく構成され、
前記第1還収管と前記第1供給管とは外径及び内径が同じに構成され、
前記第2還収管と前記第2供給管とは外径及び内径が同じに構成されることを特徴とする、請求項9に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項13】
前記還収ヘッダー部の下部に設けられて前記還収ヘッダー部の浮上を防止する荷重付加重りをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項14】
前記還収管及び供給管側に配置されて前記還収管と供給管とを互いに離隔させ、内部に金属材を備える荷重バーと、
前記荷重バーを前記還収管及び供給管に固定させる固定部と、をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項15】
前記荷重バーの外面には、前記荷重バーを前記還収管及び供給管に付着させる接着バンドが設けられることを特徴とする、請求項1に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項16】
前記供給部及び還収部には前記熱流体が流れる方向を示す標識が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項17】
水槽に連結され、注入水管を通して前記地熱孔内に水を供給する注入ポンプをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項18】
前記地熱孔の内部に挿入され、上部がセメント注入ポンプに連結され、前記地熱孔の内部下側にセメントを含むグラウト材を供給するセメントトレミー管と、
前記地熱孔の内部に挿入され、上部がベントナイト注入ポンプに連結され、前記地熱孔の内部上側にベントナイトを含むグラウト材を供給するベントナイトトレミー管と、をさらに含み、
前記セメントを含むグラウト材は防水剤を含むことで、前記還収ヘッダー部から熱流体が漏出するとき、前記漏出した熱流体が前記還収管及び供給管の外部に流出することを防止することを特徴とする、請求項1に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム。
【請求項19】
請求項18に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの設置方法であって、
地盤を垂直に掘削して地熱孔を形成する第1段階と、
前記地盤に二つ以上の還収管投入部及び二つ以上の供給管投入部を配置する第2段階と、
前記還収管投入部から供給される還収管及び前記供給管投入部から供給される供給管の下端に前記還収ヘッダー部を結合する第3段階と、
前記還収管及び供給管に荷重バーを固定し、前記地熱孔の内部に前記還収管投入部から前記還収管を投入し、前記供給管投入部から前記供給管を投入することで、還収ヘッダー部を前記地熱孔の下部に位置させ、前記セメントトレミー管及び/またはベントナイトトレミー管を前記地熱孔の内部に設置する第4段階と、
前記還収管及び供給管の上端にバルブを取り付け、前記還収管及び供給管の狭窄を防止するように、前記バルブを通して前記還収管及び供給管の内部に清水を充填する第5段階と、
セメントを含むグラウト材を前記セメントトレミー管を通して前記地熱孔の内部下側に供給し、ベントナイトを含むグラウト材を前記ベントナイトトレミー管を通して前記地熱孔の内部上側に供給する第6段階と、
前記還収管及び供給管の上端に取り付けられたバルブを除去し、前記還収管の上端に前記分配管を連結し、前記分配管に前記還収連結管を連結し、前記還収連結管に前記流出管を連結し、前記供給管の上端に前記合流管を連結し、前記合流管に前記供給連結管を連結し、前記供給連結管に前記流入管を連結し、前記流出管及び流入管を前記ヒートポンプに連結する第7段階と、を含むことを特徴とする、多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの設置方法。
【請求項20】
前記第7段階は、前記還収連結管及び供給連結管の上部にそれぞれ点検部を設けることを特徴とする、請求項19に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの設置方法。
【請求項21】
前記第3段階は、前記還収ヘッダー部の下部に前記還収ヘッダー部の浮上を防止する荷重付加重りを設けることを特徴とする、請求項19に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの設置方法。
【請求項22】
前記セメントトレミー管は前記ベントナイトトレミー管と同様に構成され、
前記第6段階は、前記セメントを含むグラウト材を前記セメントトレミー管を通して前記地熱孔の内部下側に供給し、前記ベントナイトを含むグラウト材を前記セメントトレミー管を通して前記地熱孔の内部上側に供給することを特徴とする、請求項19に記載の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの設置方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は供給管及び還収管が多管で構成される多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム及びその設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、地中熱を用いる垂直密閉型地中熱交換器の熱交換構造は、地盤に垂直に多数の地熱孔を形成し、この地熱孔内に供給管、還収管などを埋設することで、供給管及び還収管の内部に流れる熱流体を介して地中熱を取得し、供給管及び還収管に連結されるヒートポンプを介して熱流体が取得した地中熱を用いて建物の内部を冷房または暖房する。
【0003】
ここで、垂直密閉型地中熱交換器は、供給管の下端と還収管の下端とをU形バンドで連結して構成しており、地熱孔の深さはおよそ150~300Mになるように施工されられている。
【0004】
このような従来の垂直密閉型地中熱交換器として、例えば、韓国登録特許第10-0958360号公報の「地熱を用いる地中熱交換器」(以下、従来技術という)がある。
【0005】
ところが、従来技術を含めた既存の垂直密閉型地中熱交換器の場合、地熱孔に供給管及び還収管の二つの管のみが挿入され、地熱孔の内部に空間が広く形成されるので、熱交換効率が落ちる問題点があり、これによりスマートファームや一般建築物に必要な熱容量を満たすためには、多くの地熱孔の掘削が要求され、よって施設敷地の面積が大きくかかる問題点があった。
【0006】
