(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-28
(45)【発行日】2024-07-08
(54)【発明の名称】塗布容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/42 20060101AFI20240701BHJP
B65D 50/06 20060101ALI20240701BHJP
B65D 47/26 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
B65D47/42 200
B65D50/06
B65D47/26 120
(21)【出願番号】P 2020199157
(22)【出願日】2020-11-30
【審査請求日】2023-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100154003
【氏名又は名称】片岡 憲一郎
(72)【発明者】
【氏名】本間 友梨
【審査官】長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-051776(JP,A)
【文献】特開2005-342524(JP,A)
【文献】特開2007-236920(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/42
B65D 50/06
B65D 47/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバー筒と、
塗布部材を保持する保持部材と、
前記カバー筒に対する一方側への相対回転により前記カバー筒から前記塗布部材を繰り出す一方、前記カバー筒に対する他方側への相対回転により前記カバー筒に前記塗布部材を繰り入れる操作部材と、
容器と、
前記容器内の内容物を前記塗布部材に供給する供給路と、
前記保持部材の第1所定部と前記容器の第2所定部とで構成されるとともに、前記一方側への相対回転により前記第1所定部と前記第2所定部とを軸方向に離間させることで前記供給路を開く一方、前記他方側への相対回転により前記第1所定部と前記第2所定部とを前記軸方向に当接させることで前記供給路を閉じる開閉部と、を有
し、
前記操作部材が、前記一方側への相対回転により、前記開閉部が閉じた状態を維持するように前記カバー筒に対して前記保持部材と前記容器とを軸方向一方側に相対移動させた後、前記開閉部が開くように前記カバー筒に対して少なくとも前記保持部材を前記軸方向一方側に相対移動させる一方、前記他方側への相対回転により、前記開閉部が閉じるように前記カバー筒に対して少なくとも前記保持部材を軸方向他方側に相対移動させた後、前記開閉部が閉じた状態を維持するように前記カバー筒に対して前記保持部材と前記容器とを前記軸方向他方側に相対移動させ、
前記カバー筒と前記操作部材との前記軸方向の相対移動を規制する軸方向規制部と、
前記カバー筒と前記保持部材との相対回転を規制する第1回転規制部と、
前記操作部材に設けられ、第1らせん状部を備えるとともに前記保持部材を案内する第1案内部と、
前記カバー筒と前記容器との相対回転を規制する第2回転規制部と、
前記操作部材に設けられ、前記第1らせん状部よりも短い第2らせん状部を備えるとともに前記第2回転規制部が前記カバー筒と前記容器との前記相対回転を規制した状態で前記容器を案内する第2案内部と、をさらに有することを特徴とする塗布容器。
【請求項2】
前記第1回転規制部が、前記カバー筒に設けられた第1スリットと、前記保持部材に設けられ、前記第1スリットを通って前記第1案内部に係合する第1凸部と、で構成される、請求項
1に記載の塗布容器。
【請求項3】
前記第2回転規制部が、前記カバー筒に設けられた第2スリットと、前記容器に設けられ、前記第2スリットを通って前記第2案内部に係合する第2凸部と、で構成される、請求項
1又は
2に記載の塗布容器。
【請求項4】
前記カバー筒、前記保持部材及び前記操作部材を備える塗布容器本体に前記容器を付け替え可能な付け替え型である、請求項
1~
3の何れか1項に記載の塗布容器。
【請求項5】
前記容器が、前記塗布容器本体への前記容器の取り付け操作により前記保持部材によって押し開かれる開封部を有する、請求項
4に記載の塗布容器。
【請求項6】
前記開封部が、前記塗布容器本体からの前記容器の取り外し操作により再び閉じる弾性部材で構成される、請求項
5に記載の塗布容器。
【請求項7】
前記操作部材が、前記取り付け操作による前記一方側への相対回転により、前記カバー筒に対して少なくとも前記容器を前記軸方向一方側に相対移動させることで前記保持部材によって前記開封部を押し開かせる一方、前記取り外し操作による前記他方側への相対回転により、前記カバー筒に対して少なくとも前記容器を前記軸方向他方側に相対移動させることで前記開封部を閉じさせる、請求項
6に記載の塗布容器。
【請求項8】
前記カバー筒と前記容器との相対回転を規制する第3回転規制部と、
前記操作部材に設けられ、前記第2らせん状部よりも前記軸方向他方側に配置された第3らせん状部を備えるとともに前記第3回転規制部が前記カバー筒と前記容器との前記相対回転を規制した状態で前記容器を案内する第3案内部と、を有する、請求項
