IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ASTI株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図1
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図2
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図3
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図4
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図5
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図6
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図7
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図8
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図9
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図10
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図11
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図12
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図13
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図14
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図15
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図16
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図17
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図18
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図19
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図20
  • 特許-電気部品ボックス連結構造 図21
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-28
(45)【発行日】2024-07-08
(54)【発明の名称】電気部品ボックス連結構造
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/16 20060101AFI20240701BHJP
   H01H 85/20 20060101ALI20240701BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20240701BHJP
   H01H 45/04 20060101ALN20240701BHJP
【FI】
H02G3/16
H01H85/20 A
H05K5/02 V
H01H45/04 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020155044
(22)【出願日】2020-09-16
(65)【公開番号】P2022049034
(43)【公開日】2022-03-29
【審査請求日】2023-08-15
(73)【特許権者】
【識別番号】391008537
【氏名又は名称】ASTI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092842
【弁理士】
【氏名又は名称】島野 美伊智
(74)【代理人】
【識別番号】100166578
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 芳光
(72)【発明者】
【氏名】水口 現
【審査官】遠藤 尊志
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-315157(JP,A)
【文献】国際公開第2014/077151(WO,A1)
【文献】特開2014-103724(JP,A)
【文献】特開平10-201047(JP,A)
【文献】特開平10-042429(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/16
H01H 85/20
H05K 5/02