したがって、3管式または4管式のような多管式垂直密閉型地中熱交換器が開発されたことがある。熱伝導試験の際、投入熱量を基準にする場合、2管式が50~80W/mである一方で、4管式の場合には65~105W/mであり、単位メートル当たり熱交換量を大きく向上させることができることが確認された。よって、地熱孔掘削数量の減少及び施設敷地の縮小可能性を高めることができた。
【0007】
しかし、従来の多管式垂直密閉型地中熱交換器は、供給管及び還収管の下端を単純に二つのU形バンドで連結する形態を有し、供給管及び還収管が多管で構成されることにより、単位長当たり体積の増加によって比例的に上昇した浮力により、供給管及び還収管が浅い施工深さでも容易に浮上する問題点があり、よって一般的な地中熱交換器地熱システムとして定着することができなかった問題点があった。
【0008】
そして、多管式垂直密閉型地中熱交換器が地熱孔に設置された後、点検が不可能であるので、循環する熱流体の漏出事故発生の際、地中熱交換器を閉鎖しなければならない問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、供給管及び還収管が多管で構成されることにより体積増加によって増加した浮力によって供給管及び還収管が浮上することを防止することができる多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム及びその設置方法を提供することである。
また、本発明の目的は、地熱孔に設置された後に点検が可能な多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム及びその設置方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明の多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムは、地盤に垂直に掘削されて形成される地熱孔と、前記地盤に配置され、循環ポンプを含むヒートポンプと、前記地熱孔に埋設され、前記ヒートポンプに連結され、前記地熱孔内で吸熱した熱流体を前記循環ポンプを介して前記ヒートポンプに供給し、前記ヒートポンプで熱交換した熱流体をまた前記地熱孔に回収して吸熱するようにする連結配管及び部属設備を含む多管式垂直密閉型地中熱交換器とを含み、前記多管式垂直密閉型地中熱交換器は、前記地熱孔の下側に配置される還収ヘッダー部と、前記ヒートポンプに連結され、前記ヒートポンプで熱交換した熱流体が流出する流出管、下部及び側部にそれぞれ開口部が形成され、前記流出管に側部が連結される還収連結管、上部に一つの開口部が形成され、下部に一つ以上の開口部が形成され、前記還収連結管の下部に上部が連結される分配管、及び前記地熱孔の内部に埋設され、上端が前記分配管の下部に連結され、下端が前記還収ヘッダー部に連結され、前記流出管から流出した熱流体が前記還収ヘッダー部に還収されて吸熱するようにする一つ以上の還収管を含む還収部と、前記ヒートポンプに連結される流入管、下部及び側部にそれぞれ開口部が形成され、前記流入管に側部が連結される供給連結管、上部に一つの開口部が形成され、下部に一つ以上の開口部が形成され、前記供給連結管の下部に上部が連結される合流管、及び前記地熱孔の内部に埋設され、上端が前記合流管の下部に連結され、下端が前記還収ヘッダー部に連結され、前記還収ヘッダー部に還収された熱流体が前記合流管、供給連結管及び流入管を通して前記ヒートポンプに供給されて吸熱するようにする一つ以上の供給管を含む供給部とを含み、前記還収ヘッダー部は、前記還収管及び供給管が互いに連通して機能の境界をなすことを特徴とする。
【0011】
前記還収連結管及び供給連結管の上部にそれぞれ形成された開口部を有し、前記還収連結管及び供給連結管の上部にそれぞれ設けられる点検部と、前記地熱孔の上部を密閉して異物の流入を防止するカバーとをさらに含むことを特徴とする。
【0012】
前記還収連結管の側部が前記流入管に連結され、前記供給連結管の側部が前記流出管に連結され、前記還収管と前記供給管とは互いに機能が取り替えられて運用されることを特徴とする。
前記還収ヘッダー部は上部ヘッダー及び下部ヘッダーからなり、前記上部ヘッダーと下部ヘッダーとは突き合わせ方式で熱融着することを特徴とする。
前記還収ヘッダー部は内側上部に複数のソケット部を備えることを特徴とする。
前記ソケット部には熱線が内蔵され、前記還収管及び供給管は前記ソケット部にそれぞれ挿入されて前記ソケット部に熱融着することを特徴とする。
【0013】
前記ソケット部には熱線が内蔵された支持保護リングが挿入されて固定され、前記還収管及び供給管は前記支持保護リングにそれぞれ挿入され、前記支持保護リングに熱融着することを特徴とする。
【0014】
前記還収管及び供給管は、下端の外皮面が溶融した後、前記還収ヘッダー部の上部から上側に突設される複数の熱融着ソケットにそれぞれ熱融着することを特徴とする。
前記還収ヘッダー部の熱融着ソケットの外周面には、前記熱融着ソケットの変形を防止する支持リングが嵌合されることを特徴とする。
前記還収管は第1還収管及び第2還収管からなり、前記供給管は第1供給管及び第2供給管からなることを特徴とする。
【0015】
前記還収管は、前記第1還収管及び第2還収管の下端に連結される合流管と、前記合流管の下端に連結され、下端が前記還収ヘッダー部に連結される第3還収管とをさらに含み、前記供給管は、前記第1供給管及び第2供給管の下端に連結される分岐管と、前記分岐管の下端に連結され、下端が前記還収ヘッダー部に連結される第3供給管とをさらに含むことを特徴とする。
前記第1及び第2還収管と第1及び第2供給管とは外径及び内径が同じに構成されることを特徴とする。
【0016】
前記第1還収管は前記第2還収管より外径及び内径が大きく構成され、前記第1供給管は前記第2供給管より外径及び内径が大きく構成され、前記第1還収管と前記第1供給管とは外径及び内径が同じに構成され、前記第2還収管と前記第2供給管とは外径及び内径が同じに構成されることを特徴とする。
前記還収ヘッダー部の下部に設けられて前記還収ヘッダー部の浮上を防止する荷重付加重りをさらに含むことを特徴とする。
【0017】
前記還収管及び供給管側に配置されて前記還収管と供給管とを互いに離隔させ、内部に金属材を備える荷重バーと、前記荷重バーを前記還収管及び供給管に固定させる固定部とをさらに含むことを特徴とする。
前記荷重バーの外面には、前記荷重バーを前記還収管及び供給管に付着させる接着バンドが設けられることを特徴とする。
前記供給部及び還収部には前記熱流体が流れる方向を示す標識が形成されていることを特徴とする。
水槽に連結され、注入水管を通して前記地熱孔内に水を供給する注入ポンプをさらに含むことを特徴とする。
【0018】