7に記載の塗布容器。
【請求項9】
前記第3回転規制部が、前記カバー筒に設けられた第3スリットと、前記容器に設けられ、前記第3スリットを通って前記第3案内部に係合する第2凸部と、で構成される、請求項
8に記載の塗布容器。
【請求項10】
前記内容物が粉状である、請求項1~
9の何れか1項に記載の塗布容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布容器に関する。
【背景技術】
【0002】
操作部材を回転操作することでブラシなどの塗布部材をカバー筒に対して出し入れでき、また、塗布部材をカバー筒から繰り出すことで容器内の内容物を供給路を通して塗布部材に供給でき、それにより内容物を塗布部材で所望の対象物に塗布することを可能にし、また、塗布部材をカバー筒に繰り入れると供給路が閉じ、それにより内容物をこぼさずに持ち運ぶことを可能にした塗布容器が知られている。
【0003】
そのような塗布容器としては、例えば特許文献1に記載されるように、容器と、カバー筒と、塗布部材を保持する保持部材と、容器に対する一方側への相対回転によりカバー筒から塗布部材を繰り出す一方、容器に対する他方側への相対回転によりカバー筒に塗布部材を繰り入れる操作部材と、容器内の内容物を塗布部材に供給する供給路と、操作部材と一体に回転可能な回転板と、回転板の第1所定部と容器の第2所定部とで構成されるとともに、前記一方側への相対回転により第1所定部の切り欠きと第2所定部の切り欠きとを重ねることで供給路を開く一方、前記他方側への相対回転により第1所定部の切り欠きと第2所定部の切り欠きとをずらすことで供給路を閉じる開閉部と、を有するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載されるような塗布容器は、回転板を設けた分だけ構造が複雑になっている。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、簡単な構造で実現できる塗布容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の塗布容器は、カバー筒と、塗布部材を保持する保持部材と、前記カバー筒に対する一方側への相対回転により前記カバー筒から前記塗布部材を繰り出す一方、前記カバー筒に対する他方側への相対回転により前記カバー筒に前記塗布部材を繰り入れる操作部材と、容器と、前記容器内の内容物を前記塗布部材に供給する供給路と、前記保持部材の第1所定部と前記容器の第2所定部とで構成されるとともに、前記一方側への相対回転により前記第1所定部と前記第2所定部とを軸方向に離間させることで前記供給路を開く一方、前記他方側への相対回転により前記第1所定部と前記第2所定部とを前記軸方向に当接させることで前記供給路を閉じる開閉部と、を有し、前記操作部材が、前記一方側への相対回転により、前記開閉部が閉じた状態を維持するように前記カバー筒に対して前記保持部材と前記容器とを軸方向一方側に相対移動させた後、前記開閉部が開くように前記カバー筒に対して少なくとも前記保持部材を前記軸方向一方側に相対移動させる一方、前記他方側への相対回転により、前記開閉部が閉じるように前記カバー筒に対して少なくとも前記保持部材を軸方向他方側に相対移動させた後、前記開閉部が閉じた状態を維持するように前記カバー筒に対して前記保持部材と前記容器とを前記軸方向他方側に相対移動させ、前記カバー筒と前記操作部材との前記軸方向の相対移動を規制する軸方向規制部と、前記カバー筒と前記保持部材との相対回転を規制する第1回転規制部と、前記操作部材に設けられ、第1らせん状部を備えるとともに前記保持部材を案内する第1案内部と、前記カバー筒と前記容器との相対回転を規制する第2回転規制部と、前記操作部材に設けられ、前記第1らせん状部よりも短い第2らせん状部を備えるとともに前記第2回転規制部が前記カバー筒と前記容器との前記相対回転を規制した状態で前記容器を案内する第2案内部と、をさらに有することを特徴とする。
【0010】
本発明の塗布容器は、上記構成において、前記第1回転規制部が、前記カバー筒に設けられた第1スリットと、前記保持部材に設けられ、前記第1スリットを通って前記第1案内部に係合する第1凸部と、で構成されるのが好ましい。
【0011】
本発明の塗布容器は、上記構成において、前記第2回転規制部が、前記カバー筒に設けられた第2スリットと、前記容器に設けられ、前記第2スリットを通って前記第2案内部に係合する第2凸部と、で構成されるのが好ましい。
【0012】
本発明の塗布容器は、上記構成において、前記カバー筒、前記保持部材及び前記操作部材を備える塗布容器本体に前記容器を付け替え可能な付け替え型であるのが好ましい。
【0013】
本発明の塗布容器は、上記構成において、前記容器が、前記塗布容器本体への前記容器の取り付け操作により前記保持部材によって押し開かれる開封部を有するのが好ましい。
【0014】
本発明の塗布容器は、上記構成において、前記開封部が、前記塗布容器本体からの前記容器の取り外し操作により再び閉じる弾性部材で構成されるのが好ましい。