H01H 45/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意個数のヒューズ挿入口を備えリレー挿入口を備えていないヒューズボックス本体と、上記ヒューズボックス本体に設けられた係合部及び又は被係合部と、を備えたヒューズボックスと、
任意個数のリレー挿入口を備えヒューズ挿入口を備えていないリレーボックス本体と、上記リレーボックス本体に設けられた係合部及び又は被係合部と、を備えたリレーボックスと、
を具備し、
上記ヒューズ挿入口の個数が異なる複数種類の上記ヒューズボックスを用意し、
上記リレー挿入口の個数が異なる複数種類の上記リレーボックスを用意し、
上記複数種類から選択された上記ヒューズボックス同士を上記係合部と被係合部を介して連結する、
又は、上記複数種類から選択された上記リレーボックス同士を上記係合部と被係合部を介して連結する、
又は、上記複数種類から選択された上記ヒューズボックスと上記複数種類から選択された上記リレーボックスを上記係合部と被係合部を介して連結する、
ようにしたことを特徴とする電気部品ボックス連結構造。
【請求項2】
請求項1記載の電気部品ボックス連結構造において、
上記係合部は左右のガイド部と該左右のガイド部の間に設けられた係合爪とから構成されていて、
上記被係合部は上記係合部の左右ガイド部に移動可能に摺接する左右ガイド部と該左右のガイド部の間に設けられ上記係合に係合する被係合爪とから構成されていることを特徴とする電気部品ボックス連結構造
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の電気部品ボックス連結構造において、
上記任意個数は1個又は2個又は4個又は6個又は8個又は12個であることを特徴とする電気部品ボックス連結構造
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れかに記載の電気部品ボックス連結構造において、
上記係合部が複数設けられていることを特徴とする電気部品ボックス連結構造
【請求項5】
請求項1~請求項4の何れかに記載の電気部品ボックス連結構造において、
上記被係合部が複数設けられていることを特徴とする電気部品ボックス連結構造
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気部品ボックス連結構造に係り、特に、必要な個数のヒューズ或いはリレーといった電気部品を実装可能な構造を容易に得ることができるように工夫したものに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の電気部品ボックスの構造を開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、等がある。
まず、特許文献1に開示されている自動車用リレーボックスの場合には、カセット式ハウジング内に1個のリレーと1個のヒューズを収容する構成が単位となっていて、必要に応じてそれを連結していく構成になっている。
【0003】
又、特許文献2に開示されているヒューズボックスの場合には、ハウジング内に複数個のヒューズを収容した構成になっていて、それらハウジングをブラケットを介して連結していく構成になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-315157号公報
【文献】特開2003-257300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、特許文献1に記載された発明の場合には、ヒューズ或いはリレーといった電気部品の個数の増加に対しては、カセット式ハウジングを連結していくことになるが、そのような連結構造を備えたカセット式ハウジングの構成は複雑であるという問題があった。
又、特許文献2に記載された発明の場合には、ハウジングを連結するためには別部品であるブラケットを用意しなければならないという問題があった。
【0006】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、必要な個数のヒューズ或いはリレーといった電気部品を実装可能な構造を容易に得ることができる電気部品ボックス連結構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1による電気部品ボックス連結構造は、任意個数のヒューズ挿入口を備えリレー挿入口を備えていないヒューズボックス本体と、上記ヒューズボックス本体に設けられた係合部及び又は被係合部と、を備えたヒューズボックスと、任意個数のリレー挿入口を備えヒューズ挿入口を備えていないリレーボックス本体と、上記リレーボックス本体に設けられた係合部及び又は被係合部と、を備えたリレーボックスと、を具備し、上記ヒューズ挿入口の個数が異なる複数種類の上記ヒューズボックスを用意し、上記リレー挿入口の個数が異なる複数種類の上記リレーボックスを用意し、上記複数種類から選択された上記ヒューズボックス同士を上記係合部と被係合部を介して連結する、又は、上記複数種類から選択された上記リレーボックス同士を上記係合部と被係合部を介して連結する、又は、上記複数種類から選択された上記ヒューズボックスと上記複数種類から