前記地熱孔の内部に挿入され、上部がセメント注入ポンプに連結され、前記地熱孔の内部下側にセメントを含むグラウト材を供給するセメントトレミー管と、前記地熱孔の内部に挿入され、上部がベントナイト注入ポンプに連結され、前記地熱孔の内部上側にベントナイトを含むグラウト材を供給するベントナイトトレミー管とをさらに含み、前記セメントを含むグラウト材は防水剤を含むことで、前記還収ヘッダー部から熱流体が漏出するとき、前記漏出した熱流体が前記還収管及び供給管の外部に流出することを防止することを特徴とする。
【0019】
多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの設置方法であって、地盤を垂直に掘削して地熱孔を形成する第1段階と、前記地盤に二つ以上の還収管投入部及び一つ以上の供給管投入部を配置する第2段階と、前記還収管投入部から供給される還収管及び前記供給管投入部から供給される供給管の下端に前記還収ヘッダー部を結合する第3段階と、前記還収管及び供給管に前記固定部を介して荷重バーを固定し、前記地熱孔の内部に前記還収管投入部から前記還収管を投入し、前記供給管投入部から前記供給管を投入することで、還収ヘッダー部を前記地熱孔の下部に位置させ、前記セメントトレミー管及び/またはベントナイトトレミー管を前記地熱孔の内部に設置する第4段階と、前記還収管及び供給管の上端にバルブを取り付け、前記還収管及び供給管の狭窄を防止するように、前記バルブを通して前記還収管及び供給管の内部に清水を充填する第5段階と、セメントを含むグラウト材を前記セメントトレミー管を通して前記地熱孔の内部下側に供給し、ベントナイトを含むグラウト材を前記ベントナイトトレミー管を通して前記地熱孔の内部上側に供給する第6段階と、前記還収管及び供給管の上端に取り付けられたバルブを除去し、前記還収管の上端に前記分配管を連結し、前記分配管に前記還収連結管を連結し、前記還収連結管に前記流出管を連結し、前記供給管の上端に前記合流管を連結し、前記合流管に前記供給連結管を連結し、前記供給連結管に前記流入管を連結し、前記流出管及び流入管を前記ヒートポンプに連結する第7段階とを含むことを特徴とする。
前記第7段階は、前記還収連結管及び供給連結管の上部にそれぞれ点検部を設けることを特徴とする。
前記第3段階は、前記還収ヘッダー部の下部に前記還収ヘッダー部の浮上を防止する荷重付加重りを設けることを特徴とする。
【0020】
前記セメントトレミー管は前記ベントナイトトレミー管と同様に構成され、前記第6段階は、前記セメントを含むグラウト材を前記セメントトレミー管を通して前記地熱孔の内部下側に供給し、前記ベントナイトを含むグラウト材を前記セメントトレミー管を通して前記地熱孔の内部上側に供給することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば次のような効果がある。
【0022】
まず、従来の単一の供給管及び単一の還収管からなる地中熱交換器に比べて、供給管及び還収管の個数が増えて熱交換面積が増加するので、地中熱交換器の熱交換効率が向上することができる。
【0023】
言い換えれば、従来と同じ掘削深さに設置された地中熱交換器と比較して、単位メートル当たり大きな地中熱交換量の確保によって所要容量当たり地熱孔掘削数量を減縮することができ、よって施設敷地の縮小効果はもちろんのこと、地熱孔掘削コスト及び地中熱交換器設置コストを節減することができて経済的な施工が可能である。
【0024】
そして、還収ヘッダー部の下部に荷重付加重りを設けることで、還収ヘッダー部と還収ヘッダー部に連結された還収管及び供給管の浮上を防止することができ、さらに還収管及び供給管側に荷重バーが配置され、荷重バーは固定部を介して還収管及び供給管に固定されるので、荷重バー及び固定部によっても還収管及び供給管の浮上を防止することができる。
【0025】
よって、300m以上の高深度に地中熱交換器を設置することができ、限定された面積に大規模に施設されるスマートファーム温室や都心のように建築敷地が狭い場合、小さい地熱孔数で大きな熱容量を確保することができるので、園芸施設及び建築敷地の空間活用性を大きく高める効果がある。
【0026】
また、還収連結管及び供給連結管の上部にそれぞれ点検部が設けられることで、多管式垂直密閉型地中熱交換器が地熱孔に設置された後、点検が可能であり、漏出事故を地熱孔別に区分して調査して措置することができるので、漏出事故による全体施設の閉鎖を事前に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムを示す図である。
図2】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収ヘッダー部を示す図である。
図3】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収ヘッダー部を示す図である。
図4】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収管及び供給管を示す図である。
図5】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収管及び供給管を示す図である。
図6】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収部を示す図である。
図7】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの荷重バーを示す図である。
図8】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの荷重バーを示す図である。
図9】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収管、供給管、荷重バー及びタイバンドを示す図である。
図10】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収管、供給管、荷重バー及びタイバンドを示す図である。
図11】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収管、供給管及び還収ヘッダー部を示す図である。
図12】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収管及び供給管の平面図を示す図である。
図13】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収管、供給管、荷重バー及び固定部を示す図である。