【0015】
本発明の塗布容器は、上記構成において、前記操作部材が、前記取り付け操作による前記一方側への相対回転により、前記カバー筒に対して少なくとも前記容器を前記軸方向一方側に相対移動させることで前記保持部材によって前記開封部を押し開かせる一方、前記取り外し操作による前記他方側への相対回転により、前記カバー筒に対して少なくとも前記容器を前記軸方向他方側に相対移動させることで前記開封部を閉じさせるのが好ましい。
【0016】
本発明の塗布容器は、上記構成において、前記カバー筒と前記容器との相対回転を規制する第3回転規制部と、前記操作部材に設けられ、前記第2らせん状部よりも前記軸方向他方側に配置された第3らせん状部を備えるとともに前記第3回転規制部が前記カバー筒と前記容器との前記相対回転を規制した状態で前記容器を案内する第3案内部と、を有するのが好ましい。
【0017】
本発明の塗布容器は、上記構成において、前記第3回転規制部が、前記カバー筒に設けられた第3スリットと、前記容器に設けられ、前記第3スリットを通って前記第3案内部に係合する第2凸部と、で構成されるのが好ましい。
【0018】
本発明の塗布容器は、上記構成において、前記内容物が粉状であるのが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、簡単な構造で実現できる塗布容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1実施形態である塗布容器を収納状態で示す縦断面図である。
【
図3】
図1に示すカバー筒を90°異なる方向から見た時の縦断面図である。
【
図4】
図1に示す操作部材の内筒の縦断面図である。
【
図5】
図4に示す内筒の展開図(外周面側)である。
【
図7】
図1に示す容器の未使用時の状態を示す縦断面図である。
【
図9】
図1に示す塗布容器において塗布容器本体に容器を取り付ける時の状態を示す縦断面図である。
【
図10】
図1に示す塗布容器の開封部を示す縦断面図であり、(a)は開封開始時の状態を示し、(b)は開封終了時の状態を示す。
【
図11】
図1に示す塗布容器の使用時の状態を示す縦断面図であり、(a)は塗布部材の繰り出し前の状態を示し、(b)は繰り出し中の状態を示し、(c)は繰り出し終了時の状態を示す。
【
図12】本発明の第2実施形態である塗布容器を示す縦断面図であり、(a)は収納状態を示し、(b)は繰り出し終了時の状態を示し、(c)は塗布容器本体から容器を取り外す時の状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を例示説明する。
【0022】
なお、本明細書において、軸方向とはカバー筒4の中心軸線Oに沿う方向を意味し、軸方向一方側とはカバー筒4から塗布部材7が繰り出される側を意味し、軸方向他方側とはその反対側を意味し、上下方向とは軸方向を意味し、上方とは軸方向一方側を意味し、下方とはその軸方向他方側を意味し、径方向とは中心軸線Oに垂直な直線に沿う方向を意味し、周方向とは中心軸線Oを周回する方向を意味し、縦断面とは中心軸線Oを含む断面を意味している。
【0023】
図1~
図11に示す本発明の第1実施形態である塗布容器1は、
図1に示すように、塗布容器本体2と容器3を有している。塗布容器本体2は、カバー筒4、保持部材5、操作部材6、塗布部材7及びキャップ8を有している。操作部材6は、内筒9、外筒10及び端部筒11で構成されている。
図1、
図2、
図7及び
図8に示すように、容器3は、容器本体12と底蓋13とで構成されている。容器本体12は、容器基材部14と、弾性部材からなる開封部15と、で構成されている。容器3内には内容物16が収納されている。塗布容器1は塗布容器本体2に容器3を付け替え可能な付け替え型である。つまり、容器3は付け替え容器である。
【0024】
カバー筒4は金属の一体物であり、保持部材5、内筒9、外筒10、端部筒11、キャップ8及び底蓋13はそれぞれ合成樹脂の一体物である。容器基材部14と開封部15は、融点が異なる異種の合成樹脂の2材成形により、互いに疑似接着した状態で一体に形成されている。これにより、流通時の容器の良好な気密性を確保することができ、また、容器基材部14への開封部15の組み付け作業などを不要にして低コストを実現できる。容器基材部14はポリプロピレン製であり、開封部15はポリエチレンテレフタレート系エラストマー製である。なお、各々の部材の材料及び製法は上記に限らない。
【0025】
図1に示すように、塗布部材7はブラシである。なお、塗布部材7はブラシに限らず、例えばスポンジ等であってもよい。塗布部材7は、カバー筒4に最も繰り入れられた状態では円筒状をなす。また、塗布部材7は、カバー筒4に繰り入れられることによりカバー筒4に形状を規制される前の自然状態において、先端(上端)がカバー筒4よりも径方向に大きい(
図11(c)参照)。
【0026】
内容物16は粉(パウダー)である。なお、内容物16は粉に限らず、例えば液体であってもよい。また、内容物16はルースパウダーなどの化粧品である。なお、内容物16は化粧品に限らず、例えば薬品又は食品等であってもよい。
【0027】