選択された上記リレーボックスを上記係合部と被係合部を介して連結する、ようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2による電気部品ボックス連結構造は、請求項1記載の電気部品ボックス連結構造において、上記係合部は左右のガイド部と該左右のガイド部の間に設けられた係合爪とから構成されていて、上記被係合部は上記係合部の左右ガイド部に移動可能に摺接する左右ガイド部と該左右のガイド部の間に設けられ上記係合に係合する被係合爪とから構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による電気部品ボックス連結構造は、請求項1又は請求項2記載の電気部品ボックス連結構造において、上記任意個数は1個又は2個又は4個又は6個又は8個又は12個であることを特徴とするものである。
又、請求項4による電気部品ボックス連結構造は、請求項1~請求項3の何れかに記載の電気部品ボックス連結構造において、上記係合部が複数設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5による電気部品ボックス連結構造は、請求項1~請求項4の何れかに記載の電気部品ボックス連結構造において、上記被係合部が複数設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
以上述べたように本願発明の請求項1による電気部品ボックスによると、任意個数の電気部品を収容可能な電気部品ボックス本体と、上記電気部品ボックス本体に設けられた係合部と、及び又は上記電気部品ボックスに設けられた被係合部と、を具備した構成になっているので、必要な個数のヒューズ或いはリレーといった電気部品を実装可能な構造を容易に得ることができる。
又、請求項2による電気部品ボックスによると、請求項1記載の電気部品ボックスにおいて、上記係合部は左右のガイド部と該左右のガイド部の間に設けられた係合爪とから構成されていて、上記被係合部は上記係合部の左右ガイド部に移動可能に摺接する左右ガイド部と該左右のガイド部の間に設けられ上記係合詰めに係合する被係合爪とから構成されているので、連結するための構成も簡単である。
又、請求項3による電気部品ボックスによると、請求項1又は請求項2記載の電気部品ボックスにおいて、上記任意個数は1個又は2個又は4個又は6個又は8個又は12個であるので、それらを適宜組み合わせることにより所望の個数の電気部品ボックスを売ることができる。
又、請求項4による電気部品ボックスによると、請求項1~請求項3の何れかに記載の電気部品ボックスにおいて、上記係合部が複数設けられているので、複数の電気部品ボックスの連結も容易である。
又、請求項5による電気部品ボックスによると、請求項1~請求項4の何れかに記載の電気部品ボックスにおいて、上記被係合部が複数設けられているので、複数の電気部品ボックスの連結も容易である。
又、請求項6による電気部品ボックスによると、請求項1~請求項5の何れかに記載の電気部品ボックスにおいて、上記電気部品はヒューズであるので、所望の個数のヒューズを備えた電気部品ボックスを容易に得ることができる。
又、請求項7による電気部品ボックスによると、請求項1~請求項5の何れかに記載の電気部品ボックスにおいて、上記電気部品はリレーである、所望の個数のヒューズを備えた電気部品ボックスを容易に得ることができる。
又、請求項8による電気部品ボックスによると、請求項1~請求項5の何れかに記載の電気部品ボックスにおいて、上記電気部品はヒューズとリレーであるので、所望の個数のヒューズとリレーを備えた電気部品ボックスを容易に得ることができる。
又、請求項9による電気部品ボックスによると、請求項1~請求項8の何れかに記載の電気部品ボックスの上記係合部を請求項1~請求項8の何れかに記載の別の電気部品ボックスの上記被係合部に係合させることにより、2個以上の電気部品ボックスを連結して必要な個数の電気部品を装備可能な電気部品ボックス群を得るようにしたので、必要な個数のヒューズ或いはリレーといった電気部品を実装可能な構造を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施の形態を示す図で、4個口ヒューズボックスの斜視図である。
図2】本発明の一実施の形態を示す図で、4個口ヒューズボックスの平面図である。
図3】本発明の一実施の形態を示す図で、図2のIII-III矢視図である。
図4】本発明の一実施の形態を示す図で、図2のIV-IV矢視図である。
図5】本発明の一実施の形態を示す図で、8個口ヒューズボックスの斜視図である。
図6】本発明の一実施の形態を示す図で、8個口ヒューズボックスの平面図である。
図7】本発明の一実施の形態を示す図で、図6のVII-VII矢視図である。
図8】本発明の一実施の形態を示す図で、図6のVIII-VIII矢視図である。
図9】本発明の一実施の形態を示す図で、図6のIX-IX矢視図である。
図10】本発明の一実施の形態を示す図で、1個口ヒューズボックスの斜視図である。
図11】本発明の一実施の形態を示す図で、2個口ヒューズボックスの斜視図である。