図14】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収管及び供給管を地熱孔の内部に挿入して設置することを示す図である。
図15】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムを示す図である。
図16】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムのグラウティング作業中、還収管及び供給管の狭窄を防止するようにバルブを通して還収管及び供給管の内部に清水を充填することを示す図である。
図17】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収部及び供給部を示す図である。
図18】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収ヘッダーが第1U形バンド及び第2U形バンドから構成されることを示す図である。
図19】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収ヘッダー部を示す図である。
図20】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収ヘッダー部を示す図である。
図21】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの還収管及び供給管を示す図である。
図22】本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムのブラケット部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の好適な実施例について添付図面を参照してより具体的に説明するが、既に周知になった技術的部分については説明の簡潔のために省略するか簡単に説明する。
【0029】
本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器10を構成する地熱システム1は、地盤20に垂直に形成される地熱孔21と、地盤20に配置され、循環ポンプCPを含むヒートポンプHPと、地熱孔21に埋設され、ヒートポンプHPに連結され、地熱孔21内で吸熱した熱流体をヒートポンプHPに供給し、ヒートポンプHPで熱交換した熱流体を再び地熱孔21に回収して吸熱するようにする、連結配管(図示せず)及び部属設備(図示せず)を含む多管式垂直密閉型地中熱交換器10とを含む。
【0030】
ここで、循環ポンプCPはヒートポンプHPの内部に設けられるかまたはヒートポンプHPの外部に、ヒートポンプHPで熱交換した熱流体を循環させるために設けられる。
【0031】
図1図13図15及び図17を参照して説明すると、多管式垂直密閉型地中熱交換器10は、還収ヘッダー部100、還収部200、供給部300、点検部400、セメントトレミー管500、ベントナイトトレミー管 600、荷重付加重り700、及びカバー800を含む。
図1及び図2を参照して説明すると、還収ヘッダー部100は地熱孔21の下側に配置される。
そして、還収ヘッダー部100は、供給部300の供給管340と還収部200の還収管240とが互いに連結されて機能の境界をなすように構成される。
また、還収ヘッダー部100は内部に形成された内部空間100sを有することができる。
【0032】
図3を参照して説明すると、還収ヘッダー部100の内部空間100sは、還収部200から還収された熱流体が方向転換によって供給部300に円滑に移送されるように、下部が曲面に形成されることができる。
【0033】
そして、還収ヘッダー部100の内部空間100sには、還収ヘッダー部100の上部に連結された還収管240から還収される熱流体が満たされ、内部空間100sに満たされた熱流体は還収ヘッダー部100の上部に連結された供給管340に供給される。
【0034】
図19を参照して説明すると、還収ヘッダー部100は上部ヘッダー101及び下部ヘッダー102からなり、上部ヘッダー101と下部ヘッダー102とは突き合わせ方式で熱融着することができる。
【0035】
さらに、図18に示すように、還収管240は第1還収管240a及び第2還収管240bからなり、供給管340は第1供給管340a及び第2供給管340bからなることができる。
【0036】
さらに、図21を参照して説明すると、還収管240は第1還収管240a及び第2還収管240bの下端に連結される合流管240dと、合流管240dの下端に連結され、下端が還収ヘッダー部100に連結される第3還収管240cとをさらに含み、供給管340は、第1供給管340a及び第2供給管340bの下端に連結される分岐管340dと、分岐管340dの下端に連結され、下端が還収ヘッダー部100に連結される第3供給管340cとをさらに含む。
【0037】
ここで、合流管240dは「Y」字形管から構成され、第1還収管240a及び第2還収管240bの下端に上端が連結され、第3還収管240cの上端に下端が連結され、第3還収管240cは還収ヘッダー部100に連結されるので、還収ヘッダー部100に第1還収管240a及び第2還収管240bが連結されるときに比べて、連結される管の個数が減少して連結作業が容易になることができる。
【0038】
ここで、分岐管340dは「Y」字形管にから構成され、第1供給管340a及び第2供給管340bの下端に上端が連結され、第3供給管340cの上端に下端が連結され、第3供給管340cは還収ヘッダー部100に連結されるので、還収ヘッダー部100に第1供給管340a及び第2供給管340bが連結される場合に比べて、連結される管の個数が減少して連結作業が容易になることができる。
【0039】
さらに、合流管240dと分岐管340dとを互いにずれて配置することで、地熱孔21の直径が小さくても地熱孔21内への挿入作業を容易に施行することができる。
【0040】
また、合流管240d及び分岐管340dは、一端はエルボー管部品を使用し、他端はティー(T)管部品を使用して連結することで、同じ効果を具現することもできる。
【0041】
図18を参照して説明すると、第1還収管240aは第2還収管240bより外径及び内径が大きく形成され、第1供給管340aは第2供給管340bより外径及び内径が大きく形成され、第1還収管240aと第1供給管340aとは外径及び内径が同じに形成され、第2還収管240bと第2供給管340bとは外径及び内径が同じに形成される場合、第2U形バンドU2は第1U形バンドU1より口径が大きく形成され、還収ヘッダー部100は、第1還収管240a及び第1供給管340aの下部に第1U形バンドU1が堅固に結合され、第2還収管240b及び第2供給管340bの下部に第2U形バンドU2を堅固に結合され、好ましくはエポキシ、ウレタン、またはセメントを用いて外部が一体に構成される。
