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特許7512447物品輸送方法、機器、システム及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-28
(45)【発行日】2024-07-08
(54)【発明の名称】物品輸送方法、機器、システム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20240101AFI20240701BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
G06Q10/083
B65G61/00 544
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022579961
(86)(22)【出願日】2021-12-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-04
(86)【国際出願番号】 CN2021135852
(87)【国際公開番号】W WO2022156392
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2023-01-16
(31)【優先権主張番号】202110083056.8
(32)【優先日】2021-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521456922
【氏名又は名称】北京京東振世信息技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Jingdong Zhenshi Information Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】6th Floor, No.76 Zhichun Road, Haidian District, Beijing 100086, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ドン,ホンユ
(72)【発明者】
【氏名】フ,ウェンボ
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,イングァン
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ,リ
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-269867(JP,A)
【文献】特開2018-205806(JP,A)
【文献】特開2020-067677(JP,A)
【文献】特開2000-172745(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0349850(US,A1)
【文献】特開2002-356232(JP,A)
【文献】特開2010-150020(JP,A)
【文献】特開2005-075634(JP,A)
【文献】特開2007-279954(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
B65G 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバによって実行される物品輸送方法であって、
経路計画モデルに基づいて複数の候補輸送経路から目標輸送経路を確定するステップであって、前記候補輸送経路とは仕入れ先ノードから少なくとも1つの候補倉庫を経由してユーザノードに至る経路であるステップと、
前記目標輸送経路及びユーザオーダー情報に基づいて輸送命令を生成するステップと、
前記輸送命令を輸送機器に送信することで、前記輸送機器が物品を前記仕入れ先ノードから目標輸送経路を経由して前記ユーザノードに輸送するようにさせるステップと、を含み、
前記経路計画モデルは目的関数を含み、前記目的関数は輸送コスト及び輸送リードタイムを含み、
前記輸送コストは経路変数集合及び各候補倉庫の輸送コストパラメータに基づいて取得され、前記輸送リードタイムは前記経路変数集合及び各候補倉庫の輸送リードタイムパラメータに基づいて取得され、
前記輸送コストは候補輸送経路の在庫コスト、前記候補輸送経路の配達コスト及び前記候補輸送経路の調達コストを含む、
ことを特徴とする物品輸送方法。
【請求項2】
前記候補輸送経路の在庫コストは、具体的には、
前記候補輸送経路における前記仕入れ先ノードから最終段の候補倉庫までの入庫コストと、前記候補輸送経路における前記仕入れ先ノードから前記最終段の候補倉庫までの第1出庫コストと、前記候補輸送経路における前記最終段の候補倉庫から前記ユーザノードまでの第2出庫コストと、を含み、
前記入庫コストは最終段の候補倉庫が前記ユーザノードに提供する物品の総個数、前記仕入れ先ノードの単個入庫コスト、前記候補倉庫の単個入庫コスト、第1経路変数、第2経路変数、第3経路変数及び第4経路変数に基づいて確定され、
