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特許7512482ポイント処理システム、方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-28
(45)【発行日】2024-07-08
(54)【発明の名称】ポイント処理システム、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0208 20230101AFI20240701BHJP
【FI】
G06Q30/0208
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023098684
(22)【出願日】2023-06-15
(62)【分割の表示】P 2020123664の分割
【原出願日】2018-12-14
(65)【公開番号】P2023108003
(43)【公開日】2023-08-03
【審査請求日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】P 2018098073
(32)【優先日】2018-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】509286983
【氏名又は名称】株式会社ロイヤリティマーケティング
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】野宮 裕介
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特許第6166505(JP,B1)
【文献】特開2014-174824(JP,A)
【文献】特開2008-243072(JP,A)
【文献】特開2006-235951(JP,A)
【文献】特開2002-083240(JP,A)
【文献】特開2008-250816(JP,A)
【文献】国際公開第2016/006086(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0166367(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0078719(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は2以上のサーバと接続可能な情報処理装置のプロセッサに、
所定のユーザにより選択的に登録された、商品を販売するサービスまたは役務を提供するサービスを含む1または複数の第1のサービス、および、ポイント付与先として指定された第2のサービスにログインするためのログイン情報の入力を受信し、
前記1または複数の第1のサービスに係る情報の利用に対する、前記所定のユーザの許諾情報の入力を受信し、
前記許諾情報に応じて、前記受信されたログイン情報に基づいて、前記サーバから、前記所定のユーザに関する情の出力を受信し、
前記ユーザに関する情報に対する対価として、前記サーバから所定のサービスにおいて利用可能なボーナスポイントの付与の出力を受信すること
を実行させるためのプログラム。
【請求項2】
前記第1のサービスおよび前記第2のサービスを含む、前記所定のユーザが利用しているサービスに対応する複数の個別ログイン情報と、前記複数の個別ログイン情報に紐付けられた統合アカウントの共通ログイン情報を登録することをさらに備え、
前記第1のサービスおよび前記第2のサービスは、前記共通ログイン情報に紐づけて登録された前記複数の個別ログイン情報に対応するサービスの中から、選択的に登録される、
請求項1に記載のプログラム
【請求項3】
前記個別ログイン情報に対応するサービスの中から、前記所定のユーザが前記第1のサービスおよび前記第2のサービスを選択的に登録するために、希望するサービスを選択するためのチェックボックスを有するマイページ画面が表示される、請求項に記載のプログラム
【請求項4】
前記マイページ画面において、前記ユーザに関する情報の取得形態を指定するためのコースが設定され、前記コースは、少なくとも、前記所定のユーザが利用を許諾したサービスの種類および取得タイミングを規定した情報を含む、請求項に記載のプログラム
【請求項5】
前記所定のユーザの前記許諾情報に応じて、前記1または複数の第1のサービスに係るデータベースから取得するユーザに関する情報の種類または質が制御される、請求項1~のいずれか一項に記載のプログラム
【請求項6】
前記所定のサービスにおいて利用可能なボーナスポイントは、前記第1のサービスにおいて前記ユーザが取得したポイントを維持したまま付与される、請求項1~のいずれか一項に記載のプログラム
【請求項7】
1又は2以上のサーバと接続可能な情報処理装置が実現する方法であって、
所定のユーザにより選択的に登録された、商品を販売するサービスまたは役務を提供するサービスを含む1または複数の第1のサービス、および、ポイント付与先として指定された第2のサービスにログインするためのログイン情報の入力を受信し
前記1または複数の第1のサービスに係る情報の利用に対する、前記所定のユーザの許諾情報の入力を受信し
前記許諾情報に応じて、前記受信されたログイン情報に基づいて、前記1または複数の第1のサービスに係るデータベースから、前記所定のユーザに関する情の出力を受信し
前記ユーザに関する情報に対する対価として、前記サーバから所定のサービスにおいて利用可能なボーナスポイントの付与の出力を受信すること、を備える、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、商品等の提供に付随してポイントを発行するポイントサービスを支援するポイント処理システム、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
販促や顧客の獲得・囲い込みの手段として、商品または役務(以下、「商品等」という。)の提供に付随して、実在の店舗や仮想店舗において商品等との交換に使用できるポイント(クーポン、マイレージ、トレーディング・スタンプ等も含む。)を発行するポイントサービスが普及している。
【0003】
近年、1人のユーザが複数のポイントサービスを利用することも多く、そのような場合にはユーザによるポイント管理は繁雑化する傾向にある。また、ポイントサービス間でポイントの交換を行いたいという要望も出てきていた。
【0004】
そこで、複数のポイントサービスを利用するユーザに対するサービス向上を図るためにアカウントアグリゲーションを利用するウェブサイト(アグリゲーションサイト)が知られている。このようなアグリゲーションサイトでは、ユーザは統合アカウントを作成し、利用する複数のポイントサービスの各々へのログイン情報を予め登録しておく。これにより、ユーザは、統合アカウントに共通ログイン情報によりログインするだけで、自己が利用する複数のポイントサービスにおいて取得したポイントの内容を参照することができる。このようなアグリゲーションサイトでは、例えば、ポイントサービス間でのポイント交換を可能にするものも知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
図6は、ポイント交換サービスを実現するアグリゲーションサイトに共通ログイン情報によりログインする場合の、ユーザ端末の表示画面の一例を示している。ユーザは、当該アグリゲーションサイトの統合アカウントに、ユーザが利用するAサービス,Bサービス,Cサービス,およびXサービスの複数のポイントサービスの各々へのログイン情報であるIDおよびパスワードをそれぞれ予め紐付けて登録してある。