【0042】
もちろん、第1及び第2還収管240a、240bと第1及び第2供給管340a、340bとが同じ口径を有するように構成し、第1U形バンドU1と第2U形バンドU2とが同じ口径を有するように構成することもできるというのは言うまでもなく、還収ヘッダー部100を構成する管体の内部に挿入して固定することで、構造を単純化して還収ヘッダー部100を構成することもできる。
【0043】
図5を参照して説明すると、還収管240は第1還収管240a及び第2還収管240bからなり、供給管340は第1供給管340a及び第2供給管340bからなり、第1還収管240aは第2還収管240bより外径及び内径が大きく形成され、第1供給管340aは第2供給管340bより外径及び内径が大きく形成され、第1還収管240aと第1供給管340aとは外径及び内径が同じに形成され、第2還収管240bと第2供給管340bとは外径及び内径が同じに形成され、第1還収管240aが右側前方、第2還収管240bが右側後方、第1供給管340aが左側後方、第2供給管340bが左側前方に配置されることで、地熱孔21の中心を基準に互いに対称状に配置され、第2還収管240b及び第2供給管340b側に余裕空間が形成されるので、地熱孔21の一側部が狭く形成された場合にも多管式垂直密閉型地中熱交換器10を設置することができる。
【0044】
図1及び図6を参照して説明すると、還収部200は、ヒートポンプHPに連結され、ヒートポンプHPで熱交換した熱流体が流出する流出管210と、下部と側部とにそれぞれ開口部が形成され、流出管210に側部が連結される還収連結管220と、上部に一つの開口部が形成され、下部に二つ以上の開口部が形成され、還収連結管220の下部に上部が連結される分配管230と、地熱孔21の内部に埋設され、上端が分配管230の下部に連結され、下端が還収ヘッダー部100に連結されることで、流出管210に流出した熱流体が還収ヘッダー部100に還収されて吸熱するようにする還収管240とから構成される。
ここで、還収連結管220の上部には開口部が形成され、上部に点検部400が設けられることができる。
【0045】
そして、分配管230の上部に位置する開口部に流入する流量が下部に位置する二つの開口部から流出する流量に対応するように、分配管230の上部に位置する開口部は下部に位置する二つの開口部より大きく構成される。
【0046】
まとめると、還収部200はヒートポンプHP及び還収ヘッダー部100に連結され、ヒートポンプHPで熱交換した熱流体を還収ヘッダー部100に還収し、熱流体はヒートポンプHPから還収ヘッダー部100に移送されるうちに地熱孔21内で吸熱する。
【0047】
図1を参照して説明すると、供給部300は、ヒートポンプHPに連結される流入管310と、下部及び側部にそれぞれ開口部が形成され、流入管310に側部が連結される供給連結管320と、上部に一つの開口部が形成され、下部に一つ以上の開口部が形成され、供給連結管320の下部に上部が連結される合流管330と、地熱孔21の内部に埋設され、上端が合流管330の下部に連結され、下端が還収ヘッダー部100に連結されることで、還収ヘッダー部100に還収された熱流体が合流管330、供給連結管320及び流入管310を通してヒートポンプHPに供給されながら吸熱するようにする供給管340とから構成される。
ここで、供給連結管320の上部には開口部が形成され、上部に点検部400が設けられることができる。
【0048】
そして、合流管330の上部に位置する開口部に流入する流量が下部に位置する二つの開口部から流出する流量に対応するように、合流管330の上部に位置する開口部は下部に位置する二つの開口部より大きく構成される。
【0049】
まとめると、供給部300は還収ヘッダー部100及びヒートポンプHPに連結され、還収ヘッダー部100からヒートポンプHPに熱流体を供給し、熱流体は還収ヘッダー部100からヒートポンプHPに移送されるうちに地熱孔21内で吸熱する。
【0050】
そして、供給部300の流入管310、供給連結管320、合流管330、及び供給管340は還収部200の流出管210、還収連結管220、分配管230、及び還収管240と同様に構成されることができる。
【0051】
図2を参照して説明すると、還収管240及び供給管340は下端の外皮面が溶融し、還収ヘッダー部100の上部から上側に突設される熱融着ソケット110の内皮面が溶融した後、熱融着ソケット110に押し込まれて熱融着し、還収ヘッダー部100の熱融着ソケット110の外周面には熱融着ソケット110の変形を防止する支持リング120が嵌合される。
【0052】
もちろん、還収管240及び供給管340の下端の外皮面のうち下部切断面を還収ヘッダー部100の上部に設けられた熱融着ソケット110に突き合わせ熱融着で結合することもでき、第1及び第2U形バンドU1、U2を用いて熱融着して構成することもできる。
【0053】
ここで、熱融着ソケット110は還収ヘッダー部100に形成され、還収管240及び供給管340と結合される第1及び第2U形バンドU1、U2を含むものと見なさなければならないであろう。
【0054】
また、図11のように、供給部300の供給管340を単一の供給管340で構成し、還収部200の還収管240を第1及び第2還収管240a、240bで構成することもできる。
もちろん、供給管340を二つ以上に形成して還収ヘッダー部100に結合することで構成することもできる。
【0055】
このような構成は、供給管340及び第1及び第2還収管240a、240bの機能を逆に連結して供給部300と還収部200との役割を取り替えて運用することもできるというのは言うまでもない。
【0056】
すなわち、還収連結管220の側部が流入管310に連結され、供給連結管320の側部が流出管210に連結されることで、還収管240と供給管340とは互いに機能を取り替えて運用することができる。
結果的に、還収ヘッダー部100は供給管340と還収管240とが互いに連通して機能の境界をなすように構成されたものと言える。
図19及び図20を参照して説明すると、還収ヘッダー部100の内側上部には複数のソケット部110’が設けられる。
【0057】
ここで、還収ヘッダー部100の内側上部にソケット部110’が設けられることは、小径の地熱孔21内に還収ヘッダー部100を挿入するとき、ソケット部110’が内側に設けられることが外部に突出することより空間が少なくかかるので、地熱孔21内への挿入作業を容易に遂行することができるからである。
【0058】