前記第1出庫コストは最終段の候補倉庫が前記ユーザノードに提供する物品の総体積、前記仕入れ先ノードの単位体積出庫コスト、前記候補倉庫の単位体積出庫コスト、前記第1経路変数、前記第2経路変数、前記第3経路変数及び第5経路変数に基づいて確定され、
ここで、前記経路変数集合は前記第1経路変数から前記第5経路変数までを含み、前記第1経路変数はある候補倉庫を選択して別の候補倉庫に物品を輸送するか否かを表し、前記第2経路変数はある仕入れ先ノードからある候補倉庫に物品を提供するか否かを表し、前記第3経路変数はある候補倉庫からあるユーザノードに物品を提供するか否かを表し、前記第4経路変数はある仕入れ先ノードから少なくとも1つの候補倉庫を経由してあるユーザノードに物品を提供するか否かを表し、前記第5経路変数は複数の候補倉庫を経由して前記ユーザノードに物品を提供するか否かを表す、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2出庫コストは基本出庫コスト及び追加出庫コストを含み、
前記基本出庫コストは前記最終段の候補倉庫の初回出庫コスト、前記最終段の候補倉庫の個数超過出庫コスト、前記最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総個数、ユーザのオーダー数、前記第3経路変数及び前記第5経路変数に基づいて確定され、
前記追加出庫コストは前記最終段の候補倉庫の単個出庫コスト、前記最終段の候補倉庫の単位体積出庫コスト、前記最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総個数、前記最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総体積、前記第3経路変数及び第5経路変数に基づいて確定される、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記配達コストはユーザオーダー数、ユーザに必要な物品の総重量、最終段の候補倉庫から前記ユーザノードまでの初回配達コスト、前記最終段の候補倉庫から前記ユーザノードまでの重量超過配達コスト、第3経路変数及び第5経路変数に基づいて確定され、前記第3経路変数はある候補倉庫からあるユーザノードに物品を提供するか否かを表し、前記第5経路変数は複数の候補倉庫を経由して前記ユーザノードに物品を提供するか否かを表す、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記調達コストは最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総質量、前記仕入れ先ノードの単個調達コスト、前記候補倉庫の単個調達コスト、第1経路変数、第2経路変数、第3経路変数及び第4経路変数に基づいて確定され、又は
前記調達コストは前記最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総体積、前記仕入れ先ノードの単個調達コスト、前記候補倉庫の単個調達コスト、前記第1経路変数、前記第2経路変数、前記第3経路変数及び前記第4経路変数に基づいて確定され、又は
前記調達コストは前記最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総体積、前記最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総質量、前記仕入れ先ノードの単個調達コスト、前記候補倉庫の単個調達コスト、前記第1経路変数、前記第2経路変数、前記第3経路変数及び前記第4経路変数に基づいて確定され、前記第1経路変数はある候補倉庫を選択して別の候補倉庫に物品を輸送するか否かを表し、前記第2経路変数はある仕入れ先ノードからある候補倉庫に物品を提供するか否かを表し、前記第3経路変数はある候補倉庫からあるユーザノードに物品を提供するか否かを表し、前記第4経路変数はある仕入れ先ノードから少なくとも1つの候補倉庫を経由してあるユーザノードに物品を提供するか否かを表す、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記輸送リードタイムは第5経路変数及び最終段の候補倉庫の輸送リードタイムパラメータに基づいて確定され、前記第5経路変数は複数の候補倉庫を経由して前記ユーザノードに物品を提供するか否かを表す、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記経路計画モデルは制約集合を含み、
ここで、前記制約集合は仕入れ先ノードを少なくとも1つの候補倉庫に物品を提供するように制約するための第1制約と、1つのユーザノードを1つのみの候補倉庫から提供される物品を受け入れるように制約するための第2制約と、1つの仕入れ先ノードと1つのユーザノードとの間に1つのみの配達経路があるように制約するための第3制約と、物品を輸送するために選択された候補倉庫の総数を制約するための第4制約と、候補輸送経路のリードタイムを制約するための第5制約と、を含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記目的関数は、具体的に以下を含み、