【0006】
図6(A)に示される画面において、ポイントサービス間でのポイント交換を実行するために、ユーザは統合アカウントへのログインを実行する。図6(B)は、ログイン後の画面の一例を示すものであって、Aサービス,Bサービス,およびCサービスのうちのいずれのポイントサービスについて、取得していたポイントのうちの何ポイントをXサービスのポイントに交換するかを入力するためのものである。
【0007】
アグリゲーションサイトを利用したポイント交換の場合には、統合アカウントにユーザが予め紐付けて登録した各ポイントサービスへのログイン情報を利用して、各ポイントサービスに係るユーザ情報が自動的に取得される(スクレイピング)。したがって、図6(B)の画面では、ユーザは、各ポイントサービスへのログイン情報であるIDおよびパスワードをその都度入力することなく、任意のポイントサービスのポイントをXサービスのポイントに交換するように申請することができる。
【0008】
アグリゲーションサイトは上述したようにユーザに対してより便利なサービスを提供するものであるが、アグリゲーションサイトによって事業者側にも利益がもたらされる。一般的に、ポイントサービスに係る事業者は、ポイント付与に伴う顧客の購買状況等を把握でき、把握された購買状況を、例えば、商品発注に利用することや、商品開発・企画等に利用することができる。ポイントサービスに係る事業者は、上述したようなポイント管理を実現するアグリゲーションサイトを利用することによって、例えば提携事業者であるポイントサービスに係る複数の事業者から、このようなユーザの購買状況等をまとめて収集することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開2006-235951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、このようなポイント管理を実現するアグリゲーションサイトを利用して収集される情報は、例えば提携事業者であるポイントサービスに係る事業者からの情報であって、ポイント付与を伴って購入された商品等についての情報に限られる。このため、例えば、提携外の事業者に係る情報や、ポイントプログラムを実施していない事業者に係る情報は取得することができない。さらに、そもそも当該アグリゲーションサイトを利用しないユーザに関する情報は取得できない。このように、ポイント管理を実現するアグリゲーションサイトを利用して収集できる情報の範囲には限りがある。
【0011】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ユーザに関する広範囲の情報を収集でき、また、情報を提供しようとする動機付けをユーザに与えることが可能なポイント処理システム、方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、この発明に係るポイント処理システムおよび方法に係る第1の態様は、所定のユーザの、少なくとも第1のサービスおよび第2のサービスにログインするためのログイン情報を取得するログイン情報取得部と、前記取得されたログイン情報に基づいて、前記第1のサービスに係るデータベースから、前記所定のユーザに関する購買関連情報を取得する購買関連情報取得部と、前記取得された購買関連情報に基づいて、前記第2のサービスにおいて使用可能なボーナスポイントを算出するボーナスポイント算出部と、前記第2のサービスに対して、前記算出されたボーナスポイントを前記所定のユーザに対し付与させるための情報を出力する出力部とを備えるようにしたものである。
【0013】
この発明に係るポイント処理システムの第2の態様は、前記取得されるログイン情報が、前記所定のユーザが前記第1および第2のサービスにログインするための共通ログイン情報を含み、前記購買関連情報取得部が、前記取得された共通ログイン情報に基づいて、前記第1のサービスに係るデータベースから、前記所定のユーザに関する購買関連情報を取得するようにしたものである。
【0014】
この発明に係るポイント処理システムの第3の態様は、前記取得されるログイン情報が、前記所定のユーザが前記第1および第2のサービスに個別にログインするための個別ログイン情報を含み、前記購買関連情報取得部が、前記取得された個別ログイン情報に基づいて、前記第1のサービスに係るデータベースから、前記所定のユーザに関する購買関連情報を取得するようにしたものである。
【0015】
この発明に係るポイント処理システムの第4の態様は、前記ボーナスポイント算出部が、前記第1のサービスに係るデータベースに記憶された、前記第1のサービスにおいて前記所定のユーザが取得したポイントを維持したまま、前記第2のサービスにおいて使用可能なポイントを算出するようにしたものである。
【0016】
この発明に係るポイント処理システムの第5の態様は、前記第2のサービスが、互いに異なるポイント付与ルールに基づいてポイントの付与処理を行う複数のポイントサービスを含む場合に、前記ボーナスポイント算出部により、前記複数のポイントサービスの各ポイント付与ルールに基づいて当該複数のポイントサービスの中からボーナスポイントの付与量が最も大きいポイントサービスを選択し、当該選択されたポイントサービスのポイント付与ルールと、前記取得された購買関連情報とに基づいて、前記選択されたポイントサービスにおいて使用可能なボーナスポイントを算出するようにしたものである。
【0017】
この発明に係るポイント処理システムの第6の態様は、前記第2のサービスが、複数のポイントサービスを含む場合に、前記ボーナスポイント算出部により、前記複数のポイントサービスに対する前記所定のユーザの利用頻度に基づいて当該複数のポイントサービスの中から利用頻度が最も高いポイントサービスを選択し、当該選択されたポイントサービスのポイント付与ルールと、前記取得された購買関連情報とに基づいて、前記選択されたポイントサービスにおいて使用可能なボーナスポイントを算出するようにしたものである。
【0018】
この発明に係るポイント処理システムの第7の態様は、前記ボーナスポイント算出部により、前記取得された購買関連情報に含まれる情報の種類、情報の詳細度合い、情報の量、金額のうちの少なくとも1つの要素と、当該要素に対応して予め設定されたポイント付与率とに従い、前記ボーナスポイントを算出するようにしたものである。
【0019】
この発明に係るポイント処理システムの第8の態様は、前記ユーザまたは前記購買関連情報の提供元を表す情報に関連付けて、前記算出されたボーナスポイントの付与履歴を表す情報を生成し記憶媒体に保存する付与履歴保存部と、前記ユーザまたは前記購買関連情報の提供元が使用する端末からの取得要求に応じて、前記記憶媒体に保存された該当するボーナスポイント付与履歴を表す情報を読み出して出力する付与履歴情報出力部とを、さらに具備するようにしたものである。
【発明の効果】
【0020】
この発明の第1の態様によれば、所定のユーザに対応付けて設定されたログイン情報に基づいて、第1のサービスに係る、上記所定のユーザに関する購買関連情報が取得される。そして、取得された購買関連情報に基づいて、第2のサービスにおいて使用可能なボーナスポイントが算出され、算出されたボーナスポイントを上記所定のユーザに付与するための情報が第2のサービスへ出力される。
【0021】