そして、ソケット部110’には熱線Tが内蔵され、還収管240及び供給管340はソケット部110’にそれぞれ挿入され、ソケット部110’に熱融着することができる。
【0059】
もしくは、ソケット部110’には熱線Tが内蔵された支持保護リング120’が挿入されて固定され、還収管240及び供給管340は支持保護リング120’にそれぞれ挿入され、支持保護リング120’に熱融着することができる。
一方、点検部400は還収連結管220及び供給連結管320の上部にそれぞれ設けられる。
【0060】
図6を参照して説明すると、点検部400は、還収連結管220または供給連結管320の上部に形成された開口部に設けられ、内側にネジ部形成された点検ソケット410と、点検ソケット410と螺合して点検ソケット410を密閉する点検プラグ420とから構成され、作業者の点検の際、点検プラグ420を解体して多管式垂直密閉型地中熱交換器10を点検することができる。
【0061】
したがって、多管式垂直密閉型地中熱交換器10が地熱孔21に設置された後、点検が可能であり、循環される熱流体の漏出事故を地熱孔21別に区分して調査して措置することができるので、漏出事故による全体施設の閉鎖を事前に防止することができる。
【0062】
図17を参照して説明すると、供給部300及び還収部200には熱流体が流れる方向を示す上、下、左、右の矢印などの標識Xが形成されることができ、供給、還収または相異なる色相など、供給及び還収の機能を区分することができる標識Xが形成されることで、供給部300または還収部200の連結過程で互いに取り替えられて連結されることを防止することができる。
【0063】
セメントトレミー管500は地熱孔21の内部に挿入され、上部がセメント注入ポンプCPに連結され、地熱孔21の内部にセメントを含むグラウト材Cが供給され、地熱孔21の下部はセメントを含むグラウト材Cで満たされる。
【0064】
ここで、セメントを含むグラウト材Cは特に防水剤を混合することで、地熱孔21の内部で養生する場合、連結結合部分が多い還収ヘッダー部100の上部熱融着ソケット110で漏出が発生すると言っても、養生したセメントによって、地熱孔21の内部から漏出する熱流体が還収管240や供給管340の外部に漏出しないようにする。
【0065】
ベントナイトトレミー管 600は地熱孔21の内部に挿入され、上部がベントナイト注入ポンプBPに連結され、地熱孔21の内部にベントナイトを含むグラウト材Bが供給され、地熱孔21の上部はベントナイトを含むグラウト材Bで満たされる。
【0066】
もちろん、施工過程でセメントトレミー管500とベントナイトトレミー管 600とは単一管で構成して運用することができ、ベントナイトを含むグラウト材Bまたはセメントを含むグラウト材Cのうち一つのグラウト材を適用して施工することもできるというのは言うまでもない。
【0067】
一方、グラウト材B、Cを地熱孔21の内部に注入するとき、特にセメント材、または熱伝導率を高めるためにベントナイトに過量のサンドを混合した、いわゆる高効率ベントナイト材の場合には、高比重によって高深度の区間で還収管240及び供給管340が内側に変形される狭窄事故が発生する可能性が高くなる。
【0068】
これを防止するために、グラウト材B、Cを地熱孔21の内部に注入するに先立ち、還収管240及び供給管340側に設けられたバルブVaの一側を通して注入された注入水の圧力を圧力計PGでチェックしながら7~10kg/cm前後に水圧を高め、セメントの養生またはベントナイトのゲル化が完成するうちに維持することで、還収管240及び供給管340の狭窄事故を防止する。
【0069】
また、地熱孔21の内部に満たされるグラウト材であるセメントまたはベントナイトの含水率が高いほど熱伝導率が向上する特性があるにもかかわらず、特に冷房運転によって地熱孔21の内部温度が上昇する場合、地中熱交換器10の内部が乾燥した状態になって熱伝導率が低くなる。
【0070】
これを解決するために、注入ポンプWPに連結される注入水管wptを、セメントトレミー管500及びベントナイトトレミー管 600を挿入して設置するとき、一緒に地熱孔21の内部に挿入して設置する。
注入水管wptを挿入して設置するとき、泥または水溶性グリースなどでホールwptsを遮蔽した後、挿入して設置する。
【0071】
そして、注入水を供給するための注入ポンプWPを水槽(図示せず)と連結して構成し、注入ポンプWPが水槽(図示せず)の水を注入水管wptを通して強制的に地熱孔21の内部に持続的に注入することで、泥または水溶性グリースなどで遮蔽されたホールwptsが徐々に開放して注入水が地熱孔21の内部に流入するようにすることにより、地熱孔21の内部が高含水率を持続的に維持して地中熱交換器10の熱伝導率が高くなるようにする。
【0072】
もちろん、注入水管wptにホールwptsを形成せず、外周面を微細に切開するかまたは重なったロール状の管を適用することで、地熱孔21の内部にグラウティングを施行するとき、グラウティング材B、Cが注入水管wptの内部に流入しないようにするとともに地熱孔21の内部に注入水が供給されるようにする同一機能を具現することもできる。
【0073】
荷重付加重り700はケースの内部に金属材またはセメントコンクリートなどのように水より比重が高い物質が満たされた形態として設けられ、還収ヘッダー部100の下部に設けられて還収ヘッダー部100の浮上を防止する。
したがって、荷重付加重り700は還収ヘッダー部100に連結された還収管240及び供給管340の浮上を防止することができる。
図2を参照して説明すると、荷重付加重り700は還収ヘッダー部100の下部に固定ボルトEを介して固定されることができる。
図3を参照して説明すると、荷重付加重り700は還収ヘッダー部100の下部に連結部Fを介して固定されることができる。
さらに、荷重付加重り700は還収ヘッダー部100の下部に一体に形成されることができる。
【0074】
追加的に、図18及び図22を参照して説明すると、本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器10は、第1及び第2還収管240a、240bと第1及び第2供給管340a、340bとの間に配置されて第1及び第2還収管240a、240bと第1及び第2供給管340a、340bとを互いに離隔させるブラケット部1100と、第1及び第2還収管240a、240bと第1及び第2供給管340a、340bとをそれぞれブラケット部1100に固定させるU形ボルト1110とをさらに含むことができる。
【0075】
より詳細に説明すると、還収ヘッダー部100の上部に別途のブラケット部1100を構成し、U形ボルト1110及びナットを用いて第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bの外径部を締め付けてブラケット部1100に結合させることもできる。