ここで、第1の式により前記輸送コストを計算し、前記第1の式は、具体的に以下を含み、

ここで、第2の式により前記在庫コストを計算し、前記第2の式は、具体的に以下を含み、

ここで、第3の式により前記入庫コストを計算し、前記第3の式は、具体的に以下を含み、

ここで、第4の式により第1出庫コストを計算し、前記第4の式は、具体的に以下を含み、

ここで、第5の式により第2出庫コストを計算し、前記第5の式は、具体的に以下を含み、

ここで、第6の式により配達コストを計算し、前記第6の式は、具体的に以下を含み、

ここで、第7の式により配達リードタイムを計算し、前記第7の式は、具体的に以下を含み、

ことを特徴とする請求項2又は3に記載の方法。
【請求項9】
第8の式により調達コストを計算し、前記第8の式は、具体的に以下を含み、

又は
第9の式により調達コストを計算し、前記第9の式は、具体的に以下を含み、

又は
第10の式により調達コストを計算し、前記第10の式は、具体的に以下を含み、

ここで、Bは質量と体積との間の調整係数を表す、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1制約は、具体的に以下を含み、

前記第2制約は、具体的に以下を含み、

前記第3制約は、具体的に以下を含み、

前記第4制約は、具体的に以下を含み、

前記第5制約は、具体的に以下を含み、

ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項11】
メモリ及びプロセッサを含み、
メモリは前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのものであり、
前記プロセッサは請求項1~10のいずれか一項に記載の物品輸送方法を実現するように構成されている、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項12】
輸送機器と、請求項11に記載のサーバと、を含む、
ことを特徴とする物品輸送システム。
【請求項13】
プロセッサにより実行されるとき請求項1~10のいずれか一項に記載の物品輸送方法を実現させるためのコンピュータ実行命令が記憶されている、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
コンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき請求項1~10のいずれか一項に記載の物品輸送方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は物流技術分野に関し、特に物品輸送方法、機器、システム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の通信販売供給業者の商品を顧客に届けるために、一般的には、供給業者から仕入れた後に中央倉庫に入れ、中央倉庫から商品を地域倉庫に補充し、そして地域倉庫から商品を前置倉庫に調達し、さらに前置倉庫から店舗に調達し、顧客が発注した後に顧客に最も近い店舗を選択し、店舗から商品を発送するというフローが必要である。
【0003】
新小売モードでは、顧客のニーズにより迅速に応答し、供給連鎖を短縮するために、中央倉庫をキャンセルし、店舗を前置倉庫に直接設定するモードにより迅速な応答を実現する。新小売モードでの供給連鎖は、仕入れ先ノード→地域倉庫→店舗→ユーザノードである。顧客が発注した後、最も近い店舗を選択してユーザノードに物品を提供してもよいし、最も近い地域倉庫を選択してユーザノードに物品を直接提供してもよい。このような地域倉庫と店舗との組み合わせは新小売の供給システムを構成する。
【0004】
地域倉庫からユーザノードに物品を直接提供し、店舗からユーザノードに物品を提供する供給システムが存在することに対し、供給システム内の物品運送経路を最適化する手段を早急に提供すべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、倉庫貯蔵経路計画案を正確に提供することで、倉庫貯蔵経路計画に基づいてユーザオーダーにおける物品を輸送するための輸送命令を生成し、輸送コストを低減させ、輸送リードタイムを速くすることを目的として、物品輸送方法、機器、システム及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本願の実施例は、サーバに適用される物品輸送方法であって、
経路計画モデルに基づいて複数の候補輸送経路から目標輸送経路を確定するステップであって、前記候補輸送経路とは仕入れ先ノードから少なくとも1つの候補倉庫を経由してユーザノードに至る経路であるステップと、
前記目標輸送経路及びユーザオーダー情報に基づいて輸送命令を生成するステップと、
前記輸送命令を輸送機器に送信することで、前記輸送機器が物品を前記仕入れ先ノードから目標輸送経路を経由して前記ユーザノードに輸送するようにさせるステップと、を含む、物品輸送方法を提供する。
【0007】