ここで、上記第1のサービスは、例えば、ユーザが商品等の決済をするために利用するサービスや、ユーザに商品を販売するサービス、ユーザに役務を提供するサービスを含む。また、上記第1のサービスは、ポイントサービスを兼ねているサービスに加えて、ポイントサービスを兼ねていないサービスも含む。したがって、上記購買関連情報として、ポイント付与を伴って購入された商品等についての情報に限らず、ポイント付与とは無関係のサービスで管理される情報についても取得することができる。
【0022】
例えば、金融機関を利用したユーザの決済情報を取得するために、当該金融機関のバンキングシステムに直接アクセスして当該決済情報を取得することは一般的に難しい。しかしながら、このような決済情報についても上記購買関連情報として、上述したログイン情報を利用して当該金融機関のデータベースにアクセスすることにより簡易に取得することができる。
【0023】
また、購買関連情報の取得に応じて、当該購買関連情報を提供したユーザにはボーナスポイントが付与される。このため、購買関連情報を提供しようとする動機付けをユーザに与えることができ、これにより購買関連情報の取得数の増加が期待できる。
【0024】
この発明の第2の態様によれば、所定のユーザが第1のサービスおよび第2のサービスにログインするための共通ログイン情報が取得され、取得された共通ログイン情報に基づいて、第1のサービスに係る、上記所定のユーザに関する購買関連情報が取得される。例えば、共通ログイン情報によってログインされる統合アカウントには、複数のサービスの各々への個別ログイン情報が上記共通ログイン情報に紐づけられて予め登録され、さらに、購買関連情報の取得形態を指定するためのコースが設定される。コースは、例えば、情報取得先となるサービス名や取得情報の種類、取得タイミングを表す情報を含む。したがって、共通ログイン情報をキーにすることによって、当該共通ログイン情報に個別ログイン情報が紐づけられた複数のサービスから上記ユーザに関する購買関連情報を同時に取得することができる。また、各購買関連情報を上記設定されたコースにより指定された取得形態で取得することができる。
【0025】
この発明の第3の態様によれば、所定のユーザが第1のサービスおよび第2のサービスに個別にログインするための個別ログイン情報が取得され、取得された個別ログイン情報に基づいて、第1のサービスまたは第2のサービスから、上記所定のユーザに関する購買関連情報が取得される。このため、個別ログイン情報をキーにすることによって、所定ユーザの任意のサービスに係る購買関連情報を取得することができる。
【0026】
この発明の第4の態様によれば、第1のサービスにおいて上記所定のユーザが取得したポイントが維持されたまま、第2のサービスにおいて使用可能なボーナスポイントを上記所定のユーザに付与するように、第2のサービスが指示される。このように、第1のサービスが、ポイントサービスを兼ねたサービスである場合には、上記所定のユーザにボーナスポイントが付与されても、上記所定のユーザが第1のサービスにおいて既に取得しているポイントは維持される。すなわち、購買関連情報の取得処理が実行された場合には、ポイント交換処理は行われず、ポイント付与先として指定されているサービスに対するポイント付与処理が行われる。このため、購買関連情報の提供に際し、より明確な動機付けを与えることができる。
【0027】
この発明の第5の態様によれば、ボーナスポイントの付与先のサービスとしてポイント付与ルールの異なる複数のポイントサービスが存在する場合に、当該複数のポイントサービスの中からボーナスポイントの付与量または付与率が最も大きいポイントサービスが選択され、このポイントサービスにおいて使用可能なボーナスポイントを算出される。このため、ユーザは自身の購買関連情報の提供の対価として、最も多くのポイントを取得することが可能となる。
【0028】
この発明の第6の態様によれば、ボーナスポイントの付与先のサービスとして複数のポイントサービスが存在する場合に、当該複数のポイントサービスの中からユーザの利用頻度が最も高いポイントサービスが選択され、このポイントサービスにおいて使用可能なボーナスポイントが算出される。このため、ユーザが最もよく利用しているポイントサービスにボーナスポイントを付与することが可能となる。
【0029】
この発明の第7の態様によれば、情報取得先のサービスから取得された購買関連情報に含まれる情報の種類、情報の詳細度合い、情報の量、金額のうちの少なくとも1つの要素に応じて、ボーナスポイントが算出される。すなわち、取得された購買関連情報の種類や量、質、価値に応じてそれに見合うボーナスポイントが算出される。従って、購買関連情報の提供を受ける事業者は、ユーザの購買関連情報を取得する際に、その情報の種類や量、質、価値に見合ったボーナスポイントを付与すればよいことになる。一方、情報提供元のユーザにとっては、情報の種類や量、質、価値の高い情報を提供すれば、それに見合ったボーナスポイントを取得することが可能となる。
【0030】
この発明の第8の態様によれば、保存されたボーナスポイントの付与履歴情報をもとに、ユーザは過去の購買関連情報の提供の見返りとして、例えばどの種類のボーナスポイントを何ポイント取得したかを確認することが可能となる。また購買関連情報の提供元は、購買関連情報の取得の見返りとしてユーザに対し例えばどの種類のボーナスポイントが何ポイント付与されたかを確認することが可能となる。
【0031】
すなわち、この発明によれば、ユーザに関する広範囲の情報を収集でき、また情報を提供しようとする動機付けをユーザに与えることが可能なポイント処理システム、方法およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】この発明の第1の実施形態に係るシステムの俯瞰図。
図2】この発明の第1の実施形態に係る無線ネットワークシステムの構成図。
図3図2に示した無線ネットワークシステム中のポイント処理装置の機能構成を示すブロック図。
図4図3に示した制御ユニットによって実行されるポイント処理の一例を示すフロー図。
図5】アグリゲーションサイトにおいて、統合アカウントにより管理するサービスを事前に選択的に登録するための表示画面の一例を示す図。
図6】複数のポイントサービスを管理するアグリゲーションサイトの表示画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照してこの発明に係る実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施形態では、図6に関連して説明したアカウントアグリゲーションおよびスクレイピングの技術を用いてポイントサービスを支援する技術について説明する。
【0034】
図1は、この発明の第1の実施形態に係るシステムの俯瞰図である。Aサービス、Bサービス、およびCサービスは、ユーザが商品等の購買に関連して利用するサービスである。当該サービスは、例えば、クレジット決済サービスのようなユーザが商品等の決済をするために利用するサービスであってもよく、あるいは、百貨店やスーパマーケット、コンビニエンスストア、仮想店舗等の小売業者がユーザに商品を販売するサービスや、宅配業者やフィットネスクラブ、理美容店舗、病院等のようにユーザに役務を提供するサービスであってもよい。なお、ユーザが購買に関連して利用するこのようなサービスは、ポイントサービスを兼ねるものであっても、ポイントサービスを兼ねていないものであってもよい。
【0035】