塗布容器1は、カバー筒4と操作部材6との軸方向の相対移動を規制する軸方向規制部17と、カバー筒4と保持部材5との相対回転を規制する第1回転規制部18と、操作部材6に設けられ、第1らせん状部19を備えるとともに保持部材5を案内する第1案内部20と、を有している。
【0028】
図1及び
図3に示すように、第1回転規制部18は、カバー筒4に設けられた第1スリット21と、保持部材5に設けられ、第1スリット21を通って第1案内部20に係合する第1凸部22と、で構成されている。第1スリット21、第1案内部20及び第1凸部22はそれぞれ、中心軸線Oに関して対称な2つの部分からなっている。なお、第1スリット21、第1案内部20及び第1凸部22をそれぞれ構成する部分の数は適宜設定可能であり、例えば1つであってもよい。第1凸部22を構成する各々の部分は径方向に延びる円柱状をなしている。
【0029】
図3に示すように、第1スリット21は上下方向に沿って延びている。
図4~
図5に示すように、第1案内部20は、周方向一方側に向けて軸方向他方側に傾斜する第1らせん状部19と、第1らせん状部19の下端から周方向一方側に周方向に沿って延びる第1下端部23と、第1らせん状部19の上端から周方向他方側に周方向に沿って延びる第1上端部24と、を有している。第1下端部23は上方に突出するように湾曲する第1湾曲部25を有している。
【0030】
第1案内部20は溝の両側壁で構成されている。
図1に示すように、円筒状の内筒9の外周面が円筒状の外筒10の内周面に回り止め用のスプライン部26を介して嵌合しており、第1案内部20を形成する切り欠きが内筒9のみに設けられている。
図1及び
図6に示すように、外筒10の下端は内向きフランジ状をなしており、その内周縁が凹状の挿入部27を有している。挿入部27は中心軸線Oに関して対称な2つの部分からなっている。内筒9の下端面は外筒10の下端の上面に当接している。
【0031】
図1に示すように、外筒10の上端の内周面には端部筒11の外周面が嵌合し、それにより端部筒11は外筒10に一体に取り付けられている。カバー筒4は、円筒状のカバー筒本体4aと、カバー筒本体4aの外周面から径方向外側に突出する円環状のフランジ4bとを有しており、フランジ4bは、端部筒11の下端面と内筒9の上端面との間に形成された軸方向の隙間内に配置されている。軸方向規制部17は、フランジ4b、端部筒11の下端面及び内筒9の上端面で構成されている。操作部材6は、軸方向規制部17によってカバー筒4に対する軸方向の相対移動が規制された状態で、カバー筒4に対して一方側にも他方側にも相対回転可能である。
【0032】
図1に示すように、保持部材5は、中心軸線Oを中心とし内側部分が上向き円錐状をなす円環板状の保持部底壁28aと、保持部底壁28aの内周縁から上方に上下方向に沿って延びる円筒状の保持部内壁28bと、保持部底壁28aの外周縁から上方に上下方向に沿って延びる円筒状の保持部外壁28cと、保持部底壁28aの外周縁から下方に上下方向に沿って延びる円筒状の延長筒29と、延長筒29よりも径方向内側で保持部底壁28aから下方に上下方向に沿って延びるとともに中心軸線Oを中心とする円筒状の垂下筒30と、垂下筒30よりも径方向内側で保持部底壁28aから下方に上下方向に沿って延びる押圧部31と、を有している。
【0033】
保持部底壁28a、保持部内壁28b及び保持部外壁28cで、塗布部材7を保持する保持部28が構成されている。保持部底壁28aは塗布部材7の底面に接し、保持部内壁28bは塗布部材7の内周面に接し、保持部外壁28cは塗布部材7の外周面に接している。また、延長筒29の下端には第1凸部22が設けられている。
図1~
図2に示すように、押圧部31は、中心軸線Oに対して対称な3つの部分からなっている。押圧部31を構成する各々の部分は、上下方向に沿って延びる突片である。
【0034】
キャップ8は有頂円筒状をなし、端部筒11の外周面の上部に取り外し可能に取り付けられている。キャップ8を取り付けることで、
図1に示すように塗布部材7を覆うことができる。
図1は、塗布容器本体2に容器3が取り付けられ、塗布部材7がカバー筒4に最も繰り入れられ、キャップ8が取り付けられた収納状態を示している。
【0035】
図1、
図2、
図7及び
図8に示すように、容器基材部14は、垂下筒30の内周面に沿って上下方向に延びる円筒状の上部周壁32と、上部周壁32の下端から径方向外側に延びる円環状の段部を介して下方に上下方向に沿って延びる円筒状の下部周壁33と、上部周壁32の上端から径方向内側に保持部底壁28aの下面に沿って延びるとともに周方向に間欠状をなす間欠円錐状の頂壁34と、頂壁34の中心から上方に突出する上向き円錐台状の挿入突起35と、を有している。下部周壁33の下端には底蓋13が取り付けられ、これにより下部周壁33の下端は閉じられている。底蓋13は透光性を有しており、容器3内の内容物16の量を容器3の外側から視認できるようになっている。
【0036】
図8に示すように、頂壁34の間欠部36は、中心軸線Oに関して対称な3つの部分からなっている。開封部15は、頂壁34の間欠部36を下方から覆う封止部37と、上部周壁32の内周面に保持される円筒状の筒状部38と、を有している。封止部37は、中心軸線Oに関して対称な3つの部分からなっている。封止部37を構成する各々の部分は、上面視で扇形をなしている。