図12】本発明の一実施の形態を示す図で、6個口ヒューズボックスの斜視図である。
図13】本発明の一実施の形態を示す図で、12個口ヒューズボックスの斜視図である。
図14】本発明の一実施の形態を示す図で、2個口リレーボックスの斜視図である。
図15】本発明の一実施の形態を示す図で、4個口リレーボックスの斜視図である。
図16】本発明の一実施の形態を示す図で、4個口ヒューズボックスボックスと6個口ヒューズボックスを連結した状態を示す斜視図である。
図17】本発明の一実施の形態を示す図で、4個口ヒューズボックスボックスと4個口ヒューズボックスを連結した状態を示す斜視図である。
図18】本発明の一実施の形態を示す図で、4個口ヒューズボックスボックスと12個口ヒューズボックスを連結した状態を示す斜視図である。
図19】本発明の一実施の形態を示す図で、4個口ヒューズボックスボックスと8個口ヒューズボックスを連結した状態を示す斜視図である。
図20】本発明の一実施の形態を示す図で、図20(a)は係合部と被係合部とが係合し始める前の状態を示す図、図20(b)は係合部と被係合部とが係合し始める状態を示す図である。
図21】本発明の一実施の形態を示す図で、図21(a)は係合部と被係合部が係合する途中の状態を示す図、図21(b)は係合部と被係合部が係合した状態を示す図、図21(c)は係合部と被係合部が係合した後の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1乃至図21を参照して本発明の一実施の形態を説明する。図1は本実施の形態による電気部品ボックスの一例であり、4個口ヒューズボックス1の全体の構成を示す斜視図、図2は同上の平面図、図3図2のIII-III矢視図、図4図2のIV-IV矢視図である。
【0011】
まず、ヒューズボックス本体3があり、このヒューズボックス本体3には蓋体5が開閉自在に取り付けられている。上記ヒューズボックス本体3の開口3a内には4個のヒューズ挿入口7、7、7、7と、2個の予備ヒューズ挿入口9、9が設けられている。上記ヒューズボックス本体3の開口3aの縁には被係合爪11が設けられている。一方、上記蓋体5には係合爪13が設けられている。上記蓋体5を回動させて上記係合爪13を上記被係合爪11に係合させることにより、上記ヒューズボックス本体3の開口3aが閉塞される。
【0012】
上記ヒューズボックス本体3の側面21には被係合部23が設けられている。この被係合部23は左側ガイド部25と右側ガイド部27と被係合爪29とから構成されている。上記被係合爪29は上から下に向かって延長されている。
【0013】
上記ヒューズボックス本体3の上記側面21の反対側の側面31には係合部33が設けられている。この係合部33は左側ガイド部35と右側ガイド部37と係合爪39とから構成されている。上記係合爪39は下から上に向かって延長されている。
【0014】
図5は本実施の形態による電気部品ボックスの一例であり、8個口ヒューズボックス51のヒューズボックス本体53の構成を示す斜視図、図6は同上の平面図、図7図6のVII-VII矢視図、図8図6のVIII-VIII矢視図、図9図6のIX-IX矢視図である。上記ヒューズボックス本体53の開口53a内には8個のヒューズ挿入口57、57、57、57、57、57、57、57と、1個の予備ヒューズ挿入口59が設けられている。
【0015】
上記ヒューズヒューボックス本体53の側面61には2個の被係合部63、63が設けられている。上記被係合部63は左ガイド部65と右ガイド部67と被係合爪69とから構成されている。上記被係合爪69は上から下に向かって延長されている。又、上記ヒューズボックス本体53の上記側面61の反対側の側面71には1個の係合部73が設けられている。上記係合部73は左ガイド部75と右ガイド部77と係合爪79とから構成されている。上記係合爪79は下から上に向かって延長されている。
【0016】
上記ヒューズボックス本体53の別の側面81には1個の被係合部83が設けられている。上記被係合部83は左ガイド部85と右ガイド部87と被係合爪89とから構成されている。上記被係合爪89は上から下に向かって延長されている。
尚、このヒューズボックス本体53も図示しない蓋体によって閉塞される構成になっている。
【0017】
図10は本実施の形態による電気部品ボックスの一例であり、1個口ヒューズボックス101の構成を示す斜視図である。ヒューズボックス101はヒューズボックス本体103と蓋体105とから構成されている。上記ヒューズボックス本体103の開口103a内には1個のヒューズ挿入口107が設けられている。上記ヒューズボックス本体103の開口103aの縁には被係合爪111が設けられている。一方、上記蓋体105には係合爪113が設けられている。上記蓋体105を回動させて上記係合爪113を上記被係合爪111に係合させることにより上記ヒューズボックス本体103の開口103aが閉塞される。
【0018】
上記ヒューズボックス本体103の側面121には被係合部123が設けられている。この被係合部123は左側ガイド部125と右側ガイド部127と被係合爪129とから構成されている。上記被係合爪129は上から下に向かって延長されている。