一方、Xサービスは、ポイントサービスを兼ねるサービスである。なお、ポイントサービスとは、例えば、会員登録されたユーザが商品または役務を購入した際に、その購入金額に応じて、或いは店舗への来店回数等に応じて、企業側が定めた条件でユーザに対しポイントを付与し、貯まったポイントを次回以降の来店時に商品またはサービスと交換したり、商品またはサービスの購入時に代金として使用できるようにするサービスである。付与または使用されたポイントの管理データは、一般にポイントカードまたはスマートフォン等の携帯端末に記憶されると共に、店舗のレジ端末またはレジ端末が接続されるPOSサーバ等からポイント管理サーバに送信されて会員ユーザの管理等に利用される。ポイントサービスの具体例には、クーポン、マイレージ、トレーディング・スタンプ等のようなさまざまな種類がある。
【0036】
ところで、第1の実施形態に係るシステムでは、上記複数のサービスA,B,Cを利用するユーザに対するサービス向上を図るために、アカウントアグリゲーションを利用するウェブサイト(以後アグリゲーションサイトと呼称する)が設けられている。第1の実施形態では、このアグリゲーションサイトがこの発明に係るポイント処理システムを構成する。
【0037】
アグリゲーションサイトを構成するサーバは、ログイン情報データベース100を備える。そして、ユーザごとに統合アカウントを作成し、この統合アカウントにログインするための共通ログイン情報に紐づけて、上記ユーザが利用する複数のサービスA,B,Cの各々に対応する個別ログイン情報を、上記ログイン情報データベース100に予め登録している。これにより、ユーザは統合アカウントに対し共通ログイン情報を用いてログインするだけで、自己が利用する複数のサービスA,B,Cの各々により取得したポイントの内容を参照することができる。
【0038】
またアグリゲーションサイトを構成するサーバは、購買関連情報取得部200と、ボーナスポイント算出部300とを備えている。
購買関連情報取得部200は、スクレイピングによって、当該ユーザが利用する各サービスA,B,Cに対応して設けられたAサービスデータベースE1、BサービスデータベースE2およびCサービスデータベースE3から、当該ユーザに関する購買関連情報を取得する。当該購買関連情報は、例えば決済情報を含んでいる。決済情報は、例えば、ユーザが決済を行った日付・時間、(仮想店舗を含む)店舗、および金額等を含む。あるいは、当該購買関連情報は、例えば、商品の注文履歴を示す情報や、購入検討中の商品の登録状況を示す情報、役務の提供を受けるための登録状況を示す情報を含んでいてもよい。
【0039】
ボーナスポイント算出部300は、取得された購買関連情報に基づいて、ポイント付与先として予め指定されたXサービスにおいて使用可能なボーナスポイントを算出し、算出されたボーナスポイントが当該ユーザのXサービスポイント口座400に付与されるようにするための指示を送信する。当該ボーナスポイントは、例えば、取得された購買関連情報に対する対価として与えるものであってもよい。ここで、Aサービス、BサービスおよびCサービスがポイントサービスを有している場合には、ボーナスポイントがXサービスポイント口座400に付与されても、当該ポイントサービスを兼ねるサービスにおいてユーザが既に取得しているポイントは変更されないことに留意すべきである。
【0040】
以下、本発明に係るポイント処理システムの第1の実施形態の構成および動作について説明する。
【0041】
(構成例)
図2は、この発明の第1の実施形態に係る無線ネットワークシステムの構成の一例を示す図である。
【0042】
第1の実施形態の通信システムは、例えば、それぞれユーザが使用する複数のユーザ端末3と、ポイントサービスであるXサービスを提供するXサービスシステム2Xと、ユーザが商品等の購買に関連して利用するAサービスを提供するAサービスシステム2Aと、ポイント処理装置1とを備え、これらはInternet Protocol(IP)を使用するネットワークNWを介して接続されている。
【0043】
このうちポイント処理装置1がアグリゲーションサイトを実現する。ポイント処理装置1は、Aサービスシステム2AからAサービスに係るユーザの購買関連情報を取得し、当該購買関連情報の取得に応じて、Xサービスにおいて使用可能なボーナスポイントが当該ユーザのポイント口座に付与されるようにするための指示を送信する。例えば、Aサービスは、金融機関が提供する決済サービスのような、ユーザが商品等の決済をするのに利用するサービスであってもよく、あるいは、ユーザに商品を販売するサービスや、ユーザに役務を提供するサービスであってもよい。なお、Aサービスは、ポイントサービスを兼ねたサービスであってもよい。
【0044】
Xサービスシステム2Xは、Xサービスを実現するための処理機能を実行する管理装置21Xと、ユーザ毎にXサービスにおいてユーザが取得しているポイントを記憶するユーザ情報データベース22Xとを備えている。
【0045】
Aサービスシステム2Aは、Aサービスを実現するための処理機能を実行する管理装置21Aと、ユーザ毎にAサービスに係るユーザの購買関連情報を記憶するユーザ情報データベース22Aとを備えている。当該購買関連情報は、例えば決済情報を含んでいる。決済情報は、例えば、ユーザが決済を行った日付・時間、(仮想店舗を含む)店舗、および金額等を示すものである。あるいは、当該購買関連情報は、商品の注文履歴を示す情報や、購入検討中の商品の登録状況を示す情報や、役務の提供を受けるための登録状況を示す情報を含んでいてもよい。なお、Aサービスが、ポイントサービスを兼ねたサービスである場合には、ユーザ情報データベース22Aは、ユーザごとにAサービスにおいてユーザが取得しているポイントも記憶している。
【0046】
図3は、第1の実施形態に係るポイント処理システムの全部または主要部を構成するポイント処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
第1の実施形態に係るポイント処理装置1は、制御ユニット11と、記憶ユニット12と、通信インタフェースユニット13とを備えている。
【0047】
通信インタフェースユニット13は、例えば、1つ以上の有線または無線の通信インタフェースユニットを含んでいる。通信インタフェースユニット13は、ユーザ端末3から送信される共通ログイン情報を受信し、受信された共通ログイン情報を制御ユニット11に入力する。また、通信インタフェースユニット13は、制御ユニット11からの指示にしたがって、Aサービスシステム2Aから当該ユーザの購買関連情報を取得し、取得された購買関連情報を制御ユニット11に入力する。さらに、通信インタフェースユニット13は、制御ユニット11からの指示にしたがって、Xサービスシステム2Xに対しボーナスポイントの付与指示を出力する。
【0048】
記憶ユニット12は、記憶媒体として例えばHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等の随時書き込みおよび読み出しが可能な不揮発メモリを使用したもので、プログラム記憶領域と、データ記憶領域とを有している。このうちデータ記憶領域には、ログイン情報記憶部121と、購買関連情報記憶部122と、ポイント換算テーブル記憶部123とが設けられている。
【0049】
ログイン情報記憶部121は、ユーザ毎に、共通ログイン情報によりログインされる統合アカウントの内容を記憶する。すなわち、ログイン情報記憶部121は、ユーザ毎に統合アカウントの内容として、共通ログイン情報と、AサービスおよびXサービスを含む複数のサービスの各々に対応する個別ログイン情報とを、共通ログイン情報に対し各サービスの個別ログイン情報を紐づけた状態で記憶する。なお、統合して管理するサービスをユーザがマイページにおいて事前に選択的に登録するような場合には、ログイン情報記憶部121は、ユーザ毎に上記統合アカウントの内容として、マイページにおいて登録されたサービスも記憶する。さらに、ログイン情報記憶部121は、自己の情報が利用されることについてのユーザの許諾を示す許諾情報を記憶してもよい。