図2に示すように、封止部37を構成する各々の部分は、これに対応する押圧部31を構成する部分に押し開かれている。
【0037】
図1、
図4及び
図5に示すように、塗布容器1は、カバー筒4と容器3との相対回転を規制する第2回転規制部39と、操作部材6に設けられ、第1らせん状部19よりも短い第2らせん状部40を備えるとともに第2回転規制部39がカバー筒4と容器3との相対回転を規制した状態で容器3を案内する第2案内部41と、を有している。
【0038】
図1及び
図3に示すように、第2回転規制部39は、カバー筒4に設けられた第2スリット42と、容器3に設けられ、第2スリット42を通って第2案内部41に係合する第2凸部43と、で構成されている。第2スリット42、第2案内部41及び第2凸部43はそれぞれ、中心軸線Oに関して対称な2つの部分からなっている。なお、第2スリット42、第2案内部41及び第2凸部43をそれぞれ構成する部分の数は適宜設定可能であり、例えば1つであってもよい。第2凸部43を構成する各々の部分は径方向に延びる円柱状をなしている。第2凸部43は容器3の下部周壁33の外周面に設けられている。
【0039】
図3に示すように、第2スリット42は上下方向に沿って延びている。第2スリット42の上端は第1スリット21の下端に連なっている。なお、第2スリット42を第1スリット21から分離して設けてもよい。
【0040】
図4~
図5に示すように、第2案内部41は、第1らせん状部19と同等の傾斜角度で周方向一方側に向けて軸方向他方側に傾斜する第2らせん状部40と、第2らせん状部40の下端から周方向一方側に周方向に沿って延びる第2下端部44と、第2らせん状部40の上端から周方向他方側に周方向に沿って延びる第2上端部45と、を有している。第2下端部44は上方に突出するように湾曲する第2湾曲部46を有している。第2湾曲部46と第2らせん状部40の下端との間の周方向の間隔は、第1湾曲部25と第1らせん状部19の下端との間の周方向の間隔と同等である。第2下端部44は第1下端部23よりも短い。
【0041】
図1、
図4及び
図5に示すように、塗布容器1は、カバー筒4と容器3との相対回転を規制する第3回転規制部47と、操作部材6に設けられ、第2らせん状部40よりも軸方向他方側に配置された第3らせん状部48を備えるとともに第3回転規制部47がカバー筒4と容器3との相対回転を規制した状態で容器3を案内する第3案内部49と、を有している。
【0042】
図1及び
図3に示すように、第3回転規制部47は、カバー筒4に設けられた第3スリット50と、容器3に設けられ、第3スリット50を通って第3案内部49に係合する第2凸部43と、で構成されている。第3スリット50及び第3案内部49はそれぞれ、中心軸線Oに関して対称な2つの部分からなっている。なお、第3スリット50及び第3案内部49をそれぞれ構成する部分の数は第2凸部43を構成する部分の数に合わせて適宜設定可能である。
【0043】
図3に示すように、第3スリット50は上下方向に沿って延びている。第3スリット50の上端は第2スリット42の下端に連なっている。第3スリット50の下端には、第2凸部43を弾性変形によって乗り越えさせる狭窄部51が設けられている。第2凸部43は狭窄部51を上方に乗り越えることで第3らせん状部48の下端に導入される。
【0044】
図4~
図5に示すように、第3案内部49は、周方向一方側に向けて軸方向他方側に傾斜する第3らせん状部48と、第3らせん状部48の下端から軸方向他方側に軸方向に沿って延びる第3下端部52と、を有している。第3らせん状部48の上端は第2下端部44の周方向一方側の端部に連なっている。第3下端部52の下端は外筒10の挿入部27に連なっている。第2下端部44と第3らせん状部48とを合わせた部分の周方向の長さは、第1下端部23の周方向の長さと同等である。
【0045】
第2案内部41及び第3案内部49は、内筒9に設けられた切り欠きで形成される溝の両側壁で構成されている。
【0046】
第2らせん状部40の下端は第1らせん状部19の下端の真下に配置されている。なお、第2らせん状部40の下端と第1らせん状部19の下端との周方向の相対位置はこれに限らず、第1スリット21、第2スリット42、第1凸部22及び第2凸部43の周方向の位置と合わせて適宜設定可能である。
【0047】
また、第1案内部20、第2案内部41及び第3案内部49は、
図5に示す展開図において形状を左右に反転させ、それにより、操作部材6に対する回転操作の方向を反転させた構成としてもよい。
【0048】
図9に示すように、塗布容器本体2に容器3を取り付ける際は、容器3の第2凸部43を外筒10の挿入部27に挿入する。なお、この時の位置合わせを容易にするために、外筒10の外周面の下端に、挿入部27(つまり、挿入部27に位置を合わせるべき第2凸部43)の位置に対応するマーキングなどの標識を設けてもよい。上記挿入により、第2凸部43が第3スリット50の狭窄部51を弾性変形によって乗り越え、また、容器3の上部周壁32の外周面の上端が垂下筒30の内周面の下端に凹凸形状を介して嵌合する(