第2の態様では、本願は、メモリ及びプロセッサを含み、
メモリはプロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのものであり、
ここで、プロセッサは第1の態様及び選択可能な解決手段に係る物品輸送方法を実現するように構成される、サーバを提供する。
【0008】
第3の態様では、本願は、輸送機器及び第2の態様に係るサーバを含む、物品輸送システムを提供する。
【0009】
第4の態様では、本願は、プロセッサにより実行されるとき第1の態様及び選択可能な解決手段に係る物品輸送方法を実現させるためのコンピュータ実行命令が記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0010】
第5の態様では、本願はコンピュータプログラム/命令を含むコンピュータプログラム製品であって、当該コンピュータプログラム/命令がプロセッサにより実行されるとき第1の態様及び選択可能な解決手段に係る物品輸送方法が実現される、コンピュータプログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本願の実施例は、物品輸送方法、機器、システム及び記憶媒体を提供し、経路計画モデルに基づいて複数の候補輸送経路から目標輸送経路を確定し、そして目標輸送経路及びユーザオーダー情報に基づいて輸送命令を生成することで、物品を仕入れ先ノードから目標輸送経路を経由してユーザノードに輸送できるように輸送機器を制御し、それにより物品経路計画及び物品輸送制御を実現する。目標輸送経路を確定するとき、輸送コスト及び輸送リードタイムを最適化目標とするため、取得した目標輸送経路は輸送コストが最も低く、且つ輸送リードタイムが最も速いことを確保することができ、さらには、取得した目標輸送経路に基づいて輸送機器の物品運輸を制御する場合に、コストが最も低く、リードタイムが最も速い運輸により貨物をユーザノードに運輸することを確保することができる。且つ本解決手段は任意の段数の輸送ネットワークの構築に適応することができ、従来の通信販売モードでの輸送ネットワークの構築にも適用し、新小売モードでの輸送ネットワークの構築にも適用する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本願の一実施例にて提供される物品輸送方法の適用場面の概略図である。
図2】本願の一実施例にて提供される物品輸送方法の適用場面の概略図である。
図3】本願の一実施例にて提供される物品輸送システムの構造概略図である。
図4】本願の他の実施例にて提供される物品輸送方法のフローチャートである。
図5】本願の他の実施例にて提供されるサーバの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、本願における図面を参照しながら、本願における技術的解決手段を明瞭且つ完全に説明し、明らかに、説明する実施例は本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労働をせず得た他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0014】
図1に示すように、従来の通信販売モードでは、輸送ネットワークは中央倉庫、地域倉庫及び前置倉庫を含む。輸送過程は、具体的には、供給業者の物品を仕入れ、物品を中央倉庫に送り込み、中央倉庫から物品を地域倉庫に運輸し、そして物品を地域倉庫から前置倉庫に調達し、さらに前置倉庫から店舗に調達し、ユーザが注文した後に顧客に最も近い店舗を選択して物品を発送する過程である。
【0015】
図2に示すように、新小売モードでは、顧客のニーズにより迅速に応答し、供給連鎖を短縮するために、中央倉庫をキャンセルし、店舗を前置倉庫として直接設定することにより、迅速な応答を実現する。新小売下の輸送ネットワークは地域倉庫及び店舗を含む。輸送過程は、具体的には、供給業者の物品を仕入れ、物品を地域倉庫に送り込み、地域倉庫から物品を店舗に運輸する過程である。顧客が発注した後、最も近い店舗からすぐ近くで出荷することができ、店舗の在庫では輸送できなければ、補充として、地域倉庫によって出荷を直接手配することができる。地域倉庫及び店舗モードは新小売の供給システムを構成する。
【0016】
輸送ネットワークについての計画が極めて重要である。輸送ネットワークのレイアウトを確定した後、輸送ネットワークに基づいてユーザオーダーにおける物品を配達するための輸送命令を生成することができ、合理的な輸送ネットワークのレイアウトは運輸リードタイムを短縮し、コストを節約することができる。
【0017】
そのうちの1つの従来技術は加重スコア方法を採用して輸送倉庫の用地選定を実現する。まず安全要件、利便性の原則及び法的制限という3つの主要な要件を満たすことを原則として候補倉庫を選択する。
【0018】