【0050】
購買関連情報記憶部122は、Aサービスシステム2Aから取得された購買関連情報を記憶する。
【0051】
ポイント換算テーブル記憶部123は、購買関連情報の種類に応じて、購買関連情報をもとに、Xサービスに係るポイント口座に付与するボーナスポイントを計算するための換算係数を記憶する。当該各換算係数は、例えば、ポイント処理装置1のオペレータが、Xサービスとの事前の取り決めに応じて予め入力しておくものとする。
【0052】
制御ユニット11は、CPU(Central Processing Unit)を含み、第1の実施形態における処理機能を実行するために、ログイン情報取得部111と、購買関連情報取得部112と、ボーナスポイント算出部113と、ポイント付与指示部114とを備えている。これらの各部による処理機能はいずれも、上記記憶ユニット12のプログラム記憶領域に格納されたプログラムを上記CPUに実行させることによって実現される。
【0053】
ログイン情報取得部111は、ユーザの、少なくともAサービスおよびXサービスにログインするための共通ログイン情報を取得する処理を実行する。当該共通ログイン情報の取得処理は、例えば、ユーザのログイン時に、ユーザ端末3に入力された共通ログイン情報を通信インタフェースユニット13を介して取得する。あるいは、当該共通ログイン情報の取得処理は、例えば、毎月の予め定められた日に定期的に、または、ユーザが商品等の決済を行うたびに、記憶ユニット12のログイン情報記憶部121に記憶されるユーザの共通ログイン情報を読み出して取得するものであってもよい。この場合、ログイン情報取得部111は、記憶ユニット12のログイン情報記憶部121に記憶される上記統合アカウントの内容を参照し、上記取得された共通ログイン情報をキーにして、その後の処理において使用する、Aサービスにログインするための当該ユーザの個別ログイン情報と、Xサービスにログインするための当該ユーザの個別ログイン情報を特定する。
【0054】
購買関連情報取得部112は、上記ログイン情報取得部111により特定された、Aサービスに対しログインするための該当ユーザの個別ログイン情報に基づいて、通信インタフェースユニット13を介して、Aサービスシステム2Aのユーザ情報データベース22Aにアクセスする。そして、ユーザ情報データベース22Aから、該当ユーザに関する購買関連情報を取得し、取得された購買関連情報を記憶ユニット12の購買関連情報記憶部122に記憶させる処理を実行する。
【0055】
ボーナスポイント算出部113は、上記購買関連情報取得部112により記憶された該当ユーザの購買関連情報を購買関連情報記憶部122から読み出し、読み出された購買関連情報に基づいて、Xサービスシステム2Xが提供するXサービスにおいて使用可能なボーナスポイントを算出する処理を実行する。
【0056】
このとき、ボーナスポイント算出部113は、Aサービスがポイントサービスを兼ねたサービスである場合には、Aサービスシステム2Aのユーザ情報データベース22Aに記憶される、Aサービスにおいて上記ユーザが取得したポイントを維持したまま、上記Xサービスにおいて使用可能なボーナスポイントの算出処理を実行する。
【0057】
すなわち、ボーナスポイント算出部113では、購買関連情報の取得処理が実行された場合には、ポイント交換処理は行われず、ポイント付与先として指定されているサービスに対するポイント付与処理が行われる。この結果、Aサービスに係る購買関連情報に基づいてボーナスポイントがユーザのポイント口座に付与されても、Aサービスにおいて当該ユーザが既に取得しているポイントはそのまま維持される。
【0058】
またボーナスポイント算出部113は、上記ボーナスポイントを算出する際に、記憶ユニット12のポイント換算テーブル記憶部123から上記購買関連情報に対応する換算係数を読み出し、この換算係数に従ってボーナスポイントを計算する。例えば、上記購買関連情報において示される商品等の金額と上記換算係数との積を計算するか、あるいは、上記購買関連情報の情報量と上記換算係数との積を計算することで、上記ボーナスポイントを算出する。
【0059】
ポイント付与指示部114は、上記算出されたボーナスポイントを上記ユーザのポイント口座に付与させるための指示を生成し、このポイント付与指示を通信インタフェースユニット13からXサービスシステム2Xに対し送信する処理を実行する。なお、当該送信処理は、上記ログイン情報取得部111により特定された、Xサービスにログインするための該当ユーザの個別ログイン情報が使用される。
【0060】
(動作例)
次に、以上のように構成されたポイント処理装置1の動作例を説明する。
図4は、図3に示した制御ユニット11によって実行されるポイント処理の一例を示すフロー図である。また、図4に関連して説明するポイント処理に先立って、共通ログイン情報と、統合して管理することを望むサービスとの紐付けが行われる。図5は、当該統合して管理するサービスをユーザが事前に選択的に登録するマイページの表示画面の一例を示している。
【0061】
ユーザは、事前に、共通ログイン情報に紐づけて自身の統合アカウントの内容をログイン情報記憶部121に記憶させる。例えば、ユーザは自身のユーザ端末3から、上記統合アカウントの内容として、AサービスおよびXサービスを含む、ユーザが利用している複数のサービスに各々対応する個別ログイン情報を、共通ログイン情報に紐付けて登録する。
【0062】
このとき、ポイント処理装置1は、購買関連情報の利用に対しユーザの許諾を求めるための画面情報をユーザ端末3に表示させる。そして、この画面においてユーザが許諾した旨を入力すると、この許諾情報をポイント処理装置1が統合アカウントの内容に含めて記憶する。なお、ポイント処理装置1は、許諾を求める画面情報を表示させずに、Aサービスの個別ログイン情報の登録を以て、上記Aサービスが管理している購買関連情報の提供をユーザが許諾したものとみなしてもよい。
【0063】
また、ユーザは上記統合アカウントの内容として、当該統合アカウントに対する共通ログイン情報に紐づけて個別ログイン情報を登録したサービスの中から、統合して管理するサービスをマイページにおいて事前に選択的に登録するようにしてもよい。
【0064】
この場合、ポイント処理装置1は、例えば、先ず図5(A)に示されるログイン画面をユーザ端末3に表示させる。そして、この画面において、ユーザが統合アカウントの共通ログイン情報を構成するIDおよびパスワードを入力してログインすると、ポイント処理装置1は上記入力されたIDおよびパスワードをもとにユーザ認証を行う。この認証処理の結果、ユーザの正当性が確認されると、ポイント処理装置1はユーザ端末3にマイページ画面を表示させる。図5(B)にマイページ画面の一例を示す。
【0065】
次に、上記マイページ画面において、ユーザは、表示されたサービスの中から、統合管理を希望するサービスを、チェックボックスにチェックを入力することで選択する。そして、ユーザが選択終了操作を行うと、上記選択結果を表す情報がユーザ端末3からポイント処理装置1に送られ、ログイン情報記憶部121に記憶される。
【0066】