図9中の部分拡大図を参照)。これにより、容器3が塗布容器本体2から抜け落ちることが抑制される。
【0049】
そしてこの状態から、カバー筒4と操作部材6を把持し、カバー筒4に対して操作部材6を周方向一方側に相対回転させる回転操作(以下、一方側への回転操作ともいう)により、第2凸部43を第3らせん状部48で案内するとともに第1凸部22を第1下端部23で案内し、それにより、保持部材5に対して容器3を上方に相対移動させることができる。したがって、
図10(a)~(b)に示すように、押圧部31によって開封部15の封止部37を押圧して、封止部37と容器3の頂壁34との疑似接着部を剥離させ、封止部37を押し下げることができる。すなわち、押圧部31によって開封部15を押し開かせることができる。
【0050】
そして更に、一方側への回転操作を続けることで、第2凸部43が第2湾曲部46を乗り越えるとともに第1凸部22が第1湾曲部25を乗り越え、その際の触感(クリック感)により、容器3の取り付け操作が完了したことを使用者に知覚させることができる。
【0051】
この容器3の取り付け完了時には、保持部材5の第1所定部53である保持部底壁28aの内周縁に、容器3の第2所定部54である挿入突起35が密接し、それにより、第1所定部53と第2所定部54とで構成される開閉部55が閉じられる。開閉部55は、容器3内の内容物16を塗布部材7に供給する供給路56を開閉することができる。
図11(c)に示すように、供給路56は、開封部15の押し開かれた部分と、頂壁34の間欠部36と、保持部内壁28bの内周面、保持部底壁28aの内周縁(第1所定部53)、保持部底壁28aの下面、垂下筒30の内周面、頂壁34の上面及び挿入突起35の表面で囲まれる空間と、で構成されている。
【0052】
塗布容器1の使用に際しては、
図11(a)~(b)に示すように、一方側への回転操作により、第1凸部22を第1らせん状部19で案内するとともに第2凸部43を第2らせん状部40で案内し、それにより、開閉部55が閉じた状態を維持したままカバー筒4に対して保持部材5と容器3とを軸方向一方側に相対移動させ、カバー筒4から塗布部材7を所定量だけ繰り出すことができる。
【0053】
そして更に一方側への回転操作を続けることにより、
図11(b)~(c)に示すように、第1凸部22を第1らせん状部19で案内するとともに第2凸部43を第2上端部45で案内し、それにより、第1所定部53と第2所定部54とを軸方向に離間させることで供給路56を開く(つまり、開閉部55が開く)ようにカバー筒4に対して保持部材5を軸方向一方側に相対移動させ、カバー筒4から塗布部材7を更に繰り出すことができる。したがって、供給路56を通して内容物16を塗布部材7に供給し、内容物16を塗布部材7で所望の対象物に塗布することができる。
【0054】
このように、操作部材6は、カバー筒4に対する操作部材6の一方側への相対回転(以下、一方側への相対回転ともいう)により、開閉部55が閉じた状態を維持するようにカバー筒4に対して保持部材5と容器3とを軸方向一方側に相対移動させ、それによりカバー筒4から塗布部材7を繰り出した後、開閉部55が開くようにカバー筒4に対して保持部材5を軸方向一方側に相対移動させることでカバー筒4から塗布部材7を更に繰り出すように構成されている。
【0055】
また、操作部材6は、カバー筒4に対する操作部材6の他方側への相対回転(以下、他方側への相対回転ともいう)により、上記と反対の動作を生じることができる。つまり、操作部材6は、他方側への相対回転により、第1所定部53と第2所定部54とを軸方向に当接させることで供給路56を閉じる(つまり、開閉部55が閉じる)ようにカバー筒4に対して保持部材5を軸方向他方側に相対移動させ、それによりカバー筒4に塗布部材7を繰り入れた後、開閉部55が閉じた状態を維持するようにカバー筒4に対して保持部材5と容器3とを軸方向他方側に相対移動させることでカバー筒4に塗布部材7を更に繰り入れるように構成されている。
【0056】
塗布部材7をカバー筒4に最も繰り入れた状態にした後は、キャップ8を取り付け、それにより塗布容器1を収納状態にすることで、内容物16をこぼさずに塗布容器1を持ち運ぶことができる。
【0057】
また、容器3を付け替える際には、上述した容器3の取り付け操作と反対の操作となる取り外し操作を行う。この取り外し操作による他方側への相対回転により、カバー筒4に対して容器3を軸方向他方側に相対移動させ、それにより、押圧部31による開封部15の封止部37への押圧を解除させることで、開封部15を閉じさせることができる。したがって、容器3の取り外し時に内容物16がこぼれることを抑制することができる。容器3を取り外した後は、上述した手順によって他の容器3を取り付ける。
【0058】
本実施形態によれば、一方側への相対回転により第1所定部53と第2所定部54とを軸方向に離間させることで供給路56を開く一方、前記他方側への相対回転により第1所定部53と第2所定部54とを軸方向に当接させることで供給路56を閉じる開閉部55により、塗布容器1を簡単な構造で実現することができる。
【0059】