【0019】
図11は本実施の形態による電気部品ボックスの一例であり、2個口ヒューズボックス141の構成を示す斜視図である。ヒューズボックス141はヒューズボックス本体143と蓋体145とから構成されている。上記ヒューズボックス本体143の開口143a内には、2個のヒューズ挿入口147、147、2個の予備ヒューズ挿入部149、149が設けられている。上記ヒューズボックス本体143の開口143aの縁には被係合爪151が設けられている。一方、上記蓋体145には係合爪153が設けられている。上記蓋体145を回動させて上記係合爪153を上記被係合爪151に係合させることにより上記ヒューズボックス本体143の開口143aが閉塞される。
【0020】
上記ヒューズボックス本体143の側面161には被係合部163が設けられている。この被係合部163は左側ガイド部165と右側ガイド部167と被係合爪169とから構成されている。上記被係合爪169は上から下に向かって延長されている。
【0021】
図12は本実施の形態による電気部品ボックスの一例であり、6個口ヒューズボックス181のヒューズボックス本体183を示す斜視図である。上記ヒューズボックス本体183の開口183a内には6個のヒューズ挿入口187、187、187、187、187、187が設けられている。
【0022】
上記ヒューズボックス本体183の側面191には被係合部193が設けられている。この被係合部193は左側ガイド部195と右側ガイド部197と被係合爪199とから構成されている。上記被係合爪199は上から下に向かって延長されている。上記ヒューズボックスの別の側面211にも同様の構成をなす被係合部193が設けられている。上記ヒューズボックス本体183の別の側面201には係合部203が設けられている。この係合部203は左側ガイド部205と右側ガイド部207と係合爪209とから構成されている。上記係合爪209は下から上に向かって延長されている。
尚、このヒューズボックス本体183も図示しない蓋体によって閉塞される構成になっている。
【0023】
図13は本実施の形態による電気部品ボックスの一例であり、12個口ヒューズボックス221のヒューズボックス本体223を示す斜視図である。上記ヒューズボックス本体223の開口223a内には12個のヒューズ挿入口227、227、227、227、227、227、227、227、227、227、227、227が設けられている。
【0024】
上記ヒューズボックス本体223の側面231には被係合部233が設けられている。この被係合部233は左側ガイド部235と右側ガイド部237と被係合爪239とから構成されている。上記被係合爪239は上から下に向かって延長されている。上記ヒューズボックス本体233の別の側面240にも同様の被係合部233が設けられている。上記ヒューズボックス本体233の別の側面241には係合部243が設けられている。この係合部243は左側ガイド部245と右側ガイド部247と係合爪249とから構成されている。上記係合爪249は下から上に向かって延長されている。
尚、このヒューズボックス本体223も図示しない蓋体によって閉塞される構成になっている。
【0025】
図14は本実施の形態による電気部品ボックスの一例であり、2個口リレーボックス261のリレーボックス本体263を示す斜視図である。上記リレーボックス本体263の開口263a内には2個のリレー挿入口267、267が設けられている。
【0026】
上記リレーボックス本体263の側面271には係合部273が設けられている。この係合部273は左側ガイド部275と右側ガイド部277と係合爪279とから構成されている。上記係合爪279は下から上に向かって延長されている。上記リレーボックス本体263の上記側面271の反対側の側面281にも同様の係合部273が設けられている。
尚、このリレーボックス本体263も図示しない蓋体によって閉塞される構成になっている。
【0027】
図15は本実施の形態による電気部品ボックスの一例であり、4個口リレーボックス291のリレーボックス本体293を示す斜視図である。上記リレーボックス本体293の開口293a内には4個のリレー挿入口297、297が設けられている。
【0028】
上記リレーボックス本体293の側面301には係合部303が設けられている。この係合部303は左側ガイド部305と右側ガイド部307と係合爪309とから構成されている。上記係合爪309は下から上に向かって延長されている。
【0029】
以上の構成を基にその作用を説明する。
本実施の形態の場合には、図1乃至図13に示した各種ヒューズボックス1、51、101、141、181、221と、図14図15に示したリレーボックス261、291を適宜組み合わせて、任意個数のヒューズを備えたヒューズボックス群、任意個数のリレーを備えたリレーボックス群、任意個数のヒューズとリレーを備えたヒューズ・リレーボックス群を構成する。
因みに、それらヒューズボックス群、リレーボックス群、ヒューズ・リレーボックス群の用途としては、二輪車、四輪車等の車両の制御ボックスである。