なお、上記統合管理対象のサービスの登録後に、ポイント処理装置1は、上記サービスについてその購買関連情報の承諾を確認するための画面をユーザ端末3に表示させる。そして、この画面においてユーザが承諾した旨を入力すると、その情報がユーザ端末3からポイント処理装置1に送られる。ポイント処理装置1は、この許諾情報を統合アカウントの内容に含めて記憶する。なお、この場合も上記マイページ画面における統合管理対象のサービスの選択操作(チェックボックスへのチェックの入力)を以て、ユーザが当該サービスの購買関連情報の提供に対し許諾したと見なすようにしてもよい。
【0067】
ポイント処理装置1は、統合アカウントの共通ログイン情報に紐づけられて個別ログイン情報が登録されたサービスに係るユーザの購買関連情報、あるいは、図5に関連して説明したようにユーザにより選択的に登録されたサービスに係るユーザの購買関連情報を、スクレイピングによって自動的に取得して管理可能である。
【0068】
次に、図4に示したポイント処理について説明する。
最初に、ステップS1において、制御ユニット11は、ログイン情報取得部111の制御の下、ユーザの、少なくともAサービスおよびXサービスにログインするための共通ログイン情報を取得する。当該共通ログイン情報の取得処理は、例えば、ユーザのログイン時に、ユーザ端末3において入力された共通ログイン情報を取得するものであってもよい。あるいは、当該共通ログイン情報の取得処理は、例えば、毎月の予め定められた日に定期的に、または、ユーザが商品等の決済を行うたびに、ログイン情報記憶部121に記憶されるユーザの共通ログイン情報を読み出して取得するものであってもよい。
【0069】
当該ログイン情報記憶部121からの共通ログイン情報の読み出し処理は、例えば、ユーザが統合アカウントへのログイン後にマイページ画面において設定された、購買関連情報の取得形態を指定したコース、つまりユーザが購買関連情報の提供を許諾したサービスの種類やその取得タイミング等を規定した情報にしたがって実行される。
【0070】
共通ログイン情報が取得されると、ログイン情報記憶部121に記憶される上記統合アカウントの内容が参照され、上記共通ログイン情報をキーにして、その後の処理において使用される、Aサービスへの当該ユーザの個別ログイン情報と、Xサービスへの当該ユーザの個別ログイン情報が特定される。
【0071】
制御ユニット11は、ステップS2において、購買関連情報取得部112の制御の下、ログイン情報記憶部121に記憶される、Aサービスへの個別ログイン情報に基づいて、Aサービスシステム2Aに対しアクセスする。そして、Aサービスシステム2Aのユーザ情報データベース22Aから、当該ユーザに関する購買関連情報を取得し、取得された購買関連情報を購買関連情報記憶部122に記憶させる。
【0072】
なお、ステップS2において取得される購買関連情報には、Aサービスシステム2Aの上記ユーザに関する購買関連情報だけではなく、上記統合アカウントにユーザがログイン情報を予め紐付けて登録した他のサービスに係る上記ユーザに関する購買関連情報が含まれていてもよい。あるいは、図5に関連して説明したように、統合して管理するサービスをユーザがマイページにおいて選択的に登録するような場合には、ステップS2において取得される購買関連情報には、マイページにおいて登録されたサービスに係る上記ユーザに関する購買関連情報が含まれていてもよい。
【0073】
なお、ステップS2において購買関連情報として決済情報を取得する場合、購買関連情報取得部112は、例えば前回の取得タイミング以降に決済された決済情報のみを取得するようにしてもよい。また、ステップS2において決済情報以外の購買関連情報を取得する場合においても、購買関連情報取得部112は、例えば前回の取得タイミング以降に生成された購買関連情報のみを取得するようにしてもよい。
【0074】
ステップS3において、制御ユニット11は、ボーナスポイント算出部113の制御の下、購買関連情報記憶部122に記憶される購買関連情報を読み出し、読み出された購買関連情報に基づいて、Xサービスシステム2Xが提供するXサービスにおいて使用可能なボーナスポイントを算出する。当該ボーナスポイントは、例えば、上記購買関連情報に対する対価として与えられる。なお、このとき、Aサービスがポイントサービスを兼ねたサービスである場合には、当該算出処理は、Aサービスシステム2Aのユーザ情報データベース22Aに記憶される、Aサービスにおいて上記ユーザが取得したポイントを維持したまま実行される。
【0075】
上記ボーナスポイントの算出処理について、先ず、ステップS2において購買関連情報として決済情報が取得された場合を例にとって説明する。決済情報は、例えば、1回の購入においてユーザが決済を行った各商品に関する情報が1レコードとして管理される。1レコードにはユーザが決済を行った日付・時間、(仮想店舗を含む)店舗名、および金額等が含まれる。なお、決済情報は、例えば、1レコード毎に、決済済み商品の商品名やポイント情報を含んでいてもよい。
【0076】
ボーナスポイントの算出処理は、例えば、決済情報の各レコードが示す金額に基づいて実行される。例えば、ポイント換算テーブル記憶部123に記憶される第1の換算係数が読み出され、上記各レコードが示す金額と、読み出された第1の換算係数との積の合計が計算されて、上記ボーナスポイントが算出される。
【0077】
一方、上記ボーナスポイントの算出処理は、決済情報の情報量に基づいて実行されてもよい。例えば、ポイント換算テーブル記憶部123に記憶される第2の換算係数が読み出され、上記決済情報の総レコード数と、読み出された第2の換算係数との積が計算されて、上記ボーナスポイントが算出される。
【0078】
なお、上記第1および第2の換算係数の値は、例えば次のように設定してもよい。例えば、上記第1および第2の換算係数は、上記決済情報の提供元のサービスに応じて異なる値が設定されるようにしてもよい。また、例えば、上記決済情報の各レコードにおいて、ユーザが決済を行った日付・時間、(仮想店舗を含む)店舗、および金額等に加えて、決済済み商品の商品名等までが示されるレコードに対しては、上記第1および第2の換算係数の値を高く設定するようにしてもよい。
【0079】
すなわち、各レコードについての情報量または各レコードに含まれる情報の種類に応じて、上記第1および第2の換算係数の値を高くあるいは低く設定するようにしてもよい。さらに、上記第1および第2の換算係数は、上記決済情報の各レコードについての決済が行われた年や月等の期間によって異なる値が設定されるようにしてもよい。なお、上記第1および第2の換算係数ならびにボーナスポイントの算出方法については、上述したのとは異なる他の態様となるように設定したものであってもよい。
【0080】
以上の説明では、ステップS2において購買関連情報として決済情報が取得された場合のボーナスポイントの算出処理について述べた。しかしながら、購買関連情報として、商品の注文履歴を示す情報や、購入検討中の商品の登録状況を示す情報や、役務の提供を受けるための登録状況を示す情報のような、他の購買関連情報が取得された場合にも、上述した決済情報の場合と同様の処理が実行されるようにしてもよい。
【0081】
例えば、上記他の購買関連情報も、各レコードには各商品等に関する情報が含まれる。商品の注文履歴を示す情報は、1レコード毎に、ユーザが注文をした日付・時間、商品名、金額、および納品場所等を含む。また、購入検討中の商品の登録状況を示す情報は、例えば、1レコード毎に、ユーザが登録した日付・時間、商品名、および金額等を含む。最後に、役務の提供を受けるための登録状況を示す情報は、例えば、1レコード毎に、役務の種類、その役務の提供を受ける頻度、ユーザの性別・年齢、およびユーザの住所等を含む。