また、本実施形態によれば、操作部材6が、一方側への相対回転により、開閉部55が閉じた状態を維持するようにカバー筒4に対して保持部材5と容器3とを軸方向一方側に相対移動させた後、開閉部55が開くようにカバー筒4に対して少なくとも保持部材5を軸方向一方側に相対移動させる一方、他方側への相対回転により、開閉部55が閉じるようにカバー筒4に対して保持部材5を軸方向他方側に相対移動させた後、開閉部55が閉じた状態を維持するようにカバー筒4に対して保持部材5と容器3とを軸方向他方側に相対移動させるように構成されているので、開閉部55の動作(第1所定部53と第2所定部54との軸方向の相対移動)のストロークよりも長い、塗布部材7の繰り出しストロークを確保することができる。また、収納状態としたときにより確実に供給路56を閉じ、持ち運び時に内容物16がこぼれることを抑制することができる。
【0060】
また、本実施形態によれば、軸方向規制部17、第1回転規制部18、第1案内部20、第2回転規制部39及び第2案内部41により、そのような構成を簡単な構造で実現することができる。
【0061】
また、本実施形態によれば、第1回転規制部18が第1スリット21と第1凸部22とで構成されているので、そのような構成をより一層簡単な構造で実現することができる。
【0062】
また、本実施形態によれば、第2回転規制部39が第2スリット42と第2凸部43とで構成されているので、そのような構成をより一層簡単な構造で実現することができる。
【0063】
また、本実施形態によれば、塗布容器1が付け替え型であるので、環境適合性を高めることができる。
【0064】
また、本実施形態によれば、容器3が開封部15を有しているので、容器3の取り付け時に内容物16がこぼれることを抑制することができる。
【0065】
また、本実施形態によれば、開封部15が容器3の取り外し操作により再び閉じる弾性部材で構成されているので、容器3の取り外し時に内容物16がこぼれることを抑制することができる。
【0066】
また、本実施形態によれば、操作部材6が、前記取り付け操作による一方側への相対回転により、カバー筒4に対して容器3を軸方向一方側に相対移動させることで保持部材5によって開封部15を押し開かせる一方、前記取り外し操作による他方側への相対回転により、カバー筒4に対して容器3を軸方向他方側に相対移動させることで開封部15を閉じさせるように構成されているので、容器3の付け替え時に内容物16がこぼれることをより一層抑制することができる。
【0067】
また、本実施形態によれば、第3回転規制部47と第3案内部49により、そのような構成を簡単な構造で実現することができる。
【0068】
また、本実施形態によれば、第3回転規制部47が第3スリット50と第2凸部43とで構成されているので、そのような構成をより一層簡単な構造で実現することができる。
【0069】
また、本実施形態によれば、粉状の内容物16を塗布するのに適した塗布容器1を実現することができる。
【0070】
以上説明した第1実施形態では開封部15が2材成形によって容器基材部14と一体に形成されているが、
図12に示す第2実施形態のように、開封部15は容器基材部14に取り付けられるスリット弁57で構成することもできる。なお、
図12において第1実施形態の要素に対応する要素に同一の符号を付している。
【0071】
図12(c)に示すように、第2実施形態では、スリット弁57は、中心軸線Oを中心とし中央が下方に突出するように湾曲した湾曲円板状の天壁57aと、天壁57aの外周縁から垂下する円錐筒状の外周部57bと、有している。天壁57aの中央には、
図12において紙面と垂直に延び、上面視で一文字状をなすスリット58が設けられている。スリット弁57の外周部57bは、容器3の上部周壁32の内周面から突出する環状凸部59と、その下方において上部周壁32の内周面に嵌合によって取り付けられる取り付け部材60と、によって軸方向に挟持され、それにより、スリット弁57が上部周壁32の内周面に保持されている。なお、スリット弁57を上部周壁32の内周面に保持するための構成は適宜設定可能である。
【0072】
また、容器3の頂壁34の間欠部36と押圧部31はそれぞれ、中心軸線Oに関して対称な2つの部分からなっている。なお、間欠部36と押圧部31を構成する部分の数は適宜設定可能である。
【0073】
図12(a)~(c)に示すように、その他の構成は第1実施形態の場合と同様である。
【0074】
本実施形態によれば、第1実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0075】
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0076】
したがって、前記実施形態の塗布容器1は、例えば以下に述べるような種々の変更が可能である。
【0077】