【0030】
例えば、図16は、図1乃至図4に示した4個口ヒューズボックス1と図12に示した6個口ヒューズボックス181を組み合わせて、10個口ヒューズボックス群401を構成している。この場合、4個口ヒューズボックス1の係合部33と6個口ヒューズボックス181の被係合部193を係合させている。
図17は、図1乃至図4に示した4個口ヒューズボックス1と同じく図1乃至図4に示した4個口ヒューズボックス1を組み合わせて、8個口ヒューズボックス群403を構成している。この場合、4個口ヒューズボックス1の係合部33と4個口ヒューズボックス1の被係合部23を係合させている。
図18は、図1乃至図4に示した4個口ヒューズボックス1と図13に示した12個口ヒューズボックス群221を組み合わせて、16個口ヒューズボックス群405を構成している。この場合、4個口ヒューズボックス1の係合部33と12個口ヒューズボックス181の被係合部233を係合させている。
図19は、図1乃至図4に示した4個口ヒューズボックス1と図5乃至図9に示した8個口ヒューズボックス51を組み合わせて、12個口ヒューズボックス群407を構成している。この場合、4個口ヒューズボックス1の係合部33と8個口ヒューズボックス51の被係合部63を係合させている。
【0031】
ここで、図16に示す組み合わせの場合を例に挙げてその連結作用を説明する。既に述べたように、 図16は4個口ヒューズボックス1と6個口ヒューズボックス181を組み合わせて、10個口ヒューズボックス群401を構成しているが、その際、4個口ヒューズボックス1側の係合部33に6個口ヒューズボックス181側の被係合部193を係合させている。以下、詳細に説明する。
【0032】
図20図21は、4個口ヒューズボックス1側の係合部33を6個口ヒューズボックス181側の被係合部193を係合させるときの状態の変化を順次示している。
図20(a)は、4個口ヒューズボックス1側の係合部33を6個口ヒューズボックス181側の被係合部193に係合させ始める前の状態を示していて、未だ係合爪39が被係合爪199に対して離間している。
図20(b)に示す状態になると、係合爪39が被係合爪199に当接し始めている。
図21(a)に示す状態になると、係合爪39と被係合爪199が相互に付勢し合った状態に入っていき、係合爪39と被係合爪199が相互に離間する方向に弾性変形される。
図21(b)に示す状態になると、係合爪39と被係合爪199が相互に付勢し合う状態が解放されて相互に係合した状態となる。
そして、最後は図21(c)に示す状態となる。
尚、連結の解除であるが、係合爪39と被係合爪199の間に図示しない板状の治具を挿し込んで両者の係合を解除し、その状態で4個口ヒューズボックス1と6個口ヒューズボックス181を相対的にスライドさせればよい。
【0033】
図17図18図19に示す例の場合も同様であり、対向する任意の係合部と被係合部が係合することにより連結される。
【0034】
図16乃至図19では専らヒューズボックスとして構成する場合を例に挙げて示したが、リレーボックスとして構成する場合、ヒューズ・リレーボックスとして構成する場合もある。
【0035】
以上、本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、必要な個数のヒューズ或いはリレーといった電気部品を実装可能な構造を容易に得ることができる。これは任意個数のヒューズボックス1、51、101、141、181、221、リレーボックス261、291を予め準備し、それらの中から任意のヒューズボックス、リレーボックスを選択して連結させればよいからである。
又、ヒューズボックス1、51、101、141、181、221、リレーボックス261、291同志を連結するための構成も簡単である。
【0036】
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記一実施の形態の場合には電気部品として、ヒューズ、リレーを例に挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、様々な種類の電気部品が想定される。
又、係合部/被係合部の構成も図示したものに限定されず、様々な構成が考えられる。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、電気部品ボックス連結構造に係り、特に、必要な個数の電気部品を実装可能な構造を容易に得ることができるように工夫したものに関し、例えば、二輪車用の電気部品ボックスを構成する場合に好適である。
【符号の説明】
【0038】
1 4個口ヒューズボックス(電気部品ボックス)
3 ヒューズボックス本体
5 蓋体
7 ヒューズ挿入口
9 予備ヒューズ挿入口
11 被係合爪
13 係合爪
23 被係合部
25 左ガイド部
27 右ガイド部
29 被係合爪
33 係合部
35 左ガイド部
37 右ガイド部
39 係合爪
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21