【0082】
これらの購買関連情報に基づいてボーナスポイントを算出する場合も、決済情報の場合と同様に、取得された購買関連情報において示される商品等の金額に基づいて実行されるようにしてもよく、あるいは取得された購買関連情報の例えば総レコード数のような情報量に基づいて実行されるようにしてもよい。また、当該算出処理において使用される上述したような換算係数は、上述した場合と同様に、上記購買関連情報が取得されたサービスに応じて異なる値が設定されるようにしてもよく、また、各レコードについての情報量または各レコードに含まれる情報の種類に応じて設定するようにしてもよく、さらには上記購買関連情報に示される日付・時間情報によって異なる値が設定されるようにしてもよい。
【0083】
最後に、ステップS4において、制御ユニット11は、ポイント付与指示部114の制御の下、Xサービスシステム2Xに対して、算出されたボーナスポイントが上記ユーザのポイント口座に付与されるようにするための指示を送信する。なお、当該送信処理では、例えば、ログイン情報記憶部121に記憶される、Xサービスへのログイン情報が使用される。
【0084】
(効果)
以上詳述したように、この発明の第1の実施形態では、以下のような効果が奏せられる。
すなわち、ポイント処理装置1では、先ずユーザの統合アカウントに対応する共通ログイン情報が特定され、当該共通ログイン情報をキーにしてログイン情報記憶部121からAサービスに対応する個別ログイン情報が特定され、特定された個別ログイン情報に基づいてAサービスシステム2Aのユーザ情報データベース22Aから、当該ユーザに関する購買関連情報が取得される。そして、取得された購買関連情報に基づいて、Xサービスにおいて使用可能なボーナスポイントが算出され、当該ボーナスポイントの付与指示がXサービスシステム2Xに対して送信される。
【0085】
ここで、上記Aサービスは、例えば、ユーザが商品等の決済をするのに利用するサービスや、ユーザに商品を販売するサービス、ユーザに役務を提供するサービスを含む。また、上記Aサービスは、ポイントサービスを兼ねるサービスばかりでなく、ポイントサービスを兼ねていないサービスを含む。したがって、第1の実施形態によれば、上記購買関連情報として、ポイント付与を伴って購入された商品等についての情報のみならず、ポイント付与とは無関係の情報も取得することができる。すなわち、ユーザの消費行動に係る広範囲の購買関連情報を取得することが可能となる。
【0086】
例えば、第三者が金融機関を利用したユーザの決済情報を取得するために当該金融機関のバンキングシステムに直接アクセスして当該決済情報を取得することは一般的に難しい。しかし、このような決済情報も、上記購買関連情報として、上述した共通ログイン情報を紐づけられた複数のサービスの個別ログイン情報を利用して当該金融機関のデータベースにアクセスすることによって、ユーザの許諾の下で簡易に取得することができる。また、購買関連情報の取得の対価として、上記ユーザが利用しているポイントサービスに対しボーナスポイントを付与することによって、購買関連情報を提供しようとする動機付けをユーザに与えることができる。
【0087】
なお、情報取得先となるAサービスが、ポイントサービスを兼ねたサービスである場合に、別のポイントサービスであるXサービスにボーナスポイントを付与しても、Aサービスにおいて既に取得している上記ユーザのポイントは減少せず維持される。このため、ユーザは購買関連情報を提供することによる不利益は被らない。
【0088】
さらに、共通ログイン情報によってログインされる統合アカウントには、購買関連情報の取得形態を指定するコースが設定されている。コースには、例えば情報取得先となるサービスや取得対象となる情報の種類、取得タイミングを指定する情報が含まれる。したがって、コースに情報取得先のサービスを複数登録しておけば、これら複数のサービスから同一のユーザに関する所定の種類の購買関連情報を予め設定されたタイミングで一括して取得することが可能となる。
【0089】
[変形例]
(1)第1の実施形態では、ユーザの共通ログイン情報を取得し、この共通ログイン情報に基づいて統合アカウントにログインすることにより、上記統合アカウントにおいて上記共通ログイン情報に紐付けられている個別ログイン情報をもとに、情報取得先となるサービスに係る購買関連情報を取得するようにした。しかしながら、購買関連情報の取得手段は以下のように構成されてもよい。
【0090】
すなわち、共通ログイン情報の代わりに、購買関連情報を保持するサービスに対する第1の個別ログイン情報と、ボーナスポイントの付与先となるポイント口座を保持するサービスに対する第2の個別ログイン情報とを取得する。そして、第1の個別ログイン情報に基づいて購買関連情報を取得し、取得された購買関連情報に基づいてボーナスポイントを算出する。最後に、第2の個別ログイン情報に基づいて、算出された上記ボーナスポイントの付与指示を、上記付与先のポイント口座を保持するサービスの管理装置へ送信する。
【0091】
なお、上記第1および第2の個別ログイン情報の取得処理は、例えば、ユーザによりユーザ端末3に入力された第1および第2の個別ログイン情報を取得するものである。このような個別ログイン情報を利用する場合は、任意のサービスに係る購買関連情報という広範囲の情報を取得することができる。また、ユーザがその都度望むサービスに係るポイント口座にボーナスポイントが付与されるようにすることができる。
【0092】
(2)また、例えば、購買関連情報の取得先となる複数のサービスにログインするために共通ログイン情報のみを使用し、ボーナスポイントの付与先となるポイント口座を保持するサービスにログインするために個別ログイン情報を使用するようにしてもよい。また、購買関連情報の取得先となる複数のサービスにログインするためにそれぞれの個別ログイン情報を使用し、ボーナスポイントの付与先となるポイント口座を保持するサービスにログインするために共通ログイン情報を使用するようにしてもよい。
【0093】
(3)第1の実施形態では、情報取得先となるサービスからユーザに関する購買関連情報を取得する例を説明したが、取得される情報は購買関連情報に限られるものではなく、例えばアンケートの回答情報や、イベントや観光地等に関する情報、道路の渋滞情報、任意の話題に対するユーザのつぶやきの情報を取得するようにしてもよい。また、複数のサービスから情報を取得する場合、共通の種類の情報に限らず、異なる種類の情報を一括して取得するようにしてもよい。
【0094】
(4)上記第1の実施形態では、統合アカウントにおいて管理するサービスを選択的に登録する例として、統合アカウントの共通ログイン情報に対し個別ログイン情報が予め紐付けて登録されたサービスの中から、統合管理の対象となるサービスを選択し登録する場合を示した。しかしそれに限らず、統合管理の対象となるサービスを選択した後に、選択されたサービスに対応する個別ログイン情報を統合アカウントの共通ログイン情報に紐付けて登録するようにしてもよい。
【0095】
(5)上記第1の実施形態では、ユーザが利用する各サービスの個別ログイン情報、各サービスに係るユーザ情報、およびスクレイピングエンジンがポイント処理装置としてのアグリゲーションサーバ内で管理される場合を例にとって説明した。しかしそれに限らず、上記各サービスの個別ログイン情報、各サービスに係るユーザ情報、およびスクレイピングエンジンは、ユーザ端末において管理されるようにしてもよく、またアグリゲーションサーバとユーザ端末とで分散して管理されるようにしてもよい。
【0096】