塗布容器1は、カバー筒4と、塗布部材7を保持する保持部材5と、カバー筒4に対する一方側への相対回転によりカバー筒4から塗布部材7を繰り出す一方、カバー筒4に対する他方側への相対回転によりカバー筒4に塗布部材7を繰り入れる操作部材6と、容器3と、容器3内の内容物16を塗布部材7に供給する供給路56と、保持部材5の第1所定部53と容器3の第2所定部54とで構成されるとともに、前記一方側への相対回転により第1所定部53と第2所定部54とを軸方向に離間させることで供給路56を開く一方、前記他方側への相対回転により第1所定部53と第2所定部54とを軸方向に当接させることで供給路56を閉じる開閉部55と、を有する限り、種々変更可能である。
【0078】
なお、塗布容器1は、操作部材6が、前記一方側への相対回転により、開閉部55が閉じた状態を維持するようにカバー筒4に対して保持部材5と容器3とを軸方向一方側に相対移動させた後、開閉部55が開くようにカバー筒4に対して少なくとも保持部材5を軸方向一方側に相対移動させる一方、前記他方側への相対回転により、開閉部55が閉じるようにカバー筒4に対して少なくとも保持部材5を軸方向他方側に相対移動させた後、開閉部55が閉じた状態を維持するようにカバー筒4に対して保持部材5と容器3とを軸方向他方側に相対移動させるのが好ましい。
【0079】
また、塗布容器1は、カバー筒4と操作部材6との軸方向の相対移動を規制する軸方向規制部17と、カバー筒4と保持部材5との相対回転を規制する第1回転規制部18と、操作部材6に設けられ、第1らせん状部19を備えるとともに保持部材5を案内する第1案内部20と、カバー筒4と容器3との相対回転を規制する第2回転規制部39と、操作部材6に設けられ、第1らせん状部19よりも短い第2らせん状部40を備えるとともに第2回転規制部39がカバー筒4と容器3との相対回転を規制した状態で容器3を案内する第2案内部41と、を有するのが好ましい。
【0080】
また、塗布容器1は、第1回転規制部18が、カバー筒4に設けられた第1スリット21と、保持部材5に設けられ、第1スリット21を通って第1案内部20に係合する第1凸部22と、で構成されるのが好ましい。
【0081】
また、塗布容器1は、第2回転規制部39が、カバー筒4に設けられた第2スリット42と、容器3に設けられ、第2スリット42を通って第2案内部41に係合する第2凸部43と、で構成されるのが好ましい。
【0082】
また、塗布容器1は、カバー筒4、保持部材5及び操作部材6を備える塗布容器本体2に容器3を付け替え可能な付け替え型であるのが好ましい。
【0083】
また、塗布容器1は、容器3が、塗布容器本体2への容器3の取り付け操作により保持部材5によって押し開かれる開封部15を有するのが好ましい。
【0084】
また、塗布容器1は、開封部15が、塗布容器本体2からの容器3の取り外し操作により再び閉じる弾性部材で構成されるのが好ましい。なお、開封部15は破断によって開封される構成など、塗布容器本体2からの容器3の取り外し後に閉じない構成であってもよい。
【0085】
また、塗布容器1は、操作部材6が、前記取り付け操作による前記一方側への相対回転により、カバー筒4に対して少なくとも容器3を軸方向一方側に相対移動させることで保持部材5によって開封部15を押し開かせる一方、前記取り外し操作による前記他方側への相対回転により、カバー筒4に対して少なくとも容器3を軸方向他方側に相対移動させることで開封部15を閉じさせるのが好ましい。
【0086】
また、塗布容器1は、カバー筒4と容器3との相対回転を規制する第3回転規制部47と、操作部材6に設けられ、第2らせん状部40よりも軸方向他方側に配置された第3らせん状部48を備えるとともに第3回転規制部47がカバー筒4と容器3との相対回転を規制した状態で容器3を案内する第3案内部49と、を有するのが好ましい。
【0087】
また、塗布容器1は、第3回転規制部47が、カバー筒4に設けられた第3スリット50と、容器3に設けられ、第3スリット50を通って第3案内部49に係合する第2凸部43と、で構成されるのが好ましい。
【0088】
また、塗布容器1は、内容物16が粉状であるのが好ましい。
【符号の説明】
【0089】
1 塗布容器
2 塗布容器本体
3 容器
4 カバー筒
4a カバー筒本体
4b フランジ
5 保持部材
6 操作部材
7 塗布部材
8 キャップ
9 内筒
10 外筒
11 端部筒
12 容器本体
13 底蓋
14 容器基材部
15 開封部
16 内容物
17 軸方向規制部
18 第1回転規制部
19 第1らせん状部
20 第1案内部
21 第1スリット
22 第1凸部
23 第1下端部
24 第1上端部
25 第1湾曲部
26 スプライン部
27 挿入部
28 保持部
28a 保持部底壁
28b 保持部内壁
28c 保持部外壁
29 延長筒
30 垂下筒
31 押圧部
32 上部周壁
33 下部周壁
34 頂壁
35 挿入突起
36 間欠部
37 封止部
38 筒状部
39 第2回転規制部
40 第2らせん状部
41 第2案内部
42 第2スリット
43 第2凸部
44 第2下端部
45 第2上端部
46 第2湾曲部
47 第3回転規制部
48 第3らせん状部
49 第3案内部
50 第3スリット
51 狭窄部
52 第3下端部
53 第1所定部
54 第2所定部
55 開閉部
56 供給路
57 スリット弁
57a 天壁
57b 外周部
58 スリット
59 環状凸部
60 取り付け部材
O 中心軸線