【0076】
カバー800は地熱孔21の上部を密閉して異物の流入を防止し、側部に点検窓810が設けられているので、作業者は点検窓810を開けた後、点検部400を通して多管式垂直密閉型地中熱交換器10を点検することができる。
【0077】
図4を参照して説明すると、還収管240は第1還収管240a及び第2還収管240bからなり、供給管340は第1供給管340a及び第2供給管340bからなり、第1及び第2還収管240a、240bと第1及び第2供給管340a、340bは外径及び内径が同じに構成され、地熱孔21の内部に互いに一定の間隔で離隔して配置されることができる。
【0078】
図5を参照して説明すると、還収管240は第1還収管240a及び第2還収管240bからなり、供給管340は第1供給管340a及び第2供給管340bからなり、第1還収管240aは第2還収管240bより外径及び内径が大きく構成され、第1供給管340aは第2供給管340bより外径及び内径が大きく構成され、第1還収管240aと第1供給管340aとは外径及び内径が同じに構成され、第2還収管240bと第2供給管340bとは外径及び内径が同じに構成され、第1還収管240aが右側前方に、第2還収管240bが右側後方に、第1供給管340aが左側後方に、第2供給管340bが左側前方に配置されることで、地熱孔21の中心を基準に互いに対称状に配置され、第2還収管240b及び第2供給管340b側に余裕空間が形成されるので、地熱孔21の一側部が狭く形成された場合にも、多管式垂直密閉型地中熱交換器10を設置することができる。
【0079】
したがって、従来の単一の供給管及び単一の還収管からなった地中熱交換器に比べて、供給管340及び還収管240の個数が増えて熱交換面積が広くなるので、地中熱交換器10の熱交換効率が向上することができる。
図7図10を参照して説明すると、本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器10は、荷重バー900及び固定部1000をさらに含む。
【0080】
図7及び図8を参照して説明すると、荷重バー900は、十字形断面を有する金属材910と、金属材910を包み、PE素材、PVC、ゴム、ウレタンなどからなる外皮920とからなることで、金属材910の外表面との摩擦による第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bの損傷を防止し、第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bの間に配置されて第1及び第2還収管240a、240bと第1及び第2供給管340a、340bとを互いに離隔させる。
【0081】
追加的に、荷重バー900の外面には、荷重バー900を還収管240及び供給管340に付着させる接着バンド930が設けられ、接着バンド930は、荷重バー900を還収管240及び供給管340に固定部1000を介して固定させるとき、相互間の接着作用によって離脱することを防止することができる。
また、別途の固定バンド(図示せず)を用いて荷重バー900を還収管240及び供給管340にボルト固定することができるように構成することもできる。
【0082】
図9及び図10を参照して説明すると、固定部1000は第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bに接触し、荷重バー900の側部に形成された溝900hに結合されることで、荷重バー900を第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bに固定させる。
そして、固定部1000は、ゴム、ウレタンなどからなるバンドとして構成されることができる。
【0083】
図9を参照して説明すると、第1及び第2還収管240a、240bと第1及び第2供給管340a、340bの外径及び内径が同じに構成される場合、荷重バー900は十字形の断面を有し、第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bの間に配置されて第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bを互いに離隔させ、固定部1000は荷重バー900を第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bに固定させる。
【0084】
図10を参照して説明すると、第1還収管240は第2還収管250より外径及び内径が大きく構成され、第1供給管340は第2供給管350より外径及び内径が大きく構成され、第1還収管240は第1供給管340と外径及び内径が同じに構成され、第2還収管250は第2供給管350と外径及び内径が同じに構成される場合、荷重バー900は十字形断面の一側部が上側に他側部が下側に移動した形状に形成され、第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bの間に配置されて第1及び第2還収管240a、240bと第1及び第2供給管340a、340bとを互いに離隔させ、固定部1000は荷重バー900を第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bに固定させる。
【0085】
したがって、荷重バー900は固定部1000を介して第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bに固定されるので、荷重付加重り700だけでなく、荷重バー900によっても第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bの浮上を防止することができる。
【0086】
さらに、図11図13のように、供給部300の供給管340を単一の供給管340で構成し、還収部200の還収管240を第1及び第2還収管240a、240bで構成する場合、荷重バー900は供給管340及び第1及び第2還収管240a、240bを覆う形態を有する一対の板から構成されることができ、固定部1000はボルトで構成され、荷重バー900に締結されることで、荷重バー900を供給管340及び第1及び第2還収管240a、240bに固定させることができる。
図1図2図6図14及び図16を参照して、本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システムの設置方法を説明する。
まず、図1を参照して説明すると、地盤20を垂直に掘削して地熱孔21を形成する第1段階(S100)を実施する。