安全要件について、1)可燃性・爆発性の建築物無し、2)健全な防水・防火・防盗施設、3)地形などの自然資源に係る制限、4)給排水、消防、避雷などの安全要件という条件を満たす必要がある。利便性の原則について、1)渋滞地域を避けること、2)付近を出入りしやすく主幹路があり、特に貨物車が24時間自由に出入りすることなどの条件を満たす必要がある。法的制限について、1)合法的な不動産権利証書、土地証、企業営業免許証、税務登録証などの法的に有効な証明書があること、2)国の土地用途区画に合致することなどの条件を満たす必要がある。
【0019】
そして、例えば、賃貸料金、交通など、候補倉庫の注目すべき複数の指標をリストし、各指標にスコアを付けるとともに、各指標に対応する重みを設定し、指標に対して加重スコアの和を求めて各候補倉庫の評価値を取得し、さらに評価値が最大であるか又は上位にある候補倉庫を選択して輸送倉庫とする。本解決手段は倉庫自体の属性のみを考慮し、供給連鎖の上下流要素を考慮しないため、倉庫ネットワークの輸送コストが最も低いことを保証することができない。
【0020】
別の従来技術は重心方法である。具体的には総運輸コストを目標とし、上下流ノードに到達する総運輸コストが最も低い所在地を見つけて新倉庫の所在地とし、様々な距離モードを採用することができる。本解決手段の欠点は、複数の倉庫間の重心を用地として選定すると、通常、用地として選定した位置は湖、河川に落ちる可能性があることである。
【0021】
従来技術における問題を解決するために、本願の実施例は物品輸送方法、機器、システム及び記憶媒体を提供する。本願は輸送コストが最も低く且つ輸送効率が最も高い多段輸送ネットワークを確定する手段を提供し、さらに多段輸送ネットワーク及びユーザのオーダー情報に基づいて輸送機器の物品輸送を制御するための輸送命令を確定することができることを目的とする。且つ本解決手段は任意の段数の輸送ネットワークの計画に適応することができ、従来の通信販売モードでの輸送ネットワークの構築にも適用し、新小売モードでの輸送ネットワークの構築にも適用し、範囲がより広い。
【0022】
図3に示すように、本願の一実施例にて提供される輸送システムはサーバ101及び輸送機器102を含む。そのうち、サーバ101は経路計画モデルに基づいて複数の候補輸送経路から目標輸送経路を確定し、前記目標輸送経路及びユーザオーダー情報に基づいて輸送命令を生成するために用いられる。輸送機器102は輸送命令を受信し解析し、解析結果に基づいて物品を仕入れ先ノードから少なくとも1つの候補倉庫を経由してユーザノードに輸送するために用いられる。
【0023】
図4に示すように、本願の他の実施例は上記輸送システムを利用する物品輸送方法を提供し、当該方法は、以下のステップS201~S204を含む。
【0024】
S201において、サーバは経路計画モデルに基づいて複数の候補輸送経路から目標輸送経路を確定する。
【0025】
ここで、候補輸送経路とはある仕入れ先ノードから少なくとも1つの候補倉庫を経由してあるユーザノードに至る経路である。経路計画モデルは、各候補輸送経路の輸送コストを計算するために用いられる。経路計画モデルを解いてある仕入れ先ノードからあるユーザノードまでの間にある輸送コストの最も低い候補輸送経路を取得し、取得した輸送コストの最も低い候補輸送経路をある仕入れ先ノードからあるユーザノードまでの間の目標輸送経路とする。
【0026】
好ましくは、輸送コストは金銭的コストであってもよく、リードタイムに係るコストであってもよく、金銭的コストとリードタイムに係るコストとの組み合わせであってもよい。
【0027】
S202において、サーバは目標輸送経路及びユーザオーダー情報に基づいて輸送命令を生成する。
【0028】
ここで、ユーザオーダー情報におけるユーザノード及び物品情報を取得し、物品情報に基づいて少なくとも1つの目標仕入れ先ノードを確定し、各目標仕入れ先ノードからユーザノードまでの間の目標輸送経路を取得し、複数の目標輸送経路から最終輸送経路を選択し、最終輸送経路に基づいて物品輸送命令を生成する。
【0029】
例えば、仕入れ先ノードは2つあり、順に仕入れ先ノードA(以下、仕入れ先Aと略称)及び仕入れ先ノードB(以下、仕入れ先Bと略称)と記し、ユーザノードは3つあり、順にユーザノード甲(以下、ノード甲と略称)、ユーザノード乙(以下、ノード乙と略称)及びユーザノード丙(以下、ノード丙と略称)と記し、S201において、順に、仕入れ先Aから少なくとも1つの候補倉庫を経由してノード甲に至り、仕入れ先Aから少なくとも1つの候補倉庫を経由してノード丙に至り、仕入れ先Aから少なくとも1つの候補倉庫を経由してノード乙に至り、仕入れ先Bから少なくとも1つの候補倉庫を経由してノード甲に至り、仕入れ先Bから少なくとも1つの候補倉庫を経由してノード乙に至り、仕入れ先Bから少なくとも1つの候補倉庫を経由してノード丙に至るという6本の目標輸送経路を取得することができる。
【0030】
仕入れ先Aは貨物IとIIを有し、仕入れ先Bは貨物IIIを有し、ノード甲は貨物Iを必要とすれば、仕入れ先Aのみがノード甲に貨物を供給することができるため、仕入れ先Aからノード甲までの目標輸送経路に基づいて輸送命令を生成する。
【0031】
S203において、サーバは輸送機器に輸送命令を送信する。