例えば、上記各情報およびスクレイピングエンジンはすべてユーザ端末に記憶され、ユーザ端末のソフトウェアによって同様のサービスが実現されるようにしてもよい。すなわち、上記第1の実施形態において説明したポイント処理装置によって実現されるポイント処理を、ユーザ端末中でアプリケーションにより実現してもよい。あるいは、上記ログイン情報がユーザ端末で管理され、各サービスに係るユーザ情報およびスクレイピングエンジンがアグリゲーションサーバで管理されるような、システムにおいて同様のサービスが実現されてもよい。
【0097】
(6)第1の実施形態では、アグリゲーションサーバにより構成されるポイント処理装置において、スクレイピングエンジンを用いて購買関連情報の取得処理を行う場合を例にとって説明した。しかしそれに限らず、情報取得先となる各サービスを運用するサーバが提供するApplication Programming Interface(API)を利用し、各サービスが管理する情報をポイント処理装置により取得するように構成してもよい。一般に、APIには認証用のAPIとデータ提供用のAPIがあり、これらのAPIを併用することで、ユーザ認証を行った上で当該ユーザに関する情報をポイント処理装置で取得することができる。
【0098】
また、各サービスがポイント処理装置に情報を提供する際に、ユーザの許諾情報に応じて、提供する情報の種類、情報の質をAPIにおいて制御するようにしてもよい。例えば、決済情報を提供する場合は、レコードごとに決済日時、決済項目および金額のみを提供対象として、ユーザ名等の個人情報は非提供に設定したり、ユーザの個人情報を含めてすべての情報を提供対象に設定するという制御を行うことができる。
【0099】
購買関連情報を提供する場合も同様に、レコードごとに購入日時、商品名、購入場所、金額を提供対象として、ユーザの個人情報は非提供に設定したり、ユーザの個人情報を含めてすべての情報を提供対象に設定するという制御を行うことができる。
【0100】
(7)ボーナスポイントの計算処理手法として、取得した情報の種類や情報の質に応じてポイントへの換算係数を異ならせるようにしてもよい。例えば、個人情報を含むすべての情報の提供を許諾しているユーザについては換算係数の上限値を設定し、一方個人情報を非提供としているユーザについては換算係数を上記上限値より低く設定された値に設定する。また決済情報の提供を許諾したユーザについては換算係数の上限値を設定し、一方特定の商品または役務に関する購買履歴情報のみの提供を許諾したユーザについては換算係数を上記上限値より低く設定された値に設定する。このようにすると、ユーザの許諾を反映した上で、適切なボーナスポイントを付与することが可能となる。
【0101】
(8)第1の実施形態では、ポイント処理装置1においてボーナスポイントを計算し、計算されたポイントを付与させるための指示情報をポイントサービスサーバに通知するようにした。しかしそれに限らず、ポイント処理装置では情報取得先のサービスサーバから購買関連情報を取得する処理のみを行い、取得された購買関連情報をポイントサービスサーバに送信し、ポイントサービスサーバが受信された購買関連情報に応じてボーナスポイントを計算して該当するユーザのポイントに付与する処理を行うようにしてもよい。
【0102】
すなわち、ポイント処理装置の各処理機能は、必ずしもそのすべてがポイント処理装置内に設けられる必要はなく、ユーザ端末、情報取得先のサービスサーバ、およびボーナスポイントを付与するポイントサービスサーバに分散して配置されるように構成してもよい。つまり、この発明は、1個の装置により実現する場合に限らず、複数の装置を含むシステムにより実現する場合も含む。
【0103】
(9)ボーナスポイントの付与先の候補となるポイントサービスが複数存在する場合に、ポイント処理装置は各ポイントサービスの該当ユーザに対する現時点のポイント付与率を管理する。そして、現時点でポイント付与率が最も高いポイントサービスを選択し、選択されたポイントサービスサーバのポイント付与率に応じてボーナスポイントを算出して、算出されたボーナスポイントの付与指示を上記選択されたポイントサービスに対し送信する。なお、この場合、ボーナスポイントを算出せずに、上記取得された情報を、上記選択されたポイントサービスに対し送信するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザが利用しているポイントサービスが複数ある場合に、その中の現時点で最もポイント付与率が高いポイントサービスのポイント口座にボーナスポイントを付与することが可能となる。
【0104】
(10)ボーナスポイントの付与先の候補となるポイントサービスが複数存在する場合に、ポイント処理装置は各ポイントサービスに対するユーザの利用頻度を管理する。そして、現時点で利用頻度が最も高いポイントサービスを選択し、取得された情報、または当該情報に基づいて計算されたポイントの付与指示を送信する。このようにすることで、ユーザが利用しているポイントサービスが複数ある場合に、その中の現時点で最も利用頻度の高いポイントサービスのポイント口座にボーナスポイントを付与することが可能となる。
【0105】
その他、ボーナスポイントの付与先となるポイントサービスの選択方法としては、利用中のすべてのポイントサービスを順次選択したり、ランダムに選択する方法を用いることが可能である。
【0106】
(11)ポイント処理装置は、購買関連情報の提供を受けてその対価としてユーザに対しポイントを付与した場合に、そのポイントの付与履歴情報を生成して履歴データベースに保存するようにしてもよい。ポイントの付与履歴情報は、例えばユーザIDまたは購買関連情報提供元IDに対し、購買関連情報の取得日時、取得した購買関連情報の識別名、および付与したポイントの種類とポイント数を関連付けたものからなる。ポイント処理装置は、ユーザ端末または取引先サービスの担当者の端末からポイント付与履歴情報の照会要求を受信した場合に、対応するポイント付与履歴情報を履歴データベースから検索して要求元の端末へ送信する。これにより、ユーザは過去の購買関連情報の提供の見返りとしてどの種類のポイントを何ポイント受け取ったかを確認することができる。また購買関連情報の提供元は、購買関連情報の取得の見返りとしてユーザに対しどの種類のポイントが何ポイント付与されたかを確認することができる。
【0107】
その他、ポイント処理装置およびユーザ端末等の種類とその構成、ならびに、ログイン情報記憶部およびポイント換算テーブル記憶部に記憶される情報等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
【0108】
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0109】
100…ログイン情報データベース、200…購買関連情報取得部、300…ボーナスポイント算出部、400…Xサービスポイント口座、E1…Aサービスデータベース、E2…Bサービスデータベース、E3…Cサービスデータベース、NW…ネットワーク、1…ポイント処理装置、11…制御ユニット、111…ログイン情報取得部、112…購買関連情報取得部、113…ボーナスポイント算出部、114…ポイント付与指示部、12…記憶ユニット、121…ログイン情報記憶部、122…購買関連情報記憶部、123…ポイント換算テーブル記憶部、13…通信インタフェースユニット、2X…Xサービスシステム、2A…Aサービスシステム、21X,21A…管理装置、22X,22A…ユーザ情報データベース、3…ユーザ端末。
図1
図2
図3
図4
図5
図6