そして、図14のように、地盤20に二つ以上の還収管投入部2000及び一つ以上の供給管投入部3000を配置する第2段階(S200)を実施する。
【0087】
ここで、還収管投入部2000は、還収管240が巻かれている還収ローラー2100と、還収ローラー2100を回転させて還収管240を供給する還収ローラー用モーター2200とから構成され、供給管投入部3000は、供給管340が巻かれている供給ローラー3100と、供給ローラー3100を回転させて供給管340を供給する供給ローラー用モーター3200とから構成される。
【0088】
もちろん、還収ローラー用モーター2200及び供給ローラー用モーター3200は、別途の油圧押込装置(図示せず)を備える場合には省略することもできる。
【0089】
ついで、図2のように、還収管投入部2000から供給される還収管240及び供給管投入部3000から供給される供給管340の下端に還収ヘッダー部100を結合する第3段階(S300)を実施する。
【0090】
そして、還収管240及び供給管340に固定部1000を介して荷重バー900を固定し、地熱孔21の内部に還収管投入部2000から還収管240を投入し、供給管投入部3000から供給管340を投入することで、還収ヘッダー部100を地熱孔21の下部に位置させ、セメントトレミー管500及び/またはベントナイトトレミー管 600を地熱孔21の内部に設置する第4段階(S400)を実施する。
ここで、セメントトレミー管500は省略することもできる。
【0091】
ついで、図16のように、還収管240及び供給管340の上端にバルブVaを取り付け、還収管240及び供給管340の狭窄を防止するように、バルブVaを通して還収管240及び供給管340の内部に清水を充填する第5段階(S500)を実施する。
【0092】
そして、セメントトレミー管500を通して、地熱孔21の内部下側にセメントを含むグラウト材Cを供給し、ベントナイトトレミー管 600を通して、地熱孔21の内部上側にベントナイトを含むグラウト材Bを供給する第6段階(S600)を実施する。
【0093】
ここで、セメントを含むグラウト材Cをセメントトレミー管500を通して地熱孔21の内部下側に供給することを省略し、ベントナイトを含むグラウト材Bをベントナイトトレミー管 600を通して地熱孔21の内部上側に供給することで6段階を実施することもできる。
【0094】
最後に、セメントを含むグラウト材Cまたはベントナイトを含むグラウト材Bが養生した後、還収管240及び供給管340の上端に取り付けられたバルブVaを除去し、図6のように、還収管240の上端に分配管230を連結し、分配管230に還収連結管220を連結し、還収連結管220に流出管210を連結し、供給管340の上端に合流管330を連結し、合流管330に供給連結管320を連結し、供給連結管320に流入管310を連結し、流出管210及び流入管310をヒートポンプHPに連結する第7段階(S700)を実施することで、多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム1の設置を終了する。
そして、第7段階(S700)で、還収連結管220及び供給連結管320の上部にそれぞれ点検部400を設けることができる。
また、第3段階(S300)で、還収ヘッダー部100の下部に還収ヘッダー部100の浮上を防止する荷重付加重り700を取り付けることができる。
さらに、セメントトレミー管500はベントナイトトレミー管 600と同様に構成されることができる。
【0095】
より詳細に説明すると、第4段階(S400)で地熱孔21の内部にセメントトレミー管500及びベントナイトトレミー管 600の両者を設置せず、セメントトレミー管500のみを設置し、セメントトレミー管500を通して地熱孔21の内部下側にセメントを含むグラウト材Cを供給し、セメントトレミー管500を通して地熱孔21の内部上側にベントナイトを含むグラウト材Bを供給することができる。
【0096】
結果的に、本発明による多管式垂直密閉型地中熱交換器を構成する地熱システム1は、従来の単一の供給管及び単一の還収管からなる地中熱交換器に比べて、供給管340及び還収管240の個数が増えて熱交換面積が増加するので、地中熱交換器の熱交換効率が向上することができる。
【0097】
そして、還収ヘッダー部100の下部に荷重付加重り700が設けられることで、還収ヘッダー部100と還収ヘッダー部100に連結された第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bの浮上を防止することができ、さらに第1及び第2還収管240a、240bと第1及び第2供給管340a、340bの間に荷重バー900が配置され、荷重バー900はタイバンド1000を介して第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bに固定されるので、荷重バー900及びタイバンド1000によっても第1及び第2還収管240a、240b及び第1及び第2供給管340a、340bの浮上を防止することができる。
【0098】
そして、還収連結管220及び供給連結管320の上部にそれぞれ点検部400が設けられることで、多管式垂直密閉型地中熱交換器10が地熱孔21に設置された後、点検が可能であり、漏出事故を地熱孔21別に区分して調査して措置することができるので、漏出事故による全体施設の閉鎖を事前に防止することができる。
【0099】
上述したように、本発明についての具体的な説明は実施例に基づいて記述したが、上述した実施例は本発明の好ましい例を挙げて説明しただけであるので、本発明が前記の実施例にのみ限られるものと理解されてはいけなく、本発明の権利範囲は後述する特許請求の範囲及びその均等な範囲によって理解されなければならないであろう。
【符号の説明】
【0100】
10 多管式垂直密閉型地中熱交換器
100 還収ヘッダー部
200 還収部
210 流出管
220 還収連結管
230 分配管
240 還収管
240a 第1還収管
240b 第2還収管
300 供給部
310 流入管
320 供給連結管
330 合流管
340 供給管
340a 第1供給管
340b 第2供給管
400 点検部
500 セメントトレミー管
600 ベントナイトトレミー管
700 荷重付加重り
800 カバー
900 荷重バー
1000 固定部
20 地盤
21 地熱孔
HP ヒートポンプ
CP 循環ポンプ
WP 注入ポンプ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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