【0032】
S204において、輸送機器は輸送命令に基づいて物品を仕入れ先ノードから目標輸送経路を経由してユーザノードに輸送する。
【0033】
ここで、輸送機器は輸送命令を受信した後、輸送命令を解析して物品輸送経路を取得し、輸送機器は目標輸送経路に基づいて物品を仕入れ先ノードからユーザノードに輸送する。
【0034】
本願の実施例にて提供される物品輸送方法において、サーバは経路計画モデルに基づいて複数の候補輸送経路から目標輸送経路を確定し、ユーザオーダーを処理するとき、ユーザに必要な物品情報に基づいて少なくとも1つの仕入れ先ノードを確定し、各仕入れ先ノードからユーザノードまでの間の目標輸送経路から最終輸送経路を確定することができ、それによって最終輸送経路に基づいて輸送命令を生成し、最も低いコストでの物品輸送を実現する。
【0035】
本願の他の実施例は上記輸送システムを利用する物品輸送方法を提供し、当該方法は以下のステップS301~S304を含む。
【0036】
S301において、サーバは経路計画モデルに基づいて複数の候補輸送経路から目標輸送経路を確定する。
【0037】
ここで、経路計画モデルは整数線形計画モデルであり、経路計画モデルは目的関数及び制約集合を含む。
【0038】
目的関数は輸送コスト及び輸送リードタイムを含む。輸送コストとは、候補輸送経路により物品を輸送するときの金銭的コストであり、輸送リードタイムとは、候補輸送経路により物品を輸送するときのリードタイムに係るコストである。前記輸送コストは経路変数集合及び各候補倉庫の輸送コストパラメータに基づいて取得され、前記輸送リードタイムは前記経路変数集合及び各候補倉庫の輸送リードタイムパラメータに基づいて取得される。
【0039】
経路変数集合は第1経路変数から第5経路変数までを含む。前記第1経路変数はある候補倉庫を選択して別の候補倉庫に物品を輸送するか否かを表し、前記第2経路変数はある仕入れ先ノードからある候補倉庫に物品を提供するか否かを表し、前記第3経路変数はある候補倉庫からあるユーザノードに物品を提供するか否かを表し、前記第4経路変数はある仕入れ先ノードから少なくとも1つの候補倉庫を経由してあるユーザノードに物品を提供するか否かを表し、前記第5経路変数は複数の候補倉庫を経由して前記ユーザノードに物品を提供するか否かを表す。
【0040】
経路変数集合における全ての経路変数の値の組み合わせはいずれか1つの仕入れ先ノードからいずれか1つのユーザノードに物品を輸送するときに選択可能な全ての候補輸送経路を得ることができる。すなわち、目的関数は候補輸送経路の輸送コストと輸送リードタイムを目標とし、目的関数が最小となったときに得たある仕入れ先ノードからあるユーザノードまでの間の候補輸送経路を目標輸送経路とする。
【0041】
輸送コストは候補輸送経路の在庫コスト、候補輸送経路の配達コスト及び候補輸送経路の調達コストを含む。
【0042】
在庫コストとは物品を仕入れ先ノードから候補輸送経路を経由して輸送するときの在庫コストである。在庫コストは出庫コストと入庫コストにさらに分けられ、入庫コストとは前記候補輸送経路における前記仕入れ先ノードから最終段の候補倉庫までの入庫コストであり、出庫コストとは、前記候補輸送経路における前記仕入れ先ノードから前記最終段の候補倉庫までの第1出庫コストと、前記候補輸送経路における前記最終段の候補倉庫から前記ユーザノードまでの第2出庫コストと、を含む。候補倉庫の間に毎回輸送される物品の数量は最終段の候補倉庫からユーザノードに毎回輸送される物品の数量よりはるかに大きく、候補倉庫の間に物品輸送を行う出庫コストと最終段の候補倉庫からユーザノードまでの出庫コストを別々に計算することで、計算精度を向上させることができる。
【0043】
ここで、候補輸送経路における仕入れ先ノードから最終段の候補倉庫までの間の入庫コストは最終段の候補倉庫が前記ユーザノードに提供する物品の総個数、仕入れ先ノードの単個入庫コスト、候補倉庫の単個入庫コスト、第1経路変数、第2経路変数、第3経路変数及び第4経路変数に基づいて確定される。
【0044】
候補輸送経路における仕入れ先ノードから最終段の候補倉庫までの間の第1出庫コストは最終段の候補倉庫が前記ユーザノードに提供する物品の総体積、仕入れ先ノードの単位体積出庫コスト、候補倉庫の単位体積出庫コスト、第1経路変数、第2経路変数、第3経路変数及び第5経路変数に基づいて確定される。
【0045】
候補輸送経路における最終段の候補倉庫からユーザノードまでの第2出庫コストは基本出庫コスト及び追加出庫コストを含む。基本出庫コストは最終段の候補倉庫の初回出庫コスト、最終段の候補倉庫の個数超過出庫コスト、最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総個数、ユーザのオーダー数、第3経路変数及び第5経路変数に基づいて確定される。追加出庫コストは最終段の候補倉庫の単個出庫コスト、最終段の候補倉庫の単位体積出庫コスト、最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総個数、最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総体積、第3経路変数及び第5経路変数に基づいて確定される。
【0046】
そのうち、配達コストは最終段の候補倉庫からユーザノードまでの配達コストであり、配達コストはユーザのオーダー数、ユーザに必要な物品の総重量、最終段の候補倉庫からユーザノードまでの初回配達コスト、最終段の候補倉庫からユーザノードまでの重量超過配達コスト、第3経路変数及び第5経路変数に基づいて確定される。
【0047】
そのうち、調達コストとは他の仕入れ先からユーザノードに物品を提供するときのコストである。調達コストを計算するとき、調達物品の総質量のみに基づいて調達コストを計算することができ、すなわち各候補輸送経路の調達コストは前記最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総質量、仕入れ先ノードの単個調達コスト、候補倉庫の単個調達コスト、第1経路変数、第2経路変数、第3経路変数及び第4経路変数に基づいて確定される。
【0048】
調達コストを計算するとき、調達物品の総体積のみに基づいて調達コストを計算することができる。各候補輸送経路の調達コストは前記最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総体積、仕入れ先ノードの単個調達コスト、候補倉庫の単個調達コスト、第1経路変数、第2経路変数、第3経路変数及び第4経路変数に基づいて確定される。
【0049】
調達コストを計算するとき、共同で調達物品の総体積及び総質量のみに基づいて調達コストを計算することができる。各候補輸送経路の調達コストは前記最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総体積、前記最終段の候補倉庫がユーザノードに提供する物品の総質量、仕入れ先ノードの単個調達コスト、候補倉庫の単個調達コスト、第1経路変数、第2経路変数、第3経路変数及び第4経路変数に基づいて確定される。
【0050】
制約集合は、仕入れ先ノードを少なくとも1つの候補倉庫に物品を提供するように制約するための第1制約と、1つのユーザノードを1つのみの候補倉庫から提供される物品を受け入れるように制約するための第2制約と、1つの仕入れ先ノードと1つのユーザノードとの間に1つのみの配達経路があるように制約するための第3制約と、物品を輸送するために選択された候補倉庫の総数を制約するための第4制約と、候補輸送経路のリードタイムを制約するための第5制約と、を含む。
【0051】
輸送リードタイムは第5経路変数及び最終段の候補倉庫の輸送リードタイムパラメータに基づいて確定される。
【0052】
上記経路計画モデルを構築した後、既存の解き方法に基づいて上記モデルを解き、各経路変数の値を取得することができ、さらにある仕入れ先ノードからあるユーザノードまでの間の目標輸送経路を確定することができる。
【0053】
S302において、サーバは目標輸送経路及びユーザオーダー情報に基づいて輸送命令を生成する。
【0054】
ここで、当該ステップについては既に上記実施例において詳細に説明し、ここでは重複する説明は省略する。
【0055】
S303において、サーバは輸送機器に輸送命令を送信する。
【0056】
S304において、輸送機器は輸送命令に基づいて物品を仕入れ先ノードから目標輸送経路を経由してユーザノードに輸送する。
【0057】
ここで、輸送機器は輸送命令を受信した後、輸送命令を解析して物品輸送経路を得、輸送機器は輸送経路に基づいて物品を仕入れ先ノードからユーザノードに輸送する。
【0058】
本願の実施例にて提供される物品輸送方法において、上記経路計画モデルを構築することにより、当該モデルに基づいて複数の候補輸送経路から目標輸送経路を確定することができ、さらに目標輸送経路から物品をそのうちの1つの仕入れ先ノードから1つのユーザノードに運輸するための輸送経路を選択することができ、且つ物品輸送のリードタイムが最も速く、輸送コストが最も低いことを保証することができる。
【0059】
本願の他の実施例は上記輸送システムを利用する物品輸送方法を提供し、当該方法は以下のステップS401~S404を含む。
【0060】
S401において、サーバは経路計画モデルに基づいて複数の候補輸送経路から目標輸送経路を確定する。
【0061】
ここで、以下の式に示す目的関数を構築する。
【0062】
輸送コストは以下の式により算出される。
【0063】
以下、在庫コストを取得する過程について説明する。
【0064】
在庫コストは以下の式により算出される。
【0065】
以下、配達コストを取得する過程について説明し、配達コストは以下の式により算出される。
【0066】
以下、調達コストを取得する過程について説明し、以下の3種類の方式により調達コストを取得することができる。
【0067】
(1)調達コストを計算する場合、以下の条件を満たすとき、
すなわち高密度物品を調達するとき、調達物品の総質量のみに基づいて調達コストを計算することができ、具体的には以下の式により計算する。
【0068】
(2)調達コストを計算する場合、以下の条件を満たすとき、
すなわち、低密度物品を調達するとき、調達した物品の総体積のみに基づいて調達コストを計算することができる。具体的には、以下の式により計算する。
【0069】
(3)調達コストを計算する場合、さらに共同で調達物品の総体積及び総質量のみに基づいて調達コストを計算することができ、具体的には、以下の式により計算する。
ここで、Bは質量と体積との間の調整係数を表し、Bは実際のニーズに応じて得られる。
【0070】
以下の式により配達リードタイムを計算する。
【0071】
以下、式(12)~(21)からなる制約集合について説明する。
【0072】
第1制約を式(12)で表す。
第2制約を式(13)で表す。
第3制約を式(14)~式(19)で表す。
第4制約を式(20)で表す。
第5制約を式(21)で表す。
【0073】
なお、第1経路変数から第5経路変数までの値はいずれも0又は1であり、ある経路変数が0であると、当該経路が選択されていないことを表し、ある経路変数が1であると、当該経路が選択されたことを表し、全ての経路変数に基づいて候補倉庫が選択されるか否かを確定することができる。すなわち1つの経路が当該候補倉庫を経過すると、当該候補倉庫が選択される。
【0074】
上記モデルを構築した後、従来技術の解き方式により上記モデルを解き、例えば、従来の整数線形解法で解く。
【0075】
S402において、サーバは輸送倉庫の輸送経路及びユーザオーダー情報に基づいて輸送命令を生成する。
【0076】
S403において、サーバは輸送機器に輸送命令を送信する。
【0077】
S404において、輸送機器は輸送命令に基づいて物品を仕入れ先ノードから多段の輸送ネットワークを介してユーザノードに輸送する。
【0078】
ここで、上記実施例においてS302からS304を詳細に説明し、ここで重複する説明は省略する。
【0079】
本願の実施例にて提供される物品輸送方法において、上記経路計画モデルを構築することにより、当該モデルに基づいて複数の候補輸送経路から目標輸送経路を確定することができ、さらに目標輸送経路に基づいて物品をそのうちの1つの仕入れ先ノードから1つのユーザノードに運輸するための輸送経路を確定することができ、且つ物品輸送のリードタイムが最も速く、輸送コストが最も低いことを保証することができる。
【0080】
図5に示すように、本願の他の実施例にて提供されるサーバ500は、送信機501、受信機502、メモリ503及びプロセッサ504を含む。
【0081】
送信機501は命令及びデータを送信するために用いられ、
受信機502は命令及びデータを受信するために用いられ、
メモリ503はコンピュータ実行命令を記憶するために用いられ、
プロセッサ504は、上記実施例における物品輸送方法に実行される各ステップを実現するために、メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行するために用いられる。詳細は前述した物品輸送方法の実施例における関連説明を参照することができる。
【0082】
任意選択的に、上記メモリ503は独立したものであってもよく、プロセッサ504と集積されてもよい。メモリ503が独立して構成されるとき、当該処理機器はメモリ503とプロセッサ504を接続するためのバスをさらに含む。
【0083】
本願の実施例はコンピュータ実行命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、プロセッサがコンピュータ実行命令を実行すると、上記処理機器が実行する物品輸送方法が実現される。
【0084】
本願の実施例はコンピュータプログラム/命令を含むコンピュータプログラム製品であって、当該コンピュータプログラム/命令がプロセッサにより実行されるとき上記実施例に説明された物品輸送方法が実現される、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0085】
なお、以上の各実施例は単に本願の技術的解決手段を説明するために用いられ、それを限定するものではない。前述した各実施例を参照して本願を詳細に説明したが、当業者であれば、依然として前述した各実施例に記載の技術的解決手段を修正し、又はそのうちの一部又は全部の技術的特徴に対して同等置換を行うことができ、これらの修正又は置換は、対応する技術的解決手段の本質を本願の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱させないことを理解すべきである。
【0086】
本願は、2021年01月21日に中国特許庁に提出された、出願番号が202110083056.8であり、出願の名称が「物品輸送方法、機器、システム及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容のすべては援用により本願に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5